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伊那西スケート場オープン
伊那市ますみヶ丘の市営・伊那西スケート場が26日、オープンした。関係者による安全祈願祭の後、毎年同スケート場を授業で利用する伊那西小学校の児童が初滑り。今季は20センチの厚さの氷がリンクに張り、「例年にない素晴らしいリンクになった」と関係者らは笑みをこぼしている。
リンク造りは11月下旬から開始。12月初旬の初雪で全体が凍り始め、その後の寒波で着々と氷の厚みが出来ていったという。関係者によると、12月中旬に20センチの厚さの氷が張ったのは初めてで、年内にオープンできたのは約10年以上振り。
04年度の利用者数は1月から2月の営業日数36日間で879人(延べ人数)。今季はオープン日も例年より早く、多くの来場が見込めそうと期待している。
初滑りをした学年は6年生の14人。児童らは、久しぶりのスケート靴の感覚を確かめながら楽しんだ。大野田朗和君は「スケート場に氷が張るのが楽しみだった」と、いつもより早い初滑りを満足していた。
スケート場の営業時間は午前7時縲恣ッ10時と午後6時縲恣ッ9時の2回(ナイター開始日は来年1月4日を予定)。利用料金は1回200円。 -
みはらしの湯で橋爪まんぷさんのチャリティーまんが絵展
漫画家・橋爪まんぷさん(65)が来年の干支(えと)、戌(いぬ)にちなんで描いた30作品が並ぶチャリティーまんが絵展「ワンキャン犬々額々」が21日から、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で開かれている。
まんぷさんのチャリティー展は5年目。干支(えと)にちなんだまんが絵を展示するようになったのは未(ひつじ)年からで、十二支全部をそろえることを目標とする購入者もいるという。
例年、多くの購入希望者がいるため、作品それぞれについて購入希望者を募り、その中から抽選で対象者を選ぶようにしている。
今年は、犬にもじった「けん」がつく言葉の状況を犬たちがほのぼのと実演。
嫌(犬)煙とをテーマとした作品は、雨の中で傘を差しながらタバコを吸うホタル族犬を描いた作品で人間味が感じられる。ほかにも家財道具と妻を乗せた牽(犬)引車を引っぱる犬や、剣(けん)玉に頭をぶつける犬など、一枚一枚からさまざまなストーリーが伝わってくる。
橋爪さんは「なるべく大勢の方に楽しんでほしい」と話していた。
作品は来年1月21日まで展示した後、抽選で購入者を決める。まんが絵はA4サイズ額付で4千円。売り上げの一部は社会福祉のために寄付する。 -
正月用切花の販売
伊那市ますみヶ丘のグリーンファームは、早くも正月用の切花を買い求める人たちでにぎわっている。
今年は雪のためか、早くから切花を買い求める人も多く、出だしは比較的好調。寒さのため、花の咲きは遅め。しかし品揃えとしては、正月用のキク、センリョウ、ワカマツ、ナンテンなど、例年どおりのものが並んでいるという。
地物も多いナンテンは、全国的に見ても上伊那は有数地であり、多くの生産者が出荷している。
それぞれは、300円前後の束になって販売している。
今は、正月にあえて花を活ける家庭も少なくなってきており、正月用切花の販売量も年々減少しているという。
切花の担当者は「若いころに生け花を習った50代以上の女性は、今でも花を活けて正月を迎える習慣を大切にしているが、習ったことのない若い女性は、家庭を持っても生け花をしないことが多いのでは」と話していた。 -
湯たんぽは根強い人気
熱い湯を入れ、寝床で暖を取る「湯たんぽ」。相変わらず根強い人気がある。
伊那市通り町の金物「ウチヤマ」では、寒くなり始めた11月ごろから、年配者らが買い求めている。
一部屋に暖房器具が1台という時代。シーズン中に200縲・00個が売れたときに比べ、数は少なくなったものの、例年60縲・0個とコンスタントに売れている。
店内には金製(価格1380円)、プラスチック製(480円)の2種類を用意。金製は10年ほど使えるとあって、使用期間の短いプラスチック製よりも売れ行きはいい。
「湯たんぽにはやわらかく、しっとりとした温かみがある」そうで「足の冷えがある人は、集中的に足元を温めることができる」などの効果がある。
寒さが厳しくなると、暖房器具に切り替わるため、湯たんぽの売れ行きは下がるものの「ふとんの中心に湯たんぽを置き、寝るときに足元に置くと温かい」。
そのほか、同店では年末に、そば打ち用品やもちつき機などが売れるそうだ。 -
10トントラック水田へ転落
24日午後0時30分ころ、伊那市西春近表木の国道153号を駒ヶ根市方面へ向かっていた大型4輪貨物自動車(10トントラック)が左側斜面下の水田へ転落した。午後2時20分から約1時間、事故処理のための交通規制があり、師走の忙しいなか多くの人の足に影響が出た。
トラックを路上へ引き上げるなどの作業に、クレーン車2台が出動。国道は事故処理のために、片側一車線の交通規制で渋滞した。車の中で待つドライバーのいら立つ様子が目立った。
事故原因は運転手の不注意と思われる。路脱したトラックは前日の雪が溶けて緩んだ斜面を崩しながら、約3メートル下の水田へ転落。事故によるけが人などはなかった。 -
リンク造り順調・あす今季オープンへ
伊那市ますみヶ丘の市営・伊那西スケート場は26日、今季オープン。午前10時ある安全祈願歳の後、開場となる。関係者は「今季のリンク状況は素晴らしい。例年以上の利用が見込めそう」と多くの利用を期待している。
暖冬でオープン日が遅れた昨シーズンに比べ、今季のリンク造りは順調。スケート場を管理する武田簡易水道維持管理組合によると、本年は異常気象も手伝い、12月中旬に厚さ20センチの氷が張ったのはオープン以来初めて。
市スケート部は「冬季オリンピックを控えスケート人気も高まっている。上伊那で数少ない天然リンクの素晴らしさを満喫してほしい」と呼びかけている
営業時間は午前7時縲恣ッ10時と午後6時縲恣ッ9時の2回(ナイター開始は三箇日以降の予定)。利用料金は1回200円。
来年1月10縲・4日、市内児童を対象としたスケート教室がある。参加申込に関する問い合わせは、市生涯学習・スポーツ課(TEL78・4111、内線371)へ。 -
庭園をイルミネーションで彩る 塚田元一さん(74)
「みんなに楽しんでもらいたい」とイルミネーションの点灯を始めて7年目を数えた。
イルミネーションは近所でも評判で、自宅庭の松や脚立などに巻きつけた電球5千個余が暗闇の中で青、緑、赤、黄など色鮮やかに光る。
「人に喜んでもらうと、うれしい」とこれまで続けてきた。いつもより早く雪が降って寒かったが、本年も1人で1日半かけて高さ3メートルほどの樹木に電球を取り付けた。
イルミネーションは道路沿いから見ることができ、当初は市内外から見に来る人が多かった。人が集まってにぎやかなことをするのが好きで、外で火をたき、訪れた人に酒を振る舞ったこともあったとか。
8月の「伊那まつり」では、初めて企画されたイルミネーションコンテストに応募。「まつりを盛り上げたい」と市役所前の樹木に電球を飾り付け、まつりのPRに一役買った。
長年、電球を使ったことから傷み、当初に比べて3分の1ほどに減ってしまった。
「もっと大きくしないの?」と近所で聞かれるが「年だもんで、勘弁してもらった。ずくもなくなってきて…。来年はできるか、どうか。今年が最後かなとも思っている」と話す。
イルミネーションは来年1月15日ごろまで、毎日午後5時半縲・時半ごろ点灯する。
◇ ◇
自宅には広さ25アールの庭園がある。畑から庭園へ7年をかけて築き上げた。
自ら土を運び、飛び石などを置いた。ツツジだけでも100本余。そのほか、モミジなどの樹木20種類、草花50種類がそろう。
「夢中になって造ったが、手を入れるによいじゃない。でも、健康でできたもんで、おかげさま」。庭園の手入れが楽しみになっている。 -
クリスマス商戦 大詰め
25日のクリスマスを控え、23日、おもちゃ店はクリスマスプレゼントを買い求める家族連れなどでにぎわった。「たまごっち」は圧倒的な人気で、品切れ状態となっている。
ベルシャイン伊那店のおもちゃ売り場では、子どもたちが目当ての商品を探したり、豊富な種類に「あっ、これがいい」と目移りしたりと夢中になって選んでいた。
同店によると、プレゼントを買い求めるのは早めか、クリスマス近くの週末かに分かれ、親のみで来る場合が多いという。孫の要望にこたえようと商品名を書いたメモを持参する祖父母も少なくない。サンタクロースを信じる子どもの夢を壊さないためか「プレゼントが見えないように包装して」と頼まれたこともあったとか。
最も売れているのは、男の子がゲーム機のDS、女の子がアニメキャラクター「プリキュア」の携帯電話。男女ともに人生ゲームも売れているという。
「たまごっち」は毎日、電話で何十件の問い合わせが入っている。「たまごっち」の中でも、進学や就職もする「超じんせーエンジョイ!」の人気が高い。
ハローマック伊那FC店は今月初旬から、クリスマスプレゼントを準備する人が目立った。「たまごっち」を除く人気のおもちゃは、男の子がDS、女の子がわんこバックだそうだ。 -
市民サロンにピアニスト平沢真希さん登場
伊那市のふるさと大使などを講師に迎えた「市民サロン」が22日夜、伊那市生涯学習センターであった。市民ら約80人が集まり、上牧区出身、ポーランド在住のピアニスト平沢真希さん=ふるさと人材バンク=のピアノ演奏などに聴き入った。
サロンは「音楽を通した日本とポーランドの文化交流」と題し、トークとピアノ演奏を組み合わせた。
ステージ中央に置かれたピアノで、平沢さんは表情豊かにバッハの「プレリュード ハ長調」、多忠亮の「さくらさくら」、ショパンの「夜想曲」などを演奏。「音楽は、すべて祈りから生まれている。いつか世界と伊那谷を結ぶ国際音楽祭ができたらと思う」と夢を語ると、会場から大きな拍手が沸いた。
最後に、友人1人がステージへ上がり、平沢さんのピアノ伴奏に合わせ「きよしこの夜」を一緒に歌った。
また、常に前向きなポーランド人の人柄や、ビデオでポーランドの街並みなども紹介した。 -
クリスマスケーキのデコレーション体験
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームにある「麦の家」で23日、クリスマスケーキのデコレーション体験教室があった。8組の親子が、みはらしいちご園で採れた大きなイチゴをふんだんに使い、思い思いのデコレーションに挑戦した。
麦の家は普段、注文があった時だけ、ケーキ販売をしている。一般を対象としてデコレーションの体験教室を開くのは初めて。
麦の家で準備したスポンジや生クリーム、イチゴなどを使い、同店の原トキ子さんがデコレーションを伝授した。挑戦した親子は「楽しかった」と話し、出来栄えにも満足していた。
体験教室は24日も、午前10時縲恁゚後5時にある。費用は2千円で要予約。
申し込みは麦の家(TEL74・1833)へ。 -
中川新聞店が伊那市共同作業の家へ古紙再生ペーパーポット製造機を寄贈
古紙再生を通して環境に対する意識を高めてもらおう竏窒ニ、南箕輪村の中川新聞店の店主・中川博夫さん(53)が、古紙再生ペーパーポット製造機を伊那市共同作業の家に寄贈した22日、施設を訪れ、使い方を説明した。
環境への配慮を求める声が高まる中、中川新聞店は、仕事柄出る多くの古紙を利用して、植木鉢用の紙ポットを作ろうと考えた。機械は2年前に購入。当初は、作ったポットを客に配ったりもしていたが、人手と時間がかかることから、ここ数カ月、機械は使われない状況にあった。そこで「ただ置いておくのでなく使ってもらおう」と、寄贈することにした。
中川さんは「機械も遊んでいれば価値がないが、使っていただければ自分たちの思いも反映できてありがたい」と話した。
出来上がりのポットは直径10センチ、高さ10センチほど。紙を固めているため、水を余り必要としないサボテンなどの栽培に適し、そのまま土にも還る。
市社会福祉協議会の御子柴龍一会長は「ポットの製造は、利用者の雇用確保にもなる。古紙再生による環境啓発を通して、学校や他福祉施設との関係づくりも進めたい」と話していた。 -
クリスマスそれぞれに楽しんで
伊那市荒井区で恒例の「こどもクリスマス大会」が23日、伊那中学校第1体育館であった。6年生でつくる実行委員会が催し内容を企画・立案する手作り集会。区内の小学生と保護者など約300人が集まり、一足早いクリスマスを楽しんだ。同区公民館、青少年育成会の主催。
ビンゴゲーム、○×ゲーム、じゃんけん列車などのレクリエーションや、クリスマスソングの「赤鼻のトナカイ」を全員で合唱するなど会場は大盛り上がり。休憩時間は、イチゴのショートケーキとジュースが持て成され、口の周りにクリームを付けた子どもたちの笑顔が輝いていた。
イベントの最後は児童らがサンタクロースにふんして、ノートと鉛筆のプレゼントを配布した。
実行委員長の伊那小6年・宮原礼央君は「皆が楽しんでもらえるクリスマス大会にしたかった。喜んでもらえてうれしい」と話した。 -
夜間パトロールで「飲酒運転防止」呼びかけ
伊那市交通指導員会は22日夜、市駅前ビルいなっせを中心とした周囲の飲食店街をパトロールし、夜間の飲酒運転防止を呼びかけた。
年末の全国交通安全運動の一環活動に、メンバー16人が参加。飲食店街付近に駐車中の自動車や、市営駐車場内の車などのワイパーを利用して「飲酒運転防止」のチラシ約100枚を配布した。
メンバーの一人は「飲酒運転の事故は自分で自分の首を締めることになる。啓もう活動を通じて、運転手の自覚を促したい」と話していた。
酒気帯び運転による罰則は1年以下の懲役又は30万円以下の罰金。酒酔い運転になると、3年以下の懲役又は50万円以下の罰金となる。 -
2005ラスト絵画バザール 伊那ベル27日まで
中央画壇の人気作家から巨匠作家までの日本画・洋画・版画が集まる展示即売会「2005ラスト絵画バザール」は27日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。
東山魁夷、中島千波の作品をはじめ、上村松園の版画「初雪」、工藤和男の油絵「山村の人」など約100点を出品。そのほか、「見るだけでも価値がある」、ビュッフェの油絵や平山郁夫の水彩画もある。
関係者は「市場販売価格より2割から7割引きの値段で提供しています。年内最後のお客さま感謝セールなので、ぜひ来場を」と呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
クリスマスケーキ作りに大忙し
25日のクリスマスを前に、洋菓子店はクリスマスケーキ作りに追われている。
伊那市荒井区にある石川菓子店はクリスマスケーキ8種類を用意した。今年新たに加わったミルフィーユが人気。さくっとしたパイにカスタードと生クリームを使い、イチゴを包み込んだ。売れ筋は6号(直径18センチ)。
20日までの予約は、市内外から1千個。ケーキ作りのピークは22、23日で、従業員は次々と並ぶケーキの上に、サンタクロースや柊の葉などを飾りつけた。
引き渡しはほとんどが23縲・4日。店頭販売もある。 -
環境マネジメントシステムの取り組みへ
伊那市の第3回庁内環境基本計画推進委員会が22日、各課長を集め、市役所で開かれた。環境管理システムISO14001の審査登録証を来年2月に返上し、新市発足後から内部監査を強化する市独自の環境マネジメントシステムに取り組むとした。
ISO14001は02年2月に取得したが、高額な維持費や膨大な書類作成などデメリットもあり、審査機関に頼らず、職員の資質を向上することで、維持経費の削減や帳票作成のスリム化、職員研修の強化などを図る。
そのほか、市環境基本計画の環境施策の進ちょく状況などを報告。
05年度前期の本庁の廃棄物、電気、燃料、水道など消費数値のうち、紙やガソリンの使用量が増加。高遠町・長谷村との合併に伴うものとみている。
環境審議会から意見提出された▽市役所への里山相談窓口の開設▽アレチウリなど帰化植物撲滅の全世帯参加の取り組み竏窒フ2項目は、それぞれ住民への広報や、全庁で取り組む体制づくりを進めることとした。 -
名人亭「年越しそばの注文承り」開始
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームにあるそばの家「名人亭」は、今年、年越しそばの注文受け付けている。
本格的に年越しそばの予約を受け付けるのは今年が初めて。これまでは、希望者の要望に応じて予約を受け付けることもあったが、昨年、一昨年は人手が足りず、受け付けてなかった。
今年は、そば打ち名人の会の名人が打ったそばを提供。2人前のそばにつゆ、ゆで方レシピを付けたセットで600円となっている。
名人亭の野溝くに子さんは「予約をとってなかった時も要望はあったが、時間的余裕がなくて希望にそえなかった。今年は200食は大丈夫」と話していた。
名人亭のそばは、のど越しが良いのが特徴。西箕輪産のそば粉を使用し、粉も独自で挽いているため、風味も良いという。
予約の申し込みは25日まで。そばの引き渡しは30日の午後1時縲恁゚後3時、31日の午前9時縲恊ウ午。
問い合わせは名人亭(TEL74・1831)へ。 -
亡き父を地域の文化人として供養
伊那市美篶芦沢の矢島太郎さん(79)がこのほど、亡き父親の・武治さん(1900竏・8)が描き残した油絵や素描画などをまとめた「矢島武治画集」をつくった。
「一人の文化人だった。地域の文化史の1ページになればと世に出し、親父(おやじ)の供養になれば」と矢島さん。30冊製本した画集は、父親の知人などに配り、同市立図書館へも寄付した。
矢島武治さんは蚕種業を営むかたわら、県会議員を47年から3期連続で務めた。政治生活を止めた晩年は、趣味で油絵や俳句に取り組んだ。油絵は中信美術展、伊那美術展にも入選する腕前で、周囲からの評価も高かったという。
画集作品は、友人から送られてきた魚、収集していた骨董(こっとう)品の土器や身近な果実、花などの静物画のほか、アトリエから眺めた仙丈ケ岳、西駒ケ岳の風景画など約40点。そのうち半分は、父親の知人に渡っていた作品を借りてきて集めた。
妻との金婚記念日の11月27日に完成。来年は傘寿を迎える矢島さん。「68歳の若さで死んだ親父は、地域のために尽し、晩年は自分のやりたい絵を描いていた。その業績を画集という形で成し遂げてあげたかった」。
さまざまな思いが本に込められている。 -
伊那市のバランスシート
伊那市は21日、財政状況を判断する04年度の普通会計、行政コスト、市全体の各バランスシートを公表した。財務の安定性を図る指標「自己資本比率」は66%とほぼ横ばい傾向にあることが分かった。
普通会計・特別会計(11会計)を合わせた市全体バランスシートでみると、住民一人当たりの資産は286万円、借金は125万円。94年度と比較すると、資産が100万円以上、負債も2倍以上の割合で増えた。下水道関連事業の建設、城南町の市営住宅団地建設などが主な要因。水道事業は生活に欠かすことのできない分野で、今後も負債の割合が高まると予想される。
普通会計は、資産1050億円、負債357億円、一般財源や国県支出金の正味資産693億円。資産は99年度の952億円と比べ、5年間で10・3%の増、負債も8%増となった。負債のほとんどが地方債で、元利償還金の半分ほどが地方交付税で補てんされる。
企業の損益計算書に当たる行政コストの性質別では、人件費が全体の22%を占める。人件費など義務的経費の割合が大きいと柔軟な行政サービスができなくなる心配があるため、低く抑えることが望ましいとする。
収入総額から行政コストなどを差し引いた不足額は6億4千万円。企業では損失になるが、地方自治体では正味資産から減算される。
市は、税収をはじめとする収入の大幅増を見込めないことから、来年3月の高遠町・長谷村との合併を控え、さらに経費節減など事務の効率化、事業の見直しで健全な財政運営ができるように努めていくとしている。 -
新「伊那市」誕生まで100日公用車にPR用ステッカー
来年3月31日の「新伊那市」発足100日前の21日、伊那市・高遠町・長谷村はそれぞれ公用車にPR用のステッカーを張った。合併まで地域住民に一層の周知を図っていく。
ステッカーには「平成18年3月31日 新『伊那市』誕生 伊那市・高遠町・長谷村」と記している。伊那市は、縦30センチ、横50センチ、白地に文字は青、赤色の2色を使ったデザインで、80枚を各公用車に張りつけた。高遠町は縦22・5センチ、横50センチ、黄色地に文字は青、赤、黒の3色で、20枚を張り、長谷村も20枚で伊那市と同様のデザインを用いている。 -
はびろの里へ盲目の歌手、歌謡慰問
全国各地の福祉施設へ歌謡慰問をしている盲目の演歌歌手・藤代ゆきさんが20日、伊那市西箕輪の介護老人保健施設「はびろの里」を訪れ、歌声を披露した。
藤代さんが市内の福祉施設を慰問するのは2回目。歌手になって以来、福祉施設への慰問活動を続けている藤代さんは、500カ所達成を目標として現在も各地を巡回している。
藤代さんは、美空ひばりの名曲や自身のオリジナル曲「雪国情話」など10曲を熱唱。「元気を出してがんばりましょう」と呼びかけた。
利用者らも拍手や手拍子でそれにこたえ、歌謡ショーを楽しんでいた。 -
脱走のダチョウ3羽すべて捕獲
19日、伊那市中の原にあるダチョウ処理施設「伊那オーストリッチファーム」から脱走したダチョウ3羽(雄1、雌2)は、20日午前9時05分までに、全羽を捕獲した。前日、日没で捜索をあきらめた関係者らは眠れない夜を過ごし、約20時間ぶりの再会に胸を・スホッと・スなで下ろした。
雄1羽は南箕輪村南原、雌1羽は同市ますみヶ丘で、それぞれ午前7時30分ころ捕獲。残りの1羽は同市平沢で捕まえた。関係者によると、ますみヶ丘で捕まえたダチョウについては捕獲後、ショックで死亡。残りは処理施設へ戻された。
捜索作業は午前6時30分から再開。地域住民から得た目撃情報などで、前日に姿を確認した場所を重点的に3班に分かれて捜索した。上伊那地方事務所農政課が指揮を取り、JA上伊那、市、伊那署などから約40人が参加した。
伊那オーストリッチファームの宮下栄三社長は「交通事故など、なにも被害が出なくてよかった。皆さんの協力で捕獲できたことに頭の下げようがない」と感謝していた。
19日午後2時30分ころ、出勤した宮下社長がカギのかかったダチョウ小屋の戸が開いているのを発見。伊那署は関係者などから事情を聞いたが「行為的に逃がしたとは思えない」としている。 -
みはらしの湯でほっとジャズライブ
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」で17日、伊那市職員などでつくるジャズバンド「スターダスト」が「クリスマスほっとジャズライブ」をした。楽しげなジャズのリズムが、温泉で温まった入浴客の心を和ませた。
グループのリーダー・柘植晃さんは、昨年度まで同施設の支配人だった。忙しいこの時期「心に余裕ができる時間が提供できたら」と始めたコンサートで5年目。
「on the sunnyside of the street」「枯葉」などのジャズの名曲ナンバーに加え、季節ならではの曲「ホワイトクリスマス」も演奏。観客も足でリズムを刻みながらジャズの世界へと引き込まれていた。
曲紹介に織り交ぜた柘植さんのギャグも観客の心を和ませていた。 -
ダチョウ3羽が逃走
伊那市中の原のダチョウ処理施設から19日、とさつ用のダチョウ3羽が逃げた。午後5時半過ぎまで探し、居る場所はおおよそ確認できたが、暗くなったために捕まえることができず、20日朝に集まって対処することになった。
19日午後2時半ごろ、管理主体「伊那オーストリッチファーム」の宮下栄三社長が出勤した際、かぎのかかったダチョウ小屋の戸が1メートル開いており、4羽のうち3羽(雄1、雌2)が小屋周辺をうろうろしていた。捕まえようとえさを置いたが、逃走。
伊那署、伊那保健所に届け出たあと、関係者ら約10人が探した。
18日にえさを与えに来た宮下社長は「戸がきつくて開けるのがやっとだった。ダチョウでは開けられない」と困惑している。
ダチョウは体長2メートル弱、体重80キロ。
「抱きついたりしなければ、人に危害を加えない」(宮下社長)。市は逃走後、防災無線で地域住民に、また市教育委員会を通じ、連絡網で登校する児童に注意を促した。 -
西箕輪診療所で医療事故
伊那市の西箕輪診療所で、6月にあった医療事故について、被害者の市内の会社員女性(50代)と損害賠償額850万円で和解する。市は「原因は医師の注意不足。医療は人命にかかわるもので、再発防止に努めたい」とした。
医療事故は6月16日、骨髄液採取で胸骨骨髄穿刺(せんし)をするため、局所麻酔したところ、注射針が心臓近くの大動脈に達し、出血して意識不明になった。応急措置後、岡谷市の病院で手術を受け、7月下旬に退院、完治した。
西箕輪診療所は9月から、医師の自宅療養で休診となっている。
これまで市内の診療所で医療事故はなかった。
19日の市議会全員協議会で説明があり、20日の定例会本会議に損害賠償額を盛った国民健康保険直営診療所特別会計の補正予算を提案する。
今回、個人情報保護条例や被害者の希望もあり、被害者の氏名などは公表しなかった。市は議決の要件でないとしている。 -
♪のかけはし 木曽とも交流
「い縲怩ネ音楽祭2005」が18日、県伊那文化会館大ホールであった。「音楽のかけはし」をテーマに、来年2月に控えた権兵衛トンネル開通に合わせ、木曽地域から2団体も初参加した。市、市教育委員会など主催。
市内や来春市町村合併する高遠町から、過去最高となる27団体、約800人が出演。児童から高齢者の合唱・器楽グループがそれぞれの練習の成果を披露し合い、交流を深めた。
木曽町の女性合唱団・風雅は「みすゞこのみち」を歌い、大桑村のアルプスホルンクラブは木曽ヒノキの間伐材で作ったホルンで会場に澄みきった音色を響かせるなど、それぞれのグループが観客を魅了した。
伊那小学校5年仁組は南米の民俗楽器「ケーナ」やなどを自分たちで作り演奏。楽器の紹介をした児童たちは太鼓作りについて「リングと皮を縫い合わせるのが大変だった」と話した。一つひとつの楽器の音が合わさると、会場には温かみのある音楽が流れ、大きな拍手がわいた。 -
歌・ゲームでムード 子どもの歓声大きく
伊那市の「第39回クリスマスお楽しみ会」が17日、伊那市民会館であった。ツリーやステージの飾り付けをして、クリスマスムード一色に包まれた会場では、親子や園児、児童ら約400人が集まり、一足早いイベントを満喫した。ボーイ・ガールスカウト、高遠高校有志、はなまる地域探検隊などでつくる実行委員会の主催。
スタッフがサンタクロースやトナカイなどにふんして登場、待ちかねた子どもたちからわき起こった歓声とともに幕開け。○×ゲームやリズム体操、手遊びのほか、伊那小学校合唱部、上伊那農業高校吹奏楽部がそれぞれ、クリスマスソングを披露した。
上農校吹奏楽部の演奏は、観客も一緒に参加。リズムに合わせてスズを鳴らす有志4人を募ったところ、ステージ上には40人以上の子どもたちが集合し、スズを手渡しながら皆で楽しんだ。
帰り際には、一人ひとりにオセロやチェスなどのボードゲームのプレゼントが手渡され、子どもたちは思い出に残るひとときを過ごした。 -
シルバー人材センター伊那地区、ささえあい募金を伊那市に寄付
伊那広域シルバー人材センター伊那地区は16日、地区会員から集めた「支え合い募金」、11万2200円を、伊那市に寄付した。
募金は「高齢者同士お互いを支え合い、高齢者福祉に役立ててもらおう」と始め、互助会ができた4年前からは地区ごとでしている。
伊那地区は、12日にあった地区懇談会で募金を呼びかけ、約207人の会員から平均500円の善意が集まった。
伊那地区の小林幸雄委員長は「高齢者のために使ってほしい」と話し、小坂樫男市長へとに手渡した=写真。
募金は主に高齢者福祉に関する事業に利用する。 -
外国籍児童就学支援街頭募金「サンタ・プロジェクト」
学校に通っていない外国籍児童の就学を住民一人ひとりが支えよう竏窒ニ17日、県内の国際親善団体などでつくる外国籍児童就学援助委員会は、伊那市のアピタ伊那店で外国籍児童の就学支援を目的とした街頭募金活動をした。地元で活動支援に当たるNPO・クローバーコミュニケーション信州も協力し、多くの募金を呼びかけた。
県内には約2400人の外国籍児童が在住しているが、その約4分の1が日本の学校や母国語学校に通っていない。外国籍住民らが母国語教室を開くこともあるが、国の規定する学校に該当しないため、公的な援助が受けられない。
こうした状況を受け02年、外国籍児童の就学を支援する委員会が発足。住民や企業などから寄付を募り、未就学児童や母国語教室の援助金に当ててきた。3年間で集まった寄付は約3千万円。
しかし、活動の中心は企業となってしまい、住民レベルでの認識が広がっていない。そのため委員会は、住民が主体的に活動するプロジェクトを目指す方針を決め、今月21日に、新たな活動主体「外国籍児童支援会議(仮称)」を発足する。会議には新たな27団体も参加し、それぞれの特色を生かした支援活動をしていく。
上伊那は県内でも外国籍住民が多い地域。今後、地域全体で外国籍児童の就学支援を支えていく必要が求められる。 -
雪質良好 初滑り
伊那市西春近の「中央道伊那スキーリゾート」はオープン日の17日、県内の家族連れを中心にぎわった。入場者は約450人と例年に比べ大入りで、暖冬で開始が遅れた昨年に対して、「今季はよい滑り出し」と関係者も喜んでいる。
晴天に恵まれた初日は、神戸市の団体客30人をはじめ、県外からも多くの人が利用。滑走可能な限られたゲレンデで、スキーヤーなどが雪の感触を確かめながら楽しんだ。
オープン前日、気の早い地元客4人が訪れたことで、田中久実支配人は「期待されていることが分かった」と満足。「今後もサービスに心がけ、安心安全なスキー場を目指したい」と意気込んでいる。
全面滑走可能は20日以降、ナイター開始は22日を予定。営業は午前8時30分縲恁゚後4時25分。土日・祝祭日は午前8時縲恁゚後4時15分(29日竏苧・N1月5日のみ)。問い合わせは「中央道伊那スキーリゾート」(TEL73・8855)へ。