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春の叙勲 瑞宝小綬章 荒井孝さん
伊那市高遠町在住の荒井孝さんは、地方自治功労で瑞宝小綬章を受章した。
現在83歳で、NPO法人伊那芸術文化協会理事を務めている。
1956(昭和31)年、伊那北高校を卒業後、県職員に採用された。
県消防学校長、県人事委員会事務局長を歴任し、平成9年に県伊那文化会館館長となり、平成10年に定年退職した。
県職時代は、「地域の住民の方々に役立つ仕事か、という観点で見て、いい仕事をしたいとやってきた」という。
救急隊員に救急救命士の資格のある人を配置することが急務となり、救急救命士養成のための体制づくりにも尽くした。
「なるべく早く救急救命士の国家試験を受けられるようにとやってきた。それが今、救急職員の中に救急救命士が増えてきているので、役に立ったかなと思う」
今の県政については、「もっと分かりやすい、身近な県政にしないといけないのかなと思う」と話した。 -
囲いワナでニホンジカ捕獲
伊那市高遠町の入笠牧場に設置しているニホンジカ捕獲用の柵で、シカ9頭が初めて捕獲されたことが30日、分かった。
JA上伊那によると、捕獲したのは26日で、メスのニホンジカ9頭。
シカは、その日のうちに猟友会が駆除した。
入笠牧場には、県や伊那市、JAなどが、一昨年11月から囲いワナとして柵を設置しているが、今までニホンジカの捕獲には至っていなかった。
JA上伊那では、「人の出入りが少ない時期で、シカの警戒心が薄れたため捕獲できたのではないか」としている。 -
保科正之公講演会
旧高遠藩主保科正之を祭る神事と、正之に関する講演会が29日、伊那市高遠町で開かれた。
神事は3年前から毎年、正之が生まれた5月7日付近に行っている。
今年は正之生誕398年。会場には、保科正之の大河ドラマ化実現のための全国組織、上伊那の市町村議員連盟など50人が参列した。
小坂樫男伊那市長は、「大河ドラマ化は必ずや実現すると確信している。これからもご協力いただきたい」とあいさつした。
そのあと開いた講演会は、4月4日に建立した正之と母お静の像の建立記念として開いた。
講演者のうち、江戸幕府を築いた徳川家康から数えて18代目となる徳川恒孝さんは、戦国時代から江戸時代への変化について説明した。
徳川さんは、江戸時代に貨幣経済が発展し経済状態が安定していたことを話し、「正之公の政治は儒教を基礎としたモラルの高いものだった。正之公は経済安定のキーマンだった」と解説していた。 -
春の叙勲 旭日双光章 野溝和男さん
伊那市西春近の野溝和男さんは、地方自治功労とスポーツ振興功労で旭日双光章を受賞した。
野溝さんは76歳。昭和50年から6期24年伊那市議会議員を務めた。
また一方でソフトボールの普及にも力を注ぎ、昭和50年から長野県ソフトボール協会の役員を歴任。現在は、副会長としてソフトボール愛好者の底辺拡大に取り組んでいる。
市議会議員時代は、「保守、革新などあって対抗もいろいろあった。何を決めるにもなかなか厳しかった」と振り返る。
ソフトボールについては、「女子の発掘、女子チームに力を入れてきた。まあまあのところまできている。女子に力を入れるべきと話している」と語った。 -
春の叙勲 旭日双光章 長田國廣さん
南箕輪村在住の長田國廣さんは、保健衛生功労で旭日双光章を受章した。
南箕輪村出身で現在83歳。新潟医科大学付属医学専門部を卒業後、医学博士の学位を取得した。
伊那中央病院などに務め、1961(昭和36)年に南箕輪村に長田医院を開設。上伊那医師会の会長や県医師会理事を務めた。
長年、校医を務めている。「責任を負わされている。小中学校の行事のときに健康診断をやらないといけない。数が多くてね」。
村内には医者が少ない。「私はここの出身だから、どこにも行かない。だから医学的な仕事は一切やりますと、骨をうずめるまでやると約束した。診療時間は決まっているけど、何かあれば必ず飛び出していく」。こうして村の地域医療を担ってきた。 -
メーデー
雇用確保など訴え5月1日は労働者の日、メーデー。
派遣労働者の解雇などが相次ぐ中、伊那市内では、労連系の労働組合が雇用の確保などを訴え、アピール行進をした。
1日は高校の教職員組合や上伊那医療生協の労働組合など20団体300人が参加し、派遣労働者の労働条件改善や医療、年金制度の充実などを訴えるプラカードを持ち、いなっせ前から伊那北駅までの間を歩いた。
また、アピール行進に先立ち開いた大会では、政府や自治体に対し、雇用セーフティーネットの整備などを求める内容を盛り込んだメーデー宣言を採択した。
島崎明実行委員長は、「経済危機の影響で日本では派遣労働者などの大量首切り、中小企業の倒産が相次いでいる。働く者の団結で、雇用を守り、生活と権利を守っていこう」と訴えた。 -
「ローズガーデン・ウエディング」
しんわの丘ローズガーデンで6月高遠さくらホテルは、しんわの丘ローズガーデンを全国に発信していこうと、人前結婚式を行うカップルを募集している。
題して「ローズガーデン・ウエディング」。ジューンブライドで、バラが見頃となる6月に予定している。
しんわの丘ローズガーデンは、8040平方メートルの敷地に126種類、2600本のバラが植えられている。
人前結婚式は、そんなバラに囲まれて式を挙げてもらおうというもので、挙式費用や衣装代、記念写真代は無料。
全国から2組を募集し、6月5日と13日に挙式を予定している。
募集はすでに始まっていて、名古屋や三重などの中京方面から申し込みや問い合わせがあるという。
このローズガーデン・ウエディングは、伊那市観光株式会社の観光戦略として、しんわの丘ローズガーデンを広く全国に知ってもらい、高遠のバラのブランド力を高めていこうというねらいがある。
高遠城址公園の桜が終わり、今は花の丘公園が見頃。そして、これからローズガーデンのバラが始まる。
高遠さくらホテルでは、ガーデンウエディングの雰囲気を高めようと、さくらホテルにあるベルを台座ごと外してローズガーデンに移設する計画をしている。
さくらホテルでは、花見シーズンに弁当の販売を今シーズン初めて行った。
その結果、1万2千円の殿様弁当を30個売り上げるなど一定の成果を挙げた。
バラの季節は、昨年に引き続きローズランチの提供も予定していて、ウエディングとの相乗効果に期待している。
さくらホテルでは、「中央アルプス千畳敷での挙式に対抗できるような名所としてのブランド化をさらに進めていきたい」と話している。 -
福与城址まつり
箕輪町福与で29日、恒例の福与城址まつりが開かれ、会場には多くの人が訪れて休日の一日を楽しんでいた。
このまつりは、地域の活性化を図ろうと、福与城址を守る会が毎年開き、今年で13回目。
会場では、とん汁やそば、五平餅などを無料で振る舞まうコーナーや、カツラに羽織を身につけ、武士の格好で対応するフリーマケットなどが並び、多くの人で賑わっていた。
またステージでは、手話ダンスサークルや、木の笛コカリナの愛好家グループの演奏など各種団体の発表が行われ、訪れた人たちを楽しませていた。
この場所は県の史跡に指定されていて、現在は守る会が管理している。
福与城は鎌倉時代に築かれ1500年代前半は城主藤澤頼親が地域を治めていた。
1545年に武田信玄が福与城に攻め入り、4月29日は、激しい攻防が繰り広げられた日と言われている。
会場には当時の様子を再現した山車も飾られ、訪れた人たちは地域の歴史に触れていた。 -
春の叙勲
瑞宝重光章 元信州大学長 小川秋實さん2009年春の叙勲受章者が発表され、伊那ケーブルテレビジョン放送エリア内(伊那市、箕輪町、南箕輪村)からは5人が受賞する。
このうち教育研究功労で元信州大学長、南箕輪村在住の小川秋實さんは瑞宝重光章を受章する。
小川さんは新潟県出身で現在75歳。東京大学医学部を卒業後、医学博士の学位を取得する。
東大医学部の助教授などを経て、1978(昭和53)年に信州大学医学部の教授に、1995(平成7)年から5年間信州大学長を務めた。現在は伊那中央病院院長を務めている。
救急医療については、「医療の原点は救急医療。市民も救急医療に対する要望は非常に強い」とするが、救急医療が一番負担になっていることも指摘。「それを解消するには専任ドクターを置くのが一番いいと思う」と話した。
また、総務省公立病院改革ガイドラインについては、「黒字を出すことは、建物も機械も古いままでやれというのと同じ。最新の機械を何年かごとに導入していくとなれば、現在の診療報酬ではおよそ不可能」とし、「教育、医療、福祉は絶対に欠くことのできないインフラだから、経済原理で縛ってはいけないと思っている」と語った。 -
南箕輪南部保育園でジャガイモ植え
南箕輪村南部保育園の園児が27日、保育園近くの畑にジャガイモを植えた。
南部保育園では毎年、ジャガイモなどの野菜を育てている。
今年は、近所の住民に保育園南側の畑の提供してくれるよう申し入れたところ、快く貸し出してもらえた。
この日は、年長と年中の園児60人ほどが、半分に切った種イモを植えた。
ジャガイモは、夏ごろには収穫できるようになるということで、カレーを作って味わうという。 -
竹沢長衛さん展示コーナー開設
南アルプスの開拓者、故竹沢長衛さんの遺品や写真などの展示コーナーが、伊那市長谷の宿泊施設仙流荘に開設された。
28日、伊那市の白鳥孝副市長や竹沢さんの親族らがテープカットをした。
竹沢長衛さんは、明治22年に今の伊那市長谷に生まれ、南アルプスの仙丈ケ岳を一般の人が親しんで登れるようにと登山道や山小屋を作り、昭和33(1958)年に69歳で亡くなった。
展示コーナーは、その功績を後世へ伝えていきたいと伊那市が設置した。
展示品は、長衛さんが愛用していたスキーや山小屋「長衛荘」の主を示す札、実際に使用していたザックなど、長衛さんの息子や伊那市が所蔵している遺品13点と、初公開のものを含む写真6点。
長衛さんの4女、五十嵐睦子さんは、「4歳ごろから背負子にぶら下がって山に連れて行ってもらった。山小屋の仕事は、怒られながら覚えていった記憶がある」と思い出を話した。
この展示コーナーは、仙流荘の営業時間内に見学することができ、展示品の入れ替えも行っていく予定。
また、長衛さんを偲び毎年7月に開かれる長衛祭が去年50周年を迎えた記念に冊子が作られた。
長衛祭実行委員会が制作したもので、長衛さんについて、長衛祭の歩み、関係者の寄稿などが載っている。
冊子は1部1500円。29日からは仙流荘で、30日からは長谷総合支所で扱い、販売冊数は500部。 -
伊那部宿を考える会総会
旧伊那街道の宿場跡という特性を生かした地域づくりを進める伊那部宿を考える会の総会が26日、伊那市のいなっせで開かれた。
会員約50人が出席し、今年度の事業計画を決めたほか、役員改選をした。
役員改選では新しい会長に矢澤巧さんが選ばれた。
会長就任にあたり矢澤さんは、「会の活動はこれからが正念場。発足から15年間支えてくれた人たちの恩に報いたい」とあいさつした。
また15年間にわたり会長を務めた田中三郎さんは名誉会長となっている。
伊那部宿は伊那市唯一の宿場跡で、通りの長さはおよそ300メートルある。
所々に往時を偲ぶ町並みが残っているほか、明治時代に入り、最初に郵便局が置かれた場所でもある。
伊那部宿の象徴的な建物となっている旧井澤家住宅は、代々伝わる造り酒屋を改修したもので、考える会の活動の拠点となっている。
会では、伊那部宿に関する調査研究をさらに進め、魅力ある地域づくりをすすめていきたい竏窒ニしている。 -
ごみ処理施設 健康問題を医学的に考えるシンポ開催へ
上伊那広域連合は新ごみ中間処理施設について住民が健康問題に不安を感じているとして、この問題について医学的な面から考えようとシンポジウムを計画している。
これは26日夜、伊那市の桜井研修センターで開いた懇談会で報告された。
懇談会には住民約50人が出席し、市や広域連合との質疑応答が行われた。
住民から、「愛知県のごみ焼却場の近くの住民はガンで亡くなった人が多いと聞いた」との問いに対し、市は、「該当する施設を運営する自治体、また地元協議会からの調査の結果、そのような事実は無かった。もし事実ならデータで示してもらいたい」と答えていた。
また広域連合は、住民が不安を感じている健康問題について、医学的な面から考えようと、5月31日に専門家を交えたシンポジウムを計画していることを報告した。
桜井区では、今回の懇談会で施設に関する勉強会は一つの区切りがついたとして、今後は市が同意を得たいとしている環境アセスメントを実施するための賛否をどのように決めるかを検討することにしている。 -
上伊那地区メーデー
上伊那地区メーデーが26日、伊那市で開かれ、参加者がデモ行進で公正な社会の実現を訴えた。
労働者の祭典メーデーには連合系のおよそ70単組、1400人が参加した。
参加者は「ゆとり、豊かさ、公正な社会の実現」などと書かれた横断幕やプラカードを手に市内をデモ行進した。
また、景気悪化で労働者の生活や雇用環境が悪化しているとして、雇用の創出やセーフィティーネット強化にかかる政策実現などのメーデー宣言を採択した。
また、格差社会の是正や労働者派遣法の見直し、地球環境に優しい循環型社会の実現などを訴えていた。
連合系の団体では労働者の解雇や雇い止めなどにより、職を失った人たちの自立支援のためカンパに取り組んでいて、今後さらに支援の輪を広げていきたい竏窒ニしている。 -
箕輪町消防団春季訓練
箕輪町消防団の春季訓練が26日、箕輪町民体育館で行われた。
団員195人が参加して、小隊ごとに隊形や方向転換などの規律訓練をした。
箕輪町消防団は今年度、32人の新入団員が加わり、団員は全部で450人となった。
春季訓練は、新メンバーを交えて初めての合同訓練のため、基本的な動作を細かく確認していく。
団員らは真剣な表情で訓練に臨んでいた。
平澤久一団長は、「地域住民の安全を守れるよう基本を大事にしっかり訓練していきたい」と話していた。 -
萱野高原開き
箕輪町の萱野高原の山開きが26日行われ、小雨の降る悪天候にも関わらず、親子連れなど300人で賑わった。
標高1200mに位置する萱野高原は、箕輪町や伊那市、南箕輪村などが一望でき、毎年1万人ほどが訪れる。
山開きには、町関係者などが出席し今シーズンの無事を祈る神事をした。
箕輪町観光協会会長の平澤豊満町長は、「地元の皆さんの整備のおかげで年々きれいになっている。安らぎを感じる高原として県外の人にも来て頂きたい」と話していた。
また山開きを祝うイベントとして、地元福与区と三日町区でつくる萱野高原活性化委員会が豚汁の無料サービスをした。
町内の小学生でつくる「みのわ太鼓ジュニア」による太鼓の演奏も行われた。
萱野高原では、春はミズバショウや山野草、秋は紅葉と、展望に加え植物や自然が10月いっぱいまで楽しめるという。 -
豚インフルエンザ相談窓口設置
豚インフルエンザがメキシコやアメリカで人に感染していることから、県では県内11カ所に電話による相談窓口を設置した。
このうち伊那保健福祉事務所も27日から窓口を設置し、保健師が対応にあたっている。
27日午後4時現在、管内からの相談はなかったという。
県では現時点で豚インフルエンザの日本国内での感染は確認されていないとして、冷静な対応をするよう呼びかけている。
伊那保健福祉事務所の相談窓口の電話番号は76竏・837で、時間は午前9時から午後7時まで。祝日の29日も同じ時間帯で相談に応じる。 -
シベリア抑留慰霊祭
第二次世界大戦後、シベリアに連行され抑留中に亡くなった人たちの慰霊祭が21日、抑留経験者や、その遺族など50人が出席して伊那市の春日公園にある慰霊碑の前で行われた。
実行委員長の北原和人さんは、「2度と同じ悲劇を繰り返さないよう事実を後世に伝えていかなければならない」と追悼の言葉を述べた。
第二次世界大戦後、約60万人の日本人がシベリアに抑留され、長野県内では2万人、そのうち2千人ほどが強制労働を強いられる中で亡くなった。
慰霊祭では、抑留者が故郷を思い作った「異国の丘」を全員で合唱し、慰霊碑に花を手向け、亡くなった人達の冥福を祈っていた。 -
ザ・シワクチャーズ伊那 韓国へ
60歳以上の女声合唱団ザ・シワクチャーズ伊那は来月、韓国を訪問し南原春香合唱団と交流する。
ザ・シワクチャーズ代表の北澤理光さんら3人が23日、伊那市役所を訪れ、小坂樫男伊那市長に出発のあいさつをした。
ザ・シワクチャーズ伊那は、伊那市の名誉市民で作曲家の故・高木東六さんの遺志を継いでいこうと結成した。
昨年、伊那市の女性団体が韓国を訪問したことをきっかけに、今回合唱団同士が交流することになった。
韓国へは、団員など30人が訪問する予定。
ザ・シワクチャーズ伊那は、高木東六さんが朝鮮半島の古典的純愛物語「春香伝」を基に作曲したオペラ「春香」の中から一曲を披露するという。
北沢さんは、「民間交流の中でつながりをつくり来年は伊那市に招待をしたい」と話していた。
一行は、5月1日に日本を出発し、2日に交流することになっている。
小坂市長も30日から南原に招待されていて、合唱団の交流に参加する予定。 -
美篶上原区でごみ処理施設についての学習会
新しいごみ処理施設の建設候補地、伊那市富県の桜井天伯付近に隣接する、美篶上原区で24日夜、新しいごみ処理施設について学ぶ学習会があった。約50人が集まり、上伊那広域連合や伊那市の職員から、ごみ処理施設の現状や、環境アセスメントについて、説明を受けた。
学習会は今回初めて上原区が企画したもの。隣接区という立場から、区民の中には不安の声もあるため、知識を学び、正しい判断してもらおうと考えた。
学習会では、上伊那広域連合の職員が「新しい施設から出る排ガス中のダイオキシンは、通常の空気に含まれているダイオキシンより少ない」などと説明。
住民からは、環境アセスメントについて「アセスで影響が避けられないという結果が出れば、計画の見直しもあるのか」といった質問が出た。
これに対し、広域連合は「アセスの結果、どうしても影響が出てしまうということになれば、事業計画そのものを見直す」と、説明した。
上原区では、住民の要望があれば今後もこうした学習会を開くほか、区民に対し、先進地視察への参加を、呼び掛けていく。 -
いなっせで崇嶺会の刻字展
伊那市内在住のメンバーでつくる崇嶺会(宮沢梅径代表)による刻字展が26日まで、伊那市のいなっせ2階の展示ギャラリーで開かれている。鳥をテーマにした作品や自由作品など約80点が、訪れた人の目を楽しませている。
展示会は毎年この時期に開かれているもので、今年で29回目。会場には、多くの人達が訪れ、さまざまな作品の前で足を止め、見入っていた。
宮澤さんは「どれも力作ぞろい。この機会に刻字の魅力を感じて欲しい」と来場を呼びかけていた。
刻字展は26日(日)までいなっせ2階の展示ギャラリーで開かれている。 -
山岳シーズンを前に南アルプス林道バス 運行開始
山岳観光シーズンの本番を前に25日、南アルプス林道バスの運行が始まった。伊那市長谷の林道バス営業所で出発式が行われ、シーズン中の安全を祈願した。
出発式では、小坂樫男市長は「今年もこの素晴らしい大自然を多くのみなさんに楽しんでいただきたい」とあいさつした。
初日のこの日は、仙流荘を8時5分に出発する始発に、1人が乗車した。
バスは出発点の戸台口から仙流荘停留所などを経由し、標高1680メートルの歌宿まで運行する。6月15日以降は、標高2032メートルの山梨県境、北沢峠まで運行する。
林道バスは1980年の運行開始以来、30年間、無事故を継続しており、昨年は期間中、約4万3千人が利用した。
料金は、仙流荘から歌宿までが800円(子どもは半額)。
南アルプス林道バスは、11月中旬まで運行する予定。
またバスの運行に合わせて北沢峠にある長衛荘も、営業を開始している。 -
高齢者叙勲を受賞した加藤さんを祝う祝賀会
長年、地域の教育を支えたとして高齢者叙勲、瑞宝双光賞を受賞した加藤千代人さん(88)=南箕輪村塩ノ井=を祝う祝賀会が25日、南箕輪村の大芝荘で開かれ、関係者約20人が受賞を祝った。
加藤さんは現在88歳。上伊那の小中学校で40年間教師を務めた。教職を退いた後は、村の教育長や公民館長などを歴任。地域の教育を長きにわたって支えてきたことが評価され、88歳以上で、功績のあった人に贈られる高齢者叙勲を受賞した。
唐木一直村長は「長年の功績と、教育への熱意は表彰されて当然のもの」と祝辞を述べた。
加藤さんは「叙勲を受けるだけの功績を残したかはわからないが、表彰を糧にこれからも頑張っていきたい」とあいさつした。 -
美篶ごみ委員会が建設候補地など視察
新しいごみ処理施設の建設候補地に隣接する伊那市美篶の住民は24日、候補地となっている桜井天伯付近などを視察した。
視察したのは、美篶地区の区長などでつくる新ごみ処理施設に関する委員会のメンバー約30人。
今回の視察は、施設建設に対し理解を深めることを目的に開いた。
市の職員から説明を受けながら、建設候補地となっている富県の桜井天伯付近の用地と、現在稼働している美原区の伊那中央清掃センターを視察した。
現在伊那市では、桜井天伯付近の農地約8万7900ヘクタールを候補地としている。
市の担当者は、「実際の施設建設に必要な面積は、この3分の1弱ほど。現状ではどの位置に建設するかまでは決まっていない」と説明した。
また面積が広いため、必要があれば環境アセスの観測点を用地内の2箇所に設定し、風向きの違いなどを調査する考えを示した。
参加者からは、三峰川が候補地のすぐ隣りにあることから、「堤防が低いが、これで災害に対応できるのか」といった意見が出た。
これに対し市は、「実際に建設することになれば、護岸よりもかさ上げして建設することも考えている」と話した。
伊那中央清掃センターでは、搬入されているごみの状況と、実際にどのような処理が行われているかを見学した。
委員会では今後、地区住民に参加を募り、先進地視察を行う予定。 -
花の丘公園 八重桜一部満開
さまざまな種類の八重桜が楽しめる伊那市高遠町の花の丘公園で、早咲きの種類が見ごろとなっている。
「ハナガサ」など白っぽい色の花を咲かせる品種は8分咲き、「関山」など濃いピンク色の花を咲かせる品種は3分咲き。
花の丘公園は高遠城址公園の花見シーズンが終わってからも楽しめる第二の花の公園として、平成元年から植樹を進めてきた。
現在は、八重桜や山桜を中心に100種類2千本の桜を楽しむことができる。
伊那市観光協会によると、満開は29日頃だという。 -
ゆとり荘で太極拳
箕輪町のデイサービスセンター「ゆとり荘」で21日、通所しているお年寄りが、太極拳を体験した。
ボランティアで太極拳を指導したのは、箕輪町の愛好者グループ「和円」のメンバー9人。
ゆとり荘では、気軽に体を動かす機会を持ってもらおうと、グループに依頼し、初めて太極拳の体験会が開かれた。
30人のお年寄りが、箕輪町の歌や信濃の国のリズムに合わせ、手本の動作をまねながら手足を動かしていた。
通所する小池久人さんは、「太極拳という言葉は知っていたが見るのは初めて。楽しく体を動かすことできました」と話していた。
グループ代表の北条裕子さんは「太極拳は体に負担なく出来る運動。筋力維持など効果があるので続けてみてください」と呼びかけていた。 -
太子講祭
箕輪町松島区の建築関係の仕事に携わる人たちは、安全と商売繁盛を聖徳太子に祈願する太子講祭を20日、箕輪町の明音寺で行った。
聖徳太子は、L字型の物差し「差し金」を発明したり、法隆寺を建立するなど、建築にかかわる職人の守り神として古くから崇められてきた。
松島区の建設業者でつくる松島太子講は、大正十年に明音寺に石碑をたて、毎年この時期に太子講祭を行っている。
この日は12人が参加し、上野徳明住職が経を上げ、会員らは今年1年の無事を願い石碑に手を合わせていた。
代表の大槻元徳さんは、「建設業界も景気の悪化で厳しい時代。また、後継者不足や高齢化も進んでいるが、こういった伝統行事は残し、伝えていきたい」と話していた。 -
芝桜まつり25日から
花を育てる活動をしている伊那市小沢の住民有志のグループ「小沢花の会」による10回目の芝桜まつりが25日から始めまる。
芝桜まつりは今年で10回の節目を迎える。
会場となる伊那市小沢の農道沿いの芝桜は見ごろに近い状態となっていて、道行くドライバーらが車を降りて花を楽しんでいる。
花の会の手づくりで始まった芝桜まつりは、その美しさが話題となり、近年は県外から観光バスで多くの人が訪れるようになった。
去年は県内外からバス98台がここを訪れ、今年もすでに予約が入っているという。
芝桜まつりは25日から5月6日までを予定していて、期間中は3日から5日までライトアップする。
また今月29日には一面に水を張り、名物の逆さ富士も楽しめるようにする。
小沢花の会では「おもてなしの心で訪れた人たちを出迎えたい」と話している。 -
イワナの成魚放流
天竜川漁業協同組合は23日、伊那市の小沢川など上伊那の主な渓流でイワナの成魚を放流した。
組合員らが体長15センチから18センチほどのイワナの成魚約400キロ分を伊那市のほか、箕輪町や辰野町など上伊那の主な河川に放流した。
イワナの放流は今シーズン2回目で前回を合わせると約800キロ分の放流となる。
天竜川漁協によると、2月16日の解禁以降、雪が少なかったことや気温が高かったことなどから、魚は例年より早くから動いているという。
漁協では大型連休前にもジャンボニジマスの放流を計画している。
遊漁料は年間券が6千円、1日券が千円、中学生が300円で小学生以下は無料となっている。 -
未成年者飲酒防止キャンペーン
未成年者の飲酒防止を呼びかけるキャンペーンが23日、JR伊那市駅前などで行われた。
キャンペーンは4月の未成年者飲酒防止強調月間に合わせて県小売酒販組合連合会などが実施した。
上伊那では、最寄りの高校があるJRの駅5カ所で行われ、このうち伊那市駅前では酒販組合のほか警察など17人が、「飲酒は20歳を過ぎてから」と書かれたポケットティッシュを配っていた。
酒販組合などはアルコールが臓器の障害を起こしやすくなったり、依存症に陥りやすいことなどから未成年者への飲酒防止に取り組んでいる。
県小売酒販組合連合会では、「未成年者の飲酒は体の成長を妨げたり、学校生活に悪影響を及ぼすほか、大人に比べて依存の症状が早い段階で現れるとして、飲酒撲滅に対する意識を高めていきたい」と話している。