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ペーパークイリングを楽しむ
南箕輪村
塩沢順子さん「ただ1枚の紙なのに、いろいろな形になる。形作っていくことが楽しい」
夫の仕事で4年間滞在したシンガポールで、ペーパークイリングに出合った。手芸など細かいことが元々好きだったこと、使う道具がピンセットやコルクボード、きり、まち針などで、たくさんの道具をそろえなくても楽しめることにも魅力を感じた。
偶然にも家の近くに個人指導している先生がいて習い始めたが、時を同じくして帰国が決まり、約3カ月間で集中して技術を教わった。
ペーパークイリングは、細長い紙を指でくるくると巻いて花や葉、植木鉢などを作る。サンタクロースや雪だるまも作ることができる。
技術の基本は、紙の巻き方で固い、緩いの2通り。「これが出来るようになれば、後は折り方でいろいろなものが出来ます」。葉の形など基本のパターンは15種類くらいあり、固く巻いた紙で花の芯(しん)にする、細かく切り込みを入れた紙を巻いて花にする、カールをつけて花びらにするなど工夫次第で作品が広がる。
「鉢植えの植物やコーヒーカップなどミニチュアが作っていけることが楽しい。肩は凝りますけどね」
昨年3月に帰国。そのころ、日本ではあまり普及しておらず、材料も手に入らない。友人の結婚祝いにペーパークイリングの花をあしらったカードを送ったが、手作りとは思ってもらえなかったという。
「皆さんにペーパークイリングを知ってもらいたい」と、今年の南箕輪村文化祭に作品を初出品した。
友人に作り方の基本を教えたこともあるが、「教室を開いてというほどまでは技術も習得していないし、仰々しく教えるほどでもないけど、ちょっとした講習会などでみんなで楽しめたら」という思いもある。
日々の忙しさから、思うように制作の時間がとれないが、キットを使ったり、本を見てデザインを組み合わせるなどして制作。奥行きのある額に入れたり、台の上に飾るなどして楽しんでいる。
今は、作品用の小さな食器棚にコーヒーカップや器などを飾ろうとアイデアをめぐらしている。(村上裕子) -
のはらうた、南箕輪小学校で読み聞かせ
南箕輪村のボランティアグループ「のはらうた」は13日、南箕輪小学校を訪れ、同校の1縲・年生を対象に童話や落語などの読み聞かせを行った。
「のはらうた」は同村公民館の「絵本の読み聞かせ講座」の修了生たちが結成したグループで、現在14人が在籍している。
今回は信州大学農学部院生冨岡真吾さんが初参加し、読み聞かせに合わせマンドリンを演奏した。
落語の「はつてんじん」では、児童たちから次々と笑い声が起こった。芥川竜之介の「くもの糸」では、児童たちは息を潜め、話しに聞き入った。
冨岡さんは「話の流れに合わせて演奏するのが難しかった。こういう機会があったら、またやりたい」と感想を話した。 -
【記者室】みんなで…の喜び
農と食の大切さを考え活動する「南箕輪村輪の会」による収穫祭があった。事業の一つ「作ってみよう!みんなの畑」で収穫した野菜などを調理し味わった▼会員のほか小学生と保護者、信大生、えごまの会などからも参加があり、さまざまな年代が集まった。小学生は、おにぎりは手に水をつけてにぎると教わったり、若い母親がベテラン主婦の調理のコツを学んだりと、楽しさの中に学びのおまけ付きだった▼小学生は、「みんなでやると楽しい」と笑顔を見せた。みんなの畑は野菜などを作り、収穫する喜び、食べる喜びを味わおうと始まったが、子どもたちは、世代を超えた人との関わりや調理を通して、“みんなでやる”というもう一つの喜びを見出したようだ。(村上裕子)
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南箕輪村議会12月定例会閉会
南箕輪村議会12月定例会は14日、南箕輪村むらづくり委員会条例などの一部改正案など10件、陳情採択に伴う意見書提出の発議3件、村議会委員会条例の一部改正案、村一般職の職員の給与に関する条例の一部改正案など追加議案5件を可決し閉会した。
村議会委員会条例の一部改正は、収納対策課の設置により総務文教常任委員会に収納対策課の所管に関する事項を加える。
07年度一般会計補正予算案は職員給与の改定に伴う補正が主な内容で、給与費の給料210万2千円と職員手当13万8千円、共済費14万6千円の合計238万6千円の減額を予備費に充当する。
陳情の採決結果は次の通り。
◆採択▽地方財政の充実・強化を求める意見書提出に関する陳情書▽「看護師等の人材確保の促進に関する法律」の改正を求める陳情書▽深刻な医師不足を打開するための法律の制定を求める陳情書
◆趣旨採択▽米価の安定対策を求める陳情
◆継続審査▽後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める陳情書▽保険でより良い歯科医療の実現を求める意見書採択についての陳情 -
マリ共和国に援助米
南箕輪中生徒会の落ち穂拾い米など発送飢餓に苦しむ国に援助米を送る「国際協力田運動」の合同発送式が14日、活動に参加している南箕輪村立南箕輪中学校であった。アフリカのマリ共和国に送るため、運動に取り組むJA上伊那に寄せられた援助米をトラックに積み込んだ。
南箕輪中生徒会伝統の落ち穂拾いで集めた米は、94年から飢餓に苦しむ国に送っている。今年は10月12日に全校生徒が落ち穂を拾い、地域住民から寄せられた米も合わせ玄米で160キロになった。
JA上伊那の春日営農担当常務は「皆様のご協力で援助米を送れることは大変ありがたい」と感謝。南箕輪中地区生徒会長の岡部啓祐君が「自分たちの力がどこかの国で困っている人のためになるならと、全校の力を合わせて活動してきた。援助米が1人でも多くの方の役に立ち、喜んでいただけるといいなと思う」と発送メッセージを寄せた。
協力団体と援助米は南箕輪中のほか、赤穂東小学校5年生60キロ、青壮年部美篶支部300キロ、農団労上伊那360キロ、あぐりスクール生徒120キロ。米袋にバマラ語で「皆さんのために作りました」「いつか会えますように」などのメッセージを書き込んである。
全県では18JAが参加し7180キロ集まる見込みで、来年1月下旬に東京港に送り、マリ共和国に届ける。 -
大芝荘などに「俳句と花の写真」作品展示
南箕輪村北殿の酒井昌好さん(72)が、俳句と花の写真を組み合わせた作品を大芝荘とフォレスト大芝に展示している。
新作10点で、伊那市の仲仙寺に咲くササユリの写真に添えた句は「笹百合や千年杉の枝の下」、大芝高原で撮影したホタルブクロに「高原の風が育てる釣鐘草」、ジャガイモの花の写真に「馬鈴薯の摘み捕る花の美しき」などがある。
俳句誌「みすゞ」「河」「欅」などの同人で、上伊那俳壇会長や各地の俳句大会の選者を務めた。4年前から俳句と写真の組み作品を展示、発表している。
酒井さんは、「満開の桜、赤いカンナ、大輪のクジャクサボテンなど花の美しさに魅せられ、無心に写真を撮る。俳句は撮影したときに自然に出てくる」という。年明けには、大芝の湯での作品展も予定しており、「多くの方にご覧いただきたい」と話している。 -
氏原暉男信大名誉教授の出版記念講演会
ソバの特性からミャンマーにおける麻薬撲滅を目的とするソバ栽培に携わった経験まで、ソバに関するさまざまなことををつづった著書『ソバを知り、ソバを生かす』を10月に出版した氏原暉男信州大学名誉教授(73)=南箕輪村=による出版記念講演会が12日、伊那市西箕輪の羽広荘であった=写真。知人や友人など約30人が集まる中、氏原氏は8年間に及ぶミャンマーでの取り組みとその思いについて語った。
講演会は氏原氏の知人有志らが企画し、実現したもの。
氏原氏は、本の中でも触れているミャンマーで取り組んだソバ栽培による麻薬撲滅プロジェクトについて当時の様子や、その後の変化など紹介。
当時は山岳地帯に住むいくつかの少数民族が麻薬の原料となるケシの栽培を行い、それを売った現金収入で生計を立てているという状況にあったが、そんな中、その代替作物としてソバを普及させるプロジェクトを開始。各地を巡回しながらソバ作りについて指導し、最盛期には800ヘクタールまでソバの栽培面積を拡大し、アヘンの生産量をピーク時の半分に減らすことを実現したことを示した。
最後に「この国(ミャンマー)では、まだまだ少数民族の意見が中心部へ届かないというのが現状。だからこそ、渡したこれからもこの国を温かく見守り、一緒にやっていきたい」と今後への思いを語った。 -
南箕輪村議会12月定例会一般質問(2)
◆県が実施している希望の旅事業の継続について孕石勝市議員が質問した。
唐木一直村長は、「100人の利用がある。08年度に県の補助が廃止になっても、村独自の補助で実施したい。事業対象は現在も広く参加募集しているので、今までどおり実施するよう、委託事業なので村社会福祉協議会にお願いしていく」と述べた。
◆大芝公園の中央園路脇駐車場からセラピーロードに横断する際の安全対策について高見利夫議員が質問した。
村長は、「横断の誘導線など何らかの対応が必要と思っている。08年度の事業として実施していく」と答えた。
◆後期高齢者医療制度について三沢澄子議員が尋ねた。
住民への周知について住民福祉課長は「1月下旬から2月上旬、もしくは中旬になるかと思う」と説明した。
◆味工房新施設について小坂泰夫議員が質問した。
村長は、新施設の一部への民間導入の検討について「施設の話し合いはしているが、販売面まで議論が詰まっていない。味工房部門は一生懸命やっている皆さんの気持ちを大切にしたい」とし、焼肉ハウスの民間委託は「バーベキューコーナーに一体的にできればと今は考えている。委託は可能と思っている」と答えた。 -
地域産業資源活用事業計画第2号認定として南箕輪村・信州自然村の長野県産生産者の顔が見える「医食同源食」の開発・販売が認定
今年6月に施行された「中小企業による地域産業資源を活用した事業活動の促進に関する法律」に基づく「地域産業資源活用事業計画」の第2号認定が13日、関東経済産業局であり、南箕輪村の無添加加工食品製造・企画会社「信州自然村(山葵村栃ヶ洞農場)」(飯沼亀芳代表)の申請した事業計画「長野県産生産者の顔が見える『医食同源食』の開発・販売」が、上伊那地区で初めての認定を受けた。
地域経済の活性化、中小企業の振興などを目的とする同事業は、地域資源を活用した商品の開発や、販路開発に意欲的に取り組む中小企業を支援するもの。県内では10月に1事業所が認定を受けており、第2回の今回は、信州自然村と、中信地区の1事業所が認定を受けた。
信州自然村の申請した事業は、「医食同源」をコンセプトとして長野県の地域産業資源である米、信州黄金シャモなどといった農水産物を活用した加工食品の開発・製造を行おうというもの。オープントレーサビリティーシステムをベースに生産者の顔が見える安心・安全な食材を、手軽に食べられる体に良い加工食品とすることを目指す。
認定事業は今後、試作品の開発や販路開拓に対する補助、設備投資減税、専門家によるアドバイスなど総合的な支援を受けられる。 -
南箕輪村議会12月定例会一般質問(1)
◆本年10月以降の導入を検討していた公共工事の制限付き一般競争入札の導入について原悟郎議員が質問した。
唐木一直村長は、村ホームページへの入札公示などに関わるサーバー準備の遅れを挙げ、開始時期について「年明けに始めたい」と答えた。一般競争入札の対象を当初300万円以上の工事としていたが、地方自治法に定める随意契約を除く範囲で工事契約は130万円、委託契約は50万円を超える工事にする考えを示した。
◆大芝公園の村民プールの維持管理について原司宣議員が尋ねた。
村長は、「大芝は多様なスポーツ施設があることが魅力。必要最小限の修繕をしながら出来るだけ持たせていきたい」と答えた。村民プールは79年に建設。02年度に50メートルプールと幼児プール、本年度25メートルプールの修繕を終えている。
◆農業振興対策で南箕輪ブランドについて山口守夫議員が質問した。
村長は、「米で『コシヒカリ森の大地』を販売する。04年度から取り組み、07年度はまっくんファーム内に専門部会を設けてやってきた。ほかの米と差別化して販売する。販路拡大はJAが責任をもってやっていただけるという。作っていただける人がいないと成り立たないが、来年以降面積拡大も考えている。大変ありがたい。強力に推進したい」と答えた。 -
大芝の湯で「キープ」作品展
NPO法人障害福祉地域生活支援センター「キープ」は31日まで、南箕輪村の「大芝の湯」展示スペースで施設利用者の展示会を開いている。
同センターは障害児の預かりを中心として活動する団体で伊那市、辰野町、飯田市にそれぞれ事業所がある。キープ伊那には現在130人以上が登録している。
今回展示した作品は、キープ伊那、辰野の利用者たちが同施設の色遊びイベントや放課後にキープで過ごす時間に生まれたちぎり絵など約40点。中でも緑や赤、青などさまざまな色が塗られたキャンパスに、KEEPの文字やイラストが張ってある大きな絵は、廊下を通る人たちの目を引いていた。
「大芝の湯」の営業時間は、午前10時縲恁゚後9時30分(木曜日定休)。7日からは大芝高原で作られた「大芝いちご」が売店に並んでいる。700縲・00円。 -
南箕輪村社協がプルタブ換金で車いす3台購入
南箕輪村社会福祉協議会は、村民や企業、学校、団体などから寄せられた3年間分のプルタブを換金し、車いす3台を購入した。
車いすはアルミ製の自走式。グリーン系とベージュ系の2種類。
過去にプルタブの換金で2台を購入しており、今回が2度目になる。
村社協では、「皆様の温かい思いやりで購入できた。本当にありがたい」と感謝。購入した車いすをイベントや学校の体験、移動など一時的な使用に活用するという。 -
信大農学部「ゆりの木」でパネル展「ひと・むし・たんぼ」
伊那谷在住の農家や研究者でつくる「ひと・むし・たんぼの会」(会員15人、小川文昭代表)によるパネル展「ひと・むし・たんぼ」が21日まで、南箕輪村の信州大学農学部構内にある「食と緑の科学資料館・ゆりの木」で開かれている。田んぼの生き物などを撮影した写真にメンバーの思いを添えたパネルなど30点と、田んぼに生きる生物の標本などが並び、身近にありながら普段なかなか目にすることのない田んぼの生物たちの姿を伝えている=写真。
パネル展は農家や農に関わる研究者などが普段感じていることを表現する場として始めたもの。これまでも伊那市内や東京都内で開催してきたが、今回は学生へのPRも兼ねて信大で企画した。
農家ならではの視点から田んぼや畑に生きる生き物を見つめたパネルのほか、四季折々に見られる生物を紹介したパネルなどもあり、農とともの生きる生き物たちの生き様、それを見つめる農家や研究者の思いが映し出されている。
小川さん(46)=伊那市美篶=は「農家は知らず知らずのうちに生産活動を通じて網目のようにからみ合った生き物の営みを作り出している。それは意識しなくても毎年作り出されているが、農業が持っている本来の深い価値を知ってもらえれば」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後4時(16日は休館日)。
また、15日には同会のメンバーで『田んぼで出会う 花・虫・鳥』(築地書館)を出版した久野公啓さんによる記念講演会もある。聴講無料。午後1時半縲恁゚後3時。場所は「ゆりの木」
展覧会、講演会に関する問い合わせはひと・むし・たんぼの会(TEL73・7548)小川さん、または信州大学農学部(TEL77・1401)渡辺さんへ。 -
大芝水耕生産組合、イチゴの出荷開始
クリスマスを前に南箕輪村の大芝水耕生産組合(武村淳一組合長)は、イチゴの出荷を開始した=写真。
イチゴ栽培は8年目。現在ハウス8棟を使って酸味の少ない「章姫(あきひめ)」を栽培しており、南箕輪村の「ファーマーズあじ縲怩ネ」ほか、地元の直売所へ出荷。大芝全体では1日200パックほど出荷している。
原油価格高騰の中、糖度を上げるには冬の寒さ対策が必須。その点では苦労も多い年だが、武村組合長は「その分寒暖差もあるので、糖度ものっている」と話す。また、同組合ではより甘味を強くするために摘果を行い、1本の木になる果樹の量を少なくしている。
また、今年は地元の要望を受けて1月からイチゴ狩り体験を一部で実施する計画もしている。6月までに約32トンを出荷する予定だ。 -
伊那市で交通安全街頭啓発
飲酒運転の根絶、高齢者の交通事故防止などを重点に31日までの21日間活動する「年末の交通安全運動」が11日始まった。初日、伊那市役所前の市道にも交通指導所が設置され、市交通安全協会連合会や伊那警察署ら関係者約80人が街頭啓発した。
年末の運動には毎年、山寺義士踊り保存会の協力で、参加者たちが赤穂浪士の装束で身を固め、「交通事故打ち止め」の啓発活動を展開。「年末の交通安全運動が始まりました。安全運転をお願いします」などと信号待ちのドライバーに呼びかけ、啓発チラシやティッシュなどを配った。
10日現在、伊那署管内で発生した交通事故件数は491件で前年と比べて1件増、けが人は624人で9人増加。死者は2人で5人減少している。交差点内、女性が被害者となる事故などが増加しているという。
義士踊りの衣装で交通安全を呼びかける参加者たち -
南箕輪保健センター竣工検査
南箕輪村の保健センターで6月から行っていた改修工事が完了し、10日、同村の唐木一直村長や住民福祉課、請負業者などによる竣工検査が行われた。
同センターは乳幼児健診や健康教室、介護予防教室などに使用しているが、手狭であったり、玄関やトイレに段差があるなど使いにくい面があった。
今回の改修では、バリアフリー化に力を入れており、玄関を広くするとともに段差をなくし、雨でも検診車への移動がスムーズになるようにひさしを設置したり、スリッパを使わずにすむように施設全体にじゅうたんを敷くなど、さまざまな面で利用者に配慮している。
手狭だった保健指導室には、新しく130平方メートルの平屋が増築され、手洗い場の少なさを改善するために、室内に手洗い場が設けられた。子どもや車いすの人にも使えるように低い位置にも設置されている。
また老朽化が見られていた栄養指導室の調理機器は新しく取り替えた。
工事費は4530万円、調理機器の取替えに270万円がかかった。同施設は17日から使用される。
##写真(たてよこ) -
南殿区 キンボールで区民体育祭
南箕輪村の南殿区冬季区民体育祭が9日、村民体育館であり、親子ら約160人がニュースポーツのキンボールを楽しんだ。区内16組が参加し、各チームともボールを床に落とさないようにコートを駆け回り、白熱した試合を展開した。
冬季区民大会は10年以上続く恒例で、キンボールを始めたのは3年目。それまで綱引きや卓球などの競技をしていたが、年齢に関係なく楽しめるためキンボールで区内の親ぼくを深めている。
関係者は「スポーツで和気あいあいと交流を広げてほしい。日ごろ顔を合わさない人との出合いの場にもなるので、仲間づくりのきっかけに役立ててもらえれば」と話している。
白熱した試合を展開する南殿の区民ら -
赤松荘バリアフリー化工事終了
南箕輪村が進めていた老人憩いの家「赤松荘」のバリアフリー化改修工事が終了し、10日から利用を始める。
工事は、玄関前にUの字のスロープを設置し、玄関の中まですべてフラットにした。これまでは、集会室2部屋、広間1部屋、内縁があったが、内縁をなくして集会室を広げ、畳からフローリングにし敷居もすべてなくすなど、利用者に優しい施設になった。
赤松荘は会議のほか、村社会福祉協議会の結婚相談の会場でもあり、10日の結婚相談から利用再開となる。
総事業費は約700万円。設計・監理は川上設計、工事請負業者は入戸建設工業。 -
伊那広域シルバー人材センター南箕輪地区懇談会
南箕輪村公民館で7日、伊那広域シルバー人材センターの南箕輪地区懇談会が開かれた。会員78人が参加し、状況報告や活動報告、意見交換などを行った。
地区委員の清水武茂さんは「意見や質問を出していただいて、実績などがいっそうよく、上向きになっていきますように願います」とあいさつした。
現在南箕輪地区の会員は93人。今年度10人が入会し7人が退会している。受託事業実績では前年度より件数では16件、金額では273万8527円上回っている。
6月にはせん定講習会、7、10月には村役場の草刈りなどのボランティア、11月には自動車安全運転講習会などの活動を行ってきた。後期活動計画では08年1月に家事援助料理講習会、高齢者のための健康教室、2月に親睦1泊旅行などを予定している。 -
南箕輪村議会12月定例会一般質問要旨
南箕輪村議会12月定例会の一般質問は12、13日にある。質問者は9人。質問要旨は次の通り。
原悟郎議員 (1)新年度予算の重点事項など(2)生きがいセンターの増築及び運営(3)学力調査状況
原司宣議員 (1)行政と自治組織の役割と活動(2)住民参加の自治組織と組外世帯(3)今後の自治組織のあり方(4)大芝公園施設、村民プールの維持管理(5)大芝公園(運動関連)設備の運営(6)村有林の育成
山本昭子議員 (1)黒川の整備計画(2)本村小中学生の健康状況(3)食育について村としての取り組み(4)栄養教諭制度
山口守夫議員 (1)農業振興対策(2)森林整備対策
孕石勝市議員 (1)障害者福祉計画(2)スポーツ振興基本計画
高見利夫議員 (1)村内産業の振興策(2)入札制度(3)郷土館(4)交通安全対策
三沢澄子議員 (1)後期高齢者医療制度(2)介護保険の改善
久保村義輝議員 (1)農林業振興(2)行政姿勢
小坂泰夫議員 (1)議会での村長答弁の重さと答弁後の経過(2)区組加入者・未加入者間の不公平感の是正(3)味工房新施設 -
日本ピスコが南箕輪村にテレビ寄贈
南箕輪村塩ノ井の日本ピスコ(山崎清康社長)は3日、南箕輪村に60インチのプラズマテレビを寄贈した。村は、役場庁舎1階ロビー正面の壁面に設置し、村の文字放送などを放映していく。
日本ピスコは76年に岡谷市で設立。86年に南箕輪村に移転した。今年は創立30周年、村に移って20周年の節目で、昨年の豪雨災害の教訓から緊急事態での利用なども考えテレビ寄贈を決め、根本取締役が唐木一直村長に目録を手渡した。
根本取締役は、「地域や行政にお世話になって順調に伸びることができた。気持ちだけだが行政、地域のために使ってほしい」と話した。唐木村長は、「いろいろな面で村を支えてもらっている。村民への情報発信のため活用させてもらう」と感謝した。
村は、伊那ケーブルテレビジョンで放送している村の文字放送(30チャンネル)や広報番組を常時流していくという。 -
松くい虫対策募金に寄付 大芝マレット親交会
南箕輪村の信州大芝高原マレットゴルフ親交会(北原忠義会長、134人)は、村の松くい虫対策募金に4万840円を寄付した。7日、同村の大芝高原MG場であった親交会の例会に唐木村長が訪れ、寄付金を受け取った。
親交会は4年前から、大芝高原の緑を維持するための一助になればと「緑の募金」として、4月から11月まで月4回ある例会の毎月最終日に募金箱を設置、会員に協力を求めて集まった善意を村に寄付。前年度から大芝高原のアカマツを守る松くい虫対策募金に寄付している。
北原会長は「自然の中で遊ばせてもらっているという意識を高め、自然を大切にすることを考えるために募金の寄付を続けている。これからも大芝の自然を壊さないようにマレットゴルフをプレーしていきたい」と話している。 -
南箕輪小学童クラブ室完成
南箕輪村立南箕輪小学校の敷地に建設していた学童クラブ室が完成した。10日から児童の利用が始まる。
学童クラブは1年生から4年生まで47人が利用。現在は「すくすくはうす」を使っているが、年々利用が増加し手狭になったことや、すくすくはうすは他事業にも使用していることなどから、南小校舎南側に新設した。
鉄骨平屋建て、面積は293平方メートル。学習スペースと遊戯スペース、事務室、物置がある。ドア枠などに黄色や赤など明るい色を使い、床もパイン材を使用し明るく開放的にした。校舎と渡り廊下でつなぎ、外から出入りできる入口もある。
事業費は約4700万円。国と県から各416万円の補助を受けた。
児童は10日から新施設で午後2時半から6時半まで過ごす。
村教委によると、60人までの利用を想定。学童クラブ利用時間外は中間教室、PTA、まっくん見守り隊、学校の会議など多目的に利用する考えで、スクリーンや遮光カーテンも備えている。 -
伊東瑞枝さん リボンアートフラワーラッピング展
南箕輪村沢尻のリボンクリエーター伊東瑞枝さん(65)の作品展「リボンアートフラワーラッピング展」は6日、伊那市の中部電力伊那営業所ギャラリーで始まった。クリスマスや正月などをテーマにアレンジした作品約50点を会場に飾った=写真。入場無料。21日まで。
毎年この時期に出品する作品展は今回で8回目。アセテート製のリボンで作ったバラやコチョウラン、ポピー、アネモネなどの花を使ってラッピングや季節に合わせた飾りを制作した。
トナカイや白、銀、金色のポインセチアの花をあしらったクリスマス飾り、来年の干支(えと)のネズミを添えた正月飾りなど、創造力を膨らませて制作した力作ばかりが並ぶ。伊東さんは「リボンでさまざまなものが作れることを見てもらいたい」と話している。
会場には伊東さんの友人、小松信子さん(辰野町)の油絵などもある。
土、日曜日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
南箕輪村
08年1月から奨学資金援助事業開始南箕輪村は、子育て支援策として奨学資金援助事業を08年1月から始める。大学や各種学校への進学を目的とした教育ローンの利子の3%補給と保証料の全額補助をするもので、金融機関の融資制度に対する援助事業は県内でも珍しいという。
村教育委員会によると、同事業の利用条件は、申請時に一定期間村に住所を有する人、所得が400万円以内の人など。金融機関はアルプス中央信用金庫、JA上伊那、八十二銀行、長野銀行、労働金庫で、証書貸付型に限る。現在要綱を整備している。
5日に開会した村議会12月定例会に「南箕輪村人づくり基金条例」の改正案を提出。人づくり基金は中学生のカナダホームステイの財源を積み立てるため91年に設置したが、中学生の研修に加え今回の事業を行う財源にもするため条例の一部を改める。併せて、ここ数年利用のない高校生対象の奨学金制度を廃止し、財源の奨学金貸与基金は人づくり基金に繰り入れる。
村は、同事業の保証料として1人10万円の3人分で奨学資金補助金30万円、奨学金貸与基金からの繰り入れで人づくり基金積立金243万7千円の補正予算案を提出し、可決された。 -
南箕輪村議会12月定例会開会
学童クラブ負担金引き下げへ条例改正案提出南箕輪村議会12月定例会は5日開会し、南箕輪村むらづくり委員会条例などの一部改正案など11件を提出し、07年度一般会計補正予算案を即決した。
提出議案は南箕輪村むらづくり委員会条例、課設置条例、学童クラブ条例、人づくり基金条例の一部改正案、07年度一般会計など補正予算案5件、上伊那広域連合規約の変更、村道路線の認定について。
学童クラブ条例の一部改正案は、保護者負担金を改定し、新たに2人目以降の負担金月額を設ける。共働き世帯及び母子または父子家庭・生活保護世帯及び準要保護世帯に該当しない世帯が現行8千円を1人目5千円、2人目以降3千円、母子または父子家庭は現行4千円を1人目3千円、2人目以降1500円にする。一時入所1回につき800円の負担金は変わらない。クラブのさらなる利用促進を図るねらいで、08年4月1日から施行する。
一般会計補正予算案は歳入歳出に各1億1417万3千円を追加し、総額を各45億2900万7千円とする。歳入補正額の主なものは個人村民税3980万円、固定資産税2020万円、民生費と教育費の国庫補助金3671万3千円など。歳出の主なものは図書館を増築する世代間交流施設建築事業4360万5千円、南箕輪中学校防火シャッター等改修工事事業1690万円など。
陳情は▽地方財政の充実・強化を求める意見書提出に関する陳情書▽後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める陳情書▽「看護師等の人材確保の促進に関する法律」の改正を求める陳情書▽深刻な医師不足を打開するための法律の制定を求める陳情書▽保険でより良い歯科医療の実現を求める意見書採択についての陳情▽米価の安定対策を求める陳情-。 -
JA上伊那の出資会社「グレース」が南箕輪村で新築「虹のホール」起工式
上伊那農業協同組合(JA上伊那)の出資会社で、斎場を運営する「グレース」は5日、南箕輪村のJA上伊那ライスセンター南側用地に新しく建設する斎場「虹のホール」の安全祈願祭と起工式をした=写真。JA上伊那や工事関係者など約50人が集まり、無事に完成することを祈願した。
斎場の建設は伊那市東春近、高遠町、駒ヶ根市に続く4カ所目。今後も伊北地域、伊南地域に1カ所ずつ、同様の斎場を建設することを検討している。
建設用地の敷地面積は約3500平方メートル。建物は鉄骨造平屋建て、延べ床面積は約770平方メートル。総事業費は1億4千万円。
来年4月のオープンを予定している。
宮下勝義組合長は「地域のみなさんから要望があってから、建設までに時間がかかってしまった。大変寒い時期の工事になるが、4月にオープンできればと思っている。地域のみなさんの期待に応えていきたい」と語った。
また、20日までは同ホールの名称を募集している(当日消印有効)。採用者(1人)には5万円、虹のかけ橋会費会員証(5年間有効)、ファーマーズあじ縲怩ネの農産物5千円相当を贈呈。また、準採用者(2人)には1万円、会員証、農産物3千円相当を、グレース賞(5人)には会員賞と農産物3千円相当を贈呈する。
応募は、はがきかFAXで。〒399竏・432伊那市東春近車屋207グレース虹のホール斎場名募集係まで。FAXは76・1031。
問い合わせはグレース(TEL76・2080)へ。 -
南箕輪村輪の会合同収穫祭
南箕輪村輪の会は1日、合同収穫祭を村公民館で開いた。今年栽培し収穫したサツマイモなどを皆で調理し、恵みに感謝しながら楽しく味わった。
今年は、輪の会が管理する「みんなの畑」でサツマイモ、ジャガイモ、コンニャクイモ、落花生を栽培。コンニャクイモの出来はまずまずだったが、サツマイモとジャガイモはいい出来だったという。
収穫祭には輪の会のほか、えごまの会、寺子屋、信州大学の学生、役場、上伊那農業改良普及センターから40人が参加。献立は新米のおにぎり、とん汁、野菜のみそ和え、刺身こんにゃく、大学いも。収穫した野菜のほか会員が作った地元野菜などを調理した。コンニャクは、輪の会の会員が事前に7キロのコンニャクイモから作っておいたものを使った。
子どもたちも野菜を切るなど協力し、おにぎりはウルトラマンやスライムの形に作るなど互いに見せ合って楽しんでいた。南箕輪小学校3年の渡辺新太君は、「野菜を切ったり、サツマイモを揚げたり、みんなでやると楽しい」と話していた。 -
南箕輪中で「わかたけ発表会」
南箕輪村の南箕輪中学校でこのほど、各学年が総合的な学習の時間で勉強した成果を発表する「わかたけ発表会」を同校体育館で開いた。集まった全校生徒や保護者らは、それぞれの学習発表に聞き入った。
1学年は大芝高原に関するクイズなどを織り交ぜ、南箕輪村をPRしよう竏窒ニ発表。2学年は職場体験などを通じて感じた思いを訴え、3学年は産業、歴史、自然科学など個人の追及テーマから学習成果を披露した。
各学年の代表数人がスライドなどを使って発表した。2年生の代表の一人は職場体験を通じ「あいさつの大切さを知った。お客さんを思いやる気持ちを学んだ」などとし、「経験を生かし、自分のやりたい仕事を探したい」と話した。
スライドを使って発表する生徒 -
第8回オール信州「村」ソフトバレーボールフェスティバル開催
第8回オール信州「村」ソフトバレーボールフェスティバルが2日、南箕輪村民体育館などであった。県内にある11村から41チームが参加。40歳男女と50歳以上男女でつくるチームを対象とする「トリムの部」では、南箕輪村の「沢尻Sバボちゃん」が優勝。以下2位、3位も南箕輪村のチームが独占したほか、30代以下の男女でつくるチームを対象としたマックンの部では、南箕輪村の「まっくんA」が準優勝する好成績を収めた。
同フェスティバルは県内の村で集まって何かやってみよう竏窒ニ、南箕輪村の呼びかけで8年前から始まったもの。当初は県内67の村が存在していたが、市町村合併が進んだ3、4年から、対象となる村が激減。参加チームも少なくなってしまったが、それでも今年は41チームが集まった。上伊那の全村も参加した。
まっくんの部の決勝戦では、原村のMIRACLEと南箕輪村のまっくんAが対戦。2セットともまっくんAはMIRACLEに数点差まで迫る健闘を見せた。
加藤正幸大会長は「村というくくりをなくすことも考えたが、まだ、参加してくれるチームがいるので、しばらくはこのまま続けていきたい」と話していた。
大会結果は次の通り。
◇まっくんの部(1)MIRACLE(原村)(2)まっくんA(南箕輪村)(3)Pikkarz2(南箕輪村)東京アクセント(松川村)
◇トリムの部(1)沢尻Sバボちゃん(南箕輪村)(2)元気がいいね2(南箕輪村)(3)元気がいいね1(南箕輪村)