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原田コレクションと伊那谷ゆかりの作家展
伊那市高遠町出身の作品収集家、故原田政雄さんのコレクションなどが並ぶ作品展が、信州高遠美術館で開かれている。
会場には、原田さんのコレクションなど、およそ60点が並んでいる。
原田さんは戦後、生活の苦しかった芸術家の面倒を見るなど交遊が広く、付き合いのあった芸術家の作品など、およそ660点をコレクションしている。
集めた作品のほとんどは旧高遠町に寄贈されていて、美術館で管理しているため、定期的に作品を入れ替えながら展示をしている。
高遠美術館の竹内徹館長は、「著名な画家の作品が多く、原田さんの交友の広さが感じられる。素晴しい作品がたくさん並んでいるのでぜひ見に来てください」と来場を呼びかけている。
この作品展は来年の2月22日まで開かれていて、会場には伊那谷ゆかりの作家の作品も併せて展示されている。 -
伊那小学校2年勇組がクルミのリース販売
伊那小学校2年勇組の児童が12日、伊那市内のJR伊那北駅前と、いなっせの2カ所で、クルミで作ったリース飾りを販売した。
リースは子供たちの手作りで、クルミのほか、南天の実や柊の葉などが飾ってある。
勇組は、総合学習で1年生のときからクルミについて勉強していて、これまでにクルミを使ったおはぎや五平餅を作ったり、殻でカスタネットなどを作った。
このリースもその活動の一環で作ったもので、1つ300円で販売した。
伊那北駅前には、近くの竜北保育園の園児も見学に来るなど次々に人が訪れ、賑わっていた。
訪れた人たちは、作り方を聞いたり、「かわいいね」と声をかけながら買っていった。
売り上げは、これからの活動費用としてクルミ料理の材料費などにするという。 -
上農生が地産地消型の流通や伊那谷の食文化学ぶ
上伊那農業高校の生徒は12日、地産地消型の流通や伊那谷の食文化について学んだ。
講座には、生産環境科の3年生40人ほどが参加した。
これは、高校独自の取り組みを支援する県の「魅力ある活動支援事業」で行われている講座の1つ。
この日は、伊那市の産直市場グリーンファーム代表の小林史麿さんを講師に迎え、地産地消型の流通と伊那谷の食文化について学んだ。
小林さんは、地産地消に関わる直売所の良い点として、流通費用がかからないこと、生産者が自分で値段をつけることができる点を挙げた。
エピソードとして、昔は農家自身が値段をつけて売ることがなかったため、グリーンファームができたころは、農家は恥ずかしがり、客が来る前に生産品に値段をつけ、急いで帰っていったという話も紹介した。
小林さんは、「生産品の流通には、コストもかかるし、車などの二酸化炭素の排出もある。環境面などから見ても、地産地消を進めることが、一番効率的だと思う」と話した。
講義を聞いたあと、食文化を実際に学ぼうとそば打ちをした。
そば粉は、自分たちで種をまいたものを使った。
生徒たちは、粉の乾燥具合で水の量を変えるなどの説明を受け、作業を進めていた。 -
東アジアの留学生が箕輪中学校で授業に参加
インドネシアやインド、オーストラリアからの留学生が10日から、箕輪中学校を訪れ、生徒たちと授業を受けている。
10日は、箕輪中学校の授業に4人の留学生が参加した。
1年2組の美術の授業には、オーストラリアからの留学生2人が参加し、漢字を使ってデザインをする授業を受けた。
留学生は、国が進める東アジアを中心とした海外の青少年との交流事業の一環で日本に来たメンバーで、財団法人AFSの支援でホームステイをしながら4日間、日本の学生と交流をする。
2年3組で歴史の授業を受けたインドネシア出身の高校生アヤ・ディニー・ザギャーさんは日本の学校の様子について「授業中はとても静かで、丁寧に教えてもらえるので、勉強するのにとてもいい場所です」と話していた。
留学生は11日も箕輪中学校で勉強し、12日は伊那北高校で、14日は東春近の公民館で地域の高校生と交流する予定。 -
伊那市学校給食調理施設ブロック別センター化の方針
伊那市の学校給食調理施設について、ブロック別のセンター化を進めたいとの方針を示していた伊那市教育委員会は、市議会12月定例会一般質問3日目の11日、改めてセンター化を進めていく考えを示した。
計画案では、中学校区単位を基にしたブロック別のセンター化で、各学校に設置した施設で調理する自校方式と、センター方式の両方の利点を組み合わせた方式としている。
教育委員会によると、去年11月に市学校給食施設整備推進委員会を立ち上げ、今年4月に計画案がまとまったという。
老朽化している施設からセンター化したい考えだが、地元での話し合いは早くても来年度以降になる予定。
市議会一般質問で小坂樫男市長は、計画案のセンター方式について「メリットのほうが多い。今後、関係者によく理解してもらい、意見を集約して改修、センター化を進めたい」と答えた。
北原明教育長も、「保護者や学校、給食関係者、市民から広くご意見をうかがい事業を進めたい」と話した。 -
上伊那高等学校美術展開催
上伊那8つの高校の美術部に所属する生徒などの作品展が11日から、伊那市の県伊那文化会館で始まった。
この上伊那高等学校美術展は、今回で47回目を迎える。
会場には、上伊那8つの高校から美術部で活動している生徒を中心に、およそ100人が作品を出品している。
会場には油絵を中心に、イラストや陶芸など150点ほどが並んでいる。
出品している高校生は、「自由な感覚で好きなものを描きました」と話していた。
この上伊那高等学校美術展は14日まで。最終日には、美術教諭らによる品評会も行なわれるという。 -
手良小でお弁当給食
伊那市の手良小学校5年生は8日、お昼の時間に自分で作ったお弁当を楽しんだ。
手良小学校では食に関心を持ってもらおうと、給食ではなく自分で作ったお弁当を食べる「お弁当給食の日」を高学年を対象に年に3回設けている。
この日は5年生にとって初めてのお弁当給食の日で、
子どもたちは、友達どうし見比べながら味わっていた。
手良小学校では、去年からこの取り組みを行っていて、自分だけで料理ができるよう、5年生は調理実習を早めに実施した。
管理栄養士の早川佳代さんは、「まずは、お弁当を作る楽しさを知ってもらい、いずれは栄養バランス、詰め合わせ、色どりなどを一人で考えられるようになってもらいたい」と話していた。 -
古田人形芝居定期公演
箕輪中古田人形部30周年記念箕輪町の箕輪中学校古田人形部の創部30周年を記念した古田人形芝居定期公演が6日、箕輪町文化センターで開かれた。
箕輪中学校の古田人形部は、浄瑠璃「生写 朝顔話 竏衷h屋の段」を上演した。
箕輪中学校の古田人形部は、昭和54(1979)年に発足し、今年で30周年を迎えた。
今年度の部員は19人で、古田人形芝居保存会の柴登巳夫さんや部の卒業生の指導を受けて練習している。
今回上演した「生写 朝顔話」は、目の見えない娘と武士の切ない恋物語。
生徒たちは人形を巧みに操り、気持ちを込めて上演していた。
この定期公演は、今年の締めくくりの公演でもあり、古田人形芝居保存会が数年ぶりに「絵本太功記」を上演したほか、箕輪西小学校と箕輪中部小学校の古田人形クラブも発表した。 -
芸大生が中学生に吹奏楽の演奏指導
伊澤修二の縁で伊那市と交流のある東京芸術大学の学生が6日、伊那市内の中学校で吹奏楽の演奏指導をした。
市内3つの中学校で指導が行われ、東部中学校には芸大の学生9人が訪れ、楽器ごとに指導した。
この演奏指導は、伊那市高遠町出身の伊澤修二が、東京芸術大学の初代校長だったことが縁で毎年行われている。
サックスのグループでは、「弱い音を出す時でも、息を残さないように吹ききって、次の音につながるように」と指導していた。
また打楽器のグループでは、「楽器が遠くにあると強い音が出せない」など、楽器を置く場所から指導していた。
東部中吹奏楽部顧問の吉瀬幸雄教諭は、「楽器ごとに専門の学生から指導を受けることができるので、大変勉強になる」と話していた。 -
伊那市民芸術文化祭始まる
伊那市内の芸術文化団体が一堂に集まる伊那市民芸術文化祭が6日から、いなっせで始まった。
芸術文化祭は、地域で活動する人達に活動の成果を披露してもらおうと、NPO法人伊那芸術文化協会が毎年開いている。
会場となったいなっせでは、6階ホールでステージ発表、2階と5階、6階のホワイエで作品展示が行われ、多くの人でにぎわった。
ステージ発表では、ダンスや日本舞踊など、幅広い年齢層の人たちが練習の成果を発表した。
また展示会場には、水墨画や水彩画、陶芸など、多種多彩な作品が並んでいる。
ある関係者は、「年齢、ジャンルに関係なく多くの人が集まっているので、交流の場にもなればうれしい」と話していた。
伊那市民芸術文化祭は7日まで。 -
上農生が園芸作物販売
南箕輪村の上伊那農業高校の生徒が5日、伊那中央病院の玄関前で、授業で育てたシクラメンや野菜を販売した。
販売したのは園芸科学科の3年生17人。シクラメンやネギ、キャベツ、白菜、リンゴを安く提供した。
販売体験は授業の一環で、生徒たちは野菜などを買い求めにきた地域の人たちに笑顔で応対していた。
上伊那農業高校は、伊那中央病院とボランティア活動や、栽培した作物の販売場所を提供してもらうなどの連携をしていて、病院祭のほか、毎年この時期にも販売をしている。
ある生徒は、「上農の味を知ってもらういい機会だと思う」と話した。
販売コーナーには次々と人が訪れていて、シクラメンを2鉢購入したある女性は、「生徒さんの育てたきれいなシクラメンが安く買えてうれしい」と話していた。 -
高遠高校で韓国料理の調理実習
伊那市の高遠高校の生徒が3日、韓国人の講師を招いて韓国料理に挑戦した。
調理実習をしたのは福祉コースの3年生22人。
宮田村在住の白定燕(ペク・チョンヨン)さんを講師に迎え、韓国で一般的な家庭料理、ビビンバとチヂミを作った。
介護職を志す生徒も多い福祉コースでは、食事作りや栄養管理などについて学ぶ授業もカリキュラムに取り入れている。
この日の調理実習はこの一環。
最近日本でも韓国の料理が一般的に食べられるようになってきていることから、調理方法を学び、介護の現場でこうした料理を取り入れてもらおう竏窒ニ、この実習を企画した。
生徒たちは白さんの指導を受けながら、ニラやニンニク、モヤシなど、さまざまな野菜を調理し、韓国料理を完成させていた。
白さんは、「韓国は近くて遠い国。調理を通じて、韓国を身近に感じてもらえれば」と話していた。 -
高遠中学校のキャリアスタートウィーク
08年度の実施報告伊那市高遠町の高遠中学校では、地域ぐるみで子ども達の仕事への意識を育てるキャリアスタートウィークを実施している。
3日夜は、キャリアスタートウィーク実行委員会が高遠中で開かれ、学校職員やPTA、商工会職員などが参加して、今年度の実施報告などをした。
キャリアスタートウィークとは、文部科学省から指定を受けた中学校が、地域の事業所の協力を受け、5日以上という長期間の職場体験を行うもの。
高遠中では、長期間の実施は企業側の負担が大きくなるということで、6月と10月の2回に分けて行っている。
また、将来について親子で考え、働くことの意味や希望する職種への理解を深める機会としても活用されている。
実行委員会では、キャリアスタートウィーク実施後の生徒や保護者、事業所に対するアンケートの結果も公開された。
「体験が充実していたか」という生徒への質問では、ほぼ全員が「充実していた」と答えている。
保護者に対する「体験を通して子どもの成長を感じたか」という質問では、92%が「成長を感じた」と答えた。
また事業所に対する「来年以降協力するか」という質問では、100%近くの事業所が「協力したい」と答えている。
高遠中では今後、キャリアスタートウィークへの理解を深めてもらえるよう、地域の事業所などに呼びかけていくという。 -
伊那図書館のクリスマスツリー
「飾り提供して」伊那市立伊那図書館では、市民にクリスマスツリーの飾りの提供を求めている。
伊那図書館の1階ロビーには、高さ5.5メートルのクリスマスツリーが1日から設置されている。
ツリーはツガの木で、伊那市西町の河野義直さんが寄付した。
例年は2メートルほどのツリーを設置するということで、例年より2.5倍大きなツリーに、飾りが足りなくなった。
そこで伊那図書館では、飾りの提供を市民に呼びかけることにした。
家庭で必要なくなった飾りなど、どんなものでもよいという。
クリスマスツリーは12月28日まで設置されていて、図書館では設置期間中、飾りの提供を受け付けている。 -
アルパ奏者エレナ冨岡さんが本場の音楽祭で2位
伊那市西箕輪のアルパ奏者エレナ冨岡さんが、パラグアイで開かれた音楽祭で2位になった。
音楽祭は11月に南米パラグアイ共和国で開かれた。
アルパはパラグアイの民族楽器で、音楽祭には20人以上が出場した。
音楽祭は外国人を対象にしたものと、パラグアイ人を含めた部門の2つがあり、エレナさんはその両方で2位となった。
エレナさんは松本市に住んでいた十数年前にアルパに出会い、それ以降、国内をはじめパラグアイなど外国でも演奏会を開くようになった。
音楽祭には一生のうち一度しか出場できないという決まりがあるということで、エレナさんはアルパの本場でその腕前が認められたことを喜んでいる。
エレナさんは23日に伊那市のいなっせでコンサートを開く予定で、「多くの人にアルパの魅力に触れてもらいたい」と話している。 -
ファミリークッキングで料理楽しむ
親子で料理を楽しむ「ファミリークッキング」が30日、南箕輪村の保健センターで開かれた。9組の親子が集まり、スープカレーや水菜サラダなどを作った。
ファミリークッキングは、南箕輪村の食生活改善推進協議会が小学生の親子を対象に毎年企画している。
調理を通じて食への関心を深めてもらうことを目的としていて、リンゴをウサギの形に切る飾り包丁にも挑戦した。
子供たちは慣れない包丁に悪戦苦闘していたが、母親に協力してもらいながら慎重にリンゴに包丁を入れ、ウサギを完成させた。
南箕輪村食生活推進協議会の倉田和子会長は、「料理を楽しみながら、日ごろの食事に関心を持ってほしい」と話していた。 -
箕輪西小学校展
箕輪西小学校の学校展が、箕輪町文化センターで開かれている。
毎年恒例の学校展だが、今年は箕輪中部小学校からの独立50周年の記念展になっている。
50周年記念式典のステージバックに使った作品は、児童全員が未来の自分を描いた。
記念行事の写真や記念誌の一部のほか、学年ごとに授業で作ったコルクボードやワイヤークラフトなど、児童の力作が並んでいる。
箕輪西小学校の展示は4日まで。 -
美篶小で開校記念式典
伊那市の美篶小学校で1日、毎年恒例の開校記念式典が行われ、学校には保護者や地域の人などが大勢訪れた。
同校では、開校した明治34(1902)年の翌年から、毎年12月1日に開校式典を行っている。
これは、地域の人に学校の様子や子供たちの活動について理解を深めてもらうと共に、子供たちに学校が地域の人達に支えられていることを感じてもらおうと毎年開いていて、今年で107年目。
この日は、保護者や地域の人など多くの人が学校を訪れ、校内を見学していた。
このうち体育館では、子供たちがクラスごとに総合学習で取り組んできた成果を発表した。
2年1組は、地域を流れる三峰川沿いの桜並木を訪れる人達のためにベンチを作り設置するなどの活動について、ベンチのデザインや置く場所の決定、伊那市長へ設置をお願いするまでの過程を発表した。
発表の最後に、ある児童は「話し合いを通して、自分の考えをはっきり言えるようになった」と話していた。 -
西春近南小5年が収穫祭
伊那市の西春近南小学校の5年生は29日、自分たちで収穫したもち米を使ってもちつきを行った。児童とその保護者など、およそ60人がもちつきを楽しんだ。
西春近南小では、毎年5年生が総合学習の一環で米を作っていて、栽培から収穫までを行っている。
今年はもち米およそ75キロ、うるち米およそ90キロを収穫した。
児童らは周りからの掛け声に合わせて、大きなきねを重そうに持ち上げていた。
ある児童は、「もちつきをしたことはあったが、自分たちで作ったもち米を使ってのもちつきは初めてなので嬉しかった」と話していた。
この後児童と保護者が、あんこやきなこ、ごまなどの味付けをして、つきたての餅を味わった。 -
子ども太鼓inみのわ
上伊那で太鼓演奏をしている子ども達が一堂に集う、子ども太鼓インみのわが29日、箕輪町文化センターで開かれた。
29日は、上伊那の小学生から高校生までの14団体、およそ300人が集まり、日頃の練習の成果を披露した。
発表会は、太鼓学習をしている子ども達に交流を深めてもらい、お互いの技術向上につなげてもらおうと、上伊那教育委員会が毎年開いている。
太鼓を演奏した中で、伊那市の西春近北小学校5年かしわ組では、かけ声に合わせながら叩く、「ハイ、ハイ、ハイ」という曲を披露した。
また、箕輪町の箕輪中部小学校2年1組は、子ども達がリズムを考えて完成させたオリジナルの曲など5曲を披露した。
ある関係者は、「太鼓を通じてこれだけの子ども達が集まることはあまりない。良い交流の場になった」と話していた。 -
小規模特認校の新山小学校
来年度の入学希望者なし伊那市内全域から児童を募集してきた新山小学校の募集が28日、締め切られた。伊那市によると、来年度の入学希望者はなかったという。
児童数が定員を満たしていない新山小学校は、来年度から通学区を限定せず、市内全域から通うことのできる小規模特認校になった。
その後、市では来年度以降に新山小学校への入学希望者を募集していたが、締め切り日の28日までの間、申し込みはなかった。
期間中、市内から1件、市外から3件の問い合わせがあったが、いずれも平成22年度以降の入学希望者だという。
この状況を受け、伊那市では引き続き募集をしていく予定。
現状で来年度、新山小学校へ入学する児童は1人で、現在の1年生が2人しかいないため、このままだと来年度は1、2年が複式学級になるという。 -
模様入りデザインアップル
上農生が収穫南箕輪村の上伊那農業高校で26日、模様入りのリンゴ“デザインアップル”の収穫と箱詰め作業が行われた。
デザインアップルは、日光を当てない部分にシールははってリンゴの表面に模様をつけたもの。
このリンゴを育ててきた園芸科学科食用植物コースの2年生12人が、収穫したリンゴを箱詰めした。
デザインアップルは贈答用に作られたもので、毎年上農高校で農作業を通した交流をしている東京都の武蔵野市立第3中学校に贈る。
この日は100キロほどを収穫し、大きさや模様など一つひとつ確認しながら丁寧に並べて箱に詰めた。
このリンゴは今年5月、摘果作業を第3中学校の生徒と一緒に行ったもので、交流した時の写真や手紙を添えて送るという。
なお2年生は来月、沖縄県への修学旅行を予定していて、現地で交流する高校生にも、このリンゴをお土産としてプレゼントするという。 -
ふるさと芸能祭
県伊那文化会館の開館20周年記念事業「ふるさと芸能祭」が23日に開かれた。
芸能祭には、伊那市を拠点に活動している3つの団体が出演し、躍動感あふれる太鼓演奏や地域に古くから伝わる伝統芸能を披露した。
創作和太鼓集団「大太」は、さまざまな種類の太鼓の共演で観客を魅了。迫力ある太鼓の音色と躍動感あふれるパフォーマンスで、見せ場になると会場からは、大きな拍手や歓声が送られていた。
また、ひもを結んだ玉で大太鼓を鳴らすユーモラスな演出でも会場を沸かせていた。
芸能祭では、伝統ある笠原の獅子舞や山寺の義士踊りも披露され、観客たちは照明や背景にも工夫されたステージを楽しんだ。 -
信大農学部でブータン記念シンポジウム
ヒマラヤ山麓に位置するブータン王国の山菜の調査をしてきた信州大学の研究グループが22日、成果をまとめた図鑑の刊行を記念したシンポジウムを開いた。
同学部では、長野県と似た自然環境を持つブータン王国について2005年から調査を開始。ブータン王国はヒマラヤ山麓にあり、国土は九州ほどの広さ。約67万人が暮らしている。
「持続的な森林との共生 ブータン王国における野生植物の利用」をテーマとしたシンポジウムでは、ブータン王国農業省アール・エヌ・アール研究所の キレン・ツェリンさんが講演。
「人口の3分の1が貧困状態にあり、森林に自生する山菜を食料としているばかりで無く、医薬品や香料などの生活に利用してきた。しかし、急速な近代化により、森林と共生する生活が失われつつある」とし、長期的かつ持続的に自然資源を守る為の管理が必要と語った。
信州大学農学部の食と緑の資料館「ゆりの木」では28日まで、刊行した図鑑や、ブータン王国についての特別展を開いている。 -
箕輪町でやまなみコーラス演奏会
箕輪町の主婦らでつくる「やまなみコーラス」の、発足50周年記念演奏会が22日、箕輪町文化センターであった。
「やまなみコーラス」は、昭和34年に町公民館の同好会として発足。名前には、“どこまでも続く山並みのように”と願いを込めた。50年の間に約130人が所属し、歌や交流を楽しんできた。
この日は50年の歩みを振る返えり、初めてコンクールに出場した時の曲など31曲を披露。会場には、美しいハーモニーが響きわたり、訪れた人たちは懐かしそうに歌声に聞き入っていた。 -
長谷の秋葉街道、開通
その昔、信仰の道、塩の道として栄えた古道、秋葉街道が22日、住民有志でつくる「秋葉街道道普請隊」の手で開通した。
この整備事業は、静岡県の秋葉神社へと続く古(いにしえ)の街道を歴史や観光の観点から再生しようと昨年春から県の補助を受け、地域住民らがボランティアで行ってきたもの。約2年の歳月をかけ、長谷地域内で開通に至った。
この日はメンバー15人が長谷から大鹿村に抜ける分杭峠で作業。長谷の中尾地区から大鹿村境の峠まで10キロの山道が開通した。
道普請隊では、今後も継続的に草刈をするなど街道の整備を続けていく。
活動の輪は、隣の大鹿村まで広がっており、分杭峠から南側の整備もスタートする見込み。 -
東春近小学校4年生がリンゴ収穫体験
伊那市東春近小学校の4年生は20日、リンゴの収穫体験をした。
東春近小学校の子供達は、春から花摘み、摘果などを通して、リンゴ栽培について学んできた。
20日は、いよいよ収穫。子供達は、丁寧に、手の届く範囲のリンゴをもぎ取っていた。
この学習は、東春近田原のリンゴ農家、伊藤一路さん・豊子さん夫妻の申し出をきっかけに16年前から始まった。
毎年4年生が、果樹栽培の様子や農家の苦労について学習している。
伊藤さんは、「リンゴ栽培は苦しい事もあるけれど、収穫は楽しい。毎年、子供達から元気をもらっているし、喜んでもらえるとうれしい」と話していた。
東春近小学校の4年生は、来年2月に学習のまとめを発表し、伊藤さんを招いて、お世話になったお礼の会を開くという。 -
高遠高校でゴルフ実習
授業でゴルフを学んでいる高遠高校の3年生12人は18日、伊那市福島のゴルフ練習場西部グリーンパークでゴルフ実習をした。
高遠高校では、3年生の体育の選択授業の一環でゴルフを取り入れている。
これまで学校のグラウンドで素振りや、実際にボールを打ったりして練習をしてきた。
この日は、その総仕上げとしてプロのインストラクターによるレッスンを受けた。
講師を務めたのは公認のインストラクター夏野元樹さん。夏野さんは生徒たちに、「最初は大きなスイングをしないこと。手を止めて肩・腰という順に体でゴルフをすることが大事」とアドバイスしていた。
生徒たちは、練習場でフォームを確認しながらクラブを振った。その後、班ごとに練習場内のショートコースに出て実践的なゴルフを楽しんでいた。 -
高校卒業予定者内定状況
県は18日、高校卒業予定の生徒の就職内定状況について発表し、南信地区は、県内で最も内定率が高いことが分かった。
発表によると、10月末現在、南信地区の就職内定率は83.5%。他の3地域に比べ、10縲・0%高くなっている。男女別に見ると、男子が84.6%、女子が81.7%-。いずれも他の地域に比べ高い。
県全体では、前の年の同じ時期に比べ、男子の内定率が0.2%下がっているが、女子の内定率は、1.2%上昇している。
県の担当は「女子は販売業を希望する人が多く、製造業などに比べ求人が落ち込んでいないので、良い結果になっていると思う。最終的には、県全体で例年並みの90%台の内定率に落ち着くのではないか」としている。
今後県では、経済団体への働きかけを継続し、各学校へは丁寧な進路指導と地元企業との連携を密にすることなどを呼びかけていくという。 -
伊那市の教育を考える懇談会
学校関係者や保護者が伊那市の教育について考える懇談会が17日、伊那市役所で開かれた。
今年度3回目となった懇談会では、不登校児童への対応について話し合った。
メンバーからは、「家庭でのコミュニケーションをはかるため、親子が一緒になってできる活動を何か考えるべき」といった意見や、「学校では、教師が子供の悩みの相談に乗れるよう、専門的な研修を行ってはどうか」といった意見があった。
今年度最後の懇談会は来年2月を予定していて、1年間のまとめが行われる。