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箕輪町新図書館整備計画練り直し
箕輪町は新図書館整備計画について設置場所などについて検討する委員会を設置しこれまでの計画を前提としつつ改めて整備計画を策定するとの検証結果をまとめました。 箕輪町の白鳥政徳町長は「どういった図書館を町民の皆さんが望んでいるのか、こういう機能を持った図書館を作りたいといった声をお聞きし町民の皆さんの声をより大切にした新図書館整備計画に練り直したい。」と述べました。 計画は建設用地を松島のJA上伊那箕輪町支所とし町商工会事務所やカフェレストランを併設するとしています。 事業費はおよそ10億円で半分は国からの補助で賄うとしています。 これについて白鳥町長は選挙にあたり検証を行うことを公約としていました。 町長を含む町職員で内部検証した結果「候補地を含む基本的な構想が町民参加のない中で行われたことについて評価できる手法であったとは言えない」としています。 白鳥町長は今後の対応について設置場所と備える機能などを検討する委員会を設置し改めて新図書館整備計画を策定するとしています。
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南箕輪村議会が村長に要望書
南箕輪村議会は、住民との懇談会などで出された意見をまとめた要望書を、19日、唐木一直村長に手渡しました。 この日は、原悟郎議長らが役場を訪れ、唐木村長に要望書を手渡しました。 今回要望したのは、「除雪対策」「アレチウリ」「子育て支援」「防災訓練」の4つについてです。 村議会は、毎年、住民との懇談会を開いているほか、保育園の保護者会や、区長会、商工会とも意見交換をしました。 その結果、多く出されたものを要望書としてまとめたということです。 除雪対策については、生活道路の除雪ができていないとの意見が出されたほか、子育て支援では、体制は整えられているので、広報などでの周知徹底などを要望していました。 唐木村長は、「広報などすぐに対応できるものはしていきたい。除雪は、除雪機購入を補助した人に積極的に行ってもらうなどの体制を整えたい」と回答していました。
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南アルプス食害対策協議会 今年度の活動を報告
鹿の食害から高山植物を保護する活動を行っている南アルプス食害対策協議会が19日に開かれ、辛み成分で作った忌避材の散布など、新たな被害防止策の提案や、今年度の活動報告が行われました。 国や県、信州大学農学部、伊那市などの関係自治体でつくる南アルプス食害対策協議会は、鹿による高山植物の被害を防ごうと2008年から防護柵を設置しています。 今年度は新たに5か所増やし、馬の背周辺に12か所、1,150m設置しました。 結果、防護柵内で植生は回復していますが、マルバダケブキなど高い再生力のある植物が目立ち種類が増えず単調化していると報告されました。 また、信大農学部の竹田謙一准教授は、防護柵に替わる新しい被害防止策を提案しました。 辛み成分のカプサイシンで作った「忌避材」を撒き、鹿の嫌う匂いや痛みを与える方法です。 入笠山で8日間実験したところ、牧草を食べる鹿が減少した可能性があるという事です。 竹田准教授は、ある程度の効果は確認できたとして、忌避材の持続性や散布方法、カプサイシンの濃度などを研究していきたいとまとめました。 協議会会長の白鳥孝市長は、「組織や地域の枠組みを超えて南アルプスの自然を保全していきたい」と話していました。
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リニア見据えた道路整備計画まとまる
リニア中央新幹線の開業を見据え広域的な道路網について考える検討委員会は17日、上伊那・飯伊地域の連携強化など基本方針を盛り込んだ提言書をまとめました。 委員会では、南信地域における広域道路の基本的な考え方などを5回に渡り検討してきました。 17日は飯田消費生活センターで6回目の会議が開かれ、南信広域道路ネットワーク計画案をまとめました。 南信地域における広域道路の基本的な考えは交流拡大、上伊那・飯伊地域の連携強化、リニア中央新幹線長野県駅の利便性向上の3つを基本方針としています。 広域的な交流を支える道路、活性化を支える道路として国道153号、国道361号などを挙げています。 リニアが開業し道路が整備された場合、伊那谷在住者の東京への60分圏域人口カバー率は27%から39%に、90分圏域は60%から94%になると試算しています。 リニアが開業した際、伊那市から東京までの時間は120分としていてスマートICや国道・県道などが将来的に整備された場合、90分に短縮。 また名古屋へは90分から60分になると試算しています。 南信地域広域道路ネットワーク計画は、飯田建設事務所長に提言する予定で、県では今後の道路整備計画に反映していきたいとしています
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今年の第43回伊那まつり テーマは「煌(きらめき)」
今年8月1日2日の第43回伊那まつりは「煌(きらめき)」をテーマに実施されます。 12日、第43回伊那まつりの1回目の実行委員会が開かれ、先月の事務局会議で決定した実施方針案が報告されました。 テーマは「煌」で、市民みんなが踊り、楽しみ、煌めく祭りにし、50回に向けて伝統と文化を継承しながら、新しい時代の魅力ある伊那まつりを目指すとしています。 テーマは24日に開かれる伊那まつり委員会で報告され、正式決定します。 第43回伊那まつりは、8月1日(土)に市民おどり、2日(日)に花火大会が行われます。
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環境・新エネルギー研究会
ソーラー発電などの新エネルギー開発に関わるトラブルへの対応策について考える環境・新エネルギー研究会が14日伊那市のいなっせで開かれました。 研究会には上伊那の住民や太陽発電の事業者、市町村議会議員およそ20人が参加しました。 太陽光発電などのアセスメント事業に携わっている大町市のNPO地域づくり工房代表理事の傘(かさ)木(ぎ)宏夫(ひろお)さんが講演しました。 傘木さんは、「太陽光発全施設の設置は工事中の騒音や景観への影響・反射光などが問題となっている。トラブル回避のためには、どういう影響があるのかを公開し、地域住民と事業者がコミュニケーションを取ることが重要」と話していました。 研究会は、新エネルギー開発に関わるトラブルを未然に防ぐための地域政策を研究しようというもので、初めて開かれました。 今後は、「上伊那環境・新エネルギー政策研究会」を立ち上げ会員を募り、継続的に研究をしていくということです。
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伊那市上下水道運営審議会 計画改定を検討
委員改選後初回となる伊那市上下水道事業運営審議会が13日、伊那市役所で開かれ、上下水道の経営健全化計画の改定案について市側から説明がありました。 初回の今日は、委員14人に委嘱状が手渡されました。 会長には、城倉昭治さんが副会長には平澤きよ美さんがそれぞれ選ばれています。 会議では、上下水道事業それぞれの経営健全化計画の改定案について説明がありました。 このうち、平成24年度に策定した水道事業経営健全化計画について市は、水需要の減少と経営状況の悪化などから計画見直しの必要性を説明しました。 伊那市の水道事業は、節水意識の向上などにより給水収益が当初予測を上回るペースで減少しています。 さらに、昭和30年代から40年代に建設した施設の多くが今後一斉に更新時期を迎えます。 そのため、事業運営を持続し施設の更新を行っていくためには、概ね4%程度の値上げが必要になるということです。 審議会では今後、料金改定を含めた経営健全化計画の見直しについて、年に2回のペースで会議を開き検討を進めます。
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上伊那広域消防本部・伊那消防署 新庁舎見学会
伊那市荒井に完成した上伊那広域消防本部と伊那消防署を併設する新しい庁舎の一般を対象とした見学会が14日開かれました。 見学会では、新庁舎の消防指令センターや食堂、出動準備室などが公開され、上伊那を中心におよそ1700人が見学に訪れました。 見学会は、上伊那の新たな防災拠点となる新庁舎を地域住民に知ってもらおうと、伊那消防組合と伊南行政組合が開きました。 訪れた人たちは、写真を撮ったり、署員から施設の説明を受けていました。 はしご車や救急車など、消防車両の展示も行われ、親子連れでにぎわっていました。 見学会は15日も行われます。 伊那消防署は3月16日、上伊那広域消防本部は4月1日運用開始となっています。
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防災の拠点施設 竣工
4月1日から運用を開始する「上伊那広域消防本部」「伊那消防署」を併設する新庁舎が完成し、12日、竣工式が行われました。 12日は、伊那消防組合と伊南行政組合、伊那市や、南箕輪村の関係者がテープカットをして竣工を祝いました。 富士塚グラウンド北側に完成したのは、事務所棟・当直棟、車庫棟、訓練棟、防災倉庫などで、主な建物は鉄骨コンクリート造りの一部2階建てです。 一昨年の11月から、およそ1年間かけて建設が進められてきました。 敷地面積は、8千平方メートル、延べ床面積は3300平方メートルで、建設費は10億円です。 2階には、上伊那広域8市町村からの通報を受けると、即時地図表示され、迅速な対応や出動の指令を出す消防指令センターがあります。 指令は庁舎内にある端末で確認できます。 また、1階と2階、合わせて19室の仮眠室が設けられています。 1階には、上伊那広域消防本部の事務室と伊那消防署の事務室が併設されているほか、シャワールームや、書庫、出動準備室などがあります。 伊那消防組合長の白鳥孝伊那市長は、「地域住民の安心・安全の拠点となる消防署が完成した。さらに皆さんに信頼されるよう精進したい」 伊南行政組合長の杉本幸治駒ヶ根市長は「従来の市町村の枠を超えて、防災の核となり、親しまれ頼りになるよう期待する」とあいさつしました。 竣工式には、地元の竜西保育園の園児が訪れ、歌を歌いました。 散歩の時間に何度も訪れ完成を待ちわびていたということで元気な声で竣工を祝いました。 伊那消防署・上伊那広域消防本部の本運用は4月1日からを予定していて、今月14日、15日には一般を対象にした庁舎の見学会を開くということです。
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伊那市国保税引き上げ 諮問通り答申
伊那市国民健康保険運営協議会は、来年度から国保税を平均で18.67%引き上げるとする改定案について、諮問通りとする検討結果を、白鳥孝市長に答申しました。 5日、協議会の中山彰博会長が市役所を訪れ、白鳥市長に答申書を手渡しました。 改定案は、来年度から国保税を平均で18.67%引き上げ、額にして1万2,308円増の7万8,215円とするものです。 中山会長は「全会一致とはいかなかったが、値上げはやむを得ないとの結論に至った。今後の負担が少しでも抑えられるような努力をお願いしたい」と話しました。 白鳥市長は「基金も底をついてやむをえない値上げ。県内19市中、中間程度の税率で、値上げ幅もよく検討して頂いた」と話していました。 来年度からの国保税率の引き上げに関する条例改正案は、3月の定例市議会に提出される事になっています。
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酒井氏「農業と農村の振興に力」
任期満了にともなう4月の県議選で伊那市区から立候補を表明している新人の酒井茂さんの後援会設立総会が8日、伊那市のJA上伊那春富支所で行われました。 後援会設立総会では組織づくりについての報告などが行われ会員の結束が図られました。 無所属で新人の酒井さんは40年の行政経験から即戦力として働きたいと訴えました。 酒井さんは「産業振興・雇用の確保、特に農業と農村の保全、また女性の尊重、リニア開通による南信地域活性化に力を入れる」としています。 ほかに伊那谷パワーアップとして移住や二地域居住の推進、伊那谷の魅力の全国発信、産業・観光振興や定住促進による人口減ストップに取り組むとしています。 定数2の県議選伊那市区はこれまでに酒井さんのほかに現職の向山公人さんが出馬を表明しています。
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図書館の可能性探るシンポジウム
箕輪町図書館などは、これからの図書館の可能性を考えるシンポジウムを8日開きました。 日本の図書館界をリードしている3人が、各地で展開している新しいサービス事例などを話しました。 慶応義塾大学文学部の糸賀雅児教授は、まちづくりと図書館の演題で講演し、全国にあるユニークな図書館を紹介しました。 図書館が歯医者や駅、商業ビルとつながっている例を示し、「図書館は、地域で一番人が出入りする公共施設。図書館で地域の人材がつながり地域の自立を促進させる。」と話しました。 シンポジウムには、約80人が訪れ、講演やパネルディスカッションに耳を傾けました。 箕輪町は、新しい図書館を建設する計画があります。
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南箕輪村長給料 引き上げ答申
南箕輪村の特別職報酬等審議会は、来年度の村長給料を条例で定めた額に引き上げるよう6日答申しました。 審議会の小森博人会長が唐木一直村長に答申書を手渡しました。 小森会長は、「人口が1万5,000人を超え、今後の村のかじ取りは、量的、質的に一層重要性を増すと思われる。 平成27年度は、条例で定めた額にすることが望ましい。」と述べました。 平成15年の条例改正で引き下げられた南箕輪村の村長の給料は、月額71万9,000円で、平成16年4月からは、さらに2パーセントから10パーセントの減額をしてきました。 今回答申通り、条例で定めた額に引き上げられると、副村長は、61万1,000円です。 なお議会議員の報酬は、現行どおり据え置きとしていて、20万1,000円、議長が29万5,000円です。 唐木村長は、答申を尊重したいと述べました。
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箕輪町指定避難所の申し合わせ調印
災害時に、地区ごとに開設される指定避難所に避難できない区民が避難隣接区に避難できるように、箕輪町と、関係区が5日、申し合わせ書に調印しました。 5日は、箕輪町役場で、白鳥 政徳町長と、関係する三日町区と富田区、そこに隣接する松島区、木下区、中曽根区の区長が出席し、申し合わせ書に調印しました。 三日町区は、区内が天竜川により分断されていて、橋が損壊するなどの災害が発生した場合、竜西の住民は、竜東にある指定避難所に避難することは困難です。 三日町の住民は、申し合わせにより、松島区と、木下区が受け入れを行います。 また、富田区の指定避難所となっている富田公民館は、土砂災害警戒区域となっています。 申し合わせにより、富田の住民は中曽根区が受け入れます。 箕輪町は去年10月に指定避難所24か所を設置していて、三日町と富田の住民からは、避難場所について、心配する声が上がっていました。 災害発生時は、近くにあるどの避難所に住民や旅行者などだれが避難してもよいということが基本ですが、申し合わせとして形に残してほしいとの声を受けて、今回、申し合わせ書の調印が行われました。 白鳥町長は、「区を越えての申し合わせは、お互いさまの精神を反映したもの。地域防災を皆さんで考えていただきありがたい」とあいさつしました。 なお、長野県によると、こうした申し合わせは県内でも例がないということです。
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南ア世界自然遺産「可能性認められない」
伊那市を含む関係10市町村が、世界自然遺産登録を目指してきた南アルプスですが、環境省は、4日、「世界遺産としての可能性は認められなかった」との結論を発表しました。 環境省がきのう公表した自然遺産登録候補地の調査検討業務報告書によると、候補地となっていた5地域のうち、「阿寒・屈斜路・摩周」「日高山脈」「南アルプス」については、「世界遺産としての可能性は認められなかった」と結論づけました。 理由としては、「生物多様性保全、景観の美しさ、環境の機能、地学を含めた重要な特性や価値を持っているが、専門家でない人々にとって、印象的で、理解しやすく、明白なものでなくてはならず、これらの地域は、この点が異なっている」としています。 伊那市を含む長野、山梨、静岡の関係10市町村でつくる南アルプス世界自然遺産登録推進協議会が、南アルプスの登録に向け、2007年から活動してきました。 報告書の公表を受けて、白鳥孝伊那市長は次のように話しています。 伊那市では、「世界遺産の可能性がゼロになったと思っていない。南アを活用した地域振興策や、環境保護などの取り組みが今後も変わることはない」としています。 10市町村の推進協議会の総会は毎年、5月頃開かれていて、その場で、今後の方向性について話し合うものとみられます。
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新人の寺平氏 出馬表明
新人で箕輪町松島の元町議会議員、寺平秀行さんは4月12日投開票の県議選上伊那郡区に立候補することを3日表明しました。 箕輪町で開かれた記者会見で寺平さんは「伊那谷再起動を掲げ出馬させていただきたいと思います。具体的には地域のバトンをしっかり引き継ぎ守り再構築する。これが私に課せられた使命であると思います。」と話し定数2の県議選上伊那郡区に無所属で立候補することを表明しました。 寺平さんは現在40歳。 前の伊那青年会議所理事長で平成15年から2期8年箕輪町議会議員を務めました。 前回の県議選に立候補し今回が2度目となります。 立候補にあたり、航空宇宙産業への参入などによる産業の創造や買い物難民の解消、医師不足の解消に向けた医療システムの構築、農産物のブランド化などをあげています。 県議選上伊那郡区はこれまでに現職で自民党の垣内基良さん。 同じく現職で共産党の小林伸陽さん。新人で前の辰野町長の矢ヶ崎克彦さんが出馬を表明しています。
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県議選告示まで2か月
任期満了にともなう県議会議員選挙の告示まで2か月となりました。 これまでに出馬を表明している立候補予定者を選挙区別に表明順で紹介します。 定数2の伊那市区にはこれまでに現職1人新人1人の、合わせて2人が出馬を表明しています。 現職4期目で西町の向山公人さん。72歳。議会会派の県政ながの会長です。 無所属新人で東春近の酒井茂さん。62歳。前の伊那市副市長です。
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安否確認 新たに3事業所が締結
伊那市は地域の高齢者宅の安否確認などを行う、地域見守りネットワーク事業として2日、新たに3事業所と協定を締結しました。 この日は、3事業所の代表者が伊那市役所を訪れ、白鳥孝伊那市長と協定書を取り交わしました。 新たに協定を締結したのは、高齢者に弁当の宅配を行う、西春近の宅配クック123上伊那店。 山寺で弁当の宅配を行う、ワタミタクショク株式会社。 高遠町で商品の宅配を行う、セブンイレブン高遠小原店の3事業所です。 地域見守りネットワーク事業は平成24年度から始まり、これまでに、市内50の事業所と協定を締結しています。 見守り事業は、事業者が配達や集金などの業務の中で安否確認をするものです。 高齢者世帯などで、新聞がポストにたまっていたり、洗濯物が数日間干したままになっているなど、何らかの異変に気付いた場合、市に連絡したり、消防に通報します。 伊那市によりますと、これまでに、13件の通報があり、このうち、3件は死亡が確認され、2件は入院に至ったということです。 白鳥市長は、「地域の安全を守るため、みなさんの協力が不可欠」と感謝していました。
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箕輪町 町長10%・副町長8%減額 審議会が答申
箕輪町特別職報酬等審議会は、平成27年度の町長の給料について、26年度と同様の10%減額、副町長の給料については8%減額する答申を30日しました。 この日は、箕輪町特別職報酬等審議会の黒田重行会長が箕輪町役場を訪れ、白鳥政徳町長に答申しました。 答申では給料について、今年度に引き続き町長は10%、副町長は8%の減額としています。 適用されれば給料は、町長は74万7,000円、副町長は61万6,400円が支給されます。 黒田会長は「日本全体で見るとアベノミクス効果や円安による輸出関連業は好調であるが、箕輪町の状況を見ると賃上げに踏み切る企業もあまりなく、町民の景況感は良くなってないと感じる。町民の理解がスムーズに得られるように引き続き減額する必要がある」と話しました。 白鳥町長は「尊重して3月議会に諮りたい」と話しました。 また、答申書では付帯事項として消防団員の出動報酬の増額や農業委員会の委員の月額報酬の増額が適当としています。
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差押財産 初のせり売り公売会
税金の滞納者から差し押さえた財産の上伊那では初めてのせり売り公売会が24日、伊那市役所で行われました。 公売会には、玩具や家電製品など204点が出品されました。 これは、県や伊那市などが、県税や市町村税の滞納者から差し押さえた財産を販売することで、未納の税金にあてようと行いました。 今回、上伊那地域では初めてせり売り方式で行われました。 せり売り人が価格を読み上げると、参加者が番号を掲げ、希望の商品を競り落としていました。 県では、「公売会を通して納税者の意識向上につなげていきたい」と話していました。 出品された204点のうち、119点が落札され、総額は21万2490円に上りました。
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リニアを活かした「将来ビジョン」まとまる
リニア中央新幹線の効果を最大限発揮するため、22日、国・県・伊那谷の各市町村が「将来ビジョン」と名付けた、今後の目標をまとめました。 この「将来ビジョン」は、過去3回に及ぶ伊那谷三市の首長をはじめ、国や県が参加して行われたリニアを活かした地域づくり勉強会でまとめられてきたものです。 22日は、その内容を確定させる、最後の勉強会でした。 「将来ビジョン」とは、リニア中央新幹線の効果を最大限発揮するために、飯田・伊那・南アルプスなど7つに分けられたエリアを中心に、それぞれの取り組みと目標を、具体的にまとめたものです。 伊那エリアでは、産学官の連携による伊那谷アグリイノベーション事業や、移住・定住促進プログラムの推進に取り組むとしています。 南アルプスでは、山小屋や登山道を整備し、観光客の受け入れを強化するなどといった取り組みが盛り込まれています。 また、リニア駅と周辺道路のアクセスを良くするため、中央道には、最寄りのパーキングエリアである座光寺にスマートインターを設置することや、高速道路の通行止めにも対応できるよう国道153号線を整備するなど、リニア関連道路の計画もまとめられています。 22日にまとめられた「将来ビジョン」は、国・県・各市町村が共通認識として共有し、今後の地域づくりに活かしていきます。
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来年度から5年間の第4次広域計画 答申
第4次広域計画策定委員会は、上伊那広域連合や関係市町村の事務処理を円滑に進めていくための指針となる第4次広域計画について答申しました。 21日は策定委員会委員長の上原三知助教らが市役所を訪れ、第4次広域計画について上伊那広域連合の白鳥孝連合長に答申しました。 第4次広域計画は、来年度から5年間の広域的な行政、観光振興、医療、ごみ処理など15項目の今後の方針や施策などを定めています。 今回は、上伊那広域消防本部が4月に発足する事に伴う、消防広域化の項目が追加され、大規模災害への対応、通信指令体制の充実、強化を図るものとなっています。 上原委員長は、「計画を住民にわかり易くする必要がある。専門用語には注釈を付けることや、消防の広域化により住民に不安があるのが現状とし、これまで以上に周知しなくてはいけない」などと話していました。 この第4次広域計画は、2月の広域連合議会に提案されることになっています。
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文科省 学校統廃合指針案 市長はNO
伊那市の白鳥孝市長は、文部科学省が19日に公表した公立小中学校の統廃合に関する指針について、「地方創生と逆をいく考え」と話し、学校の統廃合についてはすぐには行わない考えを示した。 これは21日市役所で開かれた、定例記者会見の中で記者の質問に対し答えたものです。 文部科学省は、今後、少子化で増えるとみられる小規模校のデメリット解消を目的に、60年ぶりに学校の適正規模や配置に関する指針を19日に公表しました。それによりますと、1学年1クラス以下の小中学校は教育上の課題があるとして「統廃合などの速やかな検討」を求めています。 伊那市教育委員会によりますと、今年度、市内で1学年1クラス以下の小学校は8校、中学校は1校あるという事です。
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町発足60周年記念事業意見交換
今年、発足60周年を迎えた箕輪町は、記念事業について各種団体との意見交換を20日、役場で行いました。 箕輪町は昭和30年1月1日に昭和の大合併で当時の中箕輪町と箕輪村、東箕輪村の3町村が合併し誕生しました。 記念事業については、去年10月から庁舎内で検討を行っていてきましたが、町ではより良いものにしようと今回各種団体との意見交換の場を設けました。 意見交換会には、区長会や商工会、女性団体連絡協議会などから30人が出席しました。 これまでに区や一般から31の企画が寄せられています。 町民ウォーキング大会や大型観光マップの作成、記念列車の運行などです。 町側からの説明の後、4つのグループに分かれ意見交換し「子どもからお年寄りまで参加できるイベントが必要」「芸能人にお金をかけないで救急キットを配った方が有効的」などの意見が出されていました。 町では今後、意見を集約し記念事業を2月中に決めたいとしています。
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上伊那の地域づくりを考えるフォーラム 阿部知事が参加
しあわせ信州移動知事室最終日の17日、阿部守一長野県知事は地域の魅力について考える「上伊那地域づくりフォーラム」に参加し、民間団体と意見交換しました。 フォーラムには、市町村職員や観光関係団体などおよそ170人が参加しました。 地域づくり活動への理解と団体同士の交流を深めようと行われたものです。 「地域づくりに取り組む上で大切なこと」と題し行われたパネルディスカッションでは、商店街や地域の活性化に取り組む人など4人がパネリストを務め、コメンテーターとして出席した阿部知事と意見を交わしました。 このうち、伊那まちの再生やるじゃん会の平賀裕子(ゆうこ)さんは、県産財の魅力を発信し商店街の活性化を図る「木のショールームプロジェクト」について話しました。 他に、去年5月に東京都から箕輪町に移り住み地域おこし協力隊として活動している橋本浩基さんは、自身が取り組んでいる農業支援について話しました。 阿部知事は、「それぞれの団体ごと横の繋がりを大切にしてほしい」とまとめました。
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クリーンセンター八乙女最終処分場 堀り起しはせず
上伊那広域連合は、クリーンセンター八乙女最終処分場の堀り起しは行わず、新ごみ中間処理施設から排出される残さの埋め立てのみを行うとの方針を、16日に示しました。 上伊那広域連合議会全員協議会で報告されたものです。 当初は、箕輪町のクリーンセンター八乙女最終処分場を掘り起し、新ごみ中間処理施設から排出される残さを埋め立てる計画でした。 しかし上伊那広域連合は、最終処分場の掘り起しを行わないとする方針を、16日に示しました。 理由として、処分場に敷かれている遮水シートを破損するリスクをあげています。破損による水漏れなどで地下水に影響が出た場合、破損個所の特定が非常に困難だとしています。 また、焼却処理が不可能なものが埋め立てられている事やコスト高も理由としてあげています。 掘り起しを行わない事で、埋め立て可能年数が短縮されますが、埋め立てられる容量を増やす届出を県へ行うことで、延長が可能だとしています。 広域連合では、この方針に基づいて新しいごみ中間処理施設の整備を進めていくとしています。
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人材育成について意見交換
阿部守一長野県知事は、16日伊那市の伊那商工会館で開かれた県政タウンミーティングで、ものづくり企業の経営者2人と意見交換しました。 移動知事室4日目の16日は、伊那市の伊那商工会館で県政タウンミーティングが開かれました。 会場には、企業経営者や一般など130人が訪れました。 阿部知事と意見交換したのは、KOA株式会社の向山孝一会長、有限会社スワニーの橋爪良博社長です。 上伊那のものづくりの強さの秘訣について話をし、向山さんは、「上伊那のものづくりを継承し発展させるためには、先祖や先輩たちが築いてきた歴史を学ぶ必要がある」と訴えました。 平成28年4月に開校する県南信工科短大への期待や役割については、チームプレーや人間力を高める教育を期待していました。
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阿部知事 飯田線の活性化策に「観光利用」を
しあわせ信州移動知事室で上伊那に滞在中の阿部守一長野県知事。 3日目の15日は、飯田線を使って伊那合同庁舎へ登庁し、「飯田線の活性化策として観光での利用を県としても考えていきたい」と話しました。 14日に飯島町内で宿泊した阿部知事は、飯島駅・午前7時40分発の電車に乗り、午前8時19分に伊那市駅に到着しました。 高校生や地元住民の足として使われている飯田線での、駅の無人化や利用者の現状を知るための視察です。 車内では、伊那市の職員とアイディアを出しながら飯田線の活性化について話をしてきたという事です。 阿部知事は「周辺の風景の写真などを車内に掲示するとか、その土地のアナウンスをしてもらうなど、色々なアイディアがある。地域の生活の足としても使いやすいような工夫もできるのではないか」と話しました。 また「地域の皆さんも色々なイベントを行っている。県としても政策研究のひとつとして取り組んでいるので、アイディアを着実に具体化していけば多くの人に利用される飯田線になっていくのではないか」と話していました。
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新人の矢ヶ崎氏 出馬表明
前辰野町長で新人の矢ヶ崎克彦さんは来年4月12日投開票の県議選上伊那郡区に無所属で立候補することを15日表明しました。 定数2の上伊那郡区にはこれまでに現職の2人が出馬を表明していて選挙戦突入が確実な情勢となっています。 辰野町で開かれた記者会見で矢ヶ崎さんは「今デフレ脱却が進んでいる中で郡区民が切ながっているもの、総称してストップ・ザ格差。もうすでに年齢からみても自分の野望とか欲とかそんなことはもうない歳です。自分を超えてあるいは無欲のような精神のなかで働けたら」と話し県議選上伊那郡区に立候補することを表明しました。 矢ヶ崎さんは現在72歳。 辰野町議会議員を2期務め平成9年辰野町長選挙で初当選。4期16年務めました。 立候補にあたり融資制度の斡旋など中小企業の支援や人口減少対策、福祉の充実など国や県とのパイプを生かした地域活性化に取り組むとしています。 定数2の県議選上伊那郡区にはこれまでに現職で自民党の垣内基良さんと同じく現職で共産党の小林伸陽さんが出馬を表明しているほか前回県議選に立候補した寺平秀行さんが出馬を予定していて選挙戦となることが確実な情勢となっています。
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しあわせ信州移動知事室 2日目は各種団体と懇談
「しあわせ信州移動知事室」2日目の14日、阿部守一長野県知事は、伊那小学校でのあいさつ運動を皮切りに、各種団体関係者と懇談しました。 朝7時半、阿部知事は伊那小学校の校門に立ち、登校する児童に「おはよう」と声をかけたり、握手をするなどしました。 これは、大人から挨拶をする事で子供達の健全育成につなげようと県が今年度から進めている「信州あいさつ運動」の一環です。 上伊那では小中学校で教諭やPTAを中心に行われているという事です。 ある児童は、「初めて阿部知事にあいました。テレビで見るより大きくてびっくりしました」と話していました。