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手作りゲームで仲良し・交流深まる
伊那市の伊那北小学校(笠原富重校長、453人)で18日、冬のお楽しみ集会があった。児童会代表委員会の児童たちが考えたゲームを全校で楽しみ、学年間の交流の和を広げた。
全校児童が仲良くなるための、年2回の恒例行事。本年度からは、一学年から各2人ほどでグループを作り、校舎内を清掃する「縦割り清掃班」ごとで交流を深めた。
児童会代表委員会がつくったゲームは3つ。「爆弾ゲーム」は、グループで丸い円を描き、音楽が鳴っている間は右隣りにハンカチを回し、音楽が鳴り止んだときにハンカチを持っていた人が全員と握手した。
いつ音楽が鳴り止むのか、児童たちは緊張しながらゲームを満喫。負けてしまうと、恥ずかしそうに片手を差し出し、皆から握手を求めていた。
5年生の登内敏八君は「皆でいっぱいお話もできたので、もっと楽しく掃除ができそう」と、グループごとの交流が図れた様子だった。 -
仏のプロサッカーコーチに学ぶ
伊那市の東部中学校で20日、仏のプロサッカークラブチーム「FCボルドー」の育成カテゴリー総括コーチのグレセー・ジャン・ジャク氏の講演会があった。1年生約280人が体育館に集合。生徒たちは、普段は聞けない、フランスのサッカー選手の育成についての話に耳を傾けた。
ジャク氏は21、22日、松本市で開かれる、県サッカー協会の指導者研修会の講師として、17日に来日。日本の中学生と交流がしたい竏窒ニの同氏の意向で、21日までの間、県内の5中学校などで講演会やサッカー教室を開いている。
ジャク氏は、技術、戦術、フィジカル、メンタルがプロ選手に必要な資質と訴え、その中でもメンタルは極めて重要で「同じ素質の選手でも、精神面で差がついてしまう」と強調した。
クラブの育成センターには14縲・8歳の若者が集まり生活。すべての人がプロで成功するとは限らないので、学業も重視して育成しているという。
ジャク氏のコーディネーター・通役で、2年間のブラジルプロリーグ経験のある、前田和明氏の講演もあった。 -
命、性ロマンチックに伝えて
食と暮らしを考え、豊かな地域づくりを目指す長谷村のNPO法人「南アルプス食と暮らしの研究舎」(岡部竜吾理事長)は19日夜、学校教職員や保護者らを対象とした性教育講演会を伊那市生涯学習センターで開いた。
講師はバースコーディネーターの大葉ナナコさん(40)=東京都渋谷区。上伊那内外から集まった保健教諭や保護者、助産士ら約40人に、「いのちはどこからきたの?竏忠ニ庭から始まる性教育」と題して子どもに対する自身の性教育方針を伝えた。
大葉さんは、出産は痛くて苦しいと思っている子どもが多いとし、「生命の素晴らしさを伝える」大人の減少を指摘。
大学教授や産婦人科医の持論を踏まえ、「一番最初に命や性について聞かれたら、正しく、ロマンティックに伝えることが大切。子どもの心が動くように親子の出会いの物語をつくり、自尊感情を持たせるところから始めるといい」とアドバイス。また「大人が協力し合い、ネットワークを作って、より良い社会を築いていってほしい」と呼びかけた。
大葉さんは、「いのちはどこからきたの?竏・歳までに伝える『誕生』のしくみ」「えらぶお産」などの著書がある。全国各地の小中学校や高校などに出向き、成長に合わせて命や性について伝えている。 -
箕輪南小で恒例の百人一首大会
箕輪町の箕輪南小学校(北原文雄校長)で18日、冬恒例の百人一首大会があった。1、2年生は学年ごと1対1で、3、4年生と5、6年生は連学年が混ざった班で臨み、1枚でも多く札を取ろうと熱中した。
1年生のみ40首で参加。正座をし、手はひざの上から札を取るというルールに沿って、児童は向かい合って座り、真剣な眼差しで札を見つめた。
2年生は、1年生のときから生活科と国語の授業で百人一首に取り組み、青、ピンクなど5色の百人一首の札を各自が持っている。1色20首ずつで1年生で60首、2年生で残り40首の札を作った。
学校だけでなく家でも家族と一緒に百人一首をやるなどして1年で60首、2年で20首を追加し計80首を楽しみながら覚えた。3年生で全100首覚えることを目標にしている。
テープから流れる上の句を聞いただけで「はい!」と素早く札を取る児童も多く、静かな中にも大会は熱気を帯び、札の枚数が少なくなるにつれますます白熱。飛び込むように勢いよく手を伸ばして札を取る姿もあった。 -
おやじ塾の新春茶会
宮田村公民館のおやじ塾は18日、新春茶会を開いた。小林敏江さん=南割区=から手ほどきを受け、伝統の礼儀や作法を体験。奥深い茶道の世界を垣間見ながら、新年をともに祝った。
小林さんは茶道の基本を分かりやすく伝授。茶器やお茶の点て方を説明した。
15人ほどのメンバーは、菓子を食べ、さっそく点てたばかりの抹茶を満喫。豊かな香りや味を堪能した。
「お湯の温度はどれくらいがいいの」など、質問もして積極的。小林さんは「家庭でも気軽に楽しんでもらえれば」と話していた。
おやじ塾は結成3年目。中高年男性が生きがいづくりにと集まっているが、今年もどん欲に新たな挑戦をしていく考えだ。 -
赤穂中入学説明会
駒ケ根市の赤穂中学校(諏訪博校長)は17日、来年度入学する児童と保護者らに対する入学説明会を同校で開いた。赤穂、赤穂東、赤穂南の児童約320人が体育館に整列し、先輩の生徒らから中学での生活などについて説明を受けた。
来年度生徒会長の小池綱希君は「入学したらいじめや嫌がらせを絶対にしないように。生徒全員でみんなを待っているから、4月には笑顔で入学してきてください」とあいさつした=写真。
1年生の生徒が代わる代わる児童らの前に立って授業や委員会、部活動、行事などについて紹介し、生徒会係の藤井篤徳教諭が生活全般の心構えなどについて説明した。
児童らは新生活への不安からか誰一人として無駄口もきかず、緊張した表情で一心に説明を聞いていた。
同じ時間、視聴覚室では保護者らが担当教諭らから入学までの準備や心構えのほか、中学での生活などについて説明を受けた。
06年度の同校への入学予定者は319人で県下一。 -
劇映画「村歌舞伎一代」で子役を募集
伊那市出身で飯島町在住の後藤俊夫監督は19日記者会見し、長編劇映画「村歌舞伎一代」に出演する子役約50人の募集を呼びかけた。締め切りは2月28日で、3月下旬にオールキャストを発表する。
映画は、信州の小さな村を舞台に、主人公の木地師半次が地芝居を通して友情をはぐくむ青春時代、シベリア抑留の過酷な戦争体験、親友の死などを経て地芝居を再興、継承していく物語。
役柄は、主人公半次(子ども時代)のほか、クラスメート、芝居見学者などで、対象は小学校4年生縲恍・w校1年生くらい。やる気があって明るく元気のいい子を求めている。演技は後藤監督らが指導するため、経験がなくても可。土・日曜日や夏休みを利用し、上・下伊那を中心に撮影するため、地元から募るが、希望があれば他地域でも受け付ける。
上伊那での面接は3月12日、伊那市生涯学習センターである。
99年、伊那谷を舞台にした映画「こむぎいろの天使竏窒キがれ追い」を手がけた後藤監督は「芸術文化の向上や、ふるさとのよさを再発見する機会として、地元の子どもたちに演技を体験してもらいたい」と話した。
06年中に撮影を終え、07年度中の全国公開を目指す。
応募先は、往復はがきに住所、氏名、電話番号など必要事項を記入して事務局(〒399竏・502大鹿村大河原391竏・ 大鹿村教育委員会「村歌舞伎一代」係・TEL0265・39・2100)に送る。
上伊那の問い合わせは、長谷村教育委員会の穴沢さん(TEL98・2009)へ。 -
有害図書自販機早期撤去に向け、看板を製作
飯島町田切の田切地区青少年安全対策会議(山田治男会長)は17日夜、田切公民館で、第2回会議を開き、有害図書自販機撤去活動について状況報告を受け、今後の取り組みを協議した。同会議は昨年末、区役員や春日平耕地役員、育成会、防犯女性部ら約30人で組織した。
今後の取り組みとして▽有害図書撤去署名活動開始(17日縲・1日)▽有害図書撤去立て看板作成、設置(17縲・8日)▽長野地裁伊那支部へ有害図書等自動販売機撤去土地明け渡し仮処分命令申請(申請10日、第1回審尋23日)▽自販機看視パトロール活動▽防犯パトロールステッカー車貼付活動-などを確認した。
議事終了後、立て看板作り。幅90センチ、高さ180センチの両面看板3基を製作し、「有害自販機早期撤去を」「防犯カメラ作動中」などを赤と黒のペンキで書き込み、翌18日朝、春日平の現地や広域農道沿いに設置した。 -
中川西小のスキーそり教室
中川村の中川西小学校は17日、駒ケ根高原スキー場でスキー・そり教室を開いた。
5、6年生66人はすずらんコースでスキーを、1、2年生40人はそり滑りを楽しんだ。
5、6年生は学年別、習熟度別に班分けし、中ア山ろくスキー学校のインストラクターの指導を受けながら、、板の装着やストックの持ち方など基本を確認した後、それぞれの力量に合った滑りでスキーを楽しんだ。
1、2年生は舟型やスプーン型のそりで、1人乗り、2人乗り、後ろ向き、時にはつながって滑ったりと、歓声を上げながら、そり遊びに熱中した。
この日のゲレンデは積雪1メートル、パウダースノーでコンディションは最高。同校のほか、南箕輪小学校、南箕輪南部小学校もスキー教室とあって、ゲレンデは小学生で貸し切り状態だった。 -
国際教育実績発表会
高校生が海外研修や国際協力などの体験を発表する県国際教育実績発表会が17日、駒ケ根市の文化会館で行われた。県国際教育研究協議会主催。上伊那農業高校をはじめ、県内6校の生徒約30人が参加し、意見発表の部、記録・研究発表の部に分かれてそれぞれの思いや成果を発表した。
上伊那農業緑地工学科2年の武田英太君、古川智君、竹村大志君は林業専攻国際交流研修会でインドネシアを訪問した時の体験について「現地での炭焼きや植林を通じて日本と異なる文化や環境について学んだ。今後の人生に生かしていきたい」などとスライド写真を使って発表した=写真。会場からの「どんなことが大変だったか」との質問に対して「インドネシアはとても暑くて汗が止まらなかった」などと笑顔で答えていた。
審査結果は次の通り。
▽県教育委員会賞=大塚麻美(須坂園芸2年)▽国際協力機構駒ケ根青年海外協力隊訓練所長賞=高橋彩夏(北佐久農業1年)▽JA長野中央会長賞=御子柴すみれ・有賀大地(上伊那農業)▽県高等学校国際教育研究協議会長賞=ウィアンロー・ウォーラワット(北佐久農業2年)▽伊那ライオンズクラブ会長賞=吉田知宏・塩原章太・太田覚・瀧澤まなみ(南安曇農業) -
俳人
南箕輪村
酒井昌好さん南箕輪村大芝高原の大芝荘ロビーで、「身近な花々の写真と俳句縲恊l々の心をいやすひととき縲怐vと題し、自らが撮影した花の写真とその花を詠んだ俳句を展示している。
全国俳句誌「河」「みすゞ」「欅」の各同人。元上伊那俳壇会長でもある。
「俳句は優しいようですが、鑑賞するときに難しく感ずるときがある。初心者もどのような俳句作りがいいのか考えるもの」。そこで始めたのが、花の写真と俳句を一緒に飾る展覧会。一つの句に二つの事柄を詠む手法に似て、一つの作品に俳句と写真という二つのものを並べる。
「俳句と写真は本質は違うようだが、二つを並べると、イメージが多彩にふくらみ、見る人、読む人に深い印象を残す。俳句は花鳥風詠という。展示を参考にし、花と俳句に親しみを持っていただきたい」という。
俳句を始めたのは、今から50年前にさかのぼる。20歳のころ、「みすゞ」の初代主宰、中村六花さんに街角で偶然に出会った。伊那北高校時代に教えを受けた化学の先生でもある中村さんに、「俳句をやってみないか」と誘われ、「みすゞ」に入った。「あの時、先生に会わなければ、俳句はやっていなかったと思う」。
家業を手伝った後、石川島播磨重工業の関連会社に就職し、定年まで勤めた。社内報の編集長を10数年務め、自分の俳句を名前を隠して掲載したこともある。
中央で開く、大手企業の社内報編集長の会議で、社内報を作る意義について意見を交わしたときのこと。たどり着いた答えは「やっぱり“愛”。愛を感じ、愛を育てよう」。“愛”は、俳句の世界にも共通する。「俳句から、人間生活に必要な優しさ、いたわりの心をなるべく感じてもらいたい」と願う。
俳人の中村六花さんと森澄雄さんを尊敬し、俳句を作る。会誌に出す句は毎月25首ほど。そのために50首を作り、発想段階も含めると100首近くになる。歩きながら自然に浮かぶこともあるが、「集中力が大事。役者が芝居を演じるときと同じで意識を高めることが大切。そうすることで感覚が鋭くなる」。作ろう-という気持ちが大きな要素になる。
“世界を見る目”も重視する。在職中は、仕事でパリやロンドンを毎年訪れた。「とにかく世界を見なければ日本は語れない」。“世界を見る目”は、俳句で自然や花を見つめる目にもつながるという。
「森羅万象、あらゆるものが俳句になる」。それゆえに、いろいろなことを知ったうえで、俳句を作らなければいけないと考える。
「俳句は日本の昔からのもので、大切にしないといけない。国際的にも認められ、俳句の根本にある詩の心が理解されて、『はいく』が国際語になっている。世界を見ながら国際的な俳句の広がりを見守り、豊かさを求めていきたい」
伊那市西箕輪羽広の仲仙寺に96年、「みすゞ」の初代、2代、3代の句碑が並ぶ後ろに、句碑が立った。「伊那部宿を考える会」の会員でもあり、集会所に自詠の句が飾られている。 -
宮田中学校で入学説明会
宮田村の宮田中学校で17日、4月入学の新1年生と保護者を対象に入学準備の説明会を開いた。会に先だって、入学前に授業や学校を知っておこうと、児童や保護者が授業参観もした。
児童らは学級担任の引率のもと、学校内や先輩が学ぶ授業の様子を見学、保護者らも我が子が春から通う中学校に理解を深めていた。
約1時間の授業参観の後、児童と保護者は分かれて説明会へ。
児童に向けては、入学までの心構え、中学校の生活全般について話しがあった。
保護者を対象した説明では、同校の特色、学習教科、時間割のほか、生徒会活動、学級活動、部活動、給食、定期テスト、学校行事など詳しく説明した。
このほか、辞典や楽器、体育の運動着など1年次に個人で購入する学用品などにも触れた。 -
正月遊びに夢中
長谷小学校(三沢久夫校長)で18日、正月遊び集会があり、児童たちが羽子板や百人一首などを楽しんだ。
日本の伝統文化の継承を目的とした児童会主催の恒例行事で、96年にかるた遊び集会が始まり、6年前から多種類の遊びを取り入れている。全校児童のアンケートで、こま回し、すごろく、トランプなど10種類ほどの遊びを計画した。
児童たちは希望するものを選び、学年関係なく仲良く遊んだ。こま回しでは、手のひらに乗せる高度な技術を披露する児童もいて、「今は綱渡りができるように頑張ってる」と張り切っていた。
児童会長の松村響君は「自分たちが家族に教わったと同じように、大人になってから子どもたちに教えたい。それが目的の一つだし、下級生にも伝統行事として引き継いでやっていってほしい」と話していた。 -
上伊那岳風会駒ケ根地区初吟会
上伊那岳風会駒ケ根地区の初吟会が15日、赤穂公民館であり、市内18教室の160人が参加、約100プログラムで鍛錬した喉を披露した。
全員で「富士山」を吟じて幕開け。堀内岳茂会長が朗朗ときよめ吟を行った後、独吟や教室単位の合吟で漢詩、漢文の1節、和歌、新体詩などを吟じた。
また、勇壮な剣舞、扇をかざして舞う扇舞などが舞台を新春らしく華やかに彩った。 -
赤穂南小で歯の授業
80歳になっても自分の歯を20本維持しよう竏窒ニ日本歯科医師会などが中心になって呼び掛けるキャンペーン「こども8020推進事業」の対象校として上伊那で唯一指定されている駒ケ根市の赤穂南小学校(白鳥彰政校長)で16日、5年3組の児童を対象にした歯の授業があった。講師は辰野町の歯科医で県歯科医師会地域保健部員の村上順彦さん。村上さんは歯の役割や、よくかむことの大切さをユーモアを交えながら説明し、かむことで脳が活性化される証明として記憶力のテストを行った。児童らに風景や動物などのスライド写真15枚を2セット見せ、この中に違うものが何枚あったかをチェックさせる。1回目のテストの後、2回目は児童らにガムをかませながら、別の写真を使って同じテストをすると、全員が1回目と同じか良い成績を挙げた。児童や見守る教諭らは「不思議」「これからはガムをかみながら勉強しよう」などと感心した様子で話し合っていた=写真。
5年生の残る2クラスも19日に同様の授業を受ける。同小は「歯の日」や「歯ッピータイム」を設けるなどして児童の虫歯予防に力を入れていて、05年には県歯科医師会が選ぶ「良い歯の学校」最優秀校にも選ばれた。 -
学級編制懇談会
駒ケ根市教育委員会は赤穂南小学校(白鳥彰政校長)の06年度の新5年生(現4年生)の学級編制に当たり、現行の3学級を2学級とする方針を固め、16日夜、赤穂南小学校で懇談会を開いて保護者らの理解と協力を求めた。
懇談会には中原稲雄教育長、小林晃一教育次長、小松政文こども課長、白鳥校長が出席し、集まった保護者約70人に対しスライドなどで説明した=写真。説明された案は、06年4月からの新年度に際して現状の3学級を37人ずつの2学級とした上で、担任1人が学級を受け持つ現体制から、2学級に各1人の担任がつき、1人のTT(ティーム・ティーチング)教諭が両学級を指導する3人体制に移行する竏窒ニいうもの。3人体制の利点として▽一学級の人数が多い中学に進学する際の不適応=中1ギャップ=が緩和される▽各教諭の得意分野を生かした授業ができる▽複数の教諭によるきめ細かな指導が可能になる竏窒ネどが挙げられた。同小4年生の児童数は現在74人。
保護者からは「2学級では担任の目が行き届くか不安。今の3学級でせっかくうまくいっているのにわざわざ変える必要があるのか疑問だ」「複数の目で子どもを見てもらえるメリットもあり、2学級でもよいのでは」など、賛否双方の立場から意見が交わされたが、大筋では示された案に合意した。市教委は「基本的な方針は決定済みだが、今後新しい体制を運用していく上で意見や要望などがあれば検討して採り入れていきたい」としている。
市教委は今後の小学校の学級編制の基本的な方針として▽3年生までは30人規模学級▽3年生・5年生への進級時にクラス替えを実施▽高学年は40人学級とし、小人数指導やTTを実施▽6年進級時にはクラス替えをしない竏窒ネどを併せて示した。 -
東小スキー教室
駒ケ根市の赤穂東小学校(熊谷正校長)は16日、そり・スキー教室を駒ケ根高原スキー場で行った。ここ数日緩んだ冷え込みや雨のせいで雪質はもうひとつだったものの、晴天のゲレンデで2年生はそり、5・6年生はスキーをそれぞれ楽しんだ。
5・6年生の児童らはスキーの習熟度別にグループに分かれてそれぞれインストラクターの指導を受けた。初心者グループではまずスキーの付け外しや転び方の練習から。児童らは苦労しながら次第に雪の感触をつかみ、すぐにターンもできるようになるなど、子どもならではの上達ぶりを見せていた。上級者グループではストックを横にして抱えたり、ターンのたびに内側の足を浮かせたり、ストックを持たずに滑るなど、レベルの高い技にも挑戦した=写真。
同小は1年生のそり教室と3・4年生のスキー教室を26日に予定している。 -
水引き工芸に挑戦
宮田村公民館の生涯学習4講座は合同で17日、飯田下伊那地方伝統の「水引き工芸」に挑戦。30人の参加者の多くは初体験だったが、・ス結ぶ・ス楽しさを満喫していた。
飯田市鼎の水引クラフト作家園部三重子さんが講師。
参加した婦人学級、宮田学級、同大学、同大学院の受講生は、水引で基本の結びとなる「鮑(淡路)結び」に取り組み、鶴や松をつくった。
「やったことがないから、覚えてみたいと思ったけど。本当に難しい」と、細かな手作業に誰もが悪戦苦闘。
それでも「最初の結びさえ覚えてしまえば、意外に簡単。ちょっとくらい間違っても大丈夫」と話す園部さんの丁寧な指導に励まされ、自分だけの水引き作品を完成させた。
水引き教室は今後も2回開き、レベルに応じた工芸品に挑戦する。 -
中部電力が箕輪東小で電気出前教室
箕輪町の箕輪東小学校6年生は17日、中部電力の出前教室「電気実験教室」で、磁石とコイルを使って電気を作る仕組みを楽しく学んだ。
出前教室は、地域貢献、学校教育への協力を目的とした中電の事業の一つ。東小は、6年生が理科の「電流のはたらき」という単元を学ぶ導入にしよう-と申し込んだ。
中電伊那営業所のスタッフが講師を務め、家庭にある電気製品を考えながら、電気の役割「動力・熱・情報・光」を学んだ。
電気を作ってみよう-と、磁石とコイルを使った「ブランコ実験」で、実際に磁石の中でコイルを動かし、電気を起こした。児童は検流計をのぞき込み、針が動き電気が起きたことが分かると「すごい」「動いた」と話し、磁石のS極とN極を反対にしたり、磁石の代わりに鉛筆やはさみを試して楽しんでいた。
手回し機器の実験でハンドルを回して発電し豆電球を点灯させ、早く回すと光が強く、弱く回すと光が弱いこと、発電所では水力、火力、原子力で発電していること、電気は蓄えることができないため今使っている電気は今作っていることなども学んだ。
丸山友花さんは、「実験は知らないことばかりで面白かった。細かいところまで教えてくれたので楽しかった」と話していた。
出前教室は中電伊那営業所では今年が初。南箕輪小学校ですでにあり、高遠小学校でも今後予定している。 -
県アンサンブルコンテスト中学校の部、上伊那から飯島中など5チーム県大会へ
第31回県アンサンブルコンテスト中学校の部南信大会(県吹奏楽連盟などの主催)が15日、下諏訪町総合文化センターで開かれ、上下伊那、諏訪の地区予選を勝ち抜いた25校47組が出場し、日ごろの練習の成果を披露した。上伊那勢は飯島中学校2チームのほか、赤穂中学校、箕輪中学校、辰野中学校の5チームが28日、松本市文化会館で開く県大会への出場を決めた。
このうち飯島中学校は10年ぶりの県大会進出、2チーム出場は初めて。木管8重奏でフェルナンデス作曲「シェリトリンド」を演奏し金賞に輝き、打楽器3重奏では、金田真一作曲「エオリアントリオ」で銀賞を獲得、県大会への切符を手にした。
顧問の小林孝行教諭は「部員数が少なく、1年生を交えての編成だったが、ひとり一人が頑張ってくれた」と喜んでいた。
上伊那関係分の結果は次の通り
▽赤穂中学校=クラリネット7重奏・金賞(県大会)、木管5重奏・銀賞▽箕輪中学校=金管8重奏・金賞(県大会)▽辰野中学校=打楽器5重奏・金賞(県大会)、金管8重奏・銀賞、クラリネット5重奏・銅賞、木管5重奏・銅賞▽伊那中学校=金管8重奏・銀賞、クラリネット4重奏・銅賞▽伊那東部中学校・クラリネット8重奏・銀賞▽西箕輪中学校フルート3重奏・銅賞▽中川中学校=金管5重奏・銅賞 -
夢大きく 実現に努力へ
高遠町の高遠小学校(宮下廣則校長)で17日、20歳の半分を祝う「2分の1成人式」があり、4年生30人が夢に向かって飛躍することを誓い合った。
節目を祝うとともに、将来の夢を語り合い、思い出づくりの機会にしようと6年目。児童自ら会場の飾りつけや式の内容を計画、司会進行も務めた。
伊東義人町長は「現在の自分がいるのは家族や学校、社会のおかげと認識し、感謝を忘れないでほしい」とあいさつ。宮下校長は「夢に向かって、くじけずに歩んでほしい」と激励した。
児童たちは保護者らを前に将来就きたい職業を発表。「世界に通用するサッカー選手になるためにブラジルに行って練習したい」「子ども服のデザイナーになって、人気のある服を作れるように頑張りたい」「優しい保育士になるために勉強したい」など、夢の実現に努力していく決意を新たにした。
4年生は3月に、自分にあてた手紙などを町から寄贈されたタイムカプセルに収め、学校の敷地内に埋める。10年後の成人の年に掘り起こす予定だ。 -
羽広の獅子舞
伊那市西箕輪羽広地区で15日、五穀豊穣(ほうじょう)や厄除けを願う「獅子舞」があった。雌雄2匹による「舞い合わせ」には、子どもから大人まで多くの人が見学に訪れ、幽遠な舞を楽しんだ。
雄雌2匹の獅子は、仲仙寺で共に舞った後、北と南の家々を1日がかりで巡った。2匹が舞うのは、全国的にも珍しいという。
羽広獅子舞保存会の山口明雄会長は「7年後には400年祭を迎える。それに向けてがんばっていきたい」と話していた。 -
宮田村で小正月の伝統行事しし追い
宮田村の各地区で14日夕、小正月の伝統行事「しし追い(鳥追い)」があった。季節はずれの雨降りとなったが、子どもたちが羽子板などを棒で打ち鳴らして各戸を訪問。玄関先で元気に歌い、地域の安全を願った。
害を及ぼす動物を追い払い、農作物の豊作を祈願するのが由来。
駒が原地区では午後5時半過ぎから子どもたちが集まり、班ごとに各家庭をまわった。
「ほっぽや、ほっぽ」と独特の調子でしし追い歌を口ずさむ。リズムをとりながら棒で板を叩き、厄を払った。
昔から変わらない伝統の風景に、住民たちは「今年もまた良い年になりそう」と大喜び。お礼に菓子を渡していた。
駒が原地区ではこの行事を「鳥追い」とする人が多いが、町1区、町2区などでは「しし追い」と呼ぶ場合が多いようだ。 -
かるた大会、中川図書館
中川村図書館(松沢かおり館長)は14日、新年恒例のかるた大会を開いた。園児から小学生まで30人が参加、園児、小学校低学年、同高学年の3グループに分かれ、2種類のかるたを使い、2回戦の合計点で競った。
かるたは「犬も歩けば棒に当る」で始まる昔なじみの犬棒かるた、「どこでもドア」「竹コプター」など便利な道具が登場するドラえもんかるた、「せんにんはなんにん、1人でもせんにん」など言葉の遊びが楽しいダジャレかるたなど。
子どもたちは職員が読み上げると、すばやく、札の上を視線を走らせ、「あった!」と手を伸ばした。中にはお手つきをし、1回休みになったり、同時に手を伸ばし、札の上に手を重ねるなど、白熱した展開になった。
かるたの後、全体で百人一首にも挑戦した。
松沢館長は「かるた大会でかるたの楽しさを知り、時には家族でかるたを楽しむ機会になれば」と話していた。 -
赤穂小宿泊体験学習
駒ケ根市の赤穂小学校5年3組(担任・浦野紀子教諭)は13・14日、同市東伊那の農林業体験宿泊施設「駒ケ根ふるさとの家」で宿泊体験学習を行った。30人の児童が参加し、もちつきや繭玉づくり、どんど焼きなど正月の伝統行事を通じて地域の文化に親しんだ。
13日の夕食は全員で協力してカレーライスを作った=写真。「クラスの行事などで何度も作った」と言うだけあって、包丁を持った児童らは慣れた手つきで野菜を切ったり皮をむいたりしていた。
14日は朝から保護者も合流してもちつきをした。もち米は昨年、児童らが学校の田んぼで育てた伝説の米といわれる白毛もち米。代わる代わるきねを振るってもちをつき上げ、昼食にあんやきな粉でほお張った。
親子らは繭の豊作を願う小正月の伝統行事、繭玉つくりも体験。できた上がった繭玉はクラスと各家庭に思い出の土産として持ち帰った。 -
なごみ家で初めての新春歌会
宮田村の福祉交流施設なごみ家は13日、新春歌会を開いた。約40人が参加。長年歌壇で活躍する中越区の新谷悦郎さん、秀子さん夫妻を囲み、投稿があった27首の短歌を味わった。
歌会は初めてで、利用者や地域住民に事前に短歌を募集した。
「いにしえの信濃の冬を思いつつ23度のキッチンに立つ」など、日常のちょっとした風景を見事にとらえた力作も。初心者が多かったが、気持ちを素直に表現した作品が揃った。
新谷さんが各作品を添削。少し手を付け加えるだけで見えてくる情景も異なり、参加した約40人は奥深い短歌の世界を楽しんでいた。
「皆さん素晴らしい。やさしい言葉で歌っている。難しい言葉なんか使わなくてもいい。大切なのは自分の心を素直に歌いだすこと」と新谷さんは話していた。 -
邦楽サラダ16th コラボレーション
15日公演伊那市の県伊那文化会館冬の恒例「邦楽SALAD16th コラボレーション」が15日、大ホールである。
堅苦しい、古くさいなどとイメージされがちな邦楽を、味付けを変えてサラダ感覚で気軽に楽しみ、身近に感じてもらおうという演奏会。今年はドラムス、マリンバ、ピアノも加わり、ジャズあり、ポップスありの楽しい味付けで、現代の“邦楽”を披露する。
ゲストは、現代音楽に多大な影響を及ぼした「日本音楽集団」団員の米沢浩さんと熊沢栄利子さん、筝(こと)、尺八、篠笛、民謡で音楽活動をする若手3人組の邦楽ユニット「ZAN(ざん)」。
宮崎道雄の「春の海」が、昭和7(1932)年に仏のヴァイオリニストと作曲者の競演をきっかけに世界的な名声を得たという秘話に基づき、筝とヴァイオリンによる「春の海」も聞きどころの一つ。
本番前日の14日は、出演者、スタッフら全員そろって最後の仕上げに取り組んだ。音楽監督補の毛涯伸さんは、「今年は純粋な邦楽ではない曲が多い。違う音楽ジャンルから邦楽に割り込んだ、和楽器とのコラボレーションが特徴。音楽ジャンルとしては全く違うもの、サラダでしかできないものが生まれると思う」と話している。
午後1時半開場、2時開演。全席自由2千円、高校生以下無料。問い合わせは伊那文化会館(TEL73・8822)へ。 -
緑ヶ丘幼稚園で筝(こと)の演奏会
伊那市の緑ヶ丘幼稚園で13日、伊那三曲協会(福澤雅志世代表)のメンバーが、筝と尺八の演奏会を開いた。園児たちは、普段見慣れない筝(こと)や尺八などに興味を示しながら、日本独特のメロディーを楽しんだ。
同協会が幼稚園で演奏会を開くのは初めて。ピアノなどの洋楽器にはなじみのある園児たちも、邦楽器に触れる機会は少ない。そのため幼稚園は「日本の伝統的な音の素晴らしさを知ってほしい」と考え、演奏会を依頼した。
園児たちは「ひなまつり」「春の海」などを聞いた後、実際に筝に触れ、音を出すことにも挑戦。初めて筝を見た園児も多かったが、協会メンバーから弾き方を教わりながら、上手に音を奏でていた。
最後は「おめでとう」という歌を元気良く歌い、メンバーに感謝を表した。 -
高原美術館で年賀状展
駒ケ根高原美術館は06年年賀状展「芸術(アート)事始めExhibition2006・明日に向かってほえろ!」を29日まで本館1階ロビーで開いている。入場無料。
美術館の募集に応募した中学生から一般の年賀状約160枚が展示されている=写真。ちぎり絵や木版画などそれぞれ工夫を凝らした美しい作品に交じって、草間弥生、木下五郎、浜田知明、安達博文ら館内展示作品の作家から寄せられた芸術的な年賀状も並ぶ。
問い合わせは同館(TEL83・5100)へ。 -
南箕輪小5年4組と伊那養護学校小学部高学年がうどん作りで交流
南箕輪小学校5年4組(31人)と伊那養護学校小学部高学年(15人)が12日、うどん作りで交流した。
居住地交流で、1学期に伊那養護学校の児童3人が南箕輪小を訪問。5年4組の児童とゲームをして遊び、給食やそうじを一緒にした。
今回は本年度2回目の交流で、南箕輪小が伊那養護学校を訪問。皆が一緒に活動できるように-と、うどん作りに挑戦した。
児童は6班に分かれ、ビニル袋に入れた生地を10分間かかとで踏んで練った。製麺(めん)機を使ったことがある小学部の児童が教諭と一緒に手本を見せ、続いて南箕輪小の児童が順番に製麺機で生地を長く伸ばして切った。
南箕輪小の児童は、「伊那養護学校の友達と一緒に生地を踏んで作った。うどん作りは初めてで面白い」と話していた。
両校の児童は、ゲームや遊具遊びなどを楽しんだあと、自分たちで作ったうどんを一緒に味わった。