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公共交通利用促進キャンペーン
バスや電車など公共交通の利用を呼びかけるキャンペーンが29日伊那市の伊那市駅前で行われました。 キャンペーンは日本私鉄労働組合総連合会に加盟する労働組合が全国で展開しているものです。 29日は伊那バス労働組合およそ20人が伊那市や駒ヶ根市など5か所に分かれて通勤、通学途中の会社員や学生に啓発パンフレットを配っていました。 組合員は「地域の皆様の移動の手段をしっかり考え持続可能な公共交通を維持するため取り組んでいます。」とPRしていました。 伊那バス労働組合では「公共交通の使命である安全・安心・快適な 輸送に努め特に安全対策は十分に労使で話し合いながら対応していきたい。」と話していました。
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上伊那地域の観光消費額減少
上伊那地域の観光振興について考える観光戦略会議が6日伊那市のいなっせで開かれました。 会議では去年上伊那地域への観光客は増加したものの消費額は減少したことが報告されました。 会議には観光関連業者や行政機関などから14人が出席しました。 報告によりますと去年、観光で上伊那地域を訪れた人は460万人で一昨年を2万8,000人上回りました。 しかし観光消費額は107億円で一昨年を4億円下回っています。 上伊那観光連盟が県内や首都圏、関西方面で1,000人を対象に調べた観光調査によりますと上伊那を知らない人が29%。知っているが訪れたことがない人が38.5%となっていて認知度の拡大や積極的な誘客の実施が必要としています。 貸切観光バスの制度改正により距離的な制約から首都圏からの日帰り客は減少傾向にあるとして宿泊型へシフトするべきとしています。 上伊那地域観光戦略会議では観光資源の掘り起こしや満足度向上を図るなど観光客増加に向けた取り組みを強化していくとしています。
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伊那ビデオクラブコンクール表彰式
伊那ビデオクラブの作品コンクール表彰式が、5日伊那市のいなっせで行われました。 伊那市長賞には、河野ひさしさんの作品「桜咲く高遠 中学生のおもてなし」が選ばれました。 高遠中学校の生徒たちの観桜期の対応をとらえました。 伊那ケーブルテレビ賞には、市川東明さんの作品「上高地河童橋を訪ねて」が選ばれました。 後藤監督賞には、赤羽仁さんの作品「最後の大般若法要」が選ばれました。 また、伊那ケーブルテレビ放送部門では、河野ひさしさんの作品「伊那の被爆柳」が優秀賞に選ばれました。 伊那ビデオクラブの赤羽仁会長は、「心ゆさぶられる作品が多かった」とあいさつ。 伊那ケーブルテレビの向山公人会長は、「今後も地域振興や活性化に貢献してもらいたい」と期待しました。 映画監督の後藤俊夫さんは、「どこに出しても恥ずかしくない作品ばかりだった」と講評しました。 今回入賞した17の作品は、今後伊那ケーブルテレビで放送する予定です。
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伊那谷九条の会 反戦平和訴える街頭宣伝
反戦平和を訴える上伊那在住者でつくる伊那谷九条の会は、安全保障関連法案に反対する街頭宣伝を3日、伊那市のいなっせ前で行いました。 この日は、伊那谷九条の会のメンバー3人が、「NO!戦争法案」と書かれたボードを手に、ビラを配りながら通行人やドライバーに平和の大切さを訴えていました。 伊那谷九条の会は、集団的自衛権の行使容認が閣議決定したことを受け、去年7月に発足しました。 会ではこれまで、デモ行進をしたり平和について考える集会を開くなど、反戦平和を訴える活動を行ってきました。 会では、10日にも「上伊那縦断ピースアピール」と題して、辰野町から中川村までの国道沿いなどでビラ配りを行う予定です。
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上伊那 最高路線価20年連続下落
相続税や贈与税を算定の基準となる路線価が1日、公開されました。 伊那税務署管内の最高路線価は20年連続で下落しました。 伊那税務署管内の最高路線価は、伊那市荒井のいなっせ前で1平方メートルあたり4万5千円で、去年に比べて2,000円、率にして4.3%下落しました。 管内の最高路線価の下落は、平成8年から20年連続となっています。 また、県内10ある税務署の最高路線価のうち、長野・上田・佐久は変動が無く、それ以外の地点では下落しました。 路線価は、宅地の評価額の基準となるもので、毎年、国税庁が7月に公開しています。路線価は、道路に面する標準的な宅地の1平方メートルあたりの価格です。
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広域連合・周辺6区・伊那市 環境保全協定締結
上伊那広域連合は、伊那市富県に建設を予定している、新ごみ中間処理施設について周辺の6つの区や地元自治体の伊那市と環境保全協定を1日に締結しました。 1日は、伊那市役所で締結式が行われ、上伊那広域連合と周辺6区、伊那市との間で協定書が取り交わされました。 周辺6区は、施設から500メートル内に位置する桜井区、北新区、上山田区、上大島区、上原区、中県区です。 協定では施設稼働後の排ガスや騒音、振動、悪臭、30項目について自主基準値を設定し遵守(じゅんしゅ)していくとしています。 特に排ガスについては、自主基準値を上回った場合、施設を停止し適切な措置を行い、運転の再開には周辺地区と協議し決定するとしています。 煙突付近で測定するダイオキシン量の基準は、国の定める10分の1以下となる、1立方メートルあたり、0.1ナノグラム以下としています。 今回協定を締結した、広域連合と周辺6区、伊那市では、建設工事や車両の交通対策、施設の維持管理などに係る課題について、協議を行う運営協議会を設置しました。 環境保全協定の期間は、新ごみ中間処理施設が稼働してから30年間となっています。
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箕輪太極拳の会 全国大会出場報告
箕輪町の箕輪太極拳の会は、は、11日(土)に東京都で開かれる、第32回全日本武術太極拳選手権大会への出場を7月1日、白鳥政徳町長に報告しました。 この日は、箕輪太極拳の会の向山初美代表ら7人が箕輪町役場を訪れ、全国大会出場の報告をしました。 箕輪太極拳の会は、上伊那の太極拳教室に通う生徒でつくる会で、週2回練習しています。 メンバーは、箕輪町を中心に上伊那在住者で構成された10人で、平均年齢は65歳です。 全国大会出場は、今回で2回目です。 大会では、10人全員で演武する集団の部に出場します。 白鳥町長は、「良い成績を残せるよう、楽しんで来て欲しい」と激励していました。 大会は、11日(土)に東京都の東京体育館で開かれることになっています。
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ニホンザル捕獲目標数引き上げ
ニホンザルによる農作物被害が増加していることから県は今年度、上伊那での捕獲目標数を200頭引き上げます。 これは、30日伊那市のいなっせで開かれた上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会で報告されたものです。 報告によりますと、ニホンザルによる平成26年度の上伊那の農林業被害額は25年度よりおよそ1100万円多い、2400万円となっています。 昨年度は、電気柵の実証実験や群れの行動調査、捕獲に併せて追い払いなどによる防除対策を行いました。 しかし、地域住民から捕獲が強く求められているため昨年度の上伊那全体の捕獲目標数395頭から今年度、200頭引き上げる595頭としました。 今年度も、電気柵の推進や追い払いなどを引き続き行っていくとしています。 昨年度の野生鳥獣による上伊那の農林業被害額は1億1千万円で、ニホンジカによるものは全体のおよそ35%、サルが20%を占めています。 ニホンジカについては被害額が減少傾向となっていて26年度上伊那では6170頭の捕獲目標に対し7473頭を捕獲しました。 県では今年度もニホンジカの捕獲促進を継続するとしています。
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上伊那地方松くい虫防除対策協議会 26年度被害拡大
上伊那地方松くい虫防除対策協議会が30日に伊那市のいなっせで開かれ、伊那市の高遠町や箕輪町の三日町で被害が拡大していることなどが報告されました。 会議には県や市町村の担当者12人が出席しました。 報告によりますと、上伊那地域の平成26年度の松くい虫による被害量は4,953㎥で、25年度と比べて8%増えたということです。 県全体では、過去最悪となった平成25年度の78,870㎥に比べて68,500㎥とやや減少しましたが、予断を許さない状況だということです。 松を枯らす病原虫マツノザイセンチュウは、今年に入ってから5月に南箕輪村の南殿で、6月に箕輪町の上古田と南箕輪村の大芝でそれぞれ確認されたということです。 被害の傾向として、箕輪町の三日町と伊那市の高遠町で拡大しているほか、標高800メートルを越える場所でも確認されています。 上伊那では、引き続きパトロールを行うほか、被害が少ないとされている標高800メートル以上の箇所を対策地区に追加指定するなど被害の先端地域である北端ラインを北上させない取り組みに力を入れるとしています。
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瑞雲墨志会水墨画展 会員の力作並ぶ
上伊那の水墨画愛好者でつくる瑞雲墨志会の水墨画展が伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、会員81人が、この1年の近作を1人1点展示しています。 瑞雲墨志会は、伊那市、駒ヶ根市、箕輪町、飯島町、宮田村に教室があり、50代から80代の会員が月に2回学んでいます。 作品は、墨の濃淡だけで遠近感や陰影などが表現されています。 4年前に亡くなった指導者の下平瑞雲さんは、柔らかい雰囲気の雪景色を得意としていました。 現在は、その作風を受け継ぎながらも、題材に人物や動物を選ぶなど、個性的な作品が徐々に増えてきたということです。 第12回瑞雲墨志会展は伊那市のかんてんぱぱホールで7月1日まで開かれています。
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第97回高校野球選手権長野大会 組み合わせ決まる
第97回高校野球選手権長野大会の組み合わせ抽選会が27日松本市で開かれ上伊那勢の初戦の対戦相手が決まりました。 7月12日は箕輪進修が篠ノ井と、伊那北が長野吉田と、赤穂が小諸商業と対戦します。 7月13日は上伊那農業が上田千曲と、辰野が長野工専と対戦します。 7月14日は伊那弥生ヶ丘が蘇南と野沢北の勝者と対戦します。 7月15日は駒ヶ根工業が長野工業と対戦します。 7月16日は高遠が長野西と梓川の勝者と対戦します。 第97回高校野球選手権長野大会は7月11日に開幕します。
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高遠石工の石仏探訪
高遠石工の作品の保存・継承に取り組む「高遠石工研究センター」は、上伊那各地にある作品を訪ね歩く公開講座を、27日、開きました。 高遠石工研究センターは、作品を後世に伝えていこうと今年4月に設立しました。 公開講座「高遠石工の石仏探訪」は、石工が遺した文化遺産の価値をより多くの住民に再認識してもらおうと今回初めて開かれたもので、全5回を予定しています。 初回の27日はおよそ30人が参加し、宮田村から中川村までの伊南地域の作品を見てまわりました。 このうち、駒ヶ根市の安楽寺では、高遠石工の中でも腕が良かったとされている守屋貞治の作品「如意輪観音」を見学しました。 研究センターのある会員は、「貞治の作品は作られた時期によって表情が変わるが、この作品は中性的でやさしい顔立ちをしている名作」と話していました。 他に宮田村中越のこの作品は、貞治の曽祖父権兵衛のものである可能性があると話していました。 高遠石工の石仏探訪は、次回8月29日土曜日に開かれることになっていて、伊南地域の作品を1日かけてまわる予定です。
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5月の有効求人倍率0.96倍 11か月ぶりに1倍台切る
上伊那の5月の月間有効求人倍率は4月を0.08ポイント下回る0.96倍で、去年6月以来、11か月ぶりに1倍台を切りました。 新規求人数は1,115人、新規求職者数は761人で、5月の月間有効求人倍率は4月を0.08ポイント下回る0.96倍でした。 求人倍率が1倍台を切るのは去年6月以来11か月ぶりです。 ハローワーク伊那によりますと、求人倍率が下がった主な要因として、派遣社員の求人が抑えられていることが考えられるとしています。 求人に占める正社員の割合は35.9%と、去年の同じ月を5.2ポイント上回っていて、求人の質に力強さは残っているということです。 雇用情勢については「一部に厳しさが見られるものの、改善傾向が感じられる」として、4月から下方修正しました。 ハローワーク伊那では、現在の求人状況から、1倍台を切っているのは一時的なものだと分析しています。
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第62回信州書芸展 開催
県内の書道教室の講師や生徒などでつくる信州書芸会の会員による作品展が、伊那市の伊那文化会館で開かれています。 会場には、会員236人の作品が並んでいます。 信州書芸会の作品展は5年に1度伊那の会場で開かれていて、今回で62回目です。 作品は、行書、草書、楷書などの他に、篆刻や調和体などそれぞれが好きな書体で表しています。 上伊那から出展している会員は「技術が高く品格のある作品が多く並んでいるのでたくさんの人に見に来てもらいたい」と話していました。 第62回信州書芸展は、28日(日)まで伊那文化会館で開かれています。
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伊那市定住自立圏構想 中心市宣言
伊那市の白鳥孝伊那市長は、市議会最終日の25日、定住自立圏の形成を進めるため、近隣自治体の中心市として取り組んでいく意思を示す「中心市」の宣言をしました。 白鳥市長はこのように宣言し、少子高齢化の急速な進行とともに人口減少社会に突入する中で、時代に合った地域社会の形成を進めていく必要があるとしました。 地域の中心市宣言が出せるのは人口が5万人以上で、昼間の人口が夜よりも多い市です。 密接な関係の近隣市町村が宣言をした中心市に賛同し、協定を締結すれば、ひとつの定住自立圏となります。 伊那市では、協定を締結する相手として、伊那中央病院を運営する伊那中央行政組合の、箕輪町、南箕輪村をまずは想定していて、年内の締結を目指します。 いずれは、上伊那全体に圏域を広げていきたい考えです。 なお、他市町村在住で、伊那市へ通勤通学している人の割合は、駒ヶ根市11%、箕輪町16%、南箕輪村30%、宮田村18%です。 中心市と、協定を締結する市町村は、空き家対策や、公共交通網の強化、人材育成など、それぞれの課題において1対1の協定を結びます。 同じ圏域となれば、対象とする事業に対し、国から8,500万円程度の交付金を受けることができます。 協定の締結には議会の議決が必要です。
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夏至 せせらぎ水路で親子連れ楽しむ
22日は夏至。1年で最も日照時間が長い日とされています。 伊那市のせせらぎ水路では親子連れが水遊びを楽しんでいました。 伊那市のせせらぎ水路では親子連れに混ざって犬も水につかり楽しんでいました。 22日の伊那地域の最高気温は27.7度で7月中旬並みの陽気となりました。 長野地方気象台では今週は曇りや雨の日が多く気温は平年並みか平年より高く中頃は平年より低い日があると予想しています。
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南アの食害 原状には戻らず
南アルプスの静岡県側でのニホンジカの食害への取り組みについての講演会が、17日伊那市役所で開かれ、防護柵を設置して5~6年経過しても、元の状態には回復していないことなどが報告されました。 17日は、南アルプス食害対策協議会の総会が開かれ、静岡県の南ア高山植物保護ボランティアネットワークの鵜飼 一博さんが講演しました。 この組織は、静岡県側の聖平や、塩見岳などに、シカの食害から高山植物を守るため防護柵を設置しているほか、土砂流出防止のためヤシ繊維のマットを敷設しています。 防護柵を設置したところ、翌年には、かなり回復し、原状回復への期待が高まりましたが、それ以降は、草の丈も伸びず大きな回復がない状態が続いているということです。 鵜飼さんは「長く食害の影響を受けた場所は回復にも時間がかかる。元の植生に戻るかどうかもわからない」と話していました。 それでも、何も活動しなければ、土砂流出が進んでしまうとして、効果を検証しながら、活動を続けていきたいと話していました。
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上伊那の観光資源の開発 旅づくり塾
上伊那観光連盟は、上伊那地域の観光資源の開発について意見を交わす旅づくり塾を伊那市役所で16日、行いました。 夏までに意見をまとめ旅行雑誌などでPRしていく予定です。 旅行雑誌じゃらんのじゃらんリサーチセンターと上伊那観光連盟が新たな観光資源を商品化し上伊那地域の観光PRをしていこうと取り組みをスタートさせました。 16日は、行政の他、民間から飲食店や観光業者など30人が参加しグループに分かれてワークショップを行いました。 講師は、地域づくりの専門家、佐藤真一さんが務めました。 去年9月に首都圏など県外に住む1000人に上伊那の観光について行ったGAP調査を基に話を進めていきました。 初めに、参加者が上伊那を一文字で表し発表していました。 他の地域と違う点も5項目書きました。 参加者は、「様々な泉質の温泉がある」「丼がユニーク」「虫を食べる習慣がある」などと書いていました。 佐藤さんは、「上伊那にはたくさん良いところがある。目標を明確にし、共有して動いていくことが大切だ」と話していました。 旅づくり塾は後2回予定されていて、夏までに意見をまとめ、じゃらんに紹介したりパンフレットを作成する計画です。
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年金支給日 特殊詐欺被害防止呼びかけ
年金支給日に合わせて15日、伊那警察署管内の金融機関で特殊詐欺被害の防止を呼び掛ける啓発活動が行われました。 この日は、伊那警察署員や防犯ボランティア団体、伊那エンジェルス隊のメンバー5人が、八十二銀行箕輪支店で特殊詐欺防止を呼びかけました。 防犯ボランティアのメンバーたちは、金融機関を訪れたお年寄りたちに「特殊詐欺に気を付けてください」と呼びかけながらチラシなどを配っていました。 今年、伊那警察署管内で発生した特殊詐欺の被害件数は2件で、被害額はおよそ110万円となっています。 去年1年間の管内での特殊詐欺の被害件数は、9件で、被害額はおよそ3,900万円です。 伊那署では、「不審な電話が来たら必ず誰かに相談する」「私のところになんて電話は来ないなどと思わず、詐欺に対する意識を高めてほしい」と呼びかけています。
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全国食育月間 食育コーナー設置
6月の全国食育月間に合わせて、伊那保健福祉事務所は、食に関するコーナーを15日、伊那合同庁舎2階に設置しました。 コーナーの設置は、伊那保健福祉事務所が「食育」、食に関する知識と食生活について考える機会にしてもらおうと開いています。 食育月間は毎年6月で、食育を国民運動にしようと、全国で展開しています。 コーナーには、食に関するパネルなどが設置され、一日に摂る野菜の量が350gと示されています。 また、食生活の中で大切な塩分の摂り方がわかる、チェックシートもあります。 伊那保健福祉事務所では、「食育への関心を高めてもらい、健全な食生活を身につけて欲しい」と呼びかけています。 食育コーナーは26日まで設置されています。
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中病メディカルシミュレーションセンター 1,100人利用
伊那市の伊那中央病院内に、若い医師などが訓練をするメディカルシミュレーションセンターが開所して間もなく1年となります。 昨年度は、延べ1,100人が利用するなど、スキルアップや人材育成に効果がでているということです。 13日は、開所1周年を前に、北澤公男センター長が利用実績などについて説明しました。 メディカルシミュレーションセンターは、去年6月27日に開所しました。 心肺蘇生法エリア、内視鏡手術超音波検査エリア、脳・心臓血管内手術エリア、診療・看護基本エリアに分かれ、およそ40の機器が設置されています。 この施設を使って、将来医師や看護師を目指す中高生を対象にした「ブラックジャックセミナー」を8月に、県内外の脳外科医を対象にしたカテーテル研修会を11月に開きました。 また、歯科医師でつくる上伊那歯科医師会は、麻酔治療中の体調変化を想定した訓練などで施設を利用しています。 この他にも、手術前の医師が確認のために利用したり、看護師の日頃のトレーニングにも活用されていて、昨年度は述べ1,100人が利用したということです。 13日は、富山県の医師でシミュレーション医学に詳しい奥寺敬さんによる講演が行われました。 奥寺さんは、訓練で学んだことを実際の現場で生かすことの重要性について話をしました。 伊那中央病院では、今年度は述べ2,000人の利用を目標としていて、院内の研修以外にも地域の医療従事者に活用してもらいたいとしています。
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夏の間 入笠牧場で放牧 今年は種牛復活
夏の間、涼しい自然の中で成長させようと、12日、JA上伊那が管理する伊那市高遠町の入笠牧場に牛が放牧されました。 今年放牧するのは、上下伊那と諏訪地域の酪農家が所有する牛39頭で、この日はこのうちの29頭が放牧されました。 JA上伊那では、夏の間毎年入笠牧場に牛を放牧し、牛の足腰を鍛えています。 預けている間は農家の世話の手間が省けるほか、牛も涼しい環境の中で過ごせます。 牛は1頭ずつ体重測定と衛生検査を受け、検査が終わると元気よく走り回ったり牧草を食べていました。 今年は3年ぶりに雄の種牛も1頭放牧されるということで、去年の17頭より22頭増えたということです。 JA上伊那によりますと、5年前はおよそ100頭が放牧されていましたが、酪農家の減少や受精卵移植の普及により放牧する牛の数は減っているということです。 ある酪農家は「のびのびと過ごして一回り大きくなって秋に帰ってくるのを楽しみに待っています」と話していました。 牛は10月上旬に下牧する予定です。
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上伊那防火管理協会 会長に唐澤可昭さん
伊那防火管理協会と伊南防火管理協会が合併し設立した「上伊那防火管理協会」の設立総会が12日、伊那市のJA上伊那本所で開かれ、会長に㈱伊那中央石油社長の唐澤可昭さんが選ばれました。 総会には、会員およそ60人が出席し、役員の選任などが行われました。 上伊那防火管理協会は、消防の広域化に伴い伊那と伊南が合併し設立したもので、840事業所が会員となっています。 会長には㈱伊那中央石油の唐澤可昭さん、副会長には㈲田中燃料店の田中昇さんと中部電力㈱伊那営業所の松沢茂さんが選ばれました。 3人の任期は平成29年6月までの2年間となっています。 唐澤会長は「与えられた仕事を全うし会員の防火管理の意識向上に繋がるよう取り組んでいきたい」と話しました。 総会では、今年度の事業計画案が示され、伊那で取り組んできた消火技術コンクールや、伊南で取り組んできた一日女性消防体験などを引き続き行うことなどが承認されました。 総会の中で、全国で20人に贈られる消防庁長官表彰で、唐澤可昭さんが危険物保安功労者表彰を受賞したことも報告されました。
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空き家バンク 市内全域へ
伊那市の白鳥孝市長は、現在高遠、長谷地区のみで実施している空き家バンク登録制度を市内全域に広げ、さらに近隣市町村とも連携していく考えを12日に示しました。 市議会一般質問で議員の質問に答えたものです。 白鳥市長は、現在高遠と長谷地区のみで実施している空き家バンク登録制度を市内全域に拡大する考えを示しました。 さらに、広域的に取り組むべきだとして、近隣市町村とも連携する考えもあわせて示しました。 空き家バンク登録制度は、空き家を有効に活用し、田舎暮らしを求める都会などからのニーズにこたえ、人口増につなげようという取り組みで平成22年度から高遠と長谷地区でスタートしました。 これまでに、高遠で20件、長谷で2件契約にこぎつけたということです。 現在伊那市には、1か月に平均で20件ほどの移住定住に関する問い合わせがあることから、空き家バンクを市内全域に拡大するものです。 伊那市は不動産組合と連携し、できるだけ早い時期からこの取り組みをスタートさせる考えです。
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ICT 戦争証言記録の取り組みで優秀賞
300人を超える戦争体験者にインタビューをするなど、一連の戦争証言を記録する取り組みが評価され、伊那ケーブルテレビジョン(株)は、日本ケーブルテレビ連盟が主催するケーブル・アワード2015ベストプロモーション大賞で優秀賞を受賞しました。 ケーブル・アワード2015第8回ベストプロモーション大賞の贈賞式は、10日、東京国際フォーラムで行われました。 贈賞式では、伊那ケーブルテレビの伊藤秀男放送部長が、優秀賞の盾を受け取りました。 ベストプロモーション大賞は、様々な地域で展開されている広告や、メディアミックス、地域貢献などの優れたケーブルテレビ事業を表彰するものです。 伊那ケーブルテレビは、2008年から、毎週1人の高齢者に戦争についての体験談を聞いていています。 去年10月に300人を超えたことなど、一連の活動が、「番組制作に対する強い意志を感じる」と評価されました。 ベストプロモーション大賞には、全国から122作品の応募があり、13作品が入賞しました。 伊那ケーブルテレビは、そのうち8団体が選ばれた優秀賞を受賞しました。
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若手酪農家 上伊那産主原料にした新ブランド牛乳発売へ
上伊那の若手酪農家は上伊那産を主原料にした牛乳を新たなブランドとして販売する計画です。 10日は、上伊那の若手酪農家が南箕輪村の伊那高原ミルクステーションで記者会見を開きました。 上伊那は県内でも有数な酪農地帯ですが、これまで独自ブランドの牛乳がありませんでした。 将来にわたり、酪農家が意欲的に取り組める物として若手酪農家が中心となり、企画・検討を行ってきました。 これまで上伊那で採れた牛乳の多くは、県内や他の地域の物とブレンドされ、それぞれの商品名で販売されていました。 今回は、上伊那産の物を8割以上使い新たなブランドとして販売する計画です。 牛乳は、今年の秋からJAやニシザワで販売する予定です。 牛乳の「商品名」については、地域の人達に愛着を持ってもらおうと、17日から上伊那のスーパーやAコープなどで募集するという事です。
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関東甲信地方梅雨入り
気象庁は、8日、関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表しました。 平年並みで、去年より3日遅いい梅雨入りとなっています。
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上伊那口腔保健センターまつり
歯の健康に関するイベント、上伊那口腔保健センターまつりが7日伊那市保健センターで開かれました。 上伊那歯科医師会など関連機関が毎年開いていて、今回で6回目です。 伊那市保健センターには、様々なコーナーが設けられ、訪れた親子連れが無料の歯科健診を受けたり、工作を楽しんだりしていました。 薬の実験、手形模型づくりのほかに虫歯予防のフッ化物の塗布も無料で行われました。 子どもたちは、フッ化物を塗るための特殊機器を口に含んでいました。 このほか、よく噛むレシピも紹介されていて、訪れた人たちは、ごぼうチップスやひじき、手作りふりかけを試食していました。 歯科医師によりますとよく噛むことは、歯の病気を防ぐほかに、肥満予防や脳の発達、がん予防にも効果があるということです。 関係者は、こうしたイベントを通じて、歯の健康の大切さを伝えていきたいと話しています。
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子どもの夢時計を表彰
子どもたちから夢の時計のアイディアを募集し展示する「こんな時計があったらいいな!アイディア展」の表彰式が7日伊那市西箕輪の登内時計記念博物館で行われました。 4月からの募集に対し、工作の部に43点、絵画の部に315点が寄せられました。 絵画の部金賞には、下諏訪町の小池由華さん11歳の作品が選ばれました。 作品は、天気を変えることができる腕時計です。 工作の部金賞には、箕輪町の川田千鈴さん8歳の作品が選ばれました。 作品は、おやつなどの時間を知らせてくれる時計です。 登内時計記念博物館は、平成10年6月10日にオープンし、今年で17年になります。 アイディア展は、記念イベントとして、毎年6月10日の時の記念日にあわせて開かれていて、今回で6回目になります。 ルビコン会長で、博物館館長の登内英夫さんは、「時間について考えることは、将来の役に立つと思います。」と話し、応募に対し感謝していました。 なお、10日の時の記念日は、博物館の入館料が無料になります。
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くるみ割り人形 本番まで1週間
第11回手づくりの演奏会、くるみ割り人形の本番まであと1週間にせまった7日は、会場となる伊那文化会館で通し稽古が行われました。 くるみ割り人形は、一般公募のくるみ割り人形バレエ団と伊那フィルハーモニー交響楽団、いな少年少女合唱団が共演します。 全2幕、2時間ほどの公演で、バレエ団が90人、伊那フィルが64人、合唱団は33人が参加します。 通し稽古では、バレエ団の演出と振付を担当している伊東由香さんが、動きや位置などをチェックしていきました。 14日に伊那文化会館で開かれる第11回手作りの演奏会、くるみ割り人形の当日券はすでに完売していて、前日の公開リハーサルは、400席のうち150席が売れているということです。 実行委員長の北沢理光さんによりますと、生のオーケストラとバレエの共演は、めったにない機会だということです。