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幻のりんご 「あいかの香り」収穫
長野県の農家が開発した、幻のりんごと呼ばれる、「あいかの香り」の収穫作業が5日、行われました。 この日は、箕輪町木下にある信州のりんご与古美(よこみ)代表の伊藤剛史さんの30アールの畑で収穫が行われました。 伊藤さんは伊那市高遠町と箕輪町でりんごを栽培しています。 りんごは15年前に、父親の伊藤三明さんが植えたもので、3年後に実を付けました。 「あいかの香り」は、長野県内でも、栽培している農家が少ないことから、市場になかなか出回ることがなく「幻のりんご」と呼ばれています。 このりんごはフジと違う品種をかけあわせたものですが、それが何かわからず、苗木の確保が難しいということです。 蜜が霜降り状に入り甘味が強く、大玉で、日持ちも良いのが特徴です。 「あいかの香り」は、フジやツガルに比べ、育てやすく商品化率も高いということです。 伊藤さんは、市場に出回るシナノスイートとフジの切り替え時期で商品が薄くなる時に収穫できることから、今後増やしていきたいと話していました。 幻のりんご「あいかの香り」は、贈答用が主ですが、一部ファーマーズあじ~なでも販売しています。 収穫作業は、11月下旬まで続くということです。
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運動会と文化祭で区民の集い
運動会と文化祭を同時に行い地域住民が交流する伊那市高遠町長藤の区民の集いが2日伊那市高遠町の老人福祉センターで開かれました。 長藤の区民の集いは子どもからお年寄りまで誰でも楽しめるものにしよう運動会と文化祭を同時開催しているもので今年で3回目となります。 運動会は8つの種目が行われ大声大会では参加者が3メートルほど先のマイクに向かって大声で叫び会場を盛り上げていました。 また丸太切り競争では区内に10ある集落の代表が懸命にノコギリをひいていました。 一方文化祭コーナーでは趣味の陶芸や絵画、絵手紙などが並べられていました。 長藤地区では「運動会と文化祭を同時に行う地区は珍しい。幅広い年代が集まることで地域住民の繋がりを深めるきっかけにしていきたい。」と話していました。
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信州高遠藩鉄砲隊 初の砲術演武
伊那市高遠町在住の住民有志でつくる信州高遠藩鉄砲隊による初めての砲術演武が2日高遠城址公園で行われました。 信州高遠藩鉄砲隊は高遠藩士で砲術家として知られる阪本天山にちなんで結成されたもので26人の隊員で構成されています。 鉄砲隊を結成して初めてとなる砲術演武では鎧兜の出で立ちで火縄銃の空砲による一斉射撃が行われました。 また一人ずつ続けて撃つ、つるべ撃ちも披露されました。 高遠城址公園には火縄銃の迫力のある大きな音が鳴り響き煙が立ち込めていました。 鉄砲隊ではその活動を通じて高遠藩の歴史に興味を持ってもらうとともに、地域活性化にもつなげていきたいとしています。
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薬物乱用防止で表彰
薬物乱用防止に功績のあった南箕輪村の男性と伊那市高遠町の女性が県薬物乱用対策推進協議会長表彰を受賞しました。 27日は表彰状の伝達式が伊那合同庁舎で行われました。 受賞者のうち南箕輪村の毛利庄司さんは20年以上にわたり県薬物乱用防止指導員としてその防止活動に参加してきました。 伊那市高遠町の伊藤由紀子さんは12年にわたり指導員として啓発活動に参加してきました。 賞状を伝達した伊那保健福祉事務所の寺井直樹所長は「今はインターネットで簡単に薬物を入手できてしまう。危険な薬物から地域を守るため引き続き尽力してください。」と激励していました。
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高遠城址公園で秋まつり
伊那市高遠町の高遠城址公園で1日から秋まつりが始まりました。 あいにくの雨となりましたが訪れた人たちは色づき始めた紅葉を楽しんでいました。 高遠城址公園には、250本のカエデが赤や黄色に色づき始めています。 秋まつりは、天下第一の桜として知られる高遠城址公園の秋の装いを楽しんでもらおうと開かれているもので、今年で13回目です。 園内では、地酒やおやきなどの物産販売の他、菊も展示されています。 1日は、あいにくの雨となりましたが訪れた人たちは紅葉を楽しみながら園内を散策していました。 高遠閣では、地元産そば粉を使った高遠そばが振る舞われ昼時には多くの人で賑わいました。 訪れた人たちは、焼き味噌と辛み大根で食べる伝統の高遠そばに舌鼓を打っていました。 また、国道361号の名物料理が集まる山麓一の麺街道フェスタも同時開催されました。 木曽町のすんきとうじそばや高山市の高山ラーメンなどをあすまで味わう事が出来ます。 高遠城址公園の秋まつりは9日まで開かれることになっていて1日は、地元有志でつくる信州高遠藩鉄砲隊による演舞などが行われることになっています。 紅葉は、11月中旬まで楽しめるということです。
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上伊那検定 実施へ
広域的に住民を巻き込んだおもてなし向上につなげようと、地域資源を活用した上伊那検定が平成29年度をめどに実施されることになりました。 上伊那地域の商工団体や観光団体などが参加するおもてなし向上プロジェクト実行委員会が30日設立されました。 県や上伊那の市町村、商工団体や観光関連団体など34の団体で組織されます。 伊那合同庁舎で設立総会が開かれ、事業計画などを決めました。 上伊那地域おもてなし向上プロジェクト実行委員会は、広域連携部会、事例集・ツアーコンテスト部会、上伊那検定部会の3つの部会で構成されます。 上伊那検定は、上伊那検定部会が検討を進めます。 検定は、地域住民のおもてなしの意識を高めようと歴史や文化、経済などに関する試験を行うものです。 実施時期は、平成29年度、受験者数は、100人以上、合格者数は、70人以上を確保するという具体的な数値目標を定めています。 このほか、事例集・ツアーコンテスト部会は、おもてなしに関する事例をとりあげ情報発信のあり方を検討するほか、地域の自然、歴史、食などを活用したツアーコースのコンテストの実施を検討します。 30日は、おもてなしの事例発表として、伊那市長谷の「蔵の宿みらい塾」の女将、市ノ羽幸子さんが「ためしてみて!農家民泊」の演題で講演しました。
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市地域自治区今後の方向性3案示す
伊那市の地域自治区のあり方について検討する「伊那市地域自治区制度審議会」が27日、伊那市役所で開かれ、今後の方向性、3案が示されました。 審議会は、伊那市の地域自治区の今後のあり方について審議・検討するもので、今回が5回目となります。 これまでの審議会では、旧伊那市の地域自治区のあり方について「地域自治区の規模の問題」や「運営方法」、「課題に取り組む体制」などについて意見が出されました。 また地域住民からの聞き取り調査では、「区長会などがあり、自治区は必要ない」、「協議会は市長に対して意見を述べる強い権限があり存続したい」などといった意見が出されています。 これらをもとに、事務局から、旧伊那市の方向性について3案が示されました。 示されたのは ●「協議会は現行のまま継続し、自治区へ移行する」 ●「協議会は現行のまま継続し、自治区へ移行するが、自治区を協議会に位置づけすることも可能」とする ●「自治区を解消し、協議会に機能を負わせる」といったものです。 委員からは、「実状に応じた組織運営が可能などの理由で、自治区を協議会に位置づける」といった意見が多く出ていました。 高遠町、長谷の地域自治区については、合併から10年が経過する、平成28年4月1日からは、地方自治法に基づく地域自治区への移行が決まっています。 審議会の中村孝夫会長は「各地域にあった組織づくりが必要。既に取り組みが活発な地域もある」と話しました。 審議会は来月答申の内容を精査し、12月に市長に答申する予定です。
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伊澤修二の功績たたえる記念音楽祭
東京芸術大学の初代校長で伊那市高遠町出身の伊澤修二の功績をたたえる「伊澤修二記念音楽祭」が、25日、高遠町文化体育館などで行われました。 音楽祭は、昭和62年に東京芸術大学の創立100周年を記念して行われたのを機に毎年行われていて、今年で28回を数えます。 高遠町文化体育館で行われた第1部では、市内4つの小中学校の他、高遠高校の生徒らが音楽劇や金管合奏などを披露しました。 このうち高遠小学校は、武田信玄の5男仁科五郎盛信と織田軍の戦いを表現した孤軍高遠城の音楽劇を披露しました。 他に高遠北小学校の児童は、地球環境に関する音楽劇を披露しました。 森を切り開いてレジャーランドを建設しようとする人間から森を守ろうとする妖精と1人の少女の物語です。 子どもたちは、東京芸術大学音楽学部の佐野靖副学部長からこの日のために歌や合唱の指導を受けてきました。
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高遠第4保育園で火災想定し訓練
伊那市高遠町の高遠第4保育園で火災を想定した訓練が24日行われ、地元の伊那市消防団河南分団が、避難誘導などを行いました。 この日は、園舎の西側の山林から火災が発生したとの想定で訓練が行われました。 園内放送が流れると園児たちは、園庭に並び避難の準備を始めました。 河南分団の団員が到着し、園児たちを近くの河南グラウンドへ誘導しました。 これは消防団のPR活動と、保育園児との交流を目的に河南分団と高遠第4保育園が合同で行っている訓練で、今年で5年目です。 グラウンドに到着すると、消防団員は、避難の心構えを園児に話しました。 心構えは「おはしも」で、押さない、走らない、しゃべらない、戻らないの頭文字をとったものだということです。 避難訓練の後は、河南分団が、小型ポンプ操法を披露しました。 分団の団員には、園児の父親が多くいるということで、団員は、子供たちの前で、雄姿を披露していました。
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平成27年度高校入試志願数発表
来年度の県立高校入学志願数の第1回調査結果が24日、発表されました。 全日制では前期選抜が1.5倍、後期選抜が1.46倍となっています。 上伊那農業は、 生産環境科前期に39人、後期に49人。 園芸科学科前期に62人、後期に89人。 生物科学科前期に41人、後期に43人。 緑地創造科前期に29人、後期に35人が志願しています。
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伊那谷遺産に選ばれて 芝平に記念碑建立
伊那市高遠町芝平石灰岩採掘場跡と芝平集落が、今年3月に「伊那谷遺産100選」に選ばれたことを受け、18日記念碑が芝平集落跡に建立されました。 18日は、かつて芝平で暮らしていた人たちでつくる全国芝平会のメンバー8人が碑の建立に立ち会いました。 芝平石灰岩採掘場跡と芝平集落は、今年3月に伊那谷遺産プロジェクト選定委員会により「伊那谷遺産100選」に選ばれました。 伊那谷遺産100選は、伊那谷地域の「土木」「暮らし」「自然」にまつわる先人たちの足跡を残すもので、98件が認定されています。 芝平地区は、50年程前までおよそ600人が暮らしていましたが、三六災害で住民は村を離れることを余儀なくされました。 全国芝平会では、集落の歴史を後世に伝えていきたいと話しています。
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入笠牧場 牛が下牧
伊那市高遠町の入笠牧場で、ひと夏を過ごした牛たちが、それぞれの農家のもとへ17日帰っていきました。 今シーズンは、上下伊那19頭の牛が6月から標高1,500メートルの入笠牧場で過ごしました。 牛の放牧は、体調管理と農家の労働力の軽減などを目的に毎年JA上伊那が行っています。 17日は、体重測定や血液検査などを行い、それぞれの農家のもとへ帰っていきました。 体重は平均で50キロ増えたということです。 種牛がいないため以前より頭数が少なく、牧草は豊富にあり、牛たちは、よく食べ、運動をして引き締まった体になっているということです。 写真提供:JA上伊那
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高遠町歴史博物館新収蔵品展
伊那市高遠町歴史博物館の新しい収蔵品を展示する新収蔵品展 眠りからさめた郷土のお宝Ⅱが、16日から始まりました。 16日は、歴史資料を寄贈、寄託した人たちや関係者が参加してオープニングセレモニーが行われました。 今回公開されたのは、平成23年以降、17組の個人や団体から博物館に寄せられた歴史資料です。 鎧や裃、駕籠や絵地図のほか、高遠が輩出した洋画家で書家の中村不折の書簡など43点が展示されています。 高遠町歴史博物館は、地域に眠る資料を、後世に伝えるために収集していて、地域住民や伊那市ゆかりの人などから様々な資料が寄せられています。 1回目の新収蔵品展は、平成23年に開かれていて、今回で2回目です。 資料を寄贈した高遠町の矢澤 章一さんは、「蔵に眠っていた資料が、歴史研究に役立てられればうれしい」と話していました。 高遠町歴史博物館新収蔵品展眠りからさめた郷土のお宝Ⅱは、12月7日(日)までで、入場料は一般400円となっています。
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園児と高校生がゲームで交流
高遠第4保育園の年長園児が8日、高遠高校を訪れ、高校生が考えたゲームで交流しました。 この日は、高遠第4保育園の年長園児13人が高遠高校を訪れ、福祉コース2年生30人と高校生の考えたゲームをして交流しました。 園児と高校生は今年に入って2回、高遠高校の保育園実習で交流していて、顔や名前がわかっています。 交流で行われたゲームは、表と裏にりんごとメロンの絵が描かれた、カードを使い、園児と生徒でどちらがたくさん絵を揃えられるか競うものです。 生徒はハンデとして、4人、園児は6人から7人で参加し、スタートの合図で一斉に揃えていました。 ゲームは4回行われ、りんごの絵に揃えた園児が全て勝利をおさめていました。 参加した生徒は「楽しんでもらえてよかった。次の交流を楽しみのしている」と話していました。
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しんわの丘 秋のバラ見頃
伊那市高遠町のしんわの丘ローズガーデンでは、色とりどりのバラ120種類が今、見頃を迎えています。 11日からは秋のバラ祭りが行われます。 しんわの丘ローズガーデンは休耕田を利用し整備したバラ園で、 毎年、6月と10月にバラ祭りが行われています。 現在は、大輪の花をつけ2色の色が楽しめる栄光やボタンのように咲くイブピアッチェなど120種類が楽しめます。 7日は、地元をはじめ県内外からバラを見に訪れる人の姿がありました。 このバラ園は、伊那市振興公社が管理していて、職員が咲き終わったバラの花を摘み取っていました。 高遠しんわの丘ローズガーデンの秋のバラ祭りは、11日から13日まで行われることになっていて期間中は、バラの育て方相談などが計画されています。 バラは、10月25日頃まで楽しめるということです。
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新宿と高遠をたすきでつなぐ駅伝
旧高遠藩主内藤家の縁で、東京都新宿区から伊那市高遠町までの220キロをたすきでつなぐ毎年恒例の駅伝が4日、行われました。 朝6時に新宿駅をスタートし、22区間、およそ220キロを走ります。 ランナーは高遠町総合支所を目指してたすきをつなぎました。 1998年の内藤新宿300年祭で、今回とは逆の高遠から新宿をつなぐ駅伝が行われました。 それ以来、300年祭の駅伝の参加者などでつくる内藤新宿300RC(ランニングクラブ)が毎年行っていて、今回で15回目となります。 最後の22区を走るのは、64歳の中垣麗子さんらです。 中垣さんは、300年祭の駅伝から、毎年参加しています。 午後4時、中垣さんと一緒に各区間を走ったランナーたちが一斉にゴールテープを切りました。 内藤新宿300RCでは、「年々参加者の高齢化が進んでいくが、これからもつづけていきたい」と話していました。
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いきいきサポーター講座開講10周年
伊那市高遠町地区で高齢者の健康のために開かれている「おたっしゃ教室」の指導をしている「いきいきサポーター」の養成講座が開講から10周年を迎えました。 9月30日は、伊那市高遠町総合福祉センターやますそで、12の「おたっしゃ教室」といきいきサポーターが体操などを披露しました。 おたっしゃ教室は高遠町の12地区で月に2、3回開かれていて、およそ300人が筋力アップ体操などを行っています。 教室のサポートは、指導者の養成を受けた「いきいきサポーター」が中心に行っていて、今年は養成講座を始めてから10年目の節目の年です。 発表会では、10期生が「筋力つくつく体操」を披露し、参加者も合わせて体を動かしていました。 ある参加者は、「落ち込むことがあっても教室でみんなと一緒に体操を行うと気持ちが晴れる。健康のためにもこれからも続けていきたい」と話していました。
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いきいきサポーター養成講座 開講10周年
伊那市高遠町地区で高齢者の健康のために開かれている「おたっしゃ教室」の指導をしている「いきいきサポーター」の養成講座が開講から10周年を迎えました。 30日は、伊那市高遠町総合福祉センターやますそで、15の「おたっしゃ教室」が体操などを披露しました。 おたっしゃ教室は高遠町の12地区で月に2、3回開かれていて、およそ300人が筋力アップ体操などを行っています。 教室のサポートは、指導者の養成を受けた「いきいきサポーター」が中心に行っていて、今年は養成講座を始めてから10年目の節目の年です。 発表会では、10期生が「筋力つくつく体操」を披露し、参加者も合わせて体を動かしていました。 ある参加者は、「落ち込むことがあっても教室でみんなと一緒に体操を行うと気持ちが晴れる。健康のためにもこれからも続けていきたい」と話していました。
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高遠町燈籠祭
豊作と無病息災を祈願する伊那市高遠町鉾持神社の秋の例祭、灯籠祭りが、23日、行われました。 高遠町の中心商店街には、稲穂に見立てた赤い提灯がずらりと並んでいます。 この日は、提灯のトンネル内を高遠ばやしや子ども神輿、山車が練り歩きました。 高遠ばやしは、町内の有志で作る桜奏会(おうそうかい)と、桜町の2団体が練り歩きました。 以前は、西高遠地域の全町内会が参加していたということですが、年々参加が減り、交代で、祭りに参加しているということです。 子ども神輿も、元気に、街を練り歩いていました。 山車は、本町と仲町の2団体が参加しました。 ご祝儀を出した家の前では、三三七拍子の、威勢のいい掛け声が響いていました。 近年は、灯籠祭りに合わせて、全国から高遠を訪れる人も増えてきたということで、練り歩きと灯籠をカメラに収める人の姿も多くみられました。
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高遠寒ざらしそば 初提供
江戸時代、高遠藩から将軍家に献上されていたとされる「寒ざらしそば」が20日から4日間限定で伊那市高遠町のそば店で提供されています。 旧高遠町時代に、商品化を目指す動きがありましたが途絶えてしまい、3年前から高遠そば組合が復活を目指し活動してきました。 寒ざらしそばは、大寒の頃、殻のついたままのそばの実を冷たい水や清流に浸します。 立春に水から引き揚げ寒風にさらして乾燥させてからそば粉にする手打ちそばで、あくが取れて甘みが増すといわれています。 江戸時代にそばの実を保存するために始まった技法とされています。 20日から23日まで高遠町のそば店、華留運、ますや、壱刻の3店で「寒ざらしそば」が提供されています。 各店限定100食で、値段は1人前1000円です。 壱刻では昼時になると観光客らが訪れ、多くの人が寒ざらしそばを注文していました。 高遠そば組合では、今後も寒ざらしそばの研究をさらに進めていきたいとしています。 寒ざらしそばは、23日まで町内3つのそば店で味わえます。
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ドイツ在住 加藤夫妻の作品展
ドイツ在住で彫刻家の加藤邦彦さんと、画家の妻、温子さん夫妻の、「ふたつの世界」の作品展が20日から、信州高遠美術館で開かれています。 オープニングセレモニーには加藤さん夫妻を初め、関係者およそ100人が集まりました。 二人は共に、愛知県出身で愛知県立芸術大学卒業後、1976年にドイツに移住し、自然をテーマに作品を制作しています。 2009年には、二人揃って外務大臣表彰を受賞し、国内外で活躍しています。 彫刻家の邦彦さんは石彫と木彫を専門としていて、「生き物」などの立体作品を制作。 画家の温子さんは、自然界の様々な形を絵画にしています。 会場には、高さ2mを超える大きな木彫作品や壁に掛ける石版画など123点が並んでいます。 作品展「ふたつの世界」には、二人の世界観と、日本とドイツの文化の繋がりを表現したいの思いが込められているということです。 セレモニーで松田泰俊伊那市教育委員長は「日本とドイツの架け橋となる二人の作品展を、伊那市で開くことができて嬉しい」と感謝していました。 加藤邦彦さんと、温子さんの作品展「ふたつの世界」は、10月29日まで、信州高遠美術館で開かれています。
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本の町に 高遠ブックフェス
本を使った観光イベント「高遠ブックフェスティバル」が20日から伊那市高遠町で始まりました。 これは、地元住民でつくる本の町高遠プロジェクトが高遠を本の街にしようと、毎年開催しています。 中心商店街にある旧北条ストアーでは、古本市が開かれ、文学や哲学など様々なジャンルの本、およそ5000点が並べられ、訪れた人たちは品定めをしながら買い求めていました。 また、中心商店街の20店舗では、本棚が置かれ、誰でも手に本を取って読んだり買ったりすることができます。 プロジェクトでは、これまで売り上げを義援金として被災地へ贈っていましたが、今年は、本を購入し贈るということです。 高遠ブックフェスティバルは23日まで行われることになっていて、期間中に音楽とコラボしたイベントなどを予定しています。
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旧井澤家住宅で高遠焼き展示販売
伊那市西町の旧井澤家住宅で高遠焼きを伝承する高遠町の浦野真吾さんの作品の展示販売会が開かれています。 伝統の登り窯で焼いた花瓶や皿など150点が並んでいます。 浦野さんは、2月に亡くなった高遠焼きの唐木米之助さんに学び、白山登り窯を受け継ぎました。 展示販売会は、21日までとなっています。
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南アジオ関連商品 お披露目
日本ジオパーク南アルプス大会まで10日を切り、18日、関連商品やロゴマークを使用した商品のお披露目が行われました。 中央構造線内帯の固い岩と外帯の柔らかい岩をイメージしたカツ丼。 南アルプスの緑や紅葉をイメージしたジオ塩(ジオ)ローメン。 あんで断層を表現したドーナツ。 ジオのふもとの6つの酒蔵の酒がセットになった南アルプス飲み比べなどの商品が並びます。 18日、伊那市役所で商品のお披露目が行われました。 お披露目では出品企業が、商品の特徴や大会にむけ期待することについて話しました。 店主らは、「全国から人が来るので自社の商品をPRする良い機会」「地元の人に、自分たちの地域の良さを見直すきっかけにしてほしい」などと話していました。 18日の時点で、関連商品・ロゴマーク使用商品は13点あるほか、地質図をデザインしたTシャツや手ぬぐいなどのジオグッズが披露されました。 日本ジオパーク南アルプス大会は、伊那文化会館を主会場に、27日から開かれます。
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リニアで地域振興 交通網整備確認
リニア中央新幹線整備を地域振興に活かすための検討会議、伊那谷自治体会議が17日、飯田市の飯田合同庁舎で開かれました。 会議は、上下伊那の市町村長や、県、国などで組織し、リニア新幹線整備で地域の活性化を図る為、課題解決に向けた政策の立案を行います。 今回は長野県庁と飯田合同庁舎をインターネット回線で結び、阿部守一長野県知事も参加しました。 会議では、牧野光朗飯田市長が、「リニア駅周辺整備基本構想」について、飯田市の取り組みを紹介しました。 また、地域振興や広域交通の拠点となるリニア駅について、意見交換が行われました。 白鳥孝伊那市長は、「乗降客を増やすために、政策を各地区ではなく、伊那谷をひとつとして考えて取り組む必要がある。それには、交通網の整備が不可欠」と話しました。 平澤豊満箕輪町長は、「地域振興で観光や産業を考える前に、まずは国道153号のリニア駅へのアクセスが最優先」などと話しました。 阿部知事は、「JR、高速道路、アクセス道路など、駅への連結という課題が見えた。県としては伊那谷が目指す具体的な方向性がまとまれば、積極的に取り組みたい」と課題も投げかけました。 リニア中央新幹線は2027年に東京、名古屋間での開業を目指しています。
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林秋実さんの作陶展
伊那市高遠町在住の陶芸家、林秋実さんの作品展が10日から、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。 会場には食器や花瓶などの近作およそ200点が展示されています。 林さんは三重県の出身で、栃木県益子で益子焼きを学び、2006年に高遠町へ移り住み、作品づくりを続けています。 作品は白い泥をうわぐすりに使った「白泥」という手法と、生の木などを燃やし陶器をいぶすことで色を付ける「いぶし」という手法で作られていて、2つの手法で表情の違う作品を作っています。 林さんは「作品一つひとつ、使う人に喜んでもらえることを考え作っている。天然のうわぐすりを使うため色が安定しないが、味わい深い仕上がりが特長」と話していました。 林秋実さんの「作陶展」は、23日まで伊那市のかんてんぱぱホールで開かれています。
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高遠石工について学ぶ
高遠石工がつくった作品に触れその歴史や功績を学ぶ石仏鑑賞会が14日、伊那市高遠町などで開かれました。 これは江戸時代に全国で活躍した高遠石工について学ぼうと伊那市教育委員会が開いたものでおよそ40人が参加しました。 鑑賞会では高遠石工研究家の北原多喜夫さんが講師を務め伊那市高遠町や長谷の寺に残されている作品の説明をしました。 このうち高遠町の石仏の寺として知られる建福寺には高遠石工の中でも腕がよかったといわれている守屋貞治とその弟子の渋谷藤兵衛の作品が残されています。 門前の石段の向かって左が貞治の延命地蔵大菩薩、右が藤兵衛の楊柳観世音菩薩像でこの2体は伊那市有形文化財に指定されています。 貞治は1765年明和2年、高遠町長藤塩供で生まれ、その生涯で336体の石仏をつくったといわれています。 貞治の延命地蔵は1800年代、初期のもので端正で繊細なつくりが特徴です。 藤兵衛は1784年天明4年生まれといわれています。伊那市美篶下川手出身で貞治の弟子となりました。 楊柳観世音菩薩は1849年嘉永2年の作品といわれていて師匠の貞治と作風が似たものとなっています。 鑑賞会では石仏が残されている高遠町と長谷の寺を巡り高遠石工の歴史やその偉業について理解を深めていました。
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こひがん地蔵菩薩建立
地域の活性化に向けとり組んでいる「高遠まちづくりネットワーク」は、高遠産の石を使ったこひがん地蔵菩薩を商店街に建立しました。 13日は、除幕式と開眼供養が行われ、関係者およそ20人が集まりました。 建立されたのは、高さ36センチの地蔵菩薩です。 子どもの様な顔をした童顔地蔵で、温かみのある表情をしています。 高遠でとれた安山岩を使用していて、水を吸いにくく劣化しにくいとされています。 後背と呼ばれる背中の部分にはタカトオコヒガンザクラが描かれています。 地蔵菩薩は高遠石工を生んだ町をPRしようと、高遠まちづくりネットワークが提案し建立したものです。 この企画に賛同した西春近の唐木屋石材店が制作し、中央に本社がある旅行代理店全 日本株式会社が所有していたこの場所を提供しました。 このこひがん地蔵菩薩は、安産や学業成就、商売繁盛の御利益があるということです。
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新山大運動会
秋の運動会シーズンとなりました。 伊那市富県の新山地区では、保育園児から大人まで住民総出で参加する大運動会が、13日開かれました。 さわやかな秋晴れとなった今日は、絶好の運動会日和となりました。 新山大運動会は毎年小学校が主催していて、地域住民など多くの人が集う場となっています。 13日は、26種目が行われ紅組と白組に分かれ得点を競いました。 地域住民が参加する綱引きでは、新山の北新区と上新山区が力比べをしました。 今年5年ぶりに再開した新山保育園の園児も小学生に交じって綱引きやかけっこなどを行いました。 新山小学校では「様々な世代が一緒になって楽しむことができるのがこの地域の良さ。これからも一丸となって地域を盛り上げていきたい」と話していました。
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高遠石工に関するシンポジウム
江戸時代に伊那谷を始め全国各地で活躍した高遠石工に関するシンポジウムが13日、伊那市高遠町の総合福祉センターやますそで開かれ、信仰と石との関わりなどについて考えました。 シンポジウムは、地域に伝わる歴史を再認識することで地域起こしにつなげていこうと、伊那市教育委員会が企画したものです。 会場には、およそ150人が集まりました。 高遠石工は江戸城の石垣を作ったとされていて、石仏や宝篋印塔など芸術的で高度な作品を残しています。 特に守屋貞治をはじめ祖父貞七、父親の孫兵衛の守屋家三代は高遠石工の第一人者とされています。 シンポジウムでは、高遠石工にかんする研究発表や基調講演が行われました。 このうち、中世から近世にかけての歴史に詳しい信州大学の副学長で人文学部教授の笹本正治さんは、石に対する当時の人の考えや信仰について話をしました。 シンポジウムでは他に高遠石工の魅力について考えるパネルディスカッションも行われ、集まった人達は興味深そうに耳を傾けていました。