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第2回みなみみのわフォトグランプリ審査会
南箕輪村は11日夜、第2回みなみみのわフォトグランプリの審査会を村民センターで開き、最優秀賞は伊那市の伊藤好幸さんの作品「春うらゝ」に決まった。
現代の記憶を後世に記録として語り継ぐとともに村のPRをするため、南箕輪村らしさがあふれる写真を募り、14人から40点の応募があった。
本年度は、応募写真を06年10月から08年2月までに撮影したものとして期間を長くしたことにより、新たにイルミネーションフェスティバルの作品も応募されるなど、四季折々の多彩な作品が集まった。
審査員は、村内写真店代表、南箕輪中学校教諭、上伊那農業高校教諭、村開発公社事務局長、役場産業課長の5人。最優秀賞1点、優秀賞6点、佳作5点を選考した。優秀賞のヤング・パワー部門(中学生以下の応募)は今回は該当がなかった。
審査員のスタジオ結の小松豊さんは、「全体的に第1回よりいい作品が多く、クオリティが良くなった。応募者がもっと増えるといい」と話した。
表彰式は21日、村役場で開く。
結果は次の通り(敬称略)。
◆最優秀賞=「春うらゝ」伊藤好幸(伊那市)
◆優秀賞▼ネイチャーフォト部門=「赤松」清水弘康(南箕輪村)、「不夜城」耳塚雅和(南箕輪村)▼ヒューマンドキュメント部門=「ぼくたちのはじめての秋」関いずみ(南箕輪村)、「落ち穂ひろい」加藤平治(南箕輪村)▼Oshibaフェスティバル部門=「大芝高原まつり2007」林幸治(箕輪町)、「祭りのフィナーレ」大西廣文(飯島町)
◆佳作=「セラピーロード」(組み写真)南原M(南箕輪村)、「陽光」田村実(南箕輪村)、「光彩の中を」久保村由人(伊那市)、「メルヘンの森へようこそ」本名宣雄(伊那市)、「大芝のイルミネーション」向山世男(伊那市) -
高遠町板山地区の住民がタカトオコヒガンザクラの古木80本を治療
隠れた桜の名所を守ろう竏窒ニこのほど、伊那市高遠町の長藤板山集落(伊東基博総代、37戸)の住民12人が、地区内にある「タカトオコヒガンザクラ」の古木約80本のうち、テングス病にかかった樹木を治療した=写真。
“桜の名所”として毎年多くの観光客が訪れる高遠城址公園。板山地区は、高遠城址から国道152号を杖突峠方面にほどなく進んだ場所にある小さな集落で、高齢化が進んでいる。そんな板山地区だが、高遠城址公園と同じ「タカトオコヒガンザクラ」が約80本あることから、知るひとぞ知る隠れた桜の名所となっており、高遠城址公園を訪れた観光客が立ち寄ったりする光景もよく見られるという。
しかし近年は、樹齢40年を越えるタカトオコヒガンザクラが増え、幹から多数の小枝が生えてくる「テングス病」にかかり、昔のように美しく咲かなくなった古木も増えている。そこで、これらの古木を守ろうと地域住民が結束。病気にかかった古木を治療することになった。
作業は、テングス病に詳しい向山智晴さんの指導を受けながら、病気にかかった枝を切り落としたり、切り口から再び病気の菌が入り込まないよう、薬剤を塗布したりした。
作業を終えた伊東総代は「限界集落といわれる地域だが、若い人たちにも住みやすい集落になればと願っている」と話している。
同地区のタカトオコヒガンザクラは例年、4月20日ころ見ごろを迎えるという。 -
建設工事第2回合同現場パトロール
建設業労働災害防止協会伊那分会などは13日、本年度2回目となる建設工事現場パトロールを行った。同協会の会員と伊那労働基準監督署、上伊那地方事務所、各市町村などの関係者92人が参加し、上伊那地方の土木工事現場などを回り、指導した。
パトロールは毎年、12月と3月の2回で、建設工事における安全対策の推進を図る目的。参加者は各工事現場で請負業者の説明を受けながら、足場の組み方や重機の取り扱い方、掘削の方法など11項目を点検し、不備があれば指導した。
伊那市内の土木工事現場を訪れる参加者たち -
上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会
上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会(会長・宮坂正巳上伊那地方事務所長)が13日、伊那市の伊那合同庁舎であった。上伊那農業改良普及センター、信州大学農学部、上伊那猟友会、各市町村から委員約20人が出席。本年度の活動実績を報告、来年度の活動計画を確認した=写真。
同協議会は野生鳥獣に対する農地や林地などの保護管理を適正、効果的に実施するため、被害情報の収集や分析、市町村や地域での被害対策の検討、支援などが目的。
活動実績では、本年度初めて取り組んだ、上伊那地方の地図に獣類種別、既存対策、被害程度などを記した「被害マップ」の完成を報告。来年度の出没状況を加えながら、被害状況の推移を調べていくことを決めた。
2008年度の特定鳥獣保護管理計画(個体数調整計画)は、07年度と同規模のニホンジカ1240頭、ニホンザル200頭、ニホンカモシカ31頭。ツキノワグマは、人身事故や日中住宅地出没、農作物への強度の執着などがない個体以外は地元住民の理解を得て、学習放獣する。 -
伊那市観光計画推進協議会
昨年策定した伊那市観光基本計画に基づく「市観光実施計画」(アクションプロジェクト)への提言を求める観光計画推進協議会が13日、伊那市役所であった。商工業や観光事業関係者など10人が集まり、市観光課が作成したアクションプロジェクトの内容を検討。実施計画そのものについては評価する声も多かった一方、「ここで挙げられたものがどれだけ実施されるかが問題」「これ以上議論を重ねるより、実際に一つひとつ実施していくべき」とする声もあり、観光振興の鍵は、実施計画に盛り込まれた内容を地域住民や関係団体が主体的に取り組むかどうかにかかっていることが明確となった。
市では観光基本計画に基づき、素案を作成し、その中から実際に実現していける内容を中心に7つの基本戦略からなる実施計画を作成。計画の中で▽既存観光資源の充実▽市民参加型の観光振興▽観光インフラの整備竏窒ネどを掲げた。
参加者からは、これまでこうした計画が作られるたび、結局は実践までにいたらずに終わっていることを懸念する声や、また、観光事業者であっても実際自分たちが観光振興に取り組む意欲が薄いことを指摘する声もあり、「観光はすぐに結果がでるものではないので、時間をかけて取り組んでいく姿勢も大切」などとする意見もあった。
同協議会は今後も会議を重ね、本年度中に方向性をまとめる。 -
美篶公民館で本の「表装」学ぶ
伊那市立伊那図書館は8日、5月にオープンする新しい美篶公民館図書室の開館準備の一環で、市民を対象とした「本の装備」講習会を公民館で開いた。同図書館職員が講師となり、地域の女性11人が新しい図書室に入る本を実際に表装し、・ス地域の図書館づくり・スに協力した。
講習は、新しく建てる図書室の開館準備を地域住民と一緒に行おうと企画した。講習は図書室に新たに入る約8千冊のうち、未表装の本の一部を使用。作業は汚れや、きずから本を守るため、ポリエチレンの粘着フィルムを表紙に張り付けた。
図書館職員の樋代千恵美さんは「本が長持ちするように気持ちを込めて行って」と呼び掛けながら指導。参加者の一人は「作業は楽しいし、新しい図書室に自分が表装した本が並ぶなんてうれしい。図書室がオープンしたら、自分が表装した本を探してみようと思う」と熱心に作業した。
本の装備講習会は15日、同公民館である。参加希望は、伊那図書館(TEL73・2222)へ。
図書館職員から本の表装の手順を学ぶ参加者 -
伊那公小学生将棋教室 集大成の総当たり戦
伊那市の伊那公民館講座「小学生将棋教室」の今年度最後の教室が8日、同公民館であった。市内と辰野町の1縲・年生45人が出席し、低学年、中学年、高学年別の総当り戦で、それぞれがこれまでの勉強の成果を試した。
閉講式で武田登公民館長は「これをきっかけに少しでも将棋を好きになってくれればうれしい」とあいさつ。指導者の一人で日本将棋連盟上伊那支部長の林朝治支さん(81)=同市中央区=は「みんなで楽しく将棋を打つことができた。これからもぜひ続けてほしい」と呼び掛けた。
高学年の部で優勝した伊那小6年の原悠一郎君は2年間、同教室を受講。「優勝できるとは思わなかったのでうれしい。教室で学校のクラスとは違う友だちと知り合えたし、将棋ができたことが楽しかった。中学へいっても将棋を続けたい」と感想を述べた。
小学生将棋教室は、児童たちの休日の時間を有効活用するため1996年から始まり13年目。本年は54人が受講し、昨年12月縲・月、月1、2回のペースで計6回の教室を開いた。
各部門の総当たり戦で上位入賞したのは次の皆さん(カッコ内は所属、学年)。
▼低学年 (1)竹中廉(手良2)(2)武田駿也(伊那東1)(3)弓田希(伊那2)▼中学年 (1)不動佳樹(伊那東4)(2)武井俊祐(辰野西4)(3)竹中創太(手良4)▼高学年 (1)原悠一郎(伊那6)(2)斉藤諒(伊那北6)(3)原千春(伊那5)
総当たり戦の表彰を受ける児童たち -
箕輪町公民館運営審議会
箕輪町公民館運営審議会(唐沢弘光会長)は7日、町文化センターで開き、生涯学習事業の07年度の報告と08年度の計画方針の説明を受け協議した。
07年度事業は、町民文化祭、成人大学、公民館学級、公民館講座、町民ゴルフ大会、還暦祝、男女共同参画推進事業など。
08年度事業計画は、テーマが「公民館は“地育力向上”の実践道場」。新たに団塊の世代に対応する支援事業として「おやじ学級(男塾)」を開催。参加者の希望を聞きながら活動する方針で、公民館活動への参加を促進し、地域社会づくりを推進する。
重点的な取り組みは、分館活動の支援、町民文化祭、わらべうた・リトミック教室・子育て学級などの乳育児・家庭教育支援、ふきはら大学などの郷土・健康・環境学習支援、そば打ちなど学習交流推進などを計画している。
柴登巳夫町公民館長は、「公民館活動は厳しいが、本館活動が活発になるよう努めたい」とあいさつした。
委員からは、新事業おやじ学級(男塾)について「ハードルを低くしだれもが参加できるようにしてほしい」などの要望があった。 -
高校入試後期選抜試験
公立高校の後期選抜試験が11日、県内であり、上伊那の公立8校でも、約900人の受験生が、それぞれの志望校で試験に臨んだ=写真。
最終的な志願者倍率が1・16倍となった来年度新設の多部制高校「箕輪進修高校」では、受付時間の午前8時40分より早めに集まった生徒たちが各中学校ごとにまとまり、緊張した面持ちで試験会場へと向かった=写真。
後期試験は国語、数学、社会、理科、英語の順で行われ、各教科とも、なるべく広い分野の基礎的な内容をもとに、問題を出題。知識、理解力、技能とともに、思考力や判断力、表現力など総合的な学力を問う内容となっている。
出題された学力試験の問題と解答は県教育委員会のホームページで確認することができる。
合格発表は21日。 -
湯めぐりスタンプラリー抽選会
上伊那圏域内の温泉施設、観光施設への誘客を図ることなどを目的とする「信州上伊那温泉街道・湯めぐりスタンプラリー10」(上伊那広域連合主催)の抽選会が11日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。県内外から寄せられた応募総数3891通の中から、5万円分の旅行券が当たる特賞には、三重県の川端百合子さんが選ばれた。
圏域内にある温泉施設などを結んだスタンプラリーを作成し、観光客などに挑戦してもらうことで県内外に上伊那のPRをするとともに各施設の誘客を促進することを狙いとしたもので、10年目となる今年は、木曽路からの誘客も促す目的でスタンプラリーの中に木曽地域の2施設も加えた。
応募状況は、前回の2748通を千通以上上回る3891通となり、過去最多。上伊那圏域内からの応募が1954と最も多かったほか、県外からの応募も1025通と大きな割合を占めている。
事務局では、広報などを通じて圏域内へのPRを積極的に進めたことや季節の途中で抽選を行う「季節賞」を設けたことなどが、応募が増加した要因ではないかと分析している。
小坂連合長は「応募の数が年々増加しているということで、スタンプラリーの知名度とともに上伊那の知名度も上がってきているのではないかと感じている」と語った。
温泉無料入浴券などが当たる4等300本は後日事務局が抽選する。
当選者上伊那分は次の通り。
◇1等(各施設ペア宿泊券)▼仙流荘=上島洋子(伊那市)▼国民宿舎すずらん荘=梅田明稔(伊那市)立つのパークホテル=北條裕子(伊那市)▼望岳荘=丹羽泰兜(駒ケ根市)▼宮田観光ホテル松雲閣=浦野厚子(伊那市)
◇2等(施設利用券1万円分)=明尾美子(伊那市)佐々木英美(駒ヶ根市)中林美枝(箕輪町)
◇3等(施設利用券5千円分)平沢てい、平沢恭子(以上伊那市)中村千代子(箕輪町)戸田美紗子、横山映子(以上駒ケ根市)矢島陽子(辰野町)小岩井千津子(飯島町)
◇木曽路賞(木曽特産品)=伊藤多喜男、清水涼香、白鳥はるみ、中村祥子、明尾昭吾、向山政人(以上伊那市)原口喜美子、横山岩夫、片桐優美、吉沢登(以上駒ケ根市)中林美枝(箕輪町)長田洋平、大津洋平(以上辰野町) -
たこ作り体験会
箕輪町郷土博物館は9日、「たこ作り体験会」を開いた。5組16人の親子が和紙と竹ひごでたこ作りに挑戦した。
博物館事業の「どきどき体験会」。今回はたこ作りを通じて竹を使った物作りに親しもうと開き、博物館協議会委員で趣味で竹細工をしている丸山平治さんが指導した。
材料の竹は、丸山さんがよく乾燥させたものを用意したが、すす竹を4つ割りにしてしごく行程も知ってほしいと、参加者に実演して見せた。
親子は、障子紙にトラや宝船など好きな絵や文字を書き、竹ひごをはり、糸を縛り、足をつけて作り上げると、早速外に出てたこ揚げを楽しんだ。
町内の本田豊晴さん、さおりさん家族は子ども2人と参加。卒業の記念に-という中部小6年の里佳さんは、愛らしいネズミの絵を描き「絵がよく描けた」と話し、竹の工作が好きな中部小4年の義法君は「いつもは竹を切ったり、弓矢を作る。たこはよく出来たと思う」とうれしそうに話していた。 -
ライオンズクラブ新会員オリエンテーション
ライオンズクラブ国際協会334竏脱地区(長野県)の1リジョン(南信地区)は10日、新会員のオリエンテーションを駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。諏訪縲恃ム田地区の10クラブの新会員約20人が出席し、ライオンズクラブの起源や理念、活動などについて理解を深めた=写真。
講師はリジョン・チェアパーソンの松本光彦さん(諏訪湖ライオンズクラブ)と名誉顧問で元地区ガバナーの所沢千秀さん。松本さんは「心の中に自分なりのライオンズクラブをつくり、型にはまらない活動を心掛けていってほしい。奉仕活動を地域に理解してもらうためのアピールや、会員同士の交流も大切だ」などと話した。
ホスト役を務める駒ケ根ライオンズクラブの井口美義会長はあいさつで「新会員は大変に期待されている。勉強してクラブの未来のために活躍してほしい」と激励した。 -
宮田村消防団に「竿頭綬」
宮田村消防団は、業績が認められ日本消防協会長表彰の「竿頭綬(かんとうじゅ)」を受けた。自治体消防制度60周年記念式典(7日・日本武道館)で表彰があり、平澤成己団長が出席。天皇、皇后両陛下が臨席する会場で、栄誉を受けた。
竿頭綬を受けたのは今年度、全国89機関で県内は3機関。宮田村消防団は1963(昭和38)年以来、2回目の受章となった。
「この栄誉を励みに、より活発な消防活動を責任感持ってやっていきたい」と平澤団長は気持ちを新たに話した。
同消防団の上條雅典本部長は同じく日本消防協会長表彰の「精績章」を受けた。 -
伊那公高齢者教室「すこやか学級」07年度終業式
伊那市の伊那公民館講座「高齢者教室すこやか学級」の07年度修業式が12日、同公民館であった。3年間の学習を終えた14人が修業。先輩学級の「福寿学級」や後輩ら約100人が見守るなか、それぞれが新たな旅立ちを心に決めた。
修業式で武田登公民館長は「3年間の学習、友との交流の中で人生の幅の広さ、潤いが持てたと思う。人は一生の間学び続ける。これからも楽しく学び、充実した日々が過ごせることを願う」と式辞を述べた。
高齢者教室の北原康孝会長(82)=同市日影=が「お互いに手を結び合い、これからも頑張っていこう」と祝辞。修業生代表の馬場武志さん(67)=同市狐島=は「これまで学んだ知識、教養、技能を生活に役立て、互いに思いやりの心を持ってこれからも歩んでいきたい」と答えた。
高齢者教室は3年間の「すこやか学級」と同学級を修業後に進級することができる「福寿学級」の2学級がある。それぞれマレット交流会や歴史、健康講座などの月に1回ある全体学習のほか、園芸、木彫、水墨画などのクラブ活動を展開しながら仲間づくりに励んでいる。
修業証書を受け取る卒業生 -
【記者室】花見の時期は間もなく
県外から引っ越してきた人に「タイヤはいつごろ変えればいいですかね」と聞かれた。10日朝、雪かきをしている人の姿を見かけたが、翌日は青空が広がり、車を運転していると暑いくらいで、開けた窓から入る風が心地よい。タイヤ交換を迷うのは無理もない。
1週間ほど前、桜の名所として知られる伊那市の高遠城址公園へ行った。花見客でにぎわう観桜期とは異なり、公園内は静まり返り、まだ雪が多く残っていた。ところが、昨日行ってみると、雪は大分解けていた。
長野地方気象台によると、開花予想は4月17日ごろと昨年より遅い。つぼみは硬く閉じているが、1日ごとに開花は近づいている。「花芽のつきは良く、楽しみ」と話す桜守。花見の時期は間もなく。(湯沢康江) -
雪が雨に
夜半の雪は明け方には雨に変わり、糸のような細い雨が地面を潤し、日陰に残った雪をとかし、三寒四温を繰り返し、確実に春になる、この時期が1年中で1番好きだ。例え冬将軍が未練げに小雪をちらつかせても、真冬のような勢いはない。
季節が巡るということはなんといいことか。今年の冬、特に2月は雪が多く、灯油は高く、懐の寒さが身に染む、厳しい冬だっただけに、春の訪れは素直にうれしい。
今日、明日は高校の後期入試選抜試験が行われる。受験生や家族にとって、本物の春を手にするまで、もう1つ大きなハードルを越えなくてはならない。1度位の挫折は人生には必要という人もいるが、だれ1人として15の春を泣かせたくない、心から健闘を祈る(大口国江) -
リボンでコサージュ作り講座
南箕輪村公民館は8日、3月のいろいろ物作り・体験会で恒例の「コサージュ作り」をした。21人がリボンを使った巻きバラのコサージュを楽しみながら作り上げた。
卒業・卒園、入学・入園の時期に合わせた講座。伊那市で日本手芸協会トールペイント認定教室プリムローズを主宰する大洞かずよさんが、オーガンジーのリボンを使ったコサージュを教えた。
緑色のリボンで葉を、ベージュやピンク、オレンジなどのリボンでバラを作った。バラは、薄いリボンを花のように巻く作業に苦労する参加者も多く、「思ったよりも難しい」「きれいに巻けない」などと話し、講師に何度もやり方を聞きながら5本のバラを作り、バラと葉をリボンでまとめて仕上げた。
透けるリボンの柔らかな感じが美しいコサージュで、参加者は出来上がりを嬉しそうに見ていた。 -
箕輪町交通少年団入退団式
箕輪町交通少年団の入退団式が8日、松島コミュニティセンターであった。退団者43人を送り、新たに入団者65人を迎え、交通安全教室で交通ルールを守る大切さなどを確認した。
町内5小学校の5、6年生有志で組織。新年度は新6年生26人、新5年生39人の新入団員と在団27人の計92人という大所帯。交通ルールを学び、交通指導所などに参加して交通安全を呼び掛ける。
団長の中村喜男町交通安全協会長は、「6年生は中学生になるが、交通事故に絶対遭わないように今まで学んだ交通ルールを守ってがんばってほしい。4、5年生は、団員としてルールをしっかり守り、安協役員と団員が心を一つにして活動しましょう」と訓示した。
退団する各小学校の代表は、「私たちの活動で少しでも多くの人に交通安全に気を付けてほしいと思った」「死亡事故0が続くことを願っている。そのためにぼくたちも交通安全に気を付けていきたい」などと感想を発表した。
交通安全教室では、伊那警察署の中山交通課長が、交通事故防止のため交差点ではしっかり止まって左右の確認をする、車に乗ったときはシートベルトを着用することなどを話した。 -
南信森林管理署、ワナにより8頭のニホンジカ捕獲
南信森林管理署は10日、先月18日から今月7日までに三峰川上流域の浦国有林で同署職員が仕掛けたワナにより、8頭のニホンジカを捕獲したと発表した。
これまでは防護ネットなど森林保護の面からのみシカ害対策をしてきた同署では今年、より積極的なシカ害対策に取り組むことを目的として職員30人がワナ捕獲のための免許を取得。先月18日から3週間の間、30個のワナを設置した。
同署では「今までやってこなかったことなので一定の成果があった」としており、今後は、全国の国有林を対象とした本格実施に向け、実施体制の整備、捕獲したニホンジカの有効利用などを検討していく。 -
映像祭で猿の絵物語を披露
伊那ビデオクラブなどが主催する「伊那映像祭2008」が9日、伊那市生涯学習センターであった。伊那市内に伝わる猿の民話をもとにした絵物語や3年間にわたるハッチョウトンボの記録など6作品を上映した。
猿の民話は全国各地で親子間の痛ましい事件が相次ぐ中、親と子のきずなを深めてほしいと願い、長谷の「孝行猿」と東春近殿島の「親子猿物語」を取り上げた。地域づくり事業の一環として市の委託を受け、伊那ビデオクラブ(飯島尚美会長、30人)が制作した。
原画を紙芝居のようにビデオカメラで撮影し、語りなどは地元の高校生や劇団メンバーらの協力を得た。
会場には観客300人が詰めかけ、親子の愛情の深さを描いた作品に見入った。猿が動くなど静止画が映像のように流れる場面もあり、技術の高さをうかがわせた。
また、05縲・7年にかけて撮影した、新山区に生息する世界一小さいトンボの記録「ハッチョウトンボの生態と保護」や、クラブ員河野恒さんによる「俳人・井上井月」も上映。
飯島会長は「資料収集、シナリオ作成、撮影、編集など苦労したが、多くのことを学ぶことができた」と話し、民話の伝承やハッチョウトンボの保護育成につながることを期待した。
市は3月中に猿の絵物語などを収めたDVDを市内の小・中学校、保育園、図書館などへ配る。 -
「箕輪町役場入口」交差点 スクランブル化
箕輪町松島の国道153号と町道6号が交わる「箕輪町役場入口」交差点は、歩行者が対角線上に斜め横断できるようスクランブル方式になった。11日午後から供用を開始。町内で初めてのスクランブル交差点ができた。
近くにある小中学校の通学路となっている同交差点は、朝夕の交通量が増加し、06年2月、事故防止のため歩車分離方式になった。今回は地元から「斜め横断が出来ないのは不合理」との要望があり、スクランブル方式に改良した。
箕輪町警部交番所の倉田千明所長は「これで児童の通学の安全性が少しでも上がり、保護者が安心できればうれしい。しかし、交差点は事故が多い場所なので、余裕をもって横断するよう心がけてほしい」と話している。
スクランブル方式となった交差点をさっそく使用する児童たち -
岩波書店元会長の小林勇さんを語る講演会
店員として岩波書店に入店し、ついには会長にまでなった駒ケ根市赤穂中割出身の故小林勇さんを語る講演会が8日、駒ケ根市の赤穂公民館で開かれた。市内の3公民館でつくる市公民館協議会主催。会場を埋めた約200人の聴衆は、同じく駒ケ根市出身で同書店の元専務、今井康之さんが語る郷土の英雄の話に熱心に耳を傾けた。
今井さんは小林さんの生い立ちについて「小学校のころはわんぱく。いつも威張っていなければ気が済まない負けん気の少年で、けんかもしょっちゅうしていたようだ」などとエピソードを紹介=写真。「太平洋戦争中には、治安維持法違反の疑いで特高に拷問を受けたが、頑張り抜いて大義を守った。あの戦争は間違っていたとはっきり言える頑固で立派な人だった。そういう人を駒ケ根が生んだことを皆さんもよく知っておいてほしい」と呼び掛けた。
小林さんは1903年生まれ。17歳で岩波書店に入店し、岩波文庫創刊にかかわるなど活躍した。81年、78歳で病没。 -
宮田村消防団の新年度体制決まる
宮田村消防団の新年度役員が決まり、3つの分団長が交替する。平澤成己団長、酒井学副団長、上條雅典本部長は留任し、辞令交付は4月1日。
任期は2年で、分団長は第1(北割区・南割区・新田区)が倉田康秀さん、第2(町一・二・三区)が北原慎吾さん、第3(中越区、大久保区、大田切区、つつじが丘区、大原区)が唐澤忠さん。
新年度からの役員は次の皆さん。カッコ内は所属。
【団長】平澤成己【副団長】酒井学【本部長】上條雅典【分団長】倉田康秀(第1)北原慎吾(第2)唐澤忠(第3)【副本部長】小田切直也【ラッパ長】本田宏行【救護長】細田卓爾【副ラッパ長】小松英則【部長】百沢隆(1‐1)松崎裕(1‐2)小林泰幸(1‐3)山岸誠司(2‐1)山浦典祐(2‐2)小田切誠(2‐3)柘植高光(2‐4)小田切勝良(3‐1)寺澤博史(3‐2)清水悦史(3‐3)上野則秋(3‐4)北原修一(3‐5)【班長】田畑孝一(本部)西村晴幸、庄野昭博、有賀光行、三浦博文(以上1‐1)小田切真次、平沢裕樹、浦野裕一、酒井豊典、春日敬治(以上1‐2)坂間茂樹、武井元、岡貴之、小林敦晴(以上1‐3)原大輔、富田淳一、宮本雄一(以上2‐1)春日孝昭、春日政信(以上2‐2)小田切淳一、牧田久孝、田中慶一(以上2‐3)奈良崎護、中原淳、小田切晃(以上2‐4)小林一男、近藤勉(以上3‐1)吉澤優一、小田切俊一、加藤輝明、小田切一晴(以上3‐2)清水正康、田中洋利、清水邦浩(以上3‐3)滝口剛、渡辺健太(以上3‐4)渋谷雄介、井上憲一、川口剛史(以上3‐5) -
みはらしの湯で日本の伝統文化を学ぶ地元小学生が入浴客にお茶のお手前を披露
伊那市西箕輪地区の「伝統文化子ども教室」(重盛栄子代表)で学ぶ小学生が8、9日、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で、抹茶のお手前と生け花を披露している。訪れた入浴客は同教室で学ぶ1年から6年生までの児童に、抹茶をふるわれ、心を和ませている=写真。
日本の伝統文化を知るとともに、子どもの頑張る姿を見てもらおう竏窒ニ、毎年この時期に行っているもので、これまでは抹茶の無料サービスだけだったが、今年は桃の花を使った生け花も披露することにした。 -
上伊那和裁連盟と日本和裁士会上伊那地区が合同針供養式を開催
上伊那和裁連盟(竹入良子会長)と日本和裁士会上伊那地区(橋爪エイ子地区長)による合同針供養式が8日、伊那市の常円寺で執り行われた。針仕事に携わる上伊那地区の和裁士など約45人が集まり、1年間お世話になった針に感謝の気持ちを伝えるとともに、その労をねぎらった=写真。
全国的には2月8日に行われることが多い「針供養」。同地区でも、針仕事に携わる2団体が45年前から毎年針供養を執り行ってきたが、和裁士の高齢化が進む中、数年前からは最も寒さが厳しい2月ではなく、ひと月遅れで供養式をしている。
また昨年からは、本来僧侶が身に付ける「絡子(らくす)」を針供養のためだけに作り、身に付けて参加する取り組みもしており、今年も数人が絡子を着用して式に臨んだ。
竹入会長は「絡子を縫う時は本当に感謝の気持ちを込め一針一針を縫わせてもらっている。お世話になった針に感謝の思いで供養したい」とあいさつ。
その後、角田泰隆住職が経を読み上げ、参列者は教壇の前にに置かれたこんにゃくにまち針を刺し、針の労をねぎらった。 -
県芸文総合フェス伊那会場 ダンスやバレエ披露
第20回県芸術文化総合フェスティバル(県芸術文化協会主催)伊那会場は8日、県伊那文化会館で始まった。上伊那地方で活動する大正琴や華道などの17団体が参加。初日はバレエやダンスに取り組む6団体が、それぞれ日ごろの練習成果を披露した。9日まで。
白鳥バレエ学園伊那教室は「ゲーテ・パリジェンヌ」「星のバレリーナ」などの演目を優雅に発表。連続6回目の出場となったダンス教室「ビーチハウスINAスタジオ」はタップやヒップホップなど、躍動感のあるダンスで観客を魅了した。
フェスティバルは芸術文化活動に取り組む団体の発表の場。会場を長野、伊那、松本の県内3会場に分け、2日から始まった。伊那会場では9日、「木村流大正琴伊那支部」「河藤流右女順会」など大正琴や舞踊など9団体が発表する。
伊那芸文協の関係者は「地域の人に成果を見てもらう場になれば。参加した団体は、互いの発表を見て受けた刺激をこれからの活動に生かしていってほしい」と話している。 -
雪割草360点を展示
伊那市を中心に、飯田市、岡谷市などの雪割草を愛する伊那雪割草愛好会(久保田光紀会長、9人)の第8回雪割草展示会が8日、伊那市民会館で始まった。会員が丹精込めて育てた雪割草360点が並び、初日は郡内外から多くの愛好者が詰めかけた。9日まで。
雪割草はミスミソウ、スハマソウなどの総称で、会場には紫、ピンク、赤、白など色とりどりの花がそろう。咲き方は千重咲きや二段咲きなどさまざまで、会員が種を取って交配させたオリジナルも。福寿草などと一緒に寄せ植えした鉢もある。
開花時期が遅れ、出品数が少ないと心配したが、各会員が開花を展示会に合わせてきたため、昨年より倍近い点数がそろった。
久保田会長は「昨年夏の猛暑や冬の低温で、温度管理に苦労した。大株の鉢が増え、見ごたえがある。色の美しさ、形の繊細さなど雪割草の魅力を見てほしい」と話す。
会場の一角では、愛好者を増やす一助になればと会員が育てた雪割草を販売し、人気を集めている。価格は400円から。
9日は午前9時縲恁゚後4時。 -
上農高校みどり塾100回記念式典
上伊那農業高校「みどり塾」(三井忠人塾長)は7日、第100回記念式典を伊那市生涯学習センターホールで開いた。第100回は「映画上映と講演の夕べ」で、約100人が後藤俊夫監督作品「Beauty(ビューティー) うつくしいもの」を鑑賞し、監督の講演を聞いた。
みどり塾は99年2月に環境問題やみどり、自然について自由に語り合う学習の場として、上農高校が中心となって発足した。農場内のログハウスをキーステーションに月1回程度、中央や地域で活躍する人を講師に森林、野生生物、林学、農業、教育、国際交流など幅広く学んでいる。会員は約70人。農業経営者、会社員、公務員、団体役員、自営業者、主婦、大学生など幅広い。
式典で、上農高校の校長であり塾長の三井忠人さんは、「全国的にも例がない活動。この機会にさらに多くの地域の皆様に『みどり塾』を知っていただき、会員としてご参加いただければありがたい」とあいさつ。初代塾長で現飯田市教育長の伊沢宏爾さんは、「学校と地域の皆さんが一体となって今日まで続いている。派手さはないが、脈々と続いていくことが大事だと思う。今後の発展に大きな期待を寄せている」と話した。 -
生け花でひな祭り
ひな人形に見立てた生け花を飾って春の訪れを楽しもうと駒ケ根市中央の池坊流華道教授の遠藤政恵さん宅で8日、ひな祭りが開かれた。教室の役員らが前夜から生けた色鮮やかな花々を前に、生徒らが集まってちらしずしなどの料理や菓子を囲み、年に一度のひな祭りを和やかに楽しんだ=写真。
内裏ひなの頭(かしら)には男びなに黄、女びなには赤竏窒ニ色違いのチューリップを使い、女びなにはスイートピー、カスミソウなどの優しい花をあしらって十二単(ひとえ)を表現。男びなには左右に大きく張り出させたレザーファンの葉を使って衣の袖にしたほか、三人官女や五人ばやしにもガーベラをはじめとするさまざまな花を使い、彩りや形に工夫を凝らして生き生きと仕上げた。
遠藤さんは「花はすべて弟子たちが生けたもの。毎年続けてこられたのも弟子たちのおかげで、本当にありがたく、感謝している」と話している。
生け花を使ったひな祭りは今年で31年目になる。 -
「ちぎり絵ゆ~ゆ~高遠山田教室」 作品展
伊那市高遠町上・下山田の女性でつくる「ちぎり絵ゆ縲怩蒹恪i梼R田教室」(丸山球子代表・7人)は19日まで、同市の中部電力伊那営業所ギャラリーで作品展を開いている。アネモネやアジサイなどの花、山や滝などの風景を題材とした、和紙の温かみを伝える24点が来場者の心を和ませている。
作品は、色や染め方が異なる約300種類の和紙の中から、それぞれが自分のイメージに合った紙を使って制作。講師の北原よしゑさん=駒ヶ根市=は「同じ作品を作ろうと思っても出来上がりは違う。一枚一枚がオリジナルであるところが魅力」と語る。
同教室は発足5年目。月1回のペースで開き、1縲・月は上山田公民館、7縲・2月は下山田公民館を会場に使っている。単独の作品展は初めてで、これまでの自信作を多くの人に見てもらおうと企画した。
丸山代表は「ちぎり絵の材料をもらったとき、最初は不安だが、だんだんと作品が出来上がってくると楽しくなる。時間をかけて作ったものほど愛着がわき、手放せなくなる」と話している。
土・日曜日、祝祭日は休館。午前8時半縲恁゚後5時10分。
色とりどりの和紙が温かみを伝える「ちぎり絵ゆ縲怩蒹恪i梼R田教室」の作品展