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「ほかいびと」撮影順調
来年8月の完成を予定している井上井月を題材にした映画「ほかいびと」の撮影が順調に進んでいる。
15日は伊那市富県で映画の撮影が行われた。
撮影したのは井月が春の伊那谷を放浪するシーンで、俳優田中泯さんが、自然の中に身を置いて俳諧一筋に生きた井月を演じていた。
井月が残した俳句は1800余りで、生まれが越後長岡ということ以外はその境涯があまり知られていない謎の多い人物。
映画は伊那谷の風景や伝統行事を交えながら井月の生き様と伊那谷の風土を描いていくという。
映画の撮影は来年まで続き、北村監督は井月の命日とされている3月10日と同じ日に井月が亡くなるシーンを撮影しクランクアップしたい竏窒ニ話している。 -
松島美容室が伊那養護学校で無料出張カット
上伊那地域に5つの店がある松島美容室は17日、伊那養護学校を訪れ無料の出張カットを行った。
松島美容室グループの社員約30人が伊那養護学校を訪れ、希望者の生徒64人の髪を無料で切った。
出張カットは、4年前から毎年1回行っている。
松島美容室代表の関重春さんは「地域に貢献しようと、ボランティアに力をいれている。若いスタイリスト達もいつもと違う雰囲気でいい経験になる」と話していた。
参加した美容師は「切って喜んでもらうことが、美容師の1番のやりがいだと思う」と話していた。 -
美篶小学校クラブ活動始まる
伊那市の美篶小学校の子ども達は17日、地域の人たちから歴史を学んだり、機織りなどを体験した。
美篶小学校ではクラブ活動の中で地域の人達と交流をしている。
本年度1回目のクラブ活動が行われ、学校の隣にある美篶小学校資料館では当時の機織り機をつかって子ども達が地域の人から技術を学んでいた。
また、地域の歴史を学ぶ地域探検クラブは、昭和16年に作られた美篶村の地図で自分の住んでいる家を探したり、昭和初期に作られた美篶の歌を聞いて当時の様子を学習していた。
美篶小学校では、4年前から地域の人を講師に招きクラブ活動を行っていて、本年度は全8回を予定している。 -
美和ダム管理演習
出水期を前に情報伝達などを行う、ダム管理演習が18日、伊那市長谷の国土交通省美和ダム管理支所で行われた。
演習は、大雨などによる洪水時に美和ダムから安全に放流できるよう毎年この時期に行われている。
この日は、国土交通省が管理する伊那市長谷の美和ダムと中川村にある小渋ダムで管理演習が行われた。
三峰川流域7カ所に設置されたサイレンを鳴らし、川に近づかないように注意を呼びかけた。
大雨が降ったことを想定し、下流の市町村や警察、消防などにダムからの放流を知らせるFAXを流して放流時の危害防止措置をとった。
また、ゲートを開けるシミュレーションも行われ、職員達は操作方法などを確認していた。
美和ダムでは通常4つのゲートを開けて水量を調整している。しかし、容量の8割を超えた場合、5つ目のゲートを開けて洪水調節を行うという。
このダム管理演習は19日も行われる。 -
伊那市教育長に久保村清一さん
伊那市の新しい教育長に東春近の久保村清一さんが決まった。
17日開かれた伊那市教育委員会の臨時会で決定し、市役所で就任式があった。
久保村さんは、「心と体にもう一度ネジを巻き、重責を果たしてまいりたい。安全安心の教育環境づくりを進めることが教育委員会の使命。先頭に立ってがんばりたい」と抱負を述べた。
教育長の任期は4年。
久保村さんは66歳。信州大学農学部を卒業後、中学校で教鞭をとり、伊那中学校の校長を務めた。
教育委員長には松田泰俊さんが再任された。 -
地雷除去を支援 鬼丸昌也さん講演会
アフリカなどの地雷除去支援などの平和活動を行っている鬼丸昌也さんの講演会が16日、伊那市のいなっせで開かれた。
講演会は社団法人伊那青年会議所が開いた。
講演したのは、アフリカなど世界中の地雷除去や少年兵支援を行っているNGO「テラ・ルネッサンス」の代表 鬼丸昌也さん。
講演の中で鬼丸さんは、2004年にウガンダを訪れた時、少年兵から直接、聞いた話を紹介した。
少年兵は、男を2人銃で殺したことや、兵士の命令で自分の母の腕を切り落としたという。
鬼丸さんは、自分にできる事は現地の状況を伝える事だとして「問題は、みんなが問題だと思わない限り解決する力が生まれてこない。ここにいる皆さんも含め一人でも多くの人に現地の状況を理解してもらいたい」と話していた。 -
宮島酒店で大処分市
日本酒「信濃錦」の蔵元、宮島酒店による薪や樽の
大処分市が16日、伊那市荒井で開かれた。
大処分市は、かつて酒造りに使われた木桶や樽などを活用してもらおうと開かれた。
会場となった宮島酒店の資材置き場特設会場には朝から多くの人が訪れ目当ての品を買い求めていた。
並べられた品は大小あわせて約240点で、特に小さいサイズの樽は、人気を集めていた。
並べられた品はその日のうちにほぼ完売し、宮島酒店では、盛況を喜んでいた。 -
新宿区の児童が間伐体験
伊那市と友好都市提携している東京都新宿区の小学生が、17日、伊那市のますみケ丘平地林で、間伐体験をした。
新宿区では、小学6年生が集団生活を通して様々な体験をする移動教室を実施していて、今回もその一環で伊那市を訪れた。
17日は、児童26人が、間伐を行ったほか、切り倒した木材を使いネームプレートをつくった。
子ども達は、NPO法人伊那谷森と人を結ぶ協議会のメンバーから、ノコギリの使い方や、安全を確認し、木を倒す方向を決めるなど、教わりながら作業をしていた。
NPO法人伊那谷森と人を結ぶ協議会代表の稲辺謙次郎さんは「ただ木を切るのではなく、間伐した木材を活用する事が大切」と話していた。 -
イーナちゃんウォーキングカーニバル2010
イーナちゃんウォーキングカーニバル2010が16日、伊那市美篶で行われ、参加者が新緑の中を家族や友人と歩いた。
午前9時すぎに伊那市を中心とする553人が美篶小学校のグラウンドをスタートした。
イーナちゃんウォーキングカーニバルは、健康づくりや、家族、友人との親睦を目的に伊那市が毎年行っている。
今回は、ウォーキングのみを楽しむコースと、途中のチェックポイントでゲームやクイズを行うウォークラリーコースの2種類が用意された。
ウォークラリーでは、コースにあった景色や地域にまつわる問題が出題される。
チェックポイントとなっている六道の杜(もり)では、参加者が熱心に看板や景色を観察していた。
ある参加者は、「久し振りに外の空気を思い切り吸って、とても気持ち良かった」と話していた。 -
バラまつり期間中 周遊バス運行へ
伊那市は、来月、伊那市高遠町のしんわの丘ローズガーデンで開かれるバラまつり期間に合わせ、高遠町を巡回する周遊バスを初めて運行する。
17日高遠町総合支所で開かれた、高遠町地域協議会の中で白鳥孝伊那市長が報告した。
伊那市によると、年々バラまつりに訪れる人は、増加傾向にあるが、多くの観光客がバラを見たら帰ってしまうという。
そこで、市では地域や商店街の活性化を目的に、今回初めて周遊バスを運行する。
バスは、まつり期間の、6月12・13日、19、20日4日間運行される。
ルートは、高遠町の商店街を経由して、しんわ丘ローズガーデンと高遠さくらホテルを結び周回する。
料金は1日乗り放題で、大人500円、小学生以下は無料で、利用した人に対しては、さくらホテルの入浴料の割引など特典がついているという。
白鳥市長は、「桜ばかりでなく、歴史と花の高遠町をPRし、通年観光のきっかけにしたい」と話していた。 -
県文夏ごろ300万人達成へ
伊那市の伊那文化会館が、今年の夏頃、来館者が300万人を達成する見込みとなった。
これは、12日報道関係者を対象に開かれた、広報打ち合わせ会議で報告された。
伊那文化会館は、昭和63年、1988年の12月1日に開館し、今年で22年目となる。
既に来館者は290万人を越えていて、今年の夏頃、300万人を達成する見込み。
伊那文化会館では、300万人達成に合わせて、利用者に感謝をこめ、地域に還元できるような事業を検討しているという。
伊那文化会館によると、昨年度の来館者は、12万12人だった。
大ホールなどの改修工事があったことや不況によりイベントが縮小傾向にあることなどから、来館者はここ3年間減少している。
伊那文化会館では、今年度あらたに、地元ゆかりの音楽家によるステージや、若手作家を紹介する展覧会などを予定していて、地域の人々が芸術を鑑賞する機会と、活動成果を発表する場を多く提供していきたいとしている。 -
アマランサスのある暮らし写真展
伊那地域で特産化を目指している雑穀「アマランサス」の写真展が21日まで、伊那市役所で開かれている。
写真展はアマランサスの特産化を目指している伊那地域アマランサス研究会と伊那商工会議所開いたもので、去年の秋、「アマランサスのある暮らし」と題して作品を募集し、その中から入選作品14点を選んだ。
写真展は21日まで、市役所の市民ホールで開かれている。 -
やまびこソフトリーグ開幕
40歳以上を対象とした伊那市やまびこソフトボール連盟のリーグ戦が14日、開幕した。
この日は富士塚スポーツ公園で開幕式あり、7チーム約100人が参加。三峰球友の立木雄治さんは「年相応のプレーで正々堂々戦うことを誓います」と選手宣誓した。
開会式が終わると早速リーグ戦が始まり、選手達は久しぶりの試合の感覚を楽しんでいた。
今年のやまびこリーグは昨年より1チーム減の7チームの参加で、人数も20人ほど少なくなっている。
同連盟の鈴木秀康会長は「人数が減ってしまい残念だが、地域を超えて親睦を深めながらソフトボールを楽しんでもらいたい」と話していた。
リーグ戦は11月まで行われる。 -
伊那図書館で「図書館が育む生きる力」を考える
図書館の果たす役割について考える講演会と座談会が16日、伊那市の伊那図書館であった。
これは、開館から16年が経った伊那図書館が図書館の果たす役割について改めて考えようと開いた。
会場には図書館司書などおよそ60人が集まり、「図書館が育む生きる力」と題して、図書館情報大学名誉教授の竹内・スさんが講演。
竹内さんは、「学校教育の支援の場所として図書館の果たす役割は大きい。1中学校区に1図書館という状態に近付けるよう努力する必要がある」と語った。
講演の後に座談会が開かれ、参加者が竹内さんを囲んで図書館が抱える課題などについて話し合った。
参加者からの「コンピューターが発達し図書館で働く人がいらなくなったという声がある」との発言に対し、竹内さんは「一番の基本は人。必要な本があり、相談に応じてくれる人がいる図書館づくりが大切」と答えた。 -
そまっこクラブ間伐作業
子ども達が森林の役割や大切さを学ぶ、伊那市公民館運営協議会主催の活動が15日から始まり、子ども達が間伐作業などを体験した。
標高1800mの伊那市長谷の鹿嶺高原で作業が行われた。
「そまっこクラブ」と名付けられたこの活動は、公民館運営協議会が子ども達に森林の役割や大切さを学んでもらおうと初めて開いた。
そまっことは、木を切る作業を中心とした山仕事「そま」をする子どもを意味している。
この日は伊那市内の親子11組約30人が参加し、上伊那森林組合の宮下定博さんから指導を受け、間伐作業を行った。
宮下さんは「本数が多すぎると木が効率よく成長できなくなってしまう」と子ども達に間伐について説明していた。
子ども達はのこぎりで木を切ったり、切った木の年輪を数えたりしていた。
公民館運営協議会の池上謙さんは「子ども達に木の大切さや自然の中で遊ぶ楽しさを知ってもらいたい」と話していた。
そまっこクラブの活動は年内中にあと2回計画されていて、間伐材を利用した箸づくりや自然観察を予定している。 -
新緑の季節テーマ パッチワーク展
新緑の季節をテーマにしたパッチーワークキルト展が、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれている。
これは、出展しているメンバーの一人で、千葉県在住の野沢典子さんが伊那市出身という縁で、初めて伊那市で開かれた。
会場には野沢さんと全国各地のパッチワーク仲間の作品31点が並んでいる。
野沢さんは、12年前千葉県に引っ越したことをきっかけにパッチワークキルトを始めた。
その後、本格的に作品づくりをするようになり、2006年と2009年には日本全国から1500点以上の作品が出展されるインターナショナルキルトウィークでグランプリを受賞している。
作品は、5月の新緑をイメージした緑を基調としたものが多く並んでいる。
また会場には、野沢さんがこれまで作りためた作品15点も並んでいる。
パッチワークキルト展は16日まで。 -
伊那まつりインストラクター認定会
8月の伊那まつりに向け、踊りのインストラクターとデモンストレーターの認定会が15日、伊那市役所で開かれた。
踊りの認定会は、伊那まつりおどり振興会が開いている。
ドラゴン踊りと伊那粋踊りのインストラクターなどを希望する人は、認定を受ける必要がある。
同日は、新規参加者がなく、インストラクターの有資格者が更新のため審査を受けた。
ドラゴン踊りは7人、伊那粋踊りは8人が参加し、振付の細かい確認などをしていた。
インストラクターは7月から、踊りのオープンレッスンのほか、希望する踊り連や企業に出かけ、踊りを指導するという。
認定会は23日にも開かれる予定で、伊那市では新規参加を呼び掛けている。 -
中山間地の遊休農地利用 トマト栽培実践塾開講
中山間地の遊休農地でトマトの栽培・収穫体験をするトマト栽培実践塾が15日、伊那市手良で始まった。
これは、伊那商工会議所と、伊那市手良竜ヶ沢地域で遊休農地の解消に取り組んでいる信州元気野菜村竜ヶ沢地域の会が、今年初めて開いた。
実践塾には市内などから45人が参加し、約600平方メートルの畑に7種類のトマトの苗を植えた。
竜ヶ沢地域の会代表で、長年加工用トマトを生産してきた伊藤幸春さんが指導した。
この会は遊休農地を活用しジュース用トマトやアスパラなどの栽培に取り組んでいる。
今回、トマトを通して参加型農業体験のできる地域をつくろうと実践塾を開くことにした。
この取り組みは伊那商工会議所が支援している。
県の地域発元気づくり支援金事業に採択され、支援金68万円が内定している。
トマトは、竜ヶ沢地域の会が管理し、参加者は定期的に畑を訪れてトマトを栽培する。自分が植えた苗に実ったトマトはプレゼントされる。
収穫は7月下旬ころからの見込みで、トマトカレーなどを作る収穫祭も予定している。 -
いなっせで花の植付け作業
伊那市のいなっせビル入居者でつくるいなっせ花いっぱい委員会は、14日、たる型のプランターに花の苗を植えた。
いなっせ花いっぱい委員会では、市街地の美化や活性化につなげていこうと毎年花でビル周辺を飾っていて、今年で6年目になる。
7月に行なわれる花いっぱいコンテストでは、これまでに3年連続最優秀賞を受賞するほど高い評価を受けている。
14日は、いなっせに入っている20の事業所から15人ほどが参加し、役割分担して花を植えていた。
今年は、6月中旬から秋にかけて濃いピンク色の花を咲かせるサフィニアという花の苗を植えた。
プランターは、37個でビルの東側と南側に配置した。
いなっせ花いっぱい委員会の大平秀紀委員長は、「来館者や通り町を訪れる人たちに楽しんでもらいたい」「手入れをしっかりやってコンテストでも上位入賞を目指したい」と話している。 -
上伊那地域医療再生事業作業部会全体会議
上伊那広域連合は、公立病院の機能再編や経営効率化を目標とする上伊那地域医療再生事業で、具体的に検討を進める7つの作業部会を立ち上げた。
13日夜、伊那合同庁舎で開かれた会議には、上伊那の公立3病院の関係者や医療福祉関係団体の代表など60人が出席した。
上伊那地域医療再生事業は、国から22億円余りの補助を受け、公立3病院の機能再編や病床利用率を上げる経営の効率化、医療従事者の増加、里帰り出産制限の緩和を平成25年度をめどに目指す取組み。
今回設置された作業部会は、その目標に向けて具体的に検討を進めていくためのもの。
地域救急センターの充実、運営などについて検討する救急医療部会、病院の移転新築などを検討する辰野総合病院施設部会、地域医療支援センターの設置、運営について検討する地域連携ネットワーク部会、医師確保部会など7つの部会が設置される。
各部会は、それぞれ10人ほどで構成され、早いところは、来週から検討に入る。
6月をめどにプランをまとめ、7月の運営連携会議で決定し、県の9月補正予算に反映させていくことにしている。 -
北原明教育長退任式
日に任期満了を迎える伊那市の北原明教育長の退任式が、14日、伊那市役所で行われた。
退任式には教育委員会の職員などおよそ50人が出席した。
北原教育長は、昭和38年に教職に就いてから、静岡県と長野県で教鞭をとり、伊那北高校や佐久長聖中学の校長を歴任、平成15年に旧伊那市の教育長に就任した。
旧市で3年、新市で4年の計7年間教育長を務め、任期中には生涯学習センターや伊那市創造館の立ち上げ、伊那市独自の学力テストの実施などに尽力した。
松田泰俊教育委員長は「7年間の足跡は伊那市の教育のあるべき姿を示してくれた。本当にお疲れさまでした」と話した。
北原教育長は「今まで協力してくれたみなさんに本当に感謝したい。市民の命が輝くような素晴らしい学びを生み出していってほしい」とあいさつした。
17日には新しい教育長の就任式が行われる予定。 -
美篶周辺の歴史を学ぶ会 開講
伊那市美篶の住民による周辺地域の歴史を学ぶ会が、美篶きらめき館で14日、始まった。
美篶公民館は去年から「美篶の歴史を学ぶ会」を開いてきたが、今年は地区を離れ、周辺地域の歴史を中心に学ぶ講座を企画した。
講座では、美篶に関わりの深い高遠町地区を中心に歴史を学習していく。受講者は美篶在住の28人。
講師は、高遠町歴史博物館の北原 紀孝館長が務めた。
14日の講義では、高遠城が造られた歴史などを話した。
美篶周辺の歴史を学ぶ会では、年間22回の講座を計画している。講座では、高遠町の進徳館などの施設も見学する予定。 -
伊那米試験地で田植え
上伊那での米の成育や収量、食味等のデータを採取するため、伊那市美篶の試験田で14日、10品種の苗が植えられた。
14日は、JA上伊那や上伊那農政事務所などでつくる伊那米総合試験地運営委員会の会員約30人が、10品種の苗を試験田に植えた。
毎年同じ時期に行っているもので、条件を同じにした田んぼでの種類ごとの稲の生育状態や収穫量、食味などを調べる。
今年は、上伊那地域で栽培されているコシヒカリやあきたこまちの他、将来県の推進品種とするための2種類の試験品種などが植えられた。
また家畜のエサに使われる米で、「ふくおこし」と呼ばれる飼料稲も植えられた。
14日植えた苗は、9月に収穫しデータを取って、今後の栽培指導などに役立てるという。 -
伊那市副市長に酒井茂氏再任
伊那市の白鳥孝市長は、14日の臨時市議会に、副市長に現在の副市長の酒井茂さんを選任する議案を提出し、全会一致で可決された。
副市長に選任された酒井茂さんは、57歳。
東春近原新田。
京都大学農学部を卒業後、昭和50年に市役所に入り、企画課長、地域まちづくり特命参事などをつとめ、平成16年に旧伊那市の助役に抜擢された。
合併後の平成18年からは、新しい伊那市の助役をつとめ、平成19年からは統括副市長として、新ごみ中間処理施設の用地選定などにも携わった。
取材に対し、酒井副市長は再任について「これまで6年間やってきて、思い起こすと大変な6年間だったと感じている。これからの4年間も大変な4年が始まるのかなと感じている。市の職員の皆さんと一丸となって市の発展に全力を尽くしたい」と話した。
議会の中で、白鳥市長は、副市長を2人から1人とする条例改正案も議会に提出し、全会一致で可決された。
白鳥市長は、「前小坂市長は、市町村合併後、行政改革・産業立地・情報化・子育て支援を特に推進するために、副市長を2人にしたが、これからは副市長を中心に、各部課長が推進役となって、施策を分担し、業務を推進するものとしたい」と提案理由を話した。
酒井副市長の任期は、17日から4年間となっている。
14日の臨時議会には、16日付けで任期が満了となる教育委員の任命も行われた。
現在教育委員長で長谷の松田泰俊さんは再任、信州大学農学部卒で伊那中学校の校長をつとめた久保村清一さん66歳は新任。
任期満了に伴い、北原明教育長は退任する。
新しい教育委員長と教育長は、17日の臨時教育委員会で決定する。 -
少年柔道大会
小学生が柔道の団体戦で戦う大会が9日、伊那市武道館で開かれた。大会には、南信地域の13の道場から19チーム、88人の小学生が出場し、互いに稽古の成果をぶつけていた。
大会は、心身の健全育成や親睦を深めようと、社団法人長野県柔道整復師会南信支部が開いていて、今年で17回目となる。
大会の結果、伊那ケーブルテレビ放送エリア内では、伊那市の創武館道場Aが準優勝し、4位までに与えられる県大会出場の切符を手にした。
県大会は7月に松本市で開かれる。 -
向山僚一油絵展
伊那市高遠町出身の洋画家、向山僚一さんの画業60周年を記念した油絵展が、伊那市旭町のはら美術で開かれている。
会場には、伊那周辺をはじめ信州の風景を描いた作品約60点が並んでいる。
向山さんは、伊那市高遠町藤沢出身の82歳。
現在は東京に暮らしているが、東京と高遠にアトリエを持ち、故郷信州を描き続けている。
地元では7年ぶりの個展で、中央アルプスや南アルプスの山々など自然の風景を描いた作品が多く並んでいる。
向山僚一さんの油絵展は18日まで。 -
春の河川一斉パトロール
河原などに不法投棄されているごみの実態を把握するため、県内一斉の河川パトロールが13日、行われた。
パトロールは県の主催で、春と秋の年2回行われている。
県と市町村、警察署が参加し、上伊那では16の河川をパトロールした。
そのうち、伊那市長谷の黒川では、川遊びをする人が多い場所や橋の近くで、ペットボトルやビン、缶、タイヤなどを回収していた。
パトロールで上伊那全体では340キロが集まり、年の秋に比べ20キロほど減少した。
回収したごみは、家庭ごみが多いことから、県では「一人ひとりが意識を高め、市町村の定める方法でごみを処理してほしい」と呼びかけていた。 -
高遠小児童が「孤軍高遠城」練習
伊那市の高遠小学校の5年生有志は、22日に開かれる進徳館開校150年記念・進徳館の日に披露する舞踊「孤軍 高遠城」の練習に励んでいる。
練習に励んでいるのは、高遠小学校の5年生の有志、10人。
放課後を利用して、週に1縲・回、練習している。
指導しているのは、学校近くに住む重盛 君子さん。
重盛さんは、舞踊の流派である市條流の名取。
孤軍高遠城は、高遠出身の作詞家・北原徳治さんの作詞により昭和41年につくられた。
高遠城主で武田信玄の五男・仁科五郎盛信が、織田軍に高遠城を攻められ、孤軍で奮闘するも討ち死にする様子を歌っている。
重盛さんの師匠である市條 敏久さんが振り付け、昭和60年から25年にわたり、高遠小学校の運動会で子ども達が披露してきた。
運動会では、子どもたちが踊りやすいようアレンジされていたが、元の振り付けが崩れてきたとして、今回、正しい振り付けを有志が学び、進徳館の日に披露することになった。
高遠小学校の児童が孤軍高遠城を披露する「進徳館の日」の行事は、22日(土)伊那市の進徳館・高遠閣を会場に行われる。 -
伊那市議会 議長に伊藤泰雄さん選出
伊那市議会臨時会が13日開かれ、新しい議長に伊藤泰雄さん、副議長に飯島尚幸さんが選ばれた。
伊那市長・市議選後初となる臨時議会が開かれ、市議会議長・副議長が選出された。
立候補届出の締め切りだった11日までに、正副議長に1人ずつが届出を行い、指名推薦で選出された。
議長となった伊藤泰雄さんは62歳。旧伊那市から数えて市議会議員は5期目。
就任にあたり、「新しい市が誕生してから4年が経過し、これからは骨組みを組み立てる重要な時期で議員の果す役割は大きい。活力ある長野県一の議会にしていきたい」とあいさつした。
また、自治基本条例の制定を目指す仮称・議会活性化特別委員会と、バイパスの整備などを検討する仮称・道路問題特別委員会の2つを設置したい考えを示した。
また、副議長となった飯島尚幸さんは64歳。旧伊那市時代から数えて4期目。
就任にあたり「活力みなぎる協議ができるよう、議長をサポートしていきたい」とあいさつした。
正副議長の任期は、申し合わせにより2年間。
また、常任委員会などの構成が決まった。
正副委員長は次の通り(敬称略)。
◆総務委員会▽委員長=柴満喜夫▽副委員長=竹中則子◆社会委員会▽委員長=平岩国幸▽副委員長=飯島光豊◆経済建設委員会▽委員長=前沢啓子▽副委員長=中山彰博◆議会運営委員会▽委員長=前田久子▽副委員長=飯島進 -
芽と実よみきかせの会開講
伊那市の美篶公民館の新しい講座「芽と実よみきかせの会」が12日、開講した。
この講座は、読書の楽しみを知ってもらおうと、美篶小学校の児童を対象に開かれた。
初日は、会場となった美篶きらめき館に児童やボランティアら約40人が集まった。
読み聞かせに使われる本は、南箕輪村にある南信病院の近藤廉治院長が寄贈したもので、その数は約600冊に上る。
読み聞かせは、市内のボランティア16人が担当するほか、今後は保護者にも協力を呼びかけていく。
読み聞かせの合間には手遊びなども行われ、子どもたちは楽しい時間を過ごしていた。
同講座は来年3月まで、低学年と高学年別に月1回のペースで開かれることになっている。