-
南ア林道バス営業所のおやきリニューアル
登山客などに親しまれてきた南アルプス林道バス営業所のおやきがヘルシーにリニューアルされました。
おやきは、長谷地域では、油で揚げるようにして焼くのが定番ですが、こちらは蒸してから焦げ目をつけます。
伊那市観光株式会社が経営する南ア林道バス営業所の中にある食堂では、仙流荘のスタッフ岩崎 厚子さんと、窪田 あき子さんがおやき作りをしています。
営業所では、20年ほど前からおやきを売り始めましたが、作り手がいなくなるなどして、途絶えたり再開したりを繰り返していました。
「この営業所の売りはおやきだから」という登山客の声を受けて、再びおやきを販売することになりました。
南アルプスに向かう登山客や降りてきた登山客から、小腹が空いたところにちょうどよいと好評だということです。
この日も、おやき目当ての客が訪れていました。
おやきは、全て100円であんこと野沢菜のほか、現在は期間限定のナスがあります。
その他、季節ごとにカボチャやきのこなども販売します。
このおやきは、林道バスが営業している11月上旬まで販売されています。 -
高遠北小とブラジル人学校交流
伊那市の高遠北小学校の児童と箕輪町のブラジル人学校コレージョ・デザフィーオのこども達が、7日、一緒に歌うなどして交流しました。
7日は、高遠北小学校で音楽会が開かれました。
各学年による合奏や合唱など15の演目が披露されました。
この音楽会に、箕輪町三日町にあるブラジル人学校コレージョデザフィーオのこども達20人が参加しました。
ブラジルの子どもたちは、歌や演奏、ダンスを披露しました。
両校はともに小規模学校であることから、今年度に入り交流しています。
演目のひとつ「幸せなら手をたたこう」では、日本語とポルトガル語で歌いました。
高遠北小学校では、「なかよしの輪を広げよう」を目標にしています。
音楽会には、地元の保育園や高遠高校の生徒も招かれ、演奏を披露していました。
演奏会の最後は、6年生の歌声に合わせて、子ども達が手をつないで退場しました。
高遠北小学校とコレージョデザフィーオでは、今後もイベントを通して交流していくということです。 -
中国の中学生が伊那中訪問
去年の秋から途絶えていた中国からの訪日教育旅行が再開され、中国の中学生が伊那市を訪れました。
伊那市を訪れた中国の中学生14人は、きのう伊那文化会館でプラネタリウムを見学したほか、伊那中学校で授業を受けました。
英語の授業では、英語で自己紹介をしたあと、お互いの国旗を書いたり折り紙で交流をしました。
訪日教育旅行は観光振興などを目的に、県が仲介となって行われているもので、伊那市が受け入れ再開の第1号となりました。
県では今後も中国などアジアからの学生を受け入れていきたいとしています。 -
有印私文書偽造、重婚などで懲戒免職 刑事告発
伊那消防署の31歳の職員が妻に無断で離婚届けに署名捺印し、さらに違う女性と婚姻届を提出し重婚状態にあったことなどがわかり、伊那消防組合は、4日この職員を懲戒免職処分とし、警察に告発しました。
4日いなっせで開かれた記者会見で、伊那消防組合消防本部の伊藤清消防長らが事件の概要を説明しました。
懲戒免職となった31歳の男性職員は、平成22年頃から別の女性と不倫関係にあり、今年1月21日に妻に無断で離婚届けに署名捺印し市役所に提出していました。
4月10日に調停で離婚無効となりましたが、4月5日に別の女性と婚姻届を提出。
この女性と5月10日に離婚するまで1か月間にわたり重婚状態となっていました。
伊那消防組合は、4月10日に職員の苗字が変わっていることに気づき、本人に確認したところ事実を認めたということです。
有印私文書偽造、重婚罪などで伊那消防組合は、地方公務員法に基づきこの職員を今日付けで懲戒免職処分とし、伊那警察署に告発しました。
監督・指導責任として、伊藤消防長ら3人が厳重注意などの処分となっています。
この職員は、119番通報を受信する通信指令員として勤務していました。
職員は、「公務員としての自覚が足りなかった。深く反省している。」と話しているということです。 -
太鼓グループ 大太坊 陸前高田で公演
伊那市西春近を拠点に活動する太鼓グループ「大太坊」は、先月30日に、東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市で公演しました。 大太坊のメンバー12人が出演し、10演目を披露しました。
公演が行われた陸前高田市の小友小学校は、グラウンドや校舎の1階部分が浸水しました。
今回の公演は、グラウンドの改装記念に合わせて体育館で行われました。
地元から200人、伊那から同行した40人、大太坊とかかわりのある関東の太鼓チームから60人、合わせて300人の観客が訪れました。
毎年全国規模の太鼓フェスティバルを開催していた岩手県陸前高田市の太鼓仲間に、大太坊は震災以降支援を続けてきました。
去年、復活した太鼓フェスティバルに大太坊が参加したところ、大太坊の公演を、陸前高田でとの声があがり、今回の公演が実現しました。
陸前高田市は全世帯中の7割以上が被害を受け、死者1555人、行方不明者は223人と壊滅的な被害を受けました。
現在は、瓦礫が撤去され、まちの再生に向けて検討が進められているということです。
公演は無料で行いましたが、県外者には入場料としてカンパを呼びかけたところ、17万円が集まり、陸前高田市に寄付してきたということです。
大太坊では今後も陸前高田との関係を続けていきたいとしています。 -
西駒山荘建て替え 事業費を増額へ
伊那市は、中央アルプスの西駒山荘建て替えについて、事業費が安く請負業者を決める入札が成立していないことから、事業費を増額する方針です。
伊那市は、今月11日に、事業費を増額する補正予算案を提出する臨時議会を開くと今日、告示しました。
今年度建て替えが予定されている西駒山荘は、中央アルプスの将棊(しょうぎ)頭(がしら)山にある山小屋です。
伊那市では、今年度当初予算に6000万円の事業費を計上しましたが、高山帯での工事は、7月から10月に限られ、ヘリコプターで資材を運搬するなど、特殊な状況にあることから、請負業者を決める入札が2回、不成立となっています。
伊那市では、請負業者との経費の見積もりに隔たりがあったとして、今回予算を増額することにしました。
また、工期の延長についても検討しているということです。
補正予算案が提出される臨時議会は11日に開かれる予定です。
伊那市では、少なくとも来年の夏山シーズン中には西駒山荘の営業を開始したいとしています。 -
森林税で松くい虫対策
森林税を使った事業について住民から意見を聞く「みんなで支える森林づくり上伊那地域会議」が4日開かれ、松くい虫対策事業など市町村への支援金の配分が決まりました。
4日は伊那市の伊那合同庁舎で今年度初めての会議が開かれ林業関係団体の代表者など9人の委員が出席しました。
会議では市町村が行う森林づくり事業への支援金の配分が決まりました。
上伊那地域には1,200万円が配分されていて、このうち伊那市、箕輪町の松くい虫対策事業に430万円があてられます。
森林づくり県民税は、里山の森林づくりを進めるため平成20年度から導入されたもので、5年間の予定でしたが平成29年度まで継続となりました。
今年度の事業として、県内の里山の間伐に4億2,900万円のほか、新規事業は間伐材の搬出支援に7百万円、水源林の公有化の支援に1千万円、人材育成に400万円などとなっています。
委員からは「地区ごと松くい虫対策を早く進めてほしい」などの意見が出されていました。 -
美篶こども寄席に林家木久蔵さん木りんさん
落語を通して聞く力や想像力を膨らませてもらおうと、3日伊那市の美篶公民館で、林家木久蔵さんと林家木りんさんによる「美篶こども寄席」が開かれました。
これは、市立図書館美篶分館に本を寄贈している南信病院の近藤廉治理事長が、木久蔵さんの父、林家木久扇さんと親しいことが縁で始まったもので、今回で2回目です。
この日は美篶小学校の高学年およそ170人がプロの落語を聞きました。
林家木りんさんは「初天神」を、林家木久蔵さんは「牛ほめ」を披露しました。
どちらも話の中に子どもが登場する演目で、児童にも分かりやすい内容となっていました。
ワークショップでは、児童が割り箸を使って蕎麦や団子を食べる仕草を披露したり、林家木りんさんと寿限無を早く言う競争をして、会場は笑いに包まれました。
林家木久蔵さんは「すごく笑ってくれて気持ちが良い。笑いの原点の1つを分かってもらえたら嬉しい」と話していました。 -
伊那北小児童が老人保健施設訪問
伊那市の伊那北小学校の2年1組の児童が、近くにある老人保健施設を訪れ、歌などを披露し施設の利用者と交流しました。
美篶にある老人保健施設すずたけへの訪問は、核家族化が進む中、世代を超えた交流を通して、お年寄りとの関わりについて学ぼうと行われました。
2年生が昨日からあしたまで、クラス毎に訪問します。
3日は、2年1組の児童24人が施設を訪れ、歌やけん玉などを披露しました。
発表を終えた子供たちがそれぞれお年寄りの所に行き、名前や得意な事などについて自己紹介すると、「どこの地区に住んでいますか」「すきな勉強は」などと尋ねられる場面もあり、会話を楽しんでいる様子でした。
最後に、子供達から手作りのしおりがプレゼントされると、あるお年寄りは「ひ孫と同じくらい。今日は元気をもらいました」と喜んでいました -
株式会社キッツが児童養護施設たかずやの里に300万円寄付
伊那市東春近に伊那工場を置く株式会社キッツは、3日、富県の児童養護施設たかずやの里の移転改築に伴う備品購入費などに充ててもらおうと、300万円を寄付しました。
この日は、伊那工場長の加藤岳志さんが、たかずやの里を訪れ、施設を運営する、たかずや福祉会の埋橋良和理事長に目録を手渡しました。
(株)キッツとして300万円と、伊那工場の従業員有志から6万6千円を寄付しました。
キッツ伊那工場は東春近にあり、たかずやの里の移転予定地の隣りです。
移転先が工業団地の中なので、子ども達が過ごす環境に適しているか心配される声もあったということですが、次第に、施設のために何かしてあげたいと従業員の話しに出るようになったということです。
9月には、キッツ伊那工場の40周年記念式典に子供たちが出席し、太鼓を披露するということです。 -
コミュニティカフェ・セジュールで みなんこなんさんのイラスト展
伊那市通り町にある、コミュニティカフェ・セジュールで、駒ヶ根市在住のみなんこなんさんのイラスト展が開かれています。
会場には、「みなんこなん」の作家名で活動している、24歳女性の作品16点が展示されています。
セジュールで、お菓子作りの指導などのサポートをしているスタッフです。
みなんこなんさんは、「浮世絵の世界観と近代的な世界観を掛け合わせた作品を楽しんでほしい」と話していました。
イラスト展は、20日(土)まで開かれていて、セジュールでは、お茶を飲みながらゆっくり楽しんで欲しいと話していました。 -
保育園から高校まで一環したキャリア教育を
伊那市キャリア教育推進委員会が2日開かれました。
今年度は、職場体験学習の新規協力事業所の拡大や保育園から高校まで一環したキャリア教育を進めていく方針です。
伊那市は、平成22年にキャリア教育推進委員会を立ち上げ、中学生の職場体験学習を重点に置き働く意味や生き方について考えてもらうキャリア教育の推進を図ってきました。
受け入れ事業所の拡大を進めてきた結果、昨年度職場体験学習を行った生徒は832人だったのに対し、事業所の協力による受け入れ可能生徒数はおよそ3倍の2,416人でした。
これは、前の年度より856人多くなっています。
今後は、中学校の職場体験学習を核に引き続き新規協力事業所の拡大を進める他、保育園から高校までが連携し、一環したキャリア教育を進めるための支援策を検討していく方針です。 -
い~なちゃんカード利用でチケット当たる
商店街のポイントカードの利用で伊那文化会館附属劇団南信協同による定期公演、つかこうへい原作の「熱海殺人事件」の無料ペアチケットが当たるイベントが始まります。
このイベントは、伊那文化会館開館25周年に合わせて行われるもので、7月5日から7日の期間中に、伊那市のい~なちゃんカードを利用して買い物をし、レシートに当たりが出るとチケットと交換できます。
当たりが出たレシートは伊那市荒井のタウンステーション伊那まちで交換できます。
先着100組200人限定で、期間中はい~なちゃんカードのポイントが5倍になります。
公演日は8月24日土曜日と25日日曜日です。
伊那文化会館の山北一司館長は、「この機会にたくさんの人に利用してもらい、町の活性化につなげたい」と話しています。 -
上伊那地区メーデー実行委員会 たかずや整備費寄付
上伊那地区メーデー実行委員会は、4月に開かれた式典の際参加者から集めた現金およそ8万円を2日、児童養護施設たかずやの里の整備費として寄付しました。
2日は、実行委員会の橋爪亨委員長ら2人が伊那市役所を訪れました。
84回目となった今年の式典には、上伊那地区の43の労働組合から1,400人が参加しました。
東日本大震災の発生以降毎年義援金を送っていて、今年はたかずやの里の整備に協力しようと参加者に呼び掛けおよそ8万円が集まりました。
白鳥孝広域連合長は「子ども達の為に使わせていただきたい」と感謝していました。
たかずやの里の整備支援基金には、6月末現在3,600万円が集まっています。
施設は現在実施設計の段階で、9月頃までに工事を着工し、完成は来年3月を予定しています。 -
上伊那の洋画家による「信州創展」
上伊那在住の洋画家7人による初めての作品展「信州創展」が2日から伊那市の伊那文化会館で始まりました。
信州創展は7人合同で作品を展示することで個々の技術向上を図ろうと初めて開かれました。
展示されているのは、中央の展覧会に出品された作品で地元ではあまり発表されていない大作が中心です。
作品は油絵やアクリル画で人物などを表現したものなど26点です。
大きさは200号が中心で、中には600号の大作もあります。
この作品展の発起人となったのは信州美術会の副会長を務める柴田久慶さんです。
初日の2日は、多くの人が訪れ足を止め作品に見入っていました。
上伊那の洋画家7人による第1回信州創展は今月7日まで伊那文化会館で開かれています。 -
トルコギキョウ出荷始まる
上伊那を代表する花の一つトルコギキョウの出荷作業が始まっています。
伊那市東春近の花卉農家伊東茂男さんのハウスでは6月下旬から作業が始まっています。
ハウスには色とりどりの花が咲いていて2日は、パートの女性たちが花の収穫作業を行っていました。
リンドウ科のトルコギキョウは、香りはほとんどありませんが、かれんで清楚な雰囲気があることから市場では安定した人気があるということです。
例年、ピンクや白が人気だということです。
JA上伊那によると今年のトルコギキョウの出荷は250万本を計画しています。
上伊那は諏訪に次ぐ産地だということです。
伊東さんのハウスでは毎年栽培面積を増やしていて今年は去年より5万本多い30万本を出荷する計画です。
収穫したトルコギキョウは、敷地内にある作業所に運びこまれます。
はさみで長さを整え、JAを通じて関東や関西方面に出荷されます。
現在は週に3回、2000本余りを出荷していて、最盛期には1日1万本が出荷されるということです。
トルコギキョウの出荷作業は11月いっぱいまで続きます。 -
地域の民謡を刻んだ木製歌碑を寄贈
伊那市西春近の酒井一さんが1日、自ら作った木製の歌碑を市に寄贈しました。
酒井さんが、寄贈した木製歌碑は伊那節と勘太郎月夜唄の歌詞を木を削って作ったものです。
建設業の酒井さんは、仕事の合間に趣味で歌碑を作っていて、これまでに、伊那市の歌や民謡ざんざ節を市に寄贈しているほか、西春近南小学校や春富中学校に校歌の
歌碑を贈っています。
使われている木はカエデやクワ、ケヤキなどで、電動糸ノコを使って一文字一文字作ります。
今回は、地元に馴染みの民謡の良さを改めて感じてもらおうと、伊那節と勘太郎月夜唄に決めたということです。
贈られた歌碑は市役所1階ロビーに飾られることになっていて、酒井さんは「多くの人に見てもらいたい。」と話していました。 -
伊那テーマの新曲披露
伊那市観光大使の歌手、三沢あけみさんのミニライブが30日伊那市で開かれ、伊那をテーマにした新曲「高遠ざくら」を披露しました。
三沢あけみさんは伊那市出身で歌手デビューした1963年に日本レコード大賞最優秀新人賞を受賞。
去年伊那市観光大使に任命されています。
30日は市内でミラライブが開かれ
伊那をテーマにした新曲を披露しました。
会場には酒井茂副市長も駆けつけ三沢さんに花束を贈り激励しました。
去年、日本レコード大賞功労賞し活躍中の三沢さんは「歌を通して伊那市をPRしていきたい。」と話していました。 -
ふるさとの風コンサートin伊那
北朝鮮による拉致被害者の救済を願う「ふるさとの風コンサートin伊那」が30日伊那市のいなっせで開かれました。
コンサートには主に上伊那地域で活動する合唱団など15団体、250人が出演しました。
コンサートでは、拉致被害者への励ましの気持ちを込めて作られた曲「国境の風」を全員で合唱しました。
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会の事務局長で、拉致被害者の増元るみ子さんの弟、増元照明さんも参加しました。
ふるさとの風コンサートin伊那は女性合唱団ザ・シワクチャーズ伊那が去年12月に東京都で開かれた拉致被害者救済を願う合唱の集いに参加したことがきっかけで開かれました。
伊那でもできることがないかと計画されたものです。
コンサートの中で行われた講演で増元さんは、「国民を守ることができる強い国にするためには日本をどうしたらいいか考えてほしい」と訴えました。
会場には募金箱が設置され、集まった10万4千円を家族連絡会に寄付しました。
ある出演者は、「参加することで、拉致問題について改めて考えるきっかけになった。歌声を通じて思いが伝わればうれしい」と話していました。 -
土俵の完成祝い大会開催
伊那市の伊那小学校相撲部は、学校の中庭に出来た土俵の完成を祝い6月30日祝賀大会を開きました。
この日は、相撲部に所属する児童やOB、保護者 およそ100人が集まり、「土俵完成祝賀御馬寄(みまよせ)相撲大会」が開かれました。
子供達は東と西に別れ、完成したばかりの土俵で上半身裸になって、力強い取り組みを見せていました。
小学6年生による対戦では、互いに一歩も引かない互角の勝負もあり、会場を沸かせていました。
伊那小相撲部は、子供達に相撲を通して健全な精神を養ってもらおうと、6年前に創部されました。
これまでは、学校の体育館でマットをひき、練習を積んできましたが、子供達に思いっきり稽古を積んでもらおうと、顧問の教諭や保護者が中心となり、2か月かけて土俵を作りました。
ケガをしないようにと、赤土を盛り固めてできていて、直径は15尺と、大相撲で使用するものと同じ大きさです。
土俵の周りには、俵(たわら)の代わりに、廃棄されていた綱引き用の大縄が使われています。
会場では、飛び入りで乳幼児による泣き相撲や、相撲部OBの中学生による、後輩達への稽古もあり、中庭には元気な声が響いていました。 -
半年間の汚れ落とす 茅の輪くぐり
今年半年の汚れを落とし、残り半年の無病息災を祈る神事「茅の輪くぐり」が6月30日、伊那市の坂下神社で行われました。
この日は、宮司を先頭に、神社総代10人あまりが、萱を束ねて作った直径およそ1メートル70センチの茅の輪をくぐりました。
茅の輪くぐりは、左に1回、右に1回8の字にまわると、半年間の罪や汚れが、清められると言い伝えらえています。
坂下神社では20年ほど前から6月末の恒例行事として行なわれています。
ある総代は「多くの人にくぐってもらう事で、この風習を守り伝えていきたい」と話していました。
茅の輪は1週間ほど坂下神社に設置されていて、誰でもくぐることができると言う事です。 -
京都工芸の精華展
京都府で活躍する工芸作家の作品が並ぶ京都工芸の精華展が29日から伊那市高遠町の信州高遠美術館で始まりました。
会場には人間国宝から神栄まで、第一線で活躍する作家が所属するグループ作家集団工芸京都のメンバーの作品50点が展示されています。
この作品は、人間国宝村山明さんの作品で、ケヤキを使った9角形の容器です。
角が奇数のものは偶数よりも作るのが難しく、正確な形を作るには鍛錬が必要だということです。
作家集団工芸京都が県内で展示会を開くのは今回が初めてです。
京都工芸の精華展は7月31日まで信州高遠美術館で開かれています。 -
長衛小屋完成 竣工式
竹澤長衛が昭和5年に建設し、去年から建て替えが進められていた「長衛小屋」が、このほど完成し、関係者が29日、テープカットなどで完成を祝いました。
長衞小屋は、南アルプス北部地区の開拓者、竹澤長衛が1930年、昭和5年に山梨県側の広河原に建設した山小屋です。
2006年から長衛の親族の意向により名前を北沢駒仙小屋としていましたが、今回の建て替えに合わせて、元の長衛小屋に戻しました。
老朽化が進んでいたことから、去年5月から建て替え工事を進め、このほど完成しました。
木造2階建てで延床面積はおよそ270平方メートル。2階の宿泊スペースにはこれまでよりも25人ほど多い56人が泊まれるようになりました。
近隣には冬場避難する場所が無かったことから、長衛小屋の横に避難小屋も建設されました。
建て替えは南アルプス市が行い、総事業費はおよそ9千500万円となっています。
白鳥孝伊那市長は「長衛翁の作った小屋が元の名前に戻ったことは本当に感無量。ジオパーク、ユネスコエコパークなど広がりは様々あるので、長衛荘と連携して集客をはかっていきたい」と話していました。
南アルプス市の中込博文市長は「多くの人の想いや協力があって完成した。大いに活用していただき南アルプスの自然を満喫してほしい」と話していました。 -
アユの友釣り解禁
天竜川水系のアユの友釣りが29日から解禁となりました。
29日は辰野町から中川村までの天竜川水系で友釣りが解禁となり、釣り人がおとりアユを使った友釣りを楽しんでいました。
天竜川漁業協同組合によりますと、ここ数年は5,6月に大雨があり釣果がよくありませんでしたが、今年は川の状態がよく例年よりアユが1まわり大きく育っているということです。
29日はおよそ250人が訪れ、多い人で70匹ほど釣り上げたということです。
天竜川漁協では「今年は川の状態がおちついているので釣果に期待したい」と話していました。 -
南アルプス開拓の功績を称える
南アルプス開拓の父、竹澤長衛の功績を称える、第55回長衛祭が29日、北沢峠で行われました。
標高およそ2千メートルの北沢峠・広河原には、長衛を偲んでレリーフが飾られています。
この日は、伊那市や山梨県南アルプス市の関係者、登山客などおよそ250人が、長衛を偲んで献花を行いました。 -
伊那中央病院7月から乳腺内分泌外科を新設
伊那中央病院は7月1日から乳腺内分泌外科を新設します。
28日伊那市役所で開かれた伊那中央行政組合議会6月臨時会で可決されました。
乳腺内分泌外科では、乳がんや甲状腺に関わる病気を治療します。
3月に乳腺内分泌外科の専門医1人が着任し、呼吸器外科で診療をしていましたが、今回新たに科として新設されます。
また、伊那中央行政組合議会全員協議会も開かれ、平成24年度の決算見込みが報告されました。
平成24年度の支出は102億円、収入が110億円で、7億円の黒字となっています。
伊那中央病院は、平成21年度から4年連続の黒字となる見通しです。 -
伊那市街路樹検討プロジェクト委員会 初会議
伊那市は、道路の景観の向上や沿道の生活環境保全など街路樹の持つ役割や管理方法について考える、伊那市街路樹検討プロジェクト委員会を立ち上げました。
28日は、伊那市役所で初めての会議が開かれました。
伊那市は、環状南線など9つの市道にツツジなどの植物合わせて869本を植えています。
植えてから年数が経ち、手入れが行き届いていないことから、今後の管理方法や将来像について検討するプロジェクト委員会を今回設置しました。
委員会は、庁内の各部署の担当者の他、桜守や建築業者など10人で構成します。
委員長には、信州大学農学部森林科学科の佐々木邦博教授が選ばれました。
佐々木委員長は「やるべきことが沢山ある。伊那市にふさわしい計画作りを行っていきたい」と話していました。
委員会では、早急の課題として撤去基準や病害虫防除などの規定を定めた「街路樹管理要領の策定」を進める計画です。
3年後を目標にした長期的課題として、樹種の変換と土壌改良の必要性についてや、今後の管理方法などについて検討していく考えです。 -
伊那谷写友クラブ 写真展
写真愛好家でつくる伊那谷写友クラブの展示会が伊那市の伊那図書館で開かれています。
展示会には会員13人から40点の作品が出品されています。
昆虫や風景を写したもので、クラブでは会員それぞれの個性を楽しんでもらいたいと話しています。
伊那谷写友クラブの展示会は30日まで開かれています。 -
Jアラート緊急地震速報訓練
震度5弱の地震が発生した場合を想定して、全国瞬時警報システムJアラートを使った緊急地震速報訓練が28日、伊那市で行われました。
午前10時15分15秒、消防庁の通信衛星から情報が伝達され、伊那市役所に設置された全国瞬時警報システムJアラートが作動しました。
訓練は、内閣府と気象庁のJアラートを活用した全国的な緊急地震速報の訓練にあわせて行われました。
Jアラートに連動して、市内に設置されている防災行政無線や有線放送、防災ラジオ、地域安心安全メール、ケーブルテレビのL字放送が流れるシステムです。
地域安心安全メールは、システムの不具合で自動で流れず、職員が手動で10時18分40秒に一斉に送信しました。
伊那市ではシステムの再確認を行い、万が一の時に瞬時にメールが流れるように対策をとるということです。
四国沖を震源とする南海トラフ地震が発生する確率は30年以内で60%から70%と言われていて、市では今後もJアラートを活用し、大地震に備えた対策を徹底していく予定です。
今日は箕輪町と南箕輪村でも訓練が行われましたが、不具合はなかったということです。 -
ICTの作品が日本ケーブルテレビ大賞優秀賞
第39回日本ケーブルテレビ大賞番組アワードで伊那ケーブルテレビが制作した30分番組「高遠町のかあちゃん」が優秀賞を受賞しました。
29日は、東京都の時事通信ホールで贈賞式が行われました。
伊那ケーブルテレビが制作した「高遠町のかあちゃん」は、企画番組部門の優秀賞を受賞しました。
番組アワードには、全国のケーブルテレビ局が制作した145本が寄せられ、信越では唯一の受賞となりました。
高遠町のかあちゃんは、伊那市高遠町山室で不登校や家庭の事情により親と住むことができない子どもたちを受け入れているフリーキッズビレッジを舞台に、母親として子どもたちと向き合う宇津孝子さんに焦点をあてた30分のドキュメンタリーです。
審査委員長で上智大学文学部教授の音好宏さんは、「地上放送にはない地域を深堀りした作品を選んだ。そこにケーブルテレビの可能性がある」と話しています。
日本ケーブルテレビ大賞の企画番組部門・優秀賞受賞作品「高遠町のかあちゃん」は、8月に再放送する予定です。