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駒ヶ根市第1回男女共同参画推進市民委員会
駒ヶ根市は8日、本年度1回目となる男女共同参画推進市民委員会を市役所南庁舎で開いた。中原稲雄教育長が市民代表15人に委嘱状を手渡し、委員長には湯沢章作さん(東伊那)を選出した=写真。
市民委員会は具体的な取り組みの実施を通して、男女共同参画の推進を図るため、2年任期で活動を展開している。
本年度は▽男女の固定的役割意識をなくした共同参画意識づくり▽家庭、地域、職場において互いに生き生き活動できる環境づくり竏窒ネどを重点目標とし、男女共同参画を推進のための条例制定にむけた検討を始める。また、研究集会、講座、地域学習会などの開催、市内一般企業への広報活動などを通して、男女共同参画の意識づくり、家庭と仕事の両立支援などに努める。
中原教育長は「男女共同参画もまちづくりの一環。男性、女性とも、それぞれの特性があり、それを生かしながら共同参画を進めてほしい」と語った。 -
駒ヶ根市、楽しくヘルシークッキングレシピ集作成
駒ヶ根市はこのほど、ヘルシーな料理の作り方を掲載したレシピ集「楽しくヘルシークッキング」を作成した=写真。レシピ集の作成には市が04年から19年度まで開催してきた「男性のためのヘルシークッキング教室」に通っていたOBでつくる「親交会」が協力。08年度から始まる特定保健指導や健康生活応援塾などで活用していく。
「男性のためのヘルシークッキング教室」は、男性の食生活改善などを目的として市が実施してきた事業だが、本年度からは男女問わず、生活改善を必要とする人を対象とした「健康生活応援塾」などが始まるため、ヘルシークッキング教室は昨年度で終了することになった。
それに伴ない、これまでの集大成として、同教室のOBらがレシピ集をまとめることとなった。
レシピ集には06年度に取り組んだ全10回分のレシピを写真とともに掲載。また、教室であつかった食材を別のやり方で調理した応用編も掲載している。
担当者は「基本的に旬の食材を使い、減塩などにも配慮している。初心者の男性のために始まった教室なので、簡単で作りやすいものばかり。とてもよくまとまっているので、保健指導の中で活用していきたい」と話していた。 -
上伊那に桜前線 高遠見ごろ15日前後
伊那市は9日、桜の名所として知られる高遠城址公園のタカトオコヒガンザクラの開花を宣言した。昨年より4日遅く、例年と比べて4日早い。見ごろは15日前後から1週間ほど。
基準となる公園内の桜雲橋周辺の桜が数輪咲き始めた。日当たりのよい公園南ゲート付近は、すでに2分咲き。11日ごろから、夜間(午後6時縲・0時)のライトアップをする。混雑はないものの、開花宣言によって入園者は徐々に増えると見られ、12、13、19、20日にピークを迎えそう。
9日は、県内外から観光バスなどが入り、花見客はゆっくりと公園内を散策。花びらをカメラに収めたり、桜を見ながら弁当を食べたりして、のんびりと過ごした。
兵庫県姫路市からツアーで訪れた女性(82)は「1度、来たいと思っていた。花びらのピンクが濃く、かわいらしくてやさしい色」と話し、花見を楽しんだ。
公園内には、タカトオコヒガンザクラ1500本がある。古いもので樹齢140年。花は濃い紅色で、ソメイヨシノよりやや小ぶりなのが特徴。コヒガンザクラ樹林は1960年、県天然記念物に指定された。
高遠の桜情報は、テレフォンサービス(TEL94・3939)で確認できる。
入園料は一般500円、小中学生250円。 -
コカリナサークル「明音」コンサート
箕輪町の明音寺(上野徳明住職)で8日、同町住民でつくるコカリナサークル「明音(あかね)」(会員15人)が明音寺仏教婦人会に演奏を披露した。
「明音」は昨年9月から毎月2回コカリナの練習をしている。会場は、会員の中に明音寺の関係者がいる縁から、同寺を借りている。今回、明音寺から依頼され、仏教婦人会の総会でのコンサートとなった。
「四季の歌」「世界中の子どもたちが」など歌を交えて9曲を披露。「故郷(ふるさと)」では、コカリナの演奏に合わせて、コンサートを鑑賞していた仏教婦人会の会員も歌った。 -
南信病院長に知事感謝状
上伊那福祉事務所の生活保護嘱託医を33年間にわたって務め、3月末に退任した南信病院長、近藤廉治さん(80)=伊那市美篶=に9日、知事感謝状が贈られた。近藤さんは「33年と聞いてびっくりしたくらい、本当にあっという間だった。少し長過ぎたから若い人に譲りたい。皆さんの協力のおかげで無事に終えられてよかった。楽しかった」と笑顔で振り返った。
感謝状を手渡した宮坂正巳地方事務所長は「長きにわたり、福祉行政の円滑な運営と適正な保護の実施に貢献した功績に感謝する。今後もますます活躍を」と感謝の言葉を述べた。
近藤さんは1975年以来、精神的な病気が原因で生活保護を申請した人の認定と継続についての判断やアドバイスなどをしてきた。信州大医学部卒。県駒ケ根病院長を経て72年、南信病院を開設した。園芸療法などの先進的な取り組みで知られる。
嘱託医の後任は同病院の副院長、武藤隆さんが務める。 -
【記者室】星空の世界
ライフワークとして星と風景の写真を撮っている太田直志さんの写真展。県伊那文化会館で開催中で、北アルプスの燕岳をはじめ国内外で撮影した「星のある風景」の写真に心がふるえた。
中学2年の学校登山は燕岳だった。あまりの辛さに記憶から抹殺したのか、登った覚えはほとんどなく、夜空を見上げた記憶もない。その山に太田さんは星の写真を撮るためだけに登るという。1枚1枚の写真の中に広がる燕岳の星空の世界。ただただ見入ってしまった。
切り立った山の頂、米国アーチーズ国立公園の砂岩のアーチ、豪州デビルズマーブルの岩。それらの上に無数の星が瞬き、宇宙は果てしなく広がっている。人間は、なんてちっぽけな存在なのかと思い知らされる。(村上裕子) -
伊那市消防団長 伊藤仁さん(60)
伊那市長から、4月1日付で市消防団長に任命された。上伊那地方最大の団員数1156人を統率する指揮官は、一言ひとことをかみ締めながら、消防団の今後への展望を語る。
「背負った責任の重さに身の引き締まる思いだが、これからは消防団がなぜ必要かを市民の皆さんによく理解してもらい、団員の活動をもっと知ってもらうよう努力していきたい」
消防団に入団したのは1999(平成11)年4月。御園、山寺、坂下区でつくる伊那分団第1部の部長にいきなり任命された。団員経験はなかったが、担い手不足から異例の抜てきとなった。その後、伊那分団副分団長、同分団長、消防団副団長を2年ずつ経験し、団長の任に就いた。
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高校卒業後、地元を離れて大学へ進学し、首都圏の会社へ就職していたため帰郷したのは早期退職後の13年前。消防団活動は、都会生活の中で知ることはなく、存在に関心もわかなかった。だが、初めて消防団活動に携わったとき、その必要性を肌で感じた。それは「驚きの連続」だった。
「故郷を離れ、団員経験が少ないからこそ見えてくるものもある。財政に余裕のある都会と違い、余裕のない地方は、常備消防の不足を消防団が補うことで住民の安全を守ることができる。また、地元に精通した団員たちだから対処できる災害もある。自分たちの身を守るには自分たちでやらなければならない。必要なのは支え合いの心」
それを痛感したのは06年に発生した7月豪雨災害のときだった。当時、市役所1階多目的ホール・ロビーを本部に団員を集め、災害救助を目的とした実動部隊の出動指揮を執っていた。次々と入ってくる、無線からの被災情報と出動要請に自然の猛威を実感。そして、ホール・ロビーには、豪雨が去るまでの2日半、使命を遂げようと不眠不休で出動と待機を繰り返す団員の姿があった。
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「消防団員になって感じたのは、地元に住んでいる人たちが消防団の必要性と団員の活動をきちんと理解していなかったこと。まずは、情報を自ら発信し、市民に活動を知ってもらいたい。消防団に関心を持ってもらいたい」
一人ひとりの生産性が求められ、職場を離れることが厳しい現代社会だが、大切なのは郷土を守りたいという気持ち。「それぞれができる範囲でよい。周囲に火の取り扱いを注意するだけでも、火災予防の協力になるのだから」
(布袋宏之) -
人権擁護委員委嘱
伊那市の人権擁護委員10人のうち4人の任期満了に伴って8日、新任1人と再任の3人に法務大臣の委嘱状が伝達された=写真。任期は4月1日から3年間。
委嘱状を伝達した小坂樫男市長は「ボランティアで大変だがどうか頑張って」と激励した。
3期9年の任期を終え、3月31日で退任した重盛東洋さん(71)=西箕輪=に感謝状と記念品が贈られた。
委嘱を受けたのは次の皆さん。
▼新任=土肥袈裟次(西箕輪)▼2期目=中山マミ子(美篶)白田信隆(美篶)▼3期目=宮下茂人(富県) -
飯島区、小林文彦さん、さくら功労賞を受賞
飯島町飯島区(竹俣栄二郎区長)と小林文彦さん(65)=田切、造園業=は「日本さくらの会」のさくら功労賞を受賞。7日、役場で高坂町長に喜びの報告をした。県内では2個人4団体。
飯島区は96年地域の農業用貯め池の完成に合わせ、修景整備にと、桜の植栽を計画。ソメイヨシノを中心に数種類の桜を池の周囲に植え「滝が原の桜」と命名、区民をあげて、四季折々の桜の保護、育成に努めてきた。
一方、小林さんは田切南割の藤巻川の下流域約1キロに、15年前、耕地役員や友人たちとソメイヨシノ百本を植栽。以後15年間、根元の草刈は耕地役員と協力し、病害虫駆除やせん定などは1人で行ってきた。15年目を迎えた桜の回廊は多くの見物人、カメラマンでにぎわっている。
高坂町長に賞状や記念品を披露した後、竹俣区長は「この受賞を機に、区会を中心に桜の保護育成に努め、立派な桜に成長させ、区民や隣接のアグリネーチャーへの来場者の憩いの場にしたい」。
小林さんは「耕地役員をはじめ、みなさんの協力でいただいた賞。これを励みに成木になるまで、しっかりと世話をしていきたい」とそれぞれ話していた。 -
駒ヶ根市立博物館、4月から常設展示場を設置
駒ヶ根総合文化センター内にある駒ヶ根市立博物館は4月から、博物館の所蔵品約130点を展示した常設展示室を設置した=写真。
市内で発掘された民俗資料など約10万点を所蔵する同館では、これまでも企画展などを催す中で所蔵品の一部を一般公開してきた。しかし、常設展示場はなく、遠くから訪れた人からは「常設展示があれば」という指摘もあったため、約290平方メートルある展示室を2部屋に仕切り、その一部屋を常設展示場とすることにした。
常設展示する第2展示室には、駒ヶ根市で出土した原始から江戸時代までの発掘品が時代順に並べられており、中には、国立博物館にレプリカが展示されている縄文時代中期の土器「有孔鍔付土器」なども展示している。
そのほかにも、同地区の歴史の変遷が分かる民俗資料などが多数展示。また、第1展示室は、企画展などを開けるスペースを設けている。
担当者は「なかなか市内にいても見る機会がなかったと思うので、見に来ていただき、駒ヶ根市でこういうものが発掘されていたんだということを知ってもらえれば」と話していた。
入場無料。開館時間は午前10時縲恁゚後6時(11月から2月までは午後5時まで)。月曜、年末年始は休館(月曜が祝日の場合は翌日が休館。
問い合わせは市立博物館(TEL83・1135)へ。 -
運動あそび・園児の生活アンケート結果
南箕輪村が村内の全5園に導入している運動あそびと、園児の生活についてのアンケート結果が、このほどまとまった。運動あそびは、保護者、保育士ともに「楽しみにしている」との回答が多く、子どもにも柔軟性が増す、集中する時間が長くなるなどの変化が見られるようになったとしている。
運動あそびは06年度に導入し2年が終了。年少以上児の保護者391人、各園の園長と年少以上児のクラス担任保育士26人を対象に運動保育士が調査した。
設問「運動あそびの日を楽しみにしている」では、「非常にそう思う」「そう思う」の回答合計は保護者が77・2%、保育士が92・3%。「体を動かすことが好きになった」は保護者65%、保育士84・6%。「屋外遊具に触れる機会が多くなった」は保護者45%、保育士61・6%。「自信をつけた」は保護者57・3%、保育士69・2%。「運動あそびを始めて子どもに何かしら変化を感じる」は保護者67%、保育士76・9%。
保育士から見た子どもの変化として「柔軟性が増した」という回答は80・8%と高く、このほか集中時間が長くなった、順番を待てないことが少なくなった-などがある。
保護者からは、「家でも喜んでやっている」「これからも続けてほしい」などの意見があった。
保護者対象の園児の生活アンケートでは、夜9時以降に寝る子どもが75%という結果で、昨年度のアンケートと比べ1・7%増加した。10時半以降に寝る回答も6件あった。
設問「朝食を抜くことがあるか」では、「食べないことがある」11・3%。前年度の7・4%と比べ、食べないことがある子どもの割合が増えた。
テレビの視聴時間は、見てもいいとされる時間が1時間30分に対し、2時間以上見ている子どもが46%だった。
調査をした運動保育士の金井仁美さんは、運動あそびについて、「幼児期の運動は体や脳、心の成長に欠かすことができない。少しずつ親子の触れ合いの時間を増やし、親も一緒に遊べる時間が増えたらいいと思う」という。また、園児の生活については、「子どもの生活リズムが親のリズムに合わされてきているように感じる。早寝早起きをし、朝ごはんは必ず食べさせてあげてほしい」と話している。 -
若草園開園式および入学式
箕輪町の心身障がい児母子通園訓練施設「若草園」で8日、開園式と今年度の入学式があった。
同園は、子どもたちが屋外で遊べるように、また保育園に違和感なく入園できるように竏窒ネどの理由から、3月の修了式を最後に箕輪町の地域活動支援センターから三日町保育園に併設された新施設に移転した。
木造平屋建てで、面積は198・74平方メートル(約60坪)。広々としたホール兼プレールームのほかに、トイレ、沐浴室、相談室、事務室などが設けられている。
施設移転に伴い、開園日がこれまでの月・水・金曜日から、月縲恚燉j日の連日に変更となった。
三日町保育園と若草園の園長を兼任する唐沢みつ子園長は入学式で「近くには小学校をはじめいろいろな施設があり、城山や牛小屋もある。慣れてきたらいろんな所に出かけ、自然や人と親しみながらいっぱい遊びましょう」とあいさつした。
若草園は現在5組の親子が利用している。
##写真(たてよこ) -
新入児童に交通安全PR
春の全国交通安全運動が15日まで行われているが、宮田村の伊南交通安全協会宮田支会は、宮田小学校の入学式で新入児童に啓発グッズを配り、交通安全の周知徹底を図った。
式の受け付けを終えた児童と保護者に呼びかけ。橋爪利夫支会長らが「入学おめでとう。交通安全にも気をつけてね」とグッズが入ったトートバッグを1人ひとりに手渡した。
新入児童は「ありがとうございます」と元気にあいさつ。交通安全を誓っていた。 -
こいのぼり、武者のぼり、卯月の空に
空は春色に霞み、こいのぼりと武者のぼりが卯月の風をはらんで、悠然と泳いでいる。
真新しいのぼりが立てられているのは、飯島町七久保の有賀悠貴さん宅。昨年12月に生まれた長男の太陽くんのもの。
千成ひょうたんが馬印の太閤秀吉が描かれた武者のぼりや、ピカピカ光るこいのぼりは太陽君のお母さんの実家や親せき、有賀さんの兄弟から贈られたもの。
太陽君はこいのぼりを目で追い、ごきげんとか。 -
塩田愛子教室 ステンドグラス作品展
伊那市長谷のステンドグラス職人・塩田愛子さん(33)が市女性プラザ伊那で指導するステンドグラス教室の作品展は10日まで、同市立伊那図書館1階広域情報コーナーで開いている。受講生12人が制作したランプシェードや壁かけなど、一人3点以上の計56点を出品している。
月に1回の教室が始まり、5年が経過したのをきっかけに、多くの人に見てもらいたいと、初めての作品展を計画した。作品は女性でも手軽に作れるキットを使っているが、それぞれに作者の感性が表れており、「世界で一つの作品」になっている。
作品は受講生たちが自分のお気に入りを出展。バラやパンジー、幾何学模様などのランプシェードのほか、雛人形やクリスマスツリーなどに模したステンドグラスを並べた。会場を優しく包み込む光が来場者を魅了している。
塩田さんは「家の中に飾っていても、外からの光に通して楽しむことができるのが魅力。生徒さんたちにとって作品は家族の一員であり、生活の一部。それぞれのこれまでの活動の成果を見てほしい」と来場を呼び掛けている。
午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後3時まで)。 -
第16回伊那市用地選定委員会
建設コスト、環境影響、分けて点数化上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設場所を検討している伊那市の用地選定委員会(伊藤精晤委員長)が7日、伊那市であった。用地を選ぶ評価基準の中に市民から募集した意見をどう汲み上げるのか、点数評価する項目の評価手順をどうするかなどを決めるため、3グループに分かれて検討。各グループとも「環境影響と建設コストは分けて評価すべき」という意見でまとまり、環境影響を評価する16項目と建設コストを評価する14項目は別々に評価し、第一段階として、どちらか一つでも合計点が低い評価点が付いた数カ所を候補地から除外すること決定した。候補地の絞り込み方法は次回、具体化する。また、各候補地の点数は24日に明らかにし、ある程度まで候補地を絞り込んでから再度、現地調査を行う。
グループ検討の結果「最終候補地を決定するまでにある程度候補地を絞り込みしていく必要がある」として候補地を絞り込みを行うことを決定。最終候補地をどのように決定するかは依然、決定していないが、候補地を絞り込みを行うにはこれまで検討してきた点数評価項目に基づき行うため、各候補地の点数が明らかになる。
最終候補地1カ所が決まるまで、住民感情を刺激したくない思惑のある事務局側は当初、最終候補地の決定を予定している30日までは各候補地の点数を明らかにできないとしたが、委員から「今度の現地調査は点数評価した結果が妥当かどうかを確認するために行うもの。候補地の絞り込みをしてから確認したい」「段階的に絞り込んだ手順を市民に公開することにも意義がある」との声が挙がり、現地調査を行う前に各候補地の点数を公表し、候補地の絞り込みを行うこととなった。
用地選定に関する市民意見の活用についてはすでにこれまでの評価項目に組み込まれているとの見解から「後々の参考意見として生かしていきたい」としたほか、候補地の賛否に関する意見について伊藤委員長は「最終候補地を絞り込む時、委員それぞれが考慮する形で反映していくことになると思う」と語った。 -
日本聴導犬協会ノウハウ凝縮、愛犬ハッピー手帳発刊
日本聴導犬協会(宮田村)の育犬ノウハウを凝縮した「愛犬ハッピー手帳」がすばる舎から発刊し、全国の書店で発売している。「親になったつもりで犬を育てて」をコンセプトに、本の大きさも母子手帳サイズ。愛犬との接し方を分かりやすく解説しており、有馬もと会長は「犬も人間も一緒。思い込みで接するのではなく、関係を見つめ直すきっかけにしてもらえれば」と話す。
犬との接し方を対話形式で描いた「ハッピーアドバイス」に、獣医学的な見地も盛り込んだ「健康手帳」、犬との日々の暮らしをつづれる「育児日記」の3冊1セット。
これから飼おうと考えている人から、日常的な接し方に悩んでいる人まで幅広く対応し、犬と良好な生活を営むためのアドバイスを各種事例に沿って盛り込んだ。
「犬はしこむものと考えている飼い主の方も多いが、気持ちを理解することが本当に大切。飼い主ではなく、お父さん、お母さんになってほしい」と有馬さん。
定価は1900円(税別)で、問い合わせは同協会85・4615まで。 -
県公衆衛生専門学校入学式
伊那市の県公衆衛生専門学校伊那校(山崎宗広校長)で7日、08年度の入学式があった。歯科衛生士を目指す19人が入学許可を受けた=写真。
入学生代表の山田夏美さんは「多くの知識、技術を学ぶだけでなく、思いやりを忘れないようにしたい。歯科衛生士への道のりは容易ではないが、仲間と励ましあって努力していきたい」と誓いの言葉を述べた。
山崎校長は、式辞で「歯科衛生士は生涯にわたって活躍できる魅力ある仕事。初心を忘れず、主体的、積極的に学んで、自ら判断する力を養ってほしい」と激励した。
2年生を代表して本村真由美さんは「厚い教科書や初めて見る機器に驚くことだろうが、だんだんに楽しさややりがいが感じられるようになるはず。19人の仲間と助け合って成長してほしい」と歓迎の言葉を述べた。 -
西春近公民館コヒガンザクラ満開
地元で早咲きと知られる、伊那市の西春近公民館南児童公園のコヒガンザクラが満開となり、見ごろを迎えている。高さ10メートル以上、樹齢約80年の古木2本など計8本が公園を囲んでおり、夜は地元有志が設置したぼんぼりの光が幻想的に映し出している=写真。
今年の咲き始めは例年とほぼ同じ時期で、ここ数日の間に満開となった。花の色は淡いピンク色で、枝は木の下に立った人を包み込むように垂れており見事。近所に住む子ども連れの家族やお年寄りたちが連日、枝下でお花見している。
公民館内で働く女性職員は「窓口を訪れた人も見事な咲き具合に見とれている。桜が満開となり、職場も華やかになっている」。花の見ごろは今週いっぱいで、ライトアップは午後6時縲恣ッ9時半。 -
萱野高原に桜の苗木植樹
箕輪町の三日町区や福与区の生産森林組合役員や区長などでつくる萱野高原活性化委員会(13人)は5日、同町からの依頼で萱野高原に80本のオオヤマザクラの苗木を植えた。
萱野高原へのオオヤマザクラの植樹は05年に町発足50周年記念「さくらの萱野高原づくり」事業として始まり、「萱野高原を見上げたとき、高原がピンク色に見えるような桜の山にしたい」という方針のもと、萱野高原活性化委員、町議、一般町民らでつくる「萱野高原の桜を育てる会」などが作業にあたり今までに500本を植えている。
かやの山荘前に集合した萱野高原活性化委員会メンバーは、まず空席となっていた委員長を選出。福与生産森林組合長の中村善男さんを決めた。
その後、2、3人が一組となり同高原の樽尾沢林道やみはらし線周辺などに高さ3・5メートルほどの苗木をくわやシャベルを使いそれぞれ植えていった。
町では今後、地元の生産森林組合と協力しながら植樹できる場所を調査し、毎年50本をめどに植樹を進めていく方針。 -
高遠城址公園開き
「天下第一の桜」と称される伊那市の高遠城址公園で5日、公園開きがあった。タカトオコヒガンザクラ1500本は、まだつぼみの状態。伊那市観光協会によると、開花予想は平年並みの11日ごろで、昨年に比べて6日ほど遅い。
公園開きには市観光協会員、商工関係者、区長ら約100人が出席。
小坂市長は「全国の夜桜ベスト10にも入る高遠城址公園。多くの皆さんに来て、まちを知っていただきたい」とあいさつし、期間中の安全を祈った。
琴の演奏や地元の保育園年長児約50人が元気な歌声を響かせたあと、小坂市長や保育園児が手をつなぎ、桜雲橋を渡った。
さくら祭りは5月5日まで。初日、穏やかな陽気に誘われてか、県内外から多くの家族連れなどが訪れ、公園内を散策した。
期間中は、高遠ばやしの巡行やさくら茶のサービスなどがある。
入園者数は年間30縲・0万人で、1983(昭和58)年の有料化以来、700万人に達する見込み。
入場料は一般500円、小中学生250円。
高遠の桜情報は、テレフォンサービス(TEL0265・94・3939)で確認できる。 -
神子柴水道組合 地元業者と災害時協定
南箕輪村の神子柴水道組合(原光治組合長、98人)は4日夕、神子柴公民館で災害などにおける応急復旧工事に関する協定を地元の建設機械販売業者ら2業者、1個人と結んだ。同水道を利用する住民の災害時における安心を確保する目的。有事の際は重機などを優先的に貸し出し、応急復旧に協力する。
同組合は2006年7月の豪雨災害、全国各地の大震災を教訓に、地元業者らと災害時協定を締結。今回、協定を結んだのは、建設機械販売レンタル業のフジヤ機工(花岡昇社長)、水道設備業の高木設備(高木篤社長)と、バックホーン3台などを所有する会社員登内明二さん(65)の2事業所、1個人。
調印式には組合理事13人が出席。フジヤ機工の花岡朗会長(74)が代表で「地元のみなさんを応援できるよう、できる限りの対応はしていきた。災害が起きては困るが、いざというときは全面的に支援していきたい」とあいさつした。
神子柴水道組合は1924(大正13)年、地元の簡易水道組合として発足した。83年間の歴史と伝統を受け継ぎ現在、個人と事業所の計245戸に水道水を供給。原組合長は「これからも自分たちの水道を守りながら住民の安心を確保していきたい」と話している。
災害時協定を結んだ(左から)登内さん、原組合長、花岡会長、高木社長 -
伊那公園桜五分咲き
伊那市の伊那公園で4日、公園内に飾られたボンボリの点灯式があった。同公園にはコヒガンザクラやソメイヨシノなど280本13品種が植えられ、公園内ではコヒガンザクラが五分咲き、ソメイヨシノも赤くなり始めている。
伊那公園桜愛護会によると13日にはソメイヨシノも見ごろを迎えそうとのこと。
同会は13日、伊那公園芝生広場で「健康歩道を歩き・太鼓演奏を聴き・カラオケを楽しみながら食事をする会」を開く。太鼓演奏午前11縲恁゚後1時、カラオケを楽しむ会午後1時縲恁゚後4時、足湯につかり健康歩道を歩く会午前11時縲恁゚後2時。 -
箕輪町観光協会写真コンテスト手筒賞最優秀賞受賞
箕輪町
杉井道明さん07年夏、箕輪町の「みのわ祭り」イベントの一つ、みのわ手筒会による手筒花火を撮影に出かけた。打ち揚げはすでに始まっており、愛用のフィルムカメラでシャッターを切ったのはわずか3回。現像が出来上がった写真に「これはいける!」と思った。
箕輪町観光協会主催の07年度写真コンテストで今回初めて設けた手筒賞。応募した作品「勇敢みのわ手筒花火」が見事、最優秀賞を受賞した。
「イメージ通りに撮れた。手筒花火は、いかに熱い中で我慢しているかという表情がなければ意味がない」
写真を撮るときは、前もってタイトルを決めて出かける。今回のタイトルは「勇敢」。(1)火花が打ち揚げ者のヘルメットや腕、肩に当たって砕けている(2)火花が雨あられではなく滝のようにザーッと降っている(3)はっぴの「みのわ」の文字がはっきり見える-の3点にこだわった。
「これ以上のものを次に撮れと言われても、ちょっとわからないね」。滝のように降る火の迫力を出すため横写真にし、人物の大きさ、立ち位置などすべてを計算して撮った1枚だった。
カメラを手にしたのは10年前。書や水墨画に親しんでいた妻に刺激を受け、定年後に始めた。
本を開き独学で撮影。さまざまな写真クラブから誘いがあったが、「相手がいると気兼ねする。フリーがいい」と、一人で写真を撮り続けている。
99%は風景写真。山梨の忍野八海、富士五湖、田貫湖、世界遺産の白川郷、県内では屋島湿原、高ボッチ高原など各地に出かける。
「田貫湖は4月20日ころ、富士山からの日の出と湖に映る太陽の両方が撮れる。皆、場所取り合戦ですごいね。鍋釜積んで、車に泊り込んで。それが結構楽しい。知らない人同士がだんだん仲良くなって皆でわいわいやってね」。各地に写真仲間も増えた。
コンテストへの応募は、「自分で満足するだけでなく、人様に恥ずかしくない写真かどうか、世間の人に評価してもらったら」という妻の言葉がきっかけ。町観光協会の写真コンテストは、05年度に萱野高原を撮影した「高原の輝き」で特選、06年度も赤ソバの写真で入選している。
1年数カ月前に妻が他界し、今は母親の介護をしながらの生活。「たまに写真を撮るときだけ羽が伸ばせる。写真の趣味があってよかったと思うよ」。これから撮りたいものは、「あるある!」。人が感動する“表情”のある写真にこだわり、相棒のカメラとともに出かける日を心待ちにしている。(村上裕子) -
南箕輪わくわくクラブオープニングセレモニー
NPO法人南箕輪わくわくクラブ(有賀直実理事長)の08年オープニングセレモニーが5日、南箕輪村民体育館であった。6年目の始動で、約70人が参加して各スクールの活動内容などの説明を聞いた。
本年度のスクールは屋外スポーツ8、屋内スポーツ14、カルチャー6。新スクールのフェンシングは、小学1年生から中学3年生までの男女を対象に5月14日から毎週水曜日に開く。
イベントは5月スポーツデイ、8月べとリンピック、11月体育館開放デー、1月新春イベント、2月ニュースポーツ大会の5つ。今年は5イベント全て参加して人に粗品をプレゼントする。年4回のマレットゴルフ大会、年2回の硬式テニスカップもある。
式で原副理事長は、「これからますます盛んになるため、皆さんのご協力で大きくなっていかないといけない。“いつでも、どこでも、だれとでも”というクラブ。一つのスクールではなく幅広く参加できるので、楽しくスクールに励んでほしい」とあいさつした。 -
【記者室】"押し掛け"で勝ち取った入社
新卒社員を採用する予定がなかった会社に・ス押し掛け・ス入社を果たした猛者がいる。といっても、この春高校を卒業したばかりという小柄なかわいらしい女性だ。「どうしてもここで仕事がしたいんです」「入れてくれるまで動きません」と言って座り込んだとか。
なまはんかな根性ではまねのできない見上げた行動力だ。その迫力に会社もとうとう折れ、特別に採用を決めたという。もちろん企業であるからには、ただ熱意があるというだけで採用するはずもない。その覚悟に見合うだけの実力があると認めたからこそだろう。
人生を自力で切り開いた彼女に比べ、挑戦もしないうちにあきらめてしまう人の何と多いことか(筆者を含む)。この勇気を見習いたいものだ。(白鳥文男) -
伊那市交通指導員委嘱式 交通事故のない市へ
交通安全指導などの啓発活動に取り組む、伊那市交通指導員の委嘱式が4日、市役所1階多目的ホールで行われた。指導員22人のうち16人が新人。それぞれ、小坂樫男市長から委嘱状を受け取った。
小坂市長は「交通事故は加害者、被害者ともに心に傷を負ってしまう。交通指導員の活動はこのような悲惨な事故をなくすための重要な活動。伊那市の交通事故が減少するため、協力してほしい」とあいさつした。
7期13年目となる、市交通指導員会の内山寿会長(76)=同市山寺区=は「交通事故は尊い命を奪い、家庭や社会に多大な影響を及ぼす。期待に応えられるよう、市民の交通安全意識の高揚、推進に努力していきたい」と決意表明した。
交通指導員は、交通安全運動への参加や地域啓発活動などで、市民へ交通事故防止を呼びかける。任期2年。
小坂市長から委嘱状を受け取る指導員ら -
不法投棄監視連絡員の委嘱式
廃棄物不法投棄の早期発見と未然防止を図ることを目的とした活動を展開する不法投棄監視連絡員の委嘱式が4日、伊那市の県伊那合同庁舎であり、上伊那では市町村などの推薦があった11人に宮坂正巳上伊那地方事務所長が委嘱状が手渡した=写真。
不法投棄監視連絡員は県が不法投棄防止対策の一環として04年度から取り組んでいるもので、連絡員は自身が住む市町村内で不法投棄の多い場所などをパトロールし、不法投棄を発見した場合は市町村や地方事務所などに通報する役割を担う。本年度は伊那市3人、駒ヶ根市2人、そのほかの町村は各1人が委嘱を受けた。
宮坂所長は「07年度の2月までの不法投棄件数は75件。前年同期と比較して、ほぼ横ばいとなっており、これもみなさまの活動実績が上がっているということだと思う。今後も、みなさまからの情報を活用して、市町村と連携しながら確実に不法投棄対策を進めていきたい」と語った。
不法投棄監視連絡員による不法投棄の発見状況は、07年度、2月までで75件。すべて一般廃棄物だった。パトロールは上伊那全域で476日、時間にして964時間実施されている。 -
斎場「虹のホール竜西」のしゅん工祝賀会
上伊那農業協同組合(JA上伊那)の出資会社で、斎場を運営するグレースは4日、南箕輪村のJA上伊那ライスセンター南側に新設した斎場「虹のホール竜西」のしゅん工祝賀会を現地で開いた。JA上伊那、工事関係者ら約70人が集まり、落慶法要をした=写真。
「虹のホール竜西」は斎場として、伊那市東春近、同高遠町、駒ヶ根市に続く4カ所目。敷地面積約3500平方メートル、建物は鉄骨造り平屋建てで、床面積約770平方メートル。総事業費1億4千万円。設計監理はJA全農長野一級建築士事務所(長野市)、開発造成監理は理財(伊那市)、建築工事は西武建工(同)、設備工事はエビヤ鉄工設備(同)、電気工事は東陽興業伊那支店(同)が行った。
宮下勝義組合長は祝賀会で、「地域の要望に応え、2年前から検討してきた。今後、北部と南部に建設を計画している計6施設で葬祭事業を行っていきたい。この施設は人生に安らかに別れを告げる場、法要の場として、利用していただきたい」とあいさつした。
同斎場は4日にオープン。5日午前10時縲恁゚後5時、6日午前10時縲恁゚後3時、内覧会がある。問い合わせは、虹のホール竜西(TEL0265・77・1109)へ。 -
西部ふれあいサロン・西部診療所開所式
箕輪町が上古田に新築した西部ふれあいサロン・西部診療所が3日、開所した。町理事者、町議会議員、診療所医師、地元西部4地区の区長が出席して開所式があった。
町直営西部診療所の老朽化に伴い診療所と、高齢者のサロン機能を充実させ世代間交流のできる場としてサロンを併設した。
延床面積は133・32平方メートル(ふれあいサロン101平方メートル、診療所32平方メートル)。木造平屋建で診療室、処置室、カーペット敷きの「ふれあい広場」、畳で掘りごたつがある「ふれあいサロン」、事務室、トイレ、ミニキッチンなどがある。
地域介護・福祉空間等整備事業で総事業費は約2813万円(国の補助金2040万円)。診療所部分は町一般財源で改築した。
平沢豊満町長は、「お茶飲みをし運動し、また診療を受けるという複合施設。西部地区の健康作りの核施設として十分ご利用いただきたい」とし、診療を受け持っている福島病院の福島雅夫医師に「西部の皆さんが本当に頼りにしているこの地区の医療の一端を担っていただく。お願いします」とあいさつ。福島医師は、「微力だがこの地域の健康の維持増進に努めたい」と話した。
施設を管理する上古田区の唐沢千洋区長は、「高齢化率の高い地区なので施設に医療とサロンが併設された心強さは地元にとってはありがたい。地域でこの施設を支えていきたい」とあいさつした。
診療日は月・木曜日。工事期間中は上古田公民館内に仮診療所を設けていたが、同日から新施設で診療を始めた。