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塩尻市奈良井川河川敷男女焼死事件 保険金訴訟
塩尻市の奈良井川河川敷で02年10月12日、燃えた車から男女2人の遺体が見つかった事件で、無くなった会社員酒井宏樹さん=当時(24)の両親(伊那市在住)が生命保険会社に、保険金など約3600万円の支払いを求めた訴訟の第2回口頭弁論が8日、地裁飯田支部であった。
宏樹さんは02年1月1日付で、母親・倫子さんを受取人として保険を契約。保険会社は警察の無理心中の可能性が高いとの判断に、契約後1年以内に自殺した場合は支払わない竏窒ニし、遺族は息子が他殺されたことを立証するため、民事訴訟を起こした。
この日は倫子さんに対し、原告、被告側双方の代理人が尋問。原告代理人の長谷川洋二弁護士は、事件の数日前に宏樹さんが▽時計を修理に出している▽事件後に友人と会う約束を携帯のメールで交わしている竏窒ネどの事実を確認し、他殺を主張した。
保険会社側は、宏樹さんの借金や、死亡した女性との間にトラブルがあったか、などについて質問した。
倫子さんは司法解剖の結果について「自殺するなら肺中が煙でいっぱいになるはず。タバコ一腹分だけ(の煙の検出)なら(息子が)虫の息だった証拠」とし、焼死自殺を否定。「保険金請求が認められれば他殺と分かる。(県警)にもう一度、再捜査を伝える気持ちがある」とした。
10月24日午後4時からある第3回口頭弁論の後、結審の予定。判決は本年中に出る見込みになっている。 -
日本語教室受講者が浴衣の着付けに挑戦
伊那国際交流協会は5日、日本語教室の受講者を対象とした「浴衣の着付け教室」を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。ブラジル国籍の3人と台湾出身の1人が参加し、1時間ほどかけて浴衣を着た。
言葉だけでなく、日本文化にも触れてもらおうと企画したもので、講師には、昨年5月から「きもの着方教室」をしている牧田染織店の牧田広利さんと、美容室ルーナの田畑千栄子さんを迎えた。
浴衣を着た後、田畑さんがそれぞれの髪の毛をアップスタイルにアレンジ。また、着崩れしない歩き方や、着崩れした時の直し方、浴衣を着たときの作法などを牧田さんが指導した。
初めて浴衣を着た台湾国籍のテレサさんは「面白い。台湾にも伝統的な衣装はあるが、ジッパーで着られる簡単なもの」と話していた。
一般を対象とした牧田さんの「きものの着方教室」は12日の午前10時から、伊那市駅前ビル「いなっせ」である。着物を着た後、参加者全員でランチを食べるようになっており、受講料は無料(昼食代は実費)。定員8人(先着順)。
申し込み・問い合わせは牧田染織店(TEL78・7165)へ。 -
富県グリーンツーリズムの山林オーナー、マツタケ講習会
富県グリーンツーリズム山林オーナー専門部(藤原儀兵衛委員長)は5日、山林オーナー講習会を伊那市のJA富県支所で開いた。オーナー22人が参加し、マツタケを多数発生させるための山林整備方法と今年のマツタケ作柄予想を学んだ=写真。
県環境森林チームの古川仁主任は、マツタケの生育条件や、そのために必要な森林整備について伝授。マツタケの菌糸体と土壌の混合物からできる“シロ”がある場所はマツタケのできる可能性が高くなるため、シロが好む有機質の少ない土壌を整えることが重要であることを示した。
また、藤原儀兵衛さんは今年の作柄を予測。過去に豊作だった年に起きたいくつかの自然現象が発生しており、「異常気象の影響で9月に残暑のぶり返しなどがなければ、今年は豊作になる」と語った。
山林オーナー制度は03年から始めた取り組みで、現在は上伊那を中心に、72人が登録している。取り組みを通して山林の整備も充実してきているという。 -
「さんよりこより」で洪水を起こす厄病神をたたきつぶす
伊那市美篶の上・下川手の天伯社に伝わる七夕祭り「さんよりこより」が7日、同社であった。地元住民や帰省中の家族連れなど150人以上が参加。20縲・0年ぶりに出店が復活し、にぎわいを見せた。
保育園児や小学生は事前に七夕飾りを用意。鬼男2人を囲むように円陣を組み「さんよりこより」と言いながら3周し、鬼男を七夕飾りでたたいた。
そのあと、地区役員ら約30人が同社にまつられている大棚機姫命(おおたなばたひめのみこと)を安置したみこしを交代で担ぎ、瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)がまつられた対岸の富県桜井の天伯社へ向かった。「天の川」に見立てた三峰川を、ひざ上までぬれながら渡った。
境内には、地元の壮年団有志がカブトムシ、たい焼き、ラムネ、ローメンなどを出店、威勢よく呼び込んでいた。
この例祭は室町時代、大洪水が起きた際、高遠町藤沢片倉の天伯さまが桜井、川手に流れ着き、まつったことから始まったとされる。「さんよりこより」のかけ声は、洪水を起こす厄病神をたたきつぶす意味という。 -
「広島原爆の日」に平和祈念式典
広島「原爆の日」の6日、伊那市山寺区の丸山公園で、第20回市民平和祈念式典があり、約80人が集まり永久平和を祈った。市民団体「非核平和都市宣言をさらにすすめる伊那市民の会」の主催。
公園内にある「原爆の火」平和の塔前に集合。原爆の投下があった8時15分から、サイレンに合わせて1分間黙とうし、全員が塔へ向けて献花した。
同会の建石繁明代表は「核兵器や戦争に対する嫌悪を感情のレベルから理性のレベルに高め、実践のレベルまで高めたい。少しの勇気を出して『戦争は嫌だ』と発言することから始まる」とあいさつした。
この日のために「坂下高齢者クラブ」が塔前に花壇を設置、地元育成会も折り鶴を制作し飾った。
会は9月市議会で、旧3市町村の非核平和都市宣言を新しく新市が引き継ぐため、宣言の採択を請願する。
15日午前10時から、平和音楽映画祭があり、「紙屋悦子の青春」を全国封切り先行上映する。
問い合わせは、同会の宮下さん(TEL72・9411)へ。 -
かんてんぱぱでオルゴール展示演奏会
原村のサンキョウオルゴールは6日まで、「オルゴール展示演奏会」を伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開いている。形やメロディーの異なるさまざまなオルゴールや、自分で演奏できる手回しオルゴールの体験コーナーなどが、訪れた人を楽しませている=写真。
日本のオルゴール技術の発祥は60年前の諏訪地域。サンキョウオルゴールは現在、国内では唯一オルゴールの音源を製造し、歴史は50年以上となる。地域にこうした技術があることを知らない人も多く、地域住民へのPRのため、イベントを企画した。オルゴール製品をつくる県内の4社も協賛している。
見聞きする機会が多い箱型オルゴール、音を奏でる「弁」が80もある大型のディスクオルゴールの展示や、聞くだけでなく、演奏する楽しみも感じてもらうことを目的として現在開発を進めている「手回しオルゴール」も体験できる。
伊藤和男社長は「オルゴールの持つ癒しの音色の素晴らしさを追求した展示会。気軽に出かけてほしい」と呼びかけている。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時。 -
テレビ番組と連動したライブイベント「LIVE CAST A NET vol.3」は13日に
伊那・飯田ケーブルテレビで放送中の音楽番組「CAST A NET」の連動ライブイベント「LIVE CAST A NET vol.3」が13日、伊那市の伊那GRAMHOUSEである。
「CAST A NET」は、アーティストと観衆がつながる関係を築くことを願う取り組みで、テレビ番組と連動したライブイベントなどを展開している。
テレビ番組のMCを努める駒ヶ根市の三宅由浩さんをはじめ、伊那市在住の高校生シンガーソングライター・加納裕さん、高校卒業後、海外で声楽の勉強をして帰国したばかりの女性シンガー・kayocoさんなど、地元ミュージシャンも多数出演する。また、全国的に活躍するアーティストも登場。10組が出演を予定しており、1組が4、5曲を演奏する。
三宅さんは「お盆で帰省している人たちにも参加してほしいと思っている。ちょっと変わった同窓会になれば」と語る。
ライブは午後5時から(開場は午後4時)。
前売り券は2千円(高校生以下千円)で、当日は500円増し。
問い合わせ・チケットの販売場所はきょう庵CAST A NET事務局(TEL76・0891)へ。 -
高遠分館「さわやか学級」 満光寺で学ぶ
高遠町公民館の高遠分館事業「さわやか学級」(学級長・有賀弘武分館長)の今月の講座が3日、同町西高遠の満光寺であった。受講生約40人が集まり、同寺の兼子展世住職(72)から、毎年8月16日実施の同寺の例祭「えんまさま」について話を聞いた=写真。
地域起こしのため10年振りに、寺、同町横町町内会、同分館が共催で「えんまさま」、縁日、盆踊りの3つを本年は同日開催。夏の風物詩が復活することを記念し、同例祭についての事前学習の機会にした。
兼子住職は地獄に落ちた先祖を解放し、救済の経「観音経」を読んで極楽へ送るためのもの竏窒ニ、例祭や閻魔(えんま)像を奉っている理由を説明。「昔のことを偲ぶことは人間社会に大切なこと。なぜ人間として生まれたかを大切にして」とした。
講座では、受講生らが「閻魔像はいつごろのもの」「ここ以外に閻魔大王を奉っている寺は」などと、矢継ぎ早に質問を投げかけていた。 -
アルプス・ミニバス交流大会 県外強豪迎えて熱戦
アルプス・ミニバスケットボール交流大会が5、6日の日程で、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館など4会場で始まった=写真。上伊那を中心に東京都、山梨県、静岡県など県外25チームを加えた計40チームが出場し、プレーを通じて親ぼくを深めた。
交流を深めると共に、競技の普及と技術向上を図る大会、6回目。上伊那ミニバスケットボール連盟が中心となってつくる実行委員会が主催した。
男子16チーム、女子24チームが出場し、1チームが両日2試合ずつの対戦。初日はブロックごとの変則リーグ、2日目は各ブロックの同順位同士でリーグを戦う。
選手たちは互いに声を掛け合いながら、息の合った連携プレーを披露。3点シュートを決めたり、ボールを手にすると一気にゴールへ走り、得点を重ねるなど、白熱した試合を繰り広げた。
また、実行委員会は7月の豪雨災害の援助のため、各チームから義援金を募り、辰野ミニバスケットボールクラブの保護者会に受け渡した。 -
元気いっぱい「伊那東小の伊那まつり」
伊那まつり「市民おどり」に向けて練習してきた、伊那東小学校3年生と保護者でつくる「なのはな連」は5日夕方、校庭で、踊りの成果を披露した。約300人が集まり、・ス手作り祭り・スで盆踊りと手持ち花火を楽しんだ。
伊那まつりが中止となり、急きょ児童たちの発表の場を設けた。学年PTAの飯沢秀和会長は「中止は被災者のことを考えると仕方ない。今日は校庭で元気よく楽しもう」とした。
そろいのTシャツやバンダナなどに身を包み、手製の山車(だし)の周りに円をつくり、踊りを開始。熱気を帯びた校庭には、手足を大きく動かし、掛け声を出して、祭りを満喫する笑顔が広がった。
昨年冬から、月2、3回ずつの練習を重ねてきた児童たち。田畑小春ちゃんは「本当はいろんな人に見てもらいたかった。けど、できてよかった」とよろこんでいた。 -
伊那地域保育料県内19市の最低基準に引き下げへ
伊那市は4日夜開いた市保育園運営協議会で、09年度までに伊那地域の保育料を一人月額平均約5700円(年間約6万8400円)引き下げ、現在県下19市中で2番目に高い保育料を3年間で県下最低額にする方針を示し、引き下げの具体的施策を説明した。
伊那地域の平均保育料は月額平均2万2892円。3年間の取り組みで、09年度には所得階層(保育料算定の基礎となる所得税等の納付区分)による保育料を勘案した上で、園児一人あたり月額約1万7200円まで引き下げる。
具体的施策は、入所率50%を一つの目安とした園の統廃合をはじめ、保育士の人件費や給食運営経費、光熱水道費、特別保育料などの見直しを図り、1億3千万円の運営経費削減を目指す。第1回改定として11月から本年度の保育料を05年度比一人平均月額2500円(平均10・7%)引き下げる。
一方、高遠と長谷地域の保育料は伊那地域と比べて一人平均月額が約4千円安い。両地域は伊那地域とは逆に除々に引き上げ、伊那地域との格差を是正させた時点で、引き下げに連動させるという。
「質の高い子育て環境づくり」を目指すなかで、保育環境の整備を推進するとともに、効率的な保育園運営を図り、子育ての充実から人口増加へとつなげる。 -
いよいよ夏本番…暑い
梅雨が明け、本格的な夏、到来。4日、伊那では最高気温32・7度の今年一番の暑さとなった。
伊那市高遠町の高遠さくらホテルではビアガーデンで、冷えたビールでのどを潤す姿。ただ「汗をかきながら飲むのは初めて」と暑さに疲れた様子だった。
飯田観測所によると、5日も30度を越える真夏日となる予想。11日まで暑さが続き、8日以降はくもりがちのようだ。 -
みはらしファーム、ラベンダーの摘み取り自由
伊那市西箕輪の農業公園「みはらしファーム」は、公園内のラベンダーを無料配布している。
例年は、日帰り温泉「みはらしの湯」に提供したり、各地の観光PRイベントなどに持参する花束にしていたが、今年は十分な量が確保できたため、残りを来園者に無料配布することを決めた。
ラベンダーが残っているのは園内の道沿いで、希望者が自分でほしい分だけ摘み取れる。
また、大雨の被害にあった人たちの支援を目的とした「豪雨災害復興支援募金箱」もラベンダー横に設置した。
早速ラベンダーを摘み取った飯田市の女性は「今年はラベンダー狩りに行ったが、花がなくなっていて体験できなかったので調度よかった」と話していた。 -
はら美術で原誠二日本画展
岩料が持つ美しさを巧みに表現する南箕輪村出身の日本画家・原誠二さん(47)の個展が8日まで、伊那市旭町のはら美術で開かれている。抽象と具象を掛け合わせた独創的な日本画56点が、訪れた人を魅了している。
故・加山又造氏に師事し、現在は群馬県高崎市で製作を続けている原さん。長野県内での個展は初めてで、ここ1年の新作を多く集めた。
もとは油彩をしていたが、色彩鮮やかな岩料に魅了されて日本画に転身。抽象的な心象風景と、身近なモチーフを具象的に描くことで独特の世界観を表現。さまざまな色を巧みな筆使いで、色彩の鮮やかさを際立てている。
原さんは「今回は身近にある花などを題材とした。花の持つ美しさと、色のハーモニーを見ていただきたい」と話していた。
入場無料。午前11時縲恁゚後6時。 -
駒ケ根高原美術館で中学生美術ワークショップ
駒ケ根市の駒ケ根高原美術館は4日、中学生を対象にしたワークショップ「WORKS竏駐ュく動作は美しい」を開いた。駒ケ根市の赤穂中、東中、伊那市の伊那中から美術クラブ員ら45人が参加し「働く」をテーマにした絵画作品の制作などを行った。参加者は与えられた40分の時間内に作品を仕上げようと真剣な表情で絵筆を動かしていた=写真。
制作に先立って参加者は駒ケ根市の養命酒駒ケ根工場を見学。その後、東京都府中市美術館館長で多摩美大教授の本江邦夫さんの講義「働く人の美しさ」を聞いて作品制作のイメージを高めた。
ワークショップの2日目は9日に開かれ、山梨県の山梨県立美術館を訪ねてミレーなどの作品を鑑賞した後、作品の印象をテーマにした作品制作などに取り組む。 -
伊那市 わがまち探検ぐるりん号
伊那市は3日、小学生とその保護者を対象とした、新市内の公共施設見学会「縲恍mろう、学ぼう、私たちのまち縲怩墲ェまち探検ぐるりん号」を開き、市内の14組39人が市役所や美和ダムなどの施設を見て回った。
市民の市政に対する関心を高めることが目的で、3市町村合併前の旧市では恒例となっている夏休みの企画。参加は前年と比べて倍増し、関係者は「合併効果で関心が深まったのでは」とした。
一行は伊那中央清掃センター、伊那消防署などを見学し、ごみの環境問題や消防士の仕事について学習。親子の運動体験として、花の丘マレットゴルフ場でプレーも楽しみ、交流を深めた。
伊那市狐島の30代女性は「今まで知らなかった施設を見学できてよかった」と感想。息子2人とマレットゴルフを満喫し、道の駅「南アルプスむら」で昼食を取るなどして楽しんでいた。 -
伊那税務署 中学3年生夏休み租税教室
伊那税務署で3日、中学3年生を対象とした「夏休み租税教室」があり、伊那市内4校から合計45人が参加し、租税教育用ビデオの鑑賞、署内見学などを通じて税金に理解を深めた。同税務署、市税務課の共催。
本年で17回目となる恒例の教室。次世代を担う生徒らに、税の意識と役割に関心を持ってもらい、身近なものとして捉えてもらうことを目的としている。
税務署、同税務課の関係者による講話では、税金に関するクイズを解いた。問題は、05年度の国民一人当たりの平均国税は竏窒ネど10問。「公立中学に通学する生徒一人当たり年間約93万円の税金が使われている」と、生徒たちは知り、金額の大きさに驚きの様子だった。
三浦元幸署長は冒頭で「税金は皆の生活を良くし、よりより環境を造っていくための会費のようなもの。少しでも税金について関心を持ってもらえれば」とあいさつした。 -
萩焼秀作展 ベル伊那・8日まで
人間国宝の作品などが並ぶ展示即売会「萩焼秀作展」は8日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。入場無料。
茶陶を中心に、コーヒーカップや小鉢、皿などの日用食器など約100点を出品。逸品となる600万円の茶碗から、手頃な価格の1500円の湯ざましまでがそろう。
人間国宝・11代三輪休雪の「割高台茶碗」をはじめ、県無形文化財の11代坂高麗左衛門、12代田原陶兵衛、波多野善蔵の秀作が並ぶ。有名作家15人の作品を取り寄せた、見所が多い展示会となっている。
廣澤洋海の細密香炉のほか、花や風景を描いた「萩絵付皿」も多数ある。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後4時)。 -
高齢運転者優先駐車場マーク設置
伊那市は2日、高齢運転者優先駐車場マークを市役所、高遠町総合支所の駐車場計5区画に設置した=写真。県警本部が進める、高齢運転者マーク(通称・紅葉マーク)の普及を目的とし、高齢者の保護意識の高揚も図ろうと考えている。
市役所の東西の両駐車場に各2台分、高遠町総合支所の駐車場に1台分を整備。いずれも庁舎入口付近の区画の路面に、1メートル四方のシートを張った。シートは、紅葉マークと「高齢運転者優先駐車場」の文字を表示した。
市は優先駐車場の整備により、駐車場内で安心して駐車でき、接触事故が減る竏窒ネどの効果を期待している。
長谷総合支所への設置は今回、駐車場が庁舎から離れているため、有効性が少ないとの判断で設置はしなかった。
公民館などの市が所有する施設の駐車場への設置の考えもあるという。 -
伊那文化会館で伊那弥生ヶ丘高校の学生が就業体験
伊那市の伊那弥生ヶ丘高校の生徒が3日、県伊那文化会館を訪れ、学芸員の仕事を体験した。
夏休みを利用した就業学習体験の一環。県伊那文化会館では、昨年から学生を受け入れている。
今年は、美術館関係の職業に関心のある2年生2人、3年生2人が訪問。会館の林誠学芸員から作品の扱い方や展示方法の指示を受けながら、5日に始まる「信州高遠美術館所蔵品展」の展示準備を手伝った。
就業体験に参加した3年生の野溝由衣さんは「細かいところまで細心の注意を払っていて勉強になった。楽しかった」と話していた。 -
かんてんぱぱで水野澤三・雅之茶陶展
岐阜県美濃の穴窯「陽山窯」で古人に親しまれてきた伝統の焼き物を製作し続ける陶芸家・水野澤三さん(79)と雅之さん(48)が2日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで茶陶展を開いている。志野を中心に、瀬戸黒、織部、黄瀬戸などでつくられた湯のみ、ぐい飲み、茶器など約100点が訪れた人の目を楽しませている。
1300年の歴史を持つ美濃焼きを中心に作陶活動を続ける水野さん親子。薪を使う伝統的な「穴窯」で創作活動を続けているため、年間に製作する作品数も限られてしまうという。
澤三さんは、伝統の手法で安土・桃山時代の茶人に好まれた茶器などを今に伝えており、過去には天皇家に作品を献上した。今回はそれと同じ型をした作品も展示している。
雅之さんは、伝統を引き継ぎながらも、深みのある紫を表現した「紫志野」、長時間の焼きを施すことで独特の色彩を実現した「古美濃」など、新しい形にも挑んでいる。
澤三さんは「作品を発表することを通して、かつての日本人が持っていた日本文化を絶やさないよう伝えていきたい」と話していた。
午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時)。入場無料。7日まで。 -
地元野菜を給食に使用するための市場・ほ場視察
学校・保育園給食にできるだけ地元野菜を取り入れていこう竏窒ニ2日、伊那市内の保育園・小中学校で働く栄養士や給食技師、約40人が、地元野菜を取り引きする西春近の丸伊伊那青果市場や、給食野菜を栽培するほ場などを視察した。
市は、出来る限り地元の野菜を使い、顔の見える関係の中で「安心・安全」を提供していこうと努めているが、実際なかなか生産者との関係性を築くまでに至っていないのが現状。そこで、現地視察などを通して、生産者の顔を知り、それをきっかけに地元野菜の給食普及を進めていくため、こうした研修会を繰り返している。
今までは生産ほ場が中心だったが、今回は流通の仕組みを知るため、卸売り市場の視察も決めた。
参加者は、競りの様子を見学したり、これから季節を迎える野菜や果物を教えてもらいながら、今後のメニューの参考にしていた。
高遠町、長谷地区は、はやくから「生産者の会」が発足し、それぞれの地域で採れた野菜を給食に供給する仕組みが確立しているが、学校・保育園数の多い旧伊那市では、そうした取り組みを実現するには難しい面がある。しかし、出来る限り地元産野菜を使用する取り組みは始めている。 -
伊那市東春近 住民有志の会議が地域情報誌を創刊
伊那市東春近の住民有志が地域づくりのために集まる「よりあい東春近会議」(織井秀夫代表)は、県のコモンズ支援金を受け、地域情報誌「東春近よりあい通信」の創刊号を、同地区全戸などに配布した。
情報誌は区民に地域を知ってもらうための目的で発行した。郷土料理、史跡、健康の勧め、地域で活躍する人物の紹介竏窒ネどの内容を記載。コモンズ支援金42万5千円を受け、A4版・オールカラー4ページの「竏鋳ハ信」を今年度中にあと3回発行する予定だ。
創刊号は昔ながらの「山椒(さんしょう)の五平もち」の作り方、木裏原の養蜂家の取組み、標高1100メートルに群生するカキツバタの湿原「野田山アヤメ園」の紹介竏窒ネどを盛り込んだ。
同会議は30竏・0代の会社員や主婦などの男女15人ほどで昨年6月に発足。月一度の会議を重ねるなどして、地域づくり、地域振興などについて話し合っている。本年度からは東春近公民館の事業として活動を展開している。
事務局の同公民館関係者は「よりあい通信を見て興味を持ってもらい、同会議に参加してもらえれば」と呼び掛ける。今後は農業経営、学校教育環境などの社会性のある内容も掲載していきたいと考えている。
問い合わせは、東春近公民館・春近郷ふれ愛館(TEL72・3202)へ。 -
オリンパスが伊那市へ災害見舞金100万円
オリンパス(本社・東京都)は1日、豪雨災害の見舞金として、事業場を構える伊那市に100万円を寄付した。
山田秀雄取締役常務執行役員ら3人が来庁。「伊那市にお世話になって半世紀以上が経つ。復興に役立ててほしい」と話し、小坂市長に寄付金を手渡した。
同社は辰野町、岡谷市にも同額を寄付。
現在、義援金活動として海外を含め、従業員から寄付金を募っているという。
伊那まつりの市民おどりには「オリンパス連」として参加する予定だったが、中止のため、10日に開く社内の夏祭りでねぶたを披露するという。 -
少年3人が万引き
伊那署は2日午前、万引きの疑いで、伊那市と上伊那郡内に住む少年3人を逮捕した。
逮捕したのは同市の高校生(15)、アルバイト少年(16)、上伊那郡の高校生(16)の3人。共謀のうえ、8月1日午後5時10分ごろ、市内の大型スーパーで、発泡酒1パック(6本入り)のほか22点(時価合計5705円)を盗んだ疑い。
3人は犯行時に店の警備員に見つかり逃走したが、届け出を受けた伊那署員が市内で発見し、逮捕した。 -
かんてんぱぱで銅版画家・今村由男さんの個展
自然と幾何学的な世界を調和させ、独特な空間を表現する飯田市の銅版画家・今村由男さん(57)の作品展「伊那谷の光と風 銅版画の世界」が1日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。銅版画や手描き作品など約40点が、訪れた人の目を楽しませている。
バラトヴァバン国際版画ビエンナーレや日仏現代美術展など、各美術展でさまざまな賞を受賞してきた今村さんがかんてんぱぱホールで個展を開くのは初めて。今回は、過去5年ほどに製作した近作を集めた。
「伊那谷の光と風」をテーマに、日常の風景にある自然や天文的要素、設計図のようなライン使いで現実とかけ離れた時間軸を表現。
手描き作品「オリジナルタブロ」は、土蔵に使用する漆喰に色彩を施し銀箔を焼いた“黒箔”などを用い、独自の世界を創り出している。
今村さんは「夏休み中の子どもたちにも天文、自然、四季折々の情景などを感じてほしい」と話していた。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。入場無料。7日まで。 -
西春近地区がボランティア移送を開始
伊那市西春近地区社会福祉協議会(清水俊学会長)は2日、福祉サービスの対象からももれた高齢交通弱者の足の確保を目的とする「ボランティア移送」を開始した。移送には市から貸与された車を使用。当面は通院の送りに限定する。取り組みは、市の交通弱者対策モデルケースとしても位置付けられている。
移送希望しているのは、西春近地区に住む60代縲・0代で▽車がない▽一人暮らし世帯竏窒ネどの条件を満たす会員21人。車を運転するのは地区内から募ったボランティア27人で、対象範囲は伊那市から駒ヶ根市までとなっている。会費はひと月500円。車にかかる保険料やガソリン代は市が負担する。車は禁煙友愛会が市に寄贈した。
小坂樫男市長は「世間も注目する取り組み。これが前例となって全市的広がりを見せればありがたい」と期待する。
今回は、継続的に実施していくため、一定の条件で移送手段や対象、方法などを厳しく制限せざる得なかったが、取り組みの対象とならない交通弱者、ボランティア希望者の声も地区内にはあり、さまざまなニーズにこたえていくための体制の強化が必要となる。 -
はらぺこ保育園で流しそうめん
伊那市富県の里山で、野外活動を中心とした保育に取り組む「はらぺこ保育園」の園児たちは1日、夏の風物詩・流しそうめんを楽しんだ。
昔に比べ、体験する機会が少なくなった流しそうめんを楽しむとともに、たくさん食べて夏の体力を養うことが目的。小学校が夏休み中のため、今回は園児だけでなく小学生も一緒に参加した。
食べやすいこともあって食事が進み、子ども16人と大人数人で30束以上のそうめんを完食。ほかにも、園児らが畑で育てたトマトやキュウリなども一緒に流した。
流れてくるそうめんをはしで上手にとることができた園児は「見て、こんなに取れた」と、笑顔を見せ、口いっぱいにそうめんをほお張っていた。 -
湘南やまゆり学園・自然体験教室
神奈川県内に8つの幼稚園を持つ、湘南やまゆり学園(小山昭雄理事長)は7月30日竏・日、伊那市西春近の日本幼稚園村で自然体験教室を展開した。最終日は、地元のそば打ち名人の実演を見学し、出来上がったそばに舌鼓を打った。
10年以上続く恒例に、約260人の園児らが参加。市内にある、はびろ農業公園「みはらしファーム」での乗馬や、小戸沢川でのマスつかみなどの体験に胸を躍らせた。
伊那市そば打ち名人会の六波羅修実さん(72)=西春近小出=が実演した。名人が生地を切っていくリズムに合わせ、園児たちは大きな掛け声の声援。そばを切り終えると「すごーい」との歓声がわいた。
本年で5年ほど続いている実演に六波羅さんは「やっているほうも楽しい」と喜んだ。
この日は、毎年近くの農家でトウモロコシの収穫も体験。子どもたちは、2つのアルプスの間に広がる自然の中での2泊3日の学習を楽しんだ。 -
伊那市 市内流水プール吸水口など調査
7月31日、埼玉県ふじみ野市で小学校2年女児が流水プールの吸水口に吸いこまれ死亡した事故を受け、市は1日、市内に流水プールがある施設や小中学校プールを調査し、安全を確認した。
市教育委員会職員らが市民プール、高遠スポーツ公園プールの流水プールの吸水口、小中学校21校のプールの排水口を調査した。流水プール2施設は、開場前に柵状のふたがボルトでしっかり止めてあるかを確認し、開場。小中学校も問題がないことが分かり、通常通りの使用となった。
県が同日正午ごろ、調査の指導を通達したのに対し、市は午前から自主的調査を開始、早めの対策を講じた。
市教育委員会は流水プール施設や学校に対して、吸水口や排水口の点検には注意を払うことを呼び掛けた。