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南大東島訪問団
伊那西小を訪問、交流伊那市を訪れている南大東島訪問団は6日、伊那西小学校を訪ね、夏休み中にもかかわらず集まった臼井和夫校長はじめ児童・教諭・保護者と楽しい歓談と交流の時を過ごした。
伊那西小は、南大東島と伊那市との民間レベルでの交流の進展を知り、訪問団の来伊前に、同島小中学校に交流を呼びかける手紙とプレゼントを送付。島の小中学校からも返事の手紙がくるなど交流が始まっている。
臼井校長らの案内で校舎に入った照屋林伸教育長以下一行は、校舎内のいたるところにに飾られた南大東関連の手紙や発表に驚きの喜びの声。続く学校林の見学では、打ち解けた双方の子どもたちが、一緒に森の中を駆け回ったりした。学校林の中になるスペース「森の教室」では、ボロジノ娘の即席ミニコンサートなども行われた。 -
森のちから体験
上伊那に本拠を置く森のライフスタイル研究所(竹垣英信代表)の「森のちから体験」が5窶・日、伊那市の小黒川渓谷キャンプ場で展開されている。県内全域、千葉県、東京都などから親子ら約80人が参加し、ツリーハウスづくりなどに夢中になっている。
昨年に続いて2回目で、自然の大切さを知ってもらおうと、ツリーハウスやウッドクラフト、ダッチオーブンを使った料理(鶏の丸焼き、ドリア…)などものづくりを中心に内容を組んだ。タレントの清水国明さんが代表を務める「自然暮らしの会」が運営を担当し、インストラクター7人が参加。
子どもたちは、自分たちでテントを張り、自然の中で思い思いに遊んだ。
ツリーハウスづくりでは、キャンプ場内の立木を利用し、参加者が協力しながら骨組みに板を張ったり、階段を作ったりした。
東京都の高橋淳君(10)は「電動ドリルを使うと、まっすぐくぎが入らないから難しい」と黙々と作業に当たっていた。
清水国明さんは「ゼロからものを作り出すことで、人間らしさを回復するチャンスにしたい」と話した。 -
星空観察会 スターウォッチング
県伊那文化会館と上伊那地方事務所共催の「星空観察会 スターウォッチング」が5日夜、伊那市の同文化会館周辺であった。地元の児童や保護者ら約50人が集まり、夏の星空観望に胸を躍らせた。
環境省による毎年の全国星空継続観察で、星を数えて空の環境を調査する。
講師は伊那天文ボランティアサークル「すばる星の会」の野口輝雄代表ら会員5人。文化会館プラネタリウムで星空の説明を開き、近くの春日城址跡公園で観察をした。
全国星空継続観察規定のはくちょう座、たて座、いて座付近の天の川観測と、こと座のべガ付近の星がいくつ見つけられるか窶狽狽ヲた。空は街の明りで明るく、くもっていたため、すべては見つけられなかったが、はくちょう座のくちばし近くにある二重星の「アルビレオ」などを会員の天体望遠鏡で見て楽しんだ。
西春近北小5年の稲垣悠太君は、べガ付近の6つの星を観測。「学校で習ったべガも見ることができ、夏休みの思い出になってよかった」と、家族3人でスターウォッチングを満喫していた。 -
南大東の冬の海より冷たい!
島の子、小黒川渓流に大感激南大東島訪問団は6日、伊那市の小黒川渓谷キャンプ場に飯ごうすいさんに出かけ、信州の渓流を楽しんだ。子どもはほぼ全員が生まれて初めて体験する渓流での水遊び。「冷てえ!」「流れてくー!」などの歓声が渓谷にこだました。
さっそく冷たい川の水にどれだけ浸かっていられるかの我慢大会をした大東太鼓碧会の子どもは、「こんなの南大東の冬の海より冷てえ!」(田中慎吾君小6)などと叫びながら、ぶるぶると体を震わせていた。
南大東島は古い火山活動でできたカルデラにさんご礁が形成され、そがそのまま海面上に姿をあらわした地形で、山もなく、川もなく、人々は「流れる水」を見たことがない。
来伊以来、子どもは大きな川でも、小さな用水の流れでも、「流れる水」を見れば必ず反応を示し、上流から木の葉などを流し、下流でそれを捕らえるなどして遊んでいる。 -
島唄と太鼓で魅了
南大東島コンサート南大東島伊那市訪問団は5日、県伊那文化会館でのコンサートに出演、三線に乗せて運ぶ島唄と伝統の大東太鼓で会場を埋め尽くした伊那の聴衆を魅了した。
南大東島島民を招く実行委員会(小林史麿会長)主催、伊那市教育委員会共催。
島の女児小中学生でつくる「ボロジノ娘」の透き通った歌声で幕を開けたステージは、巧みに三線などを扱う子どもが「中3です」「小5です」などと自己紹介するたびに会場にどよめきを呼び起こしながら、次第に白熱。これも島の子どもたちでつくる大東太鼓碧会は、緩やかなテンポの曲から早いテンポの乱れ打ちへと変幻自在な演奏をみせ、会場は鳴り止まぬ拍手でこたえた。
島出身のプロ歌手内里美香は、叙情を込めた伸びやかな歌声で聴衆を引き込み、東京から駆けつけた島唄ファンの男性が「こんなコンサートは見たことがない」と言うほど、会場との唄のやりとりを巻き起こしてみせた。
最後に登場した南大東村産業課長でもある島唄歌手濱里保之は、役場の自分の仕事をコミカルに歌った「役場職員の唄」や沖縄名産泡盛の名前を歌詞に織り込んだ「泡盛物語」などを熱唱。最後は出演者全員をステージに上げて南大東島を歌った「ボロジノ・アイランド」の唄と踊りなどで盛り上げた。
途中ゲスト出演した南大東村の照屋林伸教育長と伊那市の北原明教育長は、それぞれ「今後の交流の継続」を訴え、「伊那市の歴史に新しい1ページを開くコンサート」(北原教育長)をたたえた。
県伊那文化会館には開場前から入場者の長蛇の列。前売り券だけで入場者数の分を完売してしまったため、当日券めあての客の対応に受付が追われるなど、予想以上の盛況ぶりにてんてこ舞いの様子だった。
親子で来た伊那市の田端さんは「聞く機会の少ない三線の唄を満喫できて良かった。大東太鼓には驚いた。すごい迫力ですね。演出も良い。あれが本当に小中生なのですか?」と興奮気味に話した。 -
南大東島訪問団伊那市役所表敬訪問
新しい交流を求めて伊那市を訪れている南大東島訪問団は5日午前、伊那市役所を表敬訪問し、小坂樫男市長、北原明教育長、中村孝夫伊那まつり実行委員長などと面談した。
小坂市長は「台風とはタッチの差でしたね」と台風9号の接近で事前に島を抜け出した訪問団の労をねぎらい、「青パパイアを通じた縁で始まった交流。今回だけでなく、末永く継続させましょう」とあいさつした。
訪問団長の仲田建匠南大東村助役はこれにこたえて「伊那市の皆さんの歓迎ぶりに感激している。伊那市や伊那谷各地のいろいろなところを見聞し交流を広めて、今後の交流拡大への掛け橋にしたい」と話した。
伊那市の北原明教育長は、「数年前にクレーンで舟をつり上げて陸に上げる南大東島の映像を見て以来、とても興味を持っていた。その島との交流が広がってきたのは夢のようだ」と話し、小中学生の交流を継続、拡大していくことが重要だと述べた。
伊那市からは伊那まつりのTシャツ・イーナちゃんグッズ・うちわ・豆絞りの手ぬぐいなどをプレゼント、南大東村からは市長・教育長・伊那まつり実行委員長に沖縄の伝統的ファッション「かりゆしウェア」(大きな模様の入った開襟シャツ)などのお土産を届けた。
色とりどりのかりゆしに袖を通した市長らは、「なかなか似合うじゃないですか」の賛辞に、「伊那祭り中は、これを着ていようかな」などを満面の笑みでこたえた。 -
高校生Band Festival開催
上伊那の高校生バンドが一堂に集う「高校生Band Festival(バンドフェスティバル)」が4日、伊那市の生涯学習センターホールであった。
昨年から始めた高校生バンドの合同ライブ。利用者が少なかった同センター8階のスタジオ利用の普及を図ろう窶狽ニ、NPO法人クラシックワールドが主催した。今年は3年生4団体、2年生5団体が参加し、持ち時間30分で4、5曲を演奏。
異なった個性を持ったバンドそれぞれの演奏に、会場も盛り上がり、参加バンドも観客も一体となってライブを楽しんでいた。 -
こどもふるさと探訪開催
夏休みを利用して子どもたちに、もっと上伊那を知ってもらおう窶狽ニ3日、上伊那広域連合が主催する「こどもふるさと探訪」があった。管内の小学生と保護者28人が集まり、1日かけて伊那市と南箕輪村の名所などを巡った。
最初に訪れたのは約210年の歴史がある伊那市西町の伊那部宿。2度の大火にも焼け残った旧井澤家は酒屋を営み、従業員はみなその家屋に寝泊りしていたことなどを学び、住宅内を見学。子どもたちは、屋内にある井戸をのぞき込んだり、厄除けの意味があるというコウモリの飾り彫りに興味を示していた。
ほかに、南箕輪村の大芝高原など、全5カ所を見学。夏休みの思い出づくりにもなった様子だった。
上伊那が豊かな自然や歴史に恵まれた地であることを子どもたちに実感してもらうこと目的に、昨年は高遠町と長谷村の名所を探訪。今年は2年目で、毎年徐々に管内市町村を見て回ることにしている。 -
長野県信濃美術館所蔵名品展
併設「西郷孤月・菱田春草と日本美術院の巨匠たち」伊那市の県伊那文化会館で5日、長野県信濃美術館所蔵名品展・併設「西郷孤月・菱田春草と日本美術院の巨匠たち」が始まった。日本画、油彩画、水彩画、版画、彫刻の幅広い分野にわたる近代美術の名品を展示した見ごたえある展覧会になっている。
近代日本画の確立に大きな足跡を残した松本市出身の西郷孤月(1873-1912)、飯田市出身の菱田春草(1874-1911)を軸とした「日本美術院」の作家たちを特別陳列。特に西郷孤月は、代表作に近い作品10点を展示。「同時に10作品を鑑賞する機会は少ない。西郷孤月の神髄がほぼ理解できる」と学芸員は話している。
さらに、伊那谷にゆかりの深い洋画家・中村不折、水彩画の先駆者・丸山晩霞、近代木版画の巨匠・吉田博らの代表作を紹介。古くなったものを修復し終え、きれいによみがえった洋画6点もある。
同館は「長野県ゆかりの美術の名品選。夏休みなのでぜひ足を運んでご覧いただきたい」と話している。
25日まで。観覧料一般500円、高大生200円、小中生無料。午前10時-午後5時半。毎週月曜休館日。
西郷孤月らの名品の数々が並ぶ美術展示ホール -
上農高校でお花市の盆花準備
今年は先着順で販売南箕輪村の上伊那農業高校は今年も、12日のお花市に盆花を販売する。当日にきれいな盆花を提供したいと、咲き始めた花を冷蔵保存するなど生徒が準備に取り組んでいる。
毎年長蛇の列ができる人気の盆花販売のため、農業クラブの農林委員会が主体となり農林専門委員が協力。全校で種まきから取り組み、菊やアスターなどを育ててきた。
梅雨時期に白い菊が病気になり販売できなくなったが、黄色い菊や白、赤、紫のアスターなどは努力のかいあってつぼみをたくさん付けている。
開花時期をお花市に合わせるため、生徒たちは5日、早く花が咲き始めたアスターなどを収穫し、冷蔵庫に保管する作業に精を出した。
11日は、花の収穫と花束を作る。アスター、菊、オミナエシ、シマガヤを主に、束によってカーネーションやトルコキキョウなどを組み合せるという。
今年は整理券配布をやめ、先着順の販売に切りかえる。JR伊那北駅前といなっせ広場の2カ所で午前9時半から販売。1束500円の予定で1人2束限定。
農林委員長の有賀大地君(生産環境科3年)は、「盆花販売は地域の皆さんに好評で、今年もやりますかと聞かれる。よりたくさんの人が来てくれるととてもうれしい」、農林専門委員の小松洋道君(同)は、「草取りなど、作業は大変だけどきれいな花がいっぱい咲いた。たくさんの人が買いに来てくれるとやって良かったと思える。いい経験になる」と話している。
盆花販売に向け咲き始めた花を収穫する上農生 -
南大東島訪問団
みはらしの湯に大感激南大東島から伊那市を訪問している訪問団は4日、長い旅程を終えて伊那市西箕輪羽広のみはらしの湯に到着。旅の疲れを「伊那の湯」でいやした。
唐澤嘉男支配人から、湯が湧出(ゆうしゅつ)したいわれや効能などを聞いた島の人々は、短い時間だったが温泉を堪能。「お湯が少しヌルヌルしている感じで面白い」「肌がつるつるしていた」「少しぬるめだが気持ち良い」などと口々に語った。
旅行先などで温泉に入った経験がある人がほとんどだったが、中には露天風呂初体験の人も。
「顔に涼しい風を受けながらお風呂に入るのは気持ちが良い」と露天風呂の感想を述べる人が多かった。 -
天竜川上流・水生生物で水質調査
国土交通省「天竜川上流河川事務所」の天竜川上流部の水質調査が29日窶・月5日の日程で展開されている。1日は伊那市の2カ所で小中学生ら約50人が集まり、水生生物を採取し、指標生物から水質を調べた。
東春近の天竜川支川「三峰川」の竜東橋下流左岸では、南箕輪村南部小、高遠中や、伊那市、南箕輪村の生活クラブ生協の家族連れなども参加。浅瀬の石を引っくり返し、網を使って虫や魚を捕まえた。
水質のきれいな水に住むヒラタカゲロウが多く見つかり、例年同様、きれいな水であることが分かった。また、絶滅危機のある魚のアカザも発見した。
伊那市の生活クラブ生協として参加した富澤耕太郎君(11)=西箕輪与地=は、ヒゲナガカワトビケラ(ザザムシの一種)をバケツの底が見えなくなるほど採取。「たくさん取りすぎてちょっと気持ち悪いけど、川の中にはいろいろな生物が住んでいることが分かった」と話した。
調査は辰野町から飯田市までの天竜川本川と支川の12カ所でする。今年で22回目。 -
南大東島訪問団
田の草取り・生乳試飲に大喜び南大東島訪問団は5日、伊那市内で島では経験したことのない田の草取りや、絞りたての生乳の試飲などをして楽しんだ。
伊那市東春近の「友好田」では大東太鼓を演奏する中学生が生まれて初めての田の草取り。島には水田がなく、生まれて初めて田に足を踏み入れたとあって、「足が沈んでいく!」「抜けない!」などの大声があがり、畦からは見つめる伊那市民が「ちゃんと足元を見て、草を探して」などと掛け声。笑い声に包まれた。
泥で汚れた足を洗うために用水に入ると、今度は「水がすげえ勢いで流れている」とまたまた歓声。早く流れる川を見たことがない子供たちは、一時水遊びに集中した。
訪問団の与那城裕大君(中3)は「初めて田んぼに入ったけど、底なし沼だ。ざらざらしていてヌルヌルしていて変な感じ。用水のの水は冷たくて気持ち良い」と興奮気味に話した。
伊那市ますみケ丘の楽農業桃沢明さんの畜舎では、桃沢さんから酪農についてのミニ講義。「牛乳をたくさん搾ったら、子牛は何を飲んで育つのか?」の島民の質問に、桃沢さんが「子牛には脱脂粉乳を飲ませる」と答えると、畜舎は「へぇー」という声に包まれた。同日朝搾った生乳の試飲すると「島では加工乳ばかり。それも台風などで船が着かないと飲めなくなってしまう。生乳は甘味が強くて美味しい」(主婦・宮城優子さん)などと話した。 -
南大東島の訪問団
台風避け伊那に到着伊那祭りに合わせて伊那谷を訪問する沖縄県南大東島の訪問団一行は4日、予定通り伊那市に到着した。
4日、沖縄地方は台風9号が接近、午後からは那覇空港発の航空便は全面航したが、南大東島訪問団は、3日までに那覇入りし、4日午前に飛び立ったためかろうじて難を逃れた。
中部セントレア空港についた一行は、伊那からの出迎えの人と再会を喜びながら、口々に「台風であぶないところだった」と連発。「本当に台風の島からやってきた一行になってしまった」と訪問団長仲田建匠南大東村助役は笑っていた。 -
箕輪工業高校全日制存続の署名
県立高校改革プランの高校再編整備候補案で多部制・単位制高校への転換候補として校名が挙がっている箕輪工業高校の同窓会とPTAは、全日制課程の存続を願い、署名活動を展開している。3日、丸田晃同窓会長と伊藤元郎PTA会長が現在までに集まった4万5403部の署名を持って平沢豊満箕輪町長を訪問。県教育委員会に署名を提出する際に「一緒に行っていただきたい」と要請。町長は快諾した。
「地域の維持、発展のために箕工の存続は必須の要件」とし、同窓会、PTA、箕工の未来を育てる会の3者の名でPTAは6月30日、同窓会は7月9日から、家族や近隣に協力を求め署名活動。現在、PTA3万2366部、同窓会1万3037部集まっている。
署名目標数は5万部。会長らは「もうひと頑張りし、20日前には県教委に提出したい」と話している。
11日に町文化センターである箕工の未来を育てる会は、高校改革プランの対応が主な議題で、現状報告と今後の対策を協議。18日の高校改革プラン第3通学区推進委員会には、同窓会、PTA、未来を育てる会の3者連名の嘆願書を池上昭雄委員長あてに提出する予定。 -
上農生の体験実習を先進農家が受入れ
上伊那農業普及センターが主催する、高校生が対象の「先進農家体験実習」の受入れ式が3日、県伊那合同庁舎であり、上農の生徒6人が受入れ先の4軒の農家と対面。あいさつの後、各農家に散って実習に入った。
郊外実習の一環として毎年行われている。先進的な農家の経営や生活を通じて、農業者としての自覚と農業に対する意欲の高揚を図る。
この日生徒を受入れたのは、花き栽培の入江浩平さん(伊那市)、水稲の有機栽培をする中坪宏明さん(駒ヶ根市)、花きや野菜など複合経営の大沼昌弘さん(駒ヶ根市)、果樹などを作る富永和明さん(中川村)。
峯村きぬ子普及センター所長が、(1)あいさつと返事、解らないことは聞くという学ぶ姿勢、(2)健康の自己管理窶狽フ2つを心がけてと激励すると、生徒は「短い時間だが精一杯多くのことを学びたい」などと口々に答えた。
05年度の受入れは上農がほかに7人、富士見高1人、下農1人、南安曇農3人で、合計18人。1縲・週間の体験実習をする。
自己紹介とあいさつをする上農生 -
護国寺青空子ども会開催
伊那市東春近の護国寺(杉田寛仁住職)で29日、青空子ども会があった。伊那市や近隣市町村の園児から中学生45人が集まり、普段と異なる環境の中で、集団でさまざまな催しを楽しみながら、他者を思いやる気持ちや命に感謝する心を学んだ。
みんなで共に生活することを通して助け合ったり喜びを分け合うことを学んでほしい窶狽ニ、20年以上前から続く夏の恒例行事。毎年常連で参加する子どもも多い。今年は初参加者も半分近くいて、20人の定員に対し、倍以上の子どもが集まった。
1泊2日で子どもたちは、写仏など、お寺ならではの催しを体験したり、花火大会やきもだめしなど、夏の恒例行事も楽しんだ。
安易に命を絶つ事件が多い昨今、命の尊さを感じでほしい窶狽ニ、昨年からは会の目的に「命を大切にする」を加えたところ、合宿中は、蚊も殺さないよう心がける子どももおり、改めて"命"を見つめる機会にもなったようだった。 -
業況、じわり悪化 アル信調べ
4窶・月期の業況について「良かった」とする企業が13・4%、「悪かった」とする企業は39・5%。「良かった」から「悪かった」を引いた指数DI指数は△26・1で、前期△22・3より3・8ポイント悪化したことが、アルプス中央信用金庫の発表でわかった。
同金庫は4半期に1度、取引き企業を中心いアンケート調査をしており、「伊那谷経済動向」としてまとめられていえる。
発表によれば、上伊那経済は、有効求人倍率が1・20倍を示す(5月)など一見好調を堅持しているかのようにも見えるが、製造業・建設業・卸売業・サービス業などで軒並み業況が「良かった」とする企業が減少した。
DI指数で見ると、建設業・卸売業・小売業・サービス業などが、依然として「悪かった」とする企業の方が多い事を示すマイナスの状態ではあるが、数値的には若干の改善を示しているの比して、製造業が前期より7・6ポイント悪化して△28・5を示した。この製造業の景況悪化に引っ張られる形で、全体でもDI指数が3・8ポイント悪化するという結果が出た。
ある製造業経営者によれば、デジタルカメラの過剰生産に直面したメーカーの生産調整によって、上伊那の光学関係の部品加工業が大きな痛手をこうむっているという。アルプス中央信用金庫の調査結果もこうした事情を反映したものと考えられる。 -
高校生が車いすでウォークラリー
伊那市社会福祉協議会は31日、「高校生ボランティアの集い」を水神町の福祉まちづくりセンターで開いた。箕輪工業、赤穂、下伊那郡松川高校から5人が集まり、車いすなどを利用したウォークラリーを通して、福祉への関心を深めた。
12年ほど前に開始した高校生ボランティアだが、5年前から参加者が減るなどして活動を停止。市社協では再度推進して、活動を再開しようと企画し、OBらもスタッフとして参加した。
ウォークラリーはアイマスクや車いすを利用して、1キロほど離れたスーパーまで買い物をして戻ってくるというもの。2班に分かれて、行き帰りを国道と裏道を通るルートで体験した。
実際の道路で車いすを押し、段差に差しかかると、スタッフから「車いすをかたむけすぎると、乗っている人は怖いと感じる。必ず声をかけて、適度に傾けて」と指摘。さらに、「目が見えない人と歩く場合は、健常者が道路側を歩き、障害を説明しながら歩いて」と指導を受けていた。
箕輪工3年の栃下始さん(18)は「中学から介護の仕事に興味があり、将来もそういう仕事に携わって貢献できたらと思っている。今日は実際に体験してみて、その人の立場に立って物事を考える必要性を改めて身にしみて感じた」を感想を話していた。
市社協では、今後も高校生ボランティアの学習の場を設けていきたいとしている。 -
路線価を公表
伊那税務署は1日、05年分の路線価を公表した。管内は下落傾向が続き、最高路線の伊那市通り町も1平方メートル当たり8万円と前年に比べて7千円下がった。
主な地点(13カ所)でみると、辰野町伊那富を除く12カ所で下落。下落率は、伊那市西町のアピタ伊那店付近が前年比16・1%と最も高い。
路線価図は国税庁のホームページで閲覧できる。
管内の主な地点の路線価は次の通り。
◇伊那市▽下新田(ナイスロード伊那市役所付近)=5万3千円▽上新田(ナイスロード伊那中央石油付近)=5万7千円▽西町(アピタ伊那店付近)=5万6千円▽日影(ベルシャインニシザワ付近)=6万5千円▽八幡町(JR伊那北駅付近)=7万2千円
◇駒ケ根市▽中央(JR駒ケ根駅付近)=7万円▽赤須町(駒ケ根市役所南側)=4万9千円▽上穂栄町(駒ケ根商工会館付近)=5万3千円
◇箕輪町▽松島(八十二銀行箕輪支店付近)=4万9千円▽同(ジャスコ付近)=3万8千円
◇南箕輪村▽神子柴(JA上伊那南箕輪支所付近)=2万9千円
◇辰野町▽辰野(JR辰野駅付近)=4万3千円▽伊那富(辰野公園付近)=3万9千円 -
バスケット技術講習会
上伊那バスケットボール協会の技術講習会が31日、伊那中第2体育館であり、W1リーグ所属の甲府クィンビーズ監督島立登志和さんらの指導に、上伊那の高校生130人が食い入るように聞き入った。
島立さんは午後講習に立ち、(1)ディフェンスリバウンドを取るまでがすべてディフェンスだと考えること、(2)オフェンスは個人技でもできるが、ディフェンスはチーム一丸とならなければできないこと窶狽|イントとして述べた後、自ら率いるクィンビーの選手に実技をさせながら、チームディフェンスの核心を教えた。
バスケットボールの技術向上のために毎年島立さんを講師に行われているもので、ミニバスケットの小学生・中学生・高校生の順に年ごとに対象が変る。
協会技術委員長の小松修赤穂高校教諭は「日本でも有数な監督の指導だから、生徒もいつも以上に真剣になる」と話した。
自軍選手に実演させながらディフェンスの要所を教える島立さん -
森林整備と工作も楽しむ
小学校単位で植物の育成・自然保護などの活動を進める「みどりの少年団」の上伊那地区交流集会(上伊那地方事務所など主催)が29日、長谷村の鹿嶺高原キャンプ場であった。管内にある18少年団のうち、長谷小、高遠北小、南箕輪小など14団約200人が参加し、木工作りや森林整備作業を体験した。
団員は各団を混合した18班に分かれて活動。樹木あてゲームは、「木の皮が白で、樹液はジュースとしても売られている木」など3問が出題され、各班に渡された葉っぱの絵を頼りに、高原内から探し出した。
工作は、サクラや白樺の幹を使って、名札のペンダントを製作。のこぎりを使って1センチほどの厚さに切り、切り口に自分の名前や好みの絵を書いてオリジナルを作った。のこぎりの使い方に戸惑う仲間に、みんなで教え合う場面もあった。
初対面に互いに照れくさそうにしていた団員たちも、午後の森林整備のときには、協力し合って、作業に汗を流していた。 -
アレチウリ駆除全県統一行動
天竜川・三峰川に約500人在来種の存続や本来の景観を荒らす侵略的外来植物アレチウリを根絶しようと31日、天竜川・三峰川に総勢約500人が出て駆除作業を行った。県の統一行動日にも指定されており、上伊那の取り組みを中心に県内各地で同様の取組が行われた。
三峰川みらい会議が主催する三峰川と伊那市内の天竜川の駆除作戦には約300人が参加。一般市民・伊那青年会議所・自治体職員・県職員・国土交通省職員・JA上伊那職員などが午前8時半に高遠町の三峰川河川敷に集合、開会式で注意事項などを確認した後、長谷村・高遠町・伊那市の繁茂箇所に分散して駆除作業に汗を流した。区民に参加を呼びかけた伊那市荒井区、署長を先頭に参加した伊那消防署員などの姿もあった。
三峰川みらい会議の織井秀夫代表は「駆除作戦は7回目を数えるが今日は歴史的な日。三峰川・天竜川から始まったアレチウリ駆除の作戦は県内統一行動にまで発展した。伊那市は6月19日を統一行動デーにして若芽のうちに駆除をした。その効果を踏まえてさらに和を広げよう」とあいさつした。
一方、天竜川ゆめ会議(福澤浩代表)が主催した天竜川本線の、岡谷・辰野・駒ヶ根・高森・飯田の5会場にも04年の2倍にあたる合計200人が参加。侵略的外来植物駆除の意識の高まりをうかがわせた。
伊那市内の天竜川でアレチウリの駆除作業を行う参加者たち -
親子で土器作り
上伊那郷土館は30日、小学生の親子を対象にした夏休み体験学習教室を開いた。小学生ら40人が参加し、土器作りと野鳥観察をした。
郷土館には多くの資料があるものの、なかなか見る機会がなく、いずれ郷土館を取り壊し、博物館にする構想もあることから、初めて体験学習の場を持った。
土器作りには、小学生とその保護者26人が参加。
郷土館の考古室で、上伊那の遺跡から出土した石器や土器を見学し、特徴などを聞いたあと、縄文人になりきって土器作りにチャレンジした。
小学生らは円盤型の底を作り、ひも状の粘土を積み上げた。土器の口を広げたり、取っ手をつけたりと思い思いに工夫し、わらや竹などで模様をつけた。
富県小学校4年生の中原拓弥君(9つ)は「わっかを重ねていくだけだから、そんなに難しくない」と話し、黙々と仕上げていた。
完成した土器は郷土館で乾燥させ、11月下旬に再度集まって野焼きをする。 -
きょう(31日)、アレチウリ駆除統一行動
水辺を中心に大繁殖する外来種アレチウリを駆除する統一行動が、今日行われる。諏訪・上伊那・下伊那の天竜川は天竜川ゆめ会議が、三峰川と伊那市内の天竜川は三峰川みらい会議が主催し、多くの市民の参加を呼びかけている。
アレチウリやハリエンジュ(ニセアカシア)など外来種の繁茂は在来の植生を破壊し、日本の川の・ス原風景・スを変貌させるものとして問題視されている。
繁殖力が強く、駆除にあたっては根こそぎ引き抜くことや広範囲にわたって一斉に行うことが重要。
上伊那では三峰川みらい会議が中心になり行政・住民・企業などの協働での駆除作戦が行われてきたが、05年度からは7月31日が全権統一行動日に指定され県内各所で一斉に取り組まれることになった。
伊那地区は、三峰川の三峰川橋上流左岸に集合(そこから4カ所に移動する)午前8時半から12時まで。駒ヶ根地区は天竜川・新宮川合流地点。午前7時から10時まで。
当日参加大歓迎だが、作業用軍手と長袖・ズボンの服装、熱中症予防に充分の水を持参して欲しいと主催者は呼びかけている。 -
ダチョウの人工ふ化に成功
上伊那農業高校生物工学科3年の橋本哲平君(17)=伊那市=が28日、ダチョウの人工ふ化に成功し、2羽のヒナが生まれた。「本当にうれしい。かわいい」と喜ぶ橋本君。「これからが大変だけど成鳥にまで育てたい」と、生まれたばかりのヒナを見守っている。
同校は01年度から生徒がダチョウのふ化に挑戦。03年秋に成功して以来2度目。県内の農業高校ではまだ成功例がないという。
卒業生がふ化に成功した03年は、ふ化から10日でヒナが死んでしまった。橋本君は、課題研究でヒナを育てることをテーマにダチョウのふ化に挑戦。4月末から取り組んだ1回目は、卵の1個が未受精卵、残り1個は42日間のふ化期間を過ぎても生まれず失敗に終わった。
2回目の挑戦で6月14日に「みはらしダチョウ牧場」から受精卵2個をもらい、15日に学校飼育室内のふ卵器で卵を温め始めた。
湿度を30%まで下げるため毎日吸湿剤を交換し、卵の重さと温度を測定して記録。4時間ごとに90度ずつ卵を回転させる作業もしてきた。
ヒナの誕生は、1羽目が28日午前0時50分。2羽目は同日午後6時13分。体重は1羽目935グラム、2羽目1130グラム。
橋本君は27日から学校に泊り込み、2羽とも自力で殻から出ることが出来なかったため殻を割る補助をした。「割るタイミング、割り方が大事。慎重な作業だった」という。
誕生から1日経ったヒナを手にして「温かい。42日間が報われた」と笑顔を見せた。「卵を扱う以上にヒナの扱いは気を使う。まだ安心できる段階ではない」と慎重に観察を続ける。
今後の課題は餌付け。ダチョウは豆科の牧草を食べるが、同校にはふ化後の資料がないため手探りで取り組むことになるという。 -
箕輪と飯田、無線LANでつながった
県経営者協会上伊那支部や伊那商工会議所など地元経済4団体が共催するブロードバンド活用研究会(無線編)の第2回が29日、箕輪町のKOAハローウイングであり、箕輪町の同所から中川村の陣馬形山頂上の中継所を介して、KOA飯田工場までの合計52キロを無線LANでつなぎ、高速大容量の情報通信を行う実証実験に成功した。
実験は11Mbps規模(bpsはデータ転送の速度を示す。11Mbpsは毎秒1100万ビットを通信できる)で行われ、飯田市のパラボラアンテナから発信された電波を陣馬形山頂上で受信、さらにそこから箕輪町まで送信した。飯田市で実況撮影されている映像データを送受信したが、画像は鮮明で、KOAが専用回線を通じてつないでいる社内LANよりも優れていた。
この実験は、ブロードバンド環境が整備されていない地点で高速大容量の情報通信が可能になる方法を探ったもので、県工業技術総合センターが協力。専用回線を使うと11Mbpsを確保するためには最低でも月額80万円ほどかかるところが、実験した方法だとパラボラアンテナと無線機のセットで費用は35万円程度で済むことから、今後の利用に期待が広がった。
実証実験後の質疑応答でも、風・雨・霧など天候の影響や、パラボラアンテナの常設の方法など、突っ込んだ質問が出され、IT時代にふさわしい情報通信システムの確立を目指す地元企業の関心の高さがうかがわれた。
同研究会の次回の実験は9月2日、飯田市の多摩川精機で、10キロ程度の距離で行われる。 -
あす(31日)アレチウリ駆除統一行動
水辺を中心に大繁殖する外来種アレチウリを駆除する統一行動が、31日に行われる。諏訪・上伊那・下伊那の天竜川は天竜川ゆめ会議が、三峰川と伊那市内の天竜川は三峰川みらい会議が主催し、多くの市民の参加を呼びかけている。
アレチウリやハリエンジュ(ニセアカシア)など外来種の繁茂は在来の植生を破壊し、日本の川の・ス原風景・スを変貌させるものとして問題視されている。
繁殖力が強く、駆除にあたっては根こそぎ引き抜くことや広範囲にわたって一斉に行うことが重要。
上伊那では三峰川みらい会議が中心になり行政・住民・企業などの協働での駆除作戦が行われてきたが、05年度からは7月31日が全権統一行動日に指定され県内各所で一斉に取り組まれることになった。
当日は伊那地区は、三峰川の三峰川橋上流左岸に集合(そこから4カ所に移動する)午前8時半から12時まで。。駒ヶ根地区は天竜川・新宮川合流地点。午前7時から10時まで。
当日参加大歓迎だが、作業用軍手と長袖・ズボンの服装、熱中症予防に充分の水を持参して欲しいと主催者は呼びかけている。 -
ゴトー電機が伊那公園の遊具修理
伊那市上ノ原のゴトー電機(後藤博明社長)はこのほど、自社製品の回転式塗膜等剥離機ロータリーブラスターのプロモーションビデオ作成をかねて、伊那公園のさび付いていたブランコの修理をボランティアで行った。
25日からさびや古い塗装をはがす「ケレン」作業。雨の日を避けてさび止めを塗り、仕上げ塗装をした。
同社のロータリーブラスターは高性能のブラシを縦方向に回転させ、各種シーリングや古い塗装をかきとる機械。自動車整備工場など多く使用されている。
グラインダーと違い、「ケレン」する面が平面でなく球面や凹凸面であっても使い勝手が良いことから、同社ではこの機械の用途を建設産業などにも広げようとしている。
そのためのプロモーションビデオ作成を考えていたところ、小学校や公園にある遊具が素材として最適であることに気付き、市の商工観光課や建設課を通じて、伊那公園のブランコを修理することになった。
後藤社長は「丸パイプ状のもののケレンが容易にできることを示す実例が映像で欲しかった。プロモーションビデオ作りが、市民や子供のためになるならば一石二鳥。でも、実際に自分たちでやってみて、ケレン作業をする人の大変さが良くわかった」と話した。 -
県道の夜間パトロール
交通量が増加するお盆や本格的な行楽シーズンを前に伊那建設事務所は、事故防止や安全対策の一環として27日、管内の国道や主要地方道など29の路線で、照明設備や路面状況などを点検する夜間特別パトロールを実施した。
街灯が点灯するのを待ち、職員15人が5班に分かれて調査。結果、国道45、地方道44、県道5の97カ所で照明が点灯しておらず、中には10メートルごとに街灯が消えている所もあった。
工事施工中の現場も何カ所か点検。そのうち1つで、夜間時点滅するチューブライトを使用してない現場を確認した。
路面状況についても、事故時などに車が歩道内の歩行者に突撃するのを防止する「車止め」が破損している現場が見つかった。
今回不備があった各場所は、それぞれの市町村に報告し、速やかな修繕を促す。