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仙丈小屋からヘリで荷下げ
今シーズンの営業を終えた南アルプスの仙丈小屋から、ヘリを使った荷下げが16日、行われました。
16日は、標高2890メートルにある仙丈小屋から、1680メートルの歌宿をヘリが往復し、荷物を下ろしました。
下ろしたのは、沢から小屋まで300メートルの標高差から水を引き上げるポンプなどです。
仙丈小屋は、6月15日から10月31日まで営業し、去年並みの3089人が利用しました。
今年は、震災の影響や土日に雨が多かったことから団体客が減りましたが、個人やリピーターの利用が伸びたということです。 -
「伊那ビューポイントづくり」フォトコン表彰式
伊那市中心市街地再生協議会の見どころ創出委員会が募集していた、「伊那ビューポイント作り」フォトコンテストの表彰式が、17日、タウンステーション伊那まちで行われました。
最優秀賞には、伊那市富県の小林兼久さんの「昭和を偲ぶ通り町ロマン」が選ばれました。
小林さんの作品は、通り町の建物を写した作品です。
小林さんは、今年7月に中心市街地で行われた伊那バラまちフェスタの写真を撮ろうと通り町を歩いている際、昔の建物の美しさに気付き、今回、その写真を応募したということです。
このコンテストは、伊那の見所や魅力を発見してもらおうと行われました。
64点の応募があり、8点の入賞作品が選ばれました。
なお、今回は、伊那小学校4年正組の児童30人も写真を応募していて、審査員特別賞を受賞しました。
見どころ創出委員会では、フォトコンテストなどを通して、町歩きの楽しさを感じられるようなコースを検討していきたいとしています。 -
園児が大根の収穫体験
16日の伊那地域は最低気温0.9度と、今シーズン一番の寒さとなりました。
伊那市西箕輪大萱の畑では、園児たちが冬の野菜・大根の収穫作業に挑戦しました。
この日は西箕輪保育園と西箕輪南部保育園の園児、およそ160人が畑を訪れ大根を収穫しました。
子ども達は土だらけになりながら、大きな大根を抜いていました。 -
現代の名工(3)
伊那市御園で有限会社伊藤盛輪堂を営んでいる伊藤君人さん63歳。
伊藤さんは、創業から100年以上続く表具店伊藤盛輪堂の3代目です。
中学を卒業後、定時制に4年間通いながら表具師だった父の仕事を手伝い始め、この道一筋50年近くになります。
個人や美術館などから依頼を受け、絵や書にできたシミを抜き、作品にあった新たな表装に張り替えます。
(表装の面白さ)
古い物をいびってまた新しく甦らすことができた時が1番うれしく思う。
(表装とは)
絵や書の作家の気持ちを汲んで、その絵が目立つよう上品に引き立てるのが表装。目立ってはいけないし、見る人に嫌な思いをさせてはいけない。絵の中身と一体になって作品となるのが1番。
(目標)
時間的に余裕ができたので、しっかり作品に向かって負けないようにいい仕事をしたい。息子も京都で頑張っているので、互いに助け合いながらやっていきたい。 -
北原正男さん市長に受賞報告
先月、自動車関係功労者国土交通大臣表彰を受賞した伊那市の北原正男さんが8日、白鳥孝伊那市長に受賞の報告をしました。
自動車関係功労者国土交通大臣表彰は、長年に渡り自動車関係事業に尽力した人に送られます。
北原さんは、昭和41年から(株)伊那自動車教習所整備工場に勤務しながら県自動車整備振興会技術講習所伊那分教場で上伊那地域の整備士の国家資格取得教育にあたりました。
現在は、技術講習所伊那分教場の講師長を務めています。
長年に渡り技術講習所の講師として業界の教育に尽力した功績が認められました。
北原さんは「会社や家族の支えがあったおかげ。国家資格を取得するうえで微力ながらお役に立てたと思う」と話していました。
白鳥市長は、これからも、ますます、頑張っていただきたい」と話していました。 -
全国の農業関係者が伊那で交流深める
北海道から鹿児島県まで、全国各地の農業関係者が一堂に集まり交流を深める「全国農業担い手サミット」が15日から長野県内で始まりました。
伊那会場での交流会が15日夜、伊那市のJA上伊那本所で開かれ、県内外からおよそ150人が集まりました。
全国農業担い手サミットは、農業経営の現状や課題についてお互い認識を持つとともに、交流を深め地域農業の発展につなげてもらおうと開かれていて、長野県で開かれるのは初めてです。
伊那会場の交流会には、地元の農産物などを使った料理や飲み物が並び、県外から訪れた人たちが説明を受けながら味わっていました。
参加した農業関係者は、名刺を交換したり地元の農業について話をして交流を深めていました。
埼玉県から訪れたしいたけ栽培の男性は「様々な話を聞くことができとても勉強になった。地域の農業の発展につなげていきたい」と話していました。
地元から参加した酪農家の男性は「農業は厳しい状況。専門的な知識だけを身につけるのではなく、今日知り合ったいろんな職種の人たちと連携した農業がしていけたら」と話していました。
上伊那地域交流会の富永和典実行委員長は「上伊那の美味しいものを食べて、美味しい空気を吸って、体感した農業をそれぞれの地域で活かしてもらいたい」と話していました。
長野県全体では2000人以上がサミットに参加していて、15・16日の2日間、交流会や視察などでお互い知識を深めました。 -
雑穀料理コンクール開催へ
雑穀の普及を目指して活動する「い縲怩ネ雑穀ネットワーク」は、12月17日に雑穀を使った料理コンクールを開催します。
16日には伊那市長谷のレストラン「野のもの」で、雑穀を使った料理のサンプルが披露されました。
披露されたのは「豚肉とモチキビのロール巻き」や「アマランサスとジャガイモの揚げ物」など、雑穀を使い誰でも簡単に作れるものです。
ネットワークでは、毎月17日を「い縲怩ネ雑穀の日」として雑穀に興味をもってもらう日と制定して活動を行なっています。
今回、雑穀をより身近に感じてもらおうと、12月17日に料理コンクールを企画しました。
誰でも参加可能で、テーマは「地元の雑穀を使った主食、副菜の入った弁当」です。
材料費は500円程度で、雑穀が手に入らない人には、ネットワークのメンバーが雑穀を用意します。
応募用紙は伊那市のホームページから見ることができ、応募締切は来月9日までとなっています。
サンプルの雑穀料理を調理した野のもの店長でネットワーク代表の吉田洋介さんは「普及も目的だが、一番はどんなものか知ってもらうこと。考えすぎず気軽に多くの人に参加してもらいたい」と話していました。
コンクールについて詳しくはい縲怩ネ雑穀ネットワーク事務局、電話78-4111にお問い合わせください。 -
第20回伊那能
第20回伊那能が13日、伊那市の伊那文化会館で開かれ訪れた人たちは幽玄な世界を楽しみました。
伊那能は、伝統芸能を楽しんでもらおうと毎年この時期に県能楽連盟や伊那市などでつくる伊那能実行委員会が開いていて今年で20回目です。
13日は、3番組が行われました。
このうち、演目のひとつ土蜘蛛は、僧に化けたクモが源頼光を襲い、家来の武将に退治される物語です。
会場にはおよそ900人が訪れ伝統芸能を楽しんでいました。
また、20回を記念して展示ホールでは、舞台衣装やこれまで開催されたパンフレット、ポスターなどおよそ100点が展示されました。 -
朗読劇「理鏡物語」シナリオ報告
吉良上野介の使用人で、赤穂浪士の討入後、僧となり、伊那市美すずで生涯を終えたとされる理鏡坊。
理鏡坊を題材にした、朗読劇「理鏡物語」の脚本・語りを担当する愛知県西尾市の田中ふみえさんらが、13日、伊那市を訪れました。
この日は、愛知県在住の田中さんと、吉良家の菩提寺・花岳寺の住職で、劇の監修をした鈴木悦道さんが、伊那市青島の住民でつくる「理鏡様を語る会」に劇のストーリー等を確認してもらおうと、伊那を訪れました。
理鏡坊が縁となり、旧吉良町、現在の愛知県西尾市と伊那市青島の住民は、平成19年から交流を行っています。
今年7月に田中さんが伊那市を訪れたことがきっかけとなり、朗読劇の台本を書き始めたということです。
その後、周囲の協力を得て、とんとん拍子に話しが進み、今月25日に愛知県西尾市で劇を上演する事になりました。
田中さんは「今回の劇は理鏡坊が、語りかける作品となっている。
人を恨むことなく、次の世代や先の事を考え、世の中の為に尽くした、理鏡坊の心を伝えていきたい」と話していました。
「理鏡様を語る会」の若林徹男会長は、「青島で言い伝えられてきた理鏡坊を、吉良家の地元でも伝える事ができてうれしい。
これをきっかけに、交流の輪を広げていきたい」と話していました。 -
現代の名工
3日間にわたってお伝えしている現代の名工受賞者の喜びの声。2日目の今日は木製建具製造工の熊谷次勇さんです。
伊那市荒井で有限会社熊谷木工所を営む熊谷次勇さん71歳。
熊谷さんは、熊谷木工所の2代目。
中学卒業とともに、上伊那農業高校定時制に通いながら、建具職人だった父親に弟子入りしました。
熊谷さんが若い頃は父親の跡を継ぐのが当たりまえだったということで、この道に入って55年になります。
機械化による大量生産の時代になっても、手仕事にこだわり続ける職人として後進の育成にも力を入れてきました。
現代の名工に選ばれて・・・
熊谷「先輩とか後輩とか知人から大勢の皆さんの励ましといいますか、そういうことがあったからこそ。
そこに恩返しができたかなあと思っているんですけど。ご先祖様もその中に入りますけどね。ありがたいことです。本当に。」
仕事のモットーは・・・
熊谷「基本といいますかね。自分が一番先に教わったことを忠実に守ってやっていくことが一番モットーとしています。」
手仕事と加工品の違いは・・・
熊谷「建具は直角にねじれなくというのが大事。昔は手で組み立てて、今は機械でギューと押しつけてしまうということですのでね。やっぱり、ほぞあんばいと穴あんばいが、きちんとしてないと、幾年かたつと差が出てくるといいますかね。」
職人のプライド
熊谷「自分たちは職人ですのでね。いつまでも、おつきあいさせてもらえるということは、きちんと仕事を納めているということ。行ってもね、ああいいなあ、と自分でも自己満足はあります。」
若い人に伝えたいこと・・・
熊谷「自分はね、掃除のしっかりできない者は仕事もできないと、ずっと親から言われてね。その信念は今でも持っているんですけども。掃除がしっかりとできていると製品もいい製品に見えてくるんです。ゴタゴタした所で作った製品と、きちんとした所で出来た製品はね何が違うような気がします。」
今後について・・・
熊谷「できるだけ自分の覚えてきたことを若い人に教えたい。伝えていきたいと思っています。」 -
現代の名工
卓越した技能が評価され、厚生労働大臣表彰を受ける今年度の現代の名工に県内から6人が選ばれ、そのうち3人が伊那市です。
3日間にわたってお伝えしますが、今日は、オリンパス伊那製造部の原和一さんです。
伊那市東春近下殿島の原和一さん54歳。
箕輪工業高校卒業後、オリンパスに入社し、36年間、レンズ加工一筋に働いています。
原さんは、レンズ加工の中でも特に精度が求められるプリズム加工を担当していて、1800分の1度の精度を出す加工技術を確立しました。
そのプリズムは、内視鏡から高性能の顕微鏡まで幅広く用いられています。
これまでを振り返って・・・
原「自分で思う達成感は、とても些細な事。今日は、これをこういうふうに出来たらなあと思い会社に来て、それがうまくいくと達成したなと感じてきた。それの繰り返しで36年やってきた気がする。」
現代の名工に選ばれて・・・
原「開発が関係し、技術が関係し、作るほうでは、先輩や同僚が関係してくるので、全員の代表としていただいたという思いが一番。ただいただけたこと自体は、大変光栄なことと感じる」
職人としてのプライド・・・
原「上からは、デジタル化を進めろと再三言われる。出来たものが良いか悪いかというレベルならデジタルで良いが、最後の感覚で仕上げる所は、これかせも人によって行なわれる部分。それがなければみんな同じ製品が出来て、不良は出ない。」
プリズム加工の面白さ・・・
原「特殊なもので違う会社から来たり、開発から来るものは、やったことのない仕事で自分の経験が一番活かされる。寸法が求められているのか、角度が求められているのか、外観のキズがないものが求められているのかで加工の仕方が全く違う。それを考えて仕事をするのは、いつになっても飽きない。」
今後の目標・・・
原「目標は、自分の継承者を育てること。これからですが・・・。」 -
クロスズメバチ 恋の季節
地蜂ともよばれるクロスズメバチが恋の季節を迎えています。越冬を前に、14日、女王蜂とオス蜂が交尾をするための乱舞が見られました。
伊那市西箕輪大萱の作業小屋では、1万5千匹の女王蜂と、2万匹のオスバチが交尾の相手を求めて乱舞する姿が見られました。
小屋を管理しているのは、伊那市地蜂愛好会です。
会長の小木曽大吉さんが設置した蜂の巣箱が5つあり、そこから羽化した蜂が交尾をします。
クロスズメバチの交尾は、10月中旬から11月中旬にかけて行われますが、気象条件が合う日にしか、乱舞は見られません。
14日、小屋の中の温度は、25度ほどまで上がり、午前11時ごろから乱舞が始まりました。シーズン中でも乱舞が見られるのは2縲・回という事で、これだけ蜂が舞うのは、なかなか見られないという事です。
交尾を済ました女王蜂は、卵を蓄えて、越冬の準備に入ります。準備に入った女王蜂を箱に入れて冷蔵庫などで越冬させ、来年の春に、地蜂愛好会の会員に配ります。
小木曽さんは、「次の世代に伊那谷の文化であるすがれ追いを継承していくために、女王蜂を人工的に越冬させ、自然に帰す活動を続けていきたい」と話していました。 -
B1全国大会初参戦 伊那ローメンズクラブ
B級ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」全国大会が12日から2日間、兵庫県姫路市で開かれ、伊那ローメンズクラブが初出場しました。今回入賞はなりませんでしたが、訪れた人の反応は好評でした。
現在改修作業が行われている姫路城の下、全国各地からご当地B級グルメでまちおこしをしようと活動する63団体が集まりました。
主催者発表によりますと、今回の大会には2日間でおよそ51万人が集まりました。 -
被災地支援で富県小4年生が一輪車発表と募金活動
東日本大震災の被災者を支援しようと、伊那市の富県小学校の4年生が12日、募金活動を行いました。
児童たちは、JA上伊那本所で開かれたJA上伊那まつりのステージに出演し、一輪車の演舞を披露しました。
4年生は、被災者のために何かをしたいと考え、総合学習で取り組んでいる一輪車を発表し、集まった人たちに募金してもらおうと準備してきました。
発表が終わると、募金箱を持って会場を回りました。
募金活動は、1週間前のJA上伊那富県支所祭でも行っていて、2回の活動で集まった義援金を被災地に送るということです。 -
西春近貝付沢に広葉樹を植樹
平成18年の豪雨災害で、床下浸水や農道への土砂流出など伊那市西春近に大きな被害をもたらした貝付沢に13日、地元住民がケヤキなどを植樹しました。
13日は、地元の「諏訪形区を災害から守る委員会」や区民など10人が参加しました。
植樹は、4回目で、会では今年3月にもおよそ300本植えたクヌギの苗木を植えました。
しかし、ほとんどが野生動物に食べられてしまいました。
そのため、今回は大木に育つケヤキなど100本の苗木を貝付沢の最上流部に植えました。
メンバーたちは穴を掘り、今年春から育ててきたケヤキの苗木を2メートル間隔で植えていきました。
貝付沢周辺は、砂のようなサラサラとした土で崩れやすいため、広葉樹を植樹する事が有効だとさいうことです。 -
上伊那口腔保健センターまつり
今年で2回目となる上伊那口腔保健センターまつりが13日、伊那市保健センターで開かれ、妊娠中や出産後の 女性を対象にした歯科診断などが行われました。
会場では、上伊那歯科医師会会員などが、歯科検診や口腔衛生指導などにあたりました。
また、上伊那薬剤師会による禁煙指導や上伊那助産師会による妊産婦体操が行われていました。
このうち、アゴの動きの回数を数える体験では、訪れた人達がスナック菓子と噛みごたえのある食材が入った料理を食べて噛んだ回数を比べていました。
噛む回数をふやすため、レンコンやごぼうが入ったカレーやサキイカが入ったサラダを親子で作る教室もありました。
上伊那歯科医師会では「良く噛んで食べる事は大切な事。噛んで食べることによってアゴの骨がしっかりし、脳の活性化にもなる」と話していました。 -
イベントで火災予防啓発
秋の火災予防運動に合わせて12日、啓発イベントが伊那市の大型店駐車場で行われました。
啓発イベントは火災予防運動の一環として伊那消防組合が行ったものです。
12日は、伊那市荒井区少年少女消防クラブのメンバーおよそ30人がイベントに協力し、買い物客に、火災予防啓発用のパンフレットやポケットティッシュを配っていました。
イベントでは他に、はしご車の展示や、消火訓練なども行われていました。
伊那消防組合によりますと管内では今年、昨日現在で60件の火災があり、1人が亡くなっているということです。
これは、去年1年間の37件をすでに23件上回るハイペースとなっています。
火事の原因としては、焚き火の不始末やたばこの投げ捨てが多いということです。
一方、平成21年6月から義務化された、住宅用火災警報器の設置率は今年6月末現在で73%にとどまっているということです。
伊那消防組合では、これから火事が発生しやすい時期を迎えることから、啓発活動など火災予防に力を入れていくことにしています。 -
「伊那能」公演20回記念 能舞台体験
伊那市で毎年行われている能の公演「伊那能」の第20回記念公演が13日、伊那文化会館で行われます。
この第20回の公演を記念した能舞台ワークショップが12日開かれ、親子などが能を体験しました。
能を体験するワークショップは、能をより身近に感じてほしいと開かれました。
10年前の第10回記念でも開かれ、今回が2回目です。
伊那能は、重要無形文化財保持者の坂井音重さんら30人ほどが出演します。
ワークショップでは、13日の公演の出演者が直接、参加者に指導をしました。
舞って、謡って楽しむことを目的に、「老松」という曲の最後の部分の謡と動きの仕舞を体験しました。
参加者は、足袋をはいて実際の能舞台に立ち、床をするように歩くすり足や、扇を手に仕舞を練習していました。
謡では、体全体で声を出すようにとアドバイスを受け、講師の手本を聞き、それを真似して練習していました。
第20回伊那能記念公演は13日、伊那文化会館大ホールで行われます。午後1時開演、当日券があります。 -
要介護者の搬送訓練
伊那市美篶にある老人ホームみすず寮で12日、介護を必要とする施設利用者の搬送訓練が行われました。
これは、各地で防災意識が高まるなか、施設を利用するお年寄りを地域で守ろうと美篶区、伊那市消防団、みすず寮が合同で行ったものです。
訓練は寮近くの林から出火し、施設に燃え移る可能性があるとの想定で行われ、美篶区から25人、伊那市消防団美篶分団から55人、職員50人が参加しました。
現在寮には、介護を必要とするお年寄りが124人いて、参加者は、車イスや寝たまま運べるベッドを使って、施設の外に搬送していました。
訓練では、部屋によって施設の外に出る場所を分散させることでスムーズに屋外に搬送していました。
またお年寄り全員に名札をつけそれを確認することで、救助の漏れがないようにすることなどが確認されていました。
12日は、およそ30分で124人全員を屋外に搬送していました。
訓練に参加した職員は、体の不自由なお年寄りを守るためには、職員の的確な行動が必要。あらゆる事態を想定して、備えをしておきたい。」と話していました。 -
信州高遠・伊那に残る日露戦争の記憶
伊那市の高遠町歴史博物館で、特別展「信州高遠・伊那に残る日露戦争の記憶」が開かれています。
会場には、高遠町歴史博物館や伊那市内の図書館、上伊那教育会が所蔵する日露戦争に関わる資料85点が展示されています。
このうち、箕輪町出身の軍人で退役後に高遠町長を務めた上島善重が戦地から持ち帰った資料は、
戦法が記された日記や火薬の調合方法が記されたマニュアル、ロシア軍の戦艦をおさめた写真など、軍事機密に関わる貴重なものが多くあるという事です。
また、当時の海軍の最高司令官、東郷平八郎の直筆の掛け軸も展示されています。
これは、現在も下山田区が所有し、八幡宮の神社総代が大切に管理しているという事です。
この他にも、高遠から出兵した人たちが戦地の様子を伝えるために役場へ宛てた絵手紙や、新聞、本など当時の様子を知ることができる資料が展示されています。
博物館では、日露戦争を地域の視点から見つめ直すとともに、改めて平和について考えるきっかけにしてもらいたいとしています。
この特別展「信州高遠・伊那に残る日露戦争の記憶」は、来年1月29日まで、高遠町歴史博物館で開かれています。 -
山の神に1年の収穫を感謝
今年1年の収穫を感謝する山の神神社の例大祭が、5日伊那市平沢の山の神神社で行われました。
例大祭には、伊那市内の区長や山林関係者が参加しました。
例大祭は、江戸時代から続く伝統行事で「大山祗神」(おおやまずのかみ)と呼ばれる神に収穫を感謝するものです。
大山祗神は、春になると田畑の神になり、収穫が終わると山の神になると言い伝えられています。
今年例大祭の当番区になっている、荒井区の中島庸雄区長代理は「長年続けられてきた伊那地区の伝統行事。今年も収穫の喜びを報告することができて良かった」と話していました。 -
伊那市不適切食糧費39件 107万4,522円
不適切な支出があったとして、伊那市監査委員が2006年度以降5年間の食糧費支出について調べた監査結果が、11日市議会会派代表者会議で示されました。
不適切な支出と認められたのは、39件、107万4,522円で、食糧費執行基準に適合していないと認められたのは、465件、358万1,956円でした。
不適切と認められた39件はすべて懇談会で国や県職員が出席したものが33件、94万5,483円、二次会が4件、6万7,000円、特命内規によるものが9件、21万7,285円です。(重複含む)
食糧費執行基準に適合していないと認めらた465件の内訳は、懇談会が140件、298万59円、弁当代が47件、12万5,520円、祝儀を含む手土産代が278件、47万6,377円でした。
伊那市土地開発公社の食糧費支出では、9件、34万8,891円でした。
伊那市観光株式会社は、不適切な支出は認められませんでした。
監査委員は、「国や県職員の懇談会費を公費負担することは、見直しが必要。
二次会を公費で行なったことは、不適切と言わざるを得ない。
食糧費執行基準については、内容にあいまいな部分があり多くの不適切な支出が発生した。
基準の見直しにあたっては、安易な見直しはせず、他市町村の基準等も参考にして設定すべきである。」と話しました。
白鳥孝市長は、今回の報告を受けて、「懇親会費や弁当代について、基準に適合しないものがあるとの指摘を受けた。今後、食糧費の執行基準については、監査委員からの指摘事項を踏まえ、新たな執行基準を設けていくこととしたい」とのコメントを出しています。 -
唐澤浩さんが高遠中で講演
脳性麻痺により、車椅子生活をしている伊那市のフリーライター、唐澤浩さんが、11日高遠中学校で講演しました。
講演は、人権同和教育講座も兼ねていて、中学生のほか、保護者や地域住民らも聞きました。
唐澤さんは、自身の体験に基づき、地域での生活や日々感じていることなどを車椅子の視点から文書を書き、母の久子さんが代読しました。
「体に障害があった江戸時代の国学者塙保己一やアメリカの教育家で社会福祉事業家のヘレンケラーを例にあげ、体の障害を理由に甘えられない。もっともっと努力しなければいけない。可能性は、自分が立ち上がるところから始まる」との唐澤さんの文書を読み上げました。
生徒からは、「東日本大震災で被災した人たちと心を一つにして立ち上がらなければいけないと感じた」「人と人が力をあわせて生きていく大切さをあらためて感じた」などの感想が聞かれました。 -
株式会社片桐建設 国土交通省から感謝状
伊那市福島の株式会社片桐建設は、月々の契約高を3年間欠かすことなく国に提出したとして、国土交通省から感謝状が授与されました。
11日は、伊那建設事務所の原明善所長から片桐建設の武田健社長に感謝状が伝達されました。
国土交通省は、建設業の景気動向を調べる為無作為で抽出した業者に対し、毎月の契約高の提出を義務付けています。
片桐建設は、平成20年度から3年間欠かすことなく提出したとして、感謝状が贈られました。
原所長は「毎月協力してくださり非常にありがたいです」と感謝しました。
今年度感謝状が贈られたのは、県内で2社ということです。 -
伊那市内で不審電話相次ぐ
医療費の還付金を装う振り込め詐欺と思われる不審電話が相次いでいることから伊那警察署では注意を呼び掛けています。
伊那警察署では、不審電話が相次いでいる事から11日、市内の大型店のATMで警戒活動を行いました。
還付金詐欺と思われる不審電話は7日から伊那市内や飯田市を中心に相次いでかかっています。
11日も伊那署では不審電話に関する相談などが多く寄せられているということです。
不審電話の内容は「市役所の者です。保険料を返します。スーパーのATMへ行ってください」などというものです。
相手に指示されるままATMを操作してお金を騙し取られる被害も発生しています。
伊那署管内では7日から11日の午後3時までに伊那市内で3件。被害額は合わせておよそ130万円となっています。
伊那署では、犯行に使われている電話番号を公表し注意を呼び掛けています。
番号は0120から始まる3種類です。
0120-938-974
0120-953-790
0120-938-124
この番号を指示されたり、「お金を返します」などという電話があった場合は伊那警察署に連絡してほしいと呼び掛けています。 -
踊りや伝統芸能を披露
伊那市美篶地区の文化祭が6日、美篶公民館で開かれ、地区内の文化団体が踊りや伝統芸能などを披露しました。
美篶地区文化祭のステージ発表では22の団体が歌や演奏、ダンスなどを披露していました。
このうち、下県かっぽれクラブは宴会や祝事など、おめでたい席で踊られる、かっぽれを披露しました。
また芦沢分館演劇部は、振り込め詐欺の被害を防ごうとその手口を寸劇にしていました。
寸劇では偽の息子や弁護士などが電話口で、お年寄りを騙し、お金を指定口座に振り込むように仕向ける様子をコミカルに演じていました。
被害にあった人の多くは、自分は騙されないと思っていたということで、不審な電話があったら必ず家族に相談するよう呼びかけていました。
青島伝統芸能継承の会は、地区の子どもも参加して八木節を披露していました。
出演者は文化祭に向け、時間をつくっては集まり練習をしてきたということです。
ステージ発表には多くの地域住民が集まり互いの交流と地域の絆を深めていました。 -
伊那市外国語活動推進委員会 発足
小学校での外国語活動が今年度から必修化されたことを受け、教育の充実と中学校との連携を図ろうと、伊那市外国語活動推進委員会が、8日、発足しました。
委員は、市内5つの小学校と3つの中学校の教員で組織され、8日は、1回目の会合が伊那市役所で開かれました。
委員長には、伊那東小学校の田畑静夫教頭が選ばれました。
田畑委員長は「委員が核となりながら、子ども達の外国語力の向上に努めていきたい」と話しました。
意見交換では、「ALT(外国語指導助手)が、市内の小中学校をかけ持ちで指導している為、打ち合わせの時間が持てない」「共通の指導計画を持たなければ、中学校にあがった際、理解力に差がでるのでは」などの意見が出されました。
委員会では、市内全小中学校の教員を対象にした外国語活動の意義や指導方法について学ぶ研修会を、年内に2回開くということです。 -
新宿区の区議会議員37人 伊那市を訪問
伊那市と友好提携を結んでいる新宿区の区議会議員37人が10日、伊那市を訪れました。
10日は、伊那市議会の議員が宮坂俊文議長を始めとする議員37人を拍手で出迎えました。
新宿区は、合併前の旧高遠町と昭和61年に、伊那市とは合併後の平成18年に友好提携を結んでいます。
議員同士の交流は、2年に1回行われているもので、前回は伊那市議が新宿区を訪れています。
新宿区の宮坂議長は「伊那市は、新宿区にとって国内で唯一の友好都市なので、これからもより一層絆を深めていきたい」と話していました。
区議会議員らは、10日と11日の2日間、高遠町の進徳館やますみヶ丘平地林にある新宿の森などを視察する予定となっています。 -
園児が干しいも作りに挑戦
伊那市の西箕輪南部保育園の園児は10日、保育園で採れたさつまいもなどで干しいも作りをしました。
西箕輪南部保育園では、自然の恵みに感謝しようと、この時期に干しいも作りをしています。
10日は、保育園の畑でとれたさつまいもとじゃがいもを蒸かし、その後、年長園児が包丁を使って均等の大きさに切りました。
切ったいもは、園舎の外に干されました。
一週間天日干しをして、みんなで味わうということです。 -
監査報告書を提出
伊那市の不適切な食糧費の支出問題に関し、市と市議会から過去の食糧費の監査を要請されていた監査委員は10日、白鳥孝市長と伊藤泰雄議長に監査報告書を手渡しました。
結果は11日の、伊那市議会会派代表者会議で公表されます。
10日は、井上富男代表監査委員らが、市長と議長に監査報告書を手渡しました。
9月定例議会で、従来の基準を超える接待に関する内規の存在が明らかになり、議会が食糧費の支出について過去にさかのぼって調査するよう監査委員に要請していました。
調査したのは、平成18年度の合併以降から今年8月末までの伊那市、伊那市土地開発公社、伊那市観光株式会社の食糧費の支出です。
監査委員は、先月31日までの予定を延長し9日まで調査をしました。
調査内容は10日、明らかにされませんでしたが11日の伊那市議会会派代表者会議で報告されることになっています