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浴衣姿で窓口対応 JA上伊那
JA上伊那では6日から、浴衣姿での窓口対応がはじめた。
JA上伊那本所ではサマーキャンペーンの一貫で浴衣での窓口業務を行っています。今年で5年目の取り組みで、ある職員は「お客さんに、涼しげだねと声をかけてもらいうれしい」と話していた。
浴衣での窓口対応は8日(金)まで行われる。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
広島原爆の日、平和の願い新たに
広島に原爆が投下されてから63年目の6日、核兵器廃絶を訴える伊那市民平和のつどいが、伊那市山寺の丸山公園で行われた。原爆が投下された午前8時15分に、全員が黙とうしました。黙とうが終わると丸山公園に建立されている平和の塔の前で手を合わせていた。
平和のつどいは、非核平和都市宣言をさらにすすめる伊那市民の会がおこなっているもので、今年で22回目。市民の会が把握している中では、伊那市唯一の被爆者、久保村文人さんが今年6月に亡くなり、市内での被ばく体験者はいなくなったという。
久保村さんは原爆が投下された63年前、広島で救出活動にあたり、その時被爆したということで、その時の体験や核の恐ろしさを今の人たちに伝える活動をおこなっていた。
代表の建石繁明さんは、「国際テロや北朝鮮の核問題など、今なお脅威は続いている。核兵器は人類と共存できないとの認識を持ち、廃絶を訴えていきたい」と話した。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
炎天下で花壇の視察 伊那まちづくり大賞選定に向け
地域での花壇作りを表彰する、伊那市まちづくり大賞の夏の審査が6日、市内22ヶ所で行われ、市議会議員や市の職員でつくる選考委員会のメンバーが、市内の花壇を現地視察した。
伊那市まちづくり大賞は、四季を通して花を楽しめる環境を作ろうと平成9年から始まったもので、今年で12年目。
今回の審査では、花の配置や手入れ、面積などの5項目を点数評価した。08年度は、18団体と4つの小学校から申し込みがあった。
審査は秋にも行われ、この中から総合点の高い所が大賞に選ばれる事になっている。 -
戦争体験聞き取り発表、県教組上伊那支部の平和の集いで
長野県教職員組合上伊那支部による、反核反戦平和のつどいは6日、いなっせで開かれた。
伊那東小学校6年栗組の児童が、お年寄りから聞いた戦争体験をまとめ発表した。栗組では総合学習の時間に、祖父母や近くに住むお年寄りから戦争体験を聞き、その恐ろしさや、悲惨さなどを学んできた。
児童らは伊那市に軍事用の飛行場があったこと、また戦闘機はガソリンが不足していたため、松の油を使って飛んでいたことや、金属類は全て国が集めお寺の鐘を運んだことなどを借りてきた写真をスライドに写しながら発表していた。
児童らは「当時は国のためといって戦争をしたが、本当は戦争をしないのが国のため」だと話し、平和の大切さを実感しているようだった。 -
北福地集落でごみ処理施設用地説明会
新ごみ中間処理施設用地に関する懇談会が5日、伊那市富県の北福地集落センターで開かれた。北福地と南福地の住民、およそ440戸のうち40人ほどが集まった。
伊那市から用地選定に至るまでの経過などについて説明があり、その後住民が施設や今後のスケジュールなどについて質問した。
住民からは「ごみの処理方式について、コストや安全性を考えて決めてほしい」「ごみを減らす努力を住民だけでなく、企業にも働きかけてもらいたい」などの意見が出ていました。
北福地の橋爪しげとし区長は、「住民にはさまざまな機会を通して、この問題について正しく理解してもらいたい」と話していた。
上伊那広域連合では10日日曜日に、財団法人日本環境衛生センター常務理事の藤吉秀昭さんを講師に迎え、ごみ焼却施設の学習会を開く予定。 -
伊那市赤十字奉仕団に村井県知事から感謝状
赤十字奉仕団への感謝状と委嘱書の伝達式が5日伊那市役所でおこなわれた。日本赤十字社長野県支部長、村井知事からの感謝状が昨年度の委員長、馬場茂子さんらに手渡された。
また今年度から委員長、副委員長になった4人に委嘱書が渡された。
委員長としての務めを終えた馬場さんは、「いろいろと勉強になりました。団の皆さんの協力のおかげです。」と話していた。
伊那市赤十字奉仕団は現在14分団あり、340人が活動している。08年度は伊那、高遠、長谷の分団の一体感を図るためあらたに、制服を作ることも計画しているという。 -
信州発農産物直売事業、中米グアテマラへ
マヤ文明発祥の地=中米のグアテマラで、長野県の直売・加工事業をモデルにした地域おこしが広がろうとしている。伊那市で栽培が進む雑穀アマランサスもその中軸を担おうとしている。8月9日から25日までの日程で、信州大学助教でアマランサス栽培などを研究する根本和洋さんと、産直市場グリーンファーム(伊那市)の小林史麿さん、元生活改良普及員で伊那市在住の馬場よし子さんが、JICA(国際協力機構)の仲介で同国を訪問することになり、4日、伊那市役所を訪ね小坂樫男市長にあいさつに訪れた。
一行は、首都グアテマラシティーをはじめ同国内の三地域で、地域の小さな農業を基礎にした直売事業・加工事業の普及と研修を行う。同国原産のアマランサスの栽培についても、根本さんが研修する。
同国では、昨年11月に、JICAの研修プログラムで上伊那・下伊那の直売所を視察した市長・開発局長・NGO代表などが、直売事業に関心を持ち、帰国後各地でその手法と活用した地域おこしの試みを開始している。今回の小林・馬場両氏の訪問も、この研修に参加したメンバーが要請し、研修受け入れの段取りを立てたもの。JICAの関係者によれば、グアテマラのような途上国でこれほど積極的な動きが出た例は希だという。
昨年11月に来日した研修メンバーは、民宿女将さん百人に選ばれた市ノ羽幸子さんが運営するみらい塾(伊那市)や、グリーンファームを視察。馬場氏が、長野県における農業女性の地位向上を基軸にすえた直売・加工の取組の経緯を講演。直売所のネットワークづくりを進める「産直新聞」の毛賀澤明宏編集長も、現在の長野県直売事業の現状を解説した。また、下伊那では、農産物直売事業から農産物の委託加工業という新たなビジネスフィールドを開拓した小池農産手造り加工所で小池芳子社長の経営理念を聞き、清内路村の村おこしなども視察した。
この時から、先進国日本で「大量生産・大量消費」型の経済に飲み込まれない形の直売事業を進めてきたことに、「現在のグアテマラに最適」と関心を示していた。
同国は、36年間に及んだ内戦が1996年に終結したばかり。研修メンバーは内戦で被害を受けたマヤ系先住民の出身で、地域のリーダーばかりだった。今回訪問する両氏は、この研修メンバーが着手した事業を視察しアドバイスも行う。
国際的な投機的資金の動きにより穀物価格が高騰し、途上国で庶民が食糧を買えない状況が生み出されている現在、長野県発信の産直・直売・加工事業が、途上国の発展に、これまでとはまったく別の形の新たな国際貢献ができないか?竏抽ヨ係者の関心が高まっている。 -
伊那の夜空、5千発の花火彩る 伊那まつりフィナーレ
第36回伊那祭りをフィナーレを飾る花火大会は3日、午後7時30分より打ち上げが開始され、市役所周辺の天竜川沿いには大勢の市民が繰り出して、光と音の競演を満喫し、到来した夏を楽しんだ。
三峰川・天竜川合流点からは十号玉やスターマインなどが、天竜川の中洲からは音楽花火が、合計約5千発打ち上げられ、あたり一帯に景気の良い花火の音と音楽・拍手・歓声が響きわたった。
花火大会に先立って午後3時30分からは、市役所西側駐車場で遊ingビレッジが開かれ、地元の歌舞劇田楽座や大道芸のパフォーマンス、エアロビクスやダンスなど、盛りだくさんのステージイベントが開かれ、様々な屋台が色を添えた。 -
第36回伊那まつり盛大に
第36回伊那まつりが2日、伊那市街であった。セントラルパークにはさまざまな屋台がずらりと並び、家族連れなどでにぎわったほか、82連、総勢6500人が参加する市民おどりでは、参加者の熱気で夏の暑さを吹き飛ばした=写真。
この日も30度を超える蒸し暑い一日となったが、踊りに先立ち、まつりを見に来た沿道の市民と、おどり連による打ち水を実施。
踊りは市民バンドが演奏する「Dancing on the Road」でスタートし、それぞれ活気あふれるダンスを披露した。市民踊りに参加する連は市内に限らず、年々市外からの参加も増えているという。
3日は市役所西側駐車場の「遊ingビレッジ」でダンスステージやバンド演奏、灯ろう流し、大道芸などが催されるほか、屋台も多数出店する。時間は午後3時半縲恁゚後9時。また、花火大会は午後7時半縲恁゚後9時。 -
おぉ!もう出たか マツタケ この暑さに、この太さ
伊那市ますみヶ丘の産直市場グリーンファームで1日、大ぶりのマツタケが売りに出された。山菜やキノコに詳しい出荷者が、持ち込んだ。
同店にマツタケが今年並ぶのは、7月23日に続いて2回目。前回のものはまだまだ小さなものだったが、今回は、この時期には思いもよらない大きさ。あたり一面に、良い香りを漂わせた。
「毎年この時期に土用マツタケが出るが、今年は非常に暑くどうなるか予測がつかなかった。そこにこんな大きなマツタケが出てくるとは、驚いた」と代表の小林史麿さんは話していた。 -
登喜和冷凍食品の新製品 熟成豆腐チーズ「醍醐丸」が好評
登喜和冷凍食品(本社・伊那市)がこの開発発売した熟成豆腐チーズ「醍醐丸」が、静かなブームを呼んでいる。
養命酒駒ヶ根工場の敷地内にある「健康の森」の売店では、「豆腐チーズ」の名前に珍しそうに足を止めた客が手を伸ばして購入していくだけでなく、クチコミで評判を聞いた人がわざわざ買い求めに来る例もあるという。
醍醐丸(だいごまる)は、こうや豆腐用の一般より少し固めの豆腐を、完全発酵したみりん粕のもろみに漬け込んで熟成させた新食品。登喜和冷凍食品の関係者は、「濃厚なチーズのような味とフォアグラのような食感が魅力」とアピールする。酒のつまみにむいているそうだ。もろみも様々な食品の味をまろやかにする調味料として使えるそうで、中華料理などにあうだけでなく、ドレッシングの隠し味にも良いという。
登喜和冷凍食品の豆腐製造技術と、養命酒のみりん粕を完全発酵させる技術が出会って開発された、伊那谷生まれの新食品だ。 -
侵入不審者想定し防犯訓練 西春近保育園
伊那市の西春近北保育園で7月31日、不審者を想定した防犯訓練が行なわれた。
保育園に不審者が侵入し、園児を見せて欲しいと言ってくるという想定。緊急時に職員がどのように対応すればよいかを確認するためのもので、子供達に怖い思いをさせないよう配慮したという。
不審者役は、警備会社・長野パトロール(株)南信支社長のふきこしのりひこさんが務めた。
不審者役が、園内に入ってきたのを保育士が確認すると、牧野みちこ園長が対応にあたり、その間に、保育士が戸締りをして、園児らが避難の準備をしてました。
避難が完了後、不審者役を務めたふきこしさんが、知らない人から声をかけられたときにどうしたらよいか、子供達に教えた。
長野パトロール南信支所では、今年からボランティアで保育園の見回りも行なっているということで、こうした活動を通して、地域の防犯に貢献したいと話した。
訓練を終えて、牧野園長は、「今日の不審者は、すぐに園から出て行ってくれたが、実際は難しいと思うので対応していけるようになりたい」と振り返った。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
ごみ中間施設建設候補地、上山田で説明会、30日夜
上伊那広域連合と伊那市は、ごみ中間処理施設の建設候補地の隣接区である高遠町上山田で、30日夜、懇談会を開いた。上山田の住民60人ほどが懇談会に参加しました。
懇談会は、候補地となっている桜井区・北新区、該当区と隣り合っている貝沼区・上新山区に続くもの。上山田区は、候補地に属してはいないが、桜井・天伯水源地付近から400メートルほどの場所に住宅が8軒あり、候補地となっている北新区の3軒に続いて近い距離となっています。
住民からは、排出ガスの滞留を心配する声や、上山田区に進出している企業に対しても説明し、理解を求めるよう働きかけを求める声があがっていた。
市と広域連合では、排出ガスについて、「ダイオキシンなどについては国の排出期限を下回る数値を設定しているし、たとえ基準を超えることがあっても、運転を停止するなどの対応をする。」と答えた。
企業への説明については、該当する企業7社への説明会を予定していると答えた。
上山田区では、総代会や区議会を開いて、ごみ処理施設の対策委員会を設置する方向で進めて生きたいとしている。今後、三峰川をはさんで隣り合う美すずや富県の北福地・南福地で懇談会を開く予定。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
伊那市、地震想定しメールで情報伝達訓練
伊那市は30日夜、地震が発生したとの想定で、県内でも例のない取り組み「メール」を使った情報伝達訓練を初めて実施した。
訓練は、30日夜午後9時ごろ、伊那市付近を震源とする震度6強の地震が発生したとの想定で行なわれ、職員らが、携帯電話のメールを使って安否確認などを行ないました。
訓練は、事前にグループ登録をしておいたことで、スムーズに連絡が取れ、職員740人中、およそ8割の500人から、訓練開始直後にメールの返信があったという。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
昭和伊南病院「緊急医療に不適切な状態」と認識示す
長野県緊急医療機能評価委員会が31日、駒ヶ根市の昭和伊南病院を現地調査し、「救急医療を行なうには不十分」という認識を示した。
委員会は、県内の救命救急センターに指定されている病院を視察し、センターとしての機能が発揮されているかを調査している。今年度視察するのは、県内の指定病院7カ所のうち2カ所で、今日は、長野赤十字病院と昭和伊南病院が対象。視察後に病院側と意見交換もした。
委員からは、夜間の救急センターの運営や、他の医療機関と連携について質問が出され、救命救急センター長の村岡伸介医師は、「休日・夜間に勤務した次の日に、休めないこともあり、厳しい状況だ」と答えていた。
連携については、現在昭和伊南病院には、整形外科や産婦人科の常任医師がいないので、伊那中央病院などに依頼している状況であると報告していた。
視察を終えて、瀧野昌也委員長(長野救命医療専門学校救急救命士学科学科長)は、「委員全員一致で、救急医療を行なうには不十分だと感じた。今後の改善の取り組みを見守りたい」と話した。また、委員から、「伊那中央病院のセンター指定を視野に入れて視察をしてはどうか」との意見も出たと話していた。
昭和伊南病院の長崎正明院長は「無理して継続することにより悪影響が出るよりは返上もやむをえない」と話していた。
長野県は今年度中に上伊那の救急医療体制について方針を出したいとしている。【伊那ケーブルテレビジョン】 -
インターハイ制覇 高遠高校2年・松沢
全国高校総体(インターハイ)の陸上競技大会第2日は30日、埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で男子棒高跳び決勝を行い、松沢ジアン成治(高遠2)=写真=が初優勝した。記録は自己ベストを5センチ上回る5メートル10。前回大会は4メートル60で12位だった。助走の改良により、今季、松沢は自己新記録を順調に伸ばしていた。
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アンサンブル伊那に子ウサギ誕生
伊那市西箕輪の知的障害者通所授産施設「アンサンブル伊那」で飼育しているウサギのベリーが、赤ちゃん4匹を産んだ。子ウサギは小屋の中で元気に育っている。
今回出産したのはネザーランドドワーフ種。親ウサギはいずれもグレーで、子ウサギは薄いグレーと濃いグレーが2匹ずつ。6月30日に生まれ、小屋の中で母親のベリーが世話をしていたが、7月14日ころから小屋の外に出てくるようになった。今は、親と同じえさを食べ、すばしこく動いている。
アンサンブル伊那は、利用者の仕事の一つとして、また動物との触れ合いのため、つがいで3種のウサギ9羽を飼っている。ネザーランドドワーフのほかアメリカンファジーロップ、ホーランドロップがいる。利用者2人がえさや水やり、掃除などの世話をしている。
今はベビーラッシュで、8月中旬ころにはさらに2羽が出産予定という。
ウサギはいつでも見学、交流ができる。アンサンブル伊那では、「夏休みなので、ぜひ親子でウサギと触れ合って」と話している。
子ウサギは希望者に有償でわける。問い合わせはアンサンブル伊那(TEL71・8622)へ。 -
伊那OB 全日本実年ソフトボール大会出場
第17回全日本実年ソフトボール大会県大会(7月5、6日・上田市丸子町総合グラウンドほか)で伊那市の伊那OBが3年ぶり10度目の優勝を果たした。9月6縲・日、地元で開催する全国大会に出場。小牧文敏監督は「地元で優勝できれば」と意気込んでいる。
50歳以上の選手でつくる県内の16チームが参加した県大会は、1回戦から準決勝までの3試合を4点差以上の大差で勝利。安曇野倶楽部(安曇野市)との決勝は同点で迎えた7回、2死無塁から竹松幸の右越えランニング本塁打で5竏・のサヨナラ勝ちとし、県の第1代表となった。
チームの特長は内野手を中心とした堅実な守備。力強い投球が持ち味の主戦秋山も「しっかりしているので投げやすい」と信頼をおく。打撃は3番の鈴木、4番の鶴塚、5番の坪木正ら長打のある上位陣が強力。いかにして下位打線から好機をつなげるかが課題だ。
「地元開催の利点を生かし、しっかりと調整してから大会に臨みたい。みんな張り切っている。目指すは優勝」と小牧監督。三塁手の天田主将は「全国大会での失策は許されない。守備をきちんと仕上げ、過去最高成績(3位)を上回る結果を地元で手にしたい」
伊那市で開催する全国大会に出場する「伊那OB」の選手のみなさん -
新宿の児童が林業体験
伊那市と東京都新宿区が2月に地球環境保全協定を結んだことから同区の四谷第六小学校(高橋英明校長)の5、6年生児童約50人は30日、伊那市のますみケ丘平地林を訪れ、ヒノキの間伐などの林業体験をした。児童らは木漏れ日の差し込む涼しい森の中、インストラクターの稲辺謙次郎さん(森だくさんの会)らの指導で木製のネームプレート作りや間伐体験、基地作りなどを存分に楽しんだ。
ネームプレート作りでは、児童らはのこぎりの扱いに四苦八苦。直径4縲・センチのヒノキの丸太を切るのに数分かかり「ムズい」「疲れた」などの声があちこちで上がった。苦労の末ようやく出来上がったプレートにひもを通して首にかけた児童らは互いの出来を笑顔で見せ合っていた。
新宿区は、区内で排出される二酸化炭素(CO2)を相殺するため伊那市で間伐などをする竏窒ニした協定の一環として林業体験を今年初めて実施。7月22日から8月7日にかけ、希望した区内の9小学校がそれぞれ2泊3日の日程で順番に伊那市を訪れている。四谷第六小は5校目。 -
伊那毎日新聞休刊へ
伊那毎日新聞は31日付の発刊をもって休刊する。1955(昭和30)年2月の創刊から53年余。地域とともに歩んだ半世紀の歴史に幕を下ろす。
伊那毎日新聞は、伊那市本町で産声を上げ、以来社屋を伊那市西町区、南箕輪村と移転。1999年に現在地の伊那市室町に移ってからは、紙面のカラー化などを図るとともに、内容の充実に積極的に取り組んできた。
01年には、「地元の課題は世界にも共通する課題」を合言葉に、公共事業や教育、環境などの問題を通じて「真の豊かさ」について考えてみよう竏窒ニ、伊那毎日新聞社製作のケーブルテレビ番組「いなまいニューススタジオ」がスタート。紙面と映像が連携する新しいスタイルで、公共事業の決定プロセスの不透明性や矛盾などを指摘した。
02年には、県会でのダム論議を背景に「いなまいテーブル」を作成。ダム問題を「財政」「環境」「生活」「産業」「景観」「決定プロセス」など多面的視点で検証する“判断の枠組み”を提供した。「いなまいテーブル」のパンフレットは上下伊那のほぼ全戸に配布。いま問題にされている戸草ダム建設計画中止を議論する際に十分応用できる。
03年から05年にかけては「上伊那・輝く経営者キャンペーン」を展開。産学官でつくるキャンペーン推進委員会の事務局を伊那毎日新聞社が務め、上伊那で輝いている中小企業経営者約100人を紙面、映像、単行本で紹介した。さらに、05年からは、戦後の上伊那経済を牽引してきた大手企業の優れた経営者・創業者を上伊那の「産業史」「経営史」として後世に残す企画も展開している。
読者参加でつくる各種カラー企画や人物紹介も好評で、郷土愛醸成につながる、との声も多かった。
最近では広域ごみ処理施設建設計画の詳細な報道などが住民の関心を集め、伊那毎の記事が注目されている中での残念な休刊となってしまった。 -
JA上伊那あぐりスクール伊那校・駒ヶ根校初の交流会
JA上伊那の小学生を対象にした「あぐりスクール」は26日、開校3年目で初めて伊那校と駒ヶ根校の交流会を開き、伊那市のみはらしファームでブルーベリー狩りやゲームを楽しんだ。
伊那校、駒ヶ根校の小学生各44人の計88人に保護者らを含め約200人が参加した。
ふれあい広場で、開校式の日にも楽しんだ大腹巻送り大会を開催。各組ごとに10人1組となり、9人が二人三脚の要領でひもで足をしばり、大腹巻を体に通して往復。残り1人が大腹巻を持ってゴール地点にあるリンゴジュースを飲み干し順位を競う。
腹巻を力いっぱい伸ばし体を小さくして通そうとするが苦戦。フリーの1人が強引に腹巻を引っ張って通す場面もあった。暑さの中でのゲームだったが、皆必死に腹巻を送って楽しんでいた。
全員での記念写真撮影や、あぐりスクール○×クイズもあった。
この日は、交流会前に各校ごとにトウモロコシの収穫と試食、A・コープなどへの直売出荷も体験した。 -
内の萱で赤ソバ「高嶺ルビー」を栽培
伊那市荒井区の内の萱赤ソバ栽培組合(唐木好春代表、14人)は27日、ますみケ丘平地林近くの大根畑地籍6・7ヘクタールに赤ソバ「高嶺ルビー」の種をまいた。日本ミツバチの蜜を取るためのソバで、遊休農地の解消などを図る。
集落の水田面積10ヘクタールのうち耕作面積は1ヘクタール。あとはソバを栽培していたが、イノシシに倒されるなど収穫は皆無状態だった。農業従事者が高齢化する中で、対策を考え、本年から地域の活性化などをねらい、景観作物としても楽しめる赤ソバ栽培に取り組むことになった。ソバの実は収穫せず、栄養価の高いハチミツを採取するためのソバ栽培で、畑にハチの巣箱を置き「信州日本みつばちの会」(中川村)と連携しながら進める。
作業では、各農家がそれぞれ所有する畑にソバをまいた。
花の見ごろは9月初旬から。
唐木代表(76)は「内の萱は『行者そば』発祥の地。ソバには縁がある。山間地域の広範囲で赤い花が咲けば見ごたえがあると思う。地域おこしにつながればと希望を持っている」と話した。
赤ソバのハチミツは、信州大学の井上直人教授の研究で、通常のハチミツの約100倍の抗酸活性化を持つことが明らかになっている。 -
インターハイ(7)
2年連続となるインターハイ(29日縲・月2日・埼玉県熊谷市)出場だ。総体北信越大会で昨季の自己ベストを30センチ上回る5メートル05をマーク。「去年から目標としていた5メートル越え。達成できて手応えを得た。気持ちも乗っている」。全国制覇、さらには高校記録5メートル41の更新を目指す。
大幅な記録更新の理由は、今冬から取り組んだ助走の改良。助走距離は以前と同じだが、助走歩数が16から18歩に増えた。踏み切る6歩前から歩幅を刻み「階段を駆け上がる感じ」で一気に加速。その力でポールをしならせ、体を持ち上げる推進力に変えている。
身長の高さ、手足の長さが競技を有利に運ぶ棒高跳び。167センチ、69キロのボールターの魅力は、助走速度と空中バランス、そして「気持ちの強さ」だ。現在、愛用しているのは長さ15・7フィート(約4メートル80センチ)、硬さ170ポンドのポール。高く跳ぶには、より硬いポールを使いこなす必要がある。
入賞ラインを4メートル90、優勝を5メートル35と予想。「準備は整った。本番で調子が良ければ、より硬いポールも試したい。自分でもプレッシャーには強いと思っている。優勝して、高遠高校の旗を競技場の空に揚げたい」
伊那市東春近。春富中学校出身。16歳。 -
上伊那発カーボン・オフセットの仕組みづくり
個人や事業者が排出する二酸化炭素(CO2)などの温室効果ガスを森林整備や自然エネルギーの利用によって相殺する・スカーボン・オフセット・スの考え方を取り入れた上伊那独自の環境システムを新たに構築、実施しようとするプロジェクトが8月に動き出す。事業主体はNPO法人「森のライフスタイル研究所」(竹垣英信代表理事所長、本部・伊那市荒井区)。本年度は基本的な知識を得るため、専門家による学習会を伊那市で全6回開催する一方で、具体的なシステム構築に着手する。事業は本年度の県の地域発元気づくり支援金事業に選定されている。支援金額は245万円。
システムの基本的な考え方は、企業や団体、個人に環境付加価値付きの証書を発行する代わりとして資金の提供を受け、ペレットストーブ・ボイラーの利用者に対してはペレット燃料の使用量に応じて現金を支給する竏窒ニいうもの。企業などは間接的に、ペレットストーブ・ボイラー利用者はより直接的にCO2抑制に寄与することができる。木質燃料の利用促進によって森林資源の有効活用量の増加が見込め、さらには間伐促進で森林の整備も進むほか、森林所有者や森林組合も間伐を通じて環境活動に貢献することになる。地域ぐるみの取り組みにより、住民の環境意識の底上げ効果もある。
来年度は上伊那でシステムの試行運用を開始。収支面も含めて見直しと改善を図った上で、翌10年度には県内全域への拡大運用を計画している。
竹垣所長は「地球温暖化は待ったなしの状況。できる人から取り組まなければならない。木質バイオマスの先進地である上伊那でならきっといい仕組みができるはず」とシステムの構築に意欲をみせている。
同研究所は地球温暖化防止と森林再生による持続可能な地域社会の構築などを目指して03年5月に設立された。木質バイオマスエネルギー普及のためのセミナー開催、木質ペレットストーブの開発・販売とペレットの調査・研究、子ども向けの自然体験キャンプなどの活動を展開している。 -
伊那市総合計画答申
09縲・8年度の伊那市の市政運営の指針となる市総合計画【基本計画】案の検討を終えた市総合計画審議会(下島省吾委員長、23人)は28日、市長に答申した。下島委員長は「委員の熱心な審議で原案に100件以上の修正を加えた。市の進むべき方向を示す羅針盤として役立ててほしい」とあいさつ。小坂樫男市長は「計画に基づいて、より良い伊那市発展のために努力したい」と礼を述べた。
【基本計画】案は(1)「市民が主役」のまちづくり(2)だれもがいきいきと働き産業が育つまちづくり(3)自然や景観を守り生かすまちづくり(4)健康で安心して暮らせるまちづくり(5)歴史と文化を大切にした、人を育むまちづくり(6)多くの人が訪れるにぎわいのまちづくり(7)安全なまちづくり竏窒フ全7章から成り、それぞれの細目について現状と課題、施策の方針、体系、展開、まちづくり指標、用語解説などを数値目標を交えて記述している。
審議会は07年6月に第1回を開催。08年3月の計画案諮問を経て12回の審議を重ねてきた。 -
アレチウリ駆除大作戦
第10回アレチウリ駆除大作戦(実行委員会主催)が27日、伊那市内の三峰川水系であった。地域住民約140人が参加し、ぐんぐんと伸びた帰化植物アレチウリを1本ずつ抜き取った。10回の節目を記念し、三峰川流域の環境を学ぶ親子環境教室を初めて開いた。
環境教室には親子ら16人が参加。アレチウリの長さや茎の太さ(周囲)を競うなど遊び心を取り入れた内容で、アレチウリの生態を学びながら駆除作業に当たった。
参加者は、それぞれ繁茂したアレチウリの根を抜き、茎をたぐり寄せた。1日に10センチ、20センチと伸びるそうで、長さはすべて4メートル以上。一番長かったのは7メートル65センチで、太さは4・1センチだった。参加者は「繁殖力がすごい」と驚いていた。
アレチウリ駆除は三峰川の自然や歴史を後世に残すため、市民団体「三峰川みらい会議」が主導となって進めていたが、地域の取り組みとして広がり、丸山宏一副代表は「趣旨が浸透した。子供たちに遊んでもらえる三峰川を残すため、活動を続けていきたい」と話した。
アレチウリに覆われた植物は光合成が出来ずに枯れるなど生態系のバランスが崩れる。河川敷だけでなく、段丘崖、道路沿い、畑作地帯などにも繁茂し、見つけたら抜き取ることが重要という。 -
【記者室】花火のごとく
花火は心躍る。祭り彩る盛夏の花火も、冬空に咲く恵比寿講花火も。花火は家の窓から眺めるものだったが、手筒花火を打ち揚げる「みのわ手筒会」との出会いで、間近で見る醍醐味を知った▼発足の年から取材させていただき、吹き上がる華に感動した。同時に地域に活力を-と願う会員の熱き思い、心意気を見せていただいた。打ち上げ花火も手筒花火も、わずか数秒に魂を込める。危険と隣り合わせなだけに、命を懸けた華。見る人の心を明るく照らし、潔く散る▼一瞬でもいい。花火のごとく人の心に明かりを届けることはできただろうか。感動なんて大それたものでなく、小さな小さな明かりでいい。そっと照らし、そして消える。そんな人生が送れたら幸せ。(村上裕子)
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長谷の糸ぐるまが、市町村合併後、初めて高遠町の民話「狐の曼荼羅」に挑戦
長谷に伝わる民話を切り絵紙芝居にして、語り伝えてきた「糸ぐるま(久保田文子代表)」は、民話のテーマを伊那市内の他地区に広げ、初めて高遠町の民話を題材にした切り絵紙芝居「狐の曼荼羅」を製作。28日、この民話が伝わる高遠町西龍寺(清水俊一郎住職)で初上演した。
会場には夏休み中の小学生や門徒ら20人余が集まり、画面を見入り、日々努力、精進し、弥陀の世界に入った白狐の化身「お松」に思いを重ね、感動を共有した。
大型紙芝居9作目、13枚で構成する「狐の曼荼羅」は、今から約500年前、西龍寺にお松という、働き者で心優しいお手伝いさんがいた。長年一生懸命働いていたお松はある日「里に帰りたい」と暇ごいをした。最後のお勤めを済ませたお松は「お礼に」と1枚の絵を書き残して立ち去った。その後、住職は墓地で眠るように死んでいる白狐を見つけ、尻尾の先に墨がついているのを見て、ハタと「お松は白狐だったのか」と気づいた。白狐を手厚く葬った住職は、お松の残した絵をよく見ると、あちこちに毛がついていた。この狐は生死の境をさ迷っている間に、諸仏の悟りの境地である弥陀の世界を描いたものと伝えられ、今も大切に保存されている-というストーリー。
久保田さんは「寺に伝わる『狐の曼荼羅』を見せていただいた時は、感動で涙が止まらなかった。こんなすばらしい話を紙芝居にして、みんなに見てもらい、ふるさとを大切にする心が育めばと思った。これからも市内の民話を掘り起こし、伝えていきたい」と話す。
同寺の清水昭代さんは「寺の風情が伝わるすばらしい色彩の紙芝居に感動した。多くのみなさんに紙芝居を通じて民話『狐の曼荼羅』が知ってもらえればうれしい。『曼荼羅』もこの紙芝居も寺の宝」と感謝した。
また、久保田さんは「民話の本筋を変えず、いかに物語を膨らませるかに苦労した」とも。 -
上伊那バスケットボール技術講習会
上伊那バスケットボール協会は26日、上伊那バスケットボール技術講習会を伊那市の伊那中学校第2体育館で開いた。上伊那の高校の11チーム(男子5チーム、女子6チーム)約120人が参加し、山梨クィーンビーズバスケットボールクラブ(W1リーグ在籍)の選手たちの胸を借り、技術を学んだ。
30年以上前から続いている同講習会は、年1回講師として山梨クィーンビーズ(旧甲府クィーンビーズ)の選手と指導者を招き、年ごとにミニバスケットボールクラブ、中学生、高校生の技術指導を行なっている。
今年は高校生が対象で、インターハイ予選が終りメンバーを新たにした各高校のチームが、それぞれ山梨クィンビーズと5分間のゲームをした。
ゲーム後は山梨クィーンビーズの部長兼ゼネラルマネージャーの島立登志和さんが、高校生チームに「自分がボールを持ったらもっと攻める気持ちを持たないと」「残りが2、3分くらいになると一人ひとりにプレッシャーがかかってくる。もっとしゃべって5人になるための努力をする」など指導。
山梨クィーンビーズと試合をした高校生たちは「あたりが強い」「リバウンドを取られる」「ディフェンスが抜けない」などと同チームの技術に舌を巻き、「勉強になった」と話していた -
南ア食害対策シンポ
南アルプス地域で拡大しているニホンジカの食害に歯止めをかけようと伊那市、飯田市、富士見町、大鹿村と地方事務所、南信森林管理署などが集まって07年9月に設立された「南アルプス食害対策協議会」(会長・小坂樫男伊那市長)は26日「南アルプス食害対策シンポジウム できることから始めよう! 南アルプスの貴重な高山植物保護に向けて」を南箕輪村の信州大農学部で開いた。一般、学生など約200人が集まり、専門家による講演を聴くなどして、シカの食害への理解を深めた。
講演は元千葉県立博物館副館長・大場達之さんの「植生から見た赤石山系の特質」、信州大名誉教授・土田勝義さんの「高山植生の復元と高山植物の保全」、信州大農学部准教授・泉山茂之さんの「南アルプスを越えるシカ」。いずれも研究に裏打ちされた説得力のある内容で、集まった聴衆は熱心に話に耳を傾けていた。
同協議会によると、増え過ぎたシカによる食害などの被害は県内でも数年前から急速に拡大し、仙丈ケ岳の馬の背付近の花畑でもシナノキンバイなどの高山植物が食べられる被害に遭っているという。被害防止のため、8月7縲・日の3日間、シカ防護柵を南アルプス仙丈ケ岳の標高2600縲・700メートル付近の馬の背周辺に初めて設置する。作業は一般から募ったボランティア延べ約100人(予定)の力を借りる。