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上伊那和裁連盟と日本和裁士会上伊那地区が合同針供養式を開催
上伊那和裁連盟(竹入良子会長)と日本和裁士会上伊那地区(橋爪エイ子地区長)による合同針供養式が8日、伊那市の常円寺で執り行われた。針仕事に携わる上伊那地区の和裁士など約45人が集まり、1年間お世話になった針に感謝の気持ちを伝えるとともに、その労をねぎらった=写真。
全国的には2月8日に行われることが多い「針供養」。同地区でも、針仕事に携わる2団体が45年前から毎年針供養を執り行ってきたが、和裁士の高齢化が進む中、数年前からは最も寒さが厳しい2月ではなく、ひと月遅れで供養式をしている。
また昨年からは、本来僧侶が身に付ける「絡子(らくす)」を針供養のためだけに作り、身に付けて参加する取り組みもしており、今年も数人が絡子を着用して式に臨んだ。
竹入会長は「絡子を縫う時は本当に感謝の気持ちを込め一針一針を縫わせてもらっている。お世話になった針に感謝の思いで供養したい」とあいさつ。
その後、角田泰隆住職が経を読み上げ、参列者は教壇の前にに置かれたこんにゃくにまち針を刺し、針の労をねぎらった。 -
県芸文総合フェス伊那会場 ダンスやバレエ披露
第20回県芸術文化総合フェスティバル(県芸術文化協会主催)伊那会場は8日、県伊那文化会館で始まった。上伊那地方で活動する大正琴や華道などの17団体が参加。初日はバレエやダンスに取り組む6団体が、それぞれ日ごろの練習成果を披露した。9日まで。
白鳥バレエ学園伊那教室は「ゲーテ・パリジェンヌ」「星のバレリーナ」などの演目を優雅に発表。連続6回目の出場となったダンス教室「ビーチハウスINAスタジオ」はタップやヒップホップなど、躍動感のあるダンスで観客を魅了した。
フェスティバルは芸術文化活動に取り組む団体の発表の場。会場を長野、伊那、松本の県内3会場に分け、2日から始まった。伊那会場では9日、「木村流大正琴伊那支部」「河藤流右女順会」など大正琴や舞踊など9団体が発表する。
伊那芸文協の関係者は「地域の人に成果を見てもらう場になれば。参加した団体は、互いの発表を見て受けた刺激をこれからの活動に生かしていってほしい」と話している。 -
雪割草360点を展示
伊那市を中心に、飯田市、岡谷市などの雪割草を愛する伊那雪割草愛好会(久保田光紀会長、9人)の第8回雪割草展示会が8日、伊那市民会館で始まった。会員が丹精込めて育てた雪割草360点が並び、初日は郡内外から多くの愛好者が詰めかけた。9日まで。
雪割草はミスミソウ、スハマソウなどの総称で、会場には紫、ピンク、赤、白など色とりどりの花がそろう。咲き方は千重咲きや二段咲きなどさまざまで、会員が種を取って交配させたオリジナルも。福寿草などと一緒に寄せ植えした鉢もある。
開花時期が遅れ、出品数が少ないと心配したが、各会員が開花を展示会に合わせてきたため、昨年より倍近い点数がそろった。
久保田会長は「昨年夏の猛暑や冬の低温で、温度管理に苦労した。大株の鉢が増え、見ごたえがある。色の美しさ、形の繊細さなど雪割草の魅力を見てほしい」と話す。
会場の一角では、愛好者を増やす一助になればと会員が育てた雪割草を販売し、人気を集めている。価格は400円から。
9日は午前9時縲恁゚後4時。 -
上農高校みどり塾100回記念式典
上伊那農業高校「みどり塾」(三井忠人塾長)は7日、第100回記念式典を伊那市生涯学習センターホールで開いた。第100回は「映画上映と講演の夕べ」で、約100人が後藤俊夫監督作品「Beauty(ビューティー) うつくしいもの」を鑑賞し、監督の講演を聞いた。
みどり塾は99年2月に環境問題やみどり、自然について自由に語り合う学習の場として、上農高校が中心となって発足した。農場内のログハウスをキーステーションに月1回程度、中央や地域で活躍する人を講師に森林、野生生物、林学、農業、教育、国際交流など幅広く学んでいる。会員は約70人。農業経営者、会社員、公務員、団体役員、自営業者、主婦、大学生など幅広い。
式典で、上農高校の校長であり塾長の三井忠人さんは、「全国的にも例がない活動。この機会にさらに多くの地域の皆様に『みどり塾』を知っていただき、会員としてご参加いただければありがたい」とあいさつ。初代塾長で現飯田市教育長の伊沢宏爾さんは、「学校と地域の皆さんが一体となって今日まで続いている。派手さはないが、脈々と続いていくことが大事だと思う。今後の発展に大きな期待を寄せている」と話した。 -
生け花でひな祭り
ひな人形に見立てた生け花を飾って春の訪れを楽しもうと駒ケ根市中央の池坊流華道教授の遠藤政恵さん宅で8日、ひな祭りが開かれた。教室の役員らが前夜から生けた色鮮やかな花々を前に、生徒らが集まってちらしずしなどの料理や菓子を囲み、年に一度のひな祭りを和やかに楽しんだ=写真。
内裏ひなの頭(かしら)には男びなに黄、女びなには赤竏窒ニ色違いのチューリップを使い、女びなにはスイートピー、カスミソウなどの優しい花をあしらって十二単(ひとえ)を表現。男びなには左右に大きく張り出させたレザーファンの葉を使って衣の袖にしたほか、三人官女や五人ばやしにもガーベラをはじめとするさまざまな花を使い、彩りや形に工夫を凝らして生き生きと仕上げた。
遠藤さんは「花はすべて弟子たちが生けたもの。毎年続けてこられたのも弟子たちのおかげで、本当にありがたく、感謝している」と話している。
生け花を使ったひな祭りは今年で31年目になる。 -
「ちぎり絵ゆ~ゆ~高遠山田教室」 作品展
伊那市高遠町上・下山田の女性でつくる「ちぎり絵ゆ縲怩蒹恪i梼R田教室」(丸山球子代表・7人)は19日まで、同市の中部電力伊那営業所ギャラリーで作品展を開いている。アネモネやアジサイなどの花、山や滝などの風景を題材とした、和紙の温かみを伝える24点が来場者の心を和ませている。
作品は、色や染め方が異なる約300種類の和紙の中から、それぞれが自分のイメージに合った紙を使って制作。講師の北原よしゑさん=駒ヶ根市=は「同じ作品を作ろうと思っても出来上がりは違う。一枚一枚がオリジナルであるところが魅力」と語る。
同教室は発足5年目。月1回のペースで開き、1縲・月は上山田公民館、7縲・2月は下山田公民館を会場に使っている。単独の作品展は初めてで、これまでの自信作を多くの人に見てもらおうと企画した。
丸山代表は「ちぎり絵の材料をもらったとき、最初は不安だが、だんだんと作品が出来上がってくると楽しくなる。時間をかけて作ったものほど愛着がわき、手放せなくなる」と話している。
土・日曜日、祝祭日は休館。午前8時半縲恁゚後5時10分。
色とりどりの和紙が温かみを伝える「ちぎり絵ゆ縲怩蒹恪i梼R田教室」の作品展 -
信州伊那アルプス街道推進協議会が景観育成住民協定地区を対象とした勉強会を開催
信州伊那アルプス街道推進協議会は7日、市内で景観育成住民協定を結ぶ12地区の関係者を対象とした勉強会を開いた。各地区で中心的に景観育成に取り組む住民ら約15人が参加。県の景観育成に対する取り組みや、現在積極的に景観保護のための活動に取り組んでいる地域の事例発表などがあり、それぞれの課題、今後のあり方を考えた=写真。
市内には、景観保護を目的とする住民協定が12地区で結ばれているものの、これまで情報交換をする場がなかった。そこで今回、それぞれの取り組みを知るとともに自分たちの地区で景観育成を進めていくためにはどうすればいいかなどを学ぶ勉強会を企画した。
事例発表では、現在県の景観育成特定地区への指定を目指し、活動を進めている西箕輪ふるさと景観住民協定者会と田園と桜のある風景の保全に取り組む青島区田園地帯景観育成住民協定者委員会が、それぞれ発表。
青島地区の矢島信之委員長は、協定を結んだ97年から、現在にいたるまで同地区内にある美しい田園風景が地区の住民らによって守られていることを示す一方「今は農地が保持されているが、どんどん年代が変わり、農業形態も変わってきている」と指摘。そんな中、次世代の担い手に田園を継承していってもらうことなどが、今後、美しい田園風景を維持していくのに必要であることなどを示した。 -
親育ち元気アップ講座ミニコンサート
箕輪町子どもセンターは4日、0歳から3歳の親子を対象に親育ち元気アップ講座ミニコンサートを町文化センターで開いた。2公演の第1回は約30組が訪れ、童謡からクラシックまでのピアノ演奏を楽しんだ。
ミニコンサートは本年度2回目。ちょっとリフレッシュして心豊かに、すてきな笑顔で子どもと向き合ってほしい-との願いで開いている。
今回はピアノ講師の小林祐子さん=松島=によるピアノ演奏で、ドビュッシー「ゴリウォーグのケークウォーク」、「うれしいひな祭り」「アンパンマンのマーチ」などを演奏。「おもちゃのチャチャチャ」では親子がリズムに乗って手拍子しながらピアノに合わせて一緒に歌った。
コンサートは2回開き、各回終了後にお茶を飲みながらの情報交換もした。 -
箕輪町でパソコン講習会始まる
箕輪町主催のパソコン講習会が6日夜、町情報通信センターで始まった。全5講座が定員いっぱいでキャンセル待ちが出るほどの人気で、第1回のパソコン入門講座は初心者15人が基礎から楽しく学んだ。
毎年この時期に開く講習会。10日までの3日間にパソコン入門、Word、Excelの各入門講座がある。
初回のパソコン入門講座は電源の入れ方や切り方にはじまり、プログラムの起動・終了、ウインドウの表示、文字入力、インターネットの基礎知識などを約2時間で学ぶ。
エプソン情報科学専門学校(諏訪市)の駒村明子さんを講師に、テキストやスクリーンに映し出されたパソコンの画面などを見ながら基本操作を覚えた。
木下の男性(68)は、「パソコンを使いこなせるようにしたい。出来るようになったらノートパソコンとプリンターを買って、字を打ったり、写真を焼いたり、インターネットもやりたい」と話していた。 -
旧井沢家住宅 「干支の子色紙絵展」
伊那市西町区の旧井沢家住宅(市有形文化財)を管理する「伊那部宿を考える会(田中三郎会長)」は24日まで、同住宅で今年の干支(えと)のネズミを題材とした色紙絵展を開いている。地域住民が描いた日本画を中心に、掛け軸や置き物など約30点を並べている。
展示は、「毎年、干支に関する作品展を開いていこう」と、同会役員が話し合って企画した初めての試み。作品は地元の日本画愛好者でつくるグループに出品を依頼したものが多く、サツマイモやトウモロコシ、ニンジンなどをかじる、かわいらしいネズミの姿などを描いている。
このほか、同市境南の漫画家・橋爪まんぷさんがネズミをテーマに描いた、イラスト約40点を千円で販売している。
入館料は一般200円、小中学生100円。休館日は火曜日。午前9時縲恁゚後4時。
会場に彩りを添えている「干支の子色紙絵展」 -
はら美術で篠田明子の作陶展開催
人間国宝、故・近藤悠三氏の陶技を伝承する篠田明子さん(45)=池田町=の作陶展が11日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている。染め付けを中心に釉裏紅、瑠璃、白磁など、さまざまな技法で仕上げあれたつぼや花入れ、茶器、皿など約200点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
篠田さんは松本市出身。故近藤悠三氏の孫であり、その弟子であった父のもとで陶芸を学んだ。その後も自身の技を追求するため、さまざまな技法を習得。さまざまな展覧会で入選し、93年には国際陶芸ビエンナーレでも入選を果たした。
はら美術での個展は6年ぶり。今回は新作約200点をそろえた。さまざまな作品の中でも、呉須一色でつくる「染付」は篠田さんの思い入れも強く、モチーフとする野の草花の表情を、色の濃淡のみでつぶさにとらえている。
篠田さんは「形、技法とも、一人がこれだけさまざまな作品をつくることは、ほかにはないと思う。楽しんで見ていただければ」と話していた。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。 -
伊那北保育園、地域のボランティアを迎えて感謝を伝える
伊那市の伊那北保育園(松・ス政恵園長)の園児140人が6日、この冬園の駐車場などを雪かきしてくれた地元のボランティア3人を迎えた感謝の気持ちを伝えた。
140人の園児が通う同園には、園内3カ所に駐車場があり、保護者会などが雪かきをしているが、手が回りきらないのが現状。そんな中、近くに住む地域住民が例年雪かきに協力してくれている。特に雪の多かった今年も、雪が降るたびに自分のうちで使っている除雪機などを使って雪かきをしてくれ、同園では、その感謝の気持ちを込めた交流会を開くことになった。
園児らは、これまで練習してきた剣玉やこま回し、歌などを披露。園を訪れた3人も、園児の様子を笑顔で見守った。
その一人、平沢正憲さん(75)は「地域の子どものために自分のできる限りのことをやろうと思ってきた。あまりに年代が違うから、戸惑いもあるけど、子どもは元気でかわいい」と話していた。
また、松・ス園長は「地域の方に助けていただいて、本当に感謝している。保育園を知ってもらうのにも良い機会なので、おりを見て交流会を続けていければ」と話していた。 -
シルバー会員が救急処置法学んで
宮田村の駒ケ根伊南シルバー人材センター宮田地区の懇談会は6日、村民会館で開いた。屋外などで受託作業する機会も多く万が一のことも考えられるため、救急処置法の講習も実施。36人の会員が心肺そせいやAEDなどの使い方を実践形式で学んだ。
近年は懇談会で交通安全の研修を取り入れてきたが、現場で役に立つ応急的な対応も学んでいこうと企画した。
伊南消防北消防署の署員を講師に、一人ひとりが体験。何かあった時の対応を頭に入れた。
懇談では2008度の事業計画案などを審議。村の主要文化体育施設の指定管理者となることを報告し、担当する会員を紹介した。 -
伊那市の栄養教諭
駒ケ根市中沢
岩根美ゑ子さん(59)学生の時、寝坊して朝のバスに乗り遅れそうになって「朝ご飯は食べない」と、家を出ようとした。しかし母は、玄関先まで朝ご飯を持ってきてくれた。そんな記憶がある。
「そういう家庭で育ったから、自分は朝食を食べないなんてあり得ない。でも今は、朝食を食べない子や、食べてもパンとジャム、ご飯とふりかけだけっていう子も多い。今の子どもたちは、食べ物が有り余っている中にあって、自分の体を守るためには何を食べたらいいのか分からないでいる。子どもたちには、こういう環境下で自分の体をどう守るかを伝えていくことが大切だと思っています」と語る。
伊那市立東部中学校の生徒や職員、約900人分の学校給食を預かる栄養職員。また、本年度からは伊那市の「栄養教諭」として、学校、家庭、地域における食育の推進に取り組んでいる。
学校栄養職員となって38年。食育の必要性はひしひしと感じてきたが、いざやるとなると、課題は山積している。当初栄養教諭に任命された時は「本当に自分で役割を果たしていけるのだろうか」と悩んだ。
しかし「大丈夫大丈夫、私たちもやるから」と仲間の栄養士16人が声をかけてくれた。
「それで自分も『よし、やってやろう』って思いが固まった。それにすごく助けられました」と振り返る。 -
県公衆衛生専門学校伊那校で卒業式
伊那市の県公衆衛生専門学校伊那校で5日、卒業式があった。保護者や在校生らに見守られる中、18人の卒業生が学校長の山崎宗広伊那保健所長から卒業証書と専門士称号を受け取り、2年間の思い出を振り返るとともに社会人としての一歩を踏み出すため、志を新たにした=写真。
昨年度浮上した公衆衛生専門学校の存続問題の中、本年度の卒業生は学業に励んできたが、関係者の県への働きかけの結果、伊那校は存続することとなり、喜びの中での卒業式となった。
山崎校長は「みなさんはこの2年間、医療従事者としての厳しさに直面する中、相手の思いに立って行動することを学び、人格的にも大きく成長したと思う。これからの仕事を通じて創造力と想像力、2つの力に磨きをかけ、いたわりの心を持ち、たくましく、堂々と生きていってほしい」とはなむけの言葉を送った。
また、在校生の小林亜早美さん(19)=富士見町=は「私たちにとって、先輩たちはあこがれであり、目標でした。これからの1年、少しでも先輩方に近づけるようにしたい」と語った。
さまざまな祝福のメッセージを受け卒業生の竹村慶子さん(20)=豊丘村=は「同じ目標を持つ仲間とともに、一つひとつの経験を乗り越えてこれた。これからは社会人として、今まで以上に苦しいこともあると思うが、学校での経験を思い出し、目標とする歯科衛生士に近づけるように頑張りたい」と語った。
本年度の卒業生の出身地は、上伊那11人、諏訪地域4人、下伊那1人、松本地域1人。進学する1人を除く17人の就職が内定しており、6人が上伊那地区内で就職する。国家試験の合格発表は25日。 -
西箕輪ふるさと景観マップが完成
西箕輪ふるさと景観住民協定者会(小池知志会長)はこのほど、西箕輪地区から望むことができるさまざまな景観スポットを示した「西箕輪ふるさと景観マップ」を作成した=写真。
同会では、県の「景観育成特定地区」になるべく、現在その手続きを進めている。また、地区内の景観を保護する取り組みも展開しており、マップ作りもその一環。地区全体を把握するマップを通して、農村地帯の豊かな景観を改めて見直してもらおうと考えた。
マップはA2判で四つ織り。四季折々の美しい風景写真を掲載するとともに、マップに記した24カ所の光景が、地区のどこで見られるかを記している。この事業は県の地域発元気づくり支援金の採択も受けている。
マップ作りを進めてきた山口通之さんは「まずは地区の人たちに西箕輪の景観の素晴らしさを改めて知ってもらいたい。また、外から来る人にもこの地域の良さを知ってもらえれば」と話していた。
マップは5千部発行しており、西箕輪地区に全戸配布するほか、市内の公共施設などへ配布する。 -
西箕輪ふるさと景観住民協定者会、目標達成のために再度同意書を発送し、3月下旬に県へ申請
県の「景観育成特定地区」への指定を目指す伊那市西箕輪の「西箕輪ふるさと景観住民協定者会」(小池知志会長)の代議員会が4日夜、西箕輪支所であった。県への申請に必要な3分の2以上の同意書署名を集めるため、昨年11月から地区内外の地権者に署名を求めてきたが、第1次集計とする2月25日現在で、目標数までわずかに及ばなかったため、今後、提出率の悪かった区の住民に再度理解を求めるとともに区未加入者などにも署名を求め、目標をクリアし、3月下旬を目標に県に申請する。
2月25日現在、対象者となる1789人のうち、1085人から同意書を回収することができた。しかし、県への申請には対象地区内の地権者3分の2以上の賛同が必要で、人数にしてあと114人分、不足している。また、面積でも3分の2以上が要件となっており、41ヘクタール足りない。
主な要因としては、新興住宅地の多い地域での回収率が低さ、地区外居住者で、西箕輪地区に土地を保有している人が全体の約3分の1を占めていることなどがある。また、昔から同地区に住んでいる人が多い区では関心が高い一方、若い世帯、新しくこの地に移り住んできた人の多い区では関心が低いというのが現状のようだ。
しかし、目標達成までにはあとわずかなため、同協定者会ではこれまで同意書署名を求めてこなかった会社、社宅、区未加入者などにも署名を求めるほか、回収率が50パーセント未満の地区などで再度理解を求め、目標達成を目指すこととなった。
最終的な集約は今月19日を目途とする。
景観育成特定地区の指定を受けると、地域住民の意向に応じた景観育成が可能となるが、現在のところ、県内で指定を受けた地域はない。西箕輪地区の指定が実現すれば、県内初の景観育成特定地区が誕生する。 -
助産院開院に助成する方向で検討
小坂市長は5日、産婦人科医師不足に伴い、助産院開院に対して助成する方向であることを明らかにした。市議会で、助産院との連携・支援施策について中村威夫議員の一般質問に答えた。
小坂市長は、3月末の昭和伊南総合病院(駒ケ根市)の産科診療休止を受け、伊那中央病院で施設改修を進めている現状や、上伊那の産科医療の連携体制などを説明。伊那中病は4月、産婦人科医師が1人増え、5人体制となるが「各医療機関が役割分担し、上伊那全体で医療を守っていく必要がある」とし「産科医療の連携体制で、正常分娩は助産院でも取り扱うことができることを地域住民に広報し、協力をお願いしている」と述べた。
市内の助産院は1カ所あり、1カ所で開院準備しているという。
助成は開院に際しての施設や備品で、今後、開院する人の希望を聞いて検討する。
院内助産院の開設は「可能かどうか研究していく必要がある」とした。
また、24時間対応している伊那中病の地域救急医療センター専従医師が4月に4人から3人に減るため「救急医療を続けていくことができない切羽詰った状態」。救急医師の確保について、関係市町村長、県議を含めて県へ要請していきたいとした。
小坂市長は「公立3病院が共倒れになり、第2次、第3次医療が崩壊してしまうと危機感を持っている。3病院の病院事業をどうやっていくのか、上伊那広域連合含め、検討していく必要がある」と述べた。 -
むらづくり講演会
南箕輪村はこのほど、むらづくり講演会を村民センターで開いた。医療法人清泰会滝沢病院の吉田朋孝院長が「メンタルヘルスについて縲恊Sの健康を維持するために知っておきたいこと縲怐vをテーマに、心の問題について正しい知識を身に付け、メンタルヘルスの維持のため笑うことの大切さを話した。
メンタルヘルスは、心の健康を増進し心身ともに充実した健康な状態を目指すことで、精神科では、普通の環境で普通の人が出会うストレスとの関係で生じる問題を扱う分野であることを説明。
基本は個人レベルでのメンタルヘルス、家族内(学校、職場)でのメンタルヘルス、専門家への相談で、個人レベルでの予防法として「ストレス関連疾患をはじめとした精神疾患の知識を身に付け、自分の性格傾向を知った上で、オン(職場、ストレスの蓄積)とオフ(プライベート、ストレスの解消)とのバランスを保つことが大切」と話した。 -
上伊那北部消防連絡協議会総会
上伊那北部消防連絡協議会(会長・宮島忠夫南箕輪村消防団長)の07年度総会はこのほど、南箕輪村役場で開き、07年度事業報告や08年度役員選任、事業計画案などを了承した。
同協議会は辰野町、箕輪町、南箕輪村の3消防団で組織する。
07年度は、大芝公園での水防訓練、幹部訓練、ラッパ訓練、県ポンプ操法大会激励会、正副分団長研修などの事業をした。
08年度の会長は、箕輪町消防団の平沢久一団長。事業計画は5月の水防訓練と幹部訓練、ラッパ訓練、正副分団長研修など。08年度会長の平沢団長は、「3団が仲良く手を取り合って活動していきたい」とあいさつした。 -
【記者室】「今日だけは無事故で」
箕輪町交通安全協会の総会で表彰された受賞者の代表が、免許を取得した当時に聞いた「今日だけは無事故で」という言葉の重みをだんだんに感じ、受賞を機に若い人たちに機会があれば話をしたい-と謝辞を述べた▼07年の町の交通事故発生件数は104件で前年より22件減少。死亡事故はゼロで、傷者も26人減少した。長野県全体でも07年は前年より事故件数が643件減り、死者は7人減、傷者は965人の減だった▼交通事故が減ったことは、とてもうれしい。でも、まだまだ事故はある。安全運転を意識してはいるものの無事故を自分に言い聞かせてハンドルを握っていることは少ない。今日から始めよう。「行ってきます」の後に「今日だけは無事故で」を。(村上裕子)
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駅伝応援用たこを美篶小学生に披露
伊那市の美篶小学校に3日、美篶青島区の矢島信之さんが訪れ、23日の「春の高校伊那駅伝」応援用に作ったたこを児童たちに披露した。
美篶区長会と青島区は「春の高校駅伝を盛り上げていきたい」との思いから駅伝当日に出場校の校名の入った応援たこ15枚を大会コース沿いの青島区の田んぼで揚げる。たこは発案者の矢島さんが製作。縦90センチ横60センチでそれぞれに「高校伊那駅伝」の文字や、招待校11校、地元校3校の校名などが書かれている。また校名の隣には「1区1校応援」として、区名などが入っている。
今回、美篶小学校の児童たちに応援だこを披露したのは、児童たちに自分の住む区が応援する高校のことを勉強してもらいたいため。
矢島さんは児童たちに同駅伝やたこ揚げについて話し、「ぜひお父さんやお母さんと応援に行ってもらいたい」と呼びかけていた。
会が終わったあと、矢島さんに「どうやってこんなにきれいに字を書いたんですか」と質問する児童もいた。
春の高校伊那駅伝応援たこは7日から21日まで伊那市役所ロビーに展示される。 -
東部火災予防運動パレード
「春の火災予防運動(1縲・日)」期間中の2日、伊那市消防団の高遠町、長谷地区の消防団員が両地区内を消防車両でパレードし、地域住民に防火を呼びかけた。団員約30人、車両7台が出動し、約5時間かけてコースを回った。
高遠町総合支所であった出発式で、伊東義人総合支所長が「地域の皆さんの防火意識を高め、火災が発生しないことを祈る」とあいさつ。田畑安彦団長は「意識づくりが地域の安全をつくる。皆さんの広報活動が大きな力になる」と話した。
高遠消防署によると、無火災期間は高遠町地区が9カ月、長谷地区が2年3カ月。
高遠町総合支所を出発する消防車両 -
箕輪町赤十字奉仕団 08年度幹部任命式
箕輪町赤十字奉仕団の08年度幹部任命式は2日、同町役場で行われた。日赤箕輪町分区分区長である平沢豊満町長から、委員長や15分団正副分団長の計39人が委嘱を受け、奉仕団員の責務や活動などを学んだ。
平沢町長は幹部一人ひとりに委嘱書を手渡し、「真心のこもった皆さんの活動に町民2万6千人が期待している。明るく楽しい、安心安全な町になるよう力添えをお願いする」と訓示した。
三役紹介で渕井広子委員長は「一人ひとりの力は小さいが、力を合わせれば住民の力になると思う。ボランティア、博愛の精神で活動に努め、地域が平穏無事に過ごせることを祈っている」とあいさつした。
奉仕団員の責務については、元箕輪消防署長で日本赤十字社県支部指導員の福島朝雄さんの話があった。
本部役員は次の皆さん。
▽委員長=渕井広子(三日町)▽副委員長=鬼窪松枝(北小河内)伊藤寛子(沢)▽委員=小林慶子(下古田)市川美知代(松島)御子柴芳美(木下)▽監事=中村豊子(福与)伊藤敦子(長岡)
平沢町長から一人ひとり委嘱書を受け取る役員ら -
上農園芸科学科の生徒が卒業式に向け、コサージュ作り
卒業式を翌日に控え、南箕輪村の上伊那農業高校園芸科学科観賞植物コースの3年生13人が4日、生花のコサージュ作りに取り組んだ=写真。生徒らは、同校で学んだ仲間への思いを込め、約50個のコサージュを制作。卒業式当日は、園芸科学科の生徒41人と各学科の担任がこのコサージュを胸につけて式に臨む。
授業の中でフラワーアレンジメントなどを学習してきた観賞植物コースの3年生によるコサージュ作りは、数年前から続く卒業イベントの一つ。式の場を華やかにするとともに、これまでの学習の成果を当日来場する保護者らに見てもらうことなどを目的としている。
生花はその年の生徒らの希望に応じて変えているため、毎年出来上がるコサージュもさまざま。今年は淡いピンク色や黄色のポンポンギクに、春の訪れを告げるモモの花を添え、レモンリーフでまとめることになった。
集まった生徒らは、友人の胸にコサージュを当ててみるなどして、形を調整。ともに学んだ仲間との最後の作業を楽しみながら、一つひとつ丁寧に創り上げていた。
作業に参加した3年生の一人、伊久間友美さん(18)=南箕輪村=は「いざ自分が作ってみると『卒業するんだ』という実感が湧いてきた。卒業式は学校に来る最後の日なので、みんなと仲良く過ごせたらいいなと思います」と話していた。 -
伊那市立図書館の利用者カードデザイン展
伊那市立図書館の図書館利用カードの新デザインの候補作品を集めた展示は13日まで、同伊那図書館1階広域情報コーナーで開いている。市内外の186人から応募のあった199点を展示。展示期間中、同図書館や分館(一部)、高遠町図書館で利用者による投票を受け付けている。
作品の応募は小学生が中心。199点のうち100点は、昨年11月に伊那図書館を見学した伊那小1学年の作品で、図書館での思い出を絵にしたり、自分の好きな動物や昆虫を描いたりしている。このほか、高遠城址(し)公園の桜の写真やコンピューターによる絵なども並ぶ。
伊那、高遠町図書館、各分館を連携させる「図書館システム」の導入を契機に、カードデザインを一新する。投票は一人、1作品につき1回まで。投票の多かった作品を市教育委員会などが最終選考し、新デザイン2点を決める。4月から新カードの発行を始める予定だ。
平賀研也館長は「こんなに応募があってうれしい。今後も定期的にデザインを募集し、自分で図書館をつくっていくパターンの一つになれば」と話している。
入場無料。10日は休館日。午前10時縲恁゚後7時。
図書館利用カードの新デザイン候補作品を展示 -
子ども消防体験教室
消防署の活動について理解を深めてもらおうと駒ケ根市の伊南行政組合消防本部北消防署(米山覚署長)は1日、子ども消防体験教室を開いた。管内の駒ケ根市と宮田村の6小学校から2人ずつ、計12人の5年生児童が参加し、放水体験をしたり消防署や消防車の見学をしたりした。
児童らは駒ケ根市下平の農村環境改善センター「一心館」の駐車場で放水を体験した。署員らに手伝ってもらい、防火服とヘルメット、手袋を身に着けると「重い」と大騒ぎ。「放水始め」の合図とともに、構えたホースから水が勢いよく飛び出すと、最初は狙いが定まらずに戸惑った様子だったが、すぐに慣れて放水体験を楽しんだ=写真。児童らは「簡単そうに見えたけど、こんなに力がいるとは思わなかった」と笑顔で話し合っていた。 -
けんしん伊那支店 防犯訓練で強盗対策を確認
伊那市山寺の県信用組合伊那支店(大野勲支店長)は4日夕、伊那署と協力し、強盗事件を想定した防犯訓練を行った。職員たちは、犯人の体格や服装などを覚えたり、逃走車両へカラーボールを投げたりなどの強盗対応を訓練で確認した。
訓練は、署員が扮(ふん)した強盗役が店内に押し入り、模造ナイフを手に利用客の女性を人質に取り、金を要求する想定。「金を出せ」との犯人の怒鳴り声に緊張する場面もあったが、それぞれが冷静になって、対策マニュアルで分担された自分の役割を果たした。
大野支店長は「緊張して思った通りにはいかなかったが、時間を稼ぐことはできたと思う」と反省。伊那署生活安全課の亘浩幸課長は「いざというとき、今日と同じ対応ができるよう日ごろから心がけてほしい」と呼びかけた。
同組合は、2年前に上田支店で強盗未遂事件があったことや、ほかの金融機関で事件が発生したことから、本年度から全53店舗で防犯訓練を開いている。
県信用組合伊那支店で行われた防犯訓練 -
環境講演会
市民団体、関係行政機関などでつくる「豊かな環境づくり上伊那地域会議」は5日、環境講演会を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。信州大学繊維学部の鈴木栄二教授が「地球温暖化対策のウソ・ホント」を演題に講演。約100人が集まり、温暖化防止対策として取り組まれているさまざまな事業の効果や実情を学んだ=写真。
環境づくりを担う人材育成を目的として企画した講演会で、講師に迎えた鈴木教授は、二酸化炭素(CO2)の排出抑制など目的として燃料電池自動車、太陽電池の開発、砂漠緑化事業など取り組まれているが、本当に効果があるものなのかを検証。
「燃料電池自動車の場合、燃料とする水素を生産するとき、炭酸ガスを放出するため、それを合計すればガソリン車と炭酸ガスの排出量は変わらない状況にある」とし、自動車会社のイメージアップ戦略に過ぎないことを示した。
また、海洋性気候にある日本の場合、20年後であっても温暖化の影響で困ることはないとしながらも「温暖化は加速減少。何もしないとブレーキが効かなくなるため、絶対対策は必要」と指摘。地元でやりやすい取り組みとして、環境負荷の少ない木材チップの利用や小規模水力発電などの可能性を示し、「温暖化という必然的な世の中の流れに対し、どうやってビジネスをやっていけば良いかということも真剣に考えてほしい」と語った。 -
【記者室】第一印象が決まるのは
知らず知らずのうちに、ぶっきらぼうになっていて、はっとすることがある。第一印象が決まるのはわずか数十秒で、視覚的、聴覚的な印象が9割を占めるそうだ。
接遇について講話を聞く機会があった。名刺交換のマナーや電話応対、話し方など実技を交えたもので、改めて自分自身の動作などを振り返った。相手に好感を持たれる応対というのは難しい。
ある店主から「悩みごとや心配ごとがあっても、店に立つ以上、一人ひとりが店の看板を背負うプロ意識を持つ」と聞いたことがある。例え、印象が悪かったのがたった1回であろうと、取り返しのつかないことになる。一人の社員をみて、相手はそれを会社の顔として判断する。常に、心しなければならない。(湯沢康江)