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地酒「やまむろ」 奉納
伊那市高遠町の地酒「やまむろ」の新酒が出来上がり、関係者が鉾持神社内にある酒の神松尾社に5日奉納しました。
この日は関係者が集まり新酒を奉納しました。
地酒やまむろは農事組合法人山室が育てた酒造米をつかい株式会社仙醸が醸造したもので、地域の酒販店でつくる高遠旨い酒研究会が企画・販売する高遠の地酒です。
やまむろの生原酒は720ml入り税込み1430円で1000本限定です。
高遠旨い酒研究会加盟している十一屋商店、桜井酒店、萬寿屋商店、酒舗にんべんの4店舗で8日から販売されます。
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犯罪被害者支援へ 相談窓口設置検討
伊那市の白鳥孝市長は、犯罪被害者やその家族などの精神的苦痛や経済的な損失などの相談にワンストップで対応する窓口を設置したい考えを6日示しました。
これは、6日に市役所で開かれた市議会一般質問で白鳥市長が議員の質問に答えたものです。
伊那市では、犯罪被害者支援条例の来年4月の施行を目指しています。
白鳥市長は、「犯罪被害は個々に状況が異なる為、ワンストップで相談が行える窓口を設置し、支援を行っていきたい」と答え「時間と共に変化する要望に対しても途切れることなく支援を行っていきたい」と話していました。
被害者やその家族への新聞やテレビの取材についても、「代理人となる弁護士をたて、負担の軽減に繋げられるよう弁護士会と協議していきたい」と答えていました。
市では28日まで、犯罪被害者支援条例の意見募集を行っています。
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成年後見制度の業務で専門家の負担増
伊那市の白鳥孝市長は5日、市役所で開かれた市議会一般質問で伊那市社会福祉協議会の元職員による横領により上伊那成年後見センターが業務の制限を受けていることについて「社協以外の専門家の負担増となっている」との認識を示しました。
成年後見制度は認知症など判断能力が十分ではない人にかわり家庭裁判所の選任により財産を管理するものです。
それを担う上伊那成年後見センターは上伊那8市町村が共同で設立したもので伊那市社会福祉協議会がその業務を委託されていました。
しかし元職員が利用者の預貯金を着服していたことが2月に発覚し長野家庭裁判所伊那支部から財産管理や新規受任について制限を受けています。
伊那市によりますとこれまで財産管理を担っていた約80人と新たに制度を希望した人については弁護士などの専門家に業務を移管していますがその負担が増えているということです。
上伊那成年後見センターでは外部監査体制を強化するなど再発防止策を家庭裁判所に提出していますが業務の制限解除については示されていないということです。 -
手良百人一首大会
小学生から一般までが参加する百人一首大会が、伊那市の手良公民館で11月25日開かれました。
大会には手良地区の小学生から大人までの22人が参加しました。
小学3年生以上は20人が参加し、2人から3人1組となりトーナメントで競いました。
百人一首大会は、近くの手良小学校の児童から要望があり、手良公民館内にある手良図書室が開いているもので、今年で2回目です。
上の句が読み上げられると、子どもたちは元気よく札を取っていました。
小学1・2年生は2人が参加し家族やスタッフと楽しんでいました。
手良図書室では「楽しみながら日本の伝統の百人一首に親しんでほしい」と話していました。
大会の結果、中学2年生のチームが優勝しました。
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南アルプス林道バス 今年度の利用好調
5日の一般質問で 今年度の南アルプス林道バスの利用実績が報告されました。
今年度の南アルプス林道バスの利用者は過去2番目に多い6万298人でした。
茅野駅から仙流荘を結ぶジオライナーの利用者は過去最高で、昨年度のおよそ倍となる3,093人でした。
ジオライナーはこれまで土日祝日のみでしたが、今年度から金曜日・月曜日も運行しています。
白鳥市長は「長谷側の登山ルートの認知度が上がってきている。今後もさらに認知度を高めていきたい」としています。
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信州こころん新そば祭り
伊那市東春近の就労継続支援事業所信州こころんで5日、新そば祭りが開かれました。
新そば祭りでは税込み900円のざるそばやかけそばが500円で提供されました。
また利用者が栽培したきのこを使ったきのこ汁のサービスもありました。
お昼時になると多くの人が訪れ新そばを味わっていました。
信州こころんは、県の指定を受け一般の就労が難しい人の自立を支援する事業所で、新そば祭りはその活動を地域の人たちに知ってもらおうと開かれました。
そばの提供の他に利用者手作りの飾り物などの販売も行われました。
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趣味や特技で交流 シニアのお宝博覧会
シニア世代の人たちが自分の特技や好きなことを紹介するシニアのお宝博覧会が5日、伊那市のニシザワいなっせホールで開かれました。
会場には31のブースが並び出展した人たちが自分の特技や趣味の品などを披露していました。
こちらは伊那まちレコード喫茶のブースです。
こちらは伊那市の奥村伸枝さんによる紙芝居のブースです。
集まった人たちは各ブースをまわり会話を楽しんでいました。
全国各地でこの取り組みを行っている松田道雄さんは「一方的に話すのではなくお互い平等に話す“等話”を意識し、人との関わりの楽しさ、温かさを再発見してもらいたい」と話していました。
シニアのお宝博覧会は地域社会でのつながりをつくるきっかけにしてもらおうと伊那保健福祉事務所が開いたもので31のブースが並びました。
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信大 濃厚ナイアガラワイン販売開始
南箕輪村の信州大学農学部は学生が育てたぶどうで作った濃厚ナイアガラワインの販売を5日から始めました。
5日は職員やラベルのデザインをした信州大学農学部の学生が報道向けに商品の紹介をしました。
農学部では去年9月に収穫したブドウが豊作だったことから冷凍保存していたぶどうを使い今回初めて濃厚ナイアガラワインを作りました。
冷凍することで糖度が増し、濃厚なワインができるということです。
600キロのぶどうから470本のワインが作られました。
濃厚ナイアガラワインはアルコール分が7%で375ml入り税込み2000円です。信大農学部内の生産品販売所や、南箕輪村の大芝高原味工房などで販売中です。 -
東春近小創立150周年 記念の歌
伊那市の東春近小学校の創立150周年記念式典が11日、行われました。
150周年を記念して作った歌を全校児童が響かせました。
「Hello!未来の君へ」です。
150周年記念の歌は、歌い継ぐテーマソングをつくろうと去年から制作を進めてきました。
東春近小学校の卒業生でシンガーソングライターの湯澤かよこさんが全校児童の言葉をもとに作詞・作曲をしました。
11日は、湯澤さんと全校児童およそ290人が歌声を響かせました。
東春近小学校は明治6年1873年に殿島学校として創立され
ました。
明治22年1889年に東春近小学校となり明治41年1908年に現在の場所に移転しました。
式の中で小池創校長は「地域に誇れる学校を目指していきたい」と話していました。
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灯油配達車両 特別査察
上伊那広域消防本部は、灯油の需要が増えるこの時期に合わせて、家庭などへ配達する車両の特別査察を、4日に行いました。
4日は、上伊那広域消防本部の署員が伊那市東春近のグリーンロード春富給油所を訪れ、車両の維持管理状況を確認しました。
春富給油所では、およそ3,000リットル分の灯油が入る車両が2台あります。
署員は、消火器の有効期限が切れていないか、給油ホースの劣化やノズルの違法改造がないか、タンク本体に腐食や損傷がないかなどを確認していました。
年末特別査察は、灯油の需要が増えるこの時期に毎年行われています。
確認の結果、異常はなかったということです。
上伊那広域消防本部では、4日と5日の2日間で3か所の事業所を査察するとしています。 -
ウクライナの子ども達の絵画展 開催へ
ロシアの侵攻を受けているウクライナの子ども達が描いた絵画の展示が、9日と10日の2日間、伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで行われます。
絵画展は、人々の命の重みや戦地の子ども達の苦しみに思いを寄せてもらおうと、NPO法人チェルノブイリ救援・中部が企画したものです。
副理事長を務める南箕輪村南原の原富男さんです。
ウクライナの学校や保育園に絵の提供を呼びかけ、2歳~18歳の子ども達から合わせて112点の作品が集まったということです。
絵画展では、子ども達からのメッセージが絵に添えられるということです。
原発事故の被災者支援を行っているチェルノブイリ救援・中部では、ウクライナ侵攻が始まって以降寄付を呼び掛け、およそ1,500万円分の食料や医薬品などを贈っています。
絵画展は、9日土曜日と10日日曜日に、いなっせ2階展示ギャラリーで開かれます。
両日とも、午後2時から1年間の活動報告が行われます。 -
伊那市社協元職員 新たに1,100万円超の着服発覚
今年2月に発覚した成年後見制度の業務を担当していた伊那市社会福祉協議会の元職員が制度利用者の預貯金などを着服していた問題で、新たに被害額が1,100万円増えていたことが分かりました。
成年後見制度は、認知症や障害などで判断能力が十分でない人の権利を守るものです。
元職員は、今年2月に事故死し、残務処理をしていたところ利用者の預金を無断で払い戻していたことが判明したものです。
今回弁護士らの指摘で新たな被害が発覚し、被害者は5人から1人増え6人に、被害額は1,379万円余から2,526万円余にそれぞれ増えたということです。
市社協では、「多大な心配と迷惑をかけ改めて深くお詫びしたい。一日も早い信頼回復に向けて、業務改善などの取り組みを徹底したい」としています。 -
JR長野駅でおやきやパンの試食会
信州産小麦を使ったおやきやパンなどの試食会が11月23日に長野市で開かれ多くの人で賑わいました。
JR長野駅で「食べようつくろう信州小麦大行動」と銘打ち信州産小麦を使った食品の試食会が開かれました。
これは、農林水産省が進めるローカルフードプロジェクト、略してLFPの取り組みの一つで信州産小麦の消費拡大を目指そうと
県と県内企業が参加するLFPながのが展開しています。
今回提供されたのは、参加企業が信州産小麦を使って新たに開発した商品で、11月1日に県庁で披露されたものです。
会場には、おやきやパン、肉まんなど18種類が並び訪れた市民や県外からの観光客が信州の味を楽しみました。
用意された試食約700食は、祝日の賑わいもあり1時間ほどで終了。
試食後には、味や商品価格などについてアンケートも行われました。
アンケート結果は、県内の小麦生産者と共有して生産量拡大に向けた検討に活用していくということです。 -
県産小麦使用商品 松本で試食販売会
長野県産小麦を使用した商品の試食販売会が11月19日に松本市のイトーヨーカドー南松本店で開かれました。
信州の郷土料理おやき、さくさく食感アップルパイ、これらは長野県産の小麦を使って県内各地のおやき販売店や農産物直売所、コンビニ大手のセブンイレブンなどが開発した商品です。
この日は試食販売会が開かれ多くの人で賑わいました。
信州小麦大行動と題し開催されたこのイベントは、長野県産小麦の利用拡大を図ろうと生産者や食品加工業者、長野県などが取り組むLFPながの(地域食品産業連携プロジェクト)の一環として行われたものです。
LFPながのでは、3年前からきのこやりんごなど地場産食材を使った商品開発を行っていて、こうした取り組みを通じて地域の課題解決や経済成長などを目指します。
会場には、様々な具材のおやきをはじめ、パンやコロッケ、クッキーなどが並び県産食材を広くPRしました。
なお、今回試食販売された商品の一部は、農産物直売所など開発した各店舗で販売されているということです。 -
伊那市民芸術文化祭 あすまで
伊那市を中心に上伊那地域の様々な団体が日頃の成果を展示や舞台で発表する、伊那市民芸術文化祭が2日からいなっせで行われています。
いなっせ2階展示ギャラリーには、水墨画や写真、油絵などの作品が並んでいます。
5階には、ステンドグラスやパッチワーク、生花が並んでいます。
伊那市民芸術文化祭は市内で活動している団体の発表の場としてNPO法人伊那芸術文化協会が毎年行っているもので、今年で20回目となります。
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中高生対象 医療体験セミナー
中高生を対象とした医療体験セミナーが2日に伊那市の伊那中央病院で開かれました。
このセミナーは、最新の医療体験を通じて医療への興味を持ってもらおうと、伊那中央病院などが企画したもので、4年ぶりに開かれました。
生徒たちは、手術着を着用し、5つのブースで体験をしました。
すべて、実際に使用するトレーニング機器や医療器具だということです。
こちらのブースでは、鶏肉を人の臓器に見立て、メスなどを使用して切断をしていました。
また、医師から機器の説明を受けながら、手術室の見学もしていました。
この日は中南信の中高生、17人が参加しました。
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伊那市 メタバース体験会
インターネット上の仮想空間「メタバース」に触れてもらおうと伊那市は、伊那図書館で体験会を30日、開きました。
伊那市では昨年度から国の交付金を活用してメタバースを構築する事業に取り組んでいます。
今年度末に公開を予定している伊那市版メタバース空間の作成のため、市民からアイデアを募ろうと、デモ版に触れる体験会を開きました。
パソコンやスマートフォン、VRゴーグルがあれば、仮想空間に入ることができます。
伊那市が構築を進めているのは、市内外の人々や企業などの、新たな交流の場を創出する空間です。
利用者は、バーチャル空間でアバターを介してコミュニケーションを図ることができます。
伊那市では9月にメタバースを活用した婚活イベントを開催し、好評だったということです。
30日は、伊那図書館を訪れた人たちがVRゴーグルをつけて体験していました。
12日にもベルシャイン伊那店で体験会を予定しています。
伊那市版のメタバースは、来年3月末にリリースする予定です。
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ザザムシ漁 解禁
伊那谷の冬の風物詩ザザムシ漁が1日、解禁となりました。
伊那市の天竜川ではザザムシをとる人の姿が見られました。
伊那市山寺の天竜川の浅瀬です。
漁をしているのは、この道40年ほどのベテランで、中央の中村昭彦さんと、4年ほど前から漁を始めた東春近の原雄一さんです。
鍬で石を掘り返し、足を使って石の裏側についているザザムシをはがし、四手網と呼ばれる網に流しいれます。
ザザムシは、カワゲラやトビケラ、ヘビトンボの幼虫の総称です。
上伊那地域では昔から佃煮にして食べる文化があります。
中村さんによりますと、この時期の水温は8度ほどだということで、4度ぐらいまで下がると脂がのってさらに美味しくなるということです。
漁には、虫踏み許可証が必要となります。
今日現在、許可を取得したのは中村さんと原さんだけです。
年々漁をする人が減っていて後継者不足が深刻化しています。
1日は、天竜川漁業協同組合の伊藤伸一組合長らが様子を見に訪れました。
ザザムシ漁は来年2月29日まで行われます。
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美篶小 伝統工芸を体験
伊那市の美篶小学校の開校記念日に合わせ、昔の暮らしや伝統工芸の体験会が1日に校内で開かれました。
この体験会は地元住民でつくる美篶小学校資料館運営委員会が、開校記念日の12月1日に毎年開いているものです。
美篶小学校は今年で開校122周年を迎えました。
機織りや火起こしなど様々なブースが用意され、児童たちが実際に体験をしていました。
体育館では県の伝統工芸品にも指定されている、篶竹細工を上川手竹細工クラブのメンバーが教えていました。
篶竹は、美篶小学校の校章にも入っています。
美篶小学校資料館運営委員会では「体験したことを家庭の話題にしてもらい、家族で昔を振り返ってもらえればうれしい」と話していました。
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10月有効求人倍率 1.31倍
上伊那の10月の月間有効求人倍率は、前の月を0.06ポイント下回る1.31倍となりました。
10月の月間有効求人数は、3,258人、月間有効求職者数は2,492人で、月間有効求人倍率は1.31倍となりました。 全国は1.3倍、県は1.41倍となっています。
雇用情勢については、「改善の動きが緩やかになっている。また、物価上昇等が雇用に与える影響を注視する必要がある」として判断を据え置いています。
ハロワーク伊那では「原材料価格やエネルギー価格の高騰で収益を圧迫しているという声や、中国の景気停滞の影響もあるので引き続き注視していきたい」と話していました。
また、来年春の新規高校卒業者の就職内定率は10月末現在85.8パーセントで、去年の同じ時期と比べ2.2ポイント高くなっています。
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フラワーアレンジメントの作品展
プリザーブドフラワーや造花などを使ったフラワーアレンジメントの作品展が伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。
会場には、プリザーブドフラワーや造花を使ったフラワーアレンジメントおよそ350点が並んでいます。
作品は、伊那市の春日智子さんが自宅のアトリエで制作しました。
年に1度作品展を開いていて、5年ほどになります。
会場にはクリスマスや正月用のアレンジメントもあります。
春日さんは「さまざまな色や形の作品があるので、気に入ったものを見つけてほしい」と話していました。
フラワーアレンジメントの作品展は6日(水)まで、かんてんぱぱホールで開かれています。
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暴力追放・地域安全伊那市民大会
伊那市民の地域安全に対する意識高揚を図る暴力追放・地域安全市民大会が、10月21日にニシザワいなっせホールで開かれました。
大会には250人が参加しました。
白鳥孝市長は、「平和で安全安心な地域の実現のため、市を挙げて取り組んでいきたい」とあいさつしました。
大会では、伊那警察署の各課から、現在の犯罪状況などの報告がありました。
赤羽 史夫生活安全課長は、電話でお金詐欺について、「被害者は、誰もが自分は騙されないと思っていたといいます。奪われたお金は、暴力団の資金源になっているので、電話は留守電にしておくなど対策を立ててほしい」と呼びかけました。
大会では原 安司区長会長が大会宣言案を読み上げ採択されました。
参加者全員で、がんばろう三唱を行い、暴力追放・地域安全への意識を高めました。
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子どもの居場所をつなぐ「こどもバスBING」
伊那市荒井の伊那まちBASEを起点に、市内の子どもの居場所をつなぐ送迎サービス「こどもバスBINGO」の試験運行が始まっています。
30日は伊那市荒井の小学5年生と2年生の兄弟が利用しました。
こどもバスBINGOは7人乗りの乗用車で伊那まちBASEを起点に子どもの居場所へ送迎します。
毎週火曜日と木曜日は午前9時30分に伊那まちBASEを出発し、高遠町の「みんなの楽校」へ向かい、午後4時に戻ります。
第一水曜日はますみヶ丘で行う「たきびの日」の会場に送迎します。ガソリン代として1家族あたり往復300円が必要です。
こどもバスは、「伊那市子どもの居場所ネットワーク」の学校に行きづらい子どもたちを支援しようという取り組みです。
こどもバスBINGOは来年3月末までの試験運行で、利用状況を踏まえ、来年度の運行を検討するということです。
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伊那北高校とサン工業連携 めっきで化学を学ぶ
伊那北高校理数科の1年生は、伊那市西箕輪の金属の表面処理を行うサン工業を30日訪れ、めっきの処理を通して化学の知識を深めました。
30日は理数科の1年生41人が、サン工業を訪れ、真鍮の板を銅やニッケル、亜鉛が溶けた溶液に浸け、電流を流し、めっき処理の実験を行いました。
実験では、電流を流す時間と金属の種類、めっきされた重量の関係性について考察しました。
めっきは、物質の表面に薄い金属の皮膜をつける表面処理で、さびにくくしたり、見た目を良くするなどの付加価値をつけることができます。
生徒たちは、サン工業の若手研究者から話を聞き、金属の性質の違いを観察していました。
伊那北高校では、化学の知識を深めるとともに、地元の企業を知る機会にしようと、サン工業と連携し校外研修を行っていて、今年で3回目です。
伊那北高校では「学校で学ぶ化学が社会につながっていることを知り、自分の将来に活かしていってほしい」と話していました。
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木材の受注生産を目指す取り組み
信州大学農学部は森林の木をドローンで計測しデータ上で管理して木材の受注生産を目指す取り組みを行っています。
30日は伊那市の産学官連携拠点施設inadani seesで実証実験の報告会が行われました。
森林資源を有効に活用する手段の1つとして、森林にある1本1本の木のデータを把握することでデジタル受注生産を目指しています。
この取り組みは信州大学と伊那市の精密林業計測株式会社などが行っているものです。
この日は信州大学が木島平村のカラマツ林で行った実証実験の結果が報告されました。
レーザーで220本の木を計測し部材を切り出すシミュレーションが行われました。
住宅用の木材として選定されたのは220本中40本で寸法や品質などを検品し実際に使用可能だった本数は7本のみでした。
信州大学の発表者は樹皮の厚みの把握や精度の向上などが今後の課題だと話していました。
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火災想定 伊那合同庁舎で消防避難訓練
伊那合同庁舎の職員でつくる自衛消防団員を中心とした消防避難訓練が29日、伊那市の伊那合同庁舎で行われました。
訓練は地下1階の食堂から火が出たとの想定で行われました。
火元にいた職員から連絡を受けた職員が総務班長に状況を報告していました。
避難の指示が出されると、職員は庁舎の外に避難しました。
訓練には職員およそ110人が参加しました。
去年までは自衛消防団員のみで訓練を行っていて、職員が参加しての訓練は新型コロナウイルスの影響で4年ぶりに行われました。
また、避難の途中で足を怪我した負傷者の救護訓練も行われました。
自衛消防団団長で上伊那地域振興局の布山澄局長は「もしもの時は県民や職員の命を守れるよう迅速で的確な対応をしてもらいたい」と職員に呼びかけていました。
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伊那市の特別職報酬「据え置きが適当」
伊那市の特別職報酬等審議会は特別職の給料と議員の報酬について据え置きが適当だと29日、白鳥孝市長に答申しました。
伊那市特別職報酬等審議会の唐木和世会長が伊那市役所を訪れ、白鳥市長に答申書を手渡しました。
給料と報酬についてはいずれも据え置きが適当としています。
現在、給料は市長が月額92万8,000円、副市長が76万8,000円、教育長が66万2,000円となっています。
市議会議員の報酬は、議長が月額46万7,000円、副議長が39万1,000円、議員が36万8,000円となっています。
審議会は答申理由として、市の財政状況や社会情勢を考慮し、据え置くことで意見が一致したとしています。
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伊那西小学校が博報賞を受賞
伊那市の伊那西小学校は教育現場で尽力する学校や団体を表彰する公益財団法人 博報堂教育財団の「博報賞」を受賞しました。
29日は伊那西小学校の有賀大校長が伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に受賞を報告しました。
公益財団法人 博報堂教育財団は児童の教育現場の活性化と支援を目的に全国の学校や団体の取り組みを毎年表彰していています。
伊那西小学校は最高賞の「博報賞」を受賞しました。
伊那西小は、地域の協力を得ながら学校敷地内の学校林を活用した教育を行っています。
学校敷地内に1.8ヘクタールの学校林があるということです。
児童は総合的な学習の時間で、これまでに森の教室づくりや松枯れを防ぐための薬剤の注入作業などを行っています。
1950年の学校創立から73年間の取り組みが評価されたということです。
副賞で100万円が贈られ、これまでに大型テレビとレーザー加工機を購入しました。
今年度は全国から82の学校や団体から応募があり、博報賞は12件、功労賞は6件、奨励賞は9件が選ばれています。
県内で博報賞に選ばれたのは伊那西小学校の1校となっています。
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道路空間整備システム構築プロジェクト 春富中学校周辺で視察
国、県、伊那市の職員や学校関係者などで構成される道路空間整備システム構築プロジェクト推進協議会は有識者を招き、春富中学校周辺で現地視察を28日行いました。
28日はおよそ20人が視察を行いました。
春富中学校東の坂は生徒たちの通学路となっています。
自転車で通学する生徒が多く、車がスピードを出して危ないということです。
有識者からは「自転車と車の距離が近く危険だ」などの意見が出されていました。
協議会では、現地視察で出た意見を参考に危険箇所をより正確に把握し、デジタル地図上にデータベースとして構築していくということです。
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伊那西小 学校に植えられていた木で木べら作り
伊那市の伊那西地区総合展が伊那西小学校で開かれ、児童が学校に植えられていた木を使って木べらを作りました。
11日は伊那市の木工業「株式会社やまとわ」社長の中村博さんに手順を教わりながら児童たちが木べらを作りました。
レーザー加工機で加工した木材を児童たちがやすりで角を削り仕上げにオリーブオイルを塗りました。
学校の玄関の近くに開校当時に植えられ、70年以上児童を見守ってきたサワラの木が使われました。
サワラは倒木の危険性があることから今年3月に切られました。
木べらは200個作られ、後日名前を刻印したあと、児童が持ち帰る他、地域の人に日ごろの感謝を込めて配るということです。
伊那西地区総合展は伊那西地域と伊那西小学校、学校PTAの3者が共催で開いています。
総合展では各学年の展示や地住民による展示が行われました。