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ボジョレ・ヌーボー解禁を祝し
##(見出し
伊那市のレストラン「ココンダ」で16日、ボジョレ・ヌーボーの解禁を祝う会が開かれた。
NPO法人クラッシックワールドが毎年この時期に伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いているコンサートの打ち上げの意味も兼ねており、関係者などのワイン愛好家らおよそ30人が、15日に解禁したばかりの今年のボジョレ・ヌーボーの出来栄えを堪能した。
「さっぱりしてる」「フレッシュでジュースのように飲める」「飲みやすくておいしい」などと、参加者たちの声がした。
「ココンダ」では結婚式の二次会やパーティなどを随時受け付けている。
問い合わせは、レストラン「ココンダ」(TEL76・3335)へ。
##写真(たてよこ) -
統合失調症治療について学ぶ市民フォーラム開催
長野県精神障害者家族会連合会は13日夜、統合失調症治療について学ぶ市民フォーラム「こころの扉をひらく」を伊那市役所で開いた。一般市民約60人が参加。県立駒ヶ根病院の樋掛忠彦院長と長沢淳也医長を講師に迎え、統合失調症の症状やその治療方法について学んだ=写真。
フォーラムは統合失調症に対する正しい理解を持ち、薬物療法に関する知識を深めてもらうことを目的とするもので、今回は「新しい抗精神病薬による統合失調症治療について縲恊V薬の適応と回復事例縲怐vをテーマに開催した。
最初に長沢医長が、統合失調症の症状と現代の薬物療法について講演。
「原因は十分に解明されているわけではない」としながらも、脳の生物学的要因がもとになり、そこへ心理的、社会的ストレスが加わることで脳が機能障害を引き起し、ドーパミンの過剰症状で発症することを説明。
周囲の人も分かりやすい陽性症状としては、幻覚や妄想、思考障害などが表れる一方、周囲が気付きにくい陰性症状が表れるケースでは、感情の平板化、意欲喪失、自閉、抑うつなど、生活自体に支障をきたす症状となって表れる危険性があることを示した。
また、治療方法としては、薬の投与が不可欠であることを説明。また、現在用いられている「定型型」は、幻覚の沈静などには強い作用があることから、陽性症状には有効で、長年用いられていることから医師が処方する時にも副作用などの見通しがつきやすいといった利点があるが、陰性症状にはあまり効果がなく、過鎮静などといった副作用も起こりやすいことを説明。それを補う形で新しい「非定型型」が出てきており、こちらは陰性症状や症状の再発防止にも効果があることを示した。
副作用については、その人それぞれで症状が異なるため、軽い場合は経過観察、用法の変更などで、症状が重くなるに連れて副作用止めの投与、薬の減量などが必要となることを示した。 -
ベル伊那で永岡泰則さんの陶展 19日まで
岐阜県恵那市に窯を構える陶芸家、永岡泰則さん(55)の個展は19日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。昨年に続き4回目。李朝陶磁の「白磁」「三島」「粉引」などの茶道具や花入、食器など約80点を展示販売している=写真。
白を基調としたキャンパスに青色で文字を入れた白磁、判や釘彫りで作った模様の溝に白い土を埋めた三島は、今夏以降に手がけた新作。永岡さんは「自分の思いを作品から感じてもらえるとうれしい」と話す。
永岡さんは、1952(昭和27)年、福岡県生まれ。茶道の勉強をする中で、李朝陶磁の優しさに魅入られ作陶を始めた。全国各地で個展を開き、魅力を伝えている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。入場無料。 -
ニシザワCS全社大会
ニシザワ(本社・伊那市、荒木康雄社長)は16日、同市中央区の伊那商工会館で、第5回CS(カスタマー・サービス)全社大会を開いた。上伊那を中心とするスーパーストアを中心に16店舗が出場し、「お客様に満足いただける接客」を目的に、ロールプレイング発表をした=写真。
「商品の推奨販売」の場面を必ず組み込んだ商品説明、クレーム処理などをテーマに各出場チームが考えたシナリオをそれぞれ披露。荒木社長をはじめとする同社役員ら17人の審査員が身だしなみやあいさつ、言葉づかいなどのポイントを採点した。
結果は次の通り。
▽最優秀賞=ベルシャイン伊那店▽優秀賞=ショッパーズ双葉店、ベルシャイン諏訪インター店▽努力賞=ショッパーズ高遠食彩館、ショッパーズ福岡食彩館 -
上伊那のいちご園関係者が蜂(はち)供養
受粉作業でお世話になり、一生を終えたミツバチたちを供養しよう竏窒ニ、上伊那にあるいちご園9施設の生産者約20人と伊那市の養蜂(ようほう)家が16日、伊那市西箕輪の仲仙寺で蜂(はち)供養をした。
小松養蜂園(伊那市御園)の園主である小松実治さん(75)宅では、以前からこの蜂供養を行い、ハチへの感謝の気持ちを表してきた。そんな中10年ほど前からは、ハチの巣箱を提供している上伊那地区のいちご園生産者にも呼びかけ、一緒に蜂供養をしている。
いちご園では受粉を行うためにハチを利用しているが、1ハウスには1、2箱の巣箱が置かれ、約1万6千匹のミツバチが受粉作業を手助けする。上伊那地区で用いられるハチの数は通算300万匹にもおよぶという。
今年も12月から受粉が始まる伊那市西箕輪のみはらしいちご園の泉沢勝人組合長(65)は「ハチがいなかったらイチゴはならない。ハチのお陰でイチゴが生産できる」と話し、祭壇に置かれたハチの写真に焼香をしていた。 -
高橋元太郎公演会
伊那法人会は15日、テレビ時代劇「水戸黄門」の・スうっかり八兵衛・ス役などで知られる俳優高橋元太郎さんの講演会を伊那市の商工会館で開いた。
マイクを手に「水戸黄門」の主題歌を歌いながら登場した高橋さん。会場の手拍子の中、ステージへ登った。
自己紹介のあと、「水戸黄門」の一幕を演じて、会場を沸かせる高橋さん。「講演と思わずに、八兵衛と茶飲み話でもしてると思って聞いてください」と水戸黄門の八兵衛と同じように明るい口調で語り始めた。
「人生は出会いに始まり、出会いに終わる。苦しさ、つらさ、不満、そういったものとの出会いも見方を変えていくことができる。例えば気に入らないことを言われても、それを意見と取るか、文句と取るかでは大きく違う」と高橋さん。自分の人生での出会いを通して、ものの見方を変えて前向きに考えること、家族のつながりの大切さなどを訴えた。母親との死別のくだりでは、涙ぐむ聴講者の姿も見られた。
講演中には、スリーファンキーズ時代の歌や、坂本九の「上を向いて歩こう」などを歌い、最後に再び歌った「水戸黄門」は、会場も一緒に歌い盛り上がった。
「人生はすばらしい、いろんな出会いがある」・スうっかり八兵衛・スの高橋さんは笑顔で会場を後にした。 -
伊那市の歌、花、木、鳥の候補を市長に報告
第5回伊那市の歌・花・木・鳥候補選定委員会(春日博人委員長、15人)は16日、小坂市長に候補を報告した。歌は旧伊那市の「伊那市の歌」、花は「さくら」、木は「かえで」、鳥は「らいちょう」。報告を尊重し、年内中に市長が決定する。
春日委員長は、候補の選定理由や経過を含めて報告し「市のシンボルとして市民に周知してほしい」と述べた。
小坂市長は「専門的、歴史的立場から、地域にマッチしたものをまとめていただいた」と感謝。市歌は小・中学校の子どもたちに歌ってもらえるよう市教育委員会に依頼していきたいとした。
市歌は、新たな歌を作るという意見も出たが「歌詞は自然、情景、希望など伊那市の姿がうたわれ、3地域を表した内容」として決定。
花は「全域に桜の名所があり『日本一の桜の里づくり』を目指している」、木は「春の芽吹きと秋の紅葉が美しく、強い生命力を持ち合わせている」、鳥は「南アルプスに生息し、アルプスを象徴する」などを理由に、それぞれ選んだ。表記は、ひらがなに統一。▽旧高遠町・長谷村の歌は、各地域で歌い継がれるように▽ライチョウは絶滅しないよう保護に努めて竏窒ネどを付記した。
選定委員会は6月中旬から5回にわたって検討。旧3市町村の歌を実際に聞いたり、状況を把握したりして候補を絞った。 -
伊那おやこ劇場 世界の料理を味わう
伊那おやこ劇場(春日伸子運営委員長)は11日、伊那市東春近の春近郷ふれ愛館でインドネシアの料理を作るイベントを企画した。同市や南箕輪村の会員、一般参加の親子35人が集まり、食事を通じて外国文化に触れた。
12月9日、同会場である世界各国の民話のオムニバス作品、舞台劇「風の子バザール」の開催に向けた事前イベント。作品を楽しむため外国の文化を学ぼう竏窒ニ、会員の一人がインドネシアの代表料理のレシピを用意し、みんなで調理することになった。
香辛料をふんだんに使ったチキンスープ「ソトアヤム」、ココナッツシュガーのクレープ巻き「ダダールグルン」など。独特な香りのする料理に子どもたちは驚いていたが試食すると笑顔で舌鼓を打った=写真。
入会に関する問い合わせは、伊那おやこ劇場事務所(TEL・FAX72・7447)へ。火曜縲恚燉j日の午前9時縲恁゚後3時。 -
子育て支援センターで季節の郷土料理講座
伊那市子育て支援センターは14日、「季節の郷土料理講座」を富県子育て支援センターで開いた。伊那市内の母親ら15人が参加。富県地区で郷土食の研究などに取り組む「富県味の研究会」の女性ら4人を講師に迎え、季節の野菜をふんだんに使った地元の家庭料理に挑戦した。
子育て中の母親らをサポートするとともに、母親としては先輩となる地元の女性たちから、料理や子育てについて教えてもらうことを目的として今年から始めた取り組みで、料理講座は2回目。今回は「季節の郷土料理」ということで、地元の野菜をふんだんに使った豚汁、みついもなどのほか、地元の富県グリーンツーリズム推進委員会が提供してくれたマツタケを使った炊き込みご飯にも挑戦することとなった。
母親たちは、富県味の研究会のメンバーから野菜の切り方、調理のこつなどを教わりながら、調理を展開。ご飯が炊き上がると、おいしそうな香りが部屋いっぱいに広がった。
参加した母親の一人、吉田明美さん(34)=上牧=は「まだ主婦の新米なので、実家でも母に教わるなどしています。子どもからちょっとだけ離れて、気晴らしできるのもいい。こういう機会はもっとたくさんあれば」と話していた。
また、富県味の研究会の岡野千恵子さん(60)=富県=は「やっぱり、食育が一番大切。お母さんたちには地域で出来た野菜を使った料理を子どもたちに食べさせてほしいし、そういう取り組みを子どもたちにも伝えていきたい」と語った。 -
北陸信越運輸局長表彰 整備部門上伊那から2工場
伊那市美篶の自動車整備工場「竹内モータース」(竹内峰夫代表)と箕輪町松島の井口モータース」(井口庄次郎代表)が、長野、富山、新潟、石川の4県にまたがる北陸信越運輸局の事業功労整備部門で局長表彰を受けた。
同部門には運輸局管内から25事業所が選ばれ、上伊那(165事業所)からは2事業所が受賞。これまでの自動車整備事業の振興などに努めた功績が認められ、1日、新潟県であった表彰式に竹内さんと井口さんが出席した。
竹内さんは「地道にこつこつやってきたことが認められてうれしい。受賞をきっかけに今後も頑張っていきたい」。井口さんも「これからも引き続き、自動車整備振興会の発展のために尽していきたい」と話している。
北陸信越運輸局長表彰を受賞した竹内さん -
伊那広域シルバー人材センター運営費補助の要望
伊那広域シルバー人材センター(春日博人理事長)は15日、構成4市町村のうち3市町村を訪問して08年度の運営費補助について前年同様の補助金を要望した。
自治体の予算編成前に毎年要望している。南箕輪村役場を訪れた春日理事長らは、本年6月の全国シルバー人材センター事業協会定期総会での、高齢者が働くことの意義や同協会の事業努力を理解してもらい経費の補助や事業発注などの支援・協力を要望する決議を説明し、「各市町村で前年同様の補助金をお願いしたい」と要望した。
補助金は国が2分の1、残りを各市町村が負担する。補助率は05年度2%、06年度2・4%、07年度1・14%と毎年減少。07年度の国の補助金は1560万円で、残り1560万円を4市町村が均等割と人口割で負担している。
この日は伊那市、箕輪町、南箕輪村を訪問。辰野町は21日に訪れる予定。 -
権兵衛トンネル防災訓練 伊那・木曽谷の連携確認
伊那谷と木曽谷を結ぶ国道361号権兵衛トンネル(約4・5キロ)で15日、両地域の消防、警察、建設事務所の非常時における相互連携を確認するための防災訓練があった。開通後3回目。約80人、救急車やポンプ車など26台が出動し、救急救助や消火、情報伝達など7項目の訓練を行った。
トンネルを全面通行止めにし、木曽側坑口から350メートル付近で訓練をした。トラックに追突された乗用車が対向車線を走行中の乗用車と衝突し、2台の乗用車の運転手が重傷。さらに、両乗用車から漏れた燃料に引火して車両火災が発生する竏酎z定でそれぞれの訓練を繰り広げた。
救急救助訓練では、事故により、トンネル内の火災探知機などが作動し、通報があったとし、トンネル両側から各消防署の車両が進入。事故車両の中に閉じ込められた負傷者を油圧式救助器具などを使って救出、救急車で搬送するなど迅速な対応を見せた。
木曽広域消防本部の織田佳樹消防長は「訓練を反省、検証し、いざという時に備えてほしい」。木曽警察署の宮尾仁署長は「災害、事故はいつなんどき発生するか分からないので、日ごろのイメージ訓練が必要」と講評した。
開通後、トンネル内での人身事故、火災の発生はない。 -
伊那市が地方自治法施行60周年記念総務大臣表彰者に選ばれる
県は15日、地方自治法施行60周年記念総務大臣表彰の県内被表彰者を発表した。上伊那では、自らの創意工夫により、地方自治の充実・発展に寄与した市町村として伊那市が選ばれたほか、地方自治功労者として島崎山林塾主宰の島崎洋路さん(79)=伊那市=が選ばれた。
市町村で今回表彰を受けるのは、2市1町。今回被表彰市町村となった伊那市は、市民サービスの向上を目指した行政システムの構築を基本方針として、市民との協働によるまちづくり推進に取り組んでいる点が高く評価された。
また、地方自治功労者に選ばれた島崎さんは、山林塾を通して山林整備の職人育成に取り組むとともに、県森林審議会会長として森林整備や林業振興に貢献した。
表彰は20日、東京国際フォーラムで開催される地方自治法施行60周年記念式典の中で行われる。 -
ねじれ大根を収穫
白いしめ縄!?竏秩B伊那市西箕輪の日帰り温泉施設・みはらしの湯に展示された「ねじれ大根」が、入浴客を驚かせている=写真。
大根は隣接する宿泊施設・羽広荘の畑で収穫された。
従業員の一人がなかなか抜けない大根と格闘。やっとの思いで引き抜いた大根の姿を見てびっくり。何と、2本の大根が見事にねじれ上がっていた。
珍しい大根を多くの人に見てもらおう竏窒ニ、そのままみはらしの湯に持ち込まれ、“仲良し大根”と命名。
「最初は今話題の『ねじれ国会』を文字って“ねじれ国会大根”って意見もあったんだけど、それじゃあまりに仰々しいってことになってね」と支配人。 大根は2、3日ロビーに展示した後、利用可能なら同施設の食材として用いる。 -
米粉おやきとともに地域の伝統を伝える
伊那市西箕輪
西箕輪米加工グループ「おやき」は、長野県を代表する郷土食の一つ。米の貴重な時代の代用食だった小麦粉で作った皮が主流だ。しかしこの上伊那では、昔から米粉を使ったおやきが作られてきたことを知っているだろうか竏秩B
「きっとこの地域はほかの地域に比べれば米がよく取れたのだと思う。それでも私らの小さい時は、米粉のおやきは恵比寿講のごちそうだった」。メンバーは懐かしむ。
◇ ◇
活動の発端となったのは西箕輪地区の農家女性でつくる生活改善グループ。当時からイベントに合わせておやきを作るなどしていたが、みはらしファームができたことをきっかけに集まった有志で米加工を始めた。
主力商品は地域の伝統食である米粉のおやきと五平もちだ。
「生活改善グループのころから『地域の味を継承したい』って思っていたから、やっぱりおやきと五平もちを作ろうってなってね」
程よい甘さの手づくりあんは米粉の皮との相性が良く、素朴な味。懐かしいね竏秩Bおやきを手にする客からはそんな声がもれる。
「おいしかったって声をかけてもらったり、手紙をもらったりするのはやっぱり嬉しいね」と笑顔を見せる。
◇ ◇
それでも、商品として販売できるようにするまでには試行錯誤があった。伝統的な作り方は生の皮にあんを包み、ゆでるというもの。しかし、これだと皮がすぐに固くなってしまい、ゆでている最中にあんが飛び散ることもあった。
商品として販売できる形にするにはどうしたらよいか竏秩B工夫を重ねる中で、皮を一度ゆで、それを練り直す方法に切り替えた。すると、皮が固くなりにくくなり、あんが出ることもなくなった。 -
一の会がたかずやの里で夕食提供のボランティア
伊那市内の飲食店主有志でつくる「一の会」(林孝司会長)が13日夜、富県の児童養護施設「たかずやの里」を訪れ、同施設の子どもや職員45人に夕食を振る舞った。
たかずやの里での夕食ボランティアは今年で26年目。もともと市の飲食店組合が奉仕活動の一環として行っていたものだが、数年前に止めることになったため、それを有志が引き継いできた。
今回は、メンバーがそれぞれ得意分野とする品目を中心としてメニューを考案。握りずし、手巻きずし、てんぷら、吸い物、フルーツを使ったデザートなどが並んだほか、クリスマスプレゼントの前倒しということで、手づくりケーキも用意した。
林会長「1年に1度しか来れないが、みなさんの顔を見られるのを楽しみにしている。おいしいものをお腹いっぱい食べて、風邪をひかないように」と子どもたちに呼びかけた。
子どもたちは「いただきます」とあいさつした後、思い思いの皿にはしを運び、笑顔で料理を味わっていた。 -
秋の三峰川を題材に写生 ベル伊那で展示
第8回三峰川写生大会の作品展示は17日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階フロアで開いている。秋が訪れた河川周辺の風景を描いた作品22点を飾っている=写真。三峰川みらい会議主催。伊那毎日新聞社など後援。
写生大会は10月末、同市美篶の三峰川堤防「青島霞堤」であり、市内の親子連れら約50人が参加した。展示したのは12日の審査会で選ばれた大賞の「三峰川みらい会議賞」など7賞を含む作品で、本年は写生大会で同時開催した初となる写真教室の参加者作品も並んだ。
河原や中央アルプスなど、思い思いの題材を描いている。赤や黄色に色づいた草木、澄み切った青空など、秋の彩色を切り取ったそれぞれの作品が見る人の足を止めている。
受賞者は次のみなさん。
▼三峰川みらい会議賞=高山俊子(美篶)織井勇樹(東春近小3)▼伊那市教育委員会賞=登内瑛(伊那小2)▼JA上伊那賞=木下俊輔(西箕輪小1)▼信濃毎日新聞社賞=伊東佑季(福島)▼長野日報社賞=高山晴美(美篶小4)▼伊那毎日新聞社賞=山崎一幸(美篶西部保育園年長)▼ベルシャイン賞=羽田智哉(美篶西部保育園年中) -
KOA伊那事業所で避難訓練 AED取り扱い学ぶ
伊那市荒井区のKOA(本社=箕輪町・向山孝一社長)伊那事業所で14日、秋の火災予防運動(9縲・5日)に併せた避難訓練があった。同事業所職員ら約60人が参加し、伊那消防署員による指導で自動体外式除細動器(AED)の使用方法などについて学んだ。
AEDの取り扱いでは、機械(講習用)の音声ガイダンスに従いながら手順を学んだ。署員は「AEDは心臓突然死を防ぐための機械。胸骨圧迫と人工呼吸に併せて使用することで救命率が上がる」などとし、心肺蘇生法の講習の重要性も説明した。
訓練では救護班による救助や消火器の扱い方の学習もあった。総括で署員は「冷静できびきびと迅速な対応ができていたが、災害はいつ起こるか分からないので、日ごろから心構えをしてほしい」と呼びかけた。
KOAは年一回この時期、各事業拠点ごと避難訓練を実施している。
AEDの取り扱い方を学ぶKOA社員 -
美篶小で給食交流会
伊那市の美篶小学校で13日、給食週間(13縲・9日)に合わせ、給食にかかわる人たちとの交流会があった。児童たちは野菜生産者らと給食を食べたり、給食ができるまでを学んだりした。
体育館に全児童が集まり、生産者や業者、給食技師など12人がそれぞれの立場で「農薬や化学肥料を使わない野菜作りをしている。虫に食べられないようにするのは難しい」「給食は残さずに食べてほしい」など苦労していることや給食に込めた思いなどを話した。地域振興として栽培される雑穀アマランサスの説明もあった。
児童の一人は「給食ができるまでに、たくさんの人が協力している。好き嫌いなく食べたい」と感謝した。
給食では、地元産の小松菜や大根、アマランサスなどを使ったかきたま汁、サラダ、チキンカツ、郷土食の五平もちなどが並んだ。生産者らは各クラスに一人ずつ入り、児童と一緒に食べた。
小松菜などを栽培する上大島の男性(66)は安心な食材を提供するにはそれなりに気を使うと話しながら、給食を平らげる児童たちの姿に喜んだ。 -
山寺収穫祭 地元農園で採れた野菜など販売
伊那市山寺区の伊那北地域活性化センターきたっせで11日、「山寺収穫祭」があった。区内にある農園で収穫した野菜の販売、空クジなしの福引抽選会などさまざまな催しを企画し、地域住民らでにぎわった。
昨年に続き2回目の収穫祭は、山寺区の文化祭と同時開催。文化祭に合わせ、入場者による10メートルの寿司作り体験「きたっせ巻き寿司」、商店による「テント市コーナー」などのイベントを繰り広げた。
「新そば打ち」では、農園で収穫したばかりのそば粉を使って住民がソバ打ち販売=写真。「引きたて、打ちたてのソバだから鮮度がいい」などとの呼び声に来場者が集まり、地元産の秋の味覚に舌鼓を打った。
文化祭は地元有志60人による写真や絵画、パッチワーク、絵手紙カレンダーなど159点が並んだ。 -
伊那市教 放課後子どもフォーラム開催
伊那市教育委員会などは8日夜、市役所で「放課後子どもフォーラム」を開いた。学校、育成会関係者ら約160人が出席。全国体験活動・ボランティア活動支援センターコーディネーターの木村清一さん=写真=が、放課後の子どもの居場所づくりについて話した。
木村さんは、子どもの放課後の遊び方の変化を「外ではなく家の中で、異年齢と大勢ではなく同年代と少人数で遊んでいる」と説明。少年期の過し方として正しいのかを考え、「さまざまな体験をさせるきっかけを大人がつくらなければ」とした。
また、亜細亜大学非常勤講師の木村さんは、大学生たちを「人間関係が希薄」と表現。「携帯電話で毎日、メールのやり取りをしていても人間関係は深まらない」とし、「(少年期の)自然体験、集団体験、社会貢献活動など各種体験活動を通じ、社会生活に必要な能力を習得してほしい」と話した。 -
伊那市保育園保護者連合会 子育て講演会
伊那市保育園保護者連合会は11日、市役所で子育てについて考える講演会を開いた。保護者ら約80人が集まり、市子育て支援ネットワーカーの今井くるみさん=写真=の「子供が守る自分の心とからだ縲恊eとしてのコミュニケーション術縲怐vと題した話を聴いた。
今井さんは、子どもたちを取り巻く暴力について「繰り返される外的抑圧は心の中に入り、内的抑圧となって悲しい心となる」と説明。「傷ついた気持ちを開放する作業を両親が手伝うためにも、幼いうちからコミュニケーションづくりが必要」と訴えた。
また、「川の流れを暴力とすると、柵を作って近寄らせないようにするのではなく、川の中で泳ぐことを教える必要がある」と今井さん。「どうやって子どもが自分自身の心と体を守るかを考えてほしい」とした。 -
かんてんぱぱホールで第2回登窯“阿南窯”窯出新作展と阿南町ゆかりの工芸作家展
「第2回“阿南窯”窯出新作展と阿南町ゆかりの工芸作家展」が18日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。登窯「阿南窯」の新作陶器や、色とりどりに描かれた漆彩画、草木染めのストールなど約400点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
阿南町にゆかりのある工芸作家6人による作品展は昨年に続き2年目。陶芸では、今年10月末に阿南窯から窯出ししたばかりの皿や器を出展。陶芸作家の中には阿南町陶芸体験館の職員もおり、今回は同館で創作体験ができるとんぼ玉なども展示している。
また、漆の独特の質感と色彩とを組み合わせた「漆彩」という手法で手がけられた壁絵、天然の素材にこだわって染め上げた草木染め作品など、それぞれの作家がこだわって製作した作品が並んでいる。
陶芸作家の水野雅史さん(41)は「昨年好評をいただき、今年も開催できる運びとなった。登窯の焼き上げ、草木染め、漆彩など、自然の素材の持つ強さや良さを感じながらご覧いただければ」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。 -
22キロてくてく歩き大会 200人が雨中完歩目指す
伊那市高遠町の国立信州高遠青少年自然の家は11日、同施設から町内までの道のりをウォーキングする「信州高遠22キロてくてく歩き大会」を開いた。恒例行事で、本年は悪天候のなか、地元を中心とした県内外の202人がゴールを目指して歩いた。
5時間以内のゴールを目標に健康増進のため、里山の紅葉を楽しむためなどを目的としたイベント。参加者は、毎回出場の若者グループや子ども連れの家族などがいて、なかには宿泊施設で一泊してから出場する人もいた。
初めての団体参加となった高遠スポーツ少年団は小学1縲・年生25人が出場。中原優奈さん(9)は「雨が降っていて足が冷たいけど頑張りたい。歩き切れたら小学校のマラソン大会でもよい成績が残せそう」と完歩を目指した。 -
長谷図書室新しく開館 記念催しで読み聞かせなど
伊那市の長谷公民館図書室がリニューアルオープンし、11日、同図書室でオープン記念イベント「おはなし広場」があった。本館と分館の図書、利用者情報を一元化する新システムの導入について、集まった地元住民に知らせた。
市立伊那図書館、高遠町図書館と各分館を連携させる「図書館システム」の導入により、市立図書館全体の約36万冊の本、情報資料を活用できる。システム導入で図書室をリニューアルし、児童図書を中心に蔵書を4千から8千冊に増加し、開館時間を延長した。
記念イベントは、親子連れ約40人が集まり、地元の読み聞かせボランティアサークルの長谷文庫が手遊びや歌などを楽しんだ。関係者は今後、子どもたちを対象とした読み聞かせイベントなど、これまでなかった図書室の催しを定期開催していく考え。
開館時間は、平日午前9時縲恁゚後5時。土曜日は午前10時縲恁゚後4時の利用となる。 -
伊那三曲協会第9回邦楽演奏会
伊那三曲協会(伊藤伶鵬会長)の第9回邦楽演奏会は11日、伊那市生涯学習センターホールであった。会員や会員の門下生約150人が伝統文化を継承しようと日々研さんしている成果を披露し、箏、三絃、尺八の音色をホールに響かせた。
2年に1回の演奏会で、未就学児から80歳代まで幅広い年代が出演。演奏曲は「さくら舞曲・荒城の月抄」「冬のソナタ」「虫の武蔵野」など古典から現代曲まで多様な16プログラムで、今回は3流派ある尺八が1曲ずつ演奏する新しい試みも取り入れた。来場者はしっとりとした演奏にじっと耳を傾け聞き入っていた。
伊那三曲協会は、150余人の有資格者で構成。邦楽の文化をより多くの人に知ってもらうため、小・中学校、高校での邦楽授業の手伝い、諸施設への訪問、各種イベントにも参加している。 -
病後児保育開所式
伊那市は12日、病後の回復期にあり、集団保育が困難な状態にある園児を一時的に預かる「病後児保育」のために同市西箕輪診療所内に設置した特別保育室の開所式を同診療所で開いた。同日より運営開始。
小坂樫男市長は、「なるべくなら使われないに越したことはないが、父兄のみなさんに安心していただければ」とあいさつした。
病後児保育は育児と就労の両立支援と子どもの健全育成を目的としており、入院などの必要はないが、安静にしていなければならない状況に子どもがあり、仕事などの都合で保護者が対応できない場合に利用することができるサービス。市が05年7月に旧伊那市の全保育園児の保護者にアンケートを取った結果、4割の保護者からの要望があり、今回の制度の導入となった。
満1歳縲恟ャ学校低学年の児童が対象で、利用は事前登録制となっている。現在38人が登録している。
市では、可能ならば保護者に子どもを看病して欲しいという願いから、登録申請時に利用の必要性を判断する。また、市外在住の児童、未登録だが緊急性のある場合、時間外などにも柔軟に対応していきたいとのこと。
保育時間は午前8時縲恁゚後6時(土日、祝日を除く)。1日につき2人まで。利用は1回につき連続5日以内。市内在住の保育園児は無料(保育時間内)。その他の児童、1時間300円縲恊迚~。
問い合わせは、伊那市役所子育て支援課(TEL78・4111)へ。 -
市役所に新メニュー「さくら肉丼とからつゆそばのミニセット」
伊那市役所1階食堂「アザレア」のメニューに12日から、「さくら肉丼とからつゆそばのミニ丼セット」が加わった。値段500円。
7月から加わった伊那名物「ソースカツ丼とローメンのミニセット」が好評だったため、それに続く第2弾として今回のメニューが企画された。
「さくら肉丼」は高タンパク質、低脂肪で消化が良い馬肉「さくら肉」を甘く煮込み、丼にしたもの。
「からつゆそば」は大根おろしの辛味のある汁に焼味噌を入れたつゆにつけて食べる。
市役所職員たちが、さっそく新メニューを試していた。
「大根の辛みがいい」「安くておいしい」などの声が聞かれた。 -
トモエ自動車商会が南信で初のエコアクション21認証取得
自動車販売や整備を手掛けるトモエ自動車商会(本社・伊那市、宮沢友浩社長)は10月30日、効果的に環境対策を行えるよう環境省が策定した認証・登録制度「エコアクション21」の認証・登録を自動車整備業としては南信で初めて取得した。
宮沢社長は「環境に対してわれわれがこの業種の中でできることを見つけていくことが大事なことかと思う」と語る。
同社では、06年10月から環境活動計画を立て、データをとり、研修活動などを経て、今回の認証・登録取得にいたった。同社で特に取り組んでいるのが、点検車検で排気ガスの数値を直接紙に書いて○×△で客に表示するなどのエコ整備や、パーツ交換の際に新品だけでなくリサイクルパーツの情報も与え選んでもらえるようにするなどの環境に配慮するサービス。
「排気ガスの量は、普段、お客様にはわからないので、ビックリされる方もいます」と同社の北沢修治さん。同制度取得に向け責任者となって活動してきた。
トモエ自動車商会では今後も環境に対する取り組みを継続し、中身をさらに充実させていきたいとのこと。 -
天然記念物北海道犬協会関東連合会第31回展覧会
天然記念物北海道犬協会関東連合会の第31回関東連合展覧会が11日、伊那市西箕輪の農業公園みはらしファーム駐車場であった。関東連合会を構成する7県から約100頭の北海道犬が集まり、生育年数別の区分で審査をした。
縄文犬の血を現代に引き継ぐ「北海道犬」の真の質を知ってもらうと同時に会員同士の親ぼくを深める目的で毎年開催。県内では4年ぶり。
生後3カ月以上の血統書所有犬が対象で、稚犬、幼犬、壮犬、成犬などの7区分で審査した。耳や鼻の形、足と胴のバランス、前胸部の張り具合、北海道犬としての気迫などを評価。1頭ずつ、あるいは数頭が1列になって歩くなどの審査を経て順位を決めた。
総合優勝はオスの部が「栃熊」(芹沢金八さん・群馬県)、メスの部は「武姫」(円山伸治さん・新潟県)。総合上位10頭のうち長野県関係分は、オスの部は3席「聖風」(宮尾八郎さん)、9席「牙」(溏田幸男さん)、メスの部は9席「天竜姫」(野溝定芳さん)だった。