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信大食堂、きのこあんかけご飯で日本型食生活の推進PR
提供する食事を通して日本型食生活を見直してもらい、県産の米や野菜の美味しさを実感してもらおう窶狽ニ11日、南箕輪村の信州大学農学部の食堂で、長野県産の米とキノコを使ったメニューが出された。
「ごはん食推進活動支援事業」の認可を受けた県生活協同組合連合会の取り組みで、利用者の食生活改善意識の啓発や地域農産物の消費拡大が目的。11月11日の「長野県きのこの日」に合わせて同会食堂部会に加盟する県内8食堂であった。協賛するJA全農長野から、ブナシメジとエノキダケの提供を受け、メニューを各食堂で考案した。
信州大学生協は11月、すべての食堂の米を長野県産の「秋田小町」に切り替えた。今回はその米とキノコで「豚鳥きのこ丼」と「きのこ汁」を50食準備。
売れ行きは好調で、学生たちは、次々にきのこ丼を注文し、味を楽しんでいた。 -
ボランティア交流会に向け、実行委員会
上伊那ブロック社会福祉協議会は8日、飯島町の石楠花苑で、各市町村のボランティアコーディネーターやボランティア団体代表ら20人余が参加し、第22回上伊那ボランティア交流会に向け、第1回実行委員会を開いた=写真。開催日を来年2月18日、開催場所を飯島文化館と確認し、内容について協議した。
交流会はメーンテーマに「防災について」を掲げ、講演会と分科会で構成。
講演会の講師は、NPО・Vネットぎふの川上哲也理事長。川上理事長は台風の被災地で災害ボランティアセンターを設置し、核として活動してきた。新潟中越地震の際は、炊き出し、物資提供など広く支援活動を展開。現在、県内外の防災研修会で講師を務めている。
分科会の内容や当日のスケジュールは次回(12月7日、いなっせ)で話し合う。 -
秋冬のアップスタイル学ぶ
県美容業生活衛生同業組合上伊那支部(中村安江支部長、73人)などは7日、伊那市生涯学習センターで美容技術講習会を開いた。組合員約50人が参加し、秋冬のアップスタイルを学んだ。
講師は、全日本美容講師会創作委員の密沢友美代さん。和装・洋装の色に合わせ、4つのスタイルを紹介した。
密沢さんは、セミロング、ロングの髪の毛の特徴を生かし「まげは髪の毛の目をきれいに出す。つけ毛はまげの大きさに合わせて」「着物とのバランスを考え、髪飾りをつける」などアドバイスした。
参加者は写真を撮ったり、メモをしたりと熱心で、中村支部長も「毛先の動きなど新しい発見があり、勉強になる。習った技術を各店で生かしていきたい」と話した。
講習会は春と秋の年2回開催。春には訪問美容に対し、寝たきり者などの介護法を学んだ。 -
池坊伊那支部青年会の親ぼく会
池坊伊那支部青年会の親ぼく会がこのほど、伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。アートツリーの作り方や肌の手入れ方法の講習を、約30人の会員が共に学んだ。
池坊伊那支部は約100人の会員がおり、普段はそれぞれの指導者のもとで個々に活動している。親ぼく会は、会員同士のつながりをつくろう窶狽ニ年1度の恒例。
普段は生け花が活動の主体だが「親ぼく会くらいは別の活動をしてみよう」と、アートツリーやリース作りに挑戦。3パターンから、好みに合った1つを選び、思い思いの作品に仕上げた。
また“美”をつくりだす生け花に携わるメンバーに、自分を磨くことで一つの美を学んでもらおう窶狽ニ、肌の手入れの講習もした。
普段と違った雰囲気を楽しみながら、交流を深めた。 -
あるしんが天竜川美化活動
アルプス中央信用金庫(渋谷敦士理事長)はこのほど、天竜川美化活動として河川に架かる橋を清掃した。
あるしんは、「環境ISO14001」の環境方針に基づく地域貢献活動の一環として、毎年春と秋の2回、清掃を実施。清水橋(辰野町)から天龍橋(中川村と松川町の境)までの38カ所の清掃に、約250人の職員が参加した。
伊那市役所付近の平成大橋では、本部総務部、総合企画部、事務部の職員12人がほうきや草刈りカマなどの清掃道具を持参し、車道脇の溜まった土、草、空き缶、ペットボトルなどのごみを除去。ほとんどが土や草だったが、タバコのすいがらも目立った。
同金庫総務部長の井上富男さんは「社会貢献の一環として、小さいことでも、できることから続けていきたい」と話していた。 -
農業改良普及センターに農家民宿相談窓口設置
グリーンツーリズムの普及にともなって農家が経営・開設する農家民宿が注目されているが、その経営・開設全般に関わる総合相談窓口が上伊那農業改良普及センター内に開設された。
県が31日付で決めたもので、農家民宿の先進例の少ない上伊那では、開設希望者の相談に乗り、都市農村交流の進め方や経営方法などについてアドバイスするほか、旅館業法や食品衛生法、建築基準法など法令上で関連する県機関との調整役も担う。そうした県民サポートが迅速に行えるよう、県の関係出先機関からなる相談チームを編成する。
農家民宿は、農業体験や農村生活体験を中心にすえた新しい観光のあり方=グリーンツーリズムの基軸的な宿泊施設になると言われている。中野市や飯田市などの先進地域では既に相当数の農家民宿が開設されているが、上伊那では、中川村などが力を入れ始めているが、まだ実践例は少ない。
県は、中山間地の観光振興を通じた活性化だけでなく、農業そのものの活性化にも、農家民宿が重要な役割を果たすとみており、全県的に相談窓口を設置することにしたという。
上伊那の相談窓口の責任者になる峯村きぬ子農業改良普及センター所長は「景色の良さ、農業の豊かさなどからして、上伊那こそグリーンツーズムの適地。積極的な展開をお手伝いしたい」と話す。 -
南大東島で、伊那「友好米」に人気集中
友好米を届けに南大東島を訪問している伊那「コメ娘」一行は5日、島の陸上競技大会(島民運動会)で伊那のコシヒカリを使ったおにぎり400個を配布。島民から「おいしい」「ありがとう」「もっといろいろな交流をしよう」など大歓迎を受けた。経費相当分の原価で譲る提案には、5日だけで1100キロ余の注文が集まった。
競技大会本部席に設置した友好米の配布コーナーには島民が列を作り、伊那からの参加者と島民有志が朝から握ったおにぎりを手に「甘い」「かめばかむほど味が出る」「香りが素晴らしい」「新米を食べる機会が少ないのでとてもうれしい」など口々に感想を述べていた。
4日には南大東村役場で、訪問団の代表と島の米販売業者との話し合いもあり、伊那の米を継続的に扱う方向で協力することも確認された。
島では、青パパイアのほか、サトウキビや、サワラ・マグロ・ソデイカなどの海産物の販路拡大を求めており、島の濱里保之産業課長の案内で、業業組合市場なども訪問した。
青パパイアを通じて始まった交流は、3月の伊那市民の島訪問、8月の島訪問団の伊那訪問などを通じて、村民の多くの知るところとなっており、特産物の相互流通など経済的交流や、学校レベルの交流、文化交流など新たな動きを求める声が広がっている。
4日の歓迎式で照屋林明南大東村長は、対米請求権事業の一部を使用して学校レベルの交流ができるように、来年度予算措置をとるよう検討している言明。「末長くお付き合いいただければありがたい。伊那市の理事者や経済人にもぜひ早期に島を訪問したいただきたい」とあいさつした。 -
憲法第九条を守る上伊那のつどい
「憲法第九条を守る上伊那のつどい」が5日、伊那市の伊那公民館であった。各市町村から約50人が集まり「尊い命を奪った悲惨な戦争への道を歩むことはだれも望まない」と九条を守り、日本と世界の平和を目指すアピールを採択した。九条の会、準備会、高教祖などでつくる憲法九条を守る上伊那連絡会主催。
主催者を代表して、江間裕志さんは「憲法改正が強まる中、地域や職場で九条を守る取り組みを上伊那に広げてほしい」と呼びかけた。
そのあと、伊那市の伊藤辰子さん、長谷村の大出達雄さんが戦争体験を語り「九条を守ることが戦争犠牲者の鎮魂となる」と訴えた。
記念講演は、九条を守る県民過半数署名呼びかけ人・今井良夫さん=長野市=の「日本国憲法第九条の大切さを再認識しよう」。自らの満州開拓少年義勇軍の体験を交えながら、平和憲法が破壊されることを危ぐした。
そのほか、3団体の活動報告、伊那谷ことばによる憲法第九条の朗読なども。
上伊那では「九条の会」が辰野町、箕輪町、伊那市、駒ケ根市で結成され、残る6町村は立ち上げに向けて準備を進めている。九条を守る署名活動、憲法改悪反対の全国集会への参加などを展開している。 -
【記者室】肥満児解消は家族全員で
食欲の秋、スポーツの秋、運動会や各種スポーツで苦しそうに走る肥満児を目にした。子どもの肥満は怖い、生活習慣病の予備軍だ。大抵の親は子どもが食欲がないと死ぬほど心配するが、食欲がありすぎても、それほど気にしない▼小、中学校では血液検査を行い、総コレステロールや中性脂肪値が高い子どもについては、保護者に受診するように指導したり、相談窓口を開設しているが、食べ盛り子どもの肥満の解消は至難の技だ▼大人でさえ、ダイエットには、強固な意思の継続が必要だ。子どもの減量作戦は、一緒に食事をする家族全員が危機感を共有し、全員で取り組まなくては決して成功しない。そのためには、専門機関によるきめ細かい支援も必要だ。(大口記者)
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月間有効求人倍率は1・39倍
伊那公共職業安定所は、9月の労働市場概況をまとめた。月間有効求人倍率は前月比0・11ポイント増の1・39倍と、3カ月連続で前月を上回った。
新規求職者が増加傾向にあるものの、月間有効求職数は横ばいで、求人倍率が上昇する状況となっている。
新規求人数は、前月に比べて76人増の1462人で、サービス業が微減だったが、卸売・小売業が増えた。
月間有効求人数は4007人(前月比276人増)で、2カ月連続で増加。
新規求職者は695人(34人増)。月間有効求職者は2880人(28人減)だった。 -
きょう開幕ともに初出場
「ソフトバレー・北信越フェスティバル大町大会」(5窶・日・大町市運動公園総合体育館)に、上伊那から「伊那ドリーム」「こまちゃんV」が出場する。
両チームはトリムの部(40歳代と50歳以上の男女各2人の計9人以内)に出場する。南信予選、県予選窶狽ニ勝ち上がり北信越の切符を初獲得。大会は12チームが初日の予選リーグ、2日目の各リーグ同順位同士の決勝トーナメントで争そう。
伊那ドリームは「全国大会を目指す」を合言葉に、3年前に結成したチーム。結成から2年間は不本意な結果が続いていたが、本年は調子もよく、地元大会でも常に上位にいるという。
全国レベルの大会優勝は3年越しの夢。キャプテンの丸山清隆さんは「自分たちの力を最大限に発揮すればよい結果もついてくる」と話す。
こまちゃんVは今回の大会出場のために4カ月ほど前に結成した若いチーム。コミュニケーションはまだ成熟していないが、苦しい試合を重ねる度に、急成長しているという。 キャプテンの中村正さんは「意思疎通が未熟なぶん、試合中は声を掛け合うプレーを心がけたい。決勝戦は同じ県同士のチームで争そいたい」と話す。
北信越フェスティバル大町大会に出場する皆さんは次の通り。
【伊那ドリーム】▽原泰子(58)伊那市西町▽中島敬子(56)伊那市東春近▽丸山清隆(53)南箕輪村沢尻▽米山美智代(47)伊那市美篶▽梅垣茂(46)伊那市美篶
【こまちゃんV】▽上久保征子(67)駒ヶ根市町一区▽大村八重子(64)駒ヶ根市町一区▽中村正(54)駒ヶ根市南割▽向山美智江(51)駒ヶ根市小町屋▽中村法子(42)駒ヶ根市南割▽竹村三代子(42)駒ヶ根市中沢▽小川一志(41)駒ヶ根市市場割 -
JAフォトコンテスト審査会
17年目となる上伊那農業組合(JA上伊那)の「フォトコンテスト」の審査会が4日、伊那市狐島の本所であった。応募のあった50人89作品から、伊那市富県の土手焼きをとらえた鈴木修さん(伊那市)の作品を、最優秀賞(JA上伊那組合長賞)に選んだ。
昨年に続き「“農”のある風景」がテーマ。上伊那を中心に県外応募者もいた。
15人の審査員が、数回の絞り込みをして、宮田村出身のプロカメラマン、唐木孝治審査員長の解説を参考に、テーマとの合致、作品意図、技術面などを総合的に選考した。
炎の形が印象的で、土手焼きと奮闘する老人の服装からも、農作業に携わった年月や、農を守る姿が感じられる窶狽ニして、鈴木さんの『土手焼き』が最優秀賞に選ばれた。
唐木さんは「年々応募者のテーマが絞られてきて、レベルも向上している。中でも、入選してくる作品は見ごたえがある」と総評を述べた。
入賞者は次のみなさん。
◇最優秀賞=鈴木修(伊那市)◇優秀賞=小澤義彦(伊那市)井口眞吾(駒ケ根市)◇佳作=橋本隆治(南箕輪村)佐藤正一、松崎寿紀(以上駒ケ根市)◇入選=大森みち代(辰野町)加藤平治(南箕輪村)向山世男、小出文雄、伊藤なつみ、宮下敏治(以上伊那市)平沢善博(宮田村)小林紀一(飯島町)宮沢信(中川村) -
青少年の健全育成強調月間に伴う街頭啓発
11月の全国青少年健全育成強調月間に伴い1日、上伊那の高校9校で、生徒会役員や、PTA、県や市町村職員など約150人が、それぞれの通学路で街頭啓発をした。
生徒から生徒への呼びかけにより、意識を高めてほしい窶狽ニ、生徒にも協力を求めている。活動に参加した生徒らは「タバコを吸わないように」などの内容が記載されたポケットティッシュを「おはようございます」とあいさつを交わしながら、登校する生徒たちに手渡していた。
月間中は、市町村の協力を得て、小学生の福祉施設訪問や収穫体験なども行う。
また長野県は、この1カ月を「有害環境浄化活動強調月間」にも定めており、健全育成を阻害するような書籍・ビデオなどが、青少年の目に触れないよう、取扱店に対しての協力も求めていく。 -
秋の叙勲 上伊那で7人が受章
政府は3日付で、秋の叙勲の受章者を発表した。上伊那は、旭日章(顕著な功績を上げた人)で3人、瑞宝章(公共的な業務に従事し、功労を積み重ねた人)で4人。
受章は、旭日双光章で専門工事業振興功労の麻野幸好さん(81)=駒ケ根市・元県広告美術塗装業協同組合連合会長、地方自治功労の熊崎安二さん(77)=飯島町・元飯島町長、中坪敏郎さん(74)=駒ケ根市・元市議会議員、瑞宝小綬章で教育功労の千田俊明さん(70)=伊那市・元公立高等学校長、瑞宝双光章で教育功労の高坂保さん(76)=駒ケ根市・元公立小学校長、瑞宝単光章で消防功労の川手成美さん(71)=伊那市・元伊那市消防団長、郵政業務功労の酒井祐治さん(65)=伊那市・元郵政事務官=。
受章者は全国で4029人、県内で81人。県内の内訳は旭日章25人、瑞宝章56人となっている。 -
星空☆マタニティ~いいお産の日in上伊那~
11月3日の「いいお産の日」に合わせ伊那市の県伊那文化会館プラネタリウムで2日、「星空☆マタニティ~いいお産の日in上伊那~」があった。妊婦ら50人が来場し、ドームに映した胎児の写真や満天の星空、マタニティ・ヨガなどで、お腹の赤ちゃんと一緒にくつろいだひとときを過ごした。
伊那文化会館、日本助産師会長野県支部上伊那地区、日本看護協会長野県伊那支部助産師機能の主催。
妊娠中のお母さんにマタニティ・ライフを楽しんでもらおうと、昨年に続き2年目。
ドームの満天の星空に、子宮という“小宇宙”で育つ胎児の11週から37週までの超音波写真を映し出し、絵本「おかあさんになるってどんなこと」の読み聞かせもした。助産師会上伊那地区長の池上道子さんは、「安心して無事に出てきてね。心から待ってるよ」という魔法の愛の言葉を紹介。「お腹の赤ちゃんや子どもにいろいろ語りかけてくださいね」と話した。
妊娠8カ月の伊那市の女性は、「妊娠中はちょっとイライラすることもあるので、リラックスできてよかった。絵本の話を聞いて赤ちゃんも動いていて、一緒に喜び、ゆっくり楽しめた」と話した。
3日は午前10時から。おなかの赤ちゃんの話、満天の星空と音楽のコンサート、リラクゼーション・ヨガ、胎児の心音測定、開業助産師の紹介、妊婦体験などがある。詳細は同会館(TEL73・8822)へ。 -
ミツバチ供養
伊那市の小松養蜂園(小松実治代表)は30日、西箕輪羽広の仲仙寺でミツバチ供養をした。受粉のためにミツバチを使う上伊那のイチゴ生産者26人が参列した。
小松養蜂園のミツバチは、10月から翌年5月までの7カ月間、イチゴ栽培のハウス内で受粉のために働く。今年は10月20日過ぎからハウスに放している。12月初旬には実がなり、クリスマス時期の出荷に間に合わせる。
ハウス内で働くミツバチは、自然環境の中と比べ短命になってしまうという。生産者は1年間働いたミツバチに感謝し、静かに手を合わせた。 -
KOA国内営業部門再編
KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)は1日、国内の営業部門を再編した。新設の日本営業ビジネスフィールド東日本営業センターのゼネラルマネージャー(GM)に、前首都圏営業センターGMの小林彬人氏が就任した。
従来は、東日本・首都圏・西日本の3つの営業センターがあったが、東日本と西日本の2つに再編した。市場環境変化への迅速な対応と経営効率の向上を目的にした再編と説明している。 -
シックデイや災害時
糖尿病患者はどうする
糖尿病セミナーで講演・討論糖尿病の病状や予防法・治療法を学ぶ第4回信州糖尿病セミナーが30日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であり、約250人が講演やパネルディスカッションに熱心に耳を傾けた。県糖尿病協会などが主催。開催地は県内各地の持ち回り。第4回の今回の世話人は、神山公秀さん(神山内科院長)、市川和夫さん(伊那中央病院内科部長)が務めた。
「どんな時でも糖尿病と仲良く」をメインテーマにした今回のセミナーでは、糖尿病患者がカゼや胃腸障害など発熱・下痢・嘔吐・食欲不振に襲われる「シックデイ」や、大型地震などに被災した場合に何を注意するべきが窶泊蛯ォなテーマ。
専門医である洪内科クリニック・洪尚樹院長の講演のほか、新潟県小千谷市在住の永井美智子さんが新潟中越大地震の被災地で糖尿病治療で苦心したことを体験発表した。
パネルディスカッションでは座長の市川医師のほか、患者3人・管理栄養士・看護師・臨床検査技師窶狽フ計6人がパネリストとして登壇。
「大地震で(糖尿病の必須薬である)インスリンを使えなくなったらどうしたらよいか」「災害前から何を準備しておいたらよいか」など切実な問題を議論した。
会場の参加者から「血糖値を下げるため食事療法と運動療法で苦労している。災害の時には、人に迷惑をかけないだけでなく、もっと大変な人を助けなくてはいけないから、皆さん気合を入れて病気を治しましょう」などの発言もあり、盛大な拍手を浴びていた。 -
第28回子どもたちにゆきとどいた教育をすすめる父母・市民・子ども・教職員のつどい
「子どもたちにゆきとどいた教育をすすめる父母・市民子ども・教職員のつどい」が29日、伊那市民会館であった。28回目。高校生から一般まで約250人が集まり、作家・澤地久枝さんの講演を聞いたり、分科会での議論を通して、憲法問題や高校改革プランへの意識を高めた。
憲法9条改正が取りざたされる昨今、もっと敏感にこの問題を考えてほしい窶狽ニテーマを「平和と教育」縲恟繹ノ那から考える縲怩ニした。
憲法改正に反対する「9条の会」の呼びかけ人、澤地さんは、戦争が引き起こした悲惨な事実や、新しい歴史教科書が事実と乖離(かいり)した歴史を示す危機感を語り「自分の判断で行動できない子どもを育ててきた戦後60年が、自分たちの足元を崩すような社会を作り上げた」と批判。最後に「今は平和を守るためのバリアになるという決断を、一人一人がする時。子どもを戦場に送り出すような社会になるのはまだ止められる」と力を込めた。
4つの分科会は不登校・ニート問題や高校改革プランについて議論を深めた。高校生同士の分科会もあり「高校生が今できることは、もっとプランについて学習すること」などと話し合った。 -
伊那市汚水処理施設整備に交付金439万6千円
政府は2日、05年度の汚水処理施設整備交付金(環境省所管)の第2回交付額を決めた。上伊那では、伊那市の公共下水道整備に事業費1318万8千円、交付額439万6千円が決まった。05年度第1回交付額との合計で事業費で3378万8千円、交付額で1125万7千円になった。(資料提供=宮下一郎事務所)
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商工会の現状を知って!
商工会広域協議会が県議と懇談上伊那の9つの商工会が加盟する県商工会連合会上伊那支部広域協議会(会長=山崎重久南箕輪村商工会長)の地域振興懇談会が1日、伊那市のプリエキャスレードであり、国の三位一体改革や県の小規模企業支援策改革の中での、商工会の現状や今後の課題について、上伊那選出の県議や県職員と懇談した。木下茂人・清水洋・小原勇の3県議が出席。牛越徹上伊那地方事務所長も来賓として参加した。
待井重保県商工会連合会専務理事は基調講演で、「国と県の財政難が地域の中小企業が支えあって作ってきた商工会にダメージを与え、組織そのものの存亡が危ぶまれている」として、商工会の地域産業に占める役割の大きさにもかかわらず、財政が危機的状況に陥っていることを訴えた。特に、県が、補助金配分方式の変更で誘導する商工会の合併や広域連携の方向も、総じて商工会の弱体化をもたらすものだ窶狽ニの自説を強調した。
出席した県議からは「県にも働きかけ、過度な補助金削減の見直しなどを迫ってきたが、先行きはまだ見えない」など、この問題についての県政報告があり、今後の商工会のあり方をめぐって活発に議論した。
上伊那でも、国の指針に沿う方向で伊那市・高遠町・長谷村の合併が進展しているが、県は07年度から「1市町村1商工団体」を基本とし、同一市町村で統合しない商工団体へは補助金を大幅削減する方針を打ち出している。この中で、高遠町・長谷村・西春近の3商工会は、伊那商工会議所との合併はせず、06年4月から広域連携の道を進むとしている。
また、合併しない市町村の商工会の場合でも、補助金の額の選定方式小規模事業者数を基準としたものに変ることから、多くの場合財政困難な状況が予想されており、飯島町と中川村の商工会も06年4月から広域連携に進む。
こうした状況下で、商工会側は、県に、地域経済を支えてきた商工会の意義を認め、政策を変更するよう求めている。 -
南大東島へ友好米贈る
「平成の米の道」開通をめざしてコメの取れない沖縄県・南大東島に送ろうと、市民有志が伊那市東春近の友好田で栽培してきたコシヒカリがこのほど収穫され、3日に南大東島にコメを届ける訪問団が出発することになった。1日、有志の中心母体である青パパイアの会(代表・小林史麿グリーンファーム社長)が記者会見して明らかにした。
市民レベルで進む沖縄県・南大東島と伊那市との交流を拡大するためのもので、6月に無償で提供された細田清登さんの田んぼを借りて、ボランティアが田植え。8月には伊那を訪問した同島の子どもたちが雑草取りをした。その後も、有志を中心にした田んぼの管理をし、精米して20俵弱の収穫があった。
島には合計19俵を贈り、6俵は幼稚園・小中学校・老人ホームなどで使用。残りは経費相当分の原価で島の人に譲る。
コメを届ける訪問団は、友好のきっかけを作った井地千代子さんはじめ、8月に島民を招いた際に食事作りなどを担当した女性4人。「伊那谷コメ娘」として伊那の美味しいコメを宣伝してくる。4日には南大東小中学校で伊那のコメを使った給食をともにするほか、5日には島の運動会でおにぎりにして振舞うなどの計画も進行中だ。
南大東島の子どもとの学校ぐるみの交流を始めた伊那西小学校からの手紙や贈り物なども携えて島に向かう。
小林さんは「昔、伊那のコメは権兵衛峠を超えて木曽に向かった。平成のコメの道は、海を越えて信州から離島に向かう。そんな経済交流の先駆けになればうれしい」と話した。 -
上伊那の企業
73%が5年前に比べ売上減
あるしん調べ上伊那の企業のうち、5年前に比べて売上が減少した企業が73・1%におよぶことがアルプス中央信用金庫の特別調査で分かった。増加した企業は全業種にわたって1企業もない。
上伊那地域の175社が対象。同金庫発行の「伊那谷・経済動向」で明らかにした。
売上が減少したとする企業の割合を業種別で見ると、サービス業94・4%、建設業76・5%、小売業70・8%、製造業68・9%の順で多く、卸売業の50%が最も少なかった。
販売エリアは、製造業を除いた他業種で80%以上が地元地域と県内をエリアとしており、製造業だけが他府県までが43・3%、全国をカバーが11・9%、海外までが11・9%と販売エリアの広さを示した。
5年前位に比べて販売エリアは変わらないとする企業が60・9%と大半。卸売業、製造業でエリアが広がったとする回答が目立った。
一方、企業が地元経済の活性化のため望むものは、「地域の基幹産業の振興」が最も多く(49・7%)、次いで「知事や市町村長主導の将来ビジョンの提示」(44・0%)、「まちづくりや商店街の振興」(31・4%)=複数回答=だった。「創業・ベンチャー支援」は7・4%、「NPO・コミュニティービジネス支援」は5・7%と少なかった。 -
建設リサイクル法に係る一斉パトロール実施
上伊那地方事務所は29日、上伊那の2市2村で、建設リサイクル法に伴う対象工事現場の巡視をした。
パトロールは全国一斉に春と秋のに行われ、今回は、伊那市、駒ケ根市、南箕輪村、宮田村の4市村16件の解体現場で、届出や標識設置有無、分別解体の実施状況などを確認した。
2000年に公布された建設リサイクル法は、建設現場の届出や分別解体、再資源化などについて定めたもので、法律の周知が行き届いてきた現在、届出は定着してきた。しかし、標識の設置は見落とされがちで、今回も2件で未設置を確認。口頭で指導を行った。
県は引き続き、標識の設置など、法律内容の周知に務める。
また、吹付けアスベストやアスベスト含有建材を使用した建設物解体に関して国は、一定の規模要件を満たす場合のみ、届出を義務付けているが、県は独自に基準を設け、それ以下の場合にも届出を求めているため、こうした点の周知にも当たりたいとしていた。 -
あるしん景況観調査
景気、やや上向きか
DI指数4・4ポイント改善アルプス中央信用金庫の発表によれば、上伊那の企業で、7縲・月の業況を「良かった」とするのが18・3%(前期13・4%)、「悪かった」が40・0%(同39・5%)で、「良かった」の割合からから「悪かった」の割合を引いたDI指数はマイナス21・7で前期26・1より4・4ポイント改善した。
04年同期のDI指数はマイナス10・6だったが、その後、05年4縲・月期まで悪化が続き、今回ようやく改善方向を示した。
DI指数を業種別に見ると、改善方向を示したのは不動産業0・0(前期比20・0改善)、サービス業マイナス27・3(同13・6改善)、建設業マイナス20・6(同6.6改善)。
逆に悪化したのは小売業のマイナス46・4(同17・8悪化)、製造業の29・7(同1・2%悪化)だった。
だが、小売業も、製造業も来期の見通しでは若干の改善を予想しており、全体として、やや上向きの傾向がうかがえる調査結果となった。 -
楽しんで健康医療を考える
伊那市の伊那中央病院の病院祭が29日、同病院正面玄関ホールなどであった。わたあめ、風船、ヨーヨー釣りなどを無料で振る舞ったり、救急車や院内の所属ごとの勤務実態を紹介する展示など多彩な催しを繰り広げ、大勢の地域住民でにぎわった。
03年4月の開院以来、看護師が中心となり5月の「看護の日」に合わせて関連行事を一般公開することはあったが、病院全体のイベント開催は初めての試み。「地域住民とともに考える健康、そして医療」をテーマに、地域全体が楽しめる祭りを目指した。
院内レストランの前では、伊那市と交流のある南大東島の青パパイヤを販売。農薬を使わず島の自然環境で育った健康食品のパパイヤは、加熱によるビタミンCの崩壊がなく、栄養をそのまま接種できるという。レストランではパパイヤカレーも特別に販売した。
そのほか、血圧、骨密度測定などの自己健康管理の意識を高めるコーナー=写真=や、バザー、上伊那農業高校生が育てたシクラメン、ガーベラなどの花も売られていた。 -
質の高い医療サービスへ
伊那市の伊那中央病院(小川秋實院長)はこのほど、より良い病院環境を目指すため、第三者評価機関である財団法人「医療機能評価機構」から病院機能評価審査の認定を9月26日付けで受けた。28日、伊那市役所に小川院長らが訪れ、小坂樫男伊那中央行政組合長に報告した。
中病が受けた審査は評価基準「V(バージョン)4・0」で、上伊那の医療機関では初めての取得。認定を受けることで、患者が選院する基準指標に役立て、病院としても質の高い医療サービスを見直すきっかけになる。認定期間は5年間で2010年9月25日まで。
03年6月に認定取得に向けた受審院内委員会を設置し、04年6、9月に現地調査などの審査を受けるが、約500項目ある基準のうち「常勤の病理医の確保」「入院患者診療記録の個人番号での管理」の2項目で改善指導。問題点を改善し、本年8月に改善実績を機構に提出し、認定を取得した。
9月末現在、全国にある9040の病院中、認定されているのは1771院。上伊那では昭和伊南病院(駒ヶ根市)が01年に評価基準「V3・1」の認定を受けている。 -
第4回中学生サッカーINA FESTIVAL
第4回中学生サッカーINA FESTIVAL(いなフェスティバル)が29日、伊那市陸上競技場など上伊那7会場であった。県内外から37チームが参加し、日ごろの成果をぶつけ合った。
上伊那地区のサッカーレベル向上を目的として4年前、伊那東部地区で始まった大会。徐々にその範囲が拡大し、知名度もあがり、上伊那だけでなく県内外からも参加チームが集まるようになった。
大会は年2回あり、春はカップ戦で順位を決定するが、秋は2年生以下の新人チーム同士の交流を目的としている。
中学生だけでなく、小学6年生の選抜2チームも参加。また今年は、規模の小さい伊那中学校と高遠中学校が合同でチームをつくり、参戦した。
小雨の中、選手らは声掛け合い、互いのゴール目指してボールを奪い合っていた。 -
JA上伊那年金友の会生きがい教室
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は27日、「年金友の会」を対象とした「生きがい教室」を開いた。上伊那各地から約1300人が集まり、地域で活躍する団体の舞台発表や、落語家・三遊亭楽太郎氏の、ユーモアあふれる講演を楽しんだ。
感謝の意味を込めて毎年恒例の教室は、8回目。ほかにも、旅行やマレットゴルフ大会などが定期的にあり、会員同士が交流を深めている。
アトラクション発表は、上伊那の7団体が披露。伊那市の「伊那節」や長谷村の「ざんざ節」など、伝統的な踊りから、剣舞、創作舞踊など、独自のものまで、さまざまな踊りが、参加者の目を楽しませた。
楽太郎さんの講演「笑いは心の栄養剤」は、辛口ジョークを交えて、会場を笑いに包んだ。 -
県みそ・しょうゆ品評会
ハナマルキ、伊那醤油が県知事賞県のみそ・しょうゆ品評会の審査会が25・26日あり、みその部淡色系I部(濾し味噌)で伊那市のハナマルキが、しょうゆの部こいくちで駒ヶ根市の伊那醤油が、それぞれ県知事賞を受賞した。飯島町のひかり味噌もみその部淡色系I部(粒)で入賞、県味噌工業協同組合連合会理事長賞を受賞した。
長野県の主要な地場産業である「みそ・しょうゆ」の品質向上と、醸造技術の研鑚を目的に開催。55回目。みその部には349点、しょうゆの部には127点が出品された。審査会は長野県工業技術総合センター食品技術部門が開催した。
11月7日に長野市のメルパルク長野で賞状授与式。同日、同じく長野市の県工業技術総合センター食品技術部門で入賞品の一般公開ときき味会がある。先着100名には、みそかしょうゆの記念品がある。