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西箕輪小学校の児童が農業水利施設などを見学
伊那市の西箕輪小学校4年生の児童は、28日、地域の農業水利施設などを見学しました。
これは、農業水利施設が地域の中でどのような役割をはたしてきたか理解してもらおうと、上伊那地方事務所などが行ったものです。
28日は西箕輪小4年生30人が、岡谷市から伊那市小沢の西天竜発電所まで続く農業用水路「西天竜幹線用水路」周辺の施設5か所を見学しました。
見学会では西天に作られている「円筒分水工」について上伊那地方事務所の職員が説明しました。
円筒分水工は、田んぼの広さによって決めた穴の数により水の量を分けています。
西天にはおよそ35基があり、一本の水路では日本で一番多いということです。
西箕輪小学校の4年生は社会の授業で地域で使われている水について学習していて、見学で学んだことをレポートにまとめるということです。 -
上伊那年金受給者協会が草刈りで社会貢献
地域の年金受給者らでつくる上伊那年金受給者協会は28日、伊那市の伊那中央病院周辺の草刈りを行いました。
この活動は、地域の人に喜んでもらおうと、年金受給者協会が行ったもので、会員およそ45人が集まりました。
参加者は、病院周辺の芝生や生垣などの雑草を手分けをして刈りました。
上伊那年金受給者協会の吉川大吉協会長は、「炎天下の中、高齢者が一生懸命作業に当たり、地域のために貢献ができてよかった」と話していました。 -
伊那市議会9月定例会開会
伊那市議会9月定例会が28日開会し、一般会計補正予算案など17議案が提出されました。
一般会計補正予算案は1億2千万円を追加するものです。
主な事業は、小黒川パーキングへのスマートインターチェンジ導入に向けた測量・設計委託料に1,000万円、45歳未満で新たに農業を始める人に補助する新規 就農総合支援事業に1,500万円などとなっています。
伊那市議会9月定例会は、9月5日、6日、7日に一般質問、18日に委員長報告、採決が行われます。 -
伊那市土地開発公社のあり方検討委員会 平成25年度末までに解散すべきと答申
伊那市土地開発公社のあり方について検討してきた委員会は、「平成25年度末までに解散すべき」とする検討結果を27日、白鳥孝市長に答申しました。
27日は、あり方検討委員会の平澤春樹委員長ら4人が市役所を訪れ、白鳥市長に答申書を手渡しました。
市土地開発公社では、平成24年3月末現在、およそ28億円の土地を保有しています。
伊那インター工業団地や上の原工業団地など、平成17年度からの6年間で、およそ20社に用地を提供してきました。
平澤委員長は「公社は公共用地の先行取得や開発事業を行い企業誘致に努めてきた。しかし、土地の値段が下がり続ける中でこれまでのような実績を持続するのは厳しい」として、解散すべきとの検討結果を報告しました。
解散の時期については、支払い利息の半分を国が補てんする「第三セクター等改革推進債」が活用できる平成25年度末までとしています。
三セク債を活用した解散は、全国の市町村でこれまでに17件ありますが、県内では初めてとなります。
平成25年度から10年間の市の負担を比較した場合、公社が存続した場合の支出額は4億2千万円、解散した場合の支出額は1億2千万円で、存続が解散より3億円ほど多くなります。
委員会では「取得して間もない土地が多く、すぐに財政破たんすることはないが、解散して処理を進めることが財政健全化につながる」としています。
白鳥市長は「内容を尊重し、検討していきたい」と話しました。
解散する場合市は、三セク債借入にむけた土地の処分計画などを盛り込んだ解散プランを、10月を目処に立て、3月市議会に議案を提出する考えです。 -
俳句雑誌みすヾ発刊750号 節目祝う
伊那地域をはじめ県内外の俳句愛好者でつくる、みすゞ俳句会が発行している俳句雑誌みすゞが創刊750号の節目を迎えました。
俳句雑誌みすゞは戦争が終わった翌年の1946年昭和21年に創刊しました。
66年が経った今年の8月号で750号となりました。
今日は伊那市でみすゞ750号記念大会が開かれ、会員およそ150人が節目を祝いました。
大会では会を主宰する城取信平さんが「750号は夢の数字でした。これからも素晴らしい平成の俳句を作りましょう。」とあいさつしました。
みすゞ俳句会は、伊那谷に新しい俳句文化を定着させようと当時の美すず村に発足しました。
俳句雑誌は月刊誌としてはじまりましたが、年に2回しか発行できない年もあったということです。
現在は伊那地域を中心におよそ450人が活動しています。
大会ではほかに、映画「ほかいびと、伊那の井月」監督の北村皆雄さんの講演会も開かれました。
北村監督は、「井月の俳句から、伊那の風土や生活、営みが分かる。
伊那の地で詠んだ、祝いの句や、あいさつの句を重視すべきだ」と話していました。
みすず俳句会では今回を通過点に800号を目指したいとしています。 -
たかずやの里整備計画について公開質問状
伊那市富県の住民でつくる「たかずやの里 移設整備を考える富県住民有志の会」は児童養護施設たかずやの里の移設整備計画に関する公開質問状を上伊那広域連合長などに送りました。
27日は伊那市の富県公民館で元たかずやの里、施設関係者などでつくる住民有志の会が記者会見を開き公開質問状を送るに至った経緯などについて説明しました。
たかずやの里は東春近の工業団地内が移転候補地に挙げられています。
住民有志の会では移転先は富県小学校の通学区内が好ましく工業団地内に施設ができることは環境面などから適切ではないとしています。
そのうえで候補地が決まった経緯の説明、整備計画の再検討のほか改めて地元の住民代表や施設の新旧関係者に行政関係者を加えた検討委員会の設置を求めています。
公開質問状は、上伊那広域連合長と広域連合議会の議員、たかずや福祉会役員宛で、送るとしています。 -
JA上伊那青壮年部が園児に花をプレゼント
JA上伊那青壮年部東春近支部が、23日伊那市の東春近南部保育園の園児に花を贈りました。
23日は東春近南部保育園の園児ら60人に、青壮年部のメンバーで、花き農家の4人が栽培した花を贈りました。
青壮年部東春近支部の花き農家では、子どもが花に触れることで感受性を養ってもらおうと活動しています。
この活動は、子どもたちが農業に触れる機会をつくる。
「チャイルドファーム21」の一環で、花の贈呈は東春近小学校に続いて2回目です。
贈った花はアルストロメリアとトルコキキョウです。
東春近南部保育園の唐木美代子園長は、「花があるとやさしい気持ちになり、心がやすらぐ。子どもたちにも優しい気持ちが育ってほしい」と話していました。 -
中央区で地震防災訓練
伊那市の中央区は26日、震度6強の地震が発生したとの想定で防災訓練を行いました。
訓練は、中央区が独自に実施したもので情報収集や救助の訓練を行うことで災害時の被害を最小限にする事を目的にしています。
中央区公民館には、災害対策本部が設置され、各総代がけが人などを報告していました。
また、住民有志で作る中央区救助支援隊は、建物内に取り残された人を救助する訓練を行いました。
隊員らは、ホースを使い建物内の人とコミュニケーションを取る方法や、建物に取り残された人を助け出し搬送する手順を確認していました。
このほか、中央区の役員などおよそ20人が参加し、消防団から、消火栓の使い方や放水の方法などを教わりました。
指導した団員は、「冷静でいる事が大切。まずは自分の身を守る事をわすれないでほしい」と話していました。 -
オペラ春香を振り返る
今年6月に伊那市で初めて開催された市民オペラ「春香」を振り返る催しが26日、伊那市のいなっせで開かれました。
この催しは、およそ130人の市民が参加した公演を振り返りその想いを語ろうと開かれたものです。
26日は、伊那の公演で衣装を貸し出した、文化事業団の事務局長、平野由江さん、平成14年のオペラ春香横浜公演発案者の千葉恭さん、実行委員会事務局の北沢理光さんの3人が意見を交わしました。
オペラ春香は韓国南原を舞台にした悲恋の物語で伊那市の名誉市民、・ス木東六さんが疎開していた伊那市で作曲したものです。
市民が参加して行われた6月の公演には、およそ1400人が鑑賞に訪れました。
伊那でのオペラ春香を見た平野さんは「東六さんが目指したオペラが演じられていた」
また千葉さんは「一生懸命やろうという、ひたむきさが伝わった」と話しました。
他にオペラ春香再演の声が上がっていることについて北沢さんは「出演者がはつらつと舞台に立っていた。この人たちががんばればなんとかなる。」話し再演に意欲をみせました。
実行委員会では、公演の時の写真や衣装などを展示する、オペラ春香回顧展を9月10日から伊那市のいなっせで開くことにしています。 -
油流出事故 26地点で基準値上回る
伊那市西町のオリンパス伊那事業所の解体工事現場で発生した油の流出事故で、工事を請け負っている宮下建設は、25日記者会見を開き、伊那市西春近で行った水質検査の結果を公表しました。
油の流出事故は、今月9日に発生し、宮下建設は、最大で180リットルが流出したと調査結果を報告していました。
25日の会見では、これまで行った水質検査の結果が公表され、西春近の水田139地点のうち小出島から沢渡までの間の26地点で油の量が基準値を上回ったことがわかりました。
宮下建設では、米の収穫時期に米への影響を調べるために玄米の調査を行うことにしています。
なお、流出した油の検査では、毒性は、検出されなかったということです。 -
新伊那公民館について考える
伊那市が現地での建て替えの方針を示している、伊那公民館の新しい施設について考えるワークショップが、24日夜、開かれました。
この日は、公民館利用者などおよそ40人が伊那公民館に集まり、新しい施設について意見を出し合いました。
伊那公民館は、昭和46年、1971年に現在の建物が完成。1階の駐車場部分を含む4階建てで、延べ床面積はおよそ1600平方メートルあります。
老朽化が進み、耐震化も必要なことから、伊那市は2015年度までに現地で建て替える方針を決めています。
ワークショップは、広く一般から意見を募集しようと、伊那公民館が開きました。
参加者は4つのグループに分かれて、使いづらい部分や、充実させてほしい部分などについて、意見を出していました。
建て替えに向けて7月に設置された伊那公民館建設検討委員会では、1年かけて施設内容を検討することになっていて、ワークショップでの意見も取り入れていきます。
建設検討委員会の阿部凱人会長は「実際に利用している人たちの意見なので現実的。様々な意見を聞くことができてよかった」と話していました。
伊那公民館の武田登館長は「今まで多くの人が使ってきたが建て替えが必要。建て替えるからには長く使えて新しい時代のニーズに対応した公民館にしていきたい」と話していました。
ワークショップは9月1日にも開かれる予定で、利用者でワークショップに参加できない人のためにアンケートも行う計画です。 -
グランセローズ 伊那で福井に敗戦
プロ野球BCリーグの信濃グランセローズは、25日、伊那市の伊那県営野球場で福井県の福井ミラクルエレファンツと対戦し1-6で敗れました。
この日は開会セレモニーで、地元の小学生で作るダンスチーム、「エムズスターズ」がダンスを披露しました。
グランセローズは、野球を通じて地域の活性化や県民との共生を目指していて、地元の子どもがアトラクションなどで登場します。
始球式では、手良小学校2年の小松快希くんがピッチングを披露しました。
試合は、3回表に先制点を奪った福井ミラクルエレファンツが、その後も追加点を奪い、6-1で信濃グランセローズを下しました -
伊那市高遠町芝平で表現力・感性磨く
舞台上での表現力や感性を磨く、合宿型ワークショップが、伊那市高遠町の廃校になった三義小学校芝平分校で行われています。
このワークショップは、東京を拠点に表現力など舞台芸術の指導を行っている「舞台芸術の学校」が企画したものです。
合宿には、その学校で学ぶ生徒と一般、合わせて15人が参加しています。
舞台芸術の学校では、表現力や感性を効果的に高められる、自然に近い環境で練習をしようと、およそ20年前から高遠町芝平で合宿を行っています。
23日から6日間のプログラムの中で、3人のプロの芸術家から指導を受けます。
合宿では、参加者による共同作品の制作も進められています。
インスピレーションで手に取った物に、自分が大切にしているものを投影して、それを表現するという作品です。
舞台芸術家で指導にあたっている小池博史さんは「都会にいると閉じ込みがちな気持ちを自然の中では解放できる。素晴らしい環境の中で練習をすることで、みんな日を追うごとによくなっているのがわかる」と話していました。
作品は26日に完成させて、全員で演じるということです。 -
講演 植物の縄張りとその移り変わり
長野県自然観察インストラクターの柄山祐希さんによる講演会が8月26日伊那市のいなっせで開かれました。
講演は、上伊那の住民でつくるいななき学舎が開いたもので、60人ほどが訪れました。
柄山さんは自身が撮影した植物の写真を使いながら話しました。
柄山さんは現在87歳。
22歳の時に教員として東京から伊那市に移り、60年以上伊那谷の植物を観察してきました。
その観察の中で気づいた、開発や外来植物の繁茂など環境の変化により見ることができなくなってしまった植物を紹介しました。
柄山さんは、「以前鹿嶺高原ではヤナギランやシシウドといったさまざまな植物を見かけたが、観光による開発で見かけなくなってしまった。植物も動物も人間も一緒に暮らしていける世の中が戻ってきてほしい」と話していました。 -
二十四節気 処暑
23日は二十四節気の一つ、「処暑」です。
処暑を過ぎると、暑さが峠を越えて涼しくなるといわれています。
23日の伊那地域の最高気温は33.7度で、8日連続の真夏日となりました。
長野地方気象台では、7日ぶりとなる高温注意情報を出し、熱中症に注意を呼びかけています。
この先一週間ほどは30度を超える暑い日が続くということです。 -
第2回議会改革フォーラム
伊那市議会の議会改革に関する活動を市民に報告し意見を交換する「議会改革フォーラム」が、22日に開かれました。
議会改革特別委員会が開いたもので、会場には市民125人が訪れました。
議会改革フォーラムは、開かれた議会を目指そうと、去年8月に1回目が開かれ、今回で2回目となります。
この日のフォーラムでは、議会改革特別委員会が取り組んでいる▽議会と市民の意見交換の場設置▽議員の倫理条例制定や通年議会の検討など5項目を基に意見交換が行われました。
意見交換では、「今回のような意見交換会だけでなく、話し合うテーマを設けて年に数回開催してほしい」「公共施設を建設する際のプロセスが見えにくい。議会がどのくらい内容を知っているのか教えてほしい」などの意見が出ていました。
これに対し黒河内委員長は「テーマを設けるかは検討したい」「公共施設の建設は、早い段階から議会がチェック機能をはたせるよう、市に情報を求めていく必要があると思う」と答えていました。また、議会全員協議会の内容を議会」だよりに掲載してほしいとの意見には、「全協では、行政からの重要な説明や議員間討論が行われている。通年議会の検討の中で全協のあり方も検討していきたい」と話していました。
議会改革特別委員会では、今後も意見交換の場を設けていく計画で、市議会のHPでも意見を受け付けています。 -
土地開発公社「平成25年度末までに解散」答申へ
伊那市土地開発公社のあり方について検討する委員会は、土地開発公社は平成25年度末までに解散すべきであるとする検討結果をまとめした。
今回の検討結果は、27日、白鳥孝市長に答申されます。
23日は、市役所で最終となる4回目の委員会が開かれ答申の内容についてまとめの協議を行いました。
その結果、伊那土地開発公社のあり方について、公社の業務である土地の先行取得は減少し役割を終えていて、保有する土地の処分についても見通しが立たない事から解散すべきとの考えをまとめました。
解散する場合は、支払利息の半分を国が補助する「第三セクター等改革推進債」を活用し、解散時期については「三セク債」の発行期限である平成25年度末までとしています。
公社が解散する場合、「伊那市は、公社の保有している土地や預金などを引き継ぎますが、金融機関からのおよそ26億円の借入金を公社に代わり返済します。
伊那市土地開発公社は、平成24年3月末現在、簿価でおよそ28億円の土地を保有していますが、推定時価は24億円と見込まれる事から、その差は、マイナス3億6千万円あまりとなっています。
近年、地価は下落傾向にある事から委員からは、「解散後、市は公社から引き継いだ土地について、期限を決め早い段階で売却するよう弾力的に対応する事が必要」などの意見が出されていました。
伊那市の酒井茂副市長は「前例の少ない中、一定の方向をまとめて頂いた。
財政の健全化と将来への負担を小さくなるよう答申を基に議会とも相談しながら市の方向性を出していきたい」と話していました。 -
富県小5年生が被災地の学校にビデオレター
伊那市の富県小学校5年生が岩手県大船渡市の吉浜中学校に送るビデオレターを23日撮影しました。
富県小5年生は去年、イベントなどで一輪車を披露し、被災地への義援金を集める活動をしていましたが、顔が見える交流をしていきたいと、今回ビデオレター送ることにしました。
児童は班に分かれ、撮影する内容を練習していました。
ビデオレターでは、クラスの紹介をした後、去年の取り組みについて紹介しました。
23日収録したビデオレターは、市の職員が現地に届けるということです。 -
伊那市出身のガラス工芸作家池上直人さん夫妻 作品展
伊那市出身のガラス工芸作家池上直人さん夫妻の作品展 透明の力と喜びの色が23日から伊那市坂下のはら美術で始まりました。
会場には花器や食器などのガラス工芸品およそ300点が展示されています。
伊那市出身の池上直人さんと、妻の由美さんは2001年に中川村にガラス工房「錬星舎」を構え、作品の製作をしています。
池上さんは透明なガラスに泡を入れた作品、西村さんは色ガラスを使った作品を得意としているということです。
クリスタルガラス展 透明の力と喜びの色は28日火曜日まで、はら美術で開かれています。 -
ローメンイメージキャラ2代目「ロメンくん」にバトンタッチ
伊那の名物ローメンをPRするイメージキャラクターのバトンタッチセレモニーが15日、伊那市のセントラルパークで行われました。
初代イメージキャラクターの「ウマカロー」から、会員募集ののぼり旗を受け取ったのは2代目キャラクターの「ロメンくん」です。
この日は、伊那ローメン夏まつりがセントラルパークで開かれ、セレモニーはその中で行われました。
「ロメンくん」は、具材である羊に、頭には調味料の蓋をかぶり、角の代わりにキャベツがついています。
新しいイメージキャラクターは、6つの候補の中から、一般による投票が6月に行われました。
ロメンくんは、全体のおよそ7割近い2千票あまりを獲得し2代目キャラクターに決定しました。
セレモニーが終了すると新旧イメージキャラクターは会場を回り、集まった人たちと記念写真をとっていました。
ロメンくんは、各種イベントに出演し、伊那の名物ローメンをPRするという事です。 -
二千絵会 旧井澤家住宅で作品展
和紙を使って制作するちぎり絵の作品展が、伊那市西町の旧井澤家住宅で、開かれています。
作品展を開いたのは、伊那市のいなっせで月1回教室を開いている二千絵会(にちえかい)です。
二千絵会は、伊那市御園の中村早恵子さんが主宰する教室で、旧井澤家住宅で作品展を開くのは5年ぶりです。
会場には、草花や風景を題材にした18人の作品39点が展示されています。
作品は、3枚の和紙を重ね合わせた「しゅんこう和紙」と呼ばれる和紙を使用しています。3層になっている和紙を、ちぎったり、はいだりして貼り合わせていくことで色の濃淡を表現していて、水彩画のようなタッチが特徴だということです。
二千絵会では、「淡く、やさしいイメージの作品を楽しんでほしい」と話していました。
二千絵会のちぎり絵作品展は、26日(日)まで伊那市西町の旧井澤家住宅で開かれています。 -
田楽座が盆踊りナイト
伊那市富県の歌舞劇団田楽座の盆踊りナイトが18日に田楽座稽古場で開かれ、会場は、熱気に包まれていました。
田楽座の盆踊りナイトは、去年に続き2回目の開催で、北は、東京、南は大阪からの参加者もいました。
稽古場には、やぐらとちょうちんがつるされムードを盛り上げます。
参加者40人のうち1/3が初心者だということですが、県内を中心にした盆踊りの生歌・生演奏で気持ちよさそうに踊っていました。
田楽座では、「盆踊りは、老若男女みんなで踊り、盛り上がれる。日本人の魂が揺さぶられる」と話しています。
盆踊りナイトは、午後6時から3時間にわたり行われ、終わりに近ずくにつれ、会場内の雰囲気も最高潮に達していました。 -
高校演劇部員がプロの舞台技術学ぶ
伊那市の伊那文化会館は、演劇舞台技術セミナーを17日に開きました。
上伊那地方の高校演劇部員を中心に50人が参加し、舞台のプロから照明や音響技術を学びました。
伊那文化会館では、地域の演劇文化の振興を図ろうと毎年このセミナーを開いています。
9月23日に上伊那地区の高校合同演劇発表会が計画されていることから、各高校の演劇部員らが参加し、実技を交えた講義を受けました。
照明は、文化会館舞台課の岡田稔さんから指導を受けました。
岡田さんは、「照明とは、空間の空気を表現すること」と説明し、参加者たちがライトを浴びながら身を持って光の当て方を体感しました。
岡田さんは、「照明のセクションは、部活動で訓練しずらい部分。少しでも役に立てれば」と話していました。
部員26人でセミナーに臨んだ伊那西高校演劇部の前沢温部長は、「知っているつもりだったことも改めて学び勉強になった。9月の発表会では、役者1人1人の演技が光るようなスポットを当てたい」と意気込んでいました。 -
国保直営診療所の在り方について検討結果 答申
伊那市内に4か所ある国保直営診療所の在り方について検討してきた医療政策審議会は、「今後も体制を整備しながら診療所の運営を維持継続する必要がある」とする検討結果を20日、白鳥孝伊那市長に答申しました。
20日は、審議会の飯島尚幸会長と兼子敦彦副会長が市役所を訪れ、白鳥市長に答申書を手渡しました。
答申では、▽4つの診療所の一体的な運営を図り、地域の医療需要に応じた連携体制を整える▽地域住民や患者の声を反映した診療所の運営体制を構築する▽収益増を図り経営改善に取り組むとしています。
伊那市には、西箕輪診療所、新山診療所、長藤診療所、美和診療所があります。
審議会では、診療所の患者数が減少していることなどから、市の行政改革大綱に基づき、施設のあり方などについて検討してきました。
飯島会長は「診療所はなくてはならない存在。災害時に孤立した時、地域に医師がいることは心強いと思う」と話していました。
白鳥市長は「やむを得ない赤字であっても、その額を少なくしていく必要がある。出された意見を重く受け止め、今後の在り方について方向を定めていく」と話しました。
昨年度の4つの診療所のうち、西箕輪が診療204日で延べ患者数が5,731人。
1日当たりの患者数は18.1人。
新山は、診療日数が43日で、延べ患者数は157人。
1日当たりの患者数は3.7人。
長藤は、診療日数が236日で、延べ患者数は3,933人。
1日当たりの患者数は16.7人。
美和は、診療日数が243日で、延べ患者数は11,159人。
1日あたりの患者数は45.9人となっています。
伊那市では、昨年度の4つの施設の収益は、全体でおよそ2,000万円の赤字になるとみています -
高齢者が交通安全意識高める
高齢者を対象にした交通安全講習会が20日、伊那市西春近の小出一区公民館で開かれ、お年寄りが事故に遭わないための心構えなどについて学びました。
講習会は去年伊那市内で高齢者が死亡する事故が多発したことから、お年寄りに交通安全意識を高めてもらおうと西春近交通安全協会が開いたものです。
講習会にはお年寄り11人が集まり伊那警察署の三沢謙司交通課長の話を聞きました。
三沢課長は、「夜間道路を歩くときは夜光反射材をつけること。また横断歩道も絶対に安全とは限らないので、車の様子を確認してから渡るようにしてください。」と呼びかけていました。
講習会では、ほかに0から48までの数字が不規則に書かれた紙が用意され、時間を測って数字の順にチェックする反応テストも行われました。
去年伊那市内で10人が交通事故で亡くなりうち7人が高齢者でした。
今年は、今月20日現在、伊那署管内で5件の死亡事故が発生し6人が亡くなっています。
伊那署では高齢者の交通安全対策を最重要課題として、講習会の開催など啓発活動に取り組んでいくとしています。 -
美篶保育園 住民とピザ作りで交流
伊那市の美篶保育園で、地域の住民と園児がピザを作って交流しました。
21日は美篶の地域運営委員や美篶保育園に食材を提供している野菜の会のメンバーなど18人が集まり、園児とピザトーストを作りました。
美篶保育園は、毎年ジャガイモやプチトマト、ピーマンなどの野菜を育てていて、収穫した野菜を地域の人と調理し、交流しています。
21日は年長の園児51人が地域住民と下ごしらえをし、年少、年中の園児はトッピングしました。
ピザトーストのほか、収穫したジャガイモを使ったフライドポテトや、野菜スープをお昼に食べました。
園児に畑仕事を教えている向山勝彦さんは、「自分で作れば嫌いな野菜も食べられるようになる。作った野菜を子供と一緒に収穫して食べられるのはうれしい。」と話していました。 -
高遠城址公園さくら祭りポスター決定
来年から使われる高遠城址公園さくら祭りのポスターの図案が決定しました。
今回決定したポスターの図案は、伊那市の有限会社アド・プランニングがデザインしたものです。
5社から9つの図案が集まり、伊那市観光協会の役員の投票により決定しました。
ポスターは8,850作り、関東の京王線や中京の名鉄線の車内吊りのほか、市内商店などに貼られるということです。
この図案は3年間使用する予定です。 -
伊那市 放射線量測定継続へ
伊那市は、福島第一原発事故に伴い市民の間に広がっている不安を払拭しようと去年10月から行っている給食食材と空間放射線測定を1年継続して実施します。
これは、21日開かれた定例記者会見の中で白鳥孝伊那市長が明らかにしたものです。
伊那市では、去年10月から市役所、高遠町と長谷総合支所で週に3回空間放射線測定を行っています。
この他、市内の全小中学校と保育園の給食食材も測定しています。
今年3月からは市独自で給食放射線を測定する機器を導入しました。
容器にその日の給食のおかずなどを入れると重さ1キロあたりの放射線の量を示すベクトル値の計測ができます。
伊那市によりますと、これまで基準を超える数値はでていないということです。
放射線の測定結果は、伊那市のHPで見ることが出来ます。 -
2011年度日本優秀建築選100選に創造館
日本建築家協会が選ぶ、2011年度の日本建築家協会優秀建築選100選に伊那市創造館が選ばれました。
2011年度の優秀建築選100選は、全国231点の応募の中から日本建築家協会が選んだものです。
創造館は、修復・保全した建築物、他の用途に適応させた建築物が選ばれる「保存プロジェクト」の部門で選ばれました。
創造館の捧剛太館長は、昭和モダンの古典的な部分を残しつつ、耐震化、収蔵庫の増築、市民が憩える庭を作ったことなどが評価されたのではないかと話していました。
創造館は、1930年・昭和5年に上伊那図書館として建てられ、生涯学習の場として、教育・学術や文化の発展を目的に2010年に改築されました。 -
若者参加のまちづくり拠点 来月オープン
不登校などの悩みを抱えた若者と地域を繋げる拠点施設、コミュニティ・カフェ・セジュールが9月16日、伊那市荒井の通り町にオープンします。
コミュニティ・カフェ・セジュールは通り町の空き店舗を改装してオープンするもので県の新しい公共の場づくりのためのモデル事業として1千万円の補助を受けています。
セジュールは悩みを抱えた若者を支援する上伊那子どもサポートセンターなど16団体で構成する若者参加のまちづくり協議会が運営するものです。
1階はケーキやドリンク類を提供するカフェで3人ほどのスタッフが対応します。
また絵画など作品が展示できるスペースも設けます。
2階は学習支援や地域の人たちとの交流スペースとして活用されます。
協議会の櫻井裕記会長と、事務局長の戸枝智子さんです。
櫻井会長は、元教諭で伊那弥生ヶ丘高校の校長などを務めました。
退職後に上伊那子どもサポートセンターで学習支援スタッフとして活動してきました。
戸枝さんは、上伊那子どもサポートセンター発足当初から10年間、事務局をまた協議会では事務局長を務めています。
協議会を構成する上伊那子どもサポートセンターでは毎年、年間40人前後の若者の支援にあたっていて、そのうちの半数が高校生、ほかは中学生や二十歳前後の若者だということです。
オープンにあたり協議会ではボランティアスタッフを募集しているほか、寄付も募っていて継続的な運営を目指すとしています。
問い合わせ76-7627