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箕輪南小6年22人「セーフティーリーダー」に委嘱
伊那署は6日、子どもの防犯意識の向上を図るための施策「わが家のセーフティーリーダー」に、箕輪南小学校(北原文雄校長、100人)の6年生22人を委嘱した。全校児童が見守る中、篠田彦雄署長から委嘱証が入ったネックストラップを児童一人ひとりが受け取った。
篠田署長は「犯罪や交通事故について考えるための学校、家庭の代表として委嘱した。活動を通じ、仲間や兄弟の模範になってほしい」とあいさつ。児童代表の森川知生君は「非行や犯罪について話し合い、少しでも被害がなくなるようこれから役目を果たしたい」と誓った。
地域の非行防止、防犯活動などへの参加を促すため01年度から始まった事業で、委嘱は同署管内の小学校を毎年、指名している。これまでの学校では、通学路の危険箇所の確認や、「こどもを守る安心の家」への訪問、家族や下級生に対する防犯などの啓発活動竏窒ネどを行ってきた。
箕輪南小のほか伊那署管内では本年度、伊那市の高遠小6年生35人が委嘱を受けている。
篠田署長から委嘱証を受け取る児童ら -
美篶中央保育園が老人ホーム訪問
伊那市の美篶中央保育園(春日由美子園長)は5日、養護老人ホーム「みすず寮」と特別養護老人ホーム「みすず寮」を訪れ、園児42人が歌を披露するなどしてお年寄りと交流した。
ふれあいを通してつながりを持ち、お年寄りを大事にする気持ちを養うと同時に、お年寄りにも元気になってほしいとの願いを込め、毎年施設を訪問している。
老人ホームみすず寮では、広間に集まったお年寄りの前で、園児が「風はともだ」「さんぽ」などの歌を大きな声で元気いっぱいに歌った。ワニの手遊びを発表すると、見ていたお年寄りも一緒になって手を動かして楽しんだ。
最後に、園児が折り紙で作った朝顔のペンダントを一人ひとりがおじいさん、おばあさんにプレゼント。ペンダントを首にかけ「お元気で」と声をかけると、うれしそうに「ありがとう」と答え、涙ぐんで握手するおばあさんもいた。
同園は、年2回の訪問を計画し、2回目は秋ころを予定する。 -
高遠さくらホテルで特製ランチ始める
伊那市高遠町にある市観光株式会社「高遠さくらホテル」内レストランは14日から、バラをイメージした特製ランチのコースメニューを始める。7月21日までの期間限定で、期間中はランチと同施設の「ばら風呂」のイベントで利用客を持て成す。
イベントは、本年初の市などが主催する「高遠しんわの丘ローズガーデン」バラ祭りに合わせた企画で、施設の総支配人で料理長の丸山拓さんがメニューを考案。内容は「スモークサーモンのバラ飾り縲怎Tラダ仕立て縲怐v「春キャベツと野菜のスープ縲怎oジル風味縲怐vなど6品で2千円となる。
バラの庭園をイメージしたという、前菜のサラダは、ライスペーパーと食用バラを加え彩り鮮やか。食用バラはデザートのクレープにも入っている。メーンは魚料理と肉料理のどちらかで、「牛『バラ』の煮込み玉野菜添え」は、仕込みに1週間を掛けた濃高なソースが特徴となる自信作だ。
ランチの注文は前日予約が原則。バラの花びらを飾った露天風呂の入浴とのセットは2500円となる。問い合わせは、高遠さくらホテル(TEL94・2200)へ。
バラ祭りに合わせた期間限定の特製ランチ -
自治体消防制度60周年記念長野県大会で箕輪町消防団表彰
5月30日に長野市で開かれた自治体消防制度60周年記念長野県大会で箕輪町消防団が表彰された。4日、平沢久一団長と小松孝寿副団長が箕輪町役場を訪れ平沢豊満町長に報告した。
表彰は06年7月の豪雨災害時の団の活躍に対する水防功労で、村井仁長野県知事から表彰状が贈られた。
平沢団長は「これから梅雨の時期を迎えるので気を引き締めていきたい」と話していた。 -
【日韓親善伊那谷の会運営委員長 鄭康雄(てい・やすお)さん】
・ス今来人・ス(いまきびと・いまきのひと)は古代、大陸から渡来した人たちを指す語。
「彼らは文化や技術を持って日本にやって来た。私も現代の今来人でありたい」
◇ ◇
大阪で生まれ、5歳まで日本で暮らしたが、当時の記憶はほとんどない。早稲田大での留学を終えた父とともに韓国に移り、高校卒業までを過ごした。父と同じく日本で学ぼうと18歳で来日したが、経済的な事情などから大学入学は果たせず。韓国大使館の広報官として働く一方、力道山門下でプロボクサーとして数年間を過ごした。その後韓国の新聞の記者に。
「それまで自身では特に差別などを感じたことはなかったが、記者になったことで在日韓国人の体験や思いなどを知り、いろいろな問題に目を向けるようになった」
その偏見や差別を痛切に思い知ることになったのは結婚後。子どもが小中学校でひどいいじめに遭ったのだ。暴力的ないじめが繰り返され、ついには殴られて目を傷めたために手術する事態にまでなった。
「子ども同士のけんかということにしてその場は収めたが、あの時は本当につらかった。日本は韓国に対してひどいことをしてきた歴史的な経緯もあるというのに、さらにこんな仕打ちをする日本への反感が高まった」
そのころ、伊那で戦争展が開催された。その中で、戦争に反対して投獄され、死んだ人が伊那にもいたことを知り、ショックを受けた。
「日本は国民みんなの意志で戦争をしたと思い込んでいたのに、そうではないと初めて知った。この事実は韓国にも知らせる必要があると思いました」
90年、アニメ映画『キムの十字架』の上映実行委員会として発足した日韓親善伊那谷の会(キムの会)に中心的に参画。両国の相互理解と親善のための活動を始めた。当初は日本人のみならず、韓国人からも冷ややかな目で見られた。「面子やプライドはないのか」と後ろ指を指されたりもした。
「そんなことを言われたら立つ瀬がない。しかし、過ぎ去ったことをいつまでも言っていても仕方がないでしょう。両国は地理的にも近いし、民族としても同じで切っても切れない関係にある。過去は過去。歴史を教訓として、将来に向けて考えることが大切。両国の関係を改善するためには、間に入って中和する人も必要だと考えてやってきました」
その後の18年で国民感情はずいぶん変わった。日韓ワールドカップもあり、日本ではヨン様をはじめとする韓流ブームも起きた。
「今は差別の例はほとんど聞かない。本当に良かった」
◇ ◇
韓国は祖国だが、これから韓国で暮らそうとは考えていない。生まれた国である、この日本で生きていくと腹を決めている。
「自分に質問したんです。民族とは何か。国家とは、国民とは竏秩B結論は、私は私だということ。人間は一人では生きていけない。だから集まって社会をつくって生きる。その中で一番大事なのは家族です。家族が住むこの伊那谷が大事、この日本が大事。だから今住んでいるここが故郷なんです。その意味では国家というものはあまり意味がない。たまたま日本に住んでいるというだけのこと。この大事な故郷をもっと住み良い所にするための一環としてキムの会もある。その一員として、これからも自分がやれることを精いっぱいやっていきたい」
(白鳥文男) -
駒ケ根山岳会が池山清掃登山を開催
本格的な夏山シーズンを前に、中央アルプス池山で1日、駒ケ根山岳会(林文博会長)が主催する「池山清掃登山」があった。同会のメンバーや駒ケ根市内の家族連れなど25人が集まり、初夏の池山を楽しみながらごみを拾いに励んだ=写真。
登山清掃は長野県勤労者山岳連盟がこの時期県下一斉に開催している取り組み。同連盟に所属する駒ケ根山岳会では、36年前から池山清掃登山を開催してきた。近年は遠方から引っ越してきた人などが参加するケースも多く、この日、今回家族で参加した松崎孝子さんは「昨年、子どもたちに山を体験させてあげたいと参加して、良かった。今年も山を楽しみたい」と話していた。
林会長(60)=南割=は「池山も毎年いろんな形で変化している。ごみを拾うことが山の動植物の育成にもつながる。今日参加してくれた子どもたちが、今後も池山を守り続けてくれれば」と話していた。
最近は登山者のマナー向上に伴ない、登山道のごみは減ってきている一方、車が山の中腹まで入り込めるようになったことに伴ない、林道などにごみを捨てる人が増えているという。 -
南箕輪村の公民館講座「ちぎり絵」スタート
南箕輪村の公民館講座「和紙のちぎり絵講座」が4日開講し、村内の女性15人が本年度の活動をスタートした。受講生たちは真剣な表情で、和紙を小さくちぎって、張り付ける細やかな作業をみんなで楽しんでいる。
講座は2年目の取り組みで、本年は昨年度より4人多い受講となった。活動は11月の村民文化祭に向けた作品作りが中心。月2回、同公民館である講座の講師は、ちぎり絵文化学苑師範の岡田美智湖さん=箕輪町=が本年も務める。
ツバキやアジサイ、バラなどの花を題材に作品作りを始めた。和紙をちぎったときの毛羽立ちを利用し、葉の形を表現するなど手先を起用に使っての作業だが、受講生たちは「完成が楽しみなので、つい集中してしまう」と笑顔で話していた。
講師に学びながら作業を進める受講生たち -
夢ぽっけ歌謡教室20周年記念発表会
日本歌謡芸術研究所師範の久保田陽子さん=宮田村=が主宰する「夢ぽっけ歌謡教室」の20周年記念発表会が1日、伊那市高遠町の高遠さくらホテルであった。生徒60人のステージ、式典、ディナーショーと華やかに節目を祝った。
久保田さんは今年、師範生活20周年を迎えた。05年に病に倒れ一時生死の境をさまよったが、一命をとりとめた。現在は週3日の透析をしながら、残りの週3日は教室で80人の生徒を指導する日々。南箕輪村にあるカラオケ喫茶「夢舞台・花」で教室を開いている。
今回の記念発表会、歌手・あさみちゆき(テイチクレコード)をゲストに招いてのディナーショーは、教室の後援会や生徒が企画。発表会は、個人レッスンのほか教室で学ぶ60人が次々とステージで熱唱した。
久保田さんは、「一度は命が危ぶまれた先生が、また一緒に歌を歌えるようになったお祝いを兼ね、元気になるよう願いも込めて企画してくれたと思う。本当に生徒さんに恵まれて今日までやってこれた。心から感謝している」と笑顔で話した。 -
「アイドリング・ストップ運動」で街頭啓発
上伊那地方事務所は2日、6月の「環境月間」に合わせ、「アイドリング・ストップ運動」のチラシを市内大型店入口で買い物客に配り、不要なアイドリングをしないよう呼びかけた。
「アイドリング・ストップ運動」は、地球温暖化、大気汚染や騒音を防止するため、県民一人ひとりが身近なところから環境問題に取り組み、不要なアイドリングをしない生活習慣を心がけることを目的に、普及啓発に取り組んでいる。
街頭啓発は上伊那地方事務所環境課の職員4人が、毎日10分間のアイドリングをやめると年間でガソリン51リットルの節約になることなどが書かれた啓発用チラシやパンフレット、ティッシュを配った。
県は今年2月、温室効果ガス削減などの温暖化防止施策がより確実に展開できるように、「長野県地球温暖化防止県民計画」の改訂版を策定している。 -
駅前にホタルの乱舞を
宮田村のJR宮田駅前広場「輪苑」のせせらぎに、ホタルを舞わせたいと、広場の整備に取り組む住民有志らの地道な活動が続いている。昨年放流したホタルが育つ過程でエサとなるカワニナが着実に根づき始めており、数年後の光の乱舞に期待は高まるばかりだ。
きっかけは荒廃状態だった駅前を、花壇が連なる憩いの広場に再生させた周辺住民でつくる「一輪の会」。
井戸を掘りせせらぎも設けたことにより、ホタル生息も条件的には可能に。
昨年、ホタルの復活に実績がある「自然を呼び戻す会」がカワニナを放流し、両グループは地域と一緒になってさらに駅前の環境整備を進めている。
「カワニナも棲みつき、期待が持てるかもしれない」と呼び戻す会の加藤一彦会長。
車窓からのぞくホタルの光に夢は広がるばかりだが、一輪の会の小沢常明会長は「駅前の環境を良くしようと、輪は広がるばかり。ホタルが舞ったら最高だね」と、仲間とともに作業に汗した。 -
ど根性ザクラすくすくと
宮田村町二区の中心商店街仲町モールの歩道アスファルトのすき間から、一本の木が育っている。サクラとみられるが、近所の一部の人たちは「ど根性ザクラ」とネーミング。葉も青々と元気で「いつかは花も咲くのかな」と見守っている。
このサクラがあるのは、小田切時計店前の歩道。交通標識と寄り添うように伸びて、高さは1メートル50センチほどに。
「知らないうちに、こんなに育った。数年にはなったと思うよ」と同店主の小田切康一さん。
「誰も植えていないのに。標識を設置した時に、一緒にどこからか飛んできた種でも混ざったのかねぇ?」と、首をかしげる。
付近の通行に支障が出ない程度に芽を切ったり手を入れているが、花は今までに咲いたことがないという。
「せっかく育ったのだから。街路樹のひとつになればとも思うね」。地域の人たちのやさしさにも見守られ、葉の青さも心なしか増してみえた。 -
ホタルを見て環境を思う
ゲンジボタルの名所として知られる辰野町・松尾峡では今季、幼虫の上陸調査で過去最高の1万6千匹余を確認した。南箕輪村のホタルの名所「田畑半沢ほたるの里」でも例年より多い発生を見込んでおり、今季は各所でホタルが大量発生しそうだ▼14年前から同村半沢川の環境整備を行う「田畑半沢を愛する会」の発足のきっかけは、ホタルが飛ぶ半沢を取り戻したいとの思いからだ。きれいな水を好むホタルは環境バロメーター。活動を通じて環境保護を訴えている▼今年もホタルが乱舞する風景が見られることに感謝。淡い黄緑色の光跡を描く姿を見て、ここ数十年でホタルが生息しにくい場所を作ってしまったことを反省し環境について考える機会にしたいと思う。(布袋宏之)
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高遠消防署員が水難救助訓練
夏の本格的なウォーターシーズンを控え、伊那市の高遠消防署は4日、高遠ダム湖で水難救助訓練をした。全署員18人が交代でゴムボートを使った救助訓練に当たった。
管内に高遠、美和のダム湖があり、モーターボートやカヌーなどが楽しめることから、水難事故が発生した場合、円滑で適切な救助活動ができるように、119番通報を受けてから要救助者の救急車搬送まで総合的に取り組んだ。
訓練は、高遠ダム湖でカヌー1隻が横転し、行方不明者2人が出たと想定。1人は自力で脱出し、もう1人は湖に取り残され、署員5人が長さ3・8メートルのゴムボートに乗り込み「1、2」と声をかけながらボートをこぎ、救助者を引き上げて救急車搬送した。
現場本部の設置、ゴムボートの組み立て、夕方の事故発生時刻に合わせた湖岸への照明器具の準備など一連の救助体制を確認し、技術習得につなげた。
蟹沢昭二署長は「伊那消防署と連携を図り、万一の場合は迅速に対応したい」と話した。 -
田畑半沢ホタルの名所 15日から祭り開催
南箕輪村のホタルの名所として知られる田畑半沢ほたるの里の「ほたる祭り」は本年、15縲・9日の15日間開く。5月31日、近くの田畑神社で祭りの準備が始まり、ホタルの生息地を保護する「田畑半沢を愛する会」(植田光夫会長、47人)が祭りで使う行灯(あんどん)45灯の張替えをした。
同会は、半沢川にゲンジボタルを呼び戻そう竏窒ニ、えさとなるカワニナの育成や川の環境整備などの活動を始め、発足して15年目。毎年、ホタルが発生するこの時期、祭りを開催し地域住民らを楽しませている。本年度の祭りは発生ピークの6月下旬に合わせ、5日ほど遅いスタートに決めた。
この日、張り替えた行灯は14日、地元の俳句会から募った作品を書き入れて完成。祭り期間中の午後7時30分縲・時30分、半沢川の近くを通る村道109号線(通称=観音道)を通行止めし、設置した行灯で見物客の足元を照らす。祭り初日には、ホタルの観察会を行う。
会によると、幼虫が羽化するために上陸した数から計算すると今シーズンの発生数は、例年並だった昨シーズンピーク時の一日800匹を越える見込みで、ここ2、3年では最大となる。植田会長は「例年より多く発生することを期待したい」と話す。 -
【記者室】伊那まつり公式Tシャツ審査員の祈り
今年の伊那まつり公式Tシャツのデザインが決まった。応募作品の審査会では祭りの実行委員のほか、報道各社も依頼されて選考に加わり、迷いつつようやく1点を選んだ。
デザインは十数年前から審査で決めているが、毎年「デザインが気に入らない」「年号を入れなければ毎年着られるのに」などの厳しい意見が寄せられるという。ことに昨年は地色が白だったため、女性には「透ける」と不評だった。担当者は「生地を厚い物にしてみたのだが、やっぱり駄目だったか」と反省しきり。
審査員の端くれに連なった者として、市民が採用デザインをどう見るかは非常に気になる。願わくば好意的に受け入れられ、祭りの盛り上がりに一役買ってくれることを祈りたい。(白鳥文男) -
初夏の草花観察会
箕輪町郷土博物館は1日、草花や樹木を観察し郷土の自然に親しもうと、「初夏の草花観察会」をみどりの少年団の森周辺で開いた。25人が説明を聞いてメモを取りながら散策し、身近な草花などに関心を寄せていた。
講師は樹木医で文化財保護審議会委員の唐沢清さん。参加者は大きなメタセコイアの木を見上げたり、足元にいっぱい生えているハルジオンとヒメジオンを比べたり、どこの土手にもある今が花盛りのムラサキサギゴケを探した。
胃薬になるアキカラマツは、講師に勧められて実際に葉を取って味見もした。小さい葉を少しかじっただけだが、参加者は「苦い」と顔をしかめていた。 -
西箕輪公民館で通学合宿
公民館に泊まって共同生活をする、伊那市西箕輪公民館の通学合宿が1日、5泊6日の日程で始まった。西箕輪小学校の4年生から6年生までの44人が、一緒に食事を作ったり勉強し約1週間、公民館から学校に通う。
通学合宿は、学校の時間以外は公民館で、朝食と夕食の準備など自分たちで計画を立て、協力しあって自主的に生活する。信州大学農学部の学生や公民館職員らがスタッフとして常駐。保護者から継続実施を望む声があるなど毎年好評で、今年で4年目になる。
初日は、夕食の準備から始まった。献立は希望で決めた「マーボー豆腐」と「ワンタンスープ」。手順を皆で確認して調理開始。豆腐を1・5センチに切るところでは、「同じ大きさに切れない」と話す友達に、「下手でも大丈夫。食べちゃうから」と答える声も聞こえ、とまどいながらも協力して作った。
合宿初参加の5年の加藤峻大君は、「少し不安もあるけど、楽しみ」と話し、食卓の準備をしていた。 -
いなまい絵手紙駅伝原画展
伊那毎日新聞の日曜版に掲載している「いなまい絵手紙駅伝」の原画展が3日、伊那市のアルプス中央信用金庫本店ロビーで始まった。1年間に掲載した作品を一堂に紹介している。
絵手紙駅伝は、坂本勇さん主宰「ゆう絵画教室」の作品の中から毎回、「やまなみコース」「せせらぎコース」の2作品をコメントと共に掲載している。
絵手紙はカエル、だるま、桜もち、風鈴、ザクロ、クリ、こけし、ホオズキなど、季節の植物や思い出の品などそれぞれの題材で描いた温かみのある作品。今回の原画展には07年2月から08年1月までの1年分、108点を展示した。会期は30日まで。 -
サクランボ収穫始まる
中川村葛島の六識園(高橋昭夫園主)で、サクランボが赤く熟し、収穫作業が始まった。
園内では樹齢約50年の佐藤錦をはじめ、ナポレオン、高砂など10本を栽培している。収穫は色づいた物から取り始め、中旬ころまで続く。
高橋さんによると、樹齢約50年の古木は、30年前までは花は真っ白になるほど咲いたが、全く実が成らなかった。そこで、他品種を近くに植えたところ、どんどん成るようになった。
同園のサクランボは摘果はしないが、大粒で、露地栽培のため、甘さは十分。鳥の食害防止のため、木全体にテグスを張り巡らしている。
「テグスは効果抜群で、ほとんど食害はない。一番困るのは雨。雨に当たると裂果し、売り物にならなくなる」と、曇り空を心配そうに見上げている。
##(写真)
たわわに実ったサクランボ -
駒ケ根市が作成した家庭向け性教育手引書「すこやか」、各家庭への配布始まる
駒ケ根市教育委員会が昨年度作成した家庭向けの性教育手引書『すこやか』の、各家庭への配布が始まった。対象となるのは小学生から高校生までのいる各家庭。学校、保育園などにも配布する中で、性に関する正しい知識の普及に努めていく狙いだ。
同テキストは市教育委員会や学校関係者などでつくる「性教育推進プロジェクト」が、「小中学生の性の悩みに答えられる家庭用の冊子を」と、検討を重ねてきた。昨年度末に完成し、本年度から配布が始まった。
テキストには家庭で行う性教育の内容、時期などを明記。また、誕生から死にいたるまでを一貫した性教育手引書とした。
今後5年間は新小学1年生の家庭に同テキストを配布していく予定で、希望者への貸与も行っている。
問い合わせは市生涯学習課男女共同参画推進室(TEL83・2111、内線721)へ。 -
駒ケ根市でがん予防講演会
がん予防の関する正しい知識などを知ってもらおう竏窒ニ駒ケ根市は1日、「がん予防講演会」を駒ケ根総合文化センターで開いた。大塚製薬健康推進本部の佐藤和子部長が「がん予防と正しい食生活」をテーマに講演=写真。人間の体や心を育む食事、睡眠などの活動が健康のためにいかに重要であるかを、科学的な見地から説明した。
佐藤さんは人間の臓器細胞のほとんどが、少なくとも1年、早いものは1日で入れ替わっていることを説明。「だから、3、4日変な食事をすれば体長が悪くなるのは当たり前」と指摘した。
また、子どもの心を育むには、できる限り両親や家族が一緒に食事をとることが重要であることを示し「子どもが病気になってから、それに気付いたのでは遅い。遅いちょうど良いものを食べなければ体は病気になる。だから一食一食が大切なんです」と語った。
駒ケ根市の場合、がんを原因とする死亡者数は増加傾向で、特に年代が上がるほどその率が高い状況にある。主な原因は食生活を中心とする生活習慣の欧米化にあると見ている。 -
「エイズ予防ウィークinNAGANO」
街頭で啓発活動伊那保健所は1日、「エイズ予防ウィークinNAGANO」(1縲・日)事業の一環で、市内大型店の入口付近で買い物客に啓発ティッシュを手渡し、エイズに対する正しい知識を持ってもらうよう呼びかけた。
エイズ・性感染症の正しい知識の普及啓発により、感染予防意識を高めるとともに、エイズ患者・HIV感染者に対する偏見や差別のない社会づくりを推進する取り組み。
街頭キャンペーンは保健所職員3人が、「エイズ検査は、あなたにも必要です。」と書かれたティッシュ500個を配った。
期間中は、伊那合同庁舎にエイズ啓発コーナーを設置。健康相談、検査も受け付けている。予約はエイズ相談専用電話(TEL76・9977)へ。 -
手作りの演奏会「フォーレのレクイエム」
音楽愛好家らによる伊那谷を中心とした手作りの演奏会「フォーレのレクイエム」が1日、県伊那文化会館大ホールで開かれた。合唱団とオーケストラの総勢200人による迫力ある舞台で、約40分間に及ぶ「レクイエム」を熱演した。
地域の音楽文化の向上を願う演奏会は7回目。フォーレの「レクイエム」は初挑戦で、伊那谷、木曽を中心に一般公募で集まった合唱団員150人と伊那フィルハーモニー交響楽団のオーケストラ40人の大編成で演奏した。
指揮は駒ケ根市の春日俊也さん。ソリストにソプラノ・村上和歌子さん=上松町、バス・白鳥彰政さん=箕輪町=を迎え、昨年6月から練習を重ねてきた。合奏団は会場を埋めた聴衆を前に、見事に「レクイエム」を歌い上げ、惜しみない拍手を浴びていた。
演奏会では、伊那フィルハーモニー交響楽団によるドヴォルザーク「交響曲8番ト長調作品88」の演奏もあった。
手作りの演奏会は、次回はドヴォルザーク「スターバト・マーテル」作品58。10年6月上旬に演奏会を開く予定で、新たに団員200人を募集する。募集は11月30日まで。練習は09年2月から日曜日で月2回、午後7時縲・時。会場は伊那市生涯学習センターホール。申し込み、問い合わせは伊那市生涯学習センター内「スターバト・マーテル」を歌う会事務局の北沢理光さん(TEL78・5801、FAX78・5802)へ。 -
環境月間で「環境保全に関するポスター」県入選作品展示
6月の「環境月間」事業の一環で、豊かな環境づくり上伊那地域会は13日まで、環境保全意識の普及啓発のため、07年度の「環境保全に関するポスター」県入選作品を伊那合同庁舎2階ホールに展示している。
「環境保全に関するポスター及び標語コンクール」は毎年、県と信州豊かな環境づくり県民会議が実施。環境保全に対する理解と関心を深め、積極的に環境保全活動を行う意欲を高める目的で、ポスターは小学生から高校生までが応募した。
今回は、上伊那地区分を中心に県入選以上の作品のうち優秀2点、入選14点の計16点を展示。地球温暖化防止や自然保護、ごみの分別収集などをテーマにしている。優秀賞の2点のみ展示は3日まで。
上伊那地区では応募697点のうち優秀2点、入選11点。全県では応募3843点で最優秀賞4点、優秀賞12点、入選48点だった。 -
麦秋、大麦の刈り取り
中川村片桐田島の天竜川右岸に広がる転作田で2日、大麦の収穫作業が始まった。黄金色に実った麦畑で、コンバインが軽快なエンジン音を立て、刈り取っていく=写真。
大麦は六条大麦系の「ファイバースノー」が主体。コンバインで収穫した麦は、宮田村のカントリエレベーターで乾燥、米粒麦や五穀米などの食用として出荷される。
上伊那全体では151ヘクタールが作付けされ、860トンの収量を見込んでいる。
上伊那農業協同組合の関係者の話では、作柄は平年並み。 -
伊那まつりTシャツデザイン決定
8月2、3日に開かれる伊那市の大イベント「第36回伊那まつり」の公式Tシャツの背面デザインが、市内の広告会社社員菅原一英さん(34)=伊那市西町=の作品に決まった。作品は玉を抱いた竜が夜空を勇ましく飛翔する姿を描いている。実行委員会事務局によると、菅原さんは「旧伊那市と高遠町、長谷が一つの竜の化身となって夜空に燃え上がるイメージを表現した。若い人からお年寄りまでみんなに着てもらって祭りを楽しくしてほしい」と喜びを語っているという。
審査は2日に市役所で行われた。応募作品は市内外の13人から寄せられた17作品。審査員の一人、高遠高校美術科の北原勝史教諭は「どの作品もレベルが高く、審査に迷った。採用作品はデザインも色もよく工夫されている」と講評した。うちわと冊子のデザインも決めた。
Tシャツの購入受け付けは6月下旬ごろから。価格は注文の数量にもよるが、1枚1500円前後になるという。昨年は1108枚販売した。問い合わせは市役所(TEL78・4111)産業振興部観光課へ。 -
みのわ祭り実行委員会ポスター、うちわ、図案決定
箕輪町のみのわ祭り実行委員会(唐沢修一会長)が28日夜、町役場であり、08年みのわ祭り(7月26日)のポスターやうちわの図案を応募作品の中から選んだ。
ポスターとうちわの図案は4月26日から5月26日までの1カ月間一般から募集し、52人48点の応募があった。
ポスターは箕輪北小学校4年の山辺翔君の作品を、うちわは同小4年の名越彩音さんの作品をそれぞれ採用決定。また次点として箕輪中学校1年の中村裕希さん、箕輪町大出の樋口佑子さんが選ばれた。
ポスターに選ばれた山辺君の作品はオレンジ地に町キャラクターの「もみじちゃん」と花火が描かれている。選考の決め手は「分かりやすさ」。
うちわに選ばれた名越さんの作品は青地に中央に「もみじちゃん」が、その両脇に屋台が描かれている。選考の決めて手は「子どもらしさ」。
実行委員会ではほかにも祭りの始まりを1時間遅く、終りを30分早くすること、花火の会場を昨年の3カ所から2カ所に変更(打上げ・番場原第2グランド、手筒花火・みのわ天竜公園)することなどが決まった。
みのわ祭り実行委員会はイベント参加者や当日スタッフ、実行委員会員、協賛金などを募集している。
問い合わせは、箕輪町役場産業振興課内みのわ祭り実行委員会事務局(TEL79・3111)へ。
各種募集要項の詳細は次の通り
◇イベント参加者募集(6月20日まで)=みのわ祭りの各種イベントへの参加。代表者は代表者会議に出席し時間配分、会場などを決定する
◇当日スタッフ募集(6月27日まで)=みのわ祭り当日に会場設営、会場整備、撤収作業などをするスタッフの募集
◇実行委員会員募集=祭りの中心的な運営メンバーとして祭り全般についての方針を決定する
◇協賛金募集(6月23日まで)=「手筒花火」「打上花火」「祭りづくり」についての協賛、5千円から -
任地への派遣を前、JICA駒ケ根訓練所の訓練生が語学交流
修了式を目前に駒ケ根市の国際協力機構(JICA)駒ケ根青年海外協力隊訓練所で5月31日、この4月から任地の言語学んできた訓練生らが、各国から日本を訪れている研修生などと語学交流をした。訓練生らは習いたての言語で各国の人に話しかけ、ニュアンスや言葉の使い方を確かめた。
語学交流はこれまで習ってきた言語が現地の人にどれくらい通じるかを確かめるとともに、任国の文化について理解を深めることなどを目的として開催している。
今回は派遣予定の38カ国のうち、33カ国から63人のゲストを迎え、全体会や語学別で交流。ネパール語のクラスでは、訓練生らが任地の衣装を身に付け、ネパール語で自己紹介に挑戦し、言葉が上手く出ない時はジェスチャーを使うなどして、交流を楽しんでいた=写真。
残る訓練期間は約2週間。修了式は12日となる。 -
西春近南小で「アンネのバラ」見ごろ
伊那市の西春近南小学校(竹内実校長)の体育館前花壇に児童や地域住民で植えた「アンネのバラ」が見ごろを迎えている。咲き始めは赤く、だんだんとオレンジ色になり、終わりにはピンク色となって散るかれんな花は、何度も花をつけ、11月ごろまで楽しめるという。
バラはナチスの強制収容所で15歳で亡くなったアンネ・フランクが隠れていた、オランダの家の庭先に咲いていた花の改良種。上伊那のバラ愛好者でつくる「アルプスバラ会」会員で、近くに住む男性が、平和について考えてほしいと07年7月、同小に26株を寄贈したのが契機となる。
同バラは、緑花委員会14人らで管理している大切な花。委員会では草取りや枯れた花を取り除く作業を定期的に行ったり、一輪挿しをトイレに飾ったりしており、委員長で6年の酒井香織さん(11)は「花がきれいに咲いていると一日が明るく過ごせる。これからも大切にしたい」と話している。 -
みのわ手筒会が手筒の安全確認のため実験
みのわ手筒会が
箕輪町の「みのわ手筒会」(唐沢修一会長)は27日、ポリカーボネート製の管で補強した手筒花火の安全性を確認するための実験を煙火団体としては全国で初めて、同町の箕輪ダム「もみじ湖」イベント広場で行なった。会員、町職員、消防署員、県職員など約20人が実験に立ち会った。
手筒会は02年に県内初の手筒花火打ち上げ任意団体として発足。みのわ祭りをはじめ県内外のイベントで打ち上げをしている。
同会では事故が起こった場合に備え、会員と観衆の安全性を高めるために、耐衝撃性、耐熱性などに優れたポリカーボネート製の管で手筒紙管の外側を覆った手筒を使用することを検討しており、今回の実験となった。
実験は補強がどの程度有効なのかを確めるために(1)手筒花火で実際に使用する火薬よりも倍以上の威力を持つ火薬を使用(2)本来なら紙管に仕込む火薬は一層ごとに固めていくが、その行程を省き火薬に火が通りやすい状態を作り出す(3)本来なら上部から火薬に着火していく構造だが、着火点を中心部に変える竏窒ネど故意に危険な状況を作りだし、手筒を爆発させた。
実験回数は5回で、1回目はポリカーボネートで補強をしない状態で着火。爆発音とともに荒縄など手筒の破片が、周囲に最長で約15メートルほどの距離まで飛び散った。
2回目以降はコーティングをした状態で、パターンを変えながら実験。4回ともポリカーボネート製の管は割れず、手筒そのものも損傷は上部や下部のこげつき程度で、しっかりと形を残していた。
##写真(たてよこ)
ポリカーボネートで補強した手筒花火の安全性確認の実験(下部栓なし)