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17代目アルプスレディ決定
駒ケ根市の観光PRの顔となる「アルプスレディ」(市観光協会主催、伊那毎日新聞社後援)の選考会が25日あり、市内在住、在勤の3人を17代目のレディに選んだ。2年間、各地で開くキャンペーンや行事に参加する。
短大2年生の唐澤亜樹さん(19)=駒ケ根市上穂栄町=、会社員の高坂美保さん(23)=飯島町田切=、歯科衛生士の塚本梓さん(21)=飯島町南町=の3人。
「景色も良いし、食べ物も美味しい。企業をはじめ元気な駒ケ根をアピールしたい」と高坂さん。
塚本さんは「視野を広げたいと応募した。落ち着きある自然の良さを多くの人に伝えたい」と話した。
市内外から14人の応募があり、駒ケ根駅前アルパで開いた選考会には11人が出席。協会役員ら5人の審査員が個別面接し、表情や話し方から選んだ。
7月22日に市内で開かれるイベント「KOMA!夏」と浴衣まつりが初仕事となる。 -
竹の鳴り物作り講習会
「大芝高原音頭Newヴァージョン」の振付で使用南箕輪村の大芝高原まつり実行委員会は24日、大芝高原音頭をアレンジした「大芝高原音頭Newヴァージョン」の振付で使う竹の鳴り物を作る講習会を村民体育館で開いた。参加者は竹を切ったり、竹の中に小豆を入れるなど熱心に鳴り物を作った。
大芝高原音頭普及チームは、竹製の鳴り物を持って踊ってほしい-と考え、事前に竹を切り出して準備してきた。
講習会は小学生や信州大学農学部の学生、保育士、村内の踊りグループ、普及チームメンバーら約40人が参加。竹をできるだけ節が両側に入るように長さ25センチから30センチに切り、穴を開けて小豆か大豆を中に入れ、テープで穴をふさぐ。毛糸のボンボンを片側に取り付け、竹にカラーテープを巻くなどして各自で装飾する。
祭りに参加する南箕輪小6年生は、「ボンボンを付けるところとか、大豆を入れるのが大変」「難しいけど楽しい」と話しながら作っていた。完成した鳴り物を手に、「大芝高原音頭Newヴァージョン」の踊りにも挑戦した。 -
宮田大学で村長の話を聞く
宮田村公民館の生涯学習講座「宮田大学」が22日、村民会館であった。16人の受講者が参加し、清水靖夫村長から現在の村政について学んだ=写真。
清水村長は「自立を選択した市町村の場合、人員規模1万人という裏付けがある。宮田村の場合は、それに向けてがんばっていくしかない」と語り、住宅団地の開発、企業誘致、社会保障による子育てしやすい環境整備などで人々に来てもらえるまちづくりを進める必要があることを示した。
介護保険制度の改正に伴い設置した地域包括支援センターについては「介護保険サービスはどこまで見るかという問題が生じてきており、際限を言えば限りなくなってしまう。そこで、介護予防や状態悪化につながらないように支援していくことが必要」と役割を説明し、ボランティア活動や生涯学習への参加も介護予防につながること語った。
参加者からは「今まで分からなかった役場の中が見えた。これからも中の見える村政をとってほしい」などとする声が挙がっていた。 -
ペン祭でマスオさんと個性について討論
伊那市の伊那北高校で24日、第52回ペン祭があった。漫画「サザエさん」でマスオさんの声を演じる声優・増岡弘さんを迎えた企画では、増岡さんと同校の生徒、教師が、本当の個性について意見し合った=写真。
ディスカッションに参加した9人は、個性を表す一つでもある「外見」による主張について討論。
「個性はその人の価値観を指すもの。自分の好きなものを着ることは個性を伝えることになる」「高校生は外見を気にする時期。相手がどう感じるかは重要だが、外見で個性を表現することは悪いことではない」など、ファッションによる主張を肯定的にとらえる意見がある反面、生徒会長の漆戸健太君は「本当に好きでやっている人もいるが、周囲の影響を受けて無理している人もいる。ぶきっちょでも自分のやりたいことに素直であることが大切」と、行動の発端になっている思いの重要性を訴えた。
増岡さんは「今はみんな同じようなファッションをしており、個性のある人が少なくなった。言われたままに行動するのでなく『本当にこれでいいのか』と疑問を持ち、変えていこうとする力が大切。本当の自分を模索したり、さらけ出したりすることを大切にしてほしい」と語った。 -
山野草展示会 ウチョウランを中心に250点そろう
上伊那の山野草愛好者でつくる「伊那草友会」(中山和幸代表、13人)の第17回山野草展示会が24日から、伊那市民会館2階で始まった。ウチョウランを中心に、約250点がそろう。25日まで。
ウチョウランは春先の寒さで、開花が例年より10日ほど遅れたそうだが、白い花びらに紫色が入った「白紅一点」、白色の「白晃」など100点が涼しげに咲く。また、フウチソウやふ入りのヤマアジサイのほか、高さ15センチほどのモミジやナラ、ドングリなどのミニ盆栽も並ぶ。
初日は、夫婦連れなど常連客が多く訪れ、1点1点をじっくり見たり、会員に栽培方法などを熱心に聞いたりしていた。
会場の一角では、会員が育てたウチョウランをはじめとする山野草を格安で販売。
中山代表は「水の与え方などそれぞれ手入れ方法が異なり、作る楽しみ、難しさがある。ウチョウランの花の色、山野草の出来栄えを見てほしい」と話している。
25日は午前9時縲恁゚後4時。 -
信州高遠の四季展入賞作品決まる
伊那市高遠町の風景などをテーマとした絵画の全国公募展、第3回「信州高遠の四季展」(旧高遠町、実行委員会など主催)の審査会が23、24日、町内の信州高遠美術館であり、日本画、洋画合わせて522点の応募から
洋画の金賞に伊那市富県の伊藤恒良さん(70)の「押出待春」、日本画は岡谷市の山岡節子さん(73)の「雪残る」が選ばれた。
過去2年間に制作した作品を公募し、日本画80点、洋画442点が集まった。日本画は日本芸術院会員の上村淳之さんと日本美術院理事の福井爽人さん、洋画は日本芸術院会員の塗師祥一郎さんら3人が審査。入選作品350点(日本画56点、洋画294点)を選び、入賞76点(日本画15点、洋画61点)を決めた。
伊藤さんの作品は、高遠町河南上山田の押出地区を富県から見た春を間近にした雪景色。塗師さんは「寒い地方の春を待つ気持ちが画面から出ていて、人の気持ちを暖かくする情感あふれる絵である」と評価した。
入賞作品は同美術館、そのほか入選作品は町内の公共施設や商店約30カ所に8月5日から9月24日まで展示する。
四季展は、高遠の美しい自然や風景、行事を題材とした作品を全国の画家や愛好家から募り・ス町じゅう美術館・スにしようと始まり、3年に一度開催している。
入賞者は次のみなさん。
【日本画】▽金賞=山岡節子(長野県)▽銀賞=水谷数代(愛知県)▽銅賞=桜井敬史(東京都)▽奨励賞=山下尚三(京都府)平昭治(広島県)大森隆史(神奈川県)金澤尚武(愛知県)▽秀作賞=宮坂哲生(長野県)木下幸子(京都府)小畑薫(東京都)矢田明美(同)伊藤由純(愛知県)豊島節子(同)山越春紀(岐阜県)鈴木貞夫(茨城県)
【洋画】▽金賞=伊藤恒良(伊那市)▽銀賞=篠田和夫(東京都)▽銅賞=細川尚(千葉県)▽奨励賞=広瀬良臣(伊那市高遠町)北原泰治(同)加納恒徳(駒ケ根市)土井田論、小松秀徳、二ツ・ス愛之助、中澤嘉文、平林邦雄(以上長野県)吉本哲、東秀朗、竹内図南子、矢ケ部昭彦、八森榮一(以上東京都)飛矢崎文義(神奈川県)森光希(栃木県)森敬介(埼玉県)▽秀作賞=武田教子、登内孝、橋場房子、山中一正(以上伊那市)原泰志(駒ケ根市)有賀邦夫(辰野町)宮崎のぶ子(飯島町)竹口信孝、西澤美幸、澤修一、久保田里司、坂本静夫、関勝人、高木忠、木下文雄、待井亮造、細田啓子(以上長野県)石川博之、青・ス敏夫、高木恵美子、日並峻(以上東京都)小野昭、山下恭子(以上千葉県)蓮池高夫、平野成昭、高橋洋一(以上神奈川県)小出敏行、水梨平八郎、萩倉瑠璃子、那須野栄(以上静岡県)山本理治、久保由美子、山口博之(以上愛知県)深尾多加緒、久木一男、中江隆、一川満男(以上滋賀県)大谷達雄(群馬県)福田隆義(福井県)東海林恭子(兵庫県)高林泰(山口県)嘉指健司(大阪府) -
高遠しんわの丘ローズガーデン見ごろ
伊那市高遠町東高遠にある「高遠しんわの丘ローズガーデン」のバラが見ごろを迎えた。色鮮やかに咲き誇るバラに、山すそから見渡す伊那市街や遠望の中央アルプスの絶景が来園者を魅了している。入場無料。
バラ園は英国風の庭園に整備された約5千平方メートルに、32種約4千本のバラが植えられている。赤や白、ピンクに黄色など彩り豊かなバラに、大パノラマからの景色が人気。観光客やアマチュアカメラマンなどでにぎわい、可憐に咲く花と一帯に漂う香りを楽しんでいる。
同町上山田に工場を置く精密機器メーカー伸和コントロールズ(本社・川崎市)が工場開設20年の節目を記念し、春と秋に花が咲くバラ園を造成して、高遠地域が目指す通年観光化に協力。昨年5月、旧高遠町に引き渡して開園した。 -
磐田市保護司会意見交換会
駒ケ根市と友好都市協定を結ぶ静岡県磐田市の南磐田地区保護司会(水野格正会長)の会員約50人は23日、研修旅行で駒ケ根市を訪れ、上伊那地区保護司会南部分区(吉澤康道会長)の会員ら約30人と駒ケ根市役所南庁舎で意見を交換した=写真。水野会長は「互いの活動について報告と情報交換をし、せっかくの機会なので交流も深めたい」とあいさつした。
出席者らは最近起こった事件や学校との連携体制など、保護司の活動を続ける中でそれぞれが抱える悩みなどについて互いに意見を交わした。 -
南箕輪村輪の会研修会
大豆かりんとうなど調理実習農と食の大切さを考え活動する南箕輪村輪の会は21日夜、村公民館での研修会で調理実習をしたり、食育と地産地消について考えた。
会員を講師に学び合う調理実習は、今回は「大豆かりんとう」と「すあま」。講師は木村歌子さん。会員のほか信州大学の学生7人ら計17人が4班に分かれて調理に取り組んだ。
「大豆かりんとう」は小麦粉に大豆とゴマを加えて作る。1晩水に漬けた生の大豆と水煮大豆を2班ずつで使い分け、違いをみた。
試食では、生の大豆を使った場合、豆の歯ごたえが残り風味がよい。水煮大豆を使った場合は、水分が多いためか油で揚げるときに爆発してしまうものもあったが、食べるとなめらかで、調理の工夫次第で手軽さから利用も可能-との評価だった。
指導した木村さんは、「大豆はどの家にもいっぱいある。かりんとうを作っておけばおやつにいい。シロップの代わりに塩をふると酒のつまみにも最適」とし、「学生が覚えてくれることもうれしい。何かの機会に作ってくれたら」と話した。
規約と役員も決め、会長に木村歌子さん(北殿)が就任した。 -
野口高齢者クラブ細工寿司づくりと落語会
笑いと寿司の創作で老化防止と健康増進を図ろう竏窒ニ21日、伊那市手良の野口高齢者クラブ(城倉昌秋会長)は、「細工寿司作りと落語の会」を開いた。諏訪市の寿司職人で、福祉施設や小学校などを訪問して落語を披露している小平晴勇さんを講師に迎え、バラやヒョウタンの細工寿司に挑戦。「笑顔は薬」と題した落語を楽しんだ。
小平さんを招くのは3年目。昨年までは落語会のみだったが、小平さんの本職が寿司職人だということを知った会員の一人が「今度来る時は寿司も食べたい」と要望し、今回は寿司の講習会も実現した。
寿司づくりでは、キュウリや卵焼き、桜でんぷんなどを巻き込んで鮮やかなバラ模様やヒョウタン型をした巻き寿司を作成。参加者の一人、那須野万寿子さん(88)は「考えながらやるから頭の体操になる」と話していた。
寿司を食べた後、小平さんが落語を披露。会場には笑いが溢れた。 -
サルビアなど花の苗1万6千本を無料配布
伊那市振興公社は23、24日、事務所前でサルビアなど4種類の花の苗を無料配布している。初日は配布開始時刻前に、主婦ら約100人が並ぶほどの人気だった。
花の苗はサルビア、マリーゴールド、ニチニチソウ、ペチュニアの1万6千本で、1千人分(一人につきサルビア10本、そのほか各2本の計16本)を用意。希望者100人にはチューリップの球根も渡した。
おまけのチューリップの球根を目当てに並んだ小沢の辻元武良さん(82)は「玄関の両脇に植えたい」と喜んだ。
花の苗配布は88(昭和63)年から、緑化促進事業の一環として始まった。4月初旬に職員が種をまき、約3万4千本の苗を育てた。無料配布のほか、事務所周辺にも植えた。本年は春先の気温の変化で、例年より生育が1週間ほど遅かった。
24日は午後1時から、事務所前で配る。 -
居場所づくりへ新講座「伊那おやじの会」開講
中高年の男性が集まり、料理や物づくりなどに挑戦する伊那公民館(武田登館長)主催の新講座「伊那おやじの会」の開講式が23日、同公民館であった。活動を通じながら会員同士の親ぼくを深め、それぞれの生きがいを見出すための活動を進める。
同公民館では、年間利用者(延べ約5万2千人)の9割近くが女性に片寄っているいることを懸念し、「男性の居場所づくり」(武田館長)に役立てるための講座を開講した。基本的に会員が主体となって活動していくことで、趣味の集まりとして独立したサークルに育つことを期待している。
現在の会員は市内の60縲・0代の男性24人。開講式では互いの自己紹介を終えた後、年間活動計画を話し合い、マレットゴルフ交流会、新市の名所めぐり、そば打ち体験、将棋・囲碁交流などを盛り込んだ。
会員のほとんどが仲間づくりのために参加したと理由を述べ、なかには「自活するために料理を学びたい」「趣味を持つために皆さんから学びたい」との意見もあった。
講座は毎月第4金曜日で、活動期間は6月縲恬・N3月。第1回講座は7月28日、料理と刃物の研ぎ方教室を開く予定となっている。伊那公民館は会員を募集している。問い合わせは(TEL78・3447)へ。 -
総合美術品ご奉仕会 27日までベル伊那
地元物故作家や中央画壇で活躍中の巨匠らの日本画、掛軸、洋画など100余点を展示即売する「総合美術品ご奉仕会」は27日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
横山大観の「雪之夕」、川合玉堂の「雨中山水」などの掛軸や、画集にも掲載されている中島千波の「百合椿」などの日本画が注目。
そのほか、文化勲章作家・藤田喬平のガラス工芸「紫色地金彩花瓶」、伊勢崎満の「備前耳付花入」、重要無形文化財・十四代柿右衛門の「濁手山吹文皿」などがある。
地元作家では池上秀畝、中村不折、長尾無墨らの掛軸や水墨画が並んでいる。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後4時)。 -
洋画家 窪田千秋さん(88) 伊那市東春近中殿島
堅苦しさがない、自由さが伝わってくる風景、静物画を描く。健康のために始め、画歴は約40年。四季を通じて変化に富む伊那谷の山や川などを、キャンバスに向かって表現し続けている。
「今まで元気でいられたのも絵があったから。絵を描いていると、自分だけの世界が広がる。天気がよければ家ではじっとしていられないね」
◇ ◇
絵を描き始めたのは1964(昭和39)年のことだ。それまで仕事のストレスで、一日にタバコを3箱(60本)吸っていたため、体を壊した。健康に気遣い禁煙を決意し、気分を紛らわせるため、絵を描くことに没頭した。
戦友の画家、故中島覚雄氏の下で2年間、油絵を学び、その後は独学。「お金もかからず、他人にも迷惑をかけない」。自分の世界で夢中になれる趣味を見つけた。
禁煙は最後のタバコ1本を箱の中へ残し、禁断症状が出ればニコチンの臭いを嗅いで、我慢。繰り返すこと約10年、タバコが臭いを失ったころには禁煙に成功していた。
◇ ◇
15年ほど前までは、寝泊りできる大きな車で県内外の高原などを訪れては、作画に熱中。自炊ができるキャンプ用品を積み込んで、1週間かけて各地を跳び回った。
遠出は少なくなった現在も、天候に恵まれれば、おにぎりとお茶を持って、車で上伊那の風景を追い続ける。月3回の水彩画講座へも通い、受講生同士の交友の輪も広げている。
「今でも車に乗って絵を描きにいけることは幸せ。周りの同級生はほとんど死んでしまったが、趣味があるから(自分は)元気でいられる。禁煙で始めたが、今は絵が健康法になっている」
◇ ◇
米寿のお祝いをする代わりに、人生で初めての個展「美しき伊那谷の四季を画く」(21竏・月5日・伊那市、中部電力伊那営業所ギャラリー)を開いた。
人生のひと区切りにと、ここ2、3年の間に描いた油絵、水彩画を計26点出品。かやぶき民家、残雪のアルプス、高遠の桜、天竜川など上伊那の自然が会場に広がっている。
「いくら描いても、よい絵が出来上がるとは限らない。これでよいというとこまで、いきつかないのが絵の深さ。ボケ防止のためにも、絵を描き続けて追求したい」
しっかりとした目の輝きを見せ、意気込みを語った。 -
南原地区まちづくり景観形成住民協定を締結
南箕輪村で初南箕輪村南原地区が、「南原地区まちづくり景観形成住民協定」を締結した。村内初の協定で、地区全域を対象に景観の保全に取り組む。協定は20日に発効し、県知事認可も申請している。
南原地区は、中央アルプスの山ろくで、南アルプスの雄大な風景を望む自然豊かな地域。権兵衛トンネル開通に伴う工場や店舗の進出、看板設置などにより景観が損なわれることを懸念し、景観形成住民協定締結を検討してきた。06年3月、区の総会で住民協定締結を同意、署名活動を展開し締結に至った。協定の有効期限は5年。
協定署名者は365戸(社)。区に居住する区民のほか地区内に土地を所有する村外者、地区内の企業など。アパートなども含む区の全363戸の内、実際に地区内に居住する人では277戸(76%)が署名している。
地区の環境整備と景観形成に必要な事項を定めた景観形成基準は▽土地利用▽建築物など▽垣、柵、擁壁など▽緑化・美化▽広告物▽事前協議▽自動販売機▽交通・防犯▽廃棄物処理施設・風俗営業施設など-の9項目。
建築物の基準は、建築物を十分道路から後退し緑化に努める、高さは13メートル以下で勾配屋根、屋根や壁の色は落ち着いた色調に努める-など。屋外広告物は道路から1メートル以上後退し、設置者、設置場所、表示面積、高さ、色などの基準を示している。
住民協定運営会長の伊藤幸一さんは、「トンネルが開いて工場や店が出てくる。交通量が多くなれば看板も多く、また大きくなってしまう。協定で若干でも地域の景観を守っていきたい」と話した。
南原地区周辺は、権兵衛トンネル開通に合わせ国道361号線の伊那市側トンネル出口から延長約7キロ、沿道両側100メートルが県の屋外広告物条例に基づき屋外広告物禁止地域に指定され、伊那市西箕輪地区が05年3月に「西箕輪ふるさと景観協定」を締結している。 -
「猿橋」由来後世に伝える
伊那市長谷黒河内の三峰川にかかっていたが三峰川総合開発事業によって昨年度撤去された「猿橋」の由来を永く後世に伝えるため、跡地の右岸に記念碑が建立された。地元区民をはじめ、長谷総合支所や国土交通省三峰川総合開発事務所の職員ら関係者約20人が出席し22日、除幕して完成を祝った。
猿橋は地元区民の山林資源を有する対岸の女沢地籍につなぐ生活道路として長年にわたり重要な役割を担った。1937(昭和12)年に自然腐朽し、20年後に美和ダム建設に伴う補償の一環で鉄筋コンクリート造の橋を新設。しかし、昭和50年代にかけて、三六災害をはじめ度重なる水害で再建を繰り返した。昨年度、洪水バイパス施設の分派堰(せき)の構築や貯砂ダムの補強で猿橋が水流を阻害することから撤去に至った。
生活道路として思い出深い猿橋について記念碑で後世に残したいとの黒河内区の要望を受けて三峰総事務所が建立した。土台を含め高さ1・5メートル、幅2・5メートル、奥行1・2メートルで、三峰川源流の石を使っている。表面は猿橋の存在を知らしめる「猿橋跡地」と記し、裏面の碑文は黒河内区民による猿橋の由来を刻んでいる。
式で宮下市蔵長谷地域自治区長は「長谷地域が存続する限り、歴史の大きな財産として残ることはありがたい」とあいさつ。地元区長、三峰総所長もそれぞれ祝辞を述べた。 -
第4回瑞雲墨志会展
瑞雲墨志会(中原知得会長)の第4回会員展が22日から、伊那市の県伊那文化会館で開かれている。四季の風景や花などを描いた水墨画や墨彩画約120点が、訪れた人たちを楽しませている。
駒ヶ根市の下平瑞雲さんに師事する会員らの作品展。上伊那の会員を中心に、長野方面、下伊那方面からも多数の出展があった。下平さんも12点を特別出品。過去の展覧会などで入選した秀作などが並んでいる。
水墨画を始めたばかりの人から、20年以上続けている人まで、出展者の経歴はさまざま。構図の重要性を再認識し、デッサンから学び直す人も増えてきており、会のレベルも向上しているという。
伊那市の手塚晴美さんは、権兵衛トンネルの開通に伴い訪れた木曽郡上松町の「寝覚めの床」を描いた。光に輝く水や、岩の自然彫刻が見せる凛(りん)とした表情を、墨の濃淡で巧みに表現している。
そのほかにも、地元の温かな風景をとらえた作品などが多数並んでいる。
入場無料。午前9時縲恁゚後5時半(最終日は午後4時まで)。25日まで。 -
宮田城址保存会、城址一帯にモミジなどを植樹
宮田村北割区住民有志でつくる「宮田城址保存会」(春日甲子雄会長)は22日、モミジやヒノキなどの苗木約500本を宮田城址一帯に植樹した。約15人の会員が参加し、山の斜面や宮田氏一族の慰霊碑周辺で作業に励んだ=写真。
城址の保存を目的として活動してきた同会はこれまでも、登城用遊歩道の整備や慰霊碑の建設、オオヤマザクラの植樹などに取り組んできた。今回の植樹は、森林の保全を目的としたもの。城址一帯には広葉樹をはじめとしてさまざまな樹木が生育しており、今後も雑木林として整備を進めていきたいとしている。
参加したメンバーの一人は「ゆくゆくは宮田村の遺跡の一つになるように整備を進めていきたい」と話していた。 -
「まっくんせんべい」好評
南箕輪村大芝高原の限定菓子「まっくんせんべい」が、5月中旬の発売から1カ月が経過し静かな人気になっている。。
「まっくんせんべい」は、通常のピーナッツの代わりに松の実を入れたせんべい。赤松の精のまっくんにちなんだ菓子で、1袋500円。大芝荘、大芝の湯、大芝高原味工房の3カ所のみで販売している。
松の実入りは珍しく「品のいい味」。今月上旬に東京であった森林セラピーキャンペーンでも試食で提供したところ好評だったという。村開発公社では「ぜひ1度味わってみてください」と話している。 -
日本風景街道
伊那と箕輪の2団体申請美しい街道づくりを支援する仕組みや体制の確立を検討する国土交通省の「日本風景街道戦略会議」ワーキンググループに、上伊那で伊那市の「伊那アルプス街道協議会(仮称)」、箕輪町の「西部花街道をつくる会」が申請した。各市町は、それぞれ協議会を立ち上げ、活動計画の策定に取り組む。
伊那市の活動エリアは、国道361号・国道152号(権兵衛街道、杖突街道、秋葉街道)の直線距離で東西40キロ。歴史や自然環境を再認識し、二つのアルプスに抱かれた風景を保全する。
活動方針に▽361号とその周辺から見える中央・南アルプスの風景を守る▽街道の歴史や四季折々の自然を歩いて楽しむ散策ルートを整備する▽食や健康による都市と地域の交流のまちづくりを促進する竏窒ネどを挙げる。具体的には、電柱の移転、南アルプスパノラマレストパーク(仮称)の建設、361号線のルート変更などが考えられる。
9月に活動団体代表者、伊那商工会議所、学識経験者などでつくる協議会を発足させる予定で、市民主体の活動を推進する。南箕輪村にもかかるため、加わってもらう考え。
本年度中に活動計画を策定し、07年度、実験的に取り組み、08年度、本格的に動き出す。
「日本風景竏秩vには全国から72ルートの申請があり、プレゼンテーションする33ルートに選ばれた。7月下旬、ワーキンググループの中村良夫座長らが現地調査に訪れる。
20日、市議会経済建設委員会協議会で説明があった。
◇ ◇
箕輪地籍の県道与地辰野線(通称・西県道)は、住民有志の「西部花街道をつくる会」(唐沢弘三会長)が花桃の植栽に取り組んでいる道路で、同会が申請した。
平沢豊満箕輪町長は、「西県道に花桃を植えるだけでなく、総合的な街道作りができたらと思う。幅広い範囲でアドバイスできる人、地域と意見交換できる人をアドバイザーにお願いしていきたい」と、20日の町議会一般質問で考えを述べた。
町政策企画室によると今後、街道整備に向け町、県、地元団体などによる組織を立ち上げ、専門アドバイザーと相談しながら事業計画の策定に取り組む。 -
カキツバタ湿原を紫に彩る
伊那市西春近の「野田山あやめ園」のカキツバタが湿原を紫色に彩り始めた。関係者によると、本年は例年に比べて1週間ほど咲き始めが遅い。6月下旬縲・月上旬が見ごろになりそうだ。
藤沢川沿いにある「休み平キャンプ場」から延びたハイキングコース上にあるアヤメ園。標高約1100メートルに広がる約2・41ヘクタールの湿原に、約1万株のカキツバタが群生している。
湿原内には桟橋の遊歩道が整備され散策は自由。朝霧に包まれると、園内は紫色のカキツバタが幻想的な世界を演出するほか、季節に応じてザゼンソウ、ミズバショウ、ツツジなども見られ、見所が多い。
「野田山あやめ園」は広域農道沿いの入口から車で約5・3キロ。休み平キャンプ場や物見や城がある藤沢山自然休養園内にある。 -
伊那消防署 「ドクターカー」システム試行
伊那消防署は19竏・9日のうちの7日間、救急隊員と医療機関が連携し、救急救命の確立を高める「ドクターカー(医師同乗)」システムの試行に取り組む。定期的な試行を繰り返し、地域住民への定着化を目指し、本格運用の実現につなげる。
試行は04年9月に始まり、今回で4回目。前回は重症傷病者(疑いを含む)を対象に出場したが、同乗する医師に消防署の仕事を理解してもらうため、全症例が対象となり、医師は同署へ滞在する型にした。
出場指令を受けると、救急隊員3人と医師1人が救急車へ乗り、現場へ出動。また、管外の救急隊からの搬送を途中で引き継ぐこと(ドッキング方式)にも取り組む。
ドクターカーシステムは県内数カ所で運用。医師が同乗することで、外傷から病気まで幅広く早急な措置が可能となり、救命率の向上が期待できる。
救急係長の里見実さん(40)は本格運用について「専門の医師や救急隊員の確保などの課題はあるが、実績を積み上げてシステムの実現につなげたい」と話す。
伊那消防署は今後も試行を繰り返し、問題点などを明かにし、運用に向けた資料づくりを進める。
同消防署(管内=旧伊那市、南箕輪村)の05年の救急出動件数は2558件で、一日平均約7件。そのうち65パーセントは入院以上の患者を搬送した。 -
若狭三方五湖観光協会、サザエのつかみ取りなどで観光PR
夏休みは海の幸が豊富で美しい景観が楽しめる三方をぜひ訪れてほしい竏窒ニ、福井県若狭町の観光PRキャラバンが20日、伊那市を訪れ、青梅300キロと、つかみとりによるサザエ240キロの無料配布をした。会場となった伊那市のアピタ伊那店前は、新鮮なサザエや肉厚の青梅目当てに集まった人たちでごった返した。
この日訪れたのは若狭三方五湖観光協会や若狭町の職員と、民宿女将など27人。過去には兵庫県などでPR活動をしてきたが、近年は長野県からの観光客が多くなってきたこともあり、改めて三方の魅力を知ってもらおう竏窒ニ来伊した。
8月5日縲・6日は、7エリアでの花火大会があるほか、7月中は5カ所でサザエのつかみとり体験を実施する。また、四季折々の美しさが楽しめる三方五湖のクルーズや梅のもぎ取り体験、初心者でも楽しめる海釣り公園など、親子で楽しめるスポットも多数ある。
若狭三方五湖観光協会の今井加七事務局長は「海あり山あり湖あり。長野県の人にも喜んでもらえる美味しい魚介類も豊富にある。夏場、冬場を問わず、来ていただきたい」と話していた。
問い合わせは若狭三方五湖観光協会(TEL0770・45・0113)へ。 -
西春近北保育園、保育参観で親子一緒に運動プログラムを体験
柳沢運動プログラムの実際の様子を知ってもらおう竏窒ニ伊那市の西春近北保育園(池上三枝子園長)は17日、保育参観に合わせて運動遊びをした。年長から年少までの約60組の親子が、楽しみながら体を動かした。
前頭葉の刺激、身体能力の強化などを目的とする同プログラムは、伊那市内の保育園でも昨年4月から導入している。これまで同園では、文書などで取り組みについて伝達してきたが、実際に見たことがない保護者も多く、こうした保育参観を企画。また、今回は親子で一緒に出来る運動プログラムに初挑戦した。
運動プログラムの指導に当たる保育士が、年齢に合わせて動作が発展していくことや、動きのもたらす効果などを説明。父親の参加も多く、元気よく動き回る子どもの姿を感心しながら見学していた。
参加した母親は「日ごろ言葉では聞いていたが、基礎的な動作を練習していることが分かってよかった」と話していた。
車での移動などが多い今の園児は、遠足でも体力が続かなかったり、転んだときに受身が取れないことがあったが体力や反射能力が身につき、落ち着いて話を聞けるようにもなってきたという。 -
つくしんぼ園祭
伊那市のつくしんぼ保育園で18日、恒例の園祭があった。バザーやお祭り広場など多くの地域住民らが訪れにぎわった。
同保育園の父母と職員による園祭は、37年前の創立以来続く行事。バザーの売上金などを園の運営維持や遊具費用にあてている。
掘り出し物バザー、自然食品コーナー、親子で楽しめるお祭り広場などがあり、バザーはすれ違いが困難なほど混雑した。食器、毛布、タオル、おもちゃ、ベビー用品など安いものがたくさんあり、皆、かごいっぱいに買い求めていた。
食事コーナーもにぎわい、子どもたちもゲームコーナーで遊んだり、バザー品の中からおもちゃを真剣な顔で選んで楽しんでいた。 -
箕輪町図書館で朗読講座始まる
箕輪町図書館の「朗読講座」が18日、図書館で始まった。参加者は朗読の基本を学び、皆で発声練習などをした。
全3回の講座。講師を務める伊那朗読の会の小林豊子さんは、表現豊かに読む話術について話し、「一般的に上伊那や諏訪地方はぶっきらぼうな話し方と言われる。話術を勉強するのもとても大切」とした。
朗読の基本に(1)イントネーション(抑揚)(2)歯切れの良さ(3)テンポ、リズム、アクセント-を挙げ、「歯切れがいいかどうかで与えるイメージが全然違う。歯切れ良くするには発音、発声が大切。毎日欠かさず訓練する以外に上達方法はない」と話した。
辞書と地図をいつも用意し、分かっている読みでも意味を調べる、地図で物語の場所を確認し気候を考え季節感も理解して言葉にのせていく-こともアドバイス。「辞書と地図を片手に、朗読の基本3つを同時に頭に入れて読み、主人公がどういう気持ちなのか追体験しながら表現して」と話した。 -
危険物功労で県知事感謝状
県危険物安全大会(9日、大町市)で危険物安全協会功労者として県知事の感謝状を受けた伊南防火管理協会顧問の加藤和美さん(66)=駒ケ根市赤穂北割二区下の坊=は20日、駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長に感謝状を受けたことを報告した=写真。加藤さんは「身に余る光栄。危険物に携わって42年になるが、皆さんの支えがあって無事故無違反でこられた。今後も防火意識の向上に努めていきたい」と喜びを語った。中原市長は「長年の実績が評価された結果。伊南の住民にとっても名誉なことだ」と祝いを述べた。
加藤さんは駒ケ根自動車産業の社長を務める傍ら、1986年から伊南防火管理協会の理事、副会長、会長を歴任したほか、04年から2年間(1期)は県危険物安全協会の理事も務めた。県知事感謝状は伊南で初という。 -
せせらぎ水路で園児が水遊び
伊那市の竜東保育園年長児58人は20日、市役所南側の「せせらぎ水路」で水遊びをした。水路の両側に植えられたハナショウブが咲き始め、園児たちは元気いっぱいに遊んだ。
水着姿の園児たちは「冷たーい」と言いながらも、延長約100メートルの水路を走ったり、水をかけ合ったりしてびしょびしょになって1時間ほど楽しんだ。
ハナショウブは数千株が植えられ、7月中旬ごろまで楽しめる。
飯田測候所によると、20日の最高気温は27度。
21日は昼が最も長い「夏至」を迎える。7月16日までの長期予報で平均気温は平年並み、降水量は平年並みか、多い、日照時間は平年並みか、少なめ。 -
【記者室】プラネタリウムで
県伊那文化会館プラネタリウムの投映番組が先週末から夏番組に変わった。今回は世界中で愛され続けているサン=テグジュペリ作の童話「星の王子さま」を原作とする作品。これまでと少し違って動画で、子どもから大人まで楽しめる番組だった▼上伊那はたくさんの星を近くに見ることができる。恵まれた環境なので、わざわざプラネタリウムで星を見なくても…と思う人もいるかもしれないが、1度足を運んでみるとプラネタリウムならではの良さを満喫できる▼今春、プラネタリウムで初の受け入れをしたツアーの観光客は「とても癒された」と満足していたが、ドームを出るときは本当に癒されたと感じる。番組を楽しむのはもちろん癒しにも最適のスポット。(村上記者)
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高遠町公民館ソフトバレーボール大会
伊那市の高遠町公民館は17日夜、第13回ソフトバレーボール大会を町文化体育館で開いた。昨年より5チーム多い19チーム約120人が参加してプレーを楽しんだ。
一昨年までは20歳代から50歳以上まで各年代別だったが、参加者の減少によってチーム編成が困難になったことなどから昨年、クラスを見直し、40歳未満のバリバリクラスと40歳以上のニコニコクラスに分けた。
高遠、長藤、三義、藤沢、河南の分館ごとでチームを編成。クラスの見直しにより、高校生チームも出場し「幅広い年齢層が参加して親ぼくを深める本来の目的にふさわしい大会となった」(同公民館)。
競技は4、5チームごとで総当たり戦をして順位を決めた。参加者たちは「ナイスサーブ」などと声を掛け合いながら、チーム一丸となって熱戦を展開した。