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夏休みが終わり2学期始まる
夏休みが終わり上伊那の小中学校の先頭を切って20日、伊那市の伊那小学校で始業式が行われました。
式では児童代表が新たに取り組みたいことや決意を発表し2学期をスタートさせました。
20日から2学期が始まった伊那小学校では児童らが日焼けした顔で登校しました。
1年生の教室では夏休み中に作った工作や絵日記を提出していました。
始業式では体育館に児童およそ650人が集まりました。
2学期の目標として3年生代表の男子児童は、総合学習で育てているブタの赤ちゃんの世話をしっかりしたいと話しました。
また6年生代表の女子児童は勉強で分からないことがあったらそのままにせず納得するまで調べ理解するようにしたいと決意を発表していました。
本多俊夫校長はロンドンオリンピックの陸上に義足で出場した選手を例に挙げ、「できないかもしれないとあきらめてしまうのではなく、スタート地点に立つことが大事だ」と話し「何事もあきらめないで取り組んで下さい。」と児童に呼びかけていました。
上伊那の小中学校の始業式は21日ピークを迎えます。 -
諏訪形の住民 保育ブロック工法で育てた苗を植樹
災害に強い山にしようと取り組んでいる伊那市西春近諏訪形の住民は、保育ブロックで育てたケヤキなどの苗を、平成18年に土砂災害が起きた貝付沢に19日、植えました。
19日は、地元有志でつくる諏訪形区を災害から守る委員会の委員12人が、保育ブロックで育てたケヤキおよそ120本ともみじ数本を貝付沢の斜面に植樹しました。
委員会では、倒れにくい木を育てるため、保育ブロックと呼ばれる強い根を育てる生育方法に取り組んでいます。
5月には、伊那市地域づくり活動支援金事業を活用して、およそ150本の苗を保育ブロックに植えました。
10月に植樹を予定していましたが、生育が予定より早かったため、2か月ほど早い作業となりました。
メンバーらは、2メートル間隔で苗を植えていました。
去年、猿に食べられてしまったクヌギも、保育ブロックで育て、7月に試験的に25本植えていました。
19日に確認したところ、食べられていたのは3本に留まっていて、委員会では、「保育ブロックにしたことにより、根の成長が早まり、猿が引き抜けなかったのでは」と話していました。 -
国民学校の時代を振り返る
第2次大戦中の昭和16年から22年までの6年間だけ存在した国民学校の時代を振り返る講演会と座談会が19日伊那市創造館で開かれました。
9月2日までの戦争に関する展示にあわせて開かれました。
国民学校の存在を通して、しあらためて戦争と平和について考えるきっかけにしようというものです。
講演会は、郷土雑誌「伊那路」編集委員の山口通之さんが、研究者の立場から国民学校設立にあたっての時代背景や概要を説明。
尋常小学校や高等小学校が国民学校になった理由について、「ヒットラー政権下のドイツのホルクス・シュウレの直訳だった」と話し、教育内容も様々な面で共通していることを紹介しました。
座談会では、国民学校を卒業した駒ヶ根市出身で東京都に住む堀江玲子さんと南箕輪村に住む松澤英太郎さんが当時の様子や思い出を話しました。
会場からは、「平和な日本をどう維持していくかが必要」「若い世代に語り継ぐ必要がある」などといった意見がありました。 -
廃校の音楽祭
廃校になった旧高遠町の三義小学校芝平分校体育館にプロ・アマ20団体が参加し演奏を披露する第3回廃校の音楽祭が18日と19日の2日間にわたり開かれました。
18日は、ジャズやカンツォーネ、シャンソンなど様々なジャンルの歌が、その道のプロたちによって、次々と歌い継がれていきました。
廃校の音楽祭は、役割を終えた古い校舎を利用しようと、都内から芝平に移住した飯島忠義さんが3年前に企画。
妻でカンツォーネ歌手の茉鈴さんの呼びかけで年々参加するミュージシャンも増えています。
芝平分校は、明治6年、1873年に開設されましたが、昭和40年、1965年に閉校。
現在の校舎は、改築後50年以上たっているとされています。
飯島さんは、「音楽会は、全国にたくさんあるが、こうした場所での開催は稀。高遠の中心部から18キロ離れていて、きてもらうにもハードルが高いが、その分楽しみも倍増する」と話しています。
会場には、ジャズからモンゴルの民族歌謡、サックス、バンドネオンの音色が響き、訪れた人たちは、廃校のかもし出す雰囲気と音楽の共演を堪能していました。 -
伊那地区成人式 731人門出祝う
15日には、お盆の帰省に合わせ、伊那市と箕輪町でお盆成人式が行われました。
今年、伊那地区で成人を迎えたのは平成3年4月2日から平成4年4月1日までに生まれた男性366人、女性365人の合せて731人です。
伊那地区成人式は、14日と15日の2日間、市内8つの会場で分散して行われました。
このうち、西春近公民館にはスーツやワンピースに身を包んだ新成人、52人が式に出席しました。
式の中で伊那市教育委員会の宮脇正志さんは「創造力と行動力を発揮し、新しい社会を造る推進力となり、可能性を信じ充実した人生を築いてほしい」と市長メッセージを代読しました。
新成人を代表して、北原奈津美さんは「今まで育ててくれた、両親や故郷に感謝し、これからは、より良い社会を築いていきたい」、酒井秋紀さんは「努力を惜しまず、全てにおいて挑戦する行動力を持った大人になりたい」と決意を述べました。
式のあとの祝賀会では、地元の太鼓グループ「小出太鼓」による演奏が行われ、新成人の門出を祝いました。 -
技能五輪の経験を子どもに伝える
10月に長野県で開かれる技能五輪全国大会。技能五輪出場経験者が子どもたちにものづくりの楽しさや働くことの魅力を伝える出前講座が18日、伊那市の女性プラザ伊那で開かれました。
この日は、伊那市内で体験学習を行っているはなまる地域探検隊の小中学生や高校生など60人が参加しました。
出前講座は、10月に長野県で開かれる技能五輪と、障害者が技能を競うアビリンピックをPRするとともに、仕事の魅力を知ってもらおうと、県内各地の小中学校などで2年前から開かれています。
(株)マツハシ冷熱伊那支店の齋川淳さんと菓匠Shimizuの圃中智穂さんが講師を務めました。
齋川さんは2010年に冷凍空調技術で、圃中さんは去年洋菓子製造で技能五輪に出場しています。
齋川さんは空調機器などに使われる冷媒配管について、子ども達に説明していました。
ある子どもは「普段経験できるようなことじゃない、すごい難しいことを教わった。毎日やっているなんてすごいと思った」と話していました。
齋川さんは「小さい子どもも多かったが、少しでもかっこいい仕事だと思ってくれたらうれしい」と話していました。
圃中さんは、子ども達が持っている夢を描いた夢ケーキを子ども達と一緒に作っていました。
参加した子どもは「すごい技術を持っているんだなと思った。将来の仕事選びに役にたちそう」と話していました。
圃中さんは「仕事を選ぶときに、昔こんな経験したな、と思い出してくれたらうれしい」と話していました。
出前講座を開く長野県では「良い体験をしてもらえたと思う。大会の緊張感のある中での技術も見に来てもらえたら」と話していました。
技能五輪は10月26日から松本市と諏訪市で、アビリンピックは10月20日から長野市で開かれる予定です。 -
創造館で戦時中の日用品など展示
伊那市創造館で19日開かれる戦時中の国民学校についての講演会に合わせ、当時の生活用品などが展示されます。
展示されるのは陶製の湯たんぽと素焼きの風呂焚き釜などです。
これらは戦時中に鉄の供出があったため、鉄を使わずに作られた代用品です。
これらを提供しているのは、美篶小学校資料館です。
美篶小学校資料館では、19日の講演に合わせて展示することで、当時の生活について理解を深めてもらおうと提供を申し出ました。
このほかにも、供出により銅像から石像に変わったとされる美篶小学校の二宮金次郎像や他の代替品についての資料も展示されます。
明日は郷土雑誌「伊那路」編集委員の山口通之さんによる講演のほか、国民学校を体験した人を交えての座談会などが開かれます。
講演は明日の午前10時30分から、創造館で開かれます。 -
火災警報器設置率 伊那消防組合管内73.3%
伊那消防組合のエリア内で住宅用火災警報器を設置している住宅は73.3%で、前の年の同じ時期と比べて0.4ポイントの増加となっていることがわかりました。
これは、長野県の危機管理部が16日に発表したものです。
伊那消防組合では、エリア内の伊那市・辰野町・箕輪町・南箕輪村の890世帯に対しアンケート調査を行いました。
回答のあった498世帯のうち73.3%にあたる365世帯が火災警報器を設置していることがわかったということです。
県全体の平均は72.2%で、最も設置率が良かったのは木曽広域消防本部の93%でした。
伊那消防組合では「設置の状況が飽和状態に近づいているため伸びは少ないが、これまで以上に啓発活動を行い、設置を徹底していきたい」と話しています。 -
狐島区住民 カヌーで世代間交流
伊那市狐島の住民は、世代を越えた交流を深めようとカヌー教室を18日、伊那市高遠町の高遠湖で開きました。
カヌー教室には、子どもからお年寄りまで40人が参加しました。
教室は、世代を越えた交流を深めていこうと、狐島の子ども会と公民館、 地域社会福祉協議会が、毎年この時期に開いているものです。
参加者は、1人乗りと2人乗りに分かれてカヌーを体験しました。
中には毎年来ているという児童もいて、大人顔負けの手つきで漕いでいました。
狐島地域社協の馬場秀則会長は「子育てするうえで、世代を越えた交流は必要だと思うので、今後も企画していきたい」と話していました。 -
伊那市西箕輪大萱で百八灯
送り盆の16日、伊那市西箕輪大萱では、108つの火の玉をつるす「百八灯」がおこなわれました。
大萱の百八灯は、江戸時代に始まったともいわれ、戦前は、中学2年生以下の子供たちが主体となって行っていたということです。
その頃からの伝統を受け継ぎ、現在も中学生が玉に火を灯す
役を担っています。
「百八の煩悩を絶つ」との願いも込められていて、会場は、幻想的な雰囲気に包まれていました。 -
精霊流し大法要
送り盆の16日、伊那市坂下では、天竜川に灯篭を流し先祖の霊を供養する、精霊流し大法要が行われました。
16日夜、坂下駐車場の天竜川のほとりから、200基の灯篭が流されました。
精霊流し大法要は、伊那仏教会や坂下商工会が毎年行っているもので、戦後まもなく戦没者の慰霊のために行ったのが始まりです。
この日は、新盆を迎えた家族や、先祖代々の霊を供養する家族が集まりました。
参列者は、静かに流れていく灯篭をみつめ、手を合わせていました。 -
迎え盆伝統の振り万灯
迎え盆の13日は、先祖の霊を迎える振り万灯が上伊那各地で行われました。
このうち、伊那市小沢の地域交流センターでは、小学生や帰省中の人たちが雨の降る中、万灯を振りました。
小沢子ども育成会が地域の協力を得て4年前に復活させました。
パチパチと音を立てて燃える大麦のわらは、富県の農家に頼んで確保し、7月28日に子どもたちと一緒に万灯を作りました。
育成会の唐沢功会長は、「地域の伝統をこれからもお年寄りたちから受け継いでいきたい」と話していました。 -
「山寺まつり」伊那節盆踊り大会
伊那節の良さを見つめなおそうと、山寺まつり伊那節盆踊り大会が、15日、伊那市の中心市街地で初めて開かれました。
催しは、民謡伊那節の良さを見直し広めるきっかけにしようと、伊那市地域づくり活動支援金事業として山寺区が開いたものです。
盆踊り大会の会場では、伊那節保存会の生唄生演奏に合わせ、地区住民などおよそ100人が踊りを披露しました。
この他に、伊那市西箕輪与地に伝えられている節回しの「与地の伊那節」なども披露されました。
伊那節は江戸時代、権兵衛峠を行き来した馬子たちが口ずさんでいた馬子唄で宴会や祝いの席では必ず踊られていました。
近年になり、踊れる人が少なくなってきたため、保存会など関係者が普及活動に力を入れています。
この日は、帰省している人たちに伊那の街を楽しんでもらおうと、中心市街地で恒例のふるさと歩行者天国が行われ、家族連れなどが盆休みのひと時を楽しんでいました -
カメラリポート 今も残る高遠城の門
伊那市高遠町の高遠城址公園の保存や復元整備を検討する史跡 高遠城跡整備委員会による調査で、高遠城の本丸の門の一部が伊那市東春近の民家に移築され、当時の姿を今も残していることがわかりました。
高遠城から移築されたこの門は、高さおよそ2メートル50センチ、幅はおよそ3メートル、高遠城の本丸入口にあった門だといわれています。
明治に入り廃藩置県の令が出されると、高遠城郭内にあった建造物や樹木が民間に払い下げられました。
この門もその時のものです。 -
中学生 夏休み租税教室
夏休みを利用して中学生に税金について学んでもらおうと、1日、伊那税務署で租税教室が開かれました。
教室には、伊那市の伊那中学校、東部中学校、春富中学校の3年生34人が参加しました。
租税教室は、授業で税金について学ぶ3年生を対象に毎年開かれています。
この日は、伊那税務署の栗幅久雄総務課長が講義を行いました。
栗幅課長は、平成24年度の国の一般会計予算の歳出で、一番金額が大きいのは社会保障関係費であること、消費税率は日本が現在5%で スウェーデンが25%であることなどを、クイズ形式で説明していました。
中学生は、どのようなものに税金がかかっているのか、集まった税金はどのように使われているかなど、生活と税金の関わりについて理解を深めていました。 -
(株)国興 伊那市に車イス3台寄贈
諏訪市に本社を置く、機械、工具などの専門商社(株)国興は、8日、伊那市に車イス3台を寄贈しました。
この日は、国興の高知尾敏之社長らが伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に目録を手渡しました。
贈られた3台の車イスは、6月に伊那商工会議所で国興が展示即売会を開いた際の売り上げの一部で購入したもので、1台あたり6万8千円です。
国興の高知尾社長は、「東日本大震災以降、日々の仕事の中で何かできないか考えてきた。これからも地域のお役に立てるよう続けていきたい」と話していました。
車イスは市役所に置き、高齢者や障害者など、必要な市民に貸し出すということです。 -
伊那西高が厚生大臣表彰
長年にわたり学校一丸となった献血への取り組みが評価され、伊那西高校に厚生大臣からの表彰状が10日伝達されました。
伊那保健福祉事務所で行われた伝達式には、出野憲司校長や保健委員長で3年生の伊東梓紗さんらが出席し、寺井直樹所長から表彰状や記念品を受け取りました。
伊那西高校は、開校以来約30年にわたり保健委員会の呼び掛けで、文化祭にあわせて生徒や保護者が献血を行っています。
昨年度までの3年間で164人が献血していて、毎回全校生徒の約1割が協力しているということです。
今回の平成24年度厚生労働大臣表彰は、全国で100件、そのうち高校は8件、県内では、伊那西高校が由一の受賞となりました。
寺井所長は、「若年層の献血が低下している中、学校をあげての協力は大変ありがたい」と感謝していました。
出野校長は、「少しでも貢献できたらという思い。今後も継続していきたい」とあいさつしました。
伊東さんも「できるだけ多くの生徒に参加してもらえるよう促していきたい」と話していました。 -
油流出事故で宮下建設が対応
9日オリンパス伊那事業場の解体工事中に発生した油流出事故で工事を請け負っていた伊那市の宮下建設は、水田耕作者などに詫び状を送るとともに、フリーダイヤルで、この件に関する相談を受け付けることを決めました。
解体工事は下請け業者が行っていたもので、宮下建設によりますと用水路に流れ込んだ油は180リットル未満だということです。
流出した油が農作物に影響があるかどうかは、現在調査中です。
この件について、油が流れこんだ用水路に関係する3つの土地改良区などを通じて耕作者などに詫び状を送付するほか、フリーダイヤルで相談を受けつけることを決めました。
番号は0120・174・039宮下建設となっています。 -
上農高伝統の盆花市 節目の60回に向け準備
上伊那農業高校伝統の盆花市が12日、いなっせと伊那北駅の前で開かれます。
11日には盆花市を前に花束づくりが行われました。
この日は生徒およそ70人が作業を行いました。
盆花市は1953年、昭和28年に当時の佐藤昌一校長が地域に感謝の気持ちを表そうと始めたもので、今年節目の60回目を迎えます。
始まった当初は山の中に入り山野草を採って束ね、それを売っていたということです。
現在、盆花に使われる花は菊やアスター、トルコギキョウ、オミナエシなど6種類ほどで、すべて校内で生徒が栽培しています。
今年は春先に寒い日が続いたため生育が遅く、花束は例年より少なめの300束となりました。
上農高校農業クラブ会長の森住周君は「私も先輩たちに教わって作業ができるようになってきたが、それが60回も続いているということには重みを感じる。みなさんに喜んでもらえれば」と話していました。
藤澤昭二教頭は「季節の変わり目になると声をかけられるほど地域に定着している。この伝統をこれからも続けていきたい」と話していました。
盆花市は12日の午前9時半からで、1束500円で販売されることになっています。 -
歌手のあさみちゆきさん 伊那市の観光大使に
井の頭公園の歌姫として知られる、歌手のあさみちゆきさんが11日、伊那市の観光大使に任命されました。
この日、伊那文化会館で開かれたあさみちゆきさんのコンサートの中で、白鳥孝伊那市長からあさみさんに委嘱書が手渡されました。
あさみさんは、2001年に東京都吉祥寺の井の頭公園でストリートミュージシャンとして音楽活動をスタート、2003年のデビューから今年で10年目を迎えます。
6年前から毎年伊那まつりに合わせて伊那市でもコンサートを開いています。
あさみさんは「伊那市のことを多くの人に知ってもらえるよう、観光大使の名刺をいろんな場所で配りたい」と話していました。
伊那市は各界で活躍する著名人に伊那市の魅力を発信してもらうため「伊那市特命大使」を設置していて、任命はあさみさんで6人目となります。 -
バリアフリー音楽会 うたって!うたって!ファミリーコンサート
障害のある子どももない子どもも一緒に楽しめるバリアフリー音楽会、うたって!うたって!ファミリーコンサートが11日、伊那市のいなっせで開かれました。
11日は150人ほどが訪れました。
出演したのは伊那北高校出身で元NHK歌のおねえさん、城倉かほるさんなどです。
コンサートは、東京を中心に親子で楽しめるコンサートを企画しているこども音楽研究会が開いたものです。
城倉さんの地元でも、バリアフリーのコンサートを楽しんでもらいたいと、今回初めて伊那で開かれました。
大きな音で子供たちを驚かせないように、開始のベルを鳴らさないほか、希望者に事前にプログラムを郵送するなど、障がいのある子供が安心して参加できるバリアフリー音楽会となっています。
参加者は、曲にあわせて体を動かしたりしながら、コンサートを楽しんでいました。 -
TPP交渉参加表明反対の要請書提出
伊那市議会は10日、内閣総理大臣宛でTPP交渉参加表明反対に関する要請書を提出しました。
要請では、政府として責任ある情報の開示と公正公平な運営による国民的議論の場を設定すること。
国益に即した具体的な判断基準を政府の統一見解として明示すること。
またそのようなプロセスを経ない限りTPP交渉参加表明は断固として行わないことを求めています。
この要請は上伊那農政対策委員会とJA上伊那より内閣総理大臣に提出するよう依頼があり、10日開かれた市議会経済建設委員会協議会で了承されたものです。
市議会ではこれまでに、JA上伊那などから出されたTPP参加に反対する請願、陳情を採択しているほか、内閣総理大臣などに対し、意見書を提出しています。 -
オリンパス解体現場から油流出
9日の午後2時頃、伊那市西町のオリンパス事業場の解体現場の油が、近くを流れる古川に流出する事故がありました。
伊那市や県、国、解体業者により水稲などの被害状況を調査したところこれまでに被害は確認されていません。
伊那市などの発表によりますと、流出した油は、電気機器の絶縁や冷却に用いられるトランス絶縁油で、9日の解体作業時に誤ってトランスを破損させたのが原因とみられています。
国土交通省天竜川上流河川事務所は、10日午前7時の巡視で、犬田切川と天竜川合流点などで油が無いことを確認。
停止していた農業用水の取水を再開しました。
流出した油の量は、最大で1,460リットルと推定されています。 -
夏山シーズンピーク 伊那市長谷で救助訓練
夏山シーズンがピークを迎えています。
そんな中、南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会救助隊は、万が一に備え伊那市長谷黒河内の岩場で救助訓練を10日、行いました。
救助訓練には、隊員およそ20人が参加しました。
救助隊では、年に4回訓練を行っていて、今回は、岩場の多い鋸岳を想定した救助訓練を行いました。
隊員らは、ザイルの扱い方や命綱の結び方を確認し、高さおよそ20メートルの岩場を登っていました。
今年入隊した伊那警察署の署員2人も、先輩隊員から基礎を教わっていました。
救助隊の西村和美隊長は「マナーを守らない登山者が増えていて、事故に繋がる恐れがある」と話します。
救助隊は、民間や行政などおよそ80人で構成されています。
管轄するエリアでは昨年度、死亡事故は起きていませんが、遭難や滑落などが5件発生しています。
救助隊では「緊急時に備えいつでも出動できる態勢をとっていく」としています。 -
伊那市災害バイク3台導入
伊那市は、災害時に情報収集などで活用するオフロードバイクを、3台導入しました。
オフロードバイクは災害バイク隊が使用するもので、導入されたのは、カワサキのKLX125です。
排気量125ccのオフロードバイクで、軽く、小回りが利くのが特徴です。
7リットルの燃料が入り、300キロほど走ります。
3台の購入費用は、およそ120万円です。
9日は、白鳥孝伊那市長や、災害バイク隊の隊員が参加して、入魂式が行われました。
そのあと、早速隊員らが、バイクの乗り心地を確認していました。
災害バイク隊は、今年4月に、バイクが好きな市の職員8人が集まり発足しました。
災害発生時には市長が召集し、自動車が入れない場所での情報収集や伝達活動を行ないます。
6月から、月に1度、個人が所有しているオフロードバイクで訓練を行ってきました。
白鳥市長は、「使うような機会はないほうが良いが、災害への備えを万全にしたい」と話していました。
伊那市では、今後、バイクの台数をさらに増やしていきたいとしています。 -
次期森林づくり県民税 住民説明会
今年度で終了予定の森林づくり県民税について、来年度以降も継続の意向を示す長野県は、上伊那地域の住民を対象にした説明会を8日夜、伊那合同庁舎で開きました。
この日は、上伊那地域の住民およそ50人が、県から説明を聞きました。
県は、平成25年度以降に実施を計画している次期森林づくり県民税の案を6日に公表しています。
それによりますと、個人の年額は現行通りの500円で、実施期間は平成25年4月1日からの5年間としています。
森林税を使った新たな取り組みとしては、間伐材の搬出促進、県内各地の特色を活かした持続可能な森林づくりモデル事業の構築、市町村の水源林取得経費の支援などをあげています。
説明会の後に行われた意見交換では、住民から「森林税の継続には賛成するが、これまでの取り組みで足踏み状態になっているものもある。県がもっとリーダーシップを発揮して取り組みを進めていく必要がある」などといった意見が出ていました。
県庁森林政策課の有賀秀敏課長は「意見を参考にして新たな森林税の構築に活かしていきたい」と話していました。
県では説明会の他にパブリックコメントを募集していて、住民の意見も参考にしながら、県議会9月定例会に条例改正案として提出することにしています。 -
点字で災害支え合いマップ
伊那市社会福祉協議会と、点訳に取り組むボランティアサークルは、視覚障害者の災害時支えあいマップの作成に今回初めて取り組みます。
9日は、伊那市福祉町づくりセンターで災害マップ作成の1回目の会合が開かれました。
会合に参加したのは、伊那市山寺八幡町に住む視覚障害者の萩原 俊さん、佳代子さん夫妻、点訳ボランティアグループの六星会のメンバー、地元八幡町の関係者、市社協の職員です。
六星会が、視覚障害者に対しアンケートを行なったところ、防災マップの点訳版を作って欲しいとの声があがったことから、今回、市社協と点字防災マップの作成に乗り出しました。
9日は、地域で氾濫しやすい川や、どこに避難するのがよいのかなどを話し合いました。
話しあいの中で、大雨にしても地震にしても、状況が分からず外に出るのは危険だとして、隣組が声をかけるまで自宅で待機してもらうこと、自宅にいるかそれとも避難したかがわかるように、災害時には玄関に札を下げることなどが確認されていました。
9日話し合われた意見を参考に、六星会がマップの作成を始めます。
現在は、絵などを点字にする新たな技術が開発されていて、それを応用してマップを作ります。
萩原さんのほかに、点字の防災マップの作成を希望している視覚障害者は、現在市内に5世帯あるということで、六星会のメンバーや地元と協力しながら、それぞれにマップの作成を行います。
伊那市社会福祉協議会では、12月末までに6世帯それぞれの点字災害マップを完成させたいとしています。 -
中学生サミット 市長と懇談
伊那市内にあるすべての中学校の生徒会役員が集まる中学生サミットが9日伊那市役所で開かれました。
参加したのは伊那中学校、東部中学校、西箕輪中学校、春富中学校、高遠中学校、長谷中学校の市内6校の生徒会正副会長18人と、オブザーバーの2年生16人です。
中学生サミットは、伊那市教育委員会が中学生の視点から市政に参加してもらい、他校との情報交換の場として企画したもので、今回が2回目です。
サミットでは、スライドを使い生徒会の取り組みや課題を発表しました。
白鳥孝市長との懇談の中で、高遠中の生徒からは、「ごみの無い観光都市伊那市を作るために、日時を統一して市内で一斉にゴミ拾いをしたらどうか」という提案が出されました。
これに対し市長は、現在行われているごみ拾いの取り組みを紹介し、「日時を統一してごみを拾うのは面白い。同時は難しいかもしれないが、これからも環境整備に取り組んでいきたい」と応えていました。 -
園児が運動会で披露する太鼓練習
伊那市の富県保育園園児は、来月開かれる運動会で演奏する太鼓の練習に励んでいます。
運動会で太鼓を演奏するのは年長園児24人です。
7日は地元、富県高烏谷に拠点を置く歌舞劇団、田楽座のメンバーが保育園を訪れ指導にあたりました。
田楽座は5年前から太鼓指導を行っていて地域との交流を深めています。
練習では友達の動きを見ながら音を合わせるよう指導していました。
園児らは大きな声でリズムをとりながら力強く太鼓を叩いていました。
富県保育園の運動会は9月22日を予定していてそれまでに全部で5回の練習を計画しています。
田楽座は富県小学校でも太鼓指導を行っていることから、「富県地区が太鼓の盛んな地域になればうれしい。」と話していました。 -
伊那市手良の酪農家 酒井秀明さん東海農政局長賞を受賞
伊那市手良の酪農家、酒井秀明(しゅうめい)さんは、牛乳の品質や衛生管理がすぐれているとして、長野、愛知、岐阜、三重の4県の酪農家のうち、1位にあたる東海農政局長賞を受賞しました。
8日、酒井さんがJA上伊那本所を訪れ、御子柴茂樹組合長に受賞の報告をしました。
酒井さんが受賞した、東海農政局長賞は、長野、愛知、岐阜、三重にある1052件の酪農家のうち、牛乳の品質、衛生管理が最も優れているものに贈られるものです。
審査は、脂肪やタンパク質、細菌の数、体細胞数など5項目を検査します。体細胞数は少ないほど牛が健康であることを示すもので、その数が少ない生産者を上位とする方法で順位を決めます。
今回の審査で、1ミリリットルあたりの体細胞数が平均で23万個であったのに対し、酒井さんの牛乳は6万3千個と少なかったということです。
御子柴組合長は、「後継者育成のためにこれからも頑張ってほしい」と話していました。