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南アルプスバス営業終了
伊那市長谷の戸台口から北沢峠を結ぶ市営南アルプス林道バスの今シーズンの運行が9日、終了した。
同バスの今シーズン(4月25日縲・1月9日)の運行日数は199日。乗客数は4万3635人で、去年比1152人の減となっている。
この要因として伊那市は▽6月に災害復旧工事の関係で北沢峠への乗り入れが出来なかったこと▽8月の天候不順竏窒ネどをあげている。
一方、紅葉シーズンの10月は、ツアー客の増加などで去年より938人多い1万1837人が利用している。
南アルプス林道バスの営業開始は29年前。その間無事故で運行している。 -
みはらしファームで長芋・ごぼうオーナー収穫
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで9日、長芋・ごぼうオーナーの収穫祭があり、17組70人のオーナーが、約30アールの畑でこの春先に植えた長芋とごぼうを収穫した。
同制度は、農作業を通じて収穫の喜びを体験してもらおう竏窒ニ、5年前から行っている。
参加者は年々増加傾向にあり、今年は大阪や静岡などからの申込みがあった。
畑の使用料はごぼうが1区画1200円、長芋が3500円。ごぼう20本、長芋10本を保証している。
この日は肌寒い一日となったが、集まった人たちはスコップで土を掘り、収穫を楽しんでいた。
ある参加者は「自分たちで育てた野菜がこんなに大きくなって嬉しいです。家に帰って食べるのが楽しみです」と話していた。 -
外国青年が撮った長野写真展
写真展示会「外国青年が撮った長野」が10日から、伊那市の県伊那合同庁舎で開かれている。
展示会は県国際交流員が企画したもので今回で2回目。
県内に住む外国人が撮影した写真21点を展示した。
今回はテーマに「不思議な長野県の風景、物の発見」「長野県の夏、秋の過ごし方」という2つを設けた。
不思議な風景をテーマとした一つ、大田切川で遊ぶ子どもたちを撮影した作品は、オーストラリ人が撮影したもの。
オーストラリアでは海で遊ぶことが日常なため、川で遊ぶ様子は珍しかったのではないかという。
また、夏、秋の過ごし方をテーマとした作品では、日傘代わりに蛇の目傘を持った女性を撮影した作品などが並んでいる。
展示会は14日まで。
その後、県内4会場を巡回する予定。 -
伊那市の樋代さんが「現代の名工」に
厚生労働省は10日、卓越した技能を持つ全国の150人を本年度の「現代の名工」として発表し、上伊那からはオリンパスの陽極酸化処理メッキ工で伊那市の樋代卓司さん(56)が選ばれた。県内受章者は樋代さんを含め4人で、11日に東京都内で表彰式が開かれる。
樋代さんは金属表面処理技術全般の技能にすぐれ、表面処理の職業訓練指導員として社内外の後進指導にも積極的で晴れの栄誉に輝いた。 -
東春近2分の1成人式
伊那市東春近地区で、10歳の成長を祝う2分の1成人式が8日、春近郷ふれ愛館で開かれた。
地区が主催する2分の1成人式で、東春近小学校の4年生61人と保護者らおよそ170人が出席した。
子どもたちは式の中で、10年後の自分に宛てた手紙などをタイムカプセルに入れた。
このタイムカプセルは子どもたちが20歳になるまで、公民館で保管するという。
東春近地区協議会の梅田和穂会長は、「夢のために健康第一、1日1日を大切にして努力を積み重ねてほしい」とあいさつした。
東春近小学校の卒業生で、今年のインターハイ陸上男子棒高跳びで優勝した高遠高校2年の松澤ジアン成治)君の講演も行われた。
松澤君は、「夢をあきらめずに頑張ってください」と話していた。
子どもたちは、「世界中でかけがえのない自分だとわかりました」「自分の夢に向かって進んで行きます」などと話し、歌を熱唱した。 -
新山保で保護者が園庭作業
園児数の減少により存続が難しいとされている伊那市の新山保育園で8日、保護者会が園庭作業を行った。
保護者や保育士などおよそ20人が参加して、あずまや作りや花壇の整備などをした。
保護者会では、先月19日に開かれた新山まつりで、今回の作業に充てる資金の募金活動を行っている。
募金では、4万8千213円が集まり、今回の作業の資材購入費などに使われた。
今回の整備は、新山保育園の今後が不透明なこともあり、子ども達に保育園での良い思い出を残してもらいたいとの願いが込められている。
保護者会の井上松夫会長は、「募金には保育園に対する地域の強い思いを感じた。子ども達に喜んでもらえたらうれしい」と話していた。 -
長野県ミニバス選手権中南信地区大会
長野県ミニバスケットボール選手権中南信地区大会が8日から、伊那市や箕輪町の体育館を会場に開かれ、コートでは熱戦が繰り広げられている。
大会には、中南信地区から男子31チーム、女子34チームが参加し、トーナメント戦で優勝を争う。
この大会は、3月に東京の代々木体育館で開かれる全国大会への予選を兼ねていて、上位8チームは次の県大会への出場権が与えられる。
子どもたちは、日頃の練習の成果を出し、ボールを奪うとドリブルやパスで相手の守備を崩し、得点を決めていた。
会場からは、子供たちのプレーに大きな声援が送られ、どのコートでも熱戦が繰り広げられていた。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内では、男子が伊那ミニ、箕輪、竜東、女子がアストラム伊那、伊那ミニ、TOSC、箕輪健全がベスト8に勝ち残り、10日は決勝戦が行われる予定。 -
マラソンランナー谷川真理さん講演会
女子マラソンのトップランナーとして国際大会で活躍した谷川真理さんの講演会が8日、伊那市の長谷公民館で開かれた。
講演会は、伊那市教育委員会や長谷公民館などが主催し、旧長谷村時代から生涯学習講演会として毎年開かれている。
会場にはおよそ120人が集まり、谷川さんの話に耳を傾けた。
谷川さんは中学、高校と陸上部だったが、練習が嫌いで一度走る事から離れた。その後、都内の一般企業に就職し、24歳の時、皇居の周りを走る市民ランナーを見て再び走り始めたという。
市民ランナーとして参加した大会で活躍。1990年に実業団チームの資生堂に入社した。
91年の東京国際マラソンや92年のゴールドコーストマラソンなどで優勝するなど、数多くの大会で活躍したランナー。
谷川さんは講演の中で、「学生時代は、やらされている練習だった。社会人になり、自分で目標を立て練習に取り組み、良い成績が出せるようになった」「大会では、他の選手は意識せず自分に勝つことだけを考え、マイペースで走っていた。そうすれば無駄なエネルギーを使わず、気持ちを前向きに持ち続けることが出来る」と話し、 何事も進んでやるという気持ちや、頑張りすぎずマイペースですることが長続きのコツと話していた。 -
信越デジタル映像コンテスト予備審査会
総務省信越総合通信局と信越地区のケーブルテレビ局が行なう信越デジタル映像コンテストの長野会場の予備審査会が6日、伊那ケーブルテレビで行われた。
コンテストは、アマチュアから映像作品を募集し、地域からの情報発信をさらに進めていこうと今回が初めて。
4日に応募を締め切り、長野、新潟地区合わせて70作品が集まった。
予備審査会は、14日の本審査会へと進む作品を選ぶもので、長野・新潟2会場で行なわれた。
審査は、総務省信越総合通信局の職員立会いのもと、県内のケーブルテレビ局社員3人が行い、創造性・技術力・表現力で採点した。
審査の結果、長野県41作品のうち、上位10作品が14日に上田市で行なわれる本審査会に進むことになった。
本審査会では、大学教授らが審査委員をつとめ、最高賞となるグランプリ作品が決まる。 -
伊那市の新村明子さん 市に洋画寄贈
伊那市西町の新村明子さんが5日、市役所を訪れ、今年県展に出展した50号の洋画を伊那市に寄贈した。
新村さんは、知人の絵画講師から絵の指導を受け、40年ほど前から作品づくりを始めた。
現在、主婦業のかたわら絵を描き続けている。
寄贈したのは、今年春、こいのぼりが泳ぐ様子を見て描いた作品で、家族の温かさを表現したという。
新村さんは、「子ども達が事件を起こすような時代になってしまった。この絵を見た人が少しでも温かい気持ちになってくれたらうれしい」と話していた。
小坂樫男市長は、「これだけ大きな作品を作る意欲は素晴らしい。これからもがんばってください」と話していた。 -
中澤達彦木彫教室合同展
箕輪町在住の彫刻家、中澤達彦さんの彫刻教室の生徒による作品展が、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれている。
会場には、中澤さんが講師を務める教室「舎羅の会」の66人の作品220点が並んでいる。
展示会は4年に1度開かれているもので、今回で2回目。
教室では、一人ひとりの個性が出るよう、使う木の種類、削り方など、自由に作品づくりをしていて、会場にはレリーフや仏像など多彩な作品が並んでいる。
指導をしている中澤さんは、「4年という長い期間の中でそれぞれ技術を高めてきた。是非集大成を見てほしい」と来場を呼びかけていた。
作品展は16日まで。 -
伊那市社会福祉大会
伊那市社会福祉大会が8日、伊那市の県伊那文化会館で開かれ、美篶小学校5年1組の児童が福祉活動の発表をした。
大会は地域の社会福祉の向上を目指し、毎年開かれているもので今年3回目。
大会では講演の他、美篶小5年1組の児童の活動発表があった。
子ども達は、総合学習で美篶寮と交流をしており、手品を披露した時のおじいさん、おばあさんの反応や、一緒にカレンダー作りをして感じたことなどを1人1人発表した。
また、美篶寮でも評判が良かったという天竜川の伝説を劇にした、「天竜」の一部を披露した。
なお大会宣言では、全ての地域住民が住みよいまちづくりを進めること、地域助け合いの社会を実現するため協力すること、などが採択された -
全国トイレシンポジウム開催
人と自然のかかわりをトイレの視点から捉え、地域活性化や生活環境の改善に役立てようと7日、伊那市で全国トイレシンポジウムが開かれ、登山家の田部井淳子さんが講演した。
田部井さんは、世界7大陸の最高峰を極めた立場から、登山の際のトイレマナーの大切さを訴えていた。
田部井さんは、エベレストで2000年までの80年間に垂れ流された登山者の尿の量は、104万リットルにのぼると試算。「登山者がマナーを守り、山を持っている自治体がトイレや処理する箱を設置することが理想」と話していた。
シンポジウムでは、桜の里のトイレ整備と題し、花見やイベント時のピーク対応について考える分科会も開かれた。
このトイレシンポジウム、8日は高遠町に会場を移し、高遠城址公園の現地見学や、災害時でのトイレ対策について考えるパネルトークが計画されている。 -
孝行猿の供養
伊那市長谷入野谷にある孝行猿の碑の前で7日、孝行猿の供養が行なわれた。
旧暦の10月10日にあたる7日は、孝行猿の日として長谷小学校でも昔から孝行猿にちなんだ行事が行なわれている。
入野谷では、今後孝行猿にちなんだ事業展開を考えていて、まず供養をしようと今回初めて行なわれた。
入野谷には、箕輪町の彫刻家で歌人だった藤沢古実のレリーフを埋め込んだ孝行猿の碑があり、参加者たちは、近くの円通寺住職の読経で手を合わせていた。
長谷村時代、文化財専門委員だった宮下彦二さんは「この碑をもっと多くの人たちに見てもらい、素晴らしい孝行猿の物語を末永く伝えていきたい」と話していた。 -
かな書道グループ「伊那藍の会」作品展
かな書道のグループ「伊那藍の会」の作品展が7日から、伊那市立伊那図書館で開かれている。
伊那藍の会は、伊那西高校で書道をともに学んだOGが中心となって発足したグループで、現在はさまざまなメンバーが一緒に活動している。
発足から10年を迎え、今回記念作品展を企画した。
会場にはおよそ30点の作品があり、山頭火などなじみの深い詩人の歌や、源氏物語を題材とした作品も展示している。
また、普段書道になじみのない人にも作品を楽しんでもらおうと、読みやすい仮名文字を用いた作品も多く並んでいる。
会では「かな書道の魅力、筆を持つことの楽しさを味わってもらいたい」と話していた。
作品展は9日まで。 -
伊那市美篶でボランティア移送事業開始
伊那市で4地区目となるボランティア移送事業が7日、美篶地区でスタートした。
ボランティア移送事業は、伊那市が車両や維持費用を負担し、各地区の社会福祉協議会がボランティアを募り、お年寄りを病院まで乗せていく。
伊那市では、平成18年に西春近地区で始まり、続いて東春近、手良で行なわれていて、美篶地区で4地区目となる。
7日は美篶支所で開始式があり、市や社協、運転ボランティアが参加して事業のスタートを喜んだ。
美篶地区社協の後藤郁会長は、「行政にすべておまかせする時代は終わった。お互い助け合う『結い』の精神で、この輪を更に広げていきたい」とあいさつ。
酒井茂副市長は、「他の地域への波及効果を期待したい」と話した。
また、運転ボランティアを代表して伊藤幸男さんは、「やさしさと思いやりをもって安全・確実にお届けしたい」と抱負を話した。
利用の対象となるのは、概ね65歳以上の高齢者のみの世帯で、現在29人が登録されている。
また運転ボランティアは37人が登録している。 -
伊那市土地利用計画審議会
伊那市土地利用計画審議会が6日、市役所で開かれ、小坂市長に答申する計画案の最終確認をした。
この計画は、市内の土地を今後どのように利用していくべきかの方向性を示したもので、計画期間は来年度から10年となっている。
市議会議員や各団体の代表でつくる審議会は今年7月に諮問を受け、これまでに5回の会合を開き、基本方針や目標を達成するために必要な取り組みを検討してきた。
計画案には、優良農地を保全するために土地利用の転換を規制する区域を設定することや、地域住民にも市の土地管理に積極的に参加してもらうことで、良好な土地と景観を保全していくことなどが盛り込まれている。
また、懸案事項となっているリニア中央新幹線については、「駅の整備と誘致を促進する」としている。
今後、計画案は県との最終調整を行った後、小坂市長に答申し、市議会12月定例会に提出する予定。 -
シクラメンの出荷始まる
7日は、冷え込みも緩やかで穏やかな立冬となった。
伊那市手良の米持武さんのハウスでは、シクラメンの出荷が始まっている。
今年は、夏暑かったせいで生育がいつもの年に比べ1週間ほど遅れ気味ということだが、色鮮やかな花がハウス内を埋めている。
シーズン中3万鉢が関東や大阪方面に出荷されている。
出荷作業は、11月下旬に最盛期を迎え、12月20日頃まで続くという。
シクラメンを始めて27年の米持さんは、「原油や原材料の高騰で厳しいシーズンとなったが、がんばるしかない」と話している。 -
伊那市消防団音楽隊スーパーファミリーコンサート
伊那市消防団音楽隊によるコンサートが2日、伊那市民会館で開かれた。
スーパーファミリーコンサートは、防火や防災の意識を高め、消防団活動に理解を深めてもらおうと去年から開いている。
伊那市消防団音楽隊は、主婦や会社員など30人で作るアマチュア楽団で、今年で創設20年を迎えた。
音楽隊は週1回集まり、合同練習などをしてコンサートの準備を進めてきた。
この日は18曲演奏し、伊那東部中学校吹奏楽部との合同演奏では、ヨーロッパのアルメニア民謡を基に作られた曲や、アニメソングなどを披露した。
会場を訪れた人達は、知っている曲が流れると口づさんだり、手を叩いたりして演奏を楽しんでいた。 -
小倉一郎さん 井月映画化へ
映画やドラマで活躍中の俳優小倉一郎さんが、漂泊の俳人井上井月をテーマとした映画の制作に意欲をみせている。
6日、小倉さんが脚本家とともに伊那市美篶の笠原公民館を訪れた。
笠原公民館では、井月の研究などを行っている井月顕彰会が会合を開いていて、小倉さんはメンバーを訪ねてきた。
小倉さんは、映画「仁義なき戦い」などの映画やドラマに出演していて、最近は俳人としての一面も知られている。
2年ほど前から井月に関心をもち、映画の制作を考えるようになったという。
小倉さんは、舞台の監督を務めたことはあるが、実現すれば井月の映画が初監督作品となる。
井月の映画化の動きについて井月顕彰会会長の堀内 功さんは、「できる限りの協力をしていきたい」と話していた。
今回の訪問は、映画のイメージを膨らませる目的もあり、小倉さんらは明日、井月の墓参りや井月の歩いた道のりを訪ねる予定。 -
イワナ・アマゴの稚魚放流
天竜川漁業協同組合は6日、イワナとアマゴの稚魚を放流した。
上伊那各地の天竜川支流で、漁協の組合員がイワナとアマゴの稚魚の放流を行った。
放流されたのは、5センチほどのイワナ2万匹、60キロと、8センチほどのアマゴ8千匹、130キロ。
今年は、長谷の黒川で河川工事を手掛ける建設業者、コウリョウ建設と水野組から、資金面などで協力を得た。
イワナ・アマゴなどのマス族の解禁は、来年2月16日。
平成18年豪雨の工事が続いているが、今年は台風もなく河川が荒れなかったため、現在のところ来年の釣果は期待できそうだという。
天竜川漁協によると、今シーズン2月から9月までの渓流釣りは、釣り人たちからの評判も上々だったという。
なお、今日放流された稚魚の釣りが楽しめるのは、再来年ごろからになりそうだという。 -
伊那市職員自己啓発ゼミ始まる
伊那市の職員が自己啓発のため学び合うステップアップいなゼミナールが始まった。第1回講座が5日、市役所で開かれ、江戸時代の高遠藩主、保科正之について学んだ。
このゼミナールは、職員が当番制で講師を務め、業務上の知識や伊那市の歴史、伝統、文化を学ぶ。
職務内容が複雑化している中で、担当業務以外の幅広い知識と柔軟な思考をもつことがねらい。
第1回は、高遠町総合支所市民生活課長の伊藤亨さんが講師になり、職員およそ100人が参加した。
伊藤課長は、保科正之の略歴を紹介し、7歳から26歳まで暮らした高遠で心身を鍛え、学び、人格が形成されたことなどを話していた。
このゼミナールは勤務時間終了後の1時間で、月2回のペースで開いていくという。 -
9月の有効倍率1.03倍
今年度最低水準に伊那公共職業安定所は、9月の労働市場概況を発表した。9月の月間有効求人倍率は1.03倍と今年度、最低水準となった。
製造業などで求人が減るなか、解雇や派遣社員の打ち切りで求職者が増加し、9月の月間有効求人倍率は、今年度最低水準の1.03倍となった。
この数字は、平成16年の年度当初以来の低い数字だという。
安定所によると、アメリカのサブプライムローン問題を発端とする国際的な金融危機が続く状況で、上伊那でも景気が悪化しているという。
求人倍率は、今年6月から1.0倍台で推移するなど低迷した状況が続いている。 -
秋は実りのみはらしまつり開催
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで3日、みはらしまつりが行われ、会場は多くの人でにぎわった。
祭りは、日頃の感謝を込めて地元の農産物を安く販売したり、イベントを楽しんでもらおうと毎年行われている。
地元で採れたリンゴを使った皮むき競争には多くの人が参加して、中には2メートル以上の記録を出している人もいた。
また巨大カボチャの重さを当てるコーナーでは、参加者がカボチャを持ち上げて重さを予想していた。
このほか地元産キノコを使ったきのこ汁が無料でふるまわれるコーナーもあり、訪れた人たちは秋のみはらしファームを満喫していた。 -
全国障害者スポーツ大会
卓球競技で伊那市の山崎喜和子さん優勝先月11日から大分県で開かれた全国障害者スポーツ大会の卓球に長野県代表として出場した伊那市の山崎喜和子さんが、見事優勝に輝いた。
山・スさんが6日、伊那市役所を訪れ、酒井茂副市長に優勝の報告をした。
山・スさんは、去年開かれた長野県障害者スポーツ大会、卓球壮年の部で優勝し、全国大会への出場を決めた。
日ごろからスポーツをすることが好きで、これまでにボウリングと立ち幅跳びでも全国大会に出場していて、いずれも3位入賞を果たしている。
山・スさんは、「全国大会でレベルが高かったが、優賞することができて良かった。次は陸上で挑戦してみたい」と意欲をみせていた。
酒井副市長は、「違う種目でも優勝できるように、これからもがんばってください」と話していた。 -
推奨みやげ品登録証授与式
伊那市観光協会が推奨する新しいみやげ品の登録証授与式が4日、伊那市役所で行われた。新たに6業者の9品が推奨みやげ品に登録された。
伊那市の合併後、初めての新規登録募集に申し込みのあった9品すべてが10月の審査会で合格した。
新規認定商品は、高遠菓子商組合の高遠まん頭、文青堂菓子店の好古まん饅、高遠焼白山登窯の高遠焼、みはらしブルーベリー生産組合のみはらしブルーベリージャム、登喜和冷凍食品(株)の芳醇醍醐丸、こうや御膳味だし付、伊那市振興公社気の里工房の天菜漬、豆っこ、みそ玉味噌。
審査委員長を務めた伊那商工会議所専務代行の伊藤正さんは、「優秀な製品の製造に力を尽くしてほしい」とあいさつした。
新規合格業者の一人、文青堂菓子店の武井文一代表は、「公に認定されれば信用度も高まる。観光みやげとしてPRしたい」と話していた。
推奨みやげ品は今回の9品を加えて47品目になった。
また今回、更新対象の8品も審査に合格している。 -
美篶地区文化祭
22年ぶりのステージ発表伊那市美篶地区文化祭が2日、美篶公民館「美篶きらめき館」であり、22年ぶりにステージ発表が行われた。
美篶地区文化祭は作品展示が中心で、ステージ発表は昭和61年を最後にマンネリ化や、旧公民館の老朽化により途絶えていた。
今年の文化祭では、新築した公民館の開館を記念し22年ぶりに発表が行われ、日本舞踊や剣舞、太鼓など20団体およそ150人が出演して日頃の練習の成果を披露した。
また、美篶上原の有志でつくる上原獅子舞クラブは、創作した舞「上原楽獅子」を演じた。
これは、百年の眠りについている獅子を、酔っ払った男が叩いて起こすストリーで、男性がおどけた仕草を見せると会場からは笑いが起きていた。
美篶公民館の赤羽仁分館長は、「ステージ発表をすることで多くの人に文化祭に来てもらい、地域の発展に繋がれば」と話していた。 -
富県桜井で焼きいも大会
伊那市富県桜井区の住民らは2日、サツマイモ堀りと焼きイモ大会をした。
地区住民およそ100人が参加し、秋晴れの下、イモ堀リをし、掘ったイモを焼き芋や豚汁にして味わった。
この催しは、住民有志でつくる「桜井の郷づくり委員会」が子供からお年寄りまで地区住民の交流と親睦を図ろうと企画した。
委員会では、区内にある観浄寺周辺の公園化事業に取り組んでいて、収穫したサツマイモは、この事業の一環で6月に植えた。
子供達はイモが焼けると、火の中から取り出し、掘りたての味を楽しんでいた。
桜井郷づくり委員会の広瀬明代表は、「桜井は87世帯と小さいが、子供からお年よりまで顔をあわせる事で、区のまとまりと元気に繋がれば」と話していた。 -
旧伊那部宿歴史資料展8日から
貴重な古文書など展示伊那市西町区の旧伊那部宿に残っている貴重な古文書や地図が8日から公開される。
今回は旧伊那部宿で本陣と呼ばれる宿屋を務めた根津家で保管されている資料など、およそ30点が展示される。
公開されるのは初めてのものがほとんどで、中には1700年代に権兵衛峠の開拓を幕府から依頼された人たちが、日当や人手の少なさを幕府に訴えた古い文書もある。
また、天竜川を境界線とする西町村と狐島村の境界線図も公開される。
当時は天竜川の氾濫で流れが変わることが多かったことから、数年おきに測量が行われたとみられ、その時に描いた地図ではないかと言われている。
考える会の田中三郎会長は、「今まで公開したことのない貴重な資料がたくさんある。多くの人に関心を持って見てもらいたい」と来場を呼びかけている。
この旧伊那部宿の歴史資料展は伊那部文化祭に合わせ8、9日の2日間、伊那市西町区の長桂寺で開かれる。 -
東春近南部保育園の園児 味噌造りを学ぶ
伊那市東春近南部保育園の園児は5日、味噌造りについて学んだ。
園児らが訪れたのは、東春近の味噌工場・伊那華のみそ娘加工施設。ここでは、地元で採れた大豆・米を使って無添加で安心安全なみそを製造している。
東春近南部保育園の給食でも、ここで製造されたみそを使っていることから今回、工場を見学することになり、加工組合のメンバーから大豆を蒸す機械やすりつぶす方法などの説明を受けた。
加工組合では年間14トン造っていて、工場に1年間寝かせてある。
園児は、豆粒代のみそを手のひらに乗せてもらい少しだけ味見した。
篠田千栄子園長は「昔はどこの家庭でもみそを手作りしていたが、今の子供達は、どのように造られるか知らない。給食で食べるみそがどのように造られているかを知る、よい機会になった」と話していた。