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VRなどを使い高遠城址公園 通年観光へ
伊那市は、高遠城址公園の通年観光と交流人口の拡大を目的に、VR・仮想現実など映像の最先端技術を活用した観光事業に取り組みます。
伊那市議会全員協議会が2日に、伊那市役所で開かれ、市が事業の概要について説明しました。
これは、VR・仮想現実、AR・拡張現実など映像の最先端技術を活用して行うものです。
市が取り組む地方創生アルカディア構想の一環で、今年度から3年間の制作期間を予定しています。
今年度は、VRを用いた「高遠城 歴史探訪VRシアター」に取り組みます。
高遠城に残る史実「高遠城の戦い」をベースに、CGを作成します。
専用のゴーグルなどを使うと、その場にいるような感覚を味わうことができるということです。
事業費は、3年間で3,000万円を予定しています。
VRシアターは、今年度中の完成を予定しています。
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10月に小さな森の芸術祭
地域の人たちに芸術に親しんでもらおうと10月に伊那市の伊那西小学校で小さな森の芸術祭が行われます。
1日は、芸術祭に向けたワークショップが行われました。
10月に行われるイベントは、伊那西小学校の学校林を活用し芸術を広めていこうと学校区の住民でつくる実行委員会が初めて企画したものです。
1日は、伊那西小学校の多目的施設いな西てらすで、学校周辺でとった草や葉をつかったワークショップが行われました。
芸術祭実行委員長で地元で創作活動をしている弥生さんが指導にあたりました。
1日は、地区住民8人が参加し、身近な植物を半透明の紙の上に置いて押し花風にして作品を仕上げました。
これを何枚も作り、つなぎ合わせると人が入れるドーム型の作品が出来上がるということです。
日が差すと草や葉が浮かび上がり作品を楽しむことができます。
弥生さんは、「作品を作ることで普段みている植物の見方が変わってくる」と話していました。
小さな森の芸術祭は10月6日に伊那西小学校で開かれます。
松本芸術館の芸術監督などをつとめる串田和美さん脚本の演劇「月夜のファウスト」の上演や絵本作家による読み聞かせなど様々なイベントを計画しています。
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信濃GSが地区優勝
後期優勝へのマジックナンバーを1としているルートインBCリーグ、信濃グランセローズは1日、伊那市の伊那スタジアムで石川ミリオンスターズと対戦し見事優勝しました。
1日は、伊那スタジアムで公式戦が行われ、午後1時に試合が始まりました。
2対1で迎えた7回裏、信濃は指名打者の佐門のタイムリーツーベースで1点を追加しリードを広げます。
さらに1点を追加した、信濃は9回に最後のバッターをサードフライに打ち取り4対2で石川に勝利し伊那の地で優勝を決めました。
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井月さんまつり いなっせで開催
「第7回千両千両井月さんまつり」が31日と9月1日の2日間、伊那市のいなっせで行われました。
1日目は、井月が生きた伊那の幕末維新の時代をテーマにした講演会などが開かれました。
講師を務めたのは、元高遠町歴史博物館館長の北原紀孝さんです。
北原さんは、「幕末から明治維新の中でも、俳人として作品を残してきた井月はたくましい」と話していました。
また、いなっせでは井月の作品や、井月の美しい字体を目指した市内の小学生の習字が展示されました。
「千両千両井月さんまつり」は、江戸末期から明治初期に、放浪の俳人として伊那を訪れた井上井月の生涯やその時代について考えるイベントです。
まつり2日目は、「第28回信州伊那井月俳句大会」が開かれました。 -
キャッシュレスの促進 セミナー
10月の消費税率引き上げに伴うキャッシュレス化を進めようと、27日、伊那市の伊那商工会館で「キャッシュレスアンドモバイル決済セミナー」が開かれました。
セミナーには南信エリアの事業者らおよそ20人が参加しました。
講師は、塩尻市の中小企業診断士の中村剣さんが務めました。
中村さんは「長野県はキャッシュレスの普及率が低い」とし、「日常生活にQRコードやプリペイドカードを取り入れ、社会の生産性を向上させることが重要だ」と話しました。
自動車整備事業に携わる、ある参加者は、「顧客の料金の支払い方法の1つとして、キャッシュレスを検討してみたい」と話していました。
9月10日には、キャッシュレス決済時の人やデータの流れがわかる体験会も計画されていて、伊那商工会議所は、参加者を募集してい -
ピザ窯づくり 墨つけ・仕口加工
総合学習のピザ窯づくりを通して森林整備などを学んでいる、南箕輪小学校の児童は27日、伊那市の株式会社相模工匠の工場で、ピザ窯の小屋の接合部分の加工を行いました。
児童たちは、接合する形を書く「墨付け」をおこなった木材に、慎重にノコギリの刃を入れていきました。
これは、木材と木材を接合する「仕口」をつくる作業で、木造建築では重要な作業になります。
ノコギリで切断した部分は、木の接合をしやすいように、かんなで「加工」をしました。
児童たちは今後、小屋の屋根づくりなどを行っていくということです。 -
戦国時代に思い馳せ 狼煙リレー
下伊那郡根羽村から諏訪地域までを、日本古来の伝達手段「狼煙」でつなぐ、南信州狼煙リレーが31日に行われました。
伊那市東春近では小学生が参加して狼煙を上げました。
午前10時に根羽村で上げられた狼煙の合図は、10時25分に伊那市へと伝わってきました。
煙を確認すると、東春近原新田の一本松公園でも小学生が狼煙台に点火しました。
一本松公園には、東春近小学校の6年生や地区住民などおよそ100人が集まりました。
狼煙台には、油分が多く煙が出やすいことから杉の枝が使われました。
この日は風が強く横に流されましたが、次の狼煙台にもリレーされたということです。
参加した児童らは「あんなに高く煙が上がるとは思わなかった」「昔の人たちがいろんな方法を考えたから今の暮らしがあるんだなと思った」と話していました。
東春近公民館の野溝和人館長は「たくさんの子どもに参加してもらえてうれしかった。少しは戦国時代に思いを馳せてもらえたんじゃないかな、と思う」と話していました。
狼煙リレーは、戦国時代に武田信玄が、伊那谷で狼煙を使っていたことから、再現させることで地域間交流を図ろうと行われているものです。 -
スナック成美オープン
信州ご当地タレントの成美さんは、飲食店開業に意欲のある人に貸し出すチャレンジショップでスナックの営業を始めます。
29日は、記者会見が開かれました。
チャレンジショップは山岳関係者や飲食店主などでつくるアスタルプロジェクトが起業や出店のきっかけにしてもらおうとJR伊那市駅北側のグルメ横丁に整備したものです。
29日は、代表の八木択真さんから成美さんに店のカギが手渡されました。
成美さんは、伊那市出身のタレントで地域の活性化や地方創生に向けた地元好きが集まる店にしたいとオープンすることを決めました。
地元産のシードルや飲み比べができる5種類のリンゴジュースの他、野菜をつかった成美さんの手料理が提供されます。
スナックは期間限定で12月末までの営業となっています。
10月からは木・金・土曜日のみの営業になります。
アスタルプロジェクトでは空き店舗となっていた建物を取得しグルメ横丁の再生に取り組んでいます。
6店舗を改装し、このうち3店舗には串揚げや中華料理などの店が入り営業しています。
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コンビニでレジ袋配布
長野県は、レジ袋削減の取り組みの一環として、コンビニエンスストアの店頭でマイバッグの配布を30日行いました。
30日は、伊那市中央のセブンイレブン伊那中央店の店頭で、県の職員がマイバッグを配布しました。
県のPRキャラクターアルクマが描かれたオリジナルデザインで、130枚ほどを配布しました。
県では「レジ袋削減県民スクラム運動」やプラスチックごみ削減に取り組む「信州プラスチックスマート運動」を推進しています。
コンビニでの啓発活動は今回が初めてです。
訪れた人たちは、早速マイバッグを使って買い物をしていました。
また、環境省ではレジ袋有料化を法令で義務化する方針を今年6月に示しています。
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伊那市子ども子育て審議会
伊那市子ども子育て審議会が29日、伊那市役所で開かれ、園児数減少地域の保育園の在り方などについて意見を交わしました。
29日は今年度1回目の子ども子育て審議会が開かれ、市が今年3月に示した小規模保育園のあり方などについて定める保育園整備計画の改正案などについて意見を交わしました。
改正案では「継続的に園児数が20人未満と見込まれる保育園は、将来に向けた保育園の在り方を検討し、方針を示す」としています。
委員からは「目安となる基準はあったほうがよい」といった声や、「子どもを育てる上でどう影響があるのか考えた上で基準を考えるべきではないか」などの意見が出されました。
また、市が事業者に対して行った保育園の民営化に関するアンケート結果については、9月2日の伊那市議会全員協議会で示すとしています。
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監視対象の養豚場 豚コレラ陰性
長野県は豚コレラの監視対象に指定した伊那市と宮田村の養豚場の立入検査を行った結果を
29日、発表しました。
どちらの養豚場からも豚コレラは検出されませんでした。
長野県は28日までに立入検査を行い、死亡した豚の有無や、豚コレラ特定の症状があるかを
確認しましたが、異常はありませんでした。
また、飼育されている一部の豚から血液を採取し、検査した結果、豚コレラは陰性でした。
伊那市と宮田村の養豚場では、当面の間、豚の様子を毎日、家畜保健衛生所に報告することが義務付けられています。
また、出荷や他の農場に移動させる時にも、体調不良の確認や検温をおこなうということです。 -
青葉の会写真展 風景写真並ぶ
伊那市内の写真愛好家でつくる青葉の会の写真展が、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。
会場には、会員12人の作品24点が並んでいます。
会員は風景を中心に県外や海外でも撮影をしていて、年に2回程、合同の撮影会を開いています。
青葉の会の黒宮範明会長は、水面の動きを写真に収めました。
「刻・過ぎさりし」は、水面に浮かぶ桜の花びらが、水の動きと共に流れていく物悲しさを感じてほしいということです。
青葉の会は、市内の60代から80代の写真愛好家で活動していて、今年で23年目になります。
「青葉の会2019年度写真展」は、来月4日(水)まで開かれています。
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伊那食品工業が春富中にデジタル印刷機寄贈
伊那市の伊那食品工業株式会社は28日、地元の春富中学校にデジタル印刷機を贈りました。
この日は、塚越英弘社長が春富中学校を訪れ、1台115万円相当のデジタル印刷機2台と置台を贈りました。
印刷機の耐用年数が経過したという学校からの要望に応えました。
伊那食品工業は、これまでも図書や吹奏楽の楽器など教育現場に必要なものを寄贈しています。
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東ティモールの留学生 高校生と交流
上智大学に留学している東南アジアの国・東ティモールの女子大学生2人が27日から伊那市を訪れていて、28日伊那西高校の生徒と交流しました。
伊那西高校を訪れたのは上智大学理工学部1年のメリッサさんと、ジョバーニアさんの2人です。
二人は卒業まで上智大学で学びます。
28日は伊那西高校の生徒たちに教わりながら、太鼓とけん玉を体験しました。
東ティモールの留学生の訪問は、元東ティモール全権大使で伊那市のふるさと大使の北原巖男さんが、民間レベルの交流を進めていこうと企画しました。
交流会の最後に、2人は東ティモールの歌を披露しました。
メリッサさんとジョバーニアさんは伊那市役所も訪れ白鳥孝市長に挨拶しました。
白鳥市長は、東京オリンピックパラリンピックで伊那市が東ティモールのホストタウンになっている事から「さらに交流を深めていきましょう」と呼び掛けていました。
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大学生が定額観光タクシー実証実験モデルコース視察
利用者が定額で乗り降りできる、観光タクシーの実証実験で、東京都の跡見学園女子大学の観光コミュニティ学部の学生が28日、伊那谷の観光モデルコースを視察しました。
この日のモデルコースは、高遠町の歴史や文化をテーマにしていて、ジャンボタクシーで伊那市高遠町の建福寺へ向かい、高遠石工が作った石仏を見た後、歴史博物館などを見学する内容です。
視察は、この日から3日間上伊那地域で行われることになっていて、東京都文京区の跡見学園女子大学の観光コミュニティ学部の2年生と3年生の学生6人が参加しました。
観光コミュニティ学部では、観光資源の活用法や、マーケティングの研究を行っています。
大学と県は包括協定を結んでいて、若い世代からの生の声や視点を提案してもらおうと上伊那地域振興局が企画したものです。
定額観光タクシーの実証実験は、8年後のリニア中央新幹線の開通を見据え、上伊那地域振興局と、長野伊那谷観光局、駒ケ根観光協会が進めているものです。
訪れた観光客に多くの観光資源に触れてもらい、経済効果を生み出す狙いがあるということです。
29日は駒ケ根市のモデルコースを視察します。
最終日の30日は、意見交換会が開かれ、学生からモデルコースの評価などを聞くということです。
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スマート農業実証試験中間報告
最新の情報技術を使って伊那市で進められているスマート農業の実証試験の中間報告会が28日市内で開かれ、概ね評価するとの回答があった一方、コストやデータ入力方法などで課題も報告されました。
中間報告会には実証試験を行っている農家や農機具・ソフトメーカー、伊那市の担当者などおよそ70人が出席しました。
水田の水管理システムを導入している農事組合法人からは「水位や温度の管理などの手間は大幅に省けたが、コストが導入の妨げとなっている」と話していました。
別の農家からは「毎日のデータ入力が手間だ」「停電時のシステム復旧方法を見直してほしい」などの意見が出されていました。
スマート農業はIOTやICTを活用し、農作業の省力化や効率化、生産性の向上を図ろうと伊那市が中心となり進めています
実証試験は今年度と来年度の2年間行われます。
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伊那市で「農福連携」の輪広がる
就労支援施設に通所する障害者の働く場所の創出と、農業従事者の人手不足の、両者の問題を解消するために、伊那市内では農業と福祉を結びつけた「農福連携」の輪が広がっています。
伊那市西町にある松本農園では、多機能型事業所輪っこはうす・コスモスの家の利用者が草取りなどの作業をしていました。
利用者は5月から週に2回、1日に2時間ほどのペースで作業をしています。
先週から、機械を使った作業も行っています。
作業をした施設利用者は「ちょっと大変」「健康のためにもなると思って前向きにやっています」と話していました。
支援員の野溝直樹さんは「一生懸命やっているし、何も言わなければずっと黙々とやっている。とてもいい体験になっていると思います」と話していました。
松本農園では、松本竜司さん、美保さん夫妻がブロッコリーやアスパラガス、ズッキーニなどを、市内のおよそ200アールの圃場で栽培しています。
農繁期には人手が足りなくなることから、農福連携に協力することにしました。
妻の美保さんは「明るく作業をしてくれるので、みんなで楽しくやっています。忙しい時期には一気に草取りなどできるので助かっています」と話していました。
農福連携は、就労支援施設の利用者の働く場所の創出と工賃アップ、農業従事者の人手不足解決のために、伊那市が去年から積極的に取り組みを進めています。
障害者事業所の支援などを行う長野県セルプセンター協議会の地域連携促進コーディネーターが事業所と農家を結びつけていて、現在、市内3つの事業所と4つの農家が連携しています。
コーディネーターの赤羽紀昭さんは「この取り組みが伊那市でもっと広がっていけば、上伊那にも広げていけると思う」と話していました。
県セルプセンター協議会では「農業と福祉の分野が協力することで、施設利用者の可能性が広がっていってほしい」と話していました。 -
消防職員自殺 解決金支払いで和解へ
平成26年に自殺した伊那市の消防職員の遺族が、上伊那広域連合に対して損害賠償請求を求めていることについて、27日に開かれた広域連合議会で、原告の遺族2人に対しそれぞれ500万円を支払い、和解を行うとした議案を全会一致で可決しました。
この日は上伊那広域連合議会が伊那市役所で開かれました。
伊那市の消防職員の自殺については、職員の遺族が「自殺は上司によるパワー・ハラスメントが原因だ」として、広域連合に対し慰謝料などおよそ6,700万円の支払いを求めて平成29年に提訴していました。
これに対し、広域連合は、原告の遺族2人に対し損害賠償の解決金として、それぞれ500万円の支払い義務があることを認め、和解を行うとした議案を提出し、全会一致で可決しました。
上伊那広域連合は、10月31日までに原告側に解決金を支払うとしています。 -
高校再編考える会 協議の継続求める
上伊那の住民有志でつくる高校再編を考える上伊那の会は、「上伊那地域の高校の将来像を考える協議会」がまとめた意見提案について、住民の意見が反映されていないなどとして、協議の継続を求めています。
27日は、伊那市役所で考える会が記者会見を開き、協議の継続を訴えました。
考える会では、23日に開かれた最後の協議会でまとった意見提案について、まだ再編について知らない住民が多いことや、住民の意見が反映されていないことなどから、協議の継続を求めていくとしています。
会では「いつのまにか高校がなくなっている、ということがないようしっかり住民の意見を聞いてもらいたい」と話しています。 -
大萱県営の集合住宅建設で住民説明会
建て替えが予定されている伊那市西箕輪の大萱県営住宅について、大萱団地に住む住民への説明会が26日に開かれました。
この日は地域住民への説明会が夕方と夜の2回開かれ、このうち夕方の説明会には23人が参加しました。 -
教育や子育てテーマに「伊住」体験ツアー
地方へ移住を希望する人が教育や子育てをテーマに保育施設の見学や、地域住民の話を聞く体験ツアーが26日、伊那市内で行われました。
体験ツアーには、東京や埼玉など関東地方から13家族25人が参加しました。
参加者は、最初に伊那市東春近のNPO法人山の遊び舎はらぺこを訪れました。
両親とともに参加した子供たちは、はらぺこの園児と一緒に、庭で採れたじゃがいもで焼きじゃがいもを作りました。
その後、参加者たちは東春近にあるゲストハウス「赤石商店」を訪れました。
赤石商店では、実際に伊那市へ移住し、子育てをしている人との座談会が開かれました。
参加者は、「小学校での総合学習」や、「移住を決めたきっかけ」、「子供への接し方」などについて、移住者に質問していました。
伊那市では、移住希望者と地域住民の交流を通じて人柄や特色を感じてもらおうと、2016年度から「伊住」体験ツアーを実施しています。
伊那市によると、毎年およそ50組120人の家族が市外から移住しているということです。
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うたごえサークルざざむし 平和音楽会
伊那市を中心に合唱愛好者でつくる「うたごえサークルざざむし」は、今年で9回目となる平和音楽会を25日に、いなっせで開きました。
平和音楽会では、第1回から歌い続けてきた合唱組曲「平和の旅へ」を披露しました。
昭和20年8月9日、長崎に落とされた原爆で被爆した渡辺千恵子さんの半生を伝えるもので、歌と語りで構成されています。
渡部さんは、原爆により倒壊してきた鉄骨が腰を直撃し、一時は命の危機にさらされました。
車いす生活を余儀なくされた渡辺さんは、世界各地で核の悲惨さを伝える「語り部運動」を続け、平成5年に64歳で亡くなりました。
うたごえサークルざざむしは、30代から70代までのおよそ40人で月に1回活動しています。
メンバーらは、「被爆を体験された方が少なくなる中、この演奏を続けていくことの意義を改めて深め合い取り組んできた。平和について考えるきっかけになってほしい」と話していました。 -
国道152号でバスと乗用車が接触
25日午後0時15分頃、伊那市長谷市野瀬の国道152号で、路線バスと乗用車が接触する事故がありました。
この事故によるけが人はいませんでした。
伊那警察署の発表によりますと、事故があったのは長谷市野瀬の国道152号です。
国道を分杭峠方面から高遠町方面に進行中の埼玉県の43歳の男性が運転する普通乗用車が、対向車両待ちで停車していた伊那市の37歳男性が運転する路線バスにすれ違いざまに接触したものです。
バスには乗客1人が乗っていましたが、この事故によるけが人はいませんでした。
また、乗用車の前を走っていた別の車両もバスと接触していて、伊那署では車両の特定を進めています。 -
テレビで生活支援 市長「期待」
ケーブルテレビのネットワークを使いタクシーの予約や買い物などが行える伊那市の「ICTライフサポート・チャンネル構築事業」について、白鳥孝市長は「今あるものを使ってできる優れた取り組みだ」と話しました。
伊那市の定例記者会見が26日に市役所で開かれ、市が事業の概要について説明しました。
これは、放送と通信を連携させたサービス「ハイブリットキャスト」を使い、テレビのリモコンでタクシーの予約や買い物、遠隔診断の予約、安否確認などを行えるものです。
7月に、総務省の「データ利活用型スマートシティ推進事業」で全国の4か所のうちの1件に採択されました。
市議会9月定例会には、国の交付金を含めた今年度の事業費およそ4,000万円が、補正予算案として計上されています。
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4市町村の青年経済団体が連携
伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村の青年経済団体によるイベント「い~んだに交流会」が25日箕輪町のながたドームで開かれました。
交流会は伊那青年会議所が開いたもので4市町村の青年経済団体から約80人が集まりました。ドッチビーなどのニュースポーツを楽しみながら各団体のつながりを深める『人・地域とつながる「い~んだに」共創事業』として行われたものです。
伊那青年会議所では「隣りあう市町村が横の連携を強めることで地域活性化につなげていきたい。」と話していました。
また活動を広くPRするCMも放送する計画で交流の様子が収録されていました。
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公衆衛生専門学校 伊那で50年
伊那市荒井の長野県公衆衛生専門学校の創立50周年記念式典が25日に伊那市の伊那文化会館で行われました。
式典には、学生や同窓生、歯科医師などおよそ200人が出席しました。
長野県公衆衛生専門学校は、中南信の歯科医師の要望などを受け、昭和44年度に1年制の伊那校が開校しました。
昭和63年度からは2年制に、平成24年度からは3年制になりました。
平成21年度には長野校が閉校し、公立の歯科衛生専門学校としては県内唯一となっています。
式典では、写真のスライドなどで昔と今の学校の様子を比較しながら振り返っていました。
三井一孝校長は「この地で50年続けてこられたのは、地域のみなさんの支えのおかげです」と話していました。
長野県公衆衛生専門学校の今年3月までの卒業生は875人で、国家資格の取得率は100パーセントだということです。 -
井月の名書と書道展
幕末から明治にかけて伊那谷を放浪した俳人、井上井月直筆の書や小学生の書道を並べた展示会が25日から伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで始まりました。
井月の字はその線の流れを芥川龍之介が神業と讃えたとされています。
展示会は8月31日にいなっせで開かれる井月さんまつりを前に
俳句とともにその達筆に触れてもらおうと井上井月顕彰会が開いたものです。
展示会では伊那市西箕輪大萱で見つかった井月直筆の幻住庵の記も並べられています。
井月は主に伊那市の美篶や富県、手良など天竜川の東側を放浪したといわれていて西側の大萱で直筆が見つかるのは珍しいということです。
会場にはほかに市内15校の小学生の書道70点も展示されています。
この書道は「中村不折に続け!子どもたちの書初め書道展」に
出品されていたもので、井月のような字が書けるようにとの思いが込められているということです。
展示会は来月1日までいなっせ2階の展示ギャラリーで開かれています。
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リニア見据え 定額タクシーの実験へ
8年後のリニア中央新幹線の開通を見据え、上伊那地域振興局は、二次交通としての定額観光タクシーの有効性を探る取り組みを行っています。
振興局ではモデルコースを作成し、28日から3日間実証実験を行います。
これは、23日伊那合同庁舎で開かれた記者会見で発表されたものです。
上伊那地域振興局では、今年度、二次交通としての定額タクシーの有効性を探る取り組みを行っていて、長野伊那谷観光局・駒ヶ根観光協会と協力してモデルコースを作成しました。
JR伊那市駅を発着に高遠石工が造った石仏を見学するコースや、シードルの試飲・ガレット作りを楽しむコース、JR駒ヶ根駅を発着に伊那紬の着付けなどを体験するコースなどがあります。
金額は現在未定だということです。
今回の実証実験では、東京都文京区の跡見学園女子大学観光コミュニティ学部の学生にモデルコースの一部を体験してもらい、コースの評価や提案を聞きます。
今後10月から11月にかけ、高校生による体験や、一般からモニターを募り実験を行う予定だということです。
定額観光タクシーは3、4年後の商品化を目指すということです。
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高遠町島畑で二十二夜様
安産や良縁、学業成就などを祈願する二十二夜様が、22日伊那市高遠町島畑で行われました。
島畑の二十二夜様は天女橋のたもとの岩場にあります。
昨夜は、訪れた人たちが賽銭を入れて手を合わせていました。
二十二夜様は、毎年旧暦の7月22日に行われる願い事の月待ちの行事です。
祭壇に供えられたろうそくを持ち帰り、陣痛になったら火をともすと、ろうそくが燃え尽きるまでに丈夫な子どもが生まれるといわれています。
22日も妊婦やその家族が安産祈願に訪れていました。
島畑の二十二夜様は地区の町内会が毎年行っていて、22日は家族連れなども訪れ手を合わせていました。
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フードドライブで食品受付
長野県は、家庭などで利用されずに眠っている食材を持ち寄り必要としている人へ寄付する「フードドライブ」の一環として、伊那合同庁舎で食材の受付を、23日初めて行いました。
伊那合同庁舎の2階に食品を受け付けるブースが設けられ、食材がもちこまれていました。
長野県では、9月1日の防災の日を前に家庭での備蓄食料を確認してもらおうと今日8月23日を「食料備蓄確認デー」としています。
それに合わせ賞味期限が近くなった食品のロスを防ごうと、県庁や県内合同庁舎で一斉に食品の受付を行いました。
フードドライブとは家庭などで利用されずに眠っている食材を持ち寄り必要としている人の生活支援に役立てる取り組みです。
中には30キロの玄米を持ち寄った人もいました。
23日は2時間ほどで米やレトルト食品など8人から食材が集まったということです。
食材は、県内のNPO法人を通じて生活困窮者や子ども食堂などに寄付されます。