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伊那市内で不審電話相次ぐ
医療費の還付金を装う振り込め詐欺と思われる不審電話が相次いでいることから伊那警察署では注意を呼び掛けています。
伊那警察署では、不審電話が相次いでいる事から11日、市内の大型店のATMで警戒活動を行いました。
還付金詐欺と思われる不審電話は7日から伊那市内や飯田市を中心に相次いでかかっています。
11日も伊那署では不審電話に関する相談などが多く寄せられているということです。
不審電話の内容は「市役所の者です。保険料を返します。スーパーのATMへ行ってください」などというものです。
相手に指示されるままATMを操作してお金を騙し取られる被害も発生しています。
伊那署管内では7日から11日の午後3時までに伊那市内で3件。被害額は合わせておよそ130万円となっています。
伊那署では、犯行に使われている電話番号を公表し注意を呼び掛けています。
番号は0120から始まる3種類です。
0120-938-974
0120-953-790
0120-938-124
この番号を指示されたり、「お金を返します」などという電話があった場合は伊那警察署に連絡してほしいと呼び掛けています。 -
株式会社片桐建設 国土交通省から感謝状
伊那市福島の株式会社片桐建設は、月々の契約高を3年間欠かすことなく国に提出したとして、国土交通省から感謝状が授与されました。
11日は、伊那建設事務所の原明善所長から片桐建設の武田健社長に感謝状が伝達されました。
国土交通省は、建設業の景気動向を調べる為無作為で抽出した業者に対し、毎月の契約高の提出を義務付けています。
片桐建設は、平成20年度から3年間欠かすことなく提出したとして、感謝状が贈られました。
原所長は「毎月協力してくださり非常にありがたいです」と感謝しました。
今年度感謝状が贈られたのは、県内で2社ということです。 -
唐澤浩さんが高遠中で講演
脳性麻痺により、車椅子生活をしている伊那市のフリーライター、唐澤浩さんが、11日高遠中学校で講演しました。
講演は、人権同和教育講座も兼ねていて、中学生のほか、保護者や地域住民らも聞きました。
唐澤さんは、自身の体験に基づき、地域での生活や日々感じていることなどを車椅子の視点から文書を書き、母の久子さんが代読しました。
「体に障害があった江戸時代の国学者塙保己一やアメリカの教育家で社会福祉事業家のヘレンケラーを例にあげ、体の障害を理由に甘えられない。もっともっと努力しなければいけない。可能性は、自分が立ち上がるところから始まる」との唐澤さんの文書を読み上げました。
生徒からは、「東日本大震災で被災した人たちと心を一つにして立ち上がらなければいけないと感じた」「人と人が力をあわせて生きていく大切さをあらためて感じた」などの感想が聞かれました。 -
伊那市不適切食糧費39件 107万4,522円
不適切な支出があったとして、伊那市監査委員が2006年度以降5年間の食糧費支出について調べた監査結果が、11日市議会会派代表者会議で示されました。
不適切な支出と認められたのは、39件、107万4,522円で、食糧費執行基準に適合していないと認められたのは、465件、358万1,956円でした。
不適切と認められた39件はすべて懇談会で国や県職員が出席したものが33件、94万5,483円、二次会が4件、6万7,000円、特命内規によるものが9件、21万7,285円です。(重複含む)
食糧費執行基準に適合していないと認めらた465件の内訳は、懇談会が140件、298万59円、弁当代が47件、12万5,520円、祝儀を含む手土産代が278件、47万6,377円でした。
伊那市土地開発公社の食糧費支出では、9件、34万8,891円でした。
伊那市観光株式会社は、不適切な支出は認められませんでした。
監査委員は、「国や県職員の懇談会費を公費負担することは、見直しが必要。
二次会を公費で行なったことは、不適切と言わざるを得ない。
食糧費執行基準については、内容にあいまいな部分があり多くの不適切な支出が発生した。
基準の見直しにあたっては、安易な見直しはせず、他市町村の基準等も参考にして設定すべきである。」と話しました。
白鳥孝市長は、今回の報告を受けて、「懇親会費や弁当代について、基準に適合しないものがあるとの指摘を受けた。今後、食糧費の執行基準については、監査委員からの指摘事項を踏まえ、新たな執行基準を設けていくこととしたい」とのコメントを出しています。 -
山の神に1年の収穫を感謝
今年1年の収穫を感謝する山の神神社の例大祭が、5日伊那市平沢の山の神神社で行われました。
例大祭には、伊那市内の区長や山林関係者が参加しました。
例大祭は、江戸時代から続く伝統行事で「大山祗神」(おおやまずのかみ)と呼ばれる神に収穫を感謝するものです。
大山祗神は、春になると田畑の神になり、収穫が終わると山の神になると言い伝えられています。
今年例大祭の当番区になっている、荒井区の中島庸雄区長代理は「長年続けられてきた伊那地区の伝統行事。今年も収穫の喜びを報告することができて良かった」と話していました。 -
信州高遠・伊那に残る日露戦争の記憶
伊那市の高遠町歴史博物館で、特別展「信州高遠・伊那に残る日露戦争の記憶」が開かれています。
会場には、高遠町歴史博物館や伊那市内の図書館、上伊那教育会が所蔵する日露戦争に関わる資料85点が展示されています。
このうち、箕輪町出身の軍人で退役後に高遠町長を務めた上島善重が戦地から持ち帰った資料は、
戦法が記された日記や火薬の調合方法が記されたマニュアル、ロシア軍の戦艦をおさめた写真など、軍事機密に関わる貴重なものが多くあるという事です。
また、当時の海軍の最高司令官、東郷平八郎の直筆の掛け軸も展示されています。
これは、現在も下山田区が所有し、八幡宮の神社総代が大切に管理しているという事です。
この他にも、高遠から出兵した人たちが戦地の様子を伝えるために役場へ宛てた絵手紙や、新聞、本など当時の様子を知ることができる資料が展示されています。
博物館では、日露戦争を地域の視点から見つめ直すとともに、改めて平和について考えるきっかけにしてもらいたいとしています。
この特別展「信州高遠・伊那に残る日露戦争の記憶」は、来年1月29日まで、高遠町歴史博物館で開かれています。 -
監査報告書を提出
伊那市の不適切な食糧費の支出問題に関し、市と市議会から過去の食糧費の監査を要請されていた監査委員は10日、白鳥孝市長と伊藤泰雄議長に監査報告書を手渡しました。
結果は11日の、伊那市議会会派代表者会議で公表されます。
10日は、井上富男代表監査委員らが、市長と議長に監査報告書を手渡しました。
9月定例議会で、従来の基準を超える接待に関する内規の存在が明らかになり、議会が食糧費の支出について過去にさかのぼって調査するよう監査委員に要請していました。
調査したのは、平成18年度の合併以降から今年8月末までの伊那市、伊那市土地開発公社、伊那市観光株式会社の食糧費の支出です。
監査委員は、先月31日までの予定を延長し9日まで調査をしました。
調査内容は10日、明らかにされませんでしたが11日の伊那市議会会派代表者会議で報告されることになっています -
園児が干しいも作りに挑戦
伊那市の西箕輪南部保育園の園児は10日、保育園で採れたさつまいもなどで干しいも作りをしました。
西箕輪南部保育園では、自然の恵みに感謝しようと、この時期に干しいも作りをしています。
10日は、保育園の畑でとれたさつまいもとじゃがいもを蒸かし、その後、年長園児が包丁を使って均等の大きさに切りました。
切ったいもは、園舎の外に干されました。
一週間天日干しをして、みんなで味わうということです。 -
新宿区の区議会議員37人 伊那市を訪問
伊那市と友好提携を結んでいる新宿区の区議会議員37人が10日、伊那市を訪れました。
10日は、伊那市議会の議員が宮坂俊文議長を始めとする議員37人を拍手で出迎えました。
新宿区は、合併前の旧高遠町と昭和61年に、伊那市とは合併後の平成18年に友好提携を結んでいます。
議員同士の交流は、2年に1回行われているもので、前回は伊那市議が新宿区を訪れています。
新宿区の宮坂議長は「伊那市は、新宿区にとって国内で唯一の友好都市なので、これからもより一層絆を深めていきたい」と話していました。
区議会議員らは、10日と11日の2日間、高遠町の進徳館やますみヶ丘平地林にある新宿の森などを視察する予定となっています。 -
伊那市外国語活動推進委員会 発足
小学校での外国語活動が今年度から必修化されたことを受け、教育の充実と中学校との連携を図ろうと、伊那市外国語活動推進委員会が、8日、発足しました。
委員は、市内5つの小学校と3つの中学校の教員で組織され、8日は、1回目の会合が伊那市役所で開かれました。
委員長には、伊那東小学校の田畑静夫教頭が選ばれました。
田畑委員長は「委員が核となりながら、子ども達の外国語力の向上に努めていきたい」と話しました。
意見交換では、「ALT(外国語指導助手)が、市内の小中学校をかけ持ちで指導している為、打ち合わせの時間が持てない」「共通の指導計画を持たなければ、中学校にあがった際、理解力に差がでるのでは」などの意見が出されました。
委員会では、市内全小中学校の教員を対象にした外国語活動の意義や指導方法について学ぶ研修会を、年内に2回開くということです。 -
踊りや伝統芸能を披露
伊那市美篶地区の文化祭が6日、美篶公民館で開かれ、地区内の文化団体が踊りや伝統芸能などを披露しました。
美篶地区文化祭のステージ発表では22の団体が歌や演奏、ダンスなどを披露していました。
このうち、下県かっぽれクラブは宴会や祝事など、おめでたい席で踊られる、かっぽれを披露しました。
また芦沢分館演劇部は、振り込め詐欺の被害を防ごうとその手口を寸劇にしていました。
寸劇では偽の息子や弁護士などが電話口で、お年寄りを騙し、お金を指定口座に振り込むように仕向ける様子をコミカルに演じていました。
被害にあった人の多くは、自分は騙されないと思っていたということで、不審な電話があったら必ず家族に相談するよう呼びかけていました。
青島伝統芸能継承の会は、地区の子どもも参加して八木節を披露していました。
出演者は文化祭に向け、時間をつくっては集まり練習をしてきたということです。
ステージ発表には多くの地域住民が集まり互いの交流と地域の絆を深めていました。 -
伊那公園でシキザクラ見ごろ
伊那市中央の伊那公園で、春と秋の年2回花を咲かせるシキザクラが今見ごろです。
シキザクラは、4月上旬頃と10月末頃の年2回開花し、花は5枚一重で薄く淡いピンク色です。
春は開花と同時に新芽も芽を出し、秋は自らの葉が落ちるじきに開花します。
春のほうが花は大きいということです。 -
従来の部局別予算枠配当制度を廃止
伊那市の来年度予算編成会議が9日市役所で開かれ、白鳥孝市長が、住民サービスを落とさず、財政健全化を進める予算編成にするよう幹部職員に指示しました。
伊那市は、平成24年度、環境、健康、観光、教育、農業の4k+Aを柱に事業を進めるとしています。
予算編成にあたり、これまで部局別に予算枠を配当する制度を廃止し、事業ごとに積み上げます。
伊那市では、部局別の配当をなくすことで、より効率的で効果的な予算編成ができるとしています。
今回改定された財政健全化プログラムによりますと、来年度は、施設使用料や負担金、ハード事業の見直しが盛り込まれていて、3億9,000万円の歳出削減を目指します。
伊那市は、17.6パーセントと、県下19市の中で2番目に高い実質公債比率を平成27年度には、15.7パーセントまで引き下げ、今年度257億円ある市債残高は207億円まで減らし、79億円の基金残高を98億円に増やす目標値を設定していて、さらなる財政の健全化を進めるとしています。
伊那市の平成24年度予算案は、これから編成が始まり、年明けに原案が決定、理事者の査定を経て2月初旬に内示されます。 -
伊那公園のベンチ壊される
8日の午前、伊那公園のベンチがなにものかによって壊されているのが見つかり、公園を管理している桜愛護会は、「心無い行為で残念」と話しています。
8日の午前、会のメンバーが、公園内の東屋にあるベンチが壊されているのに気づきました。
これまでにもテーブルの上で花火をしたり、椅子の背板が壊されることがあったということです。
伊藤一男会長が今朝公園を管轄している伊那市駅前交番と市役所に連絡しました。
壊されたのは、6脚あるうちの一つで、愛護会の会員が寄贈したものです。
会では、「市民が集う場所でこうしたことが起きたのは、非常に残念」と話しています。
愛護会では、会員が交代で公園内を見回っていて、4日から8日の午前の間に何者かが壊したものと見ています。 -
マロニーにタカトウコヒガンザクラ植樹
伊那市は、企業誘致した食品製造会社、マロニー株式会社伊那工場に、門外不出とされるタカトウコヒガンザクラの苗木10本を寄贈し、9日現地で植樹しました。
コヒガンザクラは、工場敷地内の南側の斜面に植えられました。
白鳥孝伊那市長と河内幸枝社長が社員らが見守る中、根元に土をかぶせました。
伊那市が贈った10本のタカトウコヒガンザクラは、5年生で、来年春には、花を咲かせるということです。
河内社長がこの場所からの眺望を気に入り伊那市への進出を決めていています。
河内社長は、「コヒガンザクラにあわせてピンクの服を着てきました」と喜んでいました。
白鳥市長は、桜の成長と同時に会社も成長していって欲しいとあいさつしました。
伊那工場は、今年6月に完成し、来年3月から本格操業が始まる予定です。 -
障害者社会就労センターの製品販売会 企業で初開催
伊那市内の障害者社会就労センターの製品販売会が9日、(株)キッツ伊那工場で開かれました。
企業での販売会は初めてで、伊那市社会福祉協議会では、施設利用者の工賃アップなどに期待しています。
キッズ伊那工場の昼休み時間に合わせて販売会が開かれ、伊那市内4つの障害者社会就労センターの製品が販売されました。
今回の販売会は、キッツ伊那工場が何か地域に貢献したいと社協に申し出た事がきっかけで開かれました。
企業での販売会は今回が初めてで、社協では施設利用者が自立して暮らしていけるよう工賃アップにつながればと期待しています。
現在、伊那市内の施設の工賃は一人あたりひと月1万2千円前後で、少しでも多くの人に製品を買ってもらい、その利益を利用者に支払えるような仕組み作りが必要です。
販売会では、手作りの織物やジャム、小物などが販売され、訪れた従業員は好みのものを見つけ買い求めていました。
キッツ伊那工場と社協では、今後も定期的に販売会を開いていくという事です。 -
雨どいなどの放射線量測定
長野県は、空間放射線量をより詳しく調べようと、県内全域の市役所や小中学校などで2回目の放射線量の測定を行っています。
今月、1日から調査が始まっていて8日は、伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村、宮田村で行われました。
調査は先月、軽井沢町の高校と警察の雨どいなどで毎時1マイクロシーベルトを超える放射線量が検出されたのを受け実施されたものです。
今回は、7月に実施した県内の市役所や小中学校などで、放射線量が高いおそれがある、雨どいや側溝、草地などを新たに調査しました。
このうち伊那市役所では、上伊那地方事務所と南信教育事務所の職員2人が前回測定した市役所駐車場と屋上の他、新たに車庫棟の雨どいなどを調査しました。
地表と地上50センチ、地上1メートルの場所を測定し、30秒ごとに5回測って平均を出していました。
測定結果は9日、県のホームページで公表されるということです。
調査は、県内全域で今月21日まで行われることになっています。 -
井月の句心を書で描く
伊那ゆかりの漂白の俳人、井上井月の句を書で表現した作品展が、伊那市の伊那図書館で開かれています。
作品を展示しているのは、うた心を書で描く研究会で、20人が42作品を出しています。
井月をテーマにした映画ほかいびとが公開されるのを前に、その前哨戦として企画しました。
代表の向山竹脩さんは、句をまず理解し、配置や墨の濃淡でいかに効果的にその心を表現するかを追求していると話しています。
作品展は、13日日曜まで、伊那図書館の広域情報コーナーで開かれています。 -
医療費の還付金を装う振り込め詐欺
伊那市で7日、医療費の還付金を装う振り込め詐欺被害が相次ぎ伊那警察署では注意を呼び掛けています。
伊那警察署の発表によりますと被害にあったのは市内に住む50代の女性と70代の男性です。
7日の午前中、伊那市役所職員を名乗る男から自宅に「医療費の還付金があります。社会保険事務所が担当します」などと電話がありました。
しかし、口座に入金が無かったため、被害者らは教えられたフリーダイヤルに携帯で電話をしました。
電話で男の言うととおりATMを操作した所、2人とも自分の口座からおよそ50万円を知らない口座に振り込んでしまったということです。
7日と8日合わせて同じ手口の電話が9件あったということです。
伊那署では、ATMを使用しての還付金はない
携帯電話で指示されながらのATM操作は詐欺と疑うなど、被害防止を呼び掛けています。 -
伊那市の基準宅地 県内4位の下落率
長野県は、土地取引や資産評価をする際の指標となる平成24年度の基準地価格を8日公表しました。
すべての市町村で、宅地の価格が、前回公表された平成21年度と比べ下落していて、伊那市の下落率は、4位と大きくなっています。
伊那市の基準宅地となっているのは、荒井の通り町2丁目で、1平方メートルあたりの基準価格は、47,300円でした。
前回平成21年度の価格57,200円と比べ、17.3パーセント下落していて、下落率は、野沢温泉村の23.9パーセント、須坂市の18.4パーセント、東御市の17.9パーセントに次いで、4番目に大きくなっています。
県では、下落の要因として、観光産業の低迷、郊外型量販店の進出による中心商店街の衰退などをあげています。 -
高遠中学校 新聞を使った授業公開
社会科などで新聞を使った授業に取り組んでいる、伊那市の高遠中学校の公開授業が8日に行われました。
1年1組は、社会科の授業で新聞を使って原子力発電について学んでいます。
この日はその授業が公開され、県内の小中学校教諭が視察しました。
高遠中学校では、客観的事実や多角的なデータを活用する力を養おうと、昨年度から新聞を使った授業を取り入れています。
この日の授業のテーマは、「これからの日本は原子力発電をどうするべきか」です。
生徒は、新聞から得た情報をもとに「今すぐやめるべき」「徐々にやめていくべき」「このまま続けていくべき」のいずれかの立場に立ち、グループに分かれて意見を交わしていました。
高遠中学校では、「新聞を読むことで思考力、判断力を身につけてもらいたい」と話していました。 -
秋の叙勲 瑞宝双光章 伊那市荒井 木村時一さん(84)
3日に発表された秋の叙勲。伊那ケーブルテレビ放送エリア内では、4人が受章しました。
受章者の喜びの声をお伝えするシリーズ最終日の8日は、瑞宝双光章を受章した、伊那市荒井の木村時一さんです。
開業医として地域医療に携わる傍ら、長年学校医を務め、学校保健に功績があったとして瑞宝双光章を受章した木村時一さんです。
東京大学医学部を卒業し、伊那市の伊那中央病院勤務を経て昭和37年に荒井に木村内科医院を開業。勤務医時代から60年近く、小学校や保育園の校医を務め、子ども達の健康を見守ってきました。
「ちょっとびっくりした。家内や従業員の皆さんがよくしてくれたので、こういうことが最後にあったと思う。感謝しています」
診察について「頭の先から足の先までしっかり診ておくこと。診察の順番を打診するとか、聴診器をやるとか、そういうのが一番大事。それで病気の半分くらいはわかるような感じがします」と話します。
学校医を務めていて、先天性の心臓疾患を見つけたこともあります。
「当時は先天性の心臓疾患がけっこうあった。それを見つけたことは今になるとうれしかった」と振り返ります。
医者として大事なことは、「患者さんが納得するように病気のことを説明すること、もし悪い病気にしても必ずいいこともあるからという慰めの言葉」だといいます。 -
映画「一遍上人」高遠でロケ
伊那市に縁がある映画監督、秋原正俊さんの映画「一遍上人」の高遠での撮影が7日、建福寺で行なわれました。
ロケには、伊那谷フィルムコミッションのエキストラ40人が参加し、1歳未満の乳児3人も参加しました。
主役の一遍上人は、お笑いタレントのウド鈴木さんがつとめます。
7日は、伊那市高遠町の建福寺西門を鎌倉の関所に見立て、ロケが行なわれました。
一遍上人一行が関所を通ろうとする場面は、門番と争う横を通行人役のエキストラが通り過ぎていきます。
エキストラの中には、生後
1年未満の乳児3人も母親に抱かれて、参加しました。
秋原正俊監督は、祖父が高遠出身ということもあり、映画による地域おこしをしようと活動している伊那谷フィルムコミッションが、ロケを誘致しました。
映画「一遍上人」は、おどり念仏が民衆に受け入れられるまでの一遍上人の半生を描くもので、来年5月公開予定です。 -
12人に功労者表彰
平成23年度の伊那市の功労者表彰式典が3日、伊那市役所で行われ、教育や産業、福祉などに功績のあった12人が表彰されました。
文化の日の3日、各市町村では、表彰式が行われ、功績のあった人達が表彰されました。
伊那市では、自治、教育文化、産業振興など5分野で12人に表彰状が贈られました。
白鳥孝伊那市長は「これからも健康に留意され明るく住みよい伊那市のために、ご指導をお願いしたい」と式辞を述べました。
教育文化功労の春日博人さんは「表彰の重みを心に刻み、市の発展のために努力をつづけていきたい」と話していました。 -
南アルプス林道バス 4万1,375人が利用
伊那市長谷と北沢峠を結ぶ、南アルプス林道バスの今シーズンの営業が終了しました。
今シーズンは、去年より約3,900人少ない4万1,375人が利用しました。
南アルプス林道管理室によりますと、利用者の減少は8月の土日に雨が多かったことが影響しているという事です。
今年は4月25日から11月6日まで188日間営業し、利用者は、4万1,375人で去年より約3,900人減少しています。
最も利用が多かった日は、梅雨明け直後の連休となった7月17日で1,228人、次いで、紅葉シーズン中の3連休初日の10月8日で1,123人となっています。
南アルプス林道バスの来シーズンの営業は、4月25日からとなっています。 -
中尾歌舞伎 秋季定期公演
伊那市無形文化財に指定されている中尾歌舞伎の秋季公演が6日、伊那市長谷の「中尾座」で行われました。
中尾歌舞伎は江戸時代から伝わる伝統芸能で、一時、戦争で途絶えていましたが、昭和61年に地元の青年たちが復活させました。
今回披露されたのは、「恋女房染分手綱重の井子別れの段」です。 -
史跡 七日市場跡の碑を建立
地域の歴史を後世に伝えようと、伊那市美篶笠原に七日市場跡の碑が建立されました。
この碑は、鎌倉時代末頃、笠原で毎月七日、十七日、二十七日に市場が開かれていたことから、その歴史を伝えようと建立されたものです。
6日は、碑の前で神事が行われ、笠原区の役員や、歴史研究家などおよそ20人が碑の建立を祝いました。
碑には、史跡七日市場跡と刻まれているほか当時、笠原が商業が盛んな地域として栄え、物流の拠点だったという歴史が記されています。
この一帯は当時の名残として七日市場という地名で呼ばれていす。
碑を建てた堀内功さんは、「笠原は平安時代から続く歴史のある地域です。多くの人にその歴史を知ってもらい、この土地に愛着を感じてもらいたいです。」
と話していました。 -
「野球盤」を再現!リアルソフトボール盤
野球のボードゲーム「野球盤」をソフトボールで再現した、「リアルソフトボール盤」の大会が5日、伊那市の富士塚スポーツ公園で開かれました。
2塁打、3塁打、ホームランなどと書かれたボードがグラウンドに置かれ、選手たちがヒットのボードを狙ってボールを打っていました。
これは、ボードゲーム「野球盤」をソフトボールで再現して、一風変わった形でソフトボールの街・伊那市をPRしようと、伊那商工会議所青年部が去年から始めたものです。
この日は、上伊那地域を中心に12チームが参加しました。
守備にはつかず、投球はピッチングマシン、ランナーはボードを使い、選手はバッティングだけを行います。
1試合2回に限り、信濃グランセローズの選手に代わりに打ってもらえる、代打券が各チームに配られ、点を取りたい場面で使用していました。
参加したある男性は「飛んだ場所によって成績が変わるため、運にも左右されるが、その分女性も楽しめるスポーツで良いと思う」と話していました。
商工会議所青年部の中島克也委員長は「若者たちが考えた変わったスポーツ。いろんな人に参加してもらいソフトボールの街、伊那市が少しでもPRできたらうれしい」と話していました。 -
初の研修で理解深める
上伊那リハビリテーション連絡協議会の初の研修会が5日、伊那合同庁舎で開かれ、事例発表などが行われました。
上伊那リハビリテーション連絡協議会は、機能の違う地域の病院同士が連携を高め、効率的で効果的なリハビリを地域で行なっていこうと発足したものです。
知識・技術の向上や、職種・機関を越えた連携強化、情報共有などを目的に、研修や地域リハビリの体制検討を行なっていきます。
今回が初めてとなる研修会には、医療従事者や行政の福祉関係者など、およそ100人が出席しました。
この日は上伊那の公立3病院に箕輪町の上伊那医療生協病院を加えた4病院から事例発表がありました。
生協病院は、ある患者に対し、達成可能な課題を提案することで、張りのある生活を送ってもらいながら回復をはかることができたと発表しました。
また伊那中央病院は、左半身が麻痺した患者に対し、左側に壁や手すりを置き歩行のリハビリをしたところ症状が改善してきたとの事例が報告されました。
発表に対して参加者からは質問があがり、お互いの仕事について理解を深めていました。
協議会の本田哲三代表は「知識を深め、連携を高めることで、最終的には自宅で介護ができる環境を作っていきたい。地域リハビリのモデル事業になるよう進めていきたい」と話していました。
協議会では、今後も研修会などを行い地域のリハビリの質を高めていきたとしています。 -
被災地支援で南三陸町海産物産展
東日本大震災の被災地を支援しようと、宮城県南三陸町の新鮮な海産物を直送・販売する物産展が、伊那市役所東側の伊那ハウジングセンターで開かれています。
会場には、サンマ、サケ、タコなど新鮮な海産物が並んでいます。
これらは9月25日に再開した宮城県の志津川魚市場から直送されたものです。
海産物産展は、伊那ハウジングセンター実行委員会、アド・コマーシャル協力会などが被災地支援のために計画しました。
訪れた人たちは、三陸沖で水揚げされた新鮮な海産物を買い求めていました。
海産物産展は6日までの2日間開き、およそ100万円を目標とする売上の全額を義援金として志津川魚市場に送るということです。
海産物産展は6日も午前10時から午後4時まで開く予定で、売り切れ次第終了となります。