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第20回川シンポジウムできれいになった川へアマゴを放流
第20回川シンポジウムの取り組みの一つ、「魚の放流」が8日、伊那市内の水質が改善された河川6カ所であり、地元の小学生らが各河川でアマゴ500匹を放流した=写真。
環境保全促進を目的として市や各種団体でつくる川シンポジウム実行委員会が例年取り組んでいるもので、放流を希望する地区を募り、魚が住める環境であるかどうかを調査。そのうえで放流する魚を提供している。今年は昨年は昨年の倍近く放流を希望する地区があった。
そのうち西春近小出島区の戸沢川には、小学生や地域住民など約40人が集まり、アマゴ500匹を放流=写真。また、前日にこの川で釣り上げた魚を観察。4年以上経過したアマゴや昨年秋に生まれたと思われる10センチほどのアマゴ、イワナやウグイなどが生息していることが分かり、水がきれいになっていることを改めて実感していた。 -
伊那市民プールなどで水しぶき
伊那市の市民プールと高遠スポーツ公園屋外プールが7日、オープンし、初日は無料開放された。小学生や家族連れなどが朝から集まり、水しぶきを上げて、ビーチボールや大きな浮き輪で水遊びを楽しんだ。いずれの施設も営業は8月26日まで。
市民プールでは、開場を待つ小学生ら約40人の列が入場口にできた。開場時(午前9時)の水温は23度と温かめで、この日は悪天候だった昨年と比べて211人多い795人がプールを利用した。
開場時間は市民プールが午前9時縲恁゚後5時、スポーツ公園プールが午前10時縲恁゚後6時。外気温、水温が満たない時、台風などの荒天による閉場がある。
流水プールで遊ぶ子どもたち(伊那市民プール) -
アマランサス普及に間引き体験
健康食材として注目される雑穀アマランサスの間引き体験が7日、伊那市東春近の畑25アールであった。市内を中心に、南箕輪村、中川村などから主婦や親子連れなど30人が作業に汗を流し、間引いた若菜を持ち帰った。伊那地域アマランサス研究会・伊那商工会議所主催。
6月上旬に種まきしたアマランサスは、高さ約30センチに伸び、参加者は20センチ間隔に1本を残し、あとははさみで切った。1うね40メートルで、若菜20キロが取れるほど。
南箕輪村の伊東瑞枝さんは「栄養が高いと聞いた。苗を持ち帰って育て、料理に使ってみたい」と楽しみにしていた。
地域振興や障害者の働く場を確保しようとアマランサスを生産・販売する山岸深雪さんは「間引きは人手のいる作業で、昨年は大変だった。体験を通し、アマランサスの普及の一つになれば」と話した。食べ方は「おひたし、卵とじがおいしい」。
伊那商議所は、若菜の粉末化や若菜入りギョーザを研究し、商品化したいとした。
アマランサスの花は鑑賞用、葉や実は食用になる。葉の栄養分はホウレンソウを上回り、たんぱく質、カルシウム、鉄などが豊富で、機能性ではコレステロール低下作用などがあるという。
実は10月に収穫する。 -
歩くまちづくりを提案 - 図書館で今日から提案展 -
伊那市民らでつくる団体「まちづくりぐるーぷハレ」(折橋栄一代表、10人)による「まちづくりへの提案展」が8日、市立伊那図書館で始まる。伊那市の中心市街地の活性化を目的とした「コンパクト・シティへの道」をテーマに、歩くまちづくりを提案。景観に配慮した街並み、メンバーが考える空き店舗の活用方法などをまとめたパネル約20点を展示する。
メンバーの一人、平沢真由美さんは「まちづくりについては個々で活動しているが、今回の提案展はさまざまな人の『こんな使い方がありますよ』ということが集まっている。提案なので、いい意見も悪い意見も出してもらいたい」と呼びかける。
ハレは、目に見える形でまちづくりへの提案をしていこう竏窒ニ、まちづくりに関心のある設計士、デザイナーや一般の主婦など多彩なメンバーで今年4月に発足。まず伊那市の中心市街地を調査し、どんな形があるのかを話し合ってきた結果、「歩くまちづくりが必要なのではないか」と、今回は交通計画などに重点を置いた提案をまとめた。
具体的には、中心通りは「歩車共存道路」という形で道路整備をし、車の進入は必要最少限に抑え、歩行者が歩きやすい空間とする試み、車を市街地に置いた人が気軽に街中へ移動できる廃油を使ったエコ・レトロバスの導入といったアイデアや、空き店舗を利用した自然食レストランや国際交流情報センターなど、メンバーが必要と考える施設をイメージ図とともに示す。
12日まで。入場無料。午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後4時)。9日は休館日。
ハレは、まちづくりに関心のあるメンバーも募集している。問い合わせは折橋さん(TEL72・3854)へ。 -
橋爪まんぷさん 絵本原画展
伊那市境南の漫画家橋爪まんぷさん(66)の「絵本原画&イラスト展」は10日まで、同市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。橋爪さんが挿し絵を手掛けた民話絵本「仁王さまとキツネ」の出版記念で、原画17点などを展示している。
「仁王さまとキツネ」は、上伊那地方に伝わる民話を題材とする。退屈な日々を過す仁王さまが自由気ままに生きるキツネにあこがれる話。橋爪さんは「人間っぽさ」をキツネの表情などに込めたという。
作品は箕輪町の児童文学作家、小沢さとしさんが書き下した作品。出版は郷土出版社。定価1680円(本体・1600円)で県内の書店などで販売している。
同ホールでは、キツネを題材としたイラスト約50点を展示販売している。擬人化したキツネがスポーツをしたり、楽器演奏をしたりしているユーモアあふれる作品が並ぶ。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後5時まで)。 -
子ども相談室 開設から3カ月
伊那市に子ども相談室「子育て教育支援相談室」が開設されて3カ月が経った。相談件数は子育てや教育、発育発達など延べ671件。「悩みがあれば気軽に相談していただき、一緒に解決の糸口を考えたい」と利用を促している。
相談窓口は昨年度まで、年齢によって担当部署が異なっていたが、市教育委員会学校教育課内に子ども相談係を設置、乳幼児から思春期までを一本化した。家庭・教育相談員、保健師、臨床発達心理士など職員8人体制で、電話、相談室、小中学校や保育園の定期的な巡回などで相談を受けている。
相談内容は多岐にわたり、学校生活、不登校、就学、発達発育などが多い。相談室では「子どもたちに起きている問題は、親などが抱える生活上のストレスや悩みがそのまま子どもに反映している」とみる。
内容によって、家庭などを訪問。必要に応じ、児童相談所など関係機関と連携を図る。
市ホームページで相談室開設を紹介したところ、2カ月で160件以上のアクセスがあり、子育てに悩みながら試行錯誤する状況がうかがえるという。
相談室は「即解決できる問題ばかりではないが、子どもにとって良い方法を考え、一人ひとりの成長を支援したい」と話す。
これまでの相談から▽不登校児童・生徒を支援するネットワークの整備▽虐待を含む保護が必要な子どもの早期発見と予防のための地域の取り組み竏窒ネどの課題が浮かび上がり、関係機関と対応策を考えていく。
相談日は月縲恚燉j日午前8時半縲恁゚後5時、相談室(山寺区の希望の家2階)で受け付ける。無料。
問い合わせは、子ども相談室(TEL72・0999)へ。 -
手良小1年生が酒井牧場で酪農体験学習
生き物との触れ合い通して命の大切さを学ぼう竏窒ニ伊那市手良小学校の1年生(上島猛教諭)24人が6日、手良の酪農家・酒井秀明さん(34)の牧場を訪れ、搾乳体験や牛との触れ合いを楽しんだ。
酪農家の取り組みや牛にじかに触れることを通して食や命の大切さを知り、心の豊かさを身に付けてもらうことを目的として上伊那地方事務所が企画した取り組み。中央酪農会議による酪農教育ファーム認証牧場として、食や命の尊さを伝える酪農体験を保育園や小学校で展開している酒井さんの協力を得て、市内の小学校に呼びかけたところ、手良小を含む2校が体験学習への参加することとなった。
手良小1年生は、今年学校全体で取り組む「命の学習」のきっかけとして参加。酒井さんから牛と触れ合う時の注意事項の説明を受けてから、一人ひとり搾乳を体験。恐る恐る牛に触れた児童も、絞り出た牛乳を手のひらで受けとめ「温かい!」と喚声を上げていた。 -
まほら伊那民謡会 新宿区民謡大会出演
新宿区と友好都市提携を結ぶ伊那市の代表として「まほら伊那民謡会」(伊沢寛代表)が1日、同区四ツ谷区民ホールであった新宿区民謡大会に参加した。約20年ほど続く交流事業の一環。同民謡会のメンバー11人は、観客約700人の前で「天竜下れば」など3演目を披露した。
大会には区民でつくる40の民謡団体が参加し、全国各地の民謡を題材に86演目があった。この中で伊那民謡会は、特別出演として「天竜下れば」「絵島節」「伊那節」を三味線、太鼓、尺八の演奏で歌い、踊った。
同行した、市関係者は「新宿区民にも喜んでもらえたと思う。演目の中では『伊那節』などの民謡を歌う団体もいたが、本場の生の演奏と歌、踊りを披露できてよかった」と話した。
旧高遠町が1986(昭和61)年7月に同提携を結んだのがきっかけ。民謡大会を主管する新宿区民謡連盟との踊りを通じた交流は88年から始まった。本年は「伊那まつり」の市民おどりに同連盟メンバーが参加する予定だ。
「新宿区民謡大会」に参加するメンバーら -
【高校野球紹介】(3)伊那弥生ケ丘
主戦平沢(3年)を中心とした守備で最小失点の試合を目指す。課題の打線は「9人の攻撃のバランスが取れてきた」と原監督。夏に向けて調子を上げたチームは、5年振りのベスト8を狙う。
130キロの速球とスライダー、カーブの変化球を持つ上手の平沢。6月から内角を攻めるよう心掛けてきたため、決め球の外角直球が生きてきた竏窒ニ監督は、エースの仕上がりに満足する。
継投には、右上手の佐々木(2年)、同じく宮沢(同)、右下手の春日(3年)が控える。
守備は、経験を積んだ小島、唐沢の3年生が二遊間を務め内野に安定感が出てきた。捕手の塩沢(2年)竏瀦ス沢のバッテリーも大きく成長したという。「守備はピンチの場面を多く経験してきたことでシビアに対応できるようになった」(原監督)。
打線は、「状況に応じたバッティング」に磨きがかかる唐沢を先頭打者に起用し、宮沢、佐々木、小島を中軸に置く。下位打線には不安を感じるが監督は「全員で攻撃をつなげていきたい」と話す。
初戦は須坂園芸と対戦(16日午前9時縲恁ァ営長野野球場)。勝ち上がると2回戦の相手は臼田(18日午前9時縲恣ッ球場)。
春日秀仁主将
ピッチャーを中心に、一つでもエラーを少なくして守備でリズムをつくり、攻撃につなげたい。目指すはベスト8。 -
伊那養護学校の子どもたちに三遊亭金翔さんらが落語を披露
落語の言葉遊びとリズムを楽しんでもらおう竏窒ニ4日、三遊亭金時門下で二つ目の三遊亭金翔さん(32)と、おはやしと三味線の恩田えりさんが伊那市の県伊那養護学校を訪れ、重度の障害を持つ「つくしグループ」の子ども15人に落語と寄席ばやしなどを披露した。
高座に上がる機会の少ない若手落語家に、落語を披露する場を提供する活動をしている協力者の支援があり、前日の夜、伊那市内の居酒屋などで「伊那谷寄席」を開催した金翔さん。そこで知り合った伊那養護学校の教諭から、養護学校の子どもたちが落語のCDや本などを教材として活用していること教えてもらい、ぜひ生の落語を聞いてもらおうと養護学校を訪れた。
演目には「平林」を選択。子どもたちは体を動かしながら、登場人物が放つリズミカルなフレーズを楽しんでいた。また、恩田さんとともに寄席が始まる前にたたく一番太鼓や二番太鼓、寄席はやしなどの説明もした。
金翔さんは「反応が素直。一緒に楽しむという会になり、こちらも助けられた。養護学校での落語は初めてだったが、楽しんでいただけるのであれば今後もぜひ声をかけていただきたい」と話していた。 -
はら美術で「井月と三頭火」森貘郎板画展
伊那市旭町のはら美術で5日から、千曲市在住の森貘郎さんの個展「井上井月没後120年記念竏宙芟獅ニ山頭火竏秩v板画展が開かれている。井月や三頭火などが詠んだ句とともにその情景を映し出した板画作品約60点が、訪れた人の目を楽しませている。
森さんのほか、伊那市の俳人・春日愚良子さんら4人の共著『信濃路の山頭火』(ほおずき書籍)の出版記念に合わせて企画したもので、山頭火が敬慕した井月の句約20点の板画も今回の個展に合わせて準備した。
木版の特徴を生かした版画作品を作り続けた棟方志功の作品に魅了され、独学で板画を始めた森さん。1980年には日本板画院展に入選し、現在は日本板画院の同人として活躍している。また、北信地域と縁の深い小林一茶の句を作品としたことをきっかけに、俳句の情景を作品とすることも多くなり、10年ほど前からは井月の句にも取り組んでいる。
今回は井月の代表的な句とともに井月本人を描いた作品も何点かあり、森さんは「井月本人を描いたのは今回が初めて。句とともに井月の像を感じていただけたら」と話していた。
また、6日の午後2時からは森さんと春日愚良子さんによる「井月と山頭火」をテーマとしたギャラリートークもある。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。 -
JA上伊那、七夕に合わせて浴衣で窓口対応
7月7日の七夕にちなんで5日、上伊那農業協同組合(JA上伊那)伊那支所の女性職員が、浴衣を着用して窓口対応に当たった=写真。
制服とは異なる涼しげな浴衣姿でしばし暑さを忘れてもらおう竏窒ニ同支所では例年七夕に合わせて浴衣での窓口対応をしており、金融部が実施している「サマーキャンペーン」のPRも兼ねている。
今年は金融、共済部の女性職員6人が自慢の浴衣を着用。店内には、来店者に願いごとを書いた短冊をつるしてもらうための七夕飾りも設置した。
女性職員の一人は「お客様も涼しげだと言ってくれ、雰囲気も変わるため会話も弾む。中には『夏中これでいいのでは』と言われることもある」と話していた。
浴衣での窓口対応は6日まで。また、空クジなしのくじ引きも用意されている。 -
弥生祭、7、8日に
伊那市の伊那弥生ヶ丘高校の文化祭「第48回弥生祭」が7、8日、同校である。
今年は「弥生丸縲怩ゥけぬけろ平成縲怐vをスローガンに、クラス、クラブ、委員会ごとにさまざまイベントを企画。クラス企画は、1年生が地域の人に楽しんでもらえるような屋台やイベントを担当。駄菓子屋やフリマ、クイズラリーなどといったイベントがあるほか、2年生はクラスごとに修学旅行で訪れる沖縄に関する展示やイベントを準備。3年生は、正門装飾や野外ステージなどといった大掛かりなものを担当しており、3Fがグラウンドに設置するはりぼて「弥生丸縲恚M方の願い届けます縲怐vには、全校生徒の願い事を張り、文化祭最後のファイヤーストームで燃やす。
そのほかにも文芸系クラブによる作品展示や舞台発表、運動系クラブによる食べ物屋台など、多彩な催しの準備が進んでいる。
実行委員会のメンバーは「みんな短い準備期間の中で作った素晴らしい企画があるので、ぜひ見に来てください」と呼びかけている。
7日の一般公開は午前11時縲恁゚後3時半、8日は午前10時縲恁゚後3時。 -
県少年友の会連合長表彰
伊那署で3日、県少年友の会連合会長表彰の伝達表彰があり、伊那市長谷の農業西村久子さん(72)が小嶋惣逸署長から表彰状を受け取った=写真。
西村さんは、同署が委嘱する伊那少年友の会員として約20年間活動。毎月の計画的な実施のほか、高遠城址(し)の観桜期などにも街頭補導を実施したり、地区女性部で防犯啓発チラシを配布したりと積極的に取り組んでいる。
また、年十数回、地域の老人ホームで「入浴サービスボランティア」をするなど少年育成に限らず、幅広く活動している。
少年非行防止活動に尽力し、少年の健全育成に貢献したことが称えられた西村さんは「これからも犯罪のない明るい街づくりに貢献したい」と話した。 -
特定給食施設等従事者研修会
社会福祉施設や医療機関などに所属する管理栄養士や調理師などを対象とする「特定給食施設等従事者研修会」が5日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。約100人が参加し、食事バランスガイドの活用方法やノロウイルス対策についてのグループワークを展開。それぞれの取り組みを紹介し合いながら情報交換した=写真。
栄養や健康に関する知識向上と衛生管理の徹底を図ることなどを目的として伊那保健所が毎年開催しているもので、情報提供では県の取り組む各種事業を紹介。長野県でよく食べられている食品を国の食事バランスガイドに落とし込んだ「長野県版食事バランスガイド」などを示し、「一つのツールとして利用し、各施設の利用者さんとの会話の中でこうした知識を何らかの形で伝えてほしい」と呼びかけた。
また、食中毒の発生しやすい季節を迎え、ノロウイルス対策に関するグループワークを企画。「調理者自身、ノロウイルスに感染している危険性が高い時は調理に関わらないようにする」などといった感染拡大予防措置を各施設担当者が紹介し、最善策を模索し合った。 -
上伊那ごみ処理問題学習講演会
上伊那広域連合によるごみ処理問題学習講演会が29日、伊那市役所であった。市民など約130人が集まり、日本環境衛生センター環境工学部課長の秋月祐司技術士から、最近のごみ処理技術の動向などについて学んだ=写真。
講演会は広域連合が伊那市内に建設することを予定している新しいごみの中間処理施設に対する一般市民の理解を深める目的で開催した。
秋月さんはごみ処理施設の処理方式などを具体的に説明したほか、周辺住民が懸念するダイオキシンや重金属の問題についても触れ、「ごみ処理施設はダイオキシンの分解向上と見られがちだが、煙突を通じてに大気中に出るダイオキシン量はわずか。それがまた数十万縲恊舶S万倍に希釈されるため、食べ物から摂取する量より少ない」とし指摘。重金属のガス化についても「排ガス処理施設に流入する排ガスは200度以下になっているため、重金属類は固体化する」として、ほとんどの施設で99パーセント以上の除去率となっていることを示した。
一方、すすやもえかすなどの微粒子(ばいじん)はこうした有害物質を多く含むため、屋内での積み込みや運搬中に飛散しないための最善策が必要であることを指摘。
また、用地の選定については住民の理解を得るためにはリスクコミュニケーションが重要であることを示し、「行政は安全という情報を伝えていくだけでなく、万が一何かあった場合のリスクに関する情報も正確に伝えていくべき」とした。 -
みはらしの湯が平日誘客増を狙ったセットメニューの販売を開始
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は4日から、入浴料と食事メニューをセットとした平日限定プランを開始した。七夕にちなんだ和膳「星に願いをセット」を、入浴料と合わせて1400円で提供。入場者が減少する平日の誘客を狙ったもので、今後もそれぞれの季節にちなんだセットメニューづくりを考えたいとしている。
セットプランは今回初めての試み。入浴と食事をセットで提供することで、くつろぎながら同施設を利用してもらおうと考えた。
食事セットのメニューは健康志向に配慮した十五穀米を始め、ざるそば、エビやシメジなどのてんぷら、小鉢、漬物、デザートの全6品とボリューム満点。利用者にお得なセットとなっている。セットは1日20食限定で、8月上旬までの提供となる。
また、利用客からの要望に応えてローメン、カレーライス、焼肉定食などの人気のあるメニューに関しては、ラストオーダーを午後7時半から8時に変更し、サービス向上に努めていく。ラストオーダーの延長は年内いっぱいまで続く。 -
新山保育園と美篶東部保育園はハッチョウトンボを見学しながら交流
伊那市の新山保育園の全園児5人と美篶東部保育園22人の年少から年長までの園児が3日、新山にあるハッチョウトンボの生息地「トンボの楽園」を訪れ、地元にある貴重な自然に触れながら交流を深めた。
自然に親しみながら規模の小さい園の園児らに多くの友達との関わりを学んでもらおう竏窒ニ、今年初めて両園で企画した取り組み。バスで訪れた両園の園児らは、簡単な自己紹介をしてから木道の上から園内を見学。ハッチョウトンボを見つけると「いたいた」「かわいいね」などと喜びながら、食い入るように見入っていた。
この日トンボの楽園を初めて訪れた美篶東部の園児の一人は「ハッチョウトンボは初めて見た。赤くてかわいかった」と笑顔で見つめていた。
両園の園長を兼務する山崎富子保育士は「自分たちの育ったところにある貴重な自然を大事に思い、伝えていってもらえれば」と話していた。 -
かんてんぱぱで第28回長野県陶芸展開催
長野県陶芸作家協会(篠田典明会長)による第28回長野県陶芸展が8日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。若手からベテランまで25人の陶芸作品約500点が、訪れた人の目を楽しませている。
同協会に加盟する県内の作家らが年に一度開く作品展で、同会場では4回目。
例年各作家が個々人のブースを持ち、作品を出展しているが、今回は「赤と黒の共演」をテーマに、作家の作品を一堂に集めたディスプレイを設置した。
陶芸の歴史が浅い長野県の場合、各作家が全国の焼き物の名所で技術を身に付けて県内で活動を続けていることが多く、展示作品も瀬戸、備前、織部など多彩。上伊那からは、駒ヶ根市の湯沢千春さん、岡田和也さん、伊那市長谷の竹島覚二さんが出展している。
出展者の一人、篠田弘明さん(49)は「多彩な作品からそれぞれの作家の目指しているところを見ていただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時より抽選会、午後4時まで)。 -
老人大学四つ葉会がたかずやの里でボランティア活動
県老人大学伊那学部の四つ葉会(13人、小原博行班長)が29日、伊那市富県の児童養護施設「たかずやの里」でボランティア活動をした。
今回施設を訪れたのは06年に入学し、現在2年目となるメンバーの一班。各班ごと社会参加の一環としてボランティア活動に取り組むこととなっているため、同班は本年たかずやの里を訪れることにした。
この日は、破れた障子の張り変え作業と子どもたちとの交流を実施。
施設職員は「普段は子どもたちの対応で手一杯なので、ボランティアの方が来てくれるのはありがたい」と話していた。
小原班長は「たかずやの里でやっているバザーに参加することなども考えていきたい」と話していた。 -
家族の思いを込めた有機野菜づくりに励む
伊那市富県南福地
小森健次さん(31)
夏花さん(31)
一心君夫婦二人、中央アルプスを望むこの地で農業を始めて3年が経過した。自分たちの作った野菜を食べてくれた人が元気でおいしく、幸せになれたら竏窒ニ、農薬や化学肥料などを使わずに年間を通じて約50種類の野菜や米などを栽培。「七草農場」として、季節の野菜10品目前後を1セットとして、関東や関西方面の消費者へ定期的に届けている。
「今はまだ大変。やることがいっぱいあって朝から晩まで忙しいし、1日休むとつけが回ってくるから。技術もまだまだ」と健次さんは話す。
春から夏にかけ、太陽の光を浴びた作物たちはぐんぐん成長していく。たった一粒の種から芽を出し、さまざまな実を結ぶ姿に感動する一方、草との戦いも始まる。落ち葉で畑の表面を覆う「草マルチ」をして草が生えてこないようにしたり、手押し式の除草農機具で水田の草取りに励むものの、草の方も力強い生命力で日々成長し続けるため、朝は5時前から始まり、遅い時は夜の7時まで作業が続く。
「近所の人には『昔はうちもやっていたけどよくやるね』とか、『面白いことやっているね』なんて声を掛けられますね」と笑顔を見せる。
◇ ◇
百姓っていうのは生活に必要なものを全部自分で作る素晴らしいもの竏秩B兵庫県で農業をしながら自給自足を営むある農家そんな言葉が、健次さん農業を志すきっかけとなった。その後健次さんは、有機農業で有名な埼玉県小川町の農家で1年間の研修を積み、夏花さんとともに伊那で農業を始める。
自分たちが食べたいものをお客さんにも食べてもらおう竏窒ニ、研修で学んだ有機農業をもとに、さまざまな作物を栽培。自家製のぼかしや鶏ふん、キノコを栽培する時のおがくずなどを使った有機質肥料を使い、環境負荷のかからないやり方を心がけた。
しかし、農業の基礎は学んでいても、初めての地での生活は右も左も分からない。そんな若夫婦を周囲に住む人たちも心配し、さまざまな面から温かく世話を焼いてくれた。
「1年目は種まきや収穫の時期が分からないから、近くの直売所のおばちゃんやずっと長いこと畑をやっているおじいさんによく聞きにいっていました。『本当に農業だけでやっていけるのか』って真剣に心配してくれる人もいたけど、3年目になって、やっと認められてきたのかな」と夏花さん。
◇ ◇
野菜を通して、地域、消費者、同じ志しをもって農業に取り組む人と、さまざまな人とのつながりができ、生活の中にも拠点ができた。そんな生活の中、長男の一心君も生まれ、新しい家族も増えた。
「『今日はすごくいいな』って思える野菜が収穫でき、お客さんに送ることができると嬉しいですね。これからは養蜂もやってみたい。とにかく何でもいろいろやってみたいんです。『百姓』を目指しているので」 -
権兵衛街道活性化協議会総会
伊那、木曽側のの行政や団体でつくる権兵衛街道活性化協議会(会長・小坂樫男伊那市長)の総会が2日、伊那市役所であった。関係者ら約80人が参加し、本年度は関東、関西圏の新規誘客開拓に向けたPR活動に力を入れて事業展開を図ることを確認。また、本年度を活動の節目として3月までに同協議会のあり方について検討することとなった。
トンネルが開通した昨年、協議会としてはトンネル開通の周知のための活動を主に展開し、誘客を図ってきた。一方本年度は、より「誘客」という面に重点を置いて事業を展開。中でも、伊那谷へ観光に訪れる人口が最も多い関東方面からの新規誘客を目指し、旅行代理店との共同イベントやイベント企画会社との業務委託検討に取り組む。
また、同協議会は広域的な観光のあり方を模索して3年前に発足したが、「観光」という枠にそぐわない主体も一部に含まれていることなどから、協議会そのものの見直しを図る。 -
高遠高校福祉コースの3年生が伊那養護学校で作業交流
伊那市の高遠高校福祉コースの3年生が2日、伊那養護学校高等部の生徒72人と作業交流をした。
両校では、同年代の学生としてお互いの理解を深めることなどを目的として年に2回、作業体験を通じた交流をしており、この日はその1回目。体験する作業は養護学校高等部の生徒が就労準備などのために普段の生活の中で取り組んでいるもので、高遠高校としては、福祉を学ぶ生徒たちに養護学校の現場のをじかに学んでもらう目的もある。
高遠高校の生徒たちは、伊那養護学校の生徒らの協力のもと陶芸、木工、まき割りなど6つの班に分かれて作業を体験。木工班で釘打ちややすりがけなどといった家具作り作業の一部を体験した三石晃平君(17)は「高校に入ってからはこうした作業を普段やっていないので面白かった」と話していた。
高等部の生徒たちが製作した机やベンチなどといった作品は、各市町村で開かれるふれあい広場などへ出品したりしている。 -
重度身体障害者のためのケア付き共同住宅の設置を目指す会が伊那市に要望書を提出
重度身体障害者のための「ケア付き共同住宅」の設置を目指す会(唐沢浩会長)が2日、伊那市役所を訪れ、旧中央病院跡地に同住宅の設置を求める要望書を提出した。身体障害者を対象とする共同住宅は国の助成がなく、重度の身体障害者の自立を目的とする共同住宅は県内でも例がないという。
身体障害の場合、軽度なら一人で生活できる人も多いことから、自立支援という意味での共同住宅があえて設置されてこなかった。しかし重度の身体障害は、人の手を借りなければ生活できないため、施設入所か在宅ケアが一般的。できる範囲で仕事をしながら地域で自立した生活をしたいと望む人は、家族のケアを受けながら自宅で暮らしてきた。しかし、両親の高齢化とともにこうした生活は難しくなり、家族のケアが受けられなくなった場合には施設入所を選択せざるをえないのが現状。こうした背景から、家族のケアが受けられなくなってからも自立した生活を地域でおくることを望む重度身体障害者などが、ケア付き共同住宅の設置を求める会を5月に発足。車いすでも動きやすい中病跡地に設置を目指すこととなった。
要望に対し小坂市長は「具体的な計画となれば支援したい」としたが、中病跡地への誘致については慎重な姿勢を見せた。
会の原裕子さんは「極力助成を受けられる形を研究し、プライバシーを守れることを前提として、民間運営を目指したい」と話していた。
12日には午後6時からいなっせで発足記念講演会がある。 -
伊那青年会議所40周年記念事業
経営フォーラム伊那青年会議所は30日、創立40周年記念事業の一環で経営フォーラムを伊那市の県伊那文化会館で開いた。全国各地から450人が集まり、基調講演とパネルディスカッションで経営者の生の声を聞き、経営者に必要とされる資質や手法などを学んだ。
同フォーラムは05年からの継続事業。今回は、手作り結婚式を手がけるクロフネカンパニー代表の中村文昭さん、北九州の美容室バグジー代表の久保華図八さんがそれぞれ基調講演した。
パネルディスカッションは、人と経営研究所の大久保寛司所長をコーディネーターに、伊那食品工業会長の塚越寛さん、茨城県経営品質協議会代表理事の鬼沢慎人さん、講演した中村さんと久保さんが、「地域住民の意識がつくるいい会社と豊かなまち」テーマに意見を交わした。
「経営者の資質で一番大切なものは」との質問に、中村さんは「社長が大好きと言われる社長になろうと思っている」、久保さんは「人間的魅力と判断力」、塚越さんは「目的と手段を履き違えない哲学的な整理ができること」と答えた。 -
伊那市、箕輪町消防団ポンプ操法大会・ラッパ吹奏大会
伊那市、箕輪町の消防団07年度ポンプ操法大会・ラッパ吹奏大会が1日、伊那市役所と箕輪町役場の駐車場でそれぞれあった。団員は1カ月半にわたる訓練の成果を発揮して大会に臨んだ。
ポンプ操法は自動車ポンプの部と小型ポンプの部で、消火の基本動作の正確性や敏しょう性、標的(火点)を倒すまでの時間などを競った。ラッパ吹奏は、吹奏と規律の総合で競い合った。
伊那市は昨年の第1回大会より出場チームが増え、自動車ポンプは2増の10チーム、小型ポンプは7増の27チーム、ラッパは1増の5チームが出場。自動車ポンプは伊那分団第2部、小型ポンプは手良分団第2部、ラッパ吹奏はEチームが優勝した。
箕輪町は各部に全6分団が1チームずつ出場。自動車ポンプは第5分団、小型ポンプは第4分団、ラッパ吹奏は第6分団が優勝した。
自動車ポンプと小型ポンプの各1位、ラッパ吹奏は選抜で、7月15日の上伊那郡大会(伊那市役所駐車場)に出場する。
結果は次の通り。
【伊那市消防団】
▼自動車ポンプの部=(1)伊那分団第2部(2)竜分団第2部(3)伊那分団第1部(4)三義分団第1部(5)河南分団第3部(6)長谷分団第1部▼小型ポンプの部=(1)手良分団第2部(2)手良分団第1部(3)美篶分団2部下大島A班(4)美篶分団2部下大島B班(5)高遠分団第1部(6)伊那分団第3部▼ラッパ吹奏=(1)Eチーム(2)Dチーム(3)Aチーム(4)Cチーム(5)Bチーム
【箕輪町消防団】
▼自動車ポンプの部=(1)第5分団(2)第6分団(3)第4分団(4)第1分団(5)第3分団(6)第2分団▼小型ポンプの部=(1)第4分団(2)第1分団(3)第6分団(4)第5分団(5)第2分団(6)第3分団▼ラッパ吹奏=(1)第6分団(2)第4分団(3)第2分団(4)第1分団(5)第3分団(6)第5分団 -
貿易陶磁逸品展 ベル伊那・2日まで
「貿易陶磁逸品展竏苧「帰り陶磁を一同に竏秩vは7月2日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。幕末から明治にかけて欧米諸国に輸出された陶磁器約30点を展示販売している。
薩摩焼、平戸焼、九谷焼などの「染付鯉水草文皿」「松竹梅文大皿」などを出品。関係者は「日本が世界に発信してきた貿易陶磁の技術の高さをうかがわせる作品ばかり」と来場を呼び掛けている。
そのほか、現代陶芸家の初代徳田八十吉の「深厚釉鶴首瓶」、朝蔵五十吉の「青九谷手八角瓢形瓶」などの名品が並ぶ。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
伊那小6年剛組 通り町商店街に風鈴
伊那市の通り町商店街の活性化を願い活動を続ける、伊那小学校6年剛組(大沼聡教諭、31人)は、同商店街にガラス製の手作り風鈴を飾った=写真。通りに響く涼しげな夏の音が、買い物客らを和ませている。飾り付けは8月中旬まで。
「通り町の人はやさしいです」などの想いを書き込んだ短冊付の風鈴33個を一丁目、二丁目に設置。一丁目には、商店街との協力で葦簾(よしず)を4箇所設け、風鈴に加えて児童たちが詠んだ俳句も並べた。
5月中旬の修学旅行で東京を訪れた際、ガラスが特徴の「江戸風鈴」を製作した。これらの商店街活性化を目指した活動は4年生の時から始まり、8月、10月には、恒例のサルビアや菊のプランターをアーケードに設置する予定だ。 -
楠洲流竜東支部 35周年祝う
詩吟の楠洲流聖楠会竜東吟詠会竜東支部は7月18日、伊那市狐島のJA上伊那本所「フラワーパレス」で、発足35周年の記念式典を開く。発足当初約50人いた会員は現在、当時からいる2人を含む60縲・0歳代の7人で、詩吟が好きな熱心な人ばかりが集まる。
発足は72(昭和47)年1月17日、楠洲流の中では活動が古い支部。伊那公民館の文化団体に所属し、毎週水曜日、同公民館で植田勝衛さん(70)=南箕輪村田畑=の指導を受けている。同流派内の大会や公民館の文化祭発表などで詩吟の腕前を披露している。
漢詩を題材に詠う詩吟に必要なことは「詩の内容を把握し、意味を詩吟に生かすこと」と植田さん。日本文化と言われる詩吟には、心を豊かにする力があるという。メンバーは、一節ずつを噛み締めながら、想いを込めて吟じている。
詩吟をたしなむ人が高齢化しているのが課題だと訴える。発足当時からの会員、小池清永支部長(77)=伊那市中央区=は、35年間付け続けた出欠表を手に「懐かしい名前があり、昔の思い出がよみがえる。この出欠表を支部の宝物として、次の世代に引き継ぐことができれば」と話している。
支部の歴史が詰った出欠表 -
中病に生け花飾る
華道家元池坊伊那支部青年部中部ブロックは29日夜、伊那中央病院に季節の花を生け込んだ。
青年部は活動の一環として、03年の開院当初から年1回、入院患者らの安らぎになればと取り組んでいる。
部員12人が1点ずつ生け花を持ち寄り、3・5・6階ラウンジの一角に展示。季節を感じてもらおうとアジサイ、テッセン、カラー、ドクダミなど庭先にある花を選んだ。赤、白、青…と色鮮やか。
中部ブロック運営委員の唐沢裕美さんは「患者さんから『きれい』『花の香りがする』と言われると、うれしいですね」と話した。
生け花は1日まで飾る。