-
伊那市議選激しい舌戦中盤へ・長谷区情勢
新市発足に伴う伊那市議選は、旧市町村を区域とした選挙区が設けられ、伊那18、高遠5、長谷3の定数に対し、それぞれ21人、8人、5人が立候補。激しい舌戦は早くも中盤にさしかかった。候補者たちは遊説カーで各選挙区域を隅々まで回り、力強い決意をにじませて、有権者に公約を訴えている。選挙区ごとに情勢を探る。
長谷選挙区は、定数3に、前職4人、新人1人が出馬。党派は、無所属4人、共産1人。地区別では非持に前職1人と新人1人、溝口に前職2人、杉島に前職1人が立つ。
非持地区は、非持山から前職の北原幸彦氏、非持からは区の有志が擁立した新人の中山彰博氏の2人。「非常に厳しい選挙」とする北原陣営は有権者約230人の地盤を守りつつ、血縁のある非持の一部や、候補者を出していない黒河内や市野瀬などの草刈り場から集票を狙う。
長年にわたり南非持、中非持の各集落ごとに候補者を擁立し、対立してきた非持。今選挙は中非持から中山氏一人のみの出馬とあり、これまでにない区の一本化を図る。他地区からの切り崩しもあるが、確実に足元を固めて、草刈り場などへの勢力を広げる。
溝口からは前職の羽場好美、宮下金典の2氏。両陣営とも有権者約380人の地元票を頼りとするほか、羽場氏は47歳の若さを看板に全域の若者層から支持を狙う。共産党の宮下氏は、黒河内や中尾などを中心に全域からの集票を狙い、「有権者からの期待は感じるが、その期待が投票につながるように後半は活動したい」とする。
杉島からは前職の佐藤八十一氏。昭和の合併で長谷村となる以前の旧伊那里村地域である浦、市野瀬、中尾からは候補者がいないことから「政治の灯を消さない」(佐藤陣営)を合言葉に、有権者約490人の伊那里地域4地区を中心に集票を図る。
各陣営からは「ふたを開けてみないとわからない」「票読みができない」「これまでにない厳しい選挙」などの声があがる。地盤の切り崩しに警戒を強めつつ、新たな支持者の掘り起こしにも力を入れるなどし勢力を拡大に必死になっている。
有権者数は4月22日現在で、1834人(男854人、女980人)。 -
予算執行説明で職員にゲキ
村長が改めて危機意識を喚起宮田村は25日、職員対象の予算執行方針説明会を開いた。清水靖夫村長は、村の中期的な財政試算にふれ「何も手を施さなければ、財政再建団体に陥ることは間違いない」と、危機意識を喚起。協働のむらづくりの気運が住民側から高まっているとも指摘し「我々行政がどのように加わるかが問われている」と、ゲキを飛ばした。
地域づくり支援事業などを活用して、住民の自主的なむらづくりが活発化していると説明。
職員に地区担当制を機能させるように求め、「言われて行動するのではなく、自分が受け持つ地区で何か課題か考えて取り組んでほしい」と呼びかけた。
また、厳しい予算で乗りきっていくために、前例依存の体質を断ちきるように要望。「与えられた予算を100%使いきることは誰でもできる。いかに、少ない予算に絞り込み、効果を出すかが重要」と続けた。 -
副市長2人制を検討
新市発足に伴う伊那市の市長選で、前伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=が無投票当選を果たした。初代市長として、新市の課題などを聞いた。
竏窒ワず取り組む施策は何か。
企業誘致と少子化対策に取り組みたい。企業誘致は拡張を含め、13のプロジェクトが進んでいる。権兵衛トンネルが開いたことで、有利に働いている。高遠・長谷は通勤の範囲内で、工業立地できれば、過疎化に歯止めをかけることができる。
竏註V市の課題は何か。
自然を生かした観光。2つがアルプスがあるのは、合併の大きなメリットで、広域観光を主軸にする。山岳を中心に、恒常的な観光ができないか考える。夏から秋にかけて、市民を対象に、市境を歩く「平成の検地」をしたい。
上伊那広域連合で計画しているごみ処理施設の用地選定は本年度中に決めたい。建設地には見返りが必要。
入笠山周辺の風力発電事業計画に対しては、賛否両論あると思う。自然を売り物にしているので、あまり賛成でない。事業主体の説明を聞いて判断したい。
竏衷楓E収入役人事は。
収入役を置かず、副市長2人を置くことが技術的に可能かどうか。すぐというわけではないが、できればやりたい。収入役の役職でなく、市長の片腕として政策の実行や外部との連絡に当たってほしい。旧伊那市の助役・収入役が続投する方向で考えているが、議会と相談して進めたい。
竏注i湯ャ・長谷の地域自治区長は。
合併は、旧3市町村長がお互いに心を打ち解けあってきた経過もある。候補として旧町村長もあるが、本人の意思もあるし、話をしていく。6月1日付予定の部課長らの人事異動を含め、総体的に考える。
竏注√ケ特例債の使い道は。
保育園の統廃合整備や学校の耐震化に充てる。高遠消防署の移転新築にも取りかかりたい。
竏猪ウ投票当選だったが、信託は得られたか。
合併について、いろいろな意見があったが「合併にこぎつけて良かった」という声が多く聞かれるようになった。(政策が行き渡っていないため)高遠・長谷の住民に対して、懇談会を積極的にやる必要があると思っている。
●市長任期は?
任期途中での辞任について、小坂氏は「否定も肯定もしない」と答えた。
市長選に立候補した当初から3期12年を限度に自ら身を引くべきと心に決めていた(昨年12月、市議会12月定例会一般質問)。3期目の途中で市長を失職。「7万4千人の市民が『合併してよかった』と思えるよう、最後の努力をしたい」と出馬し、初代市長に決まった。
自身の区切りとして「懸案の仕事が一段落ついてから」。
小坂氏は市長選と市議選の同日選挙は焦点がぼけてしまい、賛成していない。 -
新伊那市長に小坂樫男氏が無投票当選
新市発足に伴う伊那市の市長選・市議選が23日、告示された。市長選は、前伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=が無投票当選を果たし、初代市長に決まった。市議選は、旧市町村単位を区域とする3選挙区で、いずれも定数を超え、7日間の舌戦がスタートした。投開票は30日。
◆市長選
午後5時すぎ、小坂氏が支持者170人の待つ選挙事務所内に姿を見せると、大きな歓声と拍手に包まれた。
小坂氏は「高遠・長谷を重点的に回り、新市の660平方キロメートルの広さを実感した。どこへ行っても手を振ってもらい、新市への期待の大きさを感じた。相手の立場を理解しながら、市議と新しいまちづくりを進めたい」と支持者の協力に感謝し、喜びをかみしめた。
そのあと、宮下一郎代議士、伊東義人市長職務執行者、宮下市蔵前長谷村長らが祝いの言葉を送り、市民のための市政実現に期待した。
小坂氏は1月中旬、「7万4千人の市民が『合併してよかった』と思えるよう、最後の努力をしたい」と正式に出馬を表明。具体的な施策に▽過疎対策の充実▽少子化対策▽新規企業誘致と既存企業の支援竏窒ネどを挙げる。
小坂氏は市町村合併に伴い、3月30日に市長を失職してから、集落や市議選立候補者の集会に40カ所ほど出向いた。
組織は28支部で、市内全域を網羅。新たに結成した高遠町・長谷の各支部は、有権者約8割の支持を取り付けた。市内の企業や各種団体、区など200余の推薦も得た。
市政の課題が山積する中、合併後の新たなまちづくりの確かなかじ取りが託された。
◆市議選
市議選(定数26)の選挙区ごとの定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が立候補した。
内訳は、伊那が合併に伴って失職した前職18人、新人2人、元職1人。党派別は無所属16人、共産党3人、公明党2人。高遠は前職7人、新人1人で、無所属7人、共産党1人。長谷は前職4人、新人1人で、無所属4人、共産党1人となっている。
立候補届け出の受け付けは午前8時半、市長選と市議選伊那選挙区が市役所、高遠・長谷の各選挙区が各総合支所で開始。くじ引きで届け出順を決め、届け出書類の審査を受けたあと、選挙運動用腕章や街頭演説用標旗など「7つ道具」を持って各陣営に戻った。
立候補者は、それぞれ支持者を前に、力強く第一声。早速、選挙カーに乗り込み、遊説に出発した。
有権者に手を振りながら公約を訴えたり、決起集会を開いて結束を図ったりと票獲得に動く。
22日現在の有権者数は5万7210人(男2万7702人、女2万9508人)。 -
南箕輪村が総務省「新地方公会計制度研究会」出席へ
南箕輪村は、総務省の「新地方公会計制度研究会」で、先進的な公会計制度の取り組みを話してほしい-との依頼を受け、24日に総務省で開く研究会に出席する。
研究会は、地方公共団体の資産・債務の管理などに必要な公会計の整備を有識者により幅広く検討しようと開いている。
「バランスシートなどの財源分析がよくまとまっている」とし、分析方法やまとめ方を担当職員に質問するほか、財務情報の活用方法で村長の考えを聞きたい-と、村に研究会出席依頼がきた。
4月17日の研究会出席団体は東京都、三重県、愛知県豊橋市、東京都武蔵野市。今回は、南箕輪村のほか大分県臼杵市、新潟県上越市、北海道蘭越町が出席する。今回の2回までの出席団体で村は南箕輪のみ。
村は、2000年からバランスシートを作成。財政力は、03年度の財政力指数でみると、全国では3132市町村のうち669番目、町村単位では2443町村のうち278番目。長野県内では118市町村のうち14番目、町村では101町村のうち7番目。「財政状況はいい」という。 -
伊那市長選 無投票濃厚
新市発足に伴う伊那市の市長選・市議選が23日、告示される。市長選には、前伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=が出馬表明しているのみ。市議選は、旧市町村単位を区域とする選挙区で、いずれも定数を超え、選挙戦に突入する見通し。投開票は30日。
立候補届け出の受け付けは午前8時半縲恁゚後5時。場所は、市長選と市議選伊那選挙区が市役所5階、高遠・長谷の各選挙区が各総合支所。
各陣営は届け出書類の審査を受けたあと、選挙運動用腕章や街頭演説用標旗など「7つ道具」を持ち帰り、遊説に回る。
期日前投票は24縲・9日午前8時半縲恁゚後8時、伊那選挙区が市役所、高遠選挙区が町総合福祉センター、長谷選挙区が長谷総合支所でできる。
22日現在の有権者数は5万7210人(男2万7702人、女2万9508人)。
◆市長選
23日の動き
小坂陣営 午前6時、地元小沢区の中小沢神社で必勝祈願。8時半、中央区の事務所で出陣式を開いて第一声。街頭演説はせず、午前中に高遠・長谷、午後は伊那を回って遊説する。午後5時、事務所で決起大会を開く。無投票だった場合、当選セレモニーに切り替える。 -
信州ゆめフォーラム・ミニ・フォーラムin飯島町
「みんなの声を県政に」信州ゆめフォーラムは27日午後7時30分から、成人大学センターで伊南地区では初の一般公開フォーラム「ミニ・フォーラムin飯島」を開く。多くの参加を呼び掛けている。
環境や福祉、教育、財政、地域経済などのテーマについて、身近なところでの課題や新しいアイデアなどの意見交換を通して、長野県の目指す姿を見出すことが狙い。
「大きな風を起そう!、信州の未来のために:今」を合言葉に、信州ゆめフォーラムは今年2月、これからの責任世代となる30、40代を中心に構成。今夏の県知事選挙を視野に、各地で開くミニフォーラムを通して、多くの県民との意見交換の中から、長野県ビジョンを見出し、そのビジョンを具現化できる行動力のあるリーダーの誕生を目指す。
詳細は伊南地区幹事小林正明さん(090・8649・8533) -
箕輪町目標管理発表会
課長が06年度目標示す箕輪町は21日、目標管理制度に基づき、課長が06年度の業務目標を発表する目標管理発表会を役場で開いた。理事者、係長以上の職員約60人が出席。05年度の評価と、皆が目標を共有し業務に励むため各課長の06年度目標を熱心に聞いた。
目標は目標項目、困難度、達成基準、期限、達成スケジュールなどにまとめている。
11人の課長と専門課長が約10分の持ち時間で発表。目標は、人事評価制度の構築、地域福祉ネットワーク構築の推進、入札・契約制度の見直し、滞納処分の強化、環境にやさしく安心・安全・快適なまちづくり、優良企業の誘致と既存企業のグレードアップの推進、学校の特色づくり、生涯学習「“みのわ”まるごと元気」事業の推進など。中間(9月末)と期末(3月末)の年2回、評価する。
講評で永岡助役は、「目標管理もだいぶ充実し定着もしてきた。目標達成に向け一つの目標を共有してできるようになり、係の壁が低くなった」と評価。「全員が目標の共有を進めてほしい。今年はスケジュール管理もする。目標管理と結びつけ、やるべき業務、目的を明確化し、PDCAサイクルを回して仕事してほしい。それが質を高め、成果、人材育成につながる」と話した。 -
あす告示 伊那市長選・市議選
新市発足に伴い、伊那市の市長選・市議選が23日告示、30日投票の日程で行われる。市長選には、前伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=が出馬表明しているのみで、無投票の公算が大きい。市議選は、旧市町村を単位とした選挙区で、いずれも定数を超え、選挙戦は確実となっている。
【市長選】
小坂氏の後援会組織は、全域を網羅する形で29支部を設けた。新たに結成した高遠町・長谷の各支部は、有権者の8割ほどをまとめた。市内の企業や区など180件以上の推薦を得ている。
小坂氏は市町村合併に伴い、3月30日に市長を失職してから、約40カ所の集落や市議選立候補予定者の集会に出向き、出席した住民に政策などを訴えた。
後援会では「新たな立候補予定者が出るのか、23日午後5時までは分からない」と気を引き締め、選挙戦を想定して24日からの選挙運動の最終的な詰めをし、万全を期す。
市民有志は、住民主役のまちづくり構築のために新人擁立に動いたが、告示を前に「時間的な余裕がなく、選対が組めない」状況で「ほぼ不可能に近い」と悔しさをにじませる。
【市議選】
市議選(定数26)は初回に限り、旧市町村を単位とした選挙区を設ける。定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が出馬を表明。立候補予定者は各地域をそれぞれ回り、組織拡大を図っている。
伊那選挙区は、前職5人のうち3人が引退した西箕輪への他地域からの切り崩し、新人1人が加わった東春近の攻防などが展開される。
高遠選挙区は、立候補予定者5人が立つ中心部の高遠地区が激戦区。
長谷選挙区は、前回選挙が無投票だったことや定数が変わったことで、各陣営とも票読みに苦労している。 -
箕輪消防署員
救助技術大会に向け練習に熱第25回長野県消防救助技術大会(6月24日)に向け、箕輪消防署の署員が連日練習に励んでいる。
競技種目のロープブリッジ救出(団体)に2チーム、ロープブリッジ渡過(個人)に1人が出場を予定する。
ロープブリッジ救出は4人1チーム。要救助者1人がいる20メートル離れた対岸に、2人が救出器材を持って渡り、運搬綱などを結索し対面の1人が救出ロープを引っ張って救出する。タイムと、安全性や確実性などを減点方式で採点し、県大会の上位1チームが関東大会に進む。標準タイムは65秒。減点無しでなければ賞状をもらうことができない。
渡過は、水平に張った20メートルのロープを往路はセーラー渡過、復路はモンキー渡過する。腕力や腹筋、全身のバランスがポイントになる。県大会の1位が全国大会に出場できる。
4月から体力トレーニングを始め、平日は毎日練習。ゴールデンウィーク開けから練習が本格化する。
ロープブリッジ救出は、昨年と同メンバーで出場。標準タイムは切ることができるが、昨年は減点があった。「目標は県大会突破。関東大会、全国大会に行けるようにタイムを縮め、渡るときの安全性や結索の確実性を高めたい」と熱心に取り組んでいる。 -
伊那市議選情勢(3)長谷区
新市発足に伴う伊那市の市長選・市議選は23日告示、30日投票の日程で行われる。市議選(定数26)は初回に限り、旧市町村を区域とした選挙区を設ける。定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が出馬を表明し、いずれも選挙戦に突入する見通し。旧市町村別に情勢を探る3回目。
長谷選挙区は、他選挙区に比べ低調な出足だったが、定数3に対し、これまでに前職4人、新人1人が出馬の意向を示している。党派は、無所属4、共産1。地区別では非持に前職1人と新人1人、溝口に前職2人、杉島に前職1人が立つ。
非持地区は、非持山から前職の北原幸彦氏、前職3人が引退した非持からは、区の有志が擁立した新人の中山彰博氏が名乗りを挙げた。有権者約550人の大票田である非持で唯一、立候補を表明している中山氏の陣営は「他地区からの切り崩しで有権者の多さが逆にあだとなることがあるし、油断はできない」と、区の一本化を図って確実に足元を固めていく。
非持山の北原氏は有権者約230人の地盤を守り、非持や候補者を出していない他地区を中心に勢力を広げる構え。
溝口からは前職の羽場好美、宮下金典の2氏。羽場氏は有権者約390人の地元のほかに、47歳の若さを看板に全域の若者層から支持を狙う。共産党の宮下氏も地元を固めながら、黒河内や中尾などの草刈り場を中心に全域からの集票を図る。
杉島からは前職の佐藤八十一氏が立つ。約90人と有権者は少ないが、浦、市野瀬、中尾といった昭和の合併で長谷村となる以前の旧伊那里村からの票を集める。旧伊那里区域は約500人の有権者数を誇り、他地区からの切り崩しにも固い防衛をみせる。
前回選挙が無投票に終わったことや、定数が変わったことなどで、各陣営とも票読みに苦労しながらも、これまでのような地縁を頼りとした確実な地盤固めを図る陣営、大票田の切り崩しや草刈り場への勢力拡大を目指す陣営、いずれもあいさつ回りなど精力的に前哨戦こなす。
有権者数は3月2日現在で1839人(男851人、女988人)。 -
伊那市議選情勢(2)高遠区
新市発足に伴う伊那市の市長選・市議選は23日告示、30日投票の日程で行われる。市議選(定数26)は初回に限り、旧市町村を区域とした選挙区を設ける。定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が出馬を表明し、いずれも選挙戦に突入する見通し。旧市町村別に情勢を探る。
高遠選挙区は、定数5に対し、前職7人、新人1人が出馬を表明。党派は、無所属7、共産1。地区別では、高遠が前職5人、河南が前職1人と新人1人、藤沢が前職1人。
高遠選挙区の中心部、高遠地区は、西高遠から前職の飯島進、伊東實、春日嗣彦、関森照敏、原浩の5氏が表明。このうち相生町から飯島、伊東、関森の3氏が立つ。激戦区とされる高遠地区は、各陣営とも地域の票のみを頼りに戦えない厳しい状況にある。地区内の東高遠や周辺部の長藤と三義をはじめ、大票田の藤沢に入り込むなど、全域からの票獲得に必死だ。
一方、新市発足により衰退が懸念されている周辺部の藤沢、長藤、三義の3地区は、前職が4人引退するなか、新人の擁立に苦戦するなど有権者約980人の大票田、藤沢に伊藤明由氏ただ一人が立つのみ。激戦の高遠地区からの切り崩しで「入り乱れた状況」(伊藤陣営)にある。候補者を出していない三義と、長藤北中部地域からの確実な集票を狙い勢力を広げる「守りながら攻める」姿勢をみせている。
河南地区は、下山田から前職の野々田高芳氏、上山田から新人の平岩国幸氏の2人。いずれも地元の推薦を受けての出馬だが、地元票だけでは当選は難しく、約900人の有権者がいる地区内の小原、勝間をはじめ、長藤、三義への拡大も図る。
各陣営とも「貧乏くじを引くわけにはいかない」と、票獲得に向け、動きも活発化してきている。
3月2日現在の有権者数は5971人(男2828人、女3143人)。 -
デジタル地域防災行政無線機器操作説明会
箕輪町は21日まで、災害時の相互の情報共有のため整備した「デジタル地域防災行政無線」の機器説明会を開いている。携帯型無線機などの機器や呼出番号を記した電話帳を配り、使い方を指導している。説明が終わり次第運用を始める。
デジタル地域防災行政無線は、災害対策本部と防災関係機関・生活関連機関を結び、双方向で互いの情報収集、連絡ができる。
役場庁舎の統制台や遠隔制御、箕輪消防署の副統制台、移動局の半固定型・車載型・携帯型の各無線機の扱い方を業者が役場職員、消防団、日赤奉仕団、学校、福祉施設など対象者に説明している。
箕輪消防署では副統制台と携帯型無線機の取扱いを説明。署員は実際に無線機で話したり、メールを送るなどして操作方法を確認した。
町は、有事に備え今後は無線機などを日常的に使ってもらうよう関係機関に呼びかけている。 -
市議選・事前審査2日目
新市発足に伴い、23日告示、30日投票の日程で行われる伊那市の市議選(定数26)立候補届出書類・選挙公報等事前審査が18日、市役所であった。伊那の竜西・竜東が対象で、7派が出席した。
17日と合わせると、20派。残る1派は書類が整わないと連絡があり、これまでに出馬を表明した立候補予定者がそろった。 -
05年度南箕輪村むらづくり賞表彰
南箕輪村の05年度むらづくり賞表彰式が17日夜、村役場であった。大賞は災害時バイクボランティアの「B・F・F・W」(バイク・フォーメーション・フライ・オン・ウィング)、むらづくり賞は自然環境部門「信州大芝高原マレットゴルフ親交会」、社会環境部門「県婦人推進協議会南箕輪支会」が受賞し、唐木一直村長が賞状を手渡した。
むらづくり賞は、住民自らが行うむらづくり活動のうち優秀なものを表彰し、ほかの団体の活動を促進するねらい。04年度から始まり産業振興、教育・文化・スポーツ、自然環境、社会環境の4部門ある。本年度は自然環境部門1団体、社会環境部門3団体が登録した。
賞は3月末に審査し、達成度や地域への貢献度、構成員の参加度、活動の自発性などの観点から決定。むらづくり委員会の会議に先立ち表彰式をした。
唐木村長は、「活動に敬意と感謝を申し上げる。これからのむらづくりは団体の自主的活動が極めて重要になる」と、より一層の活躍に期待を寄せた。
大賞のB・F・F・W代表の知野貞美さんは、「この活動がバイクのプレゼンスを再確認し、災害時に地域の役に立てれば。出動がないのが一番だが、訓練なども模索中。受賞を励みに今後も知恵とお力をお借りしたい」とあいさつした。
B・F・F・Wは昨年1月発足し、16歳から68歳まで64人が登録。災害時にバイクの持つ高い機動性を使い、物資の運搬、情報伝達活動などに実働できる人材育成を目指し、救命救急講習の受講、村防災訓練の協働参加、独自訓練などに取り組んだ。会員は1年ごとの更新で、06年度は16歳から69歳まで34人が登録。会員は随時募集している。 -
市議選・情勢(1)伊那
新市発足に伴う伊那市の市長選・市議選は23日告示、30日投票の日程で行われる。市議選(定数26)は初回に限り、旧市町村を区域とした選挙区を設ける。定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が出馬を表明し、いずれも選挙戦に突入する見通し。
旧市町村別に情勢を探る。
初回は伊那選挙区。定数18に対して、21人が名乗りを上げる。市町村合併で失職した前職18人、新人2人、元職1人。党派は無所属16人、共産党3人、公明党2人。
地区別にみると、前職5人のうち3人が引退した西箕輪は、前職倉田節子、前沢啓子の2氏が立つ。新人については「地区内で何とか立てたい」とする動きがあったが、家族の了解が得られないなどの理由から、今のところ擁立まで至っていない。有権者4790人と大票田で、他地区の立候補予定者が積極的に入り込んでいる。
東春近(有権者数4375人)は、前職飯島光豊、伊藤泰雄の2氏に加え、新人野溝直樹氏が立つ。民主党の推薦を受けた野溝氏は「建設的、実効的な施策を打ち出せる市議として役に立ちたい」と全市的な支持をねらう。
西春近(5066人)は元職飯島尚幸、前職春日晋治の2氏。北部と南部でほぼ地盤が分かれているものの、立候補予定者が前回より1人増えた東春近からの切り崩しで激しい攻防が続く。
手良は前職小平恒夫、新人竹中則子の2氏で、いずれも地元区の推薦を受けているが、有権者数1940人と少なく、他の地区から新たな票を獲得する必要がある。竹中氏は、市女団連OB有志らでつくる「明日を担う女性の会」が「政策決定の場へ女性を送り出したい」と擁立。1月下旬に出馬の意向を固めてから、全域に支持を広げている。当初、女性票の獲得に手ごたえを感じていたが、ここへ来て「やはり地元の人に」との流れが見られ、引き締めを図っている。
美篶(5551人)は前職黒河内浩、矢野隆良、若林徹男の3氏。特に決まった地盤割りがなく、フリーの立場でそれぞれが動く。手良に近い笠原や南割などに立候補予定者がおらず、票の取り合いになっている。
伊那は、有権者数2万4700人余のところ、前職新井良二、小林信、柴満喜夫、中村威夫、馬場秀則、前田久子、三沢岩視、柳川広美の8氏が立つ。竜東で5人、竜西で3人。引退した中央区高沢勝氏の地盤に、馬場氏らが切り込む。
富県(2886人)は、前職下島省吾氏のみ。安泰ムードが漂うが、攻めよりも守りの選挙は難しいと地盤を固める。
農繁期と重なり、告示前は支持者の協力を得るのが難しい状況。いずれの立候補予定者も「(落選する)3人の中には入りたくない」と票獲得に必死で、地元を中心に、あいさつ回りなど精力的にこなしている。 -
箕輪町土地開発公社が福与工業団地内の一部用地を買い戻し
箕輪町開発公社(理事長・平澤豊満町長)は18日、帝国通信工業(本社・神奈川県川崎市)が福与工業団地に所有する未使用用地、約2万1700平方メートルを買い戻すための調印式を町役場で開いた。平澤理事長は「新しい企業誘致を進め、雇用拡大や地域活性化につなげたい」と語った。
帝国通信工業は1986年、町開発公社から約5万平方メートルの用地を買い取り、関連会社・ミノワノーブルを南側の一部用地に建設した。しかし、コスト削減を目的とした工場の海外進出が加速する中、約半分に当たる北側用地は当面使用する予定がなかったため、町開発公社に譲り渡しを打診。新たな企業誘致を進めたい町開発公社が、買い戻すこととなった。買い戻し額は約1億5千万円。およそ簿価に当たる
用地の造成はほぼ完了しているが、今後は新入道路になる町道983号線の拡張整備、上下水道整備などを進めるなど、工業用地としての立地条件を充実する。 -
加藤学後援会伊那支部設立記念講演会
加藤学後援会と民主党長野県第5区総支部は16日、民主党副代表広中和歌子氏を招いた記念講演会を伊那市駅前ビル・いなっせで開いた。広中氏は「公正で共生できる社会」をテーマとして、生活者の視点にたった医・職・住を充実を訴えた=写真。
民主党長野県第5区総支部の加藤学代表の後援会伊那支部は今月10日に設立した。講演会には来賓として羽田雄一郎参議院議員も招いた。これまで民主党上伊那支部はあったが、後援会組織はなかったため、同地区での支持基盤強化を目的として伊南、伊北支部と共に設立した。
広中副代表は、自由主義経済やグローバル化の進む裏側で、非正規雇用の増加、フリーター、ニート問題など格差社会が拡大している小泉政権の問題点を指摘。政権交代により公正な社会を実現することを強く訴えた。
伊那支部は今後、設立総会を開き、方針を検討していく。将来的には民主党上伊那支部を伊北、伊那、伊南に分けることも検討している。 -
市長選・市議選事前審査
新市発足に伴い、23日告示、30日投票の日程で行われる伊那市の市長選・市議選の立候補届出書類・選挙公報等事前審査が17日、市役所と高遠町・長谷の各総合支所であった=写真。18日まで。
市長選は、小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=の1派のみ。
市議選(定数26)は、伊那の富県・東春近・西春近・美篶・手良・西箕輪、高遠、長谷が対象で、伊那13派、高遠8派、長谷5派がそれぞれ審査を受けた。
18日も午前9時縲恁゚後4時、伊那の竜西・竜東を対象に、市役所多目的ホールで受け付ける。
立候補届出手続き説明会の開催日以降、市選挙管理委員会から、立候補届出関係書類を持ち帰った人はいない。 -
中川村消防団が春季訓練・観閲式
中川村消防団は16日、サンアリーナで、団員157人、11機関が出動し、春季訓練と観閲式が行われた。
午前中は制服姿がまだ板についていない新入団員を交えて、停止間や行進間など小隊訓練、中隊訓練、ラッパ訓練、救護訓練などを行い、観閲式に備えた。
式では、村や上伊那消防協会、村議会、駐在所、日赤奉仕団ら来賓25人を前に、機関点検、小隊編成訓練、中隊編成訓練、中継送水訓練、ラッパ訓練などを披露した。
また、表彰もあり、前団長をはじめ前部長まで退職者11人に感謝状が贈られた。
表彰者は次のみなさん(敬称略)
▽松村等、米山喜明、上村郁夫、北島正俊、大場澄雄、北島正明、藤川邦俊、細田裕、中川健、大木島明、小笠原和典 -
消防委員会
宮田村消防委員会は13日開き、新年度から2年間の役員体制を決めた。委員長は2期目となる近藤満さん=町3区=、副委員長は久保田秀男さん=中越区=を新たに選んだ。
村と消防団が本年度の事業計画を説明。2年計画で整備するデジタル波防災行政無線や、心肺蘇生に使うAED(自動体外除細動機)の新規導入などを話した。
近藤委員長は消防団員の確保対策にふれ、「各種消防大会の時に、団員の子どもたちなどに見学させてはどうか。お父さんが頑張っている姿を見せる良い機会で、団員の確保につながると思う」と提案した。 -
市長選・市議選告示まであと1週間
新市発足に伴い、23日告示、30日投票の日程で行われる伊那市の市長選・市議選が、あと1週間に迫った。住民の会話にも、選挙の話題が上がるようになった。
17、18日は本庁・総合支所で、それぞれ立候補届出書類・選挙公報などの事前審査がある。受け付けは午前9時縲恁゚後4時。
【市長選】
出馬を表明しているのは、前伊那市長小坂樫男氏(70)=無所属・小沢=のみ。
後援会組織は、16日に結成総会を開く長谷を含めて29支部。
これまで組織に市議を含んでいたが、今回は市議選と日程が同じであることから、役員は後援会幹部で固めた。青壮年、女性、熟年など各年齢層を網羅する。
また、市内の企業や6割近い区から推薦を得ている。
小坂氏は市町村合併に伴い、3月30日に市長を失職してから、25カ所の集落や市議選立候補予定者の集会に出向き、出席した住民に政策などを訴えている。
後援会では「新たな立候補予定者が出るのか先が見えないが、選挙体制は整えている」と気を引き締める。
小坂氏は、具体的な施策に▽過疎対策の充実(定住対策など)▽少子化対策(保育園の統廃合を進め、働く人の手助けをする、企業の育児休暇を取れる体制)▽旧伊那中央病院の後利用として▽保健・福祉の拠点整備、新規企業誘致と既存企業の支援竏窒ネどを挙げる。
新人擁立に動く市民有志は「市議選にエネルギーを吸い取られる」などの現状もあり「希望は捨てていないが、厳しい」という。市民有志の結論を待つ共産党上伊那地区委員会は「最終結論まで、時間をいただきたい。鋭意努力したい」としている。
合併を推進し、新しいまちづくりの道筋をつける意味から、新人が出にくい状況もあるようで、一部から「無投票になるのではないか」という見方も出ている。
【市議選】
市議選(定数26)は初回に限り、旧市町村を区域とした選挙区を設ける。定数は伊那18、高遠5、長谷3で、それぞれ21人、8人、5人が出馬を表明。各選挙区で定数を超え、選挙戦は確実となっている。立候補予定者は各地域を回り、組織拡大を図っている。
伊那選挙区は、地区別に伊那8人、富県1人、美篶3人、手良2人、西箕輪2人、東春近3人、西春近2人。
西箕輪の選挙人登録者数は4790人で、前職5人のうち3人が引退したため、他地域からの切り崩しが激しくなっている。
高遠選挙区は定数5に対し、前職7人、新人1人の計8人が出馬を表明。そのほかに動きはなく、現状のまま選挙戦に持ち込まれそうだ。
高遠地区は西高遠から前職5人が出馬を表明しており、混戦となる模様。候補者のいない他地区に拡大を図るなど動きも活発化している。
一方で、新市発足により衰退が懸念されている周辺部の三義、長藤、藤沢の3地区は、新人の擁立に苦戦し、前職5人のうち候補者は藤沢から1人のみ。河南地区は上山田から新人1人、下山田から前職1人が名乗りをあげている。
長谷選挙区は新人擁立の模索や周囲の動向を探るなど他選挙区に比べ低調な出足だったが、定数3に前職4人、新人1人が出馬の意向を示している。
地区別に見ると、有権者数約870人の非持に2人、約390人の溝口に2人、約90人の杉島に1人が立つ。溝口、杉島の立候補予定者は大票田、非持の切り崩しを回りながら候補者を出していない黒河内、中尾、市野瀬などの草刈り場からの集票を狙う。
高遠、長谷は前回選が無投票だっただけに、各陣営とも票読みに苦労している。 -
南箕輪村初の女性区長誕生
南箕輪村に初の女性区長が誕生した。北殿区の山本昭子さんで、女性初の区長会長に就任した。06年度第1回区長会が14日、村役場であり、山本さんを区長会長に選出した。副会長は南殿の山崎清二区長が務める。
-
初の区長、総代会
飯島町の各耕地の新総代が決まり12日夜、町役場で初の区長・耕地総代会が開かれ、初顔合わせを行い、町理事者や各課長から町が取り組んでいる事業の概要説明や、協力の要請を受けた。また、全地区総代会の構成も行い、会長に竹沢秀幸さん=柏木=、同副に森谷一郎さん=中町=、理事に小林次雄さん=追引=、林秀樹さん=本郷4=を選んだ。
区長と総代を前に高坂町長は「町はふるさとづくり計画と中期総合計画の2つを基本に、住民と行政が一体になり、智恵と汗を出し、それぞれの役割を果たして頑張っていこう」と呼び掛け、新年度事業について、地域づくり委員会の立ち上げ、子育て支援策の充実、企業誘致、防災マップ、ハザードマップ策定、指定管理者制度への移行-などを挙げて概要を説明したほか、国道153号伊南バイパス、与田切川砂防事業、県道竜東線など国、県の事業についても現況に触れた。
また、お陣屋祭については「行政主導の現在のような祭は25回、新町発足50周年の今年度を区切りに中止したい」との考えを示し「地域の最高責任者として地域の発展と、行政とのパイプ役に努めて」と総代らの協力を求めた。
続いて、各課長が06年度事業や組織機構、総代らが直接かかわる業務について説明した。 -
保育園の食育推進・たい肥利用で土づくり
箕輪町は本年度、「食育」の一層の推進をねらい全保育園で野菜づくりをする。町が進める有機肥料を使った土づくりの推進も兼ね、町営農センターが地元のたい肥と野菜の種などを園の希望に応じて提供し支援する。
園によってはこれまでも野菜づくりをしているが、本年度は新たに畑を借りたり、面積を広げるなど各園の実情に応じて取り組む。
町営農センターは、たい肥を合計250キロ配布。ジャガイモやトウモロコシ、二十日大根、人参などの種も配った。
野菜作りを通して食に関心を持ち食べることはもちろん、土に触れること、季節の野菜を知ることなども願い、自分で作った野菜は苦手でも食べる園児が多いことから苦手野菜の克服にも期待する。
おごち保育園は13日、園児のお迎え前の時間を利用して保護者と年中・年長園児らが一緒にジャガイモを植えた。
地域住民から借りている園前の畑にたい肥を入れ畝を作ったところに、園児が一つずつ種イモを置き、たい肥と土を手で混ぜ、ジャガイモが見えなくなるようにかけた。園児は、「ジャガイモが出来たらカレーとシチューがいい」と話しながら、お母さんと楽しく作業した。
昨年も野菜作りをしたおごちでは、「ピーマンやナスを生で食べたり、実ったトマトを取って食べたり、食べるということに関心を持つ子が多かった。今年は作る野菜の種類を増やして取り組む」という。 -
商工会青年部が宮田高原活性化で村に提言書
宮田村商工会青年部は12日、宮田高原の活性化に向けた提言書を清水靖夫村長に提出した。既存の環境と施設を有効活用してソフト面を充実する案のほか、オートキャンプ場への転換など具体的な案を複数提案し、「村最大の資源でもある高原が、素晴らしい観光スポットになるよう検討して」と求めた。
キャンプ場利用の伸び悩みや、牧場運営の厳しさなどから事業の見直しも迫られている同高原。
商工会青年部は以前から提言を行い、一昨年と昨年には木製遊具を手作りしたほか、リンゴオーナーのキャンプに協力するなど、実際に高原の活性化に取り組んできた。
提言書では、具体案に加え、村への要望として「もっと、村職員の皆さんと企画や内容について議論する機会を設けてほしい。一緒になって取り組みたい」と盛り込んだ。
前林裕一部長から提言書を受け取った清水村長は、「これだけの資源。考えれば手段はあるはず。皆さんの力も借りて検討していきたい」と答えた。 -
みのちゃんバス利用状況まとめ
箕輪町は町内循環「みのちゃん」バスの05年度利用状況をまとめた。04年度に比べ乗車人数が24%増加し、町民の足として活用されている結果になった。
05年度の乗車人数は3万936人。前年度より5908人増えた。前年度と比べ最も利用が増えたのは12月で913人増、次いで多かったのは2月で649人増だった。
年間を通して利用者が増えているが、中学生や冬場の利用が特に増加したという。 -
上下水道使用料納入通知書のバーコードを変更
伊那市は、上下水道使用料納入通知書のバーコードを4区分から1区分に変更した。コンビニエンスストアで使用料を納入する際、待ち時間を短縮することによって住民の利便性を図る。また、高遠町、長谷でもコンビニでの収納が可能となった。
バーコードは、3月検針分料金(2、3月使用量分)から変更。これまで地区、氏名、金額など必要事項を区別していたが、伊那市・高遠町・長谷村との合併を機に、1区分に切り替えた。上伊那では初めての採用で、契約会社を通し、コンビニでのバーコード読み取りテストを済ませている。
収納業務は市役所、総合支所のほか、金融機関、郵便局でも対応。コンビニは02年10月から旧伊那市で取り組みを始めた。受け付け時間に限られない、自宅の近くで支払えるなど利用者は年々増加。現金納付に対し、コンビニは02年度の17%から、04年度には27%に上がった。05年度は30%を超える見込み。
市は、コンビニなどで納入できることを知らない人がいるため、市報などで広くPRし、徴収率アップにつなげたいとしている。
使用料は高遠町が5月から隔月検針、隔月徴収とし、長谷が偶数月に検針、奇数月に徴収する。 -
地域づくり支援事業29件を認定
宮田村は10日、住民の自主的なむらづくりを助成する「地域づくり支援事業」の認定を行い、申請があった33件のうち29件を認定した。子どもの安全対策など、地域問題を正面からとらえ事業化する地区、団体が増えており「支援事業も3年目を迎え、有効に活用する動きが広まってきた」と村総務課では話している。
同事業は村が290万円を予算化。区や地域性の高い活動をする団体が対象で15万円を上限に補助する。
この日は花壇整備の街並みづくり事業分で17件、公共性の高い事業に配分する一般分は12件それぞれ認定した。
一般分では7事業が前年度からの継続だが、南割区、大田切区、新田区の通学路の安全対策、大原区の公園整備、地域情報紙「おおはら」を発行する会の発行事業、大久保区の水路改修事業が新規で認めた。
認定しなかった4件のうち3件は書類不備などで保留。整い次第認定するか、2次認定にまわす。大久保区から申請があった「松食い虫対策」は村が事業化するため認定を見合わせた。
今回の29件で交付する事業費は224万円余り。5月末まで2次申請を受け付けており、村では積極的な活用を呼びかけている。詳しくは総務課企画情報係85・3181まで。
認定団体、事業内容は次ぎの通り。
▽一般分【宮田城址保存会】城址整備、公園化【大原区】第1公園を整備し、安全に遊べる環境整備。【ともいきの会】交流会開催や機関紙発行【北割区】村道の修繕整備【いきねっと】男女共同参画を中心に講演会、学習会【南割区】通学路の安全確保で車止め設置、枝打ちなど【地域情報紙「おおはら」を発行する会】情報共有により支えあい【大田切区】枝打ちなど通学路危険箇所の改善【町1区】歩道修繕と蛍光塗料による標示【町3区】防災倉庫と救護機材の整備【大久保区】側溝の修繕【新田区】枝打ちなど通学路の安全確保
▽街並みづくり事業分=花と緑のある街角づくり会、大久保ふれあい歌壇ボランティア、おおはら花の会、米松会、3班辰巳会、里宮花の会、新田区、いきいきサロン、大田切曙会、北割寿会、つつじが丘景観委員会、北割5班婦人部、一輪の会、町三区、河原町通り景観委員会、三一会、仲町モール商店会 -
南箕輪村むらづくり委員会
「ずく出しプロジェクト」1次案協議南箕輪村むらづくり委員会は10日夜、村役場で開き、部会ごとに検討してきた基本計画の「ずく出しプロジェクト」の1次案を発表し協議した。今後は、基本計画の小項目を検討し、6月末から7月にかけてプロジェクトと小項目の調整を予定する。
委員は教育・文化、健康・福祉、自治・協働、生活・環境、産業・交流の5部会に分かれ、1月からプロジェクトを検討し、構想、課題、施策などの素案をまとめた。
「子どもすくすくプロジェクト」は▽安心して子育てできる環境づくり▽幼いうちから読書に親しむ環境づくり▽子どもや若者がすくすく成長できる環境づくり-。「村民いきいきプロジェクト」は▽病気にならないために▽健診の充実とアフターケア▽地域コミュニティの活性化(地域での子育て支援、障害者、高齢者支援)-を柱に挙げた。
「地域コミュニティ再生プロジェクト」は、自助・共助・公助を基本とした住民(村民)と地区組織と行政の役割分担の明確化した組織の確立を示した。「自然環境プロジェクト」は森林、水、農地と景観を柱に経ヶ岳や里山、神社林の整備、景観の保全と活用など、「『南箕輪ブランド』創造プロジェクト」は産業活性化、特産品の推進、環境・健康・食育、大芝高原周辺の有効活用などを挙げた。