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東京芸大付属音楽高校 高遠町でコンサート
東京芸術大学音楽学部附属音楽高校の生徒によるコンサートが伊那市高遠町の高遠町文化体育館で27日、開かれました。
27日は、高遠小学校、高遠北小学校の児童およそ320人が演奏を楽しみました。
小学生向けの演奏の部では、秋の童謡やクラシック曲など6曲が披露されました。
演奏を披露したのは東京芸大附属高校2年生の生徒36人で、演奏修学旅行として伊那市を訪れています。
伊那市高遠町出身で東京芸術大学の前身、東京音楽学校の初代校長を務めた伊澤修二の縁で、東京芸大と伊那市は交流を行っています。
附属高校が伊那市を訪れるのは今回が初めてです。
コンサートでは、高校生によるオーケストラ演奏の伴奏で児童が高遠小学校と高遠北小学校の校歌を歌いました。
主催した伊澤修二記念音楽祭実行委員会では、「伊那の子どもたちが素晴らしい演奏に触れる良い機会となった」と話していました。
きょうは他に中高生向け演奏の部も行われ、夜からは信州高遠美術館での特別演奏も行われたということです。
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リサイクル材で環境学習用モデルカー完成
来月から伊那市で行われる日産自動車の環境学習で、全国で初めて教材にリサイクル材で作ったモデルカーを使用します。5月から市内の事業所などが連携し制作を進めてきたモデルカーが完成し、27日にお披露目されました。
27日は「NISSANエコキャップ アップサイクル プロジェクト in伊那」に参加した伊那市や日産自動車、伊那市社会福祉協議会など6者の代表がモデルカーを披露しました。
モデルカーの大きさは、全長12センチ、幅5センチです。
モーターを内蔵していて、付属の充電器を接続し充電すると、およそ25メートル走ります。
プロジェクトは、プラスチックごみの削減と再利用を目指す地産地消型の環境学習を行おうと5月にスタートしました。
日産自動車では、地球温暖化や電気自動車の仕組みなどを学ぶ環境学習を15年前から行っています。
来月から伊那で開催するスクールでは、全国で初めてリサイクルの材で作ったこのモデルカーを使用します。
原料となるキャップは、市内の小学校や公民館に回収箱を設置し、およそ30万個が集まりました。
日産自動車の遠藤和志部長は「全国で行う環境学習では、一つ一つの課題を解決しペットボトルのキャップを使った物に置き換えていきたい」と話していました。
このモデルカーを使った環境学習は、10月1日に上伊那クリーンセンターで開かれる環境展の他、市内の4つの小学校で行われるという事です。 -
学術団体が唐辛子テーマに例会
神奈川県に本部を置く学術団体「生き物文化誌学会」の唐辛子をテーマにした例会が、23日南箕輪村の信州大学農学部で開かれました。
例会では、唐辛子をテーマに、学者や生産者など5人が講演しました。
このうち信州大学農学部の松島憲一教授は「信州の辛味食文化と唐辛子」と題して話をしました。
松島教授は「県内北部には漬物にして使う品種が、南部は乾燥させて使う品種が分布している。気候条件に応じた品種が分布していて、信州だけを見てもトウガラシの食文化が豊かであることがわかる」と話していました。
「生き物文化誌学会」は、生き物と人間文化の関わりを研究する学術団体です。
年に数回、テーマを設け会員向けの例会を開いています。
この例会の内容は今後 学会誌にまとめられ、販売されるということです。
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教職員向けドローンのプログラミング・操縦体験会
教職員を対象にしたドローンのプログラミング・操縦体験会が5日、南箕輪村の長野県南信工科短期大学校で開かれました。
体験会では、基本操作やプログラミングの方法について学びました。
参加者は、タブレット端末を使い、ゲーム感覚で簡単に操作できる学習アプリでプログラミングを行いました。
アプリ上のブロックを動かすことで、ドローンが動く方向や距離を決めていました。
プログラミングが終わると実際にドローンを飛ばし、動きを見ながら、距離や高さなどを調整していました。
この研修会は、上伊那地方視聴覚教育協議会が教職員にドローンを活用した学習に興味を持ってもらおうと企画したものです。
体験会には、上伊那地域の小中学校の教職員15人が参加しました。
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伊那養護学校 演劇を活用し表現力を高めるWS
演劇を活用し、子どもたちの表現力やコミュニケーション力を高めるワークショップが、伊那市の伊那養護学校で26日に開かれました。
ワークショップには、伊那養護学校高等部の生徒と教諭30人が参加しました。
講師を務めたのは、飯田市を拠点に、演劇の様々な要素を教育に活用するドラマ教育に取り組む小林英樹さんと、長野市を拠点に演劇を使ったワークショップを企画する若林優也さんです。
この日は、6つのグループに分かれ、ゲームを行いました。
与えられたお題を、言葉を使わずに表すゲームでは、チームごとに協力していました。
主催した長野県と県教育委員会では、文化芸術振興計画の一環として、演劇やダンスなどの手法を活用し、表現力やコミュニケーション力を高める教育プログラムを2018年度から行っています。
このプログラムは、希望のあった県内の小中学校や高校、特別支援学校に講師が派遣され、伊那養護学校を含め、15校で実施されました。
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南福地御柱祭 里曳き・建御柱
7年毎に一度行われる、伊那市富県南福地の御柱祭で、里曳きと建御柱が24日に行われました。
三と四の柱は23日に建てられ、この日は一と二之柱の里曳きが行われました。
このうち一之柱はおよそ1キロの道のりを曳行しました。
今回の里曳きは、氏子の高齢化などの理由から、トラクターを使い柱を引きました。
里曳きの途中では、南福地の保存会のメンバーが長持ちを披露しました。
南福地の御柱祭は、諏訪大社の御柱祭の翌年に行われています。
今年はおよそ90戸が氏子になっています。
柱の長さは7年ごとに3センチずつ伸ばしていて、今回の一の柱は全長6メートル83センチです。
諏訪神社に近づくと柱に綱をつけ、氏子の人たちが引き始めました。
南福地の御柱祭の最大の見せ場であり難所の石段は、掛け声と共に一気に引き上げました。
午後2時過ぎに一とニ之柱の建御柱が始まりました。
およそ200人の氏子たちが見守る中、柱が建てられました。
御幣は南福地長持ち保存会の牛山規夫さんが打ちつけました。
つけ終わると、全員で万歳をしました。
次回の南福地の御柱祭は2029年です。
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町民モルック大会 箕輪進修の生徒がトロフィー製作
木の棒を投げてピンを倒し得点を競う北欧フィンランド発祥のスポーツ「モルック」の箕輪町民向けの大会が10月14日に箕輪町のながたドームで初めて開かれます。
この大会の入賞者に贈られるトロフィーと参加者に贈られるキーホルダーを箕輪進修高校の生徒が製作しています。
製作しているのは、箕輪進修高校のクリエイト工学科3年生5人です。
モルック大会を主催する箕輪町公民館から依頼を受けて課題研究の授業の一環で製作しています。
キーホルダーはモルックで使う棒の形をしています。
生徒はデザインをパソコンに取り込み、レーザー加工機で大会名と日付を彫っていきました。
モルックは北欧フィンランド発祥で、木の棒を投げてピンを倒し、得点を競うスポーツです。
大会のトロフィーも同じく棒の形をしていて優勝などの文字を彫っていました。
大会の上位3チームに贈られます。
箕輪町公民館では10月14日に開かれる大会の参加チームを募集しています。
対象は小学生以上の町内に住んでいる人で2人から4人で編成したチームとなります。
参加費は1チーム500円です。
参加者全員に箕輪進修高校の生徒が製作したキーホルダーが配られます。
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キャリア教育のあり方について考える講演会
キャリア教育のあり方について考える講演会が伊那市の伊那商工会館で19日、開かれました。
講演会では、探究学習について研究を行う信州大学教職支援センター准教授の荒井英治郎さんが講師を務めました。
荒井さんは、「キャリア教育を考える上で、特定の職業を発見することではなく、自分自身が大事にしたい価値観や軸を見つけられるようにうながすことが大切だ」と話しました。
また、「社会の中に一人だけで完結できる仕事はないので、探究学習で得た経験は生徒たちにとって将来役立つものになる」と話しました。
この講演会は、去年11月に伊那商工会議所内に新しく設置された、上伊那の高校再編を見据え、商工業者の立場で次世代育成への関わり方を考える教育再生特別委員会の主催で開かれました。
19日は、教職員や企業の人事担当者などおよそ50人が参加しました。
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西春近南小学校で運動会
秋の運動会シーズンが始まり、伊那市内の小学校で運動会が16日に開かれました。
西春近南小学校でも運動会が開かれ、全校135人の児童が紅組と白組に分かれて競い合いました。
3年生のかけっこでは、ゴールを目指して走っていました。
5・6年生の全員が参加したリレーでは、児童や保護者の声援を受けながらバトンを渡していました。
1・2年生はダンス「かぜ吹け!伊那の谷」を披露しました。
西春近南小学校では「暑い日が続き練習も大変だったが、児童が頑張る姿を沢山の人に見てもらえて嬉しい」と話していました。
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高遠町歴博 特別展「高遠城のお稲荷さん」
伊那市高遠町の高遠町歴史博物館で、高遠城二ノ丸厩稲荷本殿・上屋とその奉納品が県宝に指定されたことを記念した特別展「高遠城のお稲荷さん」が開かれています。
会場には、厩稲荷の奉納品を中心に、高遠城の稲荷社に関係する資料、110点ほどが展示されています。
厩稲荷とその奉納品は、明治になり高遠城が廃城となる際、最後の藩主から、宮田村の小田切家に贈られたもので、150年にわたり大切に保管されてきました。
今年3月、本殿や奉納品などが長野県宝に指定されたことを受け、今回の特別展が開かれました。
高遠城内には、古地図によると8つの稲荷社があったとされていますが、厩稲荷以外の詳細は不明でした。
しかし、旧馬島家住宅にある社を調査したところ、高遠城内にあった稲荷社だと考えられるということで、今回の展示会場で初公開されました。
小田切家に残されていた奉納品は、丁寧に補修を繰り返して保管してきたところに民俗的な価値があるということです。
特別展 高遠城のお稲荷さんは、12月10日まで、高遠町歴史博物館で開かれています。
入館料は、一般は400円、高校生以下は無料です。
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ジュニア和楽器講座
子どもたちが和楽器に親しむジュニア和楽器講座が伊那市のいなっせで14日開かれました。
この日は、伊那市と南箕輪村の小学生から中学生までの35人が、箏、三味線、尺八の3つのグループに分かれて体験しました。
このうち、箏のグループには11人が参加し、「レモンアカシア」という曲を練習しました。
参加者は箏の奏で方や指の使い方を教わっていました。
この講座は、伊那市に寄付された箏や三味線を活用し、子どもたちに邦楽の楽しさを知ってもらおうと、和楽器の演奏者有志でつくる「日本の音を未来に実行委員会」が2019年から開いています。
講座はあと5回開かれる予定で、来年の1月には発表会が計画されています。
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上伊那総合技術新校 学校像イメージ案承認
上伊那総合技術新校の再編実施計画懇話会が11日伊那市のいなっせで開かれ、農業・商業・工業の3学科を設置する学校像のイメージ案が承認されました。
上伊那総合技術新校は、辰野高校商業科、箕輪進修高校工業科、上伊那農業高校、駒ヶ根工業高校の4校を再編統合するものです。
11日の懇話会では、農業・商業・工業の3つの学科を設置する学校像のイメージ案が承認されました。
イメージ案では、学科を横断したホームルームを行うことやプレゼン室・多目的室を設置するとしています。
また、行政や企業、大学・小中学校と連携し生徒を地域で育てるコミュニティを創設するとしています。
今後は、校地を上伊那農業か駒ヶ根工業のどちらにするかの選定や、開校年度、募集学級数について意見交換を進めるということです。
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高校演劇 伊那弥生ケ丘高校が県大会に出場
上伊那地区高校演劇合同発表会が、伊那市の伊那文化会館で10日に開かれ、伊那弥生ケ丘高校が県大会出場を決めました。
発表会には、伊那弥生ケ丘、伊那北、赤穂、伊那西の4校が出場しました。
審査の結果、「Change My World」を演じた伊那弥生ケ丘が県大会出場を決めました。
この作品は、アニメ好きということを隠している女子高校生と5年間引きこもり外に出る勇気が出せない女性が、インターネットで出会い意気投合して仲良くなります。
2人はインターネット上で心を通わせ葛藤しながらも自分を変えようと前向きに生きていくというストーリーです。
伊那弥生ケ丘は、11月に伊那文化会館で開かれる県大会に出場します。
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南福地御柱祭 山出し
7年毎に1度伊那市富県南福地で行われる御柱祭で、柱を山から里へ下ろす山出しが9日に行われました。
この日はおよそ50人の氏子が集まり、それぞれ担当の柱を山から里へと引き出しました。
今回の山出しは、氏子の高齢化などの理由から、トラクターで柱を引っ張りました。
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中尾歌舞伎 秋の特別公演へ顔合わせ
伊那市長谷の農村歌舞伎 中尾歌舞伎保存会は、11月23日に予定されている公演に向け顔合わせを、中尾座で7日夜行いました。
中尾歌舞伎保存会は、11月23日に伊那文化会館で開かれるJA上伊那年金友の会生きがい教室で、演目を披露します。
この日の夜は、関係するスタッフの顔合わせが行われました。
上演するのは、奥州安達原三段目袖萩祭文の段です。
袖萩は、十一の娘・お君に手を引かれ、敵方の夫と駆け落ち以来、10年ぶりに実の家に戻ります。
盲目で乞食となった娘と、孫を目の前にして、父親の平傔丈直方と母親は、本心を隠し、塀の外から二人を中に入れません。
前半は、母子の情愛、家族の悲哀が見せ場となっています。
後半は、袖萩の夫 安部貞任と、袖萩の妹が嫁いだ八幡太郎義家が戦場での再会を誓います。
顔合わせでは、出演者が、台本を読み合わせていました。
なお、JA上伊那年金友の会生きがい教室は、一般には公開されません。
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ネパールの農業高校関係者が研修結果を発表
8月29日から上伊那を中心に農業などに関する研修を行ってきたネパールの農業高校関係者は、研修成果を発表する報告会を5日に南箕輪村の信州大学農学部で開きました。
5日はネパールの農業高校の関係者が研修成果を発表しました。
高校3年生のパリヤール・ソフィットさんは「研修の中で日本人の勤勉さを感じた。自分が将来成功するために見本にしていきたい」と話していました。
ザザムシについて学んだ農業高校教諭は「私たちも地域の文化に目を向けて教材に活用できるものがないか探してみたい」と話していました。
最後に修了証が一人一人に手渡されました。
この取り組みは、国際協力機関JICAの事業として、ネパールの農業人材の育成を目指すもので14人が参加しました。
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西春近北小 スマート農業学ぶ
伊那市の西春近北小学校の5年生が、自分たちが栽培している学校近くの田んぼで、ドローンを使ったスマート農業について5日学びました。
5日は、西春近北小学校の5年生が、学校近くの田んぼで農薬散布用ドローンを見学しました。
この取り組みは、伊那市の学校対象のスマート農業講座として初めて行われました。
伊那市山寺でドローンを使った農業支援に取り組む会社を運営する加藤航太さんが講師を務めました。
農薬散布用のドローンは一度に5キロの農薬を散布することができます。
5日はデモンストレーションで水を散布しました。
加藤さんは、「人力で散布すると30分かかりますが、ドローンを使うと10分になり、作業効率が3倍になります」と話していました。
その後、子どもたちは、小型のドローンを使って操作を体験しました。
コントローラーを手に、ドローンを動かしていました。
西春近北小学校の5年生は、米作りについて学んでいて、最新の技術についても理解を深めようと受講を希望しました。
西春近北小では、来月稲刈りを行うということです。
市では今後も希望があれば学校向けにスマート農業講座を開催するということです。
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地域を知る研修 小学校の教職員が参加
伊那市の美篶小学校資料館の保全活動を行っている資料館運営委員は教職員向けに地域を知る研修会を8月22日に開きました。
研修会は木造の旧校舎を利用した資料館で開かれ、美篶小学校の教職員20人ほどが参加しました。
資料館運営委員会副委員長の矢島信之さんが準備した資料を基に地域の歴史などを学びました。
矢島さんは美篶小学校の校歌は1915年に上伊那で4番目に出来たと話していました。
また、研修会ではバスで移動し三峰川の歴史や霞堤防の成り立ちを学びました。
参加した教職員は「自分たちの学習にもなった。今後児童に伝えていきたい」と話しました。 -
環境学習 モデルカー製造工程公開
伊那市や日産自動車は、使用済みのペットボトルのキャップを原料に環境学習の教材となるモデルカーを作っています。
この日は報道向けにモデルカーの製造工程が公開されました。
市内の小学校や公民館で集められたキャップは、伊那市山寺の福祉まちづくりセンターに持ち込まれます。
ここでは、キャップの洗浄と仕分けが行われ、作業は障害者多機能型事業所「輪っこはうす・コスモスの家」の利用者が行います。
また長谷の「さくらの家」でも行っています。
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南箕輪小6年1組がLEDライトづくり
南箕輪小学校6年1組の児童は、28日に南箕輪村の南信工科短期大学校を訪れ、LEDライトづくりに挑戦しました。
6年1組の児童31人は南信工科短大電気システム学科の学生に教えてもらいながら、基盤に電子部品を接続していました。
はんだ付けでは、はんだが基板からはみ出さないように確認しながら作業をすすめていました。
作業は29日も行われ、はんだ付けした基盤を取り付けて完成させます。
LEDライトは10月に大芝高原で開かれるイルミネーションフェスティバルで飾るということです。
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南福地御柱祭 山出し準備
7年に1度伊那市富県南福地で行われる御柱祭の山出しの準備として、柱を引くためのめど穴があけられました。
27日は、南福地御柱祭の祭典実行委員会のメンバーおよそ30人が集まり、めど穴開けが行われました。
一の柱に杣係のメンバーが、チェーンソーで穴をあけていきます。
南福地の御柱祭は、諏訪大社に敬意を払うためなどの理由から、1年遅く行っています。
柱の長さは7年ごとに3センチずつ伸ばしていて、今回の一の柱は全長6メートル83センチ、直径49センチです。
両側を削り、1時間ほどで貫通しました。
この穴に縄を通して山出しを行います。
きょうは他に、柱の皮むきも行われました。
南福地の御柱祭は来月9日に山出し、24日に里曳きが行われ、御柱が諏訪神社に建てられます。
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2学期始まる 箕輪西小始業式
夏休みが終わり、伊那市・箕輪町・南箕輪村の小中学校で22日から2学期が始まりました。
このうち、箕輪町の箕輪西小では30日間の夏休みを終え、22日から2学期が始まりました。
5年生の教室では、夏休みの宿題を提出していました。
児童は、自由研究や制作の内容を一人一人発表していました。
担任の大澤三恵教諭は「先輩たちの姿を見て、実りのある2学期にしましょう」と話していました。
始業式では、3人の児童が2学期の目標を発表しました。
このうち5年生の小平翔也君は、「苦手な国語が克服できるよう、漢字や文章問題に取り組みたい。赤そばの里のPR活動や稲刈りも頑張りたい」と発表していました。
箕輪西小学校の2学期は85日間で、運動会やマラソン大会、音楽会が予定されています。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内では、22日、8つの小中学校で2学期が始まりました。
始業式のピークは23日となっています。
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リトグラフ作家久我通世さん クナ族描く作品展
東京都在住のリトグラフ作家久我通世さんの絵本の再販を記念した作品展が伊那市内で開かれています。
会場となった音楽スタジオArtistic Studio LaLaLa INAには、久我さんが制作した作品42点が展示されています。
展示されているのは、中米パナマのサンブラス諸島に暮らす「クナ族」の生活について描いた絵本「みんなまつりモラモラ」の原画などです。
今回、この絵本を再販したことを記念して作品展が開かれました。
久我さんは風景カメラマンの夫と世界90か国以上を旅し、版画の一種・リトグラフの作品を制作してきました。
会場には、制作のきっかけになったというクナ族の女性の民族衣装「モラ」も展示されています。
久我さんの作品展「MOLAから教わる世界展」は27日まで伊那市西春近の音楽スタジオArtistic Studio LaLaLa INAで開かれています。
絵本「みんなまつりモラモラ」は1冊1,000円で、会場で販売しています。
※月・火休み -
厄払いの行事おさんやり
箕輪町の南小河内でお盆の伝統行事おさんやりが16日行われました。
おさんやりは南小河内地区でお盆に行われる厄払いの行事です。
箕輪町無形民俗文化財に指定されています。
参加者40人はお舟を担ぎ疫病退散を願いなら区内を歩きました。
4年ぶりに町内を歩いた今年は試験的にキャスターを付けて一部区間は引いて移動しました。
参加者の高齢化のため担ぐのが負担になり、伝統行事の存続のためということです。
祭りではよいそれやおごち小唄など地域の踊りが行われました。
盆祭実行委員長の青柳文人さんは「伝統を守りながら存続を模索する年になった」と話しました。
おさんやりは地区を流れる「大堰」が天竜川と逆に流れていることから疫病が流行りそれを鎮めるために200年ほど前から始まったとされています。
夜にはナラの木を立ててお舟で3周回ります。
その後掛け声に合わせてお舟をゆすって壊しました。
お舟の破片を各家庭に持ち帰り軒下などに飾り厄除けのお守りにします。
南小河内のおさんやりはコロナ禍中も規模を縮小して毎年行われてきましたが、お舟の町内の巡航や踊りは4年ぶりに行われました。
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盆正月 休みの延長を訴えバリケード
南箕輪村田畑で盆休みの延長を訴え区長の家をバリケードで封鎖する伝統行事・盆正月が16日夜行われました。
地域住民は午後9時ごろ松澤武夫区長の家の玄関を封鎖しました。
区長宅や公民館にあるものを使って玄関を封鎖していました。
最後に玄関先に石灰で「お正月」と書いて区長の家を後にしました。
コロナ禍では深夜に田畑公民館で行われていましたが、今年は4年ぶりに区長の家を封鎖しました。
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伊那弥生ケ丘高校器楽クラブ 全国大会3位
伊那市の伊那弥生ケ高校器楽クラブは、7月29日と30日に大阪府で開かれた全国大会で、3位にあたる全国知事会賞を受賞しました。
8日は、校内で祝賀会が開かれ、下島典子同窓会長に大会で演奏した曲を披露しました。
出場した全国高等学校ギターマンドリン音楽コンクールには、59校が参加し、3位に相当する全国知事会賞を受賞しました。
去年に続き、2年連続の知事会賞受賞となりました。
器楽クラブには、1年生から3年生までの46人が所属しています。
1年生も含む全員で大会に出場しました。
大会では、演奏の力強さと繊細さ、大人数ならではの迫力が評価されたということです。
器楽クラブを指導する、井上雄二さんです。
元教諭で現在69歳の井上さんは、2010年から顧問を務め、定年退職後も、非常勤講師として勤務しながら指導しています。
3年生は、全国大会を最後に引退したため、この日はこのメンバーでの最後の演奏となりました。
下島同窓会長は「素晴らしい結果と、大会のために努力したことを誇りに思ってください」と話しました。
器楽クラブは、今後秋の大会や、来年の定期演奏会に向けて練習を重ねるということです。
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南箕輪村学校給食センターの工期11月30日に延長
8月末に完成を予定していた南箕輪村学校給食センターは、資材不足などにより完成が11月30日に変更されます。
南箕輪村議会臨時会が7日に村役場で開かれ、学校給食センターの工期延長などに関する議案が全会一致で可決されました。
8月31日の完成を予定していた給食センターは、世界情勢に伴う資材不足などの影響で工事に遅れが生じ、工期を11月30日とするものです。
これに伴い、2学期から予定していた供用開始が2024年4月からに変更となります。
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弥生校地 将来活用の検討始まる
伊那北高校と伊那弥生ケ丘高校を再編統合し2028年に伊那新校が開校するのに向け、伊那弥生ケ丘高校同窓会は、弥生の校舎を将来どのように活用してほしいかという要望をまとめるため、会合を開きました。
7月8日は、伊那弥生ケ丘高校で、会議が開かれました。
始めに、伊那市都市整備課の辰ノ口 祐三係長から、新校設置に向けた市のビジョンについて話を聞きました。
伊那新校は、伊那北高校を校地とし長野県が整備を進めます。
再編統合後の弥生ケ丘高校の校地を将来的にどのように活用していきたいか、早い段階で市から県に要望していく必要があるとしています。
辰ノ口係長は、「産学官、市民が一緒になって新しいまちづくりを考えていきたい」と話しました。
同窓会の役員からは、「同窓生の心のよりどころなので、樹木や植栽は残してほしい」「焚火やどろんこ遊びなど、子どもや高齢者が集まれる体験パークを整備してほしい」「通信制の学校や不登校の子どもの学びなおしなど学べる場としての機能を残してほしい」といった意見が出ていました。
弥生ケ丘高校同窓会では、閉校後の活用について具体的な要望をまとめていきたいとしています。
伊那新校は、2028年、5年後の開校を目指しています。
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夏休みおいで塾 子どもに昼食を無償提供
伊那市の西春近公民館で夏休みおいで塾が開かれています。
27日はキッチンカーが出向き、参加している子どもたちに昼食が無償で提供されました。
これは伊那市子どもの未来応援事業の一環で行われたもので、夏休みおいで塾に参加する子ども、およそ65人に昼食が提供されました。
調理は伊那市荒井の和しんが担当しました。
これまではカレーの提供を行っていましたが、今回は普段とは違うものを食べてもらおうとチキンソースカツ丼にしたということです。
事業に協力している長野県経営者協会上伊那支部の伊那食品工業株式会社の社員が配膳を手伝いました。
夏休み中のキッチンカーでの昼食の提供は、おいで塾のほかに市内の学童クラブでも行われます。
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伊那公民館おいで塾 中尾歌舞伎学ぶ
子どもたちは夏休みです。伊那市の伊那公民館の夏休みおいで塾が26日に開かれ、小学生が中尾歌舞伎の歴史について学びました。
この日は、伊那公民館のおいで塾に通っている児童24人が長谷の中尾座を訪れました。
講師を務めたのは中尾歌舞伎保存会の中村徳彦代表です。
中村さんは中尾歌舞伎の歴史などを説明しました。
中尾歌舞伎は、江戸時代の1767年頃に旅芸人が来て演じたのが始まりとされています。
また児童たちは、歌舞伎の見得を体験していました。
眼を開くことがコツだということです。
他に、奈落も見学していました。
普段は大人6人で行う、回り舞台を頑張って動かそうとしていました。
伊那公民館のおいで塾で、中尾座に来るのは初めてだということです。
伊那公民館のおいで塾には120人の児童が参加していて、来月1日までに5回に分けて中尾歌舞伎について学ぶということです。