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工賃アップへ 「年賀状の注文を」
上伊那地域の障害者就労支援事業所などが、利用者の工賃アップを目的に毎年行っている「年賀状プロジェクト」が今年も始まり、年末に向けて年賀状の注文を呼びかけています。 伊那市山寺の障害者社会就労センター輪っこハウス・コスモスの家では、利用者がデザインした年賀状の印刷作業が進んでいます。 6施設の18人が来年の干支「酉」をデザインしました。年賀状は全部で11種類あり、現在注文を受け付けています。 年賀状をデザインしたある利用者は「絵をよく描いていて最近はかわいい絵を描いているので年賀状の鳥もかわいくした。みんなに注文してもらいたい」と話していました。 プロジェクトは、利用者の工賃アップややりがいづくりを目的に、平成20年度から始まった取り組みです。 去年はおよそ6,000枚の注文があったということで、年賀状プロジェクトが工賃アップにつながっているということです。 輪っこはうす・コスモスの家の職員、桃澤みどりさんは「利用者のみなさんが一生懸命デザインした年賀状がたくさん注文を受けるよう、毎日印刷をしている」と話していました。 今年もすでに40人から1,300枚ほどの注文が入っているということです。 年賀状は1枚102円で、50枚を越える注文については1枚92円で購入することができます。 注文は20日までとなっています。
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地産地消セミナーで豆腐作り
農村女性ネットワークいなが主催する地域の食材を活用した地産地消セミナーで、参加者が、豆腐作りに挑戦しました。 セミナーは、伊那公民館で開かれ、35人ほどが参加しました。 今回は大豆から豆腐を作りました。またおからのサラダとドーナツも作りました。 農村ネットワークいなは、農家の女性たちで作るグループで、年に2回こうした料理講習会を開いています。 手作りの豆腐は家庭ではなかなか作る機会がないということもあって今回は募集人数を超える参加がありました。 農村ネットワークいな代表の白鳥 あき江さんは、「野菜を作っている私たちにとって地産地消はうれしいことです。みんなで楽しく料理を学んで、家庭に持ち帰ってほしい」と話していました。 次回の講座は、来年2月で雑穀を使った料理に挑戦する予定です。
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元松本山雅選手 片山さん 一日伊那警察署長
年末の特別警戒のパトロールが1日から始まり、伊那警察署の一日警察署長に、元松本山雅FCの片山真人さんが任命されました。 この日は、一日警察署長に任命された片山さんや竜東保育園の園児、各市町村のイメージキャラクターなどが集まり、年末特別警戒の出陣式が伊那警察署で行われました。 年末の特別警戒は、年末年始に増加傾向にある事件や事故に備えて、毎年この時期にパトロールを強化するものです。 一日警察署長に任命された片山さんは、松本山雅FCの元選手で、現在はクラブの社員として広報活動などを担当しています。 出陣式では、竜東保育園の園児が歌でパトロール隊員を激励しました。 片山さんは最初の署長の仕事として、イメージキャラクター達とサッカーのパスを繋いで、最後に紙に描かれた交通事故と特殊詐欺を蹴り破るパフォーマンスを披露しました。 この日は管内4か所で啓発活動が行われました。 箕輪町では、およそ10人が特殊詐欺被害防止を呼びかけるチラシを配りました。 伊那警察署では「悲惨な交通事故が起きないように、また悪質な詐欺や事件に巻き込まれないよう注意してほしい」と呼びかけています。
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年末の交通安全運動はじまる
年末の交通安全運動が1日から始まり、伊那市役所前では交通事故防止を呼びかける啓発活動が行われました。 今年のスローガンは「思いやり 乗せて信濃路 咲く笑顔」です。 この日は、伊那市交通安全協会のメンバーらが、のぼり旗を持って道行くドライバーに交通安全を呼びかけました。 伊那警察署管内の今年の交通事故発生件数は、昨日現在で304件で、死者は4人です。 管内では4人が亡くなっていますが、伊那市ではゼロです。 昭和35年以来、交通死亡事故ゼロの年はなかったということで、12月末までに死亡事故が起きないよう、より一層力を入れていくということです。 伊那安協では「交通安全“私から”という意識を持って自主的に止まる・見る・目立つの動作を心掛けてほしい」と話していました。
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伊那谷の冬の風物詩 ザザムシ漁解禁
伊那谷の冬の風物詩「ザザムシ漁」が1日解禁となりました。小雨が降る天候でしたが、初日から漁をする人の姿が見られました。 ザザムシ漁を行っているのは伊那市中央の中村昭彦(なかむらあきひこ)さんです。ザザムシとは、トビゲラやヘビトンボなどの水生昆虫の総称で、佃煮にして味わう伊那谷ならではの食文化です。漁には虫踏み許可証が必要です。 石に住んでいる虫が、川底をかき回すと浮かび上がり、四手網と呼ばれる網の中に入っていきます。 中村さんは、現在72歳で、35年ほど前に親戚に誘われて、漁を始めました。 始めた当時は、60~70人が、天竜川で漁をしていたということです。 天竜川漁協によると、今日までに許可証を取得したのは、10人です。 漁協では、「9月に台風があって心配していたが、まずまずの収量が期待できるのではないか」としています。
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不用品で海外支援へ 学校で回収
伊那市と南箕輪村などの企業が行っている、不用品を集めて発展途上国の教育支援に役立てる取り組み「ありがとうプロジェクト」の小学校での回収作業が、1日から始まりました。 トップを切って回収作業が行われたのは、伊那市の伊那東小学校です。 子どもたちは、家庭で使わなくなった文具やスポーツ用品などの中古品を持参して登校し、メンバーに渡していました。 このプロジェクトは、伊那市のリサイクル業・リサイクルマートnew伊那店と南箕輪村の産業廃棄物処理業・丸中産業、東京都の輸出業 鈴可(すずか)が行っています。 廃棄物として出されるものやリサイクルで持ち込まれる中古品の中には、まだ使うことができるにも関わらず国内では値が付かないものが多くあります。 捨てるのではなく有効に活用し、恵まれない海外の子供たちの支援に生かそうとこのプロジェクトが始まりました。 集まった中古品は、文具などそのまま学校で使えるものは、カンボジアの学校に届けられ、それ以外はタイの店舗で商品として販売し、売上金の一部を発展途上国の教育支援に役立てます。 伊那市と南箕輪村・宮田村の小中学校8校で年内回収することが決まっています。 ありがとうプロジェクトでは、来年2月に、カンボジアの学校を訪れ、集まった品々や売上金を渡したいとしています。
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美篶小で昔の仕事の体験
伊那市の美篶小学校の子供たちは、昔の人々の暮らしや仕事を、1日体験しました。 外ではふいごを使った鍛冶や、大豆から味噌を作る体験などが行われました。 美篶小学校では、毎年、開校記念日の12月1日に、美篶小資料館にある道具を体験学習に役立てようとこの体験教室を資料館運営委員会が行っています。 体育館では大工の仕事の実演と体験が行われました。 この企画は、上伊那建設労働組合美篶支部が受け持っています。 子どもたちは、金槌やカンナ、のこぎりの使い方を教わって、実際に体験していました。 美篶小資料館運営委員会では、「昔の人々の暮らしと道具、便利になった現代への感謝の心を養ってもらいたい」としています。
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ザザムシ漁を4Kで全国に発信
天竜川のザザムシ漁を全国に発信しようと、29日伊那市東春近の天竜川で、4Kテレビ番組のロケーションが行われました。 12月1日の漁解禁を前に、天竜川漁協の協力で撮影が行われました。 漁をしたのは、伊那市中央の中村昭彦さんで、この道40年のベテランです。 中村さんは、四手網を使う伝統的な漁法でザザムシ漁を行いました。 テレビ番組は、高精細な4K番組などの制作を手掛ける日本デジタル配信と地元伊那ケーブルテレビが協力し収録しました。 女性二人が天竜川を切り口に流域の文化や食、観光施設を旅する内容です。 撮影には、専門のパイロットによるドローン技術も駆使し、地上からでは見ることができない視点から収録が行われました。 番組は、来年2月に全国のケーブルテレビ60社の4Kチャンネルで放送される予定です。 日本デジタル配信では、「地域のケーブルテレビ局と連携することで、これまで知られていなかった地元ならではの情報を発信できる」としています。
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「地域で守る」市民後見人 養成講座開講
認知症や障害により判断能力が不十分な高齢者などの権利を守る、成年後見人の養成講座が、28日から伊那市福祉まちづくりセンターで始まりました。 今回は一般から9人が受講し、市の職員や後見生活支援員から、実際の事例などについて説明を受けました。 成年後見制度は、認知症や障害により判断能力が不十分な高齢者などの権利や財産を第三者が守るものです。 通常、家庭裁判所から選任される後見人は弁護士などが多いなか、伊那市では今年の4月に県内で初めて市民後見人が誕生しました。 伊那市社協の毛利公子さんは「都市部の先進的な地域に比べればまだ発展途上だけど、地域で守っていくという雰囲気を作っていければうれしい」と話していました。 ある参加者は「少しでも自分の住む地域に貢献できればと思い受講しました」と話していました。 全5回の講座を受講した人には修了証が贈られます。 今後、伊那市社協の法人後見生活支援員として活動し、一定の条件が満たされれば社協から裁判所に市民後見人として推薦されます。
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伊那北小学校にビオトープ完成
伊那市の伊那北小学校に、PTAと地域住民が作ったビオトープが完成しました。 理科の生物や植物の観察に使うビオトープは、校舎南側に完成しました。 老朽化していたことから学校側がPTAに依頼し、10月から造成作業を行ってきました。 市の補助金を活用しコンクリートを使わずにできるだけ自然に近い池を作りました。 地域の憩いの場となるよう、名称を全校児童から募集し「ニコニコ自然パーク」に決まりました。 29日は、体育館に全校児童や、造成に携わった地域住民やPTAなど500人が参加し、完成を祝いました。 春日由紀夫校長は「水辺に多くの人が集い、笑顔が広がる場所になってほしい」と挨拶しました。 児童会長の工藤航介君は、「伊那北小学校の宝が、また一つ増えました。地域の憩いの場となって大勢の人に利用してもらいたい」と話していました。 伊那北小学校では来年の春になり植物が生えてきたら本格的に授業で活用するということです
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伊那・木曽倫理法人会 設立15周年記念式典
伊那と木曽地域の企業でつくる一般社団法人伊那・木曽倫理法人会の設立15周年を記念した式典が22日、伊那市の伊那商工会館で開かれました。 伊那・木曽倫理法人会は、伊那地域と木曽地域の98社で組織します。 2001年に伊那倫理法人会が発足し、2009年に木曽地域の企業も含めた伊那・木曽倫理法人会として組織を改編しました。 「企業に倫理を、職場に心を、家庭に愛を」をスローガンに、企業の繁栄と地域社会の発展に寄与・貢献することを目標に活動しています。 現在は週に1回、午前6時からモーニングセミナーを開催し、経営者の自己革新を図っています。 式典で伊藤巻廣会長は「会員企業で働く人たちにも活動の中身を知ってもらう取り組みを続けていきたい」と話していました。
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御柱メドデコのお礼 ご神木を寄進
諏訪大社上社の小宮の御柱祭でV字飾りのメドデコ用の材木を寄進した、伊那市高遠町板山に御柱の木片が贈られました。 20日は、諏訪市中州福島の御柱祭典委員の役員3人が板山公民館を訪れ、メドデコのお礼として御柱の木片を贈りました。 木片は、小宮祭で中州福島地区が担当した御柱の物です。 神社の四隅に建てる前、先端を三角錐に整える冠落としの時にでたものだという事です メドデコの提供は、祭典委員長の北原洋義さんの父親が板山出身で、今も親戚が住んでいる事がきっかけとなりました。 板山生産森林組合からナラの木2本が提供され、7月に両地区の住民が協力し伐採を行いました。 小宮祭が行われた9月には板山の住民が招待され、およそ20人が祭りに参加したという事です。 板山集落からは、伐採から御柱祭の様子などを記録したDVDがお礼として贈られました。
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下水道料金値上げ中止求め署名提出
伊那市の住民グループが下水道料金の値上げ中止を求める署名を28日、伊那市議会議長あてで提出しました。 9月に全体で6%値上げするとの方針が伊那市から市議会に示されて以降、署名活動がはじまり544人分が集まりました。 住民グループは下水道事業が赤字だから値上げではなく一般会計からの繰り入れを増やして値上げは中止してほしいとしています。 下水道料金の値上げは12月議会に条例改正案として提出されていて可決されれば来年4月から実施されます。 伊那市では一般会計から下水道事業に1億円を繰り入れていて来年度からは2億円を見込んでいます。
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杉尾ひでやさん「国政を語るつどい」
民進党の参議院議員杉尾ひでやさんの「国政を語るつどい」が27日、伊那市の伊那文化会館で開かれ、杉尾さんが野党共闘の重要性を訴えました。 これは、上伊那の住民有志でつくる「オール上伊那・杉尾ひでや応援団」が企画したもので、会場にはおよそ150人が訪れました。 杉尾さんは安倍政権について「アメリカの大統領選挙で勝利したトランプ氏はTPPからの離脱を表明している。今は一度立ち止まって考え直すタイミングではないのか」と話し、TPPを推し進めている政権を批判しました。 また、杉尾さんは「強行採決が続く現状を打開するには、共闘して、数で自民党に勝たなくてはいけない」と話していました。
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雪と冷え込みでリンゴに影響
上伊那地域では、先週の雪と低温の影響で、リンゴなどの農作物に被害が出ています。 伊那市西箕輪でリンゴオーナー園を営む重盛正さんは、リンゴを地域の福祉施設の利用者に食べてもらうことにしました。 傷んではいますが味に問題はないということで、28日に福祉施設の職員と共にもぎ取り作業をしました。 伊那地域では、24日に14センチ雪が積もり、その翌日には11月の観測史上最低となる、-7.2度を記録しました。 その影響で、リンゴの上に積もった雪が翌日の低温で氷り、果肉が柔らかくなってしまったり、割れてしまう被害が出ました。 重盛さんは「昭和58年にここで農園を始めてからリンゴに雪が積もったり、こんなに寒くなるのは初めてのこと」と話していました。 箕輪町木下のJA上伊那果実選果場では、先週の雪や低温の影響で、リンゴの持ち込みに遅れが出ているということです。 例年、凍っても融ければ売り物になるということですが、今回は強い冷え込みの影響で、リンゴの芯まで凍ってしまい、外見だけでは被害が確認できず、出荷の判別が難しい状況だということです。 JA上伊那の果樹広域担当の唐澤良忠さんは「ここまでの冷え込みはこれまでに経験がないので、どんな被害が出るかわからないし、被害があるかどうかもわからない」と話していました。 収穫作業が遅れていることから箕輪果実選果場では、30日を予定していた受け入れ期間を、来月4日まで延長して対応することにしています。
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松尾さん囲み公開読書会
高遠旅石工たちの幕末の著者、松尾修さんを囲んで語り合う公開読書会が伊那市の伊那公民館で27日、開かれました。 公開読書会は、活字文化の振興を目的に活動をしている上伊那の市民団体、いななき学舎が開いたものでおよそ30人が参加しました。 松尾さんは伊那市の元建設部長で、現在は岐阜県の大垣市役所に勤めています。 松尾さんは小説の執筆を趣味としていて2012年に南アルプスの開拓者、竹澤長衛の生涯を描いた「竹澤長衛物語」を出版しています。 9月に高遠石工の歴史を探るミステリータッチの小説「高遠旅石工たちの幕末」を出版しました。 八ヶ岳山麓に実在する、頭は人間で体が蛇の形をした石仏を主人公が見つけ製作のなぞを解きながら高遠石工の存在とその功績を知っていくというストーリーです。 松尾さんは、全国に高遠石工の存在を知らしめたのは出稼ぎ仕事をした旅石工の功績だとし「高遠石工の業績は石仏製作だけではなく、全国各地で製作した灯篭、鳥居、道標の他、石臼など、卓越した技術を発揮した旅石工たちの存在を忘れてはいけない」と話していました。 また、「読んでいただいた方に高遠へ足を運んでいただき、石工に目を向けてもらえればありがたい」と話していました。
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上伊那郡縦駅伝 駒ヶ根市がV
市町村対抗の第64回上伊那郡縦断駅伝競走大会が今日開かれ、駒ヶ根市が大会新記録で5年ぶり24回目の優勝を果たしました。 小雨が降る中、朝8時30分に駒ヶ根市役所をスタートしました。 大会は、上伊那陸上競技会と 上伊那ケーブルテレビ協議会が開いたものです。 市町村の代表チームとオープン参加の合わせて14チームが出場しました。 駒ヶ根市役所から辰野町役場までの6区間、38.1キロをタスキでつなぎます。 3区は、箕輪町の公務員、原広野さんがこれまでの記録を1分以上縮め区間新記録の21分23秒で伊那市役所にゴールしました。 前半の総合タイムは1位は1時間3分29秒で箕輪町、2位は28秒遅れで駒ヶ根市、3位は3分半遅れて伊那市でした。 伊那公民館で後半がスタートしました。 追い上げる駒ヶ根市は4区でトップに立ちました。 そのままトップで駒ヶ根市がゴールし、総合タイム2時間5分12秒の大会新記録で5年ぶり24回目の優勝を果たしました。 2位は、2時間11分1秒で伊那市、3位は2時間12分26秒で箕輪町でした。 南箕輪村は7位に終わっています。
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倒木で電柱折れ伊那市小沢で一時停電
27日朝、伊那市小沢で倒木により電柱が折れ、小沢の一部地域が停電になりました。 中部電力伊那営業所によりますと、27日午前7時50分頃、伊那市小沢と南箕輪村南原を結ぶ市道沿いの電柱が倒木により折れました。 電柱が折れたことにより、午前8時56分から伊那市小沢の一部地域で数分間停電があったほか、道路がおよそ3時間通行止めになりました。 停電は午前9時過ぎに復旧していて、通行止めについても解除となっています。
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子ども達の肘の故障未然に防ぐ 野球肘検診
少年野球教室を対象にした、投球の積み重ねで起きる肘の障害をみつけるための検診が27日、伊那市の伊那東小学校で行われました。 これは、将来がある子ども達の肘のケガを未然に防ごうと、長野県臨床整形外科医会が毎年開いているものです。 この日は市内13チームの子どもおよそ100人が受診しました。 身長や体重、柔軟性などを測定した上で、エコーで骨の状態などを確認すると、医師が一人一人に助言していました。 ある医師によると、子どもが痛みを訴えても指導者が我慢させてしまうケースもあるということで、これまでの検診で症状がみつかった子どもも少なくないということです。 検診をした林整形外科の林篤医師は「子ども達の将来のために、小さいうちからケガのもとを発見できるような環境が整っていけばうれしい」と話していました。 検診の結果、治療が必要な子どもが4人いたということです。
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弥生高1年生が大学生と進路語る
伊那弥生ヶ丘高校の1年生が卒業後の進路について大学生と対話するワークショップが25日に開かれました。 この日は1年生246人が、早稲田大学や一橋大学などの学生16人とグループに分かれて対話しました。 最初に学生らは、なぜ今の大学を志望したのか、大学ではどんなことをしているのかなど自分の思いを話しました。 これに対し、高校生一人一人が大学生に質問していました。 高校生からの「なぜ今の学部を選んだのか」との問いに対し学生は「高校時代は自分が行きたい大学のことだけしか知らなかった。いろんな大学のことを知ることで、今の大学の良さを知ることができた。こんなことをやりたい、と思えることができる大学に行ければ大学生活も楽しくなる」と話していました。 今回のワークショップは、「10年後の自分について考える」をテーマに行われているキャリア教育の一環で開かれたもので、加藤尚也教頭は「年の近い先輩たちの生の声を聞いて、将来のことを考えてほしい」と話していました。
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ASEANの中学生が剣道体験
ASEAN加盟国との交流事業として日本を訪れているシンガポール、ミャンマー、ブルネイの中学生が25日、伊那市の春富中学校で剣道を体験しました。 この事業はアセアン東南アジア諸国連合加盟国に日本に対する理解を深めてもらおうと文部科学省が行っているものです。 今日はシンガポール、ミャンマー、ブルネイの男女合わせて11人の中学生が日本の伝統的な武道、剣道を体験しました。 春富中学校剣道部の部員が竹刀の振り方などを手ほどきし交流を深めていました。 訪れているASEAN加盟国の中学生は日本に興味関心を持つ生徒たちで滞在期間中に歴史や文化を学びます。 また受け入れる側の中学生も外国の人と関わることで国際的な視野を持つ人材に成長してもらいたいとの狙いもあります。 アセアン加盟国の中学生は来月4日まで信州高遠青少年自然の家を中心に滞在しその間、松本城の見学や中央アルプス千畳敷カールでの雪山体験などが予定されています。
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伊那60歳ソフトボール 伊那西町クラブが2連覇
伊那60歳ソフトボール連盟の今シーズンのリーグ戦の閉会式と表彰式が25日に行われ、2連覇を果たした伊那西町クラブに表彰状とトロフィーが贈られました。 伊那西町クラブの今年のリーグ戦の成績は7勝1敗でした。 投手陣を中心に固い守りのチームで、ソフトボールを楽しむ事をモットーに技術向上を図っているという事です。 2位は高遠旧友クラブ、3位は伊那OBソフトクラブでした。 伊那60歳ソフトボール連盟の今シーズンのリーグ戦は5月から9月にかけて行われ9チームが参加しました。 武田勝英会長は「ソフトボールが伊那市で末永く発展していくよう、子どもや孫にも楽しさを伝えていきたい」と話していました。
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第6回舎羅の会 合同作品展
箕輪町木下の木彫工芸作家、中澤達彦さんが講師を務める教室の作品展示会「第6回舎羅の会合同作品展」が、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には、会員50人の作品およそ150点が並んでいます。 舎羅の会は、中澤さんが県内9つの会場で開いている木彫り教室の生徒でつくる会です。 制作した作品の成果を見てもらおうと2年に1度展示会を開いています。 作品は、動物や植物をモチーフにしたものや仏像など様々です。 生徒の中には、県展や日展で入選している人もいます。 中澤さんは「個々のアイデアが活きている。教室毎に雰囲気の違う作品を多くの人に楽しんでもらいたい」と話していました。 第6回舎羅の会合同作品展は、28日(月)まで、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。
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B1グランプリスペシャルで伊那の魅力PR
12月3日・4日に東京都で開催される「B1グランプリ」で、伊那ローメンZUKU(ずく)ラブと伊那市は、伊那の魅力をPRします。 26日は、ZUKUラブのメンバーやローメン店の店主、市の職員などが伊那商工会館に集まり、展示物の製作作業をしました。 B1グランプリは、ご当地のB級グルメをテーマにしたまちおこしの全国イベントで、毎年地方で開催されています。 10回目を迎える今回は、東京を会場に「B1グランプリ『スペシャル』」として開催されます。 食だけではなく各地域の魅力をPRし、「行きたいまち・住みたいまち・応援したいまち」をテーマに、自治体ごと投票が行われます。 今回は出展ブースに各地域のPRコーナーが設けられることになっていて、伊那市は「子育てしやすいまち」「住みたいまち」「山と共生するまち」などをPRをする予定です。 伊那ローメンZUKUラブの中川義徳会長は「伊那市の職員や高校生、店主など、地元の人達をしっかり巻き込んでオール伊那市で挑みたい。さらにこれをきっかけに、後押ししてくれる人たちの輪がもっと広がっていけばうれしい」と話していました。 伊那ローメンZUKUラブが参加する「B1グランプリスペシャル」は、12月3日から2日間、東京都のお台場を会場に開催されることになっています。
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子ども達が太鼓の「輪」広げる
上伊那地域の子ども達が太鼓を通じて交流する「子ども太鼓inいな」が、26日に伊那市のいなっせで開かれました。 これは、総合学習などで太鼓を練習する子ども達の交流や技術向上の場として毎年開かれているもので、今年で16回目になります。 この日は小中学校など10団体が練習の成果を披露しました。 新山子供太鼓は、1年生から4年生までの6人が週に1時間練習しています。この日は自分たちで作ったオリジナル曲の「湧湧(ゆうゆう)」を披露しました。 また、箕輪北小学校4年2組は、3年生の時から太鼓を始め、地域の公民館などで 太鼓の演奏をしています。この日は「夏祭り」という曲を演奏しました。 交流会を企画する上伊那総合・生活科教育研究会の安積順子(あづみじゅんこ)会長は「交流を通じて、継続することや友達との絆の大切さを学んでほしい」と話していました。
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学年の枠を超えてパン作りに挑戦
伊那市の西春近南小学校で学年の枠を超えた交流会が25日開かれ児童がパン作りに挑戦しました。 パン生地の小麦粉は児童が種まきをし育てた麦で作ったものです。 交流会では一つのグループに1年生から6年生が入り順番に小麦粉をこねていました。 上級生が下級生に教えながらパン作りをし交流を深めていました。
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漫画家の橋爪まんぷさんが防犯ポスター寄贈
伊那市境の漫画家、橋爪まんぷさんは防犯ポスターを25日、伊那市駅前交番に寄贈しました。 まんぷさんが伊那市駅前交番を訪れ内山裕生所長にポスターを贈りました。 江戸時代の捕物をイメージしたもので今年と来年の干支の申と酉が描かれています。 ポスターの寄贈は平成19年から行われていて今年で10回目となります。 伊那市駅前交番では多くの人に見てもらい啓発につなげようと12月1日から伊那市のいなっせに張り出すことにしています。 ポスターはアルプス中央信用金庫の協力で同じものが20部作られ伊那警察署管内の他の交番にも配られるということです。
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伊那地域 11月観測史上最低 -7.2度
25日の伊那地域は、最低気温が-7.2度まで下がり、11月の観測史上最も低い気温を記録しました。 午前8時すぎ、南箕輪村の大芝高原に設置されたお菜洗い場では、野沢菜を洗う人の姿が見られました。 訪れていた人は「きょうの朝は寒かった。ただ寒いほうがお菜洗い場のありがたみを感じる」と話していました。 この日の伊那地域は、午前6時2分に-7.2度を記録しました。 1993年に伊那地域で観測が始まって以来、11月の最低気温としては最も低い気温となりました。 最高気温も、平年よりも6度ほど低い5.5度までしか上がらず、寒い1日となりました。 長野地方気象台によりますと、25日が冷え込みのピークで、26日には気温も持ち直し、平年並みに戻りそうだということです。
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天竜川で大きなアマゴを 本流に初めて放流
天竜川本流で大きいアマゴを釣り上げて楽しんでもらおうと、天竜川漁業協同組合は25日、初めて本流にアマゴを放流しました。 天竜川本流への放流は、現在の川の状況を知り、アマゴが釣れる環境か確認しようと、漁協が試験的に行ったものです。 2月の解禁以降どこで釣れたかわかるように、集まった漁協の組合員10人ほどが、アマゴの脂ビレを切り落としていました。 アマゴは、川を下り、成長してから生まれた場所まで遡上して産卵する魚です。 天竜川漁協によりますと、昔は海まで下ったアマゴが、サツキマスと呼ばれる大きいサイズになって天竜川に戻っていたということです。 海から天竜川を遡上した大きいアマゴを「天竜差し」と呼び、多くの釣り客がこれを目当てに訪れていたということです。 現在はダムができ、遡上が難しいことから、天竜川の支流に放流し、本流から支流に遡上したアマゴを釣るのが主流になっています。 一方、本流で大きな竿を使ってアマゴを釣りたいという釣り客の要望も多く、今回初めて放流しました。 支流とは違い、水温が安定していることや、餌となるザザムシが豊富なことから、アマゴの成長が早く、釣果も期待できるということです。 小野文成組合長は「釣り客のみなさんに楽しんでもらえるよう今回企画した。釣り人だけでなく、多くの人に親しんでもらえる天竜川を作っていきたい」と話していました。 漁協の組合員らは、20センチほどのアマゴおよそ1,300匹の脂ビレを切ると放流していました。 天竜川での釣りは2月16日に解禁される予定で、天竜川漁協では「脂ビレのないアマゴが釣れたら、どこで釣れたか連絡してもらいたい」としています。
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観光 10%増の200万人42億円目指す
平成29年度から31年度までの伊那市の観光実施計画がまとまり、24日、検討委員会から白鳥孝伊那市長に報告されました。 平成31年は、去年より10%増の年間観光客数200万人、消費額42億円を目指すとしています。 この日は、検討委員会の有賀 正喜(まさき)委員長らが、市役所を訪れ、検討してきた観光実施計画について伊那市に報告しました。 観光実施計画は、3年ごとに見直しが行われています。 委員会では、今年5月から5回にわたり検討してきました。 来年度から31年度までの3年間の計画は、山・花・食の3つの柱を重点とし、『「わくわく、ドキドキ」伊那市がおもしろい』をコンセプトとしています。 これまで柱の一つだった桜を花全般とし、花による通年の誘客を狙います。 去年1年間の伊那市への観光客数は182万人・観光消費額は38億円ほどでしたが、平成31年は10%増の200万人、42億円を目指すとしています。 白鳥市長は、「伊那市はとても良い景観がある。そこに参加・体験型の観光を仕掛けたい」と話していました。