-
あの手この手の悪質訪問販売
ボランティアを装った新興宗教などの悪質訪問販売が後を絶たない。難民援助や被災地救援などを装うものは以前からあるが、このほど、市民レベルで交流が広がる南大東島の小学校への援助窶狽黷驍烽フまで現れていることが、伊那市の老人憩いの家・西箕輪荘のミニ・デイサービスに集まる高齢者の話でわかった。
ミニ・デイに集まる高齢者の中の6人以上がこの1縲・週間のうちに訪問販売に直面。家を訪ねてきて、「南大東島の小学校改修援助」と称して靴下3足3千円、ハンカチ2枚3千円などを押し売りしようとしたという。玄関先に居座り、「近所に警官が住んでいるからそこに言って話そう」というまで、1時間近くも粘った者もいるという。
高齢者たちの話を総合すると、販売者は女2人連れか男女ペア。午前中や昼食後など、他の家人がいない時間帯を狙うようにして訪ねてくるという。
1カ月ほど前は、アフリカの難民救済とかインドネシア・スマトラ沖地震で被害を受けた小学生の救援などを語っていたが、南大東島と伊那市民との交流の話題が広がって来るのに合わせるように、「南大東島の窶煤vと語る場合が多くなっているようだ。
この話を聞いた同島島民を招く実行委員の1人は「人の善意を踏みにじるまったくけしからん行為だ。みんなの力で化けの皮をはいでやろう」と話した。 -
高校生が1日看護体験
伊那中央病院で28日、高校生の1日看護体験があった。上伊那の高校を中心に8校から43人が参加し、一般病棟で実習をした。
県看護協会が主催する恒例行事で▽高校生の進路の参考にしてもらう▽看護に理解を深める窶狽ヒらいがある。
病院の概要を聞いたり、足を洗う足浴を練習したあと、高校生は白衣に着替え、病棟で実習に入った。
現場で働く看護師の指導を受けながら、患者の足浴を体験。洗面器に足を入れ、丁寧に洗う高校生に、患者は「とっても気持ちがいい。このあと、すっと眠れるよ」と喜んだ。
伊那弥生ケ丘3年の新谷裕香さん(18)=宮田村=は「看護に興味があり、進路の参考になればと思って参加した。大変だけど、人とのかかわりがあって、やりがいのある職場」と話していた。 -
ローメンのうしお 50年目に「ちょっと挑戦」
伊那市通り町のローメン店「うしお」が、新しい味を売り出す。従来の「うしお流ローメン」にカレー粉をトッピングするものと、からしマヨネーズを添えるものの2種類。
カレー味は、今までのローメンとはかなり印象が変り、一口目のインパクトが強い。夏場に向く感じ。からしマヨネーズ味は、ウスターソースと混ざり合って渾然一体とした深みのある味だ。
どちらもバイトの学生などとともに「まかない食」として楽しんできた味だという。トッピングだけなので、声をかければ無料でサービスしてくれる。
うしおは1956年6月1日、現在の地で開店。以来、ウスターソースベースの味を守り続けてきた。焼きそば風の作り方は「うしお流」と呼ばれ、地域の人々に愛され続けてきた。
同店3代目の潮田秋博さん(33)は「うしおの味は当然守り続けますが、少し目先の変った新しい味を提供してローメン愛好家の層を広げられればと思います。50年目のちょっとした挑戦ですかね」と語る。創業者で現役の哲人さんに水を向けると「俺は、そんなものは知らん」と一言。
「新しい味で面白い」という声もあれば、「それをローメンと呼ぶのか」という昔ながらのファンもいる。 -
第2回 輝く!経営者賞 受賞者決まる
受賞者 歓びの声(下)上伊那の元気な企業の秘密を探ることを目的に03年4月から2年間にわたって進められた「上伊那 輝く!経営者キャンペーン」。その第2回目の表彰式が26日、伊那毎日新聞創刊50周年記念祝賀会の第1部として開催され、伊那市の唐木屋石材工芸、駒ヶ根市の上伊那貨物自動車、伊那市の菓匠しみず、伊那市の南信美装伊那窶狽フ4社の経営者が「輝く!経営者」賞を受賞した。
表彰にあたっての同キャンペーン推進委員長の三井貞明さん(元養命酒工場長)のあいさつと、受賞後、推進委員の一人であるニュースキャスターの武田徹さんのインタビュアーを受けて、受賞者が語った歓びの声を紹介する(要旨)。その2回目。 -
上伊那企業、経営者50歳台以上が85・7%
アルプス中央信用金庫調べ上伊那の企業では60歳台の経営者が最も多く36・9%を占め、50歳台以上では85・7%に及ぶことがアルプス中央信用金庫のアンケート調査で分かった。後継者に関しては、「決まっている」「候補者がいる」と答えたのが合わせて64・8%。「見当たらない」と答えたのは7・7%だった。
アルプス中央信用金庫が4半期に1回、取引業者を対象にして行っているアンケート調査。7月20日付発表の調査では、「後継者問題」を特別に盛り込んだ。経営者の年齢構成では総合では50歳台以上が85・7%だったが、特に製造業では90・0%、建設業が88・2%、不動産業では60歳代以上で100%を占めるなど、経営者の高齢化の傾向が目立った。
社長の代では2代目が49・4%、次いで創業者が31・3%、3代目が13・9%だった。
後継者については、総合で、「既に決まっている」が44・0%、「候補者はいるが決まってはいない」が20・8%で、約6割5分がメドをつけているが、サービス業や不動産業で「候補者が見当たらない」としたのはそれぞれ18・2%と20・0%で、後継者不足の傾向を示した。この2業種は、廃業予定や事業譲渡希望などで「後継者は必要ない」としたところも、それぞれ9・1%、20・0%と高い数値を示した。 -
第2回ニシザワ文芸コンクール
小中生読後感想文募集開始上伊那各所に食品店などを展開するニシザワが、第2回文芸コンクルーに応募する小中生の読後感想文を募集している。
04年に創立80周年を迎えた同社は、記念事業の1つとして小中生の読後感想文のコンクールを開始。地域の読書振興・青少年育成に貢献するとともに、書店として出発した同社の創業の原点を大切にする思いを込めた。
上伊那に居住・通学している小中生が対象。課題図書はなく、自由に選択した本の感想文を400字詰原稿用紙3枚以内にまとめる。未発表作に限る。
小・中生それぞれ最優秀作品1点、優秀作品10点を選ぶ。入賞者には表彰状と副賞として図書券(小生・最優秀3万円、優秀3千円、中生・5万円、5千円相当)が贈られほか、最優秀作品は新聞紙上に掲載する。
応募期間は20日から9月30日まで。ニシザワ各店舗(一部扱わない店舗もあり)のサービスカウンターに持参するか、郵送で応募する。
郵送・問い合わせ先・〒390窶・501伊那市日影435窶・(株)ニシザワ「文芸コンクール」係 TEL0265(76)2111(総務部中谷・蟹沢) -
きょう 土用の丑
28日は「土用の丑(うし)」。夏バテ防止にウナギのかば焼きを食べるとよいとされる。
伊那市荒井区の大上仕出し店では、200人前を調理。市内を中心に注文が入り、豊橋から生きたままのウナギを仕入れた。引き渡し時間に合わせてさばき、70年来の秘伝の特製だれをつけて焼き上げる。
国産は高く、スーパーに押されて消費量は少なめというが、うな重、うな丼は1500円からと例年並みの値段。
当日も注文を受け付ける(TEL72・7234)。
飯田測候所によると、27日の伊那の最高気温は30・9度。8月21日までの予報は晴れる日が多く、気温は平年並みで、8月2週目からは平年並みか高め。 -
上伊那高等学校音楽祭
上伊那の高校音楽クラブが一堂に集う上伊那高等学校音楽祭が23日、伊那文化会館で開かれ、6高校から合唱、吹奏楽、器楽などの12クラブが参加し、日ごろの成果を発表し合った。
県教育委員会などの主催で53回目。他校音楽系クラブの活動を知る機会となるほか、交流や情報交換の場にもなっている。
各校は、近況報告などを交えた簡単な紹介の後、現在練習中の曲や今年の課題曲などを発表した。
高校生らは、それぞれの持ち味が生きた演奏をしつつ、分野も規模も異なるほかのクラブの演奏に聞き入っていた。 -
伊那谷自然エネルギー研究会
身近な自然エネルギーを利用し、循環的な地域づくりを目指す「伊那谷自然エネルギー研究会」(小沢陽一会長)はこのほど、長谷村溝口の農業排水路に水力発電機1基を設置し、実証実験を始めた。
排水路は段差6・3メートル、水量(毎秒6リットル)で、水深30センチで水を取り、延長28メートルの導水管を通し、発電している。発電機はベトナム製を使用。出力は200窶・50ワットで、街路灯2基分を24時間、点灯。ごみかきに手間がかかる程度という。
近く、もう1カ所に発電機を設ける計画で、12月まで実験を続け、発電機の性能や耐久性など新製品開発のデータをとり、実用化への可能性を探る。
小沢会長は「電気の『地産地消』の発想。地域資源を有効活用し、地域コミュニティーの再生など活性化につながれば」と話し、水力発電の輪を広めていきたいとする。
事業は、県の小規模事業経営支援事業費補助金チャレンジ枠事業に採択されている。 -
第2回輝く!経営者賞受賞者決まる
三井委員長あいさつ 受賞者の歓びの声(1)上伊那の元気な企業の秘密を探ることを目的に03年4月から2年間にわたって進められた「上伊那 輝く!経営者キャンペーン」。その第2回目の表彰式が26日、伊那毎日新聞創刊50周年記念祝賀会の第1部として開催され、伊那市の唐木屋石材工芸、駒ヶ根市の上伊那貨物自動車、伊那市の菓匠しみず、伊那市の南信美装伊那窶狽フ4社の経営者が「輝く!経営者」賞を受賞した。
表彰にあたっての同キャンペーン推進委員長の三井貞明さん(元養命酒工場長)のあいさつと、受賞後、推進委員の一人であるニュースキャスターの武田徹さんのインタビュアーを受けて、受賞が語った歓びの声を紹介する(要旨)。 -
森本元信大学長の自然教室が水生昆虫観察
信州大学の元学長で名誉教授の森本尚武さん(71)=伊那市在住=がボランティアで行う自然教室の第4回目がこのほどあり、伊那市役所近くの天竜川と三峰川で水生昆虫の採集と観察に約40人の参加者が熱中した。伊那ロータリークラブの共催。信大農学部アルプス圏フィールド科学教育研究センターも後援した。
今回の講師は、教室の協力者で、水生昆虫の専門家・信大名誉教授の吉田利男さん。17日にビデオや標本であらかじめ水生昆虫について講義をしてもらった参加者は、吉田さんや同じく信大農学部教授の中村寛志さん、大学院の院生に従い、川の浅瀬に入り、歓声を挙げながら様々な水生昆虫を捕まえていた。
「ザザムシ」として有名なヒゲナガカワトビケラやシマトビケラ、ヘビトンボ、ヒラタカゲロウやチラカゲロウ、様々なヤゴ類などが採集でき、「カゲロウもカワゲラは、天竜川・三峰川のどちらでも採集できたが、三峰川の方が少し多い。それは水がきれいなため」などと吉田さんが解説した。
絶滅危惧種II類に入れられる魚類アカザも採集され、参加した親子が珍しそうに見入っていた。
教室は、自然の中で昆虫や植物・生物に触れ合う場を作ろうと森本さんが04年から初めたもの。今回講師を努めた吉田さんは、「親子で河原に出て昆虫を探すなど、とても貴重な機会。これを通じて大人も子供も自然への関心が高まれば幸い」と話した。
子供をつれて参加した伊那市の本間たかねさんは「生きているザザムシは初めて見た。こんな身近なところにいろいろな生物がいてビックり。全然知りませんでした」と驚いていた。 -
防犯ボランティア団体が保育所で啓発活動
防犯ボランティア団体の伊那エンジェルス隊(池上千枝子会長)と、信州防犯ボランティアOG会(本部・松本市、松村愛子会長)は26日、伊那市の竜東保育所(下島典子所長)で、防犯や交通安全の必要性を訴えた手作りかるたを披露し、園児たちの防犯意識を高めた。
かるたは同会の中沢愛子さんが製作。知らない人からの声かけに応じないことや自宅のドア鍵の閉め忘れの注意、道路に飛び出さないことなどを呼びかけるものをはじめ、タバコのポイ捨てや飲酒運転の危険性を示した大人向けのものまでが描かれ、「こういう時はどうしたらいいですか」と質問を投げかけて、園児たちの関心を深めていた。
伊那エンジェルス隊は初めての取り組みで、今後は同じようなかるたを作り、管内の小学校や保育所を巡回して、啓発活動を進めていく。 -
伊那毎創刊50周年記念祝賀会
多士済々180人集い、盛大に伊那毎日新聞社は、創刊50周年を記念する祝賀会を26日、伊那市のINAセミナーハウスで開催した。第1部は「輝く!経営者キャンペーン」(同推進委員会が主催)の「輝く!経営者」賞表彰式。第2部は祝賀会で、各界各層から総勢180人が集い、地域紙・伊那毎の50年を語り合った。
伊那毎日新聞社の向山孝一社長は、「50年前の創刊の時から上伊那の新しい地域のあり方を探る事をめざしてきた。特にこの3窶・年は、公共事業のあり方や人間や自然のあり方をめぐって議論のテーブルを提供してきた。今日あるのは、各界諸氏や読者・市民のおかげ」とあいさつした。
小坂樫男伊那市長の代理として乾杯の発声をした白鳥孝収入役は「文字の力で地域の発展に大きな影響を与えている。時に体制批判の色が出たり、情に流されたりする時があっても、根本において地域を応援する姿勢が大切。地域を代表する新聞として頑張ってほしい」と述べた。
長野市から駆けつけた田中康夫知事は「地域紙は大手と違って人の話の起承転結をきちんと書いてくれる。地域における議論はそうでなければいけない。上伊那を代表する新聞として歩んできた50年の歴史を大切にして、さらに飛躍してほしい」と述べた。
伊那毎日新聞は、新規経済特集を軸とする紙面の質的向上、親しみやすい紙面を目指す日曜版4頁増頁、、輝く経営者シリーズの単行本化など出版事業、いなまいニューススタジオの内容的発展、伊那毎の作る地域ポータルサイトinamai.comの閲覧開始窶狽ネどの50周年事業を発表した。
祝賀会には上伊那の各市町村の理事者、ほか山際一雄商工部長や牛越徹上伊那地方事務所長ら県の役職者、県会議員、市町村議員、警察・消防関係、商工会議所役員や企業経営者、信州大学教授をはじめ教育関係者福祉・ボランティア関係者、新聞販売店店主、広告スポンサー窶狽ネどが集まり、掲示された折々の新聞等を見ながら、それぞれ伊那毎の50年について語り合った。 -
第2回、輝く!経営者大賞
唐木屋石材工芸、上伊那貨物、菓匠しみず、南信美装伊那の4社に上伊那 輝く!経営者キャンペーンの04年度(04年4月縲・5年3月)「輝く!経営者賞」の表彰式が26日、伊那市美篶の信州INAセミナーハウスで行われ、厳正な審査の結果、唐木屋石材工芸(伊那市)の唐木一平さん、上伊那貨物自動車(駒ヶ根市)の小池長さん、菓匠しみず(伊那市)の清水紀光さん、南信美装伊那(伊那市)の吉澤文男さん窶狽フ4人の経営者が受賞した。受賞者には記念の盾などが贈られた。
同キャンペーン推進委員長の三井貞明さん(元養命酒工場長)から名前を発表された受賞者は、推進委員の一人でもあるフリーパーソナリティの武田徹さんのインタビューに答えて、「とても光栄です。今後の経営の活力にしたい」(唐木一平社長)などと口々に話した(受賞者の声は明日付で掲載します)。
選考には、推進委員などがあたり、収益性・技術力(研究・開発力)・製品力=商品力・マーケッティング力・流通システム・地域特性などを基準にした。
同キャンペーンは、上伊那の元気な企業の秘密を探ろうと、03年4月に三井貞明さんを委員長に、産学官でつくる推進委員会が進めてきたもので、本紙でも毎週水曜日に特集記事を掲載、土曜・日曜には武田徹キャスターがインタビューする番組「いなまいニューススタジオ」をケーブルテレビで放映してきた。
三井委員長は2年間にわたるキャンペーンを「上伊那にこんな素晴らしい企業があったのかと、地元の経営者や市民の関心を引いた。私自身も驚かされることが多く、上伊那経済の活性化に少なからず影響を与えたと思う」と振り返った。 -
シルバー人材センター原付バイクの交通安全講習会開催
通勤時に原付バイクを利用する会員に、講習を通して事故防止を心がけてもらおう窶狽ニ25日、伊那広域シルバー人材センターは、伊那市営球場で原付バイクの交通安全講習会を開いた。約15の会員が参加し、バイクに多いトラックの巻き込み事故について学んだり、安全走行の実技指導などを受けた。
同センターの安全週間に合わせて7月、センターの安全委員会は、交通事故を含むさまざまな労災防止活動を展開している。
講習会もその一環で、伊那署の協力のもと隔年ごと交通安全の講習会を開き、会員の安全意識向上に努めている。
今回は、佐川急便の安全推進課からも人員協力を得て、実際にトラックの死角や内輪差を確認。会員は「前輪と後輪が離れているトラックは、特に内輪差も大きいため、なるべく近寄らないように」などと指導を受け、安全な運転を再確認していた。 -
西天に枝の不法投棄
南箕輪村神子柴の西天竜幹線水路31分水の取水口に18日、高木の枝が不法投棄されているのを水利組合員が発見し、西天竜土地改良区に連絡があった。
不法投棄された枝は長さ約1・5メートルあり、組合員が約3時間かけて撤去し取水口を確保した。撤去した一部だけでも枝は7、8本もある。組合員によると「今回は量があまりにも多く、大きな枝が分水の中間に留まった。昨年も同時期に取水口に絡まることが何回かあった」という。
西天幹線水路は岡谷市川岸地区から伊那市まで延長26キロ、高さ1・5メートルの防護柵がある。西天竜土地改良区によると、不法投棄は日常茶飯事で、ペットボトルや空き缶などは毎日のようにある。犬、猫、布団などのほか生活雑排水をビニール袋に入れて捨てるケースもあり、近ごろは紙おむつが頻繁に投げ入れられているという。
西天は農業用水で、分水に不法投棄されたごみが絡むと水が流れないという。
西天竜土地改良区の有賀正理事長は、「不法投棄は本当に悲しいこと。常識をもってやめてほしい」と話している。 -
ガールスカウト交流会
伊那市や南箕輪村などの年長園児縲恪mZ生、約30人が活動するガールスカウト長野第26団は23、24日、長谷村の非持交流施設などで1泊2日の交流会を開いた。
活動内容に応じて毎年さまざまなバッジが贈られるガールスカウトは、各団ごとにその年の活動を決めて行動する。今年度26団は、水に関する取り組みに対して贈られる"ウォーターバッジ"の取得を目指そうと決めた。そのため今回は、美和ダムの水調査などを目的とした交流会を企画した。
1日目は断層の境目である中央構造線露頭などを見学した後、施設に戻り夕食準備に取りかかった。栄養バランスなども考慮した牛丼やすまし汁、温野菜サラダなどを、夕飯作り担当の子どもたちが分担して調理。野菜の切り方や手順などをリーダーから教わりつつ、協力して夕飯づくりに励み、一層絆を深めていた。 -
伊那立教会設立
立教大学の卒業生でつくる「伊那立教会」が23日、設立した。設立総会に加え「新時代の伊那谷観光」をテーマにしたシンポジウムなどがあった。
伊那立教会は会員の親ぼくを図り、伊那地域の振興と母校の発展に寄与する目的。会員は約50人。
設立総会で、会則や本年度事業などを協議。会長に田中信也さん=伊那市=を選出。事業計画ではホームページの作成、六大学野球の観戦、地域貢献活動のごみ拾いなどを決めた。
欠席した会長に代わり、北原亘さんは「一杯飲みながら、交流を深め、地区の発展に尽くしていただきたい」とあいさつした。
総会に先立ち、群馬県草津町の中沢敬町長の基調講演「ブランド&ブランド エクステンション窶箔`統の温泉地ブランドに磨き」、シンポジウムがあった。
シンポジウムに、中沢町長、飯島町在住の映画監督・後藤俊夫さん、伊那市の白鳥孝収入役、立教大学観光学部の溝尾良隆教授をパネリストに迎え、権兵衛トンネル開通や高遠町・長谷村との合併を控えて、今後の地域のあり方を探った。
後藤監督は「権兵衛トンネル開通で打撃を受けると危ぐする。住民で語り合う重要な時期」とし、文化面から「上伊那は人形など芸能が盛んであることが特徴。文化に力を入れることは、地元PRに欠かせない」と提言。
そのほか▽戦略的に使える統計を取り、将来につなげる▽まず地域住民が地元を知り、誇りを持つ▽広域観光ルートを構築する窶狽ネども挙がった。 -
第35回上伊那郡市献血推進大会
上伊那郡市献血推進対策協議会は21日、伊那市役所で総会と第35回目献血推進大会を開催した。引き続き安全な血液製剤の供給体制構築に尽力することを確認し、献血推進功労者などを表彰した。
04年度、管内の献血者は前年比4・5パーセント減の5323人。成分献血は目標の325人を上回る392人の協力が得られ、理解が広がりつつある一方、初回献血者や16縲・9歳の献血者数は依然として少なく、こうした層への働きかけが必要であることを確認した。
表彰は次の通り。
◇第41回献血運動推進全国大会厚生労働大臣感謝状=日本発条伊那工場(宮田村)
◇05年度長野県献血推進協議会長表彰=飯島セラミックス(飯島町)、日本ピスコ(南箕輪村)
◇05年度上伊那郡献血推進対策協議会長表彰=昭和伊南総合病院(駒ケ根市)、箕輪ライオンズクラブ(箕輪町)
◇05年度献血推進ポスター受賞者表彰▼優秀作品=中山沙希、松下太一▼佳作作品=植木千尋▼入選作品=浦野咲紀、篠田琢充、吉岡美奈(以上、宮田小学校1年) -
キタノヤ 夏の体力まつりのご案内
松下電工の乗馬型フィットネス機器「ジョーバ」が、糖尿病傾向の方に効果があると注目されている。「お客さんに乗ってもらうだけじゃダメだ!」と、キタノヤ電器の北原國人社長もこの春から毎日ジョーバ。すると、わずか4ヵ月で血糖値が40も減り、体重も5キロ以上減った。あらためてジョーバの効き目に驚いている。
社長が毎日乗り始めたのは、今年2月の終わりから。ジョーバは発売と同時に購入。血糖値が高く、医者から食事療法と運動を進められていたが、忙しさにかまけて、あまり乗らないままだった。
「まったく面目ない。どうもズクがなくて毎日はできなかったんだ」と反省の弁。
ところが、ジョーバに乗ったお客さんの体験談がゾクゾクと集まり、それを読んでいるうちに「こりゃあ、自分で試して見なくちゃいかん」と決心。血糖値が148を示し、食事療法の限界を感じたこともあった。
以来毎晩15分から30分、テレビを見ながらジョーバに乗り続けた。目に見えて違うのは、夜、グッスリ眠られること。以前は1縲・回トイレに起きていたのが、それもなくなった。
4月、掛かりつけの医師の検査では血糖値135、ヘモグロビンAIC6・7%。それが、6月にはさらに改善し、同じく106と6・0%になった。
「個人差があるから全員に効くかどうかは分からない。でも、自分の体験から、お客さんにも自身を持って勧められます」と述べている。 -
上伊那労福協まつり
上伊那地区労働者福祉協議会などが主催する、上伊那労福協まつりが17日、南箕輪村の大芝高原多目的広場であった。フリーマーケットやマレットゴルフや、わたあめの無料サービスなどの出店が立ち並び、多くの人でにぎわった。<br> 地域で働く会員の福祉向上を目的に、さまざまなイベントを展開。同会場では今年、7回目の実施となった。<br> 「子供コーナー」と題したイベントでは、ゴムプールに魚を放した「マス・ウナギつかみ大会」に子供たちが殺到。始まる前から、プールの中に手を入れて魚を触ったりと、プールで泳ぐ魚を関心深げに見入っていた。<br> 例年好評のフリーマーケットには県内外から公募した約70団体が参加。衣服を中心に、おもちゃや、生活食器などの贈答品が多く並び、各ブースで値引き交渉をする声が飛び交った。
-
上伊那郡老人クラブ大会
上伊那郡老人クラブ連合会主催の第24回上伊那郡老人クラブ大会は21日、町文化センターホールであった。辰野・箕輪・高遠町、南箕輪・長谷・中川村の6町村から約450人が参加し、生きがいと健康づくり活動の展開と、心豊かな地域づくりの担い手になっていくことを確認した。
浦野順司会長は、「高齢化社会、長寿社会にふさわしい老人クラブを目指し活性化を考える機会。知識と経験を生かし話し合う場を設定し、協力と連帯の輪を作っていく活動を目指していきたい」とあいさつした。
表彰、感謝状の贈呈、体験発表のほか、アトラクションで箕輪町富田区富老会「童謡唱歌の会」による歌の発表もあった。
講演会では、旭松食品の食品研究所長で納豆博士の村沢久司さんが、「ねば縲怩ャぶあっぷ納豆健康法」と題して話した。
表彰、感謝状の受賞者は次の皆さん。
◆功労者 春日建郎(高遠町)松沢正和、米山正一(中川村)中山麻人、伊東定治、中山金幸(長谷村)毛利勇、笹川正秋(箕輪町)
◆優良老人クラブ 高遠町藤沢老人クラブ連合会、箕輪町三日町長生クラブ -
第4回高校改革プラン推進委員会
南信地区の高校統廃合問題などを話し合う第3区高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)は20日、飯田市の飯田高校で4回目の会合を開いた=写真。一部の委員から県教委に対して「財政問題とプランの関係性をより明確に示し、プランの具体的効用を公表してほしい」との要望が出たほか、地域部会設置を求める声と反対する意見が激しく対立した。<br> 岡庭一雄阿智村長は「根幹にある財政問題に十分配慮しつつ、統廃合に取り組む必要がある」とし、財政問題との関係性とプランに期待する具体的効果の公表を求めたが、県教委は「プランには少子化に伴い厳しくなる学校運営に配慮する思いもある。具体的効果は、ある程度整備対象校が決まらなければ示せない」と具体的な発言を避けた。 <br> 賛成と反対に二分した地域部会については、各地区の削減数合意がない現状で部会を設置すれば、一層議論が定まらないなどの理由から、今回も設置を見送った。<br> しかし岡庭阿智村長は「地元のことを地域が考えるのは当たり前」と話し、下伊那として独自に話し合いを進めていく意向を明らかにした。一方小坂伊那市長は「たたき台の扱いが明確になってから部会についても考えたい」とし、今後の動向を見守る姿勢を示した。<br>
-
上伊那のコモンズ支援金 一般分46事業を発表
上伊那地方事務所は20日、「信州ルネッサンス革命推進事業支援金交付要綱」に基づくコモンズ支援金(一般分)の採択46事業を発表した。同支援金は地域づくりのための試みを県が支援するもので、県本庁が決める特別分とは別に、各地方事務所単位に作られる選定委員会の審査によって一般分が決められた。支援総額は約4519万円。事業区分では▽防災用備品・資材購入など「安心・安全の暮らし支援」、6件約456万円、▽伊那市浄水管理センターの木材チップ舗装など「やさしいまちづくり」、4件約1186万円、<br>▽花の名所の地図作成など「美しいまちづくり」、6件約342万円、▽有害鳥獣対策など「魅力ある観光創出」、5件約792万円、▽地元特産ネギのブランド化など「コモンズビジネス支援」、2件212万円、▽森林の境界明確化など「ゆたかな森林づくり」、3件212万円、▽住民施工による環境配慮型水路工事など「協働型のむらづくり」、12件752万円、▽老人と子供が触れ合える教室設置など「特色ある学校づくり」、5件310万円、▽文化財案内看板の設置など「その他の地域活性化」、3件約259万円。<br> 市町村別では、伊那市7件約1442万円、駒ヶ根市10件約808万円、高遠町4件約622万円、辰野町6件379万円、箕輪町5件約294万円、飯島町2件50万円、南箕輪村3件77万円、中川村3件306万円、長谷村3件277万円、宮田村3件約266万円窶狽セった。
-
かいご家たより34
わしづかみのお菓子食べたくて食べたくてしょうがないおじいさん・原さんがいた。
自宅では寝床にまで菓子類を持っていき、布団の中にもぐりこんで食べていたと言う。だから、洋服はいつも食べこぼしでベタベタに汚れていた。服が綺麗な時がなかった。お風呂に入って着替えて、衣類は必ず洗濯。洗濯せずにはいられなかった。夜中であろうと「お菓子を買いに連れて行け」とせがまれる家族は、疲れ果てていた。
かいご家に来てもやはりお菓子には目が無い。すぐに手が出て、袋が破れるかやぶれないかのうちに口に放り込んでいた。それも口いっぱいに。むせてもその手は止まらなかった。昼食もガツガツと口に運びその姿を見ているとそれだけでこちらの食欲がなくなってしまうほど。
「あ縲怩、もうだめじゃん、そんな食べ方体によくないよ。いい加減にして!」とのどまで出かかった。
でも原さんは、自分が大好きなお菓子を食べる時、必ず回りにもすすめていたのも事実。個別に盛らず、皿盛り出だしているから、そんな人の暖かい姿、みんなで分かち合う心を垣間見ることが出来る。原さんにとって、お菓子を食べることは今一番の楽しみ。なるべくその行為を否定しないように心がけた。
ある日原さんを、まだ介助無く一人で歩けた頃に良くお菓子を買いに通っていたお店に連れて行った。ひさしぶりの買物に興奮し、危ない足取りでどんどん菓子袋を商品棚から取り出し抱え込んだ。顔馴染みの店主が「久しぶりだなぁ、元気かい?」と声をかけてくれても本人はろくに返事もしない。目はズラーッと棚に並んだ菓子類に釘付。内心「あー、やぱり連れてこなかったほうが良かったかなぁ、かえって不穏にさせちゃったな」と後悔した。
落ち着かない原さんをなだめるようにして車に乗せた。ドアが閉まるやいやな、買ったばかりの菓子袋をガガーッと取り出す。「あーぁ、もう食べてしまうんだ」と思い、「原さん、家に帰ってから食べようよ」と制止した。しかし彼の行動は止まらず、袋を開けるとわしづかみに菓子をつかんだ。「もう止まらないや」とあきらめると、原さんはそのわしづかみにしたお菓子を私に差し出した。運転しているもう一人のスタッフにも同様に。自分の口に運こぶ前にだ。
思いがけない出来事だった。言葉があまり出ない原さんのありがとうの気持ちがいっぱいつまっていた。どんな高級菓子よりご馳走に感じるつぶれたお菓子だった。買ったお菓子は家に帰るまで原さんの口には入らなかった。
介護の世界はいつもそうだ。私達が何か与えるというより利用者の方からいつも教えてもらい、元気をもらっている。この仕事の最大の魅力である。
かいご家代表 漆戸徳弥 -
信毎上伊那販売店会のマレットゴルフ大会
信濃毎日新聞の上伊那の販売店でつくる「信毎上伊那販売店会」(堀川博行会長)は17日、伊那市西箕輪羽広のマレットパークはびろでマレットゴルフ大会を開き、加盟店間の交流を深めた。<br> 1992年から続く恒例行事。従業員の福利厚生と親ぼくなどを目的とする大会に、12店から約130人が集まり、マレットゴルフを楽しんだ。<br> 参加者は、「あー、おしい」「ナイスタッチ」などと声を掛け合いながら会話を楽しみ、18ホール、パー72のコースでプレーした。<br> 賞品獲得者は次の皆さん。(かっこ内は販売店名。丸数字は順位)<br> (1)唐沢良二(伊那北部 中川)51(2)酒井平八(伊那 販社)61(3)伊藤喜与春(駒ヶ根 販社)63(5)飯田和直(伊那 販社)66(7)唐沢美枝子(伊那北部 中川)67(10)西澤茂成(竜東 山田)71(20)蟹澤正治(手良 萬屋)77▽30位 向山甲平(松島 井桁屋)83▽40位 中村ふき子(竜東 山田)86▽50位 小林昭夫(宮田 中谷)92▽60位 伊藤優(辰野 共和堂)94▽70位 寺沢強二(駒ヶ根 販社)99▽80位 谷沢勲(高遠 堀川)111▽ブービー賞=黒岩敏明(辰野 共和堂)117
-
50周年
きもの いぐち
代表取締役 井口公雄
私共の店を取り上げて頂き感謝しております。他店にはないオリジナル作品や企画織や染の伊那谷物語他文化催事を行い高遠にきものいぐちが頑張っているという事が認識され売上に通じているものと喜んでおります。
##(了)
伊那ケーブルテレビジョン株式会社
代表取締役 向山公人
当社の起業経過や目的への理解を深めることができ、今後への施設活用や提案への反響があった。各企業に対しても表面的な認識しかなかった各社理解度が深まると同時に経営参考の情報提供にもなり充実した企画であった。
##(了)
有限会社 共進住建
代表 松澤一弘
創刊50周年おめでとうございます。私は武田徹さんやとてもすばらしい経営者の皆様とこの企画に御一緒できたことを心より感謝しています。今後も坑酸化工法「いきいき健康回復住宅」で、家族の健康と地球環境浄化をめざします。
##(了)
株式会社 信州ウェイスト
代表取締役 小林孝行
産業廃棄物処理業として開業してから十六年余の時を経て廃棄物に対する皆様の考え方の変化に隔世を感じます。大量生産・消費から出る廃棄物の山を見直しリサイクルへと進み循環型社会構築へと大きく進んでいます。
##(了)
鍋焼城
店主 北原一正
このキャンペーンは 日本のノーベル思想に起因するものでせうか このものを立ち上げたKOAさんに敬服します。不況と言われる今日KOAさんの向上意欲勢力の中に従業員にもこの意識が存在しているものとつい推測。
##(了)
風船遊劇団ゴンベエワールド
代表 矢野正貴
風船遊劇団ゴンベエワールドが創るバルーンアートの世界が、NHK総合テレビ全国放送(2005年6月30日放送)で紹介されました。わずかずつですが、活動の輪が確実に広がってます。ありがとうございます。
##(了)
株式会社 宮澤印刷
代表取締役 宮澤宏彰
輝く経営者の記事にしてもらってありがとうございました。友人、知人から、いろいろのメッセージをもらい力強い活力になっています。よりがんばり努力したいと思います。会社あっての自分です。生かされております。
##(了)
株式会社 若丸
代表取締役 下平洋一
素晴らしい経営者のご見識を伺うことが楽しみでした。まだまだ密かに輝く方々も大勢いることでしょう。是非スポットを当てて頂きたく存じます。その度に伊那谷の活力が増すように思います。
##(了) -
琴伝流大正琴「虹彩」の第25回上伊那地区交歓会
琴伝流大正琴「虹彩」主催の第25回上伊那地区交歓会が17日、伊那市西町の県伊那文化会館大ホールであった。各地で大正琴を学ぶ会員が素晴らしいアンサンブルを披露し合った。<br> 1年間の集大成の交歓会。4教室の会員による演奏に合わせて、「『虹彩』の歌」を歌って開幕。40プログラムで各会が練習を重ねた曲を演奏した。<br> 「瀬戸の花嫁」「ディズニー・メドレー」「古城」「ソーラン節」「信濃の国」など、さまざまなジャンルの曲を次々と披露。会員の生きの合った美しい音色が会場に響き、観客は盛大な拍手を送っていた。<br> また席上では、25年の節目を記念して、20年以上継続の指導者や、80歳以上の会員など23人を表彰した。<br>
-
濡れた畦にひざまずいて
毎朝、田んぼの水を見てまわる時には、100ミリのマクロレンズをつけたカメラを持っていく。手ぶらで歩いている時よりも、カメラを持つだけで見えてくる生き物の数が格段に増える。それほど意識はしていなくても、普段より積極的に被写体を探しているのだろう。
稲の葉にとまる羽化したばかりのピカピカのアキアカネがまず目に入る。視線を落とすと、これから羽化するヤゴが茎を登っている。ウキクサの上でじっとしている、まだ尻尾の残る幼いアマガエルと目が合う。背中いっぱいに卵を産み付けられたコオイムシのオスが急いで水中に逃げ込む。イネミズゾウムシがスイスイと泳いでいる。
気が付くと、僕は朝露でぐっしょりと濡れた畔にひざまずき、虫たちに謝っているような格好をしている。田んぼの生き物を見る正しい姿勢は、きっとこの謙虚な姿勢に違いない。
そうして田んぼを覗いていると、生き物たちが語りだす。アシナガグモの巣に引っ掛った羽化したばかりのオツネントンボが「助けてー」と叫んでいる。クモは久しぶりの食事にありつけるうれしさでそわそわして、巣の端から端を行ったり来たり。水面から太ったトノサマガエルが顔を出し、退屈そうに大あくび。いつの間にか、生き物を擬人化して見ている自分に気がつく。
大好きな宮沢賢治の「やまなし」の世界が目の前にある。彼はサワガニを擬人化し、さらにカニの川底からの視線で物語を作った。水面に突き刺すカワセミの鋭い嘴の描写は、川岸でぽつんとひとり、カニに謝る姿勢でいる賢治の姿を連想させる。
「やまなし」は「小さな谷川の底を写した2枚の青い幻燈」の物語。たった2枚の写真から、あんなに素適な言葉が生まれる。そんな写真が撮りたくて、田んぼでシャッターを押している。
田んぼからは米だけが生まれてくるのではない。生き物はもちろん、物語も生まれてくる場所なのだ。 -
菜の花楽舎が菜種を収穫
NPO法人「伊那谷菜の花楽舎」(関浩行理事長)は、伊那市、箕輪町の菜の花畑85アールで菜種の収穫を始めた。今月中に終了する計画で、900キロの収穫量を見込んでいる。
春先の気温が低かったものの、収穫量はまずまず。収穫量の3分の1が菜種油として取ることができるという。
16日は、伊那市手良で、会員や手良小学校3年生ら約30人が収穫作業に当たった。
コンバインで刈り取った菜の花をビニールシートに乗せ、児童たちが足で踏みつけたり、棒でたたきつけたりして種を落とした。そのあと、ふるいにかけ、袋に詰めた。
手良小3年生の宮原すずえさんは「量がいっぱいあるから、踏むのが大変」と汗を流した。
収穫した菜種は天日で乾燥させ、精製工場に持ち込む。食用油ができる今秋、会員を中心に販売する。価格は未定。
すでに廃食油をバイオディーゼル燃料に再生する取り組みは試験的に始まっている。