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品目横断的経営安定対策加入申請相談窓口の開設
関東農政局長野農政事務所は28日から、08年度から始まる「品目横断的経営安定化対策」の加入申請相談窓口を、伊那市の長野農政事務所地域第二課に設置する。
すべての農業者を対象として個々の品目ごと対応してきたこれまでの施策に変わり、限定した担い手農業者へ品目を区別せず、横断的に施策を講じていく新対策が08年度から導入されることに伴い、その加入申請が9月から始まる。
窓口は、対象農家から寄せられる加入手続きに関する相談・問い合わせなどに応じていく。
開設時間は平日の午前8時半縲恁゚後5時15分。
問い合わせは関東農政局長野農政事務所地域第二課(TEL72・3178)へ。 -
国土交通省・三峰総 優良工事など3業者1人を表彰
国土交通省・三峰川総合開発工事事務所(竹田正彦所長)は26日、同事務所に関係のある工事などの携わった業者などを称える優良工事などの表彰式を所内で開いた。本年は05年度までに完了した工事、業務などに関係する3業者、1人を表彰した。
所長表彰に輝いたのは優良工事施工者の宮下建設、優良工事技術者の松村幸佳監理技術者(吉川建設)、優良業務請負者の日本工営名古屋支店、所長感謝状を受けたのは優良工事協力会社の宮坂組。優れた施工方法や、職場環境の向上に取り組んだなどの功績が評価された。
竹田所長がそれぞれの代表者一人ひとりに表彰状を授与=写真。「これを機会に努力を重ね、公共事業が社会貢献すると共に、建設業が発展することを願う」とあいさつした。
表彰内容は次の通り(カッコ内は対象となった工事、業務名)。
【三峰川総合開発工事事務所長表彰】
▽優良工事施工者=宮下建設(美和ダム再開発貯砂ダム補強工事)▽優良工事技術者=吉川建設監理技術者・松村幸佳(美和ダム再開発バイパストンネル吐口工事)▽優良業務請負者=日本工営名古屋支店(戸草ダム計画検討及び地質調査業務委託)
【三峰川総合開発工事事務所長感謝状】
▽優良工事協力会社=宮坂組(美和ダム再開発貯砂ダム補強工事) -
7月豪雨による被害状況と対応
伊那建設事務所は26日、7月豪雨に伴う道路・河川の被害状況と対応を発表した。
今回の大雨で上伊那では、国道・県道の延べ17路線が通行止めとなり、26日現在でも5路線で通行止め個所がある。
橋脚が沈下した伊那市西春近沢渡の殿島橋は、8月4日までに近くの春近大橋の両側に歩道を設置して迂回路を確保。沈下した橋脚2基とその上部約60メートルは、30日までに撤去する。最終的には残った橋も撤去する。
伊那市高遠町の中山松倉線は、信州高遠青少年自然の家手前200メートルの地点で道路が決壊しているが、28日までに決壊個所の横へ幅4メートル、延長70メートルの仮設片側迂回路設置する。
辰野町の国道153号読本水は仮設道路が完成し、25日から通行止めを解除。国道361号線伊那木曽連絡道路の神谷地点の通行止めは、26日に解除した。
箕輪町の国道153号バイパスは、当初の予定より復旧工事が遅れており、31日までに相互通行ができるように整備を進める。 -
イーナちゃんマレットゴルフクラブの市町村大会
伊那市の有志でつくる「イーナちゃんマレットゴルフクラブ」(池上為夫会長)は26日、イーナちゃん楯市町村大会を同市西箕輪のマレットパークはびろで開いた。近隣市町村から125人が集まり、優勝を目指して熱戦を繰り広げた。
市町村間の交流を目的とした、4回目を迎える大会。この日は、天候に恵まれ、マレットゴルフ日和となった。参加者の一人は「いろいろな人と一緒にマレットゴルフが楽しめてよかった」と満足顔で話した。
結果は次の通り(市町村名なしは伊那市在住者)。
▽男性 (1)宮下近夫115(2)小林岩夫118(3)清水松男119(4)小沢恒二郎(5)藤沢幸雄(箕輪町)(6)飯沢章男(7)江口友幸(8)登内保雄(9)山本知善(駒ヶ根市)(10)林茂良
▽女性 (1)白鳥栄子120(2)林清子123(3)小平貞子124(4)黒河内加奈子(5)佐々木琴代(6)網野さだ子
▽ホールインワン 小林岩夫、浅井和夫、向山崇志、松坂昭一、白鳥清幸、山崎広美 -
信毎上伊那販売店会従業員マレットゴルフ大会
信毎上伊那販売店会(堀川博行会長)の従業員マレットゴルフ大会は23日、伊那市のマレットパークはびろであった。
92年から、全従業員の福利厚生と親ぼくを兼ねてマレットゴルフ大会を開き、交流を図るとともに、新聞販売への理解を深めている。
大人91人、子ども2人の計93人が参加。3、4人ずつのグループでコースを回り、「元気よく打て」「ホールインワンを狙うぞ」と、和気あいあいと楽しくプレーした。
大会後はレストラントマトの木で表彰式と懇親会があった。 -
大雨による上伊那の農業被害
梅雨前線の影響で記録的な大雨となった上伊那に、深刻な農作物被害が発生している。24日午後5時までに県が確認している上伊那(駒ヶ根市、箕輪町、飯島町を除く)の被害状況は86ヘクタール、2510万円。品目別では、水稲への被害が52ヘクタール1851万円で最も大きく、上伊那農業協同組合(JA上伊那)は、約96トンの減収を見込んでいる。次いでが野菜が、33ヘクタール531万円。スイートコーンの倒伏、ネギ、ブロッコリーなどの冠水が広い範囲で見られた。
市町村の被害金額は、伊那市1530万円、辰野町125万円、南箕輪村31万円、宮田村415万円、中川村407万円。現在も集計を進めている状況で、今後被害規模が拡大すると考えられる。
被害が大きかった伊那市の西箕輪地区は、スイートコーンの倒伏やネギの冠水などが広い範囲で見られたが、天候の回復と共に状況も回復すると見込み「出荷に影響がでないよう最大限の対策をとっていきたい」と、JA上伊那の担当者は話す。
一方、出荷に深刻な影響があるとされるのは土砂の流入があった西春近柳沢地区など。約1ヘクタールで土砂の流入があり、水稲、野菜共、本年度の収穫は見込めないため、対処策としても来年度を見越した措置しかとれないのが現状。今後は、流入した土砂の取り除き、破損した水路の修復を進めていく。 -
第22回斉藤杯争奪囲碁大会
日本棋院上伊那支部は23日、第22回斉藤杯争奪囲碁大会を伊那市のサンライフ伊那で開いた。
年5回ある大会の1回。先着32人による斉藤杯のトーナメント戦と、変則リーグ戦による一般碁会で、小学2年生から一般までの39人が対局した。
結果は次の通り(敬称略)。
◇斉藤杯トーナメント戦=(1)北村俊郎8段(2)寺田昭一5段(3)辻耀4段(伊那東部中2年)(4)井坪光夫初段◇Aクラス(3段以上)=(1)福沢秀伸5段(2)熊谷悦朗4段(3)梁取孝雄7段◇Bクラス(2段以下)=(1)渡部光彦2段(2)山崎洸5段(南箕輪小6年)(3)荒井保美2段 -
上伊那サッカー協会設立総会
上伊那地域のサッカーの指導者らが連携し選手強化を図っていこうと23日、シニアからキッズまでのチーム代表者や指導者らが上伊那サッカー協会を設立した。伊那市のセミナーハウス伊那で開いた総会で、役員を選出し定款を決めた。
これまで上伊那全体での連携や交流は少なく、04年から上伊那の指導者交流会やフォーラムなどを開く中で、すべての指導者が今後の上伊那のサッカーを考え、縦の連携を図り、サッカー人口の増加と選手強化の第1歩として、種別や年代を超えて自分達で上伊那を変えよう-と、協会の設立に至った。長野県サッカー協会に加盟し、県内で17地区目になる。
協会には53チームが加盟。今後、ホームページを立ち上げ、各カテゴリーの試合結果を掲載する。
役員は、会長は宮下一郎衆議院議員、副会長は向山公人県議、理事長は杉本雅史さん(トップストーン)。理事15人、顧問1人、事務局1人。
設立記念事業で8月10日、元Jリーガーでスポーツジャーナリストの中西哲生さんをコーチに迎えるサッカークリニックを伊那市陸上競技場で開く。 -
パステル画・油絵サークル「楽画喜の会」作品展
洋画家の坂本勇さん(61)=伊那市美篶=が講師を務めるパステル画、油絵サークル「楽画喜(らくがき)の会の展示会は25日まで、同市駅前ビルいなっせ2階ギャラリーで開いている=写真。心を和ませる優しい色合いのパステル画が多く並び、来場者の注目を集めている。
坂本さんが駒ヶ根市縲恂・輪町の16カ所で開く絵画教室の中で、パステル画、油絵を専攻する受講生でつくる集まり。展示は、いなっせでは初めてとなり、今回で6回目を迎える。
講師を含めた14人が、一人3縲・点の合計54点を出品。鮮やかな赤色が映える紅葉や、画面いっぱいのヒマワリの花などの風景、静物画がある。
それぞれ自分のテーマを追求した作品ばかりで、受講生が「一生懸命に描いた深みのある絵が集まる」(坂本さん)。「おのおのが楽しく描いている様子を思い浮かべて見てもらえれば」と来場を呼び掛けている。
本年は坂本さんが絵画教室を始めて10周年記念の年。伊那市西春近のかんてんぱぱホールでは絵画教室内の絵手紙の作品展が22縲・0日、同時開催している。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
中央道、杖突峠など通行止め解除
梅雨前線の影響で、一部区間で通行止めとなっていた中央自動車道、長野自動車道が22日午前6時半、解除された。一部で車線の規制があるため、注意を促している。また、国道152号(杖突峠)は解除になっているが、雨量によって規制がかかる。
上伊那の交通情報は次の通り。
【通行止め】
◇国道▽153号(辰野宮所)▽152号(分杭峠)
◇県道▽中山松倉線▽車屋大久保線▽高遠芝平線(宮下縲恍C尾)▽伊那駒ケ岳線(ねずみ平のバス停縲恣烽フ萱バス停)
◇市町村道▽沢渡北丘線(西春近郵便局西側)▽稲持大松河原線▽三峰川線▽黒河内線▽女沢線▽棚沢川南線(伊那北保育園北側)▽吹上大泉新田河原線(清水工業前)▽白沢9号(小出三区集落センター前)
◇橋▽殿島橋▽小屋敷橋
【JR飯田線】
◇伊那新町縲怏ェ谷間運休 -
大雨に伴う農業経営者の相談窓口設置
上伊那地方事務所は20日、大雨の影響で被害を受けた農作物の対処方法を相談できる技術・経営相談窓口を伊那市の県伊那合同庁舎内の上伊那農業改良普及センターに設置した。
21日までに入った相談内容は、家庭菜園的なものが多いが、深刻な被害があると想定される場所には県の方から出向き、状況把握、技術アドバイスに努めている。特に深刻な被害を確認しているのは辰野町、箕輪町、伊那市など。土石流被害のあった伊那市柳沢地区などは、水田、畑とも土砂が流れ込んでしまったため、基盤整備から考えなければならないところもあるという。
相談窓口は当分設置する予定で、7月中は緊急対応として土日も開設する。
開設時間は午前8時半縲恁゚後5時15分。来所、電話などで相談を受け付ける。
問い合わせは上伊那農業改良普及センター(TEL0265・76・6842)へ。 -
イベントに影響
伊那文化会館関係伊那市の県伊那文化会館は、豪雨災害発生により延期した19日開催予定だった「さだまさしコンサート」を、8月24日に開催する。午後6時開場、6時半開演。
購入済チケットはそのまま有効。チケット払い戻し希望者は、伊那文化会館窓口、またはサンライズプロモーションへチケットを郵送(郵送方法は同社TEL025・246・3939)し、返金処理する。払い戻し期間は27日から8月6日まで。
県埋蔵文化センターが22日に伊那文化会館で予定していた速報展「長野県の遺跡発掘2006」の調査報告会及びミニシンポジウムは中止する。 -
伊那建設事務所が通行止め道路と復旧見通し、迂回方法を発表
伊那建設事務所は21日、現在交通止めとなっている道路の個所とその復旧見通し、迂回方法と現在の対応策を発表した。
大雨に伴う災害などの影響で全面通行止めとなっている国道は3カ所。
横川川の洗掘で通行止めとなっている辰野町読本水の国道153号は、流れの激しい川側に1トン土嚢を積み、山側は砕石で埋めたてるなどして暫定道路を来週中に復旧する。
木曽側の土砂崩落のため通行止めとなっている国道361号伊那木曽連絡道路は、22日午前8時から県道蛯名奈良井線を使って国道19号奈良井へ通行可能とし、松本方面との交通路を確保する。
松倉川沿いの2カ所で土砂崩落があった国道152号伊那市高遠町御堂垣外(杖突峠)は、通行止め解除の見込みは未定だが、諏訪辰野線有賀峠で普通車に限り片側交互通行が可能となっているため、普通車の人はこの路線での迂回が可能となっている。
通行止めの影響で各地で渋滞が発生しているが、県では県外から入ってくる車に早い段階で迂回を促したり、上伊那の交通情報をラジオで流すなどして事態緩和に努めている。 -
上伊那の交通情報(20日午後4時半現在)
伊那市役所に20日朝、道路の通行止めなどの交通情報の問い合わせが相次いだ。
中央道や農道が通行止めで、国道153号線などにう回。出勤時間を中心に、渋滞した。
市役所には午前6時縲・時、出勤時間に合わせてか、通行止めの個所を確認する電話がひっきりなしにかかった。
伊那市は、市ホームページで「伊那市緊急災害情報」を提供している。20日朝、約7千件のアクセスがあった。
上伊那関係分の交通情報は次の通り。
【通行止め】
◇中央道▽駒ケ根インターチェンジ縲怏ェ谷ジャンクション
◇国道▽361号線(権兵衛トンネル)▽153号線(辰野宮所、うとお峠、箕輪バイパス)
◇県道▽中山松倉線▽伊那北殿線(ニシザワ双葉店縲怎}ルタ工業付近)▽殿島橋▽車屋大久保線
◇市町村道▽稲持大松河原線▽西部1号線(諏訪形付近)▽吹上大泉新田河原線(いずみ橋縲恍・R稔さん宅)▽棚沢川南線【片側通行】
◇国道▽361号線(高遠駅前)
◇県道▽下諏訪辰野線▽諏訪辰野線(有賀峠)▽伊那辰野線
◇市町村道▽野底手良線(野底公民館縲恂枕L箕輪線交差点)
【JR飯田線運休】
◇伊那新町縲怏ェ谷間
【高速バス運休】
◇飯田・駒ケ根・高遠縲恊V宿◇飯田縲怏。浜◇飯田縲恍キ野
中央道通行の無料措置
諏訪IC縲怏ェ谷IC
中央道諏訪インターチェンジ(IC)縲恍キ野自動車道岡谷ICの区間で20日午前11時から、通行料金の無料措置がとられている。期間は当分の間。
諏訪湖の水位が上昇し、諏訪湖周辺が冠水したことで、国道20号の諏訪市の上諏訪駅前付近が全面通行止めとなった。そのため、中央道、長野自動車道をう回する車両に対して通行料金の無料措置をとった。
対象車両は諏訪IC縲怏ェ谷IC間の通行で、当該区間を越えた場合は適用にならない。
問い合わせは、国交省関東地方整備局長野国道事務所(TEL026・264・7001)へ。 -
【記者室】大雨の被害、今後も注意を
天竜川決壊、土石流発生、橋落下、床上・床下浸水…。15日からの梅雨前線豪雨により上伊那の各地でも被害が拡大している。今なお避難生活をしている住民も多く、疲労も増し、不安な日々が続いている▼災害発生直後は、「天竜川が決壊するとは思わなかった」「土石流が来て、もう慌てて逃げた」と、住民も恐怖や不安の色を隠せない様子だった。災害対策本部の設置が続く自治体では、被害を最小限に食い止めようと、災害場所の応急復旧作業、避難住民への対応、情報収集など対策に追われている▼大雨により地盤がゆるんでいるため、土砂災害発生の危険性も高まっている。とにかく被害が拡大しないことを祈るばかり。土砂災害には十分警戒を。(村上記者)
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交通渋滞で物資滞る
大雨やそれに伴う災害が発生した19日、中央道、杖突峠、国道153号線など各道路が通行止めとなった。それに伴い、各地区のスーパーやコンビニエンスストアでは物資が届かず、生鮮食品を中心に、品薄状態となった。
松本方面からの物資供給の割合が大きいある大型店では、朝、1割程度の物資供給があったが、その後の供給が滞った。杖突峠の復旧後は、山梨方面からの物資が3時間遅れで到着したが、松本経由の物資は届かず、いつもの4割ほどしか物資がそろわなかった。
20日は、杖突峠に加え、川岸方面道路も復旧したが、物資の到着は5、6時間遅れとなった。同店の店長は「冬場、大雪があるとたまにこうした状態になることはあったが、1日だけ。雨だけでこういう状態になるのは初めて。中央道が通れない影響が大きいが、復旧の見通しがつかないことが心配」と危惧する。
中央道を管理する中日本道路は、20日を目標に復旧作業を進めてきたが、再び土砂の流入があったことにより通行止め解除にはさらに時間がかかると見込んでいる。 -
大雨、各地で深刻な被害
15日から降り続いた記録的な大雨は19日、上伊那各地で土砂災害や床上・床下浸水をもたらした。避難勧告や避難指示が相次ぎ、多くの住民が眠れない一夜を過ごした。
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上伊那教育会講演会で働かない若者支援について考える
06年度上伊那教育会講演会が15日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であり、フリーター問題の専門家として数々の著書を出版している長須正明さんが「日常生活から考えるキャリア・デザイン縲恂「来を担う若者を地域・社会で育てる支援のあり方縲怐vについて講演した=写真。県教職員組合上伊那支部、上伊那PTA連合会主催。
長須さんは、若者が働かない理由で最も多いのが「病気、けが」であることを示し「精神的な病気などで働きたくても働けないのが実情。メディアが伝える『働けるけど働かない』という若者は一部」と語った。また、こうした精神的な問題を抱える若者には「就労」という形で地域とのつながりを持たせていくことが社会の役割と指摘。
現代は何らかのハンディキャップを持つ者が生きにくさを感じることも多いが、どんな状況でもそれぞれができることはあり、日常のさまざまな活動を「仕事」や「生きること」としてとらえなおすことがキャリア教育であるとした。 -
梅雨前線の被害、各地で
停滞する梅雨前線による大雨の影響で18日、上伊那各地で被害が発生し、一部では04年10月の台風23号を上回る総雨量を記録した。
伊那市高遠町西高遠では、事業所の東南で土砂が崩落。午後4時に現地対策本部を設置、午後4時10分には災害警戒本部を伊那市役所に設置した。2世帯に避難勧告、1世帯2事業所に避難準備勧告した。また、振動による土砂崩れを防止するため、崖下の市道を全面通行止め、崖上の国道約50メートルを片側通行止めとした。
飯島町鳥伊原地区でも日曽利橋下流の1世帯が自主避難。
天竜川北殿水位観測所が出動水位に達した南箕輪村は、午後4時半に消防団が出動態勢をひき、警戒のための巡視を行った。
箕輪町は、長岡辰巳北で土手が幅5メートル、長さ10メートルにわたって崩れた。土手上の民家、住民に被害はない。
JR飯田線宮田駅では、線路が冠水。消防団が出動し、宮田小学校グラウンドに排水した。
15日午前6時から18日午後4時までの降水量は宮田高原で300ミリを超え、伊那市東春近、高遠町で200ミリを超えた。長野地方気象台は、18日夜から19日明け方にかけては1時間に30ミリから40ミリの激しい雨が降ると予想しており、19日午後6時までの降水量は多いところで180ミリになると見込んでいる。
記録的な雨の影響で、上伊那では過去数年で最も地盤が崩れやすくなっており、長野地方気象台は厳戒な警戒を呼びかけている。 -
かんんてんぱぱで地域経済と金融動向について考える公開講演会
伊那食品工業は12日、日本銀行松本支店・松永哲也支店長を招いた公開講演会を西春近本社のかんてんぱぱホールで開いた。「地域経済と最近の金融経済動向」を演題に約200人が聴講。今後の上伊那経済の発展に向けた課題を考えた。
松永さんは日本経済、長野県経済、上伊那経済の視点から、近年の経済動向を講演。
県内の景気は製造業が引っ張って全体として回復基調にあり「上伊那も製造業に後押しされ、食品、自動車、IT関連なども持ち直し傾向にある」と説明。トンネル開通による木曽との交流活性化、小規模でも技術力のある企業が多数あることなどを特徴としてあげた。
しかし、公共事業への依存体質から脱却しきれていない建設業などは回復が遅れており「非製造業を中心に浮揚感が薄い」と指摘。
公的な資金が一層地方に落ちにくくなる今後は、(1)値引きされないものづくり(2)企業誘致による製造業ウエートの増加(3)技術系大学の誘致による産学連携の強化竏窒ネどに取り組み、産業粗利益の大半をつくる製造業を育成していくことが重要であることを示した。
観光面では、中京圏からの玄関口としての役割を指摘。文化的財産や自然を生かした観光スポットとしてアピールし、単なる通過点とならない地位の確立が必要であることなどを示した。 -
信大で外国人留学生との交流会
信州大学農学部で学ぶ外国人留学生と地元関係者との交流を図る交流会が10日、信州大学農学部であった。約35人の留学生と市町村関係者、各地区ロータリークラブのメンバーなどが参加。留学生のお国自慢料理などを楽しみながら交流を深めた。
信州大学農学部外国人留学生支援の会(会長・唐澤豊学部長)の事業の一環。異国の生活への不安解消してもらおうと留学生の家族も共に参加した。
参加した留学生は壇上に上がり、一人ひとり自己紹介をした=写真。中国からの留学生、姚トン(ヤオトン)さんは「ここでの友人との日々は大切な財産。各国から信大へと留学生が集まっているが、日々の生活の忙しさからお互いのことをあまりしならい。この場を通じて互いに交流を深めたい」と語った。
その後、伊那市そば打ち名人の会のメンバーが打った日本そばとバングラディッシュの留学生が作ったお国料理を交えた懇親会もあり、さらなる親ぼくを深めた。
本年度、同学部で学ぶ留学生は54人。出身はアジアを中心とする13カ国だが、約半数は中国からとなっている。母国に戻り就職する者が多かったが、昨年は約半数が日本で就職。県内に残った留学生も多かった。 -
JA上伊那青壮年部「くらしの安全・安心110番パトロール活動」出発式
地域の安全は自分たちで守ろう竏窒ニ、上伊那農業協同組合(JA上伊那)青壮年部(村田喜志男部長)は8日、「くらしの安全・安心110番パトロール活動」の出発式を伊那市美篶の六道原運動場で行った。
地域の安全をボランティアで守ろうとする動きが全国的な広がりを見せる中、地域づくりに貢献すべく、県内のJA青年部が一丸となった取り組み。
草刈りなどをしても、児童ら登下校時には自宅やほ場周辺の見回りをしたり、声がけをするなどして、不審者から子どもたちを守るほか、子どもや女性、高齢者から救援を求められた場合に、車内へ救護し、安全を確保する。
JA県青協は、パトロール車に添付するステッカー600枚を作成しており、上伊那14支部には、64枚が配布される。
活動はすでに始まっており、年間を通して展開していく。 -
上伊那消防ポンプ操法大会
第48回上伊那消防ポンプ操法大会・第23回ラッパ吹奏大会が9日、伊那市役所西側駐車場であった。箕輪町を除く7市町村の代表チームが出場し、日ごろの訓練成果を発揮した。
競技種目は、ポンプ車操法、小型ポンプ操法、ラッパ吹奏。
ポンプ車操法の部では、消火の基本操作、火点(標的)を倒すまでのタイムを競った。団員は、指揮者の指示に従い、きびきびとした動作でホース3本を連結させ、火点にに向かって放水した。
各部門の優勝チームは、木曽郡大滝村で30日に開かれる県大会へ出場する。
結果は次の通り。
▽ポンプ車操法の部(1)伊那市(2)南箕輪村(3)駒ケ根市(4)宮田村▽小型ポンプ操法の部(1)辰野町(2)南箕輪村(3)宮田村(4)駒ケ根市▽ラッパ吹奏の部(1)辰野町(2)伊那市(3)南箕輪村(4)駒ケ根市 -
核廃絶を訴え、中川村から平和行進
県教組などでつくる実行委員会が主催する「被爆06年核兵器廃絶上伊那網の目平和大行進」は7日、約20人が参加し、中川村から上伊那を縦断する。
「核兵器のない世界のためにともに歩こう-国民平和大行進」と書かれた横断幕や、団体名を記した桃太郎旗を手に役場前をスタートした。
松川町から引き継いだ平和行進は、沿道の人々に、核廃絶や恒久平和をアピールしながら、国道153号を北上、飯島町、駒ケ根市を経て、伊那市役所へ。長谷・高遠ルートと合流する。8日は南箕輪村、箕輪町を経て、辰野町役場で長野・山梨コースと合流、川岸駅で諏訪に引き継ぐ。上伊那の参加者は約400人を見込む。 -
上伊那労福協が南箕輪村に寄付
上伊那地区労働者福祉協議会(小林正昭会長)は5日、南箕輪村の大芝高原で昨年7月にあった第7回上伊那労福協まつりのバザー売上金の一部と各団体・単組からの寄付金10万円を福祉のために-と、南箕輪村に寄付した。
小林会長、事務局の根橋美津人さんが村役場を訪れ、唐木一直村長に寄付金を手渡した。村長は、「大芝を利用してもらいありがたい。(寄付金は)福祉のため有効に活用させていただく」と感謝した。
上伊那労福協は、連合上伊那地域協議会、上伊那地区労組会議、上伊那高齢退職者連合、労金伊那支店・駒ヶ根支店、全労済南部支所、上伊那友愛連絡会、上伊那中立労組連絡会、上伊那勤労協連合会で組織する。
上伊那労福協まつりは、第2回から大芝高原で開催。模擬店、子ども向けコーナー、魚つかみ大会、参加団体の各コーナーなどがあり、昨年は7月17日開催で、約2500人が来場してにぎわった。
今年は23日午前10時縲恁゚後3時、大芝高原多目的広場で開く。未組織労働者も労福協に参加してもらう活動を模索中で、祭り会場に就職相談、住宅・土地情報コーナーなどの設置も検討している。 -
県町村教育長会研修総会
県町村教育長会研修総会は6、7日、宮田村の宮田観光ホテルで開いている。上伊那を含む県内62町村の教育長が一堂に会し、子どもの安全対策をはじめ学校教育を取り巻く諸問題について意見を交わしている。
開会式で会長の伊藤修南箕輪村教育長は、数年で転換する国の教育方針を疑問視。
「週5日制、総合学習など鳴り物いりで始めたのに、数年でぐらついて良いものか疑問」と話した。
高校改革プランや30人規模学級などについては「県教委と連携し、良い方向を見出していきたい」と述べるなど、子どものために幅広く力を結集しようと求めた。
来賓あいさつした県教委の義務教育担当者は、高校改革プランについて「中学生や保護者に不安を与えないよう、進めていきたい」とふれた。
引き続き分科会を行い、通学路の安全確保、軽度発達障害児の支援など3つに分かれてグループ討議した。
7日は中川村の蜂研究家、富永朝和さんの講演、閉会式では宣言決議を行う。 -
【目指せ!甲子園】辰野チーム紹介
どこからでも得点できる切れ目のない打線に、確実性のある安定した守備で、あらゆる展開に応じた戦いが可能。県内でも上位に位置する攻守ともにバランスのとれたチーム力を誇る。4強入りした春季大会がそれをもの語り、周囲から優勝の期待も高まっている。
投手陣は右上手投げの主戦宮川と右下手投げの宮澤。両投手とも安定した投球に加え、完投能力も十分だ。展開によってはタイプの違いを利用した継投策で敵陣をほんろうさせる。宮川はベスト8入りした昨夏の全試合で先発を担い、豊富な経験量で堂々とした投球をみせる。宮澤は球種は少ないが緩急を使った組み立てがうまい。
制球力の良さで打たせて取る投手陣を堅実な守備がバックアップする。豊富な練習量で能力が高まり、内外野ともに充実。最後まで集中力をもって臨みたい。堅守に定評のある遊撃上原の復帰も、チームに活力を見出している。スターティングメンバーに限らず、控え選手も結果を残せる層の厚さも強みだ。
総合力のある打線は、出塁率の高いレギュラーで唯一の2年生平島、長打力に加え勝負強さも兼ね備える主砲北村、器用な打撃ができる勝本が中軸で引っ張る。上位から下位まで個々の技術が高く、どこからでも得点機を演出できるため、多彩な攻撃術で着実に得点を稼ぎたい。
◆稲毛涼主将
守備で流れをつくって攻撃につなぐ。終盤でも攻めの姿勢を見せられる粘り強い辰野野球を全うし、一試合一試合を決勝だと思って戦う。お世話になった多くの人に恩返しができるように、長野県を制して甲子園に行きたい。
甲子園出場をかけた夏の全国高校野球長野県大会は8日に開幕する。県営上田球場を主会場に県内6球場で熱戦が繰り広げられる。 -
【目指せ!甲子園】上伊那農業チーム紹介
選手個々の明るさが活気をもたらし、チームのまとまりが爆発力に変わる。昨年とは一変して、今年は打撃力が持ち味だ。一方で、タイプが違う投手4人を有すが、投手力の向上が課題に上る。
初戦の中条を破れば、早くも2回戦で強豪松商学園が立ちはだかる。春季大会で南信予選を勝ち上がったものの、県大会初戦で松商にコールド負けを喫している。守屋監督も「本当の意味での挑戦ができれば」と闘志を燃やす。雪辱を晴らし、一気に目標のベスト8以上までのし上がりたい。
投手陣は右上手投げの桑沢と栗田、右横手投げの宮下、左上手投げの有賀。先発は調子の良さや敵陣の特徴によって決める。桑沢は制球力があり、球種が豊富。宮下は切れのあるスライダーを武器に、栗田と有賀は長身から投げる直球を主体に組み立てる。タイプの異なる投手陣の継投策も一つの見どころ。
捕手伊東、二塁松沢、遊撃丸山、中堅加藤のセンターラインを軸とした失策の少ない守備がバックアップする。課題とする打者に応じたポジショニングや個々の役割を認識して試合に臨みたい。
打線は、丸山、加藤、唐沢、松沢のいずれも長打力を誇るトップから4番の活躍が最大の鍵。「上手く機能してくれれば」(守屋監督)と期待をかける粘り強さが備わった下位が上位へのバトン渡しを成功できれば、力のある打線がさらに勢いを増す。自慢の攻撃力を前面に打ち出したい。
◆松沢浩平主将
明るく楽しく野球をやるチーム。打線は1番から4番、守備は遊撃と中堅が中心となって、全員が心を一つに戦いたい。 -
伊駒流舞・現代舞踊発表会 華麗な衣装で優雅に
日本舞踊の伊駒流舞踊会(宗家家元・伊駒寿宜)は2日、県伊那文化会館で、創立18周年の現代舞踊発表会を開いた。社中らが豪華な衣装に身を包み、これまでの練習の成果を披露した。
上伊那の24団体から80余人が出演し、65曲の演目を披露。会場に駆け付けた、ほぼ満員の観客からは、舞台が終わるごと大きな拍手が贈られた。
伊駒流は伝統芸術を基本に、新しい創作舞踊を取り入れているのが特徴。舞台では「みれん海峡」「古城の舞」「さざん花の宿」などのほか、オリジナルの「伊駒音頭」を優雅に踊った。
魅了された観客は目をうっとりとさせ、次から次へと繰り広げられるステージを満喫。一つひとつの舞台が始まる度に、カメラのフラッシュが出演者に向けられた。 -
上伊那ミニバスケットボール交歓大会
第12回上伊那ミニバスケットボール交歓大会が2日、箕輪町社会福祉体育館など3会場であった=写真。選手らはプレーを通じて、友情を深め、技術の向上を目指した。上伊那バスケットボール協会の主催。
試合機会を増やそう竏窒ニ始まった恒例大会に、男子9(7団体)、女子17(15団体)の計26チームが参加し、各チーム2試合ずつの試合を戦った。
選手らは日ごろの練習の成果を発揮し、息の合った連携プレーを披露。保護者たちからは「頑張れ」「打て」などの応援も飛び、攻守の入れ替わりの早い試合を繰り広げた。
大会実行委員長の松永義夫さんは「スポーツを通じて、自分の個性を出していってもらいたい。技術を学びながら、仲間とのコミュニケーションを深め、感情豊かな子どもに育ってもらえれば」と話した。