-
町発足50周年記念、子ども議会
近い将来、町を担う小・中学生と、現在の担い手である大人が一緒になってこれからの町づくりを考える飯島町発足50周年記念事業、「子ども議会(横山今日子議長)」が12日、議場であった。町内3小中学校の代表児童、生徒ら18人が議員になり、理事者や町幹部に質問をした。
質問は環境問題や防災対策、産業振興、財政など町政の広範な課題をはじめ、小・中学生ならではの視点に立った福祉問題を取上げ、率直に質した。答弁に立った高坂町長は、子どもたちに理解できるようにと、言葉を選びながら、丁寧に答弁した。
このうち、自然保護・環境問題は関心が高く、山田菖平君(飯中2年)、大嶋一輝君(七小6年)、堀越咲良さん(飯小5年)、高橋知世さん(飯小5年)がそれぞれの切り口でごみの減量化や、自然を守る方策について質問。高坂町長は「分別収集の徹底や、ごみゼロの日の実施」など具体的に答えた。
また、松村源貴君(飯中2年)は7月の豪雨災害を挙げ「大災害を想定し、どのくらいの備蓄物資があるのか」と質問。高坂町長は米や毛布など品目毎の備蓄数を示し「人口の5%、500人分の備蓄がある」とした。
来春、中学生となる伊藤友梨亜さん(七小6年)は「中学の制服をかわいいデザインにして」と女子ならではの切実な訴えには「そういう意見が多くあれば、検討委員会をつくり検討したい」と優しく答えた。「50周年記念にタイムカプセルの埋設」を提案した久根美奈子さん(七小5年)に対する答弁は「学校で検討してほしい。場所の提供は可能」と前向き答弁をした。
16議員の質問終了後、副議長の松田慧さん(飯小6年)が「笑顔でふれあいがいっぱいのあたたかい町をつくる要望書」を提案、全会一致で採択、閉会した。
この日の子ども議会で出された意見、要望は可能な限り行政運営に生かされる。 -
駒展
駒ケ根市在住の県展出陳作家の力作を集めた「第5回駒展」が26日まで、市博物館で開かれている=写真。
駒ケ根総合文化センター開館20周年記念の同展には、国展で活躍の柴田久慶さんの力強い「MAN」。日展審査員の木下五郎さんの鍛金作品「空寂」。大自然の大切さをアピールする、小木曽章八さんの「汚染、生きる者達」。加納恒徳さんの「鷲ケ峰」、北村昌道さんの染色作品「かたくり」など、洋画、工芸、水墨画、陶芸、漆芸作品約20点を並べた。
いずれも、県展や中央の展覧会、個展で活躍している作家が、渾身の思いを込めた作品だけに、見る人に深い感動を与えている。
また、会場では駒展実行委員である作家の小品作品の展示、入札による販売も行なわれている。収入は全額、市文化財団基金に寄付される。 -
伊那西高校社会クラブが人文・社会科学コンクールで佳作に入選
米づくりを続けてきた一人の男性にスポットを向けたレポート『聞き書き「米づくり名人」おじいちゃんの農業50年』を制作した伊那西高校社会クラブがこのほど、県高校文化連盟が主催する第7回人文・社会科学コンクールで佳作に選ばれた。初出展での嬉しい知らせにメンバーは「入ると思っていなかった」と話しながら、笑顔を見せた。
部長の伊藤千紘さん(18)、伊東春佳さん(17)、田畑香奈絵さん(18)の3年生3人で制作したレポートは、メンバーの一人、伊東さんの祖父・伊東陽一郎さん(74)の米作りにスポットを当てたもの。伊那市新山で長年米作りをしてきた陽一郎さんの話をテープ起こしする中で、この地に根付いてきた農業の歴史や、現在の取り組みまで踏み込んだ。
伊藤さんは「農業に励んできた一人の男性の話を通して、日本の農業政策まで見えた」と話す。
もともとコンクールに出品する予定ではなかったこともあり、出品を決めてから急きょ準備をしてきたが、豪雨災害の影響で学校閉鎖になるなど、なかなか思うように準備が進まなかったが、夏休みを返上してなんとか完成させた。
現在は3年生しかいない同クラブだが「今年中途半端になった部分を来年はもっと時間をかけて調べてほしい」と来年度への思いを語っていた。 -
東春近小4年生が2分の1成人式
伊那市の東春近小学校4年生82人の10歳の節目を祝う「2分の1成人式」が11日、同校体育館であった。
家庭や学校、地域でどのように期待されているかを考え、将来の希望に向かって大きく羽ばたいてほしいと地元の地区協議会、こども育成会が企画した。6年目。
ステージ上に立った児童たちは、いつも見守っている家族や地域住民に感謝し「素直になれないときもあるけれど、言われたことを守り、頑張りたい」と決意を述べた。
また、合唱やソーラン節も元気よく披露。
20歳になって開封するタイムカプセルには、児童一人ひとりが柔道大会の優勝メダルやぬいぐるみ、漫画など記念の品、10年後の自分に向けたメッセージを入れ、かぎをかけた。
三沢こころさん(10)は「何を入れるか迷ったけど、入学式の写真とかを入れた。10年後、保育士さんになっていますかと書いた」と話した。
タイムカプセルは春近郷ふれ愛館に保管する。
地区協議会の伊藤一美会長は「たくましく成長するには、好き嫌いなく食べ、丈夫な体を作ること。自分でものごとを判断し、将来に夢を持って、21世紀を歩んでほしい」と願った。
地元のシンガー湯沢加代子さん(20)の「どりぃむ・かむ・とぅるぅ(夢はかなう)」と題した歌を交えた講演もあった。 -
第38回日展初入選 松田靖宏さん(47) 伊那市狐島
陶芸の魅力は「土」。子どものころに土で遊んだ記憶、手に残る感触…。無心になって創作する楽しさがある。
第38回日展の第4科工芸美術(陶磁)で、3度目の出品にして初入選を果たした。
入選作は「遙(はるか)」。「夕方の空を見ることが多く、金色に輝いて見えるときがある」と、時間の流れから生まれる自然の美しさを表現した。高さ26センチ、幅98センチ、奥行き11センチ。板作りの方法で、平らに伸ばした土から型を取り、厚さ1センチにした土を張り合わせ、2つの半円の曲線部分を重ねた。ゆう薬は、オリジナルの水色系。上部の半円の側面には、雲をイメージした白色と金色が入る。
日展には、その年にできるいい作品を出品する。入選は目標としていただけに「まさかと思った。身に余る光栄」と喜ぶ。「創作活動の励みになると同時に、これからどうなるのかというプレッシャーが大きい。今年以上に、よりよい作品を仕上げることが目標」と気持ちも新た。
陶芸を始めたのは、35歳のとき。伊那社会保険健康センターの陶芸教室の募集チラシを見つけ、早速、申し込んだ。5年ほど通い、高遠焼の唐木米之助さんから指導を受けた。
その後、唐木さんの紹介で上伊那工芸会に入会。日展会員の彫鍛金家・木下五郎さん=駒ケ根市=に師事。会員は染めもの、木工などさまざまな分野の作家で、切磋琢磨(せっさたくま)する。使う素材は異なるものの、日本のものづくりの原点は同じ。刺激を受け、イメージがわくこともある。
「日展に自分の作品を出品するとは想像もしていなかった」。良い師、同じ志を持つ仲間に出会い、家族の協力があったからこそ、今回の結果につながったと感謝する。
自営業のかたわら、自宅の敷地に設けたかまで創作活動を続ける。生活雑器はほとんど作ることができず、伊那展、県展、現代工芸展、日展と締め切りに追われる。
「作る度に納得はできません。出しては嫌になり…。思いをいかに形にするかが大事」と自分らしい表現を追求する。
伊那美術協会、信州美術協会などに所属。
(湯沢康江) -
上伊那創造ものづくりフェア
第3回上伊那創造ものづくりフェアは11、、12日、伊那市駅前ビルいなっせ2階ギャラリーで開いている=写真。上伊那の小中学校の児童、生徒が技術家庭科の授業などで製作したエプロンや木製の椅子など約120点を展示している。「上伊那家庭科、技術・家庭科教育研究会」の主催。
地域の人たちに学校の授業成果を披露する場となっていて、本年は小中学校全52校の内40校から出品。作品一つひとつには、製作者の説明や感想が添えられ、工夫や失敗した点などのコメントが書かれている。
同会事務局の千種周嗣教諭(中川中学校)は「一人ひとりの個性を生かした力作ぞろい。一つひとつ手に取ってできばえを見てほしい」と来場を呼び掛けている。
入場無料。12日は午前10時縲恁゚後3時。 -
【記者室】中学校の運動部が社会体育へ
中学校の運動部が社会体育に移行する方向性について駒ケ根市で議論になっている。発端は赤穂中が剣道部の実質的な活動を社会体育に任せたいとする方針を昨年提案したこと。これに対し保護者らは「外部への丸投げだ」などと猛反発した▼一方で学校側の事情も分かる。顧問を務める教職員は毎日の練習のほか、休日の試合などにも帯同しなければならず、負担は相当に大きい。また競技経験の浅い(ない)教職員が生徒の指導、監督に行き詰まることも想像できる▼社会体育への移行は県教育委員会の方針でもあるが、関係者は広く保護者らの意向に耳を傾けて最善の方法を模索する謙虚な姿勢が必要だろう。今後議論がどう推移し、どこに落ち着くのか注目される。(白鳥文男)
-
今井由緒子作品展
駒ケ根市東伊那在住の造形作家今井由緒子さんの絵画作品展が同市の東伊那郵便局(小林敏明局長)ロビーで24日まで開かれている。「森」「雨」「夜明け」などをテーマに和紙とケント紙にアクリル絵の具や鉛筆、カラーペンなどで心象風景を描いた絵画7点を展示している。
駒ケ根市にアトリエを構え、移り住んで6年になるという今井さんは「素晴らしい伊那谷の風景に触発されたからこそ、これらの作品が生まれた。ここで育った人たちには見慣れた風景が私の目には新鮮に映る。身近な自然の素晴らしさを見直すきっかけになってくれればうれしい」と話している=写真。
今井さんは東京芸術大彫刻科卒。各地で展覧会を開催するなど首都圏を中心に活躍中。96年には駒ケ根高原にモニュメントを制作、設置している。 -
桃沢さんの梨園で、梨の学習
飯島町飯島小学校4年1組(湯沢滋教諭、33人)は9日、本郷の桃沢匡行さんの果樹園で、梨づくりの話を聞いた。
同学級は総合的学習の一環として、町内の片桐文雄さん宅から、二十世紀梨の一枝を借り、花摘みから摘果、袋掛け、収穫販売まで、一連の梨づくりを体験し、学習のまとめとして、梨づくり名人、桃沢さんから話を聞いた。
子どもたちは桃沢家が普及させた盃状式仕立て方の特徴について質問、桃沢さんは「木の自然の性質を生かし、無駄な枝が出ないように工夫した。収量も多くなった」と答えた。
また、「伊那谷でなぜ、二十世紀梨が栽培されるようになったか」については「かつて、伊那谷は養蚕が盛んだったが、昭和の初めに繭価格が暴落し、それに代わるものとして、果樹栽培が始まった。夏、乾燥し、土地が肥え、黒斑病などが病虫害の発生が少なく、梨栽培に適しているから」とした。
このほか、花粉つけはどうするのか、ほかにどんな果樹を栽培しているのか、天皇陛下が視察に来た時の様子などを聞いた。 -
中川西小、マラソン大会
)
中川村の中川西小学校は10日、紅葉真っ盛りの学校周辺道路で、全校マラソン大会を行った。
低学年は学校周辺の1・2キロ、中学年は学校から田んぼまで1・8キロ、高学年は牧ケ原周辺まで2・6キロと、それぞれ、体力と脚力に合ったコースで、互いに励ましあいながら、完走を目指した。
コース沿いには多数の保護者や、近くの片桐保育園の園児も駆けつけ、懸命に走る児童らに、最後まで走りぬくように、声援を送っていた。 -
伊那西高校文芸クラブの2人が県文芸コンクールで最優秀賞を受賞
伊那西高校文芸クラブの6人が、第7回長野県文芸コンクール(県高校文化連盟主催)で入賞した。部長の蔡・スさん(17)=中川村=は詩部門で、2年生の下平恵さん(17)=駒ヶ根市=は短歌部門で最優秀賞を受賞。「別の作品の方が思い入れが強かったからびっくりした」「普段は俳句の方が多いから意外だった」と、それぞれに思い語った。
例年さまざまなコンクールで多くの入賞者を輩出する同クラブ。今回も応募者の約3分の1が入賞し、蔡さんは6部門すべてで入賞した。
蔡さんの詩『貴方が貴方である為に』は、身の回りにあるものの定義を考えながら「自分とは何か」を模索した作品。下平さんの短歌『昼下がり気まぐれな雨をにらみつつ父の洗いし苗代運ぶ』は、田植えをしている最中に降り出した雨へのいらだちを詠った。
顧問の伊藤あけみ教諭は「出品した作品はどれも一定のレベルに達している。最優秀の二人の作品も、面白い感覚が生きていたり、日常の光景が見える」と語っていた。
入賞者は次のみなさん。
◇詩部門(応募数33編)▼最優秀賞=蔡・ス(3年)▼優秀賞=春日千香子(2年)◇短歌部門(応募総数263首)▼最優秀賞=下平恵(2年)▼優秀賞=春日幸穂(1年)▼佳作=蔡・ス(3年)◇俳句部門(応募数252句)▼優秀賞=唐木まなか(3年)鈴木彩乃(3年)▼佳作=蔡・ス(3年)下平恵(2年)◇散文部門(応募数34編)▼佳作=蔡・ス(3年) -
必履修教科・科目の対応
県教育委員会定例会が10日、県庁であり、必履修教科・科目で未履修があった県内の県立高校における実態と、具体的対応方法などが示された。
それによると、上伊那で未履修問題が発生している3校は、ともに03年から必履修科目を履修しなくても卒業できる制度を導入。本年度の卒業生においては、伊那北で世界史149人、現代社会125人、伊那弥生ヶ丘、赤穂の世界史でそれぞれ162人、73人の未履修があった。
伊那北では、平常の時間割を振り替えて授業の中で実施したり、平日の時間割を増加して実施。土日や長期休業の中で集中的に行うなどの方法を組み合わせながら、11日縲・月20日にそれぞれの補充を行うため、当初3月2日に行うはずだった卒業式を、3月21日に延期する。すでに補充が始まっている伊那弥生ヶ丘は、平日の時間割を増加したり、土日での集中授業を行うなどして対応。補充期間は3月20日までに完了する。同じく補充を開始した赤穂は、平日の時間割への振り替えと授業の増加、土日の集中授業で対応し、1月26日までに完了する。 -
07年度県立高校生徒募集定員決定
県教育委員会定例会が10日、県庁であり、県立高校の07年度生徒募集定員を決定した。原則として旧通学区ごとで中学校卒業見込者数の増減に見合う調整。対前年度比で78人の減少が見込まれる上伊那では、伊那弥生ヶ丘高校の普通科1学級減となった。
募集定員策定に当たっては、全学科で1学級の生徒数は40人とし、第1回入学志願者予定数調査の結果、旧通学区ごとの流出入、本年度の空き定員、学校収容能力などを考慮した。
県全体としての卒業見込み者数は前年度比で149人少ない2万1818人。うち推定進学者数は2万662人となっている。学科別に見ると、募集定員減少数が最も多いのが普通科で前年度比400人の減。次いで工業科の160人減、商業科の80人減となっているが、総合学科は560人増となっている。
生徒募集定員における普通科、職業科、総合学科比率は、14対5対1となる。 -
飯島写楽会が「発足20周年記念写真展」
飯島町の写真愛好グループ「飯島写楽会(矢亀政美会長、10人)」は七久保の道の駅、花の里いいじまで「発足20周年記念写真展」を19日まで開いている=写真。
各地の桜や紅葉、ユリの花咲く富士見高原、秋の千人塚公園、本郷のそばの花など風景や動植物、自然、生活、祭りなどを写したA1から4つ切まで60点を展示した。
矢亀会長は「10人10色の個性的な写真を見て欲しい」と来場を呼び掛けている。
同会は隔月で例会を開き、作品を持ち寄り互いに批評し合ったり、年1回、県内外で撮影会も行なっている。現在、新規会員を募集している。
詳細は矢亀さん(TEL86・4808) -
子育て学級、焼きイモ満喫
宮田村公民館の子育て学級は9日、新田区のふれあい広場に出かけ、焼きイモを楽しんだ。
雲一つない快晴。紅葉鮮やかな山々を眼前に、参加した約20組の親子が焼きたてのサツマイモをほおばった。
「おいしい」と、子どもたちの笑顔もホックホク。みんなで賑やかに外で食べる秋の味覚は、また格別な様子だった。 -
駒ケ根市中学部活動あり方検討会
駒ケ根市教育委員会は8日夜、中学校運動部部活動あり方検討会の第2回会議を市保健センターで開いた。市内の赤穂、東の両校教諭らと保護者のほか、社会体育関係者など約30人が出席し、前回に続いて部活動の現状と課題などについて話し合った=写真。市体育協会やスポーツ少年団の代表らは、学校から要請があれば生徒の指導、監督などの面で協力していきたいとする考えを示した。今後の方針についてさらに検討会を開いて協議していく。
運動部が25ある赤穂は教職員の立場からの問題点について、部の数が多すぎて正副顧問の配置が困難▽指導者として要求される専門性に応えられない▽社会体育との連携が困難▽大会が多く休日も取れない竏窒ネどを挙げ、生徒と保護者の立場からは、部活と社会体育双方に所属しているため身体的負担が大きい▽試合参加時の経済負担が大きい竏窒ネどを挙げた。一方、運動部が4のみの東は、生徒が希望する部がないが教職員数が少なく、部を増やすのは不可能竏窒ネどの問題点を挙げた。 -
小、中学校の枠を越え「心の育ち考える日」
村の子どもたちの今を参観宮田村の宮田小、中学校の教職員、教育関係者が子どもたちの学校生活を参観し、現状を理解して話し合う「心の育ちを考える日」は9日、同小で開いた。小中学校の枠を越えて、村の子どもたちを一貫して見守っていく取り組み。参観後は授業に取り組む児童の様子などを感想として話し合い、今後に向けて活かしていく点など意見交換した。
1985(昭和60)年から年に1回実施。小、中学校を交互に参観し、児童、生徒の育ちについて深く理解する機会としている。
この日は、宮田中の教職員、教育委員が宮田小各学級の授業を自由に参観。
将来宮田中に通う子どもたちが、どのように学び、考え、取り組んでいるか、つぶさに見て回った。
参観後は小、中教職員、教育委員が入り混じって分散会。参観した感想などをもとに、子どもの現状について熱く語り合った。
宮田中の新津吉明校長は「中学とは違った学習指導、学習環境を知ることも我々にとって大変勉強になる。今後も一緒になって村の子どもたちの育ちを見守っていきたい」と話した。 -
19年度生徒募集に向けた県立高校の魅力ある高校づくり
県教育委員会は9日、07年度の生徒募集に向けて県内の県立高校が取り組んでいる魅力づくりの概要を発表した。
上伊那では辰野高校が、普通科を総合選択性からコース制に移行する計画。現在は、人文国際系、社会科学系、医療看護系、福祉生活系など、7つの選択科目系統から、生徒たちがそれぞれの進路に合わせて必要な科目を選択するようになっているが、それら7系統を文系進学コース、理系進学コース、福祉保健系進学コースの3コースに統合し、より進学に特化した教育内容の充実を図る。
商業科は、従来通りコース制とするが、それぞれのコース名を変更するとともに、コミュニケーション能力、就職人意識、基礎学力などに関する内容も充実させ、就職、進学に対応できる能力の養成も図る。 -
収穫祭・新米でもちをつく
総合的学習の一環として米づくりをした中川村の中川西小学校5年生(高橋初夫教諭、30人)は4日、新米でもちをついて収穫を祝った。
親子約80人が参加。小春日和の校庭にシートを敷き、保育園から借りてきたうす2基を並べ、もち米24キロを蒸し、代わる代わるきねを振るってつきあげ、きなこやあんこもちに調理した。
もちがつきあがる頃には、保護者が準備した豚汁も煮え、「ご一緒に、いただきます」。子どもたちは、1年間の作業を振り返りながら、自分たちが育てた新米の味をかみ締めた。
5年生は7アールの田に5月モチヒカリを手で植え付け、10月に手で刈取り、はざ干しし、360キロを収穫した。
高橋教諭は「子どもはかかしを作るなど、稲づくりを頑張った結果、豊作になった」と話していた。 -
信越特定郵便局長協会が箕輪町社協に車いす4台寄贈
信越特定郵便局長協会は6日、地域貢献事業の一環で箕輪町社会福祉協議会に車いす4台を寄贈した。
同協会は、信越地区で01年から毎年、車いすを寄贈している。南信北地区(上伊那、諏訪、岡谷)は毎年4台の寄贈で、箕輪町には今回初めて贈られた。寄贈台数は今回を含め南信北地区で24台、県内は138台になる。
同協会監事の白鳥元博木下郵便局長と、市川洌東箕輪郵便局長が町役場を訪れ、平沢豊満町社協会長に届けた。平沢会長は、「体の不自由な人に有効に使わせてもらう」と感謝した。
車いすはアルミ製で折りたたみ式。町社協では、車いす貸出サービで現在20台ほど利用されているが需要が高く、今回寄贈された4台も貸出用として活用するという。 -
食と健康を考える集いパート21
中川村文化センターで8日、「食と健康を考えるつどいパート21」があり、上伊那各地から約300人が参加、寸劇と講演で「食べる」ことを通じての子どものころからの健康づくりの大切さを学んだ。伊那保健所や食生活改善推進協議会、村などの主催。
村食改会長の下平敬子さんによる活動報告に続き「働かずか過激団」による寸劇「ショックな,食,」。食改の役員が結成した劇団に、曽我村長や役場職員が友情出演した。
ストリーは中川村中川小学校の授業参観、1時間目は曽我逸郎先生(村長)の国語の時間、子どもたちが将来の夢をテーマにした作文を披露。裏乃君は「お父さんのように朝、昼、晩とお酒が飲める生活をしたい」。コンビニ大好きお母さんを持つ細田さんは「うちには庖丁もまな板もない。コンビニのある町にお嫁に行きたい」と発表し、会場の笑いを誘った。
2時間目は会場も全員参加の特別授業、特別講師の「千人塚とっくん」が竹刀片手に「数字が隠れた野菜や食べ物」をテーマに「信州野菜王国緊急集会」を展開、「バランスの良い食事で健康づくり」を訴えた。
参加者はショックな生活実態や食生活にあ然としたり、ドキッとしながら、正しい食生活とは、幸せな暮らしとは何かを考えた。
最後に伊那保健所の渡辺庸子所長が「子どものの頃からの健康づくりについて」と題して講演した。
また、会場ではJA上伊那や調理師会、栄養士会など後援団体による凍豆腐を使ったおすすめ料理の展示、試食コーナーがあった。 -
パッチワーク・キルト展
駒ケ根市の駒ケ根高原大沼湖畔の「森のギャラリーKomorebi」(こもれび)で駒ケ根市下平の杉浦嘉身さんのパッチワーク・キルト教室「パッチワーク・キャット」の作品展が13日まで開かれている。教室の生徒7人と杉浦さんが手間と根気をかけて一針ずつ丁寧に縫った見事なタペストリー(壁掛け)やバッグなどの作品約60点が展示されている=写真。クリスマスを前に、サンタクロースなどをあしらった作品も多数展示している。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(13日は午後3時)。問い合わせは喫茶エーデルワイス(TEL83・3900)へ。
教室では生徒を随時募集している。問い合わせは杉浦さん(TEL81・7313)へ。 -
上伊那女教員会が60周年を記念に閉会
上伊那の小中学校に勤める女性教諭でつくる上伊那女教員会(会員約360人、佐々木由利会長)は7日、60周年と閉会を記念する式典を伊那市の生涯学習センターで開いた。
上伊那教育会の内部組織である女教員会は、女性教員がまだ珍しかった1947年、女性教員同士で教育研究を行いながら自己研鑽に努めることを目的として発足した。しかし、時代の変化とともに女性教員が増加。女性だけでまとまって何かをする必要性も薄くなったため、60年の節目に解散を決めた。
佐々木会長は「女教員会について学ぶ中で、先輩方の熱意を感じた。本年度を持って女教員会は解散するが、諸先輩方の意志を引き継ぎ、自己を高める努力をしていかなければならない」とあいさつ=写真。
その後、同会の先輩教員による過去の思い出話や、加茂小学校長や県女性課長などを勤めた花岡幸子さんによる記念講演があり、新しい一歩に向けた、志を新たにした。 -
伊那小PTA講演会
伊那市立伊那小学校のPTA講演会が7日、同校体育館であった。NPO子どもとメディア代表理事の清川輝基さんが、「子どもが危ない!縲怐gメディア漬け”が子どもを蝕む縲怐vと題し、電子映像メディア漬けになっている子どもたちの危険性について話した。
清川さんは、「テレビやビデオ、ゲーム、携帯電話、コンピューターなどの電子映像メディアを子どもに触れさせる安全性をだれも証明していないのに、日本では0歳から長時間、接触している。世界で一番、子どもに人体実験をしている」とし、「子どもが親や家族を平気で殺すなど、もう結果が出始めている。自分の欲望、感情をコントロールできない脳に育ちつつある」と危険性を語った。
「日本の30年先は暗い。理由のほとんどは長時間の電子映像メディア接触」と話し、脳の神経細胞が形成される2、3歳までの授乳期に親が電子映像メディアを使うこと、子どもに見せることは人体実験と同じであること、ビデオを見せ続けると目がうつろになり自分の言葉を発することができないなどの障害が起こること、小学校に入学する段階ですでに障害があり特別支援の必要な児童が増えていることも挙げた。 -
七久保地区文化祭
飯島町の七久保公民館は5日、七久保地区文化祭を七久保林業センターで開いた。区内の保育園児、小・中学生や各種文化団体などによる書道、絵画、アレンジフラワー、生け花、盆栽、俳句などの作品が会場いっぱいに展示され、訪れた区民らの目を楽しませた=写真。会場前の広場では焼肉の食べ放題や商品交換会、宝投げなどが催されたほか、豚汁が無料で振る舞われ、多くの来場者で終日にぎわった。
-
図書館まつり、小学生が職場体験も
宮田村図書館は4、5日に図書館まつりを開いた。企画展や除籍本の無料頒布、絵本の中の料理をつくってみる講習会など多彩な内容で実施。小学生の図書館職員体験もあり、カウンター業務などで汗を流した。
職員体験は希望した14人が、数名ごと半日交替で勤務。貸出し、返却など、次々と訪れる来館者の対応に追われた。
システムトラブルのハプニングもあったが、子どもたちは笑顔で接客。忙しい図書館業務の一端にふれた。 -
紙芝居上演会
小・中学生が制作した紙芝居を上演する会が「言い伝え・見伝え・聞き伝え」をテーマに5日、駒ケ根市の駒ケ根高原美術館で開かれた=写真。披露された紙芝居は同館が7、8月に開いたワークショップで小、中学生らが『めだかの学校』『とんぼのめがね』『げんこつ山のたぬきさん』などの童謡や井上井月の俳句、『人食い山姥』『善知鳥峠』『鼻』などの物語の情景をイメージしてクレヨンや絵の具などで描いた作品の数々。
童謡作品は駒ケ根市の女性コーラスグループ「ともがき」の合唱をバックに上演され、訪れた約100人の来場者を詩情の世界に誘った。文学作品は同館友の会の小木曽恵美さん、同館学芸員の杉本慈子さんが情感豊かに朗読して、聴き入る観衆を魅了した。
紙芝居制作は昨年に続き2回目。同館は昨年と今年の作品を幼稚園・保育園小・中学校のほか、文化サークルなどに無料で貸し出している。朗読の音声が入ったCD付き。問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
県教育委員会が各校の未履修補充計画の概要を発表
県教育委員会は7日、必履修教科や科目で未履修があった県立高校における補充計画の概要を発表した。
世界史の未履修がある伊那市の伊那弥生ヶ丘高校は、世界史Aを最大50コマ(1コマは50分)を目途として補充する予定。同じく世界史を履修していない生徒がいる駒ヶ根市の赤穂高校も、同様の計画を立てている。実施期間は、伊那弥生ヶ丘が今月8日縲恬・N2月17日、赤穂が今月8日縲恬・N1月26日を予定している。
現代社会と世界史で未履修があった伊那北高校は、双方を履修していない生徒については最大70コマ、どちらか一つが未履修である生徒については最大50コマを目途に、補充計画を策定。実施期間は現在も調整している。
県内各校の補充形態は▽平日の時間割を振り替えて授業の中で実施する▽平日の時間割に授業を増加して実施する竏窒ニする学校が多く、土日や長期休業を利用するとする高校は、少数にとどまった。 -
風景の大切さ模型から学ぶ
日本造園学会中部支部大会の公開講演会が4日、南箕輪村の信州大学農学部であった。景観模型工房(大阪府)の盛口正昭さん(56)が講師を務め、「万里の長城」など世界の風景模型約60点を展示し、自然や人間の営みを映した地球の風景の大切さを伝えた。
模型作りは、10年ほど続く、国際協力機構(JICA)などの博物館学研修の成果の一つ。世界各国から来日した研修員が同工房のスタッフの指導で「自国の大切な風景」を模型で表現した。これらは2月までの5カ月間、大阪府で展示し、日本展示学会の学術賞を受賞している。
講演では、研修員らがその風景を選んだ理由や思い出などを説明し、参加者約30人と展示を見学。バリ島のタナロット寺院、米国の大樹世界一のセコイアの森など、300分の1のスケールで再現した精巧な模型を目の前に、目を見張り、写真撮影する人もいた。
盛口さんは「自分にとって好きな風景とは何か、それらが他人にはどのように映るのかを模型を通じて感じてほしい。風景の大切さに目を向けて」と話した。 -
宮田村文化祭芸能発表会
第33回宮田村文化祭の芸能発表会が5日、宮田村民会館大ホールで開かれた。村内の団体など約50組が代わる代わるステージに登場し、太鼓やハーモニカ、大正琴、ピアノの演奏、カラオケ、合唱のほか、日本舞踊、ダンス、エアロビクス、太極拳、空手の演武など、それぞれ得意の芸を多彩に披露した=写真。
連れ立って会場を訪れた人たちは「大したもんだ」「上手だね」などと話しながら客席から盛んな拍手を送っていた。