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入笠牧場で牛の下牧
伊那市高遠町の入笠牧場でひと夏をすごし大きくなった牛たちが25日、里に下ろされた。
畜産農家やJA上伊那の職員らが参加して、牧場に放されていた牛を検査し、里に下ろす作業が行われた。
牧場では、肉牛や乳牛130頭が、この夏を過ごした。
この一帯では、生後6ヵ月以降の乳牛のメス75頭が放されていた。雌の中に雄が一頭放されていて、子どもを産ませ牛乳が取れるようにするため、放牧の間にタネをつける。
検査では、妊娠しているか、健康状態はどうかをチェックしていた。
牛たちは、名残惜しそうに、職員に引かれていった。
放牧をすると足腰が強く、また、飼料代の節減になるということで、今年も諏訪や上下伊那の畜産農家40軒が牛を放した。
関係者は、「飼料代も高騰し厳しさが続くが、入笠で育った牛の牛乳をたくさん飲んで欲しい」と話していた。 -
保育園児がアマランサス収穫体験
伊那市の西春近南保育園の園児たちが25日、みんなで育ててきたアマランサスを収穫した。
同保育園は今年、食育の一環で、園庭横の畑でアマランサスの栽培に挑戦した。
伊那地域アマランサス研究会や伊那市農林振興課の協力を受けて春に直播したアマランサスは、草丈およそ170センチほどに成長し、大きな穂をつけ、収穫時期を迎えた。
この日は、園児およそ70人がはさみで穂を1本ずつ切って収穫した。園児たちは、大きな穂も上手に切り、友達と見せ合うなど楽しんでいた。
下平緑園長は、「子供たちが種まきから収穫まで一連の成長を見て、自分で食べることまで出来る体験がとてもよかった」と話していた。
収穫したアマランサスは乾燥させたあと、足で踏むなどして脱穀も体験する計画。アマランサスの実は、天ぷらや、ご飯に混ぜるなどして給食で味わうという。 -
住民有志のごみ焼却場を考える会
初の学習会上伊那広域のごみ中間処理施設について考えようと、住民有志でつくる「ごみ焼却場を考える会」は24日夜、学習会を開いた。伊那市内から29人が参加した。
学習会は、分からないことや心配なことをより分かりやすく学ぶ場にしようと、連続学習会として企画されたもので、この日が1回目の学習会だった。
ごみ処理場を考える会運営委員で、元市議会議員の若林敏明さんらが見解を述べた。
若林さんは、「用地選定委員会では、専門家による判断にまかせるとして、気象条件や排ガスによる影響について評価項目から除外していた。地域住民がもっとも心配している排ガスによる健康被害について、簡単な調査でもよいから検討すべきだった」として、用地選定経過に疑問を投げかけていた。
参加した住民からは、「こうした有志の会だけで話していてもらちがあかないので行政サイドからも参加してもらい話し合いたい」という意見が出された。
これについて運営委員は、「伊那市に出前講座で出席し説明するよう求めたが、区長の要請でないと応じることが出来ないと返答された」と答えた。
ごみ処理場を考える会では、次回「アセスメントとは何か」、3回目は「竜東地区のダイオキシン汚染」をテーマに学習会を開く予定。 -
雨宮てる子作陶展
駒ヶ根市に陶芸窯を構える雨宮てる子さんの作陶展「玉響の灯り展」が25日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。
雨宮さんが駒ヶ根市に窯を築いて11年目の記念展。
癒しの灯をテーマに信楽、萩、志野焼きなどのランプシェードを中心にした作品を展示した。
電気窯、ガス窯のほか、信楽の穴窯で6昼夜かけて焼いたものがある。穴窯の作品は、仕上がりの落ち着き、渋さが魅力だという。
会場には、陶器に和紙を貼り明かりをともした作品が並び、やわらかな光を放っている。
主婦業をしながら作陶に励み、夫の協力に感謝しているという雨宮さん。「自然の灯りで心が和み、みなさんが喜んでくれたらうれしい」と話している。
作陶展は28日まで。 -
上伊那地区高校演劇合同発表会
上伊那地区の高校演劇部の合同発表会が21日、伊那市の県伊那文化会館で開かれた。演劇部のある6つの高校から、およそ100人の生徒が参加した。
作品は、人とのつながりやいじめをテーマにしたものからコメディーまでさまざまで、生徒たちは、夏休みや放課後の時間を利用し練習してきた成果を披露した。
発表会では、プロの舞台芸術家や演出家などが、脚本や発声、演技などについて審査をした。
発表を終えた生徒達に、審査員は演技の指導や舞台空間の活用法、メイクや衣装の改善点など細かいアドバイスを送っていた。
部員の増加で8年ぶりに出場した伊那北高校は、奴隷となった王族の男性が、敵の女王と接していくうちに愛してしまう苦悩を描いた作品を熱演した。
王族の男性を演じた玉木ユカさんは、「人間の内面の変化を表現するのが難しく、視線や顔の向きを工夫し稽古を積んできた」と話していた。
部長の小松理沙さんは、「7月下旬からこの劇に打ちこんで来て、今日が1番良い出来」と発表を終え、ホットした表情を浮かべていた。
発表会は県大会の予選も兼ねていて、審査の結果、辰野高校演劇部が11月に松本で開かれる県大会に出場することが決まった。 -
住所表示変更業務に関する住民監査請求受理
伊那市が発注した住所表示変更業務について、市が市内の測量設計会社で作る伊那市測量業共同組合と随意契約を結んだことが違法であるとして、市内の住民グループが求めていた住民監査請求が18日に受理されていたことが、24日の市議会で明らかになった。
この請求は「公正な入札を実現する伊那市民の会」が今月1日に、伊那市の監査委員会へ提出していたもの。
市民の会は、地方自治法や伊那市財務規則では、委託契約で随意契約が認められるのは発注金額が50万円以下に限られているにも関わらず、今回1627万5千円で随意契約を結んだのは違法だとしている。
市監査委員会では、市民の会が提出した書類が一定の要件を満たしたとして、今回の請求を受理した。
これを受け、請求者による意見陳述は30日に行われる。
一方、今日開かれた伊那市議会9月定例会では、この契約を含む平成19年度伊那市一般会計歳入歳出決算認定が賛成多数で承認されている。 -
伊那市の投票所集約へ
伊那市選挙管理委員会は来年度を目途に、市内70カ所の投票所を最大で57カ所までに集約する。
集約の検討対象となる投票所は有権者数がおおむね300人未満の投票区。高遠町、長谷地区についてはおおむね200人未満となる。
基本的に集約する投票所間の距離は3キロを超えない範囲としている。それに加え、老朽化が進んでいる施設や駐車場が十分確保できない施設も対象となる。
市選挙管理委員会では、これにより立会人の負担軽減や費用削減効果を図りたいとしている。
今回集約の検討対象となる投票所は旧伊那地区で大坊公民館、ますみヶ丘公民館、平沢公民館、横山集会施設、上新山公民館、北新公民館、桜井農業生活改善研修センター、吹上集会センター、中条公民館、与地公民館の10カ所、高遠町で弥勒多目的集会施設、ばら口多目的集会施設、御堂垣外生活改善センター、松倉生活改善センターの4カ所、長谷地区で黒河内公民館、長谷伝統文化等保全伝習施設、杉島公民館の3カ所の合わせて17カ所。
今後、市選挙管理委員会では地元との話し合いを重ねながら17カ所のうち、廃止し、集約する投票所を決めるとしている。
一方、投票所までの足の確保ができない有権者に対しては送迎車を運行するなどの対策を検討して、この統合によって投票者の権利が奪われることのないよう取り組んでいきたいとしている。 -
伊那スキーリゾート継続請願
伊那市議会採択伊那市議会9月定例会の委員長報告と採決が24日、行われた。存続の危機にある伊那スキーリゾートの継続を求める請願は全会一致で採択され、市議会としても小坂樫男市長に宛てて要請書を提出し、スキー場の存続を求めていくことを決めた。
この請願は伊那市西春近にスキー場を経営する駒ヶ根市のヤマウラが事業撤退する方針を示したことを受け、地元地権者たちが提出していた。
請願の付託を受けていた経済建設委員会の新井良二委員長は、「撤退するというのは寝耳に水、市としても道路整備や除雪作業に協力してきた経過があり、継続を要請すべき」、「地権者の思いに配慮し、何としても現在のヤマウラの後継会社を見つけてもらいたい」など、委員会で出された意見を話し、委員会採決した経過を報告した。
その後市議会は、全会一致でこの請願を採択した。
また、市議会としての要請書を小坂樫男市長に提出することも確認し、市として実効性のある措置を講じていくことを強く求めていくという。
これに対しヤマウラは「事業の継続について今年の始めからずっと地元地権者と話してきたが、了解いただけていないのが現状。引き続きご理解を得られるよう、努力していきたい」としている。 -
やまびこソフト伊那ケーブルテレビ杯決勝戦
城南クラブが優勝平成20年度やまびこリーグ、伊那ケーブルテレビ杯決勝戦が22日、伊那市の富士塚スポーツ公園で行われ、城南クラブが優勝に輝いた。
やまびこリーグは、40歳以上の壮年ソフトボールリーグで今年度は9チームが優勝を争ってきた。
決勝戦は、2連覇をねらうインターフェアOBと城南クラブが戦った。
先攻の城南クラブは1回、ヒットやフォアボールでランナーが出塁し、3本のタイムリーで4点を先制した。
さらに3回の表に1点を追加した城南クラブは、ピッチャーの好投や堅い守備で5点を守りきり、5対0でインターフェアOBを下し、優勝に輝いた。 -
プロのフラメンコ堪能
国内外で活躍するフラメンコ舞踊団が23日、伊那市のいなっせでフラメンコを披露した。会場にはおよそ200人が集まり、プロのフラメンコを堪能した。
これはNPO法人クラシックワールドが、あまり見ることができないフラメンコを楽しんでもらおうと企画した。
踊りを披露したのは、東京を拠点に活動する小島章司フラメンコ舞踊団。ギターと、カンテと呼ばれる歌い手に合わせ、11演目を披露し、会場を魅了していた。
企画したクラシックワールドの代表、北沢理光さんは、「実際に見てみないとわからないものはたくさんある。プロの踊りを見て、フラメンコがどんなものか知ってもらえたら嬉しい」と話していた。 -
スウィング ジャズ イン 伊那
地元商店街とジャズ愛好家が共同で開催するイベント「スウィング ジャズ イン 伊那」が21日、伊那市のいなっせで開かれた。伊那中学校の吹奏楽部や地元のアマチュアバンド、クラリネット奏者の鈴木直樹さんらが演奏を披露した。
ジャズイベントで商店街を活性化しようと、商店街セールなどと音楽イベントを同時開催したもので、今回が初めて。
当初は伊那市のセントラルパークで街なかライブを開く予定だったが、あいにくの天気のため、いなっせで全ての音楽イベントが行われた。
伊那中学校の吹奏楽部には、男子部員のみでつくる男子ジャズがあり、自分達でアレンジしたという3曲を見事に演奏していた。吹奏楽部も3曲を披露した。
コンサートでは、伊那市出身のシンガー湯澤かよこさんと、鈴木直樹さん率いるスイングエースが曲を披露し会場を沸かせていた。 -
平成の大検地フィナーレ
新伊那市合併記念イベント「平成の大検地」が新市の境界を全て踏破した。21日、2年にわたる検地が完了しフィナーレを迎えた。
この日、検地隊は箕輪町との境となる伊那市福島を出発し、ゴールの市役所を目指した。
徒歩や自転車に乗った一行が、南箕輪村の天竜橋付近に到着すると、検地旗を「カヌー隊」へと引き継いだ。
カヌー隊は、伊那カヌークラブや南信森林管理所のカヌー愛好者など14人で、13艇のカヌーが市役所までの天竜川約7キロを下った。
「平成の大検地」は、新市誕生を祝い、伊那市の境界を歩いて踏破しようと、平成18年7月3日に始まった。
これまでに、登山愛好家グループや一般の市民など約500人が参加し、山梨県や静岡県との県境を含む約200キロの道のりを市民の足でつないできた。
21日は、検地隊のカヌーがゴールの市役所に到着すると、小出太鼓の演奏が一行を出迎え、検地完了を祝った。
田中幸雄実行委員長が、検地を指示した検地隊長の中山晶計伊那市長谷総合支所長に無事終了を報告し、検地旗を返還した。
中山隊長は、参加者に「努力と情熱に感謝する。これからも伊那の自然を愛し、守り育てていってほしい」と呼びかけていた。 -
秋の交通安全運動始まる
秋の全国交通安全運動に合わせて22日、伊那市役所前に交通指導所が設置され、交通指導員らが道行くドライバーに安全運転を呼びかけた。
秋の全国交通安全運動は21日から30日までの日程で実施されている。
この日は伊那市や伊那警察署、交通安全協会の関係者など約80人が参加した。
指導所の開設に先立ち、伊那市西春近の太鼓グループ小出太鼓が太鼓演奏を披露し、参加者の士気を高めた。
参加者は市役所前の道路で道行くドライバーに「気を付けて運転してください」などと声をかけ、交通安全PRグッズを配った。
伊那警察署管内で今年1月から現在までに発生した交通死亡事故は3件。前の年の同じ時期に比べ2件増加している。
高齢者ドライバーによる事故が増加しており、今回の運動でも高齢者の交通事故防止対策が重点課題となっている。 -
伊那中央病院産婦人科診療棟がオープン
伊那中央病院で、産婦人科外来患者の増加に対応するため増築された診療棟が22日オープンした。新しく増築された診療棟の前でオープニングセレモニーが行われた。
この診療棟は、増加している産婦人科外来患者に対応するため造られたもので、総工費は9千300万円。
内診室と診察室それぞれ2部屋が、婦人科と産科に設置され、これまで空きスペースで対応していた診察がここですべてできるようになった。
伊那中央病院では、H17年から辰野総合病院で、今年からは昭和伊南総合病院で分娩の取り扱いを休止した影響で、産婦人科の外来患者数は月平均1500人と、適正の1200人に対し飽和状態が続いている。
産婦人科の医師数は9月1日から6人となっている。この体制でも同時に診察できるのは3人までで、新しい診察室すべてを同時に使うには最低8人の医師が必要だという。
新しい診察室は、病棟とつなぐ渡り廊下などの付帯工事が来月に完了する事になっている。 -
登喜和冷凍食品の新製品「醍醐丸」に反響
ふるさと食品全国フェア東京のビッグサイトで開催されたふるさと食品全国フェアで、伊那市でこうや豆腐を作っている登喜和冷凍食品が、豆腐を熟成発酵させた新製品「醍醐丸」を発表し、大きな反響を呼んだ。
財団法人食品産業センター主催のオーディションでプレゼンテーションしたもので、関東中部地域で地域食材を使用して優れた新商品を開発した5社の一つに選ばれた。
登喜和冷凍食品の高城靖東京営業所課長が▽伊那谷産大豆「ナカセンナリ」を使用した地域発の製品であること▽登喜和冷凍食品の堅い豆腐を作る技術と、駒ヶ根市の養命酒のみりん粕を完全発酵させる技術が融合した新技術であること▽チーズのような触感と大豆の味と米のうまみがマッチした新しい味であること竏窒ネどを紹介した。
プレゼンテーションを受けて、壇上に並んだアドバイザーからは、「とてもおいしい。さらに居酒屋などで気軽に食べられるものにする工夫をしてほしい」、また「豆腐チーズというネーミングをより全面に押し出した方がインパクトがある」などの意見が出された。
熟成豆腐チーズ「醍醐丸」は農林水産省などが進める食料・食品クラスター制度の適用を受け、この春までに開発された。 -
ふれあい広場
地域住民に福祉について身近に感じてもらうイベント「ふれあい広場」が21日、伊那市の福祉まちづくりセンターで開かれた。
ふれあい広場は世代や障害を越え、同じ地域で一緒に生きている仲間であることを実感・共感してもらおうという福祉のおまつり。
この日はあいにくの雨となったが、会場では福祉団体などが食べ物や手作り作品の販売、各種ステージ発表を行った。
知的障害者の通所施設「ゆめわーく」のブースには、通所者が製作した手さげ袋やテーブルクロスなどが並べられていた。これらの作品はカランコ織りと呼ばれていて、作るのに小さいもので半日、大きな作品になると1カ月以上かかったという。
また別のブースでは、伊那手話サークルがビデオを使った講座や、手袋を使い指文字の展示を行っていた。会員らは「多くの人が手話を身につけ、聴覚障害者への理解を広めていきたい」と話していた。
ふれあい広場実行委員長の平澤正貴さんは、「雨で人が来るか心配でしたが、多くの人に来ていただいた。世代や障害を越え楽しんでもらえるイベントになりました」と話していた。 -
富県いいとこ再発見ツアー2008
身近な名所を知り地元を好きになってもらおうと、伊那市の富県で地元再発見ツアーが20日、開かれた。
ツアーには、伊那市内から17人の親子づれらが参加した。
企画したのは、地区住民でつくる富県グリーンツーリズム推進委員会で、ツアーは去年に続き2回目の開催となる。
富県にある県内でも有名な栗園や、お堂の井戸水を使うと味噌が美味しくできると言い伝えられる薬師堂などを巡った。
このうち栗園では、いがに刺さらないよう気を付けて、かごいっぱいに栗の実を拾っていた。
家族で参加した美篶の広瀬勝さんは、「近くの名所を発見できた。孫も初めて栗拾いを体験し喜んでいる」と話していた。
富県グリーンツーリズム推進委員会の中山徹夫会長は「伊那市は、天竜川を挟み東と西では知らない事が多い。今後もツアーを開き、富県を広くPRしていきたい」と話していた。 -
御子柴正人画展
伊那市在住の画家、御子柴正人さんの洋画展は23日まで、伊那市のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。
御子柴さんは、高校時代から40年以上絵を描き続けていて、60歳となる今年、還暦を機に初めての個展を開いた。
会場には油絵を中心に、これまで描きためてきた洋画40点が並んでいる。
御子柴さんは、長野県ならではの山里の風景を多く描いていて、伊那市高遠町や長谷の山里などが四季を通じて表現されている。
同じ場所でも描くときによって環境が変わるということで、山肌の色や空の色を変えて表現しているという。
御子柴さんは、「会場に来て、自然の力強さや美しさを感じてもらいたい」と来場を呼びかけている。 -
プロ棋士が囲碁の指導
プロ棋士を招いての囲碁教室が20日、伊那市立伊那図書館で開かれた。日本棋院上伊那支部の会員など10人が集まり、プロ棋士の高梨聖健8段から指導を受けた。
上伊那支部では毎月2回、囲碁教室を開いているが、年々会員数が減少してきている。
今回は囲碁の普及活動の一環として、日本棋院から高梨プロが派遣された。
高梨プロは級を持つ子ども2人を相手に碁を打ち、子ども達はプロの技を体感していた。対局が終わると、子ども達はプロから自分の打った手について指導を受けていた。
日本棋院上伊那支部の神田ふくじ支部長は「こういったことをきっかけに、強さに関係なく囲碁を楽しんでくれる人が増えれば嬉しい」と話していた。 -
元気に「わらしこ太鼓」披露
富県保育園運動会上伊那各地の小学校や保育園で20日、秋の恒例行事、運動会が開かれた。
台風13号の影響で天候が心配されたが、晴れ間が広がり、絶好の運動会日和となった。
富県小学校のグランドで運動会を開いた富県保育園は、年長児がこれまで練習してきた太鼓を披露した。
子ども達は、富県を拠点に活動する歌舞劇団田楽座から、毎月2回のペースで太鼓の指導を受け練習をしてきた。
発表したのは、子ども達でも覚えられるようにと田楽座が創った「わらしこ太鼓」と呼ばれる曲。子ども達は大きな声でテンポを合わせながら楽しそうに太鼓を叩いていた。
指導にあたってきた田楽座の和田さくらさんは、「大勢の人の前での発表は初めてで、みんな緊張していたが、上手にできていた」と話していた。
富県保育園の年長児は、今後田楽座の公演や地域の祭りなどでも練習の成果を発表するという。 -
第63回国民体育大会選手壮行会
第63回国民体育大会に出場する選手を激励する壮行会が18日、伊那市役所で開かれた。
伊那市からは今回、6種目に7人の選手が出場する。この日は陸上、セーリング、ライフル射撃の出場選手4人が市役所を訪れ、それぞれの抱負を語った。
小坂市長は「若いみなさんに郷土の栄誉のために頑張ってきてほしい」と激励した。
そのほかの種目では、新体操に伊那西高校の生徒を主体とする混合チームが、馬術に北原装蹄所の北原衛さん、フェンシングにNTN上伊那製作所の薮原創さんが出場する。
大会は27日から10月7日まで、大分県、熊本県で開かれる。 -
下水道施設で伊那市と南箕輪村が協定
協力で経費節減へ伊那市と南箕輪村は、境界部分でお互いの下水道施設を有効に利用し経費節減につなげようと19日、協定を結んだ。調印式が伊那市役所であり、小坂樫男伊那市長と唐木一直南箕輪村長が協定書を取り交わした。
今回の協定は、伊那市と南箕輪村の境界に接する区域の中で、下水道が整備されていない地域についてお互いの施設を使うことでコストの削減を図ろうというもの。
南箕輪村の下水道施設を利用する伊那市の区域は、星ヶ丘の30世帯、国道361号沿いの川北、小沢地区の25世帯、合わせて55世帯。
伊那市の施設を利用する南箕輪村の区域は、信州大学農学部北側の神子柴地区で30世帯が対象となる。
これにより伊那市は2億円、南箕輪村は1800万円の経費削減につながるという。
調印を終え、小坂伊那市長は、「将来は、下水道全般の維持管理についても相互に協力していきたい」とあいさつ。唐木南箕輪村長も、「境界が入り組んでいるので、協力していくことが住民や行政にとってプラス」とあいさつした。 -
第61回県書道展巡回展
第61回県書道展の伊那地区展が19日から、伊那市の県伊那文化会館で開かれている。
書道展は長野県書道協会などが毎年行っている。
今年は県全体で約900点の作品が寄せられた。
伊那地区展では、上伊那地区から寄せられた72点と、小学生から高校生までの作品約800点を展示している。
ICTエリア内では、一般の部の漢字で箕輪町の上田青畝さんの作品が最高賞の特選に続く秀作に選ばれている。
県書道展は21日まで、県伊那文化会館で開かれている。 -
しめ飾り用小物展示予約会
正月用のしめ飾りに使う小物の展示予約会が19、20日の2日間、伊那市のきたっせで開かれている。会場には、鯛やおかめの形をした飾りや、水引き細工の飾りなどおよそ500種類が展示されている。
この展示会は、飲食店などの業務用資材を販売する伊那市のモダンパックが開いた。
モダンパックでは、毎年店で飾りの予約を受けているが、ゆっくり話をしながら商品を選んでもらおうと、今年初めて企画した。
会場には、個人でしめ飾りを作る人などが訪れ、さっそく予約をしていた。
最近は、個人でしめ飾りを作って直売所などに出荷する人もいるということで、多い人では300個ほど作るという。
商品は、1枚2円の札紙から、1つ200円の小物まである。
展示会で予約すると1割引で購入できるということで、関係者は多くの来場を呼びかけている。 -
伊那北高校合唱コンクール
伊那北高校の合唱コンクールが19日、県伊那文化会館で開かれた。生徒達は息のあった歌声を響かせた。
伊那北高校恒例の合唱コンクールは、今年で41回目を数える。
1年生から3年生まで合わせて21クラスが参加し、合唱曲やアニメソングなどクラスで話し合って決めた歌を披露した。
生徒達は夏休み前からクラスごと、朝や放課後などを使って練習を積み重ねてきた。
コンクールはクラス対抗で行われ、審査の結果、最優秀賞となる金賞に選ばれたのは「Sailing」を歌った3年A組だった。
金賞に輝いた3年A組の生徒達は、アンコールで再びステージに上り、喜びの歌声を響かせていた。 -
王理恵さんが雑穀教室
雑穀をより一般的に広げていこうと、プロ野球ソフトバンクホークス王貞治監督の二女で雑穀料理研究家の王理恵さんが講師をつとめる料理教室が19日、伊那市長谷で開かれた。
王さんは、雑穀料理研究家で野菜ソムリエの資格も持った食のエキスパート。
雑穀料理講習会には、伊那市を中心に遠くは岡山から35人が参加し、王さんの話に耳を傾けた。
この日作ったのは、アマランサスの明太子風パスタとダッタンそば粉プリン。
王さんは、調理のポイントを親しみやすい口調で参加者に伝授していた。
岡山から参加したという主婦は、「岡山ではキビを生産していて、現在は団子くらいにしか使用していない。今回のレシピを持ち帰り違う使い方を研究したい」と話していた。
参加者たちは、20日信州大学農学部で雑穀栽培をしている畑を見学することにしている。
雑穀を研究している井上直人教授は、こうした企画は今後「フードツーリズム」にもつながり、観光戦略としても有効と話している。 -
伊那市の全国学力検査結果
4月に行われた全国学力検査の伊那市の小中学校の結果について、北原明教育長が18日説明し、小学校の算数が前回に比べ向上したことがわかった。
同日開いた伊那市議会総務委員会の協議会で議員の質問に答えた。
全国学力検査は小学6年生が国語と算数、中学3年生が国語と数学の検査をしている。
北原教育長によると、小学校は国語と算数ともに、基礎基本と活用の力の両方が定着してきているということで、特に課題だった算数は全国を上回ったという。
算数の向上については、「平成16年度から市独自に取り入れている標準学力検査の取り組みが実を結びつつあると判断している」と話した。
中学校は、国語と数学ともに基礎基本と活用の力が全国に比べ若干課題があり、数学の活用の力では上位と下位の格差があると説明した。
北原教育長は今後について、「各校で結果分析をしてもらい、課題がある学校はなぜ課題があるのか説明を求めたい」としている。 -
弥生ヶ丘高校音楽会
伊那弥生ヶ丘高校、秋恒例の音楽会が18日、県伊那文化会館で開かれ、クラス毎に歌声を競った。
音楽会は、合唱を通じてクラスの団結をより深くしようと、クラスマッチ形式で毎年開かれている。
各クラスとも、早朝や放課後の時間を利用して練習を重ねてきたということで、生徒達は堂々としたステージを披露していた。
審査は、声の大きさやバランスなどを基準に行われ、最優秀賞1クラス、優秀賞2クラス、審査員特別賞2クラスが表彰される。
審査の結果、最優秀賞に選ばれたのは、「航海」を歌った3年A組。最優秀賞に輝いたクラスには、アンコール演奏の権利があり、3年A組の生徒達は再びステージに上り、喜びの歌声を響かせていた。 -
リニア期成同盟会が県知事に要望
リニア新幹線のBルート実現を目指す上伊那期成同盟会は18日、県としても積極的にBルート実現に向け働きかけるよう村井仁知事に要望した。
期成同盟会会長の小坂樫男伊那市長や、地元選出の県会議員が県庁を訪れ、村井知事と下崎保県議会議長に要望書を手渡した。
要望したのは、上伊那を通るBルートの実現にむけ▽県がリーダーシップを発揮し、関係市町村や関係団体が足並みを揃えて活動できるように積極的な運動を展開すること▽国やJR東海、関係国会議員に対して強力に要請活動を展開すること竏窒フ2点。
要望書を手渡し、小坂会長は「大都会を結ぶ幹線だけで良いのか。地域の発展、地域格差の解消にリニアBルートの実現が必要。上伊那も応援するので県に先頭に立って活動して欲しい」と話した。
これを受け、村井知事は「JR東海からは何のあいさつもなく何を考えているのかわからない。リニア新幹線のように新しい技術は環境への影響など地域に説明する必要がある。県がBルートに期待するのは当然。上伊那だけでなく中信でも活用できるので県民の広い関心を集める話だと考えている」と話した。
知事はJR東海に対し不信感を示し、あいさつに訪れない相手のところにわざわざ出向いていく考えはないことを改めて示した。
今回の要望は、県議会で陳情として扱われ、委員会審査を経て24日の本会議で採決される予定。 -
県内地価 下落幅縮小
長野県は18日、7月1日現在の県内地価を発表した。
県全体で、商業地は16年連続地価が下落していて、伊那市の山寺や下新田では、前年に比べ5.4%のマイナスとなっている。
調査は、県内全域81市町村、469地点で行われた。
住宅地では、伊那市前原の伊那中央清掃センター付近が1平方メートルあたり、前の年の2万1800円から2万900円と4.1%のマイナスなど、伊那市では平均2.2%、箕輪町では平均2.6%、南箕輪村では、平均1.5%の下落となった。住宅地の県平均は2.0%のマイナス。
商業地では、伊那市山寺のアルプス中央信用金庫付近が6万7900円から6万4200円と5.4%のマイナス、伊那市下新田の伊那市役所付近が5万5900円から5万2900円と5.4%のマイナスなど、伊那市では平均で5.4%、箕輪町では平均で5.3%、南箕輪村では平均4.2%の下落となった。商業地の県平均は2.9%のマイナス。
長野県によると、住宅地は12年連続、商業地は16年連続の下落となったが、下落幅は縮小し、2桁の大きな下落となった地点もなかったという。