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南箕輪村「ごみ・資源物の分別と減量の手引き」作成
南箕輪村が、08年4月現在版「ごみ・資源物の分別と減量の手引き」を作成した。手引きの作成は初で、分別方法の紹介に加え、ごみ減量化の時代の流れに合わせ家庭でできるごみ減量の方法も紹介している。
「各品目ごとのごみ分別表がほしい」という衛生部長会での声を受け、07年度事業で作成した。
燃やせるごみ、燃やせないごみ、缶・びん・ペットボトルなどの資源物に、08年度から回収を始める再生可能衣類を加えた分類別で、写真やイラストを入れ対象品目や出し方の注意などを掲載。資源物では、回収後にどのように処理されるか、新たにどんな物質になるかなども紹介している。
早見表は約千品目を分類ごとに色分けして掲載した。
項目「ごみを減らすために」では、ごみ減量の「3R(リデュース・リユース・リサイクル)」を紹介し、それぞれ家庭で取り組める方法を掲載。電動式生ごみ処理機やコンポストの説明もある。
村では、「色覚に障害のある方に配慮したカラーユニバーサルデザインを採用し、住民の皆さんが分かりやすいように工夫した」と話している。
冊子は36ページ、A4版。7千部作った。3月中に全戸配布を予定する。 -
【記者室】企業研修が生み出すものは
南箕輪村役場職員が職員研修の一環で短期民間企業研修をしている。本年度は村内に事業所のある3企業の協力を得た。村は顧客サービスの基本姿勢や経営感覚など多面的に学び、企業の社員との交流にも期待を寄せる▼受け入れ先の一つであるスーパーもまた、役場とのコミュニケーションに期待を寄せた。日常接点はほとんどなく、役場のイベントへの協力、あるいは会社から村への要望など関係を深めるきっかけに-という思いがあった▼村が研修目的の一つに挙げた接客について店長は、「すべてやる気だけですから」と話した。企業での学びを他の職員と共有し今後の業務に役立てるのは当然だが、せっかく生まれた接点を生かす新たな展開にも期待したい。(村上裕子)
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JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテストで上農高校の小林慧さんが入選
国際協力機構(JICA)が全国の中学生、高校生を対象として開催した「国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト」で南箕輪村の上伊那農業高校1年生の小林慧さん(16)=南箕輪村沢尻=が応募した作品が入選したことを受けて19日、同校で表彰式が行われた=写真。小林さんは「自分の書いた文が入選するとは思っていなかったのでびっくりした。自分の書いた文が多くの人に見てもらえるのは嬉しい」と喜びを語った。
同コンテストは若い世代に国際協力、国際交流などへの理解を深めてもらうことなどを目的としてJICAが毎年開催しているもの。同校でも毎年1、2年生が作品を応募しており、今年も約250人が作品を応募。高校生の部には全国から1万7020作品が寄せられ、県内だけでも693作品が集まった。
小林さんが応募した作品のテーマは中学生時代に3年間取り組んだ落穂拾い。小林さんの出身校である南箕輪中学校では、貧困に苦しむ発展途上国へ米を送るため、収穫の終わった村内の水田に残った落穂を拾い集める取り組みをしている。1年生のころ、「面倒くさい」と感じていた小林さん。しかし友人の「今、私にできることをしているだけ」という言葉に込められた思いを知り、自分の拾ったお米が少しでも多ければ送られた国での笑顔が増えることに気付く。
小林さんは「自分たちが少ししかできないことでも、続ければ大きなことにつながる。小さなことでも続けてほしいということを伝えたかった」とエッセイに込めた思いを話していた。
入選作品は、各県中学生3人、高校生3人が選ばれるようになっており、上伊那では赤穂高校の池上千暁さん(1年生)、西箕輪中学校の湯沢澪さん(3年生)も入選している。また、赤穂高校の宮下智絵さん(1年生)は青年海外協力協会会長賞を受賞している。 -
上伊那農高スケート同好会 村長に大会結果を報告
南箕輪村の上伊那農業高校スケート同好会の3選手は18日夕、村役場を訪れ、唐木一直村長に今シーズンの成績を報告した。3人はインターハイや国体で手にした賞状を持参。各大会の思い出や今後について語った。
訪れたのは、3年生の武井博史君=同村=、小林成光君=宮田村=、2年生の唐沢郁弥君=箕輪町=の3人(写真右から)。武井君はインターハイ千メートル3位、昨年優勝の1500メートル5位、小林君はインターハイ1万メートル2位、国体少年5千メートル、1万メートル2位、唐沢君はインターハイ千メートルで自己新記録竏窒ネどの成績だった。
武井君は「悔いの残ったシーズンだった」、小林君は「目標だったインターハイの表彰台に立ててうれしかった」と感想、大学進学後も競技を続けることを報告。唐沢君は「思うようにいかなかったが自己ベストが出せてよかった」と話した。
唐木村長は「地元の高校でスケートを頑張ってくれていることはうれしく、名誉なこと。これからも頑張ってほしい」と激励した。 -
南箕輪村国保税率改正
諮問どおりの答申南箕輪村国民健康保険運営協議会の漆戸智治会長は19日、唐木一直村長から諮問のあった国保税の税率改正について、全体の金額は現行と同額となる諮問どおりとする答申をした。
08年度医療制度改革により国保税に新たに後期高齢者支援金分が賦課されることに伴う改正。
医療分は所得割4・1%、資産割27%、平等割1万4400円、均等割1万3200円。後期高齢者支援金分は所得割1・8%、資産割6%、平等割4600円、均等割6300円。医療分と後期高齢者支援金分を合わせた額はほぼ現行どおり。介護分の変更はない。
税率改正に加え▽国保特別会計の運営上必要に応じ次年度以降も税率改定を検討し、応益・応能の率がなるべく均等に近づくよう図ること▽健診受診率の向上を図る施策を進めると共に健診・保健指導などにより増大傾向にある医療費を下げる対策を一層進めること-の2点も併せて答申した。
唐木村長は、「住民負担を出来る限り上げない方向で全体的には同額の諮問をさせていただいた。諮問どおりの答申をいただきありがたい」と話した。 -
南箕輪村08年度当初予算案発表
一般会計43億1400万円、前年度比4%増
村税が歳入構成比で初の5割超
乳幼児等医療費無料化中学3年生まで引き上げ南箕輪村は18日、08年度当初予算案を発表した。一般会計の予算総額は43億1400万円で前年度当初比1億6400万円、4%の増となった。「安全で安心して暮らせる子育て・福祉・教育に優しい村づくり」と「活力と元気をはぐくむ村づくり」をモットーに、第4次南箕輪村総合計画に沿った予算編成で、歳入では村税が歳入構成比で初めて50・2%と5割を超えた。唐木一直村長は、「健全財政を維持しながら住民生活重視の予算ができた」と話した。
主な事業として、乳幼児等医療費無料化年齢を現行小学6年生までを中学3年生までに引き上げるほか、村内全小・中学校と保育園にAEDの購入、地域活動支援事業の創設、南原保育園改築に伴う設計と用地取得、大芝味工房施設(足湯併設)の建設、就学資金助成事業、学童クラブ保育負担金の引下げ、南箕輪中学校西校舎改修工事、防犯灯設置などを盛り込んだ。
村の財政力指数は07年度推計が0・694で前年度の0・655より上昇。08年度の実質公債費比率は推計で13・8%と本年度より5・1%も大幅に下がり、08年度末の地方債残高見込みも39億6千万円と30億円台になるなど健全財政で推移している。
特別会計を含む予算総額は75億3976万1千円で前年度当初比7・2%の減となる。
一般会計の歳入は、構成比で初めて5割を超えた村税が21億6433万円で前年度対比1億1811万円(5・8%)の増額。村民税は転入者増など納税義務者数の増や団塊世代の退職金分離課税などの伸びで7900万円(5・8%)、固定資産税は3500万円(3・7%)の増額となる。地方譲与税は9300万円で100万円の減、地方消費税交付金は1億3400万円で1100万円の減、地方交付税は8億円で1千万円の減。減債基金及び特別目的基金からの繰入金は2億1784万2千円で1億809万2千円の増額。村債は1億6千万円で110万円の増額となり、起債は臨時財政対策債のみを予定する。
歳出は、人件費は10億707万3千円で3747万6千円の減額。扶助費は3億5085万9千円で2203万2千円の増額。主な要因は福祉医療費給付金事業の伸びで、08年度は乳幼児等医療費無料化の年齢引上げをする。公債費は5億7298万3千円で、8900万円の繰上償還などにより1億923万9千円の増。物件費は7億9334万6千円で1934万2千円の増。保育園の臨時職員賃金や消防ポンプ車購入に伴う備品購入費の増額が主な要因。普通建設事業費は4億2359万9千円で1737万4千円の減。積立金は1314万6千円で401万6千円の増。大芝高原温泉関連施設整備基金に500万円を積み立てる。 -
温泉ウォーキング教室開講
南箕輪わくわくクラブ主催の「温泉ウォーキング教室」が16日、大芝高原「大芝の湯」内ふれあいプラザで始まった。冬季間の運動不足解消と気分のリフレッシュのための入門的な教室で、指導員の指示に沿って温泉プールの中を気持ちよく歩いた。
全5回の教室で40歳代から70歳代までの18人が参加した。講師はわくわくクラブ指導員の松崎由紀子さん。初回は、東京でヨガインストラクターをしている桜井優子さんが、ウォーミングアップを兼ねてヨガを指導した。
参加者はヨガで体をほぐした後、水温33度の温泉プールに入り、まずは普通に歩いて体を慣らし、大きく手を振ったり、歩幅を大きくして歩いたり、横歩きをするなど体を動かした。 -
上伊那農業高校で「目指せスペシャリスト」事業研究成果発表会
南箕輪村の上伊那農業高校は14日、同校が05年度から取り組んでいる文部科学省指定「目指せスペシャリスト」事業の研究成果発表会を同校で開いた。同事業の関係者や県内外の農業高校教員などが出席し、同校の3年間の取り組みの成果を聞いた。
上伊那農業高校は05年度から07年度まで同事業の指定を受けており、研究開発課題として「牛受精卵移植を活用した地域農業振興のためのスペシャリスト育成プログラム」を掲げて(1)受精卵の回収技術および移植技術の普及(2)各科の得意分野を活用した有機循環農法の確立(3)地域の特色を生かした食文化の伝承竏窒フ3つに取り組んだ。
「受精卵の回収技術および移植技術の普及」では同校が飼育する優良血統の黒毛和種雌牛を受精卵供給牛として優良受精卵を回収し、その卵を地域の農家が飼育するホルスタイン種に移植し、良質な肉牛を誕生させるプロジェクトを立ち上げた。
同校では準備のために「家畜人工授精所」として県の認可を受け、またJA上伊那、伊那獣医師会、伊那酪農業協同組合、南信酪農協同組合と事業協定を結ぶなど「目指せスペシャリスト」事業の指定が終わったあとにも継続できるシステムを構築。生物工学科の動物コースの生徒たちは人工授精や受精の回収などさまざまな形で関わった。また生徒たちが人工授精し肥育した黒毛和種「じょうのうひな」を出荷。試食会と収穫祭ではおよそ600人が試食した。 -
南箕輪村特別職報酬等審議会
据え置きの答申南箕輪村特別職報酬等審議会の加藤忠秋会長は15日、唐木一直村長から諮問された08年度の村議会議員の報酬額と村長および副村長の給料額の改定について、現行どおり据え置きとする答申をした。村長は「慎重審議された答申なので尊重させていただき、3月議会に条例改正案を提出したい」と答えた。
議員報酬額は、07年4月の選挙から議員定数が削減されたことに伴い、07年度に本則改正で約10%引き上げた。「改変から1年も経過していないため議員定数が減少したことによる議員活動への影響の程度など状況を十分に把握できる段階でない」として、現行どおり据え置くこととした。
村長と副村長は、07年度は附則改正で5%減額している。本則の給料月額は適正な額であるとするが、「村の財政等を勘案」して、07年度同様に5%減額とした。
付帯意見として、教育長は現行どおり給料月額の5%減額、非常勤特別職の報酬額についても現行どおりとした。
審議会委員は7人。2回の審議を経て答申した。 -
南箕輪村役場職員が短期民間企業研修
南箕輪村役場は12日から、職員研修の一環で村内に事業所のある企業の協力を得て短期民間企業研修をしている。初回はアップルランド伊那インター店で、職員2人がベーカリーや総菜の部門で研修をしている。
民間企業の業務などの体験を通して、顧客に対するサービスの基本姿勢や経営感覚などを学び、職員の能力開発や資質向上につなげる目的。村内企業を内側から見て多面的に学びながら、社員との交流が生まれることにも期待する。
05年度に村内の福祉施設で実施し本年度が2年目。前回は係員のみだったが、本年度は係長職と係員の計6人が、アップルランド伊那インター店、ニシザワショッパーズ南箕輪店、日本ピスコ伊那第二工場で研修する。
アップルランド伊那インター店では3日間の研修で、総務課の田中俊彦さんと西堀英幸さんが総菜とベーカリーの各部門に配置され、社員の指導を受けながら総菜を包装したり、パンを袋に詰めるなどの作業に熱心に取り組んでいる。
西堀さんは、「役場の接客業務とは違う面があるので新鮮。役場では感じ取れない雰囲気、業務、接遇などを学び、今後に役立てたい」と話した。
同店の大沢進店長は、「地域の一員としてやっていくにはコミュニケーションが一番大事。会社と役場のコミュニケーションが深まれば」と研修を受け入れたという。これを機に役場のイベントに対して店頭を使うなど新たな発想も生まれたといい、「外部の人から見た会社に対する指摘ももらえると助かる」とも話していた。 -
南箕輪村
太鼓グループ「楽鼓(らっこ)」発足から10年目を迎えた女性だけの太鼓グループ「楽鼓」。南箕輪村の文化団体連絡協議会に所属し、村内を中心に上伊那地域に暮らす仲間が集まっている。
村公民館の太鼓教室2期目の受講者の中で、「主婦が楽しくやろう」と有志が立ち上げた。グループ名は“楽しく太鼓をたたく”から「楽鼓」。主婦のため家庭の事情から仲間の入れ替わりは頻繁にある。発足時のメンバーは1人もいなくなってしまったが、今は10人前後で活動中だ。
毎年11月の村民文化祭での発表を最大の目標に、毎月第2・4土曜日午前9時半から村民センターのホールで練習している。近年は、生協まつりや信州大学農学部の落葉松祭にも出演している。
指導しているのは、和太鼓グループ「颱人(だうと)」に所属する村内在住の細井久美さん。「女性チームならではのカラー、華やかさ、明るさ、粋(いき)な感じを出すように指導しています」。男性ではなかなか出せない雰囲気を太鼓の響きに乗せて表現しようと、指導に熱が入る。
「発表の場がないと頑張れないから」と練習を重ねて出演する文化祭のステージは、「緊張はあまりしないけど、テンションが上がる」「勢い、ノリで出ていくの。すごく楽しい」と、楽鼓の魅力を存分に発揮できる場になっている。
メンバーにとって楽鼓は、「食べて飲んで楽しめる場所」。一番先に聞こえた答えに皆が笑う。「大笑いして帰る。太鼓を打ちに来てるのか、笑いに来てるのかわからない」。そんな言葉に、指導者の細井さんも「太鼓グループか、コメディアングループかわからない」と笑う。
とは言え、練習となれば真剣そのもの。経験年数によるレベルの違いという難しさもあるが、皆で教え合い初心に戻って学び合う。
「先生はしなやかなんだけど、同じように演奏できないのが歯がゆい」。最高の演奏を目指すが故に、時には悩みながらも皆で心を一つに太鼓に向かい、1曲、また1曲と習得。今ではオリジナル曲「楽鼓喝采」を含め10曲ほどのレパートリーがある。
「いい仲間がいて、ストレス発散して、ここでリフレッシュできる」。四季折々に食べて飲んでの交流も欠かさない。
「一緒に太鼓を打つ女性大歓迎」と仲間も募集中で、「いつでも練習を見に来てほしい」と話している。(村上裕子) -
春日街道・村道9号線交差点信号機「久保・北原」設置
14日供用開始へ県道伊那箕輪線(通称・春日街道)と南箕輪村の村道9号線の交差点に信号機「久保・北原」が設置され、14日に供用を開始する。
北原入口の同交差点は、春日街道と村道共に交通量が多く、見通しが悪いため交通事故が多発。01年には死亡事故も発生した。通勤時間帯には村道から春日街道に出る自動車で渋滞も起きている。
地元地区から安全対策の要望があり、02年から村が県公安委員会に信号機設置を要望してきたが、07年度に設置が決まった。
信号機設置に合わせ村は08年1月上旬から周辺整備として照明灯の設置、車止め(歩行者・信号機保護の鉄柱)の設置、歩行者待合スペースの舗装、車道舗装の打ち替え、交差点名表示板の設置をした。工事費は366万4500円。
14日、村発注工事と公安委員会発注工事の検査終了後に供用を開始する。
村では、信号機設置により事故防止と通勤時間の渋滞緩和に期待している。 -
伊那技術専門校の2年生たちが修了課題
南箕輪村の伊那技術専門校の2年生たちが卒業に向けて修了課題に取り組んでいる。3月1日に同校で開かれる「伊那技専まつり」(午前9時縲・2時半)でそれぞれ課題を発表する。
メカトロニクス科の2年生は修了課題として電動立ち乗り二輪車「伊那ウェイ」(セグウェイ)を制作している。同科の2年生は毎年、修了課題として卒業の半年ほど前から、生徒たちが3縲・人のグループに分かれ作りたいものを企画、設計し、部品の注文から加工、組立、制御まで限られた予算内で独自の物を作っている。
今年度は生徒数が5人ということもあり、全員が1つのグループとして修了課題にあたった。10月のプレゼンテーションでは各自が考えた企画を発表。「回転整理棚」「ダーツマシーン」「自動倉庫振り分け器」などさまざまな企画の中から、生徒たちは「セグウェイ」をモデルとした「伊那ウェイ」作ることに決めた。
企画の発案者で、グループのリーダー長谷川洋一さんは「パーツの選定に苦労した。市販で買えるものは買っているが、作り上げたものと合わせていくのが難しい」と話す。グループ内で意見が分かれることも多く、何度も話し合いを重ね形にしていったとのこと。
「自分が考えてたものが形になっていくのが楽しい」と長谷川さん。
またソフトウェア設計科の2年生はプログラミングやネットワークなどそれぞれ選択科目に沿った修了課題に取り組んでいる。中でもデータベースを選択した生徒たちの修了課題は、内定先の企業と話し合い、業務改善を推進するシステムを開発するというもの。生徒たちは内定先企業との話し合いを重ねて、業務の流れを把握し、ニーズをまとめていく中で、自分が取り組む課題を見つけていった。
生徒たちが設計しプログラミングするシステムは、貨物運送業種で紙で行っていた合計表のデータベース化や分荷システムの改良。服飾洋品小売業種での在庫管理、販売管理、分析システムなど。
生徒たちは「最初は何を聞けばいいのかさえ分からなかった」「先方との意見の食い違いなどもあり、難しかった」と感想を話す。
同校のソフトウェア科では今後さらにこの法式を発展させていきたいとのこと。IT化の推進や、システムの改善を考えている企業に協力を呼びかけている。
伊那技術専門校では平成20年度生の3次募集を受け付けている。21日まで(選考日25日、合格発表27日)。詳しくはホームページ(http://www.inagisen.ac.jp)を参照。
問い合わせは、伊那技術専門校(TEL72・2464)へ。
##写真(たてよこ) -
南箕輪村が信大生と意見交換会
南箕輪村が信大生と意見交換会
南箕輪村は6日、加藤久樹副村長や同村職員と信州大学農学部の生徒たちとの意見交換を兼ねた交流会を開いた。大芝祭りに参加するなど日ごろ、同村と交流のある生徒など12人が同役場を訪れ、加藤副村長などに日ごろ気になっている疑問や意見などをぶつけた。
今回初の試みとなる同交流会で、信大生たちは「南箕輪村は元気な村だと思う」「温泉が近くて山登りもできるし住みやすい」など村の感想を話した。また、加藤副村長に「なぜ合併せず村を維持しているのか」などさまざまな質問をする姿が見られた。
##写真(たてよこ) -
村民体育祭ソフトバレーで親ぼく深める
南箕輪村公民館主催の冬季村民体育祭ソフトバレーボールが10日、村民体育館など3会場であった。年齢別の4部門に分館単位で編成した53チーム(昨年比3チーム増)が出場。フォミリーの部を除く3部門で、田畑が優勝を決めた。
ブロンズの部(中学生縲・9歳)に13チーム、シルバーの部(40代)に11チーム、ゴールドの部(50歳以上)に7チーム、ファミリーの部(大人と子ども)に22チームが出場。1試合15点の3セットマッチで、部門ごとにリーグ戦で競った。
ソフトバレーは地域に浸透し、それぞれ活動しているが、体育祭は地域住民の親ぼくが目的で、だれでも参加できるように▽ジャンピングサーブは禁止▽1チーム4人中2人以上は女性竏窒フ特別ルールを設けた。
サーブで相手を崩していくチームもあれば、ラリーが続く白熱した試合もあった。
結果は次の通り。
▽ブロンズ(1)田畑零号機(2)北殿AC200V(3)神子柴SVBII▽シルバー(1)田畑のエースはセイ・ファイナル?(2)シルバー塩ノ井(3)本当はゴールド北殿▽ゴールド(1)田畑ゴールドラッシュ(2)沢尻ピンクゴールド(3)田畑ゴールド▽ファミリー(ブロック優勝)塩ノ井SVT、南殿6年B、南殿6年A -
介護者リフレッシュ教室
南箕輪村地域包括支援センターは8日、介護者リフレッシュ教室を村保健センターで開いた。村内在住で家族の介護をしている14人が参加し、菱花寿司など季節の料理を楽しみながら交流した。
集いに参加することで息抜きをして介護による日ごろの疲れをリフレッシュし、介護者同士で交流してもらおうと年3回開いている。過去2回は村内外の温泉でのんびりと過ごした。
今回は、皆で楽しく調理しながら目先の変わった料理も覚えてもらおうと、村の栄養士が桃の節句を考えて献立を決めた。3色の酢飯を使ったひし形の押し寿司のほか、すまし汁、サンマのマリネ、かまぼこと小松菜の和え物の4品。
参加者はグループに分かれて野菜を切ったり、酢飯を作ったり、サンマを焼くなど皆で分担し和気あいあいと調理した。
介護者の集いに初めて参加した女性は、「皆さんと話ができて、料理も覚えられるし楽しいです」と話していた。 -
信濃グランセローズ入団 松沢俊充選手(22)
BC(ベースボール・チャレンジ)リーグの信濃グランセローズに入団。NPB(日本プロ野球組織)入り竏窒ナ終目標に掲げ、新天地で第一歩を踏み出す。「今は職業として、好きな野球を続けていけることが幸せ」と人懐っこい笑顔を見せる。
野球を始めたのは小学5年。友人の誘いで地元の少年野球チーム「南小ドラゴンズ」に入団した。南箕輪中時代は硬式野球の「伊那シニア」に所属。あと一歩のところで全国大会出場は逃したが、野球の魅力やチームスポーツの楽しさを改めて知ったという。
今でも鮮明に覚えている・ス人生初のホームラン・スを放ったのは、上伊那農高進学後の1年秋だった。「場所は県営長野球場。球場を改装して初のホームランだと聞いている。昔から打つことが好きだったけど、これをきっかけに火がついた」。長距離打者の潜在能力は一気に開花し、1年間で14本の本塁打を放った。高校通算本塁打は30本を数える。
進学した松本大では1年春からベンチ入り。4年時には主将も務め、チームの中心選手として活躍した。4年間で関甲新学生野球連盟2部リーグのベストナイン6回、打点王1回のタイトルを獲得。持ち前の勝負強い打撃で5度のリーグ優勝に貢献した。
大学卒業後は一般企業への就職を考えていた。だが、大学の先輩でもある市川貴之選手(信濃グランセローズ・辰野町出身)や周りの後押しでリーグへの挑戦を決意。全国から約400人が参加したトライアウト(昨年11月)を受け、見事合格した。「厳しい試験をやって合格できたので、うれしさが込み上げた。応援してくれた両親や友人たちに感謝したい」。
2年目を迎えるBCリーグ。3月15日に1次キャンプ(中野市)がスタートし、同23日からは今年も南箕輪村で2次キャンプが行われる予定だ。地元では有志による後援会の立ち上げ準備が進むなど、自身も期待の高まりを感じている。「周りの期待にプレーで応えたい」
新人選手として挑むシーズンとなるが、定位置確保に向けキャンプから積極的にアピールするつもりだ。「自分の持ち味は打撃だが、プロの世界は厳しくチームメートもライバル。これからは守備も強化して、もっと上を目指したい」
183センチ、85キロ。右投げ右打ち。内野手。 -
南箕輪村南部小で来入児1日入学
南箕輪村の南部小学校で7日、来入児の1日入学があり、4月に入学する子どもたちが1年生と一緒に教室で工作などを楽しみながら学校生活を体験した。
来入児は33人の予定で、1日入学には30人が訪れた。1年生32人が来入児を迎えてペアになり、教諭が出席をとると、来入児は大きな声で「はい」と返事をした。
工作では、紙コップを使った「びっくりカップ」作りに挑戦。事前に図工の時間に作った1年生が先生役になって作り方を教え、紙コップに色を塗ったり、紙を張るなどしてウサギやロケットを完成させた。
工作をしながら学校の勉強時間を質問するなど学校について興味深く話す姿もあり、来入児は、「学校に来るのが楽しみ」「早く1年生になりたい」と元気に話していた。 -
南箕輪村水田農業推進協議会
08年度水稲生産目標数量配分面積は2万6691アール南箕輪村水田農業推進協議会は6日、村役場で開き、規約改正などを協議したほか、08年度水稲生産目標数量配分計画などを報告した。
規約改正は、協議会の会員に、南箕輪村まっくんファーム組合長を加える。
地域水田農業活性化緊急対策については、長期生産調整実施契約における協議会指定作物を、すべての転作作物を対象とする(自己保全管理・調整水田は除く)案を了承した。
08年度の村の水稲生産目標数量配分計画は、数量は1767トン、面積は2万6691アール。07年度の配分面積は2万7010アール、作付実績面積は2万6794アールだった。 -
伊那署 少年指導委員ととも立ち入り補導活動
伊那署は2日夜、同署管内の少年指導委員5人とともに管内のパチンコ店と飲食店の計4店で立ち入り補導活動を行った。少年らの健全育成に障害を及ぼす行為を防止するためで、委員らが営業者に対して適切な指導をした。
パチンコ店や飲食店で抜き打ちの立ち入り補導をした。パチンコ店では、店内外に18歳未満・高校生の入店を禁止することを示した掲示があるかなどを確認。飲食店では未成年の立ち入りがあるかなどを指導した。
少年指導委員は無報酬。非行少年などの補導、営業者、成人などによる少年の健全育成阻害行為に対する注意や助言などの協力要請などを目的に活動する。
パチンコ店で指導活動を展開する委員ら -
南箕輪村上下水道事業運営審議会
南箕輪村は6日、上下水道事業運営審議会を村役場で開いた。07年4月に下水道事業が特別会計から企業会計に移行したことに伴い、これまで上水道事業と下水道事業でそれぞれ開いていた審議会を一本化し設置した審議会の初会合で、委員15人を委嘱し、村が上水道事業と下水道事業の概要などを説明した。
委員は各区推薦の12人と識見者3人の15人。任期は10年2月5日までの2年。会長に木下功さん、副会長に田中義人さんを選出した。
唐木一直村長は、「上水道事業は企業団の水をいただきながら順調に運営がなされている。料金は98年4月1日の料金改定から10年間据え置いている。下水道事業は11年度までに全村水洗化で進めている。北原工業団地にも下水道を引くことで認可をいただいている。計画を上回るはやさで進み、10年度に完成するのではと思う」と説明。「上下水道を一つの審議会としてお願いする。ご意見をいただきたい」とあいさつした。 -
南箕輪村北部保育園で親子運動あそび
南箕輪村の北部保育園で3日、親子運動あそびがあった。子どもたちが取り組んでいる運動あそびを親子一緒に体験し、コミュニケーションを図りながら楽しく体を動かした。
村は試行を経て06年度から村内の全保育園に運動あそびを導入。運動保育士の金井仁美さんが指導している。親子運動あそびは、年長の親子を対象に06年度に行い、本年度も6月に年長の各クラスで1回ずつ行った。
親子運動あそびの機会をもっと作ってほしい-との保護者の要望を受け、本年度は年少、年中の親子にも10月から実施している。
北部保育園では2、3日の2日間の日程で開いた。3日の年少組は10組が参加。親子でくまさん歩きやカンガルー跳びなどをした。日ごろの様子を知ってもらおうと鉄棒、跳び箱、フラフープ、マット、はしごの5種目のサーキットにも挑戦。お父さんやお母さんと手をつないで子どもがはしごの上を歩いたり、鉄棒に“ブタの丸焼き”でぶら下がる、跳び箱の上からジャンプするなど保護者も一緒に楽しんだ。
運動保育士の金井さんは、「脳の成長は10歳まで。小さいうちの体験は大人になるまで繋がっている。保護者向けアンケートで50%の人が子どもと接する時間が少ないと答えている。親子でコミュニケーションをとってほしい」と話した。
参加した父親は、「家では一緒に運動することはないので楽しかった。保育園でやっていることがわかり参考になったし、子どもも友達と仲良くやっているようでよかった」と話していた。 -
恩徳寺で節分の豆まき
各地で節分の豆まきが行われた3日、南箕輪村の成田山恩徳寺でも節分会が開かれた。「鬼は外」「福は内」と威勢のよい掛け声とともに今年の年男、年女が福豆や同寺の境内でとれたギンナンなどをまき、1年の家内安全や健康を祈願した=写真。
毎年恒例の節分会は午前6時から始まり、午後5時までの間に全8回行われる。厄除などを目的として行う大護摩修行には、事前予約の段階で約千人が申し込んでおり、最も人が集まる午前10時から正午にかけての時間帯には、一般の参拝者などが本堂に入りきれないほど集まった。
大護摩修行の後、本堂の中で豆まきを開始。升を持った年男、年女が福豆や落花生、ギンナンをまくと、その福にあやかろうとする人たちも一斉に豆を拾い集め、あたりは騒然となった。何とか福豆を拾うことができた参拝者は、笑顔で寺を後にしていた。 -
すくすくリサイクルウィーク始まる
南箕輪村の子育て支援センターすくすくはうすで4日、家庭で不用になった衣類などをリサイクルする初の取り組み「すくすくリサイクルウィーク」が始まった。
施設を利用する子育て中の母親の声を受け企画した。毎月第1月曜日から5日間をリサイクルウィークとし、子ども服やチャイルドシート、ジュニアシート、園児服、運動靴、スノーシューズ、ベビーカーなど不用になった物を持ち寄り、必要な人に無料でリサイクルする。
月、火曜日に品物を展示し、金曜日までに必要な人がいなかった場合は各自で持ち帰る。子育て中の親ならだれでも利用できる。
初日は施設内のコーナーにサイズ別に子ども服が並び、母親らがデザインを確認するなど自由に見ていた。母親の一人は、「1回しか使わないフォーマルの靴や、数回着るだけのスキーウェアなどがあるとうれしい」と話していた。
今月のリサイクルウィークは8日まで。すくすくはうすでは、「お母さんたちの声を取り入れながらやっていきたい」と話している。 -
南箕輪中卒業生に贈る「愛の鈴」作り
南箕輪村社会福祉協議会のボランティア運営委員会は2日、南箕輪中学校の卒業生に贈る「愛の鈴」をボランティアセンターで作った。呼びかけに応じたボランティア約40人が心を込めて手作りした。
愛の鈴は、「卒業しても健康で村のことを忘れず、福祉の気持ちを持って」との願いを込め、卒業生に毎年贈っている。
手芸用のひも2本を1組にして井桁に編み、顔に見立てたウッドビーズを通してひもを結び、鈴を付ける。顔も一つずつ丁寧に手書きする。今年は約190個作る。
今年で3回目の参加という民生委員の女性は、「卒業式のとき、卒業生が愛の鈴を胸に付けてくれるのがうれしい。門出を祝うように、頑張ってという思いで作ります」と話していた。
今後、「御卒業おめでとう」のメッセージと一緒に一つずつビニール袋に入れたものを箱詰めにし、3月に贈呈する。 -
南箕輪村南原
送水管破損で流水南箕輪村南原の広域農道と村道8号線の交差点、南原信号機付近で30日、下水道工事により上伊那広域水道用水企業団の送水管が破損し流水、広域農道の一部が通行止めになった。夜には復旧工事を終え、通行止めを解除した。破損による断水被害は出ていない。
南箕輪村発注の公共下水道工事。村によると、広域農道に埋設している企業団の送水管の下に下水道管を埋設するため、道路を掘り返さず土中を掘り進める推進工法で工事をしていたところ、送水管を破損し午前10時ころ道路に水が流れ出した。広域農道を一部通行止めにして送水管を補修し、道路を埋め戻して復旧した。 -
南箕輪村特別職報酬等審議会
村長が白紙諮問南箕輪村は30日、村特別職報酬等審議会を役場で開き、唐木一直村長が08年度の村議会議員の報酬額と村長および副村長の給料額の改定について白紙諮問した。
唐木村長は、「村の税収は比較的良好だが、財政状況は引き続く地方交付税及び補助金の削減に加え、原油高などの影響により法人村民税の減収が懸念され、08年度も依然厳しい財政運営を強いられると見ている。経済状況、郡下や類似団体の状況を加味してご審議いただきたい」とあいさつした。
委嘱を受けた委員は7人。会長は区長会長の加藤忠秋さん、職務代理は村商工会長の田中秀明さん。
本年度の状況は、村長、副村長、教育長は附則改正で5%引き下げ、議員の報酬月額は本則改正で約10%引き上げている。
答申期限は22日。 -
小学生防火作品コンクール審査会
伊那防火管理協会は28日、伊那市の伊那公民館講堂で、伊那消防組合管内の小学生を対象とした「防火作品コンクール」の審査会を開いた=写真。ポスター、書道の部の各最優秀賞1点ずつなどを選んだ。
防火意識を高めるためのコンクールで、ポスター、書道、作文の部門に管内の小学4縲・年生から計459点の応募があった。この日は、協会関係者や小学校教諭ら7人が審査し、両部門の最優秀賞のほか、優秀賞(ポスター20点、書道21点)を決めた。
各部門の入賞作品の発表は後日あり、ポスターと書道の入賞作品を「春の火災予防運動」期間中(3月1縲・日)、伊那消防署などなどで展示。作文の部は2月上旬に審査し、入選作品を同期間中、有線放送で発表する予定だ。
それぞれの最優秀賞作品はポスターに作成し、管内の事業所などに配布する。 -
リズム時計工業の廃棄物焼却炉、改善・使用停止命令
県は28日、リズム時計工業(本社・埼玉県、大川康寛社長)に同社が箕輪町に設置している廃棄物焼却炉を、改善・使用停止するよう行政処分を下した。
同廃棄物焼却炉の排ガス中のダイオキシン類の濃度が排出基準値を超過したためで、県は同社にダイオキシン類対策特別措置法の規定により、(1)排出口から排出される排ガス中のダイオキシン濃度を排出基準以下になるよう必要な措置を講ずること(2)3月17日まで廃棄物焼却炉の使用を停止すること竏窒スじた。
県によると、リズム時計工業が同廃棄物焼却炉について民間検査機関に依頼して、排出口から排出される排ガス中のダイオキシン類の濃度測定を実施したところ、25日に測定値が19ナノグラムTEQ/ノルマン立方メートルであり、ダイオキシン類の排出基準値10ナノグラムTEQを超過していることが判明。同社は25日から同廃棄物焼却炉の使用を自主的に停止している。 -
南箕輪小学生が昔の遊び体験
南箕輪村の南箕輪小学校2年4組(35人)の生徒たちは28日、みはらしファーム「工房COO」の佐野博志さんを講師に招き、こま回しや竹とんぼなどの昔の遊びを体験した。
2年4組では生活科の授業の一環として、こま回しの学習をしたことがあり、児童たちが「もっといろんな技を覚えたい」ということで今回、佐野さんに教わることになった。
こまをひもの上を渡らせる「綱渡り」や投げたこまをそのまま手にのせる「つばめ返し」、指の上でこまを横向きのまま回す「ちょんがけ」など佐野さんの披露する技に児童たちは感嘆の声をあげた。
児童たちはさっそく佐野さんに教わりながら技を試した。「もうちょっとでできそう」「今、手にのった」と児童たちは失敗を繰り返しながらも何度も挑戦した。
こまの次は竹とんぼ作りに挑戦。プロペラの角にやすりをかけたり、プロペラをねじったり、一つひとつ佐野さんから教わりながら、児童たちは竹とんぼを作った。