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かんてんぱぱホールで銀染陶硝展
シルバーアート、染色、陶芸、ガラス工芸の各分野で作品づくりに取り組む4作家による「銀染陶硝展」が31日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。さまざまな素材、技法で作り上げた器やアクセサリー、洋服、ランプなど約400点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
普段は個別に活動する県内外の作家らによる作品展で、かんてんぱぱホールでの開催は初めて。
それぞれ携わる分野は異なるが、独自の技法を追求。薄いガラスに彫刻をほどこし、それをもう一枚のガラスと合わせることで模様を浮き上がらせた「抜き彫りガラス」という独自の手法で制作した皿や、科学染料を用い「括(くくり)布染」という独自の手法で染め重ねることで独特の色合いを表現した布で作ったベストのほか、高麗風のわび茶碗、長年かけて学んできたインディアンシルバーアクセサリーなど、ここにしかない作品が並んでおり、訪れた来場者もさまざまな作品を手にとって楽しんでいた。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
はら美術で宮沢梅径七十七記念刻字展
伊那市の書道家・宮沢梅径さん(77)の喜寿を記念した個展「七十七記念刻字展」が4月1日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている。自身の思いを文字に表現し、美しく仕上げた刻字作品55点が、訪れた人の目を楽しませている。
書道学芸員理事審査員などを務める宮沢さんが、はら美術で個展を開くのは5年ぶり。中でも、一つひとつの作品に思いを込めた刻字作品は全国的にも高い評価を得ており、今回はこの5年間に手がけた刻字作品を中心に並べた。
そのうち、書道芸術院展60回記念役員巡回展に出展した作品「八月十五日」は、ひときわ思い入れの強い終戦記念日をテーマとしたもので、“十”の文字を境として戦中、戦後の陰と陽を表現。
宮沢さんは「この日は生涯で忘れられない日。平和への願い、二度と戦争はしてはいけないという思いを込めた」と話していた。
そのほかにも、サクラや白居易の詩をテーマとした作品などが並んでいる。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。 -
かんてんぱぱガーデンでカタクリ、咲き始め
春の日差しに誘われて、四季折々のさまざまな山野草が植えられている伊那市西春近の「かんてんぱぱガーデン」では、「カタクリ」が咲き始め、訪れた観光客の目を楽しませている=写真。
同ガーデンには約200株のカタクリがあり、4月初旬から中旬にかけ、見ごろを迎える。
一般的には早春の花として知られるカタクリだが、上伊那では、サクラの季節に合わせてその姿を楽しむことができる。
温度に敏感で、朝、気温の上昇とともに花を開き、夕方日が暮れると再び花を閉じる。昼間でも雨が降るなどした時は花は閉じたまま。そうすることで、冷たい外気から雄しべ、雌しべを守っている。
訪れた観光客は「かわいらしいね」などと話しながらその姿を楽しんでいた。 -
伊那消防署 最先端の通信指令システム運用開始
伊那市の伊那消防署は28日、老朽化した通信指令システムを更新し、運用を開始した。GPS(全地球測位システム)付き携帯電話からの発信位置を特定するなどの「IP電話・携帯電話位置情報通知システム」を県内で初めて導入。最先端技術によって災害、救急活動の充実を図っていく。
1991年に導入したシステムが老朽化したため更新した。これまでのシステムは119番通報を受け、出動場所を地図で検索するのは1件ずつの対応だったが、新システムは4件同時に行うことが可能。出動隊への指令は今まで通信員が行っていたが、これからは音声合成装置が担い、迅速、確実に情報を伝える。総事業費は7623万円。
運用開始式で伊那消防組合長の小坂樫男伊那市長は「新システムを使い災害への迅速な出動態勢、救急への救命率の向上に努めて」と期待。唐沢三喜男署長は「機器の能力を最大限に活用し、地域住民のために役立てていきたい」と意気込みを語った。
運用開始を前に新しい通信指令システムの概要説明を受ける小坂伊那消防組合長ら(28日、伊那消防署) -
ソフトテニス全国小学生大会へ 埋橋・東條ペア
ソフトテニスの第7回全国小学生大会(29縲・1日、千葉県白子町)の県代表として、ダブルス男子5年生の部に出場する伊那市上荒井の埋橋啓君(11)=伊那小=と東條樹君(11)=同=が26日、市役所を訪れ、小坂樫男市長に大会の健闘を誓った。
同ペアは昨年10月の県大会1次予選を3位で通過し、2次予選で上位4ペアに与えられる全国大会への出場権を手にした。2人とも全国大会に出場するのは初めてとなった。
小学校に入学したときから同じクラスの2人は家が近く、仲もよく、小学4年から同時にソフトテニスを始めた。試合や練習中などは、互いにアドバイスを掛け合いながらプレーしているという。
「この1年間で2人は急成長した」と指導するソフトテニスクラブ「伊那キッズ」の小坂信夫監督(59)=同市中小沢=。前衛の埋橋君は相手の手元で低く弾むカットサーブが得意で、後衛の東條君は元気よく、根気よく地道に返していくタイプだという。
全国大会は30日が予選リーグで、31日が決勝・順位別トーナメント。2人の目標はベスト16以上で、埋橋君は「自分の出来ることをやって、一つでも多く勝ちたい」、東條君は「全国で自分たちの力が通用するかを確かめてきたい」と意気込んでいる。 -
伊那剣心館 第14回跳躍素振り記録会
伊那市を拠点とする剣道クラブ「伊那剣心館」(熊谷進会長)は26日夜、同市武道館で、年間のけい古を締めくくる恒例行事「跳躍素振り記録会」を開いた。大会は4人が新記録を樹立し、三村風馬君=伊那中2=が従来の記録を1036回更新する4050回で優勝した。
記録会は太鼓をたたく一定のリズムに合わせ、跳躍素振りを一斉に始め、何回続けられるかを競った。14回目の今回は、小学1年から中学3年までのクラブ員と保護者の46人が参加し、仲間や保護者からの「頑張れ」「ファイト」などの声援を受け、それぞれが限界に挑戦した。
前回優勝し、大会記録を樹立した白鳥結希君=南箕輪中1=との・ス一騎打ち・スの様相を制した三村君は「自分が優勝出来るとは思わなかった。昨年は3位だったし、後輩の白鳥君には負けたくなかったので意地で振った。来年は無理そう」と笑顔で話した。
上位10人は次の皆さん。
(1)三村風馬(伊那中2)4050回=大会新(2)白鳥結希(南箕輪中1)4000回=大会新(3)名和敏雄(伊那中1)3333回=大会新(4)鹿野又豊邦(伊那小5)3245回=大会新(5)田中優伎(伊那中2)3000回(6)平沢駿太(伊那小5)2565回(7)野口和希(伊那小6)2403回(8)熊谷由紀乃(伊那中2)2220回(9)中村享介(伊那中2)2010回(10)田村尚矢(伊那東小3)坂井光華(伊那小3)2000回 -
第15回伊那市用地選定委員会
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設地を検討する伊那市の用地選定委員会が27日、伊那市内であった。候補地を選定するための評価基準のうち具体的な評価方法が決まっていなかったプラント用水の確保、搬入路と通学路、生活道路との関係などの評価方法を決定。課題となっていた建設コストを評価する3項目については、各項目ごと最高点を決め、その範囲内で金額に応じて点数を配分することとなった。
また、最終候補地1カ所を選ぶ方法については、点数評価する項目の点数を一律に足し、総合点で絞り込む方法と、コストを評価する項目と環境を評価する項目を分けて点数化し、双方のバランスを見て候補地を絞り込む方法、どちらを選択するかが課題となっているが、こちらは委員からの意見を聞くにとどまり、決定は次回に持ち越された。
プラント用水が確保できるかどうかについてを評価項目は、浅井戸からの取水が可能な候補地を30点、深井戸からの取水が可能な候補地を15点、井戸からの取水が困難な候補地を0点とすることで合意。また、搬入路線と通学路、生活道路との関係を評価する方法は、上伊那を南北に結ぶ国道153号を主要幹線とし、そこから各候補地までの路線を評価対象とし、その区間内で通学路や生活道路と並行している距離が長さ、交差個所の数に応じ、減点する。
また、最終候補地の決定を左右する点数の足し方については「総合点で決まった時、地元の猛烈な反対でちゃらになってしまう可能性もある。決めるならみんなが納得いく方法で最終候補地1カ所を決めてほしい」「委員会としては費用のことも気になるが、今回寄せられた市民の意見は『害のない安全な施設』を一番に求めている。やはりそちらを重視しなければならないと思う」「環境面、建設コスト面を分けて見るのは、双方のバランスを見るということ。どちらかが極端に高いから候補地から外れるというものではない。もし、そういう方法をとるなら委員会の中でその方針を決定すべき」などの意見が出た。 -
野底区が新ごみ中間処理施設用地選定委員会に意見を申し入れ
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の建設用地の絞り込みを行っている伊那市の用地選定委員会(伊藤精晤委員長)にあて、野底区の平沢基男区長と野底区新ごみ処理対策委員会が24日、選定に当たっての意見の申し入れを行い、27日の委員会で報告された。
文書には▽同地区では過去に新ごみ中間処理施設の用地となることを受け入れる決議をしていること▽一刻も早く用地を選定する段階に進めるべきであると考えていること▽中間処理施設の建設が、いまだに開発が進んでいない竜東上段の発展につながるきっかけになることを期待していること竏窒ネどが明記されており、委員会では「これまでの意見は反対意見ばっかりだったが、この申し入れはこれまでの意見とは違い、受け入れを表明している貴重な意見。『来てくれ』とする意見をどう扱うか」として議論となった。
しかし、酒井茂副市長は「野底区が受け入れを表明したのは委員会の発足前のこと。市では科学的に最終候補地を決定するため、新規に候補地を選び、委員会に検討を依頼した。それは野底区も了承している。委員会の中で配慮してもらうのは結構だが、こうした意見が出てきたからといって、これまでの検討がすべて覆されることはない」と発言。
また、伊藤委員長も「これまでの意見同様、客観的に評価を進めていきたい」とまとめた。 -
かんてんぱぱホールで美術教室「くぬぎのもり」の作品展
美術教室「くぬぎのもり」の伊那教室、飯田教室の子どもたち20人による作品展「08くぬぎのもり展」が30日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。同教室でともに学ぶ4歳から中学2年生までの絵画、造形作品と講師らの作品約80点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
教室を主宰する真野由佳子さん(43)は名古屋市在住の美術作家。夫が転勤になる4年前までは伊那市に住んでいた。その時から子ども向けの美術教室を開始。名古屋に移り住んでからも伊那での教室を続け、週1回のペースで開講してきた。
今回はこの1年の間に子どもたちが制作してきた思い入れの強い作品などを中心に展示。作品の個性を大切にしよう竏窒ニ、子どもたち自らが額縁まで作った作品も並んでいる。
作品はそれぞれ、水彩画、アクリル画など、さまざまな画材を用いているほか、動物などを模った造形作品もユニークな表情をしており、その子ならではの個性が生きた作品が並んでいる。また、今回は真野さんの作品と、ドライフラワーアートに取り組む久木禎子さん(駒ヶ根市)の作品も展示している。
真野さんは「その子なりの表現が一つひとつの作品に現れている。子どもたちの発想の豊かさを見ていただければ」と話していた。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
伊那西スケート場 スポ振・存続していきたい考え
伊那市横山の市営伊那西スケート場のあり方について、市スポーツ振興審議会(阿部凱人会長、10人)は25日夜、市役所で行った会議で、施設を存続していきたい考えを示した。阿部会長は「地元や関係者と話し合いながら検討し、当面は様子を見ていきたい」とした。
スケート場の利用者数はピーク時の1985年度の2万3764人に比べ激減し、昨年度は1172人。運営費に対して入場料収入が少ない状態が続き赤字が出ていた。
同審議会は昨年11月、スケート場の滑走可能日数や利用者数などが減少している近年の状況から施設の廃止を検討。関係団体に状況を説明し、理解を求めながら本年度の利用状況を見て、判断することになっていた。
スポーツ振興課の説明によると、本年度の利用者数は1192人で微増。市体育協会スケート部による市民体育祭、小学生を対象としたスケート教室の事業参加数は52人増の133人だった。
審議会は、市と地域住民が協働し、管理内容の見直しによる管理料の軽減など、存続するための方策を探り出していく方向。委員からは「伊那市から冬のスポーツ施設が一つでも存続できるよう前向きに検討したい」「利用の多い伊那西地区が本気になって続けたい気持ちがあるのかが鍵」などの意見があった。
伊那西スケート場のあり方について話し合う委員ら -
伊那東小新校舎 関係者で内見会
伊那市の伊那東小学校管理教室棟の新校舎が完成し、26日、理事者や地元区長、PTA、地権者ら関係者を対象とした内見会を開いた。約60人が参加し、新校舎の概要説明を受けながら、新しい校舎内を見学した。
新校舎は、老朽化が進む管理教室棟(現北校舎)の改築が目的。工事は06年8月から始まり、本年3月中旬にしゅん工検査を済ませた。1階鉄筋コンクリート、2階鉄骨造りの延べ床面積約4700平方メートル。事業費は設計監理、建築工事、用地取得など合わせて約14億円。
校舎は、ワークショップによる地域住民や職員の意見を反映した設計で、学校のシンボルとなるコヒガンザクラを動かすことなく建てた。児童数ピークを見通した3学年計15教室や間仕切りのない開けた図書室、学年専用の多目的スペースなどを配置した。
北校舎の取り壊しやグランド整備などを終え、9月以降にしゅん工式を開く予定。4月12日には、新校舎を一般開放する。
間仕切りのない開けた図書室を見学する関係者 -
伊那商工会議所が通常議員総会
伊那商工会議所の通常議員総会が26日、伊那商工会館であった。議員約50人が出席し、08年度事業計画などを決めた。
向山公人会頭は「原油高騰などの影響で、経営環境は厳しさが続いている。中小企業が元気を持って取り組むことが、地域活性化につながる」とあいさつ。
08年度は、中心市街地の空洞化が進む中、街中に居住空間を生み出すまちづくりを視野に入れ、行政や商店街と連携しながら市街地活性化に取り組む。また「食と健康」をキーワードに、地域の食文化を情報発信する。主要事業に▽リニア中央エクスプレスBルートの早期建設促進運動の展開▽伊那北周辺「学生の街」ビジョン醸成事業▽ローメンなど伊那地域の食資源クローズアップ事業の推進▽空き店舗の情報収集▽企業間交流で受注の道を探る広域産産マッチング事業の推進▽知識や技能などを持つ退職者と人材を求める企業をマッチングさせる団塊世代チャレンジ支援事業▽市内事業所ポータルサイト「いーさいと」構築事業竏窒ネどを盛った。 -
伊那市観光協会が新しい名刺台紙作成
伊那市観光協会はこのほど、「パノラマ伊那市」を広くPRするため新名刺台紙を作成した。
名刺台紙にはA・B・Cの3パターンがあり、A・Bのパターンは左側に市内の風景写真(10種類)、右側は伊那市の位置を印した長野県の地図が描かれている(A・Bでは裏面の構図が異なる)。 Cパターンは両端に中央アルプスと南アルプスの写真をそれぞれ配し、その間に「パノラマ伊那市」の文字と伊那市の位置を印した長野県の地図が描かれている。
伊那市役所3階観光課内伊那市観光協会にて販売。100枚300円(印刷代別途)。
問い合わせは、伊那市役所観光課内伊那市観光協会(TEL78・4111)へ。 -
伊那市消防団に新車両配備
伊那市は26日、伊那市消防団に消防ポンプ自動車(CD‐1型)と小型動力消防ポンプ積載車を1台ずつ配備した。いずれも老朽化に伴う更新。伊那市役所車両棟前で引き渡し式があり、小坂樫男伊那市長をはじめ消防団関係者およそ20人が参加した。
伊那分団第1部(管轄区域・御園、山寺、坂下)へ配備される消防ポンプ自動車は、ディーゼルエンジン4009cc、四輪駆動、乗車定員8人。主な特長は最新式の大型無給油式真空ポンプを2基搭載し、優れた揚水能力を確保。水深5センチ程度の浅い水利でも揚水ができる。購入金額は1281万円。
三義分団第1部(管轄区域・三義全域)へ配備される小型動力消防ポンプ積載車は、ディーゼルエンジン3000cc、四輪駆動、乗車定員7人。主な特長は積載荷室に収納ボックスの設置や多くの装備を固定できる構造。別途購入した小型動力消防ポンプの積載が安全にできるよう電動油圧昇降装置も備える。購入金額は598万5千円。
伊那分団の網野郁夫分団長は「大切に使わせていただき、地域住民の安全と安心を守っていきたい」と謝辞を述べた。 -
伊那北高校音楽部、吹奏楽部が第29回ジョイントコンサート
伊那北高校の音楽部、吹奏楽部による第29回ジョイントコンサートが22日夜、伊那市の生涯学習センターであった。音楽部合唱班、同班弦楽班、吹奏楽部の学生総勢120人が4ステージを展開。学生や一般など300人以上の観客が集まり、さまざまに繰り広げられる演奏に聞き入った=写真。
普段は別々に活動する各班が、合同演奏などをすることで、定期演奏会などとは一味違ったステージを披露するジョイントコンサート。今年は、音楽班、弦楽班、吹奏楽部の順で演奏し、各ステージの合間にジョイント演奏を展開。そのうち合唱班は、重度身体障害者の詩に川口耕平さんが曲をつけた合唱曲集「憩いのみぎわに」ほか、聞きなじみのあるポップミュージックを披露したほか、弦楽班とのジョイントでは、若い世代に人気のアーティスト、絢香の「三日月」をしっとりと歌い上げた。
また、合唱班、弦楽班、吹奏楽部すべてが合同で演奏する最後の「ジョイントステージ」では、「Joyful Joyful」を演奏。観客も一緒に演奏を楽しんでいた。 -
サンライフ伊那で趣味創作教室受講者、クラブ会員の作品展
伊那市西春近のサンライフ伊那で30日まで、07年度後期受講修了生142人と受講者OBでつくる「墨英会」「盆栽愛好会」による合同作品展が開かれている。書道、水墨画、手編、陶芸、木彫の各作品218点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
中高年齢者を対象とした趣味創作教室を開く同施設では、受講者らの成果を見てもらう目的で講座が修了する半期に1度ずつ作品展を開いている。今回はなるべく多くの作品を展示しよう竏窒ニ、一人1点に限定せず、受講者らに多くの作品の出品を呼びかけ。例年より多くの作品が集まった。
陶芸教室で学んだ受講者・湯沢佳人さん(66)=伊那市=は、花瓶や湯のみなど、教室で製作した作品数点を出展。「奥深いのでなかなか良いものができないが、出展した作品はまあまあに仕上がった。今後もできる限り続けていきたい」と話し、ほかの受講者の作品と見比べていた。
入場無料。午前9時縲恁゚後8時(最終日は午後3時まで)。また、26日は煎茶教室受講者らによるお手前披露もある。時間は午前10時縲恁゚後2時。 -
桜の開花を前に伊那市商工会が高遠城址にぼんぼりを飾り付け
桜の開花を前に伊那市商工会(森本光洋会長)は24日、高遠城址公園の夜桜を妖艶(ようえん)に浮かび上がらせる「ぼんぼり」145基を園内に飾り付けた=写真。
「桜の名所」として全国から多くの観光客が訪れる高遠城址公園。園内の夜桜を幻想的に映し出す「ぼんぼり」は昨年新調したばかり。高さは約2・5メートル、ぼんぼりの部分は光の色彩を穏やかにする赤白の2色の張り合わせになっており、赤色の部分にはスポンサーとなった地元企業の名前が書かれている。
森本会長(65)は「桜は夜がきれい。ぼんぼりはお花見らしさを演出してくれる。訪れた人に、浮き浮きしてもらえる雰囲気をつくり出せれば」と話していた。
先日発表された高遠城址公園の開花予想は4月11日ころとなっている。 -
伊那市の子育て支援センター有料化に対し、新日本婦人の会伊那支部が2度目の反対署名と陳情を提出
来年度から有料化する子育て支援センターの無料存続を求めてきた新日本婦人の会伊那支部(木内律子支部長)が24日、これまでに集めた署名1173人分の署名と小坂樫男市長あての陳情書を市保健福祉部長に提出した=写真。
同会が署名と陳情書を提出するのは今回が2度目。1度目は536人分の署名とともに子育て支援センターの有料化案が3月議会で諮られる前に提出したが、同案は3月議会で可決された。そんな中署名活動を続けてきた同支部では、子育て支援センターの充実と母親らが使いやすい施設になるようにとこれまで集めた署名を提出することにした。
署名と陳情書の提出を受け、市子育て支援課は「一定の受益者負担をしてもらう中で、質を高めながら伊那市の支援センターを作っていきたいと考えている。情報の周知に努め、できるだけ市民のみなさんが使いやすい、利用しやすい環境を整えたい」として、減免措置、利用者への会計報告などにも取り組む方針を説明。有料化への理解を求めた。
木内支部長は「今回の活動を通して、子育て支援センターに対する市民のみなさんの関心が高まった。無料ということを訴えてきたが、良いセンターにして、お母さんたちが子育てに自信が持てるように支援していただきたい」と話していた。 -
伊那 - 木曽連絡バス「ごんべえ号」の試乗会
4月1日に運行を開始する伊那竏猪リ曽連絡バス「ごんべえ号」の試乗会が24日あり、両地域の商工関係者、地域公共交通協議会員ら約80人が乗車した。1年間は試行期間で、本格運行に結びつけるため、事業主体の伊那市と木曽郡木曽町は多くの利用を呼びかけた。
参加者はバス3台に分乗し、木曽病院から木曽福島駅、日義木曽駒高原、みはらしファーム、伊那中央病院などのコースを走った。
乗車後の記者会見で小坂樫男伊那市長は「1年間の試行で終わることのないように、通院や通学、買い物など利用をお願いしたい」と述べた。
「ごんべえ号」は伊那バス本社前竏猪リ曽病院(運行距離43キロ)を1日4往復する。車内では権兵衛トンネル開通の経過や概要、伊那・木曽の観光案内を流す。
伊那バス本社前の発車時刻は午前6時55分、8時55分、午後1時25分、7時10分で、終点までの所要時間は1時間16分。運賃は150縲恊迚~。高齢者らが乗降しやすいように低床ワンステップバスを使う。
運行は、両地域のバス会社3社に委託。経費は2600万円で、国土交通省「地域公共交通活性化・再生総合事業」の支援を受ける。
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伊那バスの藤沢秀敬社長は「採算を取るには1便当たり15人はほしい。運行時間の手直しや意見を聞きながら育っていけば」と話した。
06年2月に権兵衛トンネルが開通したことから、路線バスを新設。生活圏や地域間交流の拡大に期待するほか、高速バスや特急への乗り換え、観光などの利用を見込む。 -
春の高校伊那駅伝 全国130チームが力走
伊那谷に春の訪れを告げる男子第31回、女子第24回の「春の高校伊那駅伝」(県高校新人駅伝競走大会)は23日、大会始まって以来最多となる県内外の男女計130チームが出場し、健脚を競った。沿道では地元住民が各種イベントを繰り広げ、高校生ランナーに声援を送った。
大会は、伊那市陸上競技場を発着点に市街地を通る男子6区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロのコース。81チームが出場した男子は佐久長聖が2時間6分45秒の大会新で3年連続5度目、49チームで競った女子は立命館宇治(京都)が1時間10分28秒の大会新で2年連続12度目の優勝を飾った。
上伊那勢は、男子で伊那北が2時間29分1秒で県内4位入賞(総合58位)。上伊那農が同8位(同63位)、伊那弥生が同10位(同67位)で、女子の伊那西は県内11位(総合47位)だった。
コースは前回から市街地や高遠町を駆ける新コースに変更。沿線では、地元商店街でつくる団体がPRタペストリーや横断幕を大会前から飾り付け。当日は7会場で地元太鼓グループや伊那西高校吹奏楽部が演奏したり、美篶青島区では住民が出場校の名前を記した手作り凧を上げたりと、大会を盛り上げた。 -
伊那消防組合議会3月定例会
伊那市など4市町村でつくる伊那消防組合議会の3月定例会が24日、伊那市役所であった。伊那消防署の水槽付消防ポンプ自動車の事故に伴う専決処分の承認や、2008年度一般会計予算など計4議案を原案通り可決した。
同自動車を早急に修繕する必要性があるため07年度一般会計第4回補正予算(債務負担行為)を専決処分。修理見積額710万円を来年度一般会計予算の同消防署費「消防車両等管理の修繕料」に計上した。修理完了予定は5月の中旬。
事故は1月12日午前0時5分ごろ、伊那市西春近の中央自動車道下り線で発生。同車両が車両火災に出動した際、作業を終え走行車線から追い越し車線に出たとき、後方から走行してきた大型トラックが追突し、同車両は左前方に停止していたパトカーと衝突した。
事故の過失割合については現在、相手の保険会社と伊那消防署と協議中。安全管理対策として、「全職員で事故原因を究明し、事故防止について話し合いを行い、隊員一人ひとりが安全運転と安全確認を徹底し、事故防止に努める」と説明した。 -
いな少年少女合唱団ハンガリー訪問出発式
上伊那の小学校2年生縲恪mZ3年生によるいな少年少女合唱団が23縲・8日、ハンガリーを訪問する。21日、伊那市役所で出発式が開かれ、ハンガリーを訪問する団員25人が「さくらさくら」とハンガリーの童歌の「おなべがにげた」を、小坂樫男市長や市職員などに披露した。
いな少年少女合唱団では指導者の山岸めぐみさんがハンガリーに留学していたことから、過去2回ハンガリーを訪問しており、3回目の今回は10年ぶりの訪問となる。25日にはハンガリーのブダペストの民族博物館で演奏会を開き沖縄民謡や「さくらさくら」、ハンガリーの歌など15曲を合唱。そのうち2曲はハンガリーのマニフィカート児童合唱団と一緒に歌う。
いな少年少女合唱団の正木朋恵団長は「まったく違った環境で歌ったり聞いたりすることにとてもわくわくしてる。今までみんなで積み上げてきたものを楽しみながら、精一杯出しきってきたい」と意気込みを話した。
また、いな少年少女合唱団は帰国後の5月3日に伊那市駅前ビル「いなっせ」で演奏会を予定している。
午後6時開演。入場料500円。チケット販売は伊那市生涯学習センター事務室(いなっせ5階)。 -
伊那緑ヶ丘幼稚園 卒業証書授与式
伊那市山寺区の伊那緑ヶ丘幼稚園(宮原光生園長)は22日、同園で07年度卒業証書授与式を行った。卒園児14人が卒園。園児たちは、友だちとともに遊び育った園舎を巣立ち、小学校生活への第一歩を歩み出した。
保護者や来賓の拍手で迎えられた園児らは元気いっぱいに入場し、園歌を合唱。一人ひとりに卒業証書を受け渡し、がっちりと握手をした宮原園長は「小学校では、楽しいことがいっぱいあるので一生懸命頑張って」と送り出した。
緑ヶ丘敬愛幼稚園は23日に卒業証書授与式を行う。
卒園児や担任、保護者がメッセージを交し合う「送る言葉」では、担任が「卒業おめでとう」、保護者は「幼稚園で楽しかった思い出を忘れず小学校でも頑張って」とあいさつ。園児らは「小学校でも友だちをたくさん作りたい」と答えた。
宮原園長から卒業証書を受け取る卒園児たち -
三岸節子展 ベル伊那25日まで
女性の油絵作家として初めて文化功労者に選ばれた、三岸節子さんの作品展「日本人の油絵を求めて」は25日まで、伊那市日影ベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。油彩や水彩、パステルなど約30点を展示販売している=写真。
華やかな独自の「花」を描いた代表作や詩情あふれる欧州の風景画など、見る人を魅了する展示会。全盛期に描いた作品が中心で、関係者は「これだけの作品が集まるのは県内で初めて」と来場を呼び掛けている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
上伊那和裁連盟会長
伊那市荒井区室町
竹入良子さん(71)和裁をしている母の姿を覚えている。
「あ、今は首の部分を縫っている」
幼な心にそう思いながら、母の針仕事を見ていた。それはすべて、満蒙開拓団として渡ったハルピンでの記憶だ。終戦を迎え、満州移民団のほとんどが国境地帯に取り残される中、命からがら両親とともに引き揚げてきたのは1946年、小学3年生の時だった。
帰国してからの生活も厳しかった。母も働きに出るようになり、和裁をする姿はあまり見なくなった。高校に進学することはできたが、家計に余裕はなく、家庭科の授業は受けられないまま、卒業を迎えた。
「だから和裁は一番苦手にしていたことだったんです」と語る。
◇ ◇
和裁を始めたのは40歳を過ぎてからだった。すでに終戦から30年がたち、生活は豊かになっていた。結婚して2人の娘にも恵まれ、母とも同居。日常生活は幸せだった。その一方で抱いた一つの思い。
自分の中に何か技術を残したい竏秩B
「昔に比べ、お金に困る生活はなくなったし、生活も幸せだった。でも、自分の中には確固としたものがない気がした。娘2人の嫁入り道具をそろえたいという気持ちもあったし、40歳を過ぎて、苦手に挑戦するのも良いかなって」と笑顔を見せる。
その後、教室に通って和裁を習得。和裁士となってからは日に数本の帯を仕立てることもあった。一つひとつの方法が厳格に決まった和裁の中でも、美しい直線を縫うことは特に難しかった。しかし、徐々に形を現す着物や帯を見ながら、針を進めるのは楽しく、とりわけ誰かのためにする仕事は喜びが大きかった。
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いなっせで「日本がうまい!全国味自慢物産展」
23日、伊那市の市陸上競技場を発着点に繰り広げる「春の伊那駅伝大会」の関連イベントとして、22日、市駅前ビルいなっせ2階ギャラリーで「日本がうまい!全国味自慢物産展」が始まった。初めての企画。23日はいなっせ屋外広場で午前9時縲恁゚後3時。
駅伝に参加する全国の出場校にちなんだ物産展。駅伝を応援する会に所属する旅行会社「トップツアー伊那支店」の企画で、9府県19種類の物産が並んだ。関係者によると、売れ筋は「もみじ饅頭」「チャンポン」「宮崎地鶏」など。朝からぞくぞくと客が詰め掛けたという。
全国9府県19種類の物産が並ぶ会場(いなっせ2階ギャラリー) -
はらぺこ保育園で3年間を過ごした園児らが卒園式
伊那市富県の自由保育園「はらぺこ」で22日、同園で3年間を過ごした園児など11人の卒園式があった。小林成親保育士が手作りの保育証書を授与。これまでともに過ごしてきた仲間の園児や保護者、はらぺこ保育園を支援している地域住民などが小さな園舎いっぱいに集まり、11人の新たな門出を祝福した。
自然の中での自由な保育を竏窒ニ、考えた母親らが3年前に始めたはらぺこ保育園。今年は年少から年長までの3年間をここで過ごしてきた園児が初めて卒園することとなった。
式では、小林成親保育士が「みんなあなたが大好きです。ありがとう」などと、一人ひとりに向けたメッセージが添えられた保育証書を読み上げ、それを受け取る卒園児らも、その言葉にうなづきながら証書を受け取り、笑顔を見せた。
また、園の代表で卒園児の母親でもある林美紀さんは「年少さんの時はゆっくり歩いていた坂道を、昨日はすいすいと上がっていく姿を見て、とてもうれしかったです。小学校へいっても頑張ってください」と祝福。卒園児らも大勢の祝福に応え、歌を披露=写真。集まった母親が成長した我が子を改めて確認し、涙する姿もあった。 -
青島堤防でソメイヨシノ45本を植樹
伊那市美篶の三峰川右岸堤防(青島堤防)で22日、桜並木復活の記念植樹があった。市が進める「日本一の桜の里づくり」事業の一環で、地元の青島区民や美篶小学校児童ら約300人が参加し、ソメイヨシノ45本を植えた。数年後には約150本の桜並木が楽しめるという。
06年7月の豪雨災害に伴い、天竜川の河床掘削工事の土砂を活用し、堤防沿いに桜を植えるための第2堤防(長さ450メートル、幅3メートル、高さ2縲・メートル)を設けた。
参加者は残雪の中央アルプスをバックに、高さ2・5メートルのソメイヨシノを1本ずつ丁寧に植えた。
桜並木の復活を願う青島区桜堤防復活推進委員会の若林徹男委員長(70)は「青島は三峰川の濁流との闘いで、桜は鑑賞用だけでなく、災害防止の役割もあった。復活は感無量」と喜んだ。
青島堤防の桜は大正時代、地元の橋爪定太郎氏が堤防強化などを目的に、私財を投げ打って桜を植樹。昭和30年代に120本あったが、1972年ごろ、川砂利の採取で堤防が運搬道路になったことから伐採され、40本が残っただけ。地元区民や小学生らが桜の保護や植樹などに取り組んでおり、天竜川上流河川事務所の理解を得て桜並木の復活が実現した。管理は地元区民が当たる。
橋爪氏の孫、剛健さん(71)は「皆さんに、高遠城址公園へ続く桜並木を楽しんでもらえると思う。墓参りをして報告したい」と感慨深げだった。 -
春の高校伊那駅伝 開会式
「春の高校伊那駅伝2008・県高校新人駅伝競走大会(男子31回、女子24回)」の開会式が22日、伊那市の県伊那文化会館であった。出場する県内外の選手ら男女約千人が集まり、互いの健闘を誓い合った。
大会長の小坂樫男伊那市長は「郷土、学校の栄誉の下、精いっぱい春の信濃路を走ることを心から願う」と激励。女子で前回県内の部で優勝した丸子修学館の西山なつ美主将が「一本のたすきに仲間との思いを込め、力の限り走り抜ける」と選手宣誓した。
大会は市街地を駆ける男子6区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロのコース。この日までに男子6校、女子5校が棄権し、男子81校、女子49校の計130校がエントリー予定。上伊那からは上伊那農、伊那弥生、伊那北の男子3校、伊那西の女子1校が出場する。
23日は、女子が午前10時、男子が午後0時5分に伊那市陸上競技場をスタートする。 -
吉瀬幸雄さん(41) 駒ヶ根市下平
「ありがとうございました」竏秩B20日、定期演奏会を無事に終え、会場に向かって頭を下げる吹奏楽部のメンバー34人。その傍らで、一回り大きく成長した生徒たちの姿に目を細めた。
「素直に『ありがとうございました』と言える気持ちを大切にしたい。演奏を聞きに来てくれた人、その会場を提供してくれた人など、自分たちを支えてくれた人がいるから演奏できることを感謝して」
音楽を好きになったのは小学校のとき。「音楽の先生の授業が楽しかった」のがきっかけだ。所属した中学校、高校の吹奏楽部ではサックスを担当。進学した信州大学教育学部音楽科では、何らかの形で音楽に携わりたいと音楽教諭を目指して勉強した。伊那東部中は5校目の赴任校。新年度で5年目になる。
「教師になりたてのころは手探り状態だったが、今では音楽を通じて子どもたちを育てていきたいと思っている。自分の気持ちを素直に伝えることができれば、音楽も素直に演奏することが出来る。人間の肉体、心の成長がその生徒の音楽を良いものに変えていくのだと思う」
2年前、部員たちの技術や集団力の向上を目的に、人前で演奏する機会を作りたいと行い始めた定期演奏会は本年度で3回目。コンクールの課題曲やサックス4重奏、金管8重奏などのアンサンブル曲、文化祭で披露した現代ヒット曲、アニメ曲など16曲を演奏した。
「1月から取り組んできた、一人ひとりの練習の成果を感じた。自分たちの演奏を聞いてもらいたい、『やってやるぞ』という意気込みが目の輝きに表れていた。私の思いを生徒たちが理解し、それを返してくれたこともうれしかった」
8月初旬にある全日本吹奏楽コンクール地区予選に向け、新1年生を迎え、新たなスタートを切る東部中吹奏楽部。「それぞれの頑張りで定期演奏会は成功したと思う。しかし、それで満足してはいけない。10回の練習と1回の本番は同じ緊張感。この気持ちを持って、夏につなげて取り組んでほしい」と今日もタクトを振る。
自分たちの精一杯の演奏を披露した定期演奏会(20日、伊那市民会館)