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伊那市議選情勢(3)長谷区
新市発足に伴う伊那市の市長選・市議選は23日告示、30日投票の日程で行われる。市議選(定数26)は初回に限り、旧市町村を区域とした選挙区を設ける。定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が出馬を表明し、いずれも選挙戦に突入する見通し。旧市町村別に情勢を探る3回目。
長谷選挙区は、他選挙区に比べ低調な出足だったが、定数3に対し、これまでに前職4人、新人1人が出馬の意向を示している。党派は、無所属4、共産1。地区別では非持に前職1人と新人1人、溝口に前職2人、杉島に前職1人が立つ。
非持地区は、非持山から前職の北原幸彦氏、前職3人が引退した非持からは、区の有志が擁立した新人の中山彰博氏が名乗りを挙げた。有権者約550人の大票田である非持で唯一、立候補を表明している中山氏の陣営は「他地区からの切り崩しで有権者の多さが逆にあだとなることがあるし、油断はできない」と、区の一本化を図って確実に足元を固めていく。
非持山の北原氏は有権者約230人の地盤を守り、非持や候補者を出していない他地区を中心に勢力を広げる構え。
溝口からは前職の羽場好美、宮下金典の2氏。羽場氏は有権者約390人の地元のほかに、47歳の若さを看板に全域の若者層から支持を狙う。共産党の宮下氏も地元を固めながら、黒河内や中尾などの草刈り場を中心に全域からの集票を図る。
杉島からは前職の佐藤八十一氏が立つ。約90人と有権者は少ないが、浦、市野瀬、中尾といった昭和の合併で長谷村となる以前の旧伊那里村からの票を集める。旧伊那里区域は約500人の有権者数を誇り、他地区からの切り崩しにも固い防衛をみせる。
前回選挙が無投票に終わったことや、定数が変わったことなどで、各陣営とも票読みに苦労しながらも、これまでのような地縁を頼りとした確実な地盤固めを図る陣営、大票田の切り崩しや草刈り場への勢力拡大を目指す陣営、いずれもあいさつ回りなど精力的に前哨戦こなす。
有権者数は3月2日現在で1839人(男851人、女988人)。 -
伊那市議選情勢(2)高遠区
新市発足に伴う伊那市の市長選・市議選は23日告示、30日投票の日程で行われる。市議選(定数26)は初回に限り、旧市町村を区域とした選挙区を設ける。定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が出馬を表明し、いずれも選挙戦に突入する見通し。旧市町村別に情勢を探る。
高遠選挙区は、定数5に対し、前職7人、新人1人が出馬を表明。党派は、無所属7、共産1。地区別では、高遠が前職5人、河南が前職1人と新人1人、藤沢が前職1人。
高遠選挙区の中心部、高遠地区は、西高遠から前職の飯島進、伊東實、春日嗣彦、関森照敏、原浩の5氏が表明。このうち相生町から飯島、伊東、関森の3氏が立つ。激戦区とされる高遠地区は、各陣営とも地域の票のみを頼りに戦えない厳しい状況にある。地区内の東高遠や周辺部の長藤と三義をはじめ、大票田の藤沢に入り込むなど、全域からの票獲得に必死だ。
一方、新市発足により衰退が懸念されている周辺部の藤沢、長藤、三義の3地区は、前職が4人引退するなか、新人の擁立に苦戦するなど有権者約980人の大票田、藤沢に伊藤明由氏ただ一人が立つのみ。激戦の高遠地区からの切り崩しで「入り乱れた状況」(伊藤陣営)にある。候補者を出していない三義と、長藤北中部地域からの確実な集票を狙い勢力を広げる「守りながら攻める」姿勢をみせている。
河南地区は、下山田から前職の野々田高芳氏、上山田から新人の平岩国幸氏の2人。いずれも地元の推薦を受けての出馬だが、地元票だけでは当選は難しく、約900人の有権者がいる地区内の小原、勝間をはじめ、長藤、三義への拡大も図る。
各陣営とも「貧乏くじを引くわけにはいかない」と、票獲得に向け、動きも活発化してきている。
3月2日現在の有権者数は5971人(男2828人、女3143人)。 -
デジタル地域防災行政無線機器操作説明会
箕輪町は21日まで、災害時の相互の情報共有のため整備した「デジタル地域防災行政無線」の機器説明会を開いている。携帯型無線機などの機器や呼出番号を記した電話帳を配り、使い方を指導している。説明が終わり次第運用を始める。
デジタル地域防災行政無線は、災害対策本部と防災関係機関・生活関連機関を結び、双方向で互いの情報収集、連絡ができる。
役場庁舎の統制台や遠隔制御、箕輪消防署の副統制台、移動局の半固定型・車載型・携帯型の各無線機の扱い方を業者が役場職員、消防団、日赤奉仕団、学校、福祉施設など対象者に説明している。
箕輪消防署では副統制台と携帯型無線機の取扱いを説明。署員は実際に無線機で話したり、メールを送るなどして操作方法を確認した。
町は、有事に備え今後は無線機などを日常的に使ってもらうよう関係機関に呼びかけている。 -
市議選・事前審査2日目
新市発足に伴い、23日告示、30日投票の日程で行われる伊那市の市議選(定数26)立候補届出書類・選挙公報等事前審査が18日、市役所であった。伊那の竜西・竜東が対象で、7派が出席した。
17日と合わせると、20派。残る1派は書類が整わないと連絡があり、これまでに出馬を表明した立候補予定者がそろった。 -
05年度南箕輪村むらづくり賞表彰
南箕輪村の05年度むらづくり賞表彰式が17日夜、村役場であった。大賞は災害時バイクボランティアの「B・F・F・W」(バイク・フォーメーション・フライ・オン・ウィング)、むらづくり賞は自然環境部門「信州大芝高原マレットゴルフ親交会」、社会環境部門「県婦人推進協議会南箕輪支会」が受賞し、唐木一直村長が賞状を手渡した。
むらづくり賞は、住民自らが行うむらづくり活動のうち優秀なものを表彰し、ほかの団体の活動を促進するねらい。04年度から始まり産業振興、教育・文化・スポーツ、自然環境、社会環境の4部門ある。本年度は自然環境部門1団体、社会環境部門3団体が登録した。
賞は3月末に審査し、達成度や地域への貢献度、構成員の参加度、活動の自発性などの観点から決定。むらづくり委員会の会議に先立ち表彰式をした。
唐木村長は、「活動に敬意と感謝を申し上げる。これからのむらづくりは団体の自主的活動が極めて重要になる」と、より一層の活躍に期待を寄せた。
大賞のB・F・F・W代表の知野貞美さんは、「この活動がバイクのプレゼンスを再確認し、災害時に地域の役に立てれば。出動がないのが一番だが、訓練なども模索中。受賞を励みに今後も知恵とお力をお借りしたい」とあいさつした。
B・F・F・Wは昨年1月発足し、16歳から68歳まで64人が登録。災害時にバイクの持つ高い機動性を使い、物資の運搬、情報伝達活動などに実働できる人材育成を目指し、救命救急講習の受講、村防災訓練の協働参加、独自訓練などに取り組んだ。会員は1年ごとの更新で、06年度は16歳から69歳まで34人が登録。会員は随時募集している。 -
市議選・情勢(1)伊那
新市発足に伴う伊那市の市長選・市議選は23日告示、30日投票の日程で行われる。市議選(定数26)は初回に限り、旧市町村を区域とした選挙区を設ける。定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が出馬を表明し、いずれも選挙戦に突入する見通し。
旧市町村別に情勢を探る。
初回は伊那選挙区。定数18に対して、21人が名乗りを上げる。市町村合併で失職した前職18人、新人2人、元職1人。党派は無所属16人、共産党3人、公明党2人。
地区別にみると、前職5人のうち3人が引退した西箕輪は、前職倉田節子、前沢啓子の2氏が立つ。新人については「地区内で何とか立てたい」とする動きがあったが、家族の了解が得られないなどの理由から、今のところ擁立まで至っていない。有権者4790人と大票田で、他地区の立候補予定者が積極的に入り込んでいる。
東春近(有権者数4375人)は、前職飯島光豊、伊藤泰雄の2氏に加え、新人野溝直樹氏が立つ。民主党の推薦を受けた野溝氏は「建設的、実効的な施策を打ち出せる市議として役に立ちたい」と全市的な支持をねらう。
西春近(5066人)は元職飯島尚幸、前職春日晋治の2氏。北部と南部でほぼ地盤が分かれているものの、立候補予定者が前回より1人増えた東春近からの切り崩しで激しい攻防が続く。
手良は前職小平恒夫、新人竹中則子の2氏で、いずれも地元区の推薦を受けているが、有権者数1940人と少なく、他の地区から新たな票を獲得する必要がある。竹中氏は、市女団連OB有志らでつくる「明日を担う女性の会」が「政策決定の場へ女性を送り出したい」と擁立。1月下旬に出馬の意向を固めてから、全域に支持を広げている。当初、女性票の獲得に手ごたえを感じていたが、ここへ来て「やはり地元の人に」との流れが見られ、引き締めを図っている。
美篶(5551人)は前職黒河内浩、矢野隆良、若林徹男の3氏。特に決まった地盤割りがなく、フリーの立場でそれぞれが動く。手良に近い笠原や南割などに立候補予定者がおらず、票の取り合いになっている。
伊那は、有権者数2万4700人余のところ、前職新井良二、小林信、柴満喜夫、中村威夫、馬場秀則、前田久子、三沢岩視、柳川広美の8氏が立つ。竜東で5人、竜西で3人。引退した中央区高沢勝氏の地盤に、馬場氏らが切り込む。
富県(2886人)は、前職下島省吾氏のみ。安泰ムードが漂うが、攻めよりも守りの選挙は難しいと地盤を固める。
農繁期と重なり、告示前は支持者の協力を得るのが難しい状況。いずれの立候補予定者も「(落選する)3人の中には入りたくない」と票獲得に必死で、地元を中心に、あいさつ回りなど精力的にこなしている。 -
箕輪町土地開発公社が福与工業団地内の一部用地を買い戻し
箕輪町開発公社(理事長・平澤豊満町長)は18日、帝国通信工業(本社・神奈川県川崎市)が福与工業団地に所有する未使用用地、約2万1700平方メートルを買い戻すための調印式を町役場で開いた。平澤理事長は「新しい企業誘致を進め、雇用拡大や地域活性化につなげたい」と語った。
帝国通信工業は1986年、町開発公社から約5万平方メートルの用地を買い取り、関連会社・ミノワノーブルを南側の一部用地に建設した。しかし、コスト削減を目的とした工場の海外進出が加速する中、約半分に当たる北側用地は当面使用する予定がなかったため、町開発公社に譲り渡しを打診。新たな企業誘致を進めたい町開発公社が、買い戻すこととなった。買い戻し額は約1億5千万円。およそ簿価に当たる
用地の造成はほぼ完了しているが、今後は新入道路になる町道983号線の拡張整備、上下水道整備などを進めるなど、工業用地としての立地条件を充実する。 -
加藤学後援会伊那支部設立記念講演会
加藤学後援会と民主党長野県第5区総支部は16日、民主党副代表広中和歌子氏を招いた記念講演会を伊那市駅前ビル・いなっせで開いた。広中氏は「公正で共生できる社会」をテーマとして、生活者の視点にたった医・職・住を充実を訴えた=写真。
民主党長野県第5区総支部の加藤学代表の後援会伊那支部は今月10日に設立した。講演会には来賓として羽田雄一郎参議院議員も招いた。これまで民主党上伊那支部はあったが、後援会組織はなかったため、同地区での支持基盤強化を目的として伊南、伊北支部と共に設立した。
広中副代表は、自由主義経済やグローバル化の進む裏側で、非正規雇用の増加、フリーター、ニート問題など格差社会が拡大している小泉政権の問題点を指摘。政権交代により公正な社会を実現することを強く訴えた。
伊那支部は今後、設立総会を開き、方針を検討していく。将来的には民主党上伊那支部を伊北、伊那、伊南に分けることも検討している。 -
市長選・市議選事前審査
新市発足に伴い、23日告示、30日投票の日程で行われる伊那市の市長選・市議選の立候補届出書類・選挙公報等事前審査が17日、市役所と高遠町・長谷の各総合支所であった=写真。18日まで。
市長選は、小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=の1派のみ。
市議選(定数26)は、伊那の富県・東春近・西春近・美篶・手良・西箕輪、高遠、長谷が対象で、伊那13派、高遠8派、長谷5派がそれぞれ審査を受けた。
18日も午前9時縲恁゚後4時、伊那の竜西・竜東を対象に、市役所多目的ホールで受け付ける。
立候補届出手続き説明会の開催日以降、市選挙管理委員会から、立候補届出関係書類を持ち帰った人はいない。 -
中川村消防団が春季訓練・観閲式
中川村消防団は16日、サンアリーナで、団員157人、11機関が出動し、春季訓練と観閲式が行われた。
午前中は制服姿がまだ板についていない新入団員を交えて、停止間や行進間など小隊訓練、中隊訓練、ラッパ訓練、救護訓練などを行い、観閲式に備えた。
式では、村や上伊那消防協会、村議会、駐在所、日赤奉仕団ら来賓25人を前に、機関点検、小隊編成訓練、中隊編成訓練、中継送水訓練、ラッパ訓練などを披露した。
また、表彰もあり、前団長をはじめ前部長まで退職者11人に感謝状が贈られた。
表彰者は次のみなさん(敬称略)
▽松村等、米山喜明、上村郁夫、北島正俊、大場澄雄、北島正明、藤川邦俊、細田裕、中川健、大木島明、小笠原和典 -
消防委員会
宮田村消防委員会は13日開き、新年度から2年間の役員体制を決めた。委員長は2期目となる近藤満さん=町3区=、副委員長は久保田秀男さん=中越区=を新たに選んだ。
村と消防団が本年度の事業計画を説明。2年計画で整備するデジタル波防災行政無線や、心肺蘇生に使うAED(自動体外除細動機)の新規導入などを話した。
近藤委員長は消防団員の確保対策にふれ、「各種消防大会の時に、団員の子どもたちなどに見学させてはどうか。お父さんが頑張っている姿を見せる良い機会で、団員の確保につながると思う」と提案した。 -
市長選・市議選告示まであと1週間
新市発足に伴い、23日告示、30日投票の日程で行われる伊那市の市長選・市議選が、あと1週間に迫った。住民の会話にも、選挙の話題が上がるようになった。
17、18日は本庁・総合支所で、それぞれ立候補届出書類・選挙公報などの事前審査がある。受け付けは午前9時縲恁゚後4時。
【市長選】
出馬を表明しているのは、前伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=のみ。
後援会組織は、16日に結成総会を開く長谷を含めて29支部。
これまで組織に市議を含んでいたが、今回は市議選と日程が同じであることから、役員は後援会幹部で固めた。青壮年、女性、熟年など各年齢層を網羅する。
また、市内の企業や6割近い区から推薦を得ている。
小坂氏は市町村合併に伴い、3月30日に市長を失職してから、25カ所の集落や市議選立候補予定者の集会に出向き、出席した住民に政策などを訴えている。
後援会では「新たな立候補予定者が出るのか先が見えないが、選挙体制は整えている」と気を引き締める。
小坂氏は、具体的な施策に▽過疎対策の充実(定住対策など)▽少子化対策(保育園の統廃合を進め、働く人の手助けをする、企業の育児休暇を取れる体制)▽旧伊那中央病院の後利用として▽保健・福祉の拠点整備、新規企業誘致と既存企業の支援竏窒ネどを挙げる。
新人擁立に動く市民有志は「市議選にエネルギーを吸い取られる」などの現状もあり「希望は捨てていないが、厳しい」という。市民有志の結論を待つ共産党上伊那地区委員会は「最終結論まで、時間をいただきたい。鋭意努力したい」としている。
合併を推進し、新しいまちづくりの道筋をつける意味から、新人が出にくい状況もあるようで、一部から「無投票になるのではないか」という見方も出ている。
【市議選】
市議選(定数26)は初回に限り、旧市町村を区域とした選挙区を設ける。定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が出馬を表明。各選挙区で定数を超え、選挙戦は確実となっている。立候補予定者は各地域を回り、組織拡大を図っている。
伊那選挙区は、地区別に伊那8人、富県1人、美篶3人、手良2人、西箕輪2人、東春近3人、西春近2人。
西箕輪の選挙人登録者数は4790人で、前職5人のうち3人が引退したため、他地域からの切り崩しが激しくなっている。
高遠選挙区は定数5に対し、前職7人、新人1人の計8人が出馬を表明。そのほかに動きはなく、現状のまま選挙戦に持ち込まれそうだ。
高遠地区は西高遠から前職5人が出馬を表明しており、混戦となる模様。候補者のいない他地区に拡大を図るなど動きも活発化している。
一方で、新市発足により衰退が懸念されている周辺部の三義、長藤、藤沢の3地区は、新人の擁立に苦戦し、前職5人のうち候補者は藤沢から1人のみ。河南地区は上山田から新人1人、下山田から前職1人が名乗りをあげている。
長谷選挙区は新人擁立の模索や周囲の動向を探るなど他選挙区に比べ低調な出足だったが、定数3に前職4人、新人1人が出馬の意向を示している。
地区別に見ると、有権者数約870人の非持に2人、約390人の溝口に2人、約90人の杉島に1人が立つ。溝口、杉島の立候補予定者は大票田、非持の切り崩しを回りながら候補者を出していない黒河内、中尾、市野瀬などの草刈り場からの集票を狙う。
高遠、長谷は前回選が無投票だっただけに、各陣営とも票読みに苦労している。 -
南箕輪村初の女性区長誕生
南箕輪村に初の女性区長が誕生した。北殿区の山本昭子さんで、女性初の区長会長に就任した。06年度第1回区長会が14日、村役場であり、山本さんを区長会長に選出した。副会長は南殿の山崎清二区長が務める。
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初の区長、総代会
飯島町の各耕地の新総代が決まり12日夜、町役場で初の区長・耕地総代会が開かれ、初顔合わせを行い、町理事者や各課長から町が取り組んでいる事業の概要説明や、協力の要請を受けた。また、全地区総代会の構成も行い、会長に竹沢秀幸さん=柏木=、同副に森谷一郎さん=中町=、理事に小林次雄さん=追引=、林秀樹さん=本郷4=を選んだ。
区長と総代を前に高坂町長は「町はふるさとづくり計画と中期総合計画の2つを基本に、住民と行政が一体になり、智恵と汗を出し、それぞれの役割を果たして頑張っていこう」と呼び掛け、新年度事業について、地域づくり委員会の立ち上げ、子育て支援策の充実、企業誘致、防災マップ、ハザードマップ策定、指定管理者制度への移行-などを挙げて概要を説明したほか、国道153号伊南バイパス、与田切川砂防事業、県道竜東線など国、県の事業についても現況に触れた。
また、お陣屋祭については「行政主導の現在のような祭は25回、新町発足50周年の今年度を区切りに中止したい」との考えを示し「地域の最高責任者として地域の発展と、行政とのパイプ役に努めて」と総代らの協力を求めた。
続いて、各課長が06年度事業や組織機構、総代らが直接かかわる業務について説明した。 -
保育園の食育推進・たい肥利用で土づくり
箕輪町は本年度、「食育」の一層の推進をねらい全保育園で野菜づくりをする。町が進める有機肥料を使った土づくりの推進も兼ね、町営農センターが地元のたい肥と野菜の種などを園の希望に応じて提供し支援する。
園によってはこれまでも野菜づくりをしているが、本年度は新たに畑を借りたり、面積を広げるなど各園の実情に応じて取り組む。
町営農センターは、たい肥を合計250キロ配布。ジャガイモやトウモロコシ、二十日大根、人参などの種も配った。
野菜作りを通して食に関心を持ち食べることはもちろん、土に触れること、季節の野菜を知ることなども願い、自分で作った野菜は苦手でも食べる園児が多いことから苦手野菜の克服にも期待する。
おごち保育園は13日、園児のお迎え前の時間を利用して保護者と年中・年長園児らが一緒にジャガイモを植えた。
地域住民から借りている園前の畑にたい肥を入れ畝を作ったところに、園児が一つずつ種イモを置き、たい肥と土を手で混ぜ、ジャガイモが見えなくなるようにかけた。園児は、「ジャガイモが出来たらカレーとシチューがいい」と話しながら、お母さんと楽しく作業した。
昨年も野菜作りをしたおごちでは、「ピーマンやナスを生で食べたり、実ったトマトを取って食べたり、食べるということに関心を持つ子が多かった。今年は作る野菜の種類を増やして取り組む」という。 -
商工会青年部が宮田高原活性化で村に提言書
宮田村商工会青年部は12日、宮田高原の活性化に向けた提言書を清水靖夫村長に提出した。既存の環境と施設を有効活用してソフト面を充実する案のほか、オートキャンプ場への転換など具体的な案を複数提案し、「村最大の資源でもある高原が、素晴らしい観光スポットになるよう検討して」と求めた。
キャンプ場利用の伸び悩みや、牧場運営の厳しさなどから事業の見直しも迫られている同高原。
商工会青年部は以前から提言を行い、一昨年と昨年には木製遊具を手作りしたほか、リンゴオーナーのキャンプに協力するなど、実際に高原の活性化に取り組んできた。
提言書では、具体案に加え、村への要望として「もっと、村職員の皆さんと企画や内容について議論する機会を設けてほしい。一緒になって取り組みたい」と盛り込んだ。
前林裕一部長から提言書を受け取った清水村長は、「これだけの資源。考えれば手段はあるはず。皆さんの力も借りて検討していきたい」と答えた。 -
みのちゃんバス利用状況まとめ
箕輪町は町内循環「みのちゃん」バスの05年度利用状況をまとめた。04年度に比べ乗車人数が24%増加し、町民の足として活用されている結果になった。
05年度の乗車人数は3万936人。前年度より5908人増えた。前年度と比べ最も利用が増えたのは12月で913人増、次いで多かったのは2月で649人増だった。
年間を通して利用者が増えているが、中学生や冬場の利用が特に増加したという。 -
上下水道使用料納入通知書のバーコードを変更
伊那市は、上下水道使用料納入通知書のバーコードを4区分から1区分に変更した。コンビニエンスストアで使用料を納入する際、待ち時間を短縮することによって住民の利便性を図る。また、高遠町、長谷でもコンビニでの収納が可能となった。
バーコードは、3月検針分料金(2、3月使用量分)から変更。これまで地区、氏名、金額など必要事項を区別していたが、伊那市・高遠町・長谷村との合併を機に、1区分に切り替えた。上伊那では初めての採用で、契約会社を通し、コンビニでのバーコード読み取りテストを済ませている。
収納業務は市役所、総合支所のほか、金融機関、郵便局でも対応。コンビニは02年10月から旧伊那市で取り組みを始めた。受け付け時間に限られない、自宅の近くで支払えるなど利用者は年々増加。現金納付に対し、コンビニは02年度の17%から、04年度には27%に上がった。05年度は30%を超える見込み。
市は、コンビニなどで納入できることを知らない人がいるため、市報などで広くPRし、徴収率アップにつなげたいとしている。
使用料は高遠町が5月から隔月検針、隔月徴収とし、長谷が偶数月に検針、奇数月に徴収する。 -
地域づくり支援事業29件を認定
宮田村は10日、住民の自主的なむらづくりを助成する「地域づくり支援事業」の認定を行い、申請があった33件のうち29件を認定した。子どもの安全対策など、地域問題を正面からとらえ事業化する地区、団体が増えており「支援事業も3年目を迎え、有効に活用する動きが広まってきた」と村総務課では話している。
同事業は村が290万円を予算化。区や地域性の高い活動をする団体が対象で15万円を上限に補助する。
この日は花壇整備の街並みづくり事業分で17件、公共性の高い事業に配分する一般分は12件それぞれ認定した。
一般分では7事業が前年度からの継続だが、南割区、大田切区、新田区の通学路の安全対策、大原区の公園整備、地域情報紙「おおはら」を発行する会の発行事業、大久保区の水路改修事業が新規で認めた。
認定しなかった4件のうち3件は書類不備などで保留。整い次第認定するか、2次認定にまわす。大久保区から申請があった「松食い虫対策」は村が事業化するため認定を見合わせた。
今回の29件で交付する事業費は224万円余り。5月末まで2次申請を受け付けており、村では積極的な活用を呼びかけている。詳しくは総務課企画情報係85・3181まで。
認定団体、事業内容は次ぎの通り。
▽一般分【宮田城址保存会】城址整備、公園化【大原区】第1公園を整備し、安全に遊べる環境整備。【ともいきの会】交流会開催や機関紙発行【北割区】村道の修繕整備【いきねっと】男女共同参画を中心に講演会、学習会【南割区】通学路の安全確保で車止め設置、枝打ちなど【地域情報紙「おおはら」を発行する会】情報共有により支えあい【大田切区】枝打ちなど通学路危険箇所の改善【町1区】歩道修繕と蛍光塗料による標示【町3区】防災倉庫と救護機材の整備【大久保区】側溝の修繕【新田区】枝打ちなど通学路の安全確保
▽街並みづくり事業分=花と緑のある街角づくり会、大久保ふれあい歌壇ボランティア、おおはら花の会、米松会、3班辰巳会、里宮花の会、新田区、いきいきサロン、大田切曙会、北割寿会、つつじが丘景観委員会、北割5班婦人部、一輪の会、町三区、河原町通り景観委員会、三一会、仲町モール商店会 -
南箕輪村むらづくり委員会
「ずく出しプロジェクト」1次案協議南箕輪村むらづくり委員会は10日夜、村役場で開き、部会ごとに検討してきた基本計画の「ずく出しプロジェクト」の1次案を発表し協議した。今後は、基本計画の小項目を検討し、6月末から7月にかけてプロジェクトと小項目の調整を予定する。
委員は教育・文化、健康・福祉、自治・協働、生活・環境、産業・交流の5部会に分かれ、1月からプロジェクトを検討し、構想、課題、施策などの素案をまとめた。
「子どもすくすくプロジェクト」は▽安心して子育てできる環境づくり▽幼いうちから読書に親しむ環境づくり▽子どもや若者がすくすく成長できる環境づくり-。「村民いきいきプロジェクト」は▽病気にならないために▽健診の充実とアフターケア▽地域コミュニティの活性化(地域での子育て支援、障害者、高齢者支援)-を柱に挙げた。
「地域コミュニティ再生プロジェクト」は、自助・共助・公助を基本とした住民(村民)と地区組織と行政の役割分担の明確化した組織の確立を示した。「自然環境プロジェクト」は森林、水、農地と景観を柱に経ヶ岳や里山、神社林の整備、景観の保全と活用など、「『南箕輪ブランド』創造プロジェクト」は産業活性化、特産品の推進、環境・健康・食育、大芝高原周辺の有効活用などを挙げた。 -
箕輪町デジタル地域防災行政無線整備進む
箕輪町が05年度、災害時の相互の情報共有を目的に進めてきた「デジタル地域防災行政無線」整備事業は、基地局などの整備が終わり、運用開始に向け17日から、関係機関の機器操作説明会を始める。デジタル地域防災行政無線の整備は上伊那地域で初、県内でも1自治体の全エリアを完備するのは箕輪町だけとなる。
デジタル地域防災行政無線は、災害対策本部と防災関係機関・生活関連機関を結び、双方向で互いの情報収集、連絡ができる。
基地局を役場庁舎と、中継局になる萱野高原展望台近くに設置。役場庁舎に統制台を置き、箕輪消防署に副統制台を置いて庁舎と同じ操作ができるようにした。移動局は区、学校、保育園、福祉施設、消防団、箕輪町交番、JRなどに無線機を配備し、陸上を移動して基地局やほかの局と無線通信をする。総事業費は2億2050万円。このうち7610万円の国の補助を受けた。
現在は、アナログ式の同報無線で町からの1方向によるものだが、今回の整備により複信方式で電話感覚で通話できるほか、外線発信や、移動局の学校、消防団などのようにグループを対象に通信ができるなど、用途別に通信範囲の指定も可能になる。携帯電話がつながらない箕輪ダム周辺もカバーできるようになり、災害時に電話が通じない場合でも情報収集ができる。
移動局は、半固定型無線機(ファクシミリ付)は町文化センター、小・中学校、箕輪町警部交番、箕輪工業高校、福祉施設、病院、ながた荘など14カ所に各1台。箕輪南小のみ準動画伝送付を設置。車載型無線機は役場の車11台、車携帯型無線機は町消防団に17台。携帯型無線機は役場、消防署(消防団長・副団長含む)、町内15地区(公民館と区長)、9保育園、萱野山荘、交番、JR松島駅、上伊那広域水道用水企業団、町社会福祉協議会など36カ所に78台設置する。
従来のアナログ防災無線は38局あるが、デジタル地域防災無線運用後も、近隣市町村との連絡のため7局を残す。
町は17日から関係団体ごとに機器を配り操作方法を説明する。操作に習熟してもらうため、今後は各機関で日常的に無線機などを使ってもらい、有事に機能するよう備えたいとしている。 -
コモンズ支援金地域枠選定委員会
地域の特性を生かした取り組みなどを対象とした県の「コモンズ支援金」の上伊那地方(地域枠)選定委員会が11日、伊那市の県伊那合同庁舎であり、上伊那地方事務所長の牛越徹委員長ら5人の委員が出席して、支援金の要望状況や事業概要を確認した。次回の委員会で採択事業を絞り込む。
支援金の本年度予算は前年度と同額の10億円で、全県枠に3億円、地域枠に7億円を配分する。上伊那地方は前年度比100万円増の5070万円で、これに対して同比17件65万9千円増の79件9538万4千円(市町村分・40件6180万円、公共団体分・39件3358万4千円)の申請があった。
市町村別の市町村分と公共団体分の総計は、伊那市・31件3625万9千円、駒ヶ根市・8件974万1千円、辰野町・8件760万1千円、箕輪町・7件668万1千円、飯島町・4件851万3千円、南箕輪村・10件1203万2千円、中川村・4件777万7千円、宮田村・7件678万円。
事業区分別では、「安心・安全な暮らしの支援」が15件・1973万7千円、「美しいまちづくり」が10件・1401万3千円、「魅力ある観光の創出」が7件・1199万6千円と多かった。
委員会では、事業の選定にあたり▽妥当性▽有効性▽戦略性▽自律性▽協働性竏窒フ基準などを確認し、次回25日の委員会で採択事業を絞り込み、今月中に決定・内示することを決めた。 -
伊南行政組合消防本部北消防署長
4月1日付の異動で新たに署長の任に就いた。モットーとして「人の和」を挙げる。「和のない人間関係は駄目ですね。消防は命令系統で動いているが、和がないと現場に出た時に上司や同僚の間のどこかに溝ができる。それでは消防の使命は果たせないですからね」
◇ ◇
高校卒業後、飯島農協(当時)に就職したが「どうも仕事が性に合わない」と数年で退職。辞めるに際して当ては何もなかったが、知人の誘いもあり、取りあえずタクシーの運転手をしながら将来への道を探ることにした。
1年ほどたったある日、たまたま町の助役が客として乗ってきた。内心(これはいい機会だ)と思い、唐突だったが思い切って尋ねてみた。「役場職員の中途採用の予定はありませんか?」駄目でもともと竏窒ニ思っていたが、思いのほかあっさりと答えが返ってきた。「今度採用試験があるよ」
思わぬタイミングに喜び、早速準備勉強に取り組んで受験。首尾よく合格して職員に採用された。運命の計らいか、最初に配属された部署が消防担当。その後、署に派遣され、本格的に消防士として働くことになった。
初任科訓練を受けるため、県消防学校に入校。厳しい救助の訓練でロープが足に食い込み、ひどいあざができた。休日に家に帰った時、母親がそのあざを見て顔をしかめた。「その時は何も言わなかったが、後になって『大変な仕事をするんだなあと思って心配だった』と言っていましたね」
見様見まねで夢中で仕事に取り組んだが、慣れない仕事は思ったよりずっと大変だった。「でも中途で入った私に対し、周りの皆さんはいやな顔もせず、親身になって助けてくれた。今でも本当に感謝しています」
一貫して警防畑を歩き、火災のほか水害や工事現場の事故、土石流災害による死亡事故など数え切れないほどの現場に出動してきた。「仕事として取り組んでいるためか、大出血を見ても気後れしたり気持ちが悪くなったりするようなことはなかったですね」
◇ ◇
「『泥棒は命までは奪わないが火事は何もかも持っていく』と昔からいうが、今は昔と違って火事の質も変化してきているんですよ」住宅は防災構造になったが、火災の時にはかえって火元が見つけにくいという問題があり、加えて恐ろしい有毒ガスが出るため、呼吸器は欠かせない。
「同じ現場は二つとない。だからこそ経験がものを言うんです。現場では冷静さを失いやすいが、若い人たちにはそこをよく自覚して行動してほしいと思いますね」
(白鳥文男) -
県伊那合同庁舎にもお尋ねコンシェルジュを配置
来庁者の相談や案内に応じるコンシェルジュ・ディスクが7日、伊那市の県伊那合同庁舎にも配置された。担当職員は来庁者から要件を聞き、担当部署や庁内のどこにあるかなどを丁寧に案内した。
「庁舎はよく分からず心細い」「相談を担当する課が分からない」などの声に対応するため県は03年から、県庁玄関ホールにコンシェルジュを配置し、県民の目線に立った迅速なサービス提供を目指してきた。
組織改正に合わせ4月からは、県下の合同庁舎でも同様のサービスを提供していくこととなり、上伊那合同庁舎はこの日から開始した。補佐級以上の49人が、半日交代でディスクに立ち、来庁舎の相談に応じていく。 -
賃金実態調査上伊那地区概況
県南信労政事務所はこのほど、05年長野県賃金実態調査上伊那地区概況を発表した。
建設業、小売業などの7職種で、労働者5人以上民間事業者790とその労働者を対象とし、05年6月30日現在(労働日数、時間数、賃金は6月1日縲・0日)の雇用形態や勤続年数、平均月間賃金などを性別、年齢、職種別に調査したところ、350事業所、6264人から回答を得た(回答率44・3%)。
労働日数は、事業所規模、男女の違いによる格差はないが、総実労働時間は、事業所規模が小さくなるほど男性の総実労働時間が多くなっている。月間賃金は、男性が約34万円と県平均を1万円弱上回る一方、女性は約21万円と県平均を下回る。
女性労働者の約60%はパートタイム労働者で、平均年齢は47・8歳。一般より6歳ほど高いが、月間所定内賃金は一般より10万円近く低い。女性一般労働者は、30代で一端減少するM字型グラフを描くが、パートタイムは20代から40代にかけて増加している。 -
土地開発公社理事長に小林村助役
宮田村土地開発公社は6日に理事会を開き、任期満了に伴う役員改選をした。小林修村助役が理事長、小林茂村議会議長が副理事長に就任した。任期は2年。
理事長は従来、村長が「充て職」で兼務。しかし、国は行政トップの充て職を自粛するよう各自治体に求めており、清水靖夫村長はその指導に沿って理事長職の留任を辞退した。
小林理事長は「村は人口1万人構想を掲げており、基本計画に沿って公社の事業も展開していきたい」とあいさつ。
公社理事は村議、役場の課長8人で構成。専務理事には矢田典和村総務課長がついた。 -
伊那市議選は少数激戦
新市発足に伴い、23日告示、30日投票の日程で行われる伊那市の市長選・市議選の立候補届出手続き説明会が6日、市役所であった。市長選に1派、市議選(定数26)に34派が出席。告示まで、あと16日と迫り、市議選は選挙戦が確実となった。
【市長選】
出馬を表明しているのは、前伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=のみ。
市民有志は「擁立に向けて検討中。できるだけ早い時期に結論を出したい」としている。
一部では「無投票になるのではないか」という見方も出ている。
【市議選】
旧市町村を区域とした選挙区別の定数は伊那18、高遠5、長谷3で、立候補予定者はそれぞれ21、8、4となっている。
伊那、高遠の各選挙区は、これまで出馬を表明していた立候補予定者らが説明会に顔をそろえた。長谷選挙区は前職4人のほか「出馬未定」という竹内修さん(54)と、前職が引退した非持から「だれか擁立したいが、どうなるか分からない」という住民も説明を受けた。
◆伊那市
出馬表明しているのは前職18人、元職1人、新人2人。
地区別でみると、伊那8、富県1、美篶3、手良2、西箕輪2、東春近3、西春近2。
西箕輪では、前職5人のうち3人が引退することから「地区内で何とか立てたい」と新人擁立に動いていたが、出馬表明するまでに至っておらず、説明会に姿はなかった。
単純に有権者数を立候補予定者数で割った場合、伊那が1人当たり3094人と最も多く、手良が970人と少ない。東春近や美篶でも2千人を割る。
東春近は、立候補予定者が2から3に増えたことで、獲得票を求め、周辺地域へ範囲を拡大している傾向がある。西箕輪には、他地域からの攻め込みがあるようだ。
中には、根強い地縁、血縁を頼りにする地域選挙にこだわらず、全域から支持を集めたいと動く新人もいる。
また、多選の前職に対し「世代交代するべきだったのではないか」と冷ややかな声もあり、どう票に結びつくのか注目される。
党派は無所属16、共産党3、公明党2。
3月2日現在の有権者数は、4万9361人。 -
市役所にマイカップ式の自動販売機を設置
伊那市は4月、飲料自動販売機を紙コップ式から自分のコップが使えるマイカップ式に切り替えた。庁舎内2カ所(2・4階)に設け、ごみの減量化につなげる。
利用する際に自動販売機の「マイカップ」のボタンを押し、取出口から自分のカップを入れ、コーヒーなどほしい飲み物を選ぶと、注ぎ込まれる。
紙コップでも、マイカップでも料金は同じだが、市役所総務課は職員に積極的な利用を呼びかけたという。
マイカップを利用した職員は「コップを置く位置によって、中身がこぼれてしまったが、これで紙コップ1個減らせれば」と話していた。
紙コップはこれまで市のごみとして片付けていたが、業者が専用回収箱を設けた。導入により、1カ月間で約1400個の紙コップを削減できるのではないかという。
市は、透明性や還元金による増収をねらい、設置業者を一般競争入札で決めた。その条件に、ごみの減量化につながるものを盛っていた。 -
みのわ健康アカデミー2年目入学式
箕輪町が町民の健康寿命を延ばすため05年度に引き続き開く「みのわ健康アカデミー」の入学式が5日、町民体育館であった。学生はそれぞれの決意を胸に、身体測定・体力測定に臨んだ。
信州大学教育学部の寺沢宏次助教授が提唱する「運動とコミュニケーション」の理論と実践に学び、運動習慣を継続し、健康学習(保健予防・介護予防)と個別相談で健康レベルを向上させる。
本年度は定員枠を広げ44歳から75歳までの55人が参加。1年間、健康学習や個別プログラムによるマシントレーニング、大学教授らによる集団健康講座、在宅自主トレーニングなどに取り組む。
学長の平沢豊満町長は、「元気に長生きできるよう歩く、ストレッチなどに取り組んで、望んでいるような健康体になってほしい」とあいさつした。
学生は、「腰痛と肩こりを改善したい」「やせたい」と目標を持ち、今後のトレーニングに向け肺活量測定、長座体前屈、開眼片足立ちなど12種類の身体・体力測定をした。 -
村が村商工会・農村青年倶楽部との交流会を企画
南箕輪村は4日夜、村政に若者の意見を取り入れたいと村商工会・農村青年倶楽部(くらぶ)との交流会を村商工会館で初めて開いた。約30人が出席し、地域振興について意見を交わした。
冒頭、唐木村長は「一昨年7月、村は自立を決め、産業振興を図っていかなければならない。南箕輪らしさをどう出していったらいいのか、村づくりのために力を貸してほしい」とあいさつ。
商工会側が「店で客に農産物を買いたいと言われたとき、紹介することができなかった」事例を紹介し、農・商の連携の必要性を挙げた。そこから、農商が一体となったパンフレット作成、統一パッケージづくりによるブランド品の売り込み、村ホームページのリンクを活用したPRなどに発展した。
唐木村長も「付加価値をつけて売り出す体制を、農・商の立場で考えていただきたい」と述べた。
そのあとの懇親会でも、酒をくみ交わしながら、出席者はざっくばらんに意見を出し合い、盛り上がった。
今後も定期的に開き、テーマを絞って意見を交わす予定。