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箕輪町ふるさと納税 返礼品見直し
箕輪町の白鳥政徳町長は、ふるさと納税の返礼品について、すべての返礼割合を3割以下にし、資産性の高いものは除外するなどの見直しを行ったことを24日明らかにしました。 24日に開かれた定例記者会見で白鳥町長は、返礼品について見直すよう各自治体に出された総務省からの通達については疑問を感じるが見直したと話しました。 箕輪町には、ふるさと納税が創設された平成20年度から昨年度までの9年間で7,700件、1億1,000万円の寄付が寄せられています。 資産性が高いとして除外したものには、ゴルフのスイングを解析できる機械や時計などがあります。 9月25日から受け入れを停止し、10月2日から再開することになっています。 また、県が来年8月1日から、中学生までの医療費の窓口無料化を県内一斉に実施する方針を示したことから、白鳥町長は、それに伴う条例改正案を9月定例議会に提出したい考えを示しました。 現在は、窓口で医療費をいったん支払い、負担分を除いた額が返還されていますが、施行後は、窓口で支払うのは負担金のみとなります。 負担金の徴収については各市町村にゆだねられていて、箕輪町では、ワンレセプトにつき500円徴収したいとしています。
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市町村長対象の減災研修会
南信の市町村長ら幹部を対象にした減災の研修会が、24日、伊那市の信州INAセミナーハウスで開かれました。 研修会は、災害発生時に住民の生命や財産を守るという重要な責務を担う市町村長を対象に、具体的な対応を考えるきっかけにしてもらおうと長野県が開きました。 去年、県内全域の市町村長を対象に開いたところ好評だったため、今回は、南信で開催されました。 土砂災害発生から4日後を想定し、被災者が何に困っているか、行政はどのような取り組みができるかをワークショップ形式で話し合っていました。 また、マスコミに行方不明者の氏名を公表するよう求められたらどのように対応するかを考えていました。 研修会では、読売新聞の記者が実際に質問する模擬記者会見も行われ、下伊那郡高森町の熊谷 元尋町長が体験しました。 読売新聞の記者は、「災害時の広報について事前に準備していないと、気づいたら報道陣が押しかけ、対応が後手に回り必要なことが伝えられない。逆にマスコミを利用して情報を伝えてほしい」と話していました。
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伊那市がイクボス・温かボス宣言
伊那市の白鳥孝市長ら市の管理職の職員は、職員が育児や介護をしながら仕事を続けられる環境づくりを目指す「イクボス・温か(あった)ボス宣言」を23日しました。 宣言したのは、白鳥市長・林俊宏副市長、北原秀樹教育長と管理職の職員58人です。 23日は、この取り組みを推進している長野県の中島恵理副知事の立ち合いのもと、白鳥市長らが宣言書に署名をしました。 イクボスは、育児に理解のある上司を指す造語で全国の企業で関心が高まっています。 県が進める「イクボス・温かボス宣言」は、長野県連合婦人会が発案し、子育てや介護と仕事の両立ができる職場環境の整備を推進するというものです。 この取り組みが進むと男性も女性も安心して働くことができ、若い世代の結婚と出産、子育ての希望が実現できる社会づくりにつながるとしています。 伊那市では、職員の生活状況を理解し、育児や介護などを担う職員も活躍できる環境を整える取り組みなどをあげています。 県連合婦人会によりますと、8日現在、県内では56の自治体や企業などの2016人が宣言しているということです。 上伊那の自治体で宣言するのは伊那市が初めてとなります。
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地域おこし協力隊 宗京裕祐さんの卒業報告会
8月末で伊那市の地域おこし協力隊の任期が満了する宗京裕祐さんの卒業報告会が、22日に伊那市高遠町で開かれ、3年間の活動を振り返りました。 静岡県出身の宗京さんは、平成26年9月に伊那市の地域おこし協力隊に任命されました。 農業に従事しながら、高遠町地区の農業振興や、農産物のブランド化や販売促進に関わる活動を行ってきました。 活動のひとつとして、野菜の出荷グループ「伊那の谷ユウキの会」の事務局をつとめた経験をあげました。 ここでは、地元で採れた野菜を地元で消費してもらうため、出荷先と生産者との調整などを行いました。その結果、小学校や保育園の給食にも使ってもらえるようになり、取引先が5件から10件に増加したという事です。 宗京さんは「新規就農者の受け皿になりたいと思い販路の拡大にも取り組んできた。流通面の事も知る事ができたのは自分の財産にもなった」と話していました。 宗京さんは協力隊卒業後、地域の野菜を地域で消費できるような、販売と配送を行う仕事を始めたいという事です。
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共産党が伊那市の用地取得に疑問
日本共産党伊那市議団は、伊那市が美篶の土地1万平方メートル余りを新たに産業用地として取得する方針を示していることについて疑問があるとして伊那市に説明を申し入れていましたが、22日、伊那市側から回答がありました。 伊那市は、六道原工業団地に隣接する美篶の土地1万平方メートル余りを、産業用地として取得するため地権者と交渉に入りたいとの考えを6月に示しています。 共産党伊那市議団では、伊那市には5万平方メートル以上の産業用地は保有しないとの方針があり、今回の事案はそれに逸脱するのではないかとして、伊那市に対し説明を求めていました。 22日伊那市から共産党に対し回答がありました。 それによりますと、「現在売却可能な土地は6万4千平方メートルほどだが、そのうちの一区画は業種を限定しているため、臨機応変に対応できるのは3万8千平方メートル程度である。産業用地の準備には一定期間が必要なことを考え取得することにした」としています。 共産党伊那市議団では、「納得できないのでその場で再度質問したいと申し入れた。今後もさらにこの問題を追及したい」としています。
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議員が市民と意見交換
伊那市議会は、市民の話を聞いて地域課題について考えようと、21日の夜、いなっせで意見交換会を開きました。 会場には竜西地区を中心におよそ60人の市民が集まり、議員と意見を交わしました。この日は、総務文教、社会福祉、経済建設の3つの分科会に分かれて意見を交わしました。 このうち、総務文教分科会では「地域コミュニティ」について話し合い、多くの参加者から、区に加入する人が減少していることについて意見が出されました。 ある男性からは「区に入ることを含め、地区の必要性について考える必要があると思う。移住の障壁になっている部分もあると思う」という意見が出されていました。 また、ある地区の区長からは「安否確認など地域防災を考えると区に入ってもらいたいが、なかなか簡単にはいかない」という意見が出されていました。 市議会の黒河内浩議長は「直接話を聞くことで、課題について一歩踏み込んで考えていくきっかけにしていきたい」と話していました。 意見交換会は、市長に直接意見することができる市議会の存在価値を認識してもらおうと毎年開かれているもので、今年で3年目になります。
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15日通り町で盆踊りイベント
伊那まちで途絶えかけている盆踊りを復活させようと、15日に開催される恒例の歩行者天国に合わせて、盆踊りイベントが行われます。 10日は、イベントの実行委員会が、通り町の商店に集まり、当日の打ち合わせを行いました。 伊那市の町部では、ここ数年、荒井区、山寺区、中央区で盆踊りが開催されていましたが、中央区が去年中断を決め、中心市街地で盆踊りを実施する地区がなくなっていました。 このままでは伝統芸能の伝承ができなくなると話が上がり、通り町1丁目商店会、田楽座、伊那節保存会、アスタルプロジェクトでつくる実行委員会が、15日に中心市街地で開かれる歩行者天国に合わせて、イベントを開催することにしました。 踊るのは、伊那節、伊那の盆唄などです。 関係者によると、伊那の盆唄は昭和初期まで伊那まちの各地で踊られていましたが、現在は、踊れる人も少ないということです。 このイベントは、賛同者からの募金で賄われていて、実行委員会では、当日も賛同者を募りたいとしています。 伊那まち盆踊りは、15日(火)午後6時45分から午後8時30分まで、伊那市の通り町交差点で開かれています。
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高遠町総合支所 市長「なるべく早く建設する」
老朽化や耐震性に課題があり高遠町保健センターへの機能移転の方針案が示されている高遠町総合支所について、伊那市の白鳥孝市長は、「場所や規模などについては検討が必要だが、なるべく早く建て替えたい」と話し、新築する考えを9日夜、高遠町で開かれた市政懇談会で明らかにしました。 9日夜は、伊那市高遠町のJA上伊那東部支所で市政懇談会が開かれ、住民80人ほどが参加しました。 その席で、白鳥市長は、「駐車場も含め現在の位置でいいのかというのは検討する必要がある。場所・規模など課題はあるがなるべく早く建て替えたい」と、移転でなく新築する考えを示しました。 住民からは、「住民感情として、現在の場所にこだわりがあるので現地建て替えをしてほしい」といった意見や、「新しい施設にお金をかけるよりも、水道料金など日々の生活に密着したことに予算を使ってほしい」といった意見も出されていました。
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大芝高原松くい虫対策 確認
南箕輪村は大芝高原の松くい虫対策として、今年度から巡視の強化と、弱った木を早めに伐採する方針を4日の会議で確認しました 4日は、南箕輪村森林協議会が役場で開かれ大芝高原の松くい虫対策について話し合いました。 大芝高原では6月に初めて松くい虫の被害が確認されました。 被害が確認されたのは、大芝高原みんなの森で、農道からおよそ200メートル西側に入った場所です。 会議では広葉樹への樹種転換や現在行っている薬剤の注入を強化するなどの案が示されました。 しかし現在は、被害が拡大していない事や、樹種転換を行なうには、大規模な伐採が必要な事から、今回は巡視の強化や弱った木を早めに伐採するとの方針にとどめました。 大芝高原には1万3千本のアカマツがあり、村では2千3百本を守るべき木として、重点的に薬剤注入などの松くい虫対策を行っています。
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箕輪町一般会計補正予算 786万円予備費あてる
箕輪町議会臨時会が今日役場で開かれ、木下保育園基本計画策定・測量業務委託料などに、予備費786万8千円をあてる一般会計補正予算案が提出され、全会一致で可決されました。 補正予算案では、木下北保育園と木下南保育園を統合して新しく建設する木下保育園の基本計画策定・測量業務委託料に659万円。 空き家解体の補助に100万円。 県の天然記念物に指定されている宮脇のハリギリの伐採費用などに27万8千円となっています。 町では、今回の補正予算の財源は、予備費を充て対応することにしています。 補正予算案は、全会一致で可決されました。
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箕輪町男女共同参画推進会議 発足
箕輪町は、策定から5年が経過する「男女共同参画計画」の見直しに向けて広く意見を聞こうと、初めての「男女共同参画推進会議」を3日、町文化センターで開きました。 会議には、町内在住者や町内の企業で働く20代から80代の男女16人が出席しました。 町では、平成25年に「箕輪町男女共同参画計画」を策定し、今年度中に第二次計画を策定する予定です。 国が去年策定した「女性活躍推進法」も計画の中に取り入れたい考えで、子育て中の母親も参加しています。 白鳥政徳町長は、「『若者や女性の雇用を』という声や『商店街をどうにかしたい』といった声も聞こえてこない。日常をより知っている女性の意見を反映させていきたい。」と話していました。 会議は今後月に1回程度開かれ、12月をめどに第二次計画の原案を作成する予定です。
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伊那市上下水道事業経営見通し示す
伊那市上下水道事業運営審議会が27日、伊那市の伊那市役所で開かれ収益の減少が見込まれるなか次の料金見直しでは値上が必要だとする経営見通しが示されました。 伊那市のまとめによりますと平成28年度の水道事業は収入が17億1千万円、支出が15億4千万円で1億6千万円の黒字でした。 また下水道事業は収入が30億3千万円、支出が28億6千万円で1億7千万円の黒字でした。 上下水道事業について伊那市では人口減少により増収が見込めないことなどから次の料金見直しでは値上げ必要となる見込みだとしています。 また経営基盤の強化を行い、安心、安全で災害に強い水道事業に継続を図りたいとしています。
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長谷地域 自動運転サービスの実証実験地域に選ばれる
国土交通省が公募していた中山間地域での自動運転サービスの実証実験実施地域に、伊那市が選定されました。 伊那市での実証実験の内容は、長谷地域での自動運転技術を活用したものです。 全国8か所のうちの1つに選ばれたことが、31日に分かりました。 白鳥孝伊那市長は、「自動運転サービスやドローンの活用は、中山間地域の維持のために必要不可欠なものと考えている。実験が伊那市で行われることを大変うれしく感じる」とコメントを出しています。
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クリエイティブ事業 事業所開設を補助
伊那市は、新たにインターネットに関連した事業や芸術関係などクリエイティブな事業で市内に事業所を開設する事業者に補助金を交付する産業誘致支援事業を始めました。 26日、開かれた定例記者会見で白鳥孝市長が概要を説明しました。 この事業は、将来性が見込まれるクリエイティブ産業の誘致と、それによる若者の雇用を創出しようと、今年度の新規事業で実施するものです。 今年度当初予算に400万円を盛っていて、新たに事業所やサテライトオフィスを開設する事業に対し補助をします。 対象となるのは、ソフトウェアやゲームソフト開発などの情報サービス業やデザイン、著述といった芸術関連のクリエイティブ産業と言われる事業です。 事業所やサテライトオフィスを新築工事する場合の補助は上限額200万円、空き家等を購入して利用する場合は上限150万円となっています。
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九州北部の豪雨災害被災地に派遣
国土交通省天竜川上流河川事務所は、九州豪雨災害の被災地で被災状況を調査する支援要員としてTEC(テック)-FORCE(フォース)隊員を派遣しました。 17日は、出発式が駒ヶ根市の天竜川上流河川事務所で行われました。 派遣されるのは、天竜川上流河川事務所と、技術支援を行う南信防災情報協議会の職員8人です。 要請を受けて大分県日田市に派遣され、現地で砂防施設などの被災状況を調査します。 天竜川上流河川事務所の椎葉(しいば)秀作(しゅうさく)所長は「きわめてまれで甚大な被害が発生した災害。災害現場の状況がわからないままでは復旧作業が遅くなるので力を尽くしてほしい」とあいさつしました。 現地ではドローンを活用して、進入できない場所の調査や、航空写真による測量などを行うということです。 派遣された被災地でドローンを活用して調査を行うのは、天竜川上流河川事務所では今回が初だということです。 TEC-FORCEの隊員は、23日(日)まで被災地に派遣されます。
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伊那市で木材利用のこれからの展開を考える講演会
地域の森林資源を地域内で使う仕組みをつくろうと、伊那市50年の森林(もり)人材育成協議会は、木材利用のこれからの展開を考える講演会を5日に開きました。 講師は国立研究開発法人森林総合研究所の大貫肇さんがつとめました。 「これからの木材利用の展開」をテーマに、利用促進と森林保全について話しました。 国産の木材の生産量は昭和42年をピークに減少し続けているという事で、「大規模建築物で木材が利用されるよう、鉄やコンクリートにかわる新たな部材を開発できるかどうかがこれからの課題です」と話していました。 「森林が富と雇用を支える50年後の伊那市」を基本理念としたビジョンを策定した市では、公共建築物に地元産材を取り入れる事や木質バイオマスの普及をさらに進めていきたいとしています。
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高遠町総合支所のあり方について住民懇談会
高遠町保健センターへの機能移転の方針案が示されている伊那市の高遠町総合支所のあり方について住民懇談会が開かれ現地建て替えを望む意見が多くあがりました。 11日、伊那市高遠町総合福祉センターやますそで住民懇談会が開かれ、約200人が参加しました。 伊那市は、老朽化や耐震性の不足から現在の総合支所の機能を高遠町保健センターへ移転する方針案を示しています。 昨夜の懇談会は、市からの説明を改めて聞き、意見を交換する機会にしようと高遠町地域協議会と高遠町地区区長会が開いたものです。 住民からは、「今の庁舎は地域の人たちが心のよりどころとしてきた場所だ。経済効率を優先した判断ではなく、住民の思いや歴史、文化など数値化できないような事を踏まえて考えるべき」といった意見や「保健センターは現在のままその機能を残してほしい」などの意見があり、現地での建て替えを望む声が多くあがっていました。 高遠町地区では、8月1日に地域協議会と区長会の合同会議が、9日には白鳥孝市長と住民の懇談会が予定されています。 それまでにさらに多くの意見を集約し、高遠町地域の意見として市に届けるという事です。
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7月の河川愛護月間に合わせ個人や団体に感謝状
7月の河川愛護月間に合わせて、天竜川やその流域の美化活動などに功績のあった個人や団体に感謝状が贈呈されました。 12日、駒ヶ根市の天竜川上流河川事務所で表彰式が行われ、椎葉秀作事務所長から、2人と3団体に感謝状が贈られました。 このうち伊那市美篶の矢島信之さんは、三峰川堤防に関する活動を行っています。堤防の歴史や役割を調べ地元の小学生や地域の人たちに伝えています。 伊那市を拠点に活動している伊那ミヤマシジミを守る会は、天竜川や三峰川で保護活動を行っています。ミヤマシジミのエサとなるコマツナギの保全、外来植物の駆除が河川環境の保全にも繋がっているという事です。 伊那市の美篶区区長会は、三峰川の樹木の伐採を行っています。住民に河川環境について関心をもってもらおうと、地域のイベントなどでも植物の生育環境について紹介しているという事です。 椎葉事務所長は「河川空間をより身近なものにしているみなさんの活動に感謝します」と話していました。
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南箕輪村 移住定住をまっくんボールでPR
南箕輪村は、今年度から3年間の移住定住促進計画を策定しました。 今年度は、村のイメージキャラクターをモチーフにしたまっくんボールを作り、全国にPRします。 南箕輪村議会全員協議会が、10日、役場で開かれ、村から説明がありました。 計画では、全国発信型の移住促進の取り組みとして、まっくんをモチーフにしたフラッグフットボールのボールを作ります。 ボールは、広島県のスポーツ用品メーカーが製作します。 このボールをふるさと納税の返礼品として、1万円以上寄付した人に3個送り、村を全国にPRします。 また、このボールを使用した競技フラッグフットボールを村内の小学校で取り入れたい考えです。 フラッグフットボールは、全国の5,600校以上の小学校で授業として取り入れられていて、2020年からは新学習指導要領で半必修球技となります。 地域おこし協力隊として今年4月から働いている藤城栄文さんが、フラッグフットボールの事務局次長を務めていることから、関係者に働きかけ実現したものです。 今年度は、教育関係者とフットボーラーに呼び掛け、1千万円の寄付を目標にしています。 定住促進の取り組みでは、今年の秋にDIYの有料講座を6回開く他、来年度からは小中学校向けに地元企業を紹介するマンガを制作し配布します。 また、「上伊那の高校同窓会」と題し、大学3年生を対象にした村主催の就活イベントを東京で開く計画です。
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伊那中央病院の病児・病後児保育施設 来年1月から開始
伊那中央行政組合は、伊那中央病院の敷地内に建設予定の病児・病後児保育施設の受け入れを来年1月から開始する計画です。 28日に開かれた伊那中央行政組合議会全員協議会で報告されたものです。 病児・病後児保育施設は伊那中央病院の敷地内にある院内保育所の園庭に建設されます。 来月着工、12月に完成の予定で、受け入れは来年1月からの予定です。 定員は6人で、病気療養中の子どもや回復期の1歳から小学6年生までの子どもが対象です。 全員協議会では、平成28年度の決算が8年連続で黒字となる見込みである事が報告されました。 純利益は453万円で、入院患者数は前年度より4千人余り増の11万9,772人、外来患者数は前年度より約3千人増の20万7,938人でした。 医師数の増加などで受け入れ患者数が増えた事が黒字化に貢献しているという事です。なお、去年7月に再開した里帰り出産の取り扱い件数は100件でした。
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伊那市平成28年度ふるさと納税受入れ額 全国2位
伊那市の平成28年度のふるさと納税の受入れ額が、全国2位だったことが4日にわかりました。 総務省は、平成28年度のふるさと納税に関する調査結果をまとめ、4日に発表しました。 それによりますと、伊那市は5万9千件、72億500万円で、1,788の自治体の中で2番目の額となっています。これは、前年度の25億8,300万円の2.8倍となっていて、順位も6つ上がっています。 最も多かった宮崎県都城市は、52万8千件、73億3,300万円でした。 伊那市によると、平成28年度に返礼品として多く選ばれていたのは、ドライブレコーダーやロボット掃除機などの家電製品だということです。 商工業の活性化を目的に、地域企業が関係する家電製品などを、ふるさと納税の返礼品として扱ってきましたが、総務省からの見直し要請を受け、6月から家電製品やカメラなどを返礼品から除外しました。 白鳥孝市長は「2位だったということは結果として捉え、納税してくださったみなさんに何に使ったのかわかるようにすること、また、ふるさと納税という素晴らしい制度が続いていくように、国とのやりとりをきちんとしていくことが大事だと思う」と話していました。 伊那市では、薪やペレットの宅配を返礼品として扱い始めているほか、体験型ツアーなども検討しています。 また、事業者を対象に返礼品のアイデアを募集していて、多くの参加を呼びかけています。
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路線価公表 いなっせ前は22年連続下落
相続税や贈与税を算定する基準となる路線価が、3日に公表され、伊那税務署管内の最高路線価は22年連続の下落となりました。 関東信越国税局によりますと、伊那税務署管内の最高路線価は伊那市荒井のいなっせ前で、1平方メートルあたり4万2千円、去年に比べて千円減でした。 管内の最高路線価の下落は、平成8年から22年連続となっています。 路線価は、道路に面する宅地の1平方メートルあたりの標準的な価格です。 相続税や贈与税の算定基準となるもので、毎年7月に国税庁が公表しています。 なお、県全体では10ある税務署の最高路線価のうち、長野市、佐久市、上田市、諏訪市が横ばいで、それ以外の6つの地域で下落したということです。
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伊那市 子育て世帯の負担軽減でごみ袋を贈る
伊那市は、乳幼児がいる子育て世帯の負担軽減を目的に、出生祝いとして燃やせるごみの指定袋を贈ります。 贈られるのは、燃やせるごみの指定袋10枚5セットで、市長からのメッセージを添えてきんちゃく袋に入れられて贈られます。 対象は、今年4月1日以降に生まれた子どもを育てる市内在住者と転入者で、1人につき1回支給されます。 贈呈は3日からで、窓口では出生届を出しに来た人が受け取っていました。 今年度の事業費は160万円で、およそ650人分を想定しています。 なお4月から6月末までに出生届けか転入届けを出した家庭には、乳幼児健診の時に渡すことになっています。
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南箕輪村の全12区を対象に地域懇談会始まる
住民同士が支え合いお互い様の地域づくりを進めるための地域懇談会が南箕輪村の全12区を対象に始まりました。 今年度から始まった取り組みで、初回の今日は北殿区で地域懇談会が開かれました。 区民約20人が参加し、4つのグループに分かれて近所付き合いについて意見を交わしました。 参加者からは、「引っ越してきた人が大勢いて顔が覚えきれない」「子ども達が登下校の途中で元気に挨拶してくれる」「一人暮らしを心配して声をかけてくれる人に感謝している」など日ごろ感じている事を発表していました。 懇談会は、少子高齢化が進む中、住民同士が繋がり支え合って生活できる地域をつくろうと、村が村内の12区を対象に開いているものです。 次回は22日に神子柴区で開かれ、来年2月までに全ての区で開催される予定です。
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南箕輪村空き家・移住相談26件
4月から空き家対策の取り組みを行っている南箕輪村に、移住や空き家に関する相談が26件寄せられていることがわかりました。 29日は、南箕輪村役場で空き家対策等検討委員会が開かれ、報告されました。 それによりますと、4月から空き家バンクサイトを開設し、物件の情報を公開したところ、26件の問い合わせが寄せられています。 内訳は、村内が9件、上伊那が9件、県内が2件、県外が6件です。 アパートから賃貸住宅への引っ越しを検討する村内や近隣の人からの需要があるということです。 また、南箕輪村では、6月から空き家の改修・片付けなどに補助金を交付しています。 相談窓口も設置していて、空き家の解消・移住定住につなげたいとしています。
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宮田村長選挙 小田切康彦氏が再選
任期満了に伴う宮田村長選挙が27日に告示され、現職で2期目を目指す小田切康彦さんが無投票で再選を果たしました。 小田切さんは、現職1期目、無所属の72歳です。 伊那北高校を卒業後、日本大学法学部に入学。 昭和44年にルビコン株式会社に入社し常務執行役員などを歴任して、平成24年4月から副村長に就任しました。 産業振興、子育て支援日本一などを村づくりの基本に挙げています。 任期は7月24日からの4年間です。
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平成34年末の開園見通し方針
箕輪町で新しく建設が予定されている木下保育園に関する住民説明会が26日木下公民館で開かれ平成34年末の開園を目指し手続きを進めていきたいとする方針が示されました。 住民説明会には約60人が集まり木下北保育園と木下南保育園を統合して新しく建設する木下保育園の概要について町から説明を受けました。 建設予定地は北城団地の西側の農地で敷地は約1万2,000平方メートル、建物は2,300平方メートル、定員は195人を計画しています。 町によりますと予定地は農業振興地域でその除外許可を得てからだと建設が10年後の平成39年になるということです。 そのため町では土地収用法に基づく事業認定を受け土地を取得する方針でこれにより平成34年末ころには開園できる見通しだということです。 出席した住民からは「建設後にさらに増築をしなくて済むよう考えてほしい。」といった意見のほか保育園児、近隣住民の交通の安全を求める声が上がっていました。 町では住民説明会を重ね建設地について地元の合意を図るほか設計や地質調査に着手していくということです。
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県営の大萱団地 県と伊那市が協働で建て替えへ
伊那市は、市営住宅と県営住宅が隣接する大萱団地と若宮団地について、居住環境の改善を図るため長野県と協働で建て替えを行うための協定を結びました。 伊那市議会全員協議会が、26日に開かれ、市は今年3月31日に協定を結んだことを報告しました。 協定は、●県が県営大萱団地の建替を行う ●市は市営若宮団地の建替を行う ●建替後25年が経過した時は、県が必要な修繕を行ったうえで土地・建物を市に無償譲渡することなどが明記されています。 県営大萱団地は、昭和38年から42年にかけて建設されました。 50年以上がたち老朽化が進んでいることから市は、「県と建て替えの協議を進めている」としていました。 県営若宮団地は、平成5年から12年にかけて建設されました。 協定により早ければ平成38年に市に無償譲渡されます。 また、市営団地については、大萱は空いた棟から順次解体、若宮は建て替えを前提に調査を進めるとしています。 市では、今年度中に入居者の意向調査を行い、建て替えの規模や建設時期について検討していくとしています。
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高遠町総合支所庁舎「新築」望む声多く
高遠町地域協議会が23日に開かれ、伊那市から高遠町保健センターへの機能移転の方針案が示されている高遠町総合支所について、委員から庁舎の「新築」を望む声が多く出されました。 この日は委員およそ15人が出席し、高遠町総合支所の庁舎のあり方について意見を交わしました。 高遠町総合支所は、建設から50年以上が経過していて耐震性が不足していることから、伊那市は大規模地震の発生に備え、庁舎の機能を高遠町保健センターへ移転する方針案を示しています。 委員からは、「高遠町の中心的な場所として思い入れがある。移転はあくまでも仮の処置にして、この場所に新築してほしい」「保健センターは、近くに水路があり、道路が狭く災害時に混乱する恐れがある。より安全で最適な場所を検討し新築してほしい」といった意見が出されました。 高遠町地域協議会では、7月11日に庁舎のあり方を検討する住民懇談会を開催します。 7月下旬には区長会との合同会議を開き、懇談会で出された意見も踏まえ方向性を出していきたいとしています。
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伊那市史編纂に向けて検討会議10月に設置へ
伊那市のこれまでの歴史や自然、文化をまとめた「伊那市史」の編纂に向けた検討会議が、10月を目途に設置されることが決まりました。 検討会議の設置については、20日に市役所で開かれた第1回総合教育会議で確認されました。 伊那市史は、初版から40年近くが経過し、当時と現在の様子が変化していることなどから編纂することになりました。 検討会議は10月を目途に設置し、年度内に3回ほどの開催を予定しています。 委員は、自然や文化、歴史、経済など幅広い分野で知識をもつ5人程度を人選するとしています。 白鳥孝市長は「これまで各地で行った『古い地名調査』の結果をまとめた地区もあり、それも活用できるのではないか」と話していました。