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井上井月の本を北村会長が出版
井上井月顕彰会の北村皆雄会長は、漂泊の俳人、井上井月の生い立ちや普段の生活、幕末から明治にかけてどう生き抜いたかなどを、書いた本を18日に出版しました。 この日は、井上井月顕彰会が伊那市役所で、18日に、岩波書店から出版された本について記者会見を開きました。 出版したのは、伊那市出身で井上井月顕彰会会長で映画監督の北村皆雄さんです。 北村会長が書いた本、「俳人井月、幕末維新 風狂に死す)」は、井月の生活、明治維新の荒波をどう生き抜いたかなどを書いたものです。 この日は他に、映画「ほかいびと 伊那の井月」が4月と5月にヨーロッパ3か国で上映されることが報告されました。 公開されるのはフランス、ドイツ、イタリアで、字幕付きで上映されます。 上映後は、北村さんの対談や講演なども計画されているということです。 井上井月顕彰会は、「ヨーロッパにも俳句の文化があり、上映を通して、井月の魅力が伝われば嬉しい」と話していました。
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伊那西 新体操 個人・団体全国制覇
伊那市の伊那西高校新体操部は、広島県で開かれた、全国高校選抜大会に出場し、個人総合と団体戦で初めて優勝しました。 この日は、全国高校選抜大会から戻った選手らが成績を報告しました。 高校選抜大会には全国から去年のインターハイなどの成績から選ばれた、23校が参加しました。 個人総合では伊那西高校2年生の猪又涼子さんがフープ、ボール、リボン、クラブの4種目全てで1位となり、総合で初めて優勝しました。 また、22日行われた、団体戦は5人一組でフープとクラブを使った演技で競い、こちらも県勢初となる、優勝を勝ち取りました。 チームは去年のインターハイメンバーが4人残っていて、まとまりのある演技が持ち味だということです。 伊那西高校新体操部は、去年のインターハイでの、個人総合2位、団体戦3位が最高で、個人、団体揃っての優勝は快挙です。 伊那西高校新体操部の橋爪みすず監督は「結果が出て嬉しい。これからも挑戦する気持ちを大切に、上を目指す」と話していました。
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伊那路を激走 春の高校伊那駅伝
春の伊那路を駆け抜ける春の高校伊那駅伝が22日、伊那市陸上競技場を発着点に行われました。 男子は広島の世羅高校、女子は群馬の常磐高校が優勝しました。 男子は、午後0時5分に伊那市陸上競技場をスタートし6区間、42.195キロを襷でつなぎました。 全国の強豪校や県内から過去最多となる128チームが出場しました。 天候に恵まれた22日、沿道では多くの人が選手たちに声援をおくっていました。 美篶青島のナイスロード沿いでは地域住民が連凧を上げたり、参加校の名前が入った凧を持って応援していました。 折り返し地点となる高遠町商店街で先頭は広島の世羅高校。 佐久長聖高校は、先頭にだいぶ遅れて折り返しました。 その後、佐久長聖高校は第4中継所の市役所前を24位でタスキを繋ぎました。 ここでは、市内のチアリーディング「エムスターズ」がレースに花を添えていました。 陸上競技場にトップで来たのは世羅高校。 タイムは2時間10分で6年ぶり2回目の優勝を果たしました。 県内トップは佐久長聖で19位でした。 また、57チームが出場した女子は午前10時に陸上競技場をスタートし5区間21.0975キロをタスキでつなぎました。 いなっせ前では、小旗を持った市民が声援を送り、また伊那中学校吹奏楽部の生徒が演奏し大会を盛り上げていました。 女子は、群馬県の常磐高校が1時間11分17秒で初優勝を果たしました。 県勢のトップは長野東高校で6位に入りました。 春の高校伊那駅伝は新チームのスタートを切る重要な大会として毎年この時期に行われています。
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ナカムラ時計店のロトウザクラ 例年より早く開花し満開
伊那市中央のナカムラ時計店のロトウザクラが見頃を迎えています。 22日の伊那地域の最高気温は17.1度で4月中旬並みの暖かい一日となりました。 伊那市中央の未来通り沿いにあるナカムラ時計店では、桃の一種ロトウザクラが満開となり見頃を迎えています。 ロトウザクラは「春を告げる花」とも言われていて、店の人の話によると今年は例年に比べて1週間程早く咲いたということです。 ロトウザクラはあと2、3日楽しめそうだということです。
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火災消防活動に協力 7人に感謝状
今年1月に伊那市御園で発生した車両火災で消火活動などを行い延焼を防いだ7人に、感謝状が贈られました。 6日は、伊那市山寺の井出裕樹さん、伊那市御園の小坂洋一さんと鈴木幸恵さんが代表で伊那消防署を訪れ、木下広志署長から感謝状が贈られました。 7人は今年1月2日の朝に御園で発生した車両火災で、早期通報や初期消火活動を行いました。 火災は住宅街にある車両置き場で発生し、停めてあった車両23台のうち6台が燃えました。 木下署長は「当時は炎も高く上がり恐怖心もあったと思う。連携して被害を最小限に抑えられたことに心から感謝します」と話しました。
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伊那市人事異動内示
伊那市は、4月1日付の人事異動を20日内示しました。 異動規模は255人の中規模で、部長級への昇格者は5人です。 総務部に新たに配置される危機管理監に伊藤明生さんが昇格します。
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公立高校後期選抜合格発表
公立高校の後期選抜の合格発表が20日行われ、全日制では、県内で1万1,135人が合格しました。 このうち伊那北高校では、午前8時30分に合格者の受験番号が記された掲示板が運びだされました。 今年伊那北高校は、普通科200人の募集に対し217人が受験し、204人が合格、理数科は、4人の募集に対し7人が受験し4人が合格しました。 なお、再募集は、辰野高校商業科で8人、上伊那農業高校生産環境科で2人、生物化学科で11人、高遠高校普通科で24人、箕輪進修高校の普通科Ⅲ部と工業科Ⅰ部でそれぞれ若干名です。 伊那北高校の入学式は、4月6日に行われます。
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伊那中央病院 診察順番表示システム運用開始
伊那市の伊那中央病院で、診察の順番を画面とチャイムで表示するシステムの運用が20日から始まりました。 伊那中央病院では、患者のプライバシーの保護と診察の待ち時間の有効活用を目的に、診察の順番を画面で知らせるシステムを20日から開始しました。 毎年行っている満足度調査で患者から「待ち時間が長い」との意見が多数あったことから今回導入しました。 これまでは名前で診察する患者を呼んでいましたが、このシステムにより番号とチャイム音で診察番号を知らせます。 院内の27か所に設置されていて、待合の場所によってモニターの大きさや位置を変えています。 混乱を防ぐため、しばらくは案内係りの職員を配置して声かけなどを行い患者を誘導するということです。 4月以降には、診察の順番が近づくと携帯電話で知らせる「まもなくコール」の運用も検討しているということです。
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伊那ケーブルテレビ 番組審議委員会
伊那ケーブルテレビのコミュニティチャンネルについて意見を聞く番組審議委員会が20日、開かれました。 20日は、今年度の委員会が伊那ケーブルテレビで開かれ、放送エリアの伊那市と箕輪町、南箕輪村から委員など8人が出席しました。 委員会は、広く意見を聞き番組づくりに生かそうと開かれているものです。 放送している主な番組や特別番組の計画について説明があった他、コミュニティチャンネルについて意見が出されました。 委員からは、「ケーブルニュースで伊那市の割合が多い。箕輪町や南箕輪村の話題を増やしてほしい」「番組の更新をもっと頻繁に行い、より多くの人がテレビに映るようにしたほうがいい」などの意見が出されました。 伊那ケーブルテレビでは今年、戦後70年の節目として戦争とは何かを再認識し平和の大切さを次世代に伝える番組を企画していて、4月からの放送を予定しています。
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高遠城址公園の桜 開花予想は4月7日
日本気象協会は、今年5回目の桜の開花予想を、20日に発表しました。 高遠城址公園の桜は、前回の予想より2日早まり、4月7日と予想しています。 高遠城址公園では、膨らんだ桜の蕾が色づき始めています。 20日の5回目の発表によりますと、開花は4月7日(火)、満開は4月12日(日)となっています。 日本気象協会では、県内で、この先も暖かな日が多くなると予想しています。 このため、開花予想日が、前回より2日早くなっています。
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横山ザゼンソウ群生地
伊那市横山のザゼンソウ群生地では、次々とザゼンソウが頭を出し春の訪れを告げています。 群生地一帯には、若干雪が残る場所もありますが、ザゼンソウがいたるところに顔を出していました。
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手描きぼかし染め入門 作品展
伊那市総合型地域スポーツクラブの講座の一つ、手描きぼかし染め入門講座の生徒の作品展が、伊那市の八十二銀行伊那市駅前支店で開かれています。 会場には、手描きぼかし染めの作品、30点ほどが並んでいます。 今年度の講座を受講した生徒5人の作品が並びます。 手描きぼかし染めは、着物や帯などに用いられる手描き友禅染を簡略化し現代的にアレンジしたもので、ハンカチ、バッグ、Tシャツなどが染められています。 講師を務める箕輪町の大橋 寿朗さんの作品は色彩のグラデーションで、花や風景を描き出しています。 19日は、いなっせで今年度の最終講座が開かれていました。 大橋さんは、国際美術大賞展で一昨年、文部科学大臣奨励賞を受賞するなど、中央で活躍する作家です。 地域の文化振興に役立ちたいと、2年前から地域スポーツクラブの講座で講師を務めています。 2年目になる生徒もいて、熱心に作品制作に取り組んでいました。 来年度の伊那市スポーツクラブの講座の受け付けは4月1日からで、受付は先着順だということです。 手描きぼかし染め講座の生徒による作品展は、4月16日まで、八十二銀行伊那市駅前支店で開かれています。
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伊那市役所食堂 伊那駅伝を応援
伊那市役所内にある食堂アザレアでは、22日に開催される春の高校伊那駅伝をPRしようと、特別メニューを提供しているほか、特設コーナーを設置しています。 本日のランチ。伊那駅伝応援メニューのイカエビテン・500円。伊那駅伝の言葉の響きをもじったメニューです。 春の高校伊那駅伝を応援しようと、今年初めて提供されました。 アザレアでは、他に、今年初めて、店内にコーナーを設けて、駅伝をPRしています。 アザレアは、株式会社ニシザワが運営していますが、高校駅伝に出場した選手の家族がニシザワに勤務していることが縁で、今回この展示が実現しました。 箕輪町出身の千葉健太選手と、駒ヶ根市出身の蟹澤 淳平選手が佐久長聖高校時代に全国高校駅伝に出場した際のもので、貴重なパネルだということです。 そのほか、大会で使用されたゴールテープやタスキも展示されています。 アザレアでは、「地元、伊那のイベントを発信するとともに、伊那路を走り活躍する現役選手を応援したい」と話していました。 イカエビテンの提供は20日まで、パネルの展示は23日まで行われています。
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伊那市桜守の会 発足へ
日本一の桜の里づくりをすすめる伊那市は、地域の桜を地域で守る体制を確立させるため、新たに、仮称・桜守の会の設立を目指します。 19日は、地域桜守になるための今年度最終回となる講習が、伊那市の上川手いきいき交流施設で開かれ、受講生8人と地域桜守、地区役員がソメイヨシノ3本を植樹しました。 伊那市では、日本一の桜の里づくり計画に基づき、平成23年度から、地域桜守の養成を進めています。 養成講座は伊那市振興公社の職員で、高遠城址公園の桜を管理してきた稲辺 謙次郎さんが講師を務めています。 去年5月から6回にわたる講座が開かれ、虫の駆除や、枯れ枝の処理などを学んできました。今年度の受講生は、4期生となります。 この日は、伊那市役所で地域桜守の修了式が行われました。 受講生8人に、白鳥孝市長から修了証と腕章などが手渡されました。 今年度の修了生を合わせて31人が地域桜守として登録されました。 伊那市では、さらに進んだ桜の管理体制を整えるため、講座を修了した地域桜守による組織、仮称・桜守の会を立ち上げたい考えです。 指導してきた稲辺さんはアドバイザーの立場で会に関わる予定です。 桜守の会では、作業支援の連絡や調整、地域内の桜のパトロール、後継者の育成などを組織的に展開していくことを目的に、今年夏ごろの発足を目指します。
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伊那消防署 旧庁舎閉署式
3月15日で業務が終了した、伊那消防署旧庁舎の閉署式が19日に行われ、署員や地元住民などが見守る中、看板がおろされました。 署員や地元住民、OBらが見守るなか、旧庁舎前の国旗がおろされました。 伊那消防組合消防本部と伊那消防署の看板は、白鳥孝伊那市長、唐木一直南箕輪村長が外しました。 閉署式は、旧庁舎の車庫として使われていたスペースで行われました。 伊那消防署の木下広志署長は「夜間の出動や訓練など近隣住民の皆さんにも大変お世話になった。OBの皆さんにとっても思い出深い庁舎だが、今度は新しい庁舎で新しい歴史を作っていきたい」と話しました。 旧庁舎は、昭和49年5月から41年あまり、地域防災の拠点としての役割を果たしてきました。 この後、伊那市荒井の新庁舎前で、国旗の掲揚が行われました。 新しい庁舎では、通常点検が行われ、白鳥市長と唐木村長が署員の服装などをチェックしました。 開所式で白鳥市長は「グラウンドや体育館も近く、災害の早期収拾に有効な場所。上伊那の基幹消防署として安心安全の拠点となるよう取り組んでいく」と挨拶しました。 新庁舎は4月に発足する上伊那広域消防本部と、伊那消防署を併設するものです。 新庁舎では、今月16日から、伊那消防署の業務が始まっています。
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82歳の現役ベーシスト 鈴木勲さんライブ4月に伊那市で
82歳の現役ジャズベーシスト、鈴木勲さんのライブが4月17日、伊那市のいなっせで開かれます。 ライブ主催者代表の百瀬江子さんが所属する伊那異業種交流研究会の例会に招待された鈴木さんは、19日夜、メンバーと交流し、来月のライブをPRしました。 82歳の現役ベーシスト鈴木勲さんは、昭和8年生まれ。 36歳の時に単身渡米し、1950年代から60年代にかけて活躍したニューヨークの有名ジャズバンド、「ジャズメッセンジャーズ」の一員としてアメリカ全土やヨーロッパなどで公演を行ってきました。 現在は神奈川県に住んでいて、伊那市でのライブは初めてとなります。 82歳の現役ベーシスト鈴木勲さんらによるライブは、4月17日(金)午後7時から、伊那市のいなっせ6階ホールで開かれます。 チケットは現在販売中で、全席指定、一般が3,000円となっています。
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伊那公園 ロトウザクラ開花
ここ数日暖かい日が続き、伊那公園のロトウザクラが咲きはじめています。 管理している伊那公園桜愛護会によりますと開花は平年並みで、25日頃見ごろを迎えそうだという事です。
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トウモロコシ焼酎 初仕込み
伊那の新たな特産品を目指し、伊那市の技術商社「ガストジャパン」と造り酒屋「漆戸醸造」が協力し、地元で収穫したトウモロコシを使った焼酎造りが行われています。 17日は、ガストジャパンの原文嗣(ふみつぐ)社長が漆戸醸造を訪れ、仕込み作業を見学しました。 焼酎の原料となるトウモロコシは、ガストジャパンが開発した害虫がきらう光の波長を出す装置を使い、伊那市西箕輪の畑で無農薬栽培した物です。 ガストジャパンでは、栽培した農産物で新たな特産品づくりをしようと、市内で焼酎の仕込みが行える漆戸醸造に声をかけたという事です。 今回は、収穫したおよそ260キロのうち半分の120キロを使い焼酎を作ります。 この日は前日から煮たトウモロコシと米の粉が混ざった液体を酵母などが入ったタンクに移す、仕込み作業が行われました。 移し終えたタンク内では、数分もすると泡が立ち、発酵が始まっている事が確認できました。 今回仕込んだ焼酎は、来月初めごろ蒸留する予定で、アルコール度数40度の原酒が、約100リットルできる見込みです。 今後は、販売に向けラベルの作成や酒の名称などについて検討していくという事です。
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柘植伊佐夫さんトークセッション
伊那市出身でNHK大河ドラマで人物デザインを手掛けた柘植伊佐夫さんのトークセッションが14日、伊那市の伊那図書館で開かれました。 これは、22日まで伊那図書館で開かれている柘植さんの展示会に合わせ開かれたものです。 伊那市芸術文化大使の柘植さんは、映画やテレビドラマで人物のヘアメークや衣装を総合的にデザインする人物デザイナーです。 トークセッションでは、制作の裏話などについて話し、伊那の風景と作品とのかかわりについても触れました。 会場にはおよそ50人が訪れ、柘植さんの話に耳を傾けていました。
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各地でお年寄りが彼岸花作り
18日は彼岸の入りです。 伊那市内の各地では、お年寄り達が、折り紙とすず竹を使って、彼岸花を作りました。 彼岸の入りの18日は、各地で彼岸花作りが行われました。 このうち伊那市横山地区では、横山老人クラブのメンバー40人が公民館に集まり、彼岸花を作りました。 彼岸花は、毎年彼岸の入りにお年寄りが地区の依頼を受けて作っています。 地元の山でとったすず竹に、切れ目の入った折り紙を4色巻きつけます。 中には初めて作る人もいてベテランの作った花を見て作業していました。 この日は、およそ200本の彼岸花を作り、各家庭に3本ずつ配られるということです。 また伊那市の美篶青島地区でも彼岸花作りが行われました。 この日は、青島老人クラブのメンバー40人が、青島交流センターで彼岸花を作りました。 完成した190本の彼岸花は、青島の各戸に2本ずつ配られるということです。
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涅槃会法要 園児も参加
釈迦の命日に合わせて行われる涅槃会法要が16日、伊那市美篶の洞泉寺で行われました。 この日は美篶西部保育園の年中園児19人が伊那市の洞泉寺を訪れて涅槃会法要に参加しました。 洞泉寺では、小さなころから地域のお寺や行事に親しんでもらおうと、毎年園児たちを法要に招待しています。 涅槃会法要は、インドで2,500年前に亡くなった釈迦の命日に合わせて行う仏教の行事です。 1年に1度、釈迦の亡くなったときの様子を描いた掛け軸を飾り、釈迦をしのぶものです。 子どもたちは、絵に向かって手を合わせ、頭を下げていました。 横山凌雲(よこやまりょううん)住職は、「この世に生まれてきた皆さんも、自分を大事にし、友達も大切にしてください。」と園児たちに話していました。 法要が終わると、花の模様が入ったもちが全員に配られ、これを食べると1年間無病息災でいられるということです。
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最高気温21.9度 5月中旬並みの暖かさ
17日の伊那地域の最高気温は21.9度と5月中旬並みの陽気となり3月の観測史上最高となりました。 この暖かさで伊那市長谷非持山の伊藤義秋さんの畑の福寿草が一面に咲いていました。 長野地方気象台では、21日の土曜日頃まで暖かい日が続くと予想しています。
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卒業シーズン本番 学び舎を巣立つ
卒業シーズン本番を迎え上伊那の多くの小学校で17日、卒業式が行われました。 平成21年度に小規模特認校に指定された伊那市の新山小学校では、その年に入学した児童が卒業しました。 17日は、全校児童や保護者達が見守る中、卒業生2人が入場しました。 卒業するのは、特認校に指定された年に入学した山岸亜未瑠君と、3年生の時に転入してきた下平遙陽さんです。 新山小学校は、平成21年度に市内全域から通うことができる小規模特認校に指定されました。 式では、小沢瑞穂校長から卒業証書が手渡されました。 小沢校長は式辞で「全校児童の先頭にたって新山小を引っ張ってくれました。これから夢に向かい力いっぱい今を生きてください」と話していました。 最後に、在校生が卒業生の思い出などを呼びかけ、全員で歌を歌いました。 この後6年生のクラスでは、担任から記念のアルバムなどが贈られた他、卒業生が両親に感謝の気持ちを伝えていました。 亜未瑠君の母、深雪さんです。 知的障害がある亜未瑠君の心を育てたいとの思いで新山小学校の入学を決めました。 下平遙陽さんは、4月から東京の中学校に通うことになっています。 伊那ケーブルテレビ放送エリア内では17日は14校の小学校で卒業式が行われ、あとの8校は19日に行われます。 18日はすべての中学校で卒業式が行われます。
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伊那谷まあるい学校見学会
来月から伊那市高遠町のポレポレの丘にオープンする伊那谷まあるい学校の見学会が15日開かれました。 この日は県内外から教育関係者や子供連れの家族など3組がおとずれました。 まあるい学校は、元教員で伊那市在住の濱大輔さんが、一般的な学校とは別の学び方を選択できる新らたな教育オルタナティブスクールとして去年、プレオープンしました。 ここでは、子供達の自発性を尊重し、勉強や読書、外遊びなど、子供達が計画し、進めていく方針です。 参加した人達は、敷地の木を利用したブランコで遊んだり、図書館として利用している、モンゴルの移動式住居ゲルを見学しました。 まあるい学校では図書館とは別に、直径9メートルのゲルを8月までに建てメインの校舎として利用する計画です。
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㈱ニシザワ 創業90周年を記念して本を寄贈
1924年10月創業の株式会社ニシザワは、創業90周年を記念して上伊那郡内の小中学校に本を寄贈しました。 10日はニシザワの荒木康雄社長らが伊那小学校を訪れ、本多俊夫校長に本を寄贈しました。 ニシザワは、1924年10月に伊那市通り町で書店として創業しました。 去年10月で創業90周年を迎えたことを記念して上伊那の小中学校と養護学校52校に約180万円分1,145冊の本を寄贈しました。 学校には、児童の希望した本を贈るほか、毎年秋に行っている「ニシザワ文芸コンクール」の過去の入賞者に作品集を贈るということです。 荒木社長は「子ども達に1冊でも多くの本を読んでもらい、読書が好きな子どもに育ってもらいたい」と話していました。
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伊那市で20%のプレミアム商品券
伊那市は国の地方創生の交付金を活用したプレミアム率20%の商品券発行事業を実施する考えです。 これは16日伊那市役所で開かれた市議会経済建設委員会で示されたものです。 プレミアム商品券は1セット1万2,000円を1万円で販売するものでプレミアム率は20%。6月下旬からの販売を予定しています。 主催者は伊那商工会議所、伊那市商工会、JA上伊那で市が約9,800万円を補助し発行見込み額は4億円ほどとしています。 また子育ての負担軽減として18歳以下の子どもが2人以上いる世帯はプレミアム商品券を半額の 6,000円で購入できる助成事業も実施するとしています。 ほかにJR茅野駅と仙流荘を結ぶバス、ジオライナーや林道バスの往復利用者、平日の宿泊施設、山小屋利用者を対象に飲食店などで使える千円分のチケットを贈るとしています。 事業費は約1,800万円でチケットは6月1日からの利用を予定しています。 市ではこれら事業により地域住民や観光客の消費喚起につなげたいとしています。
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小学校で終業式 6年生最後の通知票
上伊那の小学校では16日から3学期の終業式が始まりました。 このうち伊那市の伊那東小学校では全校児童が体育館に集まり終業式が行われました。 伊那東小学校6年杏組の教室では小学校生活最後の通知表が、担任の黒河内あけみ教諭から手渡されました。 終業式では、1年生と6年生の代表が、1年間の生活を振り返り、来年度への抱負を発表しました。 6年生の代表は、「運動会、音楽会、修学旅行と楽しい思い出が出来た。中学では、生活にメリハリをつけて頑張りたい」と話していました。 小林克彦校長は、「皆さんはこれまで多くの人の支えがあって成長してきた。これからは、困っている人にあたたかい手を差し伸べる努力をしてください」と話していました。 伊那東小学校ではあす、17日に卒業式が行われ、127人が慣れ親しんだ学び舎を巣立ちます。
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平家の里が売り上げ金寄付
伊那市長谷の焼肉店平家の里は、開店15周年を記念して行ったキャンペーンの売り上げの一部を伊那市に寄付しました。 4日は、平家の里の橋本貴光さんが長谷健康推進センターを訪れ、伊那市長谷総合支所の中村勇治保健福祉課長に売り上げ金6,480円を手渡しました。 平家の里は、3月3日で開店15周年を迎えました。 それを記念して、2月28日から3日まで飲み物や肉を格安で提供するキャンペーンを行いました。 寄付金は、長谷地区の高齢者行事に充てるということです。
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若手音楽家が楽器で子どもと交流
子どもたちがバイオリンやトロンボーンなどの楽器に親しむイベントが15日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。 このイベントは県文化振興事業団による若手芸術家支援事業の一環として開かれたもので親子連れおよそ270人が集まりました。 イベントでは県内出身の若手音楽家5人と子どもたちが楽器を通して交流していました。 子どもたちは初めての楽器にとまどった様子でしたが、音が出ると嬉しそうにしていました。 若手音楽家たちは「子どもたちには気軽に音楽の楽しさを知ってもらいたい。」と話していました。
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「火山峠は日の出る山」
伊那市富県北福地の地名調査報告会が15日、北福地集落センターで開かれました。 報告会では駒ヶ根市との境の火山峠について日が出る山が由来とする説などが報告されました。 地名調査は伊那市教育委員会がその土地と人々の生活から生まれた地名を記録保存し後世に伝えていこうと実施しているものです。 15日は住民およそ50人が集まり富県北福地の地名を調査した6人がその結果を報告しました。 伊那市富県と駒ヶ根市との境の火山峠について、駒ヶ根市の光前寺から見て、この峠から夏至の日の出が見えるためという説が報告されました。 また近くに狼煙台の跡地があることからこの場所で火を焚いたためという報告もありました。 ほかに駒ヶ根市にまたがる高烏谷山について伊那市では「烏」と表記している一方で駒ヶ根市では「鳥」と表記していることから論議になったことがあるということです。 調査委員会では「北福地は歴史と文化は豊富だが記録は少なかったので意義があった」と話していました。