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みはらしの湯200万人達成
開館から8年目を迎えた伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」は入浴客数が17日、200万人を突破した。
同施設は露店風呂から見える絶景が人気で、8月には県の温泉表示認定制度の認定も受けた。
200万人目となった木曽郡三岳村の大橋かず子さん(65)は、この日職場の仲間4人と日帰りで伊那市を訪問。権兵衛トンネル開通プレイベントで来伊した知人から「みはらしの温泉はよかったよ」と聞き、初めて同施設を訪れたという。
記念品として、地元の野菜やみはらしイチゴワイン、同施設の入浴券や羽広荘のペア宿泊券が贈られた大橋さんは「とても光栄。トンネルも開通するし、これを機会に、また足を運びたい」と話していた。
同施設の利用者数は1日平均600人前後だが、木曽からのバスが往来した15、16日は、両日とも千人近くが入場した。副社長である酒井茂助役は「木曽の人たちにも楽しんでもらえるよう、一層サービス向上を目指したい」と話していた。 -
第1回伊那市西町区マレット大会
伊那市西町区の第1回マレット大会が16日、三峰川榛原河川敷マレットゴルフ場であった。各常会の交流を目的に62人が参加してプレーした。
西町区は03年まで運動会をしていたが、昨年からウォーキングになった。今年はウォーキングに加え、新たにマレットゴルフ大会も計画した。
初心者も参加して個人と団体戦で競技。各ホールでは「おっ、ちょっと強すぎたか?」「いや、惜しいなぁ」などの声が飛び交った。「うちの優勝はお前さんにかかってるんだから頼むよ。俺は遊びだから」と仲間に気合いを入れる姿もあり、和気あいあいと大会を楽しんでいた。
結果は次の通り(敬称略)。
◇個人の部 (1)橋爪次男102(2)須山しず子105(3)根津昌行105(4)北原重喜105(5)山田文人107(6)沖村秋次108(7)沖村ちづ子108(8)岩垂慶治109(9)清水安雄110(10)須山昭吾112
◇団体の部 (1)伊那部常会536(2)城南町556(3)沢常会572(4)小黒常会606(5)第2常会618 -
権兵衛峠 新時代に関心
「米の道・権兵衛峠を歩こう」が16日あった=写真。米どころの伊那から水田が少ない木曽へ米を運ぶため、約300年前に開かれた旧峠道を思いをはせながら歩いた。伊那市、塩尻市などでつくる実行委員会の主催で25回目。
昨年10月の台風23号の影響で旧街道の一部が通行できず、本年度限りの特別企画として来年2月に開通予定の「権兵衛トンネル」をバスで見学。イベント申し込みにキャンセル待ち200人が出るほど盛況で、県内外から定員を超える約400人が参加した。
伊那市西箕輪与地を出発した一行は、米俵を背負った木曽馬を先頭に、トンネルが頭上を通る「七曲」までの約3キロを歩き、バスでトンネルを通過。道に落ちているクルミの実を拾ったり、紅葉には少し早い山々を眺めながら散策を楽しんだ。
3回目という中村定子さん(69)=伊那市東春近=は夫婦で参加。「ゆっくり山を眺めることもないのでよい体験。初めてトンネルを通行できるので、帰って孫に話をしてあげたい」と話していた。 -
独特の辛つゆで舌鼓
伊那市の荒井区主催の「第19回行者そば祭り」が16日、内の萱スポーツ公園であった。県内外から多くの家族客らが訪れ、列をつくるにぎわいで、名人が作る伝統の手打ちそばに舌鼓を打った。
1300年の昔、駒ケ岳へ修行に向かう行者・役小角(えんのおずぬ)が、内の萱で一夜のもてなしを受け、その礼に置いていったそばの種を大切に守り育て、今に伝える「行者そば」。焼きみそと大根おろしを混ぜた独特の「辛つゆ」でそばを味わおうと、年々訪れる客も増えている。
市そば打ち名人の会や地元区民がこだわりのそば約2千食を用意。大釜で休むことなくそばをゆで、調理、受付など総勢120人のスタッフがもてなした。
伊那市横山の小林紀久さん(33)は家族4人で食事。「子どもも外で食べることを楽しんでいる。自然の中で食べる地元のそばは格段においしい」と満足していた。 -
日ごろの成果にぎやかに披露
伊那市の女性プラザ伊那の文化祭「紅花祭」が16日、市武道館などであった。同プラザで活動する各グループが、日ごろの練習の成果を展示や舞台発表した。主催のプラザ利用者の会(桜井紀子会長)発足20周年記念として、長野県出身の落語家・立川談慶さんの公演もあり、多くの人でにぎわった。
舞台は、社交ダンス、太極拳、詩吟、琴の演奏など、幅広いジャンルの15グループが発表。展示は、押し花、絵手紙、ししゅう、ステンドグラスなど28グループの作品を飾った。
また、会員の家で不要になった服や贈答品の生活食器などを販売(バザー)。お茶、豚汁の無料サービスの会場も盛況で、人だかりができていた。
利用者の会は、女性プラザ伊那の前身、「働く婦人の家」が開設した2年後の1985年に発足。現在は、文化、芸術、運動など68グループが活動する。 -
障害者自律支援のためのグループホーム立ち上げなどを目指すNPO法人「樹(き)」の設立総会
地域で自律を願う障害者が自由に暮らせる社会を窶狽ニ14日、障害者のためのグループホーム設立や就労支援などに取り組むNPO法人「樹(き)」の設立総会が伊那市城南町の公民館であり、代表理事に呼びかけ人の柿沼才恵さんを選出した。
軽度の障害を持つ36歳の息子を持つ柿沼さん。この先、ずっと息子の側にいることは不可能。息子の真の自律とは窶狽ニ考え続けていた。そんな時、宮田村の知的障害者総合援護施設「西駒郷」の地域移行への取り組みを知り、障害者が仲間と共に、地域で安心して生活できる“グループホーム”を願うようになった。
法人の設立は、こうした親や、福祉施設関係者、自身の自律を願う障害者など、同じ思いを持つ人が集まり、1年ほどかけて準備を進めてきた。
法人の第一目的はグループホームの立ち上げ。まずは、伊那市内の借家を改修し、入所者5人が共同生活を送れるスペースを確保したいとしている。グループホーム立ち上げにかかる資金の3分の2は補助を受け、残りを理事が分担して出資する。
今後も、共に活動する正会員と賛助会員を募り、法人としての認可がおり次第、早期事業開始を目指す。
問い合わせは樹設立準備会事務局(TEL73・6870)清川博明さんへ。 -
かんてんぱぱ「秋色に囲まれて 陶と織展」
伊那谷で織りと陶を手がける作家4人による作品展「秋色に囲まれて 陶と織展」が、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで、14日から開かれている。普段の生活に癒しを添えてくれるような器や織り物、約400点が、訪れた人を楽しませている。
陶芸作家の水野雅史さん(飯田市)、湯沢千春さん(駒ケ根市)、北沢正和さん(飯田市)、織物作家の大熊純子さんは長野県陶芸作家協会の会員仲間。4人での合同展は初めてとなる。
駒ケ根市在住の湯沢さんは、桃山陶が放つおおらかさと力強さに魅了され、製作活動を続けている。素朴な色彩と、優しい形の陶器は、見る人に愛着を感じさせる。湯沢さんは「今は陶器の持つ良さが忘れられがちだが、触って、使ってもらう中で、良さや温もり知ってほしい」と話す。
作品は展示即売している。
入場無料。19日まで。 -
ベル伊那で「奥秋由美 油彩・テンペラ展」18日まで
伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで18日まで、「奥秋由美 油彩・テンペラ展」が開かれている=写真。県下で初めての個展。ミニアチュール縲・0号サイズのテンペラ画約40点を展示販売している。
作品はバク、ヒツジ、クマなどの動物や魚、鳥などをモチーフに、作者の夢の中の世界を表現。黄色や緑色を中心に何度も薄く塗り重ねた色合いは見た目にも鮮やかで、「ふんわりとした色彩の中で浮遊し、見る人を楽園風景へといざなう」と関係者は話す。
奥秋さんは1967年、東京生まれで、東京芸術大学大学院修士過程絵画専攻修了。東京を中心に個展を開き活躍する。
関係者は「自然体で見られる作品が並んでいるのでぜひ」と来場を呼びかける。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
普通自動2輪車に2人乗りの17歳男性重体
14日午後7時10分ころ、伊那市美篶上川手の国道361号上で、伊那市街地方面から高遠町方面に進行していた二人乗りの普通自動2輪車と、交差する左方向市道から進行した普通乗用車が出会い頭に衝突した。
この事故で普通自動2輪車に乗っていた市内在住の高校2年男性(17)が骨盤骨折等で重傷、上伊那郡在住の同高校2年男性(17)が急性硬膜下出血腫等で重体となり市内の病院に搬送。普通乗用車に乗っていた市内在住のアルバイト男性(19)に、けがはなかった。
伊那署は事故原因、普通自動2輪車の運転者などについて捜査中としている。 -
伊那市西箕輪で物置小屋火災
14日午前8時ころ、伊那市西箕輪大萱の無職・唐澤甲子雄さん(81)方の鉄骨平屋トタンぶき物置小屋から出火。約16平方メートルを全焼し、同8時29分に鎮火した。けが人、類焼はなかった。
伊那署は、物置小屋内に設置してあった、まき燃料ボイラーの火の不始末とみて捜査している。 -
次世代ロボット産業に活かして
諏訪メッセでインターブリッジがプレゼンコンピューター関連のベンチャー企業・インターブリッジ(本社・伊那市、丸地弘城社長)は14日、開催中の諏訪圏工業メッセでプレゼンテーションを行い、同社が開発したマイクロモーションサーバーの機能と性能を説明。「諏訪・上伊那地域に適した次世代ロボット産業を立ち上げて行くために利用して欲しい」と訴えた。諏訪東京理科大と共同開発中の2足歩行ロボットを紹介しながらの説明に、メッセを訪れた製造業関係者らが聞き入った。諏訪メッセには上伊那の40社あまりが出展しているが、プレゼンテーションを行なったのは同社のみ。
マイクロモーションサーバーは、製造設備などの中に組込み、機械を自動制御する超小型コンピューター。同社は、高価な使用料が必要な国際的大手メーカーの基本ソフトではなく、誰もが無償で使えるリナックスを使用し、独自技術を駆使して、高性能の製品を廉価で製造している。
2足歩行ロボットの試作には精密板金で南箕輪村のフジタメタルワーク、シャフト関係で伊那市のテク・ミサワも協力した。
丸地さんは「今後この地域ではロボット産業が発展すると思うが、高性能の自動制御システムを廉価で提供することは、地域への貢献になると思う」と抱負を述べた。
プレゼンを聞いた県中小企業振興公社の中原寧之アドバイザーは「最先端技術なので、利用価値を理解できる企業の方が限られる。だが、今後の上伊那のものづくりにとってとても重要な技術だ」と話した。 -
第27回3地区高齢者クラブ交流会
隣接する地域間の交流を深めよう窶狽ニ13日、伊那市の御園区、坂下区、山寺区は「第27回3地区高齢者クラブ交流会」を伊那北地域活性化センター「きたっせ」で開いた。約110人が集まり、健康で安全に過ごすための知識を学んだり、合唱や舞踊を楽しんだ。
各地域で高齢者クラブが後退する中、3地区は例年交流会をしている。規模は小さいものの、地区の取り組みは盛んで、それぞれが高齢者の生きがいづくりの場となっている。
今後も、よりより老後を送ろう窶狽ニ高齢者のための交通安全や健康講話を企画。井上医院(山寺)の井上武雄院長が、寿命について講演。健康志向の現代人は、ビタミン剤などを多様し、ハードな運動するなど“長生き”への思いが尽きないが、動物実験でも実証されているように、激しい運動は、かえって寿命を短くする窶狽ニ、思いと行動の矛盾を語った。
また、地区の合唱グループや大正琴グループの舞台発表もあり、素晴らしい演奏や舞台が、会場を和やかな雰囲気に包んだ。 -
オルガン伴奏に合わせて童謡・唱歌を歌う
伊那市生涯学習センターで13日、「童謡・唱歌教室窶拍縁H編」(NPO法人クラシックワールド主催)があった。参加者約50人は、昭和初期の衣装をまとった指導者5人と一緒に楽しく歌った。
曲目には「七つの子」「ちいさい秋見つけた」などを用意。参加者は楽譜を見ながら、オルガンの伴奏に合わせて歌った。
また、1曲ごとに曲が作られた時代背景や歌詞の解説などの説明もあった。
初めて参加した女性(55)=東春近=は「以前、コーラスをしていたので、久しぶりに歌って気分が晴れた。童謡・唱歌は子どもたちに残したいですね」と話していた。
教室は20日に秋編、11月10日に冬編を予定。時間はいずれも午前11時から、市生涯学習センター6階ホワイエで開く。 -
伊那小でSYDの出前授業
伊那小学校で13日、文部科学省所管の社会教育団体「SYD」(東京都)の出前授業があった。6年孝組の児童36人が「貧困と共に生きる子どもたち」の実態を聞いた。
SYDは、青少年の健全育成を中心に活動を展開。8月下旬、路上生活をするフィリピンのストリートチルドレンなどの支援活動に、孝組の児童1人が参加した。出発を前に、児童らの協力を得てノートや鉛筆、タオルなど約4700点を集め、現地の子どもたちに届けた。その取り組みをきっかけに、貧しくても明るく生きる子どもたちの姿を知ろうと出前授業を受けた。
SYD青年部長の青木富造さんら2人が来校。ごみ捨て場で資源ごみを拾い、換金して生活を支える子どもたち、飢えと貧困の中、家族でご飯を食べる幸せなど現地の様子やSYDの支援活動を話した。また、みんなの幸せを願い、思いやる気持ちや感謝することなどを呼びかけた。
児童たちは、映し出される映像を食い入るように見つめた。
支援活動に参加した赤羽道君は「一番したいことを聞いたら、親孝行と言った。自分が思ったことがなかったので、びっくりした」と感想を述べた。
出前授業の申し込みは随時、受け付け中。問い合わせは、SYD(TEL03・3405・5441)へ。 -
中学校でにぎやかに文化祭
伊那市、箕輪町、高遠町、南箕輪村、長谷村の中学校8校で14、15日、それぞれ文化祭を展開している。選択教科、部活動、クラスなどの展示、生徒有志による歌、ダンス、コントのほか、音楽会などのステージ発表
と多彩なイベント。地域住民も大勢かけつけ祭りを楽しんでいる。
伊那中学校の全校総合「泉が丘の時間」のステージ発表では、「国際理解」講座の生徒らが各国の文化、民俗料理について調べたことを、民族衣装を着て発表した。3年生と菊づくり愛好者でつくる「伊那千秋会」の小林芳雄さん=市内御園=が共に取り組んできた、菊の花約180鉢も廊下を飾った。
箕輪中学校はクラス対抗のスポーツフェスティバルで4000メートル仮装リレーを企画。1チーム40走者のうち、1、20、40番目がプロレスラー、魔女、園児などの格好にふんして走った。
長谷中学校は40回目の節目、来年の市町村合併を踏まえ、「Here is Start縲恊Vたな一歩を踏み出せば縲怐vがテーマ。廊下の窓ガラスに「進歩」をイメージしたステンドグラスを製作した。 -
不当要求防止へ 市職員ら対応学ぶ
県警察本部組織犯罪対策課、県暴力追放県民センターが主催する「不当要求防止責任者講習会」が13日、伊那市役所多目的ホールであった=写真。市の行政機関施設職員ら100余人が参加し、反社会的勢力からの不当要求の対応策を習得し、未然に防止するための知識を養った。
近年、行政機関や自治体職員に対する、暴力団などによる不当要求行為(行政対象暴力)が全国で増加。主催者側の開催の呼びかけに対し、市では職員研修事業として、各部署員の共通認識を図り、組織で対応するノウハウを学ぶため、初めて開いた。
講習会は弁護士が事例を含めた法律的要素からアプローチ、県警本部は県内の暴力団勢力を解説、県民センターの宮坂武徳事務局長は不当要求事案に対する基本的対応要領を説明した。
講習後、受講者全員に修了書、各部署ごとに「不当要求防止責任者選任済之証」のプレートと証書を授与した。
今後は受講修了者を中心に、部署内での対応策の周知、各業務の特色に応じたマニュアルづくりの検討を目指す。 -
かんてんぱぱホールで福田啓助さんの遺作と荒井耀子さんの作品展示
独自の感性と技術で創作人形を作り続けた作家、故・福田啓助氏と、妻であり、弟子でもあった荒井耀子さん(75)=伊那市荒井=の作品展が、13日から伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。美しさや独特の雰囲気を放つ福田氏の作品と、女性的な優しさが伝わる荒井さんの作品、約110点が、訪れた人を楽しませている。
福田氏が他界して5年。かねてから遺作展を望む声はあったが、多忙のため、なかなか機会を持てなかった。時間ができた今回、急きょ「遺作福田啓助・荒井耀子作品展」を決めた。
朝日現代人形美術展、光風会工芸美術展入選など、創作人形で高い評価を得てきた福田氏は、画家としても活動していた。今回は油彩なども展示。福田氏の集大成ともいえる作品展となっている。
荒井さんは「枠にとらわれず、画家的な感性が生きている」と福田氏の魅力を語る。多様な感性で手がけられた美しい日本人形や、質感を生かした奇抜な作品は、見る人に驚きと強い印象を与える。
荒井さんは「これが最後の展示会。福田を知らない人にも、こんな仕事をしていたということを知ってほしい」と話していた。
入場無料。16日まで。 -
はら美術で加藤竹美さんの油絵展
見る人を圧倒する力強いタッチで、重厚感のある鮮やかな油彩を描く作家、加藤竹美さん(67)=東京都品川区=の個展が、13日から伊那市旭町のはら美術で開かれている。独特の世界観が表現された静物や風景、抽象画など56点が、訪れた人を魅了している。
伊那市にアトリエを持つ加藤さんが個展を開くのは6年ぶり。子育てを終えた40歳の時、武蔵野美術大学に入学。静物や風景など、具象を中心とした油彩を手がけ、新制作展など、数々の展覧会で入選してきた。
モチーフを越えた存在を表現する窶狽ニいう加藤さん。力強く描き込まれた独特の空間は、小さな枠でも迫力を失わず、静物や風景にも動きを感じさせる。また、表現する世界観は、モチーフを全く別の存在へと変える。
より広い世界の表現方法を求め、63歳の時に再度大学へ入学。2年間抽象画を学び、昨年卒業した。抽象画「INFINITY」は、その成果が生きた作品で、今年の女流画家協会展にも入選した。果てのない存在を感じさせる作品は、具象同様、加藤さん独自の世界へ、見る人を引き込む。 -
伊那市民美術会が展示
伊那市民美術会(赤羽久仁成会長、65人)の第28回美術展が13日、伊那市生涯学習センター2階ギャラリーで始まった。洋画、日本画など57点がそろう。18日まで。
絵画は10号以下と小作で、かやぶき屋根に柿の木などを描いた「初秋の伊那谷」、ピンク色の桜並木を題材にした「坂戸橋」、「宝剣岳初雪」など地元風景が多い。そのほか、ステンドグラスや陶芸なども並ぶ。
赤羽会長は「近作が中心。個性ある、市民の素朴な作品を見ていただきたい」と話している。
美術会は絵画、陶芸、ステンドグラスなど分野は幅広く、プロ・アマを問わず、市民と市出身者で構成される。写生会やデッサン会など活動を展開。来年3月に高遠町・長谷村と合併することから、広く会員を募っていきたいとしている。
開館は午前9時から午後6時(最終日5時)まで。無料。 -
かんてんぱぱ二度咲きツツジ咲く
春と秋の2回、花を咲かせる伊那市西春近のかんてんぱぱにある「二度咲きツツジ」が、今年も鮮やかに返り咲いた=写真。
先月末ころからつぼみが順々に咲き、現在も鮮やかな朱色の花が訪れた人々の目を楽しませている。
10月は、さまざまな春の花が返り咲く季節だという。 -
伊那市の4中学校で文化祭14、15日
伊那市の伊那、東部、西箕輪、春富の4中学校は14、15日、それぞれ文化祭を開く。各教科の作品展、部活動展、生徒会展のほか、ステージ発表、体育祭などが盛り込まれている。
伊那中・第58回泉が丘祭
「ボランテリーステージ」では有志がコント、漫才、ブレイクダンスなどを展開。音楽会は学年、クラス、全校別で計18曲を披露、1学期末から選曲、練習窶狽ニ、積み上げてきた成果を発表する。
1日目は午前8時20分縲怺J祭式、8時55分縲恃ュ表(1)選択教科、9時55分縲恃ュ表(2)泉が丘、10時45分縲恊カ徒会企画、午後1時10分縲恣W示見学、2時10分縲怎{ランテリーステージ。2日目は午前8時30分縲恃ュ表(3)舞台芸能A・B、9時50分縲恣W示見学、10時40分縲恃ュ表(4)部活動、午後12時40分縲怏ケ楽会、3時40分縲恤ツ祭式。
東部中・第37回すず竹祭
文化祭のテーマは「SUZUTAKE魂縲恣w力の花を咲かせよう縲怐v。テーマにもとづいた内容の劇と映画を披露し、花花しく開祭式を飾る。生徒会企画の「バラエティーショー」は司会者、審査員を設け、マジックなどを有志が繰り広げる。
1日目は午前9時縲怺J祭式、9時40分縲恆I択教科発表、11時10分縲恆フ育祭、午後1時30分縲恣W示見学、2時40分縲怎潤[クショップ発表。2日目は午前9時縲怏煙部発表、10時15分縲恊カ徒会企画、11時25分縲恪㍼・部発表、午後1時05分縲恊¢t楽部発表、2時50分縲恤ツ祭式。
西箕輪中・第38回紅葉祭
騎馬戦、借り物競走など熱戦が予想されるクラス対抗の体育祭、仲間と協力して謎を解く生徒会企画のゲームなどを展開する。1日目の「ステージ発表(1)」は、有志でつくるグループが、ダンス、劇、バレエなどの出し物を披露する。
1日目は午前8時40分縲怺J祭式、9時10分縲恤ル論会、10時30分縲怎Xテージ発表(1)、11時20分縲恣W示見学(1)、午後0時50分縲怎Xテージ発表(2)、2時10分縲恊カ徒会企画。2日目は午前8時50分縲恊¢t楽発表、9時20分縲恣W示見学(2)、10時縲怏ケ楽会、午後0時30分縲恆フ育祭、3時30分縲恤ツ祭式。
春富中・第41回矢羽根祭
文化祭のテーマは「全力疾走!我が道をまっすぐに」。全校生徒が製作した、羽の長さ約2メートル50センチの鶴のモニュメント1体、その半分の大きさのモニュメント3体を体育館に展示する。2日目「お年寄りを招待する会」は、意見発表会、部活動発表会(2)、生徒発表などを展開する。
1日目は午前8時55分縲怺J祭式、9時50分縲恤矧・ョ発表会(1)、午後0時15分縲恣W示見学、1時55分縲恊カ徒会の集い窶拍ャ運動会窶煤B2日目は8時40分縲怩ィ年寄りを招待する会、10時50分縲恣W示見学、午後0時15分縲怏ケ楽会、3時縲恤ツ祭式。 -
10月1日の交通死亡事故 現地診断検討会
10月1日に伊那市西箕輪羽広の市道で発生した交通死亡事故の現地診断・検討会が11日、現地などであった。市、伊那署、伊那市交通安全協会などの代表者約20人が参加。悲惨な事故が二度と発生しないよう現場を診断し、対策を検討した。
事故は午後2時00ころ、同所で軽4貨物自動車を運転していた近くに住む会社員・須藤礼潮愛さん(27)が、国道361号線方面から西側方向に進行中、道路右側にあった人家のコンクリート塀に衝突。市内の病院に搬送されたが午後4時05分、胸部圧迫で死亡した。
市道は幅員2・7メートルの直線道路で上り坂。アスファルトに舗装され、交通規制もなく、路面は乾燥していた。
車内からは買い物のレシートが発見され、昼食を買って職場に帰る途中で事故にあったものとみられる。
伊那署では現在、事故原因を調査中。血液検査の結果はまだだが、須藤さんの同僚によると酒は飲まない人だったとのこと。
場所を西箕輪支所に移しての検討会では、「事故は夜間ではなかったが、人家の協力を得てコンクリート塀に反射テープを張る」「交通安全の啓発を呼びかけるチラシを全戸に配布する」などの意見が上げられた。
また、南北の交通量が多く事故が発生する危険性があるとして、現場道路の西側交差点に、道路標示やカーブミラーなどの設置も検討した。
伊那署管内の交通死亡事故は今年で3件目。いずれも単独で路外逸脱の死亡事故が発生している。 -
西箕輪小学校5年梅組がリンゴを収穫
総合学習で4月からリンゴづくりをしてきた伊那市の西箕輪小学校5年梅組(平澤明子教諭)の児童31人が12日、西箕輪の畑で、真っ赤に実ったリンゴ約360個を収穫した。
リンゴの生産から販売まで携わり、農業の大変さや流通を学ぼう窶狽ニ、3本の木を育ててきた。農作業の苦労を実感した子どもたちは、木を借りる園が、台風の被害を受けた時、落果リンゴを拾う手伝いを積極的にした。
鮮やかに色づいたリンゴを見た子どもたちは「こんなに赤いリンゴがあった」「大きいね。いくらで売れる?」とうれしそうに話しながら、収穫を楽しんだ。
リンゴは13日、南箕輪村のアップルランド伊那インター店、伊那市のニシザワ信大前店、双葉店、ベルシャイン伊那店で、午前10時から午後2時半の間、子どもたちが対面販売する。売り方や値段は班ごとで決めるため、各店によって異なるという。
リンゴはジョナゴールドで「大きさもあり、味も良いので、ぜひ買ってほしい」と呼びかけていた。 -
権兵衛トンネル開通プレイベント みはらしファームで
来春の権兵衛トンネル開通を前に15、16日、関係市町村らでつくる権兵衛街道活性化協議会は、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで、「権兵衛トンネル開通プレイベント伊那物産展」がある。
両日、自分たちで育てたリンゴの対面販売13日に伊那会場と木曽会場を結ぶ往復バス乗車券を午前8時から販売する(先着600人)。
物産展は、南箕輪村、長谷村、高遠町各市町村が、それぞれの特産品ブースを出店。伊那市などの地酒や郷土工芸、郷土食を扱う店も含め、26ブースが並ぶ。
また、木曽からバスで伊那側にくる人に、地元の郷土芸能を楽しんでもらおう窶狽ニ、伊那市の「羽広の獅子舞」「与地の伊那節」、南箕輪村の「大泉御岳山」、長谷村の「ざんざ節」のステージもある。
みはらしファームの「みはらしまつり」も合わせて開催し、恒例のスタンプラリー、リンゴの皮むき競争、子どももちつき大会など楽しいイベントもある。
午前9時縲恁゚後4時。
問い合わせは、みはらしファーム公園事務所(TEL74・1807)へ。 -
バイオリン・チェロ発表会
バイオリニストの故鈴木鎮一が提唱して世界に知られているスズキ・メソードに基づき、幼児からの音楽教育を実践している才能教育研究会の伊那支部(森川富美子支部長)は10日、伊那・駒ケ根教室の生徒らによる05年度バイオリン・チェロ発表会を宮田村の村民会館で開いた。3歳から高校生までの約60人が代わる代わるステージに立ち、1年間の練習の成果を披露した。
小さな演奏家たちは子ども用サイズの小さなバイオリンやチェロを構えて無心に弓を動かし、バッハやドボルザーク、ウェーバーなどの曲を見事に弾きこなして大きな拍手を受けていた。客席の保護者らは、ステージで演奏するわが子の晴れ姿を収めようとビデオカメラを構えたり、「失敗しなければいいが…」などとささやき合ったりしながら、心配そうな表情で舞台での演奏ぶりをじっと見詰めていた。 -
イーナちゃん駅伝カーニバル
伊那市の「イーナちゃん駅伝カーニバル2005(第23回市民駅伝)」(市など主催)が「体育の日」の10日、鳩吹公園であった。3部門に34チーム、約370人が出場。来年3月の合併を控え、高遠町からの参加もあった。
昨年からコースを鳩吹公園内遊歩道(1周430メートル)に切り替え、地区子供の部は5周、地区の部・オープンの部は40周の速さをそれぞれ競った。
子供の部は2ブロックに分かれてスタート。元気に走り出し、園児から小学生まで5人がたすきをつないだ。1周の差がつくレースもあったが、沿道から「がんばれー」と大きな声援が送られ、子どもたちは息を切らせながら走った。
結果は次の通り。
▽総合 (1)手良(2)西箕輪(3)富県(4)西春近(5)東春近(6)荒井
▽地区子供の部 (1)手良(2)富県(3)西箕輪(4)荒井(5)東春近(6)西春近 ▽地区の部 (1)西箕輪(2)手良(3)西春近(4)富県(5)美原(6)御園
▽オープンの部 (1)高遠(2)山寺ランナーズ(3)伊那東小ファミリーズ(4)白山ランナーズ(5)日影サンライズ(6)森のスクール -
ケーブルテレビ杯争奪ミニバス
第3回ケーブルテレビ杯争奪ミニバスケットボール選手権大会(伊那ミニバスケットボール連盟主催)が10日、伊那市の勤労者福祉センター体育館など3会場で開かれた。地元を中心に、県内、愛知県から男子の部11チーム、女子の部20チームが出場した。
競技は6分のクオーター制で、トーナメント戦。
選手たちは監督のげきを受けながらコートを動き回り、熱戦を繰り広げた。
男子の部では「箕輪」が優勝。初戦から30点前後の差をつけて勝ち、決勝で対戦した「駒ケ根」は56窶・3で破った。
決勝の様子は近く、上伊那のケーブルテレビで放送される。
結果は次の通り。
▽男子の部 (1)箕輪(2)駒ケ根(3)松本清水(4)安曇野
▽女子の部 (1)長久手(愛知県)(2)箕輪北(3)アストラム伊那(4)伊那北 -
枯死したヒマラヤ杉を活用
伊那中学校の敷地内にあったヒマラヤ杉の並木。夏に伐採した木を記念に残そうと生徒たちが作品づくりに取り組んでいる。
ヒマラヤ杉は、55年度卒業生らが植樹したもの。日当たりが悪いなどの理由でせん定されたが、夏の暑さなどの影響で枯れ、6本が切り倒された。同校が現在地に移転したあとに植えられたもので、卒業生の思いが詰まっていることから、1年生がベンチ、2年生がペーパーウエートを作製。
10日午前中は、1年生約40人が集まってベンチ作りに当たった。
ベンチはヒマラヤ杉を長さ2メートル、幅30センチ、厚さ15センチに製材。生徒が一人ひとりはけで、長持ちするように防腐剤を塗った。
11日にも再度、防腐剤を塗り、脚4個をつけて組み立てる。今月中に校庭周辺に設置する予定で、木陰で休んだり、部活動の試合などの際に使う。
作業に当たった蟹沢幸彦君(13)は「先輩が植えた木だとは知らなかった。みんなに座ってもらいたい」と話していた。 -
南大東島、大東太鼓「碧会」
東京国際和太鼓コンテストに参加05年夏、民間交流で伊那を訪れ伊那市民を魅了した南大東島の大東太鼓「碧会」が、15日から東京都代々木で開催される東京国際和太鼓コンテスト本選に参加する。
組太鼓青少年の部で、全国から選抜された10組の一つ。出演者には伊那市を訪れた8人に新たに6人が加わり、応援団を連れ立って島から上京する。出番は15日午後。
県伊那文化会館や小沢川沿いのお祭り広場で人々を魅了した荒々しい大東太鼓。人口1380人島で、中学生以下が30人も参加する同会のメンバーは、優勝を狙って現在、必死に練習を繰り広げている。「伊那で演奏したことで自信ができた」という子供も多く、島の期待も高い。
コンテストは、浅野太鼓文化研究所と東京新聞が主催する全国規模。組太鼓青少年の部のほか、大太鼓、組太鼓一般の部があり、著名な奏者による太鼓教室も同時開催される。
コンテストに向け、南大東島島民を伊那に招いた実行委員会のメンバーは、伊那市応援団を結成して会場である代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターに乗り込む予定だ。
なお、大東太鼓「碧会」から伊那市民に向け寄せられたお礼の手紙も掲載する。 -
南大東島 大東太鼓碧会からの手紙
伊那市滞在の際には大変お世話になりありがとうございました。言葉にならないほどの感謝の気持ちで一杯です。
私達碧会は、現在中学生以下で30名、卒業生は100名を超える数になっています。今回お世話になった(招待の)8人と、自費参加の2人のメンバーはとても楽しい6日間を送ることができました。南大東島にはない広大な自然、山、大東島では冬の水のように冷たい川。米やとうもろこしなどの美味しい食べ物。沖縄では味わえない祭りの雰囲気。そして初めて体験した音楽花火。そのほか多くの体験をすることができました。
何よりも驚いたのは、実行委員会をはじめ皆様の過剰ともいえる歓迎振りで、お礼の言葉もみつかりません。
今回の訪問で子供たちは、長野県が大好きになったようです。帰りの飛行機の中でも「飛行機が引き返してくれないかなあ」「また絶対行く」「オレも」「私も」と話しているを聞いて、とても楽しかった良く分かり、連れて行って良かったという気持ちでうれしくてたまりませんでした。
碧会の子供たちは、伊那の子供たちとの約束があるようですし、話によると、2月頃にも来島の予定があるようなので、今後の親睦も含めた交流ができればいいなと、今から楽しみです。
碧会は10月15日には東京代々木において国際和太鼓コンテストに出場することが決まっていて、8名のほかにあと6名が参加します。家族も多数応援に行く予定ですので、もし時間の都合があえば、是非、応援をお願いします。
何度も同じ言葉になりますが、小林(史麿)会長をはじめ実行委員会の皆様には言葉には言い表せないくらい、感謝の気持ちで一杯です。今回参加した全員が同じ気持ちだと思います。数カ月前からの準備、6日間のもてなし、そして温かい歓迎を本当にありがとうございました。(※文中一部略)
招聘実行委員会、伊那市の皆様
大東太鼓碧会(文、川満廣司)