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大学ラグビー招待試合 1200人観戦
第12回伊那市大学ラグビー招待試合「東海大学竏駐ッ志社大学」(市、市教委などでつくる実行委員会主催)が8日、同市陸上競技場であった。東西リーグ戦の覇者の激突を一目見ようと1200人が観戦。試合は東海が59竏・4で同志社を破った。
イベントは1996年、インフィールドに芝を張るなどし、同競技場が正式認定されたことを記念してスタート。毎年6月に東西の強豪を招いており、同志社は第1回からの常連で、東海大は今回始めての招待となった。
スピード、パワーともに上回る東海大が9トライ、7ゴールの計59得点で大勝した。序盤から勢いよく攻め立てた東海は、相手のミスに乗じるなどして前半4トライ、3ゴールの猛攻。後半も勢いはそのままで、同志社にペースを作らせず、点差を広げていった。
招待試合の前には、同競技場で県高校総体ラグビー競技の決勝、地元小中学生の学びの場を提供する「はなまる地域探検隊」のタグラグビー体験があった。 -
伊那美術展
伊那美術協会(坂本勇会長)主催の・ス上伊那の美術の祭典・ス第84回伊那美術展が伊那市の県伊那文化会館で15日まで開かれている。展示作品は日本画、洋画、彫刻、工芸の4部門、計209点(協会員142点、一般入選者67点)。多くの人が会場を訪れ「色が素晴らしいね」などと話しながら、一つ一つの作品をじっくりと鑑賞している。
坂本会長は「全体的に大型の作品が多くなって、内容的にもバラエティに富み、密度の高い作品が増えた。制作に寄せる出品者の意気込みが強く感じられる点が今年の特徴」と評している。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時30分(最終日は午後4時)。問い合わせは同館(TEL73・8822)へ。
受賞者は次の皆さん。
▽伊那美術協会賞=酒井昭子▽伊那市長賞=竹中俊▽駒ケ根市長賞=三沢栄▽伊那市教育委員会賞=赤羽英子▽会員佳作賞=春日紀子、倉田多喜子、小坂千春、高見さゆり▽奨励賞=中原健司、中村隆志、吉沢かほる、小沼重夫▽新人賞=若尾桂治、伊藤久志、小松るり子、平沢一男、中村美須寿、根橋加奈▽ジュニア奨励賞=伊東圭太、鈴木ゆり香、高橋慎平、名和浩加、古旗葉月 -
伊那市の中央区救助支援隊が土のう作り
伊那市の中央区(横森孝心区長)の住民らでつくる中央区救助支援隊(高沢勝隊長)は8日、万一の水害に備えて土のう約300袋を作った。隊員や区の役員など約30人が同区公民館に集合。スコップやじょれんなどを使って砂を次々に袋に詰めた。作業は手際良く進み、予定よりも早く約1時間で終了した。
出来上がった土のうは同区公民館駐車場の一角に保管。緊急の際、トラックの荷台に素早く積み込めるよう、地面から一段高い場所にきちんと整頓して並べた。
横森区長は「災害は起きてほしくないが、備えは必要。土のうは数年前に作ったものがあったが、袋が傷んで砂が漏れるようになっていたので、今年新しく作ることにした。万一、河川のはん濫などの水害が起きた場合に被害を最小限に抑えるために役立てたい」と話した。
救助隊の活動は、3月に地震を想定した防災訓練を行ったのに続いて今年2回目。 -
山頭火、井月の句碑建立
伊那ゆかりの漂泊の俳人、井上井月の「出来揃ふ田畑の色や秋の月」、自由律俳句で知られる種田山頭火の「なるほど信濃の月が出てゐる」の句をそれぞれ刻んだ2つの句碑と、この建立地が古くから月の名所として親しまれた由来を刻んだ碑の除幕式が8日、伊那市美篶笠原の食品会社会長・堀内功さん(88)=東京都杉並区=方で行われた。
この地から眺める月は非常に美しく、南東方向には月を遮る山がないことから、周辺は平安時代の昔から月見里と書いて「やまなし」と呼ばれていたという。「井上井月顕彰会」会長でもある堀内さんは「昔の人は良い地名をつけたものだ。今は山梨と書いているが、ここが・ス月見里(やまなし)・スだということが忘れ去られないよう、碑を建てたいと以前からずっと思っていた。歴史や文化が少しでも伝承できればうれしい」と話した。
式には俳句の愛好者や地元住民、堀内さんの家族など約30人が出席し、碑を覆った白布を除幕した。3つの碑は安山岩製で、高さは台座を含めそれぞれ約150縲・60センチ。 -
伊那市議会6月定例会開会
市議会6月定例会は9日開いた。市は、住居表示を分かりやすくするための地名変更に伴う条例改正案など条例案5、職員の公金着服に伴う市長などの給料減額の専決処分など報告1、08年度一般会計補正予算案など計14議案を上程。提案説明を経て各委員会に付託された。最終日の26日に採決される。
08年度一般会計補正予算案は歳入歳出それぞれに5840万円を追加し、総額307億1040万円とするもの。助産所整備支援事業補助金750万円、住民基本台帳カード多目的利用促進事業4500万円などを計上している。
日程は次の通り。
▼10縲・5日=休会▼16縲・8日=本会議(一般質問)▼19日=休会▼20日=委員会審査▼21、22日=休会▼23、24日=委員会審査▼25日=休会▼26日=本会議(委員長報告、採決、閉会) -
里山「団地化」で整備促進
所有者ごとでは間伐などの手入れが行き届かない私有林を団地化することにより里山の整備促進を図ろうと、伊那市富県北福地の山林所有者約30人は上伊那森林組合との間伐協定締結に向けた準備作業に取り組んでいる。
対象となる森林は北福地の里山約16ヘクタール。地権者らは間伐などの整備作業を上伊那森林組合に委託し、同組合は作業一切を無料で請け負う代わり、間伐した木材の売却益などを得る。間伐にかかった経費のうち90%が県の里山整備事業の補助対象となる。間伐作業には今年秋ごろに着手する見通し。
県林業経営者協会の会長も務めた橋爪庄一さん(77)が発起人となって団地化を呼び掛けたことにより、昨年から地権者が集まって数回の協議を重ねた結果、今年5月にほぼ合意に至った。山林の図面作成には信州大農学部の学生も協力した。
8日は地権者約15人が北福地集落センターに集まり、地図で大まかな区分の確認をした後、実際に山に入って土地の境界を画定した。山林内には目印が何もないため、地権者らは林道や沢筋、稜線などを手がかりに現在地を地図と照合。境界を確認すると、目印の赤いテープを立ち木に結び付けた。地権者らは「山にはほとんど来ないから荒れ放題だ」などとため息をつき「間伐でもっと明るい山になってくれればいいな」などと話し合っていた。 -
【記者室】園児の元気パワー
老人ホームを訪れた保育園児たちが、手遊びや歌を元気いっぱいに披露した。園児の発表を見ていつも思うことは、そこまで…と感じるほどの一生懸命さだ▼声が出なくなるのでは-と心配になるくらい大きな声で歌い、踊りも精一杯に手を振り足を振り、その頑張りが伝わってくる。たまには、ちょっと休憩しているのかなという子も見受けられるが、全体としては、やはり子どもの元気パワーに圧倒される▼お年寄りは、子どもと一緒に手遊びしたり、歌声に拍手したり。園児の姿に涙する姿さえあった。純粋な子どもたちの歌声、計算ではない一生懸命さが、お年寄りの心に響くのだと思う。世代を超えた交流、施設訪問は、子どもたちの元気お届け便なのだろう。(村上裕子)
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防災と気象フェスタ
市民に防災や気象、自然科学について関心をもってもらおうと伊那市は7日「防災と気象フェスタ」を開いた。昨年12月まで東春近に設置されていたアメダス(地域気象観測システム)が市役所南に移設されたことを機に今年初めて企画、実施した。
第1部「気象・環境おもちゃ箱」会場となった市役所の庁舎前広場や市民ホール、多目的ホールには長野地方気象台、市、信州大、市内の高校、小中学校の教諭らが運営する24のブースが並び、防災や気象についてのさまざまな実演や展示などを披露。訪れた多くの家族連れなどでにぎわった。
長野地方気象台はアメダスに使用されている物と同じ風向風速計や雨量計を持ち込み、機器の仕組みや計測方法などを分かりやすく説明した。子どもたちはプレゼントされたうちわで風速計を懸命にあおぎ「これでも風速3メートルかあ」などとため息をついていた。
過去に起きた地震の揺れを忠実に再現する地震体験コーナーでは、子どもたちが体験車に乗り、震度5や6などの激しい揺れに悲鳴を上げてテーブルにしがみついた。 -
伊那フォーラム
伊那青年会議所(唐沢幸利理事長)は7日「2008伊那フォーラム 輝く夢」の1日目を伊那市の生涯学習センターいなっせで開いた。「輝く人が地域を元気にする」をテーマに、ベストセラー『てっぺんの朝礼』の著者で居酒屋チェーン「てっぺん」社長の大嶋啓介さんによる基調講演「夢をもてば人は輝く」と、NPO法人茨城県経営品質協議会代表理事、鬼沢慎人さんをコーディネーターとするパネルディスカッション「愛とやる気とチームワーク」が開かれた。
大嶋さんは店での朝礼で「できない」「だめだ」などのマイナスの言葉を使うと罰金を取るルールを10年間続けていると紹介し「人間の心や脳の働きは言葉、動作、表情で良くも悪くも変わる。何事にもプラス思考で取り組めば、夢は必ずかなう」と呼び掛けた。
8日は県伊那文化会館で「輝く企業が人をつくる」をテーマに基調講演とパネルディスカッションが行われる。講演はネッツトヨタ南国の会長、横田英毅さんの「人を輝かせる経営」。パネルディスカッションは「人と経営研究所」所長の大久保寛司さんをコーディネーターに、伊那食品工業会長の塚越寛さんら3人が「輝く人、輝く企業、そして地域が輝く」をテーマに論じる。 -
伊那食品工業創立50周年記念ガーデンパーティー
寒天製造メーカーの伊那食品工業(本社伊那市西春近、井上修社長)の創立50周年記念ガーデンパーティーは7日、本社一帯のかんてんぱぱガーデンで盛大に開いた。仕入先や販売先、地元など関係者1800人、900社を招き、全社員400人余が感謝の気持ちを込めてもてなした。
50周年の記念事業として、さらなる「研究開発型企業」を目指し、地上5階地下1階建ての研究棟(R&Dセンター)を本社敷地内に建設。創立50周年記念碑も建立した。R&Dセンターには研究開発部門を移転。1階は今後、健康パビリオンとして一般開放を予定する。
記念パーティーは、「日ごろお世話になっている方々に、ガーデン内を散策してゆっくり過ごしていただきたい」と計画。R&Dセンター内でフルート演奏や備前登龍窯渡辺節夫作陶展、R&Dセンター周辺で和太鼓演奏や野点、よさこい鳴子踊り、かんてんぱぱホールで木下五郎彫鍛金展や弦楽コンサート、唐木さちさんの生け花展示など多彩な企画で歓迎。地元産を基本にした食事やデザートでもてなした。
同社は1958年に創業し、寒天の通年生産を目的に業務用粉末寒天の製造を開始した。寒天のトップメーカーとして業務用寒天、業務用ゲル化剤、「かんてんぱぱ」ブランドの家庭用製品、業務用食材などを製造する。95年に本社と研究所を現在地に新築移転。06年に「第40回グッドカンパニー大賞」(社団法人中小企業研究センター)で最高賞のグランプリを受賞した。 -
富県桜井の公園化事業整備 花壇作りなど
伊那市富県の桜井区でつくる「桜井郷づくり委員会」(広瀬明代表)は8日、区内にある観浄寺の休耕田で、花壇作りとサツマイモの苗植えをした。区民の交流を目的とした行事で7年目。園児からお年寄りまでの約80人が集まり、早朝から気持ちのよい汗を流していた。
同区で管理する観浄寺の公園化事業の一環で、花壇作りなどは同寺近くの休耕田約5アールで行った。花の苗はマリーゴールド、ヒマワリの計350本、サツマイモの苗は200本を用意。本年はジャーマンアイリス250本も加え、植え付けていった。
服が汚れるのも構わず作業する子どもたちの姿を大人たちは、優しく見守った。広瀬代表は「区民が交流する機会が減ってきているので、親ぼくのきっかけになればと始めた。毎年、多くの人が参加してくれているのでうれしい」と話していた。
休耕田は標高約750メートルの高台にある。花壇などは、区民が当番で水やりや、草取りなどの維持管理を行う。11月にはサツマイモを収穫し、焼きいも大会を開く予定だ。
花の苗を植えていく区内の子どもたち -
伊那市保育料
所得税階層区分の見直し 7月から伊那市は7月から、保育料の改定で、所得税の定率減税廃止と税源移譲に伴い、所得税課税世帯の階層区分を見直す。今回は保育料の現状維持のための改定で、所得が同じ家庭では保護者負担の変更はない。
5日夜、市役所で開いた第1回保育園運営協議会(平岩国幸会長)で、市が示した改定案を承認した。
保育料は前年の所得税を基に算定する。保護者の前年所得が前々年と同じであっても、税源移譲により、今年の保育料がほとんどの家庭で前年より安くなる可能性があるため、市財政への影響を考慮し改定する。
市はこれまで、県内19市で最低水準の保育料を目指し引下げを実施。昨年11月に最低の保育料になっている。
保育料改定時期は11月。本年度は19市最低水準保育料の維持で必要がある場合は引下げ、伊那・高遠町・長谷地区の保育料体系の一元化、階層区分を現在の21階層から12、13階層程度への見直しを予定する。 -
伊那市保育園運営協議会
伊那市の第1回保育園運営協議会(平岩国幸会長)は5日、市役所で開き、08年度の保育園運営計画などを示した。
保育園は伊那地区21、高遠地区3、長谷地区1の計25園。定員2400人に対し園児数は2110人で入園率87・9%。定員超過は6園。入園率50%未満は伊那西部、新山、美篶中央の3園。
職員数は保育士367人(前年対比13人増)、給食技師59人(同1人減)の合計426人で過去最高。保育士の増加は障害支援保育士の増などによる。今年から嘱託保育士も採用している。
保育園の統合整備計画は、美篶地区の中央と東部保育園を統合した新保育園(高齢者施設併設)は09年4月開設予定。富県保育園(定員80縲・0人)の新築は用地取得、造成、設計をする。西箕輪地区の大萱と西箕輪北部保育園を統合した新保育園の建設地は、地元と協議を進め9月ころまでに決定。園児6人(入園率15%)の新山保育園は、園児20人未満の場合、09年は休園とする。
委員からは、統廃合した保育園の跡利用で避難所指定の検討を求める意見があった。市は、跡利用は基本的に地元意見を尊重し、子育て支援センターとして、あるいは地元の団体などが利用している現状を説明。避難所については「参考にしたい」とした。 -
高遠町商店街で花のプランター設置
伊那市高遠町の中心商店街の活性化を目指し、住民らでつくる町商店街発展の会(米山祥一会長)と、高遠景観形成会(柳沢秀一会長)は6日、同商店街の街路にサフィニアの花の苗を植えたプランターを設置し始めた。作業は8日にもあり、2日間で約100人が参加する。
取り組みは「高遠・花の商店街づくり事業」で、市の08年度「地域づくり活動支援金事業」として採択された新規事業。2団体それぞれに50万円の支援金があり、両会ではカラマツ製のプランター(100個)とサフィニアの苗(200株)、肥料の費用に充てた。
プランターは、高遠町に本社工場を構える木工メーカー「ウッドレックス」に特注した、城下町の同商店街にあう茶色に色を塗ったカラマツ製を使用。花は長く楽しめるよう、花期時期が10月までの一年草、サフィニア(紫色、すみれ色の2色)に決めた。
この日は、両会員から50人の人手が出て、42個のプランターをメーン通りなどに飾った。景観形成会の柳沢会長は「お客さんに和んでもらえればうれしい。もう一度、高遠町に来てみたいと思ってもらえる町づくりを目指したい」と話していた。
高遠町の中心商店街に花のプランターを設置するメンバー -
浅原敬一水彩画展
アマチュア画家の浅原敬一さん(76)=伊那市西箕輪与地=は「水彩画小品展」を伊那市中央の中部電力伊那営業所ギャラリー「ふれあい」で20日まで開いている。山や川、港、公園、建物などを描いた風景画26点を展示している。多くの作品は、モチーフの輪郭線をペンで描いてから彩色する手法により、メリハリのついた、すっきりした印象の絵に仕上がっている。
「油彩画もやったが、やっぱり水彩画がいい。木々の緑色の表現が特に難しいが、それだけに、良い色が出たときはうれしい」と話している。
浅原さんは商社に約40年間勤務したが仕事が忙しく、絵を描く趣味はなかった。還暦祝いとして子どもたちに画材一式をプレゼントされたのをきっかけに水彩画を始め、4年前には東京の画廊で作品展を開くまでになった。長く関西で暮らしたが、一昨年秋から伊那に在住。
入場無料。午前8時30分縲恁゚後5時10分。土・日曜日休館。 -
伊那テクノバレーリサイクルシステム研究会が環境大臣賞受賞
地球環境保全の推進のため多年にわたり顕著な功績があったとして、伊那テクノバレーリサイクルシステム研究会(会長・向山孝一KOA社長)は11日、環境大臣の地球環境保全功労者表彰を受ける。表彰は6月の環境月間に合わせたもので、受賞者は全国で110件(52団体、58人)、県内では3件(2団体、1人)。表彰式は11日に東京都港区のホテルで行われる。
同研究会は90年、循環型社会の構築を目指し「産業廃棄物等の適正処理についての研究会」として7社10人で発足した。93年に現在の名称となり、リサイクルグループ、システムグループ、天竜川水系生産革新グループ(後にリデュースグループに改称)に分けて活動を展開。「天竜川水系診断」、「親子で水質調査」、事業所を対象とした河川敷の清掃活動「天竜川水系ピクニック」などを継続的に開催してきたほか、伊那谷ブランドのリサイクルペーパー実現に向け、37の事業所や官公庁などを対象にコピー用紙を回収、再生、購入する「INAコピー用紙循環システム」の試行に取り組んでいる。07年度はエネルギーグループを新設し、08年度事業として「KIDS自然エネルギー活用コンテスト」の実施を計画している。
調査や研究の結果は報告書や講習会などを通じて地域企業に周知、啓蒙を図ってきた。現在の会員は上下伊那地域の20社28人。 -
伊那まつり「遊ingビレッジ」説明会
第36回伊那まつり実行委員会(丸山敞一郎実行委員長)は5日夜、祭りの2日目(8月3日)に伊那市役所西駐車場で開催される「遊ingビレッジ」に出店、出演する市民への説明会を伊那市役所で開いた。現在までに出店を予定している約40組と出演を予定している約10組の代表者らが参加し、担当者の説明を受けた=写真。
出店者に対しては、会場側は今年もごみ箱は設置しない方針であることから、客のためのごみの返却口を設けることや、翌朝行うごみ拾いへの参加義務などについての説明があった。ダンスや演奏などの出演者には、出演時間が必ずしも希望通りにならない場合があることなどが説明された。
「遊ingビレッジ」の唐沢幸利委員長はあいさつで「参加する人全員がわくわくするような祭りにするためにぜひ協力を」と呼び掛けた。
委員会は出店、出演の申し込みを6月20日まで受け付けている。希望者多数の場合は抽選となる場合もある。問い合わせは市役所(TEL78・4111)の上水道課(出店)、監理課(出演)へ。 -
伊那食品工業50周年で寄付
1958年設立の伊那食品工業(塚越寛会長、井上修社長)は今年50周年の節目を迎えることから、感謝の意を込めて伊那市に500万円を寄付した。6日、塚越会長と井上社長が市役所を訪れ、小坂樫男市長に目録を手渡した=写真。塚越会長は「何に使ってもらってもいいのだが、できれば高遠藩主でもあった江戸時代前期の大名、保科正之公の生涯をNHKの大河ドラマにするための啓発活動などに使ってほしい。ドラマになればこの地が有名になり、商業的な恩恵も期待できる。それで地元が潤うことが、ひいては市民の皆さんへの恩返しになるのではないか」と話した。
小坂市長は「3年後は保科公の生誕400年に当たる。そのタイミングで大河ドラマにできるよう、頑張りたい」と答えた。
7日には関係者などを招いての50周年記念パーティーを同社敷地内のかんてんぱぱガーデンで開く。
同社は「かんてんぱぱ」のブランドで知られる寒天製品のトップメーカー。資本金9680万円。売上高174億円(06年度)。 -
オザワ燃料
小澤陽一社長(57)澄んだ空気を突き抜けてさんさんと降り注ぐ太陽の光、2つのアルプスから途切れることなく流れ出る豊富な水、どこまでも続く緑の森林…、そんな豊かな地域資源を有する伊那谷で、それらを有効活用した自然(エコ)エネルギーの普及に積極的に取り組む会社がある。伊那市のオザワ燃料。社長の小澤陽一さんは、ガス、灯油等の化石燃料及びその関連機器を販売する一方で、木質ペレットや小水力発電など自然エネルギーの普及に努める。「自分のおやじたちが炭やまきを供給してきて、やがて燃料革命で固体から液体、液体からガスになり、また元に戻ってペレットや炭が注目されている。考えさせられるものがある」。しみじみ語る言葉の裏には、信州の山を愛する小澤さんの環境負荷への危惧、地球の自然への熱い思いがある。(竹村浩一)
◆有限会社オザワ燃料
◆本社/伊那市境東1687番地1
◆創業/1951年10月
◆資本金/300万円
◆従業員/12人(パート含む)
◆TEL/0265・72・2921
◆FAX/0265・78・4403
◆主な業務は、各種燃料の販売と、暖房器具・風呂・ガステーブルの販売・設置・管理。それに、本社の一角を利用して開催しているパン教室に関連した器具・食材の販売や「小型エコ発電」が加わる。扱う燃料はガスが6割、灯油が2割を占めるが、木炭や木質ペレット(成形固形燃料)の売上も少しずつ伸びてきている。「小型エコ発電」は、最近各地で注目を集めている小水力発電装置の販売。小澤社長は「まだ、商売としては考えていない」と言うが、民間、行政からの問い合わせなども徐々に増えてきている。 -
伊那市でも不審者
伊那署は5日、管内で不審者が出現したため、県警のメール送信サービスを通じて注意を呼びかけた。
同署によると、5日午前6時45分ころ伊那市伊那地籍の道路上で登校途中の女子高校生に、男が後ろから近づきスカートをめくり、体を触って逃げていった。
男は年齢30歳くらい、身長175センチ縲・80センチ、やせ型、面長、長めの茶髪で、黒色のサングラスをかけており、赤い花柄模様の半袖シャツを着て、ジーパンを履いていた。 -
伊那防火管理協会総会
伊那防火管理協会(唐沢可昭会長)は28日、08年度定期総会をJA上伊那本所で開き、08年度事業計画案などを承認した。伊那防火管理協会長表彰もあった。
第21回長野県危険物安全大会は6月13日、伊那市の高遠さくらホテルである。主な事業は危険物取扱者試験準備講習会、危険物取扱者試験、防火管理者取得講習会、第17回消火通報コンクール、小学生防火作品募集など。会員数は534事業所。
唐沢会長は、「いざ災害が発生してしまったときの初期対応が災害の大小を決める。防災体制の確立をもう一度考え、安全の確立を図ってほしい」とあいさつした。
伊那防火管理協会長表彰の受賞者9人を代表し扇屋石油の菊池健一さんは、「決意を新たに防火のためさらなる精進をする覚悟」と謝辞を述べた。
08年度表彰の関東甲信越地区危険物安全協会連合会長表彰、長野県危険物安全協会長表彰は、第21回長野県危険物安全大会で行われる予定。
表彰は次の通り(敬称略)。
◇関東甲信越地区危険物安全協会連合会長表彰(1事業所)=伊那食品工業
◇長野県危険物安全協会長表彰(1事業所)=コトブキ石油
◇長野県危険物安全協会長表彰(優良取扱者6人)=清水厚(上伊那農業協同組合)黒川雄二(伊那中央石油)村上通孝(村上石油)田中正樹、酒井文一(北山ラベス)堀内幸二(積水フィルム信州高遠工場)
◇伊那防火管理協会長表彰(優良者9人)=原一郎(上伊那農業協同組合)細田博(ミスズ工業箕輪工場)三上博史、河村奈緒(北山ラベス)池上稔(KOA箕輪工場)菊池健一(扇屋石油)久保村八朗、久保田哲朗、飯島弘樹(伊那燃料) -
蒼華会「手描き染め教室」作品展
伊那市御園の宮下梨花(久子)さんが主宰する蒼花会の「手描き染め教室」による作品展が1日から、みはらしの湯ロビーで始まった。30日まで、愛らしい花などを描いたTシャツやブラウスなどを展示している。
描いただけで簡単に染まる特殊染料を使った手描き染め。染料は赤、青、黄の3原色のみで、それを調合して色を出す。綿や絹、ポリエステルなど布であれば何にでも、塗り絵手法で簡単に描くことができる。
今回は、伊那教室と駒ヶ根教室の生徒10人が出品。Tシャツやブラウスのほかクッション、傘などもある。宮下さんの図案を基に応用してデザインを決め、独自の色で仕上げた作品で、カラー、アヤメ、スズラン、カトレア、ユリなどさまざま花が淡い色合いで描かれている。
宮下さんは、「素材と図案のマッチング、独自の色合いを見ていただきたい」と話している。作品希望者には展示会終了後に相談に応じる。 -
富県さつき会展示会
伊那市富県の盆栽愛好者らでつくる「富県さつき会」(橋爪謙司会長、5人)は第4回サツキ展を富県北福地の北和田集会所前の地域コミュニティセンター「ひなたぼっこ」で8日まで開いている。会員が丹精込めて育てたサツキ約50鉢を展示して、訪れた人の目を楽しませている。樹高は約30センチのものから1メートルを超える大きなものまでさまざまな種類があり、それぞれ赤やピンク、白などの花を多彩に咲かせて美しさを競っている。
橋爪会長は「昨年は残念ながら霜にやられて開催できなかったが、今年は大きい花がよく咲いてくれてよかった。サツキは手入れが大変だが、見てくれる人たちが『きれいだね』と言ってくれるのがうれしい」と話している。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時。 -
伊那路観光連盟総会
上下伊那の市町村と観光協会、観光関連民間企業などでつくる伊那路観光連盟(会長・小坂樫男伊那市長)は5日、08年度総会を伊那市役所で開いた。関係者約20人が出席し、本年度の事業として、観光パンフレット『信州伊那路』の8万部増刷、ホームページ開設の検討、フォトコンテスト入選作品による写真展の開催などを承認した=写真。
出席者からは「観光宣伝費にもっと力を入れるべき」「パンフレットに宿泊施設数や伊那木曽連絡バスごんべえ号についての記載を」「観光施設の案内看板の整備を」などの意見が出た。
メリットがない竏窒ネどとして提出されていた伊那七福神会からの脱会届を承認した。
小坂会長はあいさつで「国、県とも観光にさらに力を入れ始め、権兵衛トンネルや三遠南信自動車道などの道路整備も進んできた。山岳観光や農村体験なども含め、今後伊那谷の観光客をどう増やしていくか考える必要がある」と述べた。 -
美篶中央保育園が老人ホーム訪問
伊那市の美篶中央保育園(春日由美子園長)は5日、養護老人ホーム「みすず寮」と特別養護老人ホーム「みすず寮」を訪れ、園児42人が歌を披露するなどしてお年寄りと交流した。
ふれあいを通してつながりを持ち、お年寄りを大事にする気持ちを養うと同時に、お年寄りにも元気になってほしいとの願いを込め、毎年施設を訪問している。
老人ホームみすず寮では、広間に集まったお年寄りの前で、園児が「風はともだ」「さんぽ」などの歌を大きな声で元気いっぱいに歌った。ワニの手遊びを発表すると、見ていたお年寄りも一緒になって手を動かして楽しんだ。
最後に、園児が折り紙で作った朝顔のペンダントを一人ひとりがおじいさん、おばあさんにプレゼント。ペンダントを首にかけ「お元気で」と声をかけると、うれしそうに「ありがとう」と答え、涙ぐんで握手するおばあさんもいた。
同園は、年2回の訪問を計画し、2回目は秋ころを予定する。 -
高遠さくらホテルで特製ランチ始める
伊那市高遠町にある市観光株式会社「高遠さくらホテル」内レストランは14日から、バラをイメージした特製ランチのコースメニューを始める。7月21日までの期間限定で、期間中はランチと同施設の「ばら風呂」のイベントで利用客を持て成す。
イベントは、本年初の市などが主催する「高遠しんわの丘ローズガーデン」バラ祭りに合わせた企画で、施設の総支配人で料理長の丸山拓さんがメニューを考案。内容は「スモークサーモンのバラ飾り縲怎Tラダ仕立て縲怐v「春キャベツと野菜のスープ縲怎oジル風味縲怐vなど6品で2千円となる。
バラの庭園をイメージしたという、前菜のサラダは、ライスペーパーと食用バラを加え彩り鮮やか。食用バラはデザートのクレープにも入っている。メーンは魚料理と肉料理のどちらかで、「牛『バラ』の煮込み玉野菜添え」は、仕込みに1週間を掛けた濃高なソースが特徴となる自信作だ。
ランチの注文は前日予約が原則。バラの花びらを飾った露天風呂の入浴とのセットは2500円となる。問い合わせは、高遠さくらホテル(TEL94・2200)へ。
バラ祭りに合わせた期間限定の特製ランチ -
ローメンの日
蒸し(64)めんにちなんで制定した「ローメンの日」の6月4日、伊那市のローメンズクラブ加盟の各店は日ごろの感謝を込め、それぞれ自慢のローメンを1日限り値下げして1杯400円で提供した。
1955年ごろ、工夫の末にローメンを考案した故・伊藤和弌さんが始めたローメン発祥の店「万里」(有賀金一店主)=坂下=には、昼時になるとローメン目当ての客が次々と訪れ、店内は大にぎわいとなった。職場で「ローメンの日」が話題となり、誘い合って訪れたという50縲・0歳代の男性3人は「この店の、スープがある昔ながらのローメンが好きでよく食べる。夜、酒を飲んだ後のローメンも最高にうまいね。伊那の名物として守っていってほしい」と話し、ソースや酢をかけておいしそうにほおばった。
焼きそば風ローメンを出す「うしお」(潮田秋博店主)=荒井=では客が店内に入りきらず、店の前の通りにテーブルといすを出して対応。潮田さんは「普段の倍以上の入り。原料の高騰で苦しいが頑張る」という。
同クラブはローメンを全国にアピールしようと97年に発足。さまざまな普及活動を続けている。「ローメンの日」は伊那市独特の味、ローメンのおいしさを多くの人に知ってもらおうと毎年行って好評を博している。 -
【記者室】伊那まつり公式Tシャツ審査員の祈り
今年の伊那まつり公式Tシャツのデザインが決まった。応募作品の審査会では祭りの実行委員のほか、報道各社も依頼されて選考に加わり、迷いつつようやく1点を選んだ。
デザインは十数年前から審査で決めているが、毎年「デザインが気に入らない」「年号を入れなければ毎年着られるのに」などの厳しい意見が寄せられるという。ことに昨年は地色が白だったため、女性には「透ける」と不評だった。担当者は「生地を厚い物にしてみたのだが、やっぱり駄目だったか」と反省しきり。
審査員の端くれに連なった者として、市民が採用デザインをどう見るかは非常に気になる。願わくば好意的に受け入れられ、祭りの盛り上がりに一役買ってくれることを祈りたい。(白鳥文男) -
西箕輪公民館で通学合宿
公民館に泊まって共同生活をする、伊那市西箕輪公民館の通学合宿が1日、5泊6日の日程で始まった。西箕輪小学校の4年生から6年生までの44人が、一緒に食事を作ったり勉強し約1週間、公民館から学校に通う。
通学合宿は、学校の時間以外は公民館で、朝食と夕食の準備など自分たちで計画を立て、協力しあって自主的に生活する。信州大学農学部の学生や公民館職員らがスタッフとして常駐。保護者から継続実施を望む声があるなど毎年好評で、今年で4年目になる。
初日は、夕食の準備から始まった。献立は希望で決めた「マーボー豆腐」と「ワンタンスープ」。手順を皆で確認して調理開始。豆腐を1・5センチに切るところでは、「同じ大きさに切れない」と話す友達に、「下手でも大丈夫。食べちゃうから」と答える声も聞こえ、とまどいながらも協力して作った。
合宿初参加の5年の加藤峻大君は、「少し不安もあるけど、楽しみ」と話し、食卓の準備をしていた。 -
いなまい絵手紙駅伝原画展
伊那毎日新聞の日曜版に掲載している「いなまい絵手紙駅伝」の原画展が3日、伊那市のアルプス中央信用金庫本店ロビーで始まった。1年間に掲載した作品を一堂に紹介している。
絵手紙駅伝は、坂本勇さん主宰「ゆう絵画教室」の作品の中から毎回、「やまなみコース」「せせらぎコース」の2作品をコメントと共に掲載している。
絵手紙はカエル、だるま、桜もち、風鈴、ザクロ、クリ、こけし、ホオズキなど、季節の植物や思い出の品などそれぞれの題材で描いた温かみのある作品。今回の原画展には07年2月から08年1月までの1年分、108点を展示した。会期は30日まで。