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環境美化啓発ポスター駒ケ根市内全地区掲示へ
駒ケ根市は初の試みとして28日に行われる河川一斉清掃(ごみゼロ)に合わせ、小・中学生らが描いた環境美化啓発ポスターを市内186の環境美化推進組合を通じて配布し、各自治会ごとに不法投棄の多い場所などに掲示することを決めた。ポスターは市が04年度から募集している「駒ケ根市環境ポスター」のうちから不法投棄に関するもの12種類を選び、A3サイズにして240枚をラミネート加工。手作りの掲示用看板とともに配布する。
一部のポスターはすでに北割一区の広域農道地下歩道などに掲示されている。 -
広報「はせ」の縮刷版できる
旧長谷村は、広報「はせ」の縮刷版第3巻を発刊した=写真。近く、全戸(700)へ配布する。
第3巻=A4判、1442ページ=は97年8月の201号縲・6年3月の305号(閉村記念号)を収録。村政の動きをはじめ、イベント、公民館活動、学校行事などを取り上げ、写真で村民のいきいきとした表情を伝えている。
最終の閉村記念号は「未来に思いをはせ竏窒りがとう長谷」と題し、閉村式典の村旗降納、タイムカプセル埋蔵などの様子が載る。
担当課では「ここ数年の間に、分杭峠の気場を活用したむらおこしや、伝統文化等保存伝承施設『中尾座』の完成、各集会施設の改修など変革を遂げた時期」と話す。
広報は73年から月1回発行。200号まで縮刷版を作り、第3巻で完結。村の歴史を知る資料として活用することができる。 -
箕輪町入札等審査委員会
箕輪町入札等審査委員会は17日、第16回会議を役場で開き、町が05年度入札状況、06年度入札予定などを示した。
05年度の入札は、受注希望型72件、指名競争53件、計125件。区分別は受注希望型は土木36件、管20件、建築7件、測量・設計9件。指名競争は土木14件、管4件、舗装9件、その他工事11件、業務委託7件、その他8件。
落札率は受注希望型66・02%、指名競争97・31%、全体は74・53%だった。過去の落札率は02年度97・34%、03年度82・80%、04年度82・53%で、05年度は最も低い率となり、町は受注希望型競争入札導入の効果が出てきていると見ている。
06年度発注予定工事は42件。
委員会は今後、受注希望型競争入札の工事種類拡大を検討する。 -
信州ゆめフォーラム、若林氏に知事選出馬を要請
青年会議所OBなどでつくる信州ゆめフォーラムは17日、箕輪町商工会館で集会を開き、同フォーラムの幹事で公認会計士の若林健太氏(42)=長野市=に知事選への出馬を要請する文書を渡した。
夏の知事選に向けて新しい候補擁立を目指してきた同団体は、各地で開いたミニフォーラムで信州ゆめフォーラム賛同者の過半数から、若林氏を候補として推すことへの同意を得たため、正式に要請を決めた。
若林氏は「要請をいただいたことはありがたいこと。職場の同僚など、お世話になった人に相談したい」とし、近日中に出馬の意向を明らかにするとした。
要請書を手渡した伊藤弥生代表幹事は「信州ゆめフォーラム設立以来、悩んだ時期もあったが今日こうしてお伝えできたのはうれしいこと。私たちは受けていただけると考えている」と若林氏出馬への期待を語った。
若林氏は、04年に日本青年会議所北陸信越地区長野ブロックの会長を務めている。 -
長谷村の閉村記念事業
記念誌・ビデオ・DVDできる旧長谷村は伊那市・高遠町との合併に伴い、閉村記念事業の一環として記念誌・ビデオ・DVD「ふるさと長谷村」を作成した。長谷村が誕生した59(昭和34)年から47年間の歴史をまとめた。近く、全戸(700戸)に配布する。
記念誌=A4判、79ページ=は、47年の歩みなど資料編を含む8章で▽ダムで離村した人たち▽三峰川の再開発▽合併に寄せる子どもたちの意見発表▽データでみる長谷村の産業の姿竏窒ネどを掲載。「長谷村を語る」で、さまざまな分野で活躍する村民らが村の魅力を語り、「身近なたからもの」は地区ごとに文化財や思い出のスナップなどを紹介している。
ビデオ・DVDは「南アルプスとともに竏鋳キ谷村47年の歩み」「映像と証言で振り返る長谷村」「空から見た我が地区と文化財」など5章で構成。同じ内容で90分。昭和30年代、長谷村公民館ニュースとして作成した白黒の8ミリ映像などを使い、三六災害、長谷中男子バレーボールチームの全国大会出場(74年)などの出来事を振り返る。
担当課は「移り変わった長谷村の歴史がよみがえる資料。村民に見て懐かしんでもらえれば」と活用を促している。 -
昭和伊南病院機能評価認定更新
日本医療機能評価機構が行う病院機能評価の認定を受けてから5年目の更新期に当たる今年、駒ケ根市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)は更新のための審査を受け、同機構の定める基準を達成しているとして4月24日付で再認定を受けた。17日、千葉院長ら3人が駒ケ根市役所を訪れ、中原正純伊南行政組合長に認定を報告した=写真。千葉院長は「現体制のままで良いとは思わない。地域住民が安心して受診できる病院を目指して頑張っていきたい」とあいさつ。中原組合長は「(認定を)大きな励みとして住民の期待に応えられるようさらに努力を」と激励した。
審査は書面調査のほか審査員が病院を訪れ、書類審査や面接などに3日間を費やして行われた結果、管理、安全確保、患者サービスの体制や医療の質などの5領域、532の項目すべてについて適切に行われているとの評価を得た。
認定を受けているのは全国9040の病院中2030(5月現在)。県内での認定は33病院。上伊那ではほかに伊那中央病院のみ。 -
【記者室】山岳遭難と自己責任
中央アルプス駒ケ岳に島田娘などの雪形が現れてきた。雪解けが進んで高山にもようやく春の兆しが訪れた証しだ。下界から眺めている分にはのどかだが山は雪崩シーズンの真っただ中竏秩・この春、各地で雪崩による山岳遭難が相次いだ。そのたびに指摘されるのが状況判断の甘さ。一時、自己責任という言葉が流行したが、山で何か事故が起きた場合に地形や天候のせいにしても判断力のなさを笑われるだけだ。まして他人のせいにはできない▼下界でも自分の判断や行動を棚に上げ、何でも人のせいにして責任を取ろうとしない人たちがいる。将来にわたって多くの人の生活に影響のある政治や行政に携わる方々には、ゆめゆめそんなことのないよう願いたいものだ。(白鳥記者)
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伊那市が23日付の人事異動を内示
伊那市は17日、23日付の人事異動を内示した。部長級9人、課長級21人、課長補佐級26人、係長級6人、主査級1人、主任級1人の64人。「旧3市町村の一体感を醸成する人事」(小坂市長)とした。
4月に市長選があったため、新市発足に伴う人事異動(3月31日付)は新市へのスムーズな移行を考慮し、最小限にとどめていた。第2次異動は管理職が中心。
高遠町・長谷の各総合支所長(地域自治区長)は、地域の実情を知り、3市町村の合併を協力し合って進めてきた伊東義人氏(73)、宮下市蔵氏(73)をそれぞれあてた。任期は2年。小坂市長は「地域の要望もあるだろうが、公平な立場で全体のバランスを考えながら取り組んでほしい」と期待する。
地域協議会は委員の人選をして、6月中に発足させたいとしている。
総合支所次長には、旧伊那市職員を起用。
また、旧伊那市で取り組んでいた昇格する際の自己推薦を高遠町・長谷に広げた。課長級・課長補佐級で33人を受け付け、合併前に3役が面接。個人の意欲をかって9割ほどを採用した。 -
助役に酒井茂氏決まる
伊那市議会臨時会が16日開かれ、市から提案のあった助役・収入役の選任について同意した。助役は酒井茂氏(53)=東春近、収入役は白鳥孝氏(50)=西箕輪=。任期は4年。理事者3役は旧伊那市の体制となった。副市長2人を置く人事は見送った。
提案理由の説明で、小坂市長は「幅広い見識を持っている」「民間企業で培った経営感覚を持っている」とそれぞれ述べた。
議員から、小坂市長が当選後の記者会見で助役・収入役人事を話したことに「議会の同意を要するものは配慮が必要ではないか」と意見があったものの、全会一致で同意した。
酒井氏は京都大学農学部卒。75年から市役所職員。企画課長、伊那市・高遠町・辰野町・箕輪町・南箕輪村・長谷村任意合併協議会事務局長などを経て、04年2月から助役。
白鳥氏は立教大学社会学部卒。79年、南箕輪村の電子部品会社に入社。伊那市社会教育委員、西箕輪公民館運営審議会委員を務めた。04年2月から収入役。 -
市議会臨時会
伊那市議会臨時会が15、16日開かれた。市役所の位置を定める条例ほか218件、05年度一般会計暫定予算ほか11件、06年度一般会計暫定予算ほか11件を承認、教育委員会委員の任命ほか5件に同意、一般職の任期付職員の採用等に関する条例の制定を可決した。
一般職の任期付職員の採用等に関する条例は、市長が専門的な知識、経験を持つ人を5年を超えない期間で採用することができるもの。給与の目安は常勤職員の給与体系を適用し、経験年数や年齢を加味しながら市長が格付けする。
当面、旧市町村の公社や第3セクターの統廃合の特命事項に当たる1人の採用で、旧高遠町助役を考えている。
討論で、議員から「採用しなくても、その職務に付くことができる職員がいるのではないか」「行政コスト削減といわれる中で、安い給料と考えられない」「市民から見て救済としか見えない」と反対意見が出る一方「採用で収入増が図られるならばいいのではないか」と賛成意見もあった。
採決の結果、賛成多数(反対5)で可決した。 -
不法投棄監視カメラ設置
箕輪町は、町内の不法投棄が多い場所に初めて監視カメラを設置した。
場所は、長田の広域水道企業団近く、県道与地辰野線脇。監視カメラはソーラー電源式で、大阪府大阪市の防犯設備業者の協力で1台設置。町と伊那警察署の名前入りで「不法投棄禁止 監視カメラ作動中」の看板もついている。約1カ月置いて効果を検証する。
住民環境課によると今回設置した場所は、コンビニエンスストアの弁当ごみや空き缶、空き瓶、ペットボトル、家庭ごみなど常にごみが捨てられている場所。廃タイヤなどの不法投棄もあるという。
これまで、担当課で対応したり、不法投棄監視員が見回りの際に拾うなどしていた。 -
伊那市議会議長下島省吾氏に決まる
伊那市議会臨時会が15日開かれ、正副議長が決まった。議長は下島省吾氏(74)=無所属・富県、副議長は原浩氏(68)=無所属・高遠町西高遠=。任期は申し合わせにより2年。
正副議長選は、市民にわかりやすい議会とするため、立候補制による投票を導入。
議長には下島氏、柳川広美氏(45)=共産党・中央、副議長に原氏、新井良二氏(61)=無所属・中央=が立候補した。
本会議を全員協議会に切り替え、立候補者が各10分以内で所信表明。下島氏は一体感を感じ取れる議会運営や行財政改革などを、柳川氏は市民の声を市政に生かす取り組みをそれぞれ挙げた。そのあと、本会議を再開し、議長、副議長の順で単記無記名投票した。
その結果、議長は下島氏が26票中22票、柳川氏が4票、副議長は原氏が21票、新井氏が5票だった。
就任あいさつで、下島氏は「市民から信頼される議会のために誠心誠意務める」と述べた。 -
つつじ祭り 家族連れでにぎわう
伊那市の鳩吹公園で14日、第14回つつじ祭りがあった。満開には早かったが、多くの家族連れなどでにぎわった。
「つつじの里」といわれる公園には、サツキ、リュウキュウ、キリシマツツジなど11種類、3万本余が植えられ、長い期間楽しむことができる。見ごろは今月下旬。
会場では、シイタケの駒打ち体験、丸太切りやルーレットなどのゲーム、熱気球の試乗など多彩な催し物が繰り広げられ、親子が一緒になってのんびりと過ごす姿が目立った。
手打ちそばや白毛もちのサービスは人だかりができるほどの人気。
ステージでの大正琴や太鼓演奏のほか、おやき・ローメン、緑化木などの販売もあった。
式典で、小坂市長や伊那西部保育園児らが公園内にイワヤマツツジ1本を記念植樹した。 -
町三区で職員の地区担当制活用して花壇整備
宮田村町三区は14日、村職員の地区担当制を活用して昨年11月に続いて地区内の花壇整備を行った。住民と職員が、ともに汗して作業。手をたずさえ・ス協働・スの意識を高めた。
宮田中学校近くに設けた花壇では、昨年の作業で植えたパンジーが満開。もっときれいにしようと、サツキの苗木45本を新たに植えた。
地区担当制は協働のむらづくりを推進しようと、村が職員を各地区に配置。導入から2年が経過したが、なかなか接点を見出せずにいるのが現状だ。
町三区では昨年の作業に続き、今年は区の役員会にも地区担当者が出席。
男性職員は「何をどうしたら良いのか分からないのが本音。しかし、顔をあわせる機会を増やすことで、徐々にだが動き始めていると思う」と説明。
増田忠直区長も「ちょっとのキッカケが、職員の皆さんから知恵や手を借りることにつながるはず」と話す。
この日も、協力して作業。職員と住民の枠も越えて、地域のために汗を流していた。 -
正副議長選に各2人が立候補
立候補制による投票を導入した伊那市議会正副議長の立候補者届け出を12日に締め切った。各2議員が立候補した。
立候補したのは、議長に下島省吾氏(74)=無所属・伊那市富県、柳川広美氏(45)=共産党・伊那市中央、副議長に新井良二氏(61)=無所属・伊那市中央、原浩氏(68)=無所属・高遠町西高遠=(五十音順)。本議会では、立候補した人の中から投票して選ぶことを申し合わせている。
15日の市議会臨時会で正副議長を選任する。本会議を休憩して全員協議会を開き、立候補者が所信表明。そのあと、本会議を再開し、議長、副議長の順で単記無記名の投票によって決める。
臨時会の様子は15日午前10時から、伊那ケーブルテレビ(C35チャンネル)で生中継される。 -
14日につつじ祭り
伊那市は14日、鳩吹公園で第14回つつじ祭りを開く。太鼓演奏、ゲーム、豚汁サービスなど多彩なイベントを組んでいる。
公園「つつじの里」には、サツキ、エクスバリーなど11種類、3万本余が植えられている。すでにミツバツツジが咲き、順にリュウキュウ、キリシマツツジなどが続いて、見ごろは今月下旬という。
祭り当日は午前10時に式典を開き、伊那西部保育園の園児による出し物、横山区の大正琴演奏、記念植樹を展開する。
そのあと、10時40分からシイタケの駒打ち体験、おやき・ローメン、緑化木などの販売、11時半から手打ちそば、豚汁、白毛もちのサービスがある。
また、熱気球の試乗のほか、丸太切り、ペットボトルボウリング、風船つりなどのゲームも用意。
市では「ツツジに親しみながら、広い園内でゆったりと楽しく過ごしていただきたい」と多くの来場を呼びかけている。 -
協働、格差是正へ地域自治区充実期待
新伊那市発足に伴う市議会議員選挙も終え、新議員26人が誕生した。「新市の方向付けをする最も重要な4年間」とする声もあり、市民の期待は大きい。伊那毎日新聞社では、市議選に合わせて候補者34人を対象に、新市の課題や権兵衛トンネルの開通による期待など6項目にわたるアンケートを実施した。
新市の課題では、南信地域の中核都市となることに期待するなかで、旧3市町村のそれぞれの特色を生かした一体的なまちづくりや、行政の広域化により多様化した地域課題や住民要望への解決策として、「市民に開かれた行政」と「住民との協働からなる市政運営の進め方」を課題とする回答が目立った。
なかでも、過疎化が進む周辺部との地域格差をなくすための対応や、地域の声を行政に反映させるため、高遠町と長谷、旧市内7カ所に設置する地域自治区の充実を訴える意見も多かった。
高遠町と長谷の候補者は新市発足による国民健康保険税や介護保険料の値上げを指摘する。高遠町の候補者は、2010年からの出生祝い金の廃止、高齢者の暮らしを支援する事業の有料化など、「旧高遠町が努力してきたことが崩される。それぞれの市町村が住民のために行ってきたことを、合併を機に壊してしまうのではなく、守り発展させることが課題」としている。
ほかに、広域ごみ処理問題、福祉や子育て支援、広域防災対策などの具体的な課題も挙げていた。
地域自治区と市議会の位置付けの問いには、地域自治区を、地域課題を探り、活性化に向けて住民の意見を行政に反映させるための「重大な組織」、市議会は審議・判断をする機関であり、行政のチェックをする機能を「これまで以上に充実させる必要がある」とし、役割の本質はそれぞれ異なるが、重なっている部分もあり、連携した取り組みが必要と考える意見が多い。
特に、高遠町と長谷は「これまでの自治体の施策のなかの住民にとって良い面を失わないように自治的な機能を発揮していくこと」として、地域自治区に期待し、市議会においては「地域自治区の自主的な活動を尊重し、発展させるために協力していくことが大事」と主張する答えもあった。
地域自治区の心配な点は「地域エゴが出やすい組織」とし、議会は「伊那市全体の発展という視点で調整していく機能をもつべき」とする回答も。
地域自治区に設置される地域協議会の委員構成について、地域の意見が十分に反映するために「型にはまらない人選が必要」と強調する意見があり、市長の任命制となっている地域自治区長について、「住民の知恵や力を生かし自治を発展させるために」公募や公選にするなどの提言もあった。
また、高遠町と長谷の地域自治区長の給与の高さを問題視する議員もいた。
「合併前は別の市町村だった地域をどう思うか」の問いに対し、通勤や通学、地域交流などによる友好関係からそれぞれの旧市町村を身近に感じていたとするなかで、経済の中心地である伊那市、歴史や文化、豊富な観光資源、自然に恵まれた環境を有する両町村の見方が多く、それぞれの特徴を認識し、生かして、一体感のあるまちづくりの推進を掲げる声が多かった。
権兵衛トンネルの開通にあたっては、木曽谷との人的交流や文化交流をはじめ、木曽谷との連携を図り、中京圏など広域からの誘客を促進し、観光客の増大からなる観光や産業、経済の活性化への効果に期待していた。
また、過疎問題を抱えるなかで、産業立地の促進と住環境や道路などの基盤整備から定住者の増加を目論む意見がある一方で、観光や商業の促進による、アミューズメント的な地域形成の指向の強まりを懸念する声もあった。
就労域の拡大や高度医療の広域化などを挙げる回答も目立った。
そのほかの主張としては、地域自治区や地域協議会の設置により、「市議はこれまでのように地域課題に尽力し、伊那市全体のことについて大局的な視点で考え、議会において建設的な立場にならなければならないと考える」とした声があった。
「合併を成功させ、早い時期に南箕輪村や宮田村との合併を図り、10万都市を目指すべき」と、合併の拡大を主張する回答も。
また、三峰川流域の合併を機に「二つのアルプスを眺める『三峰川舟下り』コースの設置も魅力の一つ」とする提案もあった。 -
庄福寺供養
飯島町は9日、庄福寺跡に建立された万霊塔前で、町理事者や町議、幹部職員ら約30人が参列し、庄福寺関係諸霊の追善供養を行った。
庄福寺跡に旧飯島町庁舎が建設された昭和40年代から毎年、この時期に諸霊の追善供養に合わせ、町民の安ねい、町の発展を願い回向している。
万霊塔に向い、聖徳寺(田切)の松崎研定住職が読経し、参列者は花や線香を手向け、諸霊の安かれと祈った。 -
KOA常務・辻順二氏が死去
KOA(本社・伊那市)の常務取締役、辻順二(つじ・じゅんじ)氏が11日未明、心筋梗塞のため飯田市の自宅で死去した。57歳。松本市出身。通夜は自宅で近親者のみで行う。葬儀・告別式は13日正午から飯田市上郷黒田6493、かざこしホールで。喪主は長男の徹也氏。
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エコアクション21自治体イニシャティブ・プログラムへ取り組み
箕輪町内企業の参加募集箕輪町と町商工会は、簡易型環境マネジメントシステム「エコアクション21」の町内企業の取得に向け、自治体イニシャティブ・プログラムに取り組む。
自治体イニシャティブ・プログラムは、自治体主導で地域内の多くの事業者が一斉にエコアクション21に取り組むことで、地域全体の二酸化炭素、廃棄物などの排出削減、エネルギーコストなどの削減を実現し、「環境経営」の証が得られる。
認証取得を希望する町内企業30から50社を町がとりまとめ、エコアクション21の中央事務局にプログラム参加を応募。採択された場合、専門家の無料派遣などが受けられる。費用面で負担が軽減できるほか、企業間で情報交換でき、より的確な取得ができるなどのメリットがある。
本年度の採択枠は全国で50自治体。昨年は県内では千曲市が採択を受け実施している。
町は06年3月6日、県内の自治体で初めてエコアクション21の認証を取得。商工会と共催で3月9日に地域企業対象にセミナーを開いた。セミナー参加者対象のアンケートでエコアクション21の共同事業への取り組み意向が強かったことから今回、町と町商工会が連携して取り組むことを決めた。
プログラムに参加を希望する町内企業は6月2日までに町商工会(TEL79・2117)または町役場産業振興課商工観光係(TEL79・3111)へ申し込む。 -
BDF事業
廃食用油回収順調箕輪町が06年度から本格的に始めた「協働による廃食用油リサイクル推進事業」の廃食用油回収は、4月は一般家庭分442リットル、小・中学校と保育園分197リットルが集まり、順調な滑り出しとなっている。
町内の各家庭から集める廃食用油を町共同作業の家でバイオディーゼル燃料(BDF)に精製し、町内巡回「みのちゃんバス」に使う地球・環境にやさしいリサイクル事業。
資源収集ステーションで各地区月1回、回収。4月は4日間で、町によると前年度に試行しているため問題なく回収できたという。
町内の5小学校と中学校、9保育園の給食室から出る廃食用油は、町担当課職員とBDFを精製している共同作業の家の通所者らが専用の廃食用油回収車で集めている。小・中学校と園児数の多い松島、沢、木下北の3園は毎月、残り6園は2カ月に1回。
9日は、箕輪中学校で回収作業をし、通所者が廃食用油の入ったポリタンクと空のポリタンクを交換。10リットル入りポリタンク10個、約100リットルを回収した。
現在、みのちゃんバスは燃料のうち1割を精製したBDFでまかなっている。
町は、地球・環境にやさしいリサイクル推進のため、引き続き回収への協力を呼びかけている。 -
県のコモンズ支援金宮田村関係は3事業
地域づくり支援を目的とする県のコモンズ支援金で、宮田村からは申請した7事業のうち3事業が採択された。
民間からは、むらづくりネット宮田の「元気な宮田、福祉と交流のむらづくり事業」が採択。福祉安全マップと青少年健全育成の拠点としてのトーテムポールづくりを行うもので、101万円が配分される。
ほかに村関係が2事業。各区や住民の自主的な地域活動を補助する「地域づくり支援事業」に145万円、宮田高原の放牧観光事業に91万円。
他に民間から小型水力発電、名木の調査書発刊、村からアスベスト対策やAED導入などの安全関係、子どもの安全見守り事業を申請していたが、見送られた。 -
南箕輪村巡回「まっくんバス」05年度運行状況
南箕輪村は、村巡回「まっくんバス」の05年度運行状況をまとめた。乗車人数は1万1553人で04年度より903人増えた。
まっくんバスは04年5月1日に路線を一部変更。2年目の昨年度は住民の利用が増え、保育園行事の利用もあった。
運行は245日で、年間乗車人数は1万1553人。月平均962・8人、運行日1日平均47・2人が利用した。
便別年間乗車人数は、第1便(午前8時役場発)3371人、第2便(午前10時30分役場発)3223人、第3便(午後1時役場発)3267人、第4便(午後3時30分役場発)1692人。月別では8月が最も多く1440人、次いで3月1134人、11月1014人、7月1007人だった。
運行経費などは、国・県の方式で04年10月から05年9月までの期間で、運賃収入(伊那バス)200万571円、伊那バスへの運行委託料1781万3千円(赤字補填額)、県補助金(廃止路線代替バス補助)63万9千円。
まっくんバスを通所や通園などに利用する障害者(児)への運賃2分の1減額措置のための証明書は5人に交付。大芝温泉入浴券付き回数券(10枚つづり2千円)は406つづり販売した。 -
伊那市さくら写真展
伊那市役所1階の市民ホールで12日まで、「さくら写真展」が開かれている。「天下第一の桜」で知られる高遠城址公園をはじめ、勝間、美和ダム湖、春日公園、六道の堤など市内にある桜の名所を紹介している。
写真展は、市秘書広報課が新市の魅力を再認識する機会になればと企画。本年度、撮影した30点=四ツ切=を展示した。
作品は、高遠城址公園から花見客でにぎわう園内、ライトアップされたタカトオコヒガンザクラ、水面を覆った薄紅色の花びらなどを映し出す。「同じ桜でも時期や時間帯が違うと、さまざまな表情を見せる」(市秘書広報課)。また、桜をバックに、まんじゅうの大食い大会、伊那節まつりなどのイベントの様子も並ぶ。
来庁した夫婦連れは「高遠城址公園の無料入場券をもらい、何十年ぶりかで行った。この写真の通り、本当にきれいだった」と見入っていた。
開庁時間は午前8時半縲恁゚後5時15分。休日でも見ることができる。
写真展は市役所に続いて高遠町、長谷でもある。
今後もイベントなどをとらえ、写真展を開いていきたいという。 -
箕輪町の総合パンフレット改訂版完成
箕輪町の総合パンフレットが完成した。名所の写真を大きく使い町の魅力が伝わる出来上がりになっている。
03年に小規模改訂したパンフレットを今回、全面改訂した。
「手に取りたくなるようなパンフレット」をテーマに、視覚重視で表紙にライトアップした「中曽根のエドヒガン」、見開きに「赤そばの里」の写真を使い、これまでの冊子型を観音開きにした。町のガイドマップはやわらかい印象を心がけクレヨンタッチ。町内の観光名所や文化財21件を写真付きで紹介し、場所がわかるようにガイドマップに番号を記している。
町内観光施設のほか、中京や東京方面の信州の観光事務所、アンテナショップなどに置く。
A4版。1万5千部作成。事業費は155万円。 -
箕輪町廃棄物不法投棄監視員委嘱式
箕輪町は1日、役場で廃棄物不法投棄監視員を委嘱し、監視業務を協議した。
監視員は、環境保全条例に基づき設置。月1回担当地区を巡視する。不法投棄は早期発見、早期対応が拡大防止になるだけでなく未然防止にもつながるため、不審な行為が見られたときや不法投棄があった場合に町に報告する。
監視員は河合満夫さん、唐沢弘三さん、片桐良彦さん、山下一夫さん、春日幸雄さん、藤沢和男さん。任期は06年5月1日から08年4月30日までの2年。
桑沢昭一助役は、「不法投棄は後を絶たない。監視は未然に不法投棄を防ぐことが大きな目的。大変な仕事だがぜひご協力をお願いしたい」とあいさつした。
05年度のごみ不法投棄は17件。投棄場所は帯無川沿いの道路、事業所駐車場、バイパスの側道、排水路、荒廃農地、水路、原野など。事業系ごみ2件、家庭系ごみ16件。袋や段ボールに入ったごみのほか布団、ミニコンポ、冷蔵庫、テーブルがあった。 -
村職員労働組合がメーデーに団結会
メーデーの1日、宮田村職員労働組合(小林敏雄執行委員長)は通常業務終了後に集まり、役場駐車場で団結会を開いた。村民からの風当たりも強いが、より職場を活性化させ、一致団結して業務にあたろうと確認しあった。
同村では5年前までメーデーにあわせ、村内に事業所を置く複数の組合が参加する連合系、労働系の統一集会を開催。
伊那などの中央集会に参加する組合が多くなり消滅したが、村職労は「5月1日」にこだわり、恒例の団結会を続けている。
小林委員長、元村職員で特別委員の小原勇県議があいさつ。「自治体の果たすべき役割が問われているが、こんな時だからこそ発想を政策に転換することが求められる。縮むのではなく、拡大指向で職場活動にあたろう」と呼びかけた。
各職場でつくったプラカードも会場に掲げ、メーデーの歴史的意義も再認識した。 -
庁舎周辺清掃ボランティア開始へ
伊那市は8日、庁舎周辺清掃ボランティアによる活動を開始する。年間を通して、庁舎周辺のごみを拾い、環境美化を図る。
市職員からボランティアを募ったところ、部課長を含む71人が申し込んだ。本庁以外の職員もいる。
午前8時半の出勤前の7時半から30分間ほどの時間を利用。1日2人の当番制で、市役所駐車場付近のごみ拾いに当たる。人員が増える可能性もあるが、当面、1人が2カ月に1度のペースで回るという。
この活動は、長年、ボランティアで庁舎周辺の清掃に当たっていた市職員が昨年度末で退職したため、継続することになったもの。
駐車場には、たばこの吸い殻やペットボトル、空き缶、空き弁当などが捨てられ、毎日、掃除をしていないと印象が悪いほどだという。
花火シーズンは、ごみが多いそうで、市はごみの持ち帰りを呼びかける。 -
伊那市議選 新議員26人が決まる
新市発足に伴う伊那市議会議員選挙は30日、市内71カ所の投票所で一斉に投票が行われ、即日開票の結果、新議員26人が決まった。投票率は69・42%だった。
合併後、初めての選挙で、旧3市町村単位に選挙区を設けた。選挙区ごとの定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が立候補、7日間にわたる激戦を繰り広げた。
当選したのは、前職22人、新人3人、元職1人で、党派は無所属21人、共産党3人、公明党2人。共産党は立候補者5人を擁立したが、高遠・長谷で各1人が落選、旧伊那市議の議席4を3に減らした。
選挙区ごとの投票率は伊那が67・07%、高遠が83・76%、長谷が85・84%だった。
最も高かった投票所は長谷の非持山で98・66%。伊那の西箕輪大萱が48・06%と最低だった。
有権者数は5万6183人(男2万7148人、女2万9035人)。
【伊那選挙区】
定数18。前職16人、元職1人、新人1人。党派は無所属13人で、共産党、公明党がそれぞれ3、2の議席を確保した。
トップ当選は、西春近の元市議飯島尚幸氏。公明党の組織票に加え、集落単位で決起集会を開くなど地元で安定した強さを見せ、2655票を獲得した。
同世代の若者を中心に「応援団」を組織した西春近の春日晋治氏、有権者2874人と大票田の富県の下島省吾氏が2千票台で上位当選した。
手良の新人竹中則子氏は、市女団連OB有志らでつくる「明日を担う女性の会」が「政策決定の場へ女性を送り出したい」と擁立。得票数1800票を目標に掲げ、各地区に支部を設けて全市的に支持を広げた。
前職5人のうち3人が引退した西箕輪は、前沢啓子氏=共産党=のみとなった。
東春近は、新人1人が立ったものの、共産党の前職飯島光豊、伊藤泰雄の2氏は、しっかり地元などの地盤を固めた。
美篶は前職黒河内浩、矢野隆良の2氏が、伊那は前職新井良二、小林信、柴満喜夫、中村威夫、馬場秀則、前田久子=公明党=、三沢岩視、柳川広美=共産党=の8氏がそれぞれ当選を果たした。手良の小平恒夫氏は次点と41票差で当選ラインに滑り込んだ。
民主党の推薦を受けた東春近の新人野溝直樹氏は、ビジョン実現のため「だれもが自由に自分の意見を言える民主主義の風土づくり」を目指し、選対を組織せずに戦った。前職2人の地盤を崩すことができず、他地区へも浸透できなかった。市民派として立った西箕輪の前職倉田節子氏は地縁・血縁の地域選挙の壁にはばまれ、美篶の若林徹男氏も前回(03年2月の旧伊那市議選)より約370票を伸ばしたが、当選ラインに届かなかった。
【高遠選挙区】
定数5に8人が立候補した。なかでも5人が出馬した激戦の高遠地区は、他地区からの集票がカギとなっていたが、「貧乏くじ」を引いたのは同地区の3人だった。
大票田の藤沢からただ一人出馬した伊藤明由氏は地元票を固め、候補者がいない隣地区の長藤、三義からの上乗せを図った。一時は「地元に他候補が多く入り込み、かなり入り乱れている」と不安を募らせていたが、激戦の高遠地区の陣営を中心とした切り崩しをしのぎ、千票を超す票数を獲得してトップ当選を果たした。
河南地区からは上山田の推薦を受けて立った平岩国幸氏が、地元や候補者を出していない地区内の集落を固め、血縁関係の強い他地区からの票も得た。
激戦の高遠地区から一人抜け出る格好となったのが北部地域に勢力を伸ばした原浩氏。有権者が約230人と少ない下山田の野々田高芳氏と、同じ集落から3人が立つ大激戦の高遠地区相生町から出馬した飯島進氏は、各地区から票を重ねて滑り込んだ。
組織票と地元票以外の票が伸びなかった共産党の関森照敏氏、血縁関係の強い河南地区の小原を固めたものの、他地区への拡大に失敗した伊東實氏、全域からの支持を狙った春日嗣彦氏の高遠地区3人が涙をのんだ。
【長谷選挙区】
長谷区は定数3に対して5人が出馬。北を固めた非持の中山彰博氏、南をまとめた佐藤八十一氏、地元をはじめ、全域からの集票を図った北原幸彦氏が当選した。溝口から立った羽場好美氏と共産党の宮下金典氏が落選した。
非持から出馬した新人の中山氏が確実に地盤を固めてトップ当選。これまで南非持と中非持それぞれで候補者を擁立して対立してきた両集落の一本化を図り、非持全体から票を獲得した形となった。
また、佐藤氏も昭和の合併で長谷村となる前の旧伊那里村地域である中尾、市野瀬、浦、地元杉島の4地区を統一した格好で、両氏とも安定した基礎票で、選挙戦を優位に展開した。
有権者225人の非持山から立った北原幸彦氏は、苦戦がささやかれていたが、全域から支持を得るために精力的に活動し、各地区からの上乗せで滑り込んだ。
大票田を地盤とする中山氏と佐藤氏の固い防衛に影響を受けたのが、溝口の羽場好美と宮下金典の2氏。地元票だけでは当選が難しいことから、羽場氏は47歳の若さを武器に若者層に支持を訴え、宮下氏は組織票と草刈り場を中心に全域からの集票を狙ったが、他地区の固い防衛によって切り崩しに失敗した。 -
トリクロロエチレン住民説明会
駒ケ根市赤穂町四区の龍水社赤穂工場跡地の井戸水と土壌の一部から環境基準を超えるトリクロロエチレンが検出されたことを受けて市と土地を所有していたJA上伊那は28日夜、周辺住民を対象にした説明会を町四区の市老人福祉センターやまびこ荘で開いた。集まった住民約60人に対し、市とJAのほか調査会社の担当者らが汚染の状況と今後の対応などについて説明。JA上伊那は今後責任を持って浄化対策を行い、市は周辺の井戸水の調査を行いたい竏窒ネどとして住民の理解と協力を求めた=写真。
住民からはトリクロロエチレンについて「稲作用水の汚染の恐れはないのか」「龍水社では使っていなかったというが、自然に存在するものなのか」などの質問が出たのに対し調査会社の担当者は「地下水が用水に流入するとは考えにくいし、万一混入したとしても地上に出るとすぐに揮発してしまう」「人工的に作られた物であり、天然に存在することはあり得ない」などと回答した。
同地では04年10月以降数回にわたる調査の結果、国が定めた環境基準の1リットル当たり0・03ミリグラムを大きく超えるトリクロロエチレンが地下水から最高8・9ミリグラム、土壌から1・4ミリグラム検出された。JA上伊那は1回目の調査結果を04年11月に駒ケ根市に報告したが、市はこれまで住民に対して説明や対策をまったく行ってこなかった。
トリクロロエチレンはドライクリーニングの染み抜きや金属・機械の洗浄などの用途に使われる有機塩素系溶剤の一種。人体に対しては皮膚や粘膜への刺激、頭痛や倦怠感などの症状を生じさせ、高濃度の暴露では死亡することもある。