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リサイクルシステム研究会の会員企業に感謝状
天竜川本流と支流の水質調査「天竜川水系健康診断」を10年間継続してきたリサイクルシステム研究会(向山孝一会長)の会員企業20社に対し、県テクノ財団の萩本博幸理事長が9日、感謝状を贈った。
調査は水質の実態を把握するため、1997年に始まった。年1回、釜口水門縲恊テ岡県遠州灘河口の天竜川本流と天竜川に流れ込む支流約50カ所に測定地点を設け、2時間間隔で24時間にわたってCOD(化学的酸素要求量)などを調べた。
萩本理事長は会員企業にそれぞれ感謝状を手渡し、活躍に期待。
向山会長は「会員企業のチームワークが継続につながった。業種を超えたつながり、地域への広がりなど伊那谷を環境技術の集積地にしたい」と述べた。
水質調査の概要などは冊子「伊那谷の企業者員と竏註・nの仲間たちによる諏訪湖・天竜川水系健康診断10年の軌跡」=A4判、110ページ=にまとめた。千部作成し、会員企業や上・下伊那の小・中学校に配布する。
循環型社会の構築に向けては、天竜川美化活動「天竜川水系環境ピクニック」、使用済みコピー用紙を循環させるシステムの構築なども展開している。
会員企業は上・下伊那の電子部品、食品、建設などで構成される。 -
大規模林野火災防御訓練
伊南消防協議会の大規模林野火災防御訓練が4日、飯島町日曽利北の沢林道など3会場で行われた。
大規模林野火災発生における防災機関の緊密な協力体制を確立し、迅速的確な防御活動を目的とする訓練に、伊南消防協議会を構成する4市町村消防団・伊南行政組合消防本部・県消防防災航空隊ら約150人が参加した。
訓練は午前8時55分、日曽利山ノ田で山火事発生、連日の異常乾燥と折からの強風にあおられ、山頂方面に延焼拡大を想定。町は災害対策本部を設置、近隣に応援を要請するとともに、県消防防災航空隊に出動を要請した。
ヘリポートとなった柏木運動場には、午前9時40分、防災ヘリコプターが飛来し、消防長や町消防団長らを乗せ、上空偵察訓練に飛び立ち、再び、飛来したヘリは約1トンの水を火災現場に運び、放水した。
一方、火災現場の北の沢林道では消防ポンプ車とホースを中継し、遠距離送水訓練をしたり、背負い式の消火器具による消火訓練のほか、オフロード隊も出動し、偵察や負傷者救助訓練に活躍した。 -
第23回あづみ野松川中学生駅伝大会
第23回あづみ野松川中学生駅伝大会が21日、北安曇郡松川村の松川小学校を発着点に開かれ、上伊那から唯一出場した駒ケ根東が昨年に続き男女とも大会新記録で優勝した。同中は9日の県中学継走荒神山大会でも男女大会新で優勝するなど、全国大会へつながる県中学駅伝大会(11月3日)に向け順調な仕上がりを見せている。
男子の部(6区間、21キロ)には県内各地から22チームが出場。駒ケ根東Aはいつものように1区(4キロ)で福沢潤一が首位を奪うと、以後の区間でも安定したレースを展開し、2年生アンカー天野進が落ち着いた走りでゴールテープを切った。昨年同中チームがつくった大会記録を約30秒縮める1時間9分38秒だった。
女子の部(5区間、13キロ)は17チームが出場。駒ケ根東は、めきめきと力をつけてきた1年生湯沢ほのかが、エースの揃った1区で首位に立つと、2区から5区までいずれも区間新の走りで圧勝した。チームが昨年作った大会記録を2分以上縮める強さを示した。
竹田正樹監督は「今日の結果を参考に県中駅伝のメンバーを選考したい。2年生が良い走りをしたことは大きな収穫だ」と話していた。
【男子総合順位】
(1)駒ケ根東A1時間9分38秒=大会新(福沢潤一、渋谷宥介、草野智徳、久保田光、小林純平、天野進)(2)長野東部1時間13分14秒(3)穂高西1時間13分54秒(4)駒ケ根東B1時間14分50秒(竹村亮作、寺沢尚之、寺平悠介、大蔵孝治、野溝渉、堀内俊希)(5)鉢盛1時間15分8秒(6)松川A1時間16分17秒
【女子総合順位】
(1)駒ケ根東46分56秒=大会新(湯沢ほのか、北原成美、福沢志穂、篠田美樹、寺平稚博)(2)山辺A49分39秒(3)鉢盛49分54秒(4)豊科北52分7秒(5)櫻ヶ岡54分06秒(6)仁科台A54分46秒 -
県内外の60チーム五輪選手交えて交流
第5回プライア杯ソフトバレーボールフェスティバルが20日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館と市民体育館で始まった。五輪出場経験者チーム「プライア」との交流を県内外の60チームが楽しんだ。長谷の愛好者でつくる「はせくらぶ」など主催。伊那毎日新聞社など後援。
丸山(旧姓・江上)由美さんらバレーボールの元五輪代表選手でつくる「プライア」との交流を目的とした大会。トリムフリーの部(男女各2人、年齢制限なし)40チーム、トリムシルバーの部(40歳以上の男女各2人、50歳以上の男女各2人)20チームがそれぞれ初日に予選リーグを戦い、21日に決勝リーグ(トーナメント)を繰り広げる。
選手たちは息の合ったコンビネーションで得点を重ねたり、ライン際に落ちるボールに飛びつくなどコート狭しと熱戦。試合を見守るチームメイトも熱い声援を送っていた。 -
諏訪圏工業メッセ2007に250社
上伊那からも20事業所が出展・技術アピールで取引拡大ねらう諏訪圏工業メッセ2007が18縲・0日、諏訪市の旧東洋バルブ諏訪工場跡地をメーン会場に開かれている。諏訪圏を中心に250の企業・団体が出展。上伊那からも約20社が参加し、新規受注などをねらって自慢の技術をアピールしている。諏訪圏の行政、経済団体などでつくる実行委員会が主催。上伊那からの出展は「精密・切削」「プレス」「治工具・金型・専用機械」「電気・電子」「表面処理・メッキ熱処理」「光学」「完成品」の7部門に各1社、、グループ部門に8企業・団体。出展常連もあれば、初参加もあり、それぞれ工夫を凝らしたブースで関心を集めている。
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プレス部門出展の共和(箕輪町)は、自社開発のトランスファーロボット加工による、金属プレス製品のコスト削減を提案。三次元NCロボットの効果を訴える。
小松浩総リーダーは「金型、プレスとロボット装置を同時に扱っている企業は国内でもまれ」として、30年以上前からロボット開発に取り組んできた実績をアピールする。
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完成品部門には、防犯用電子機器の設計、開発製造のアジャイルシステム(南箕輪村)が出展する。今メッセでのテーマは「住宅セキュリティ」。
建物の温熱および構造状態の監視機器・耐震機器などを展示し「耐震工法」と「制震工法」を合わせた強化システムを提案する。中島光彦社長は「地震から身を守り、住宅寿命も延ばすことができる」としている。
同社は「園児を守る緊急救助システム」も展示。中島社長は「地域ぐるみで子どもを守る発想で、塩尻市の保育園などで取りいれられている」と自信を見せる。
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電気・電子部門では画像処理の専業メーカー・アルゴル(南箕輪村)が各種画像検査装置を展示して「元気」を示す。
今年6月に完成した新製品「組込型画像処理装置」は、画面が本体に組み込まれ、タッチパネル操作に。担当者は「場所をとらないので狭いところにも設置できる」と訴える。
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グループ部門に宮田村商工会の一員として出展した宮田アルマイト工業は、RoHS(特定有害物質の使用制限についてのEU指令)に対応したノンクロム表面処理の量産システムを確立。そのためのラインを3倍に増設した。ノンクロム処理の量産対応は全国的にも注目を集めている。
清水光吉社長は「各メーカーがそれぞれ異なったノンクロム薬品を指定してくるが、それに対応できる。薬品を増やすには相当の投資が必要だが、うちはそれを見越して先行投資してきた」と説明している。
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諏訪工業メッセ2007は、午前9時30分縲恁゚後4時30分(最終日は午後4時まで)。問い合わせは実行委員会事務局(TEL0266・54・2588)へ。 -
伊那谷断層帯の評価の改訂版を公表
地震調査研究推進本部は15日、一部改訂した伊那谷断層帯の評価を公表した。前回評価に比べ、平均活動間隔は約3千縲・万年から約5200縲・400年と幅が狭まった。今後、30年以内の地震発生確率は断層帯主部がほぼ0縲・%からほぼ0%とした。
評価についての地元説明会は22日午後1時半から、伊那合同庁舎で開く。
伊那谷断層帯の長期評価は02年7月に公表。05年度に文部科学省から委託を受け、産業技術総合研究所が補完調査し、一部を見直した。
断層は、これまでの「境界断層」と「前縁断層」を1つの活動区間とした「断層帯主部」に加え、新たな起震断層に「断層帯南東部」を設けた。
断層帯主部は辰野町縲怏コ伊那郡平谷村の延長79キロ。断層帯南東部は飯田市縲怏コ伊那郡売木村の32キロ。いずれも北北東縲恣・・シ方向に延びる。
断層帯主部で予想される地震規模はマグニチュード8・0程度。前回の評価と変わりなかった。最新活動時期は14世紀以後縲・8世紀以前と推定。マグニチュード8クラスの地震が発生したと判断できる記録は知られておらず、この時期に活動しなかった区間が一部残っている可能性は否定できない。マグニチュード8程度より小さな地震が発生する可能性はある。 -
伊那市でエルデストの全日本ソフトボール大会開会
50歳以上の女性が参加する「第6回全日本エルデストソフトボール大会」(日本ソフトボール協会主催、伊那毎日新聞社など後援)が12竏・4日、伊那市を会場に初めてある。11日、県勤労者福祉センター体育館で開会式があり、集まった各都道府県代表の38チーム、約500人の選手らが健闘を誓い合った。
開会式で、県ソフトボール協会会長の小坂樫男市長が「多くのみなさんが生涯スポーツであるソフトボールを愛し、健康のために楽しむことは素晴らしい。それぞれが伊那市で、よい思い出がつくれるよう期待する」と歓迎のあいさつ。
「リリーズ松本レッド」の三沢一子主将(57)が「年齢に関係なくはつらつとソフトボールができることに感謝し、精いっぱい楽しくプレーする」と力強く宣誓した。
大会は期間中、伊那市営球場や県営伊那球場など市内6会場でトーナメントを展開。参加する県内4チームのうち地元からは「伊那サンフラワーズOG」「イナ昴」の2チームが出場する。サンフラワーズは「青森ねぶた」(青森県)、イナ昴は「GMコスモ」(千葉県)とそれぞれ初戦で顔を合わせる。
力強く選手宣誓する「リリーズ松本レッド」の三沢主将 -
宵祭りで「区民慰安会」 富県南福地
伊那市富県南福地の諏訪神社と日枝(ひえい)神社の例大祭の宵祭りの一つのイベント「区民慰安会」が6日夜、南福地公民館であった。地元住民約200人が集まり、踊りや民謡などのさまざまなステージを熱演し、観客を楽しませた。
園児、児童やその保護者、公民館サークルなどに所属する詩吟会員などが出演。民謡保存会による「正調伊那節」や小学生有志4人による「ダンシング・オン・ザ・ロード」の踊り発表など、全21プログラムを次々と繰り広げた。
園児や未就園児とその保護者約20人でつくるグループは「おしりかじり虫」と題した、かわいらしいオリジナルダンスを披露。子どもたちは、周囲に笑顔を振りまきながら・スお尻・スをくねくねと振る、コミカルな踊りで会場をわかせた。 -
駒ケ根東が男女とも新記録で優勝
第33回長野県中学男子・第26回長野県中学女子継走荒神山大会は7日、辰野町荒神山スポーツ公園陸上競技場を基点とする1周2・5キロの周回5区特設コースで開き、駒ケ根東が男女とも大会新記録で優勝した。
上伊那を中心に県内全域から男子34チーム、女子22チームが参加。11月上旬の県中学駅伝に向けて各校の実力を試す大会にもなった。
駒ケ根東は男女とも1区から最終5区まで一度も首位を譲らない安定した強さを発揮した。男子は、昨年、強豪松川Aが11年ぶりに塗り替えた大会記録53分0秒をさらに1分近く縮める52分07秒。女子も、大会記録1時間0分15秒(菅野A、02年、05年)を1分以上縮め、大会女子史上初めて1時間の壁を破った(58分59秒)。
竹田正樹監督は「男女とも、1、2区で有利に立ち、3区で勝負、4、5区を堅く走る、をイメージ。3区が終わった時点で勝ちを確信した」として、レースがイメージ通りに展開したことに満足。駒ケ根東中陸上部顧問に就任以来3年目にして、課題だった「小規模校の生徒が抱える精神面の弱さ」の克服にも成功しつつあることを喜んだ。
選手らはいずれも11月の県中学駅伝を常に意識している様子で、2年生の天野進部長、福沢志穂副部長は「県中を予想する大会で優勝できて嬉しい。大会記録を塗り替えようと皆で思っていた」「昨年県中で負けたことがすごく悔しくて、このままでは終われない、来年こそはと思っていた。優勝できて良かった」とそれぞれ安堵の色を見せた。
一方で、各種大会を経験してきた実力派の福沢潤一男子チーム主将と篠田美樹女子チーム主将は「ライバルが県中に向けてどんな調整をしてくるか分からない。安心しないで向かっていきたい」「体調面を管理してレベルアップを図りたい」と気を引き締めていた。
【男子総合順位】
(1)駒ケ根東A(52分07秒)福沢潤一、小林純平、竹村亮作、天野進、久保田光(2)松川A(53分46秒)(3)野沢A(54分31秒)(4)栄(5)駒ケ根東B(6)鉢盛A(7)中川A(8)豊科北A(9)伊那東部A(10)駒ケ根東C
【女子総合順位】
(1)駒ケ根東(58分59秒)湯沢ほのか、福沢志穂、篠田美樹、竹村知世、寺平稚博(2)長野西部(1時間0分55秒)(3)赤穂(1時間1分40秒)(4)菅野(5)鉢盛A(6)松川A(7)豊科北A(8)松川B(9)野沢(10)辰野
【男子区間優勝】
▽1区=福沢潤一(駒ケ根東A)▽2区=臼田稔宏(松川A)▽3区=竹村亮作(駒ケ根東A)4区=天野進(駒ケ根東A)5区=広瀬健一(栄)
【女子区間優勝】
▽1区=湯沢ほのか(駒ケ根東)▽2区=北田萌(長野西部)▽3区=篠田美樹(駒ケ根東)▽4区=竹村知世(駒ケ根東)5区=小穴春花(菅野) -
南アルプス世界自然遺産登録に向け、シンポジウム
南アルプス世界自然遺産登録長野県連絡協議会は6日、伊那市役所で南アルプスシンポジウムを開いた。協議会を構成する県内4市町村から約200人が参加。賛助会員の活動報告を聞いたほか、世界遺産登録推進アピールを採択した。
協議会は1月下旬に設立。南アの自然の魅力を再確認するとともに、登録に向けた運動の決意を地域内外にアピールしようとシンポジウムを企画した。
賛助会員のリレー講演で、伊那市の三峰川みらい会議、飯田市の南アルプスを語る会、諏訪郡富士見町の入笠ボランティア協会、下伊那郡大鹿村の中央構造線博物館がそれぞれ活動を報告。「中央構造線は日本の地質百選に認定され、プレート沈み込み帯特有の地質。ジオパーク(地質公園)を推進することで、世界遺産の地質部門の資産価値を高める」「シカを資源として考え、食として使えるシステム作りを」など提案があった。
推進アピールでは▽登録に向けて住民の熱意の集積を図る▽南アの自然環境に関する研究調査や高山植物に対するシカの食害の対応を関係機関に要請する竏窒フ択。
会長の小坂伊那市長は「南アルプスは雄大で、素晴らしい景観を持っている。登録まで長い道のりだろうと思うが、動植物や地質などの資料を集めながら地道な活動をしていく」と話した。 -
伊那ケーブルが緊急地震速報サービス開始へ
伊那ケーブルテレビジョン(伊那市西町、向山公人社長)は、震度3以上を基準に、緊急地震速報サービスを開始する。10月1日からエリア内の伊那市、箕輪町、南箕輪村の防災担当部署で検証実験し、早ければ10月末にも加入者を対象に広げる。
サービスは、緊急地震速報を配信する気象庁からデータを受け、ケーブルテレビの伝送路を活用して、管内10エリア(4キロ四方)の地域ごとに地震の予測到達時間と予測震度を伝えるもの。
希望する世帯に専用端末機を設置し、音声で「あと10秒後に震度4の地震が来ます。10、9、8…」と告知。東南海沖地震の場合、地震発生の20縲・0秒前に情報が流れるという。避難経路の確保、火の元確認などにつなげる。
専用端末機(親機)は2万円前後。子機もあり、電波の届く範囲30縲・0メートルで使うことができる。
設備投資はデータを受けるサーバー、送信用装置の35万円。
運用の詳細が決まり次第、加入者から申し込みを受け付け、自主放送チャンネルなどで随時、地震速報の効果的な利活用を周知する。
向山社長は「緊急情報の発信で、地域の安心・安全の確保、地域社会の健全な発展に努めていきたい」と話した。
伊那ケーブルの加入者(8月末現在)は2万5850世帯で、加入率は64%。 -
1万本のマンジャシャゲ2分咲きに、中川村沖町は満開
彼岸が来て、松川町生田の嶺岳寺(広沢勝則住職)のマンジュシャゲ(彼岸花)が2分咲きになった。敷地内の梅林1ヘクタールに植えられた約1万本のマンジャシャゲは中旬ころから咲き始め、見ごろは「秋分の日」過ぎの24、25日ころとか。
同寺は中川村渡場から車で4、5分と近く、花の季節には中川村や飯島町から多くの人々が訪れている。
一方、中川村大草沖町の土手のマンジュシャゲはもう満開。繁殖力おう盛で、数千本が重なり合って咲いている。
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伊那・木曽地区少年野球大会 16チーム熱戦
第1回伊那・木曽地区少年野球大会が17日、伊那市の富士塚スポーツ公園グラウンドと手良総合グラウンドの2会場であり、両地区の子どもたち約320人がスポーツ交流を楽しんだ。スポーツ少年団などでつくる「伊那・木曽地区少年野球」の主催、中川新聞店など後援。
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルが開通し、昨年9月、両地区のチームによる交流試合を開いたのをきっかけに同大会運営組織を結成した。初回は伊那地区10チーム、木曽地区6チームの計16チームが参加した。
大会はトーナメントで、決勝と準決勝は10月上旬に開く予定。初日は1、2回戦を戦った。会場には保護者らが大勢かけつけ、わが子に熱い声援を送った。宮原崇大会長は「子どもたちだけでなく、親同士の交流を広げるきっかけにもなれば」と期待している。
大会初日の結果は次の通り。
【1回戦】▽西友クラブ13竏・福島クラブ▽南木曽学童野球クラブ8竏・富県スポ少▽上松クラブ14竏・西南ブルース▽長谷スポ少5竏・伊那ドリームズ▽伊那スターズ13竏・開田クラブ▽高遠スポ少6竏・三岳クラブ▽木祖村学童野球6(大会規則で勝利)竏・西春近スポ少▽手良スポ少4竏・伊那中部スポ少
【2回戦】▽西友クラブ16竏・南木曽学童野球クラブ▽上松クラブ8竏・長谷スポ少▽伊那スターズ4(大会規則で勝利)竏・高遠スポ少▽木祖村学童野球4竏・手良スポ少 -
【記者室】運動会
土曜日に運動会を開いた小学校が多かった。万国旗がはためくグラウンドで、本番に向けて練習を積んできた子どもたちが綱引きや大玉送り、組体操などの種目を次々と繰り広げた。地元でうたい踊り継がれている民謡も、住民から指導を受けて披露するところも▼会場には、多くの家族が詰めかけた。ビデオや望遠レンズの付いたカメラを構える父母が目立ち、かけっこのゴール地点は人垣ができるほど。人をかき分けて入るすき間すらなかった▼ビニールシートに座って応援していた祖父母が「何も見えんな」とぽつり。確かに、そうだ。頑張っている我が子の姿を近くで見たいし、撮りたい気持ちは大いにわかる。しかし、その一方で見られない人がいたのも事実。(湯沢康江)
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天竜川の河川清掃「第17回ラブリバー天竜の日」
天竜川の河川清掃「第17回ラブリバー天竜の日」が13日、伊那、駒ヶ根、飯田の3地区であった。上下伊那と木曽地域の建設会社でつくる県南部防災対策協議会(吉川光國会長)が主催する環境美化活動の一環で、この日は全地区で計101人がごみを拾った。
伊那地区は、19社30余人が参加し、左岸を中心に天竜川の十沢橋(箕輪町)縲恣a島橋(伊那市)、天竜川と三峰川の合流点(同市)縲恊Y原河川公園(同市)で実施。3班に分かれ、堤防道路沿いに落ちているごみを歩きながら拾った。
参加者によると、先日の台風9号の影響で、上流から流れついたごみが多かったという。空き缶やペットボトル、発砲スチロールなどの家庭ごみが目立ち、昨年よりもごみ袋の数量が多く感じたという。
ごみの量(ごみ袋の数)は次の通り。
▽伊那=資源ごみ・不燃ごみ32袋、可燃ごみ11袋▽駒ヶ根=資源ごみ4袋、埋め立てごみ5袋、可燃ごみ4袋▽飯田=資源ごみ7袋、埋め立てごみ64袋、タイヤ2本
天竜川の左岸沿いのごみを歩いて拾う参加者ら -
「医療費に一部を返還する…」との詐欺に注意
最近、中南信地方で市町村職員を装った者が高齢者宅を訪問し、「医療費の一部を返還するために手数料が必要だ」と偽り、現金をだまし取る詐欺が発生している。伊那署などは、こうのような訪問があれば、最寄りの警察署や交番などに通報するよう呼び掛けている。
11日午後1時ごろ、南信地域の高齢者宅でも同様の事件があり、高齢者が9800円をだまし取られた。この事件の犯人の特徴は、身長160縲・65センチで、年齢は40縲・0歳。丸顔でメガネ、茶色のブレザーに黒いズボンを着ていた。 -
県伊那文化会館で特別支援学校の生徒らを招待してウィーンの演奏家が演奏会
普段はホールに足を運ぶことが困難な子どもたちに、良質な音楽に触れてもらおう竏窒ニ、県文振興事業団(長野県民文化会館)は11日、ウィーンで活躍する演奏家4人による演奏会を伊那市の県伊那文化会館で開き、中南信地区の特別支援学校に通う子どもたち約300人を招待した=写真。
特別支援学校の生徒を招いての演奏会は2年目。昨年は東北信の学校を対象としたため、中南信での開催は初めてとなる。
演奏は、同館とウィーン学友会館が姉妹提携を結んでいることから、12、13日に県内2カ所で演奏会を開く弦楽四重奏団「ウィーン室内楽アンサンブル」に演奏を依頼した。
演奏会では、エルガーの行進曲「威風堂々」などといったスタンダードなクラシックだけでなく、映画「千と千尋の神隠し」のテーマ曲など、子どもたちにもなじみのある曲を盛り込んだ13曲を演奏。バイオリンやチェロが奏でるさまざまなメロディーに、子どもたちも耳を傾け、演奏に合わせて体を動かすなどして楽しんでいた。 -
東海地震の発生を想定し、防災訓練
伊那市、箕輪町、南箕輪村の地震総合防災訓練が2日、各会場であった。東海地震の発生を想定し、有事の際に即応できる体制の確立、住民の防災行動力の強化などを図った。
伊那市は、西春近の細ケ谷総合グラウンドを主会場に開いた。震度6弱程度で、市内全域で家屋の倒壊、山崩れ、電気や水道などライフラインの故障などを想定。自主防災会をはじめ、消防機関、日赤奉仕団などから500人余が参加した。
市と伊那市医師会で締結した「災害時の医療救護についての協定」に基づき、医師会が初めて加わり、傷病者を重傷度などから治療の優先順位を決めるトリアージ訓練に当たった。
家屋の倒壊で「右足に大量出血」「左足の骨折」「熱傷」など次々と模擬傷病者が運び込まれ、医師5人らが症状を見て、赤(最優先治療群)や黄(待機的治療群)など色別のシートに振り分けた。
そのほか、初期消火のバケツリレー、トラクターなど重機招集、煙中避難体験、炊き出しなどの訓練もあった。 -
「Beauty-うつくしいもの」が完成
全国初の上映会飯島町在住の後藤俊夫映画監督(67)がメガホンを取る「Beauty-うつくしいもの」が完成し、1日、飯島町の飯島文化館で全国初の完成披露上映会があった。
ビューティー製作・上映を成功させる会(宮下創平会長)の役員、高額寄付者、地元協力者ら約500人が招待された。
「ビューティー」は第20回東京国際映画祭(10月20日縲・8日)で公式作品として披露される。11縲・2月に地元の大鹿村や飯島町、伊那市で特別先行上映され、08年春、ロードショーに登場する。
「うつくしいもの」とは何か、現代を生きる日本人が見失い、捨てさってしまった『うつくしいもの』を自然とそこに生きる人々を通じて丹念に描いた作品。歌舞伎界の片岡孝太郎(半次役)片岡愛之助(雪夫役)や麻生久美子(歌子役)らが出演した。
昨年11月2日、飯島町でクランクイン。半次の少年時代、大鹿村大磧神社で上下伊那の住民500人を動員した村歌舞伎シーンを撮り、今年1月末から飯島果実選果場にセットを組み、シベリアの捕虜収容所シーン、2月には多くのエキストラが厳しい寒さの中、ラストシーン「半次の引退公演」に観客役で加わった。
5月22日、半次と雪夫の再会シーンでクランクアップ。伊那谷の3つの季節を巡り、延べ65日間に及ぶロケを敢行し、延べ3千人がエキストラで協力し、感動を共有した。
開演に先立ち、後藤監督は「『成功する会』のみなさんの絶大なる協力で、作品が完成した」と感謝し、大鹿歌舞伎の師匠やシベリア抑留体験者など丁寧にシナリオ取材したことに触れ「伊那谷の実話に基いた構成で、ラストシーンの半次引退公演で、『美』とは何か、姿形、永久の友情か…『美』への思いを凝縮させた」と語った。
宮下会長は「映画を通じて全国に、さらに世界に、日本人の心、伊那谷の美しい自然を発信させたい」と述べ、一層のバックアップを呼び掛けた。 -
県市長会総会
第121回県市長会総会が30日、駒ケ根市内のホテルで開かれた。県下19市の市長らが一堂に会し、県と市を取り巻くさまざまな課題について話し合った。産科医師不足で出産の受け入れができない病院が増えている問題に関連して「医師不足の解消と地域医療の充実に関する特別決議」が緊急提案され、全会一致で採択された。
決議は▽医師の絶対的な不足を解消するため、特段の措置を講じること▽早期に県内各地の産科医療が均質に提供できるよう医師確保に努めること▽異常時において地域格差が生じないよう、連携強化病院や中核病院との協力関係を強化するための対策を進めること▽地域の医療を担う病院等の運営に対し財政的な措置を講じること竏窒ネどを要望したもの。来賓の村井知事は「重要な問題で、なりふり構わず検討していきたい」として状況の打開に前向きな姿勢を示した。決議は県に送られるほか、北信越市長会(10月25日)の採択を経て国に提出される。
開催市の中原正純市長はあいさつで「景気はようやく回復に向かっているが格差も生じている。地方が元気になるための仕組みづくりが大切。大都市有利にならないような税制の見直しをすべきだ」と述べた=写真。
総会は年に2回、市制順に持ち回りで開催される。 -
中病の施設整備を検討
来年4月に昭和伊南総合病院(駒ケ根市)の産婦人科常勤医師がいなくなることを受け、伊那中央行政組合長の小坂伊那市長は27日の定例記者会見で、伊那中央病院(伊那市)の施設整備を検討していることを明らかにした。
上伊那の出産件数は年間1600件。内訳は中病が千件、昭和病院が500件、助産院など100件。医師の勤務体制のほか、診察室や分べん室など施設面からも、中病で昭和病院の出産をそのまま受け入れるのは難しい状況にある。
そのため、分娩室や陣痛待機室の改修、外来の診療室など部屋割りの変更などで、どう施設整備ができるかを検討している。
整備費用の負担について「中病を運営する3市町村だけで負担することに不満が出る。見積もりが出た時点で、県と協議し、助成をお願いしたい」と述べ、来年4月に間に合わせ、対応したいとする意向を示した。
医師の確保は、県に医師派遣を要望し、増員1人を見込む。検診など他病院にお願いして医療分担すれば、年間200縲・50人増の受け入れは可能とした。
上伊那の公立病院の連携体制について、小坂市長が救急救命センターの指定替えで県を批判した発言を、伊南行政組合議会定例会で、昭和病院から中病に替えなければ、協調できないというように受け止めていることに対し「指定替えの条件がなければ、産科を引き受けないとは言っていない。上伊那広域連合長の立場で、協力し合って上伊那の医療を考えていかなければならない」と述べた。 -
ビーチバレー・ゼビオカップ
ビーチバレーの「2007ゼビオカップ」(県ビーチバレー連盟主催)が26日、駒ケ根市の「森と水のアウトドア体験広場」内のサンドグラウンドで開かれた。県内各地から20チームが出場し、予選リーグと決勝トーナメントを行った。
ビーチバレーは正式ルールでは2人制だが、初心者にもその魅力を知ってもらおうと今大会では男女混合の4人制も併せて開催した。出場者は砂の上でのプレーに悪戦苦闘しながらも、青空の下で開放的なバレーの楽しさを存分に味わっていた=写真。
大会は7月15日に開催の予定だったが、台風の影響で順延となっていた。 -
南信地区バレー大会
第7回南信地区6人制バレーボール大会(南信バレーボール連盟主催)が26日、飯島町の飯島体育館(男子)、飯島中学校体育館(女子)で開かれた。男子8チーム(高校5、一般3)、女子3チーム(高校1、一般2)が出場し、それぞれ優勝を目指して熱戦を展開した=写真。優勝は男子は伊那体協、女子は岡谷東高だった。
上位は次の通り。
▼男子 (1)伊那体協(2)ESCAPE(3)下諏訪向陽高、赤穂高▼女子 (1)岡谷東高(2)駒ケ根クラブ(3)B・P・Sクラブ -
戦争犠牲者
中国で戦い多くの戦功をたてた戦争体験者に会った。重い口を開け「前線では殺すか殺されるかだけ。殺されないために必死で機関銃を発射し、敵兵をたくさん殺した。勲章をもらったが、戦争体験はおぞましく家族にも語りたくない。戦場で死ぬということは決して名誉の戦死ではない。バサっと即死なら幸せ、苦しみ、のたうち回って死ぬを見てきた」と、はき捨てるように話しただけで、口をつぐんだ▼シベリアに強制抑留させられ永久凍土に眠る人、南海のジャングルで餓死した人、死ぬより辛い思いをしながら、かろうじて生還できた人ばかりが犠牲者ではない▼勝ち戦で敵兵を殺し、加害者とも思われる人も一生下ろせぬ十字架を背負った戦争犠牲者だと感じた(大口国江)
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中国の人々から見た「満州開拓」「青少年義勇軍」
日本から満州(現中国東北部)へ渡った「開拓移民」たちの現地での不当な行為などについて、中国黒竜江省社会科学院が現地の農民らの証言と研究者の論考でまとめた本格的な調査研究書の日本語翻訳版がこのほど発刊され、話題になっている。宮田村の元中学校教師・唐木達雄さん(73)を代表とする長野県歴史教育者協議会プロジェクトチームが、02年に中国へ渡り、長野県満蒙開拓青少年義勇軍の足跡を現地調査した時に黒竜江省社会科学院の所長から渡された原本を5年がかりで翻訳編集した。唐木さんは「開拓移民は侵略移民だったという実態を中国側から見て記した本格的研究書が日本語に翻訳されたのは国内初では」としている。
翻訳作業は、中国語に堪能な林美緒さん=安曇野市、リンゴ農家=の協力を得て、林さんが日本語訳した内容をプロジェクトチームが順次吟味する形で進められた。
同書は「日本移民調査(日本の移民侵略についての中国農民の証言等)」と「日本移民研究(日本の移民侵略についての論考)」の2章で構成。
「日本移民調査」の章では、現地住民の土地や家屋が開拓団のために強制収用されていく様子や、軍隊・移民による中国人に対する不当な迫害・酷使、中国農民の抵抗などが生々しく証言されている。
「日本移民研究」には「中国農民は日本移民侵略の直接の被害者」「日本移民は・ス加害者・スであると同時に・ス被害者・スである」「ここ数年、日本国内政治の右傾の趨勢により、右翼勢力が活発になっており、この問題においても一部の人によって歴史を歪曲し、是非を混同し、侵略を美化する誤った観点が提出されている。このことに対して注意と批判をしないわけにはいかない」などの記述がある。
同書の内容について唐木さんは「黒竜江省社会科学院は歴史的研究では権威ある機関だが、私たちが現地調査した時に、証言者に直接お会いしたことが記述内容の事実関係の確認に役立っている」「科学院の論考の方法も、住民の証言を日本側の資料と照らし合わせるなど、客観性がある」とする。
先日、同書を読んだという、元青少年義勇軍の男性から唐木さん宅に電話があった。男性は「これまで加害者としての意識をどこかで持ちながらも、当時の仲間とその話をすることはできなかった。この本のおかげで中国側の見方が体系的に理解でき、加害者としての気持ちの整理がついた。当時の仲間たちと本当のことを話し合って死んでいける」と言って感謝した。
唐木さんは「開拓移民や義勇軍は、お国のために仕方のないことだと自分たちに言い聞かせていた。それを否定することは、自分を否定することになる。だからみな、口をつぐんだ。悪いのは関東軍」と同情する。
長野県歴史教育者協議会は1995年にプロジェクトチームをつくり、「義勇軍」の調査・研究に着手。2000年に『満蒙開拓青少年義勇軍と信濃教育会』を刊行し、その中で少年たちを送り出した信濃教育会の教育的責任を問うた。
02年の訪中調査で現地の体験者からの聞き取り、社会科学院研究者との懇談などをし、結果を報告書『中国の人たちは・ス満州開拓団・ス・ス青少年義勇軍・スをどう見ていたか』などにまとめている。
『中国の人々から見た「満州開拓」「青少年義勇軍」』はB5判、156ページ。本体価格1300円。問い合わせ、注文は唐木達雄さん(0265・85・4070)へ。近く書店でも販売する予定。
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「第19回平和のための信州・戦争展」が14縲・6日、駒ケ根市総合文化センターで開かれるが、この「義勇軍」「開拓団」のことも「証言コーナー」で語られる。 -
多部制・単位制高校に転換後の箕輪工業高校に工業科設置決定
長野県教育委員会定例会が9日、県庁であり、08年4月に多部制・単位制高校に転換し、上伊那農業高校定時制と統合する箕輪工業高校に「クリエイト工学科」を設置することを決定した。高校改革プラン実施計画の中では普通科のみとされていたが、工業出荷額県下2位という地域的背景や現在の箕輪工業高校が持つノウハウを引き継ぎたいという思いから、地元からは工業科設置への強い要望が出ていた。多部制・単位制高校への工業系の学科が設置されるのは県内で初めてとなる。
クリエイト工学科を設置するのは午前部の1学級。機械、電気、情報、環境の4分野に加え、電子計測制御、3次元CAD、ロボット工学、工業デザインなどの工業科目を設置することで、工業分野を総合的に学習できる環境を充実。また、日本工業大学との連携や地元企業へのインターンシップなどを図りながら、実践力を身に付け、特色のある多部制・単位制高校を目指す。
普通科の生徒もクリエイト工学科の科目を選択できるようになっている。
規約の改正は2月となるが、生徒募集など、来年4月に間に合うよう、生徒募集などの手続きを進めていく。 -
県小学校合唱大会
第21回県学校合唱大会(兼第74回NHK全国音楽コンクールブロック大会)小学校の部の地区予選・南信Bブロック大会が3日、駒ケ根市の市文化会館で行われた。上下伊那の26小学校が出場して歌声の美しさを競った結果、県大会(26日、岡谷市カノラホール)への出場を決めたのは赤穂、赤穂南(以上駒ケ根市)伊那、東春近、高遠(以上伊那市)追手町(飯田市)の6校。上伊那勢は5校を占める健闘をみせた。
塩沢哲夫実行委員長(飯田市立座光寺小校長)は開会式で「今まで工夫してきた表現をこのステージで思う存分発表してほしい。とても楽しみにしている」と激励した。
大会には県内134小学校が参加し、5つのブロックごとに県大会への出場を争った。県大会では関東甲信越ブロックコンクール(9月8日、埼玉県)に出場する2校が決まる。 -
入笠牧場を体験するイベント開催
地元小学生を対象とする牧場体験イベントが1日、伊那市高遠町の入笠牧場であった。上伊那と諏訪地域に住む児童20人が参加。放牧牛の健康検査の様子を観察したり、上伊那農業高校の生徒らによる話を聞きながら、牛の体内で牛乳ができる仕組みなどを学んだ。上伊那畜産振興協議会、諏訪畜産協議会主催。
同イベントは子どもたちに畜産への理解を深めてもらうことを目的とするもので、夏休みに開催するのは4年目。入笠牧場は上伊那で稼働している唯一の公共育成牧場でもあり、活用促進を図ることなども目的としている。
上伊那農業高校畜産班の生徒たちによる青空教室では、牛には4つの胃袋があることや微生物を使って食べた草を分解していることなどを説明。「1リットルの牛乳ができるまでにはその400倍、400リットルの血液が体内を循環しなければならない。牛乳はとっても貴重なもの」という話を聞き、牛のすごさを改めて実感していた。 -
参議院選挙
自民党が歴史的な敗北を喫した参議選は終った。個人的には「美しい国づくり」を掲げる安倍首相にふさわしい、日本的美学に沿った「潔い進退を」と願う▼ゾウを見ても、尻尾の先しか見えない見識のなさも省みず、言わせてもらうなら、高齢者の生存権に直結、勤労世帯の老後の安心を約束する年金への不信感が自民党の最大の敗因と思うが、教育基本法の改正や国民投票法の制定など戦後体制への脱却に向けた政治手法に、国民が危ぐを感じたのも事実では▼大躍進の民主党に水を差すようだが、私の周りには自民党を勝たせないために、し方なく民主党に投票した人もいる。冗談混じりに1票入れる毎に、1票マイナスされるマイナス票制度を作ればという人も(大口国江)
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参院選長野選挙区 羽田氏が大差でトップ当選
第21回参院選は29日、投開票が行われ、長野選挙区(改選定数2)は羽田雄一郎氏(40)=民主前=と吉田博美氏(58)=自民前=が当選した。羽田氏は53万8690票(4候補の得票数合計の47・9%)を獲得、吉田氏の30万1635票(同26・8%)に大差をつけて見事トップ当選した。
今回の選挙は年金問題、大臣事務所費問題などが安倍内閣への強い逆風となり、吉田氏を終始苦しめた。
民主党の大躍進で同党が目指す次期総選挙での政権交代の基礎固めができたと見る関係者は多い。上伊那地方でも羽田氏は追い風の強さを見せ、伊那市、駒ケ根市、6町村計のいずれも吉田氏を引き離し最多得票した。
しかし町村別に見ると、飯島町と中川村で吉田氏が羽田氏を抑えてトップ得票している。駒ケ根市では羽田氏が最多得票したとはいえ、吉田氏とは僅差で、伊南地区では総じて吉田氏が健闘している。吉田氏の地元に地理的に近いということや保守色が強い地域性などが原因として考えられる。
両氏の差には投票率も影響していそうだ。投票率が平均70・9%と高かった6町村では、得票率で羽田氏45・0%、吉田氏30・6%となり、両者の差は14・4ポイントと広がっている。逆に投票率が65・88%と比較的低かった駒ケ根市では羽田氏の得票率41・5%、吉田氏同36・0%で差はわずか5・5ポイント。共産党の中野早苗氏の場合も投票率に応じて得票率に羽田氏と同じ動きが見られ、無党派層の票が影響していることがうかがえる。
##(写真・顔)
当選 羽田雄一郎(40)民主前(3) 党農林水産団体局次長 玉川大学文学部卒 上田市
当選 吉田博美(58)自民前(2) 党副幹事長 早稲田大学社会科学部卒 下伊那郡松川町