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箕輪町国際交流協会ポルトガル語講座開講
箕輪町国際交流協会の語学講座「ポルトガル語講座」は18日夜、町社会福祉センターで開講した。受講生は、「ボアノイテ(こんばんは)」と、あいさつから楽しく会話を学んだ。
町内にはブラジル人が多く暮していることからポルトガル語講座の要望があり、4年前から開講。本年度は12月まで全15回の短期講座として計画した。
講師はブラジルのサンパウロ出身、日系3世の陰山エルザさん(箕輪町在住)。受講生は13人。「仕事でブラジルの人とコミュニケーションをとりたい」「ポルトガルに旅行するときに話したい」「ブラジルに友達がいるので話せるようになりたい」とそれぞれ目的をもち、町内をはじめ伊那市、高遠町、駒ヶ根市などから参加した。
講師は、日本語とポルトガル語の両方を話しながら、「おはよう」「こんにちは」「どうぞよろしく」などのあいさつを教えた。受講生は自己紹介の会話文をペアになって練習。難しい発音は、講師の発音を聞いて繰り返し練習し、熱心に覚えていた。 -
赤穂南小2学期の始業式
駒ケ根市の赤穂南小(白鳥彰政校長)は19日、市内7小中学校のトップを切って2学期の始業式を行った。夏休みを終え、真っ黒に日焼けした顔で久しぶりに体育館に集合した全校児童は、1・3・5年生の代表による発表と白鳥校長の話を聞いて再び始まる学校生活に気持ちを切り替え、87日間にわたる長い2学期をスタートさせた。
1年2組、3年3組の児童らは「算数を頑張りたい」「運動会のリレーで1位になりたい」「漢字をきれいに書きたい」などと、それぞれ2学期に向けての目標を元気に発表した。5年2組の和田静花さんは「運動会や勉強で自分の苦手なことも一生懸命に頑張りたい」と決意を述べた。
白鳥校長は「長い2学期が始まった。全員が▽交通事故に遭わない▽あいさつを自分からする▽授業で進んで発言し、分かるまで勉強する窶狽フ3つを実行し、自分の力を伸ばす学期にしてください」と全校児童に呼び掛けた。
2学期の始業式は、前・後期制を採用している赤穂中を除き、赤穂小、赤穂東小では22日に、中沢小、東伊那小、東中では23日にそれぞれ行われる。 -
中学生海外研修 市長に帰国報告
夏休み中の13日間、カナダへ海外研修に参加した伊那市の中学2年生15人(男子5人、女子10人)が18日、市役所で小坂樫男市長に帰国のあいさつをした。
小坂市長は「出発前より肌の色が黒くなって帰ってきた。人生にとって良い体験ができたのかな」と出迎えた。
生徒は「ホストファミリーがやさしかった」「カナダの人が飲む水の多さに驚いた」「日本食が1番おいしいと思った」などの感想を話し、それぞれ研修を満喫した様子で、「英語を勉強してから、もう一度訪れたい」という声が多かった。
伊藤菜穂さん(西箕輪中)は「不安な顔をしていたら、向こうの人が『笑った顔のほうがよい』と元気づけてくれてうれしかった。これからは、いつも笑顔でいようと思う」と話した。
海外研修は伊那市など6市町村による共同事業で、計44人が参加した。 -
宮田小2学期始業式
宮田村の宮田小学校は18日、夏休みを終えて2学期の始業式を開いた。児童たちは楽しかった思い出を胸に、元気に登校した。
真っ黒に日焼けした子どもたち。自由研究や宿題など出された課題を提出し、久しぶりに会う友達と夏の出来事を語り合った。
式では3年1組の田中碧君、安田彩華さん、5年2組の谷さくらさんが作文発表。
夏休みの思い出を振り返りながら、「自分をあきらめない」「色々挑戦し、発見したい」「自分で考えて苦手なところを克服したい」と2学期の抱負を語った。
野溝和人校長は、1年間で1番長い2学期の過ごし方について指導。「色々な発見をして、ワクワクドキドキするような勉強をしよう」と具体的に目標を持って取り組むことを呼びかけた。 -
箕工校の未来を育てる会嘆願書を推進委員会に提出
県教育委員会が示した高校改革プランのたたき台で、統廃合対象校として名前が挙がった箕輪工業高校の関係者らでつくる「箕輪工業高校の未来を育てる会」(平澤豊満会長)などは18日、第3通学区の高校改革プラン推進委員会の池上昭雄委員長に、嘆願書を提出し、存続を訴えた。
育てる会、同窓会、PTAの3者による嘆願書は、全日制課程存続を願う内容。同校の卒業生の半数以上は、地元で就職し、即戦力として活躍していることに触れ「同校がなくなることは、県内有数の工業地域である上伊那にとっても衰退につながる」と主張、存続を求めている。
この日は、下伊那で統廃合対象校として名前があがった飯田長姫高校関係者から提出された、たたき台の白紙撤回を求める意見書も推進委員に配られた。
育てる会は9月2日、嘆願書と共に、集まった5万人の署名を、田中知事にも提出する予定でいる。 -
第5回高校改革プラン推進委員会
第3通学区の高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)の第5回が18日、伊那市生涯学習センターであった。県教育委員会のたたき台で対象外だった諏訪地域の統廃合も今後視野に入れ、議論していくことなどを確認した。
地域校に関する議論もあり、諏訪、上伊那、下伊那を代表する委員それぞれの、認識の相違も明確になった。池上委員長は「交通面や経済的理由から、都市部高校への通学が困難な高校生が、地域高には多数進学しており、存続意義を感じる」と主張。一方で、電車の路線が整い、世帯あたりの車保有率も高い地域的事情から「もはや交通面での問題はなく、魅力ある高校なら生徒はどこからでも通ってくる」と言う諏訪地区の委員もおり、認識の統一はできなかった。
入学者数の減少率が少ない窶狽ニの理由で、たたき台で統廃合対象地域から外れていた諏訪地区の扱いについては、地域的特色を考慮せず、減少幅のみで判断した県教委の案を疑問視する声もあり、伊那市の小坂市長は「いずれ生徒数が減少するのは諏訪地区も同じ。将来的な合理化のため、対象とすべき」と主張した。
委員会としては、全地区での統廃合を考慮して、今後進行していくことを決めた。 -
西箕輪小中学校で始業式
伊那市の西箕輪小・中学校で18日、2学期の始業式があった。運動会や文化祭などの行事が多く忙しい学期に向け、それぞれが決意を新たにした。
西箕輪小(御子柴俊治校長、343人)は、連日の暑さで真っ黒に日焼けした児童たちが、夏休みの宿題帳や作品などを抱えて登校し、教室などを清掃してから式に臨んだ。
式では学年の代表者2人が目標を発表した。3年生の田中萌さんは「運動会のリレーの選手になりたいので足を鍛えたい」。5年生の城取奈那さんは「勉強では算数と国語を頑張りたいので、授業中は先生の話をよく聞きたい」とした。
御子柴校長は「暑い夏から寒い冬までの長い2学期を、楽しい学校生活にしましょう」とし、登下校のときに事故にあわない、あいさつをしっかりする、勉強を一生懸命する窶狽フ3つの約束を児童たちと交わした。
市内小中学校の始業式の日程は次の通り。
▽19日=伊那北小、富県小、手良小、西春近北小、伊那中▽22日=伊那小、伊那東小、伊那西小、新山小、美篶小、東春近小、西春近南小、東部中▽23日=春富中 -
自主学習をサポート
伊那市は、市内4中学校で「学力向上支援事業」に取り組む。公募した信州大学農学部や教員志望の学生、元教員などの協力を得て、2学期から中学生の自主的な学習をサポートする。
事業(04窶・5年度)は文部科学省の委嘱事業。放課後の1時間半ほどを使い、登録した生徒が自主的に学習し、必要に応じて支援員の指導を受けるもの。学習に関する相談も受ける。支援員は東部中が6人で、そのほかは調整中。
17日には、東部中で支援員を委嘱。
北原明教育長は、委嘱書を一人ひとりに渡し、生徒に基礎学力がつくことに期待を寄せた。
三輪憲昭校長も支援員の応募に感謝し「学校と地域の連携の歩みになれば」と述べた。
東部中の「こころの教室」相談員を務め、教員を志望する支援員の一人、細田慎司さん(27)=飯島町=は「生徒とのかかわりができる。役に立てればと思う」と話した。
東部中は2学期のみ(月窶萩燉j日)の開設。全学年から希望者を募り、9月6日にスタート。教科は数学と英語で、副教材のドリルを用いる。1日に支援員1窶・人が来校し、生徒の学習を支援する。 -
福祉大の実習終了
宮田村内の各施設で福祉実習を行っていた日本福祉大学の学生7人がこのほど、2週間の日程を終了。本来は社会福祉士の受験資格を得るのが実習の目的だが、泊まりこみで学んだ貴重な体験に「地域が色々なことを教えてくれた」と充実したプログラムを振り返った。
同大学は幅広い視野を持った福祉士を養成しようと、友好関係にある宮田村に協力を打診。昨年から村がプログラムを組み、学生を受け入れている。
ひとつの施設に限定せず、複数の施設や村の地区行事にも参加できるよう配慮。
期間中、在宅介護訪問に同行したり、ミニデイサービス、宅幼老所、福祉作業所など、あらゆる福祉の現場で実習した。また、大原区の夏祭りにも参加し、手伝いやイベントで盛り上げた。
最終日に報告会を開き、学生は村での体験を一人ひとり発表。
多くが福祉の生の姿を知ることができたと話したが「利用者などの声を、どうサービスに反映していくのか考えさせられる」と、問題意識を持った学生の声もあった。
別の女子学生は「夏休みがまだ残っているので、障害者や児童の施設などをたくさんまわってみたい。利用者と信頼関係が築ける福祉士になりたい」と抱負を語った。 -
東京肖像アートフォーラム展
写実画家、三浦輝峰さんや二科展や日展入選者などが所属する東京肖像研究会の作家18人による「東京肖像アートフォーラム展」が、12日から伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。風景画を中心とした約60点が、人々の目を楽しませている。
同会は、東京近郊の作家が、それぞれの個性や感性を高めつつ、写実性を追求する場として発足して20年ほど前に発足した。現在会員は約100人。画歴60年のベテランから、2、3年の若い作家までいる。今回の出展者の中には、国会議事堂掲額作家もいる。
東京を中心に展示会をしてきたが、今回初めて長野県することになったため、作家それぞれが信州を思いながら準備してきた。
現在は佐久市で活動する伊那市出身の三浦さんは、上伊那から見た雄大な仙丈や高遠町の桜などを描いており、故郷への思いがうかがえる。
入場無料。21日まで。 -
宮脇公子中央公民館長
今年4月から中央公民館長に就任「打診があった時、最初はお断りしたが、もう、ひとふんばり勉強し、自分を試してみる機会を与えてくれたと考え、お受けした」。
約5カ月が経過し「さまざまの公民館事業に携わってきたので、ある程度内容はわかるが、指導員という立場と公民館長という立場の違いが、自分の中でまだ、きちんと整理できていない。館長として何をすべきか、せっかく機会をいただいたのだから、私らしくできることはなにか、模索している。公民館は人が集まる場所、さまざまな出会いの中から学ばせていただく」
駒ケ根市生まれ。高校時代に「福祉関係の仕事をしたい」と市の保育士に。飯坂保育園を振り出しに、美須津保育園、すずらん保育園と転任し、10年勤め、結婚を機に退職した。夫の建設業を手伝っていたが、99年4月、地域で子育て支援をする人材を育てる県の子育て支援養成講座を受講。講座修了時に、飯島町教育委員会から声が掛かり、中央公民館の指導員に。
保健師や保育士の協力を得ながら、乳幼児期の親子を対象にした「フレッシュセミナー」。同セミナー修了生を対象にした「リフレッシュセミナー」など子育て講座を立ち上げ、1つ1つ増やしてきた。「2つのセミナーは互いに助け合い、学びあっている。セミナーから育った人たちが託児グループや育児サークルを立ち上げるなど発展している」と喜ぶ。
「子育て広場には、南箕輪村や伊那市、宮田村のお母さんたちが参加するなど、若い人たちは行政の垣根を越えて、仲良くしているのを見て、うれしく感じている。こうした広域的な広がりを大切にしたい」。
公民館の仕事は、子育て真っ最中のお母さんとのかかわりが多い。「育児不安を抱えるおかあさんたちは多い。悩みにつぶされると、子どもへの暴力や育児放棄につながる。子育て支援は物でも箱でもない。本当に必要なのは『大丈夫だよ』と肩をたたいてくれる人がいることであり、声を掛け合える地域であってほしい。公民館が、声を掛合い、みんなで子育てするより所に」と願う。
40-50代の同世代の人々に「働き盛りで1番忙しい世代であるが、公民館活動や地域のことに声と智恵を出してほしい。この時期に、人と人とのつながりを広げて仲間づくりをしておくと、20年後、豊かな人間関係で、人生を楽しむことができるのでは」。
ガーデニング講座や炊飯器料理、お菓子教室、最近ではプリザーブフラワー体験講座など、地域の人々のリクエストに応じて、新しい講座を試みる。「私も楽しませていただいている」と笑顔。
趣味はガーデニング、「庭の草取りをしたり、水やりをしていると、気持ちの切り替えができる」。今は色々な花を植えているが、将来は大きな葉ものにこだわっていきたいとか。
夫と子ども2人の4人暮らし -
書作展「道草がすき」
駒ケ根市大沼湖畔の「森のギャラリーKomorebi(こもれび)」で書家山岸美峰さん=伊那市美篶=の書作展「道草がすき」が21日まで開かれている。自作の詩などを書いた書作品13点と趣味で集めた美しい水滴18点が展示されている。
書作品は展示会のタイトルにもなっている「道草が好き」などをはじめとする自作の詩のほか、漢詩や和歌などを優しい筆致で書いている。
「水滴」は書道で硯に水を入れる時に使う小さな水さし。陶器や金属などで作られ、さまざまな色と形が目を楽しませてくれる。
午前10時窶伯゚後6時30分。問い合わせは喫茶エーデルワイス(TEL83・3900)へ。 -
聴導犬支援チャリティコンサート
聴導犬支援のためのチャリティコンサート「耳をすませて」は14日、伊那市の生涯学習センターホールであった。耳の不自由な人にも楽しんでほしいと演奏と映像を組み合せて音楽を伝える演奏会で、観客は心で聴き、感じ、音楽を楽しんでいた。
昨年、聴覚障害者も味わえるコンサートを開いた横浜市在住のピアニスト満園彩絵さんが、宮田村に本部のある「日本聴導犬協会」の地元で演奏会を開きたいと願い、今回実現。収益の一部を日本聴導犬協会に寄付するチャリティコンサートを開いた。
仲間の中谷路子さん=横浜市在住=と共演。連弾「さとうきび畑」「ハンガリー舞曲」、独奏「月の光」「ノクターン遺作」などクラシック曲のほか、映画音楽なども演奏。ステージの壁には、海、ヒマワリ、ゆりかご、花火、ハンガリーの街並みなど演奏曲に合わせた映像を映し出した。
観客は、映像を見たり、鍵盤の上を流れるように動くピアニストの手を見たり、絵と音によって生み出される音楽の世界を満喫していた。 -
飯島町成人式
飯島町は05年度成人式を15日、飯島文化館で開いた。新成人160人(男79、女81)のうち、114人が出席し、町理事者や町議会議長、恩師らの祝福を受けた。
町と新成人でつくる実行委員会が企画、進行したこの式典で、高坂町長は「町は今年2月、町民自ら自立の道を選び、歩み始めた」と町の現況に触れ「みなさんは国民の新しい力であり、風である。21世紀はみなさんの時代、チャレンジ精神で、積極的に人生を歩んで」と式辞を述べた。
来賓の野村利夫議会議長、河野通昭教育委員長、恩師の水野祐介さんらは「自分の行動の全てに責任を持つのが大人の第一歩、人生これからが本番、希望を持って進んで」「夢を持ち続けて、これからの人生を楽しんで」とそれぞれ祝福の言葉を贈り激励した。
引き続き、新成人の代表に飯島商品券、いいちゃんバッチが贈られ、成人者からは飯島小学校、七久保小学校に記念品として、1輪車が贈呈された。
また、新成人を代表し、宮下かおりさんは「私たちには果てしない未来、限りない希望、若い情熱がある。今日から社会の一員として、社会の発展と平和のために若いエネルギーを発揮したい。正しい道を一歩一歩歩んでいきます」とさわやかに、成人の決意を述べた。
この後、記念公演に移り、メモリアル写真上映会と、チームスピニングマスターズによるショーが行われ、最後に記念撮影を行い、思い出深い節目の式を閉じた。 -
町1区の盆踊り大会
宮田村町1区は14日、恒例の盆踊り大会を役場駐車場で開いた。老若男女問わず多くの区民や帰省客も参加。踊りで交流の輪を広げた。
今年初めて子どものダンス披露などもあり、例年以上の盛りあがり。屋台も設け、輪になって踊った。
花火大会もあり、踊らない人たちもビールや軽食片手に風情を満喫。榎本義男区長は「今は近所のコミュニケーションをとるのも難しい時代だが、このような機会を通じて交流を深めたい」と話していた。
この日は新田区、15日には北割区でも盆踊り大会があったほか、大田切区は納涼祭を開いた。 -
ベルシャイン伊那店でフジ子・ヘミング版画展
世界的に有名なピアニストのフジ子・ヘミングの版画展「もうひとつの世界」は16日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。
数奇な運命に翻弄(ほんろう)されながらも、苦難を乗り越えてきたフジ子・ヘミング。人生、恋愛、猫などをテーマに、柔らかな色調と繊細な描線で奏でるように銅板画、木版画、リトグラフなどで表現した32点を展示販売している。
猫を題材にした作品は「ニャンスキー(月と猫)」「ビアンコ(金色の猫)」「スージィ(鞠とちいさめの猫)」など。愛きょうのある目、独特の構図、色使いに、来場者の関心が集まっている。
午前10時から午後6時(最終日は午後4時)まで。 -
信州の四季を描く-第5回向井敏一洋画個展
駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店は「信州の四季を描く-第5回向井敏一洋画個展」を21日まで2階ニシザワギャラリーで開いている=写真。明るい透明感のある筆致で西駒ケ岳、仙丈ケ岳や奥入瀬渓谷などの自然が見せる四季折々の表情を鮮やかに表現した向井さんの作品約60点を展示即売中。6-50号。12万円から。
問い合わせは同店(82・2111)へ。 -
高遠高校創立80周年で記念CD製作へ
高遠町の高遠高校(清水國利校長)は今年で創立80周年を迎え、10月下旬に予定している記念式典に向けて、記念CDの製作に取り組んでいる。合唱部や吹奏学部、音楽コースの生徒約40人が12日、伊那市駅前ビル「いなっせ」ホールで校歌などを収録した。
同校同窓会、振興会などでつくる式典実行委員会が、音楽コースを取り入れる特色を生かし、手作りのCD製作を考案。約700枚を作って、式典で生徒や出席者らに配る。
収録するのは、応援歌「アルプスおろし」、逍遥歌「朝に仰ぐ」のほか、校歌をピアノ伴奏で斉唱、吹奏楽部伴奏で斉唱、ピアノのみの演奏の3パターンで録音。
2週間集中的に練習した生徒たちは「自分たちの演奏がCDになって、いろんな人に聞いてもらえるなんてうれしい」と張り切って取り組んでいた。 -
わくわくワールド体験キャンプ
駒ケ根市教育委員会・同市国際理解教育委員会は10・11日、小学校高学年の児童を対象にした「わくわくワールド体験キャンプ」を駒ケ根青年海外協力隊訓練所やふるさとの家などで行った。市内の小学生12人と小学校教諭9人が参加し、米・英・カナダ人のAET(英語指導助手)らと異文化体験ゲームやバーベキューを楽しんだり宿泊体験などを通じて、普段知る機会の少ない遠い外国の文化に触れた。
3人のAETらは英語と片言の日本語でそれぞれ自国のことについて紹介した。米国人のマットさんは「ぼくの育ったシカゴのピザは大きくて厚くてとてもおいしい。みんなビザは好き?」などと陽気に話し掛けた。英国人のハンナさんは「ベッカムもハリ窶煤Eポッターもイギリスよ」とお国自慢。児童らは本場の英語の発音がなかなか聞き取れない様子で、首を傾げたり隣の友達とひそひそ話し合ったりしていた。
最初は緊張気味の表情を見せていた児童らだったが、身振り手振りや片言の英語での会話を繰り返すうち徐々にAETらと打ち解けて笑顔も出るようになり、ふるさとの家でのバーベキューや文化センターでの調理などを存分に楽しんでいた。 -
いのちを育む体
駒ケ根市教育委員会・性教育プロジェクト会議は今年度中に7回の開催を計画している「親のための知恵袋学習会」の第2回講座を9日、駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約20人が集まり、助産師の戸枝順子さんの講演「いのちを育む体」を聞いた。
戸枝さんは女性の生殖機能について医学的な見地から詳しく解説。妊娠の仕組み、年齢による変化などを分かりやすく説明した。
講座は来年1月にかけて月1回開かれ、それぞれ助産師、医師、警察官、教諭らを講師に招き、性に関する問題について広く考えていく。 -
第57回上伊那教育会夏期講習会
上伊那教育会は5日、伊那市生涯学習センターで第57回上伊那教育会夏期講習会を開いた。
若い教師数人が集まり、教育や生き方の根源を、日本を代表する哲学者、西田幾多郎の思想に学ぶことを目的に、飯島町で始めた学習会で、今年は60人余が集まった。上伊那の小中学校に勤める教職員のほか、一般参加者もいた。
今年は西田哲学を研究している京都工芸繊維大学の秋富克哉助教授の講演もあった。秋富さんは、life、人生や生命のための哲学を説いた西田の思想から、宗教と科学という相対する事柄を説明。
参加者の一人は「人生のための哲学があることを知った。哲学とまでは言わなくても、自分なりの信念を持っていきたい」と話していた。 -
上農生グリーンファームで企業研修
南箕輪村の上伊那農業高校の生徒が、伊那市ますみヶ丘のグリーンファーム産直市場(小林史麿代表)で8日、企業研修を開始した。
「農業の実践的学習」として同校は、先進農家体験や企業研修など、実社会を通して「農」を学ぶ現場実習を多く取り入れており、生徒たちは進路選択の参考にしたり、現場を知る機会として積極的に参加している。
グリーンファームでの研修に参加したのは生物工学科の3人と園芸学科の1人。「実際に働いてみたかった」と話す生徒や「将来的に現在学んでいる分野で就職してみたい」という生徒など、参加理由はさまざま。
今後5日間、生徒たちは、生産者と消費者をつなぐ現場でさまざまな仕事を少しずつ経験しながら、普段と異なる角度から「農」を学ぶ。 -
一本の道を生きる
駒ケ根市菅の台の駒ケ根高原美術館は9・10日、中学生を対象にした絵画制作ワークショップ「一本の道を生きる」を同館で開いた。赤穂、駒ケ根東、宮田各中学校の美術部生徒ら約40人が参加してゴッホ、ピカソなど一筋の道を歩いた画家らについての講義を聞き、「道」をテーマに絵画作品を制作した。
講師の府中市美術館館長、多摩美術大教授の本江邦夫さんが「ゴッホとゴーギャン」「ピカソとマチス」について講義した。画家の生涯や作品などについて詳しく聞いた生徒らは、与えられたテーマ「道」についての作品をそれぞれ制作。クレヨンや絵の具などを使い、真剣な表情で画用紙に向かった=写真。苦労して描き上がった絵は本江さんと同館副館長の松井君子さんが講評。「色彩に重みがあってよい」「着眼がよく、透明感がある」などと好評価を受ける一方で「作品の中に強く訴えてくるものがない」など手厳しい批判も。生徒らはうなずきながら講評に耳を傾けていた。 -
みのわ少年少女合唱団創立5周年記念
ジョイントコンサート今年、創立5周年を迎えた箕輪町の「みのわ少年少女合唱団」は6日、記念のジョイントコンサートを町文化センターで開き、明るく澄んだ歌声で会場を包んだ。「楽しいハーモニカ」と「藤が丘コーラス」の2団体がジョイントし、演奏と合唱でコンサートを一層盛り上げた。
町子どもセンターが地域教育事業の一環として設立。町内の小学3年生から中学1年生までの17人が、ハーモニーを追求しながら、友達の輪、心の輪、歌の輪を広げている。
そろいのユニフォームでステージに立った団員は、「さあ太陽をよんでこい」「明日に向かって」「ビリーブ」など6曲を熱唱。観客は惜しみない拍手を送った。
楽しいハーモニカは、03年度公民館のハーモニカ講座終了後に結成。「海」「夏の思い出」など5曲を演奏。箕輪中部小PTA教養部活動の一環である藤が丘コーラスは、「はじめから今まで」「ありがとうのうた」など3曲を歌い上げ、いずれも美しいハーモニーで観客を楽しませた。 -
石ころウォッチング
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は6日、親子・こどもふれあい事業8月の巻「石ころウォッチング」を開いた。夏休み中の親子連れなど7人が参加し、岩石の基礎知識について説明を聞いた後、駒見大橋上流の天竜川の河原で石の分析作業にチャレンジ。手に取った石を見て「これは白っぽくて黒い粒があるからカコウ岩かな?」などと言いながら記録用紙に記入していた。
講師は化石が専門で鉱物にも詳しい明星高校(東京都府中市)教諭の北村健治さん=駒ケ根市出身=。1963年、長谷村の戸台でアンモナイトの化石を初めて発見したことで知られる。北村さんは参加者に「石の色、大きさ、形など大まかな仕分けをしてね。結晶の並び方まで分かれば種類が特定できます」と説明。「黒っぽいのか灰色か白っぽいのか、まず色から見始めてください」と呼び掛けると参加者は早速近くの石を手に取って「えーと、この石は…」と熱心に観察していた=写真。 -
夏休み機織り体験講座
箕輪町郷土博物館は6日、月遅れの七夕に合わせて「夏休み機織り体験講座」を開いた。町内の男性が手作りした織り機を使い、小学生から大人までが裂織のコースター作りを体験した。
機は、既存の機を基に、反物が織れる幅は確保しつつ、できるだけ簡単な装置で小さく復元したもの。来館者が体験できるようにしたい-との博物館の依頼を受けて男性が製作した。
縦糸に木綿糸、横糸に博物館職員らが持ち寄った布団カバーなどの古布を裂いて利用。参加者は職員に織り方を教わり、好きな布を選んで機織りに挑戦した。初体験という箕輪町長岡の女性は、「足と手の順番を間違えてしまいそう。でも楽しいです」と夢中になって、11センチ各のコースターを織り上げた。
機織り経験のある女性は、「この機はよく考えて作ってある。これなら手軽に家でちょっと思い出の布を使って違う形の作品に織り上げることもできていい」と話していた。 -
コオイムシの生態
駒ケ根市立博物館は21日まで中原寧之さんの昆虫写真展「コオイムシの生態」をロビーで開いている=写真。雌が雄の背中に100個余りの卵を産み付け、孵化するまでそのまま背負い続けるという珍しい習性を持ったコオイムシの生態を撮影した34枚のパネル写真を展示し、分かりやすく、興味深い解説文をつけている。
中原さんは同市福岡在住のアマチュア写真家。ハッチョウトンボで知られる南割公園のトンボの池にコオイムシが生息していることを今年6月に発見し、その生態の撮影を続けてきた。
午前9時30分窶伯゚後6時30分。月曜日休館。問い合わせは同博物館(TEL83・1135)へ。 -
夏休み演劇セミナー
演劇の面白さをもっと知ってもらおうとNPO法人こまがね演劇文化創造劇場は4日、夏休み演劇セミナーを開講した。駒ケ根市のほか伊那市から中学生、高校生ら13人が参加し、ゲームなどを通して楽しく演劇の基礎を学んだ。
講師は劇団昴に所属するプロの演出家河田園子さん。「演劇に必要なのは想像力と表現力。ゲームなどを通じて楽しく力を伸ばしていこう」と呼び掛けた。約半数が演劇部に入っているなど演劇の経験があるためか、参加者らは臆することなくゲームを楽しみながら、与えられた課題に笑顔で取り組んでいた。
セミナーは駒ケ根市文化会館を会場に7日まで4日間の日程で開かれる。 -
宮田中花壇がコンクール中央審査
県などが主催する学校花壇コンクール(FBC)の地方審査で推薦校に選ばれた宮田中学校の花壇で6日、中央審査が行われた。緑化委員の生徒がデザインや管理の状況を説明。手入れが行き届いた花壇に、審査員は「立体的で迫力がある」など評価していた。
同中は一時コンクールを見送ってきたが、一昨年から再び参加。昨年も推薦校に選ばれ、2年連続で中央審査まで進出した。
緑化委員が中心となって整備。全校に募集したデザインのなから、3年3組伊藤蓮見さんの作品を選び、春から花壇づくりを進めてきた。
デザインは大きな花。降り注ぐ太陽の光と恵みの雨も、サルビアやマリーゴールドなど色とりどりの花で表現した。
この日は、花も色鮮やかに満開となり、審査員は「充実して色合いもいい」「どこから見ても、動きかある」など好評価。
緑化委員長の松田恵さんは「夏休みの水やり当番など休みがなくて大変だったが、きれいに咲いてうれしい。花が生き生きしていると思う」と話した。
審査は9日まで県内各推薦校で行われ、結果は来週に発表する。 -
夏休み小学生演劇体験スクール
こまがね演劇文化創造劇場は4日、今年で9回目となる「夏休み小学生演劇体験スクール」を駒ケ根市文化会館で開講した。6日までの3日間の日程で低学年、高学年のコースに分かれて参加した計40人の児童は、講師を務める劇団昴のプロ演出家三輪えり花さんの指導により、さまざまなゲームで体を動かしたり絵を描いたりして楽しみながら、想像力を伸ばして全身で表現していた。
三輪さんが「目を閉じて、体がゆっくりと溶けていくことを表現してみて」と呼び掛けると、子どもたちはゆらゆらと動きながらだらりと床に寝転んだ。「次は卵から生まれてくる。何になったかな?」の呼び掛けには、四つんばいになってゆっくりと歩いたり腕を広げて走り回ったりしながら「あなたは誰」と互いに質問し合っては「ライオン」「チョウチョ」「カエル」などと弾けそうな笑顔で答えていた。