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どうぞのいすでリース作り
伊那市東町の福祉事業所「どうぞのいす」で10日、地元の天然素材を利用したリース作りがあった。
同事業所が主催する「里山の森ハイキング」に参加している一般参加者など8人がリース作りに挑戦。ハイキングは、どうぞのいすで自主製作する製品「里山のレンガ積み木」に使う地域の木について学ぼう竏窒ニ、月1度ほどしているが、冬期は木の葉が落ち、葉の様子が観察できないため「拾った木の実でリースづくりをしてみよう」という話になった。
リースには参加者それぞれが持ち寄った地元の木の実や葉っぱなどを使用。ドングリやトチ、ヒマラヤスギなどの木の実などを、思い思いに飾り付け、温かみのある優しいリースに仕上げていた。 -
伊那東部中 2年連続で最優秀賞
こども音楽コンクール東日本優秀演奏発表会(11日・東京都)の中学校合唱部門で、伊那市の東部中学校合唱部(唐沢流美子教諭、81人)が昨年に続き最高賞の最優秀賞を手にした。
長野、静岡、新潟県からテープ審査、地区大会、県大会の予選を勝ち進んだ9校が出場した。東部中は2、3年生の55人がステージに立ち、組曲・御柱祭の情景より「深(み)山にて」「里曳き」の2曲を混声4部合唱で披露。見事2年連続、5回目の受賞を果した。
合唱部は本年度、全国につながる大会に2度出場するが、結果は思うようにいかず。生徒たちは今大会を最後のチャンスと思って出場。登内志保部長は「皆がこのステージに想いを込めていた。今までにない一体感のある発表ができ満足している」と喜びを語った。
唐沢教諭も「生徒たちが死ぬ気で練習した成果。最高の合唱を披露できたと思う」と目頭を熱くした。
合唱部男子のなかで、3年間在籍するただ一人の志賀浩介君は男性パートをけん引。「歌は技術だけでなく、人間としての成長も重要だった。3年間を降り返るとさまざまなことを学んだ」と胸を一杯にした。
06年1月29日にある全国大会は、今大会の模様を録音したテープで審査。全国7ブロックの最優秀賞校から日本一が決まる。 -
伊那市で交通安全街頭啓発
年末の交通安全運動(11縲・1日)の一環として12日、伊那市役所前の市道で山寺義士踊り保存会や伊那警察署、伊那交通安全協会などの関係者約60人が参加して交通安全の街頭啓発をした。
参加者は赤穂浪士の装束で身を固め気合を入れて・ス交通事故打ち止め・スの啓発活動に出発。「運転中の携帯電話はやめましょう」などと記した旗を掲げてパレードした後、「高齢者の交通事故防止」「飲酒・夜間の交通事故防止」などを呼びかける配布物600セットを信号待ちのドライバーに配った。
伊那署管内の11日現在の交通事故件数は570件で前年同期と比べて30件減、死亡は5人で1人減、けが人は727人で33人減少。そのうち、高齢者のかかわる事故は165件で15件増、飲酒運転による事故は17件で9件増加している。
伊那署の櫻井誠副署長は「交通事故数は減少しているが、年の瀬も迫り慌ただしくなっているので注意を。地域の人が楽しくお正月を迎えられるよう、住民への交通安全意識の高揚に協力してほしい」とあいさつした。 -
【記者室】「愛」ある世の中に
箕輪町であった人権講座で、「人の立場を思いやれる心、互いを大切にすることが人権の基本」と講師は話した。小学生殺害のニュースなどから「そこには人権もなにもない。衣食足りて礼節を知るというが、衣食足りて殺伐となってしまった」と嘆いた▼殺人事件や虐待など恐ろしいニュースが多い。子どもたちを守ろうと自治体や教育関係者が緊急対策会議を開き、箕輪町も今週予定する。こんな会議が必要な社会になっていることがとても悲しい▼清水寺で発表された今年の漢字は「愛」。「現実は愛でいっぱいとは言えない世の中を、愛で染めたいという人々の気持ちが反映されたのでは」と報道された貫主の話のように、愛で満たされる世の中になってほしい。(村上記者)
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高遠町図書館開館20周年で「あゆみ」作成
高遠町図書館は、1986(昭和61)年12月2日の図書貸出開始から20年目に突入し、このほど、冊子「開館20年 図書館のあゆみ」を作成した。
沿革で、町内の保育園と小学校への配架の始まり、図書館記念日の制定、開館15周年フェスティバル、貸出冊数100万冊突破など、これまでの主な出来事を掲載。
1830(文政13)年に中村元恒と井岡良古によって高遠文庫を創設、1908(明治41)年に、青年有志や小学校教員によって会員制の図書館として高遠図書館を開設したことなども紹介している。
「数字で見る図書館20年」では、総貸出冊数と登録者数、年度ごとの住民1人当たりの平均貸出冊数と、総貸出冊数の推移などを掲載。「ベストリーダー」として、91縲・4年度まで、一般書、児童書、絵本の3分野別に、年間一番読まれた本も載せている。
さらに、古文書館の所蔵古文書、図書館で出版した本昨年度までに18回あった百人一首大会の歴代優勝チーム、希月舎文庫や進徳館蔵書本についても掲載している。 -
箕輪町・上古田公民館にイルミネーション設置
西部花街道をつくる会上古田支部は10日、箕輪町の上古田公民館横に高さ約13メートルのツリー型イルミネーションを設置した。点灯時刻の午後5時にはイルミネーションを楽しみにする地元住民がツリーの周りに集まり、幻想的に映し出された光の輝きを楽しんだ。
地域活性化と青少年の健全育成を目的とした初めての取り組み。5月に設置したこいのぼりに引き続き第2弾となる。
ツリーのテーマは「星の輝くページェントin花街道。地域の人から提供してもらったヒノキを公民館横の畑にたて、赤や青、緑などに光る発光ダイオードの電飾3200個を飾った。
「ツリーにお願いごとしなきゃ」と願いをかける子どもの姿もあった。 -
第9回弥勒新そば祭り
高遠町弥勒の有志でつくる「弥勒そばの会」(27人、池上裕敏会長)は11日、第9回新そば祭りを弥勒多目的集会施設で開いた。地区内外から切れ間なく町民が訪れ、手打ちの新そばを味わった。
そばの会は94年に発足。0・8ヘクタールの休耕田を利用してソバを栽培している。当初は会だけで祭りをしていたが、97年から地区住民への感謝の気持ちを込めて現在の形になった。
午後3時の祭り開始に向け、会員は朝9時から準備し600食のそばを打った。祭りには次々と人が訪れ、会場は満席。「やっぱりうまいねぇ」とうなづきあいながら、新そばをたん能していた。
恒例のそば打ち体験も人気で、会員の指導を受けて、慣れない手付きながらも練る、伸ばすなどの作業を楽しんでいた。 -
町二区しめ縄づくり
宮田村の町二区青少年健全育成会(中原憲視会長)は11日、正月のしめ飾りをつくる講習会を町二区公民館で開いた。約20人の親子らが集まり、玄関を飾る伝統的なしめ縄をつくった=写真。
指導に当たった福村武さんは「最近は飾りがたくさん付いたきらびやかなしめ飾りが多いが、昔ながらの質素な物も落ち着きがあってとても良いものだ」と伝統的なしめ縄づくりの作り方を伝授した。福村さんの説明を聞いた参加者らは「買った方が早いけど、手づくりのしめ飾りの方が心がこもっていて正月を迎えるのにはふさわしい気がするね」などと話し合いながら、それぞれしめ縄づくりに取り組んでいた。 -
町一区しめ縄づくり
宮田村町一区の青少年健全育成会、分館、PTAは11日、年末恒例のしめ縄つくり講座を町一区公民館で開いた。親子ら約40人が参加し、正月に向けて輪締めやおやすなどを作った。
指導する木下文明さんは「普通の縄は右ないだが、正月飾りは左ないだからこれを間違えないように」と注意しながら作り方を説明した=写真。参加者らは「毎年作っているはずなのにこれがよく分からないんだ」などと笑い合いながらも「良い年を迎えられますように」と、懸命にしめ縄づくりに取り組んでいた。 -
年末交通安全人波作戦
年末交通安全運動(11日縲・1日)の実施に合わせ伊南交通安全協会駒ケ根支会(牛丸廉平支会長)は12日朝、駒ケ根市の広域農道北原交差点付近の道路で人波作戦を展開した。安協会員や駒ケ根警察署員ら約60人が参加し、出勤途中のドライバーらに事故防止を訴えた=写真。
早朝の厳しい冷え込みの中、歩道に一列に並んだ参加者らはかじかんだ手でそれぞれ「飲酒運転による交通事故防止」「シートベルト、チャイルドシート着用」などののぼり旗を掲げ、交通事故防止を懸命にアピールしていた。 -
ザザ虫、台湾へ
伊那谷の名物珍味、はちのこ・ザザ虫・いなごが台湾に新設される昆虫博物館に陳列される。
信州大学農学部に留学経験のある台湾の国立嘉義大学生物資源系の張光勳副教授がこのほど、伊那市のグリーンファームを訪れ、新たに設置される昆虫博物館の「世界の昆虫食」のコーナーに陳列するために、調理したはちのこ・ザザ虫・いなごなどを購入して帰国した。
張副教授は同大のほか鳥樹林嘉大昆蟲生態教育館のスタッフも務めているが、展示内容の豊富さに驚いた関係者らが、「世界最大規模の昆虫博物館」を大学に併設することを提案。その一角で、世界中で人間がどんな昆虫を食べているかを扱うという。
張副教授は1983縲・5年に信大農学部に留学し、森本尚武前信大学長の下で昆虫学を学んだ。その間に、伊那の昆虫食に親しみ、度々グリーンファームを訪れて購入したという。
同教授は本紙の取材に「昆虫食といえばやはり伊那谷。はちのこ・ザザ虫は世界に紹介するべきものです」と答えた。 -
昔なつかしのすいとん汁に舌鼓
寒さに負けず心も体もあったかに‐。宮田村町2区の地域ボランティアグループ・ともいきの会は10日、「すいとん汁」をつくり、高齢者らをもてなした。昔懐かしい味にみんな大喜び。会話も食欲も弾んだ。
村の福祉交流施設なごみ家に地域の有志が集まり調理。小麦粉を水に溶き、ニンジンや玉ネギなど野菜がふんだんの汁のなかに入れた。
ポッポと湯気が立ちあがる出来立てを全員で会食。訪れたお年寄りたちは「戦時中は、すいとんがごちそうだったもんさ」と懐かしがり、あったまった。
汁のほかにも、大根やカボチャの煮つけ、おにぎりや漬物など、心尽くしの料理の数々がテーブルに。いずれも住民が食材を持ち寄って調理したもので、ワイワイにぎやかに舌鼓を打った。
同会は今春発足し、住民がふれあうことで地域の支え合いを広めようと活動。メンバーを固定するのではなく、高齢者を含め全区民に参加を呼びかけて毎月開いている。 -
町2区の役員忘年会
宮田村町2区の組長役員忘年会はこのほど、区公民館で開いた。師走の忙しさをひととき忘れて、1年間の地域活動を振り返った。
区役員と隣組の組長約50人が出席。小木曽光明区長は「皆さんのおかげで、今年1年間円滑に行政運営ができた。年末に向けて防犯、防災に気をつけ、良い新年を迎えたい」と、一人ひとりの労をねぎらった。
美味しい料理と酒を酌み交わし、より一層の地域連携を確認。新年からはまた新たな役員体制で臨む。 -
箕輪町前教育長大槻武治さん
小説「小さな独裁者」出版箕輪町の前教育長、大槻武治さん=松島=が、高校を舞台に、独裁者誕生のシステムを根底に描いた小説「小さな独裁者」を出版した。今、世の中でいわれる「改革」の中身と仕方をもう一度考える必要性を問い掛ける。
物語は、高校の生徒会が中心となり「学校改革」を目指すが、連続殺人事件という不幸な結果につながった一連の事件のいきさつを、加害者となった高校生の担任教諭の友人が、聞き取り調査を基にまとめたという設定。プロローグには、「『改革』を口実にして台頭しつつある新しい形の独裁体制に警告を発するつもりであった。…独裁もまた忘れた頃に足音を立てずに忍び寄ってくるものである」とある。
文中には、「世の中は刻一刻と変化している。流れをとどめることはできないが、人の力でその流れを早めることもできない」という意味の、儒学者・佐藤一斎の言葉を引用。「このことは大事。無理な力を加えて一挙に変えようとすると独裁になる」と大槻さんは言う。
「国政レベルでも行き詰まっている、そういう時代は『改革』という言葉がクローズアップされる。しかし、ヒトラーが登場したときも、経済的閉塞感の中から『改革』を掲げた。『改革』の中身、仕方に問題がある。それを考える必要性、本当の中身から変わっていかないといけないというメッセージを込めた」と話している。
316ページ。1300円+税。東京図書出版会発行、リフレ出版発売。全国の書店で販売している。 -
JA上伊那合併10周年生活部会「女性まつり」
上伊那農業協同組合生活部会などは10日、第10回女性まつりを伊那市の県伊那文化会館で開いた。約1400人の部会員が上伊那各地から訪れ、生活部会のこれまでの歩みを振り返ったり、今年のテーマ「やっぱり健康が一番縲怩艪ニりのある暮らしを」にちなんだ寸劇「やっぱり健康が一番」を楽しんだ。
生活部会は、JA上伊那と共に10年前に発足。高齢化社会の進行に伴い、農村に果たす女性の役割の重要性を認識し、女性が主体となって、食や健康に関する知識を広め、豊かな生活を実現するために活動を続けている。
生活部会本部役員は、畑で作った農作物のおいしさや、部会活動への若い女性の参加を呼びかける寸劇を披露。ユーモアたっぷりの演技には、会場から何度も笑いがおこった。
地域の発展・活性化などにも積極的に協力している女優・藤田弓子さんによる講演もあり、参加者を楽しませていた。 -
収穫した野菜でカレー会
箕輪町公民館のやきはた小学校は10日、産業会館で収穫祭「初代カレー会」を開いた。親子ら約30人が参加。自分たちが栽培した野菜を使って2品を作って試食し、収穫を喜び合った。
やきはた小では、トウモロコシや野沢菜、サツマイモなどの野菜づくりを体験。出来はよく、参加者が自宅へ持ち帰ったほか、収穫祭でカレーやさつま汁にして味わった。
昼食に合わせ、保護者らが大きめにジャガイモを切ったカレー、ダイコンやニンジン、ゴボウ、長ネギなど野菜たっぷりのさつま汁を用意。親子らは「おいしい」と平らげ、おかわりする人も目立った。
また「意外にうまい」という納豆カレー(生卵入り)の紹介もあり、名乗りを挙げた小学生の女の子1人が挑戦。納豆を混ぜたご飯の上にカレーをかけて「いただきます」。「一緒に食べるもんじゃない」という周囲の声をよそに「両方の味がして、うまいよ」と納豆の糸がひくカレーを口へ運んでいた。 -
西保育園の餅つき
宮田村西保育園は8日、恒例のもちつき大会を開いた。年長園児が昔ながらの杵と臼を使って、ペッタン、ペッタン。つきたてのお餅を全園児に振る舞った。
年長がもちをつくのが同保育園の伝統。お兄さん、お姉さんらしく元気に挑戦した。
年少や年中の園児はそれを見守り、「大きくなったら、僕もやるんだ」と話す姿もあった。
あんこときな粉にまぶして完成。年長が年少、年中の園児をもてなしながら、一緒に会食した。
「美味しい」「もちもちしてる」と大喜び。自分たちでついた味に年長の子どもたちも満足気だった。 -
安全見守り隊にパトロールの強化を
児童が狙われる事件が全国的に多発していることを受けて、宮田村教育委員会は村民約150人が隊員の「子どもの安全見守り隊」にパトロール活動の強化要請を文書で通知した。
新井洋一教育長は「村内では幸いなことに重大な事件が発生していないが、学校の対応だけでは限界がある」と説明。
児童生徒の登下校時や校外活動などボランティアで巡視している見守り隊に、一層の協力を求めていくことにした。
学校の行事予定などを全隊員に配布。懇談会などで下校時間が早まる場合などもあるため、それに応じて街頭パトロールを行なってもらう考えだ。 -
歳末防犯会議
宮田村の歳末防犯会議は9日開き、児童生徒の安全確保を含め防犯体制の徹底を確認。年末に向けて連日、防犯診断や夜警を展開する。
議会や消防委員会、消防団、区長、防犯女性部など約70人が出席。村駐在所の雨宮則彦所長は、大事には至っていないが、村内でも児童生徒に関わる不審事案が発生していると説明した。
「村内でも大きな事件が発生しない保証はどこにもない」とも指摘。村民が一致団結して危機管理を徹底するよう呼びかけた。
また、住宅のほか、車や自転車の無施錠も犯罪の温床になるため、協力体制で防犯に取り組むことを確認した。 -
ベル伊那で七宝展 13日まで
諏訪市中洲にアトリエを構える平林義教さん(47)と妻・利依子さん(45)の「七宝展」は13日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
有線七宝による「合子」「蓋物」などの器や、季節の花をテーマにした額、猫をモチーフにした小物、トンボ玉のアクセサリーなど約200点を展示販売している。
2人で展示会を開くのは10年ほど前からで、関東を中心に活動。全国の招き猫のイベントや、クラフトフェスティバルなどにも作品を出品している。
義教さんは「美術工芸品としての七宝焼きから、いろいろなものが作れることを見てほしい」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
リボンアート華やかに
南箕輪村沢尻でリボンアート教室を開く伊東瑞枝さん(63)と生徒の作品展は22日まで、伊那市の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている。入場無料。
アセテート製のリボンで季節の花や果物を作り、クリスマスや正月などをテーマにアレンジした約50点を出品。クリスマスツリーや門松などが並ぶ会場は華やかな雰囲気に包まれ、それぞれの作品は個性的で見る人の目を楽しませている。
生徒は小学生の娘3人と一緒に出品した親子も含め、伊那市、南箕輪村の女性7人。児童らは夏休みを利用し、他のメンバーは月1回の教室で作品を製作した。
伊東さんは「リボンアートは自然界にない色の花を自分の手で作れる楽しみがある」と来場を呼びかけている。
土日、祝祭日は休館。午前8時30分から午後5時10分まで。 -
体重150キロのツキノワグマ仕留める
伊那市中央区の小阪洋治さん(63)と城倉紀男さん(65)=いずれも自営業、伊那猟友会員=は9日、長谷村の山林で体長1・8メートル、体重150キロもあるツキノワグマのオス1頭を仕留めた。「『やった』のひと言だね」と大喜びだ。
クマは肉を冷やしたあと、10日に皮をはぐ。脂の乗り具合がよく、猟師仲間で「クマ汁」にして味わうという。胃は干して加工し、薬として使う。
2人は狩猟解禁の11月15日から毎日、山へ出かけている。8日にクマの足跡を見つけ、気をつけていた。9日、鹿を追っていたところ、100メートル先の尾根でクマを目撃。小阪さんがライフル銃1発で倒し、とどめを打った。そのあと、林道までの500メートルを引きずり、やっとのことで自動車に乗せた。
通常、捕まえるクマの体重は50縲・0キロ。「40年間、猟をやっているが、これだけ大きいものはそうはない。山の主だ」と口をそろえた。 -
冬のもてなし料理6品を学ぶ
家庭健全のために活動する伊那友の会は8日、伊那市日影の伊那友の家で家庭料理講習会「冬のもてなし料理竏註ウ月料理にもう一品」を開いた。上伊那郡内から女性44人が参加し、冬野菜を使った6品の作り方を習った。
惣菜など買えば何でもそろう時代だが「おふくろの味」を見直し、クリスマスや正月など祝い膳を囲む機会に、手作り料理でもてなそうと企画した。
メニューは赤ワインのピラフをはじめ、ジャガイモやニンジン、タマネギなどを煮込んだポトフ、サーモンのダイコン巻きなど6品。
伊那友の会員6人が講師を務め、参加者の前で手順や作り方のポイントなどを交えながら実演した。
家庭にある冬野菜を使い、手軽にできる料理とあって、参加者は熱心にメモを取り「家でもぜひ、作ってみたい」と話していた。 -
【記者室】小学生を守る対策は
小学生を狙った殺人事件が広島と栃木で連続して起きたことから上伊那でも警察や教育関係者らによる緊急会議が持たれ、安全対策について協議するなどの動きが活発化している▼教職員やPTAらによる通学路パトロール、集団登下校や防犯ブザー携帯などの対策が取られているもののいずれも受身の域を出ず、万全というには程遠い。集団登下校は効果的だが、児童が1人になる場面を完全になくすことは現実的にほとんど不可能だろう▼ある警察関係者は言う。「尊い人命を守るためには人権擁護の一線を越えての捜査が必要な場合もある」と。異常者は犯行を繰り返す場合が多い。犯行の可能性のある人物を特定し、公表するなどの思い切った策を取れないものか。(白鳥記者)
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パチンコ強盗対応訓練
駒ケ根警察署は8日、パチンコ店の景品交換所に強盗が押し入った竏窒ニいう想定の防犯訓練を駒ケ根市北割一区のパチンコ店「ぱちんこタウン駒ケ根店」で行った。店の外側にある景品交換所の前に車を横付けした犯人役の警察官2人が拳銃を手にして窓越しに「ドアを開けろ」「早くしろ」などと叫んで係員を脅し=写真、ドアを開けさせると金を奪って素早く車で逃走した。この間約50秒。係員が飛び出し、カラーボールを車に向かって投げつけたが当たらなかった。
訓練の様子を見つめていた伊南地区の遊技場組合員ら約20人は、素早い犯行にあっけに取られた表情を浮かべ、犯人が現場に残していったたばこの箱や吸い殻などに誰も気付かなかったことを署員に指摘されると「しっかりしなくちゃいけないな」などと話し合っていた。 -
小学校分科会緊急会議
小学校児童が殺害されるなどの事件が全国で多発している事態を受けて伊南地区学校警察連絡協議会小学校分科会は9日、緊急対策会議を駒ケ根警察署で開いた。伊南4市町村の教育委員会、10小学校の校長やPTA役員、警察関係者など約40人が出席し、通学路上の不審者への対策などについて意見を交わした=写真。児童の安全について学校などに対して指導・助言するスクールガード・リーダーの小出光恵さんは「悲惨な事件を防ぐには、いかに地域の人を巻き込んでいくか、どう関心を持ってもらうかが大切だ」と述べた。
各市町村教委と小学校は実施している通学路の安全対策などについて「職員やPTAが毎日パトロールしている」「下校中に暗くならないよう下校時間を早めている」「安全マップを作成している」などと報告した。意見交換で出席者からは「児童が自分で身を守る力を育てるための実践的な訓練が必要では」「危機管理はもちろん重要だが、子どもらしさが失われないような教育との両立も考えていかねばならない」などの意見が出された。
大杉元文生活安全刑事課長は管内で発生した声掛け事案などについて説明し「何かあったらすぐに署に通報を。時間がたつと緊急配備が間に合わない」と協力を訴えた。
各小学校は今後、具体的な個別対策について早急にPTAや警察を交えて協議していく。 -
「石」並べた新作6点披露
高遠町芝平の造形作家・天野惣平さん(52)の個展は13日まで、伊那市旭町のアートギャラリーミヤマで開いている。入場無料。
発砲スチロールを石の形に成形し、銅版画で刷った岩肌模様の和紙で包んだ新作6点を出品。来場者はじっくりと眺めて楽しんでいる。
メーンは、長さ4メートル55センチ、幅22センチ、高さ15センチの土台の上に、片手で納まる大きさの「石」72個を一列に配列。床に設置し、いろいろな角度から見ることができ、外光の照らし具合の違いが作品に変化を与えている。
テーマはノーコンセプトで、「自分の目と手が造りたいものをただ並べただけ(天野さん)」。来場者は「河原で拾ってきた石を並べただけかと思った」「作品が重いのか、軽いのか考えるのが面白い」などと話す。
天野さんは年に2回の個展を開き、同アートギャラリーは11回目。「毎年、何が出てくるのか楽しみ」と個展を心待ちにしている人も多い。
午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後5時)。期間中は天野さんが会場を訪れる。 -
箕輪町警部交番連絡協議会が交番に冬季支援物資贈る
箕輪町警部交番連絡協議会(24人、小林紀玄会長)は8日、年末特別警戒で昼夜パトロールに励む交番の署員に支援物資を贈った。
協議会は夏と冬の年2回、交番に支援物資を贈っている。
今回は、切りもち12箱、カップ麺12ケース、栄養ドリンク50本を届けた。役員9人が訪れ、小林会長が「犯罪や事故が1件でも少なくなるよう署員に活躍いただきたい」とあいさつした。
倉田所長は、「町内の犯罪、事故の件数は昨年に比べ減少傾向。昼夜パトロールに動いている署員の励みになる。もちもいただき、粘りっこくパトロールしたい」と感謝した。
箕輪町警部交番は昼は金融機関や児童・生徒の通学路、夜はコンビニエンスストアや夜間営業店舗を重点に、夜は南箕輪村まで範囲を広げてパトロールをしている。 -
子どもを守れ
広島、栃木県で下校中の女児が殺害される事件が相次いだことを受け、伊那署と駒ヶ根署は、それぞれ小学校関係者と対策など意見を交わした。
◇ ◇
緊急伊那署小学校分科会は8日夜あり、全小学校22校の校長、PTA役員、各市町村教育長など約70人が参加。各校ごとに▽通学路の危険個所を再点検する、▽防犯ボランティア、PTA、学校などが連携し情報交換をする竏窒ネどの対策を確認した=写真。
通学路について西澤忠篤生活安全課長は「安全マップの再確認が一番重要」とし、「子どもの安全を守るためには、要注意個所を把握し、関係者で情報を共有する必要がある。自治会、育成会、地域ボランティアなど校長を中心に、危険個所の再確認をするのが望ましい」と参加者に呼びかけた。
安全対策について学校長、PTAから「不審車両のナンバーはどの程度覚えればよいか」「緊急時の集団下校には地域の警察署員を同伴してほしい」「伊那市の地域安心安全情報ネットワーク構築事業の本格運用はいつ」などの質問があがっていた。
10月末現在、県内で小学生以下の子どもが不審者に声をかけられた事案は150件で、そのうち伊那署管内は12件。昨年と比べて管内も増加傾向にあるという。 -
水質改善しつつある
諏訪湖流入河川と天竜川の本・支流の水質調査をした「天竜川水系健康診断」の結果報告会が8日、伊那市の市駅前ビルいなっせであった。
本年で9回目となる健康診断は、民間企業主体でつくるリサイクルシステム研究会などが、9月1日に流域49ヵ所で調査。結果を分析した沖野外輝夫信州大学名誉教授は「活動の成果が出ている」と、天竜川の水質が年々改善しつつあると報告した。
汚染の総合指標となるCOD(化学的酸素消費量)は、諏訪湖の影響がある釜口水門と新樋橋を除くと、南宮大橋の3・62ppmを最大にして、他の地点は2以下と、きわめて清浄な結果。農耕地からの肥料流出の指標となる窒素は良いレベルで安定し、排水の指標となるリンは安全圏内の数値となった。
天竜川支流については「一部の支流でリンの数値が時間帯によって変る地点がある」とし、今後も注意しながら継続的な水質浄化の取り組みが必要と訴えた。
健康診断は10回を目途に結果をまとめる。沖野名誉教授は「土地利用の変化と照らし合わせ、開発に何を気をつけなければいけないか将来的な展望を提案できれば」とした。