-
通院医療費の支給対象を協議
伊那市医療政策審議会が16日、伊那市役所で開かれ、現在小学校入学前までを無料としている子どもの通院費についてその対象をどこまで引き上げるか協議しました。
審議会は、医療関係者やPTAなど17人で構成されていて、伊那市の医療政策について審議しています。
16日は、子どもの通院医療費の支給対象者について諮問があり、審議会が協議しました。
協議では、通院費を無料にしたからといってむやみに受診が増えるとは思えないとして、通院費の無料化は中学3年生までが望ましいという意見と、無料化は小学6年生までとし、財政面や、医療現場の実情を考慮しながら段階的に検討していけばよいという2つの意見が出されていました。
現在上伊那では箕輪町、辰野町、南箕輪村が中学3年生まで通院費が無料。
伊那市は小学校入学前までを無料としています。
審議会では早い時期に意見をまとめ、12月初めに答申することにしています。 -
まちづくり交付金評価委員会
国からの補助金を活用し、実施したまちづくり事業の事後評価の審議を行う、伊那市まちづくり交付金評価委員会が15日、伊那市役所で開かれました。
伊那市では、国からの補助を活用したまちづくりを市内4地区で実施しています。
委員会では、今年度、最終年度を迎える三峰川流域地区と春富地区の2地区について、市が行った事後評価の審議を行います。
補助金を活用した事業として、三峰川流域地区では、平成18年度から年間を通した観光客誘致を目的に、歴史博物館の収蔵庫増築等を行いました。
春富地区では、平成20年度から総合的な災害対策として地区の避難所となる、春富中学校体育館の耐震補強工事等が実施されました。
委員会では、来月これらの地区の事後評価について審議を行い、出された意見は国に提出する事になっています。 -
平澤豊満さん当選証書付与
箕輪町選挙管理委員会は15日、無投票で3選した平澤豊満さんに当選証書を付与しました。
15日は、箕輪町役場で当選証書付与式が行われ、佐々木孝則選挙管理委員長から平澤さんに当選証書が手渡されました。
平澤さんは「町民のみなさんのために、約束した内容を実現すべくがんばっていきたい」と話していました。
平澤さんの初登庁は29日で、任期は2014年11月28日となっています。 -
小林伸陽さん 出馬表明
来年4月に予定されている長野県議会議員選挙に、共産党現職の小林伸陽さんが4期目を目指し立候補する事を、15日、正式に表明しました。
小林さんは15日、箕輪町で記者会見を開き、4期目を目指して上伊那郡区から立候補する事を表明しました。
小林さんは、「経験を活かして県の更なる改革と無駄な事業の徹底した見直しを行っていきたい。とりわけ雇用の拡大は大きな課題。長野県の特性を活かし、自然エネルギーを大きな産業にして雇用の拡大につなげたい」と話していました。
小林さんは、昭和18年12月に伊那市横山に生まれ現在66歳。昭和58年から箕輪町議会議員を3期つとめ、平成12年、長野県議会議員選挙で初当選し現在3期目となっています。 -
伊那市行革審議会が3事業廃止を報告
伊那市行政改革審議会は、市が検証を求めた14の事業のうち、3つの事業を廃止とする外部評価報告書を12日白鳥孝市長に手渡しました。
審議会会長の飯島尚幸市議会副議長と副会長の中村宗一郎信大農学部長が市役所を訪れ、白鳥市長に報告書を提出しました。
伊那市は、14の事業の検証を求め、各種団体の代表で組織する審議会が8月から検討してきました。
廃止と位置づけられたのは、平成4年から実施されている三峰川サマーピクニックと、伊那市産の米の販売促進のためJA上伊那に補助している平成8年からの伊那米販売促進事業、長谷の美和診療所に併設されている鍼灸治療所で行なわれている平成18年からの鍼灸施療事業の3つの事業です。
サマーピクニックは、537万円の事業で、参加者の減などが主な理由です。
伊那米販売促進事業は、243万円の事業で、十分消費が進んでいるとの判断です。
鍼灸施療事業は、662万円の事業で、利用者が少ないことが主な理由で、民間委託、民間譲渡を前提に廃止としました。
逆に充実・拡大としたのが、信州伊那高遠の四季展、結婚推進事業で、その他の8つの事業は、事業内容の見直し、松くい虫対策事業は、現状維持と判断されました。
白鳥市長は、報告結果を重視し、来年度予算に反映させたいとしています。
伊那市の外部評価評価制度は、昨年度から始まっていて、廃止とする事業が報告されたのは、今回が初めてです。 -
大根田勝美さん伊那市ふるさと大使に委嘱
アメリカで最も成功した日本人ビジネスマンといわれている大根田勝美さんが、伊那市ふるさと大使に委嘱されました。
11日は、伊那市役所で伊那市ふるさと大使の委嘱式が行われました。
大根田さんは、現在、73歳。東京で生まれ、小学校低学年のとき、伊那市に疎開しました。
中学校を卒業後、組み立て工としてオリンパス伊那工場に入社し、その後、アメリカで内視鏡ビジネスをはじめ、成功を収めました。
白鳥孝伊那市長は、「伊那は、景観・人情の素晴らしいところ。それを全世界に発信して欲しい」と話しました。
大根田さんは「昨日、鹿嶺高原に行ってきましたが、とても美しかった。道の途中の三峰川の桜並木も素晴らしい美しいところだと思いました。機会あるごとに、伊那市の美しさを伝えたいと思います。また、伊那市にもっと良くなってもらいたいという点もあるので、市政の皆さんに話し合って、伊那市をバイタリティある素晴らしく美しい街にしていきたい」と話していました。
伊那市のふるさと大使は、市外で活躍している伊那市ゆかりの著名な人などを委嘱していて、大根田さんは20人目となります。
また、11日は、大根田さんの講演会も合わせて開かれました。
大根田さんは、「チャンスの神を逃すな」と題して講演しました。
大根田さんは、中学時代の学校の教頭が、チャンスの神様は一度通り過ぎたら捕まえるのは難しいと話していたことを思い出し、様々なチャンスを捕まえてきたとして経験を紹介しました。「成功は、自分の力で成し遂げたのではなく、巡りあった人たちが素晴らしい人たちだったから」と話していました。
大根田さんは、ベンチャービジネスで巨額の資産を築いていて、2006年に、事業から引退しています。
アメリカでは、最も成功した日本人ビジネスマンといわれているということです。 -
不法投棄抑止 監視カメラを設置
伊那市は10日、不法投棄を防止するための監視カメラを設置しました。
カメラは、悪質な不法投棄があった西箕輪の市道沿いに設置されました。
これは、環境省中部地方環境事務所の協力で設置したもので、設置期間は3か月、市内で常習的に不法投棄が行われている4か所に2週間ずつ移動して配置します。
カメラは、動くものを察知すると自動で小型メモリーカードに静止画を記録します。
伊那市では昨年度、家財道具やタイヤなどの不法投棄が244件あり、カメラを設置することで不法投棄の抑止につなげたい考えで、効果があれば市としてカメラの購入を検討したいとしています。 -
平澤豊満氏 一夜明けて
任期満了に伴う箕輪町長選挙が9日告示され現職の平澤豊満さんが無投票で3選を果たしました。
一夜明けた10日、平澤さんは3期目の町政運営に意欲をみせていました。
3選を果たし一夜明けた10日、平澤さんは朝6時に起床し愛犬の散歩に出かけるなど、普段通りの朝を迎えていました。
午前8時、平澤さんは箕輪町松島の選挙事務所で3期目に向けた抱負などについて話をしました。
平澤さんが公約として掲げた行財政改革の推進では、役場職員の少数精鋭体制を進めるとしています。
平澤さんが初当選した平成14年度は約270人いた役場職員は現在約230人となっていて平成26年度には200人体制にするとしています。
また「副町長2人制」の発展的解消により、必要があるごとに専門能力を持った人材を雇用していくとしています。
町の図書館建設については、財源確保のため基金の創設を検討していくことにしています。
平澤さんの初登庁は29日で、任期は2014年11月28日となっています。 -
南箕輪村 独自の療育施設建設へ
南箕輪村は、何らかの支援を必要とする小学校入学前の子どもを受け入れる「療育施設」を新たに建設します。
これは、9日の村議会全員協議会で村が議員に示しました。
現在、村には、発達障害などで支援を必要とする子どもを受け入れる施設がなく、伊那市や箕輪町などの療育施設に受け入れてもらっています。
支援の必要な子どもは年々増える傾向にあることから、村では、今後、一層こうした施設が必要と判断し、村独自の療育施設をつくることを決めました。
新たな療育施設には、支援の程度が低い子どもが一人で通う「単独通園施設」と、子どもと母親がともに通う「母子通園施設」の2つの機能を持たせます。
村長の許可を得て、ほかの市町村からも通うことができます。
概算費用は1億6千万円で、今年度中に用地を確保する方針です。
来年度予算に盛り込み9月から建設に入ります。
開所は再来年10月を予定しています。
南箕輪村によると、村の年間の出生者数は約150人で、その2割に当たる30人程が、乳幼児健診で何らかの支援が必要と判断されているということです。 -
平澤豊満氏無投票で3選果たす
任期満了に伴う箕輪町長選挙が9日告示され、現職の平澤豊満さんが無投票で3選を果たしました。
3選を果たした平澤さんは「町民の皆さんの期待が大変大きい。肩がずっしりとするような思いですが、がんばってやっていきたいと思います。」と話していました。
無投票による再選については「町民の皆さんから非常に信頼をいただいているなと感じました。
1日遊説をしたが、大勢の町民の皆さんから力強い支持をいただいたということで本当に身の引き締まる思いがします。初心に帰ってがんばっていきたいと思います。」と話していました。
3期目に力をいれていくこととして、行財政改革、子育て支援、高齢者対策などをあげ「箕輪町のひとつの売りとして子育てに優しい、また高齢者に優しい町ということでがんばりたい。」と話していました。
さらにはセーフコミュニティを完成して国連の世界保健機構から安心安全な町だという認定を受けたいとしています。
また自治基本条例制定や第4次振興計画を達成していきたいとしています。
他に「箕輪町にふさわしい図書館づくりも、がんばっていきたい。」と意欲をみせていました。
平澤氏は「あまり肩を張らずにしっかりと地に足をつけて着実、堅実、そしてまたスピーディーにがんばりたい。」と3期目の抱負を話していました。
9日、平澤陣営は午前8時30分に立候補の届け出を済ませると、ジャスコ箕輪店東側の選挙事務所前で出陣式を行い、集まった支持者およそ150人を前に3期目に向けた決意を訴えました。
平澤さんは午前中、地元沢をはじめ北小河内、長岡など竜東地区を中心に遊説し、地域住民に支持を訴えました。
昼には事務所に戻って一息。午後は上古田や長田などの竜西地区を中心に回りました。
平澤さんは昭和16年生まれの69歳。
慶応義塾大学卒業後、昭和40年にセイコーエプソン株式会社に入社し取締役などを務め、平成14年に退社。
平成14年11月の町長選挙で初当選し、平成18年は無投票で2期目の再選を果たしました。
平澤さんは民間で培った経験や知識を活かし、合併議論の末、自立を選択。
財政の健全化を図りつつ、保育園などに運動遊びや英語遊びを導入し、「ひと味ちがう箕輪の子ども育成事業」などに力を入れてきました。
平澤さんは、3期目を、これまで取り組んだ町政の集大成と位置付けています。
箕輪町の今年、4月1日現在の高齢化率は23.5%で県内の市町村では低い方から5番目です。
平澤さんは、子ども育成事業の他に、来年度から公民館活動を中核にした、高齢者の元気づくり事業にも取り組みたいとしています。
また、今年スタートしたセーフコミュニティを平成24年5月の認証取得を目指す他、ハード事業として、課題となっている新しい図書館づくりに取り組むとしています。
平澤さんの初登庁は29日で、任期は2014年11月28日となっています。 -
伊那市 お父さんの子育てガイドブック完成
伊那市は、父親の育児参加をサポートするためのガイドブックを初めて作り、1日から市役所等で配布を始めました。
「お父さんの子育てガイドブックー男の子育てー」は、父親にも子育てにかかわってもらおうと、県の補助を受け6千部作られました。
内容は、6歳までの間の子供との接し方や読み聞かせの方法、離乳食の作り方など、父親の役割や子育てのヒントが記されています。
担当する職員は、「子育ては不安な事が多いので、どちらかにまかせるのでは無く、両親が協力して行ってほしい」話していました。
冊子は、妊娠届出時に市役所で配布される他、当面の間は、乳幼児健診や出生届出時にも配布される事になっています。 -
中南信消防広域化協議会 「将来ビジョン」策定
中南信の消防広域化について検討している協議会は、広域化を前提とする将来ビジョンを、4日策定しました。このビジョンに基づいて、今後、広域化を進めるかどうかを判断していきます。
4日は、塩尻市の市民交流センターで6回目の協議会が開かれました。
協議会は、中南信の広域連合や消防組合など7団体の代表で組織されています。
4日は、各団体から出された、広域化についての方向性を元にまとめられた将来ビジョンについて話し合われました。
将来ビジョンは、広域化をすすめるかどうかを判断する材料として示されたものです。
ビジョンでは、面積が広い・中山間地が多いなどの特性を考慮し、消防本部などを一元化する方式とすること、固定電話や携帯電話から発信地を特定し、車両の動態を管理できる高機能の消防本部とすることなどが示されました。
メリットとしては、住民サービスの向上、人員配置の効率化と充実、課題としては、市町村や地域医療機関との関係性、職員の処遇などが挙げられています。
委員からは、消防団との連携について、もっと具体的に示してほしいなどの意見が出されていました。
協議会では、示されたビジョンを承認しました。
このビジョンを基に、消防組合や、構成する市町村などで、今後、広域化を進めるかどうかについて意思を確認します。
協議会は、次回、来年2月に予定されていて、7団体が、広域化についての判断を示す事になっています。 -
御園 循環タクシー路線示される
来年度の伊那市の公共交通について検討する協議会が、4日伊那市役所で開かれました。
伊那本線の廃止により公共交通がなくなった御園地区に循環タクシーを運行させる計画などが示されました。
4日は、協議会に来年度のバスとタクシー路線の運行計画が示されました。
運行計画では、伊那本線の廃止により、公共交通がなくなった御園地区と公共交通がない上牧地区を通る循環タクシーの路線が新たに示されました。
市街地循環バスでは、外回りを廃止し、全て内回りにすることで、待ち時間や、運行時間を短縮する案が示されました。
また、手良・新山・高遠・長谷などを循環しているそれぞれのバスについて、交通量の少ない場所で降りるときは、バス停でない場所でも降りられるフリー降車を取り入れたいとの案も示されました。
委員からは、「降りるときだけでなく、乗るときもフリーにできないか」などの意見が出されていました。
計画は、出された意見を反映して、次回26日の協議会で検討される予定です。 -
ごみの減量化 伊那市へ提言
伊那市のごみ減量化・資源化推進委員会は2日、これまで検討してきた、ごみの減量やリサイクルなどについて伊那市に提言しました。
この日は、今年度最後の委員会が伊那市役所で開かれ、北原文明委員長が白鳥孝市長に提言書を手渡しました。
提言には、レジ袋削減にむけ消費者と事業者、行政が協議する場を設ける事、資源ごみの収集ステーションに目立つ看板を設置すること、分別のエキスパートの養成、などがもり込まれています。
白鳥市長は「ごみの削減は重要課題。実施できるものはすぐに実施し、ごみにかかわる地域の活動に活用していきたい」と話していました。 -
南箕輪村 上下水道使用料金の検討諮問
南箕輪村上下水道運営審議委員会が2日、村役場で開かれ、唐木一直村長が上下水道の適正な使用料金の検討を諮問しました。
唐木村長は、「上水道は引下げ、下水道は引き上げで、適正な使用料金を検討いただきたい」とあいさつしました。
村の上水道使用料は平成10年から12年間、下水道使用料は平成9年から13年間、それぞれ据え置かれています。
村長は、上水道については、経営が健全化しているので引下げたいと話しました。
下水道については、経営の健全化を図るため使用料を引き上げたいとしています。
委員会では使用料について検討し、24日までに答申するということです。 -
届け出書類事前審査 1派のみ
任期満了に伴い今月9日、告示、14日投開票の日程で行われる箕輪町長選挙の立候補届出書類の事前審査が2日、箕輪町役場で行われ1派のみが審査を受けました。
審査には現職で3期目の再選を目指している平澤豊満さんの1派が訪れ届出書類の審査を受けました。
現在出馬を表明しているのは、無所属で現職2期目、沢の平澤豊満さん(69)のみでほかに表立った動きはありません。
箕輪町長選挙は、9日告示14日に投開票が行われます。 -
下水道使用料金などの改正
伊那市の上下水道事業運営審議会は、下水道使用料金などの改正はやむを得ないとする審議結果を白鳥孝市長に答申しました。
1日の夜、審議会が伊那市役所で開かれ、審議会の横森孝心会長が白鳥市長に答申書を手渡しました。
市では現行の使用料のまま運営を続けた場合、平成23年度から平成25年度までの3年間の赤字額がおよそ11億円になるとしています。
一般家庭の支払っている使用料は2か月で平均6200円だったものがおよそ7100円となります。
また、改正に伴い合併前の旧市町村ごとに異なっていた下水道使用料金は統一されます。
審議会は、水洗化率の向上目標は必要最低条件として取り組む事、市民へ経済状況などの情報公開を徹底するなどの附帯意見をつけました。
白鳥市長は「答申を重く受けとめ健全化に向け取り組んでいききたい」と話していました。
この下水道料金などの改正案は伊那市議会12月定例会に提出され可決されれば来年4月から実施されます。 -
伊那市 平成23年度予算編成会議
伊那市の部課長以上の職員を対象とした、新年度予算編成会議が1日開かれ、白鳥孝市長は「事業の選択と集中を行うよう」指示しました。
白鳥市長は「国の来年度の予算方針が不透明であり、経済も円高・デフレにより先行きが見えない状況となっている中、歳入の確保、歳出削減に取り組み、事業の選択と集中を徹底し、重点的かつ効率的な予算配分を進めてほしい」と指示しました。
平成23年度の経費は、投資的経費を除き、一般財源ベースで今年度と同額のおよそ209億円となる見込みです。
伊那市では、11月下旬までに各部局からの見積もりを受け、査定・折衝を行い来年1月下旬に予算案を内示する事にしています。 -
阿部知事 伊那合同庁舎で県幹部と懇談会
阿部守一長野県知事が1日、伊那合同庁舎を訪れ、上伊那地方事務所長ら県幹部と懇談しました。
午前11時過ぎ、阿部知事は県幹部と懇談するため、公務としては初めて上伊那を訪れました。
懇談は、冒頭のみ公開で行われました。
挨拶の中で阿部知事は「現場の声を聞く機会を持つことは、県民の声を反映させる近道だと思っている。
地域の実情や、県民の思いにあった取組みができるよう地方分権に力をいれ、行政と県民が同じ方向を向いて歩んでいけるようにしていきたい」と話しました。
懇談会では、上伊那地域の製造業がおかれている現状や、組織をいかに運営していくかなど意見交換が行われたということです。
上伊那地方事務所の市川武ニ所長は「上伊那の製造業は海外依存率が高く円高の影響をうけている現状を伝えた。直接話す機会を大切にしていきたい」と話していました。 -
地域づくり支援金 高遠ブックフェスが県知事賞
伊那市高遠町で本を通じて地域活性化に取り組む高遠ブックフェスティバル実行委員会は、県の元気づくり支援金の優良事業として、県知事賞を受賞しました。
27日夜は、地域づくりフォーラムが開かれ、昨年度支援金を受け優良事業を行った4団体が表彰されました。
伊那市高遠町で本を通した地域活性化イベントを行った高遠ブックフェスティバル実行委員会は、上伊那地区で唯一、県知事賞を受賞しました。
その他、伊那市の新山山野草等保護育成会など3団体が、上伊那地方事務所長表彰を受賞しました。
受賞者を代表して、高遠ブックフェスティバル実行委員会の斉木博さんは、「地域活性化にはたゆみない努力が必要。今回の表彰を受け、よりいっそう前に進んでいきたい」と挨拶しました。
高遠ブックフェスティバルは、本によるまちづくりという、日本でも始めての取り組みで、県内外から多くの人を集め、地域イメージが向上し、観光振興に繋がったと評価されています。
斉木さんは、「去年につづいて2回目となる今年は、期間を延長してイベントを行った。イベントという一過性のものではなく、高遠に来れば、いつでも本を通じたふれあいが楽しめるようなそんな地域づくりにつなげたい」と話していました。 -
渡場いきいき交流施設竣工
介護予防や地域住民の交流の場となる「渡場いきいき交流施設・すこやか館」が、伊那市東春近の渡場に完成し26日、竣工式が行われました。
この日は、地域住民や工事関係者などが出席し、施設の完成を祝いました。
渡場いきいき交流施設「すこやか館」は、高齢者の介護予防や地域住民が交流する場として整備されたものです。
老朽化していた公民館を解体し、その跡地に、今年6月から建設してきました。
総事業費はおよそ3千600万円で、うち、3千300万円は国からの補助金となっています。
木造平屋建で延床面積はおよそ210平方メートル。
全館バリアフリーとなっていて、施設内の段差をなくしたり、障害者用のトイレを設けるなどしています。
式の中で、白鳥孝市長は、「子どもたちの声が聞こえ、お年寄りのみなさんが交流できる施設となることを願っている」と話しました。
伊那市では、来年度末までの間に、渡場いきいき交流施設を含め、市内10カ所で、こうした施設を整備する計画です。 -
NEC跡地グループで活用検討
NECは、11月に閉鎖する伊那市美篶のNECライティング株式会社の伊那工場跡地について、グループ全体で利用の検討を進めていく考えを、伊那市に伝えていた事が25日、わかりました。
25日開かれた定例記者会見で、伊那市の白鳥孝市長が明かにしました。
今月12日に、NEC本社の執行役員、新野隆常務が、伊那市役所を訪れ、中間報告を行ったということです。
NECからは、社員が再就職できるよう取り組みを進めている事などが報告されたということです。
また、閉鎖する工場の跡地の活用について、「年内の回答は難しいが、時間的余裕があれば、グループ全体として、土地や建物について、新たな展開を検討していきたい」と伝えたという事です。
白鳥市長は、「来年の早い段階で、結論を出してもらいたい」と要望したということです。
今後については、「極力早く、良い方向で形がでてくれれば。東京へも行き話をつめていきたい」と話しました。 -
高遠町・長谷地域協 任期変更を要望へ
伊那市の高遠町、長谷の両地域協議会は、委員の任期変更と報酬の再検討を白鳥孝伊那市長に要望することを、22日の協議会で決めました。
両協議会では、1期4年を終了した委員から「4年の任期は長すぎる」との意見が多くあがったため、引き継ぎ事項として2期目の委員が任期について検討を行ってきました。
高遠町と長谷地区では、合併特例法で10年間地域協議会を設置することになっていて、4年、4年、2年の任期が設定されています。
今回の協議会では、委員から「前の委員の意思を尊重すべき」「4年は長すぎるが2年は短すぎる」などの意見が出され、最終的に、今期を含め残りの6年を3年ずつの任期に分けることを要望することになりました。
また報酬についても再検討を求めることで全会一致しました。
両協議会では、来年度の運営に反映されるよう、白鳥市長に要望書を提出する方針です。
なお、申請を検討していた「日本で最も美しい村連合」への加盟については、両地域とも今年は見送ることになりました。 -
「焼却灰は溶融処理」を報告
ごみ処理基本計画推進委員会は、新しいごみ中間処理施設での焼却灰の扱いについての検討結果を、20日、白鳥孝上伊那広域連合長に報告しました。
20日は、上伊那広域連合ごみ処理基本計画推進委員会の小澤陽一委員長らが、伊那市役所を訪れ、白鳥孝連合長に、検討結果を報告しました。
小澤委員長は、新しい処理施設の焼却灰について、資源化を図り、量を減らして最終処分場へ埋め立てるのが最良の選択だとする検討結果を報告しました。
小澤委員長は、「灰の処理は大きな問題だったので、大きな道筋をつけることができた」と話しました。
白鳥連合長は、「検討結果を尊重する」と話し、ごみの減量化については、上伊那の市町村で連携して、全体で取り組んでいきたいとの考えを示しました。 -
Cルート優位も上伊那は最終決定までBルートを要望
リニア中央新幹線の建設ルートについて南アルプスを貫く直線のCルートが、伊那谷を通るBルートに比べ建設費が安く、経済効果も大きいとする調査結果が出されたことを受け、上伊那地区期成同盟会は、地域の発展のため最終決定までBルートを要望していくとの考えを示しました。
リニア中央新幹線建設促進上伊那地区期成同盟会会長の白鳥孝伊那市長は20日、記者会見を開き自らの考えを述べました。
縲恃鋳ケ市長縲・br>「部会の中ではルートがCに決まったということは出ていないというふうに聞いています。
ただデータから見ると直線ルートが有利ではないかということの中から(マスコミ)各社、Cルートで事実上決定という方向で表現がされているようなんですけども、これからまだ次回、またその次ということで委員会が開かれながら最終的に決まっていくという認識でいます。
今まで20年間携わってきた人たちの声をきちんと聞くという場を設けてもらいたいと思う。
ですから小委員会に対してぜひとも、じかに私どもの声を届けたい。私は届けたいと思います。
どうしてBルートなのかということを素直に私は今まで20年間携わってきた立場としては伝えたいという思いがあります。」
このように白鳥市長はルートが正式決定するまでBルートを要望していくとの考えを示しました。 -
南原保育園が国内クレジット制度の承認受ける
南箕輪村の南原保育園は、経済産業省が進める、二酸化炭素排出削減への取り組み、国内クレジット制度の承認を受けました。
国内クレジット制度は、二酸化炭素の排出を削減した量を金銭に換算するものです。
企業と自治体などが契約を結び、自治体などが削減した二酸化炭素の量に応じて、企業から金銭を受け取ります。
企業にとっては二酸化炭素削減の目標を達成しやすくなるというメリットがあります。
この制度の承認を受けたのは、自治体として上伊那では南箕輪村が初めてで、県内では12番目となります。
今回契約を結んだのは、南箕輪村の南原保育園と東京のコンサルティング会社イースクエアです。
南原保育園では二酸化炭素排出削減のためペレットボイラーを導入していて、これによる年間の削減量はおよそ43トンとなっています。
他に、太陽光発電システムの導入により、年間およそ7トンが削減されていて、ペレットボイラーと合わせて、およそ50トンの削減量となっています。
契約はイースクエアから今年7月に呼びかけがあり南箕輪村が応じたもので契約期間は平成25年の3月31日までとなっています。
二酸化炭素1トン当たりの削減量は、およそ1,000円で換算されるということで、年間およそ5万円を南箕輪村が受け取ることになります。
唐木一直村長は、「金額的には少ないが環境に優しい村というイメージづくりに努めたい」と話しています。 -
下水道使用料の値上げを盛り込んだ改正案 諮問
伊那市の白鳥孝市長は、下水道使用料の値上げを盛り込んだ改正案を、上下水道事業運営審議会に19日、諮問しました。
下水道使用料改正案は、旧伊那市区域の場合、一般家庭ひと月の平均使用水量20立方メートルで、14.5%を値上げするというものです。
現在、平均的な家庭が支払っている使用料は2ケ月で6200円ですが、改正された場合、7100円になります。
これは、長野県内19市の中で、現在の12番目から4番目に高い使用料となります。
市では、現行の使用料のまま運営を続けた場合、平成23年度から平成25年度までの3年間の赤字額がおよそ11億円になると試算しています。
しかし、今回の改正案に従った場合、赤字額をおよそ7億円まで抑えることができると見込んでいます。
また、改正に伴い合併前の旧市町村ごとに異なっていた下水道使用料金は統一されます。
使用料金の見直しは、今後3年ごとに行い、下水道事業経営の健全化を目指すとしています。
審議会では次回、11月1日に答申する予定です。 -
救命救急センター指定替えを確認
上伊那地域医療再生推進協議会が19日、開かれ、「救命救急センターを昭和伊南総合病院から伊那中央病院に指定替えすることが望ましい」とする部会の提言を確認しました。
来年2月までに地域住民を対象に説明会を開き、理解を得る方針です。
この日開かれた会合の中で、救急医療部会が指定替えについて提言ました。
部会では、平成20年に県の救命救急センターが行った調査で、「昭和伊南病院は医師が絶対的に不足していて救命救急センターとしては機能が不十分である」と評価した経過があることや、「常勤医師が不在の診療科もある昭和伊南では複数の診療科に関わる救急患者の診療が難しい」などの理由から、平成24年4月を目途に、救命救急センターの指定を昭和伊南から中病に指定替えすることが望ましいと提言しました。
昭和伊南は、指定替えの後も、中病とともに3次救急担うため、「サービスは低下しない」としています。
指定替えを行うため、来年2月までに地域住民を対象とした説明会などを開き、理解を得ていく方針です。
中病では、今後、集中治療室の病床を4床から6床増やして10床とし、救命救急センターとしての機能を充実させます。
指定替えにより、昭和伊南ではおよそ1億4千万円の減収が見込まれるとしています。 -
伊那市医療政策審議会
通院費の無料化や医療政策などについて検討する伊那市の医療政策審議会の初会合が18日、市役所で開かれました。
審議会は、医療関係者や保護者、PTAなど17人で構成され、任期は2年です。
会長には、伊那市議会副議長の飯島久幸さん、副会長には伊那市医師会長の河野宏さんが選任されました。
白鳥市長の選挙公約にもあった入院費の無料化を今年8月に、小学6年生から中学3年生に拡大しました。
通院費については現在、就学前まで無料としていますが、対象範囲を拡大したいとしています。
通院費の無料化の対象年齢を小学1年生まで拡大した場合およそ840万円、小学校6年生まではおよそ5100万円、中学3年生まではおよそ6800万円の負担になると試算しています。
委員からは、「無料化の拡大は病院がコンビニ化してしまう」「慎重な議論が必要」といった意見が多く出されました。
次回の審議会は11月に開かれ、白鳥市長が審議会に諮問をすることになっています。 -
下水道促進の為の条例改正案3月提出へ
伊那市は、下水道への早期接続を促進する為に強制的な指導が行えるよう、条例改正案を3月の定例市議会に提出します。
条例改正案は、供用開始後3年を経過している人で猶予申請を出していない場合は、特別指導、勧告、公表、接続命令の段階を経て、それでも従わない場合は告発し罰則が適用されるというものです。
伊那市の下水道の整備された割合、普及率は、平成22年3月末現在81.7%なのに対し、下水道へ接続している割合、水洗化率は普及率に対し72.7%にとどまっています。
市では、周知期間をおいて平成24年度の制度開始を目指すということです。