-
北・中央・南-日本アルプスを走り抜ける男
飯島浩さん(36)=伊那市東春近=輸入薪ストーブの販売で全国有数のシェアを誇るDLD(本社・伊那市)。その店頭で、目を見張る写真を見せられた。深く切れ込んだ谷、青空の下に広がる大雪渓……アルプスの登山道を小さなリュックサックを背負って走り抜けていくランナーたちの写真だ。
◇
「これ、私なんですよ。腹ぺこぺこの時ですね」
同社カスタマーサービス担当。04年8月に行なわれた「TRANS JAPAN ALPS RACE」に参加した。
富山県の日本海から、北アルプスの剣岳・槍ヶ岳・上高地を走り抜ける。一般道70キロを経て、中央アルプスの木曽駒ケ岳から空木岳を縦走。さらに、駒ヶ根市から長谷村まで走り継いで、南アルプスへ。仙丈ケ岳・塩見岳・荒川岳・赤石岳・聖岳の頂きを経て畑薙ダムに下り、車道70キロを降りきって静岡県の太平洋に至る。全長421・5キロ、制限時間192時間(8日間)。気が遠くなるような過酷なレースだ。
2回目になる04年のレースには、全国から8人が参加。完走が6人。タイムオーバーが1人。残念ながら1人はリタイアした。
「『こんなの絶対無理』っていうのに挑戦するのが楽しいじゃないですか」
細面。一見、華奢(きゃしゃ)そうに見えるスレンダーな体型だが、その体力は強靭だ。緊急時以外の山小屋泊りは禁止。小屋で食事をとっても良いが、時間調整が難しいため食料持参が基本。風雨をしのぐチェルトや携帯食で、合計約8縲・0キロを背負って走る。睡眠は、良くて2縲・時間。どうしようもなく眠くなり、登山道にバタリと横になることもあるという。
「宝剣の鎖場で、一瞬意識が飛んだんです。『あれ!?なんでこんなに瞬きが遅いんだろう』と気がついた瞬間に怖くなりました」
伊那市出身。駒工在学中からマウンテンバイクに魅了され、様々な山を乗り回した。95年に国体の「登山・縦走」の選手に選ばれ、北信越大会で優勝。山に登るだけでなく走る魅力に取りつかれた。
以来、奥多摩の山71・5キロを走り抜ける日本山岳耐久レースや、丹沢山系の北丹沢耐久レースなどに次々と挑戦。山岳ランニングだけでなく、マウンテンバイクやカヌーなど5種目がセットになった山岳版トライアスロン=「アドベンチャーレース」にも出場している。
アルプス縦走では赤石岳頂上で、それまで走り抜けてきた北・中・南のアルプスの頂のほとんどが見渡せる好天に恵まれた。「これだけ走ってきたのか」としみじみ感動。だが目を南に転じると、これから走る山並みが延々と連なる。「本当かよ、と力が抜けました」と笑う。
「今度のレースは10月の8・9日で、会社のイベント『ストーブまつり』とかち合っているんです。ホント困ったなぁ」……山岳ランナーは屈託なく語った。
【毛賀沢明宏】 -
99歳以上の高齢者宅を訪問
伊那市は「敬老の日」の19日、長寿を祝って99歳以上の高齢者宅を訪問した。
上伊那で1番の長寿となった西春近の戸田志んさん(107)宅には、小坂市長らが訪ねた。
戸田さんは着物姿で対応。小坂市長は「県内で1番を目指して長生きを」と声をかけ、祝い状などを手渡した。
戸田さんは4世代7人暮らし。子ども6人、孫12人、ひ孫13人、やしゃご2人に恵まれる。5年前からベッド上での生活。耳が遠く、文章を見せると、返事が返ってくる。
長男新治さんの妻みち子さんによると「午前7時半ごろに起き、1日3度の食事を好き嫌いなく食べる。魚、カボチャ、イモが好き。週1回、デイサービスに通うのを楽しみにしている」という。時折、蚕を飼っていたことを思い出すそうだ。 -
南箕輪村と伊那市手良の高齢者学級交流会
南箕輪村公民館と伊那市手良公民館の高齢者学級交流会は16日、南箕輪村民センターであった。互いの活動を紹介し合い、演芸会で楽しく交流を深めた。
年1回の恒例。会場を市と村で交代に開き、今年は村が手良の学級生を招待。村のゆずり葉学級は48人中43人、手良は39人中21人が参加した。
それぞれの高齢者学級の活動紹介に続き、村の学級生が活動の中で作った「村民カルタ」や紙芝居などで村や伝説を紹介した。
昼食後はホールで演芸会。全員で「信濃の国」「ふるさと」を歌い、村は「大芝高原音頭」の踊りや「南箕輪村民の歌」、手良は「伊那節」を踊り「伊那市の歌」を斉唱するなど、それぞれの地域にちなんだ出し物のほか、学級生の有志が「ラバウル小唄」「津軽の花」などの踊りを披露した。 -
上の原保育所で伊那北吹奏楽部演奏
伊那市の上の原保育所で16日、伊那北高校吹奏楽部(北澤実枝子部長)生徒58人が、野外演奏会を開いた。
3年生の引退後、初となる演奏会は、保育園の誕生日会に合わせて企画された。ドラえもんやアンパンマンなど、子ども達が好きな4曲を選曲し、目でも楽しめるように窶狽ニ、劇などの演出も加えて練習してきた。
園児たちは、金管楽器や弦楽器が奏でる大なじみ音楽と、高校生のパフォーマンスに目を輝かせ「さんぽ」や「手のひらを太陽に」が演奏されると、音に合わせて大合唱を披露した。
弦バスを演奏する日岐敏史さん(16)は「小さい子がいると一緒に歌ってくれ、自然と笑顔になってうれしい」と話していた。 -
農事組合法人「山室」を設立
高遠町の農事組合法人「山室」が17日、設立した。組合員の協業で農業の生産性を向上させ、利益を増進するねらい。集落単位で経営体を組織するのは上伊那で2カ所目。
農業を取り巻く情勢は、担い手の減少や高齢化、獣害被害による生産意欲の低下など耕作を放棄せざるを得ない厳しい状況。「先祖から受け継いだ農地・農業を守る」ため、地区内に住所または耕地を持つ農家戸数98戸のうち33戸が賛同した。
経営面積は現在、集計中だが、来年度の事業計画は約10ヘクタール。酒米を中心に、小麦、ソバを栽培する。定款では将来ありうる事業として林業経営、農畜産物の製造・加工なども盛っている。
出資金(資本金)は265万円。配当は組合員の出資額に応じ、残余がある場合は事業従事によって分ける。
三義交流館「やまびこ」で開かれた設立総会には組合員ら約30人が出席し、定款や事業計画、役員などを決定。
発起人代表で代表理事に選ばれた伊藤忠彦さんは、設立に至る経過に触れ「先祖から受け継いだ農地を守るために、組合員が一緒になって経営してほしい」と呼びかけた。
来賓の伊東町長は、新しい営農を作り上げていく1つのモデルとして農業の進展につながることに期待した。 -
伊那小学校で運動会
伊那小学校(北原和俊校長、765人)で17日、運動会があった。全校児童を縦割りで4チームに分け、全児童が参加した「4色対抗大玉送り」、1年生の笑顔がこぼれた「いっぱい入れ太陽っ子の玉入れ」など26種目で激戦を展開した。
5・6年女子の騎馬戦では、応援に熱が入った一人の教諭が、応援旗を折ってしまうハプニングが発生。保護者からの熱い声援も多かったが、先生たちも児童の応援に熱中していた。
4チーム対抗戦は今年で2年目。昨年度の児童会が、縦割りで団結する運動会をつくろう窶狽ニ始めた。 -
油絵の展示即売「四季の彩り」
伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで20日まで、市内美篶美原在住の画家・小澤喜美子さんの油絵の展示販売会「四季の彩り」が開かれている=写真。
今回の個展は3年前に続き、3回目。南箕輪村の県道伊那箕輪線(通称・春日街道)から雄大な仙丈ケ岳を望んだ「仙丈残雪」、大鹿村の森林を空が入りきらないくらいの迫力で描いた「山里新緑」など、優しい柔らかなタッチで表現した新作48点が並ぶ。
小澤さんは約30年の画歴で、大潮会委員(審査員)を務めるほか、信州美術会、伊那美術会などに所属。上伊那を中心に、身近な風景を描き続けている。
「有名な場所でなく、普段誰もが目にしている日常を描いているので、見る人にそんな雰囲気が伝われば」と来場を呼びかけている。
午前10時から午後6時(最終日は午後4時)まで。 -
伊那公民館高齢者教室がオープン講座
伊那公民館高齢者教室の毎月恒例の学習会が14日あった。この日は、一般住民も参加できるオープン講座として約120人が参加。講師に小県郡武石村の矢嶋診療所長・矢嶋嶺さんを向かえ、中高年期の健康の考え方、介護保険の功罪などについての話を聞いた。
長年医師として地域医療・福祉に貢献してきた矢嶋さんは、「地域で老いて家で死ぬために窶伯注Nに生きて思い残すことなく死ねる医療と介護とは窶煤vと題して講話。途中、冗談を交えながら、これからの医療・福祉について語った=写真。
矢嶋さんはフィンランドであった実験を例に上げ、「健康診断を絶対視してはいけない」と主張。話によると、心臓疾患に成りやすい40窶・5歳の1200人を対象に、徹底的に健康診断をしてコレステロールを下げた半数と、放置した半数の12年間の死亡率は、ほおっておいた人のほうが低いという。
「勝手に生活習慣を変えさせられ気に入らない生活を送るのではなく、好きなことをして充実した人生を送ったほうがよい」とし、「日本人は大勢に意向する移行がある。年よりの健康問題について、もっと頭を働かせたほうがよい」と呼びかけた。 -
「田楽座」恒例けいこ場公演
伊那市富県を拠点に全国で活動する歌舞劇団・田楽座の稽古(けいこ)場公演「よっておくんな田楽座」が15、16日あった。初日は地元住民ら約150人が集まり、太鼓や横笛のリズムに合わせた踊りや歌など13演目の民俗芸能を楽しんだ。
現在の場所に稽古場を構えたのをきっかけに、地域の人に見てもらおう窶狽ニ始め、14回目。毎年の公演を楽しみに、県外から訪れるひともいるという。
これまであった演目に加え、新作の「廿一田植え踊り」「三味線縲恍テ軽小原節」も披露。体の中から響き渡る太鼓の演奏「八丈島太鼓囃子(ばやし)」、親子の競演が会場を和ませた「獅子舞」など、次々と代わる舞台に、観客は大きな拍手でこたえた。
稽古場公演とあって舞台と観客との距離は近く、生き生きとした表情で、会場狭しと動き回る団員は迫力満点だった。
稽古場公演にほぼ毎回きている遊佐千恵子さん=駒ヶ根市梨の木=は「演目の鮮度も最新だし、演技者のやる気も伝わってきて楽しい。身近で、これだけ盛りだくさんな演目が見れる稽古場公演はお得」と喜んでいた。 -
伊那ナイターソフトリーグ戦終了
5月初旬から熱戦を繰り広げてきた伊那ナイターソフトボール連盟(関達也会長)のリーグ戦の全日程が終了し、15日夜、伊那市の富士塚スポーツ公園運動場で閉会式があった。
Aリーグ(12チーム)は、昨季4連覇を逃したインターフェアが9勝1敗1分で優勝、王座を奪還した。Bリーグ(12チーム)は、パイレーツが11勝全勝で優勝、1シーズンでAリーグへの復帰を決めた。
Aリーグ下位3チーム、Bリーグ上位3チームは来春入れ替わる予定。
関会長は「29回目のリーグ戦は終わるが、1チームも欠けることなく春また顔を合わせよう。新規加盟チームの『ちゅ縲怩ィ縲怩ュGets』はBリーグで準優勝し、色んな意味で新風を吹き込んでくれた。Aリーグに行っても新しい風を期待したい」とあいさつした。
閉会式後、秋季トーナメント戦が開幕。18チームが参加し、10月中旬に優勝チームが決定する。
リーグ戦の成績は次ぎの通り。
◆Aリーグ (1)インターフェア(2)アスター7勝3敗1分(3)GTエボリューション6勝4敗1分(4)ラッキーズ6勝3敗1分(5)ライジング5勝4敗2分(6)天竜ザザムシ6勝5敗(7)伊那市役所5勝6敗(8)信濃路クラブ5勝6敗(9)ますみクラブ4勝6敗1分(10)ニュースターズ4勝6敗1分(11)トレンディー4勝7敗(12)ほうせん9勝2分
◆Bリーグ (1)パイレーツ(2)ちゅ縲怩ィ縲怩ュGets9勝1敗1分(3)歌麿呂8勝2敗1分(4)スリーピース7勝4敗(5)下県フェニックス7勝4敗(6)レッドビッキーズ5勝5敗1分(7)加城5勝6敗(8)CROWS3勝7敗1分(9)V・I・P3勝8敗(10)高尾クラブ2勝9敗(11)セレネーズ2勝9敗(12)ないのにクラブ2勝9敗 -
第29回上伊那花き品評会
切花を中心の花き生産販売者(JA系統外)らでつくる上伊那花卉(かき)生産者会議(会員70人、田中賢一会長)による品評会が16日、伊那市の信州INAセミナーハウスであった。バラやカーネーション、リンドウなど、美しい花々を展示。伊那市の田中和浩さんのバラが最優秀賞を受賞した。
品種の選定や栽培、出荷技術向上などを目的とした品評会で、約290点がそろった。
生産者会議は、それぞれがさまざまな種類の花を生産しているため、品評会でも異なる種類の花々を楽しむことができるという。
色の発色具合や茎の太さ、病気にかかっていないかなどを基準に審査する。
田中会長は「今年は陽気が暑かったため、今はまだ花が軟弱な気がするが、寒くなるこの時期から、どんどん良くなり、色も鮮やかになる」と話していた。
また「地元消費者に花に興味をもってもらおう」と、フラワーアレンジメント講習もあり、訪れた人々は、花を買い求めたり、アレンジ方法を学んだりしながら、美しい花々を楽しんでいた。
受賞者は次の皆さん。
◇最優秀賞▼バラ=田中和浩(伊那)
◇優秀賞▼トルコギキョウ=唐沢政成(箕輪)蟹澤亜紀(伊那)▼カーネーション=小林淳一(飯島)岡野敏幸(伊那)加藤忠一(南箕輪)那須野明(飯島)田中功(宮田)▼サンダーソニア=入江則充(伊那)▼バラ=鈴木一生(飯島)▼アルストロメリア=片桐敏美(飯島)
◇優良賞▼クレマチス=渋谷宗一(飯島)▼アルストロメリア=佐々木松男(飯島)▼カーネーション=堺沢正、堺沢豊、福澤一郎(以上駒ケ根)竹澤孝生(飯島)▼バラ=小林均(飯島)
◇奨励賞▼トルコギキョウ=酒井則男(伊那)▼カトレア=永田治彦(箕輪)▼バラ=鈴木一生、中村敦彦(以上飯島)▼洋ラン=伊久間弘道(南箕輪)▼ヒペリカム鉢=酒井大(伊那) -
春日商店主 春日太喜治さん(89) 伊那市荒井
終戦後、1945(昭和20)年12月、モンゴルから伊那に引き揚げた。生活していくために開いた店は、もう60年にもなる。
青果物、化粧品などを販売。当時は食料難で、店には行列ができた。米がなく、ジャガイモやサツマイモなどの野菜を店頭に並べると、瞬く間に売り切れたという。「夜中もなく、人の2倍も、3倍も働いた。そうしないと、生活できなかったもんでね」と振り返る。
93(平成5)年、奥さんが亡くなってからは、たばこ、ジュース、宝くじのみの販売に切り替えた。
「何でもそろう大型店ができて、車社会になって、小さな店はさびれてしまうわけ。ただ、店の場所が四つ角にあるもんで、常連客らが立ち寄ってくれる。健康なうちは、のん気にやってるの」と話す。
「お互いに健康でいいね」があいさつ代わり。
20年前から、仲間と一緒にマレットゴルフを楽しむ。今も週1回、市内を中心に近隣市町村のマレットゴルフ場へ出かける。18ホール、パー72のコースをパー60窶・5で回る。市内で開かれる各種大会に出場し、優勝トロフィーをいくつも手にしている。
「クマが出るもんで、1人じゃ行かん」そうで「仲間と一緒に笑ったり、話したり楽しみながら、自然と歩く。技能も磨くし、脳も使うし、健康にいい」。プレー後は、近くの「菊の湯」や西箕輪にある日帰り温泉「みはらしの湯」などでさっぱりと汗を流す。
健康の秘けつは▽夜は早く寝て、朝は早く起きる▽自分の体にあった体操をする▽3度の食事は腹八分目窶煤B
体操は毎日3回、腕や足首を回したり、耳をこすったりする。1回につき5、6分。「気が向いたときにやっても効果はない」と習慣づけることの大切さを挙げる。
「人間は希望と楽しみがなくっちゃだめだよ」と元気に笑う。今度の日曜日も、マレットゴルフに出かける。 -
ビジネスプラン創造塾が開講
伊那商工会議所で17日、ビジネスプラン創造塾が開講した=写真。伊那市を中心に、申し込みのあった起業希望者ら26人のビジネスアイデアの事業実現をサポートする。伊那商工会議所・市主催。
塾は、新規創業を目指す人や新たな事業展開や商品開発、販路開拓などを考えている中小企業者を対象にしたもの。専門スタッフを講師に迎え、11月中旬まで6回、伊那市のマーケット分析、資金計画、事業計画書の作成などを学ぶ。
初回、参加者は、講師の経営コンサルタント星井あき子さんから、起業の心構えや成功するマーケティング・アイデアの作成方法などを聞いた。
星井さんは「起業するとは週40時間人のために働くことではなく、週80時間自分のために働くこと。それくらいの気概がなければできない」と述べ、起業に大切なこととして▽自分の欲求があるものを見つける▽変化する環境に自分を合わせる革新、ネットワークを作り守るなど起業家精神を持つ▽意思決定は早くする窶狽ネど5つを挙げた。
最終日は個別に作成した事業計画を発表するプレゼンテーションがあり、優秀なビジネスプランは「起業チャンピオン賞」として表彰する。 -
違法広告物撤去巡回
県の「屋外広告物適正化旬間」に合わせて13、14日、上伊那の各市町村で違反屋外広告物の一斉点検があった。各市町村の関係者や景観サポーターなどが集まり、人通りの多い場所などを中心に、巡回・確認した。
一般の景観サポーター11人が参加した伊那市は、全16人が3班に分かれ、国道沿いや駅周辺などを点検。広告物を掲出できない橋や街路樹、電柱などを確認して回った。
昨年は県内で101件の違反が確認されたが、景観サポーターの協力もあり、違反数は年々減少傾向 -
伊那商工会議所
「土壁の達人・建具職人の匠技」塾
県内3件の成果反映対象事業に選ばれる伊那商工会議所が03窶・4年度にわたり実施した「土壁の達人・建具職人の匠技」塾がこのほど、県の「チャレンジ枠」成果反映対象事業に認定された。認定を受けたのは、04年度に小規模企業支援の「チャレンジ枠」事業に認定された46事業のうちの3件のみ。6日に松本市の県工業技術総合センターで事業成果発表会(6事業が選抜)があり、さらにその中から選ばれた。
同塾は、伊那市美篶末広の左官・伊藤五男さん(三心会長)と、伊那市西箕輪吹上の建具職人・有賀恵一さん(有賀建具店社長)を塾長にして、土蔵づくり・珪素(けいそう)土仕上げの伝統的な塗り壁づくりと、地元産剤の無垢材を使った人と自然に優しい家具造りの技術を継承・発展させることを目指して始められた。
土壁、家具それぞれ10数回の実技講習を行い、参加者は泥にまみれたり、切り屑をかぶったりしながら、達人の技を盗むために努力した。
信州大学農学部の徳本守彦教授(森林科学科)も、土壁の吸湿性を検査したり、木材の加熱加工技術等を披露したりして協力。どちらのコースとも、伊那市だけでなく遠く東京などからも参加者があり、毎回10縲・0名が参加した。
三心も有賀建具店も、本紙連載の「輝く!経営者キャンペーン」に登場しており、その記事を元にしたパンフレットも発行。
伊那市の誇るべき伝統技術を県内外に発信すると同時に、その継承の礎を作ったことが評価された。 -
富県青少年育成会が管理 地元保育園児泥まみれで
命の尊さ、育てる喜びを感じてもらおう窶煤B伊那市富県貝沼の休耕田で14日、フナのつかみ取りがあった=写真。近くの富県北部保育所の園児21人が、泥まみれになりながら魚取りを楽しんだ。
富県青少年育成会が貝沼集落営農実践委員会(埋橋豊茂委員長)の全面的な協力を得て取り組み、4年目。6月初旬に園児たちと約千匹の稚魚を放流し、餌を与えたり、鳥被害防止のネットを張ったりと管理してきた。
休耕田に入った園児たちは、服が汚れるのも気にせず魚を追いかけるのに夢中。ピチピチ跳ねる魚を次々と両手で捕まえては、バケツに移した。
フナの体長は2センチから10センチくらいに成長。散歩の時間などに様子を見守ってきた園児たちは「大漁、大漁」と収穫を喜んだ。
捕まえたフナは希望する園児たちが、それぞれ自宅に持ち帰った。なかには今でも、昨年獲ったフナを家の池で飼っている子もいた。 -
伊那消防署 登山道で長時間歩行、搬送など訓練
伊那消防署は伊那市西春近の権現山(1749・3メートル)で山岳訓練をしている。登山道での長時間歩行、要救助者の搬送訓練などを通じて、救助技術、体力、精神力の向上を目指す。
携帯電話の普及で見込まれる山間地域からの救急・救助要請の増加に備え、適切な活動ができるように窶狽ニ、初の試み。救助隊員24人が3日間に分かれて訓練に取り組む。
初日は8人の隊員が、頂上まで5時間以上かけて登山道を往復。36キロの訓練用人形や、救助用資器材を積んだ担架を隊員が交代で運んだ。途中、クマの気配を感じたり、アカバチに遭遇したりしたが、全隊員がすべての訓練を成し遂げた。
急斜面下の要救助者を想定した訓練では、足場が悪いなか、一つひとつの動作を呼称しながら、正確・迅速に救助し、技術を磨いた。
同署への山間地からの救助要請は年間数件で、ほとんどが山作業中のけがなど。しかし、来年3月に控えた高遠町・長谷村との合併により出動エリアが広がり、救急要請の増加が見込まれる。小嶋守救助隊長は「山間地での救助技術向上とともに、山岳用救助資器材の充実も図っていきたい」と話す。
19日にも同様の訓練を予定している。 -
伊那消防組合消防本部に「ドクターヘリ」導入
全国で10番目のドクターヘリ事業となる「信州ドクターヘリ」制度が15日、伊那消防組合消防本部に導入された。伊那中央病院へリポートでシミュレーション訓練があり、伊那消防組合員、同病院職員など約80人が参加。救急搬送に伴う傷病者引き継ぎ訓練などを実施した。
シミュレーション訓練は6月下旬から県下の広域消防本部、計14署を順番に回り、伊那消防組合消防本部は7番目。運用は7月1日から佐久総合病院救急救命センターで始まり、各消防本部ごと訓練を終え次第導入している。
信州ドクターヘリは救急率向上を目的とした国と県の補助事業。医師、看護師などを乗せたヘリコプターが現場に向かい、処置をほどこした後、収容先病院へ搬送する。ヘリコプターは佐久総合病院救急救命センターに1台が常駐し、県下の広域消防本部からの要請で出動する。
伊那消防署の早川正行署長は「消防、ドクターヘリ、病院が一体となって、救命率向上のために力を合わせていきたい」と話した。 -
一般質問は21、22日
伊那市議会の9月定例会一般質問が21、22日、行われる。保育所整備計画やアスベスト問題など20議員が質問に立つ。
開会はいずれも午前10時から。
質問要旨は次の通り(質問順)。
小林和人議員 (1)新伊那市の組織機構(2)西箕輪診療所の今後のあり方
馬場秀則議員 (1)郵政民営化(2)消防署の設置位置(3)市職員給与
藤島雄二議員 (1)西春近北保育所・西春近中央保育所の統合(2)アレチウリ一斉駆除計画の取り組み
新井良二議員 (1)職員の給与
下島省吾議員 (1)富県北部保育所・富県南部保育所の統合
黒河内浩議員 (1)総選挙の結果と市政の運営(2)合併効果向上に向けた三峰川流域の一体的整備と利用の促進(3)青少年保護育成条例
小平恒夫議員 (1)企業誘致の推進(2)公営施設の民営化推進(3)美篶・富士塚スポーツ公園のトイレ増設
若林徹男議員 (1)下水道等整備構想エリアマップ見直しに伴う合併浄化槽整備区域対策(2)スマートインターチェンジ設置
春日晋治議員 (1)介護保険制度における諸問題
北原斉議員 (1)総選挙結果に伴う伊那市の課題(2)保育所のトイレ水洗化(3)アスベスト問題(4)「ソフトボールのまち伊那市」振興
小林信議員 (1)アスベスト問題(2)環状南線の先線(3)ますみケ丘平地林の活用
中村威夫議員 (1)環境問題・健康被害
矢野隆良議員 (1)歩道等の視覚障害者誘導用ブロック
前田久子議員 (1)女団連の模擬議会(2)女性農業委員の増員(3)市民サービスの向上
伊藤泰雄議員 (1)少子化対策
柳川広美議員 (1)市民プールの入場料引き下げ(2)介護保険制度改定
柴満喜夫議員 (1)商工業の育成(2)権兵衛トンネル開通を控えた道路改修工事に伴う雨水対策
飯島光豊議員 (1)悪性新生物(がん)死亡比・ぜんそくなどの健康調査とごみ焼却炉(2)ごみ処理基本計画のコークス等燃料使用型の直接溶融方式(3)鳩吹クリーンセンター安定型最終処分場
前沢啓子議員 (1)義務教育における保護者の金銭的負担(2)義務教育の外国語教育のあり方
倉田節子議員 (1)保育所整備計画(2)市民と行政の協働(3)審議会等各種委員会 -
ファイナンシャル・プランニング3級技能士講座
伊那商工会議所主催のファイナンシャル・プランニング3級技能士講座が15日、開講した。自営業、会社員、主婦ら28人が申し込み、来年1月の国家試験を目指す。
ファイナンシャルプランナーは、個人の目標を実現するため、金融商品や生命・損害保険、税金など金銭面から生活設計を立案し、目標の実現をサポートする仕事。
講座は12月中旬までの14回。ファイナンシャルプランナー手塚英雄さんを講師に、ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用などを学ぶ。
手塚さんは、ライフプランは▽生きがい▽健康▽金窶狽フ3つのバランスとし「プランニングは将来の夢や希望を実現するため、積極的に、具体的にするもので、個人によって異なる。金を通し、どうするかを考えていく」と必要性などを話した。 -
長野県レディース卓球連盟会長 阿部恵子さん(59) 伊那市山寺区高尾町
長野、新潟、石川、富山、福井を順番会場会場としている、第18回北信越レディース卓球大会が24、25日、県伊那勤労者福祉センター体育館と伊那市民体育館である。5県から約360人が集まる大規模の大会。県レディース卓球連盟会長として、初めて大きな大会を取り仕切る。
技術向上、普及、交流を目的に、初心者から熟練までのレディース選手が参加する。ダブルス144組、団対戦84チームがエントリーし、ダブルスはトーナメント、団対戦は予選リーグと決勝トーナメントで競う。
開催地の伊那市を宣伝するためにも、会場には特産物などをそろえた土産屋を設置するなど工夫。「遠くから多くの人が集まるので『伊那市に来て良かった』と思ってもらえる大会に。思い出づくりのお手伝いができれば」。
1日目の競技終了後には、歌やおどりなどの演芸を楽しむ懇親会もあり「盛り上がり方は男子に負けませんよ。演芸を楽しみに参加する人などもいるくらい」と笑う。
◇ ◇
上伊那レディース卓球連盟会長をしていたこともあり、25年以上務めていた大先輩の後を任され、4年前に県レディース卓球連盟会長に就任。最初は強固に断ったが、「先輩たちがここまで育ててきた組織を私が継承し、次ぎにつなげれば。何か役に立てれば」との気持ちと、上伊那連盟の仲間たちの「バックアップするから」の一言に背中を押された。
「一人では何もできないけど、上伊那の連盟組織がしっかりしていたので心細くはなかった」
就任してからは学ぶことも多かった。レディースの現状、期待されていること窶狽ネど、全国の会長が集まる会議や技術講習会などへ出向いた先で、多くの知識を得た。
会長として2年目には、秋の県レディース卓球選手権大会に、初心者ダブルスの部を選手権化して新設するなど、多くの人に卓球をより楽しんでもらう工夫をした。
◇ ◇
卓球との出会いは高校1年生。先輩に誘われて入部し、卓球の魅力を知った。皆に自分の好きな卓球をもっと知ってもらいたいと願う。
「卓球は生涯スポーツに適している。頭も手も体も使い、年齢に関わらず楽しめ、ボケ防止にも良い。健康づくりのために卓球をしたい人たちのお手伝いをしていきたい」 -
栗拾いを地元にも一般開放
伊那市富県の生産農家でつくる富県高烏谷栗生産組合(橋爪庄一組合長)は14日、同会が管理する「高烏谷くり栗坊主園」を地元客に一般開放した。
例年観光客の受け入れのみ対応していた同園だが、今年は2日間だけ地元住民にも開放することになった。
栗は、昨年より小ぶりだが、遅収穫時期も遅れたため、台風の影響はなかった。
今年は愛知万博の関係もあり、ツアー客は少なめだという。
噂を聞き、伊那市の美篶から訪れた親子は、イガに注意しながら栗拾いを楽しんでいた。栗ご飯にして味わうという。
シーズン最終日の10月1日にも、一般開放する。
午前10時縲恁゚後4時。入場料無料。1かご500円。
問い合わせは富県高烏谷栗生産組合(TEL72・8701)橋爪組合長へ。 -
賃金払わず書類送検
伊那労働基準監督署は14日、労働基準法違反の疑いで、伊那市西箕輪の道路貨物運送業「アート」社長(52)と、駒ヶ根市上穂栄町のパン製造業「カミセイ」社長(62)を県地方検察庁伊那支部に書類送致した。
調べによると、アート社長は、労働者11人に対し、04年8月1日から05年2月28日までの賃金合計387万400円を、それぞれの所定の支払期間である毎月末日(一部の労働者については毎月10日)に支払わなかった疑い。
カミセイ社長は労働者10人に対し、04年11月26日から05年1月25日までの賃金合計224万3718円を、それぞれの所定の支払期間である毎月末日に支払わなかった疑い。 -
親子ふれあい野外あそび
伊那市公民館運営協議会と子どもネットいなが主催する「親子ふれあい野外あそび」が11日、市内西箕輪中学校体育館であった。講師にソーシャルワーカー・メンタルアドバイザーの石井由喜夫さん=東京都世田谷区=を招き、親子で遊べるわらべ歌や新聞紙を使った遊具作りなどを楽しんだ=写真。
「親子ふれあい野外あそび」は、子供の豊かな感情や心を育てることが目的。あいにくの雨で室内での実施となったが、市内を中心に約100人以上の親子が参加し、家の中で遊ぶ方法を学んだ。
石川さんは、遊びと生活体験、仲間を大切にすることをモットーとした保育グループ「あそびの会」(同区)の創設者。講師としても伊那市や南箕輪村を5回ほど訪れている。
新聞紙を使っては帽子、ちゃんばらの剣などを製作。目を輝かせながら遊ぶ姿に、「いつも見ている目と違う」と話す親たちも多かった。
親子4人で参加した鈴木弘也さん(42)=市内狐島=は「休みの日は子供と一緒に外出するなど遊んでいたが、今日は体や身近なものを使っての遊びを習い幅が広がった。教わった遊びのほかにも何かないか調べたい」と話していた。 -
伊那防火管理協会 消火通報コンクール
伊那市などの6つの市町村内の事業所でつくる伊那防火管理協会は13日、今年度の消火通報コンクールを伊那市市営プール駐車場で開いた。2種目に11事業所から18チームが参加し、日ごろの訓練の成果を披露した=写真。
消火器と屋内消火栓を正しく取り扱い、災害発生時に活用できる操作を身に付けると共に、正確な119番通報の習得を目指す。今年度で14回目。
競技は、木箱とオイルパンからの出火に対し、消火器を用いて消火する「消火器操法」と、ホースを伸ばし、放水によって標的を倒す「屋内消火栓操法」。どちらの競技も119番通報の動作が含まれていて、時間や操作の正確さを競う。
消火器操法では用意した2本の消火器のうち、1本だけで消火するチームや、完全に消せないまま終えるチームなど、それぞれの訓練の成果がはっきり出た。
上位入賞したチームは次の通り。
【消火器操法】(1)石川島カメさん(石川島汎用機械)(2)中部電力伊那営業所(中部電力)(3)伊那バス
【屋内消火栓操法】(1)石川島とらさん(石川島汎用機械)(2)中部電力伊那営業所(中部電力)(3)ファイヤーエンジェルス(伊那市役所) -
伊那中で絵手紙教室
伊那市で絵手紙教室などを開く講師10人が12日、伊那中学校の1年生146人に、絵手紙の書き方を教えた。絵手紙独特な筆の持ち方や運び方を学んだ生徒たちは、絵手紙の基礎となる味のある線を描き、自分だけの作品づくりを楽しんだ。
表現学習の時間が減少する中「描くことを通して季節や自然を感じよう」と、絵手紙に挑戦してきた1年生だが、教える先生たちも絵手紙は初心者。そこで伊那公民館の武田登館長に相談して、伊那公民館の絵手紙教室で指導する倉科照子さんら、地元講師10人を紹介してもらい、今回の教室が実現した。
教わるだけでなく、地元の人との交流にもつなげよう窶狽ニ、校内には生徒の作品と共に、講師の作品も展示。また、地元農家からモチーフの野菜も提供してもらった。
作品は10月の文化祭に展示するほか、お世話になった地元の人に送ることなども考えているという。 -
弥生ケ丘高でPTA進路セミナー
伊那弥生ケ丘高校で10日、PTA進路セミナーがあった。04年のアテネオリンピックシンクロナイズドスイミング銀メダリスト武田美保さんが「夢を追いかけて」と題して講演、全校約800人のほか、保護者や一般も聴講した。
昨年、引退した武田さんは、モットーに最少のエネルギーで、最大の効果を上げる「省エネ」を挙げた。勉強で成績が伸びないときを例に「客観的に自分を観察すること。柔軟に対応することで、新しい発見がある」とアドバイス。「オリンピックへ行けたのは、才能があるからではない。課題を1つずつ達成していく繰り返しだった」と述べ「視野を広げ、さまざまなことを感じ、毎日を大事に生活してほしい」と呼びかけた。
また、小田佑弥生徒会長らとの「ふれあいトーク」もあり、銀メダルを披露。スランプの乗り越え方や高校時代、夢中になったこと、舞台での心構えなど生徒たちの質問に答えた。
生徒の一人は「自分のことをしっかり見つめたい」と感想を話した。
進路セミナーは生き方や進路を考える機会にしようと高校とPTAが開いているもの。講演会と分科会があり、昨年から学年ごとに生徒と保護者が進学や就職ガイダンスなどを一緒に受けている。 -
小沢花の会が草取り
伊那市小沢区内の広域農道沿いに花を植え、ドライバーの目を楽しませている「小沢花の会」(池田清和会長)は10日、農道脇土手の草取りをした。
権兵衛トンネル開通をひかえ、国道361号と交わる農道をきれいにしよう窶狽ニ、会員17人が参加。4時間ほどかけて斜面をきれいにした。
荒れた道路脇の土手を、きれいにするために活動を始め、10年目となる。会員は約80人で、箕輪町など、近隣市町村の参加者もいる。
車の排気や、生い茂った木の影響で、花がうまく成長しないこともあったが、試行錯誤を重ねた結果、道路沿いにつくった花公園は、シバザクラが見ごろとなる春、市内だけでなく県外からも、多くの見物人が訪れる名所となった。
池田会長は「会員には60歳以上の人も多いので、草取りが一番大変だが、みなさんに楽しんでもらおうと、さまざまな花を植えている」と話す。
現在は、サルビアやマリーゴールドなどの秋の花が、道路を美しく彩っている。 -
伊那小剛組が通り町に花壇ポットを配置
どうしたらにぎわいを取り戻せるか窶狽ニ、総合学習で伊那市通り町商店街を調査している伊那小学校4年剛組(大沼聡教諭)の児童31人は12日、育てた花のプランター約60鉢を、通り町のアーケード下に飾った。
剛組みは、活性化に必要なことを知るために、商店街の人や地域住民約2千人にインタビューをしたり、自分たちも実際にものを売ることを体験し、ものを売る難しさなどを実感した一方、通り町の人が、花を大切にしていることや、買い物客にはお年寄りが多いこと知り「これに関連した取り組みから活性化につなげよう」と、自分たちが育てたアスターやマリーゴールドなどのプランターを置くことにした。
「町行く人に楽しんでもらおう」と、プランター約60鉢を飾ってきたいる街の人も、小さな協力者の取り組みを好意的に受け入れ、商工連合協議会が主催する「まちじゅう花いっぱいコンクール」にも参加する予定だという。 -
春富中学校3年生が総合学習で運動会
伊那市の春富中学校3年生(5クラス・191人)は13日、学年ごとの総合的な学習の時間「矢羽根」で運動会をした。校庭で、学年の団結を深めるとともに、学級ごとの交流も図った。
初の試み。各学級長らを中心に生徒の力で企画の立案、準備、運営などを進めた。
運動会はクラス対抗で、障害物リレーや騎馬戦など5種目。玉入れは、相手クラスの代表が背負ったかごに向けて玉を投げ入れた玉の数で勝負した。
かご役は相手から逃げまわることで必死。はじめのうちは勢いよく走り回っていたが、途中で疲れてしまい、立ち止まっているところを集中的に狙われていた。
団結力を図るため、各クラスで同じ色のTシャツを用意。「愛羅武参組(あいらぶさんくみ)」などと書いたり、それぞれの個性も光っていた。
午後は文化祭の合唱コンクールに向けて、学年の歌を練習した。