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みのわ温泉オリジナルシャンプーなど販売
みのわ振興公社は、箕輪町長田の「ながたの湯」「ながた荘」の浴場に置いている、みのわ温泉オリジナルのシャンプーなどの販売を始めた。
シャンプー、トリートメント、ボディーソープの3種類。「デリケートな肌と髪にやさしい低刺激性で、環境にもやさしい」商品。温泉利用客の要望にこたえて販売になった。
ボトルのラベルは、町の町木「ケヤキ」、鳥「キセキレイ」、花「イワヤマツツジ」をデザインしたもの。箕輪町のこだわりを描いたという。
いずれも600ミリリットル入りで価格は千円(税込み)。ながたの湯、ながた荘の売店で購入できる。詰め替え用も販売に向けて現在、準備をしている。 -
伊那広域シルバー人材センターで会員作品展
伊那市の伊那広域シルバー人材センターで17日から、第14回会員作品展が開かれている。個人や団体で活動している会員114人が製作した269点の作品が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
会員の取り組み発表の場として例年開催している作品展。伊那広域に登録する辰野、箕輪、南箕輪、伊那地区の会員が絵画、書道、手芸、ちぎり絵、写真などさまざまな作品を出展している。
中には、クリや竹、ニンジンなどを焼き上げて炭にした作品や、花の種で描いた創作絵画などといったユニークな作品もあるほか、展示販売している作品もあり、「手作りだから丈夫でいい」と購入していく来場者の姿も見られた。
また今回は、多くの人に来場してもらえるようにと土日も開放している。
午前9時縲恁゚後4時。22日まで。 -
地域の力見直して、子どもの安全を考える会
宮田村で16日夜、「子どもの安全を考える会」が開かれた。宮田小学校PTAなどの呼びかけにより、今年度2回目。小中PTA、学校のほか、区長、防犯担当者、村教委、警察など約50人が集まり、子どもを取り巻く安全上の各種課題を話し合った。見守るためには地域のコミュニケーションのあり方も見つめ直そうと、意見を交わした。
駒ケ根署が不審者情報など管内の子どもに関係する事案を報告。
宮田小、中学校は安全対策の状況にふれ、通学路のパトロール強化や複数による登下校、防犯ホイッスルの携帯徹底などに取り組んでいると説明した。
意見交換では、高校生を子どもの安全対策に活用できないかなど柔軟な発想も。
希薄になりつつあるタテのつながりを見直そうという提案で、小野章宮田小PTA会長は「同感。地道に底上げを図り、地域の会合などあらゆる場面で子どもの安全を話題に取りあげてほしい」と呼びかけた。 -
旧井澤家住宅 雛祭り展
伊那市西町区の旧井澤家住宅で17日から、「雛(ひな)祭り展」が始まった=写真。明治縲恟コ和時代の貴重な雛人形約120体を出品。地元旧家などに伝わる品を中心に並べ、一足早い雛祭りを演出している。3月4日まで。伊那部宿を考える会(田中三郎会長)などの主催。
権兵衛トンネル開通記念に向けた取り組みとして、昨年から始めたイベントで、今回は、5段飾り、7段飾り雛のほか、明治時代の押雛12体など珍しい品も展示。各年代ごとに顔つきの違う雛人形が会場を飾り、その時代ごとの趣きが感じられる。
田中会長は「なかなかこれだけの雛人形を一度に見る機会はないと思う。時代ごとの品に秘められた、子供の成長を願う親たちの思いと一緒に見てもらいたい」と来場を呼び掛けている。
3月3、4日は甘酒の持て成しがある。入館料は一般200円、小中学生100円。休館日は火曜日。午前9時縲恁゚後4時。 -
明日葉の会
箕輪町内の一人暮らしの65歳以上を対象にした明日葉の会は15日、本年度最後のイベントで、みのわ温泉ながた荘で温泉につかったり、演芸を楽しんで交流した。
一人暮らしの町民同士の情報交換や交流を目的に年3回開く。1回目はバスハイク、2回目は調理実習とニュースポーツをした。
参加者は88人。民生委員らも含めると121人と大勢集まった。看護師による健康チェックを受け、のんびりと入浴。昼食を味わいながら、宮田村在住の元大相撲力士で歌手の栃若清光さんのステージや民生委員の手品、ボランティアの安来節など盛りだくさんの演芸を楽しんだ。
歌手生活50周年を迎えた栃若さんは、張りのある声で次々と熱唱。合間に「昔の少女会の皆さんが大勢来てますね」と会場を笑わせた。
参加者が手話ダンスを披露する場面もあり、「今日はとっても楽しいです」と笑顔を見せていた。 -
火災予防ポスター展示
春の火災予防運動(3月1日縲・日)を前に、南箕輪村役場で火災予防を呼びかける防火ポスターの展示が始まった。
伊那防火管理協会と伊那消防組合消防本部主催の小学生を対象にした防火ポスター、防火作文・書道コンクールに応募した村内の作品全21点を展示している。
南部小学校5年生が応募。06年度全国統一標語「消さないで あなたの心の 注意の火」を目立つようにポスターに書き入れ、火が点いたままのタバコを投げ捨てる場面などを描いている。
村は「火の取り扱いには十分に注意し、火災予防を心がけてほしい」と呼びかけている。ポスターは2月末まで展示する。 -
はら美術で備前焼秀作展
伊那市旭町のはら美術は25日まで、「土と炎の芸術「備前焼秀作展」を開いている。巨匠から新進気鋭まで、40人以上の作家が手掛けた湯のみや花器、つぼなど約250点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
1週間以上かけて登り窯の中で焼き上げる備前焼。付着した灰などが自然釉(ゆ)となり、一つひとつが異なる魅力を放つ。
はら美術で備前焼作品展を開くのは2年ぶり。今回は、人間国宝・伊勢崎淳氏をはじめとする伊勢崎一門や、独自の感性で新しい形を追求している隠崎隆一氏、父子2代で人間国宝となった故・藤原雄氏などの作品も並んでいる。また、主催者自ら現地に赴き、各作品を調達しているため、作家ものでも2千円台から入手できる。
主催者は「見るだけの価値があるのでぜひ見にきてほしい」と話している。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。25日まで。 -
保育料3年ぶりの改定、初の引き下げ示す
宮田村は16日、村立保育園の保育料を7月から平均2・8%引き下げる改定案を村保育園運営懇談会に示した。保育料は上昇を続けてきた経過があり、引き下げば今回が初めてとみられる。清水村政は子育て支援を重点施策に掲げており、限られた財政事情のなかで一定の配分を示した格好だ。
保育料は保護者の所得に応じて違い、3歳以上の一般保育で引き下げは1・5%縲・・5%と幅がある。
本年度の園児数や保護者の所得などで計算した目安だが、平均2万5401円の月額保育料は、引き下げされた場合に平均2万4692円となる。
保育料の改定は2004年に平均3・9%引き上げて以来3年ぶり。
今後は懇談会の意見を基に、6月議会で所管委員会に諮る。 -
確定申告始まる
所得税と個人事業者の消費税、地方消費税の確定申告がはじまった16日、伊那税務署が設置した伊那市駅前ビルいなっせ内の申告相談会場に申告者らが訪れた=写真。署員から助言をもらいながら申告者らは、申告書を作成するなどして提出した。
昨年度は年金課税の見直しにより、年金控除額が引き下げられ対象者が増えるなどの理由で例年より多い約3万6千人が申し込んだ。関係者は、本年度の申し込み数を前年と同規模の人数だと見込んでいる。
申告相談会場内は、申告書を自分で作成する「自書申告」のサポート体制も充実している。本年からは、申告者が声を掛けやすいよう、職員が目立つ色のジャンバーを着用するなどして助言している。また、「e‐Tax(国税電子申告・納税システム)」のサポートコーナーや体験コーナーなども設置している。
毎年多い日で一日約200人が訪れる。3月10日以降はピークとなるため、2月下旬縲・月上旬の提出を伊那税務署は呼びかけている。
確定申告期間は次の通り。
▽所得税=3月15日▽個人事業者の消費税及び地方消費税=4月2日▽贈与税=3月15日 -
天竜川水系・渓流釣り解禁
上伊那の天竜川水系で16日、渓流釣りが一斉に解禁となった。県内外から釣り人が入渓し、今シーズンの初・スアタリ・スの感触をたん能した。
天竜川漁業組合や釣り人らによると、昨年7月の豪雨災害の影響などで魚の数が少ないものの、暖冬のため水温が高く、人では多かったという。
伊那市西町区の小黒川に入った今井和雄さん(64)=同市西春近=は、正午から数時間で25センチ以上のイワナ2匹を釣り上げた。「まずまずの型。幸先はよいが、魚の数が少なく感じる」と話した。
同漁協は、3、4月などにイワナ、アマゴなど各1千キロほどを放流する予定。
一般の遊漁料は、一日券1千円、現場券1600円。年間券は、一般魚6千円、アユのみ8千円。問い合わせは、漁協(TEL72・2445)へ。 -
駒ケ根東中厄年会が母校に記念品贈呈
1981(昭和56)年度に駒ケ根市の東中学校を卒業した同窓生らが厄年を迎えるのを機につくった同年会「2007午羊(ごよう)会」は記念事業の一環として母校の東中、中沢小、東伊那小にそれぞれ記念品を贈った。14日、実行委員長の大蔵文夫さんら役員8人が連れ立って学校を訪れ「この郷土で育ったので、何か後輩のためになる品を贈りたかった。限られた予算での品だがどうぞお使いください」と話して校長らに目録を手渡した=写真。
同会は各校の希望により東中に大鏡1枚、中沢小にパイプいす8脚、東伊那小に図書カード(いずれも時価5万円相当)を贈った。 -
上伊那建設労働組合が健康教室
上伊那建設労働組合の主婦の会・青年部が共催する健康教室「頑張っている人のがんばらない体操」が14日、伊那公民館であった。組合員45人が集まり、タオルやボールを使った体操で体をほぐした。
健康教室は組合員の健康維持が目的で、25回目。
講師に、身体機能改善トレーニング公認A級指導士の山岸洋子さんを迎え、参加者は両手に持ったタオルをまたいだり、体をV字にしたりと楽しみながら冬場の運動不足を解消した。
また、仰向けに寝た人を起こすとき、憎しみがある場合とやさしさを持った場合とでは腕の節々にかかる負担が違うことを体感。山岸さんは、心と体とつながりに触れ「人間関係は、まず自分との信頼関係。健康を保つために視点を変える気づきを持ってほしい」と促した。 -
伊那ロータリークラブ顕彰式
伊那ロータリークラブ(前林武夫会長)の第28回顕彰式が15日、伊那市内であった。十数年間、伊那中学校に花を生けた伊那市西町の小田タカ子さん(84)が受賞した。
小田さんは孫が伊那中学校へ入学したのを機に、明るい学校であってほしいと願い、週1縲・回、正面玄関に生け花を飾るようになった。生徒や職員から喜ばれ、孫が卒業したあとも続けた。高齢のため、本年度からは入学式や卒業式、文化祭などイベントの際に季節の花を届けている。
前林会長は「長年にわたり、学校の教育環境向上に努めた」と述べ、顕彰牌を手渡した。
小田さんは「庭や山で取ったり、買ったりした花を飾った。学校へ行く度に励まされ、これまで続けてこられた。自分にできることととして花を届けていきたい」と話した。
顕彰式は創立記念例会と合わせて開き、メンバー約40人が出席した。 -
私のアイデア貯金箱コンクール
南箕輪南部小6年吉原大輝君が努力賞日本郵政公社主催の第32回私のアイデア貯金箱コンクールの南信北ブロック地区で、南箕輪村の南部小学校6年吉原大輝君(11)が5・6年の部で努力賞を受賞した。13日、南箕輪郵便局長が賞状と副賞を贈った。
吉原君の作品は、うな重の形をした「おいしそうな貯金箱」。夏休み中に祖母の家で食べたうな重がおいしくて、貯金箱にしようと考えたという。うなぎとご飯は紙粘土で作り絵の具で色を塗った。木箱を利用し、外側は黒、内側は赤く塗り、ふたにうなぎとご飯を接着。側面にお金を入れる穴を開けた。
「ご飯粒を丸めるのが大変で疲れたけど、すごいよくできたと思う」と話し、「作っていて受賞できるとは思わなくて、うれしかった」と喜んだ。貯金箱でお金を貯めて本を買いたいという。
コンクールは、県内で7710点の応募があった。村では南箕輪小6点、南部小19点を応募した。南信北ブロックは上伊那、諏訪、岡谷地域で、努力賞は10点。 -
インドアラジコン飛行会
駒ケ根工業高校ラジコン愛好会(竹内浩一会長)は11日、第12回小型電動ラジコン飛行機インドア飛行会を駒ケ根市の同校体育館で開いた。上伊那各地のほか、遠くは塩尻市や飯田市から愛好家約10人が訪れ、それぞれ持ち寄った愛機を思う存分飛ばした。参加者はコントローラーを手にして飛行機やヘリコプターを真剣な表情で操縦=写真。宙返り、背面飛行、きりもみやホバリング(空中停止)などの特殊飛行を見事に決めて仲間から賞賛を受けていた。中には館内に張られたワイヤーに気がつかずに機体を引っ掛けて墜落させてしまう参加者もあったが、慣れた様子で手早く修理すると再び飛行を続けた。
竹内さんは「初心者の参加も大歓迎。せっかく機体を買ったのにうまく飛ばなくて悩んでいる人の相談にも喜んで応じます」と愛好者の参加を呼び掛けている。 -
春の高校駅伝に向け600個のプランターで花の準備が進む
1カ月あまりに迫った「春の高校伊那駅伝2007」に向け、伊那市振興公社では大会トラックに飾る花の準備を進めている。約600個のプランターが並ぶハウスの中では、黄色やピンク色の花々が咲き始め、一足早い春を演出している=写真。
3月に開催する春高駅伝のトラックを演出する花を育てている同公社では例年、開催日に合わせて開花するように水やりや温度管理をしている。
最も難しいのは花の開花時期を大会前後に合わせること。夜間はストーブをたくなどして凍らないようにしているが、暖冬となった今年はいつもより若干早めに開花した。また、今年は折り返し地点となる東部地区にも花を飾るため、プランター数を増やした。
現在ハウスではパンジー、ビオラなどが見ごろを迎えており、今後はピンク系のシバザクラが咲き始める。 -
信州高遠美術館「アートスクール展」
伊那市高遠町の信州高遠美術館は25日まで、ギャラリー展「アートスクール作品展」を開いている。スクールの生徒たちの絵画と陶器合わせて40点余を展示。個性あふれる作品が来場者の目を引いている。
スクールは同美術館の主催。美術館や芸術に親しんでもらおうと、10年以上前に始めた。風景画や人物画、陶芸などの内容で年10回ほどあり、洋画家の竹内徹館長をはじめ、地元在住の作家が講師を務めている。
今回初めて発表の機会を設け、昨年度と今年度の生徒約20人が絵画33点、陶器10点を出品。学んだ成果を堂々と披露している。
絵画は、公園風景、和服姿の女性、牛骨などといった風景や人物、静物を、油彩やアクリル、デッサンなどさまざまな画法で表現。陶芸は地元伝統の「高遠焼き」を継承する講師のもと、湯のみや皿、花器を仕上げた。
竹内館長は「完成度の高い作品もあるし、・ス上達途上・スのおもしろさを感じることができる」と話す。
午前9時縲恁゚後5時(最終日は3時・火曜日休館)。入館料は一般500円、小中学生150円。問い合わせは、信州高遠美術館(TEL94・3666)へ。 -
伊那消防署 住民対象に上級救命講習会開く
伊那消防署は、一般を対象とした、乳児、小児、成人の全年齢層に対しての応急手当の方法を学習する上級救命講習会を、今年から、日本のBLS(1次救命処置)のガイドラインが変ったのに合わせた内容で開いている。
上級救命講習の内容変更は、心肺蘇生法が、胸骨圧迫と人口呼吸の処置回数が15対2から30対2になったことや、AED(自動体外式除細動器)の使用が成人だけでなく小児にも使えるようになったなどの点。講習会では、変更した内容を確認しながら、止血法や異物除去などの方法を学習する。
署員は「新しい講習内容になったので、以前に受講したことのある人も、もう一度受講してほしい」と呼び掛けている。
昨年9月からは、最低月1回のペースで普通救命講習も開いている。詳しい問い合わせや、各救命講習への参加申込は、伊那消防署(TEL72・0119)へ。
上級救命講習で新しい内容の講習を受ける一般参加者ら(10日、伊那市役所) -
【記者室】村づくりに若い力を
村が発展し輝くために何が必要か-。南箕輪村の役場職員労働組合と商工会の両青年部が初の交流会で意見を交わした▼課題に大芝高原のPR不足、特産品の販売戦略などが挙がり、「村は何かするときにまとまりがない」と指摘した。今後に向けては、若い世代の連携による村の売り込み、環境活動など前向きな意見があった▼若い視点で村を見つめた建設的な意見が多く、1度で終わるのはもったいない。青年部は交流会を継続したいとしている。村づくりのためには当然若い世代の力も必要になる。是非とも交流を続け、環境活動でごみ拾いを一緒にやるなど一歩ずつ取り組むと同時に、交わした意見を村に提言するなど、村づくりに関わっていってほしいと思う。(村上裕子)
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県伊那文化会館で舞台裏たんけん隊
舞台を身近に感じてもらおう竏窒ニ伊那市の県伊那文化会館は11日、「舞台ウラたんけん隊オペラ編」を開いた。家族連れなど約40人が参加。普段は見ることができない舞台裏を楽しんだ。
毎年催しているイベントの一つ。昨年は舞台劇の裏方役などを体験してもらったが、今年はオペラ公演を想定した舞台裏体験を企画した。
まずは5分程度のデモンストレーション公演を行い、その公演がどのように作られたのか舞台裏を見学。舞台より低い位置に設置される「オーケストラピット」では、演奏者の背の高さに応じて床を下げる幅を調節していることなどを学び、実際に指揮者やコンサートマスター、演奏者などを体験した=写真。
また、幕を一瞬の間に落とす舞台装置を見学。幕を落とすひもを引っぱった赤穂小学校の馬場諒太君(10)は「面白い手ごたえだった」と話していた。 -
伊那市防災講演会
伊那市は、6月から県が運用する「土砂災害警戒情報」などについて学ぶ防災講演会を12日、市駅前ビルいなっせで開いた。区長や自主防災会の関係者ら約220人が参加し、同情報の運用に向けて設置した検討委員会に携わった北沢秋司信州大学名誉教授=写真=の説明を聞いた。
北沢名誉教授によると、土砂災害警戒情報は、長野地方気象台と県が連携して検討を進めてきたもので、都道府県と気象庁が共同で発表する新たな防災情報。大雨による災害の恐れがある時、市長村長が避難勧告などを発令する際の判断や住民の自主避難の参考になる。
北沢名誉教授は「県と気象台が協議して警戒を解除するが、ここで注意しなければいけないのは、避難命令の解除は地域にとって一律ではなく、その地域を知る区長らの判断が重要となる」と注意した。
防災、防犯をテーマに1年ごと交互に開く、10年ほど続く恒例の講演会。昨年は、新潟中越地震を題材に防災講演会を実施したが、昨年、発生した7月豪雨災害があったため、災害発生時に被害を軽減する力となる自主防災会の育成強化を図るために2年連続で開いた。 -
【囲碁のプロ棋士に内定 大澤健朗さん】
「もう囲碁なんかやめようかな」
昨年の今ごろ、プロを目指して10年近くたつのにいまだに夢をかなえられない自分のふがいなさに苦しんでいた。生まれつき楽観的であまり悩んだり考え込んだりしないたちだったが、この時ばかりは真剣に悩んだ。
小学4年生の時に囲碁を覚え、6年生で2段を取った。同じ駒ケ根市出身のプロ棋士下島陽平さんにあこがれてプロになろうと固く決意し、日本棋院中部総本部の院生試験に挑戦して合格。小学校卒業と同時に名古屋市に部屋を借り、希望に満ちて始めた院生生活だったが、選ばれて各地から集まった少年らは自分よりもはるかに強い者ばかりだった。
プロになるための門は狭い。晴れてその座を勝ち取るのは全国で年間わずか数人だ。自らの意志で飛び込んだとはいえ、それほど難しい道だったことに今更ながらに気がつき、後悔の念がわき上がってきたがあきらめる気はなかった。「いつかきっとプロになる」持ち前の意志の強さと負けん気で毎日ひたすら石を打ち、苦しみながらも囲碁一筋に精進を重ねたのだが…。
院生でプロ入りを許されるのは15、16歳ぐらいが多い。ライバルが一人、また一人とプロになる姿を横目に見て自分なりに懸命に努力を重ねたはずなのに、去年もおととしもあと一歩のところまで迫ったものの、結局及ばずじまいだった。
「このままずっとプロになれないんじゃないだろうか」竏秩B悩みは深かったが周りの誰にも相談せず、帰省した時にも両親にすら話さなかった。誰に相談してもどうなるものでもないし、もともと自分で決めた道だ。自分だけで解決したかった。そして独りで悩み抜いた末に思い至った。
「囲碁が好きでずっとこれだけに打ち込んできたが、もう20歳だ。今年で最後にしよう。今までの自分のすべてをかけて、もう一度だけ挑戦してみよう」
去年までとは違った意気込みで必死に棋譜を勉強した。対局にも真剣さが増し、やればやるだけ自信がついてきたが、同時に反省の思いも浮かんできた。
「逆に考えれば、今までの努力が足りなかったってことじゃないか」少しずつ、プロになれるイメージが心の中にできてきた。
8月。中部総本部の院生の成績上位者らがプロをかけて戦う総当りリーグ戦が始まった。翌年1月にかけての長い戦いの末、プロ入りの栄冠を勝ち取るのは優勝者ただ1人。「これが最後のチャンスだ。何としてもプロに」闘志を奮い立たせて初戦に臨んだ。
1局負けると気持ちの切り替えができずに連敗を繰り返した昨年までと違い、自信を胸に落ち着いて戦った。結果、25勝3敗で総合1位を獲得。念願のプロ棋士を文句なしに決めた。
◇ ◇
4月から夢にまで見たプロとしての生活が始まる。だが、ほやほやの初段プロには収入の保証は何もない。月1、2回行われるトーナメント戦に勝たなければ生活さえままならない実力本位の厳しい世界だ。
「今の目標は取りあえず1つ勝つこと。だがその1勝も簡単ではないはず。実力をつけて、実績を少しずつ積み上げていきたい」
「苦しんでやっているように見られがちだけど、自分にとって碁は基本的に楽しいものなんです。今、日本では囲碁人口がだんだん減ってきている。だから子どものころの自分が夢中になったように、囲碁の楽しさをもっともっと多くの人に知ってもらいたい。そのための普及活動に力を入れていくことがもう一つの目標なんです」
(白鳥文男) -
有賀恵一さんが付立染の家元らとともに東京の文芸春秋画廊で4人展
伊那市西箕輪の有賀建具店主・有賀恵一さんが19日から東京都銀座の文藝春秋画廊で開く染色と木工の作品展「きものものがたり竏苧ァ付染と木にたずさわる手仕事展」に作品を出展する。有賀さんは「身近にはいろんな木があり、良い木もたくさんある。こんなに良い木があることを知ってもらえれば」と語る。
作品展は立付染の家元・山下春径さんの誕生日に合わせて企画したもの。今回は初の試みとして木工に携わる3人の職人とコラボレーションした。伊那市からは、長谷の木工作家・植野忠司さんも出展する。
有賀さんは、ここ1年位に製作した約10点を中心に出展。神代ケヤキ、ホウノキ、ウルシなど36種類の木で作ったトレーや、リビングチェア、ベンチなど、色目も手触りも異なる無垢(むく)の木を使った作品からは、自然が持つ温かさが感じられる。
24日まで。午前11時縲恁゚後7時(初日は午後1時、最終日は午後4時)。
問い合わせは文藝春秋画廊(TEL03・3571・6493)へ。 -
県小水力利用推進協議会がシンポジウム
県小水力利用推進協議会(池田敏彦会長)は11日、伊那市で設立記念シンポジウムを開いた。地元を中心に、県内外から約120人が出席。地産地消エネルギーとして小水力発電の可能性を考えた。
水力発電は、自然の資源を利用できる、常時発電できるなどのメリットがあるものの、水利権の許認可、メンテナンス、設置費用などの問題点もある。
パネルディスカッションでは、池田会長ら4人のパネリストを迎え、水力発電のかかえる問題点について意見を交わした。
全国小水力利用推進協議会事務局長中島大さんは「日本はマーケットがないために、水力発電機を開発するメーカーが育たない」と指摘し、普及には農業用水路がポイントとした。
また「1キロワットで100万円の発電機が開発できれば、普及するのではないか」「メンテナンスで一番大変なのはごみが詰まること。頼りになるのは、発電機を使っている人。年間を通じ、水量やごみの変化を知ることで、技術開発につなげる」など意見が出た。
基調講演では、水辺空間の保全などを目的としたリバーフロント整備センター理事長竹村公太郎さんが「水車の21世紀の日本文明」と題し「日本には有り余る水資源がある。石油は枯渇する。今から小さなエネルギーで自立することを議論してほしい」と投げかけた。
シンポジウムに先立ち、伊那市や辰野町の小水力発電見学会もあった。
県小水力利用推進協議会は10日に設立。県は水力エネルギー潜在量が全国3位といい、自然エネルギーを活用した小水力発電の普及を図り、循環型社会の構築を目指す。
賛同する会員(個人、団体、賛助会員)を募っている。
問い合わせは、県小水力利用推進協議会(TEL026・217・8288)へ。 -
みはらしの湯で絵手紙と世界のたこ展
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」の展示ロビーで28日まで、「世界の凧(たこ)と絵手紙展」が開かれている。世界各国のたこと色とりどりの絵手紙、千点以上が、訪れた入浴客の目を楽しませている=写真。
「世界のたこ」を手掛けたのは西箕輪の竹越一夫さんと、長野市戸隠在住の平塚岩夫さん。2年ほど前からたこ作りを始めた竹越さんは今回、中国、タイ、台湾など10カ国17種類のたこを出展。春の祭の時に挙げるという円に近い12角形をしたインドのたこや、鳥を模ったたこなど、多彩な作品が並んでおり、その意味を書いた写真も展示している。
絵手紙作品は伊那市内の高尾町、東春近、西箕輪で活動する3つの絵手紙グループに所属する約40人が出展。日常生活の中で切手を張ってやりとりした作品などを中心に展示しており、相手のために考えた元気が出る言葉の数々が添えられている。
絵手紙グループの荒恵子さんは「日常普段着の絵手紙。生活の中で感じ取ったことや春夏秋冬を大切にした作品も多い。添えられた短い言葉の意味を察してもらえれば」と話していた。
3月19日縲・5日は伊那市立図書館でも作品展を実施する。 -
伊那接客業者防犯・防火協会が火の用心を呼びかけるステッカーを作成
飲食店などでつくる伊那接客業者防犯・防火協会(鈴木一比古会長)はこのほど、飲酒運転根絶と火の用心を呼びかけるステッカーを作成した=写真。
飲酒運転根絶に関しては前々から取り組んでいたが、火の用心への取り組みは今回が初めて。1月に発生した兵庫県宝塚市のカラオケボックスの火事を受け、同業者として火の管理を徹底しよう竏窒ニステッカーを作成。加盟する約600店に注意を呼びかけていくことにした。
ステッカーには黄色の紙を使用。掲載する標語は消防署に考案してもらい「火の使用消すまでその場を離れない」とした。
ステッカーは、組合加盟店に配布し、店内に貼ってもらう。 -
南箕輪村役場職員労働組合青年部と村商工会青年部が交流会
南箕輪村役場職員労働組合青年部(小池隆部長)と村商工会青年部(北沢博仁部長)の初の交流会が9日夜、村商工会館であった。異業種の交流を図りながら、「私たちの南箕輪村」をテーマに住みよい村になるために自由に討論し、「環境活動などに一緒に取り組んで輪を広げたい」など前向きに意見を交わした。
商工会青年部が昨年から各種団体の青年部との交流に取り組んでいることもあり、今回、双方の呼びかけで交流会が実現。30人が参加した。
村が発展し輝くために、住みよい村になるために何が必要か、衣・食・住・心をキーワードに、4班に分かれて自由に意見を出し合った。
大芝高原についてはPR不足、施設の核やターゲットの選択、特産品は販売戦略などが課題に挙がった。「きれいな南箕輪村をつくるため、青年部員として村民意識を変えられる活動をしたい」と、ごみ拾いに一緒に取り組む提案や、「村は何かするときにまとまりがない」として連携、団結の必要性の指摘もあった。
商工会の北沢部長は「村を背負って立つ若い我々が元気を出さないと村は元気にならない。意見を出し合い、プラスの方向に持っていきたい」。村の小池部長は「皆の輝く思い、情熱が集まることで大きな輝きになる。この会が継続して本当に大きな輝きになることを願う」とあいさつした。 -
おはなしこんにちは
腹話術を満喫箕輪町図書館で10日、みのわ腹話術研究会による「おはなしこんにちは」があった。約80人の親子が、腹話術やパネルクイズ、工作などを楽しんだ。
腹話術は、人形小学校に通っているという「はなこちゃん」が登場。子どもたちは、はなこちゃんがひらがなを「あえいうお」と言うと、「間違ってる」と教えてくれたり、カエルが出てくると「こっちのほうがかわいい」と話したり、身を乗り出して夢中になっていた。
デコレーションケーキの形をした「けいこさん」が出てくると、2月生まれの男の子に手伝ってもらいイチゴやリンゴ、バナナをけいこさんに飾りつけるなど、子どもたちも参加して楽しんだ。
空の箱の中から缶コーヒーが出てくる手品なども披露。「図書館にある手品の本に載っています。本を借りて皆もやってみてね」と本の紹介もあった。 -
アトピー・アレルギーの集い
アトピー・アレルギーの子どもを持つ上伊那の保護者らでつくるサークル「たんぽぽの会」(宮下美香代表、20人)と県看護大学小児看護学講座は10日、第9回講座として「子どもと食物アレルギー」をテーマに「アトピー・アレルギーを持つ子どもと親と支援者の集い」を駒ケ根市の県看護大学で開いた。会員など約40人が集まり、伊那中央病院小児科部長藪原明彦さんの講演「子どもと食物アレルギー竏註H物アレルギーを理解するために」、松本市教育委員会学校給食課管理栄養士今野美穂さんの講演「松本市における食物アレルギー対応食提供事業について」を聞いたほか、参加者同士で情報交換するなどしてアトピー・アレルギーへの理解を深めた。
藪原さんは食物アレルギーの起こるメカニズムや症状について「子どもの場合、多くは加齢とともに軽くなるが」とした上で治療と予防法などについて詳しく説明した=写真。 -
スリランカ風紅茶パーティ
スリランカの紅茶と料理でパーティを楽しむ集いが8日、駒ケ根市のふれあいセンターで開かれた。地域に住む外国人の支援と交流を目的に06年に設立された民間ボランティア団体「地球人ネットワークinこまがね」(清水敏晴代表)と駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)、駒ケ根市の共催。ネットワークのメンバーなど約20人が参加し、駒ケ根青年海外協力隊で語学講師を務めるシリパーラ・ウィラコーンさんなどスリランカ人3人を迎えて楽しい午後のひとときを過ごした。
テーブルに並んだお茶受けのメニューはいずれもスリランカ風のパンケーキ、サバとジャガイモのカツレツ、ひよこ豆などをいためたカダラの3品。参加者はショウガを入れた紅茶イングルテー、ミルクを入れたキリテーとともに味わったほか、ウィラコーンさんにスリランカの文字を教わったり文化や習慣などについて質問するなどして、異文化交流を楽しんだ=写真。