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春闘上伊那地区連絡会総決起集会
2009春季生活闘争上伊那地区連絡会総決起集会が9日夜、伊那市で開かれ、組合員の雇用確保を重点に今春闘を戦い抜く意思を固めた。
総決起集会には関係者600人が出席した。
上伊那地区連絡会は、連合長野上伊那地域協議会や上伊那地区労働組合会議などで構成している。
総会の中で連合上伊那地域協議会の竹内啓剛議長は、「100年に1度と言われる不況は経験したことがない。経験がないからこそ原点に戻って、ものづくりはひとづくりという旧来の日本的社会構造の良い点を発展的に伸ばしていかなければならない」とあいさつした。
また、中小企業労働者、非正規労働者などあらゆる労働条件の格差の底上げ、ワーク・ライフ・バランスの実現に向け労働時間の短縮などを目指すアピール宣言を採択した。
上伊那地区連絡会では上伊那地区全体の底上げを目指し、一丸となって行動していくことを確認した。 -
カワウ一斉駆除
天竜川漁業協同組合は8日、カワウの一斉駆除を箕輪町の天竜川で実施した。
カワウの駆除は天竜川漁業協同組合が、ウグイを守るために5年前から実施している。
この日は箕輪町猟友会のメンバーおよそ40人の協力のもと、カワウ8羽を駆除。メンバーは2班に分かれ、50メートルから100メートル置きに立ち、カワウを狙い撃った。
箕輪町猟友会の小林弘人会長は「会員の高齢化や減少は進んでいるが、猟友会にしかできない仕事もある。少しでも世の中の役に立つよう協力していきたい」と話していた。
カワウの駆除は、2月16日縲・月31日まで実施する。 -
タクシー強盗防犯訓練
タクシー強盗が起きたときの対処方法などを学ぶ訓練が6日、伊那警察署で行われた。
訓練には、上伊那のタクシー会社12社から30人が参加した。
この訓練は、全国でタクシーを狙った強盗が多発していることを受け、伊那警察署と県タクシー協会上伊那支部が初めて開いた。
訓練では、警察官扮する強盗がタクシーに乗り、逃走するまでを実際に行った。
運転手は、防犯灯をつけること、逃走する犯人にカラーボールを投げることなどを意識して訓練に臨んでいた。
伊那署によると、タクシー強盗は全国で平成17年から毎年200件近く発生していて、県内では平成18年に1件発生しているという。
単独犯が多く、7割が刃物を持っての犯行ということで、伊那署では、「命を守ることが一番大事。停車するときは、暗がりを避けたり、何かあったらすぐ逃げられるようにシートベルトをはずしておくように」などと注意を呼び掛けていた。 -
上農定時制卒業式
2年後の平成22年度に廃止となる上伊那農業高校定時制で5日夜、卒業式が行われた。
今年度の卒業生11人に、三井忠人校長が卒業証書を授与した。
三井校長は、「今年度は新入生が入学することはなかったが、みなさんが中心となって引っ張ってくれた。定時制ならではの困難や悩み、喜びがあったと思う。それは心の貯えとなり、みなさんの人生を支えるものになる」と式辞を述べた。
また、卒業生代表の原直子さんは、「上農定時制は2年後になくなるが、それを嘆かず、前向きに最後まで明るい定時制を築いていってほしい。本当にこの定時制には、かけがえのないものをいただいた」と答辞を述べた。
式の後、教室では最後のホームルームが行われた。
担任の宮澤英明教諭は、「君たちが作り上げてきた一番大切なものは、人とつながる力。君たちの気持ちが分かる仲間が10人はいる。そういうことを大切にして、悔いのない人生を送ってほしい」と話した。
県の高校改革プランの方針で、上農高校定時制は、現在の2年生が卒業する2年後の平成22年度をもって廃止される。 -
移動ジョブカフェ開催
景気悪化の影響で離職した人や、自分に合った就職先を探している若者の就業を支援する「移動ジョブカフェ」が6日、伊那合同庁舎で開かれた。
松本市と長野市にある若者向け雇用相談所「ジョブカフェ信州」が、南信地域の技術専門校や金融機関などほかの雇用関係機関と連携し開いた。
今回は、雇用悪化に伴い、若者に限らず幅広い世代の求職者を対象に企画した。
自動車部品製造業で働く箕輪町の27歳の男性は、「1月から週休3日になっていて、先が見えない。この際、経験が生かされ、興味ある仕事につきたいと思い相談に訪れた」と話していた。
また、諏訪から訪れたという別の男性は、「諏訪から上伊那に通ってでも現在の状況を打破したい」と話していて、製造業を中心とした不況の現状が浮き彫りになっている。
この移動ジョブカフェには、1日で30人を超す人が相談に訪れた。 -
就職面接会
来春就職を予定している新卒者を対象にした就職面接会が6日、伊那市内で開かれた。不況を反映してか、参加企業は去年に比べ12社減となった。
参加企業は、去年の面接会より12社少ない55社で、12社のうち10社は製造業だった。
伊那職業安定協会は、来春、大学や短大、専門学校を卒業する上伊那の520人にダイレクトメールを送っていて、この日は160人が会場を訪れた。
上伊那出身の女子短大生は、「企業の採用人員が減っていて、今年は厳しいと実感する」と話していた。
一方、ある製造業の人事担当者は、「これまでは、新卒者は若干名採用してきたが、先行きが不透明で来年は1人のみ採用したい」と話していた。
また他の製造業の人事担当者は、「不景気でも新陳代謝は必要。採用人員は減ってもいい人をとるチャンスと捉えている」と話していた。
来春の就職戦線は、学生たちにとって非常に厳しい状況となっているようだ。 -
「移動ジョブカフェ」に離職者や若年求職者30人、先行き見えない雇用不安色濃く
不況の影響による解雇や雇い止めでやむなく離職した人や若年求職者を対象に雇用相談、職業紹介などを行う県の「移動ジョブカフェ」が6日、県伊那合同庁舎講堂で開かれた。30人が訪れ、県内の就業関係機関が個別相談に応じた。景気悪化に伴う生産調整による会社の休業にあわせて会場に足を運ぶ在職者もいるなど、先行きが見えない雇用不安を色濃くにじませた。
面接対策や就職活動に対する不安などのアドバイスから、求人紹介、職業訓練、融資制度の案内まで各機関の担当者が応じ、参加者は各ブースを訪れて個別に相談した。
自動車部品関連の製造業に在職中の箕輪町に住む20代男性は、色々な人のアドバイスを受けてみたいと参加。会社の工場ラインは年明けから金曜日も稼動せず「週休3日」の勤務体制で、先行きの見通しも立たないことから転職を真剣に考えていると話した。
「今の仕事にしがみつきながらも、新たな職場を探している。現状は今まで自分がやってきた経験も全て否定されている感じ。製造の仕事は続けたいが、次は自動車以外のものづくりに携わりたい」と語った。
移動ジョブカフェは県の緊急経済対策の一環として伊那市と佐久市の県内2会場で実施。今後も相談員の派遣業務などを通じて、就業に不安を抱えている人たちを支援していくという。 -
後期選抜志願者数第2回発表
県教育委員会は4日、平成21年度・公立高校後期選抜の志望変更を締め切り、最終集計結果を発表した。
上伊那8校の状況は次の通り。
辰野高校は、普通科で72人の募集に対し74人が志願、倍率は1.03倍。
商業科は20人に対し18人が志願、倍率は0.9倍となっている。
上伊那農業高校はそれぞれの科で20人を募集しており、生産環境科は27人が志願。倍率は1.35倍、園芸科学科は22人が志願し、倍率は 1.1倍、生物工学科は20人が志願し、倍率は、1倍、緑地工学科は28人志願し1.4倍となっている。
高遠高校は普通科で78人の募集に対し62人が志願。倍率は0.79倍となっている。
伊那北高校は普通科204人に対し188人が志願、倍率は0.92倍。
理数科は4人に対し5人が志願、倍率は1.25倍。
伊那弥生ヶ丘高校は、169人の募集に170人が志願、倍率は1.01倍。
赤穂高校は普通科112人の募集に対し、111人が志願、倍率は0.99倍、商業科は募集40人に対し47人が志願、倍率は1.18倍となっている。
駒ヶ根工業高校は、機械科・電気科・情報技術科一括で60人の募集に対し、63人が志願、倍率は1.05倍となっている。
箕輪進修高校は、午前、午後、夜間の3部合わせて66人の募集で74人が志願、倍率は1.12倍。
工業I部では、20人に対し25人が志願。倍率は1.25倍となっている。
後期選抜試験は10日(火)、合格発表は19日(木)。 -
「駒ヶ根市長らが新ごみ中間処理施設の建設候補地地元区へ依頼したい」
上伊那広域連合副連合長の杉本幸治駒ヶ根市長らは新ごみ中間処理施設の候補地となっている地元に受け入れを依頼したいとする意向を持っていることがわかった。
小坂樫男伊那市長が市議会一般質問で明らかにした。
地元への依頼の意向を示しているのは上伊那広域連合で副連合長を務める杉本幸治駒ヶ根市長と、矢ケ崎克彦辰野町長の2人。
候補地の地元では、上伊那8市町村のごみを処理する施設ということから「伊那市以外の市町村からもなんらかの依頼があってもよいのではないか」という声があるという。
時期は検討中。
このほかに小坂市長は、環境アセスについて「本年度中に実施したい」と発言したことについて、「目標として述べただけで、本年度にはこだわっていない」と述べた。
また「環境アセスで支障が出ない限り、候補地の変更はありえない」と強調した。 -
災害教訓伝承手法検討会
検討結果まとめる天竜川上流地域の災害体験や防災知識を後世に伝える手法を研究している検討会は3日までに、これまでの検討結果をまとめた。
検討会では今年度、伊那市から飯田市までのモデル地域で、実験的に研修会やイベントを行い、その手法を検討してきた。
伊那市では、伊那小学校の3年生から6年生までを対象に、総合学習や社会科の一環として、災害体験者から話を聞いたり、実際に現場を見学するなどの方法で行ってきた。
この授業から▽宿題というかたちで課題を持ち帰ることで、家庭でも考える機会が生まれる▽実際に災害の話を聞いたり、現場を見る活動がある方が伝わりやすい竏窒ネどの結果がまとまった。
また、5年生に行ったアンケートでは、「災害に対する準備」について、なんらかの準備をしていると答えた児童が、授業実施前は34%だったのに対し、実施後は約2倍の65%に増えていて、防災意識の変化があった竏窒ニしている。
天竜川上流河川事務所では、実験的に行った伝承手法を今年度末までに手引き書としてまとめ、使用した資料とともに4月以降順次ホームページで公開するという。
検討会は今後、この手引きを使用した事業のサポートを行うほか、定期的に手引きの見直しをしていく。 -
卒業式シーズン本番
上伊那農業高校で卒業式卒業式シーズンもいよいよ本番。上伊那の高校のトップをきって3日、上伊那農業高校で卒業式が行われた。
4学科、計150人の卒業生は、在校生や保護者が見守る中、体育館に入場した。
担任から一人ひとり名前を呼ばれ、それぞれの学科の代表生徒が壇上で校長から卒業証書を受け取った。
三井忠人校長は、「人間の文化の原点である農業を学んだ皆さんには、知識を知恵に変える想像力、懐の深い人間理解力が育っている」と式辞を述べた。
来賓の祝辞、在校生の送辞に続き、卒業生を代表して毛利賢人君が答辞を述べ、「かけがえのない高校生活の一瞬一瞬を軽んずることなく、さまざまなことに挑戦してください」と在校生に呼びかけた。
上伊那農業高校の卒業生150人は、64人が就職、あとの86人は大学や短大、専門学校などへ進学することになっている。 -
花粉の飛散数去年を上回る予想
飯田保健所は2日、飯田下伊那地方の花粉の飛散数が非常に多くなっていると発表した。
飯田保健所によると、飯田下伊那地方では2月27日から1日までの3日間、花粉の平均飛散数が162個を観測したという。
これは去年の観測最高値70個の倍以上となる。
観測史上で最も多い飛散数は、平成7年4月の822個となっている。
飛散開始時の予想では、今年は例年に比べやや多い飛散量とされていて、飯田保健所では今後も天気が良く風の強い日には花粉が多く飛散するので、マスクやメガネを着用するなど対策をとるよう呼びかけている。 -
シニアボランティア車座集会
シニア世代のボランティア活動を積極的に進めていこうと上伊那地方事務所主催の車座集会が2日、伊那合同庁舎であり、長野県シニア大学の在学生や卒業生ら60人が参加した。
2回目となる今回は、昨年10月に上伊那のシニア世代やボランティアの受け入れ先となる保育園や小中学校、福祉施設を対象に行ったアンケートの結果を報告した。
それによると、シニア世代で「ボランティアに関心があるか」との問いに、「具体的な要請があれば考える」が一番多く36.9%、次いで「感心があり参加もしている」が29.9%だった。
一方、受け入れ先での受け入れ状況を聞いたところ、「受け入れている」「受け入れ予定」「受け入れを検討中」が83.7%で、「受け入れていない」が16.3%だった。
このことから、受け入れ先からは、登下校の見守りや施設の環境整備、伝統文化の継承などボランティアの要請が多い一方、シニア世代は「要請があれば参加する」となっていて、上伊那地方事務所では「いま一歩踏み出せない状況にある」とみている。
またこの日は、伊那市の立花典子さんが、傾聴ボランティアの活動について報告した。
立花さんは、「お年寄りの話を聞くことは、誰でもできること。特殊な技能を持っていなくてもボランティアはできる」と話していた。
上伊那地方事務所では、シニア世代の知識や経験を有効にボランティアに生かしていけるようなきっかけ作りを進めていきたい竏窒ニしている。 -
郷土民俗芸能を語り継ぐ集い
地域に伝わる民俗芸能の保存会などが1日、伊那市の高遠さくらホテルで交流会を開いた。
「郷土民俗芸能を語り継ぐ集い」と題し、上伊那を中心に約20の団体や個人が地域の芸能を披露した。
この集いは今回が5回目で、地域の民俗芸能団体が親ぼくを深め、後世に芸能を残していく足掛かりにしたいと開いている。
このうち、伊那市のまほら伊那民謡会は、馬を引く時に歌う馬子唄や盆に歌う民謡を披露した。
鑑賞に訪れたある女性は、「民俗芸能の持ついい雰囲気が伝わってくる。無くならないように、ぜひ未来に伝えていってほしい」と話していた。 -
子どもの健康づくり研修会
食育を通して子どもの健康づくりを考える研修会が25日、伊那合同庁舎であった。伊那保健所が年1回開いていて、この日は上伊那地域の栄養士や養護教諭、保育士など約80人が出席した。
研修では、伊那北高校の食育の取り組みについて事例発表があり、家庭科の常田真由美教諭が、1年生の総合学習ゼミで行われた食を学ぶ講座について話した。
講座は、食生活を自己管理できる力をつけること、郷土食を理解し伝承していく力をつけることを目的に開かれた。
3回の講座で、管理栄養士を講師に招き、生徒たちが食事バランスを学んだり、五平もちなどの郷土食作りをしたという。
常田教諭は、「講座の中から食事バランスの大切さなどに気付いていく生徒が多かった。普段の授業でも、生徒が食事について自分のものとして考えられる力をつけていきたい」と話していた。 -
上伊那の有効求人倍率0・49倍
今年1月の上伊那の有効求人倍率は0・49倍となり、昭和52年1月以来32年ぶりの0・4倍台となった。
伊那公共職業安定所によると、先月の月間有効求職者数は4463人で、前の月と比べ約900人増加している。
これに対して、月間有効求人数は2201人で、前の月と比べ約300人減少した。
有効求人倍率は、前年の同じ月と比べ0・95ポイント減の0・49倍となった。
職安によると、上伊那の中心となる製造業からの求人の落ち込みや今の経済情勢から、求人倍率が改善する要素は無く、今後も厳しい状態が続くという。 -
松くい虫被害過去最高に
松を枯らしてしまう松くい虫被害が今年度、上伊那地域で過去最高を記録した。27日開いた上伊那地方松くい虫防除対策協議会で報告があった。
被害量は、昨年12月末現在で6320立方メートルで、中川村、宮田村で減少したものの、駒ヶ根市、伊那市、飯島町、箕輪町で増加した。
被害エリアは、北端が箕輪町の福与でエリアの拡大はないが、密度が濃くなっているという。
上伊那地方事務所では、平成18年、19年の高温少雨だった気象条件が、松の抵抗力を低下させたのが原因とみている。
県全体では、被害の6割を占める上田、小諸、下伊那で被害は減少傾向にあるが、上伊那を含むほかの地域では年々増加傾向にある。 -
公衆衛生専門学校について協議
長野県は、伊那市保健センターが移転した後のスペースについて、同じ建物内にある公衆衛生専門学校の生徒が使えるよう、伊那市と協議していく考えを示した。
27日開いた長野県議会一般質問で木下茂人議員の質問に渡辺庸子衛生部長が答えた。
公衆衛生専門学校は平成22年度より現在の2年制から3年制へ移行することが決まっている。
これにより生徒の定員が40人から60人に増え、教室が手狭となる。
県では同じ建物に入っている伊那市保健センターが来年4月に移転を計画していることから、耐震診断を行った後、空いたスペースを公衆衛生専門学校で利用できるよう伊那市と協議を進めていくとしている。 -
福祉の職場説明会
景気低迷の影響で労働者の解雇などが進む中、人材が不足している福祉の現場で働く人を確保しようと26日、職場説明会が伊那市のいなっせで開かれた。
この説明会は、雇用情勢が悪化する中、福祉現場に人材を呼び込もうと、長野県社会福祉協議会が開いた。
延べ100人が集まり、セミナーや就職面接会に参加した。
雇用情勢の悪化を受け、福祉の仕事に関心を持つ人は増えてきているが、条件面などで事業主と求職者の折り合いがつかず、なかなか就職に結びついていない現状がある。
説明会は、こうしたギャップを少しでも解消してもらうことなどを目的としている。
また今回初めて、即戦力となる資格を保つ人や復職を希望する人を対象にしたセミナーも企画された。
セミナーでは、老人保健施設の関係者などが、福祉施設の現状などを説明し、男性介護者のニーズも高まっていることなどを説明した。
県社会福祉協議会によると、昨年12月に県社協に寄せられた有効求人数は1394人、有効求人倍率は4.3倍だった。しかし、実際に就職したことを確認できた人数は2人だったという。 -
殿島橋架け替え工事3月29日に完了
平成18年7月豪雨災害により不通となり架け替え工事が進められていた伊那市の新しい殿島橋が、3月29日に開通する。
現在、殿島橋は、ほぼ完成し、仕上げの工事が行われている。
平成18年7月豪雨の時、脚橋の一部が落ち、通行できなくなった事から、古い橋を撤去し、新しい橋の架け替え工事が進められてきた。
事業費は約7億円。幅4メートル、距離にして232メートルの橋が建設されている。
今回の橋も、以前の橋と同様に歩行者や自転車専用の橋となる予定。
県によると、歩行者専用の橋は全国的に見ても珍しいという。
3月29日には、殿島橋の開通式が行われ、使用が可能になる予定。 -
後期選抜志願者数発表
県教育委員会は26日、平成21年度の公立高校・後期選抜の志望変更前の志願者数を発表した。上伊那では、上伊那農業高校が2.1倍で最も高い倍率となっている。
辰野高校は、普通科が72人の募集に対し55人が志願、倍率は0.76倍、商業科が20人に対し11人の0.55倍となっている。
上伊那農業高校は、それぞれ20人の募集で、生産環境科に42人が志願。倍率は2.1倍。
園芸科学科が29人の1.45倍。
生物工学科が21人の1.05倍。
緑地工学科が34人の1.7倍となっている。
高遠高校は78人の募集に対し54人の0.69倍となっている。
伊那北高校は普通科が204人に対し187人の0.92倍。理数科は4人に対し4人の 1倍となっている。
伊那弥生ヶ丘高校は169人の募集に対し173人の志願で1.02倍となっている。
赤穂高校は普通科が112人に対し113人の1.01倍。商業科は40人に対し46人の1.15倍となっている。
駒ヶ根工業高校は、機械科・電気科・情報技術科一括で60人の募集に対し63人の志願で、倍率は1.05倍となっている。
箕輪進修高校は普通I部・II部・III部、合わせて66人の募集に対し84人が志願、倍率は 1.27倍。
工業I部は、20人の募集に対し26人が志願、倍率は1.3倍。
後期選抜の受付期間は、志望変更を2月27日(金)から3月4日(水)まで。
試験は3月10日(火)、合格発表は3月19日(木)となっている。 -
国公立大学2次試験始まる
国公立大学の2次試験が25日、全国各地で始まり、大学入試も大詰めを迎えた。
このうち、信州大学には3300人の受験生が志願していて、県内外7つの会場で試験に臨んだ。
南箕輪村の農学部には定員89人に対して218人が受験したという。
国公立大学2次試験前期日程は、全国149の大学、522学部で行われ、24万9861人が志願している。
志願者数は前の年に比べおよそ3千人減り、6年連続の減少となっている。
国公立大学2次試験前期日程の合格発表は3月上旬に行われ、信州大学では3月6日行われる。 -
明るい県政を進める会フォーラム
上伊那の住民有志でつくる「明るい県政を進める会」は22日、「伊那谷が直面する重要課題について」と題しフォーラムを開いた。
フォーラムは、上伊那が直面している課題について理解を深め活動の輪を広げていこうと開いたもので、リニア中央新幹線Bルートの実現、戸草ダムの推進、保科正之の大河ドラマ化の3点についてそれぞれ講演が行われた。
このうち、戸草ダム建設問題については木下茂人県議会議員が説明した。
木下県議は「県の説明によると国土交通省は、土砂対策としては一定の手を打つとしているが、具体的な内容はわからない。ダムについては、建設しないというわけではないとしている」と話した。
また小坂市長も18日の国交省との懇談について触れ、「近々、河川整備計画の修正案で何らかの形で戸草ダムについて言及するだろう」と話した。
明るい県政を進める会では、上伊那地域の問題について理解を深めることで住民同士の意見を集約し市民レベルで行動することで、行政任せにしない県政を進めていきたい竏窒ニしている。 -
上伊那総合・生活科教育研究会がほうき作り
上伊那の小学校の教諭が22日、研修の一環で、地域のお年寄りからほうきの作り方を学んだ。
参加したのは上伊那教育会の有志でつくる総合・生活科教育研究会の小学校教諭21人。
会では、年に2回研修会を設け、情報交換や体験活動をしている。
今回は、地域に伝わる技術を学ぼうと、箕輪町上古田の唐澤昭さんにお願いして、ほうきの作り方を教わった。
作ったほうきは「荒神ぼうき」と呼ばれる小さな手ぼうきで、昔は囲炉裏の回りを掃除するのに利用していた。
唐沢さんによると、しっかり紐を結ぶのが肝心で、これができていると形が崩れず、丈夫なほうきになるという。
ある教諭は「見た目では簡単に出来そうだったが、作ってみるとなかなか大変で地道な作業だった」と話していた。
上伊那総合・生活科教育研究会の赤羽康徳会長は、「教科書には載っていないことを教員が自ら体験することで、子どもの気持ちをより深く理解できるようにしたい」と話していた。 -
公立病院に対する連合長の見解
上伊那広域連合長の小坂樫男伊那市長は23日、公立3病院の連携について、「3病院の改革プランが出揃ってから、広域連合としてどうしていくかを考えたい」との見解を示した。
この日開いた広域連合議会の一般質問で、根橋俊夫議員の質問に答えた。
小坂連合長は「上伊那の医師不足は県内でも3番目。3病院がそれぞれ経営改革プランを作成しているが、果たして黒字化できるかは疑問に思う。今後は改革プランが出揃ったところで、どうするかということになると思う」と考えを示した。 -
ごみ処理基本計画見直し
上伊那広域連合は来年度、上伊那のごみ処理の方向性などを示すごみ処理基本計画を見直す。23日開いた広域連合議会2月定例会で示した。
広域連合は、平成16年にごみ処理基本計画の見直しを行い、翌年からこの計画に基づき上伊那のごみ処理事業を行ってきた。
しかし、計画見直しから5年が経過し、ごみに対する世間の認識も大きく変化してきていることから、今回見直すことになった。
計画見直しに合わせ、上伊那地区で出されているごみの種類や量の調査も行い計画に反映する。
計画の見直し、ごみの調査にかかる費用は約470万円。
見直した計画は平成22年度から適用する予定。 -
ガリレオ天文クラブ結成
子どもたちが天体観測を通して天文について学ぶ「ガリレオ天文クラブ」が21日、結成された。
クラブは伊那天文ボランティアサークルすばる星の会の呼び掛けで結成したもので、この日は伊那市のますみヶ丘公民館で結成式が行われた。式には上伊那の子どもやその保護者約40人が参加した。
クラブは、地動説などを唱えたガリレオ・ガリレイが、初めて天体望遠鏡で天体観測してから今年が400年目にあたり、世界天文年にも位置付けられていることから、子どもたちにも同じように星を見てもらおうと結成した。
一回目のこの日は、現在金星が地球から見えやすい位置にあり、昼間でも肉眼で見えるということで、外に出て全員で観察した。
参加者らは日陰に入り、金星の見える方向を見上げて観察していた。
すばる星の会の野口輝雄代表は、「星を見てガリレオが感じたことを子どもたちにも感じてもらいたい」と話していた。
クラブでは今後、12月まで月面のスケッチや日食の観察など16回の講座を行っていく予定。 -
芸術文化総合フェスティバル開幕
上伊那の芸術文化団体が一堂に集う芸術文化総合フェスティバルが21日、伊那市の県伊那文化会館で始まった。
この催しは、さまざまなジャンルの団体が集い、交流やレベルアップの場にしてもらおうと、長野県芸術文化協会伊那支部が毎年開いている。
初日の21日は、踊りや大正琴の8団体が日頃の成果を披露した。
また、会場では水墨画や華道の作品展も行われている。
水墨画展には、流派や教室の枠を超えた長野県水墨画協会南信支部の会員の作品約120点が並んでいる。
作品は、6号から30号までの大きさで、訪れた人たちは、墨の濃淡だけで色彩や遠近感を描き出す水墨画の魅力に足を止め見入っていた。
また華道展には、伊那市内の生け花教室10流派の教授の作品20点が並び、癒しの空間を作り出していた。
イベントの責任者で伊那芸術文化協会の松山光常務理事は、「参加型のイベント。多くの団体が参加し、経験を積み、これからの活動に生かしてほしい」と話していた。
芸術文化総合フェスティバルは25日まで伊那文化会館で開かれていて、22日はダンスやバレエ教室のステージ発表がある。華道展は22日まで、水墨画展は25日まで。 -
県シニア大学伊那学部卒業式
高齢者の仲間づくりなどを目的とする長野県シニア大学伊那学部の卒業式が16日行われ、2年間学んだ学生たちに修了証書が手渡された。
学部長の宮坂正巳上伊那地方事務所長が、今年度の卒業生に修了証書を手渡した。
宮坂学部長は、「シニアの人たちが健康で、その人らしく生き、地域の担い手となることが求められている。シニア大学卒業生としての誇りを持ち、積極的に地域社会の担い手として活躍してほしい」と式辞を述べた。
また、卒業生代表の村上芳麿さんは、「この2年間で得た知識と経験、仲間との絆を糧に、常に前向きに頑張っていきたい」と今後に向けた決意を話した。
最後に、全員で「蛍の光」を合唱した。
今年度の卒業生は、男性43人、女性85人の128人。平均年齢は68・5歳で、最高年齢者は85歳だった。 -
県民宿泊キャンペーン
県の事業「信州に泊まろう 県民宿泊キャンペーン」のPRが18日、伊那市であった。
このキャンペーンは緊急経済対策の一環として県内の宿泊施設の利用促進を図ろうと、20日から行われる。
この日はベルシャイン伊那店前でPR活動があり、伊那市旅館ホテル組合の組合員らがパンフレットを配りながら利用を呼びかけていた。
キャンペーンでは宿泊日数に応じて、抽選で宿泊補助券や県の特産品などのプレゼントがある。
対象となる宿泊施設は全県で892のホテルやペンション、旅館など。このうち伊那市では11、箕輪町は2施設が対象となっていて南箕輪村の登録はない。
この県民宿泊キャンペーンは2月20日から7月20日までの5か月間。対象施設や詳しいサービス内容については県公式観光ウェブサイトに掲載している。