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06年用年賀はがき・お年玉 美篶局管内で2等当選者
伊那市の美篶郵便局(伊東正局長)で2日、06年用年賀はがきのお年玉2等商品の引き渡しがあった。当選したのは同市美篶前原の主婦・田中梓慧美さん(29)。賞品の「IH炊飯ジャー」を前田辰雄副局長から受け取った=写真。同局での2等当選は00年以来。
田中さんの夫、母親と自分に送られた年賀はがき約100枚のうち、前の職場の友人が同人に宛てた1枚が当選。新聞に掲載された当選番号が一致したときは、夫と一緒に目を疑ったという。
前々からお年玉商品が当たったら、「家族で楽しめる炊飯ジャーの2等がほしいね」と家族で話し合っていたというので、1等のハワイ旅行以上に価値のある当選となった。
年賀はがきを送ってくれた友人には、自分のことが掲載された新聞の切り抜きと一緒に当選を報告し、お礼を言いたいという。
田中さんは「今までくじも懸賞も当たったことがなかったので、今年はいいことがありそう」と期待を膨らませていた。
2等は5万本分の1の当選確立で、全国で約8万2千本の当選枚数。デジタルカメラ、デジタルオーディオプレーヤー、電波ソーラー腕時計などの5賞品の中から好きな1点を選ぶことができる。
美篶郵便局で配達した年賀はがきは19万8千通。年賀はがきの賞品引き換え期間は7月18日まで。同局では「早めの引き換えを」と呼びかけている。 -
思い出の洋服など再生
伊那市消費者の会(原静江会長)のリフォーム講習会が2日、同市の伊那公民館であった。市内を中心に飯島町、箕輪町、南箕輪村から10人が集まり、着なくなった衣服などを用いて、ポーチ、帽子などに仕立て直した。
同会は「資源の再利用」を活動テーマに、毎年、会員対象の同講習会を開いていたが、昨年から一般公開。受講者たちは、着物の切れ端やネクタイ、エプロンなどを持参し、会員らの指導で作業に取り組んだ。
作品は一枚布から制作できる手軽なものが多く、「庭の草むしりの時にに使いたい」と、約10種類ある題材のうち、手ぬぐい帽子を作る人が多数。受講者は思い出の詰まった衣服が生まれ変っていく様子に胸を弾ませていた。
飯島町から参加した50代の主婦・滝本登喜子さんは「買ったきり使わないものをそのままにしておくのはもったいない。洋服のリフォームは出費も減って家計には役立つ」と話していた。
8、13日、リフォーム講習会を引き続き開催。参加希望者は、市生活環境課(TEL78・4111、内線111)へ。 -
【権兵衛開通日特集2】おらが谷の宝物
雄大な山容 霊峰・御岳山「木曽のナァー なかのりさん 木曽のおんたけ ナンチャラホーイ 夏でも寒い ヨイヨイヨイ」
民謡木曽節にも歌われる木曽の象徴、御岳山(3067メートル)。岐阜県境にすそ野を広げ、その姿は雄大にして威厳を感じさせる。
霊峰と呼ばれ、山岳信仰御嶽教の「おやま」として、古くから信者たちの畏敬(いけい)を集めてきた。室町時代、精進・潔斎した修験者たちは、修行の場として山に登った。江戸時代には、覚明、普寛行者が登山道を開き、一般にも親しまれる山となった。
山頂直下の湖沼群は神秘的。二ノ池は、国内では最も高い標高2905メートルにある湖。深いブルーの水をたたえる三ノ池の水深は、13・3メートルにもなる。
ふもとは薬草、薬木の宝庫。「木曽の百草」は全国に広まり愛用者は多い。
周辺には、数多くの温泉や宿泊施設、スキー場などが点在し、四季を通してさまざまな表情を見せながら、旅人を迎えている。
キャプション
開田高原末川より望む御岳山=「霊峰木曽御嶽の夜明け」小野行彦写団・渓森木曽会長撮影 -
【権兵衛開通日特集1】伊那・木曽ひとつに
江戸時代、古畑権兵衛が切り開いた伊那谷と木曽谷を結ぶ権兵衛峠が、300年余の時を経て、4日、生まれ変わる。中央アルプスに隔てられた伊那と木曽の時間、距離は大幅に短縮。生活や文化、産業で、新たな交流が生まれようとしている。
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権兵衛トンネル開削で出た石を販売
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネル開通に合わせ、伊那市のきたっせ活性化委員会・伊那北地域活性化推進委員会は4日、トンネル中心部の粘板岩を「メモリアルストーン」として販売する。限定100個。
粘板岩は、トンネル開削で外に運び出されたもの。自営業小松宏さん(73)=御園=が市内の運搬業者から「記念に」と譲り受け、地域の活性化につながればと主催者側の依頼にこたえる形で、その一部を売ることにした。
平均の大きさは長さ15センチ、高さ7縲・センチで、加工は一切していない。粘土質の土を洗い流し、1個ずつに「権兵衛トンネル開通記念」のシールをはった。価格は1個500円から。
粘板岩は4日午前10時、伊那北地域活性化センター「きたっせ」で開く開通記念イベントで販売する。 -
【権兵衛開通日特集3】自然と景観を守るために
中央アルプスを突き抜ける権兵衛トンネル道路の開通は、生活の利便性と経済活動の活性化をもたらすだろう。だが同時に、交通量の増加にともなう自然環境への影響や、道路沿線への企業・店舗の進出による生活環境・景観への影響を指摘する声も多い。
開発と環境保護竏柱サ代文明が抱えてきた根深い問題が、この地でもまた問われている。
大パノラマが広がる西箕輪地区 -
大萱保育所豆まき
災いを追い払い、福を招き入れよう竏窒ニ、伊那市の大萱保育所(伊藤正子所長)は3日、節分の豆まきをした。園児たちと交流をしている信州大学農学部の学生が鬼に扮(ふん)して登場。「鬼は外」と元気よく紙で作った豆を投げつけ、1年の健康を願った。
伊藤所長は、節分の意味や豆まきの方法、年の数だけ大豆を食べることなどを説明。もっとたくさん食べたいと考え、本当の年齢より上の年を申告する園児もいた。
鬼になる側と豆をまく側に分かれて豆まきゲームを楽しんだ。手作りのお面をつけたかわいらしい鬼が遊技場を駆け回った。
信大生が扮した黒と青の大きな2匹の鬼が登場すると、少し怖がる園児もいたが、力を合わせて一斉に豆を投げ、鬼を外へと追い払っていた。 -
伊那北高校理数科2年生の課題研究発表会
伊那市の伊那北高校で2日、理数科の2年生41人による課題研究発表会があった。理科・数学分野に関するさまざまなテーマで9班が発表し、互いの研究への関心を深め合った。
発表会は12年目で2年生のほか、理数科の1年生や保護者、教員など約100人が集まった。
研究のテーマは「昆虫の嗅(きゅう)覚がどれほど優れているか」「環境負荷の少ない燃料電池」などさまざま。
伊那谷の活断層と地震について研究したグループは、調査資料に基づく地震発生確率を算出。伊那地域で地震が起きる確率は、30年以内が0・11縲・%、50年以内が0・19縲・・7%、100年以内が0・38%縲・3%であることを示し「日本人が1年間で何らかの交通事故に遭う確率は約1%であることから、この確率は非常に高いと判断できる」と考察した。 -
警察学校卒業の2人 伊那署に配属
県警察学校(長野市)を卒業した、初任科第124期生44人のうち2人の新人警察官が2日、伊那署に配属された。同署員から祝福を受けた2人は早速、中山均署長に卒業を報告し、市駅前交番配置の辞令交付を受けた。
同署に配属されたのは上田市出身の井出宗納巡査(20)、飯山市出身の服部匡晃巡査(18)の2人。昨年4月に同学校に入校、約10カ月にわたり刑法の勉強や柔道の練習などに励み、同日卒業した。
中山署長は「新市伊那市が発足するとき、新市の発展と共に、力を発揮してくれることを期待する」と、2人に向けて激励した。
警察官としての第一歩を踏み出した井出巡査は「駅前交番は警察署の顔と言われているので、恥じないよう努力したい」と決意。服部巡査は「どこへ配属されても、県民のために働く気持ちは変らない」と話していた。
2人は約3カ月の職場研修のなかで本格的な実務を学んでいく。 -
4日に権兵衛トンネル開通イベント
伊那と木曽を結ぶ権兵衛トンネルが4日午後2時、開通する。現地でのセレモニーのほか、伊那市内では開通記念イベントが繰り広げられる。
各商店街や実業団の役員でつくる商店街活性化イベント実行委員会は、商店街の活性化に結びつけようと「まちじゅう福豆・宝投げ大会」を企画。駅前再開発ビル「いなっせ」、伊那北地域活性化センター「きたっせ」を中心に開く。
福豆・宝投げ大会には福豆1500個、お宝券2108枚を用意。宝の中身は小売、飲食など175店舗から提供されたもので、18万円相当の人形をはじめ、パソコン講座の受講料割引、ラーメン無料券、1千・2千・3千円の商品券などが入っている。
木曽側からもスキー場リフト券などが寄せられる。
また、SBCラジオ「ラジオの王様」(午後零時8分縲・時49分)の中継があり、トンネル開通やみはらしファームのイベントなどを紹介する。
主な内容は次の通り。
【みはらしファーム】▽午前11時=豚汁・甘酒無料サービス、野菜・おからドーナツ・太巻き販売▽午後2時=福豆まき
【いなっせ】▽1時20分=豚汁無料サービス(先着200食)伊那中学校吹奏楽部コンサート▽2時10分=シャトレのローメンまん無料サービス(先着100人)▽3時=福豆・宝投げ大会
【きたっせ】▽午前10時=八幡町市(伊那と木曽の地酒の利き酒、豚汁無料サービス、和洋菓子・花・野菜などの販売)▽11時=子どももちつき大会▽午後1時15分=福豆・宝投げ大会▽1時半=なつかしシネマ上映会「銀座の恋の物語」 -
明るい選挙推進県大会
05年度明るい選挙推進県大会が1日、伊那市の県伊那文化会館でをあった。活動の推進状況などを確認したほか、啓発ポスターコンクールの入選者を表彰した。県選挙管理委員会など主催。
昨年9月にあった衆議院議員選挙の長野県の投票率は71・7%。前回を5・71ポイント上回り、全国7位だった。期日前投票は約25%におよび、県選挙管理委員会の松葉邦男委員長は「投票しやすい環境づくりのための諸制度が定着してきている」と振り返った。しかし、依然として投票率が低い若年層に対し、積極的な投票参加を促す必要がある竏窒ニした。
9月の衆院選で、選挙違反に伴う検挙はなかったが、警告は49件あり、個人の政治用ポスターを裏打ちしたり、法廷外宣伝物を管理者の許可なしで展示するなどしたものが多かった。全体としては、検挙・警告ともに低下した。
伊那市の唐木恵枝さんが、若い有権者を代表して大会宣言決議を読み上げ、積極的選挙参加と公平・公正な選挙の実現を訴えた。 -
かんてんぱぱ・青野恭典写真展「信州の高嶺」
伊那市西春近のかんてんぱぱホールにある青野恭典さん(67)のフォトアートギャラリーで2日、「信州の高嶺」が始まった。厳しくも美しい冬山などを写した作品を中心とした約50点が、訪れた人の目を楽しませている。
これまでは、四季を彩る花や田園風景などをとらえた作品を数多く展示してきたが、今回は八ヶ岳連峰や穂高連峰など、信州の山々を中心としている。
現在は、雪山の作品を中心に展示。雪の白さ、空の青さなどは、雪山の厳しさや緊張感をじかに伝える反面、美しさが見る人を魅了する。
モノクロ写真も数多く展示し、白と黒の世界がつくる微妙なグラデーションが、山々の鋭さ、雄大さを際立たせている。
青野さんは「モノクロの面白さを感じてほしい」と話していた。
今後は季節に合わせて一部入れ替えなどもある。
4日は午後2時から、青野さんによるギャラリートークもあり、写真解説に加え撮影技術などを聞くことができる。
入場無料。6月30日まで。 -
就職基礎能力速成講座
県は1日、就職を希望する若い世代を対象とした就職基礎能力速成講座を伊那市の伊那勤労者福祉センターで開いた。
有効求人倍率は緩やかな回復を見せつつあるものの、依然、若年層を取り巻く雇用環境は厳しく、就職できないまま学校を卒業する人も少なくない。また、「職」に対する認識不足などから、早期に離職してしまう人もおり、安定しない無職、フリーターとなる若者もいる。
そのため県は、コミュニケーション能力など就職能力を習得する講座を開講。国からの委託を受けた05年度事業で、今回は県内3カ所で開いた。
伊那地域は、8人の受講生が参加。6日間の受講を通してビジネスマナーなどの基礎的スキルを学べるようになっている。講座を終了すると、新入社員研修を受けたのと同等の能力を習得したものとして厚生労働省から証明書が発行される。
最終日には、希望者に個別カウンセリングも開かれる。 -
伊那市西春近北小学校6年すぎ組
伊那市の西春近北小学校6年すぎ組は昨年7月から、市内にあるデイサービスセンター「春富ふくじゅ園」の利用者と交流を深めている。
この活動は、昨年3月に卒業した6年生から引き継いだもの。
学校から施設が離れているため、訪問は1学期に1回程度だが、ふくじゅ園の壁がさみしいからと模造紙1縲・枚に季節や学校行事の絵を書いてプレゼントしている。
訪問する際は、児童たちが計画を立てる。修学旅行や音楽会など学校行事を劇にしたり、紙に書いたりして発表。また、利用者と一緒に七夕やクリスマスなどの飾りづくり、あや取りを楽しむこともある。1対1の会話では、利用者から生活の様子や昔の遊びなども聞く。校歌や唱歌「ふるさと」などを歌ったら、涙を流して喜んだ利用者もいたそうだ。
デイサービスには耳が遠かったり、体が不自由だったりする利用者もいる。児童たちは、職員から接し方やどんな話をしたらいいのかを勉強。高齢者擬似体験にも取り組み、耳せんや特殊めがねをかけて「人の声が聞き取りにくかった」「周りがよく見えなかった」などを実感した。利用者と接するときは、相手の気持ちを考え、大きい声で話すことを心がける。
「最初はどんなことをしたら喜んでくれるのか分からなくて、うまく話せなかった。今は、学校のことを話すと喜んでくれる」「おじいさん、おばあさんが喜んでくれると、こっちもうれしくなるし、やさしい気持ちになる」と児童たち。地域の人にも声をかけられるようになったという。
小川教諭は「自分から踏み出せない子もいたが、回数を重ねるうちに、自分たちで考えるようになった。交流を通し、感謝の気持ちを持つようになった」と話す。
卒業を控え、3月には最後の訪問に出向く。6年間の思い出発表や歌などを用意。児童一人ひとりがカードを作り、感謝の気持ちを込める。
利用者との交流はもう少しで終わるが、下級生に引き継ぎたいと考えている。 -
3月下旬、産直・直売サミット開催へ
長野県内の産直市場・農産物直売所の関係者が一堂に会する、初めての「産直・直売サミット」開催の動きが進んでいる。3日午後1時30分から県伊那合同庁舎で実行委員会の設立総会を開く。
産直・直売運動の直面する問題とその果たすべき役割を考え、経験と情報を交換してネットワークを作り出すことが目的。
伊那市ますみヶ丘のグリーンファーム(小林史麿代表)を中心に南信の産直・直売関係者が呼びかけ、農業団体や加工品を製造する団体をはじめ、信州大学農学部、JA上伊那、上伊那農業改良普及センター、上伊那地方事務所農政課、県農政部、伊那市、南箕輪村も協力する。
詳細は、3日に決まるが、開催期日は農作業が始まる前の3月25竏・6日を予定。趣旨に賛同する信大農学部が会場を提供するという。交流会・宿泊は、近くの南箕輪村大芝荘。県内各地から関係者の参加を募る。
農産物直売所の運動は約20年前から始まったが、消費者の食の安全への関心の高まりの影響もあり、近年、社会的注目が集まっている。各地の直売所が売上げを延ばす一方、直売所間の競争が激しくなり、「品質保持」の名目で生産者を少数に限定する動きも始まっているという。
呼びかけた一人、グリーンファームの小林さんは「先進地ともいえる上伊那から、現在の産直・直売運動のあり方を考える流れを作り出したい」と話す。
詳しくは上伊那農業改良普及センター(電話76竏・841)まで。 -
4月 ファミリー・サポート・センター設立へ
伊那市は4月、ファミリー・サポート・センターを立ち上げる。地域で子育ての助け合いをする組織で、育児の援助をする協力会員を募集している。
サポート・センターは、子どもの一時預かりや送り迎えなどのサービスを有償で提供することで、安心して子育てができる環境を整えるもの。上伊那で初めての取り組み。市役所内にセンター事務局を設け、子どもを預ける依頼会員から申し込みを受け、協力会員に依頼する。
利用の対象は、市内に在住する生後3カ月縲・2歳の子どもを持つ人。一時預かりは、小学校の放課後に設ける学童クラブとは別に、曜日や時間帯に関係なく、必要なときに活用できる。宿泊はしない。利用料金は月縲恣y曜日午前7時縲恁゚後7時が700円、それ以外の時間帯・日曜日・祝日・年末年始が800円。きょうだいの場合、2人目から半額となる。
協力会員は、原則として自宅で保育できる心身健康な20歳以上。特別な資格は必要ないが、市が20日から開く相互援助活動事前講習会を受講することが条件。
受講希望者は15日までに、事務局の市役所福祉課児童係へ申し込む。
事故などに備え、会員になると同時に補償保険へ加入する。
問い合わせは、児童係(TEL78・4111内線141)へ。受け付けは月縲恚燉j日午前8時半縲恁゚後5時15分。 -
オリンパス労働組合が伊那市にカメラ寄贈
オリンパス労働組合伊那支部は1日、伊那市にデジタルカメラ2台(1台約3万円)を寄付した=写真。副執行委員長の上田敏雄さんら2人が市役所を訪れ、小坂樫男市長に受け渡した。
同組合は労働組合として、地域貢献活動の一環で、00年から毎年、カメラを寄付。特に学校関係に使ってもらいたい竏窒ニの意向もあり、昨年までに市内の12小学校、4中学校すべてに受納し終えている。
今回の2台については、市商工観光課、伊那公民館へ受納。デジタルカメラは記録写真撮影、工場誘致資料作成などに役立てられる。
談話の中で小坂市長は、今年の伊那まつりの「市民おどり」への参加の有無について質問。昨年は不況で不参加したが、上田副執行委員長は「オリンパスここにあり、という心意気を示したい」と参加意欲を見せていた。 -
マルマサ感謝祭 「御諏訪太鼓」実演勇壮に
伊那市境南にある総合建築会社・マルマサ(本社=高遠町、小松保夫社長)の住宅情報館で29日、年に一度の感謝祭があった。催し物の一環として、日本三大太鼓の筆頭と呼ばれる「御諏訪太鼓」の実演もあり、力強く勇壮なステージ披露に、来場客は喜んだ=写真。
演奏は同社と取り引きのある業者の一人が同太鼓のメンバーで、縁があって招いた。宗家の小口大八さんら6人が、「飛龍三段がえし」「神楽太鼓」「勇駒とんばね太鼓」「諏訪雷(いかずち)」の4曲を披露。神楽太鼓では、メンバー2人による獅子舞も登場し、観客を沸かせた。
会場では豚汁、ピザ、焼きいもなどの無用サービスや、来場客参加の餅つき大会もあった。 -
みはらしの湯にダチョウの卵を展示
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で展示しているダチョウの卵が、訪れた入浴客の関心を集めている。
卵はみはらしファームの信州オーストリッチランド「ダチョウ牧場」が、年始のあいさつがわりに提供した。大きさは直径13センチ、高さ16センチ、重さは約2キロと平均的なものよりやや大きい。ダチョウの産卵シーズンは2月末縲・月末なので、冬の卵は珍しいという。
ダチョウを伊那市の名物として売り出す動きが活発化する一方、ダチョウの肉や卵をあまり知らない市民もいるため、多くの人に触れてもらおう竏窒ニ展示することにした。
卵は2、3カ月は持つため、しばらくは展示している。
みはらしの湯は、羽広荘と並んでダチョウ肉料理が味わえる施設。また、みはらしファームのとれたて市場には、ダチョウの生卵も売られている(卵は4月縲・月限定)。 -
権兵衛トンネル開通を記念
伊那市坂下の大十呉服店は2月4日、権兵衛トンネル開通を記念し、「結」の漢字をデザインしたのれんと手ぬぐいを発売する。
権兵衛トンネル開通に合わせ、伊那観光協会で何か作ろうと話があり、会員である池上直樹社長は自分の商売でできることはないかと考えた。権兵衛トンネルによって伊那と木曽が結ばれることから、デザインは「結」の漢字の口を使って「道路を結ぶ」「祝いの水引」をイメージ。仙丈ケ岳と木曽御岳山も描いた。
のれん=縦45センチ、横88センチ=は紺地に白字、手ぬぐい=縦35センチ、横110センチ=は白地に紺字。
同じデザインでふろしきの活用も考えている。
池上社長は「各店が開通をきっかけにアイデアを出すことで、まちが元気になるのではないか」と話している。
販売は当面、同店のみだが、2月4日、みはらしファームで開く開通イベントで物産ブースに並ぶ。これから販路を広げるが、木曽でも販売したいとしている。
価格はのれんが1200円、手ぬぐいが500円。 -
06年産米の生産目標面積若干増
伊那市水田農業推進協議会(会長=小坂樫男市長)が27日、市役所であった=写真。06年産米の生産目標面積は1787ヘクタール、生産目標数量は1万1599トンとした。
小坂会長は「(減反政策が進められてから)伊那市の農地も半分となり、減作されるなかで、生産量を確保していかねばならない。売れる米、消費者に喜ばれる米づくりのために、ブランド化を図っていかねばならないと思う」とした。
同市では06年産の当初配分数量から、地域間調整や加工用米取り組みによって、水稲生産目標面積を前年並みとなるよう調整。引き続き地域間調整を積極的に進め、可能な限り主食用米生産目標面積の確保を図っていく。
05年の生産面積は1696ヘクタール、生産数量は1万958トンだった。転作物は大豆以外の小豆などの「その他」や、ネギなどの生産量が、前年に比べて増加した。 -
災害時対応・新潟の小千谷市に学ぶ
伊那市は28日、防災講演会を市駅前ビルいなっせで開いた。04年10月に発生した地震当時、小千谷市の東小千谷小学校長だった俵山迪夫氏と同小学校などの避難所運営に当たった市職員の小見山昭氏が講演。参加者はメモを取るなど熱心に耳を傾けていた。
自主防災組織の育成勉強に役立てるための会に、市内の学校関係者や消防団員ら約250人が参加。新潟県中越地震で避難所運営などをした2人から、避難所生活についてなどの話を聞いた。
俵山氏は「災害が起きた時にはグラウンドや公園、お寺などに人が集まる。人がいるところには情報が集まり、不安が解消される。緊急時を考えて、住民が待機しても心配させないように、施設を整備しておく必要がある」とした。
自主防災組織の対応としては「災害の時に何ができるか、住民の技能をまとめる。迅速な安否確認の方法を決める。ライフラインの復旧に対して、地元でできることを明確にする」と助言した。 -
「ひな祭り展」きょうから
伊那市西町区伊那部の旧井澤家住宅で1日から、「雛(ひな)祭り展」がはじまる=写真。明治後期から昭和初期の雛人形約10点をはじめ、立ち雛を描いた掛け軸などが飾られている。19日まで。伊那部宿を考える会(田中三郎会長)などの主催。
雛人形は地元旧家などに伝わる品が多く、その中でも5段飾りが一際目を引いている。そのほか、雛祭りの歌をつづった書や、地域の絵画教室メンバーが描いた立ち雛の絵などが並び、華やいだムードに包まれている。
会では4日の権兵衛トンネル開通記念に向けてイベントを開こう竏窒ニ、一足早い雛祭り展を企画。会場には、会員の一人がトンネル開通に寄せて詠んだ俳句5句の色紙もある。
4、5日は入館無料で、甘酒を持て成す。4日竏・3日は地酒「伊那部宿」や焼酎の販売もある。
入館料は一般200円、小中学生100円。午前9時縲恁゚後4時。 -
焼肉「木曽の権兵衛」が特別セール
権兵衛トンネルの開通を心の底から喜んでいるのは伊那市日影の焼肉店「木曽の権兵衛」。開通に合わせて焼肉注文の客に限り、ドリンクすべて半額の記念特別セールをする。2月3縲・0日。
経営者の岩原集さんは、店名の通り木曽の出身(木祖村)。伊那市のほか箕輪町にも店を持つが、実弟が同じ名前で木曽側権兵衛トンネルアクセス近くの国道19号沿いで店を開く。
木曽の店が元祖で、新店舗を開く際、店の名前が知られていない経済圏の違うところに出そうと、あえて伊那を選んだ。
「トンネルが開くと事情が一変。一つの経済圏になりますからね。時代の変化を実感します。ふるさとが近くなってうれしい」と話す。
伊那店内には62インチと120インチの大型画面を設置し、客が自由にビデオ・DVD・パソコンをつないで利用できる。「木曽に行った人がビデオとか流して楽しんでくれないかな」と楽しみにしている。 -
【特集 権兵衛開通】木曽高速は山を越えるか?(3)
権兵衛トンネル工事が始まった直後の2000年、伊那市は、県道与地竏鋳C野線とは別に、西箕輪に市が開設した体験型農業観光施設みはらしファームに抜ける道路開設を計画していた。権兵衛トンネルを利用する観光客を、市が観光の目玉とする施設に誘うことが目的だった。
だが、この計画は経ヶ岳周辺の自然環境・生活環境の保全を主張する地元住民の反対に合い、棚に上がった。・ス幻の道・スとなったのだ。
地元住民に説明しないまま、林道「みはらし線」などと名称までつけて県に要請、長野県地域森林計画に盛り込ませるなどしたことが、住民の反発に油を注いだ。経ヶ岳山ろくには絶滅危惧種のオオタカが営巣し、ハチクマやクマタカなど貴重な猛きん類の姿も確認され、「観光客誘致よりも豊かな自然を守ろう」との気運が高まった。
この住民の動きは、その後も権兵衛開通にともなう乱開発に歯止めをかけるための、西箕輪地区の景観保護条例の締結や、自己用広告物ガイドライン制定へと引き継がれた。
では、みはらしファームへの誘客方法・誘導ルート計画は、その後どのように見直しが掛けられてきたのか?そもそもトンネル開通による観光客の増加をあてこんで西箕輪の地に作られた施設。トンネルと結ぶ道路計画を変更した以上、その位置付けにまで戻って再考するべきとの声も上がったが、そうした議論はどこまで煮詰まったのだろうか?
伊那市は06年1月の臨時議会で、県道与地辰野線以東の権兵衛道路沿いに、8億円以上をかけた「伊那市の出入り口にふさわしい地域情報発信交流施設」を建設するのが適当とする、コンサルタント会社に依頼した調査結果を報告した。そこには「観光情報の発信」という視点から「既存観光地」との関係が触れられているが、車でわずか5分の地に立つみはらしファームとの共存の方法などには言及されていない。
権兵衛開通にともなう地域振興と、自然・生活環境の保全のあり方は、今後もますます重要な意味を持つだろう。・ス幻の道・スをめぐる2000年当時の市と住民との議論は、その先駆的な位置を占めるものとなろうが、その議論の道筋は、まだ定かではない。
=毛賀沢明宏= -
木工房KUSAKABEいよいよ始動
「伊那は縁もゆかりも無かい土地だったんですが、木工をする場所として選んだんです」
伊那市ますみヶ丘。森に囲まれた工房で話した。無垢の木を中心に素材の良さを生かしたイスやテーブル、絵本棚・額・木工小物を造る。現在は、地元のある建設会社のモデルルームに納入する家具づくりに追われている。「やっと木工房の方が軌道に乗ってきた感じ。いよいよ本格始動です」と笑う。
01年4月、生まれ育った関西から伊那に移り住んだ。無垢の木で木工房を営むことが夢だった。だが、それまでは、木工とは無縁。伊那技術専門学校の木工コースを目指してきたが、「驚くほどの倍率」と「県内出身者優先の原則」の前に受講できなかった。大工について技術を学ぼうと訪ねた先で、建具屋を紹介された。ここで2年間修業した。
「でも奥さんもいましたから、自分の夢ばかり追いかけているわけにもいかない。それで、かけ持ちでバイトもやっていたんですよ」
昼は建具屋で修業。夜や休日は、食品加工会社で海産物のふりかけづくりに励んだ。大阪市梅田でうどんと地鶏料理の店の経営を手伝っていたこともあり、「思わぬところで過去の知識が生きたりして、幸運でした」と屈託なく話す。
もともと大学では電気工学を専攻。体調を崩し入退院を繰り返すうちに、なにか「手に職をつけなければ」と考え、デザインの道に転進。専門学校・大阪芸術大学大学院と工業製品のデザインを学んだ。
だが、量産される工業製品は自分が直接手を加えなくても出来上がってしまうことに疑問を感じ、デザインした人、造った人の個性が表現できる素材を探していたという。
転機になったのは大阪のデパートで開かれた木工家具の展示会。安曇野のある木工房が出品した作品に胸を打たれた。木はこんなにも造った人が表わせる素材なのか竏窒ニ。
「鉄とか固いものは無理だが、木だったら加工できるだろうと思ったんですが、そう甘いものではないとつくづくわかりました」
実際に木工を手がけてみると、素材としての木は、「自分のデザインを生かして行く場合に制約が多い」と言う。良い木目だと思ったが利用できる部分が少なかったり、削ったら反りが出たりとか……。「木は生き物。形を勝手に変えられない。そこに自分のデザインを生かしていく」ことが難しさでもあり、楽しさでもあるという。
奥さんと1歳の娘さんとの3人暮らし。夢を追いかけて伊那の地にたどり着いた青年の、新しい挑戦がいよいよ始まる。 -
強く潔い剣士へ決意新たに
伊那剣心館(田中宏明会長)の第22回鏡開きが29日、伊那市の伊那北地域活性化センター・きたっせであった。胴着姿の子どもたちや保護者ら約100人が集まった。
田中会長は「剣道は礼に始まり、礼に終わる。その礼には感謝の気持ちを込めること。その気持ちを持って本年度も皆で頑張っていきましょう」とあいさつ。クラブ員代表の唐木隼人君が「強く潔い剣士になれるよう目標を持って、けいこに励む」と誓いの言葉を述べた。
田中会長とクラブ員3人が掛け声とともに用意された鏡もちを引っ張りあって割り、一年間の円満を祈った。全員で面やこてなどの素振りをして、気持ちを新たにし、祝宴でビンゴゲームなども楽しんだ。
伊那剣心館は小学生から中学生までを対象に、伊那市の武道館を中心に週2回のけいこを展開。各種大会へも出場し、好成績を収めている。 -
上農定時制の統合は「実情を配慮して提言を尊重」
多部制・単位制が定時制の受け皿となることが分かるまで、上伊那農業定時制の統合を見合わせる内容を報告書に付記してほしい竏窒ニ、働きかけてきた上農定時制関係者にとって、今回の結論は大きな不満を残すものだった。
統合時期への配慮を求め上農定時制関係者らは22日、県教委や上伊那の委員らとの話し合いを開いた。池上委員長は「統合は時期をみてという意見は盛り込まなければと考えている」と話し合いの後にコメントしたが、今回の最終案は「多部制・単位制高校の設置は定時制の実情を配慮し、各方面からの提言を尊重するよう配慮してほしい」と付記するに留まり、直接上農定時制の統合に関する文言は盛り込まれなかった。池上委員長は、この文言の中で、関係者らの要望を汲み取ったと竏窒オたが、同様に時期の見合わせを求めていた岡谷東と岡谷南については「地域の合意形成が不足しており、魅力づくり、日程、方法などで慎重な対応をしてほしい」と盛り込まれており、不公平感が上農定時制関係者らに広がっている。
県教委は「現在上農定時に在籍する生徒は、基本的にここで卒業することを考えている」としている。しかし定時制関係者らは、多部制・単位制の方向性が見えるまでは募集も継続することを求めており「実施計画を策定するまでの間、何らかの形で打診があるため、できる限りこちらの考えを反映したものとなるよう求めていきたい」としている。 -
【特集 権兵衛開通】木曽高速は山を越えるか?(2)
権兵衛トンネル開通後の通過台数について、国土交通省飯田国道事務所は上り下り合わせて1日6000台と予測している。これは姥神トンネルから木曽町福島に抜ける道路が完全に整備された約20年後を想定したものだ。
一方、県伊那建設事務所は、05年春の時点で「開通直後は合計約2500台ぐらいでは?」との数字も示していた(加藤光彦管理計画課長=当時=)。国の予測よりもかなり少なかったのは、当時、開通後の交通量増加に危惧を表明する市町村関係者が県の整備の遅れを指摘していたことも背景にあると見られた。実際には、「空いて見なければ分からない」というのが実状だろう。
では、現状で、伊那側出口付近の交通量はどれくらいか?
04年7月に行った一斉調査(午前7時縲恁゚後7時)では、インターアクセスと広域農道が交わる大萱交差点の総通過数1万6362台。同じくアクセスと春日街道が交わる駒美で1万9091台。国道361号と春日街道への分岐になる伊那市川北の交差点で1万3576台。
道路ごとに見ると、広域農道が約8900台。春日街道が約9500台。アクセス道路が約8300台。川北交差点縲怦ノ那市街が7800台だった。
これに最大予測の6000台が増加すれば、かなりの混雑になるのは明らかだ。トンネルと北方を結ぶ通過車輌ルート(前号参照)はもちろん、伊那市街から東につながるルート整備も急務となる。
特に、伊那市駅前のスクランブル交差点は、現状でも朝夕は、信号1回で待機車輌が通過できない「渋滞」状況にあり、東につなげる迂回ルートに誘導しなければ混雑増加は必死。
伊那建は沢尻バイパスから北に向かわせ、アクセスを東に誘導しようとしているが、アクセス道路を御園から国道153号まで延ばす環状北線「御園橋」は07年度内供用開始予定で、間に合わない。07年度内にこれが開通しても、竜東に抜けるには市街地に入るしかなく、今度は国道153号の山寺、入舟の交差点で混雑は激しくなると予測される。
生活・通学道路の安全確保、道路網の整備を求める声は高まっているが、一方で、懸案の国道153号伊那バイパスを含め、「道路整備を急ぐと高遠・伊那は単なる通過点になる」と指摘する声もあり、交通網の整備が地域のあり方を左右する、重要な局面を迎えそうだ。(続く)=毛賀沢明宏= -
31日まで ベル伊那「新春大絵画展」
中央画壇の文化勲章作家から現存の人気作家まで作品が集まる「新春大絵画展」は31日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。日本画、掛け軸など約70点を展示販売している。
高山辰雄の「菜の花」片岡球子の「わらべ」、伊東深水の「南枝、小杉放庵の「金太郎」、川合玉堂の「水郷麦秋」などの日本画や掛け軸が注目。油絵では田崎広助の作品も並んでいる。
長野県出身作家の池上秀畝、中村不折、菊池契月、中川紀元などの作品も多数展示している。
関係者は「美術館クラスの作品が並ぶ内容の濃い展示なので、見るだけでも価値がある」と来場を呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。