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高校野球選手権長野・学校紹介(2)辰野
3年生は6人と少なく、2年生中心の選手構成となった。このうち前回大会を知る選手は最上級生の2人のみでチームとしての若さはあるが、その分「怖いもの知らず」と秋山監督。チームの気質を生かした、勢いのある攻撃を武器にベスト8を目指して戦う。
打線の流れを作るのは出塁率の高い先頭打者の近藤(3年)。主砲は長打力と勝負強さを兼ね備えた柴主将(3年)で、2人は昨年の夏を経験している打撃の中心となる。秋山監督は「小技を使いながら、少しでも点につながる攻撃ができれば」と語る。
守備の要は二遊間コンビ。二塁手今井(2年)は捕球、送球ともにチーム1番の確実性があり、遊撃手近藤は粗さのあった昨秋と比べ送球技術が上達しているという。130キロの力強い直球を持つ主戦、柴主将は大会に向け調子を上げており、直球に加えスライダー、カーブのキレも出てきている。
秋山監督は「先制されても粘り強さのあるチームだが、はまれば強いとの思いがあるので、先に点を取り、常にリードしている展開が理想」と話している。
初戦は上田東と対戦(6日午前10時、県営飯田球場)。勝ち上がると2回戦で長野工と戦う。
柴研斗主将
チーム打撃は単打でつなげれるバッティングができるようになり状態はよい。少ないチャンスを得点につなげるため、選手全員が貪欲に進塁を狙っていきたい -
上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会
08年度シカの林業被害増加上伊那地区野生鳥獣保護管理対策協議会は25日、伊那市の県伊那合同庁舎で開き、07年度の野生鳥獣による農林業被害で、シカの林業被害額が8397万円に上り、06年度の3772万円を大幅に上回った被害状況を報告した。
林業被害はシカによる被害が突出。造林木の樹皮や新葉の食害などで、主な被害地域は伊那市長谷と箕輪町の天竜川より東側。上伊那地方事務所では被害増大の原因について、「はっきりは分からない」としているが、前年度初めて被害マップを作製したことにより被害調査の精度が上がった可能性も挙げた。
農業被害の総額は9984万円。イノシシ、シカは増加したが、クマが減少し、合計額は全年度を下回った。
協議会は本年度、新事業で防除対策の実証と効果の反復を目的に住民が希望する地域をモデル地区に設定しモデル地区育成に取り組む計画。昨年度に引き続き農業被害マップも作製する。 -
上伊那地方松くい虫防除対策協議会
県や関係市町村などでつくる上伊那地方松くい虫防除対策協議会は25日、伊那市の県伊那合同庁舎で開き、今年1月に箕輪町で松くい虫被害が確認されて以降、「エリアの北上はしていない」と報告した。ただし、5月末現在の被害量は、07年の同時期と比べ1・3倍に増えている状況も示した。
上伊那地区の07年度松くい虫被害状況は、被害量5250立方%A -
高校野球選手権長野・学校紹介(1)高遠
第90回全国高校野球選手権長野大会(県高野連など主催)は5日に開幕し、熱戦を繰り広げる。夏の甲子園出場を賭けた舞台に出場する上伊那8校を順次紹介していく。
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野球経験のある1年生15人が入部し、チームは活気付いている。「2・3年生7人の一生懸命さが1年生に伝わり、チームのまとまりが出てきた」と就任3年目の大槻監督。投攻守いずれも過去最高のチームに仕上がった。・ス全力疾走。全力発声・スの高遠野球で念願の初戦突破を目指す。
守備から攻撃のリズムをつくるため「しっかりと守れるチーム」へと変わり、失策数が減った。・ス声・スで引っ張る捕手宮下(2年)を中心に二塁手桜井、遊撃手中平真の1年生コンビと中堅手の島袋主将が守備の柱となる。
右上手投げの主戦伊藤(3年)は「制球力がよくなってきた」と大槻監督。打たせて取る投球で試合を組み立てる。左上手の小牧、右上手の都志(いずれも1年)にも期待する。打撃は多彩な小技を持つ島袋主将を先頭に、中軸には打率の高い宮下、長打力のある大野田(3年)らを配置する。
大槻監督は「しっかり練習してきたので自信はある。あとは、いかに試合で実力を出せるか、思いっきりやれるか。劣勢のときほど元気を出していってもらいたい」と話す。
初戦は塩尻志学館と対戦(6日午前9時・県営長野球場)。勝ち上がると2回戦で長野商と戦う。
島袋健太主将
チームが心掛けている・ス全力疾走。全力発声・スを1試合ごと出すことが高遠の野球。まずは夏の大会の1勝を監督さんにプレゼントしたい -
新ごみ中間処理施設の最終候補地、上伊那広域連合正副連合長会で了承
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設場所を検討してきた伊那市用地選定委員会(伊藤精晤委員長)が最終候補地を富県の天伯水源付近(桜井区・北新区)と報告したことを受け25日、上伊那広域連合の正副連合長会があり、了承した。
小坂樫男連合長(伊那市長)は、用地選定委員会から伊那市に報告があった内容を説明。これまで検討してきた経過や選定理由などを踏まえ「報告の通り、これを承知いただきたい」と同意を求め、了承された。
27日の広域連合議会でも了承を求める。7月からは地元区となる桜井区、北新区を中心に説明会を進めていく予定で、周辺地区からも要望があれば応じていく。
取材に対し、小坂連合長は「全体的に、ごみ処理施設に対する理解が低いと感じられる。今の施設はほとんどダイオキシンも出ない。他地域のごみ処理施設などを地元の人たちに見学してもらうなどして、理解を得ていきたい」とした。 -
上伊那地区の電気工事協力会が昇柱訓練
県電気工事協力会飯田支部上伊那地区(湯沢喜一地区長)は25、26日、南箕輪村の大芝高原で電気の引き込み工事を担う作業員を対象とした昇柱訓練を実施した。33社から約200人の電気工が参加し、安全に作業をするための手順を確認した。
訓練は住宅を建てた時に必要となる電気の引き込み工事を中部電力から委託・許可されている電気工事店作業員が対象で、毎年同所で開いている。安全作業の実施と公衆災害防止などが目的。2日間に分かれ、実技と学科を行った。
参加者は、中部電力伊那営業所の社員らの指導を受けながら、昇柱や高所作業における基本動作を実際行い、一つひとつチェック。このほか、危険予知の講習や災害事例の再周知などで安全対策についての理解を深めた。
基本動作を一つひとつ確認しながら昇柱訓練を行う参加者 -
杉本市長「公立3病院の事務長、病院長レベルで機能分担の話し合いを始めている」
依然として上伊那の公立3病院で深刻な医師不足が続く中、駒ケ根市の杉本幸治市長は24日の記者会見で、各病院の事務長、病院長レベルで機能分担の話し合いを始めていることを明かした。
杉本市長は就任してからこれまでの間、市民から寄せられたさまざまな要望の中でもとりわけ医療問題への要望が高いことを示し、公立3病院の機能分担、連携が必要であることを指摘。その上で「今までにも伊那の中央病院が厳しい時には昭和伊南が受け入れをしてきた経過もある。機能分担については現在、事務長、病院長を中心により現実的な部分で話し合いを始めている」とした。 -
東春近小6・伊東佑理さん 柔道全国大会に出場
第13回県少年少女柔道チャンピオン大会は22日、上田市自然運動公園体育館で行い、少女の部小学校6年45キロ超級で伊那市の東春近小6年伊東佑理さん=創武館道場=が優勝した。伊東さんは2年連続で、全国大会(8月24日・静岡県浜松アリーナ)に出場する。
県内4地区の代表13人がトーナメント戦を展開した同部門。伊東さんは初戦を背負い投げで一本勝ちすると続く準決勝、決勝を判定で勝利した。決勝の相手は好敵手だったと伊東さん。「とにかく技をかけることだけに集中したのが良かった」と振り返った。
予選リーグで敗退してしまった昨年の全国大会の屈辱を晴らすため、本年は中学生を相手に練習を重ねている。伊東さんは今年の大会に向け、「精いっぱいやって悔いの残らない試合をしたい」と意気込んでいる。
県大会で優勝した伊東佑理さん(写真中央、東春近小)。同大会の少年の部5年45キロ超級で準優勝の池上佳吾君(同左、伊那東小)、同部3年で準優勝の宮下和峰君(赤穂小)=いずれも創武館道場= -
上伊那で土砂崩落や床下浸水など
上空の寒気の影響で23日、局地的に雨が降り、上伊那では土砂崩落や床下浸水などがあった。23日午後5時半現在、人畜への被害は出ていない。
天竜川上流河川事務所によると、天竜川水系中田切第4砂防えん堤工事現場で土砂崩落が発生した。幅20メートル、高さ30メートル、崩落量1200立方メートル。下流に砂防えん堤があるため、下流への影響はなかった。
伊那市では、高遠町の国道152号線沿いを中心に9戸の床下浸水、長藤黒沢や藤沢水上の市道への土砂流出、長谷の倒木1件などがあった。
長野気象台によると、高遠町の21日午前9時縲・3日午後4時の総雨量は138ミリ。藤沢ではひょう交じりの雨が降ったという。
浸水した信州高遠美術館は午後1時過ぎ、北側のドア下から雨水が入り、一気に5メートルほど流れ込んだ。ぞうきんでふき取る余裕もなく、職員ら約10人がプラスチック製などのちりとりで水をすくい、バケツに入れて外へ出したり、土のう20袋を積み重ねた。
館内の喫茶店は下水道が逆流したためか、深さ2メートルの水がついた。
職員は「こんなことは88年の開館以来、初めて」と驚いた様子。
22日まで開催した「辻村八五郎遺作展」の作品の運び出し作業のため、休館日だった。作品への影響はなかった。
長野気象台によると、24日は梅雨前線が日本の南海上に南下し、活動が弱まり、晴れ時々曇り。 -
北信越高校総体各種結果
北信越高校総体は19縲・2日、長野県など北信越5県で28競技を繰り広げた。上伊那勢は陸上で、男子棒高跳びの松沢ジアン成治(高遠)が県高校記録を5センチ塗り替える5メートル05で初優勝し、全国大会(7月29日縲・月2日・埼玉県熊谷市)出場を決めた。
このほか陸上では男子200メートルの三村瑞樹(伊那北)が4位入賞で全国大会へ。男子ソフトボールで伊那弥生も全国の切符を手にした。結果は次の通り。
【陸上】(20縲・2日・富山県総合運動公園陸上競技場)=決勝記録
☆男子 ▽200メートル(1)吉田開(福井・敦賀)21秒93(4)三村瑞樹(伊那北)22秒33▽棒高跳び(1)松沢ジアン成治(高遠)5メートル05=北信越高新、大会新(8)正木豊(高遠)4メートル40
※各種上位6位は全国大会(7月29日縲・月2日・埼玉県熊谷市)に出場
【ソフトボール】(21縲・2日・新潟県上越市少年野球場ほか)
☆男子
◇1部準決勝▽伊那弥生9竏・武生東(福井)
◇同決勝▽日本文理(新潟)9竏・伊那弥生
※伊那弥生は全国大会(8月8縲・1日・埼玉県坂戸市)に出場
【ホッケー】(21縲・2日・富山県小矢部市ホッケー場ほか)
☆男子
◇予選リーグ▽赤穂2竏・富来(石川)▽巻(新潟)3竏・赤穂
◇準決勝▽丹生(福井)11竏・赤穂
☆女子
◇予選リーグ▽巻(新潟)4竏・赤穂▽金沢北陵(石川)2竏・赤穂
【フェンシング】(21縲・2日・箕輪町民体育館)
☆男子 ▽個人フルーレ(1)加藤祥(新潟・新潟青陵)(2)白鳥佑弥(伊那北)▽個人エペ(1)井上仁太(新潟・東京学館新潟)(2)大槻仁志(伊那北)▽個人サーブル(1)白鳥佑弥(伊那北)(3)今井康友(上伊那農)▽団体フルーレ(1)富山西(富山)
☆女子 ▽個人フルーレ(1)富田陽佳(富山県・水橋)▽個人エペ(1)佐々木愛友(福井・北陸)(2)松原優里花(伊那北)▽個人サーブル(1)上野恵梨子(富山・水橋)(2)野村恵美(赤穂)▽団体フルーレ(1)水橋(富山)(2)赤穂(3)伊那北
【新体操】(19縲・0日・新潟県上越市リージョンプラザ上越)
☆女子 ▽個人総合(1)中沢歩(伊那西)26・450点(2)笠原基衣(伊那西)23・725点(7)百瀬礼(伊那西)21・800点▽種目別フープ(1)中沢歩13・150点(2)笠原基衣12・100点(3)百瀬礼11・425点▽同クラブ(1)中沢歩13・300点(2)笠原基衣11・625点(9)百瀬礼10・375点▽団体(1)伊那西12・850点 -
自転車リレーで「平和」訴える
医師や看護師が平和を訴えながら自転車リレーする「2008信州反核平和自転車リレー『いっちょこぎますか!』」が21、22日、長野竏樗ム田6区間217キロで行われた。県民主医療機関連合会に加盟する病院の有志職員が企画。2年目の今回は日数、走行距離ともに規模を広げた。
松本竏忠コ諏訪(50キロ)を走った前年10月の同イベント参加者約50人に対し、今回は約2倍の参加。上伊那からも多くの職員が地元を走った。各中継点となる県民医連の病院などでは引継ぎ式があり、手打ちそばの振る舞いやコーラス披露などの催しで交流した。
参加者はそろいのオリジナルTシャツや横断幕、のぼり旗なで平和をアピールしながら走行。上伊那生協病院の事務山浦孝予さんは「普段は平和について考える機会が少ないので、イベントに参加しながら意識が高まっていけば」と話していた。
ゴールを目指し、中継点となる上伊那生協病院(箕輪町)をスタートする参加者たち(22日) -
子ども科学工作教室
「すもうロボットを作って遊ぼう」竏秩B子どもたちに科学やもの作りに興味を持ってもらおうと、地域産業の振興に取り組む伊那テクノバレー地域センターは21日、第3回子ども科学工作教室を伊那市西箕輪の伊那技術形成センターで開いた。上伊那北部地域の小学4縲・年生34人が参加し、赤外線センサー搭載の「すもうロボット」を組み立てた。電子部品などを製造する上伊那10事業所の従業員29人が指導員として参加し、製作の指導や補助に当たった。
ロボットは力士をイメージしたもので、腕を振りながらキャタピラで走行する。赤外線センサーにより前方の障害物などの有無を判断し、スイッチの切り替えで、障害物に向かって行くモードと、避けて走行するモードが選べる。
ロボットのキットの箱を開けた子どもたちは部品の多さに「意外と大変そう」とやや不安げな表情。それでも「慌てずにきちんと作っていけば必ず動くからね」という指導員の励ましを受け、説明書を見たり、指導員のアドバイスを受けたりしながら、ニッパーやドライバーを使って1つ1つの部品を丁寧に組み付けた。
伊那市伊那部の4年生男児(10)は「プラモデルはたまに作るけど、こんなに難しいのは初めて。その分、完成して動くのが楽しみ」と話し、真剣な顔つきで製作に取り組んでいた。 -
全国高校野球選手権長野大会 組み合せ抽選
第90回全国高校野球選手権長野大会(県高野連など主催)の組み合せ抽選会が21日、県松本勤労者福祉センターであった。大会は飯山照丘、中条が部員不足などで県高野連を脱退したため前年より2チーム少ない計94チームが参加。7月5縲・0日の16日間、熱戦を繰り広げる。
上伊那勢として唯一春季北信越県大会に出場した上伊那農は臼田竏猪リ曽青峰の勝者と9日、県営上田球場で対戦。伊那弥生は田川、高遠は塩尻志学館、辰野は上田東と6日、駒ケ根工は須坂東、伊那北は松本県ケ丘と7日、赤穂は坂城、箕輪進修は長野俊英竏剃ネの勝者と9日、それぞれ各球場で初戦を戦う。
大会は松本市野球場を主会場に県営長野球場、県営上田球場、諏訪湖スタジアム、長野オリンピックスタジアム、県営飯田球場の計6会場で展開。10、14日の予備日、15日の移動日、18日の休養日を挟み、順調に日程を消化すれば19日に準決勝、20日に決勝を向かえる。
上伊那関係高の初戦の日程は次の通り。
▼6日=高遠竏忠鱒K志学館(午前9時・長野)、辰野竏衷纉c東(午前10時・飯田)、伊那弥生竏駐c川(午後2時・長野)▼7日=伊那北竏衷シ本県ケ丘(午前9時・諏訪)、駒ケ根工竏註{坂東(午前11時30分・長野)▼9日=箕輪進修竏鋳キ野俊英と蓼科の勝者(午前9時・長野)、赤穂竏注竢・午前10時、オリ)、上伊那農竏忠P田と木曽青峰の勝者(午後2時・上田) -
きょう夏至
21日は、1年のうちで昼間の時間が最も長い「夏至」。
20日は梅雨前線が関東甲信地方に伸び、雲が広がったものの、湿度が高く、蒸し暑い1日で、伊那の最高気温は29・5度だった。
伊那市の竜東保育園では、園児たちが園庭に出て水遊び。保育士がバケツにくんだ水を園児にかけると、「きゃー」と声を上げながら飛び回った。園庭に川を作ったり、一輪車に水をためたりと服が濡れるのも気にせず、夢中になっていた。
長野気象台によると、7月中旬までの長期予報は平年に比べて晴れの日が多く、気温は平年並みか低い見込み。 -
新規就農者激励会
上伊那地区新規就農促進連絡会議主催の新規就農者激励会・青年農業者交流会が19日、JA上伊那本所であった。07年6月以降の新規就農者は15人で、連絡会議の関係者らと情報交換し交流した。
Iターンも含め新規就農者は14組15人。果樹(リンゴ)、野菜、花き(アルストロメリア)、畜産など。
激励会では参加した6人が、現在の課題や今後の抱負などを語った。リンゴを栽培する箕輪町の高橋章浩さん、礼子さん夫妻は、「牧草地だった新植園は草刈りが大変で、なんとか効率化したい。より多くの方に食べていただけるよう、おいしいリンゴを作りたい」と話した。トマトとブロッコリーを作っている駒ヶ根市の柚木正雄さんは、「作業の効率化を図りたい。安心安全で、安定した収量を得られるよう努力したい」と語った。
上伊那農業改良普及センターの佐藤光吉所長は、「悩みを相談できる仲間作りをしてほしい。農業は命をはぐくむ作業。人類が生存する限り大変重要な産業。自ら志し取り組んでいただく。自分の描く農業経営の実現に向け一歩ずつ歩んでほしい」とあいさつ。上伊那農業委員会協議会、長野県農業士協会上伊那支部、PALネットながのなど5団体の代表が、それぞれ激励の言葉を贈った。
現在の研修生の状況は、里親研修生3組4人、JAインターン研修生3組4人、そのほかの研修生1人、新規就農実践塾受講生12組13人。 -
上伊那地域酪農協議会総会
「畜産・酪農対策実現に向けた危機突破特別決議」採択上伊那地域酪農協議会の第8回総会は18日、伊那市のJA上伊那本所で開いた。特別決議「畜産・酪農対策実現に向けた危機突破特別決議」を採択し、08年度事業計画などを承認した。
08年度は、3年ぶりに増産型の計画生産が実施され、長野県の割り当て数量は前年度実績102・5%の13万2242トン。
事業計画では、適正(コストに見合う)な乳価を目指した早期の乳価交渉の再開・価格転嫁実現を早急の課題とし、「安全・安心」の確保と乳質向上に向けた体制作りの必要性を掲げる。具体的活動は▽生乳の安全安心推進・乳質向上▽生乳計画生産▽酪農事業活性化-など。
08年4月1日現在の上伊那の酪農家戸数は98戸で前年より5戸減少。07年度の年間出荷乳量は2365万2849キロで06年度より126万4278キロ減少した。
任期満了に伴う役員改選は、正副協議会長全4人を留任した。任期は08縲・9年度。
07年度乳質改善共励会の表彰もあり、104戸参加のうち16戸を表彰した。審査基準は乳脂肪、無脂乳固形分、乳タンパクなど5項目で、90点以上が表彰対象となる。
表彰者は次の皆さん。
◇80トン未満▽最優秀賞=田中正利◇80トン以上220トン未満▽最優秀賞=伊藤幸博▽優秀賞=小池純夫◇220トン以上▽最優秀賞=小池啓一▽優秀賞=酒井秀明、小野寺哲也、網野一雄、矢沢和夫、大槻昭雄、伊藤良夫、浦野隆、小沢敏雄、上田渡、伊藤正、桜井克成、宮本和夫 -
【記者室】労災減少の実現を
手に血の付いたタオルを巻いて病院を訪れた男性。受付で「労災」という言葉が聞こえた。病院に行くことは滅多にないのだが、その日は2人も「労災」と話す男性を見た。
過日開いた伊那地区産業安全大会。07年の労働災害は、長野県全体では減少したが、上伊那は増加したとの報告があった。休業4日以上の労働災害は前年より3人増加し、1人が死亡。災害発生状況は転倒、墜落・転落、はさまれ・巻き込まれが多かった。今年はすでに3人死亡し、25%の増加だという。
懸命に働く人たちに、けがをしたり、命を落とすなんて悲劇はあってほしくない。全国安全週間は7月1日から。「つみ取ろう職場の危険」。スローガンが言葉だけで終わらないことを切に願う。(村上裕子) -
小学生バレーボール南信地区大会
第28回全日本バレーボール小学生南信地区大会(日本バレーボール協会など主催)は15日、駒ケ根市社会体育館など3会場であり、上伊那勢は男子のなかがわと、辰野クラブが県大会(7月6日・長和町)進出を決めた。
なかがわは初戦、準決勝を2竏・のストレート勝ちすると決勝は松川町ジュニアに0竏・で敗れ準優勝。準決勝でなかがわに負けた辰野クラブは、伊賀良ガッシュベルズを2竏・で破り3位決定戦を制した。
大会は、男子9、女子16チームが参加し、それぞれでトーナメント戦を展開。男子上位3、女子上位4チームが県大会に出る。上伊那勢はこのほか、男子のみのわアタッカーズが2回戦、女子の辰野クラブ、駒ケ根すずらんは1回戦で涙をのんだ。
準優勝したなかがわ -
上伊那中学校総体各種結果
上伊那地区中学校総体は14、15日、バスケットボール、サッカーなど9種目を各地で開き、南信大会に出場する選手や学校が決まった。
結果は次の通り。
【バスケットボール】(14縲・5日・南箕輪村民体育館ほか)
◇男子 (1)赤穂(2)箕輪(3)伊那(4)伊那東部(5)西箕輪
◇女子 (1)箕輪(2)赤穂(3)春富(4)伊那東部(5)伊那
※男女各上位5校は南信大会(28縲・9日・南箕輪村民体育館ほか)に出場
【サッカー】(14縲・5日・箕輪中学校グラウンドほか)
(1)伊那東部(2)飯島(3)箕輪(4)高遠
※上位4校は南信大会(28日、7月5日・高森中学校グラウンドほか)に出場
【軟式野球】(14縲・5日・伊那市営球場ほか)
(1)箕輪(2)伊那(3)辰野(4)駒ケ根東
※上位4校は南信大会(28縲・9日・茅野野球場ほか)に出場
【ソフトボール】(14日・伊那市富士塚スポーツ公園グラウンド)
◇女子 (1)伊那東部(2)伊那
※上位2校は中南信大会(28日・伊那市富士塚スポーツ公園グラウンド)に出場
【卓球】(14縲・5日・駒ヶ根市民体育館)
◇男子 ▼個人(1)下平晋也(南箕輪)(2)太田誠(南箕輪)(3)平石聖亜(南箕輪)諏訪宝(辰野)(5)三沢拓弥(春富)三沢拓也(伊那東部)上原良太(伊那東部)中西祐二(伊那東部)(9)堺沢茂治(赤穂)北沢拓馬(赤穂)清水雄平(赤穂)中原健登(伊那東部)水谷祐太(伊那東部)宮下聖紘(南箕輪)薮原勇輝(南箕輪)小松祥太(南箕輪)▼団体(1)南箕輪(4勝)(2)伊那東部(3勝1敗)(3)赤穂(2勝2敗)(4)箕輪(1勝3敗)(5)辰野(4敗)
◇女子 ▼個人(1)下平咲(春富)(2)斎藤李紗(中川)(3)宮崎萌(中川)春日美咲(伊那東部)(5)関口由希子(赤穂)堀田透子(箕輪)福沢美佑(赤穂)石川涼加(伊那東部)(9)中村明日香(伊那東部)小島望(箕輪)前沢優圭(赤穂)下島希望(伊那東部)小林由弥(中川)瀧脇みなみ(赤穂)福沢奈緒(伊那)大沼遥香(赤穂)▼団体 (1)赤穂(4勝)(2)伊那東部(3勝1敗)(3)中川(2勝2敗)(4)箕輪(1勝3敗)(5)辰野(4敗)
※男女各個人上位16人、団体上位3校は南信大会(28日・岡谷市民総合体育館)に出場
【バレーボール】(9竏・0日・飯島中学校体育館など)
◇男子 (1)辰野(2)箕輪(3)中川(4)伊那東部(5)南箕輪(6)飯島
◇女子 (1)辰野(2)箕輪(3)中川(4)高遠(5)飯島(6)赤穂
※男子上位6校、女子上位5校は南信大会(28縲・9日・旭ケ丘中学校体育館ほか)に出場
【ソフトテニス】(1日、14日・伊那市営センターテニスコート)
◇男子 ▼個人(1)山岸・池上(伊那東部)(2)山岸・島崎(赤穂)(3)橋爪・松沢(長谷)(4)北原・林(箕輪)(5)管・春日(伊那東部)尾形・中山(南箕輪)石堂・山田(箕輪)大槻・山崎(箕輪)(9)加藤・唐沢(南箕輪)清水・坪木(伊那)有賀・北原(伊那)春日・伊藤(伊那東部)白川・松本(長谷)藤原・間沢(伊那東部)倉田・鷹野(箕輪)有賀・天野(辰野)(17)田中・下島(春富)河合・野溝(箕輪)酒井・春日(春富)林・荻原(箕輪)大島・小松(南箕輪)高沢・御子柴(伊那)井上・長田(辰野)宮下・星野(南箕輪)▼団体(1)長谷(6勝1敗)(2)伊那東部(6勝1敗)(3)箕輪(5勝2敗)(4)南箕輪(3勝4敗)(5)赤穂(3勝4敗)(6)春富(3勝4敗)(7)伊那(1勝6敗)(8)辰野(1勝6敗)
◇女子 ▼個人(1)倉田・永井(南箕輪)(2)城倉・土戸(箕輪)(3)杉山・佐藤(箕輪)(4)小林あ・松本(飯島)(5)池田・北原(春富)若林・白沢(伊那東部)黒河内・川瀬(長谷)西村・中山(長谷)(9)西村・山口(伊那東部)池上・唐木(春富)小松・寺島(南箕輪)中村・清水(南箕輪)長瀬・小池(箕輪)岩井・長田(南箕輪)宮沢・林(辰野)白井・上沼(伊那)(17)登内・中村(飯島)山谷・宮下(飯島)矢沢・安西(赤穂)村上・大森(赤穂)小林里・湯沢(飯島)桐山・松本(飯島)城鳥・増田(伊那)野沢・赤羽(辰野)▼団体(1)箕輪(2)伊那(3)南箕輪(4)伊那東部(5)長谷(6)春富
※男女各個人上位24ペアと男子団体上位5校、女子団体上位6校は南信大会(28縲・9日・伊那市営センターテニスコート)に出場
【柔道】(14日・辰野中学校柔道場)
◇男子 ▽個人50キロ級(1)真島悠佑(中川)(2)原貴文(辰野)(3)小沢達也(辰野)(4)小田原優剛(赤穂)(5)高木諒(辰野(6)赤羽一騎(辰野)▼同55キロ級(1)住井洋太(赤穂)(2)今溝翔登(辰野)(3)小田切健太(赤穂)(4)上島翔太(辰野)(5)村松杜志(赤穂)(6)塩木健太(赤穂)▼同60キロ級(1)山岸翼(辰野)(2)小口高義(辰野)(3)清水賢太(駒ケ根東)(4)湯沢大樹(辰野)(5)園原有紀也(赤穂)(6)廣野正士(赤穂)▼同66キロ級(1)栗林良輔(辰野)(2)三村拓夢(伊那)(3)上島翔真(辰野)(4)木村竜也(赤穂)▼同73キロ級(1)西川稜(辰野)(2)尾名高慎也(辰野)(3)松崎勇樹(赤穂)▼同90キロ級(1)横山利輝(赤穂)(2)小沢岳正(赤穂)▼団体(1)辰野(2)赤穂
◇女子 ▼個人48キロ級(1)深沢美悠(辰野)(2)三村希帆子(辰野)(3)茅野紗苗(飯島)(4)小田原美麗(赤穂)▼同48キロ超級(1)原寿々子(伊那)(2)有賀詩織(辰野)(3)岩崎真由(辰野)(4)中原由貴(赤穂)(5)樋口亜紀(辰野)(6)田中麗維(赤穂)▼団体 (1)辰野(2)赤穂
※男女各個人各階級上位6人と団体上位2校は南信大会(29日・辰野中学校柔道場)に出場
【剣道】(14日・伊那市高遠スポーツ公園文化体育館)
◇男子 ▼個人(1)赤羽航平(伊那)(2)石沢周(赤穂)(3)宮沢圭太朗(赤穂)(4)江口貴紀(春富)(5)小松健太(春富)(6)相馬健太郎(春富)(7)中村享介(伊那)(8)名和敏雄(伊那)▼団体(1)伊那(2)春富(3)赤穂(4)南箕輪
◇女子 ▼個人(1)林くるみ(赤穂)(2)沢上かれん(赤穂)(3)柴田祐美子(伊那)(4)柳沢史佳(高遠)(5)熊沢洋乃(赤穂)(6)熊谷由紀乃(伊那)(7)城倉有紀(春富)(8)宮下千瑛(高遠)▼団体(1)赤穂(2)高遠(3)伊那(4)春富
※男女各個人上位8人、団体上位4校は南信大会(28日・松川中学校体育館)に出場
◆南信中学校総体新体操競技(14日・伊那市勤労者福祉センター体育館)
◇女子 ▼団体(1)赤穂(唐沢紗季、小原恵、山崎真緒、新井彩夏、大沼利佳)11・345点▼個人総合(1)矢崎ほの香(長峰)24・535点(2)池田奈美(箕輪)22・630点(3)矢沢優(宮田)21・670点(4)山崎真緒(赤穂)21・165点(5)小原恵(赤穂)21・055点(6)唐沢紗季(赤穂)21・030点(7)原未那美(西箕輪)20・805(8)大沼利佳(赤穂)20・140点(9)笹井綾乃(赤穂)18・755点(11)栗山静花(赤穂)18・455点(12)那須野美月(赤穂)18・370点(13)吉原真子(春富)18・050点(14)新井彩夏(赤穂)17・175点(15)伊藤直美(飯島)17・170点
※団体上位1校と個人総合上位16人は県大会(7月19日・松本市総合体育館)に出場 -
住基カードに図書館カード機能搭載へ
上伊那の各公立図書館のカードの機能を住民基本台帳カードに搭載する情報システムの構築事業が本年度中の運用を目標にスタートする。
各種証明書の自動交付や印鑑登録証としての機能を持つ住基カードの独自利用領域に各図書館の利用者登録番号を記憶させることにより、住基カード1枚で上伊那すべての図書館が利用できる。
導入により、住基カードの発行枚数増加が期待できる。利用者側の利点として、各図書館がそれぞれ発行しているカードを住基カード1枚にまとめることで使いやすくなるほか、図書館の職員がカードを受け取ってバーコードを読み取らせる作業がなくなり、所有者がカードを読み取り機にかざすだけで済む竏窒ネどがある。現行の図書館カードもそのまま併用できる。
システム構築には、各自治体とそれぞれの図書館でソフト、ハード両面の整備が必要。事業は上伊那の8市町村で取り組むが、代表自治体として伊那市が主体となって進める。伊那市は6月定例市議会に事業費4500万円を計上した一般会計補正予算案を提出。可決後、システムの整備に着手する計画。
総務省の外郭団体・地方自治情報センターの「住基カードの広域での多目的利用促進事業」に採択されることにより、必要経費のかなりの部分が助成される見通し。 -
「畜産農家の応援団になって」
JA上伊那が畜産物フェアーJA上伊那は14日、地元信州産畜産物の消費拡大運動で「畜産物フェアー」を南箕輪村の生産物直売所ファーマーズあじ縲怩ネで開いた。家畜飼料価格の高騰により県内の畜産・酪農家がかつてない経営危機に直面している実情を訴え、店内の特設コーナーで畜産物を紹介し、買い物客に消費拡大の協力を呼びかけた。
飼料高騰の一方で、牛乳や牛肉、豚肉、たまごなどの消費は落ち込んでいるため、特設コーナーで地元信州産牛肉、たまご、牛乳、乳製品、加工品などの“こだわり商品”をPRし、販売した。
「深刻な状況が続けば、畜産農家は規模の縮小、あるいは経営をやめざるをえない」(JA上伊那畜産部会協議会)として、「畜産農家の応援団になって」と呼びかけるチラシと牛乳も買い物客に配った。 -
結いと絆(きずな) 協働で拓く「担い手育成塾」第2回講習会
新しい形のふる里づくりを進めるNPO法人「信州養命の里プロジェクト」(松村俊彦理事長)が主催する、「結いと絆(きずな) 協働で拓く担い手育成塾」の第2回講習会が14日、伊那市ますみヶ丘の島崎山林研究所と周辺の平地林であった。伊那谷だけでなく東京や横浜からも参加があり、40人弱が山の健康状態を見たり、里山の生物の多様性を学びあった。
担い手育成塾は、農山村の自然環境や資源を生かし、次世代に伝え残すことができる持続可能な地域づくりのため必要なリーダー的人材を育成する。
元信州大学農学部教授の島崎洋路さん(島崎山林研修所長)を塾長に、信大農学部教授、KOA森林塾、NPO、行政などの分野で活躍する講師を迎え、09年3月まで全9回開く。今回は、信大農学部の中村寛志教授と島崎洋路塾長が講師を務めた。
中村教授は「里山の整備と生物の多様性」をテーマに、「里山の生物多様性は、日本の農耕文化と、環境と共存してきた農林業の技術が作り上げてきた貴重な資源」と語った。
里山の生物多様性を創出しているのは、水田や畑、雑木林、ため池などがある里山の「モザイク環境」と、水田生態系や2次林、草地の火入れ、屋敷林など「人間による中程度循環型撹乱」と説明。チョウ類調査の結果、里地・里山は生物の多様度が高いこと、ますみヶ丘を間伐し照度が上がったことで準絶滅危惧種のオオムラサキが帰ってきたことなどを話した。 -
伊那地区産業安全大会
伊那労働基準協会主催の08年度伊那地区産業安全大会は12日、伊那市の県伊那文化会館で開いた。07年の労働災害は、長野県全体では減少したが、伊那地区は増加しており、第81回全国安全週間(7月1日縲・日)のスローガン「トップが率先 みんなが実行 つみ取ろう職場の危険」のもと、「安全な職場環境の形成に向け、全員の英知と力を結集し、全力を挙げてまい進することを誓う」と大会宣言した。
伊那労働基準監督署の07年の労働災害分析によると、上伊那地域での休業4日以上の労働災害は189人で前年より3人増加し、1人が死亡(前年と同数)した。業種別では「製造業」が59人で最も多く、次いで「建設業」47人、「卸売または小売業」31人。事故の型別労働災害発生状況は、「転倒」が最も多く39人。次いで「墜落・転落」35人、「はさまれ・巻き込まれ」23人。「転倒」「激突」「飛来・落下」が増加した。
08年1月から5月までは25%の増加で、死亡災害はすでに3件発生している。
6月は全国安全週間の準備期間。本週間と準備期間に、経営トップの強いリーダーシップのもと、関係者全員が一丸となって安全衛生活動を着実に実行し、職場から危険をなくす必要性を確認した。
伊那労働基準協会の山浦速夫会長は、「労働者の安全と健康確保を最優先する企業文化を伊那谷で確立してほしい」と呼びかけた。 -
上伊那で地震 震度3
13日午前11時21分ごろ、県南部を震源とする地震があった。伊那市、箕輪町、辰野町で震度3、飯島町、宮田村、中川村で震度2、駒ケ根市で震度1の揺れを観測した。
気象庁と長野地方気象台によると、震源は木曽町(北緯35・9度、東経137・7度)で、震源の深さは約10キロ、規模(マグニチュード)は4・8と推定される。東京都、愛知県、静岡県など周辺都県でも震度1縲・を観測した。
被害は13日午後6時現在、県内で1件。県によると、塩尻市で女子児童が机の下にもぐりこむ際に顔を切る軽症を負った。
主な地点の震度は次の通り。
▼震度4=塩尻市、木曽町など▼震度3=伊那市、箕輪町、辰野町など▼震度2=飯島町、宮田村、中川村など▼震度1=駒ケ根市など -
高山植物等保護対策協議会南信地区協議会総会
高山植物等保護対策協議会南信地区協議会の08年度総会は11日、伊那市の南信森林管理署で開き、07年度の保護取締り状況などの事業報告や08年度事業計画などを承認した。
07年度は5月から10月にかけて看板、歩道などの整備や指導員らによる保護啓発活動とパトロールを実施した。保護指導は、保護指導の委嘱や国有林関係職員ら延べ3003人で行った。
保護取締り件数は1018件、1637人。件数は前年度より46件増加した。処分取締り状況は、厳重注意が49件の88人、注意指導が969件の1549人。内容別では、踏み荒らし599件、禁止区域への侵入171件、摘み取り69件など。踏み荒らしの件数が大幅に増え、踏み荒らしと禁止区域への侵入を合わせると全体の8割を占める。
違反行為の多くは入込者の写真撮影や休憩などのときに確認されており、「認識の薄さやモラルの低さに原因がある」とし、保護意識の高揚を図る必要性を挙げている。
被害発生状況は、保護ロープ内に侵入し植物を踏み荒らす、ペットボトルや空き缶などのポイ捨て、ペット連れの登山者など。中央アルプスのサルによる食害、南アルプスのシカによる食害の報告もあった。
08年度事業計画では、高山植物などへの保護思想の高揚、保護パトロールの強化と入込者への指導充実、標識など保護施設の整備、美化清掃運動の推進、野生獣被害対策の推進を掲げる。
同協会は啓発資材として「パトロール実施中」の桃太郎旗10基、国産材利用の啓発看板14個を作製。「きめ細かな啓発活動ができるように活用する」という。 -
森林づくり上伊那地域会議を設置
森林づくり県民税(森林税)を財源とした施策について地域住民の意見を聞く「みんなで支える森林づくり上伊那地域会議」の第1回会議が11日、伊那合同庁舎であった。手入れの遅れている里山の間伐推進や間伐材の利用促進などの活用に、委員から異論はなかった。
委員は市町村や林業関係の代表者ら9人。座長に信州大学農学部の植木達人教授を選び、上伊那地方事務所側が森林の荒廃が進む危機的な森林の現状や森林税の活用事業などを説明した。
森林税は4月に導入され、森林を健全な姿で次の世代に引き継ぐため、間伐などを集中的に実施する。
各市町村から希望が出された間伐推進の計画面積は、里山の間伐を支援する「みんなで支える里山整備」が217ヘクタール、集落が主体となる「地域で進める里山集約化」は306ヘクタールだった。
地域の課題に対応した森林整備の推進、間伐材の利用促進など市町村の取り組みを支援する「森林づくり推進支援金」の配分額は930万円。各市町村の重点配分額は調整して、近く公表する。
委員から「境界を明確にしなければ森林整備は進まない」「上伊那は唐松、赤松が多い。材の搬出は補助対象外で、間伐したまま山に放置されると、松くい虫の温床になる」など課題のほか、住民への森林税導入や使い道の周知、材の活用と教育を結びつけた事業展開の必要性など意見もあった。
地域会議は年3回。次回は9月で、里山の現地調査を予定している。 -
高校再編計画骨子案決定
県教委定例会長野県教育委員会定例会は11日、県庁で開き、「高等学校再編計画」の骨子案を決定した。旧第8通学区(第3通学区)については、再編計画の方向で「当面、現状の学校数を維持することが適当」とする内容が盛り込まれている。
再編計画のアウトラインによると、旧第8通学区(第3通学区)は、生徒数は08年は1998人・38学級(箕輪進修高校I部含む)だが、18年は1877人・35学級程度、22年には1782人・33学級程度の募集と予想。
再編計画の方向で▽地域高校以外の普通科をもつ高校が1学年5縲・学級でほぼ適正規模を確保している▽農業高校と工業高校が1校ずつ配置されている-ことから、「当面、現状の学校数を維持することが適当」とする。しかし18年以降の少子化進行も予想されるため、「第2期の計画においては新たな再編が必要」としている。
県教委は、09年6月の計画策定に向け、本年12月に計画案を示すため今後具体的な検討を進めるという。 -
上伊那農政対策委員会総会
上伊那農政対策委員会(委員長・宮下 勝義JA上伊那代表理事組合長)の第12回総会は10日、JA上伊那本所で開き、08年度の事業計画案などのほか、「WTO農業交渉に関する特別決議」案と「畜産・酪農対策における特別決議」案を承認した。
計画では、08年度農政活動事業に、国内農業を守るため「WTO農業交渉」などに対する取り組み、認定農業者ら意欲ある経営体の所得確保に向けた支援、農畜産物の消費拡大運動と地産地消、農業の多面的機能を守る農地・水・環境保全向上対策、食農教育、GAP(農業生産工程管理手法)の取り組みなどを掲げる。
予算は収入、支出の総額それぞれ約1757万円。08年度の賦課金は1戸当たり前年度より100円引下げの600円に決めた。
宮下委員長は、「将来にわたって農業を継続、維持発展するため、再生産が可能な所得確保に取り組まねばならない。08年度も諸要求の実現のため幅広い農政対策に取り組みたい」とあいさつした。 -
児童手当を過支給
上伊那広域連合は10日、児童手当支給の満年齢判定の一部誤りで駒ケ根市内の3人に支給終了時から1年間、計23万円を多く支払った、と発表した。
対象となったのは、弟や妹がいる95、96年4月1日生まれの児童だった。過支給は04、05、07年度で、1人当たり6縲・1万円。
児童手当法の改正で、支給対象年齢が段階的に引き上げられ、システムのプログラムを変更しなければならないのに、市は変更の要請をせず、上伊那情報センターも直さなかったため、満年齢を本来の4月1日で区切るべきところ、3月31日としたのが原因。5月下旬、市担当者が支給台帳の点検で中学生が支給対象になっていることに気づき、上伊那情報センターに問い合わせ、センターがシステム内容を再点検し、満年齢判定に誤りがあることが分かった。他市町村はなかった。
市担当者は7日、該当者宅を訪問して謝罪。返還について相談し、弟や妹の児童手当支給で調整することで了解を得た。
再発防止策として、制度改正に伴う変更点は双方で十分検証確認できるように複数のチェック体制を強化する。
駒ケ根市の丸山民生部長は「制度改正に伴い、プログラムを移行してきたが、情報センターも駒ケ根市も、互いにプログラムを確認してこなかった責任がある。今後は再発防止のため、入念なチェック体制をとっていきたい」と話した。
児童手当は1万2738人に支給している。 -
フェンシングの国体選手決まる
フェンシングの北信越国体(7月12縲・3日・新潟県)に出場する少年男女、成年女子の選手が決まった。少年女子の上位2位、少年男子、成年女子の上位1位が本国体に出場する。
選手に決まったのは次のみなさん。
▼少年男子=白鳥佑弥(伊那北高3)今井康友(上伊那農高2)大槻仁志(伊那北高2)那須野将(伊那北高3)
▼少年女子=野村恵美(赤穂高2)橋本彩(伊那北高3)小田切朱音(赤穂高3)巣山史織(伊那北高3)
▼成年女子=木村宏美(長野大)栗原夏佳(信大)白鳥真弓(国立看護大)