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食生活改善推進協議会上伊那支部総会
県食生活改善推進協議会上伊那支部(推進員545人、六波羅弘美支部長)の06年度定期総会が19日、伊那市の県合同庁舎であった。約160人が参加し、本年度事業を承認した=写真。
05年度は、おやこの食育教室講習会や高校生の「食」支援講座などを実施し、健全で健康によい食生活の普及に取り組んできた。7年前に始めた「在宅介護食ボランティア事業」は好評で、継続的に実施しているのは県下でも珍しいという。
06年度は、昨年度制定された食育基本法などに伴い、おやこ食育教室などを一層推進していく。
渡辺庸子伊那保健所長は「“私たちの健康は私たちの手で”をスローガンに頑張ってほしい」と激励した。
同支部の会員数は現在545人。県下でも2番目に規模が大きく、活動回数もトップクラスにある。 -
防犯・防災メール登録が携帯で可能に
市民らの要望に応えて駒ケ根市は希望者に配信している「こまちゃん防犯・防災メール」の登録を携帯電話からも簡単にできるよう改善した。従来はパソコンを使って市のホームページ上の画面で登録する必要があったため、携帯電話はあるがパソコンは持っていない竏窒ニいう市民は市役所秘書広報課にメールで配信を依頼するなど不便な状況だった。
市が防犯・防災メール配信サービスを開始した05年1月からの累計登録件数は298件だったが、携帯電話での登録ができるようになった15日以降、17日までの2日間で新たに65件の登録があった。メールの登録者が希望している配信先はパソコン120件に対し、携帯電話が243件と多数を占めている。
防災・防犯メールは小学生への声掛けをはじめとする事件や事故などの情報をいち早く配信するサービスで、この1年間で18件の情報を発信している。登録、配信は無料(通信費は別途)。
問い合わせは市役所秘書広報課広報広聴係(TEL83・2111内線262)へ。 -
遺族会総会で平和訴え
戦争で家族を失った人らでつくる宮田村遺族会はこのほど、総会を開いた。春日要会長は昨年度、フィリピンや沖縄の戦跡を慰霊した様子を報告。遺族として、戦争の悲惨さを語り継ぎ、活動を通じて反戦を訴えていこうと呼びかけた。
「悲惨な歴史が風化しようとしている。二度と戦争をしないように、語り継ぎ、後世に伝えるのが私たち遺族の役目」と春日さん。
一方で、国や県の遺族会の戦跡地慰霊巡拝した時の様子も語り「傷跡は国内外に残っている。後始末ができていないのが現状だ」とも憂えた。
総会では本年度の事業計画などを承認。4月28日に開く村の戦没慰霊祭のほか、各種行事に参加して二度と戦争を起さないよう、英霊に誓う。 -
消防団がバイク隊編成を検討
宮田村消防団(平澤成己団長)は、災害時の情報収集、偵察活動に活用できないかと、バイク隊編成の検討を進めている。県内でも消防署組織などに隊が設けられている例は多いが、消防団では上田市など全国的にも数少ない。関係機関や住民理解も図りながら調整していく方針。
機動性が高いバイクは、災害時に威力を発揮するとして近年は注目度も高い。平澤団長は「村消防団としても情報を確保する手段として、利用ができればと考えている」と説明する。
県消防協会は「補助を受けて整備した上田市の例は聞いている。県内の他市町村の消防団の動向は未調査なので詳細は不明だが、正規に編成したという情報は入っていない」と話す。
団員の中からバイク免許保持者を調査。隊の正式な結成は未定だが、23日の春季訓練の中でアトラクションを予定し、隊の意義や中味を多くの人に理解してもらう考えだ。 -
高齢者世帯を考慮に入れて、防災体制充実を
30年ほど前に分譲された住宅団地のため、高齢者世帯が多い宮田村大原区(唐澤正一区長)は、区民誰もが対応できるように災害時の初動体制マニュアルを整備しようと動き出した。若者が働きなどで区外に出ている時間帯の災害発生も想定して、昼夜別、平日・休日別の対応法も検討。昨年再整備した自主防災組織を軸に、訓練や連絡体制の充実を図っていく。
自主防の役員がこのほど、区公民館に集まり今後の取り組みについて懇談。
毎月の定例清掃日に消火栓を使った訓練を行い、高齢者を含め全区民への周知徹底を図っていくことなど確認した。
さらに自主防内に設けてある消火、救護、情報収集、避難誘導、給食・給水の各班が有効に機能するよう、すぐにでも取り組みが始められる活動内容を出し合った。
救急車が来ないことを想定した救護対応、区内業者の協力による重機や仮設トイレの確保、浄水器の導入、訓練などが挙がった。
今後さらに検討を進め、自主防の事業計画に盛り込んでいく。 -
天下第一の桜満開 高遠城址公園
「天下第一の桜」とうたわれる伊那市高遠町、高遠城址公園のタカトオコヒガンザクラが19日、満開となった。小ぶりで赤みの濃い1500本の桜が咲き誇り、県内外の花見客でにぎわいをみせている。
公園周辺はツアーバスやマイカーなどで渋滞となり、各駐車場も満車が目立った。園内は、名所の桜雲橋周辺でカメラを向けるアマチュアカメラマンや記念撮影をする花見客などであふれ、思い思いの場所にゴザなどを敷いて優雅なひとときを過ごす姿もあった。
市高遠町総合支所によると、前日までの有料入園者数は約20万人。見ごろは23日ごろとみていて、今週末には一層のにぎわいとなりそうだ。 -
中曽根の権現桜ライトアップ始まる
JRさわやかウォーキングも箕輪町中曽根のエドヒガンザクラ「権現桜」のライトアップが始まった。町産業振興課によると見ごろは22、23日の今週末ころの見込み。22日は、JR東海春のさわやかウォーキング「中曽根権現桜と残雪の南アルプス眺望コース」もある。
中曽根公民館北にある権現桜は、県の天然記念物。樹下に権現様がまつられていることから、「権現桜」と呼ばれている。樹齢千年といわれ、樹高約15メートル、根元の周囲は9メートル。幹が二つに分かれ、それぞれに咲く花の色が微妙に異なる。
ライトアップは日没から午後10時まで。仮設トイレも設置している。
春のさわやかウォーキングは、JR飯田線木ノ下駅集合。スタート受け付けは午前8時縲・1時40分。コースは木ノ下駅縲恣・{神社縲恍・]根権現桜縲怎pカパカ塾縲恤x田神社縲怦ノ那アルプス美術館縲恊M州伊那梅苑縲怦ノ那松島駅。12・5キロ、所要時間3時間半。小雨決行。参加無料。問い合わせはJR東海伊那市駅(TEL72・2042)へ。 -
伊那西小でシイタケの駒打ち
伊那市の伊那西小学校(臼井和夫校長、78人)敷地内にある学校林(林間)で18日、恒例の児童によるシイタケの駒打ち作業があった。
駒打ちの原木は林間にあった樹齢40年以上のナラの木を間伐し、細い幹や枝などを活用。長さ90センチほどに切りそろえ、児童一人ひとりが植菌できるよう、約80本を用意した。
上伊那地方事務所の環境森林チームの3人を講師に招いて作業。5年生13人が一本の原木に20縲・5個の穴を電気ドリルで開けて準備をととのえると、全校児童が木槌を使ってトントンと小気味よいリズムを林間に響き渡らせた。
本年までに植菌された原木の管理は毎年、4年生が担当している。育ったシイタケは保護者や職員などに対して販売。売り上げ金は児童会の活動費に役立てられている。
同地方事務所職員によると今回の原木からは来秋ころに収穫できる見込みで、早ければ来春ころ。4年生の小池真里奈ちゃん(9)は「しっかりした大きなキノコが出てきてくれれば」と期待していた。 -
三峰川右岸「青島堤防」並木ライトアップ幻想的
伊那市美篶の三峰川右岸沿いにある「青島堤防」の桜並木のソメイヨシノが満開だ。地元住民でつくる青島堤防桜保存会(橋爪正昭会長)は本年度限定となるライトアップの演出。集まってくる桜愛好者らを幽玄の世界へ導いている。
ライトアップされている木は、市道(通称・ナイスロード)の両脇に位置する堤防の桜10本。会員の一人が勤める電気工事会社から借りた投光器7基が、桜を照らしている。観桜期中は毎日、会員が午後6時ころに設置し、同10時過ぎに撤去している。
近くに電源がないため、三峰川護岸修繕工事を請け負う「原建設」(南箕輪村)の仮設電源を使用。地域貢献になれば竏窒ニの好意で、電気料無償で提供してもらっている。工事は5月下旬までのため、ライトアップは今春限りの予定。
堤防沿いの桜は、洪水時の堤防決壊防止などのため、大正時代に数百本植えたが、昭和後期に砂利採取の車両道路に使用することから大半が撤去。現在は樹齢約90年のソメイヨシノ約40本だけが残っている。
青島堤防桜保存会は96年から、病害虫防除や施肥などの管理に当たるなど尽力。観桜期に咲く見事な花は、地元のみならず、県外から訪れる人にも親しまれている。 -
木裏原でお手玉遊び
子どもからお年寄りまで、昔懐かしいお手玉を一緒に楽しもう竏窒ニ16日、伊那市東春近の木裏原公民館でお手玉会があった。約30人が参加し、お手玉を楽しみながら交流を深めた。木裏原社会福祉協議会主催。
同社協は例年、桜の時期に70歳以上を対象としたお花見会食会をしてきたが「多くの人が集まるこの機会をみんなで楽しもう」と今年はさまざまな年代が楽しめるお手玉会を企画。飯島町の「伊那谷お手玉の会」の亀山福治さん、ちず子さん夫妻を講師に招いた。
亀山さんは「米国の文化が入ってくるとともに日本のお手玉は廃れてきたが、ここへきてさまざまな効果が見直されている」と語り、ボケ防止や心の安定などに効果を発揮することを説明した。お手玉遊びは手だけでなく、足や頭など、全身を使ったさまざまな遊び方に挑戦した。
参加したお年寄りは「小さいころはかなりやったんだよね」と昔を思い出していた。 -
団子の神様例祭
駒ケ根市赤穂町一区の一角にある通称「団子の神様」の例祭が18日、行われた。祭典実行委員ら約40人のほか、近くの経塚保育園の園児約80人も訪れ、安楽寺の飯田実雄住職の読経が流れる中、土の団子が供えられたご神体に向かって手を合わせた=写真。園児らは供養が終わると一人一人団子をもらい、うれしそうに園に持ち帰った。
団子の神様のご神体は「妙雪信女」「亨和元辛酉夭」(1801年)などと刻まれている高さ55センチの石碑。江戸時代、病気の女性が死に際に団子を食べたいと願い、土で汚れた団子しかなかったが腹いっぱい食べて満足し「霊となって病気で苦しむ人を救いたい」と言い残して死んだ竏窒ニする伝説があり、病気が治るなどのご利益があった際に土の団子が供えられるようになった。 -
園児が愛着込めてポストピカピカに
宮田村西保育園の年長園児33人が17日、JR宮田駅前のポストを清掃した。ポスト愛護週間(15日‐21日)の一環。ぞうきんを使って隅々まで磨き、風雨に耐えて役目を果たしているポストへの愛着を深めた。
グループに分かれて作業。汚れをふき取りきれいになると、「ピカピカになった」と喜んだ。
宮田村郵便局の中村文昭局長は「みんなのおかげで、ポストさんも良い顔になった。大切な郵便を入れるもの。これからも、みなさん可愛がってください」と感謝した。 -
南箕輪村大芝高原みんなの森
セラピーロードの認定受ける南箕輪村大芝高原の「みんなの森」が、森林の持ついやし効果の解明や健康増進に向けた森林の活用などを研究する森林セラピー実行委員会による日本初の『森林セラピー基地・セラピーロード(ウォーキングロード)』認定で、セラピーロード(一つ星)に認定された。18日、林野庁などが発表した。認定は全国10カ所でセラピー基地6カ所、セラピーロード4カ所。
森林セラピー実行委員会は林野庁、国土緑化推進機構、日本ウエルネス協会で構成。「森林セラピー総合プロジェクト」で、セラピー基地とセラピーロードの認定などに取り組んでいる。
4月14日、森林セラピー・ステアリングコミッティ(委員長・大井玄東京大学医学部名誉教授)での第2次審査で、森林セラピー基地としてノミネートしていた全国27カ所のうち、05年度に「心身のいやし効果の生理実験」をした10カ所を、実験結果に加え宿泊施設などの整備状況、アクセスなど立地条件、将来構想などもふまえ総合的に評価し、認定した。長野県内は南箕輪村を含め5カ所。
森林セラピー総合プロジェクトは、森の自然があやなす風景や香り、音色や肌触りなど、森のいのちや力を実感することで心身に元気を取り戻させようとするもの。
セラピーロードの対象は、20分間の歩行距離を1単位とする森林療法道。村は、アカマツとヒノキ林が広がる大芝高原みんなの森に整備しているウォーキングロードを申請。「みんなの森」のコース路面は砕石、ウッドチップで舗装し、車いすでの散策もできる。
05年6月に現地下見、9月に生理・心理調査と物理調査からなる本調査があった。
18日、村に認定通知があり、唐木一直村長は、「大変ありがたい。森林セラピー実行委員会などと連携を取りながら活用策を考えていきたい」と喜んでいる。 -
フランス人団体がそばに舌鼓
箕輪町木下のそば切り「一燈」(小田切和雄店主)に18日、研修旅行で日本を訪れているフランス人45人が来店し、ちょうど満開になった中庭の桜を愛でながら日本のそばを味わった。
小田切店主の菩提寺で5年前に住職と共にフランス人にそばをふるまった縁で、当時訪れた10人を含む研修者を迎えた。
外国人団体客の来店は初。手打ちそば、切干し大根の煮物、漬物、他県からの観光客に好評だった郷土食「てんぷらまんじゅう」を出した。
フランスに1軒だけ手打ちそば屋があるが高価なため、訪れるのを楽しみにしてきたという一行。はしを器用に使ってそばを味わった。「初めてのものばかり。とてもおいしかった」「シンプルだけど繊細で、盛り付けも美しくおいしく食べられた」「店の雰囲気もよく、よりおいしく感じた」と好評だった。
てんぷらまんじゅうも、「見た目もおいしそうで中身も美味」と気に入った様子だった。
小田切店主は、「フランス人の口に合うか不安だったけど、日本そばを食べてもらえてうれしかった」と話していた。 -
伊那市の東春近小でお花見給食
伊那市の東春近小学校(橋爪伝校長、380人)で18日、お花見給食があった。待ちに待った児童たちは校庭などに飛び出し、満開のソメイヨシノを眺めながら食事を楽しんだ。
1年生は6年生と、2年生は5年生と、3年生は4年生と共に、桜の木下で会食した。児童らは温かい陽気の下、会話を交えながら満喫。時折吹きつける風でまい上がった花びらが、食事の上に落ちてくることすら話題にして楽しんでいた。
この日の給食は、おにぎり、春巻き、エビすり身の団子、ミニトマト、チーズケーキなど。彩も美しく、子どもたちが好む食材を使った、栄養士が工夫を凝らした弁当を食べた。
1年生の下平航誌君(6つ)は「皆で外で給食が食べられてうれしい」と、大好きなおにぎりを口の中に詰め込んでいた。 -
伊那署管内 「交通安全運動」期間中の事故発生状況
06年度「春の全国交通安全運動」(6竏・5日)の10日間、伊那署管内で発生した人身事故は前年と比べて7件少ない、4件だった。死亡者は1人(前年比1人増)、けが人は4人(同10人減)。期間中は歩行者が関わる事故や交差点内の事故の発生が目立っている。
管内では同運動初日、高齢者が運転するミニバイクによる交通死亡事故が発生。事故は信号機のない、4差路交差点で起きた。昨年は交通死亡事故全5件のうち、2件で高齢者2人が死んでいる。
期間中、県下の交通事故発生は、人身事故313件(前年比61件減)、死者数2人(同1人減)、けが人414人(同55人減)と、減少傾向。しかし、16日現在の死亡数は27人で、そのうち約60パーセントを占める17人が高齢者だ。
伊那署の中山邦夫交通課長は「運動期間中だけでなく、常に事故を起こさないという意識を再確認してほしい。一人ひとりが意識して思わなければ事故はなくならない」と話している。 -
慈福院のしだれ桜8分咲き、
飯島町七久保の慈福院で16日、8分咲きのしだれ桜の下で、延命地蔵尊と薬師如来の例祭があった。
祭は地元北街道耕地(富永康義総代)が毎年、桜の開花に合わせ、4月の第3日曜日に実施。本郷の西岸寺の平野泰成副住職が、地域住民の健康や、子どもたちの健やかな成長などを祈った。
同寺の延命地蔵尊は高遠石工、守屋貞治作。しだれ桜は樹齢300年、樹高さ9・5メートル、エドヒガンの変種。 -
箕輪町交通少年団
安全運転呼びかけ春の全国交通安全運動最終日の15日、箕輪町交通少年団(86人、団長・小林交石町交通安全協会長)は、沢地籍の153号バイパスで、ドライバーにチラシを手渡して安全運転を呼びかけた。
交通少年団は町内5小学校の5、6年生有志で組織。交通ルールを学び、交通指導所などに参加して交通安全を呼び掛ける。
新体制最初の活動で、団員と町交通安全協会役員ら約120人が参加。交通安全運動のチラシとポケットティッシュのセット約260個を、団員が大きな声で「安全運転をお願いします」と話し、ドライバーに渡した。
ドライバーは、「がんばってね」と団員に声をかけるたり、大型トラックの窓から手を伸ばして「ありがとう」と受け取っていた。 -
防犯女性部がオレオレ詐欺を寸劇で
未然防止を地域に啓発オレオレ詐欺の被害を未然に防ごうと、宮田村の防犯女性部(小田切久美子部長)は、寸劇仕立てで地域に啓発しようと立ち上がった。17日に町2区の高齢者を対象に・ス初上演・ス。詐欺の現場をリアルに再現し「疑問に思ったらお金を振り込まず、駐在所などへ連絡して」と呼びかけた。今後も各地区の敬老会などに参加を予定している。
「ビラ配りなど、単なる呼びかけではなく、何か形に残るような訴えができないものか」。女性部の反省会でメンバー全員同じ意見で一致した。
「寸劇ならば、分かりやすく話しもできるし、私たちにもできそう」。家庭を守る主婦としても忙しい身だが、約1カ月かけて練習を積んだ。
台本は警察署員に手助けしてもらいながら、自分たちでさらに肉付け。「村の財産をみんなで守ろうという気持ちで、みんなで考えました」と小田切部長は話す。
初演前日も最後の練習。人数が足りないため急きょ、村駐在所の雨宮則彦所長に犯人役をお願いした。
迎えた本番。町2区と地域ボランティア「ともいきの会」が主催した交通、防犯教室の一環で、約40人の高齢者らが出席した。
4人の部員はメイクや衣装を着て役づくり。オレオレ詐欺の電話がかかってくる所から始まり、上手に撃退するまでを演じた。
「村民レベルで啓発しあえるような体制に持っていけたら」。機会あるごとに、地域で上演していきたいと話していた。 -
山寺やきもち踊り
酒盛りとユニークな踊りを繰り返し、最後は鳥居の外へ一気に走り出す奇祭「やきもち踊り」が16日、伊那市山寺区の八幡社白山社合殿であった。輪になって踊る羽織はかま姿の保存会員に「もっと足を上げろ」などとげきも飛び、集まった観客を楽しませた。
やきもち踊りの始まりは、記録として残っているのは約220年前。実際には鎌倉時代末期ころからあったのではとも言われている。くし焼きのアユ、ドブロク、タバコで宴を囲み、足を上げて飛び上がりユニークに踊る竏窒ニいう動作を3回繰り返す。踊りの終了と同時に全員が鳥居の外へ走り出すが、一番最後になると「厄持ちになる」と言われているため、全員必死で逃げる。曲が最後に近づくと、踊りの輪が鳥居側に偏りはじめ、観客からは笑いが起こった。
近年は、暗黙の了解で保存会長などが最後になるケースが多く、今年も原長四郎保存会長が厄を背負った。
厄持ちとなった人はその後すぐに厄払いを受ける。 -
伊那公園さくらまつり
伊那市中央区の伊那公園で16日、「さくらまつり」があり、仲間同士、家族連れで訪れた多くの人が、見ごろを迎えた桜とカラオケを楽しんだ。
まつりを企画する伊那桜愛護会(伊藤一男会長)は例年、太鼓演奏やカラオケ大会なども催して、来場者を楽しませているが、今年は、前日に降った雨のため、カラオケ大会のみとなった。
近年は、高遠の桜を見学した後に伊那公園を訪れる県外者もいるという。この日は午前中だけで約120人が来場し、鮮やかに色づいた桜を見学していた。
桜は現在は八分咲きで、今週半ばころまでが見ごろとなる。
伊那公園には、ソメイヨシノ、コヒガンザクラなど約12種類282本の桜があり、今後はロトウザクラなどを植樹し、さらに種類を増やしていく計画がある。伊藤会長は「今後は珍しい桜を植樹して桜の博物館にし、3月から4月まで桜が楽しめるようにしたいと考えている」と話している。 -
南箕輪村消防団・日赤奉仕団合同春季演習
南箕輪村消防団、日赤奉仕団の合同春季演習が16日、大芝公園陸上競技場であった。消防団員126人、奉仕団員76人が一致団結し、非常時に備えた訓練に臨んだ。
技術力の向上、的確な判断力を養う合同訓練は春と秋にある。分団ごとの訓練や、非常召集、防災訓練などもしているが、春と秋の訓練が大規模で、春は新入団員が加わって初めての合同訓練となっている。 団員は、指揮者の指示に従い小隊訓練、中隊訓練、分列行進などをして、日ごろの成果を確認した。
伊那消防署の耳塚茂幸予防課長は「指揮官の下、きびきびとした動作がとれ、素晴らしかった。消防団は団体行動。指揮者の指示に従い、的確な行動をしてほしい」と講評した。
また、日本消防協会精績章を受賞した副団長の松澤武夫さんに表彰状を伝達した。 -
【登場】伊那教育事務所長
佐々木光男さん(58)学力低下、いじめ、不登校など、今の教育行政は課題が多い。中でも子どもの安全は、学校だけで解決できるものでない。学校、地域、警察などが連携していく必要がある竏秩B
下伊那郡松川町出身。飯田長姫高校を卒業後、1966年に就職した。初任地は伊那労政事務所。その後、中南信の出先機関と本庁を行き来しながら、税務、行財政、教育事務、観光など、多方面な行政事務に携わった。前任は中信労政事務所長。「その度に異なる仕事で苦労もあったけど、その分多くの経験ができた」。
県と地域円滑な連携を求める声も強い。「実際に教育現場を支えている市町村の教育行政。現場からの声にしっかりと耳を傾けたり、説明責任を果たすなどしてお互いの信頼関係を築き、しっかりとした連携を図りたい」と語る。
行財政を担当した中南信事務所下伊那支所は県下でも規模の小さい事務所だったため、交付税制度、市町村決算1人でいくつもの業務を掛け持った。そのため、財政全般を幅広い視野でとらえることができ、充実した日々を過ごせた。
「学校に関する暗い話題ばかりが取りざたされるが、現場の先生からは楽しい話題も多く聞く。そういう話題はもっと外へと発信すべき。『学校は楽しいところ』ということを伝えていくことも大切だと思う」。
釣りをはじめ、山登り、バドミントンなど、幅広い趣味を持つ。
松川町在住。息子2人。現在は妻と2人暮らし。 -
伊那北高・薫ヶ丘クロスペンアカデミー本年度開校
伊那北高校生の土曜補習を目的に設立された「薫ヶ丘クロスペンアカデミー」の本年度開校式が15日、市民会館であり、同校卒業生で弁護士の御子柴一彦さんを招いた記念講演があった。集まった生徒、保護者、地域住民ら約900人は御子柴さんの話に耳を傾けた。
同高校では野球に明け暮れた御子柴さん。進学した慶應義塾大学の野球部では、3年生時の春のリーグ戦で20打数10安打6打点と活躍し、優勝した。現在は弁護士として法廷に立っている。
「野球と私竏瀦カ武両道を目指して竏秩vと題した講演では高校、大学時代に熱中した野球や、7回目の挑戦でやっとの思いで合格した司法試験の苦労話などを話した。
御子柴さんは今までの人生を振り返り「私にとっては野球以外、楽しみというものはない。しかし、何か一つのものに打ち込められることで、楽しい人生が送れるのではないかと考える」と語った。
質疑応答では後輩野球部員から「接戦の試合で気をつけることは」との質問。御子柴さんは対して「失敗を恐れず、後悔しないように自分の実力を出しきること」と助言した。 -
熊野社で例祭
宮田村大久保区の熊野社の例祭は15日宵祭り、16日本祭りでにぎやかに行われた。
15日、夕闇迫る大久保集落センターに集合した祭典委員や祭囃子保存会、子ども連らは、地域住民を前に、囃子の演奏やしし舞、悪魔払いを披露した後、鉦(かね)太鼓の音もにぎやかに隊列を整え、熊野社までお練り道中を繰り広げた。
祭提灯が灯る神社境内では、祭囃子保存会が悪魔払いやしし舞を奉納し、祝宴で盛り上がった。
翌16日も神社境内で、しし舞と悪魔払いを奉納し、五穀豊じょうと地域の安ねいを祈った。 -
花見バスツアー客がプラネタリウム鑑賞
伊那市の県伊那文化会館で、東京方面から訪れた花見バスツアー客がプラネタリウム鑑賞を楽しんでいる。
同館が今年初めて誘客の一環で旅行会社主催のバスツアーにプラネタリウム鑑賞を紹介し、クラブツーリズム(本社・東京都)が企画した。
ツアーは高遠城址公園縲恟t日城址公園縲怦ノ那文化会館プラネタリウム縲恟辮z訪・足湯を巡る。12日から始まり20日まで予約がある。
15日は45人が、春日公園の桜を楽しんだあとプラネタリウムを鑑賞した。番組は25分。おとめ座やおおぐま座、こぐま座など春の星座や惑星などを担当職員がライブで紹介。ドームに伊那谷を映して地元の紹介もした。
ツアー客の東京都渋谷区の親子は、「いやされて、とてもよかった。コースの最後だから余韻があるままバスに乗れる」「プラネタリウムがツアーにあるのは珍しいのでとてもいい」と話していた。
プラネタリウム鑑賞は親しみやすい、ゆっくりできる-など好評。会館は、秋の紅葉狩りツアーなどにもプラネタリウム利用を積極的に働きかけたいとしている。 -
桜とレンギョ
南箕輪村の上伊那農業高校では、春日街道沿いに植えられた桜とレンギョが咲き始めた。黄色とピンク色、2色の花のカーテンが、ドライバーの目を楽しませている。
今年は桜の咲き始めが若干遅め。このところの暖かさで、先に咲いたレンギョの後を追い、桜の花も開き始めた。 -
オールドノリタケ名陶展 18日までベルシャイン伊那店
明治中期から大正初期にかけ、日本から米国中心に海外輸出された磁器「オールドノリタケ」の展示販売会は18日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
花瓶、水差し、ティーセット、飾り皿などの約100点の名陶を出品。当時の職人たちが海外からの受注で丹精込めてつくった作品のほとんどに24金がほどこされ、あでやかな展示会となっている。
絵柄はバラ、キク、ウメなどの花柄や風車の風景画、貴婦人やインディアンの人物画などさまざま。西洋磁器のスタイルを取りながら日本人の細やかな装飾技術が光る作品が集まっている。
関係者は「日本にもあったアールヌーボー製品。100年を経て里帰りした日本磁器の細工のすばらしさを見てください」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
異例の若さで唄導師に抜擢
24日大本山の法然上人法要で宮田村町2区にある浄土宗・白心寺の山田弘之住職(44)が、24日に同宗大本山清浄華院(しょうじょうけいん・京都市上京区)で催行される御忌大会(ぎょきだいえ)で唄導師を勤めることになった。40歳代の若さでの抜擢は極めて異例。大僧正にかわって宗祖・法然上人の法要を営む大役だが「ご縁あってのこと。しっかりと勤めあげたい」と話している。
御忌大会は総本山知恩院(京都市)と、清浄華院を含め5つの大本山で4月中に行われる。
6寺院合計で18人の唄導師が選ばれるが、大半は60歳代半ばから70歳代。山田住職は「年齢だけを考えればご遠慮したいとも考えたが、このような大役が来たのもご縁と感じて引き受けさせて頂いた」と話す。
法要は約40分もの間、唄導師が追悼文を読みあげる。いつもの読経とは全く違う独特な節回し。また、清浄華院の場合は唄導師を助ける従者がいないため「自分が間違えれば全てが止まってしまう」と重圧も大きい。
寺院にとって春は忙しい時期ではあるが、5回に分けて10日間、清浄華院で習礼(しゅれい、リハーサルの意味)を積んだ。
通常は大僧正など最高位の僧侶しか着ることのできない緋衣(ひのえ)を身にまとう、一世一代の法要。当日は白心寺の檀家約120人も駆けつけ、住職が行う法要に参加する。 -
こぶし花まつり
駒ケ根市菅の台の家族旅行村で15・16日の2日間「こぶし花まつり」が開かれている。コブシの花が白い花を咲かせるテント村には団子や地ビール、野菜、鉢植えの花、おもちゃなどの屋台のほか、シイタケの駒打ちや竹笛作りの体験コーナーなどが並び、訪れた親子連れなどでにぎわいをみせている=写真。ボブスレー、ゴーカート、リンリンサークルの各コーナーは料金が半額になっていることもあり、多くの子どもたちが集まって歓声を上げて楽しんでいる。
16日は午後1時15分からちびっこマスつかみ取り大会などが行われる予定(悪天候中止)。
問い合わせは家族旅行村アルプスの丘(TEL83・7227)へ。